JP2007529913A5 - - Google Patents

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クロック再生回路およびこれを用いた受信装置
本発明は、有線または無線通信の分野において、受信信号から、データ判定のためのシンボルクロックを生成するクロック再生回路、および、それを用いた受信装置に関する。
有線または無線通信の分野では、データをフレーム単位に分割して送受信する技術が広く用いられている。具体的には、所定長に分割したデータの前に、プリアンブル(以下、PRという。)やユニークワード(以下、UWという。)などを付加したフレームが使用されている。図2に、フレーム構成を示す。PR部は、各フレームの先頭に設けられ、受信装置は、PR部を受信中に、PR部に続く部分(ユニークワードやデータなど)の受信状態を制御するために、利得制御、周波数同期、シンボル同期などの処理を行う。ここで、シンボル同期とは、シンボル中のアイパターンが最も開く識別点のタイミング、すなわち、受信機でシンボルクロックを再生することを意味し、クロック再生回路で生成する。
クロック再生の一般的な手法に、同相軸と直交軸のゼロクロスの時間位置をそれぞれ検出し、これを用いてシンボルクロックを再生する方法がある。図3はクロック再生回路におけるクロックの調整を模式的に示した図である。クロック再生は、図3に示すように、再生したシンボルクロックを基準に、入力信号から得られる位相情報との位相誤差を検出し、この位相誤差Eが小さくなるように、再生するクロックの位相を調整する。以下において、ゼロクロス信号は、再生するクロックの位相を調整するための情報なので、位相誤差情報と呼ぶ。この位相誤差情報は、シンボル周期で連続に発生すると、位相誤差が同じになるので、引き込みが速くなるが、ジッタの影響によりシンボル周期から外れると引き込みが遅くなる。そのため、プリアンブルには、隣接シンボルの位相が180度反転する交番パターンが用いられ、受信装置では、交番パターンから連続的に得られる位相誤差情報を用いてシンボルクロックを生成し、これを基にシンボルの識別点タイミングを獲得し、受信データを得る。
また、送信装置における送信信号と受信装置における受信信号との間には、両装置で使用される局部発振器の周波数ずれや位相雑音などに起因して、位相ずれが生じる。このため、受信装置には周波数同期処理が必要で、受信信号の位相ずれを補正する位相誤差補正回路(PEC:Phase Error Correction)、または、受信機の局部発振器の発振周波数を直接制御する自動周波数同期回路(AFC:Automatic
Frequency Control)により行われる。
図4に、受信装置の構成を示す。検波部401で得られる検波信号の位相誤差を位相誤差補正回路402で補正し、クロック再生部1でシンボルクロック128を生成する。なお、生成したシンボルクロック128は、位相誤差補正回路402の位相補正値を算出するためのシンボルクロックとしても用いられる。位相補正後の検波信号412をシンボルクロックでデータ判定を行い、受信データを得る。
通常、図4に示すように、シンボル同期の前段で周波数同期を行い、周波数同期(ここでは、位相誤差補正)とシンボル同期(ここでは、シンボルクロックの再生)を両立させることで、正しい受信データを得ることができる。しかしながら、受信信号に含まれる周波数ずれに起因する位相ずれが大きくなると、ゼロクロス信号の周期性が乱れる。これは、本来、1シンボル周期であるはずのアイの開きが、1シンボル周期内に複数のアイが開くことで位相誤差情報が定まらなくなり、クロック再生が困難になる。これは、擬似的に発生するアイにクロックの位相を引き込もうとするからである。さらに、クロック再生回路が生成したシンボルクロックを基にする位相誤差補正回路での位相補正に誤りが生じ、結果として、受信データに誤りが生じてしまう。なお、以下において、周波数ずれに起因する検波信号の位相ずれと、再生するシンボルクロックの位相誤差とは異なるパラメータである。
ゼロクロス信号を位相情報としてシンボルクロック再生を行う場合、従来、特許文献1に示されるように位相誤差信号のうち有効な信号のみを選択する方法がある。
図37は、特許文献1に記載されたクロック再生回路におけるエラー選択回路の構成を示すブロック図である。図37に示すエラー選択回路は、ゼロポイント情報をTカウント回路3700でカウントし、エラー選択制御信号発生器3701で所定の範囲内にあるかを判定する。さらに、Dフリッププロップ回路で記憶されている1つ前のTcountも評価し、エラー選択制御信号3710とする。
このように、上記従来のエラー選択回路は、現在のゼロクロスポイントの時間間隔と一つ前のゼロクロスポイントの時間間隔が、共に設定した最大間隔と最小間隔の範囲内のビットクロック時間であるときには、位相検出器の出力位相誤差信号はほぼ正確な位相誤差を示しているものと判断して位相検出器の出力位相誤差信号を出力し、少なくともいずれか一方が設定した最大間隔と最小間隔の範囲外のビットクロック時間であるときには、位相検出器の出力位相誤差信号は確からしくないと判断して無効にする。このように、位相誤差が累積した反転間隔が長いゼロポイント情報と、信頼性が低い反転間隔が短く信号のレベルが小さいゼロポイント情報を無効にし、反転間隔が設定した範囲内にある位相誤差情報のみを有効にすることで、位相揺れ、ビットスリップなどを誘発することなく、安定した位相追従性能を実現する。
特許公開2001−35095号公報 特許第2506748号公報
上記従来のエラー選択回路は、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体の記録情報を再生するディジタル信号再生装置における2値ディジタル信号に適用されるもので、本発明が対象とする有線または無線通信において、フレーム化された変調信号でバースト伝送を行う際、フレーム先頭における初期段階において、受信信号に周波数ずれを含む状況でシンボル同期を行うと、以下に述べるような課題が生じる。
例えば、信号がπ/4シフトDQPSK(Differential Quadri Phase Shift Keying)方式で変調されている場合を考える。通常、PRにおける交番パターンのビット系列に、「10 01」の繰り返しパターンが用いられ、クロック再生回路は、この系列パターンに内在する周期性のある信号を位相情報とすることで、シンボルクロックを再生する。なお、2つのビット(Xn、Xn+1)に対する位相遷移量を図5に示す。
図6は、π/4シフトDQPSK方式による検波信号の交番パターン時の遷移を示す。このように、位相−π/4の信号点(図6中、A点)と位相3π/4の信号点(図6中、B点)を交互に遷移する。ここで、A点からB点に遷移する遷移ABと、B点からA点に遷移する遷移BAは、交番軸に対して必ず同じ方向に遷移する。以下において、このような遷移を「弓形」の遷移と称する。この理由を以下に述べる。
図7は、π/4シフトDQPSK方式による検波前信号の交番パターン時の遷移を示す。ここで、図8に示す信号の遷移の中間点(Man、Mbn⊆ n=1,2,3,4)に着目すると
Ma1: ma・exp(π/8)、 Mb1: mb・exp(3π/8)
Ma2: ma・exp(5π/8)、 Mb2: mb・exp(7π/8)
Ma3: ma・exp(9π/8)、 Mb3: mb・exp(11π/8)
Ma4: ma・exp(13π/8)、 Mb4: mb・exp(15π/8)
で表される。よって、隣接する中間点(Ma1とMb1、Mb1とMa2、Ma2とMb2、Mb2とMa3、Ma3とMb3、Mb3とMa4、Ma4とMb4、Mb4とMa1)における遅延検波出力は、どの組み合わせにおいても、
(数1)
mamb・exp(π/4)
となる。これは、遅延検波信号の遷移が2つの信号点の中間において、必ずπ/4の位相方向に成分をもつことを示す。すなわち、交番軸に対して同じ方向を遷移することを意味する。このため、π/4シフトDQPSK方式では、ビット系列が「10 01」の繰り返しパターンの場合、遅延検波の信号遷移が弓形になる。
次に、信号に周波数ずれが加わると、弓形の性質をもつが故に、信号の遷移中、片方軸では2回以上のゼロクロスが発生する現象を説明する。
図9は、位相ずれがない場合のゼロクロス信号のタイミングチャートである。図6の信号遷移からもわかるように、位相ずれがない場合、同相軸と直交軸のそれぞれで、シンボル周期でゼロクロスが発生するため、再生するシンボルクロックに対して、同相軸と直交軸の両軸のゼロクロス信号が、1シンボル間隔で発生し、連続して同じ位相誤差EI、EQになる。したがって、クロックの位相誤差情報として有効である。
