JP2009116782A - 機械加工検証支援方法および装置、機械加工検証支援用プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

機械加工検証支援方法および装置、機械加工検証支援用プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】鋳物製品の機械加工時に生じ得る削り残し領域を適正に算出することにより、機械加工を考慮した鋳物製品の設計をより効果的に支援する。
【解決手段】鋳物製品(20)の多面体モデル情報に鋳造時の形状誤差(ε)を付加して誤差含有モデル情報Pを生成し(S7)、この誤差含有モデル情報Pの座面加工部22を含むモデル表面に沿ってエンドミル10の逆形状を移動させたときの掃引形状Sを求め(S41)、この掃引形状Sの表面を逆オフセット処理してZマップモデル形式の工具移動経路面Rを生成する(S43)。そして、この工具移動経路面Rに沿って上記エンドミル10を正規姿勢で移動させる加工シミュレーションを行うとともに(S45)、そのエンドミル10のZ値と、上記誤差含有モデル情報Pにおける座面加工部22のZ値との差に基づいて、削り残し領域Wを算出する(S47)。
【選択図】図6

Description

本発明は、あらかじめ生成された鋳物製品の3次元の設計データと、この鋳物製品を加工する工具の形状データとに基づいて、上記鋳物製品の機械加工に関する検証を支援する方法および装置、その他プログラム等に関する。
従来、下記特許文献1に示されるように、鋳造製品からなる被加工物の設計データおよびこれを加工する工具の緒元データに基づいて、上記被加工物と工具との干渉を設計段階でチェックすることにより、実際の機械加工の検証を支援する方法において、鋳造時の形状誤差(鋳造誤差領域)を含んだ被加工物の形状データの外輪郭に沿って工具を移動させ、このときに工具の中心が辿るチェックパスを、工具のオーバーハング量、工具の半径、および被加工物の外形線のデータ等に基づいて算出するとともに、この算出されたチェックパスに沿って工具を移動させることにより、工具の干渉をチェックすることが行われている。
特開平10−268918号公報
しかしながら、上記特許文献1には、工具の干渉をどのような手法に基づきチェックするかについて、具体的な内容の開示がなされているわけではない。また、上記特許文献1の技術では、工具の干渉が原因でどの程度の領域が切削できない部分(削り残し領域)として残るのかをチェックできないため、上記のような工具の干渉を回避するために鋳物製品の形状を具体的にどのように設計変更すればよいのかが把握し難いという問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、鋳物製品の機械加工時に生じ得る削り残し領域を適正に算出することにより、機械加工を考慮した鋳物製品の設計をより効果的に支援することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本願の請求項1にかかる発明は、あらかじめ生成された鋳物製品の3次元の設計データと、Z軸を中心に回転駆動されて上記鋳物製品を加工する工具の形状データとに基づいて、上記鋳物製品の機械加工に関する検証を支援する方法であって、上記鋳物製品の形状を多面体化した多面体モデル情報を、上記鋳物製品の3次元の設計データに基づき生成するステップと、この多面体モデル情報に鋳造時の形状誤差を付加して誤差含有モデル情報を生成するステップと、この誤差含有モデル情報および上記工具の形状データに基づいて、上記誤差含有モデル情報の機械加工部を含むモデル表面に沿って上記工具の逆形状を移動させたときの掃引形状を求めるステップと、この掃引形状の表面を逆オフセット処理してZマップモデル形式の工具移動経路面を生成するステップと、この工具移動経路面に沿って上記工具を正規姿勢で移動させる加工シミュレーションを行うとともに、その工具のZ値と、上記誤差含有モデル情報における機械加工部のZ値との差に基づいて、上記工具による加工時に切削できない領域として残存する削り残し領域を算出するステップとを含むことを特徴とするものである。
この請求項1の発明によれば、鋳物製品を多面体化した多面体モデル情報に対し鋳造時の形状誤差を付加して誤差含有モデル情報を生成し、この誤差含有モデル情報と工具の形状データとを利用した所定の処理により得られる工具移動経路面に沿って工具を移動させ、この工具のZ値と、上記誤差含有モデル情報における座面加工部のZ値との差に基づいて削り残し領域を算出するようにしたため、削り残し領域の位置や大きさ等を適正に算出することができるとともに、その算出結果に基づいて、鋳物製品の形状をどのように設計変更すれば上記削り残し領域の発生を回避できるかといった検討を容易に行える等の利点がある。
上記鋳物製品やその機械加工部の種類は特に問わないが、本発明は、例えば、上記鋳物製品が、プレス成形用金型を保持するための金型ホルダであり、上記機械加工部が、上記プレス成形用金型の取付座となる座面加工部である場合に、好適に適用することができる(請求項2)。
