JP6316513B1 - 加工プログラム分析装置 - Google Patents

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Abstract

加工プログラム分析装置は、数値制御工作機械が加工対象物に対して行う加工における工具の移動軌跡を表す工具軌跡データと、工具の形状を表す工具データと、加工対象物の加工形状を表すデータと、に基づいて、加工形状の加工物を得るために工具が加工対象物を切削する切削点の算出を行うとともに、算出した各切削点における削り残しの発生および削り過ぎの発生を判定する切削点算出部(42)と、判定の結果を視認可能な形式で各切削点を表示装置に表示する切削点表示部(44)と、を備える。

Description

本発明は、加工対象物を加工する数値制御工作機械を動作させるための加工プログラムを分析する加工プログラム分析装置に関する。
数値制御装置で加工を行うためには、加工対象物または加工工具を予め設定された経路に沿って移動させるための移動指令が記述された数値制御加工プログラムが用いられる。数値制御加工プログラムはNC(Numerical Control)加工プログラムとも称される。NC加工プログラムは、例えば市販のCAM(Computer Aided Manufacturing)ソフトウェアにより作成される。また、NC加工プログラムは、例えばEIA(Electronic Industries Alliance)で定められたフォーマット形式(以下「EIAフォーマット形式」と称する)、または、ISO(International Standard Organization)で定められたフォーマット形式(以下「ISOフォーマット形式」と称する)に従って定義される文字列で記述される。NC加工プログラムの記述で用いられる文字列は、例えばGコードおよびマクロ文の文字列である。Gコードとは、例えば位置決め、直線補間、円弧補間、平面指定を行う際に、NC加工プログラムにおいて記述される指令コードである。
NC加工プログラムは、実際に動作させる前に確認を行う必要があるが、NC加工プログラムのみを見て、NC加工プログラムの確認作業を行うことは困難である。このため、NC加工プログラムの確認を行う場合には、例えばNC加工プログラムに記述されている移動指令を工具経路に変換し、変換された工具経路の軌跡を、例えばCRT(Cathode Ray Tube)装置または液晶モニタのディスプレイといった表示装置に表示させて確認することが行われている。
また、NC加工プログラムを動作させた場合、NC加工プログラムに記述されている移動指令、その他加工条件および機械構成に基づいて補間処理が実行され、補間処理後の指令軌跡が算出される。さらに、算出された補間処理後の指令軌跡に沿って、実機を動作させ、工具先端点の軌跡である実軌跡が検出装置によって検出される。これらNC指令データおよび実軌跡は、メモリなどの記憶装置に保存され、必要なときに呼び出され、例えば加工処理評価のために、表示装置で表示され、視覚的分析に利用されている。
なお、上記した用語の中で、「変換された工具経路」、「補間処理後の指令軌跡」および「工具先端点の実軌跡」については、当業者において、それぞれ「プログラム経路」、「NC指令データ」および「FB(Feed Back)位置データ」と称されることが多々あり、以下必要に応じて、これらの用語を使用した説明とする。
このような背景技術の下、下記特許文献1には、NC加工プログラムから生成した最終加工形状データと要求データとを比較して、削り過ぎおよび削り残しを判定し、その度合いを色、線分または等高線で表示する加工シミュレーション装置の発明が記載されている。
特開平03−020803号公報
特許文献1に記載の発明によれば、削り過ぎおよび削り残しの度合いを知ることができる。しかしながら、削り過ぎおよび削り残しといった加工不良を解消させるためのNC加工プログラムの修正作業において、修正が必要な箇所を把握することが難しく、作業効率が悪いという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、加工プログラムの開発および修正を行う際の作業効率を向上させることが可能な加工プログラム分析装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる加工プログラム分析装置は、数値制御工作機械が加工対象物に対して行う加工における工具の移動軌跡を表す工具軌跡データと、工具の形状を表す工具データと、加工対象物の加工形状を表すデータと、に基づいて、加工形状の加工物を得るために工具が加工対象物を切削する切削点の算出を行うとともに、算出した各切削点における削り残しの発生および削り過ぎの発生を判定する。また、加工プログラム分析装置は、判定の結果を視認可能な形式で各切削点を表示装置に表示する。また、加工プログラム分析装置は、加工形状を構成する複数の面の境界に対応する位置に存在している切削点を、境界に対応する位置に存在していない切削点とは異なる形式で表示装置に表示する。
本発明にかかる加工プログラム分析装置は、加工プログラムの開発および修正を行う際の作業効率を向上させることができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置を含んで構成された数値制御装置の構成例を示す図 実施の形態1にかかる数値制御装置の全体動作を示すフローチャート 実施の形態1にかかる分析部の構成例を示す図 実施の形態1にかかる分析部がCADデータを読み込む処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかるCADデータ位置合わせ部が位置合わせを行う前のCADモデルおよび指令位置を示す図 実施の形態1にかかるCADデータ位置合わせ部が位置合わせを行った後のCADモデルおよび指令位置を示す図 実施の形態1にかかる分析部が切削点を表示する処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかる切削点算出部が切削点を算出する手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかる切削点算出部が工具モデルとCADモデルが離れている場合の切削点を算出する動作の第1の例を示す図 実施の形態1にかかる切削点算出部が工具モデルとCADモデルが接している場合の切削点を算出する動作の第1の例を示す図 実施の形態1にかかる切削点算出部がCADモデルに工具モデルが食い込んでいる場合の切削点を算出する動作の第1の例を示す図 実施の形態1にかかる切削点算出部が切削点を算出する動作の第2の例を示す図 実施の形態1にかかる切削点算出部が工具モデルとCADモデルが離れている場合の切削点を算出する動作の第2の例を示す図 実施の形態1にかかる切削点算出部がCADモデルに工具モデルが食い込んでいる場合の切削点を算出する動作の第2の例を示す図 実施の形態1にかかる切削点算出部がボールエンドミルの工具モデルとCADモデルとが2点で接する場合の切削点を算出する例を示す図 実施の形態1にかかる切削点算出部がコーナーR付きスクエアエンドミルの工具モデルとCADモデルとが2点で接する場合の切削点を算出する例を示す図 実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置の表示装置が表示する切削点の一例を示す図 実施の形態1にかかる切削点表示部が表示装置に切削点を表示する第1の手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置の表示装置が表示する切削点の第1の表示例を示す図 実施の形態1にかかる切削点表示部が表示装置に切削点を表示する第2の手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置の表示装置が表示する切削点の第2の表示例を示す図 実施の形態1にかかる切削点表示部が表示装置に切削点を表示する第3の手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置の表示装置が表示する切削点の第3の表示例を示す図 実施の形態1にかかる切削点表示部が表示装置に切削点を表示する第4の手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置の表示装置が表示する切削点の第4の表示例を示す図 実施の形態2にかかる加工プログラム分析装置を構成する分析部の構成例を示す図 実施の形態2にかかる分析部がNC指令データに基づいて切削点を表示する処理を示すフローチャート 実施の形態2にかかる切削点算出部が切削点を算出する手順を示すフローチャート 実施の形態2にかかる加工プログラム分析装置の表示装置が表示する切削点の一例を示す図 実施の形態3にかかる加工プログラム分析装置を構成する分析部の構成例を示す図 実施の形態3にかかる分析部がFB位置データに基づいて切削点を表示する処理を示すフローチャート 実施の形態3にかかる切削点算出部が切削点を算出する手順を示すフローチャート 実施の形態3にかかる加工プログラム分析装置の表示装置が表示する切削点の一例を示す図 加工プログラム分析装置のハードウェア構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる加工プログラム分析装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置を含んで構成された数値制御装置の構成例を示す図である。
