JP2008003003A - 電波検知回路及び遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】照射される電波に対して広い周波数帯域にわたって検知可能な電波検知回路及びそのような電波検知回路を用いた遊技機を提供する。
【解決手段】電波検知回路1は、電波照射された場合に発振出力を生じる発振回路11と、発振回路11に接続される共振回路12と、共振回路12の一方の端子に接続される第1のアンテナ13と、共振回路12の他方の端子に接続される第2のアンテナ14とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電波検知回路及び遊技機に関し、より詳しくは、遊技機に対する電波照射による不正防止のために使用する電波検知回路に関する。
パチンコ遊技機や回胴遊技機に代表される遊技機では、電波照射による不正を防止することが重要な技術的課題となっている。代表的な例として、遊技盤上に設けられた入賞口などに設けられ、遊技球の通過を検知する近接センサに対して、強電波を照射して誤作動を生じさせる不正がある。そのような不正を防止するために、近接センサが誤作動を生じる前に、照射された電波を検知する電波センサが開発されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された電波センサは、コレクタがサブストレートとして形成もしくはサブストレートに接続し、エミッタがエミッタ抵抗を介して電源に接続し、ベースを入力とするサブストレート型のPNPトランジスタによるエミッタフォロア回路を有する。そして、その電波センサに強電波が照射されると、エミッタフォロアのエミッタ電位が、回路内の他の全ての素子に先駆けて遮断する現象を利用して、他の箇所が電波による機能障害を起こす前に、強電波が照射されたことを検知する。
また、特許文献1に記載された電波センサを近接センサに応用し、高周波の電波照射による誤作動を防止するよう構成された近接スイッチ回路が開発されている(特許文献2参照)。特許文献2に記載された近接スイッチ回路は、LC共振回路の入力部に抵抗を接続し、その抵抗値を調整することにより、エミッタフォロア回路の遮断現象が発生する電界強度を制御する。
ただし、特許文献2に記載された近接スイッチ回路は、高周波の電波照射の検知を目的としているため、比較的低周波の電波、例えば、周波数が約50MHz〜144MHzの電波に対しては、上記の遮断現象が発生せず、そのような低周波の電波を検知することができない。そこで、アンテナを備えた複数の感度調整回路を電波検知回路に接続し、遮断現象を生じる周波数帯域を調整することにより、50MHz〜2GHzという広帯域にわたって照射電波を検知可能な電波センサが開発されている(特許文献3参照)。
上述した何れの電波センサ及び近接スイッチ回路も、電波照射の有無を、サブストレート型のトランジスタを含むエミッタフォロア回路で生じる遮断現象を用いて検知している。そのため、そのトランジスタを含むIC回路の製造工程におけるばらつきにより、遮断周波数が変動するおそれがあり、結果として検知可能な周波数帯域が変動するおそれがある。特に、電波センサを遊技機に対する不正防止のために使用する場合、どのような帯域の電波が照射されるかを事前に特定することは出来ないので、広い周波数帯域にわたって良好な検知能力を有することが重要である。そのため、このような検知可能な帯域の変動が生じることは望ましくない。
また、上述した何れの電波センサ及び近接スイッチ回路においても、電波照射を受けたことは、それら電波センサなどから出力される電位差の変動として現れる。そのため、微弱な変動が、電波照射によるものか、ノイズ等に起因するものか、区別をつけ難い場合がある。
特許第2924070号公報 実用新案登録第2504989号公報 特開2004−264186号公報
上記の問題点に鑑み、本発明の目的は、照射される電波に対して広い周波数帯域にわたって検知可能な電波検知回路及びそのような電波検知回路を用いた遊技機を提供することにある。
また本発明の別の目的は、照射電波の検知方向に指向性を有する電波検知回路を提供することにある。
さらに本発明の別の目的は、ノイズ環境下でも照射された電波を良好に検出可能な電波検知回路を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る電波検知回路は、電波照射された場合に発振出力を生じる発振回路と、発振回路に接続される共振回路と、共振回路の一方の端子に接続される第1のアンテナと、共振回路の他方の端子に接続される第2のアンテナとを有することを特徴とする。なお、第1のアンテナは、共振回路の端子に直接接続してもよく、コンデンサを介して接続してもよい。同様に、第2のアンテナも、共振回路の端子に直接接続してもよく、コンデンサを介して接続してもよい。
また、本発明に係る電波検知回路において、第1のアンテナ及び第2のアンテナが電波を受信しない場合、発振回路のコンダクタンスは、共振回路のコンダクタンスよりも小さく、第1のアンテナ及び第2のアンテナが電波を受信することにより、発振回路のコンダクタンスが共振回路のコンダクタンスよりも大きくなることが好ましい。
このような構成とすることにより、電波が照射されたか否かを、スイッチ的に発振の有無で観察することができるので、出力信号の変動を、電波照射によるものか、ノイズ等に起因するものかを容易に区別することができる。
