JP5985087B1 - 数値制御装置 - Google Patents

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Abstract

ワークの加工面に生じ得る加工痕の発生を低減するため、NC加工プログラム(10)を読み込むNC加工プログラム読み込み部(101)と、読み込んだNC加工プログラムから駆動軸に対する制御周期ごとの数値制御指令位置であるNC指令データを生成するNC指令データ生成部(104)と、NC指令データ生成部(104)により生成された駆動軸に対するNC指令データを補正するNC指令データ補正部(108)とを備える数値制御装置(100)を提供する。

Description

本発明は工作機械を数値制御する数値制御装置に関する。
数値制御装置で加工を行うためには、加工物または加工工具を、予め設定された経路に移動させるための移動指令を記述した数値制御(Numerical Control:NC)加工プログラムが用いられる。NC加工プログラムはGコードおよびマクロ文の文字列で記述され、Gコードおよびマクロ文の文字列は、CAM(Computer Aided Manufacturing)ソフトウェアにより作成され、EIA(Electronic Industries Alliance)で定められたEIAフォーマット形式、またはISO(International Standard Organization)で定められたISOフォーマット形式に従って定義される。Gコードとは、位置決め、直線補間、円弧補間、および平面指定を行う際に、NC加工プログラムにおいて記述される指令コードである。作成されたNC加工プログラムは、実機を動作させる前に確認を行う必要があるが、NC加工プログラムのみを見て、NC加工プログラムの確認作業を行うことは困難である。このため、NC加工プログラムの確認を行う場合、NC加工プログラムに記述されている移動指令を工具経路に変換し、変換された工具経路の軌跡を、CRT(Cathode Ray Tube)装置または液晶モニタといった表示装置に表示させることが行われている。また、NC加工プログラムを動作させた場合、NC加工プログラムに記述されている移動指令、加工条件および機械構成に基づいて補間処理が実行され、補間処理後の指令軌跡が算出される。さらに算出されたNC指令データに沿って実機を動作させ、工具先端点の軌跡である実軌跡が検出装置によって検出される。これらNC指令データと工具先端点の実軌跡は、記憶装置に保存され、必要なときに記憶装置から呼び出され、加工処理評価のために工具軌跡表示装置で表示され、視覚的分析に利用されている。上記した「変換された工具経路」、「補間処理後の指令軌跡」および「工具先端点の実軌跡」は、当業者において、それぞれ「プログラム経路」、「NC指令データ」および「フィードバック(Feed Back:FB)位置データ」と称されることがあり、以下必要に応じてこれらの用語を使用した説明とする。
特許文献1はNC加工プログラム評価方法に関するものであり、特許文献1では、NC加工プログラムから個々の移動命令を抽出して、工具により切削された後の加工イメージデータを演算導出し、この加工イメージデータと目標とするモデルイメージデータとの差が一定範囲内に収まるか否かを判別して、その結果をグラフィック表示し、一定範囲を逸脱した移動命令を特定して修正処理することが開示されている。
特開平7−64616号公報
特許文献1に代表される従来技術では、工作機械にNC加工プログラムを入力し、NC加工プログラムに記述されている移動指令、加工条件および機械構成に基づいて補間処理が実行され、補間処理後の指令軌跡が算出され、指令軌跡に従い切削工具を移動させることによりワークの加工が行われる。ところが隣り合う指令軌跡の工具の速度または加速度が異なる場合、加工時の工具たわみがそろわず、ワークの加工面に加工痕が発生する。このようなワークの加工面における加工痕を抑制するためには、NC加工プログラムを検証分析する必要があり、非常に手間がかかるものであった。しかしながら特許文献1に代表される従来技術には、加工痕の発生を効率的に防ぐためにNC指令データを補正することについては開示されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ワークの加工面に生じ得る加工痕の発生を低減することができる数値制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の数値制御装置は、数値制御加工プログラムと工作機械の構成情報とに基づいて、複数の前記駆動軸の各々の制御周期毎に複数の前記駆動軸の各々の機械座標値を計算して、複数の前記駆動軸の各々の移動軌跡を示す数値制御指令データを生成する数値制御指令データ生成部と、前記数値制御指令データ生成部で補間時間毎に生成された複数の前記数値制御指令データを格納する数値制御指令データ格納部と、前記数値制御指令データ格納部に格納された時系列的に隣接する3つの前記数値制御指令データの各々に含まれる複数の全ての前記機械座標値を比較して、時系列的に隣接する3つの前記数値制御指令データの内、値の異なる前記機械座標値を含む1つの第1の数値制御指令データの速度または加速度を補正対象として、前記第1の数値制御指令データの機械座標値を、比較対象とした第1の数値制御指令データ以外の2つの第2の数値制御指令データの機械座標値に近づける補正を行う数値制御指令データ補正部と、を備え、2つの前記第2の数値制御指令データに含まれる複数の全ての機械座標値は同じ値であることを特徴とする。