図1に示したように、加工プログラム分析装置1は、数値制御部11、工具データベース(DB:Data Base)12、軸駆動部13および位置データ取得部14とともに数値制御装置10を構成する。また、加工プログラム分析装置1は、分析部15および表示装置16を備える。数値制御装置10は、NC加工プログラム100に従い、工作機械20を制御し、図1では記載を省略している加工対象物を加工する。数値制御装置10と工作機械20とは、イーサネット(登録商標)またはUSB(Universal Serial Bus)に代表される有線通信路を介して通信を行う構成とする。なお、無線通信路を介して数値制御装置10と工作機械20とが通信を行う構成としても構わない。工作機械20は、複数の駆動軸21および位置検出部22を備える数値制御工作機械であり、数値制御装置10から受けた指令に従い動作する。NC加工プログラム100は、工作機械20を動作させるための数値加工プログラムである。
数値制御装置10において、数値制御部11は、NC加工プログラム100と工具DB12から数値制御指令データであるNC指令データを生成する。また、工具DB12は、工作機械20が加工対象物を加工する際に使用する各種加工工具の工具データを保持する。工具データは、加工工具の種別の情報と、工具径、工具刃先半径および工具長といった加工工具の形状を表現する情報とを含んだデータである。また、軸駆動部13は、数値制御部11で生成されたNC指令データに従い、工作機械20が備えている複数の駆動軸21を駆動する。また、位置データ取得部14は、工作機械20の位置検出部22で生成された、複数の駆動軸21の各駆動軸の位置を示すデータである実位置データをFB位置データとして取得する。FB位置データは、加工時の工具の実際の位置を各駆動軸の位置座標で表したデータである。また、加工プログラム分析装置1を構成している分析部15は、NC加工プログラム100と、数値制御部11から入力されたNC指令データと、位置データ取得部14から入力されたFB位置データと、コンピュータ支援設計(CAD:Computer Aided Design)装置で作成されたCADデータ200と、工具DB12で保持されている工具データとを分析する。NC加工プログラム100は、Gコードおよびマクロ文の文字列で記述されたプログラムであり、CAMソフトウェアにより作成され、EIAフォーマット形式またはISOフォーマット形式に従って定義される。NC加工プログラム100には、加工対象物または加工工具を予め設定された経路に沿って移動させるための移動指令と、工作機械20に対する補助動作指令と、加工条件の設定値とが記述されている。NC指令データは、予め設定された制御周期毎の指令位置または指令位置の集合体を意味する。指令位置とは、NC加工プログラム100に記述された移動指令により指令される位置である。また、加工プログラム分析装置1を構成している表示装置16は、分析部15による分析結果を表示する。
工作機械20において、複数の駆動軸21は、数値制御装置10により制御され、図1では記載を省略している加工工具を、数値制御装置10から通知された指令位置に移動させる。また、位置検出部22は、複数の駆動軸21の各駆動軸の位置を検出し、各駆動軸の位置を示すデータである実位置データを生成する。
つづいて、数値制御装置10の動作を図1に示した各構成要素に関連付けて説明する。
数値制御部11は、NC加工プログラム100が入力されると、NC加工プログラム100で指令された工具情報を工具DB12から取得し、取得した工具情報とNC加工プログラム100とに基づいてNC指令データを生成する。軸駆動部13は、数値制御部11が生成したNC指令データに従い工作機械20の複数の駆動軸21を指令する駆動指令データを生成し、生成した駆動指令データを工作機械20に送信する。これにより、工具および被加工物の少なくとも一方の位置および姿勢が制御される。工作機械20の動作中に位置検出部22は、複数の駆動軸21のそれぞれの位置を検出して実位置データを生成する。生成された各駆動軸の実位置データは数値制御装置10に送信される。数値制御装置10は、工作機械20の位置検出部22から送信された各駆動軸の実位置データをFB位置データとして位置データ取得部14で取得する。分析部15は、NC加工プログラム100、数値制御部11が生成したNC指令データ、または位置データ取得部14が取得したFB位置データと、CADデータ200と、工具DB12で保持されている工具データとを分析して後述する切削点を算出し、算出した切削点を表示装置16に表示する。CADデータ200は、工作機械20がNC加工プログラム100に従って加工対象物を加工することにより得られる加工結果の理想的な形状を表すCADデータであり、別の表現を用いれば、加工対象物の加工形状を表すCADデータである。FB位置データは、NC加工プログラム100に従って加工を行った時の加工に用いられた工具の移動軌跡を示すデータである。
図2は、実施の形態1にかかる数値制御装置10の全体動作を示すフローチャートである。図2に示すステップST1001からST1007までの処理は以下に示す3つのサブフローに区分される。
(1)NC指令データの生成フロー(ST1001,ST1002)。
(2)FB位置データの取得フロー(ST1003,ST1004)。
(3)切削点の表示フロー(ST1005からST1007)。
以下、上記の(1)から(3)の処理フローを図1に示した各構成要素に対応づけて説明する。
(1)NC指令データの生成
NC指令データの生成処理では、数値制御部11が、まず、NC加工プログラム100を読み込み、読み込んだNC加工プログラムを、図示を省略した記憶装置内のNC加工プログラム記憶領域に格納する(ステップST1001)。数値制御部11は、次に、記憶装置からNC加工プログラムを取得するとともに、取得したNC加工プログラムに従った加工で使用する工具の工具データを工具DB12から取得し、取得したNC加工プログラムに基づいて指令位置を算出する。数値制御部11は、さらに、算出した指令位置と、工具データと、工作機械20の構成情報である機械構成とに基づいて、加工時の工具の位置を示すNC指令座標を生成し、さらに、各駆動軸の位置座標を指令するNC指令データをNC指令座標に基づいて生成して記憶装置内のNC指令データ記憶領域に格納する(ステップST1002)。数値制御部11は、工作機械20の補間時間毎にNC指令データを生成し、記憶装置内のNC指令データ記憶領域に格納する。NC指令データは、加工時の工具の位置を各駆動軸の位置座標で指令するデータである。
(2)FB位置データの取得
FB位置データの取得処理では、軸駆動部13が、数値制御部11で生成され、記憶装置内のNC指令データ記憶領域に格納されたNC指令データを受け取り、これを工作機械20に送信することにより工作機械20を駆動する(ステップST1003)。NC指令データを受信した工作機械20はNC指令データに従い複数の駆動軸21を駆動する。このとき、位置検出部22が、複数の駆動軸21の実位置データに基づいてFB位置データを生成し、数値制御装置10に送信する。工作機械20の位置検出部22がFB位置データを送信すると、これを数値制御装置10の位置データ取得部14が取得し、記憶装置内のFB位置データ記憶領域に格納する(ステップST1004)。
(3)切削点の表示