図10は、図6に示す検波信号に、+45度の位相ずれと雑音を加えた場合の信号遷移を模式的に示した図である。図10に示すように、雑音が加わると、信号点が分散し、信号遷移の軌跡に幅が生じる。
図11は、図10に示す検波信号が、同相軸と直交軸を交差する様子を示した模式図である。遷移ABの殆どは、以下の4通りに分類される。
遷移AB12 :信号が第1象限→第2象限に遷移する場合。
遷移AB123 :信号が第1象限→第2象限→第3象限に遷移する場合。
遷移AB412 :信号が第4象限→第1象限→第2象限に遷移する場合。
遷移AB4123:信号が第4象限→第1象限→第2象限→第3象限に遷移する場合。
図12は、遷移AB4123におけるゼロクロス信号と位相誤差を示す模式図である。
ここで、遷移AB4123において、ゼロクロス信号は同相軸と直交軸で、それぞれ図12に示すように発生する。留意すべきは同相成分の位相誤差EIで、信号遷移が弓形である
が故に、1シンボル周期内で少なくとも2回のゼロクロス信号が発生する。
ここで、入力信号がPRに対応するもので、検波信号が交番する場合に、特許文献1に示されるエラー選択回路を用いて位相誤差情報の有効性を判断することを考える。例えば、1シンボル周期内で2回のゼロクロス信号が発生し、その周期が等間隔(=0.5T:Tはシンボル周期)である場合を考える。この場合、本来、捕捉すべきアイパターンの左右に、偽のアイが存在することになる。このような信号から真のアイを特定して位相誤差情報として抽出できることが必要になるが、特許文献1の従来のエラー選択回路において、Tcminを0.5Tより小さく設定すると、シンボル周期当たり2回のすべてのゼロクロス信号が有効となってしまうのでクロック再生が不安定になる。逆に、Tcminを0.5Tより大きく設定すると、全てのゼロクロス信号を無効にしてしまうので、位相誤差情報を検出することができず、クロック再生が不可能になる。このように、従来のエラー選択回路を周波数ずれによる検波軸の位相ずれのもとでPR交番パターン受信時に適用した場合、正常なクロックの引き込み動作が実現できない現象が生じる問題があった。
それ故に、本発明の目的は、1シンボル周期にゼロクロス点が複数回発生するような信号に対して安定に動作するクロック再生回路、およびこれを用いた受信装置を提供することである。
第1の発明は、入力信号からシンボルクロックを再生するクロック再生回路であって、入力信号を基礎としたゼロクロス信号を参照し、N+1回ゼロクロス(Nは2以上の整数
)する時間長を検出する、ゼロクロス間隔N個分の間隔検出部と、前記ゼロクロスN+1回分の時間長が所定間隔内であるかを判定する判定部と、判定部の判定結果が真の場合と、偽の場合とのそれぞれの場合に対応してシンボルクロックを生成するクロック生成部とを備えることを特徴としている。
この構成によれば、入力信号のゼロクロスする間隔について、隣接するN個の間隔を合わせたN間隔について、所定間隔の範囲内であるかどうか判定し、有効とされたゼロクロス信号と無効とされたゼロクロス信号とに対応してシンボルクロックを生成する。実施の形態では、無効とされたゼロクロスは無視され、有効なゼロクロスによってシンボルクロックが作成される。
そのようにして作成したシンボルクロックを有効位相誤差情報とすることにより、プリアンブルに内在する周期性をより有効に抽出することができ、再生するシンボルクロックの位相の引き込みを速くすることができる。
また、本発明は、ディジタル変調信号を検波して得た検波信号からシンボルクロックを再生するクロック再生回路であって、検波信号から生成した同相成分信号を参照して位相誤差情報信号を生成する同相成分処理部と、検波信号から生成した直交成分信号を参照して位相誤差情報信号を生成する直交成分処理部と、クロック生成部とを備え、
前記各処理部は、ゼロクロス間隔N個分の間隔検出部とゼロクロス間隔M個分の間隔検出部とを備え(N、Mは正の整数で、N>Mである)、同相成分信号および直交成分信号から得たゼロクロス信号を対象として、それぞれゼロクロス間隔N個分の間隔が所定時間内か並びにゼロクロス間隔M個分の間隔が所定時間内かを判定し、いずれかが所定時間から外れている場合にそのゼロクロス間を無視し、
前記クロック生成部は、一方の処理部がゼロクロス間を無視し、他方の処理部がゼロクロス間を有効とする場合は、有効とした処理部が生成する位相誤差情報信号を基にシンボルクロックの位相を調整して出力することを特徴としている。
この構成によっても上記と同様に、結果的に、再生するシンボルクロックの位相の引き込みを速くすることができるといった効果がある。
更に、本発明は、プリアンブルを含む入力信号からシンボルクロックを再生するクロック再生回路であって、前記入力信号からゼロクロスの時間位置を検出し、ゼロクロス信号を出力するゼロクロス検出部と、前記ゼロクロス信号から隣接するゼロクロス間の時間間隔を求め、ゼロクロス間隔信号を出力するゼロクロス間隔検出部と、前記ゼロクロス間隔信号が、所定間隔内であるか否かを判定するゼロクロス間隔1個分の間隔判定部と、隣接する2つのゼロクロス間隔信号を加算してゼロクロス間隔2個分の間隔信号を生成し、そ
の信号が示すゼロクロス間隔2個分の間隔が所定間隔内であるかを判定するゼロクロス間
隔2個分の間隔判定部と、前記ゼロクロス間隔1個分の間隔判定部の判定結果と前記ゼロクロス間隔2個分の間隔判定部の判定結果をもとに、該当するゼロクロス信号を有効または無効にし、位相誤差情報信号を出力するゼロクロス制御部と、前記位相誤差情報信号をもとにシンボルクロックを生成するクロック生成部とを備えることを特徴としている。
上記発明によれば、入力信号のゼロクロスする間隔について、1つの間隔と、隣接する2つの間隔を合わせた2間隔について、個別に所定間隔を設けて、ゼロクロス間隔がその所定間隔内にあるかどうかを判定し、有効とされたゼロクロス信号のみをクロック生成部の有効位相誤差情報とする。これにより、プリアンブルに内在する周期性をより有効に抽出することができるので、再生するシンボルクロックの位相の引き込みを速くすることができる。
ゼロクロス間隔1個分の間隔判定部の所定間隔は、最小間隔が0以上、1シンボル長以下の時間長で設定され、最大間隔が1シンボル長以上、2シンボル長以下の時間長で設定されていてもよい。
ゼロクロス間隔2個分の間隔判定部の所定間隔は、最小間隔が1シンボル長以上、2シンボル長以下の時間長で設定されていてもよい。また、最大間隔が2シンボル長以上、3シンボル長未満の時間長で設定されていてもよい。
更に本発明は、プリアンブルと特定パターンとデータとを含んだフレーム構造を持つ変調信号を受信する受信装置であって、受信信号を検波し、同相検波信号と直交検波信号を出力する検波部と、前記同相検波信号と前記直交検波信号からシンボルクロックを再生するクロック再生部とを含み、前記クロック再生部は、前記検波部の出力から特定パターンを検出し、前記データを受信中であることを示すフレーム受信信号を出力するフレーム受信検出部と、前記同相検波信号と前記直交検波信号から、それぞれのゼロクロスの時間位置を検出し、同相ゼロクロス信号と直交ゼロクロス信号を出力するゼロクロス検出部と、前記同相ゼロクロス信号と前記直交ゼロクロス信号から、それぞれの隣接するゼロクロスの時間間隔を求め、同相ゼロクロス間隔信号と直交ゼロクロス間隔信号とを出力するゼロクロス間隔検出部と、前記同相ゼロクロス間隔信号と前記直交ゼロクロス間隔信号とを参照して、同相ゼロクロス間隔、直交ゼロクロス間隔が所定間隔内であるかを判定するゼロクロス間隔1個分の間隔判定部と、同相成分、直交成分それぞれについて、隣接する2つ
のゼロクロス間隔信号を加算してゼロクロス間隔2個分の間隔信号を生成し、生成した同相ゼロクロス間隔2個分の間隔信号と前記直交ゼロクロス間隔2個分の間隔信号がそれぞれ所定間隔内であるかを判定するゼロクロス間隔2個分の間隔判定部と、前記ゼロクロス間隔1個分の間隔判定部の判定結果とゼロクロス間隔2個分の間隔判定部の判定結果をもとに、前記同相ゼロクロス信号と前記直交ゼロクロス信号を、それぞれ有効または無効にするゼロクロス制御部と、有効並びに無効とされたゼロクロス信号をもとにシンボルクロックを再生するクロック第1生成部と、前記フレーム受信検出部の検出する信号に基づいて、前記ゼロクロス検出部から出力される同相ゼロクロス信号、直交ゼロクロス信号と、前記ゼロクロス制御部で有効とされた同相有効ゼロクロス信号、直交有効ゼロクロス信号とを切り替えるゼロクロス切替部と、前記ゼロクロス切替部が出力する同相成分信号と直交成分信号をもとに、シンボルクロックを再生するクロック第2生成部とを備えることを特徴としている。
上記発明によれば、プリアンブルと特定パターンとデータとを含んだフレーム構造を持つ変調信号が、周波数ずれを含んでいても、フレーム先頭に位置するプリアンブルを用いて、プリアンブルに内在する周期性を有効に抽出することができるので、再生するシンボルクロックの位相の引き込みを速くすることができる。