この構成によれば、プレス成形用金型を強固に保持するために特に平面度が要求される金型ホルダの座面加工部に対して上記削り残し領域の有無を検討することにより、上記金型の取付座となる部分に削り残しによる段差等が生じるのを確実に回避して金型ホルダの機能を適正に維持できるという利点がある。
また、請求項3にかかる発明は、鋳物製品の機械加工に関する検証を行うための演算を、あらかじめ生成された上記鋳物製品の3次元の設計データと、Z軸を中心に回転駆動されて上記鋳物製品を加工する工具の形状データとに基づいてコンピュータに実行させる機械加工検証支援用プログラムであって、上記鋳物製品の形状を多面体化した多面体モデル情報を、上記鋳物製品の3次元の設計データに基づき生成するステップと、この多面体モデル情報に鋳造時の形状誤差を付加して誤差含有モデル情報を生成するステップと、この誤差含有モデル情報および上記工具の形状データに基づいて、上記誤差含有モデル情報の機械加工部を含むモデル表面に沿って上記工具の逆形状を移動させたときの掃引形状を求めるステップと、この掃引形状の表面を逆オフセット処理してZマップモデル形式の工具移動経路面を生成するステップと、この工具移動経路面に沿って上記工具を正規姿勢で移動させる加工シミュレーションを行うとともに、その工具のZ値と、上記誤差含有モデル情報における機械加工部のZ値との差に基づいて、上記工具による加工時に切削できない領域として残存する削り残し領域を算出するステップとを含むことを特徴とするものである。
請求項4にかかる発明は、上記請求項3記載の機械加工検証支援用プログラムを記憶していることを特徴とする記憶媒体である。
請求項5にかかる発明は、上記請求項4記載の記憶媒体と、この記憶媒体に記憶された機械加工検証支援用プログラムに従って演算を行う演算手段と、この演算手段により算出された上記削り残し領域を画面表示する表示手段とを備えることを特徴とするものである。
これら請求項3〜5にかかる発明によれば、上記請求項1記載の発明と同様に、鋳物製品の機械加工時に生じ得る削り残し領域を適正に算出することにより、機械加工を考慮した鋳物製品の設計をより効果的に支援することができるという利点がある。
上記表示手段は、上記削り残し領域を、上記鋳物製品と異なる色に着色して表示することが好ましい(請求項6)。
この構成によれば、削り残し領域の存在を容易に鋳物製品の設計データと区別して認識することができ、上記削り残し領域に基づく鋳物製品の設計検証をより効率よく行えるという利点がある。
以上説明したように、本発明によれば、鋳物製品の機械加工時に生じ得る削り残し領域を適正に算出することができ、機械加工を考慮した鋳物製品の設計をより効果的に支援することができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる機械加工検証支援装置1の概略構成を示すブロック図である。本図に示される機械加工検証支援装置1は、操作者の入力操作を受け付けるキーボードやマウス等からなる入力手段2と、3次元CAD等によりあらかじめ作成された鋳物製品の3次元の設計データや、この鋳物製品の加工に用いられる工具の形状データ等を記憶するHDD(ハードディスク)等からなる記憶手段3(本発明にかかる記憶媒体に相当)と、上記鋳物製品の設計データおよび工具の形状データ等に基づいて、上記鋳物製品の機械加工時における削り残し領域(詳細は後述する)を算出するCPU等からなる演算手段4と、この演算手段4により算出された削り残し領域を、上記記憶手段3から読み出された鋳物製品の設計データと合わせて画像表示する液晶ディスプレイまたはCRT等からなる表示手段5とを備えている。上記記憶手段3には、上記演算手段4において実行される演算の内容を規定する演算プログラムが記憶されており、上記演算手段4は、この記憶手段3に記憶された演算プログラムに従って演算を実行することにより、上記削り残し領域を算出する。
すなわち、上記構成において、入力手段2に対し操作者が所定の入力操作を行うと、当該入力操作により指定された鋳物製品の設計データ、およびその鋳物製品の加工に用いられる工具の形状データが、上記記憶手段3から読み出されて上記演算手段4に入力され、この演算手段4において、上記鋳物製品の設計データおよび工具の形状データに基づいた所定の演算処理が実行されるとともに、その演算により算出された削り残し領域が、上記鋳物製品の設計データと合わせて表示手段5に表示されるようになっている。
図2は、上記工具の一例としてのエンドミル10の形状を示す図である。本図に示すように、エンドミル10は、先端部12aおよび外周部12bに切刃を有した略円筒状の本体部12と、この本体部12を図外の工作機械にチャック(保持)するためのホルダ部13とを有しており、上記工作機械に備わる所定の駆動機構によりZ軸回りに回転駆動されながら上記鋳物製品等の被加工物を切削加工するように構成されている。なお、以下の説明では、エンドミル10の回転軸となるZ軸が上下軸(鉛直軸)であるものとし、エンドミル10はその先端部12aを鉛直下向きにした姿勢で使用されるものとする。