切削点の表示処理では、分析部15が、まず、CADデータ200を読み込み、記憶装置内のCADデータ記憶領域であるCADデータ記憶部に格納する(ステップST1005)。分析部15は、次に、切削点を算出する(ステップST1006)。このステップST1006において、分析部15は、NC加工プログラム、NC指令データまたはFB位置データと、工具データと、CADデータとに基づいて切削点を算出する。上述したように、NC加工プログラムは、工作機械20に対して加工用の工具の移動を指令する移動指令を含む各種指令が記述されたプログラムである。また、NC指令データは、加工時の工具の位置を各駆動軸の位置座標で指令するデータである。FB位置データは、加工時の工具の実際の位置を各駆動軸の位置座標で表したデータである。すなわち、これらのNC加工プログラム、NC指令データおよびFB位置データは、加工における工具の移動軌跡を表す工具軌跡データに該当する。
NC加工プログラムと、工具データと、CADデータとに基づいて切削点を算出する場合、分析部15は、記憶装置内のNC加工プログラム記憶領域からNC加工プログラムを取得し、さらに、取得したNC加工プログラムに従った加工で使用する工具の工具データを工具DB12から取得するとともに、CADデータ記憶部からCADデータを取得する。そして、分析部15は、取得したNC加工プログラム、工具データおよびCADデータに基づいて、NC加工プログラムが指令する各指令位置に工具を配置した場合の切削点を算出する。分析部15は、工具データで表される工具の形状である工具モデルを各指令位置に配置した場合の工具モデルと加工対象物の加工形状との位置関係に基づいて切削点を算出する。加工対象物の加工形状はCADデータから求めることができる。切削点は、CADデータが表す加工形状と各指令位置に工具を配置した場合の最近接点であり、工具が加工形状に干渉している場合は工具モデルと加工曲面とが接触する状態となるまで工具モデルを内側へオフセットさせ、両者が接触する状態となった時点で工具モデルと加工曲面とが接触している点である。
また、NC指令データと、工具データと、CADデータとに基づいて切削点を算出する場合、分析部15は、記憶装置内のNC指令データ記憶領域からNC指令データを取得し、さらに、取得したNC指令データに従った加工で使用する工具の工具データを工具DB12から取得するとともに、CADデータ記憶部からCADデータを取得する。そして、分析部15は、取得したNC指令データ、工具データおよびCADデータに基づいて、NC指令データに従って工具を移動させた場合の切削点を算出する。分析部15は、上述した、NC加工プログラムと、工具データと、CADデータとに基づいて切削点を算出する場合と同様に、工具モデルと加工対象物の加工形状との位置関係に基づいて切削点を算出する。
また、FB位置データと、工具データと、CADデータとに基づいて切削点を算出する場合、分析部15は、記憶装置内のFB位置データ記憶領域からFB位置データを取得し、さらに、取得したFB位置データが生成された時の加工で使用していた工具の工具データを工具DB12から取得するとともに、CADデータ記憶部からCADデータを取得する。そして、分析部15は、取得したFB位置データ、工具データおよびCADデータに基づいて、FB位置データに従って工具を移動させた場合の切削点を算出する。分析部15は、上述した、NC加工プログラムと、工具データと、CADデータとに基づいて切削点を算出する場合と同様に、工具モデルと加工対象物の加工形状との位置関係に基づいて切削点を算出する。
分析部15は、切削点を算出した後、算出した切削点を表示装置16に表示する(ステップST1007)。このとき、分析部15は、CADデータが表す加工形状とともに切削点を表示する。また、分析部15は、削り残し属性および削り過ぎ属性に応じて、切削点を強調表示する。「削り残し」とは、指令位置に工具を配置して加工を行った場合に加工対象物を十分に削ることができないことをいい、「削り過ぎ」とは、指令位置に工具を配置して加工を行った場合に加工対象物を必要以上に削ってしまうことをいう。「削り残し属性」とは、切削点において削り残しが発生していることを示す情報であり、「削り過ぎ属性」とは、切削点において削り過ぎが発生していることを示す情報である。すなわち、分析部15は、CADデータが表す加工形状に対して削り残しとなっている切削点および削り過ぎとなっている切削点を強調表示する。強調表示は、削り残しの切削点と削り過ぎの切削点とで異なる方法で行うようにしてもよいし、同じ方法で行うようにしてもよい。削り残しの切削点と削り過ぎの切削点とを異なる方法で強調表示する場合、例えば、削り残しの切削点と削り過ぎの切削点とを異なる色で表示する。分析部15は、削り残しか否かの判定および削り過ぎか否かの判定を、例えば、切削点と指令位置に配置した工具との距離が規定値未満か否かを確認することにより行う。また、削り過ぎか否かの判定は、切削点が指令位置に配置した工具の内部にあり、切削点に接するまでの工具の内側にオフセットする距離が規定値未満か否かを確認することにより行う。また、強調表示の際、削り残し距離、削り過ぎ距離の値により、色分け表示してもよいし、削り残し距離を削り残し量、削り過ぎ距離を削り残し量として表示してもよい。
図3は、実施の形態1にかかる分析部15の構成例を示す図である。分析部15は、NC加工プログラムを取得するNC加工プログラム取得部31と、NC加工プログラムを記憶するNC加工プログラム記憶部32と、加工で使用する工具データを取得する工具データ取得部33と、工具データを記憶する工具データ記憶部34と、を備える。また、分析部15は、CADデータを取得するCADデータ取得部35と、CADデータの位置合わせをするCADデータ位置合わせ部36と、位置合わせが行われた後のCADデータを記憶するCADデータ記憶部37と、を備える。分析部15は、さらに、NC加工プログラム、工具データおよびCADデータに基づいて切削点を算出する切削点算出部42と、切削点を記憶する切削点記憶部43と、切削点を表示装置16に表示する切削点表示部44と、を備える。なお、図3は、NC加工プログラム、工具データおよびCADデータを用いて切削点を算出する場合の分析部15の構成例を示している。
つづいて、分析部15の動作を図3に示した各構成要素に関連付けて説明する。図4は、分析部15がCADデータを読み込む処理、すなわち、図2に示したステップST1005の処理の詳細を示すフローチャートである。
分析部15がCADデータを読み込む処理では、まず、CADデータ取得部35がCADデータを読み込む(ステップST1101)。
次に、CADデータ位置合わせ部36が、ステップST1101で読み込んだCADデータの位置合わせを行う(ステップST1102)。CADデータ位置合わせ部36は、CADデータに含まれている座標データを変換することにより位置合わせを行う。具体的には、CADデータ位置合わせ部36は、CADデータ200が表す加工形状であるCADモデルの向きおよび原点と、図2に示したステップST1001で数値制御部11が読み込んだNC加工グラム100のプログラム座標系とのオフセット量を求め、求めたオフセット量をCADデータに反映させることによりCADデータ200を変換し、CADデータ200が表すCADモデルの表示をNC加工プログラム100のプログラム座標系に合わせる。この処理は一例であり、他の方法で位置合わせを行ってもよい。また、CADデータ位置合わせ部36は、NC加工プログラム100で指令された各指令位置とCADデータ200で表されたCADモデルとを表示装置16に表示させ、CADデータ200に含まれる位置および向きの情報を作業者に手動で修正させて位置合わせを行うようにしてもよい。
CADデータ位置合わせ部36が行う位置合わせの具体例を図5および図6を用いて説明する。図5は、CADデータ位置合わせ部36が位置合わせを行う前のCADデータ200が表すCADモデルおよびNC加工プログラム100が指令する指令位置を示す図、図6は、CADデータ位置合わせ部36が位置合わせを行った後のCADモデルおよび指令位置を示す図である。図5の上段には位置合わせを行う前のCADデータ200が表すCADモデルを示し、図5の下段にはNC加工プログラム100が指令する指令位置を時系列順に直線で結んで生成した経路(以下、指令経路と称する)を示している。CADデータ位置合わせ部36は、図5に示したCADモデルと指令経路とが図6に示した位置関係となるよう、CADデータ200を変換する。