さらに、本発明に係る電波検知回路において、発振回路は第1のトランジスタを有し、且つ共振回路の上記一方の端子が定電圧回路を介して第1のトランジスタのベースに接続され、第1のトランジスタは、第1のアンテナが電波を受信した場合、共振回路の上記一方の端子の誘起電位の変動によって駆動状態が変動し、且つ第1のトランジスタのベース端子又はコレクタ端子が、発振回路の出力端子となることが好ましい。
さらに、本発明に係る電波検知回路において、第2のアンテナが接地されることが好ましい。静電気などを直接アースに放電できるので、静電気などによる回路故障を防止することができる。
さらに、本発明に係る電波検知回路は、発振回路の出力端子がベース端子に接続され、コレクタ端子が接地される第2のトランジスタを有するエミッタフォロア回路を有することが好ましい。
また、第2のトランジスタはサブストレート型トランジスタであるか、第2のトランジスタのコレクタ端子は、集積回路のサブストレートを介して接地されることが好ましい。サブストレート型のトランジスタに生じる遮断現象を利用することにより、高周波電波を良好に検知することができる。
さらに、本発明に係る電波検知回路は、エミッタフォロア回路と接続され、第2のトランジスタのエミッタ端子電位を入力信号とし、そのエミッタ端子電位に基づいて決定される電位を所定の閾値電圧と比較し、電位が閾値電圧を超えた場合と超えない場合で異なる信号を出力する比較回路を有することが好ましい。
また、本発明に係る電波検知回路において、第2のアンテナは、所定の方向から到来する電波に対して第1のアンテナを遮るように配置されることが好ましい。このように第1及び第2のアンテナを配置することにより、照射電波の検知方向に指向性をもたせることができる。
また、本発明に係る、電波照射による不正行為を防止可能な遊技機は、遊技者に面して配置される遊技盤と、少なくとも一つの制御基板と、その少なくとも一つの制御基板と遊技盤の間に配置され、照射された電波を検知する第1の電波検知回路と、第1の電波検知回路と通信可能に接続され、第1の電波検知回路が照射された電波を検知した場合、不正行為が行われたと判断するコントロールユニットと、を有することを特徴とする。
なお、遊技機とは、パチンコ遊技機だけでなく回胴式遊技機であってもよい。
また、本発明に係る遊技機は、遊技盤に沿って落下する遊技球を検知する近接センサと、近接センサよりも遊技盤の近くに配置され、コントロールユニットと通信可能な第2の電波検知回路をさらに有し、第2の電波検知回路が近接センサに向けて照射された電波を検知した場合、コントロールユニットは不正行為が行われたと判断することが好ましい。
さらに、本発明に係る遊技機において、第1又は第2の電波検知回路は、上記の何れかの電波検知回路であることが好ましい。
さらに、第1又は第2の電波検知回路は、照射された電波を検知可能な方向に指向性を有し、且つ電波検知可能な方向を遊技盤に向けることが好ましい。制御基板などから発生するノイズを誤って検出することを防止することができる。
本発明によれば、照射される電波に対して広い周波数帯域にわたって検知可能な電波検知回路及びそのような電波検知回路を用いた遊技機を提供することが可能となる。
また本発明によれば、照射電波の検知方向に指向性を有する電波検知回路を提供することが可能となる。
さらに本発明によれば、ノイズ環境下でも照射された電波を良好に検出可能な電波検知回路を提供することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ本発明を適用した第1の実施形態に係る電波センサについて詳細に説明する。そこで先ず、第1の実施形態に係る電波センサに搭載される電波検知回路1について説明する。
図1に、電波検知回路1の回路図を示す。電波検知回路1は、発振回路11、LC共振回路12、アンテナ13及びアンテナ14を有する。そして、発振回路11は、LC共振回路12と接続される。また、LC共振回路12の高電位側端子及び低電位側端子には、それぞれアンテナ13及びアンテナ14が接続される。そして、電波検知回路1では、電波照射されない状態では、発振回路11が発振を起こさないように、LC共振回路12側のコンダクタンスgLが、発振回路11側のコンダクタンスgiよりも大きくなるように設定される。一方、電波照射を受けることによって、発振回路11側のコンダクタンスgiが増加してLC共振回路12側コンダクタンスgLを上回り、発振回路11は発振するようになる。
このように構成することで、特に50MHz〜144MHzの低周波領域の照射電波を良好に検知することが可能となる。さらに、電波照射の有無を、発振の有無として出力することができるので、特に発振回路11からの出力を増幅することにより、電波照射時の出力電圧の振幅と電波非照射時の出力電圧の振幅の差を大きくすることができるので、高い検知能力を得ることができる。以下、電波検知回路1の各部について詳細に説明する。
図1に示すように、発振回路11は、トランジスタTr1〜Tr7及び抵抗R1〜R3で構成される。このうち、NPN型のトランジスタTr1、PNP型のトランジスタTr2、Tr3及び抵抗R1は、発振出力を生じるための主要部分を構成する。一方、PNP型のトランジスタTr4、Tr5及び抵抗R2は、トランジスタTr1のベース及びLC共振回路12のコイルL1に駆動電流I0を供給するための駆動電流回路I0を構成する。さらに、NPN型のトランジスタTr6、Tr7及び抵抗R3は、LC共振回路12の高電位側端子とトランジスタTr1のベース間の直流バイアス電圧V0を一定に保つための定電圧回路V0を構成する。