上記機械加工検証支援装置1の検証対象となる鋳物製品の種類は特に問わないが、当実施形態では、上記鋳物製品が、プレス成形用金型を保持するための金型ホルダ20であり、この金型ホルダ20を上記エンドミル10により加工するケースについて検証を行うものとする。図3は、この金型ホルダ20の一部を上記表示手段5に3次元的に表示させた状態を示している。本図に示される金型ホルダ20は、上記エンドミル10により加工される機械加工部として、上記プレス成形用金型を保持する際に当該金型の取付座となる座面加工部22や、上記金型の各部の側面に当接してその位置決め等を行うための側面加工部24等を各所に有している。また、これら座面加工部22や側面加工部24等の各機械加工部以外の箇所には、上記エンドミル10による加工が施されない(つまり鋳放しの)鋳物部26が形成されている。なお、当実施形態において、上記機械加工部(座面加工部22や側面加工部24等)は、その識別を容易にするため、鋳物部26とは異なる色に着色された状態で表示手段5に表示される。
上記金型ホルダ20は、その座面加工部22の面がエンドミル10の回転軸(Z軸)と直交する姿勢(つまり座面加工部22が水平向きになる姿勢)に保持された状態でエンドミル10により加工される。すなわち、金型ホルダ20の機械加工時には、その座面加工部22がエンドミル10の先端部12aにより切削される一方、側面加工部24がエンドミル10の外周部12bにより切削されることになる。
次に、上記演算手段4において実行される演算処理の内容を、図4〜図6に示されるフローチャートに基づき説明する。
入力手段2に対する所定の入力操作に応じ上記演算手段4による演算開始が指示されて図4のフローチャートがスタートすると、演算手段4は、上記記憶手段3から必要な演算プログラムを読み込むとともに(ステップS1)、同じく記憶手段3に記憶された上記金型ホルダ20に関する複数の設計データの中から、上記入力操作により指定された特定の設計データを読み込む処理を実行する(ステップS3)。
次いで、演算手段4は、上記記憶手段3から読み出した金型ホルダ20の3次元の設計データに基づき、この金型ホルダ20の形状を多面体化した多面体モデル情報を生成する処理を実行する(ステップS5)。すなわち、図7に示すように、金型ホルダ20が有する3次元形状の表面(図7では金型ホルダ20の局所的な曲面形状部分の表面が表わされている。)を、平面要素としてのポリゴン30,30…の集合体に置き換える多面体化処理を行い、このような処理を経て生成された形状情報を、上記多面体モデル情報として取得する。なお、図例では、ポリゴン30として三角形のポリゴンを用いたが、四角形等の他の形状のポリゴンを用いることも当然に可能である。
次いで、演算手段4は、図4のステップS7に移行して、上記金型ホルダ20の多面体モデル情報に鋳造時の形状誤差(鋳造誤差)を付加して誤差含有モデル情報を生成する処理を実行する。図5は、上記ステップS7で実行される誤差含有モデル情報生成処理の具体的内容を示すサブルーチンである。本図に示すように、このサブルーチンがスタートすると、演算手段4は、まず、上記金型ホルダ20の多面体モデル情報を利用して、当該モデル情報のうちの鋳物部26の形状を、あらかじめ設定された上記鋳造誤差の分だけ拡張する処理を実行する(ステップS31)。
上記ステップS31での処理を、鋳物部26が図8に示すような形状を有する場合について説明する。この図8の例では、上記鋳物部26が、略垂直に交差する2つの平面26a,26bを有しているものとする。そして、上記鋳造誤差の上限値をε(例えば10mm程度)とすると、上記のような形状の鋳物部26に対し上記ステップS31の処理が施されることにより、図中の2点鎖線に示すように、鋳造部26の外形が上記鋳造誤差εの分だけひとまわり大きく拡張される。なお、図8では、鋳物部26に隣接して座面加工部22が配置されているが、この座面加工部22等の機械加工部を拡張する処理については、後で説明する。
具体的に、鋳物部26の形状を上記鋳造誤差εの分だけ拡張するには、上記鋳物部26の多面体モデル情報を利用して、図9および図10に示すように、上記鋳物部26を構成する複数のポリゴン30の頂点および辺のうち、上記各平面26a,26bの周囲部にあたる頂点および辺に、上記鋳造誤差εの半径をもった円筒および球を配置するとともに、これら各球および円筒に囲まれた領域に、上記鋳造誤差εの2倍の厚みをもった多角形の厚板を配置する。これにより、上記鋳物部26の形状情報が上記鋳造誤差εの分だけ立体的に拡張され、この鋳造誤差εを含んだひとまわり大きな形状に変換される。そして、このような処理が、上記金型ホルダ20における他の全ての鋳物部26に対し同様に行われる。
次いで、演算手段4は、図5のステップS33に移行して、上記金型ホルダ20の座面加工部22や側面加工部24等からなる機械加工部の形状を、上記鋳造誤差εの分だけ拡張する処理を実行する。
