JP2008009637A - Ncプログラムの表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のようなNCプログラム内に含まれている移動位置指令のデータの軌跡やその変化具合を示す曲率情報の表示のみでは、機械の各駆動軸の移動状況が簡単には把握できない。
【解決手段】NCプログラムの表示方法は、NC装置と同じ補間アルゴリズムとNCパラメータ群とを用いNCプログラムに従って各駆動軸の移動目標位置を算出する補間工程S11と、前記移動目標位置とNCパラメータ群内の補間周期とに基づいて送り速度を算出する送り速度算出工程S12と、送り速度の一つ以上の成分値または大きさにより定められた表示属性によって各駆動軸の移動目標位置またはその間の移動経路、その移動位置における送り速度のうち少なくとも一つの成分値を、指示された視点方向や表示範囲、拡大率等に基づいて表示する表示工程S13と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、NC装置により機械の各駆動軸の移動を制御するために使用されるNCプログラムに従って機械の各駆動軸が移動する際の速度である送り速度の表示方法に関する。
NC装置により各駆動軸の移動を制御する機械は複雑な形状を作成するのに適した機械であり、その特性から金型加工など各種の加工に広く利用されている。通常、CADなどによって作成された形状データは、CAMなどによりその形状に沿って移動する各駆動軸の移動動作が作成され所望のNC装置用のNCプログラムに変換される。
例えば、マシニングセンタ等のNC工作機械向けのNCプログラムには、NC工作機械の各駆動軸に与えられる移動位置指令や移動速度指令などの移動指令データが含まれている。またNCプログラムには、使用する加工工具の情報や主軸への回転速度指令などの補助制御データも含まれる場合もあり、それらを含んだNCプログラムがNC装置に入力される。NC装置は入力されたNCプログラムに含まれている移動指令データや補助制御データ等を、NCプログラムを解釈するための機械やNCプログラム上の原点位置の情報や使用する加工工具の長さや径などの形状情報なども含んだNCパラメータ群を参照しつつ解釈し、その移動指令データに従ってNC工作機械の各駆動軸を制御する。
よって、NC装置により各駆動軸の移動を制御する機械において、使用するNCプログラム内に含まれている移動指令データなどの状態が、その稼動時間や作成した形状の精度や面品位などに大きな影響を与えることになる。
従来のCAMなどによるNCプログラム内に含まれている移動位置指令のデータの軌跡Lを3次元表示した例が図7(a)に示され、図7(b)には図7(a)において破線で丸く囲まれた部分を拡大しX−Z平面からみた場合の表示例が示されている。軌跡Lを部分拡大した図7(b)のLは、移動位置指令のデータで示される位置Pcを分かりやすく黒丸のマーカで表示し、その間の移動経路を実線で結んだ軌跡を示している。
このように従来のCAMなどにはNCプログラム内に含まれている複数の移動位置指令のデータを順に描画する方法が設けられNCプログラムの確認に利用されている。しかし、この表示方法ではNCプログラム内に含まれている移動位置指令のデータが滑らかな連続性を有しているか否かの判断が難しいという欠点があった。
そこで、移動位置指令のデータが滑らかに連続しているかをその位置Pcでの曲率半径によって表示する方法が特許文献1で開示されている。なお、図7(c)は表示属性として曲率半径の大きさに応じた一周円Rを図7(b)のNCプログラムの軌跡Lに追加した表示方法の例である。
特許文献1に示されるような表示方法を用いることにより、NCプログラム内で指令された移動位置指令のデータが滑らかに連続しているか否かを視覚的に判断することが可能となり、作成する形状の精度や面品位の向上につながるNCプログラムの質向上に貢献している。
特開2003−330512号公報
一方最近ではさらなる稼動時間の短縮や作成形状の精度・面品位の向上が望まれるようになり、NCプログラム内で指令された移動指令データの軌跡形状や近似度合い、制御対象となる機械の各駆動軸の加減速性能、加工ワークなどの作用対象物の重量等に応じて、各駆動軸の送り速度や加減速をより詳細に自動制御する機能をもつNC装置が開発されるようになった。このため、以前では問題にならなかった作成形状面上の加工目や加工スジ幅のわずかな乱れまでもが指摘されるようになってきた。
作成形状面上の加工目や加工スジ幅のわずかな乱れの原因は、NCプログラム内で指令された移動位置指令のデータの位置精度にも依存するが、機械の各駆動軸の送り速度や加減速の状態にも依存していることがわかってきた。しかし、より詳細な制御を行っている最近のNC装置により制御されている機械の各駆動軸が、問題となっている作成形状面上のある個所あるいはある範囲で、実際にどの程度の送り速度および加減速で移動していて、隣接する軌跡間でどの程度のバラツキが生じているのかなどを、従来のようなNCプログラム内に含まれている移動位置指令のデータの軌跡やそこでの曲率半径の情報を表示する方法のみからでは、簡単に把握することができないという問題があった。