CADデータの位置合わせが終了すると、CADデータ記憶部37が、CADデータ位置合わせ部36で位置合わせが行われた後のCADデータを受け取り、これを記憶する(ステップST1103)。以下、CADデータ記憶部37が記憶しているCADデータ、すなわち位置合わせが完了した後のCADデータを調整済みCADデータと称する。
図7は、分析部15がNC加工プログラム100に基づいて切削点を表示する処理、すなわち、図2に示したステップST1006において、NC加工プログラム、工具データおよびCADデータに基づいて切削点を算出し、ステップST1007において切削点を表示する処理の詳細を示すフローチャートである。
分析部15がNC加工プログラム100に基づいて切削点を表示する処理では、まず、NC加工プログラム取得部31がNC加工プログラムを読み込み、これをNC加工プログラム記憶部32が記憶する(ステップST1201)。
次に、工具データ取得部33が、NC加工プログラム100に従った加工で使用する工具の工具データを工具DB12から取得し、これを工具データ記憶部34が記憶する(ステップST1202)。
次に、切削点算出部42が、NC加工プログラム記憶部32で記憶されている加工プログラム、工具データ記憶部34で記憶されている工具データ、およびCADデータ記憶部37で記憶されている調整済みCADデータに基づいて切削点を算出する(ステップST1203)。切削点算出部42が、切削点を算出する動作については別途説明する。切削点算出部42は、算出した各切削点を、切削点の算出で使用した指令位置と対応付けて、切削点記憶部43に格納する。
次に、切削点算出部42が、算出した各切削点を対象として、削り残し属性および削り過ぎ属性を該当する切削点に付加し(ステップST1204)、また、切削点が属するCADモデルの面属性を切削点に付加し(ステップST1205)、さらに、NC加工プログラム情報を切削点に付加する(ステップST1206)。これらのステップST1204からST1206において、切削点算出部42は、切削点記憶部43に格納済みの切削点に対して、削り残し属性、削り過ぎ属性、CADモデルの面属性およびNC加工プログラム情報を付加する。以下、ステップST1204で切削点に付加する削り残し属性および削り過ぎ属性を総称して加工結果属性と呼ぶ。ステップST1205において切削点算出部42が各切削点に付加する「切削点が属するCADモデルの面属性」とは、CADモデルを構成している1つ以上の面の中のどの面の上に切削点が存在しているのかを示す情報である。通常、CADモデルは、曲面と平面とを複数組み合わせた形状であり、CADモデルの面属性は、CADモデルを構成している複数の面の中の1つまたは2つ以上を示す。CADモデルの面属性が2つ以上の面を示すケースとしては、CADモデルの面境界、すなわちCADモデルを構成している2つの以上の面が接続している位置に切削点が存在する場合が該当する。また、ステップST1206において切削点算出部42が各切削点に付加する「NC加工プログラム情報」とは、切削点に対応する指令位置を指令する移動指令の識別情報である。通常、NC加工プログラムに記述される各種指令には、シーケンス番号が付加される。そのため、切削点算出部42は、シーケンス番号を「NC加工プログラム情報」として切削点に付加する。
切削点算出部42によるステップST1203からST1206の処理が終了すると、次に、切削点表示部44が、切削点算出部42で算出された各切削点を切削点記憶部43から読み出し、表示装置16に表示する(ステップST1207)。切削点の表示内容については別途説明する。
ここで、切削点算出部42が切削点を算出する動作について、具体例を示しながら説明する。
図8は、切削点算出部42が、図7のステップST1203で切削点を算出する手順を示すフローチャートである。切削点算出部42は、まず、工具データ記憶部34で記憶されている工具データに基づいて工具モデルを生成する。また、切削点算出部42は、NC加工プログラム記憶部32で記憶されているNC加工プログラムを解析して工具の位置を指令する指令位置を求め、NC加工プログラムで指令されている工具軸方向で、工具モデルを指令位置に配置する(ステップST1301)。ここでの「配置」とは、工具モデルをNC加工プログラム100のプログラム座標系において論理的に配置することを意味する。特に断らない限り、これ以降の説明で使用する「配置」も同様の意味とする。切削点算出部42は、次に、配置した工具モデルとCADモデルとの切削点を算出する(ステップST1302)。
図9から図16は、切削点算出部42が切削点を算出する動作の例を示す図である。図9から図11は、切削点算出部42が切削点を算出する動作の第1の例を示す図であり、加工に使用する工具がボールエンドミル工具の場合の切削点の算出動作例を示している。図12から図14は、切削点算出部42が切削点を算出する動作の第2の例を示す図であり、加工に使用する工具がコーナーR付きスクエアエンドミル工具の場合の切削点の算出動作例を示している。図15および16は、切削点算出部42が切削点を算出する動作の第3の例を示す図であり、算出される切削点が複数の場合の算出動作例を示している。
図9および図12は、工具モデルとCADモデルが離れている場合の切削点の算出方法を示している。切削点算出部42は、上記ステップST1301において配置した工具モデルとCADモデルとが離れている場合、工具モデルとCADモデルの距離が最短となるCADモデル上の最近接点を切削点として算出する。最近接点は、工具モデルとCADモデルとを数学的に解析することにより求めることが可能である。
図10および図13は、工具モデルとCADモデルが接している場合の切削点の算出方法を示している。切削点算出部42は、上記ステップST1301において配置した工具モデルとCADモデルとが接している場合、工具モデルとCADモデルの接点を切削点として算出する。工具モデルとCADモデルの接点は、工具モデルとCADモデルとを数学的に解析することにより求めることが可能である。
図11および図14は、CADモデルに工具モデルが食い込んでいる場合の切削点の算出方法を示している。切削点算出部42は、上記ステップST1301において配置した工具モデルがCADモデルに食い込む場合、食い込み量に応じて工具モデルを内側すなわち工具モデルがCADモデルから離れていく方向にオフセットした形状とCADモデルとの接点を切削点として算出する。ここでの接点とは、工具モデルとCADモデルとが接した状態となるまで工具モデルを内側にオフセットしたときの工具モデルとCADモデルとの接点である。オフセットした工具モデルとCADモデルとの接点は、工具モデルとCADモデルとを数学的に解析することにより求めることが可能である。
切削点算出部42は、NC加工プログラムにより指令された指令位置の各々に対する切削点を図9から図14に示した方法で算出する。ここで、工具モデルとCADモデルとが図9および図12に示した関係となる場合、削り残しとなる。また、工具モデルとCADモデルとが図11および図14に示した関係となる場合、削り過ぎとなる。切削点算出部42は、算出した切削点に対応する指令位置に工具モデルを配置した時の工具モデルとCADモデルとが図9および図12に示した関係となる場合、算出した切削点に対して、当該切削点において削り残しとなることを示す「削り残し属性」を付加する。同様に、切削点算出部42は、算出した切削点に対応する指令位置に工具モデルを配置した時の工具モデルとCADモデルとが図11および図14に示した関係となる場合、算出した切削点に対して、当該切削点において削り過ぎとなることを示す「削り過ぎ属性」を付加する。また、切削点算出部42は、算出した切削点に対応する指令位置に工具モデルを配置した時の工具モデルとCADモデルとが図10および図13に示した関係となる場合、算出した切削点への属性情報の付加は行わない。「削り残し属性」および「削り過ぎ属性」を切削点に付加する処理は図7に示したステップST1204の処理に相当する。