上記ステップS33での処理を、図11に示すような形状の座面加工部22に適用した場合について説明する。この座面加工部22の形状を上記鋳造誤差εの分だけ拡張するには、図11の2点鎖線に示すように、上記座面加工部22を構成する複数のポリゴン30の頂点および辺のうち、座面加工部22の周囲部にあたる頂点および辺に、上記鋳造誤差εの半径をもった円(扇形)と、幅がεの長方形とをそれぞれ配置する。これにより、上記座面加工部22の形状情報が上記鋳造誤差εの分だけ平面的に拡張され、この鋳造誤差εを含んだひとまわり大きな形状に変換される。そして、このような処理が、上記金型ホルダ20における他の全ての座面加工部22に対し同様に行われる。なお、図11では、座面加工部22に対し上記のような拡張処理を行った場合について説明したが、側面加工部24等の他の機械加工部に対しても、上記と同様の手順により拡張処理を行うことが可能である。
また、図11では、座面加工部22等の機械加工部が平坦面である場合に実行される拡張処理について説明したが、機械加工部が曲面である場合でも、あらかじめ多面体(平面の集合体)に変換された図7に示すような形状情報を利用して機械加工部を拡張することにより、基本的には上記と同様の手順により拡張処理を行うことが可能である。
このようにして各部の拡張処理が終了すると、次に、演算手段4は、図5のステップS35に移行して、上記鋳物部26の拡張処理後の形状情報と、上記機械加工部(座面加工部22や側面加工部24等)の拡張処理後の形状情報とを合成する処理を実行する。
例えば、図12に示されるような角柱形状モデルの上面が座面加工部22で、その他の四方の側面が鋳物部26である場合に、鋳物部26の拡張処理後の形状情報(同図(a)の2点鎖線参照)と、座面加工部22の拡張処理後の形状情報(同図(b)の2点鎖線参照)とを合成すると、その合成処理の一環として、上記鋳物部26の拡張領域のうち座面加工部22よりも上側に突出する部分が除去され、その結果、同図(c)の2点鎖線に示すような形状情報が生成される。
次いで、演算手段4は、図5のステップS37に移行して、上記座面加工部22や側面加工部24等の各機械加工部につき、拡張処理後の形状情報どうしを合成する処理を実行する。
例えば、図13に示されるような角柱形状モデルの上面が座面加工部22で、四方の側面のうちの一つが側面加工部24である場合に、座面加工部22の拡張処理後の形状情報(同図(a)の2点鎖線参照)と、側面加工部24の拡張処理後の形状情報(同図(b)の2点鎖線参照)とを合成すると、その合成処理の一環として、座面加工部22の拡張領域のうち側面加工部24よりも側方に突出する部分(A部)が除去されるとともに、側面加工部24の拡張領域のうち座面加工部22よりも上方に突出する部分(B部)が除去される結果、同図(c)の2点鎖線に示すような形状情報が生成されることになる。
以上のようなステップS31〜S37の処理を経ることにより、誤差含有モデル情報の生成(図4のステップS7)が完了すると、演算手段4は、次のステップS9に移行して、検証工具の選択処理を実行する。すなわち、演算手段4は、上記記憶手段3(図1)に記憶されている複数の工具の中から、あらかじめ定めされた所定の優先順位に従って、今回の加工に用いるべき工具の種類を決定する処理を実行する。
具体的に、上記記憶手段3には、複数のエンドミル10の形状データが、それを使用することが可能な機械加工部の種類(座面、側面、穴、溝等)ごとに分類されて記憶されており、これらの各データには、あらかじめ定められた所定の基準に基づき優先順位が付けられている。そして、演算手段4は、今回の処理フローで検証対象となっているモデルの機械加工部に対し使用可能なエンドミル10の中から、上記優先順位に従ってできるだけ順位の高いエンドミル10を、使用すべき工具として決定する。なお、上記優先順位は、例えばエンドミル10の直径等に基づいて決定することが可能である。すなわち、同一箇所を加工する場合でも、できるだけ直径が大きく剛性が高いエンドミル10を用いた方が、加工スピードや精度の点で有利であるため、直径の大きい順に上記優先順位を付けることで、上記のような点を考慮した工具の選択を行うことができる。
このようにして工具の選択処理が終了すると、次に、演算手段4は、上記ステップS7で得られた誤差含有モデル情報、および上記ステップS9で選択されたエンドミル10の形状情報に基づき、当該エンドミル10を用いて加工を行った場合に切削できない領域として残存する削り残し領域を算出する処理を実行する(ステップS11)。
図6は、上記ステップS11で実行される削り残し領域算出制御の具体的内容を示すサブルーチンである。本図に示すように、このサブルーチンがスタートすると、演算手段4は、まず、上記ステップS7で得られた誤差含有モデル情報の表面に沿って、選択されたエンドミル10の逆形状を移動させてその掃引形状を求める処理を実行する(ステップS41)。