本発明にかかる数値制御装置は、ワークの加工面に生じ得る加工痕の発生を低減することができるという効果を奏する。
実施の形態1に係る数値制御装置と数値制御装置により制御される工作機械の構成を示す図 実施の形態1に係る数値制御装置の全体動作を説明するためのフローチャート 図2のST1003に示すNC指令データを補正する処理のフローチャート 図3のST1102に示すNC指令データの位置を補正する処理のフローチャート 位置を補正する前の複数のNC指令データを示す第1の図 位置を補正した後の複数のNC指令データを示す第1の図 位置を補正する前の複数のNC指令データを示す第2の図 位置を補正した後の複数のNC指令データを示す第2の図 図3のST1103に示すNC指令データの速度を補正する処理のフローチャート 速度を補正する前の複数のNC指令データを示す図 速度を補正した後の複数のNC指令データを示す図 実施の形態2に係る数値制御装置と数値制御装置により制御される工作機械の構成を示す図 実施の形態2に係る数値制御装置の全体動作を説明するためのフローチャート 図13のST2005に示すNC指令データを補正する処理のフローチャート CADデータにより表示されるワークの外観と、位置を補正する前のNC指令データにより駆動する駆動軸の移動軌跡を示す図 CADデータにより表示されるワークの外観と、位置を補正した後のNC指令データにより駆動する駆動軸の移動軌跡を示す図 図16に示す移動軌跡の一部区間を直線補間した後の移動軌跡を示す図 図17に示す移動軌跡の一部区間の速度を補間した後の移動軌跡を示す図 図13のST2009に示す色属性を付加したNC指令データを表示する処理のフローチャート CADデータにより表示されるワークの外観と、色属性を付加したNC指令データにより駆動する駆動軸の移動軌跡を示す図 図13のST2010に示すFB位置データを表示する処理のフローチャート 実施の形態2の数値制御装置においてNC加工プログラムを工作機械の表示部の編集画面に表示させる処理のフローチャート
以下に、本発明の実施の形態にかかる数値制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る数値制御装置と数値制御装置により制御される工作機械の構成を示す図である。数値制御装置100は、NC加工プログラム10を読み込むNC加工プログラム読み込み部101と、読み込まれたNC加工プログラム10を格納するNC加工プログラム格納部102と、NC加工プログラム格納部102に格納されたNC加工プログラムから表示データを生成するNC加工プログラム表示処理部103と、数値制御加工プログラムと工作機械200の構成情報とに基づいて複数の駆動軸の各々の制御周期毎に複数の駆動軸の各々の機械座標値を計算して、複数の駆動軸の各々の移動軌跡を示すNC指令データを生成するNC指令データ生成部104と、NC指令データ生成部104で時系列的に異なるタイミングで生成された複数のNC指令データを格納するNC指令データ格納部105と、NC指令データ格納部105に格納されたNC指令データから複数の駆動軸の各々の機械座標を算出し、複数の駆動軸の各々の移動軌跡を工作機械200の表示部202に表示するNC指令データ表示処理部106と、NC指令データ格納部105に格納されたNC指令データを分析し、分析結果を付加したNC指令データをNC指令データ格納部105に格納させるNC指令データ分析部107と、NC指令データ格納部105に格納された3つ以上のNC指令データの各々の機械座標値を比較して、値の異なる機械座標値を含む第1のNC指令データを補正対象として、第1のNC指令データの機械座標値を、比較対象とした第1のNC指令データ以外の第2のNC指令データの機械座標値に近づける補正を行い、補正したNC指令データをNC指令データ格納部105に格納するNC指令データ補正部108と、工作機械200のFB位置データ検出器209で検出された駆動X軸204、駆動Y軸205、駆動Z軸206、駆動B軸207および駆動C軸208の各々の実位置データを取得し、実位置データに基づいてFB位置データを算出するFB位置データ算出部110と、算出されたFb位置データを格納するFB位置データ格納部111と、FB位置データ格納部111に格納されたFB位置データを分析し、分析結果を付加したFB位置データをFB位置データ格納部111に格納させるFB位置データ分析部113と、分析結果を付加したFB位置データをFB位置データ格納部111から読み出して表示データを生成するFB位置データ表示処理部112と、コンピュータ支援設計(Computer Aided Design:CAD)データ20を読み込むCADデータ読み込み部114と、読み込まれたCADデータ20を格納するCADデータ格納部115と、CADデータ格納部115に格納されたCADデータ20を工作機械200の表示部202に表示するCADデータ表示処理部116とを備える。
NC加工プログラム10はGコードおよびマクロ文の文字列で記述されたプログラムであり、CAMソフトウェアにより作成され、EIAフォーマット形式またはISOフォーマット形式に従って定義される。NC加工プログラム10には、加工物または加工工具を予め設定された経路に移動させるための移動指令と、工作機械200に対する補助動作指令と、加工条件の設定値とが記述されている。NC指令データは、予め設定された制御周期毎のNC指令位置またはNC指令位置の集合体を意味する。