更に本発明は、プリアンブルと特定パターンとデータとを含んだフレーム構造を持つ変調信号を受信する受信装置であって、受信信号を検波し、同相検波信号と直交検波信号を出力する検波部と、前記同相検波信号と前記直交検波信号からシンボルクロックを再生するクロック再生部とを含み、前記クロック再生部は、前記検波部の出力から特定パターンを検出し、前記データを受信中であることを示すフレーム受信信号を出力するフレーム受信検出部と、前記同相検波信号と前記直交検波信号から、それぞれのゼロクロスの時間位置を検出し、同相ゼロクロス信号と直交ゼロクロス信号を出力するゼロクロス検出部と、前記同相ゼロクロス信号と前記直交ゼロクロス信号から、それぞれの隣接するゼロクロスの時間間隔を求め、同相ゼロクロス間隔信号と直交ゼロクロス間隔信号とを出力するゼロクロス間隔検出部と、前記同相ゼロクロス間隔信号と前記直交ゼロクロス間隔信号から、それぞれの隣接する2つのゼロクロス信号の中央の時間位置を示す同相ゼロクロス中央信号と直交ゼロクロス中央信号を出力するゼロクロス中央検出部と、前記同相ゼロクロス間隔信号と前記直交ゼロクロス間隔信号とが所定間隔内であるかを判定するゼロクロス間隔1個分の間隔判定部と、同相成分、直交成分のそれぞれについて、隣接する2つのゼロクロス間隔信号を加算し、ゼロクロス間隔2個分の間隔信号を生成し、生成した同相ゼロクロス間隔2個分の間隔信号と直交ゼロクロス間隔2個分の間隔信号がそれぞれ所定間隔内であるかを判定するゼロクロス間隔2個分の間隔判定部と、ゼロクロス間隔1個分の間隔判定部の判定結果およびゼロクロス間隔2個分の間隔判定部をもとに、前記同相ゼロクロス中央信号と前記直交ゼロクロス中央信号を、それぞれ有効または無効にするゼロクロス中央制御部と、フレーム受信検出部の検出するフレーム受信信号に基づいて、前記ゼロクロス検出部から出力される同相ゼロクロス信号、前記直交ゼロクロス信号と、前記ゼロクロス中央制御部で有効とされた同相有効ゼロクロス中央信号および直交有効ゼロクロス中央信号を切り替えるゼロクロス切替部と、前記ゼロクロス切替部が出力する同相位相誤差情報信号と直交位相誤差情報信号をもとに、シンボルクロックを生成するクロック生成部とを備えることを特徴としている。
上記発明によれば、ゼロクロス間隔1個分の間隔判定部とゼロクロス間隔2個分の間隔判定部によるゼロクロス間隔の判定に加え、隣接するゼロクロスの中央の時間位置を有効位相誤差信号とするので、プリアンブルと特定パターンとデータとを含んだフレーム構造を持つ変調信号が、周波数ずれを含んでいても、フレーム先頭に位置するプリアンブルを用いて、プリアンブルに内在する周期性を、さらに効果的に抽出することができるので、再生するシンボルクロックの位相の引き込みを速くすることができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るクロック再生回路の構成を示すブロック図である。図1に示すクロック再生回路1は、ゼロクロス検出部101と、ゼロクロス間隔検出部102と、ゼロクロス1間隔判定部103と、ゼロクロス2間隔判定部104と、ゼロクロス制御部105とゼロクロス切替部106と、クロック生成部107と、フレーム受信検出部108とを備える。クロック再生回路1には、図2に示されるフレーム構造をした検波信号が入力される。
図4は、クロック再生回路1を含む受信装置4の構成を示すブロック図である。図4に示すように、クロック再生回路1の前段には、検波部401と位相誤差補正回路402とが設けられ、後段にデータ判定部403を設ける。受信装置4は、送信装置(図示せず)からディジタル変調された信号を受信する。検波部401は、受信信号410を検波し、検波信号411を出力する。位相誤差補正回路402は、最適な識別点のタイミングをクロック再生回路1が出力するシンボルクロック128から獲得し、位相ずれの補正値を算出して検波信号411の位相ずれを補正する。データ判定部403は再生したシンボルクロック128をもとに特定されるシンボル識別点から受信データ413を得る。
クロック再生回路1には、位相補正された検波信号412が入力される。以下において、検波信号411は、一例としてπ/4シフトDQPSK方式の変調信号を遅延検波した信号である場合を仮定する。クロック再生回路1の入力信号412は、図2に示すフレームの形態をとる。フレームは、先頭から順に、PR部、UW部と、データ部とを含んでいる。データ部は、UW部の後に配置される。PR部には、隣接する2つのシンボル間で、シンボルの位相角が180度反転するデータパターンが設定される。以下、このようにシンボルの位相角が交互に180度ずつ反転することを「シンボルが交番する」といい、シンボルが交番するパターンを「交番パターン」という。PR部には、所定数のシンボルが交番するデータパターン、すなわち、所定長の交番パターンが設定される。UW部には、フレーム同期を確立するための特定のデータパターンが設定される。データ部には、所定長の分割されたデータが設定される。
次に、図1の各ブロックについて説明する。
ゼロクロス検出部101は、図13に示すように、サンプル遅延器1300、1301と、排他的論理和回路1302、1303を含む。サンプル遅延器1300、1301は、同相検波信号の符号112と直交検波信号の符号113を、それぞれ1サンプル遅延させ、現在の信号と1サンプル遅延した信号とで排他的論理和を取ることで、検波信号の符号112、113の変化を検出する。すなわち、検波信号412の同相成分と直交成分に対し、それぞれのゼロクロスを検出し、同相ゼロクロス信号114と直交ゼロクロス信号115を出力する。以下の説明において、同相と直交を略して、単にゼロクロス信号と称した場合は、同相と直交の両方を含む。他の名称についても同様に扱う。
図1のゼロクロス間隔検出部102は、図14に詳細に示されている。同図に示すように
、ゼロクロス間隔検出部102は、カウンタ1400とレジスタ1401を含む。ゼロクロス信号114、115をリセット信号として、外部から供給されるサンプリングクロック1411が入力される度にカウントアップする。レジスタ1401はカウンタ値1410が0のときに、直前に保持していた値をゼロクロス間隔信号116、118として出力する。さらに、ゼロクロス信号114、115を遅延調整した後、ゼロクロス間隔信号116、118の区切りを示す間隔タイミング信号117、119として出力する。なお、図14では同相成分に関する構成を示し、直交成分の構成は省略したが、同相成分の構成と全く同様の構成が採用される。
図1のゼロクロス1間隔判定部103は、回路図は示していないが、比較回路で実現で
き、最小1間隔長T1minと、最大1間隔長T1maxとを閾値として比較入力端子に供給し、もう一方の入力端に供給される同相ゼロクロス間隔信号116(L1)と直交ゼロクロス間隔信号118と比較し、比較結果を、同相1間隔制御信号120と直交1間隔制御信号121として出力する。T1min≦L1≦T1maxであれば、1間隔制御信号を有効(ここではハイレベル、以降、ハイレベルをHレベルと称する)と判定し、それ以外であれば、無効(ここではローレベル、以降、ローレベルをLレベルと称する)と判定する。
ゼロクロス間隔信号L1、1間隔制御信号の信号タイミングを図15に示す。図15から
理解されるように、L1(N+1)とL1(N+3)の区間において無効(Lレベル)になることを示す。
次に、図1のゼロクロス2間隔判定部104の詳細な構成を図16に示す。ゼロクロス
2間隔判定部104は、ゼロクロス間隔記憶部1600、1601、加算器1602、1603、2間隔判定部1604、1605を含む。同相ゼロクロス間隔信号116は、ゼロクロス間隔記憶部1600で、同相間隔検出信号117が発生する度に順次記憶される。加算器1602で、現在の同相ゼロクロス間隔信号116と、一つ前の同相ゼロクロス間隔1610を加算し、同相ゼロクロス2間隔信号1612を算出する。そして、2間隔判定部1604で、最小2間隔長T2minと、最大2間隔長T2maxとを閾値として、同相ゼロクロス2間隔信号1612が所定の範囲内であるかを判定する。
図17は、ゼロクロス2間隔判定部104における同相軸に関する信号の遷移を示すタイミングチャートである。同相ゼロクロス間隔信号116と同相間隔タイミング信号117が組みになって入力する。同相間隔タイミング信号117の立下りで、ゼロクロス間隔記憶部1600を更新していく。同相間隔タイミング信号117の立ち上がりで、同相ゼロクロス間隔信号116と同相ゼロクロス間隔遅延信号1610との加算結果を保持し、同相ゼロクロス2間隔信号1612が算出される。そして、同相ゼロクロス2間隔信号1612が、T2min以上、T2max以下であれば、同相2間隔制御信号122を有効(Hレベル)にし、それ以外であれば、無効(Lレベル)に判定される。図中、同相成分には「I」を付している。例えば、ゼロクロス間隔信号は、L1であるが、同相ゼロクロス信号は、それにIを付加し、L1Iとして表示している。