上記ステップS41の処理を、上記誤差含有モデル情報が、図14の符号Pで示されるような断面形状モデル、すなわち、上方(+Z方向)に突出した鋳物部26と、これより一段下がった高さに位置する座面加工部22とを有するモデルからなり、当該モデルの座面加工部22をエンドミル10で切削加工したときに生じ得る削り残し領域を算出する場合を例にとって説明する。この場合、演算手段4は、エンドミル10の先端部12a(図2)の中心が、誤差含有モデル情報Pの表面に位置するように維持しつつ、上記エンドミル10の逆形状(Z軸を反転させたもの)を、鋳物部26および座面加工部22の表面に沿って移動させることにより、図15に示すように、上記エンドミル10の逆形状をその移動軌跡に沿って3次元的に集積してなる掃引形状Sを求める。
次いで、演算手段4は、図6のステップS43に移行して、上記ステップS41で得られた掃引形状Sに対し逆オフセット処理を施すことにより、図16に示されるようなZマップモデル形式の工具移動経路面Rを生成する処理を実行する。
具体的に、Zマップモデル形式の工具移動経路面Rを生成する逆オフセット処理とは、次のようなものである。すなわち、まず、XY平面上に十分に細かい直交格子を用意して、その各格子点からZ軸方向に平行な直線を伸ばし、この直線と、上記ステップS41で得られた掃引形状Sの上面との交点を算出することにより、上記掃引形状Sの上面を覆う緻密な点群を得る。そして、上記点群の隙間を多角形で補間することにより、上記点群を頂点とした多角形の集合体からなるZマップモデル形式の工具移動経路面Rを生成する。なお、図17には、参考用として、上面が上側に凸の曲面を呈する掃引形状に対し上記逆オフセット処理を行った場合に得られるZマップモデル形式の工具移動経路面R’を示している。
次いで、演算手段4は、上記ステップS43で得られた工具移動経路面Rに沿ってエンドミル10を正規姿勢(先端部12aを下向きにした姿勢)で移動させる加工シミュレーション処理を実行する(ステップS45)。具体的には、上記工具移動経路面R上の点群をX軸やY軸方向に順に(折れ線状に)辿ることで工具の移動経路を設定し、この移動経路に沿ってエンドミル10を移動させる。これにより、図18に示すように、誤差含有モデル情報Pの外形と干渉しない範囲でエンドミル10を移動させながら座面加工部22を加工した場合に得られるエンドミル10の移動軌跡が求められる。
このようにしてエンドミル10の移動軌跡が求められると、演算手段4は、次に、上記移動軌跡上に位置するエンドミル10の先端部12aのZ値(Z軸方向の座標値)と、上記座面加工部22のZ値との差に基づいて、上記エンドミル10により加工されずに残存する領域としての削り残し領域W(図18)を算出する処理を実行する(ステップS47)。すなわち、機械加工後の座面からなる座面加工部22の上には所定厚みの削り代が存在するため、上記移動軌跡上に位置するエンドミル10の先端部12aと、上記座面加工部22との間にZ軸方向の隙間が存在すると、その隙間の分だけ上記削り代の部分が切削されずに残存し、その残存領域が上記削り残し領域Wとして算出されることになる。なお、図例では、エンドミル10のホルダ部13と鋳物部26との干渉に起因して、座面加工部22の上面部のうち鋳物部26に近接する側の縁部に、エンドミル10の先端部12aを到達させることができない領域が存在しており、この領域が上記削り残し領域Wとして算出される。一方、図18において、座面加工部22が図示の位置よりも鋳物部26から離間する方向にずれているか、または、ホルダ部13を含むエンドミル10の直径が図示のものより小さい等により、上記のようなエンドミル10の干渉が起きない場合には、削り残し領域Wが発生することはない。
以上のようなステップS41〜S47の処理を経ることにより、削り残し領域Wの算出(図4のステップS11)が完了すると、演算手段4は、次に、削り残し領域Wが存在するか否かを判定する処理を実行する(ステップS13)。そして、ここでYESと判定されて削り残し領域Wが存在することが確認された場合には、次のステップS15に移行して、上記削り残し領域Wを、金型ホルダ20の設計データと合わせて表示手段5(図1)に表示する処理を実行する。図19は、金型ホルダ20の設計データと削り残し領域Wとが実際に表示手段5に表示された状態を示している。本図に示すように、削り残し領域Wは、その識別を容易にするため、座面加工部22や鋳物部26等を含む金型ホルダ20の表示色とは異なる色に着色された状態で表示される。