ここで、発振回路11の主要部を構成するトランジスタTr2及びTr3のエミッタは、それぞれ電圧源Vccと接続されている。また、トランジスタTr2及びTr3のベースは互いに接続され、さらにトランジスタTr1のコレクタに接続されている。さらに、トランジスタTr2のコレクタも、トランジスタTr1のコレクタに接続されている。さらに、トランジスタTr3のコレクタは、LC共振回路12の高電位側端子と接続されている。
また、トランジスタTr1のエミッタは、抵抗R1を介して接地されている。さらに、トランジスタTr1のベースは、駆動電流回路I0を構成するPNP型のトランジスタTr5のコレクタに接続されている。同様に、トランジスタTr1のベースは、定電圧回路V0を構成するTr6のベース及びトランジスタTr7のコレクタに接続されている。さらに、トランジスタTr1のベース電位は、出力Voutとして取り出される。
駆動電流回路I0を構成するトランジスタTr4及びTr5のエミッタは、それぞれ電圧源Vccと接続されている。また、トランジスタTr4及びTr5のベースは互いに接続され、さらにトランジスタTr5のコレクタに接続されている。さらに、トランジスタTr5のコレクタは、抵抗R2を介して接地されている。
定電圧回路V0を構成するトランジスタTr6のコレクタは、電圧源Vccと接続されている。また、トランジスタTr6のベースは、トランジスタTr1のベース及びトランジスタTr4のコレクタに接続されている。さらに、トランジスタTr6のエミッタは、トランジスタTr7のベースに接続され、また抵抗R3を介してLC共振回路12の高電位側端子と接続されている。そして、トランジスタTr7のエミッタも、LC共振回路12の高電位側端子と接続されている。
この発振回路11では、LC共振回路12の高電位側端子からの誘起電位が、定電圧回路V0を介してバイアスされてトランジスタTr1のベースに入力されると、トランジスタTr1のエミッタ電位と抵抗R1で定まる電流によってトランジスタTr2が駆動される。すると、トランジスタTr2とミラー接続されたトランジスタTr3が駆動され、トランジスタTr3のコレクタ電流がLC共振回路12の高電位側端子に帰還される。
次に、LC共振回路12について説明する。LC共振回路12は、コイルL1、コンデンサC1を有する。そして、LC共振回路12は、コイルL1とコンデンサC1が高電位側端子と低電位側端子との間に並列接続されたLC並列共振回路である。なお、LC共振回路12の低電位側端子は、接地されている。
そして、LC共振回路12の高電位側端子には、カップリングコンデンサC2を介してアンテナ13が接続されている。また、LC共振回路12の低電位側端子には、直接アンテナ14が接続されている。また、アンテナ13と、アンテナ14は、検知したい電波を同時に受信するように配置される。なお、これらのアンテナの形状及び配置については、本発明の第1の実施形態に係る電波センサ20の構造とともに説明した方が、容易に理解できると考えられるので、電波センサ20の構造とともに後述する。
上記のように、電波検知回路1は電波を照射されると発振するように、発振回路11側コンダクタンスgiと、LC共振回路12側コンダクタンスgLが設定される。具体的には、ナイキストの発振条件判定に基づき、giとgLの関係が以下の式を満たすように設定した。
発振停止時(電波未照射時) gL > gi (1)
定常発振時(電波照射時) gL < gi (2)
ここで、電波回路1において、gL、giはそれぞれ以下の式で表される。
gL ≒ (C0+C1)×R0/L1 (3)
gi ≒ hfe×A0/[(2+hfe)×R1] (4)
なお、(3)式において、C0はコイルL1の巻線に潜在する浮遊容量、C1はコンデンサC1の容量、R0はコイルL1の巻線抵抗、L1はコイルL1のインダクタンスを表す。また、(4)式において、hfeは、トランジスタTr2及びTr3の電流増幅率、A0はトランジスタTr2とTr3のコレクタ電流比、R1は抵抗R1の抵抗値を表す。なお、本実施形態では、hfeは100〜150程度となり、A0は、Tr2とTr3がミラー接続されているので、LC共振回路12を通じて受信した電波がTr3のコレクタに流入しない状態では、ほぼ正確に1となる。
(4)式から明らかなように、R1の値を調整することで、発振回路11側コンダクタンスgiを調整できる。したがって、R1の値を調整することで、電波照射の有無によって、コンダクタンスgiとgLが、(1)式を満たす状態と(2)式を満たす状態を切り替わるように、設定することができる。
まず、電波検知回路1に電波が照射されていない状態では、コンダクタンスgiとgLが(1)式を満たすように、R1の値を設定することで、電波検知回路1を発振停止状態とする。
ここで、電波検知回路1に、電波(特に、周波数が約50MHz〜144MHzの範囲に含まれる低周波電波)が照射されると、アンテナ13から侵入した電波が発振回路11のトランジスタTr3のコレクタに到達する。そのため、コレクタ電流比A0が増大し、(4)式から明らかなように、発振回路11側コンダクタンスgiも増大する。
一方、LC共振回路12側について検討すると、照射された電波は、LC共振回路12の高電位側端子と低電位側端子のそれぞれに接続されたアンテナ13とアンテナ14で同時に受信されるため、同相分がキャンセルされる。そのため、LC共振回路12側コンダクタンスgLは、電波照射の有無にかかわらず、実質的に変動しない。
その結果、電波検知回路1に電波照射することで、コンダクタンスgLとgiの大小関係が反転し、(2)式を満たすようになる。そして、発振回路11で定常発振を生じるようになる。
次に、本発明の第1の実施形態に係る電波センサ20の構造について、アンテナ13及びアンテナ14の形状及び配置関係とともに説明する。