数値制御装置100に接続される工作機械200は、作業者と工作機械200との間のインタフェース部であると共に、数値制御装置100と工作機械200との間のインタフェース部である対話操作処理部201と、CRT装置または液晶モニタといった表示部202と、作業者が入力した指示情報を数値制御装置100に送信するための指示入力部203と、ワークを加工する複数の駆動X軸204、駆動Y軸205、駆動Z軸206、駆動B軸207、駆動C軸208の各々の実位置データを検出するFB位置データ検出器209とを備える。工作機械200における駆動X軸204、駆動Y軸205、駆動Z軸206、駆動B軸207および駆動C軸208は、各駆動軸における変位量を検出するセンサと、センサで検出された変位量を実位置データとして出力するデータ処理部とを有するものとする。対話操作処理部201は、数値制御装置100からの操作処理を受け付けて、操作処理内容を表示部202に表示する。また対話操作処理部201は、作業者が指示入力部203を介して入力した指示情報を数値制御装置100に送信する。
次に数値制御装置100における動作を図1に示した各構成部に関連づけて説明する。
NC加工プログラム読み込み部101で読み込まれたNC加工プログラム10はNC加工プログラム格納部102に格納され、NC指令データ生成部104では、NC加工プログラム格納部102に格納されたNC加工プログラムからNC指令データが生成され、生成されたNC指令データがNC指令データ格納部105に格納される。なおNC指令データ生成部104では複数の駆動軸の各々に対応するNC指令データが生成される。NC指令データ格納部105に格納されたNC指令データは工作機械200に送信され、NC指令データを受信した工作機械200では、NC指令データに応じて駆動X軸204、駆動Y軸205、駆動Z軸206、駆動B軸207および駆動C軸208が駆動される。工作機械200が複数の駆動軸の各々を駆動することにより、工具および被加工物の少なくとも一方の位置と姿勢が制御される。工作機械200の動作中にFB位置データ検出器209では、駆動X軸204、駆動Y軸205、駆動Z軸206、駆動B軸207および駆動C軸208の実位置データが検出され、検出された実位置データが数値制御装置100に送信される。FB位置データ算出部110は、FB位置データ検出器209で検出された実位置データを取得してFB位置データを算出し、算出したFB位置データをFB位置データ格納部111に格納する。
NC加工プログラム表示処理部103では、NC加工プログラム格納部102に格納されたNC加工プログラムにより表示データが生成され、生成された表示データは工作機械200に送られ、工作機械200の表示部202に表示される。NC指令データ表示処理部106では、NC指令データ格納部105に格納されているNC指令データにより表示データが生成され、生成された表示データは工作機械200に送られ、工作機械200の表示部202に表示される。FB位置データ表示処理部112では、分析結果を付加したFB位置データをFB位置データ格納部111から読み出して表示データが生成され、生成されたFB位置データは工作機械200に送られ、工作機械200の表示部202に表示される。CADデータ表示処理部116では、CADデータ格納部115に格納されたCADデータを移動、回転、拡大および縮小した表示データを生成する。生成された表示データは工作機械200に送られ、工作機械200の表示部202において表示される。
図2は実施の形態1に係る数値制御装置の全体動作を説明するためのフローチャートである。図2に示すST1001からST1008までの処理は以下に示す3つのサブフローに区分される。
(1)NC指令データの生成および補正フロー(ST1001,ST1002,ST1003)。
(2)FB位置データの生成および分析フロー(ST1004,ST1005)。
(3)NCプログラム、NC指令データおよびFB位置データの表示フロー(ST1006,ST1007,ST1008)。
以下では上記の(1)から(3)までの処理フローを図1に示した機能ブロックに対応づけて説明する。

(NC指令データの生成および補正フロー)
NC加工プログラム読み込み部101は、NC加工プログラム10を読み込み、NC加工プログラム格納部102に格納する(ST1001)。NC指令データ生成部104は、NC加工プログラム格納部102に格納したNC加工プログラムを解釈し、プログラム指令位置を算出する。またNC指令データ生成部104は、算出したプログラム指令位置と工作機械200の構成情報である機械構成とに基づいてNC指令座標を生成し、各駆動軸の位置座標を指令するNC指令データを生成する。NC指令データは工作機械200の補間時間毎に生成され、生成されたNC指令データはNC指令データ格納部105に格納される(ST1002)。NC指令データ補正部108はNC指令データ格納部105に格納したNC指令データを補正する(ST1003)。補正されたNC指令データはNC指令データ格納部105に格納される。
(FB位置データの生成および分析フロー)
NC指令データ生成部104が生成したNC指令データは工作機械200に送られ、工作機械200は、駆動X軸204、駆動Y軸205、駆動Z軸206、駆動B軸207および駆動C軸208を駆動する(ST1004)。このときFB位置データ算出部110は、FB位置データ検出器209が検出した駆動X軸204、駆動Y軸205、駆動Z軸206、駆動B軸207および駆動C軸208における実位置データに基づいてFB位置データを算出し、算出したFB位置データをFB位置データ格納部111に格納する(ST1005)。