この問題に対応するため実際にNC装置が搭載された機械による実運転を試みても、問題となっている作成形状面上において各駆動軸の移動状態を直感的にかつ正確に把握することは非常に困難であり、さらに金型加工のように加工に長い時間が掛かるものは手間も掛かり現実的ではない。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、送り速度や加減速を自動的に調整する機能をもつNC装置を搭載した機械を使用した場合であっても、任意の作成形状面上の位置や経過時刻において各駆動軸等の正確な送り速度を迅速に算出し表示することができる表示方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、本発明に係るNCプログラムの表示方法は、機械の各駆動軸の移動を制御するNC装置と同じ補間アルゴリズムと、機械の各駆動軸の移動を制御する上で必要な補間周期または各駆動軸の最大移動速度、許容加速度などを含むNCパラメータ群と、を用い入力されたNCプログラムに従って機械の各駆動軸の移動目標位置を順次算出する補間工程と、補間工程で算出された前記移動目標位置とNCパラメータ群内の補間周期とに基づいて前記各駆動軸の移動速度である送り速度を算出する送り速度算出工程と、送り速度算出工程で算出された送り速度の一つ以上の成分値、または大きさにより定められた表示属性によって前記各駆動軸の移動目標位置またはその間の移動経路、その移動位置における送り速度のうち少なくとも一つの成分値を表示する表示工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るNCプログラムの表示方法は、機械の各駆動軸の移動を制御するNC装置と同じ補間アルゴリズムと、機械の各駆動軸の移動を制御する上で必要な補間周期または各駆動軸の最大移動速度、許容加速度などを含むNCパラメータ群と、を用いNCプログラムに従って機械の各駆動軸の移動目標位置を算出する補間工程と、機械の駆動軸に回転軸を含んでいる場合やパラレルリンク機構を有する場合などで各駆動軸の移動方向または移動量と各駆動軸の移動合成結果である実際の加工ワークなどの作用対象物に対する加工工具などの作用物の移動方向または移動量とが異なる場合に、各駆動軸の配置情報ならびに作用物や作用対象物の形状や取り付け位置の情報に基づいて座標変換演算を行うことにより、補間工程で算出された各駆動軸の移動目標位置から作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置を算出する座標変換工程と、座標変換工程で算出された作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置とNCパラメータ群内の補間周期とに基づいて作用対象物に対する作用物の相対的な移動速度である送り速度を算出する送り速度算出工程と、送り速度算出工程で算出された相対的な送り速度の一つ以上の成分値、または大きさにより定められた表示属性によって作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置またはその間の相対的な移動経路、その相対的な移動位置における送り速度のうち少なくとも一つの成分値を表示する表示工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るNCプログラムの表示方法は、機械の各駆動軸の移動を制御するNC装置と同じ補間アルゴリズムと、機械の各駆動軸の移動を制御する上で必要な補間周期または各駆動軸の最大移動速度、許容加速度などを含むNCパラメータ群と、を用いNCプログラムに従って機械の各駆動軸の移動目標位置を算出するとともにNCプログラムの開始からの経過時刻も算出する補間T工程と、補間T工程で算出された前記移動目標位置と経過時刻とに基づいてその経過時刻における前記各駆動軸の移動速度である送り速度を算出する送り速度算出T工程と、送り速度算出T工程で算出された送り速度の一つ以上の成分値、または大きさ、または経過時刻により定められた表示属性によって前記各駆動軸の移動目標位置またはその間の移動経路、その移動位置における送り速度、経過時刻のうち少なくとも一つの成分値を表示する表示T工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るNCプログラムの表示方法は、機械の各駆動軸の移動を制御するNC装置と同じ補間アルゴリズムと、機械の各駆動軸の移動を制御する上で必要な補間周期または各駆動軸の最大移動速度、許容加速度などを含むNCパラメータ群と、を用いNCプログラムに従って機械の各駆動軸の移動目標位置を算出するとともにNCプログラムの開始からの経過時刻も算出する補間T工程と、機械の駆動軸に回転軸を含んでいる場合やパラレルリンク機構を有する場合などで各駆動軸の移動方向または移動量と各駆動軸の移動合成結果である実際の加工ワークなどの作用対象物に対する加工工具などの作用物の移動方向または移動量とが異なる場合に、各駆動軸の配置情報ならびに作用物や作用対象物の形状や取り付け位置の情報に基づいて座標変換演算を行うことにより、補間T工程で算出された各駆動軸の移動目標位置から作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置を算出する座標変換工程と、座標変換工程で算出された作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置と経過時刻とに基づいてその経過時刻における作用対象物に対する作用物の相対的な移動速度である送り速度を算出する送り速度算出T工程と、送り速度算出T工程で算出された相対的な送り速度の一つ以上の成分値、または大きさ、または経過時刻により定められた表示属性によって作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置またはその間の相対的な移動経路、その相対的な移動位置における送り速度、経過時刻のうち少なくとも一つの成分値を表示する表示T工程と、を含むことを特徴とする。