図2(a)、図2(b)は、それぞれ電波センサ20の概略斜視図であり、図2(a)はアンテナ14側(以下、電波センサ20の背面側という)から見たものであり、図2(b)はアンテナ13側(以下、電波センサ20の前面側という)から見たものである。また、図2(c)は、アンテナ13とアンテナ14の平面投影図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、アンテナ13は、一例として、電波検知回路1が形成されたプリント基板21の表面(アンテナ14と対向する側の面)上に、リング形状の銅箔パターンとして形成される。一方、アンテナ14は、矩形状の金属板として形成される。また、プリント基板21には、電波検知回路1と電気的に接続されるコネクタ22を実装し、外部に設けられた電源から、電波検知回路1へ電力供給を行い、また電波検知回路1からの出力信号を外部に設けられた制御基板などに出力可能とした。なお、説明を明瞭にするため、電波検知回路1は、図上では省略されている。
さらに、図2(a)及び図2(b)に示すように、二つのアンテナ13及び14は略平行に配置される。さらに、アンテナ14の一端は、プリント基板21の嵌合穴23に嵌合され、半田接合等の方法により、プリント基板21上の電波検知回路1と電気的に接続される。
さらに、アンテナ13及びアンテナ14は、電波センサ20の前面側から照射された電波を検知し、電波センサ20の背面側から照射された電波は検知しないように配置される(以下、電波センサ20の前面を電波検知面という)。すなわち、図2(c)に示すように、アンテナ13の電波検知部分の表面積は、アンテナ14の電波検知部分の表面積よりも小さく、電波センサ20の電波検知面側からは、両方のアンテナを視認することができるものの、電波センサ20の背面側からは、アンテナ13を視認することが出来ない構造とした。言い換えると、電波検知面に対して略垂直な方向でアンテナ13をアンテナ14上に投影してできる像は、アンテナ14に完全に包含される。
そのため、電波センサ20の電波検知面側から電波を照射した場合には、アンテナ13及びアンテナ14の両方で電波を検知できるので、上記のように、電波検知回路1からは発振出力が得られるようになる。
しかし、電波センサ20の背面側から電波を照射した場合には、アンテナ14がアンテナ13を隠すので、アンテナ13は照射された電波を検知することができない。そのため、上記のようにコンダクタンスgiは殆ど変化せず、電波検知回路1は発振停止状態を維持する。
このように、特定方向からは、両方のアンテナを視認することができ、その反対方向からは、アンテナ14でアンテナ13を遮るようにアンテナ13及び14を配置することで、電波センサ20に指向性をもたせることができる。
また、一般に、アンテナの大きさ及びアンテナに接続される配線の長さは、検知感度に影響するため、検知しようとする電波に応じて厳密に決定する必要がある。しかし、電波センサ20では、アンテナ14が、アンテナ13で受信した電波の同相成分をキャンセルさせるため、配線長により検知感度が変動する現象を抑制することができる。また、長大なアンテナを必要としなくなるので、電波センサを小型化することができる。
上記のように、本発明を適用した第1の実施形態に係る電波センサ20は、サブストレート型トランジスタの遮断現象における不感帯域電波の到来を検知できるので、広い周波数帯域の電波を検知することができる。また、二つのアンテナを有することで、電波検知方向に指向性を持たせることができ、且つアンテナの配線設計が容易となる。
次に、本発明を適用した第2の実施形態に係る電波センサ30について説明する。第2の実施形態に係る電波センサ30は、第1の実施形態に係る電波センサ20と比較して、アンテナの構造が異なる点と、アンテナ及び電波検知回路1を収納する筐体を有する点で相違するが、同一の電波検知回路を使用するものである。そこで、以下では、電波センサ30の構造及びアンテナについて説明する。
図3(a)は、電波センサ30を前面(電波検知面)側から見た斜視図であり、図3(b)は、電波センサ30を背面側から見た斜視図である。また、図4は、電波センサ30の背面側から見た部品展開図である。図4に示すように、アンテナ13は、図2に示した第1の実施形態と同様の構造を有しており、プリント基板21上の銅箔パターンとして形成される。一方、アンテナ14は、矩形平板状の底面部と、その底面部と略直交し、三方をコの字型に覆う側壁からなる箱型状構造の金属板で形成される。そして、アンテナ14の一端は、図2に示したものと同様に、プリント基板21の嵌合穴(図示せず)に嵌合され、半田接合等の方法により、プリント基板21上の電波検知回路1と電気的に接続される。また、プリント基板21の表面には、電波検知回路1と電気的に接続されるコネクタ22を実装し、外部に設けられた電源から、電波検知回路1へ電力供給を行い、また電波検知回路1からの出力信号を外部に設けられた制御基板などに出力可能とした。そして、樹脂製のケース24及びカバー25は、一体となって一つの筐体を形成し、その内部空間に、プリント基板21及びアンテナ14を収納する。
図5(a)は、電波センサ30の概略断面図である。図5(a)に示すように、電波センサ30は、箱型形状のアンテナ14の開放端をプリント基板21で蓋をした構造となっている。また、プリント基板21は、カバー25の突起部で支持され、アンテナ14の開放端よりも内側に配置される。すなわち、プリント基板21は、アンテナ14の側壁の先端部よりもアンテナ14の底面の近くに配置される。したがって、プリント基板21の表面に形成されたアンテナ13及び電波検知回路1も、アンテナ14の側壁の先端部よりもアンテナ14の底面の近くに配置される。