(NCプログラム、NC指令データおよびFB位置データの表示フロー)
NC加工プログラム表示処理部103は、NC加工プログラム格納部102に格納したNC加工プログラムを解釈し、プログラム経路を工作機械200の表示部202に表示する(ST1006)。NC指令データ表示処理部106は、NC指令データ格納部105に格納したNC指令データを解釈し、NC指令データの位置座標を算出し、NC指令データによる経路であるNC指令データ経路を工作機械200の表示部202に表示する(ST1007)。FB位置データ表示処理部112は、FB位置データ格納部111に格納したFB位置データを解釈し、FB位置データの位置座標を算出し、FB位置データによる経路であるFB位置データ経路を工作機械200の表示部202に表示する(ST1008)。
図3は図2のST1003に示すNC指令データを補正する処理のフローチャートである。NC指令データ補正部108は、NC指令データ格納部105に格納されているNC指令データから、補正対象となるNC指令データに隣接するNC指令データを探索する(ST1101)。NC指令データの探索方法を具体例で説明する。NC指令データ格納部105には、NC指令データ生成部104で時系列的に異なるタイミングで生成された複数のNC指令データが格納されている。NC指令データ補正部108は、これらのNC指令データ格納部105に格納された複数のNC指令データの中から、例えば時系列的に連続した3つNC指令データを選択し、選択した各々のNC指令データの機械座標値を比較し、値の異なる機械座標値を含む第1のNC指令データを補正対象とする。また比較対象とした第1のNC指令データ以外の第2のNC指令データを、第1のNC指令データに隣接するNC指令データとする。第1のNC指令データと第2のNC指令データの具体例は後述する。なお上記の例ではNC指令データ格納部105から選択されるNC指令データの数を3つと仮定したが、選択されるNC指令データの数は3つに限定されるものではなく、3つ以上でもよい。NC指令データ補正部108は、ST1101により取得した隣接するNC指令データと補正対象のNC指令データとを比較し、補正対象のNC指令データの位置を補正する(ST1102)。またNC指令データ補正部108は、ST1102で位置を補正したNC指令データと隣接するNC指令データとを比較し、補正対象のNC指令データの速度を補正する(ST1103)。さらにNC指令データ補正部108は、ST1103で位置を補正した隣接するNC指令データをNC指令データ格納部105に格納する(ST1104)。
図4は図3のST1102に示すNC指令データの位置を補正する処理のフローチャートである。NC指令データ補正部108は、補正対象のNC指令データの接線ベクトルを算出する(ST1201)。その際、補正対象となるNC指令データのみではなく、補正対象のNC指令データの前後数点の接線ベクトルも算出する。次にNC指令データ補正部108は、ST1101で取得した隣接するNC指令データの接線ベクトルを算出する(ST1202)。次にNC指令データ補正部108は、ST1201で算出した補正対象のNC指令データの接線ベクトルの連続性とST1202で算出した隣接するNC指令データの接線ベクトルの連続性を比較し、補正対象のNC指令データの接線ベクトルの連続性が異なるか否かが判定され、連続性が異なると判定したNC指令データの位置を補正する(ST1203)。
図5は位置を補正する前の複数のNC指令データを示す第1の図である。図5には、駆動軸の移動軌跡を示すNC指令データが7つ示され、7つのNC指令データの内、最も上側のNC指令データは時系列的に最も古いタイミングで生成されたデータであり、最も下側のNC指令データは時系列的に最も新しいタイミングで生成されたデータである。矢印はNC指令データ補正部108で算出された接線ベクトルを表す。図5では各々のNC指令データは、制御周期毎のNC指令位置の集合体を意味する。図5では上から6つ目のNC指令データaが補正対象とされ、前述した第1のNC指令データに相当する。補正対象のNC指令データaの前後4点の接線ベクトルの座標は(1,0,0)、(1,0,−1)、(1,0,1)となっている。これに対して補正対象のNC指令データaに隣接するNC指令データの接線ベクトルは(1,0,0)、(1,0,0)、(1,0,0)となっている。図5では、上から5つ目のNC指令データと上から7つ目のNC指令データが隣接するNC指令データであり、これらのNC指令データは前述した第2のNC指令データに相当する。
NC指令データ補正部108は、例えば補正対象のNC指令データaの接線ベクトルと隣接する2つのNC指令データの接線ベクトルとの差分ベクトル量から、補正対象のNC指令データaの接線ベクトルの連続性が、隣接する複数のNC指令データの接線ベクトルの連続性と異なると判定される。またNC指令データ補正部108は、補正対象のNC指令データaの加加速度ベクトルの変化量が規定値より小さい場合、補正対象のNC指令データaの接線ベクトルの連続性が、隣接するNC指令データの接線ベクトルの連続性と同じであると判定し、補正対象のNC指令データaの加加速度ベクトルの変化量が規定値より大きい場合、補正対象のNC指令データaの接線ベクトルの連続性が、隣接するNC指令データの接線ベクトルの連続性と異なると判定する。