ここで、上記削り残し領域Wについての理解を助けるため、この削り残し領域Wの算出を上記とは別の部分に対し実行した例について、図20〜図22を用いて説明する。図20は、上記金型ホルダ20のうち、図14〜図19に示した部分とは別の部分を表示手段5に表示させた状態を示している。本図に示される部分の金型ホルダ20は、平面状のベース部40から上方に突出する突出部材42と、この突出部材42から離間した位置においてわずかに上方に突出する突起44とを有している。そして、このうちの突出部材42には、その側壁の一部からなる側面加工部24と、この側面加工部24の下端部に位置する座面加工部22とが形成されており、これら座面加工部22および側面加工部24が、上記エンドミル10の先端部12aおよび側面部12b(図2)によってそれぞれ切削加工されるようになっている。なお、表示手段5の表示領域内において、上記各加工部22,24以外の面は、全て鋳放しの鋳物部26であるものとする。
図21は、先の図20に示した金型ホルダ20に対応する誤差含有モデル情報Pを示している。この図21の例では、加工に用いられるエンドミル10の本体部12の直径が比較的大きいため、このエンドミル10の先端部12aで座面加工部22を加工しようとすると、上記エンドミル10が突起44と干渉してしまうことが分かる。このため、エンドミル10の先端部12aを座面加工部22の高さ位置まで到達させることができず、これらエンドミル10と座面加工部22との間に、上記エンドミル10により切削できない領域としての削り残し領域Wが発生することになる。
図22は、上記のようにして算出された削り残し領域Wを表示手段5に表示させた状態を示している。本図に示すように、上記削り残し領域Wは、座面加工部22の上側において異なる色に着色された状態で表示されている。なお、図22において、削り残し領域Wが座面加工部22よりも大きい幅を有するのは、座面加工部22が上記鋳造誤差εを含んでひとまわり大きく形成されている場合の削り残し領域として、上記削り残し領域Wが算出されているからである。
また、図22において、突起44の周囲の2点鎖線は鋳造誤差εを含んだ突起44の外形を示しており、これと接触する2点鎖線の円は、上記突起44の外形に干渉するまで接近させたときのエンドミル10の先端部12aを示している。すなわち、このような位置関係によれば、座面加工部22のうち、2点鎖線の円内に位置する領域を含んだ所定範囲については、上記エンドミル10の先端部12aによる切削が可能であるものの、これ以外の領域(図22においては2点鎖線の円よりも上側の領域)については、上記突起44の位置を変更するか、またはより細径のエンドミル10を使用する等の所定の措置をとらない限り、上記エンドミル10による切削を行うことが不可能であり、当該領域に対応した削り残し領域Wの発生を回避できないということが分かる。
再び図4のフローチャートに戻って演算手段4による処理の内容を説明する。上記ステップS15で削り残し領域Wを表示手段5に表示する処理が完了すると、演算手段4は、金型ホルダ20の形状が変更可能であるか否かを判断するよう設計者に促すべく、形状を変更するか否かを確認するためのメッセージを表示手段5に表示する処理を実行する(ステップS17)。そして、設計者による入力操作に応じ形状変更可能との判断結果が入力されたか否かを判定し(ステップS19)、ここでYESと判定されて形状変更可能との判断がなされたことが確認された場合には、その後設計者による設計データの修正作業が行われるのを待ってから、修正された金型ホルダ20の設計データを読み込む処理を実行する(ステップS21)。そして、このように設計変更された金型ホルダ20に対し、上記ステップS5以降の処理、すなわち、多面体モデル情報や誤差含有モデル情報を生成してそれに基づき削り残し領域Wを算出する処理を、上記と同様の手順により実行する。
一方、上記ステップS19でNOと判定されて金型ホルダ20の形状が変更不可であることが確認された場合、演算手段4は、次のステップS23に移行して、エンドミル10の種類が変更可能であるか否かを判定する処理を実行する。すなわち、このステップS23では、記憶手段3に記憶されているエンドミル10の各種形状データに照らして、使用可能なエンドミル10が他にもあるか否かが判定される。そして、ここでYESと判定されて使用可能なエンドミル10が他にもあることが確認された場合には、検証対象をそのエンドミル10に変更し(ステップS24)、この新たなエンドミル10の形状データに基づいて、削り残し領域を算出する上記ステップS11以降の処理を同様に繰り返す。なお、使用可能なエンドミル10が複数種類ある場合には、優先順位の高いものから順に検証対象が変更される。
一方、上記ステップS23でNOと判定されてエンドミル10の種類が変更不可であることか確認された場合、演算手段4は、金型ホルダ20の加工が不可能である旨の何らかのエラーメッセージを表示手段5に表示する処理を実行する(ステップS25)。
なお、上記フローチャートでは、エンドミル10の先端部12aにより切削加工される座面加工部22の削り残し領域Wを算出する手順について説明したが、エンドミル10の側面部12bにより切削加工される側面加工部24や穴等の加工については、例えば、通常の加工シミュレーションを行ってエンドミル10の干渉をチェックすることにより、加工の可否の検証を行うことが可能である。具体的には、側面加工部24等を加工する際にエンドミル10が辿る経路を工具移動経路として設定し、この工具移動経路に沿って移動するエンドミル10と、誤差含有モデル情報Pとの干渉をチェックすることにより、側面加工部24等の加工の可否を検証する。