電波センサ30では、アンテナ13の側面を覆うようにアンテナ14が存在することになるため、電波センサ30の側面から照射された電波も、アンテナ14でのみ受信され、アンテナ13では殆ど受信されない。そのため、上述した第1の実施形態の構造例と比較して、電波検知方向の指向性をより高めることができる。
ここで、再度図1を参照すると、アンテナ14は、LC共振回路12の低電位側端子を経て接地されている。したがって、アンテナ14は、電磁誘導ノイズに対するシールドとしての役割も有し、検知対象でない方向からの電波から電波検知回路1を防護する。
さらに、静電気に対しても、アンテナ14がアースの役割を果たすため、電波検知回路1を防護することができる。図5(b)は、この様子を示した、電波センサ30の概略断面図の端部拡大図である。電波センサ30に外部から到達する静電気は、ケース24とカバー25の隙間gから、沿面を伝って電波センサ30の内部に侵入する。ここで、上記のように、電波センサ30では、アンテナ13は、アンテナ14の開放端よりも内側に配置される。よって、ケース24及びカバー25の外殻からアンテナ13までの沿面距離よりも、それらの外殻からアンテナ14までの沿面距離の方が短い。そのため、静電気は、アンテナ13及び電波検知回路1の他の部分に到達する前に、アンテナ14に到達し、LC共振回路12の低電位側端子を経て放電される。
上記のように、電波センサ30は、アンテナ14でアンテナ13の側面を覆うことにより、電波検知方向をの指向性をより高めることができる。また、電波検知方向以外から飛来する電波や、電磁誘導ノイズを、接地されたアンテナ14で拾い易くなるため、ノイズによる誤作動を生じ難いという利点を有する。さらに、電波センサ30の外殻から接地されたアンテナ14までの沿面距離が、その外殻からアンテナ13や電波検知回路1までの沿面距離よりも短くなるように各部を配置したことにより、静電気がアンテナ14から直接アースへ放電されるので、静電破壊を生じ難いという利点を有する。
なお、アンテナ13及び14の形状は、上記のものに限られない。例えば、アンテナ13の形状を、単純な円形や、矩形とすることもできる。同様に、アンテナ14も、円形など、他の形状にすることができる。
さらに、上記の例では、電波検知方向について指向性を持たせるために、特定方向からのみ両方のアンテナを見えるように配置したが、逆に指向性を持たせたくない場合は、電波センサの各方向から、両方のアンテナを視認できるようにアンテナ13及び14を配置すればよい。例えば、図2に示した配置で、アンテナ13を円盤形状とし、逆にアンテナ14の略中心部に孔を形成する。あるいは、アンテナ13とアンテナ14を同一平面状に配置する。このように構成することで、電波センサ30の背面側から電波を照射した場合でも、アンテナ13と14の両方に電波が届くので、照射された電波を検知することができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る電波センサについて説明する。第3の実施形態に係る電波センサは、第2の実施形態に係る電波センサ30の電波検知回路1を、高周波電波に対する検知性能を向上させた電波検知回路2に変更したものであり、その他の部分については電波センサ30と同一である。そこで、以下では、電波検知回路2についてのみ説明する。
図6に、電波検知回路2の回路図を示す。電波検知回路2は、第1の電波検知回路1と、第2の電波検知回路15、比較回路16及び出力回路17を有する。また、第1の電波検知回路1は、図1に示した上記の電波回路1と同一の回路である。なお、図の簡略化のために、駆動電流回路I0及び定電圧回路V0は、等価回路で表している。
第2の電波検知回路15は、サブストレート型PNPトランジスタTr8と抵抗R4からなるエミッタフォロア回路であり、トランジスタTr8のエミッタが抵抗R4を介して供給電源Vccに接続され、トランジスタTr8のコレクタが接地される。また、トランジスタTr8のベースは、第1の電波検知回路1の出力端子(トランジスタTr1のベース)に接続される。
なお、トランジスタTr8を、通常のPNPトランジスタとし、そのコレクタを集積回路のサブストレートで形成されるGNDラインに接続するようにしてもよい。
比較回路16は、トランジスタTr9及びTr10、抵抗R5〜R9、コンデンサC3、コンパレータCOM1、及び定電圧回路V1で構成される。そして、比較回路16は、第2の電波検知回路15のトランジスタTr8のエミッタ電位を入力とし、その電位によって充電を行う積分回路の出力電位を所定の閾値と比較により弁別する。なお、比較回路16の構成は周知であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
出力回路17は、NPN型トランジスタTr11と抵抗R10から構成される。そして、出力回路17は、比較回路16のコンパレータCOM1の出力端子から得た出力を、抵抗R10を介してトランジスタTr11のベースに入力し、トランジスタTr11のコレクタから出力Voutを取り出すことで、比較回路16の出力信号を反転させた信号を出力する。
なお、電波検知回路2に電波照射されていない状態では、比較回路16のコンパレータCOM1からの出力は高電位となり、出力回路17から低電位信号が出力されるように、抵抗R7〜R10の値が設定される。
以下、電波検知回路2の動作について説明する。