図6は位置を補正した後の複数のNC指令データを示す第1の図である。図6には図5と同様に7つのNC指令データが示される。NC指令データ補正部108は、補正対象のNC指令データaの位置を移動することにより、隣接するNC指令データの接線ベクトルと同じになるように位置を補正し、補正対象のNC指令データaの前後4点の接線ベクトルが(1,0,0)、(1,0,0)、(1,0,0)となるようにする。すなわちNC指令データ補正部108は、補正対象のNC指令データaの前の接線ベクトル(1,0,0)の方向にNC指令データ軌跡を生成し、NC指令データが軌跡上に位置するように補正対象のNC指令データaを移動する。さらにNC指令データ補正部108は、NC補間距離が隣接するNC指令データと同じになるように、NC指令データ軌跡に沿って、NC指令データを移動させる。
図7は位置を補正する前の複数のNC指令データを示す第2の図である。図7には、駆動軸の移動軌跡を示すNC指令データが6つ示され、6つのNC指令データの内、最も上側のNC指令データは時系列的に最も古いタイミングで生成されたデータであり、最も下側のNC指令データは時系列的に最も新しいタイミングで生成されたデータである。矢印はNC指令データ補正部108で算出された接線ベクトルを表す。図7では上から5つ目のNC指令データaが補正対象とされ、前述した第1のNC指令データに相当する。補正対象のNC指令データaの前後4点の接線ベクトルの座標は(1,0,0)、(1,0,−1)、(1,0,−1)となっている。これに対して補正対象のNC指令データaに隣接するNC指令データの接線ベクトルは(1,0,0)、(1,0,−1)、(1,0,0)となっている。図7では、上から4つ目のNC指令データと上から6つ目のNC指令データが隣接するNC指令データであり、これらのNC指令データは前述した第2のNC指令データに相当する。NC指令データ補正部108では、図5で説明した連続性の判定と同様に、補正対象のNC指令データaの接線ベクトルの連続性が、隣接するNC指令データの接線ベクトルの連続性と同じであるか否かを判定する。
図8は位置を補正した後の複数のNC指令データを示す第2の図である。図8には図7と同様に6つのNC指令データが示される。NC指令データ補正部108は、図6で説明した補正処理と同様に、補正対象のNC指令データaの位置を移動することにより、隣接するNC指令データの接線ベクトルと同じになるように位置を補正する。これにより補正対象のNC指令データaの前の接線ベクトルが(1,0,0)の方向に移動する、またNC指令データ補正部108は、NC指令データが軌跡上に位置するように補正対象のNC指令データaを移動する。
図9は図3のST1103に示すNC指令データの速度を補正する処理のフローチャートである。NC指令データ補正部108は、補正対象のNC指令データaの速度を算出し(ST1301)、補正対象のNC指令データaに隣接するNC指令データの速度を算出し(ST1302)、補正対象のNC指令データaの速度が隣接するNC指令データの速度と異なるか否かを判定し、補正対象のNC指令データaの速度が隣接するNC指令データの速度と異なる場合にはNC指令データの速度を補正する(ST1303)。
図10は速度を補正する前の複数のNC指令データを示す図である。図10には、駆動軸の移動軌跡を示すNC指令データが6つ示され、6つのNC指令データの内、最も上側のNC指令データは時系列的に最も古いタイミングで生成されたデータであり、最も下側のNC指令データは時系列的に最も新しいタイミングで生成されたデータである。矢印はNC指令データ補正部108で算出された接線ベクトルを表す。図10では上から5つ目のNC指令データaが補正対象とされ、前述した第1のNC指令データに相当する。また上から4つ目のNC指令データと上から6つ目のNC指令データが隣接するNC指令データであり、これらのNC指令データは前述した第2のNC指令データに相当する。補正対象のNC指令データaの前後3点の速度は、前後の点との距離との相関性があるため、前後の点との距離から求めることができる。補正対象のNC指令データaにおいて、符号Aで示す接線ベクトルの距離は0.5であり、符号Bで示す接線ベクトル距離は0.5である。隣接するNC指令データの接線ベクトルは、符号A1で示す接線ベクトルの距離は0.2であり、符号B1で示す接線ベクトル距離は0.2である。NC指令データ補正部108は、補正対象のNC指令データaの接線ベクトルの距離が隣接するNC指令データaの接線ベクトルの距離と異なるか否かを判定する。
図11は速度を補正した後の複数のNC指令データを示す図である。図11には図10と同様に6つのNC指令データが示される。NC指令データ補正部108は、補正対象のNC指令データに対して、符号Aで示す接線ベクトルの距離が0.2になるようにNC指令データを追加する。同様に、NC指令データ補正部108は、符号Bで示す接線ベクトルの距離が0.2になるようにNC指令データを追加する。NC指令データを追加方法としては、例えば補正対象のNC指令データの前後のNC指令データを直線で補間したNC指令データ軌跡を生成し、軌跡上に沿ってNC指令データを追加する方法が考えられる。
以上説明したように実施の形態1に係る数値制御装置100は、作業者が選択した任意範囲のNC加工プログラムを読み込んだ後、NC加工プログラムからNC指令位置であるNC指令データを生成し、生成されたNC指令データを用いて、隣接するNC指令データからNC指令データの位置と速度を補正する。これによりリアルタイムでNC指令データを補正することができ、ワークの加工残し、削り過ぎ、またはコーナ削り過ぎが抑制され、ワークの加工面に発生する加工痕の発生を低減することができる。
実施の形態2.