なお、直交成分についても、同相成分と同様で、直交ゼロクロス間隔信号118を判定し、直交2間隔制御信号123が出力される。
図1のゼロクロス制御部105の詳細な構成を図18に示す。ゼロクロス制御部105
は遅延調整部1800と論理積回路1801、1802、1803、1804を含む。ゼロクロス制御部105は、1間隔制御信号120、121と、2間隔制御信号122、123とをもとに、ゼロクロス信号114、115を有効(Hレベル)または無効(Lレベル)なるよう制御を行う。遅延調整部1800は、ゼロクロス信号114、115を所定時間長T1setだけ遅延させ、ゼロクロス信号114、115と、1間隔制御信号120、121、および2間隔制御信号122、123との間のタイミング関係が調整される。
図19は、ゼロクロス制御部105において、同相軸に関する信号の遷移を示すタイミングチャートである。図19において、入力の同相ゼロクロス信号114を、ZIaからZIhで識別する。ZIcは一つ前のゼロクロス信号ZIbとの間隔LIbcがT1minより小さいので、前段のゼロクロス1間隔判定部103で、同相ゼロクロス1間隔制御信号120がLレベルに変化している。また、同相ゼロクロス信号ZIfは、2つ前のゼロクロス信号ZIdとの間隔L2dfが、T2minより小さいので、前段のゼロクロス1間隔判定部103で、同相ゼロクロス2間隔信号1612がLレベルに変化している。ゼロクロス制御部105は、同相1間隔制御信号120または同相2間隔制御信号122のどちらかが無効(Lレベル)の場合に、同相ゼロクロス遅延信号1810を無効にするので、ZIcとZIfが無効になる。以上、同相軸に関する信号について述べたが、直交軸に関しても同様な処理が行われる。
このようにゼロクロス制御部105は、ゼロクロス1間隔とゼロクロス2間隔がともにHレベル(有効)である場合に限って、有効ゼロクロス信号124、125を出力する。
図20(A)は、ゼロクロス切替部106の構成を示すブロック図である。ゼロクロス切替部は選択回路2000を備え、図20(B)に示す真理値表にしたがって動作する。制御信号Sが0の場合は、出力(C1、C2)に入力(B1、B2)を選択し、Sが1の場合は、入力(A1、A2)を選択する。この選択回路2000により、フレームの受信に際し、PRとUWを受信するまで、すなわち、フレーム受信信号129がLレベルの場合は、同相有効ゼロクロス信号124と直交有効ゼロクロス信号125を、それぞれ、同相位相誤差情報126と直交位相誤差情報127として出力し、UWを受信した後、すなわち、フレーム受信信号がHレベルの場合は同相ゼロクロス信号114および直交ゼロクロス信号115を位相誤差情報として出力する。
図1のクロック生成部107の詳細な構成を図21に示す。本発明の主たる目的は、位相
誤差情報(ここではゼロクロス信号に基づいている)の効果的な抽出方法を示すことであるので、クロック生成部107に関する詳細な動作説明について概説にとどめる。クロック生成部107は、位相誤差検出部2100、ループフィルタ部2101、ディジタルVCO部2102を含む。位相誤差検出部2100は、ディジタルVCO部2102が出力するシンボルクロック128のタイミングを基に、入力する位相誤差情報の位相を評価し、シンボルクロック128と位相誤差情報の位相との差を位相誤差信号として出力する。ループフィルタ部2101は、位相誤差信号に対して平滑処理を行い、周波数制御値を出力する。ディジタルVCOは、周波数制御値をもとに、シンボルクロック128を生成する。
図1のフレーム受信検出部108の詳細な構成を図22に示す。
フレーム受信検出部108は、UW検出部2200とフレーム終端検出部2201とフレーム受信信号生成部2202を備える。UW検出部2200は、検波信号110、111とシンボルクロック128を基にUWを検出し、UW検出信号2210を出力する。フレーム終端検出部2201は、フレームの終端を検出し、フレーム終端検出信号2211を出力する。フレーム受信信号生成部2202は、UW検出信号2210とフレーム終端検出信号2211とを基に、フレーム受信信号129を出力する。このように、フレーム受信検出部108は、フレームの受信状態を制御する信号であるフレーム受信信号129を出力する。
図23は、フレーム受信信号129のタイミングチャートを示す模式図である。
PRの先頭を受信しているとき、すなわち、UWの受信が完了するまではLレベルで、UWを検出後、データ部を受信している間はHレベルを維持する。したがって、ゼロクロス切替部は、フレーム受信信号がLレベルであれば、有効ゼロクロス信号を出力し、Hレベルであればゼロクロス信号を出力する。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係るクロック再生回路1は、ゼロクロスする1つの時間間隔であるゼロクロス1間隔だけでなく、隣接するゼロクロス間隔を加算したゼロクロス2間隔についても、ゼロクロス1間隔の判定の場合とは別の所定間隔で判定する。そして、ゼロクロス1間隔とゼロクロス2間隔がともにそれぞれ所定の範囲内である
場合に、ゼロクロス信号を有効にする。すなわち、確からしいアイのみを位相誤差情報にするので、バースト先頭におけるクロック再生の位相引き込みを速くすることが特徴である。
また、本発明の第1の実施形態に係るクロック再生回路1は、フレーム先頭において位相誤差補正回路402の補正値の引き込みの段階で、検波信号412が位相ずれを含んだ状態であっても、クロックの位相引き込みを行うことができる。クロック再生回路1がシンボルクロック128の位相を引き込むと、位相誤差補正回路402が正しい補正値で位相誤差を補正することができる。したがって、UW以降は位相ずれが補正された検波信号142でクロック再生が行われ、クロック再生回路1と位相誤差補正回路402はともに安定に動作する。
次に、本発明の第1の実施形態に係るクロック再生回路1の具体的な動作例として、受信信号のπ/4シフトDQPSK信号が、周波数ずれと雑音とを含んだ場合で説明する。
図24は、位相ずれ+45度と雑音を含むπ/4シフトDQPSKの検波信号の交番パターン時の遷移を示す。検波部401に入力する信号は、サンプリングされたディジタル信号であって、1シンボルあたり12サンプルでサンプリングされているものとする。入力信号を
(数2)
S(n)=I(n)+j・Q(n) (n=0,1,2,3,・・・)
とし、同相成分をI(n)、直交成分をQ(n)とする。
検波部401で、1シンボルの時間長だけ遅延させた信号と遅延検波を行う。遅延検波出力をD(n)とすると、D(n)は、
(数3)
D(n)={I(n)+j・Q(n)}・{I(n−12)+j・Q(n−12)}*
(n=12,13,14,・・・)と表される。なお、式の中で、*は複素共役を示す。
クロック再生回路1には、遅延検波出力D(n)が位相誤差補正回路402で位相補正された後の信号が入力する。具体的には、位相補正された同相検波信号の符号112と直交検波信号の符号113とが入力される。ゼロクロス検出部101ではそれぞれの符号変化を前後のサンプルで評価し、同相ゼロクロス信号と直交ゼロクロス信号を出力する。ゼロクロス信号は、符号変化がある場合に1サンプルの時間長でHレベルになる。
図25は、位相ずれ+45度と雑音を含んだ検波信号の同相軸成分に関する信号のタイミングチャートの一部を示す。
図25において、同相ゼロクロス信号がHレベルになった時間位置を、時間の古い順に、ZIa、ZIb、ZIc、ZId、ZIe、ZIf、ZIgとする。ゼロクロス間隔検出部116で、同相ゼロクロス信号116が発生したサンプル間隔をカウントする。図25おいて、ZIaとZIbのサンプル間隔が5サンプルであることを示す。同相ゼロクロス間隔信号102は、ゼロクロス1間隔判定部103で、最小間隔T1minと最大間隔T1maxの所定範囲内にあるかを判定する。
ここで、ゼロクロス信号は、雑音の影響により、周波数ずれがない場合、1シンボル間隔を中心に、前後に変動する。したがって、雑音の影響を考慮して、最小間隔T1minと最大間隔T1maxを設定する必要がある。例えば、T1min=0.5T=6サンプル、T1max=1.5T=18サンプルに設定する。なお、Tはシンボル周期である。