まず、50MHz〜144MHz程度の比較的低周波の電波が照射された場合について説明する。この場合、アンテナ13及び14が電波を受信すると、第1の電波検知回路1の発振回路11から発振波が発生する。このとき、第2の電波検知回路15は、トランジスタTr8が遮断現象を生じないため、通常のエミッタフォロア回路として機能する。そして、発振波によりトランジスタTr8のエミッタ電位Veが低下し、Ve<V1−2Vbeとなる領域で、比較回路16のトランジスタTr9がONとなり、抵抗R6とコンデンサC3で構成される積分回路への充電が開始される。なお、上式で、V1は、比較回路16の定電圧源V1のバイアス電圧であり、VbeはトランジスタTr9及びTr8のベースエミッタ間電圧である。
電波照射が継続し、コンデンサC3への充電が進むと、抵抗R6の両端電位が増大する。そして、この電位と、抵抗R7〜R9で定まる閾値電圧とを、コンパレータCOM1で比較する。そして、抵抗R6の両端電位が閾値電圧を超えると、コンパレータCOM1の出力電圧が低下する。そのため、出力回路17のトランジスタTr11はOFFとなり、出力端子Voutから高電位信号が出力され、電波検知回路2が電波照射を検知したことが分かる。
次に、144MHzを超える中〜高周波の電波が照射された場合について説明する。例えば1200MHzの周波数を有する電波が照射され、アンテナ13及び14がその電波を受信すると、第2の電波検知回路15のトランジスタTr8が遮断現象を起こす。この場合、トランジスタTr8のエミッタ電位は、発振回路11の動作如何にかかわらず、GND電位まで低下する。そのため、比較回路16及び出力回路17では、上記の低周波電波照射の場合と同様に動作して、出力端子Voutから高電位信号が出力されるようになる。そして、電波検知回路2が電波照射を検知したことが分かる。なお、発振回路11からも発振出力が得られるものの、電波検知における主導的な役割は、第2の電波検知回路15が果たすことになる。
以上のように、電波検知回路2は、低周波の電波に対しては、第1の電波検知回路が発振を行うことにより検知を行うことができ、中〜高周波の電波に対しては、第2の電波検知回路の遮断現象により検知を行うことができる。そのため、広い周波数帯域に対して、良好な検知特性を有する。
図7に、電波検知回路2の周波数−感度特性のグラフを示す。図7において、グラフの横軸は、検知対象の電波の周波数を表し、グラフの縦軸は、電波検知回路の感度を表す。グラフ701は、電波検知回路2の周波数−感度特性を表す。また、電波検知回路2を構成する第1の電波検知回路1の周波数−感度特性をグラフ702に、第2の電波検知回路15(サブストレート型PNPトランジスタによる電波検知回路)の周波数−感度特性をグラフ703に示す。
図7に示すように、第1の電波検知回路1は、約100MHz〜150MHzのところで感度が最大となり、周波数が高くなるにつれて感度が低下する。逆に、第2の電波検知回路15は、低周波ではほとんど感度を持たないものの、周波数が高くなるにつれて徐々に感度も上昇し、約900MHz〜1200MHzのところで感度が最大となる。そのため、電波検知回路2全体としては、低周波から高周波まで、良好な感度を有することができる。
以下、本発明を適用した電波センサを応用した、不正防止機能を有する遊技機について説明する。図8に、本発明を適用した電波センサを備えた遊技機50の概略構成図を示す。
遊技機50は、上部から中央部の大部分の領域に設けられた遊技盤51と、下部に配設された球受け部及びハンドルを備えた操作部などで構成される。遊技者の操作に応じて、操作部の回動量に応じて図示しない発射装置より遊技球を発射する。発射された遊技球は、遊技盤51の側方に設けられたレールに沿って上方へ移動し、遊技盤51上に設けられた多数の障害釘の間を落下する。遊技盤51には、障害釘の他に、液晶表示装置などで構成され、遊技者に様々な情報を提供する表示装置と、表示装置の周囲に配置され、遊技の演出に用いられる役物部と、遊技球が入ると複数個の遊技球を獲得することができる入賞口52などが配設されている。
遊技盤51に沿って流下する遊技球が入賞口52に入ると、近傍に配置された近接センサ53で入賞口52に入った遊技球を検出する。近接センサ53は、遊技球を検出すると、コントロールユニット54に遊技球を検出したことを通知する。すると、コントロールユニット54は、払い出し装置(図示せず)を制御して、所定数の遊技球を遊技盤51の前面に設けられた払い出し口(図示せず)に払い出す。またコントロールユニット54は、一乃至複数の制御基板55と電気的に接続される。制御基板55は、コントロールユニット54からの指示にしたがって、電飾装置、表示装置などの各部を制御する。さらにコントロールユニット54は、ホール全体の管理を行う集中CPUに遊技情報を送信するため、外部接続端子基板56を通じて外部通信可能となっている。
また、悪意をもって不正を行おうとする者が、遊技機50に向けて電波を照射し、近接センサ53あるいは制御基板55の不正動作を生ぜしめることを防止するため、近接センサ53の近傍に電波センサ57が配置され、制御基板55と遊技盤51との間に電波センサ58が配置される。そして、電波センサ57、58はコントロールユニット54と電気的に接続され、コントロールユニット54は、電波センサ57、58の出力信号を取得して、電波照射による不正行為が行われたか否かを判断する。コントロールユニット54は、不正行為が行われたと判断した場合、警報灯駆動回路59を駆動して警報灯60を点灯させて、不正行為が行われたことを報知する。さらに、外部接続端子基板56を通じて集中CPUへ不正行為が行われたことを通知する。