図12は実施の形態2に係る数値制御装置と数値制御装置により制御される工作機械の構成を示す図である。実施の形態2の数値制御装置300ではNC加工プログラム10に応じてCADデータの位置を調整するCADデータ位置調整部117を備え、またNC指令データ補正部108の代わりにNC指令データ補正部108aを備える。
図13は実施の形態1に係る数値制御装置の全体動作を説明するためのフローチャートである。図12に示すST2001からST2011までの処理は以下に示す4つのサブフローに区分される。
(1)CADデータの読み込みと形状配置フロー(ST2001,ST2002,ST2003)。
(2)NC指令データの生成および補正フロー(ST2004,ST2005)。
(3)FB位置データの生成および分析フロー(ST2006,ST2007)。
(4)CADデータ、NCプログラム、NC指令データおよびFB位置データの表示フロー(ST2008,ST2009,ST2010,ST2011)。
以下では上記の(1)から(4)までの処理フローを図12に示した機能ブロックに対応づけて説明する。
(CADデータの読み込みと形状配置フロー)
NC加工プログラム読み込み部101はNC加工プログラム10を読み込み、NC加工プログラム格納部102に格納する(ST2001)。CADデータ読み込み部114はCADデータ20を読み込み、CADデータ格納部115に格納する(ST2002)。CADデータ位置調整部117は、CADデータ格納部115に格納したCADデータ20を、NC加工プログラム格納部102に格納したNC加工プログラムと合わせた位置に配置する(ST2003)。CADデータ20をNC加工プログラムと合わせた位置に配置する方法の一例としては、例えばNC加工プログラムのプログラム座標系とCADデータに定義している座標系とを一致させる方法が考えられる。また他の例としては、NC加工プログラムの旋削軸と、CADデータの円柱または円錐といった回転面形状の軸とを一致させ、NC加工プログラムの座標原点に合わせてCADデータをNC加工プログラムの旋削軸に沿って平行移動させる方法が考えられる。
(NC指令データの生成および補正フロー)
NC指令データ生成部104は、NC加工プログラム格納部102に格納したNC加工プログラムを解釈し、プログラム指令位置を算出する。また、NC指令データ生成部104は、算出したプログラム指令位置および工作機械200の構成情報である機械構成に基づいてNC指令座標を生成し、機械構成に基づいて各駆動軸の位置座標を指令するNC指令データを生成する。NC指令データは工作機械200の補間時間毎に生成され、生成されたNC指令データはNC指令データ格納部105に格納される(ST2004)。NC指令データ補正部108aはNC指令データ格納部105に格納したNC指令データを補正する(ST2005)。補正されたNC指令データはNC指令データ格納部105に格納される。
(FB位置データの生成および分析フロー)
NC指令データ生成部104が生成したNC指令データは工作機械200に送られ、工作機械200は、駆動X軸204、駆動Y軸205、駆動Z軸206、駆動B軸207および駆動C軸208を駆動する(ST2006)。このときFB位置データ算出部110は、FB位置データ検出器209が検出した駆動X軸204、駆動Y軸205、駆動Z軸206、駆動B軸207および駆動C軸208における実位置データに基づいてFB位置データを算出し、算出したFB位置データをFB位置データ格納部111に格納する(ST2007)。
(CADデータ、NCプログラム、NC指令データおよびFB位置データの表示フロー)
NC加工プログラム表示処理部103は、NC加工プログラム格納部102に格納したNC加工プログラムを解釈し、プログラム経路を工作機械200の表示部202に表示する(ST2008)。NC指令データ表示処理部106は、NC指令データ格納部105に格納されたNC指令データを解釈し、NC指令データの位置座標を算出し、NC指令データによる経路であるNC指令データ経路を工作機械200の表示部202に表示する(ST2009)。FB位置データ表示処理部112は、FB位置データ格納部111に格納したFB位置データを解釈し、FB位置データの位置座標を算出し、FB位置データによる経路であるFB位置データ経路を工作機械200の表示部202に表示する(ST2010)。CADデータ表示処理部116は、CADデータ格納部115に格納したCADデータを工作機械200の表示部202に表示する(ST2011)。
図14は図13のST2005に示すNC指令データを補正する処理のフローチャートである。NC指令データ補正部108aは、補正対象のNC指令データとST2001〜ST2003により読み込み配置したCADデータとが最も接近する距離を算出する(ST2101)。ワークを削り込む際、補正対象のNC指令データの座標値がCADデータの形状内部に存在するとき、最も接近する距離が負値となるようにする。補正対象のNC指令データの座標値から、CADデータを構成する頂点、辺、面との距離を算出し、最少となる値が最も接近する距離の算出方法の一例である。NC指令データ補正部108aは、ST2101で算出した最も接近する距離を基に、NC指令データの位置を補正する(ST2102)。NC指令データとCADデータとの最も接近する距離が規定値になるように、CADデータとNC指令データとが最も接近する点の法線ベクトルに沿って、NC指令データの位置を移動させるのが、NC指令データの位置を補正する一例である。NC指令データ補正部108aは、ST2101で算出したCADデータのエッジを基に、NC指令データを直線で補間したNC指令軌跡を補正する。(ST2103)。NC指令データを直線で補間したNC指令軌跡とCADデータとが最も接近する距離を算出する。算出した距離が規定値値未満の場合、NC指令軌跡が規定値値となるようにNC指令軌跡を生成し直す。CADデータを基に規定値のオフセット曲線を求めることにより、NC指令軌跡を生成し直せばよい。NC指令データ補正部108aは、ST2103で補正した工具軌跡上に沿って、NC指令データを再生成する(ST2104)。再生成する際、工具軌跡の接線ベクトルの変化量に応じて、加工速度が適正となるように補間距離を調整し、NC指令データを工具軌跡上にサンプリングすればよい。
