JP2007532139A5 - - Google Patents

Claims (39)

1. 天然ヒトFcγRIIAと結合するよりも高い親和性で天然ヒトFcγRIIBの細胞外ドメインと特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメント。
2. 前記抗体が2B6抗体である、請求項１に記載の抗体。
3. 前記2B6抗体がヒト化されている、請求項２に記載の抗体。
4. 前記抗体がヒト抗体または１本鎖抗体である、請求項１に記載の抗体。
5. ヒト化2B6が、配列番号24のアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメイン、および配列番号18、配列番号20、または配列番号22のアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインを含んでなる、請求項３に記載の抗体。
6. 重鎖のFcドメインに少なくとも1つの改変をさらに含んでなる、請求項１または５に記載の抗体
7. 前記抗体の重鎖のFcドメインが、240、243、247、255、270、292、300、316、370、392、396、416、419、または421位に少なくとも1つのアミノ酸置換を含んでなる、請求項６に記載の抗体。
8. 前記抗体の重鎖のFcドメインが；
   (A) 247位にロイシン、421位にリシン、および270位にグルタミン酸を有するか；
   (B) 392位にトレオニン、396位にロイシン、および270位にグルタミン酸を有するか；または
   (C) 255位にリシン、396位にロイシン、および270位にグルタミン酸を有する；
   請求項６に記載の抗体。
9. 前記抗体が異種ポリペプチドと機能的に連結されている、請求項１に記載の抗体。
10. 前記抗体が治療薬または細胞毒素にコンジュゲートされている、請求項１に記載の抗体。
11. Ig-FcとFcγRIIBとの結合をブロックする、請求項１に記載の抗体。
12. 前記抗体がリツキシン（Rituxin）より効果的に腫瘍増殖を低下させる、請求項１に記載の抗体。
13. 請求項１に記載の抗体またはそのフラグメントの重鎖または軽鎖をコードするヌクレオチド配列を含んでなる単離された核酸。
14. 異種プロモーターと機能的に連結された第１の核酸および同じまたは異なる異種プロモーターと機能的に連結された第２の核酸を含有する宿主細胞であって、前記第１の核酸および第２の核酸がそれぞれ請求項１に記載の抗体の重鎖および軽鎖をコードするものである、上記宿主細胞。
15. FcγRIIAと結合するよりも高い親和性でFcγRIIBと特異的に結合する第１の重鎖-軽鎖対、および腫瘍抗原と特異的に結合する第２の重鎖-軽鎖対を含んでなる二重特異性抗体。
16. 患者の癌を治療する際に、FcγRIIAと結合するよりも高い親和性でFcγRIIBと特異的に結合する抗体またはそのフラグメントを含んでなる、組成物の使用。
17. 前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項１６に記載の使用。
18. 前記抗体が2B6抗体である、請求項１６に記載の使用。
19. 前記抗体がヒト化されている、請求項１６に記載の使用。
20. 前記2B6抗体がヒト化されている、請求項１８に記載の使用。
21. ヒト化2B6が、配列番号24のアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメイン、および配列番号18、配列番号20、または配列番号22のアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインを含んでなる、請求項２０に記載の使用。
22. 2B6抗体の重鎖のFcドメインが、240、243、247、255、270、292、300、316、370、392、396、416、419、または421位に少なくとも1つのアミノ酸置換を含んでなる、請求項１８または２１に記載の使用。
23. 2B6抗体の重鎖のFcドメインが；
    (A) 247位にロイシン、421位にリシン、および270位にグルタミン酸を有するか；
    (B) 392位にトレオニン、396位にロイシン、および270位にグルタミン酸を有するか；または
    (C) 255位にリシン、396位にロイシン、および270位にグルタミン酸を有する；
    請求項２２に記載の方法。
24. 前記癌が乳癌、卵巣癌、前立腺癌、子宮頚癌または膵臓癌である、請求項１６に記載の使用。
25. 被験者のＢ細胞性悪性腫瘍またはその１以上の症状を治療または改善するための上記の治療または改善に有効な量のFcγRIIB特異的抗体を含んでなる組成物の使用。
26. FcγRIIB特異的抗体がFcγRIIAと結合するよりも高い親和性でFcγRIIBと結合する、請求項２５に記載の使用。
27. FcγRIIB特異的抗体が2B6または3H7である、請求項２５に記載の使用。
28. 2B6または3H7がヒト化されている、請求項２７に記載の使用。
29. Ｂ細胞性悪性腫瘍がＢ細胞リンパ性白血病または非ホジキンリンパ腫である、請求項２５に記載の使用。
30. FcγRIIB特異的抗体が治療薬または薬物にコンジュゲートされている、請求項２５に記載の使用。
31. 治療薬がFcγRIIB以外の細胞表面受容体と免疫特異的に結合する抗体であるか、または腫瘍関連抗原と免疫特異的に結合する抗体である請求項３０に記載の使用。
32. (i) 治療上有効な量の、FcγRIIAと結合するよりも高い親和性でFcγRIIBと特異的に結合する抗体またはそのフラグメント、および(ii) 製薬上許容される担体、を含んでなる医薬組成物。
33. 前記抗体がモノクローナル抗体またはヒト化された抗体である、請求項３２に記載の医薬組成物。
34. 前記抗体が2B6抗体である、請求項３２に記載の医薬組成物。
35. 前記2B6抗体がヒト化されている、請求項３４に記載の医薬組成物。
36. ヒト化2B6が、配列番号24のアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメイン、および配列番号18、配列番号20、または配列番号22のアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインを含んでなる、請求項３５に記載の医薬組成物。
37. 2B6抗体の重鎖のFcドメインが、240、243、247、255、270、292、300、316、370、392、396、416、419、または421位に少なくとも１つのアミノ酸置換を含んでなる、請求項３２または３６に記載の医薬組成物。
38. 2B6の重鎖のFcドメインが；
    (A) 247位にロイシン、421位にリシン、および270位にグルタミン酸を有するか；
    (B) 392位にトレオニン、396位にロイシン、および270位にグルタミン酸を有するか；または
    (C) 255位にリシン、396位にロイシン、および270位にグルタミン酸を有する；
    請求項３７に記載の医薬組成物。
39. Ｂ細胞性悪性腫瘍の予防、治療、管理、または改善に有効な量の１種以上のFcγRIIB特異的抗体、および製薬上許容される担体を含んでなる医薬組成物。