したがって、ゼロクロス1間隔判定部103では、同相ゼロクロス間隔信号116について、6サンプル以上、18サンプル以下の間隔、すなわち、ZIbとZIc間のL1Ibcと、ZIdとZIe間のL1Ideと、ZIeとZIf間のL1Iefで有効になり、同相1間隔制御信号120がHレベルで出力される。一方、ZIaとZIb間のL1Iabと、ZIcとZId間のL1Icdで無効になるため、同相1間隔制御信号120がLレベルで出力される。
さらに、同相ゼロクロス間隔信号116はゼロクロス2間隔判定部104にも入力される。ゼロクロス2間隔判定部104は、図16に示すようにゼロクロス間隔記憶部1600で、同相間隔タイミング信号117が出力されるたびに、同相ゼロクロス間隔信号116を記憶する。そして、同相ゼロクロス間隔信号116とゼロクロス間隔記憶部160で記憶されている値とが加算されて同相ゼロクロス2間隔信号1612が算出される。図25において、ZIaとZIc間の間隔L2Iac=5+6=11、ZIbとZId間の間隔L2Ibd=6+5=11、ZIdとZIf間の間隔L2Idf=5+7=12、ZIeとZIg間の間隔L2Ieg=7+6=13となる。これらの同相ゼロクロス2間隔信号1612は、2間隔判定部1604で、最小間隔T2minと最大間隔T2maxの範囲内であるかを判定される。
ここで、PR部は交番パターンなので、理想的には2シンボル周期で2回のゼロクロスが発生するのが望ましい。しかし、位相ずれがある場合に、振幅変動が短くなる方の軸のゼロクロス信号は、発生周期が乱れ、1シンボル周期内に複数のゼロクロスが発生しうる(図24においては、同相軸)。一方、振幅変動が長くなる方の軸のゼロクロス信号は、1シンボル周期で発生し、その雑音による変動は小さくなる(図25においては、直交軸)。したがって、2シンボル周期で2回発生するゼロクロス信号を有効にし、1シンボル周期から外れた時間間隔で発生するゼロクロス信号を無効になるように、最小間隔T2minと最大間隔T2maxを設定すれば、同相軸と直交軸のゼロクロス信号から、効果的に位相誤差情報を抽出することができる。そこで、T2min=T×1.5=12×1.5=18サンプル、T2max=T×2.5=12×2.5=30サンプルと設定する。
図25において、同相ゼロクロス2間隔信号1612はすべて、18サンプル以下であるので、同相2間隔制御信号122はLレベル(無効)で出力される。したがって、同相ゼロクロス遅延信号1810は、すべて無効化されて、同相有効ゼロクロス信号124はLレベルのままになる。
このように、交番パターンにおいて、ゼロクロスの発生間隔が短くなる場合、ゼロクロスの発生間隔について1つの間隔だけで判定すると有効になる場合でも、2つの間隔も合わせて判定すると無効になる。したがって、より正確に有効なアイを選別し、有効な位相誤差情報を得ることができる。
同様に、直交軸のゼロクロスについて述べる。
図26は、位相ずれ+45度と雑音を含んだ検波信号の直交軸成分に関する信号のタイミングチャートの一部を示す。図26において、直交ゼロクロス信号115がHレベルになった時間位置を、ZQa、ZQb、ZQc、ZQdとして示す。ゼロクロス間隔検出部102 で、直交ゼロクロス信号115がHレベルになるサンプル間隔をカウントする。図26おいて、ZQaとZQbのサンプル間隔が12サンプル、ZQbとZQcのサンプル間隔が11サンプルであることを示す。直交ゼロクロス間隔信号118はゼロクロス1間隔判定部103で、直交ゼロクロス間隔信号118が最小間隔6サンプルと最大間隔18サンプルの範囲内にあるかを判定する。したがって、ゼロクロス1間隔判定部103において、直交ゼロクロス間隔信号118のすべてが有効になり、直交1間隔制御信号121がすべてHレベル(有効)で出力される。
さらに、直交ゼロクロス間隔信号118はゼロクロス2間隔判定部104にも入力される。ゼロクロス2間隔判定部104では、同相軸の場合と同様に、図16に示すゼロクロス間隔記憶部1601で、直交間隔タイミング信号119が出力されるたびに、直交ゼロクロス間隔118を記憶する。そして、直交ゼロクロス間隔信号118とゼロクロス間隔記憶部1601で記憶されている値とが加算されて直交ゼロクロス2間隔信号1613が算出される。図26において、L2Qac=12+11=23となる。直交ゼロクロス2間隔信号1613は、2間隔判定部1605で、その間隔が最小間隔18サンプルと最大間隔30サンプルの範囲内にあるかを判定される。図26において、直交ゼロクロス2間隔信号1613はすべて、18サンプル以上、かつ、30サンプル以下であるので、直交2間隔制御信号123はHレベル(有効)で出力される。したがって、直交ゼロクロス遅延信号1811は、すべて有効と判定され、直交有効ゼロクロス信号125として出力される。
受信装置4がPR部を受信する段階ではUW部を受信する前なので、フレーム受信検出部108は、フレーム受信信号129をLレベルで出力する。これにしたがって、ゼロクロス切替部106は、ゼロクロス制御部105の出力である、同相有効ゼロクロス信号124と直交有効ゼロクロス信号125を選択し、クロック生成部107に出力する。そして、受信装置4がUW部を受信し終えたら、フレーム受信信号がHレベル(データ部受信中)になり、ゼロクロス切替部106はゼロクロス信号を選択する。そして、クロック生成部107は、クロック位相を調整し、生成されたシンボルクロックは、図4に示す位相誤差補正回路402に入力され、正しい位相補正値を求めることができる。
以上に示すように、本実施形態に係るクロック再生回路1によれば、周波数ずれを含むフレーム信号を受信し始める初期段階において、シンボル周期から外れた同相成分のゼロクロス信号を無効にし、シンボル周期で発生する直交成分のゼロクロス信号を有効することができるので、バースト先頭におけるシンボルクロックの位相の引き込みを速くすることが特徴である。なお、以上の説明では、位相ずれに関して+45度の場合を示したが、−45度の場合は、同様に直交ゼロクロス信号115を無効にし、シンボル周期で発生する同相ゼロクロス信号114が有効にするので、同様の効果が得られる。また、周波数ずれを含んでいてもクロック生成の位相を引き込めるので、位相誤差補正回路402における補正値を正しく求めることができる。
(第2の実施形態)
図27は、本発明の第2の実施形態に係るクロック再生回路27の構成を示すブロック図である。クロック再生回路27は、ゼロクロス検出部101、ゼロクロス間隔検出部102、ゼロクロス中央検出部2700、ゼロクロス1間隔判定部103、ゼロクロス2間隔判定部104、ゼロクロス中央制御部2701、ゼロクロス切替部2702を備える。
図28は、クロック再生回路27を含む受信装置28の構成を示すブロック図である。クロック再生回路27以外は、図4に示した第1の実施形態に係る受信装置4と同じ構成をとる。クロック再生回路27は、図28に示す受信装置28に内蔵して使用される点、図2に示すフレーム構造を有する検波信号が入力される点、および、検波信号410のPR部は交番パターンする点、フレーム受信信号129を基に、ゼロクロス信号を切り替える点で、第1の実施形態に係るクロック再生回路1と共通する。本実施形態のうち、ゼロクロス検出部101、ゼロクロス間隔検出部102、ゼロクロス1間隔判定部103、ゼロクロス2間隔判定部104、フレーム受信検出部108は、第1の実施形態と同一の構成で、同一の動作をするので、同一の参照番号を付して説明を省略する。
クロック再生回路27は、PR部における位相誤差情報を、隣接するゼロクロスの中央の時間位置を求め、その時間位置でゼロクロス中央信号を発生させる。そして、ゼロクロス信号の発生間隔に基づいてゼロクロス中央信号の有効または無効を判定する。有効と判定したゼロクロス中央信号のみを有効ゼロクロス中央信号として位相誤差信号とすることを特徴とする。これにより、交番パターンにおいて隣接するゼロクロス間隔のデューティー比が劣化する場合でも、位相誤差情報をシンボル周期で発生させることができる。
以下、第1の実施形態との相違点を中心に、ゼロクロス中央検出部2700、ゼロクロス中央制御部2701の詳細を述べる。
図29は、ゼロクロス中央検出部2700の詳細な構成を示すブロック図である。
ゼロクロス中央検出部2700は、2分の1回路2900、2901と、カウンタ2902、2903と、パルス発生器2904、2905とからなる回路で構成される。同相ゼロクロス間隔信号116と直交ゼロクロス間隔信号118は、2分の1回路2900、2901に加えられ、その信号が示す時間間隔の2分の1の値を求め、カウンタ2902、2903にセット信号として入力される。カウンタ2902、2903にはリセット信号として同相間隔タイミング信号117と直交間隔タイミング信号119が加えられていて、前記2分の1回路2900、2901で求めた値にセットされた後、リセットされるまでの間、パルス発生器2904、2905が発生するパルスをカウントする。リセット直前にパルスを発生し、同相ゼロクロス中央信号2710と直交ゼロクロス中央信号2711として出力される。