図15はCADデータにより表示されるワークの外観と、位置を補正する前のNC指令データにより駆動する駆動軸の移動軌跡を示す図である。図16はCADデータにより表示されるワークの外観と、位置を補正した後のNC指令データにより駆動する駆動軸の移動軌跡を示す図である。図16には図15に示すNC指令データa,b,cの各々をST2012の処理で補正した軌跡が示される。図17は図16に示す移動軌跡の一部区間を直線補間した後の移動軌跡を示す図であり、図17にはワークの角部に位置するNC指令データdをST2013の処理で補正する前の軌跡が示される。図18は図17に示す移動軌跡の一部区間の速度を補間した後の軌跡を示す図であり、図18にはNC指令データdをST2013の処理で補正した後の軌跡が示される。
図19は図13のST2009に示す色属性を付加したNC指令データを表示する処理のフローチャートである。図20はCADデータにより表示されるワークの外観と、色属性を付加したNC指令データにより駆動する駆動軸の移動軌跡を示す図である。NC指令データ分析部107は、NC指令データ格納部105に格納されたNC指令データとCADデータ格納部115に格納されたCADデータとが最も近づく距離をそれぞれ求める。NC指令データとCADデータとが最も近づく距離は、NC指令データの座標値とCAD形状との幾何計算により算出することができる。また、NC指令データがCAD形状内にある場合は、最も近づく距離を負値とし、NC指令データがCAD形状外にある場合は、最も近づく距離を正値とする(ST2201)。NC指令データ分析部107は、ST2201で算出した距離に応じてNC指令データ格納部105に格納されたNC指令データに色属性を付加する(ST2202)。例えば規定値より大きいNC指令データには黄色属性であるRGB(1,1,0)を付加する。規定値より小さいNC指令データには赤色属性であるRGB(1,0,0)を付加する。NC指令データ分析部107は、ST2202で色属性を付加されたNC指令データを、付加された色属性に応じて表示データを生成し、生成された表示データは工作機械200に送られ、工作機械200の表示部202において表示される(ST2203)。
図20には色属性を付加したNC指令データをCADデータともに表示した一例が示される。図20に示すように工作機械200の表示部202には各々色が異なるNC指令データa,b,cが表示される。
図21は図13のST2010に示すFB位置データを表示する処理のフローチャートである。FB位置データ分析部113は、FB位置データデータ格納部111に格納されたFB位置データと、CADデータ格納部115に格納されたCADデータとが最も近づく距離をそれぞれ求める。FB位置データとCADデータとの最も近づく距離は、FB位置データの座標値とCAD形状との幾何計算により算出することができる。また、FB位置データがCAD形状内にある場合は、最も近づく距離を負値とし、FB位置データがCAD形状外にある場合は、最も近づく距離を正値とする(ST2301)。FB位置データ分析部113は、ST2301で算出した距離に応じてFB位置データ格納部111に格納されたFB位置データに色属性を付加する(ST2302)。例えば、規定値より大きい場合は黄色属性であるRGB(1,1,0)を付加し、規定値より小さい場合は赤色属性であるRGB(1,0,0)を付加する。FB位置データ分析部113は、ST2302で色属性が付加されたFB位置データに基づいて、付加された色属性に応じて表示データを生成し、生成された表示データは工作機械200に送られ、工作機械200の表示部202において表示される(ST2303)。
図22は実施の形態2の数値制御装置においてNC加工プログラムを工作機械の表示部の編集画面に表示させる処理のフローチャートである。NC加工プログラム表示処理部103は、NC加工プログラムの関連属性を付加した表示データを生成し、生成された表示データは工作機械200に送られ、工作機械200の表示部202において表示される(ST3001)。NC加工プログラムの関連属性の一例としては、プログラム番号、シーケンス番号、またはブロック番号である。NC加工プログラム表示処理部103は、作業者が指示入力部203により、表示部202に表示されるNC加工プログラムを選択した箇所の表示データに選択中属性を付加する(ST3002)。NC加工プログラム表示処理部103は、選択中属性を付加されたNC加工プログラム表示データに対応するNC加工プログラムの各ブロックを、ST3001で付加したNC加工プログラムの関連属性を基に探索する(ST3003)。NC加工プログラム表示処理部103は、選択中属性を付加されたNC加工プログラム表示データに対応するNC加工プログラムの各ブロックに選択中属性を付加する。このNC加工プログラムは工作機械200の表示部202において編集画面に表示される(ST3004)。選択中のNC加工プログラムの各ブロックを色分け表示するのが一例である。また、選択中のNC加工プログラムの各ブロックのみを表示するのが一例である。NC加工データまたはFB位置データに対しても、同様に対応するNC加工プログラムとの関連属性を付加し、選択中のNC加工データまたはFB位置データに対応するNC加工プログラムブロックを表示する構成でもよい。