図15および図16は、面境界部で切削点が複数存在する場合の切削点の算出方法を示している。図15は、ボールエンドミルの工具モデルとCADモデルとが2点で接する場合すなわち切削点が2つとなる場合の例を示し、図16は、コーナーR付きスクエアエンドミルの工具モデルとCADモデルとが2点で接する場合すなわち切削点が2つとなる場合の例を示している。工具モデルとCADモデルとが図15および16に示した関係となる場合、切削点算出部42は、1つの指令位置に対して2つの切削点を算出する。なお、図15および16では工具モデルとCADモデルとが接した関係にある場合の例を示したが、図9から図14に示した例と同様に、工具モデルを指令位置に配置したときに工具モデルとCADモデルとが離れた状態となる場合は、削り残しとなり、工具モデルがCADモデルに食い込む場合は、削り過ぎとなる。切削点算出部42は、1つの指令位置に対して複数の切削点を算出する場合も、削り残しが発生するか否か、および、削り過ぎが発生するか否かを判断し、削り残しが発生する場合には、該当する切削点に対して「削り残し属性」を付加し、削り過ぎが発生する場合には、該当する切削点に対して「削り過ぎ属性」を付加する。
図17は、実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置1の表示装置16が表示する切削点の一例を示す図であり、具体的には、図7のステップST1207において表示装置16に表示する切削点の一例を示す図である。切削点表示部44は、図7のステップST1203からST1206で算出され、切削点記憶部43で記憶されている各切削点および切削点に付加されている属性情報に基づいて図17に示した表示を表示装置16に表示する。図17では、NC加工プログラムが指令する指令位置、および切削点を、CADモデルとともに表示する例を示している。図17においては黒丸が指令位置を示し、黒丸を線で結んだものがNC加工プログラムに従って工具が移動する工具経路を示している。また、切削点を四角形で示しており、黒塗りの四角形は削り残しの切削点に該当する。白抜きの四角形は、加工結果属性が付加されていない切削点、すなわち、削り残しおよび削り過ぎのいずれも発生していない切削点に該当する。なお、図17においては、削り過ぎ属性が付加された切削点が存在しない場合の表示例を示したが、削り過ぎ属性が付加された切削点がある場合、その切削点を強調表示するなど、作業者が識別可能な形で表示装置16に表示する。このように、本実施の形態にかかる加工プログラム分析装置は、削り残しおよび削り過ぎが発生する切削点と、その他の切削点(削り残しおよび削り過ぎが発生しない切削点)とを視認可能な形式で表示を行うため、削り残しおよび削り過ぎといった加工不良が発生する場合に、どの切削点において発生するのかを作業者が容易に把握することができ、NC加工プログラムの開発および修正の作業効率を向上させることができる。
なお、切削点と指令位置との対応関係を作業者が容易に認識できるよう、対応している切削点と指令位置とを直線で接続した形で表示装置16に表示するようにしてもよい。切削点と指令位置との対応関係を認識できる形で表示を行うことにより、削り残しおよび削り過ぎといった加工不良が発生する場合に、NC加工プログラムのどの指令を修正する必要があるのかを作業者が容易に把握することができ、NC加工プログラムの開発および修正の作業効率をさらに向上させることができる。また、削り残しが発生している切削点および削り過ぎが発生している切削点に対応させて、削り残し量および削り過ぎ量を作業者が視認可能な形で表示するようにしてもよい。例えば、数値で表示を行う。削り残し量を示す数値と削り過ぎ量を示す数値とを色分けして表示してもよい。削り残し量および削り過ぎ量を表示することにより、NC加工プログラムをどの程度修正すべきかを作業者が容易に把握することができ、NC加工プログラムの開発および修正の作業効率をさらに向上させることができる。
図18は、切削点表示部44が図7のステップST1207で表示装置16に切削点を表示する第1の手順を示すフローチャートである。切削点表示部44は、切削点記憶部43で記憶されている切削点の中から、特定面の面属性が付加されている切削点を探索する(ステップST1401)。次に、切削点表示部44は、探索した切削点の形状を変更して表示装置16に表示する(ステップST1402)。このステップST1402において、切削点表示部44は、例えば、図19に示した内容を表示装置16に表示する。図19は、実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置1の表示装置16が表示する切削点の第1の表示例を示す図であり、具体的には、面属性に基づいて切削点を表示する場合の表示例を示す図である。図19に示した表示例は、ステップST1401で探索した、特定面に属する切削点を黒塗りの四角形で表している。図19に示した表示を行うことにより、面境界に位置する切削点を作業者が把握しやすくなる。
図20は、切削点表示部44が図7のステップST1207で表示装置16に切削点を表示する第2の手順を示すフローチャートである。切削点表示部44は、切削点記憶部43で記憶されている指令位置の中から、複数の切削点を持つ指令位置すなわち複数の切削点が対応付けられている指令位置を探索する(ステップST1501)。次に、切削点表示部44は、探索した指令位置と、切削点とを表示装置16に表示する(ステップST1502)。このステップST1502において、切削点表示部44は、例えば、図21に示した内容を表示装置16に表示する。図21は、実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置1の表示装置16が表示する切削点の第2の表示例を示す図である。図21に示した表示例では、各切削点に加えて、複数の切削点を持つ指令位置も併せて表示している。また、複数の切削点を持つ指令位置に対応している切削点を黒塗りの四角形で表している。図21に示した表示を行うことにより、加工品質が悪くなるおそれがある面境界に位置する切削点を作業者が容易に把握できるようになる。
図22は、切削点表示部44が図7のステップST1207で表示装置16に切削点を表示する第3の手順を示すフローチャートである。切削点表示部44は、切削点記憶部43で記憶されている指令位置および切削点を探索する(ステップST1601)。次に、切削点表示部44は、探索した指令位置および切削点を、対応付けられている指令位置と切削点とを直線でつないで表示する(ステップST1602)。このステップST1602において、切削点表示部44は、例えば、図23に示した内容を表示装置16に表示する。図23は、実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置1の表示装置16が表示する切削点の第3の表示例を示す図である。図23に示した表示例では、作業者が切削点と指令位置の対応関係を視認できるように、対応付けられている切削点と指令位置とを直線で接続している。図23に示した表示を行うことにより、NC加工プログラムの修正が必要な箇所を作業者が容易に把握することができるようになる。なお、表示装置16への表示形式は、作業者が切削点と指令位置の対応関係を視認可能な形式であればよく、表示形式を図23に示したものに限定するものではない。
図24は、切削点表示部44が図7のステップST1207で表示装置16に切削点を表示する第4の手順を示すフローチャートである。切削点表示部44は、切削点記憶部43で記憶されている各切削点を時系列に直線補間し(ステップST1701)、直線補間後の各切削点を表示する(ステップST1702)。図25は、実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置1の表示装置16が表示する切削点の第4の表示例を示す図である。図25に示した表示例では、各切削点を、時系列にすなわち加工が行われる順番に、直線補間した形で表している。図25に示した表示を行うことにより、加工箇所を作業者が容易に把握できるようになる。
切削点の表示方法として第1の表示例から第4の表示例を示したが、これらの表示例の中の2つ以上を組み合わせた内容を表示装置16に表示するようにしてもよい。例えば、第1の表示例と第3の表示例を組み合わせた形としてもよい。
以上のように、本実施の形態にかかる加工プログラム分析装置においては、NC加工プログラム、加工で使用する工具の工具モデルを表す工具データおよび加工対象物の加工形状を表すCADデータに基づいて切削点を算出するとともに、各切削点において削り残しまたは削り過ぎが発生するか否かを判別し、削り残しまたは削り過ぎが発生する切削点を検出した場合、検出した切削点を、削り残しおよび削り過ぎのいずれも発生しない切削点とは異なる形式で表示することとした。これにより、作業者は、NC加工プログラムに記述されているどの命令を修正する必要があるかを知ることができ、NC加工プログラムの開発および修正を効率的に行うことができる。
実施の形態2.