図30は、ゼロクロス中央検出部2700における信号が変化する様子を示すタイミングチャートである。間隔タイミング信号で、カウンタをリセットし、ゼロクロス間隔の2分の1の値、すなわちL1/2をパルス発生器が発生するサンプルリングクロックのカウントをする。カウンタ値がL1/2の値になったら1サンプルの幅でパルスを発生させ、同相ゼロクロス中央信号2710と直交ゼロクロス中央信号2711を出力する。
図31は、ゼロクロス中央制御部2701の詳細な構成を示すブロック図である。遅延調整部3100と論理積回路1801、1802、1803、1804で構成される。同相1間隔制御信号120と同相2間隔制御信号122がともにハイレベル(ここでは、有効の場合)の場合に、同相ゼロクロス中央信号2710を有効にし、同相有効ゼロクロス中央信号2712を出力する。直交成分についても同様な処理を行い、直交有効ゼロクロス中央信号2713を出力する。
図32は、ゼロクロス中央制御部2701における同相成分に関する信号の変化を示すタイミングチャートである。
同相ゼロクロス中央信号2710、同相1間隔制御信号120および同相2間隔制御信号122のもとになった同相ゼロクロス信号114も合わせて示す(図32中、点線で囲んだ信号)。同相ゼロクロス中央信号2710に対し、同相1間隔制御信号120または同相2間隔制御信号122がLレベル(無効)の場合、無効(Lレベル)にする。図32においては、同相ゼロクロス中央信号のCIbとCIeが無効になり、同相有効ゼロクロス中央信号2712が出力される。なお、同相ゼロクロス中央信号2710と、同相1間隔制御信号120および同相2間隔制御信号122の処理遅延差を吸収するために、遅延調整部3100で、同相ゼロクロス中央信号2710を固定遅延T2setだけ遅延させておく。同相軸に関する信号について述べたが、直交軸に関しても同様な処理が行われる。
このように、本実施形態に係るクロック再生回路27は、隣接するゼロクロス信号の中央のタイミングでゼロクロス中央信号を発生させ、PRを受信するときはこれを位相誤差情報とし、UW受信後、データ部を受信する時は、フレーム受信信号を基に、ゼロクロス信号を位相誤差情報となるように切り替えることが特徴である。
次に、本発明の第2の実施形態に係るクロック再生回路の具体的な動作例を示す。信号として、特許文献2に示されるPSK−VP方式で変調されたフレームを受信する場合を述べる。
特許文献2に示されるPSK−VP方式は、マルチパスフェージング環境において、良好な受信特性を示す。1シンボル内の位相遷移に冗長性を加えることで、先行波に対する
遅延波の遅延量が、シンボル長Tに対してT/2を超える場合でも、マルチパスの位相関係によらずアイが開き、復調できることが特徴である。
ここでは、図5のπ/4シフト系の位相遷移に従うQPSK−VP方式(以下、π/4シフトDQPSK−VP方式)で検討する。π/4シフトDQPSK−VP方式は、第1の実施形態で示したπ/4シフトDQPSK方式の場合と同様に、検波信号の遷移が弓形になり、この現象は、特にマルチパス環境において顕著に表れる。以下において、マルチパス環境として2波モデルを想定する。
図33は2波モデル環境下のπ/4シフトDQPSK−VP方式の検波信号の交番パターン時の遷移を示す。なお、1波目と2波目は等電力で、2波目の遅延量をT/2シンボルとし
た場合である。位相ずれと雑音は付加していない。このように、シンボル間の遷移の途中が原点を通らず、さらに交番軸に対して同じ方向を遷移する弓形になり、大きく湾曲する。
次に、信号が周波数ずれに起因する位相ずれと雑音を含む場合について述べる。
位相ずれが±45度の場合、図33に示した信号遷移が、図6に示したπ/4シフトDQPSK方式の信号遷移と同様に弓形であることから、第1の実施形態で述べたようなゼロクロス1間隔判定部103とゼロクロス2間隔判定部104を用いて位相誤差情報を抽出する効果は、本実施形態に係るクロック再生回路27でも同様に有する。したがって、第2の実施形態においては、位相ずれが+20度の場合で説明する。
図34は、位相ずれ+20度と雑音を含む2波環境下のπ/4シフトDQPSK−VPの検波信号の遷移を示す。 検波部401に入力する信号は、サンプリングされたディジタル信号であって、1シンボルあたり16サンプルでサンプリングされているものとする。
入力信号を
(数4)
S2(n)=I2(n)+j・Q2(n) (n:正の整数)
とし、同相成分をI2(n)、直交成分をQ2(n)とする。
検波部401で、1シンボルの時間長だけ遅延させた信号と遅延検波を行う。遅延検波出力をD2(n)とすると、D2(n)は、
(数5)
D2(n)={I2(n)+j・Q2(n)}・{I2(n-16)+j・Q2(n-16
)}*
(n=16,17,18,・・・)
と表される。
クロック再生回路27には、遅延検波出力D(n)が位相誤差補正回路402で位相補正された信号が入力する。具体的には、位相補正された同相検波信号の符号112と直交検波信号の符号113が入力される。ゼロクロス検出部101ではそれぞれの符号変化を前後のサンプルで評価し、同相ゼロクロス信号と直交ゼロクロス信号を出力する。ゼロクロス信号は、符号変化がある場合に1サンプルの時間長でHレベルになる。
図35は、位相ずれ+20度と雑音を含んだ検波信号の同相軸成分に関する信号のタイミングチャートの一部を示す。
図35において、同相ゼロクロス信号114がHレベルになった時間位置を、時間の古い順に、ZIa、ZIb、ZIc、ZId、ZIe、ZIfとする。ゼロクロス間隔検出部102で、同相ゼロクロス信号114が発生したサンプル間隔をカウントする。図35おいて、ZIaとZIbのサンプル間隔L1Iabが7サンプルであることを示す。同相ゼロクロス間隔信号116は、ゼロクロス1間隔判定部101で、最小間隔T1minと最大間隔T1maxの所定範囲内にあるかを判定する。ここでは、第1の実施例と同様に、Tをシンボル周期として、T1min=0.5T=8サンプル、T1max=1.5T=24サンプルに設定する。したがって、ゼロクロス1間隔判定部101では、図35に示す同相ゼロクロス間隔信号116について、8サンプル以上、24サンプル以下の間隔、すなわち、ZIbとZIc間のL1Ibcと、ZIdとZIe間のL1Ideで有効になり、同相1間隔制御信号120がHレベルで出力される。一方、ZIaとZIb間のL1Iabと、ZIcとZId間のL1Icdで無効になり、同相1間隔制御信号がLレベルで出力される。
さらに、同相ゼロクロス間隔信号116はゼロクロス2間隔判定部104にも入力される。ゼロクロス2間隔判定部104は、ゼロクロス間隔記憶部1600で、同相間隔タイミング信号が出力されるたびに、同相ゼロクロス間隔信号116を記憶する。そして、同相ゼロクロス間隔信号116とゼロクロス間隔記憶部1600で記憶されている値とが加算されて同相ゼロクロス2間隔信号1612が算出される。図35において、ZIaとZIc間の間隔L2Iac=7+24=31、ZIbとZId間の間隔L2Ibd=24+5=29、ZIcとZIe間の間隔L2Ice=5+24=29となる。これらの同相ゼロクロス2間隔信号1612は、2間隔判定部1604で、最小間隔T2minと最大間隔T2maxの範囲内であるかを判定される。
ここでは、第1の実施例と同様に、Tをシンボル周期として、T2min=1.5T=24サンプル、T2max=2.5T=40サンプルに設定する。図35において、同相ゼロクロス2間隔信号1612はすべて、24サンプル以上、40サンプル以下であるので、同相2間隔制御信号122はHレベル(有効)で出力される。
したがって、同相ゼロクロス中央遅延信号3110は、CIbとCIdとが有効化され、CIaとCIdとが無効化される。
このように、ゼロクロスの発生間隔が短くなる部分で発生する同相ゼロクロス中央信号2710を無効にし、長くなる部分を有効にする。また、入力信号が交番パターンであるので、ゼロクロス中央信号は、シンボル周期の整数倍で出力される。したがって、より正確に有効なアイを選別し、有効な位相誤差情報を得ることができる。
同様に、直交軸のゼロクロスについて述べる。
図36は、位相ずれ+20度と雑音とを含んだ検波信号の直交軸成分に関するタイミングチャートを示す。
図36において、直交ゼロクロス信号115がHレベルになった時間位置を、ZQa、ZQb、ZQc、ZQd、ZQe、ZQfとして示す。ゼロクロス間隔検出部102で、直交ゼロクロス信号115がHレベルになるサンプル間隔をカウントする。図36おいて、ZQaとZQbのサンプル間隔が12サンプル、ZQbとZQcのサンプル間隔が22サンプルであることを示す。ゼロクロス1間隔判定部101は、直交ゼロクロス間隔信号118が最小間隔8サンプルと最大間隔24サンプルの範囲内にあるかを判定する。したがって、ゼロクロス1間隔判定部101において、直交ゼロクロス間隔信号118のすべてが有効になり、直交1間隔制御信号121がHレベルで出力される。