以上説明したように、上記実施形態では、あらかじめ生成された金型ホルダ20の3次元の設計データと、Z軸を中心に回転駆動されて上記金型ホルダ20を加工するエンドミル10の形状データとに基づき、上記金型ホルダ20の機械加工に関する検証を行うのに際し、上記金型ホルダ20の形状を多面体化した多面体モデル情報を、上記金型ホルダ20の3次元の設計データに基づき生成するステップ(S5)と、この多面体モデル情報に鋳造時の形状誤差(鋳造誤差ε)を付加して誤差含有モデル情報Pを生成するステップ(S7)と、この誤差含有モデル情報Pおよび上記エンドミル10の形状データに基づいて、上記誤差含有モデル情報Pの座面加工部22を含むモデル表面に沿って上記エンドミル10の逆形状を移動させたときの掃引形状Sを求めるステップ(S41)と、この掃引形状の表面を逆オフセット処理してZマップモデル形式の工具移動経路面Rを生成するステップ(S43)と、この工具移動経路面Rに沿って上記エンドミル10を正規姿勢で移動させる加工シミュレーションを行うとともに(S45)、そのエンドミル10のZ値と、上記誤差含有モデル情報Pにおける座面加工部22のZ値との差に基づいて、上記エンドミル10による加工時に切削できない領域として残存する削り残し領域Wを算出するステップ(S47)とを行うようにしたため、金型ホルダ20の機械加工時に生じ得る削り残し領域Wを適正に算出することができ、機械加工を考慮した金型ホルダ20の設計をより効果的に支援できるという利点がある。
すなわち、上記実施形態では、金型ホルダ20を多面体化した多面体モデル情報に対し鋳造時の形状誤差εを付加して誤差含有モデル情報Pを生成し、この誤差含有モデル情報Pとエンドミル10の形状データとを利用した所定の処理により得られる工具移動経路面Rに沿ってエンドミル10を移動させ、このエンドミル10のZ値と、上記誤差含有モデル情報Pにおける座面加工部22のZ値との差に基づいて削り残し領域Wを算出するようにしたため、削り残し領域Wの位置や大きさ等を適正に算出することができるとともに、その算出結果に基づいて、金型ホルダ20の形状をどのように設計変更すれば上記削り残し領域Wの発生を回避できるかといった検討を容易に行えるという利点がある。しかも、金型ホルダ20のNC加工データ(使用する工具の種類や加工経路等のデータ)を作成する前の段階で上記のような検討作業を実施できるため、機械加工に関する問題を考慮に入れながら適正かつ効率よく金型ホルダ20の設計を行うことが可能である。
また、鋳造時の形状誤差(鋳造誤差ε)が付加された誤差含有モデル情報Pに基づき上記削り残し領域Wを算出するようにしたため、上記鋳造誤差εが無視できない比較的大きな鋳物製品である金型ホルダ20に対しても、その鋳造誤差εを考慮して算出された上記削り残し領域Wに基づいて、より適正に製品の設計検証を行えるという利点がある。
特に、上記実施形態に示したように、鋳物製品がプレス成形用金型を保持するための金型ホルダ20であって、削り残し領域Wの算出を行う対象が、上記プレス成形用金型を保持する際に当該金型の取付座となる座面加工部22である場合には、上記金型を強固に保持するために特に平面度が要求される座面加工部22に対して上記削り残し領域Wの有無を検討することにより、上記金型の取付座となる部分に削り残しによる段差等が生じるのを確実に回避して金型ホルダ20の機能を適正に維持できるという利点がある。
また、上記実施形態では、削り残し領域Wが、上記金型ホルダ20の設計データとは異なる色に着色された状態で表示手段5に表示されるように構成されているため、削り残し領域Wの存在を容易に金型ホルダ20の設計データと区別して認識することができ、上記削り残し領域Wに基づく金型ホルダ20の設計検証をより効率よく行えるという利点がある。
なお、上記実施形態では、削り残し領域Wの算出を、金型ホルダ20の座面加工部22に対し行った例について説明したが、このような削り残し領域Wの算出の対象は、エンドミル10の先端部12aにより切削加工される部分であれば特にその種類を問わない。例えば、エンドミル10の回転軸(Z軸)が水平向きとされ、このエンドミル10の先端部によって側面加工部24が切削される場合には、この側面加工部24に対し上記削り残し領域Wの算出を行うことが可能である。