さらに、本発明に係るNCプログラムの表示方法において、表示工程または表示T工程は、移動目標位置、またはその間の移動経路、またはその移動位置における送り速度、または経過時刻のうち少なくとも一つの表示対象のある成分値を、その移動位置における送り速度の一つ以上のある成分値、または大きさ、または経過時刻により選定した線の種類や幅、マーカの種類や大きさ、表示色のうち少なくとも一つの表示属性に基づいて表示することを特徴とする。
また、本発明に係るNCプログラムの表示方法において、表示工程または表示T工程は、移動目標位置、またはその間の移動経路、またはその移動位置における送り速度、または経過時刻のうち少なくとも一つの表示対象のある成分値を、その移動位置における送り速度の一つ以上のある成分値、または大きさ、または経過時刻のうち少なくとも一つの表示対象変換情報を演算した結果値のうち、あるいは前記表示対象のある成分値のうちの一つ以上と前記表示対象変換情報のうちの一つ以上とで演算した結果値のうち少なくとも一つと置き換える変換式を表示属性として含み、その表示属性に基づき表示対象の成分値の一部を変換し表示することを特徴とする。
本発明に係るNCプログラムの表示方法を用いることによって、機械の各駆動軸の送り速度や加減速を自動的に調整する機能をもつNC装置を搭載した機械を使用した加工に対しても、任意の加工位置または経過時刻における実際の送り速度やその変化である加減速の状態を正確にしかも迅速にモニターなどの出力装置上に表示することができる。これにより、従来では困難であった送り速度やその変化である加速度のレベルでNCプログラムの状態を容易に認識できるため、より詳細なチェックが可能となる。
また、本発明に係るNCプログラムの表示方法を用いて、加工上問題となっている加工位置または経過時刻の範囲を指定し、その選択範囲内に対してのみ送り速度を求め表示することも容易に実現できる。それによってより早くNCプログラムをチェックすることが可能となるため、特に加工時間が長くNCプログラムのデータサイズも極めて大きい金型加工などにおいては、本発明の効果は極めて高いものである。
さらに、本発明に係るNCプログラムの表示方法は、機械の各駆動軸の移動を制御するNC装置と同じ補間アルゴリズムやNCパラメータ群を、また各駆動軸の配置情報や作用物や作用対象物の形状や取り付け位置の情報を複数用意し、実際に使用する機械に対応するものをその中から選ぶことも容易に実現できるものである。これにより、複数の機械の各駆動軸にも対応した補間工程や補間T工程および座標変換工程を容易に構築することができ、複数の機械の各駆動軸にも対応した送り速度の表示が可能となる。そのため、本発明に係るNCプログラムの表示方法を用いることによって、NCプログラムのチェックや加工不具合の原因調査など生産業務以外のために高価なNC装置付の機械を何台も占有する必要もなくなる。
以下、本発明に係る第1〜第6の実施形態を、図1〜図6に示すフローチャートと、図8〜図9に示す表示例および、図10に示す5軸マシニングセンタの説明図と、図11に示す処理装置の説明図とに従って説明する。なお、以降の各実施形態の説明において、同様な処理部分は説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は本発明のNCプログラムの表示方法に係る第1の実施形態のフローチャートである。本発明のNCプログラムの表示方法は、補間工程S11と、送り速度算出工程S12と、表示工程S13と、を含んでいる。また、図11にはNCプログラムの表示を実行する処理装置の一例が示されている。処理装置10は、NCプログラムの表示方法を実現するために、NCプログラム入力手段11と、補間手段12と、送り速度算出手段13と、表示手段14と、を有している。以下、図1を用いてNCプログラムの表示方法を示す。
補間工程S11では、機械やNCプログラム上の原点位置の情報または使用する加工工具の長さや径などの形状情報などを含んだNCパラメータ群Nprを参照しつつ解釈し読み込んだNCプログラムに含まれている機械の各駆動軸に与えられる移動位置指令や移動速度指令などの移動指令データや使用する加工工具の情報や主軸への回転速度指令などの補助制御データに従って、機械の各駆動軸の移動を制御するNC装置と同じ補間アルゴリズムと、機械の各駆動軸の最大移動速度または許容加速度などを含むNCパラメータ群Nprとを用い、指示された移動速度をできるだけ保持しつつ各駆動軸の加減速などの許容範囲内でNCパラメータ群Nprに含まれている補間周期τごとの各駆動軸の移動目標位置Pを順次求める。
次に送り速度算出工程S12では、前記補間工程S11で求められた前回と今回の各駆動軸の移動目標位置Pi−1とPの変化分ΔP=(P−Pi−1)とその間の時間間隔である前記補間周期τとから、今回の移動目標位置Pにおける各駆動軸の移動速度である送り速度V=(ΔP/τ)を順次求める。
表示工程S13では、前記送り速度算出工程S12で求められた送り速度Vの一つ以上の成分値、または大きさにより定められた表示属性に従って前記各駆動軸の移動目標位置Pまたはその間の移動経路、その移動位置における送り速度Vのうち少なくとも一つの成分値を、指示された視点方向や表示範囲、拡大率等に基づいて表示する。
最後に、読み込んだNCプログラムに従って各駆動軸の移動目標位置Pを全て補間したか判定し、まだ補間すべきものが残っている場合には前記補間工程S11に戻って再度繰り返す。読み込んだNCプログラムを全て補間した場合には一連の処理を終了する(S14)。
なお、補間工程S11で用いる補間アルゴリズムそのものは実際の機械に搭載されたNC装置と同じであるが、補間工程S11で求めた各駆動軸の移動目標位置Pを補間周期τという一定間隔ごとに各駆動軸の移動を制御しているサーボ制御装置へ順次送る必要がないという点が実際の機械に搭載されたNC装置とは異なっている。そのため、本発明の補間工程S11においては次々と各駆動軸の移動目標位置Pを求めることができ、非常に短時間で模擬することができる。