さらに、直交ゼロクロス間隔信号118はゼロクロス2間隔判定部104にも入力される。ゼロクロス2間隔判定部104では、同相軸の場合と同様に、ゼロクロス間隔記憶部1601で、直交間隔タイミング信号119が出力されるたびに、直交ゼロクロス間隔118を記憶する。そして、直交ゼロクロス間隔信号118とゼロクロス間隔記憶部1601で記憶されている値とが加算され直交ゼロクロス2間隔信号1613が算出される。図36において、L2Qac=12+22=34、L2Qbd=22+10=32、L2Qce=10+23=33となる。直交ゼロクロス2間隔信号1613は、2間隔判定部1605で、最小間隔24サンプルと最大間隔40サンプルの範囲内にあるかを判定される。
図36において、直交ゼロクロス2間隔信号1613はすべて、24サンプル以上、かつ、40サンプル以下であるので、直交ゼロクロス2回分の間隔制御信号2713はHレベル(有効)で出力される。したがって、直交ゼロクロス中央遅延信号3111は、すべて有効と判定され、直交有効ゼロクロス中央信号2713として出力される。
以上に示すように、図34に示すようなマルチパス環境で弓形に変形した検波信号に対し、フレーム先頭のPR部の交番パターンで,シンボル周期から外れた同相成分のゼロクロス信号を無効にし、シンボル周期で発生する直交成分のゼロクロス信号を有効することができるので、バースト先頭におけるシンボルクロックの位相引き込みを速くすることができる。なお、以上の説明では、位相ずれに関して+20度の場合を示したが、−20度の場合は、同様に直交ゼロクロス中央信号2713を無効にし、シンボル周期で発生する同相ゼロクロス中央信号2710を有効にするので、同様の効果が得られる。
次に、クロック生成部107は、有効位相誤差情報126、127をもとにクロックの位相を調整する。生成されたシンボルクロック128は、図28に示す位相誤差補正回路402に入力され、正しい位相補正値が求められる。UW部を受信し終えたら、フレーム受信信号129がHレベルになるので、ゼロクロス切替部2702はゼロクロス中央信号2710、2711からゼロクロス信号114、115に切り替えて、有効位相誤差情報126、127として出力する。
なお、受信装置28は、位相誤差補正回路402を含むが、位相誤差補正回路27がない場合、すなわち、検波部401からの検波信号411が、直接にクロック再生回路27に接続されている場合でも、周波数ずれを含むフレーム信号に対し、交番パターンを用いてシンボルクロックを再生することができる。
上記各実施の形態は、本発明の最良の実施形態を示したものであり、本発明が上記実施の形態に限定解釈されないことは勿論である。以下に、本発明が適用できる範囲を列挙しながら説明する
(A)実施の形態2では、変調方式としてπ/4シフトDQPSK−VP方式を用いているが、π/4シフトDQPSK方式においても、図11に示す遷移AB123と遷移AB412の場合で、同様の効果を期待できる。遷移AB12の場合は、片方軸(図11では、同相軸)で最大1間隔長T1maxを越えるので、その位相誤差情報のみを無効にする。

(B)本発明は、さらに、入力信号の中に、隣接するシンボルの位相が180度反転する交番パターンを含む場合に適応可能であるため、変調方式には依存せず、BPSK方式やQPSK方式とπ/4シフトQPSK、8相PSK方式とπ/8シフト8相PSK方式、さらに、8相PSK−VP方式とπ/8シフト8相PSK―VP方式などのPSKディジタル変調方式に対して効果を発揮する。
以下に、π/8シフト8相PSK方式に適用できる理由を説明する。
図38は、π/8シフト8相PSK方式における検波前信号の信号空間ダイアグラムである。
図39は、π/8シフト8相PSK方式の差動符号化規則の一例である。
図38において、送信データ3ビットを組に1シンボルに割り当てられ、図39に示す差動符号化規則に応じてシンボルが遷移する。例えば点Aから、送信データに応じてS1からS8の信号点に遷移する。
図40は、π/8シフト8相PSK方式における遅延検波信号の信号空間ダイアグラムである。
図41は、π/8シフト8相PSK方式による検波前信号の交番パターン時の信号遷移である。
例えば、図40に示すように、プリアンブルの交番パターンとして、ビット系列で[0
11 101]を繰り返した系列を用いてS3とS7を選択する。このとき、信号点の遷
移は、図41のように―3π/8と5π/8とを繰り返す。
図42は、π/8シフト8相PSK方式による検波前信号の交番パターン時の遷移の中間点を示す概略図である。
このとき、図42に示す信号の遷移の中間点(Man、Mbn⊆ n=1,2,3,4)に着
目すると、
Ma1: ma・exp(π/16)、 Mb1: mb・exp(3π/16)
Ma2: ma・exp(5π/16)
Ma3: ma・exp(9π/16)、 Mb2: mb・exp(11π/16)
Ma4: ma・exp(13π/16)
と表される。よって、隣接する中間点(Ma1とMb1、Mb1とMa2、Ma3Mb2とMb2、Mb2とMa4)における遅延検波出力は、どの組み合わせにおいても、
[数2]
mamb・exp(π/8) (式2)
となる。これは、遅延検波信号の遷移が2つの信号点の中間において、必ずπ/8の位相方向に成分をもつことを示す。図42においては遷移の一部を示したが、他の遷移も同様である。
図43は、π/8シフト8相PSK方式における交番パターン時の信号遷移である。
図43に示すように、遷移の中間点において交番軸に対して垂直方向のπ/8の位相方向に成分をもち、交番軸に対して同じ方向を遷移することを意味する。このように、π/8シフト8相PSK方式では、ビット系列が信号空間で交番パターンである場合、遅延検波の信号遷移が弓形になる。したがって、図44に示すような位相ずれ+67.5度の場合
に1シンボル周期にゼロクロス点が複数回発生する。そこで、本発明に係るクロック再生回路において、波信号をゼロクロス信号とすれば、このように1シンボル周期にゼロクロス点が複数回発生するゼロクロス信号に対して効果的にゼロクロス信号の有効無効を判定するので、バースト先頭におけるシンボルクロックの位相引き込みを速くすることができる。なお、π/8シフト8相PSK―VP方式の場合も、信号空間ダイアグラムは図38に示すπ/8シフト8相PSK方式と同じなので、同様の効果を発揮する。

(C)上記(B)で説明したように、本発明に係るクロック再生回路は、特に、隣接シンボルの信号点が所定位相シフトした2組の信号点を遷移するπ/4シフトQPSKやπ/8シフト8相PSK方式などにおいて、交番パターン時の信号遷移が弓形になるために効果を発揮するが、位相シフトしない、BPSK方式(Binary Phase Shift Keying方式)、QPSK方式(Binary Phase Shift Keying方式)、8相PSK方式などにも適用できる。
以下にこの点を説明する。
BPSK方式に適用できる理由
図45は、BPSK方式の検波信号の信号空間ダイアグラムである。
図46は、BPSK方式の符号化規則の一例である。
図45に示すように、BPSK方式の検波信号は、図46の符号化規則にしたがって2つの信号点を遷移する。
図47は、BPSK方式の検波信号が雑音を含む場合の模式図である。
図48は、BPSK方式の検波信号が雑音を含む場合の信号遷移の模式図である。
第4象限にある信号点Aから第2象限または第3象限にある信号点Bに遷移する際、図48に示すような遷移するが、遷移AB4123において、1シンボル周期にゼロクロス点が複数回発生する。そこで、本発明に係るクロック再生回路において、検波信号をゼロクロス信号とすれば、遷移AB4123のように1シンボル周期にゼロクロス点が複数回発生するゼロクロス信号に対して効果的に有効無効を判定するので、バースト先頭におけるシンボルクロックの位相引き込みを速くすることができる。
QPSK方式に適用できる理由
図49は、QPSK方式における検波信号の信号空間ダイアグラムである。
図50は、QPSK方式の符号化規則の一例である。
図49に示すように、送信データ2ビットを組に1シンボルに割り当てられ、図50に示す符号化規則に応じてシンボルが遷移する。例えば、図49でプリアンブルの交番パターンとして、ビット系列で[01 10]を繰り返した系列を用いてS2とS4を選択する。図51は、交番パターンのQPSK信号が位相ずれ+45度を含む場合の検波信号の信号遷移である。