ここで、電波センサ57、58としては、上記の何れかの電波センサを使用することができる。また、上記の電波センサは、電波検知可能な方向に指向性を有する。そこで、電波センサ57、58として上記の電波センサを用いる場合、その電波検知可能な方向が、遊技者の方を向くように、すなわち、遊技盤51と電波センサ57、58の電波検知面が対向し、且つ略平行となるように配置される。なお、電波センサ57は、近接センサ53よりも遊技盤51に近接して配置することが好ましい。不正行為のために照射される電波による電界強度が、近接センサ53の位置よりも強くなり、近接センサ53が誤動作を生じるよりも先に、電波センサ57でその電波を検知することが容易となる。
図9は、近接センサ53とその近傍に配置される電波センサ57の概略構成図である。図9に示すように、近接センサ53の信号出力Vo1と電波センサ57の信号出力Vo2は、それぞれコントロールユニット54の入力端子に接続される。ここで、コントロールユニット54は、近接センサ53が遊技球を検知した場合の信号出力Vo1=1、遊技球を検知しない場合の信号出力Vo1=0とする。同様に、コントロールユニット54は、電波センサ57が電波を検知した場合の信号出力Vo2=0、電波を検知しない場合の信号出力Vo2=1とする。
このとき、コントロールユニット54は、Vo1・Vo2=1のとき、入賞したと判断し、Vo1・Vo2=0のときには入賞していないと判断する。
そのため、電波センサ57が不正な電波を検知すると、Vo1・Vo2は必ず0となるので、電波照射による不正行為が防止される。またコントロールユニット54は、Vo2=0のとき、警報灯駆動回路59を駆動し、警報灯60を点灯させる。さらに、外部接続端子基板56を通じて集中CPUへ不正行為が行われたことを通知する。
以上、本発明に係る電波検知回路及び電波センサについて説明してきたが、本発明は上記の例に限られない。例えば、発振回路をコルピッツ型で構成したものや、中間タップ型のハートレイ発振回路で構成してもよい。これらの回路例を、図10及び図11に示す。
図10は、本発明に係る電波検知回路を、コルピッツ型の発振回路で構成した場合の電波検知回路80の回路図である。この場合、発振回路81は、トランジスタTr1、抵抗R1及びR2、駆動電流回路I0及び定電圧回路V0で構成される。また、LC共振回路82は、コイルL1、コンデンサC1及びC2で構成される。そして、アンテナ13は、LC共振回路82の高電位側端子に接続され、アンテナ14は、LC共振回路82の低電位側端子に接続される。この変形例においても、抵抗R1の値を調整することにより、電波照射されない状態では発振せず、アンテナ13及び14が照射された電波を受信すると、トランジスタTr1のコレクタ端子から発振出力を生じる。よって、その発振出力を生じたか否かを調べることにより、電波を検知したか否かを判断することができる。
図11は、本発明に係る電波検知回路を、中間タップ型のハートレイ発振回路で構成した場合の電波検知回路90の回路図である。この場合、発振回路91は、トランジスタTr1、抵抗R1及びR2、駆動電流回路I0及び定電圧回路V0で構成される。LC共振回路92は、コイルL1及びL2、コンデンサC1で構成される。そして、アンテナ13は、LC共振回路92の高電位側端子に接続され、アンテナ14は、LC共振回路92の低電位側端子に接続される。この変形例においても、抵抗R1の値を調整することにより、電波照射されない状態では発振せず、アンテナ13及び14が電波を受信すると、トランジスタTr1のコレクタ端子から発振出力を生じる。よって、その発振出力を生じたか否かを調べることにより、電波を検知したか否かを判断することができる。
またさらに、上記の電波検知回路の相補回路とした構成にすることもできる。
図12は、図1に示した電波検知回路1の相補回路とした構成の電波検知回路100の回路図である。この場合、発振回路101は、トランジスタTr1〜Tr3、抵抗R1、駆動電流回路I0及び定電圧回路V0で構成される。LC共振回路102は、コイルL1及びコンデンサC1で構成される。各トランジスタTr1〜Tr3は、図1の電波検知回路1と比較して、PNP型とNPN型が逆となる。また、アンテナ13がLC共振回路102の低電位側に接続され、アンテナ14がLC共振回路102の高電位側に接続される。なお、この構成においても、LC共振回路側のコンダクタンスgLと、発振回路側のコンダクタンスgiは、(3)式及び(4)式で表される。
同様に、図13は、図10に示したコルピッツ型発振回路の構成を有する電波検知回路80の相補回路とした構成の電波検知回路110の回路図である。発振回路111は、トランジスタTr1、抵抗R1及びR2、駆動電流回路I0及び定電圧回路V0で構成される。LC共振回路112は、コイルL1及びコンデンサC1及びC2で構成される。この場合も、トランジスタTr1がNPN型からPNP型に変更となり、アンテナ13がLC共振回路112の低電位側に接続され、アンテナ14がLC共振回路112の高電位側に接続される。
何れの回路においても、アンテナ13で受信した電波によってメインとなるトランジスタTr1のベースに印加される電圧が変化して、トランジスタTr1の駆動状態が変化することにより、発振出力を生じる。