実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置1では、NC加工プログラム、工具データおよびCADデータを用いて切削点を算出したが、本実施の形態にかかる加工プログラム分析装置では、NC指令データ、工具データおよびCADデータを用いて切削点を算出する。説明の便宜上、実施の形態2にかかる加工プログラム分析装置を加工プログラム分析装置1aと称する。
本実施の形態にかかる加工プログラム分析装置1aを有する数値制御装置の構成は実施の形態1にかかる数値制御装置と同様である。すなわち、図1に示した数値制御装置10の加工プログラム分析装置1を加工プログラム分析装置1aに置き換えたものが該当する。また、加工プログラム分析装置1aの構成は、加工プログラム分析装置1の分析部15を図26に示した分析部15aに置き換えたものが該当する。
加工プログラム分析装置1aは、加工プログラム分析装置1と同様に、図2に示したフローチャートが示す手順で処理を実行し、切削点の算出および表示を行う。ただし、上述したように、加工プログラム分析装置1aは、NC指令データ、工具データおよびCADデータを用いて切削点を算出する。すなわち、図2に示したステップST1006において加工プログラム分析装置1aが切削点を算出する処理は、加工プログラム分析装置1が切削点を算出する処理と異なる。その他のステップST1001からT1005およびST1007において加工プログラム分析装置1aが実行する処理は加工プログラム分析装置1がそれぞれのステップにおいて実行する処理と同様である。
図26は、実施の形態2にかかる加工プログラム分析装置1aを構成する分析部15aの構成例を示す図である。分析部15aは、加工で使用する工具の形状を表す工具データを取得する工具データ取得部33と、工具データを記憶する工具データ記憶部34と、CADデータを取得するCADデータ取得部35と、CADデータの位置合わせをするCADデータ位置合わせ部36と、位置合わせが行われた後のCADデータを記憶するCADデータ記憶部37と、を備える。また、分析部15aは、NC指令データを取得するNC指令データ取得部38と、NC指令データを記憶するNC指令データ記憶部39と、NC指令データ、工具データおよびCADデータに基づいて切削点を算出する切削点算出部42aと、切削点を記憶する切削点記憶部43と、切削点を表示装置16に表示する切削点表示部44と、を備える。
図26に示したように、実施の形態2にかかる分析部15aは、図3に示した実施の形態1にかかる分析部15の切削点算出部42を切削点算出部42aに置き換え、さらに、分析部15からNC加工プログラム取得部31およびNC加工プログラム記憶部32を削除し、NC指令データ取得部38およびNC指令データ記憶部39を追加したものである。本実施の形態では、NC指令データ取得部38、NC指令データ記憶部39および切削点算出部42a以外の構成要素についての説明を省略する。
図27は、実施の形態2にかかる分析部15aがNC指令データに基づいて切削点を表示する処理、すなわち、図2に示したステップST1006において、NC指令データ、工具データおよびCADデータに基づいて切削点を算出し、ステップST1007において切削点を表示する処理の詳細を示すフローチャートである。
分析部15aがNC指令データに基づいて切削点を表示する処理では、まず、NC指令データ取得部38が記憶装置内のNC指令データ記憶領域からNC指令データを読み込み、これをNC指令データ記憶部39が記憶する(ステップST1801)。
次に、工具データ取得部33が、ステップST1801で読み込まれたNC指令データに従った加工で使用する工具の工具データを工具DB12から取得し、これを工具データ記憶部34が記憶する(ステップST1802)。
次に、切削点算出部42aが、NC指令データ記憶部39で記憶されているNC指令データ、工具データ記憶部34で記憶されている工具データ、およびCADデータ記憶部37で記憶されている調整済みCADデータに基づいて切削点を算出する(ステップST1803)。切削点算出部42aは、切削点を算出する際、まず、NC指令データを解析して、加工時に工具が通る経路の座標を算出する。NC指令データを解析して得られる座標(以下、指令座標と称する)は、実施の形態1で説明した指令位置と同様に、加工時に工具が通る経路上の点を表す。通常、NC指令データは、NC加工プログラムが指令する各指令位置に対して補間処理を行うことにより得られる。そのため、あるNC加工プログラムに基づいて生成されたNC指令データが表す指令座標の数は、NC指令データの生成で用いられたNC加工プログラムから求めた指令位置の数よりも大きい。切削点算出部42aは、次に、算出した指令座標、工具データおよびCADデータを使用して切削点を算出する。指令座標、工具データおよびCADデータを使用して切削点を算出する処理は、実施の形態1にかかる分析部15の切削点算出部42が指令位置、工具データおよびCADデータを使用して切削点を算出する処理と同様である。切削点算出部42aと切削点算出部42との違いは、NC指令データを解析して工具の経路上に存在する指令座標を求めるのか、それともNC加工プログラムを解析して工具の経路上に存在する指令位置を求めるのかである。
図28は、切削点算出部42aが、図27のステップST1803で切削点を算出する手順を示すフローチャートである。切削点算出部42aは、まず、工具データ記憶部34で記憶されている工具データに基づいて工具モデルを生成する。また、切削点算出部42aは、NC指令データ記憶部39で記憶されているNC指令データを解析して指令座標を求め、NC指令データで指令されている工具軸方向で、工具モデルを指令座標に配置する(ステップST1901)。切削点算出部42aは、次に、配置した工具モデルとCADモデルとの切削点を算出する(ステップST1902)。切削点算出部42aは、実施の形態1で説明した切削点算出部42と同様に、工具モデルとCADモデルとを数学的に解析することにより切削点を算出する。
図27に示したステップST1804およびST1805の処理は図7に示したステップST1204およびST1205と同様の処理である。
図27のステップST1806において、切削点算出部42aは、NC指令データ情報を切削点に付加する。「NC指令データ情報」とは、切削点に対応する指令座標を指令するNC指令データの識別情報である。NC指令データに含まれる指令には、NC加工プログラムに記述されている各種指令と同様に、シーケンス番号またはこれに相当する管理番号が付加される。そのため、切削点算出部42aは、これらの情報を「NC指令データ情報」として切削点に付加する。
図29は、実施の形態2にかかる加工プログラム分析装置1aの表示装置16が表示する切削点の一例を示す図であり、具体的には図27のステップST1807において表示装置16が表示する切削点の一例を示す図である。切削点表示部44は、図27のステップST1803からST1806で算出され、切削点記憶部43で記憶されている各切削点および切削点に付加されている属性情報に基づいて図29に示した表示を行う。図29では、NC指令データが指令する指令座標、および切削点を、CADモデルとともに表示する例を示している。図29においては黒丸が指令座標を示し、黒丸を線で結んだものがNC指令データに従って工具が移動する工具経路を示している。また、黒塗りの四角形が削り残しの切削点、黒塗りの三角形が削り過ぎの切削点を示している。白抜きの四角形は、加工結果属性が付加されていない切削点、すなわち、削り残しおよび削り過ぎのいずれも発生していない切削点を示している。
NC指令データを用いて切削点を求める場合、NC加工プログラムを用いて切削点を求める場合と比較してより多くの切削点が得られるため、削り残しおよび削り過ぎを高精度に表示することができる。例えば、図17および図29に示したように、NC加工プログラムを用いた切削点の表示処理では表示できない削り過ぎの切削点を、NC指令データを用いた切削点の表示処理では表示することができる。
このように、本実施の形態にかかる加工プログラム分析装置1aにおいては、NC指令データ、加工で使用する工具の工具モデルを表す工具データおよび加工対象物の加工形状を表すCADデータに基づいて切削点を算出するとともに、各切削点において削り残しまたは削り過ぎが発生するか否かを判別し、削り残しまたは削り過ぎが発生する切削点を検出した場合、検出した切削点を、削り残しおよび削り過ぎのいずれも発生しない切削点とは異なる形式で表示することとした。これにより、実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置1と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態にかかる加工プログラム分析装置1aによれば、NC指令データを使用して切削点を算出するため、実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置1と比較して、削り残しまたは削り過ぎが発生する切削点を高精度に検知して表示することができる。
実施の形態3.