(第2の実施形態)
図2は本発明のNCプログラムの表示方法に係る第2の実施形態のフローチャートである。本発明のNCプログラムの表示方法は、補間工程S11と、座標変換工程S21と、送り速度算出工程S12と、表示工程S13と、を含んでいる。
補間工程S11では、NCパラメータ群Nprを参照しつつ解釈し読み込んだNCプログラムに含まれている移動指令データや補助制御データに従って、機械の各駆動軸の移動を制御するNC装置と同じ補間アルゴリズムとNCパラメータ群Nprとを用い、NCパラメータ群Nprに含まれている補間周期τごとの各駆動軸の移動目標位置Pを順次求める。
次に、座標変換工程S21では、機械の駆動軸に回転軸を含んでいる場合やパラレルリンク機構を有する場合などで各駆動軸の移動方向または移動量と各駆動軸の移動合成結果である実際の加工ワークなどの作用対象物に対する加工工具などの作用物の移動方向または移動量とが異なる場合に、各駆動軸の配置情報ならびに作用物や作用対象物の形状や取り付け位置の情報に基づいて回転移動や平行移動などの座標変換演算を行い、補間工程S11で算出された各駆動軸の移動目標位置Pから作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置P’を順次算出する。
例えば、図10に示すようなテーブル側にX軸方向を回転軸とし座標位置O=(O,O,O)を回転中心とする回転テーブルTa(101)と、その上にZ軸方向を回転軸とし同じく座標位置Oを回転中心とする回転テーブルTc(102)を備えている5軸マシニングセンタ(100)において、作用対象物の取り付け位置も同じく座標位置Oに、作用物の取り付け位置を座標位置Q=(X,Y,Z)とした場合、ある時点での各駆動軸の移動目標位置がP=(X,Y,Z,A,C)の時の作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置P’=(X’,Y’,Z’)は(式1)のように表すことができる。
Figure 2008009637
次に送り速度算出工程S12では、前記座標変換工程S21で求められた前回と今回の作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置P’i−1とP’の変化分ΔP’ =(P’−P’i−1)と前記補間周期τとから、今回の移動目標位置P’における作用対象物に対する作用物の相対的な移動速度である送り速度V’=(ΔP’/τ)を順次求める。
表示工程S13では、前記送り速度算出工程S12で求められた送り速度V’の一つ以上の成分値、または大きさにより定められた表示属性に従って前記作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置P’またはその間の相対的な移動経路、その相対的な移動位置における送り速度V’のうち少なくとも一つの成分値を、指示された視点方向や表示範囲、拡大率等に基づいて表示する。
最後に、読み込んだNCプログラムに従って各駆動軸の移動目標位置Pを全て補間したか判定し、まだ補間すべきものが残っている場合には前記補間工程S11に戻って再度繰り返す。読み込んだNCプログラムを全て補間した場合には一連の処理を終了する(S14)。
(第3の実施形態)
図3は本発明のNCプログラムの表示方法に係る第3の実施形態のフローチャートである。本発明のNCプログラムの表示方法は、補間T工程S31と、送り速度算出T工程S32と、表示T工程S33と、を含んでいる。
補間T工程S31では、NCパラメータ群Nprを参照しつつ解釈し読み込んだNCプログラムに含まれている移動指令データや補助制御データに従って、機械の各駆動軸の移動を制御するNC装置と同じ補間アルゴリズムとNCパラメータ群Nprとを用い、NCパラメータ群Nprに含まれている補間周期τごとの各駆動軸の移動目標位置Pを算出するとともに、算出した各駆動軸の移動目標位置Pの個数NからNCプログラムの開始からの経過時刻T=(τN)も順次求める。
次に送り速度算出T工程S32では、前記補間T工程S31で求められた前回と今回の各駆動軸の移動目標位置Pi−1とPの変化分ΔP=(P−Pi−1)と、その間の経過時間であるΔT=(T−Ti−1)とから、今回の移動目標位置Pにおける各駆動軸の移動速度である送り速度V=(ΔP/ΔT)を順次求める。
表示T工程S33では、前記送り速度算出T工程S32で求められた送り速度Vの一つ以上の成分値、または大きさ、または経過時刻Tにより定められた表示属性に従って前記各駆動軸の移動目標位置Pまたはその間の移動経路、その移動位置における送り速度V、経過時刻Tのうち少なくとも一つの成分値を、指示された視点方向や表示範囲、拡大率等に基づいて表示する。
最後に、読み込んだNCプログラムに従って各駆動軸の移動目標位置Pを全て補間したか判定し、まだ補間すべきものが残っている場合には前記補間T工程S31に戻って再度繰り返す。読み込んだNCプログラムを全て補間した場合には一連の処理を終了する(S34)。
なお、第3の実施形態は、表示対象を表示する際の参照基準となる情報が位置情報ではなく、第1および第2の実施形態の表示結果では利用することが困難な、NCプログラムの開始からの経過時刻やとある時間間隔ごとなどの時間情報である場合に対応するためのものである。
(第4の実施形態)
図4は本発明のNCプログラムの表示方法に係る第4の実施形態のフローチャートである。本発明のNCプログラムの表示方法は、補間T工程S31と、座標変換工程S21と、送り速度算出T工程S32と、表示T工程S33と、を含んでいる。