このような修正は、当業者にとっては本発明の範囲内で容易に行うことが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る電波検知回路の回路図である。 (a)、(b)は、それぞれ本発明の第1の実施形態に係る電波センサの概略斜視図であり、(c)は、二つのアンテナの平面投影図である。 (a)、(b)は、それぞれ本発明の第2の実施形態に係る電波センサの概略斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る電波センサの部品展開図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態に係る電波センサの概略断面図であり、(b)はその端部の拡大図である。 本発明の第3の実施形態に係る電波検知回路の回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る電波検知回路の周波数−感度特性のグラフである。 本発明を適用した電波センサを備えた遊技機の概略構成図である。 近接センサとその近傍に配置される電波センサの概略構成図である。 本発明の別の実施形態に係る電波検知回路の回路図である。 本発明の別の実施形態に係る電波検知回路の回路図である。 本発明の別の実施形態に係る電波検知回路の回路図である。 本発明の別の実施形態に係る電波検知回路の回路図である。
符号の説明
1、2、15、80、90、100、110 電波検知回路
20、30、57、58 電波センサ
11、81、91、101、111 発振回路
12、82、92、102、112 LC共振回路
13、14 アンテナ
16 比較回路
17 出力回路
21 プリント基板
22 コネクタ
23 嵌合穴
24 ケース
25 カバー
50 遊技機
51 遊技盤
52 入賞口
53 近接センサ
54 コントロールユニット
55 制御基板
56 外部接続端子基板
59 警報灯駆動回路
60 警報灯
1〜C3 コンデンサ
1、L2 コイル
1〜R10 抵抗
Tr1〜Tr11 トランジスタ
0、V1 定電圧回路
0 駆動電流回路
COM1 コンパレータ

Claims (13)

  1. 電波照射された場合に発振出力を生じる発振回路と、
    前記発振回路に接続される共振回路と、
    前記共振回路の一方の端子に接続される第1のアンテナと、
    前記共振回路の他方の端子に接続される第2のアンテナと、
    を有することを特徴とする電波検知回路。
  2. 前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナが電波を受信しない場合、前記発振回路のコンダクタンスは、前記共振回路のコンダクタンスよりも小さく、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナが電波を受信することにより、前記発振回路のコンダクタンスが前記共振回路のコンダクタンスよりも大きくなる、請求項1に記載の電波検知回路。
  3. 前記発振回路は第1のトランジスタを有し、且つ前記共振回路の前記一方の端子が定電圧回路を介して前記第1のトランジスタのベースに接続され、
    前記第1のトランジスタは、前記第1のアンテナが電波を受信した場合、前記共振回路の前記一方の端子の誘起電位の変動によって駆動状態が変動し、且つ前記第1のトランジスタのベース端子又はコレクタ端子が、前記発振回路の出力端子となる、請求項1又は2に記載の電波検知回路。
  4. 前記第2のアンテナが接地される、請求項1〜3の何れか一項に記載の電波検知回路。
  5. 前記発振回路の出力端子がベース端子に接続され、コレクタ端子が接地される第2のトランジスタを有するエミッタフォロア回路をさらに有する、請求項1〜4の何れか一項に記載の電波検知回路。
  6. 前記第2のトランジスタはサブストレート型トランジスタである、請求項5に記載の電波検知回路。
  7. 前記第2のトランジスタのコレクタ端子は、集積回路のサブストレートを介して接地される、請求項5に記載の電波検知回路。
  8. 前記エミッタフォロア回路と接続され、前記第2のトランジスタのエミッタ端子電位を入力信号とし、該エミッタ端子電位に基づいて決定される電位を所定の閾値電圧と比較し、該電位が該閾値電圧を超えた場合と超えない場合で異なる信号を出力する比較回路をさらに有する、請求項5〜7の何れか一項に記載の電波検知回路。
  9. 前記第2のアンテナは、所定の方向から到来する電波に対して前記第1のアンテナを遮るように配置される、請求項1〜8の何れか一項に記載の電波検知回路。
  10. 遊技者に面して配置される遊技盤と、
    少なくとも一つの制御基板と、
    前記少なくとも一つの制御基板と前記遊技盤の間に配置され、照射された電波を検知する第1の電波検知回路と、
    前記第1の電波検知回路と通信可能に接続され、前記第1の電波検知回路が照射された電波を検知した場合、不正行為が行われたと判断するコントロールユニットと、
    を有することを特徴とする遊技機。
  11. 前記遊技盤に沿って落下する遊技球を検知する近接センサと、
    前記近接センサよりも遊技盤の近くに配置され、前記コントロールユニットと通信可能な第2の電波検知回路をさらに有し、
    前記第2の電波検知回路が、前記近接センサに向けて照射された電波を検知した場合、前記コントロールユニットは不正行為が行われたと判断する請求項10に記載の遊技機。
  12. 前記第1又は前記第2の電波検知回路は、請求項1〜9の何れか一項に記載の電波検知回路である、請求項11に記載の遊技機。
  13. 前記第1又は前記第2の電波検知回路は、照射された電波を検知可能な方向に指向性を有し、且つ電波検知可能な方向を前記遊技盤に向ける、請求項12に記載の遊技機。
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