本発明の一実施形態にかかる機械加工検証支援装置の概略構成を示すブロック図である。 エンドミルの形状を示す図である。 金型ホルダの一部を表示手段に3次元的に表示させた状態を示す図である。 上記機械加工検証支援装置において行われる演算処理の内容を示すフローチャートである。 図4のフローチャートで実行される誤差含有モデル情報生成処理の具体的内容を示すサブルーチンである。 図4のフローチャートで実行される削り残し領域算出処理の具体的内容を示すサブルーチンである。 多面体化処理された金型ホルダ(多面体モデル情報)を局所的に示す図である。 多面体モデル情報のうちの鋳物部を鋳造誤差の分だけ拡張処理する状況を示す図である。 上記鋳物部の拡張処理の具体的内容を示す図である。 図9に示される拡張処理の内容を補足説明するための図である。 多面体モデル情報のうちの機械加工部を鋳造誤差の分だけ拡張処理する状況を示す図である。 拡張処理後の鋳物部および機械加工部を合成する手順を説明するための図である。 拡張処理後の機械加工部どうしを合成する手順を説明するための図である。 上記削り残し領域算出処理の対象となる誤差含有モデル情報の断面図である。 エンドミルの逆形状の掃引形状を求める手順を説明するための図である。 Zマップモデル形式の工具移動経路面を生成する手順を説明するための図である。 上記工具移動経路面を生成する手順を補足的に説明するための参考図である。 削り残し領域を算出する手順を説明するための図である。 上記削り残し領域を金型ホルダの設計データとともに表示手段に表示した状態を示す図である。 金型ホルダの他の部分を表示手段に表示した状態を示す図である。 上記金型ホルダに対応する誤差含有モデル情報の断面図である。 算出された削り残し領域を上記金型ホルダの設計データとともに表示手段に表示した状態を示す図である。
符号の説明
1 機械加工検証支援装置
3 記憶手段(記憶媒体)
4 演算手段
5 表示手段
10 エンドミル(工具)
20 金型ホルダ
22 座面加工部
P 誤差含有モデル情報
R 工具移動経路面
S 掃引形状
W 削り残し領域

Claims (6)

  1. あらかじめ生成された鋳物製品の3次元の設計データと、Z軸を中心に回転駆動されて上記鋳物製品を加工する工具の形状データとに基づいて、上記鋳物製品の機械加工に関する検証を支援する方法であって、
    上記鋳物製品の形状を多面体化した多面体モデル情報を、上記鋳物製品の3次元の設計データに基づき生成するステップと、
    この多面体モデル情報に鋳造時の形状誤差を付加して誤差含有モデル情報を生成するステップと、
    この誤差含有モデル情報および上記工具の形状データに基づいて、上記誤差含有モデル情報の機械加工部を含むモデル表面に沿って上記工具の逆形状を移動させたときの掃引形状を求めるステップと、
    この掃引形状の表面を逆オフセット処理してZマップモデル形式の工具移動経路面を生成するステップと、
    この工具移動経路面に沿って上記工具を正規姿勢で移動させる加工シミュレーションを行うとともに、その工具のZ値と、上記誤差含有モデル情報における機械加工部のZ値との差に基づいて、上記工具による加工時に切削できない領域として残存する削り残し領域を算出するステップとを含むことを特徴とする機械加工検証支援方法。
  2. 請求項1記載の機械加工検証支援方法において、
    上記鋳物製品が、プレス成形用金型を保持するための金型ホルダであり、上記機械加工部が、上記プレス成形用金型の取付座となる座面加工部であることを特徴とする機械加工検証支援方法。
  3. 鋳物製品の機械加工に関する検証を行うための演算を、あらかじめ生成された上記鋳物製品の3次元の設計データと、Z軸を中心に回転駆動されて上記鋳物製品を加工する工具の形状データとに基づいてコンピュータに実行させる機械加工検証支援用プログラムであって、
    上記鋳物製品の形状を多面体化した多面体モデル情報を、上記鋳物製品の3次元の設計データに基づき生成するステップと、
    この多面体モデル情報に鋳造時の形状誤差を付加して誤差含有モデル情報を生成するステップと、
    この誤差含有モデル情報および上記工具の形状データに基づいて、上記誤差含有モデル情報の機械加工部を含むモデル表面に沿って上記工具の逆形状を移動させたときの掃引形状を求めるステップと、
    この掃引形状の表面を逆オフセット処理してZマップモデル形式の工具移動経路面を生成するステップと、
    この工具移動経路面に沿って上記工具を正規姿勢で移動させる加工シミュレーションを行うとともに、その工具のZ値と、上記誤差含有モデル情報における機械加工部のZ値との差に基づいて、上記工具による加工時に切削できない領域として残存する削り残し領域を算出するステップとを含むことを特徴とする機械加工検証支援用プログラム。
  4. 請求項3記載の機械加工検証支援用プログラムを記憶していることを特徴とする記憶媒体。
  5. 請求項4記載の記憶媒体と、
    この記憶媒体に記憶された機械加工検証支援用プログラムに従って演算を行う演算手段と、
    この演算手段により算出された上記削り残し領域を画面表示する表示手段とを備えることを特徴とする機械加工検証支援装置。
  6. 請求項5記載の機械加工検証支援装置において、
    上記表示手段は、上記削り残し領域を、上記鋳物製品の設計データと異なる色に着色して表示することを特徴とする機械加工検証支援装置。
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