補間T工程S31では、NCパラメータ群Nprを参照しつつ解釈し読み込んだNCプログラムに含まれている移動指令データや補助制御データに従って、機械の各駆動軸の移動を制御するNC装置と同じ補間アルゴリズムとNCパラメータ群Nprとを用い、NCパラメータ群Nprに含まれている補間周期τごとの各駆動軸の移動目標位置Pを算出するとともに、算出した各駆動軸の移動目標位置Pの個数NよりNCプログラムの開始からの経過時刻T=(τN)も順次求める。
次に、座標変換工程S21では、各駆動軸の配置情報ならびに作用物や作用対象物の形状や取り付け位置の情報に基づいて座標変換演算を行い、補間T工程S31で算出された各駆動軸の移動目標位置Pから作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置P’を順次算出する。
次に送り速度算出T工程S32では、前記座標変換工程S21で求められた前回と今回の作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置P’i−1とP’の変化分ΔP’ =(P’−P’i−1)と、その間の経過時間であるΔT=(T−Ti−1)とから、今回の移動目標位置P’における作用対象物に対する作用物の相対的な移動速度である送り速度V’=(ΔP’/ΔT)を順次求める。
表示T工程S33では、前記送り速度算出T工程S32で求められた送り速度V’の一つ以上の成分値、または大きさ、または経過時刻Tにより定められた表示属性に従って前記作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置P’またはその間の相対的な移動経路、その相対的な移動位置における送り速度V’、経過時刻Tのうち少なくとも一つの成分値を、指示された視点方向や表示範囲、拡大率等に基づいて表示する。
最後に、読み込んだNCプログラムに従って各駆動軸の移動目標位置Pを全て補間したか判定し、まだ補間すべきものが残っている場合には前記補間T工程S31に戻って再度繰り返す。読み込んだNCプログラムを全て補間した場合には一連の処理を終了する(S34)。
(第5の実施形態)
図5(a)は本発明のNCプログラムの表示方法に係る第1または第2の実施形態である表示工程S13のフローチャートである。本発明の表示方法の表示工程S13は、表示属性選定情報設定工程S131と、表示属性選定工程S132と、表示出力工程S133と、を含んでいる。
表示属性選定情報設定工程S131では、移動目標位置P(またはP’)、またはその間の移動経路、またはその移動位置における送り速度V(またはV’)のうち少なくとも一つの成分値(以降まとめて表示対象成分値Ddと記す)を、どのような線の種類や幅で、またはどのようなマーカの種類や大きさで、またはどのような色で、表示するかを定める際に参照される選定情報Djとして、第1または第2の実施形態の送り速度算出工程S12で求められた送り速度V(またはV’)の一つ以上のある成分値、またはそれら成分値の2乗和の平方根である大きさFを設定する。
表示属性選定工程S132では、前記表示属性選定情報設定工程S131で設定された選定情報Djにより選定した線の種類や幅、マーカの種類や大きさ、表示色のうち少なくとも一つを、表示対象成分値Ddに対する表示属性Dmとして設定する。
表示出力工程S133では、前記表示属性選定工程S132で設定された表示属性Dmに従って、表示対象成分値Ddを、指示された視点方向や表示範囲、拡大率等に基づいて表示する。
より具体的な例として、NCプログラムの軌跡Lの表示に本実施形態に係る送り速度の情報が付加されたNCプログラムの軌跡LFの例を、図7(b)に対応させて図8(a)に示す。軌跡LFは、表示対象成分値Ddである各移動目標位置P(またはP’)またはその間の移動経路であるNCプログラムの軌跡Lを表示する際に用いる線幅Hが、送り速度算出工程S12で求められた送り速度の大きさFに応じて変化するような関係にあるとして定義された表示属性Dmに基づいて表示した例である。なお、図8(a)では、図7(b)との対応を分かりやすくするため、図7(b)と同様にNCプログラム内に含まれている移動位置指令のデータで示される位置Pcを黒丸のマーカで重ねて表示してある。
先ず、表示属性選定情報設定工程S131では、選定情報Djとして、送り速度算出工程S12で求められた移動目標位置P(またはP’)における送り速度V(またはV’)の指定された成分値に対する2乗和の平方根である大きさFを設定する。
表示属性選定工程S132では、表示属性Dmとして、表示対象成分値DdであるNCプログラムの軌跡Lを表示する際に用いる線幅Hを、指定された関係式(式2)に基づき選定情報Djである前記表示属性選定情報設定工程S131で設定した送り速度の大きさFより求める。なお、(式2)内のオフセット係数C0,C2と倍率係数C1は、送り速度の状況を認識しやすいように線幅Hを調整するためのものである。
Figure 2008009637
表示出力工程S133では、前記表示属性選定工程S132で決められた表示属性Dmである線幅Hでもって、表示対象成分値DdであるNCプログラムの軌跡Lを、指示された視点方向(図8(a)ではX−Z平面方向)や表示範囲、拡大率等に基づいて表示する。
このようなNCプログラムの軌跡Lの線幅Hが送り速度に応じて遅いほど太くなるように変化させて表示する方法により、送り速度の不連続性を直感的に判断することが可能となる。
また、図5(b)は本発明のNCプログラムの表示方法に係る第3または第4の実施形態である表示T工程S33のフローチャートである。本発明の表示方法の表示T工程S33は、表示属性選定情報設定T工程S331と、表示属性選定T工程S332と、表示出力T工程S333と、を含んでいる。