実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置1では、NC加工プログラム、工具データおよびCADデータを用いて切削点を算出し、実施の形態2にかかる加工プログラム分析装置1では、NC指令データ、工具データおよびCADデータを用いて切削点を算出したが、本実施の形態にかかる加工プログラム分析装置では、FB位置データ、工具データおよびCADデータを用いて切削点を算出する。説明の便宜上、実施の形態3にかかる加工プログラム分析装置を加工プログラム分析装置1bと称する。
本実施の形態にかかる加工プログラム分析装置1bを有する数値制御装置の構成は実施の形態1にかかる数値制御装置と同様である。すなわち、図1に示した数値制御装置10の加工プログラム分析装置1を加工プログラム分析装置1bに置き換えたものが該当する。また、加工プログラム分析装置1bの構成は、加工プログラム分析装置1の分析部15を図30に示した分析部15bに置き換えたものが該当する。
加工プログラム分析装置1bは、加工プログラム分析装置1と同様に、図2に示したフローチャートが示す手順で処理を実行し、切削点の算出および表示を行う。ただし、上述したように、加工プログラム分析装置1bは、FB位置データ、工具データおよびCADデータを用いて切削点を算出する。すなわち、図2に示したステップST1006において加工プログラム分析装置1bが切削点を算出する処理は、加工プログラム分析装置1が切削点を算出する処理と異なる。その他のステップST1001からST1005およびST1007において加工プログラム分析装置1bが実行する処理は加工プログラム分析装置1がそれぞれのステップにおいて実行する処理と同様である。
図30は、実施の形態3にかかる加工プログラム分析装置1bを構成する分析部15bの構成例を示す図である。分析部15bは、加工で使用する工具の形状を表す工具データを取得する工具データ取得部33と、工具データを記憶する工具データ記憶部34と、CADデータを取得するCADデータ取得部35と、CADデータの位置合わせをするCADデータ位置合わせ部36と、位置合わせが行われた後のCADデータを記憶するCADデータ記憶部37と、FB位置データを取得するFB位置データ取得部40と、FB位置データを記憶するFB位置データ記憶部41と、FB位置データ、工具データおよびCADデータに基づいて切削点を算出する切削点算出部42bと、切削点を記憶する切削点記憶部43と、切削点を表示装置16に表示する切削点表示部44と、を備える。
図30に示したように、実施の形態3にかかる分析部15bは、図3に示した実施の形態1にかかる分析部15の切削点算出部42を切削点算出部42bに置き換え、さらに、分析部15からNC加工プログラム取得部31およびNC加工プログラム記憶部32を削除し、FB位置データ取得部40およびFB位置データ記憶部41を追加したものである。本実施の形態では、FB位置データ取得部40、FB位置データ記憶部41および切削点算出部42b以外の構成要素についての説明を省略する。
図31は、実施の形態3にかかる分析部15bがFB位置データに基づいて切削点を表示する処理、すなわち、図2に示したステップST1006において、FB位置データ、工具データおよびCADデータに基づいて切削点を算出し、ステップST1007において切削点を表示する処理の詳細を示すフローチャートである。
分析部15bがFB位置データに基づいて切削点を表示する処理では、まず、FB位置データ取得部40が記憶装置内のFB位置データ記憶領域からFB位置データを読み込み、これをFB位置データ記憶部41が記憶する(ステップST2001)。
次に、工具データ取得部33が、ステップST2001で読み込まれたFB位置データが工作機械20において生成された時に工作機械20が使用していた工具の工具データを工具DB12から取得し、これを工具データ記憶部34が記憶する(ステップST2002)。FB位置データが工作機械20において生成された時に工作機械20が使用していた工具を知るための方法としては、NC加工プログラム100を解析することにより知る方法が考えられる。工具データ取得部33は、記憶装置内のNC加工プログラム記憶領域からNC加工プログラム100を読出して解析する、または、数値制御部11に問い合わせるなどして、FB位置データが工作機械20において生成された時に工作機械20が使用していた工具の情報を取得する。
次に、切削点算出部42bが、FB位置データ記憶部41で記憶されているFB位置データ、工具データ記憶部34で記憶されている工具データ、およびCADデータ記憶部37で記憶されている調整済みCADデータに基づいて切削点を算出する(ステップST2003)。切削点算出部42bは、切削点を算出する際、まず、FB位置データを解析して、加工時に工具が通過した経路の座標(以下、通過座標と称する)を算出する。FB位置データを解析して得られる通過座標は、実施の形態1で説明した指令位置と同様に、加工時に工具が通る経路上の点を表す。切削点算出部42bは、次に、算出した通過座標、工具データおよびCADデータを使用して切削点を算出する。通過座標、工具データおよびCADデータを使用して切削点を算出する処理は、実施の形態1にかかる分析部15の切削点算出部42が指令位置、工具データおよびCADデータを使用して切削点を算出する処理と同様である。切削点算出部42bと切削点算出部42との違いは、FB位置データを解析して工具の経路上に存在する通過座標を求めるのか、それともNC加工プログラムを解析して工具の経路上に存在する指令位置を求めるのかである。
図32は、切削点算出部42bが、図31のステップST2003で切削点を算出する手順を示すフローチャートである。切削点算出部42bは、まず、工具データ記憶部34で記憶されている工具データに基づいて工具モデルを生成する。また、切削点算出部42bは、FB位置データ記憶部40で記憶されているFB位置データを解析して通過座標を求め、FB位置データが示す工具軸方向で、工具モデルを通過座標に配置する(ステップST2101)。切削点算出部42bは、次に、配置した工具モデルとCADモデルとの切削点を算出する(ステップST2102)。切削点算出部42bは、実施の形態1で説明した切削点算出部42と同様に、工具モデルとCADモデルとを数学的に解析することにより切削点を算出する。
図31に示したステップST2004およびST2005の処理は図7に示したステップST1204およびST1205と同様の処理である。
図31のステップST2006において、切削点算出部42bは、FB位置データ情報を切削点に付加する。「FB位置データ情報」とは、切削点に対応する通過座標を示すFB位置データの識別情報である。FB位置データには、NC加工プログラムに記述されている各種指令と同様に、シーケンス番号またはこれに相当する管理番号が付加される。そのため、切削点算出部42bは、これらの情報を「FB位置データ情報」として切削点に付加する。
図33は、実施の形態3にかかる加工プログラム分析装置1bの表示装置16が表示する切削点の一例を示す図であり、具体的には図31のステップST2007において表示装置16が表示する切削点の一例を示す図である。分析部15bは、図31のステップST2003からST2006で算出され、切削点記憶部43で記憶されている各切削点および切削点に付加されている属性情報に基づいて図33に示した表示を行う。図33では、FB位置データが示す通過座標、および切削点を、CADモデルとともに表示する例を示している。図33においては黒丸が通過座標を示し、黒丸を線で結んだものが加工時に工具が移動した経路を示している。また、黒塗りの四角形が削り残しの切削点、黒塗りの三角形が削り過ぎの切削点を示している。白抜きの四角形は、加工結果属性が付加されていない切削点、すなわち、削り残しおよび削り過ぎのいずれも発生していない切削点を示している。
このように、本実施の形態にかかる加工プログラム分析装置1bにおいては、FB位置データ、加工で使用した工具の工具モデルを表す工具データおよび加工対象物の加工形状を表すCADデータに基づいて切削点を算出するとともに、各切削点において削り残しまたは削り過ぎが発生したか否かを判別し、削り残しまたは削り過ぎが発生した切削点を検出した場合、検出した切削点を、削り残しおよび削り過ぎのいずれも発生しない切削点とは異なる形式で表示することとした。これにより、実施の形態1にかかる加工プログラム分析装置1と同様の効果を得ることができる。
図34は、本発明の各実施の形態にかかる加工プログラム分析装置のハードウェア構成を示す図である。図34に示したハードウェアは、演算処理を行うプロセッサ51と、プロセッサ51がワークエリアに用いるメモリ52と、数値制御装置またはプログラム変換装置として動作するためのプログラムを記憶する記憶装置53と、ユーザとの間の入力インタフェースである入力装置54と、ユーザに情報を表示する表示装置55と、被制御機器または他の数値制御装置、その他の各種装置との通信機能を有する通信装置56と、を備える。プロセッサ51、メモリ52、記憶装置53、入力装置54、表示装置55および通信装置56はデータバス50で接続されている。ここで、プロセッサ51は、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、またはDSP(Digital Signal Processor)などであってもよい。また、メモリ52は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、またはEEPROM(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
各実施の形態では、加工プログラム分析装置が、削り残し、または、削り過ぎが発生した場合、その旨を示す表示を切削点に対応させて行うこととしたが、同様の表示を指令位置に対応させて行うようにしてもよい。すなわち、加工プログラム分析装置は、削り残しが発生している切削点に対応する指令位置と、削り過ぎが発生している切削点に対応する指令位置と、削り残し、および、削り過ぎのいずれも発生していない切削点に対応する指令位置とを視認可能な形式で表示するようにしてもよい。また、削り残し量および削り過ぎ量を指令位置に対応させて表示するようにしてもよい。