図51に示すように、+45度の位相ずれが生じるとI軸上を遷移する。したがって、図48で示した位相遷移と同様に、雑音を含むと1シンボル周期にゼロクロス点が複数回発生する。そこで、本発明に係るクロック再生回路において検波信号をゼロクロス信号とすれば、このように1シンボル周期にゼロクロス点が複数回発生するゼロクロス信号に対して効果的に有効無効を判定するので、バースト先頭におけるシンボルクロックの位相引き込みを速くすることができる。
8相PSK方式に適用できる理由 図52は、8相PSK方式における検波信号の信号空間ダイアグラムである。
図53は、8相PSK方式の符号化規則の一例である。
図52に示すように、送信データ3ビットを組に1シンボルに割り当てられ、図53に示す符号化規則に応じてシンボルが遷移する。例えば、図52で、プリアンブルの交番パターンとして、ビット系列で[000 110]を繰り返した系列を用いてS1とS5を選択する。
図54は、交番パターンの8相PSK信号の検波信号の信号遷移である。
このとき、図54に示すようにI軸上を遷移する。したがって、図48で示した位相遷移と同様に、雑音を含むと1シンボル周期にゼロクロス点が複数回発生する。そこで、本発明に係るクロック再生回路検波信号をゼロクロス信号とすれば、このように1シンボル周期にゼロクロス点が複数回発生するゼロクロス信号に対して効果的に有効無効を判定するので、バースト先頭におけるシンボルクロックの位相引き込みを速くすることができる。

(D)実施の形態においては、ゼロクロス1回分の時間間隔とゼロクロス2回分の時間間隔がそれぞれ所定間隔から外れていたらその時のシンボルクロックを無視する取り扱いをしているが、ゼロクロス2回分の時間間隔だけを対象とし、その間隔が所定間隔から外れていたら、シンボルクロックを無視する形態での実施も、本発明は含む。その場合も、1シンボル周期にゼロクロス点が2回発生するゼロクロス信号に対して効果があるからである。

(E)実施の形態では、ゼロクロス1回分と2回分の時間間隔を対象として所定の時間間隔に入るか否か判断しているが、ゼロクロス2回分と3回分を対象とし、更には、ゼロクロスM回分とN回分(ただし、N、Mは2以上の正の整数で、M<Nである。)を対象として、所定の時間間隔に入るか否かを判断しても良い。ゼロクロスの回数を多くすると、それだけ、無視されるゼロクロス数が増えることとなるが、反面、生成されるシンボルクロックの精度が高くなる。

(F)図1に示したクロック再生回路1の全体或いは主要部は、1つのLSIチップの中に組み込むことが出来る。あるいは、クロック再生回路1を含む受信装置の全体或いは主要部は、1つのLSIチップの中に組み込むことが出来る。
本発明に係るクロック再生回路および受信装置は、隣接するシンボルの位相が180度反転する交番パターンを含む信号に対して、位相引き込みが速くなるので、各種の有線通信システムや無線通信システムおいて使用することができる。また、2値ディジタルデータの極性が連続して変化するパターンに対しても同様の効果を期待できるので、記録媒体の記録情報を再生するディジタル信号再生装置などにおいても使用することができる。
本発明の第1の実施形態に係るクロック再生回路の構成を示すブロック図 一般的なフレーム構成を示す模式図 クロック再生回路におけるクロックの調整を模式的に示した図 一般的な受信装置の構成を示すブロック図 2つの情報ビットに対する位相遷移量を示す表 π/4シフトDQPSK方式による検波信号の交番パターン時の遷移を示す模式図 π/4シフトDQPSK方式による検波前信号の交番パターン時の遷移を示す模式図 図7の信号遷移の中間点を示す模式図 位相ずれがない場合のゼロクロス信号のタイミングチャート 図6に示す検波信号に、+45度の位相ずれと雑音を加えた場合の信号遷移の模式図 図10に示す検波信号が、同相軸と直交軸を交差する様子を示した模式図 遷移AB4123におけるゼロクロス信号と位相誤差を示す模式図 ゼロクロス検出部13の詳細な構成を示すブロック図 ゼロクロス間隔検出部102の詳細な構成を示すブロック図 ゼロクロス1間隔判定部103の信号タイミングを示す模式図 ゼロクロス2間隔判定部104の詳細な構成を示すブロック図 同相ゼロクロス2間隔判定部104における信号の遷移を示すタイミングチャート ゼロクロス制御部105の詳細な構成を示すブロック図 ゼロクロス制御部105における信号の遷移を示す同相軸に関するタイミングチャート ゼロクロス切替部106の詳細な構成を示すブロック図 クロック生成部107の詳細な構成を示すブロック図 フレーム受信検出部108の詳細な構成を示すブロック図 フレーム受信信号129のタイミングチャートを示す模式図 位相ずれ+45度と雑音を含むπ/4シフトDQPSKの検波信号の交番パターン時の遷移を示す模式図 位相ずれ+45度と雑音を含んだ検波信号の同相軸成分に関する信号のタイミングチャートの一部 位相ずれ+45度と雑音を含んだ検波信号の直交軸成分に関する信号のタイミングチャートの一部 本発明の第2の実施形態に係るクロック再生回路27の構成を示すブロック図 クロック再生回路27を含む受信装置28の構成を示すブロック図 ゼロクロス中央検出部2700の詳細な構成を示すブロック図 ゼロクロス中央検出部2700における信号の変化を示すタイミングチャート ゼロクロス中央制御部2701の詳細な構成を示すブロック図 ゼロクロス中央制御部2701における同相成分に関する信号の変化を示すタイミングチャート 2波環境下のπ/4シフトDQPSK−VP方式の検波信号の交番パターン時の遷移を示す模式図 位相ずれ+20度と雑音を含む2波環境下のπ/4シフトDQPSK−VPの検波信号の遷移を示す模式図 位相ずれ+20度と雑音を含んだ検波信号の同相軸成分に関する信号のタイミングチャートの一部 位相ずれ+20度と雑音を含んだ検波信号の直交軸成分に関するタイミングチャートの一部 特許文献1に記載されたクロック再生回路におけるエラー選択回路の構成を示すブロック図 π/8シフト8相PSK方式における検波前信号の信号空間ダイアグラム π/8シフト8相PSK方式の差動符号化規則 π/8シフト8相PSK方式における遅延検波信号の信号空間ダイアグラム π/8シフト8相PSK方式による検波前信号の交番パターン時の信号遷移 π/8シフト8相PSK方式による検波前信号の交番パターン時の遷移の中間点の概略図 π/8シフト8相PSK方式における交番パターン時の信号遷移 π/8シフト8相PSK方式の信号が位相ズレを生じている場合における交番パターン受信時の信号遷移 BPSK方式の検波信号の信号空間ダイアグラム BPSK方式の符号化規則 BPSK方式の検波信号が雑音を含む場合の模式図 BPSK方式の検波信号が雑音を含む場合の信号遷移の模式図 QPSK方式における検波信号の信号空間ダイアグラム QPSK方式の符号化規則 交番パターンのQPSK信号が位相ずれ+45度を含む場合の検波信号の信号遷移 8相PSK方式における検波信号の信号空間ダイアグラム 8相PSK方式の符号化規則 交番パターンの8相PSK信号の検波信号の信号遷移
符号の説明
1...本発明の第1の実施形態に係るクロック再生回路
27...本発明の第2の実施形態に係るクロック再生回路
101...ゼロクロス検出部
102...ゼロクロス間隔検出部
103...ゼロクロス1間隔判定部
104...ゼロクロス2間隔判定部
105...ゼロクロス制御部
106...ゼロクロス切替部
107...クロック生成部
108...フレーム受信検出部
110...同相検波信号
111...直交検波信号
112...同相検波信号の符号
113...直交検波信号の符号
114...同相ゼロクロス信号
115...直交ゼロクロス信号
116...同相ゼロクロス間隔信号
117...同相間隔タイミング信号
118...直交ゼロクロス間隔信号
119...直交間隔タイミング信号
120...同相1間隔制御信号
121...直交1間隔制御信号
122...同相2間隔制御信号
123...直交2間隔制御信号
124...同相有効ゼロクロス信号
125...直交有効ゼロクロス信号
126...同相位相誤差情報
127...直交位相誤差情報
128...シンボルクロック

4...受信装置
401...検波部
402...位相誤差補正回路
403...データ判定部
410...受信信号
411...検波信号
412・・・検波信号(位相誤差補正回路通過後)
413...受信データ

2710...同相ゼロクロス中央信号
2711...直交ゼロクロス中央信号
2701...ゼロクロス中央制御部
2712...同相有効ゼロクロス中央信号
2713...直交有効ゼロクロス中央信号
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