表示属性選定情報設定T工程S331では、移動目標位置P(またはP’)、またはその間の移動経路、またはその移動位置における送り速度V(またはV’)、または経過時刻Tのうち少なくとも一つの成分値(以降まとめて表示対象成分値Ddtと記す)を、どのような線の種類や幅で、またはどのようなマーカの種類や大きさで、またはどのような色で、表示するかを定める際に参照される選定情報Djtとして、第3または第4の実施形態の送り速度算出T工程S32で求められた送り速度V(またはV’)の一つ以上のある成分値、またはそれら成分値の2乗和の平方根である大きさF、または経過時刻Tを設定する。
表示属性選定T工程S332では、前記表示属性選定情報設定T工程S331で設定された選定情報Djtにより選定した線の種類や幅、マーカの種類や大きさ、表示色のうち少なくとも一つを、表示対象成分値Ddtに対する表示属性Dmtとして設定する。
表示出力T工程S333では、前記表示属性選定T工程S332で設定された表示属性Dmtに従って、表示対象成分値Ddtを、指示された視点方向や表示範囲、拡大率等に基づいて表示する。
この場合のより具体的な例として、NCプログラムの軌跡Lの表示に本実施形態に係る送り速度と経過時刻の情報が付加されたNCプログラムの軌跡LFTの例を、図7(b)や図8(a)に対応させて図8(b)に示す。軌跡LFTは、表示対象成分値Ddtである各移動目標位置P(またはP’)またはその間の移動経路であるNCプログラムの軌跡Lを表示する際に用いる線幅Hが、送り速度算出T工程S32で求められた送り速度の大きさFに応じて変化するような関係にあるとして定義された表示属性Dmtと、ある指定された時間間隔tごとに対応する経過時刻t=(tN)(N:0以上の整数)の移動目標位置Pt(またはP’t)に白丸のマーカを表示するとして定義された表示属性Dmtとに基づいて表示した例である。なお、図8(b)では、図7(b)や図8(a)で表示したNCプログラム内に含まれている移動位置指令のデータで示される位置Pcを示していた黒丸のマーカは、今回の白丸のマーカと重なるため表示していない。
先ず、表示属性選定情報設定T工程S331では、選定情報Djtとして、送り速度算出T工程S32で求められた移動目標位置P(またはP’)における送り速度V(またはV’)の指定された成分値に対する2乗和の平方根である大きさFを設定する。また、同じく選定情報Djtとして、移動目標位置P(またはP’)における経過時刻Tも設定する。
表示属性選定T工程S332では、前記表示属性選定情報設定T工程S331で設定した選定情報Djtより、表示属性Dmtとして次の二つを求める。先ず一つ目として、表示対象成分値DdtであるNCプログラムの軌跡Lを表示する際に用いる線幅Hを、指定された関係式(式2)に基づき選定情報Djtである前記表示属性選定情報設定T工程S331で設定した送り速度の大きさFより求める。二つ目として、表示対象成分値Ddtである移動目標位置P(またはP’)を表示する際に用いるマーカの種類を、もう一つの選定情報Djである経過時刻Tが指定された時間間隔tごとに対応する経過時刻t=(tN)(N:0以上の整数)なら白丸へ、そうでないならマーカ無しとして選択する。
表示出力T工程S333では、前記表示属性選定T工程S332で決められた表示属性Dmtである線幅Hでもって表示対象成分値DdtであるNCプログラムの軌跡Lを、またもう一つの表示属性Dmtであるマーカの種類でもって表示対象成分値Ddtである移動目標位置P(またはP’)を、指示された視点方向(図8(b)ではX−Z平面方向)や表示範囲、拡大率等に基づいて表示する。
(第6の実施形態)
図6は本発明のNCプログラムの表示方法に係る第1または第2、第3、第4の実施形態である表示工程S13または表示T工程S33の別実施形態の一例を示すフローチャートである。本発明の表示方法の表示工程S13または表示T工程S33は、表示対象変換情報設定工程S431と、表示対象変換工程S432と、表示出力C工程S433と、を含んでいる。
表示対象変換情報設定工程S431では、移動目標位置P(またはP’)またはその間の移動経路上のある移動位置における送り速度V(またはV’)の一つ以上のある成分値、またはそれら成分値の2乗和の平方根である大きさF、または経過時刻Tのうち少なくとも一つを表示対象変換情報Dhとして設定する。
表示対象変換工程S432では、移動目標位置P(またはP’)、またはその間の移動経路、またはその移動位置における送り速度V(またはV’)、または経過時刻Tのうち少なくとも一つの表示対象のある成分値(以降まとめて表示対象成分値Ddtと記す)を、前記表示対象変換情報設定工程S431で設定された表示対象変換情報Dhを演算した結果値のうち、あるいは前記表示対象成分値Ddtのうちの一つ以上と前記表示対象変換情報Dhのうちの一つ以上とで演算した結果値のうち少なくとも一つと置き換える変換式で示すことができる表示属性Dmcに基づき変換する。
表示出力C工程S433では、前記表示対象変換工程S432で置き換えられた表示対象成分値Ddtを、指示された視点方向や表示範囲、拡大率等に基づいて表示する。
第6の実施形態における特徴的なことは、移動目標位置またはその間の移動経路などの表示対象成分値Ddtを、送り速度や経過時刻の情報と入れ替えたり、加味したりして表示することである。
第6の実施形態のより具体的な例として、NCプログラムの軌跡Lの表示に本実施形態に係る送り速度の情報が付加されたNCプログラムの軌跡LSの例を、図7(b)に対応させて図9(a)に示す。軌跡LSは、表示対象成分値Ddtである各移動目標位置P(またはP’)またはその間の移動経路であるNCプログラムの軌跡Lを表示する際に用いる位置情報のZ成分値Zを、その移動位置における送り速度V(またはV’)の大きさFに応じて変化するシフト値Sを加算した結果値Zs=(Z+S)と置き換えるとして定義された表示属性Dmcに基づいて表示した例である。