各実施の形態で説明した加工プログラム分析装置は、プロセッサ51が、加工プログラム分析装置として動作するためのプログラムを記憶装置53から読み出して実行することにより実現することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a,1b 加工プログラム分析装置、10 数値制御装置、11 数値制御部、12 工具データベース(DB)、13 軸駆動部、14 位置データ取得部、15,15a,15b 分析部、16 表示装置、20 工作機械、21 複数の駆動軸、22 位置検出部、31 NC加工プログラム取得部、32 NC加工プログラム記憶部、33 工具データ取得部、34 工具データ記憶部、35 CADデータ取得部、36 CADデータ位置合わせ部、37 CADデータ記憶部、38 NC指令データ取得部、39 NC指令データ記憶部、40 FB位置データ取得部、41 FB位置データ記憶部、42,42a,42b 切削点算出部、43 切削点記憶部、44 切削点表示部。

Claims (15)

  1. 数値制御工作機械が加工対象物に対して行う加工における工具の移動軌跡を表す工具軌跡データと、前記工具の形状を表す工具データと、前記加工対象物の加工形状を表すデータと、に基づいて、前記加工形状の加工物を得るために前記工具が前記加工対象物を切削する切削点の算出を行うとともに、算出した各切削点における削り残しの発生および削り過ぎの発生を判定する切削点算出部と、
    前記判定の結果を視認可能な形式で前記各切削点を表示装置に表示する切削点表示部と、
    を備え、
    前記切削点表示部は、前記加工形状を構成する複数の面の境界に対応する位置に存在している切削点を、前記境界に対応する位置に存在していない切削点とは異なる形式で前記表示装置に表示することを特徴とする加工プログラム分析装置。
  2. 数値制御工作機械が加工対象物に対して行う加工における工具の移動軌跡を表す工具軌跡データと、前記工具の形状を表す工具データと、前記加工対象物の加工形状を表すデータと、に基づいて、前記加工形状の加工物を得るために前記工具が前記加工対象物を切削する切削点の算出を行うとともに、算出した各切削点における削り残しの発生および削り過ぎの発生を判定する切削点算出部と、
    前記判定の結果を視認可能な形式で前記各切削点を表示装置に表示する切削点表示部と、
    を備え、
    前記切削点表示部は、前記各切削点と、前記各切削点の中の1つまたは複数に対応し、かつ前記移動軌跡上に存在する点である指令位置とを、対応関係が視認可能な形式で前記表示装置に表示し、前記加工形状を構成する複数の面の境界に存在している切削点を、前記境界に存在していない切削点とは異なる形式で前記表示装置に表示することを特徴とする加工プログラム分析装置。
  3. 数値制御工作機械が加工対象物に対して行う加工における工具の移動軌跡を表す工具軌跡データと、前記工具の形状を表す工具データと、前記加工対象物の加工形状を表すデータと、に基づいて、前記加工形状の加工物を得るために前記工具が前記加工対象物を切削する切削点の算出を行うとともに、算出した各切削点における削り残しの発生および削り過ぎの発生を判定する切削点算出部と、
    前記判定の結果を視認可能な形式で前記各切削点を表示装置に表示する切削点表示部と、
    を備え、
    前記切削点表示部は、前記加工形状を構成する特定の面に対応する位置に存在している切削点を、前記特定の面に対応する位置に存在していない切削点とは異なる形式で前記表示装置に表示することを特徴とする加工プログラム分析装置。
  4. 前記切削点表示部は、前記各切削点に対応する各指令位置を、前記各切削点との関係が視認可能な形式で前記表示装置に表示する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の加工プログラム分析装置。
  5. 前記数値制御工作機械を動作させるための数値加工プログラムを前記工具軌跡データとして使用することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の加工プログラム分析装置。
  6. 前記数値制御工作機械を動作させるための数値加工プログラムに基づいて作成された数値制御指令データを前記工具軌跡データとして使用することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の加工プログラム分析装置。
  7. 前記数値制御工作機械が前記加工を実行した時の前記工具の実際の移動軌跡を表すデータを前記工具軌跡データとして使用することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の加工プログラム分析装置。
  8. 前記切削点表示部は、削り残しが発生したと判定された切削点および削り過ぎが発生したと判定された切削点を、削り残しおよび削り過ぎが発生していないと判定された切削点とは異なる形式で前記表示装置に表示することを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の加工プログラム分析装置。
  9. 前記切削点表示部は、削り残しが発生したと判定された切削点および削り過ぎが発生したと判定された切削点を、前記切削点算出部が算出した削り残し量および削り過ぎ量とともに前記表示装置に表示することを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の加工プログラム分析装置。
  10. 数値制御工作機械が加工対象物に対して行う加工における工具の移動軌跡を表す工具軌跡データに基づいて、前記工具が前記加工対象物を切削する各切削点における削り残しの発生および削り過ぎの発生を判定する切削点算出部と、
    前記判定の結果を視認可能な形式で前記各切削点を表示装置に表示する切削点表示部と、
    を備え、
    前記切削点表示部は、前記加工対象物の加工形状を構成する複数の面の境界に対応する位置に存在している切削点を、前記境界に対応する位置に存在していない切削点とは異なる形式で前記表示装置に表示することを特徴とする加工プログラム分析装置。
  11. 数値制御工作機械が加工対象物に対して行う加工における工具の移動軌跡を表す工具軌跡データに基づいて、前記工具が前記加工対象物を切削する各切削点における削り残しの発生および削り過ぎの発生を判定する切削点算出部と、
    前記判定の結果を視認可能な形式で前記各切削点を表示装置に表示する切削点表示部と、
    を備え、
    前記切削点表示部は、前記各切削点と、前記各切削点の中の1つまたは複数に対応し、かつ前記移動軌跡上に存在する点である指令位置とを、対応関係が視認可能な形式で前記表示装置に表示し、前記加工対象物の加工形状を構成する複数の面の境界に存在している切削点を、前記境界に存在していない切削点とは異なる形式で前記表示装置に表示することを特徴とする加工プログラム分析装置。
  12. 数値制御工作機械が加工対象物に対して行う加工における工具の移動軌跡を表す工具軌跡データに基づいて、前記工具が前記加工対象物を切削する各切削点における削り残しの発生および削り過ぎの発生を判定する切削点算出部と、
    前記判定の結果を視認可能な形式で前記各切削点を表示装置に表示する切削点表示部と、
    を備え、
    前記切削点表示部は、前記加工対象物の加工形状を構成する特定の面に対応する位置に存在している切削点を、前記特定の面に対応する位置に存在していない切削点とは異なる形式で前記表示装置に表示することを特徴とする加工プログラム分析装置。
  13. 数値制御工作機械が加工対象物に対して行う加工における工具の移動軌跡を表す工具軌跡データに基づいて、前記工具が前記加工対象物を切削する各切削点における削り残しの発生および削り過ぎの発生を判定する切削点算出部と、
    前記各切削点に対応する指令位置を、前記判定の結果を視認可能な形式で表示装置に表示する表示部と、
    を備え、
    前記表示部は、前記加工対象物の加工形状を構成する複数の面の境界に対応する位置に存在している切削点に対応する指令位置を、前記境界に対応する位置に存在していない切削点に対応する指令位置とは異なる形式で前記表示装置に表示することを特徴とする加工プログラム分析装置。
  14. 数値制御工作機械が加工対象物に対して行う加工における工具の移動軌跡を表す工具軌跡データに基づいて、前記工具が前記加工対象物を切削する各切削点における削り残しの発生および削り過ぎの発生を判定する切削点算出部と、
    前記各切削点の中の1つまたは複数に対応し、かつ前記移動軌跡上に存在する点である指令位置を、前記各切削点との対応関係が視認可能、かつ前記判定の結果を視認可能な形式で表示装置に表示し、前記加工対象物の加工形状を構成する複数の面の境界に存在している切削点を、前記境界に存在していない切削点とは異なる形式で前記表示装置に表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする加工プログラム分析装置。
  15. 数値制御工作機械が加工対象物に対して行う加工における工具の移動軌跡を表す工具軌跡データに基づいて、前記工具が前記加工対象物を切削する各切削点における削り残しの発生および削り過ぎの発生を判定する切削点算出部と、
    前記各切削点に対応する指令位置を、前記判定の結果を視認可能な形式で表示装置に表示する表示部と、
    を備え、
    前記表示部は、前記加工対象物の加工形状を構成する特定の面に対応する位置に存在している切削点に対応する指令位置を、前記特定の面に対応する位置に存在していない切削点に対応する指令位置とは異なる形式で前記表示装置に表示することを特徴とする加工プログラム分析装置。
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