以上に説明したように実施の形態2の数値制御装置300は、NC指令データ補正部108aがCADデータを基にNC指令データの位置と速度を補正する。実施の形態1と同様に、これによりリアルタイムでNC指令データを補正することができ、ワークの加工残し、削り過ぎ、またはコーナ削り過ぎが抑制され、ワークの加工面に発生する加工痕の発生を低減することができる。
また実施の形態2に係る数値制御装置300によれば、第1の色属性付与部として機能するNC指令データ分析部107が、NC指令データとCADデータが最も近づく距離を算出し、算出した距離に応じた色属性をNC指令データに付加して工作機械200の表示部202に表示させるようにしたので、作業者は、加工残しまたは削り過ぎが発生する虞があるNC指令データの箇所を容易に把握することができる。
また実施の形態2に係る数値制御装置300によれば、第2の色属性付与部として機能するFB位置データ分析部113が、FB位置データとCADデータが最も近づく距離を算出し、算出した距離に応じた色属性をFB位置データに付加するようにしたので、作業者は、加工残しまたは削り過ぎが発生する虞があるFB位置データの箇所を容易に把握することができる。
また実施の形態2に係る数値制御装置300によれば、NC加工プログラムの表示データの選択状態に応じてNC加工プログラムのEIAブロックに選択中属性を付加するようにしたので、作業者は、選択中のNC加工プログラムの選択箇所を容易にすることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10 NC加工プログラム、20 CADデータ、100 数値制御装置、101 NC加工プログラム読み込み部、102 NC加工プログラム格納部、103 NC加工プログラム表示処理部、104 NC指令データ生成部、105 NC指令データ格納部、106 NC指令データ表示処理部、107 NC指令データ分析部、108,108a NC指令データ補正部、110 FB位置データ算出部、111 FB位置データ格納部、112 FB位置データ表示処理部、113 FB位置データ分析部、114 CADデータ読み込み部、115 CADデータ格納部、116 CADデータ表示処理部、200 工作機械、201 対話操作処理部、202 表示部、203 指示入力部、204 駆動X軸、205 駆動Y軸、206 駆動Z軸、207 駆動B軸、208 駆動C軸、209 FB位置データ検出器、300 数値制御装置。

Claims (3)

  1. 数値制御加工プログラムに従って工作機械の複数の駆動軸を数値制御する数値制御装置であって、
    前記数値制御加工プログラムと前記工作機械の構成情報とに基づいて、複数の前記駆動軸の各々の制御周期毎に複数の前記駆動軸の各々の機械座標値を計算して、複数の前記駆動軸の各々の移動軌跡を示す数値制御指令データを生成する数値制御指令データ生成部と、
    前記数値制御指令データ生成部で補間時間毎に生成された複数の前記数値制御指令データを格納する数値制御指令データ格納部と、
    前記数値制御指令データ格納部に格納された時系列的に隣接する3つの前記数値制御指令データの各々に含まれる複数の全ての前記機械座標値を比較して、時系列的に隣接する3つの前記数値制御指令データの内、値の異なる前記機械座標値を含む1つの第1の数値制御指令データの速度または加速度を補正対象として、前記第1の数値制御指令データの機械座標値を、比較対象とした第1の数値制御指令データ以外の2つの第2の数値制御指令データの機械座標値に近づける補正を行う数値制御指令データ補正部と、
    を備え、
    2つの前記第2の数値制御指令データに含まれる複数の全ての機械座標値は同じ値であることを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記数値制御加工プログラムに応じてコンピュータ支援設計データの位置を調整するコンピュータ支援設計データ位置調整部と、
    前記数値制御指令データ補正部で補正された後の数値制御指令データ格納部に格納された数値制御指令データと、前記コンピュータ支援設計データ位置調整部で位置の調整が行われたコンピュータ支援設計データとが最も接近する距離を算出し、算出した距離に応じた色属性を前記数値制御指令データに付加して前記工作機械の表示部に表示させる第1の色属性付与部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記工作機械に設けられる複数の前記駆動軸から出力されたフィードバック位置データと、前記コンピュータ支援設計データ位置調整部で位置の調整が行われたコンピュータ支援設計データとが最も接近する距離を算出し、算出した距離に応じた色属性を前記フィードバック位置データに付加して前記工作機械の表示部に表示させる第2の色属性付与部と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の数値制御装置。
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