先ず、表示対象変換情報設定工程S431では、表示対象変換情報Dhとして、移動目標位置P(またはP’)またはその間の移動経路上のある移動位置における送り速度V(またはV’)の指定された成分値に対する2乗和の平方根である大きさFを設定する。
表示対象変換工程S432では、今回の表示対象成分値Ddtである移動目標位置P(またはP’)またはその間の移動経路であるNCプログラムの軌跡Lに対して、その位置情報のZ成分値Zを、指定された関係式(式3)で示すことができる表示属性Dmcに基づき、その成分値Zと前記表示対象変換情報設定工程S431で設定された表示対象変換情報Dhである送り速度の大きさFとで演算した結果値Zsへと置き換える。なお、(式3)内のオフセット係数K0、K2と倍率係数K1、K3は、送り速度の状況を認識しやすいようにシフト値SiZ=(Zs−Z)を調整するためのもので、図9(a)においては係数K2=0、K3=1である。
Figure 2008009637
表示出力C工程S433では、前記表示対象変換工程S432で置き換えられた表示対象成分値Ddtである軌跡LSを、指示された視点方向(図9(a)ではX−Z平面方向)や表示範囲、拡大率等に基づいて表示する。
多くの軌跡が表示範囲に含まれる場合には送り速度の情報が付加された軌跡LSのみを表示した方が認識しやすいが、図9(a)のように単一の軌跡LSの場合には、NCプログラムの元の軌跡Lと送り速度の情報が付加された軌跡LSとの関係を分かりやすく表示するために、図9(b)のように、元の軌跡L、および送り速度V(またはV’)の大きさFに応じて変化するシフト値SiZ=(K1F+K0)をZ成分値とし、X、Y成分値は0とするシフトベクトルS=(0,0、SiZ)を、図9(a)に重ねて表示するように表示属性Dmcを定義することも可能である。なお、シフトベクトルSの位置は、図8(b)のある指定された時間間隔tごとに対応する移動目標位置Pt(またはP’t)に対応して表示してある。
以上、記述したように、本発明の各実施形態に係るNCプログラムの表示方法によれば、機械の各駆動軸の送り速度や加減速を自動的に調整する機能をもつNC装置を搭載した機械を使用した加工に対しても、機械の各駆動軸が実際にどの程度の送り速度および加減速状態で移動しているのかを、任意の加工位置または経過時刻に対して正確にしかも迅速にモニターなどの出力装置上に表示することができ、従来では困難であった送り速度や加速度のレベルでNCプログラムを詳細にチェックすることが可能となる。また、本発明に係る以上の記述では主に送り速度の情報を含む表示方法について説明してきたが、送り速度の変化である加減速やさらにその変化成分の情報を含む表示方法に拡張することも容易である。
本発明に係る第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第3の実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第4の実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第5の実施形態の動作を示すフローチャート(a)〜(b)である。 本発明に係る第6の実施形態の動作を示すフローチャートである。 従来表示方法によるNCプログラムの表示例(a)〜(c)を示す図である。 本発明に係る第5の実施形態の表示方法によるNCプログラムの表示例(a)〜(b)を示す図である。 本発明に係る第6の実施形態の表示方法によるNCプログラムの表示例(a)〜(b)を示す図である。 駆動軸に回転軸を含んでいる機械の一例としてテーブル側に回転軸を備えている5軸マシニングセンタの概要構成を示す説明図である。 本発明に係る処理装置の概要構成を示す説明図である。
符号の説明
10 処理装置、11 NCプログラム入力手段、12 補間手段、13 送り速度算出手段、14 表示手段、100 5軸マシニングセンタ、 101 回転テーブルTa、102 回転テーブルTc。

Claims (6)

  1. NC装置により機械の各駆動軸の移動を制御するために使用されるNCプログラムの表示方法において、
    機械の各駆動軸の移動を制御するNC装置と同じ補間アルゴリズムと、機械の各駆動軸の移動を制御する上で必要な補間周期または各駆動軸の最大移動速度、許容加速度などを含むNCパラメータ群と、を用いNCプログラムに従って機械の各駆動軸の移動目標位置を算出する補間工程と、
    補間工程で算出された前記移動目標位置とNCパラメータ群内の補間周期とに基づいて前記各駆動軸の移動速度である送り速度を算出する送り速度算出工程と、
    送り速度算出工程で算出された送り速度の一つ以上の成分値、または大きさにより定められた表示属性によって前記各駆動軸の移動目標位置またはその間の移動経路、その移動位置における送り速度のうち少なくとも一つの成分値を表示する表示工程と、
    を含むことを特徴とするNCプログラムの表示方法。
  2. NC装置により機械の各駆動軸の移動を制御するために使用されるNCプログラムの表示方法において、
    機械の各駆動軸の移動を制御するNC装置と同じ補間アルゴリズムと、機械の各駆動軸の移動を制御する上で必要な補間周期または各駆動軸の最大移動速度、許容加速度などを含むNCパラメータ群と、を用いNCプログラムに従って機械の各駆動軸の移動目標位置を算出する補間工程と、
    機械の駆動軸に回転軸を含んでいる場合やパラレルリンク機構を有する場合などで各駆動軸の移動方向または移動量と各駆動軸の移動合成結果である実際の加工ワークなどの作用対象物に対する加工工具などの作用物の移動方向または移動量とが異なる場合に、各駆動軸の配置情報ならびに作用物や作用対象物の形状や取り付け位置の情報に基づいて座標変換演算を行うことにより、補間工程で算出された各駆動軸の移動目標位置から作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置を算出する座標変換工程と、
    座標変換工程で算出された作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置とNCパラメータ群内の補間周期とに基づいて作用対象物に対する作用物の相対的な移動速度である送り速度を算出する送り速度算出工程と、
    送り速度算出工程で算出された相対的な送り速度の一つ以上の成分値、または大きさにより定められた表示属性によって作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置またはその間の相対的な移動経路、その相対的な移動位置における送り速度のうち少なくとも一つの成分値を表示する表示工程と、
    を含むことを特徴とするNCプログラムの表示方法。
  3. NC装置により機械の各駆動軸の移動を制御するために使用されるNCプログラムの表示方法において、
    機械の各駆動軸の移動を制御するNC装置と同じ補間アルゴリズムと、機械の各駆動軸の移動を制御する上で必要な補間周期または各駆動軸の最大移動速度、許容加速度などを含むNCパラメータ群と、を用いNCプログラムに従って機械の各駆動軸の移動目標位置を算出するとともにNCプログラムの開始からの経過時刻も算出する補間T工程と、
    補間T工程で算出された前記移動目標位置と経過時刻とに基づいてその経過時刻における前記各駆動軸の移動速度である送り速度を算出する送り速度算出T工程と、
    送り速度算出T工程で算出された送り速度の一つ以上の成分値、または大きさ、または経過時刻により定められた表示属性によって前記各駆動軸の移動目標位置またはその間の移動経路、その移動位置における送り速度、経過時刻のうち少なくとも一つの成分値を表示する表示T工程と、
    を含むことを特徴とするNCプログラムの表示方法。
  4. NC装置により機械の各駆動軸の移動を制御するために使用されるNCプログラムの表示方法において、
    機械の各駆動軸の移動を制御するNC装置と同じ補間アルゴリズムと、機械の各駆動軸の移動を制御する上で必要な補間周期または各駆動軸の最大移動速度、許容加速度などを含むNCパラメータ群と、を用いNCプログラムに従って機械の各駆動軸の移動目標位置を算出するとともにNCプログラムの開始からの経過時刻も算出する補間T工程と、
    機械の駆動軸に回転軸を含んでいる場合やパラレルリンク機構を有する場合などで各駆動軸の移動方向または移動量と各駆動軸の移動合成結果である実際の加工ワークなどの作用対象物に対する加工工具などの作用物の移動方向または移動量とが異なる場合に、各駆動軸の配置情報ならびに作用物や作用対象物の形状や取り付け位置の情報に基づいて座標変換演算を行うことにより、補間T工程で算出された各駆動軸の移動目標位置から作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置を算出する座標変換工程と、
    座標変換工程で算出された作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置と経過時刻とに基づいてその経過時刻における作用対象物に対する作用物の相対的な移動速度である送り速度を算出する送り速度算出T工程と、
    送り速度算出T工程で算出された相対的な送り速度の一つ以上の成分値、または大きさ、または経過時刻により定められた表示属性によって作用対象物に対する作用物の相対的な移動目標位置またはその間の相対的な移動経路、その相対的な移動位置における送り速度、経過時刻のうち少なくとも一つの成分値を表示する表示T工程と、
    を含むことを特徴とするNCプログラムの表示方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のNCプログラムの表示方法において、
    移動目標位置、またはその間の移動経路、またはその移動位置における送り速度、または経過時刻のうち少なくとも一つの表示対象のある成分値を、その移動位置における送り速度の一つ以上のある成分値、または大きさ、または経過時刻により選定した線の種類や幅、マーカの種類や大きさ、表示色のうち少なくとも一つの表示属性に基づいて表示する表示工程または表示T工程を含むことを特徴とするNCプログラムの表示方法。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載のNCプログラムの表示方法において、
    移動目標位置、またはその間の移動経路、またはその移動位置における送り速度、または経過時刻のうち少なくとも一つの表示対象のある成分値を、その移動位置における送り速度の一つ以上のある成分値、または大きさ、または経過時刻のうち少なくとも一つの表示対象変換情報を演算した結果値のうち、あるいは前記表示対象のある成分値のうちの一つ以上と前記表示対象変換情報のうちの一つ以上とで演算した結果値のうち少なくとも一つと置き換える変換式を表示属性として含み、その表示属性に基づき表示対象の成分値の一部を変換し表示する表示工程または表示T工程を含むことを特徴とするNCプログラムの表示方法。
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