JP2003188863A - 伝送レート検出装置および伝送レート検出方法 - Google Patents

伝送レート検出装置および伝送レート検出方法

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JP2003188863A
JP2003188863A JP2001385400A JP2001385400A JP2003188863A JP 2003188863 A JP2003188863 A JP 2003188863A JP 2001385400 A JP2001385400 A JP 2001385400A JP 2001385400 A JP2001385400 A JP 2001385400A JP 2003188863 A JP2003188863 A JP 2003188863A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】送信信号の伝送レートが既知でない場合でも、
伝送レートが変わる度に設定値を変更したりハードを全
伝送レートに対して用意しておく、等の対応を不要と
し、ソフト・ハードの開発工数の増大、回路規模の増
大、を抑える。 【解決手段】ベースバンド信号を固定サンプリング周波
数でA/D変換するA/D変換手段102と、その出力
から伝送レート情報を検出する伝送レート検出手段10
4と、その出力と前記A/D変換手段102の出力と位
相誤差検出手段108の出力とを入力とし前記A/D変
換手段102の出力を伝送レートのN倍のサンプリング
周波数でサンプリングするのと等価な信号に変換する信
号変換手段106と、その出力を入力とし前記出力の最
適サンプリング点からのタイミングずれを検出する位相
誤差検出手段108とを備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信変調信号から
得られたベースバンド信号から、伝送レートを自動的に
検出する伝送レート検出装置、および、伝送レート検出
方法に関するものであり、特にその伝送レートを検出す
る方法の改良を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回路の一例として伝送レ
ート可変回路があった。図11に、この従来の伝送レー
ト可変回路の構成例を示す。
【0003】図において、101は受信信号から得られ
たベースバンド信号、102はベースバンド信号をA/
D変換するA/D変換手段、103はそのA/D変換出
力、106はA/D変換手段102の出力103を変換
する信号変換手段、107はその信号変換出力、108
は信号変換手段106の出力107の位相誤差を検出す
る位相誤差検出手段、109はその位相誤差情報信号で
ある。
【0004】以下、その動作について説明する。ベース
バンド信号101をA/D変換手段102でディジタル
信号103に変換する。このディジタル信号103を、
信号変換手段106により、伝送レートの整数倍のサン
プリング周波数でサンプリングしたのと等価な信号に変
換する。この信号変換処理を行うことにより、以降の復
調処理で、送信された原信号を取り出すことが可能とな
る。この時、信号変換手段106での制御方法として、
あらかじめ外部よりソフトウエアにより伝送レートを設
定し、伝送レートのN倍(Nは2以上の整数)のサンプ
リング周波数でサンプリングしたのと等価な信号に変換
する方法、またはあらかじめ伝送レートの種類が既知で
あるとして、それぞれの伝送レートに対応したハードウ
エアを全て設計しておき、それぞれの出力信号で復調処
理を行い、正しく処理が行われたものを選択する方法が
ある。そしてこれらのいずれかの方法で、伝送レートの
整数倍のサンプリング周波数でサンプリングしたのと等
価な信号となった信号変換手段106の出力107を、
位相誤差検出手段108に入力する。位相誤差検出手段
108では、サンプリング時に発生する、元々の送信信
号との間の位相誤差を検出し、位相誤差情報信号109
を信号変換手段106に入力して出力107で発生して
いた信号変換手段106の位相誤差を補正する。
【0005】以上の処理により、受信信号から得られた
ベースバンド信号から、送信された原信号の復調処理を
行う。従来の伝送レート可変回路は以上のように構成さ
れており、送信信号が予め定めたいずれの伝送レートで
伝送されたものでも、これを復調することが可能であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の伝送レート可変回路では、ソフトウエアで伝
送レート設定を行うにせよ、ハードウエアで対応するに
せよ、送信信号の伝送レートが既知でなければならな
い。例えば新規に打ち上げた衛星で通信チャンネルの伝
送レートが変化した場合や、複数の伝送レートを対象と
する場合では、伝送レートが変わる度に設定値を変更す
る、もしくはハードウエアを全伝送レートに対応して予
め用意しておく、等の対応が必要となる。そのため、ソ
フトウエア,ハードウエアの開発工数が増大したり、回
路規模が増大する、等の課題がある。
【0007】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、受信変調信号から得られたベースバンド信号から自
動的に伝送レートを検出することができ、従来の問題点
であるソフトウエアの変更の手間の解消または冗長な回
路の削減、及び開発工数の削減に貢献することが可能な
伝送レート検出装置および伝送レート検出方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本願の請求項1の発明に係る伝送レート検出装置
は、ベースバンド信号を固定のサンプリング周波数でア
ナログ−ディジタル変換するA/D変換手段と、該A/
D変換手段の出力から前記ベースバンド信号のシンボル
レートの伝送レート情報を検出する伝送レート検出手段
と、該伝送レート検出手段の出力と、前記A/D変換手
段の出力と、後述する位相誤差検出手段の出力とを入力
とし、前記A/D変換手段の出力を前記ベースバンド信
号のシンボルレートの伝送レートのN倍(Nは2以上の
整数)のサンプリング周波数でサンプリングするのと等
価な信号に変換する信号変換手段と、該信号変換手段の
出力を入力とし、該信号変換手段の出力の最適サンプリ
ング点からのタイミングのずれを検出する位相誤差検出
手段とを備えた、ことを特徴とするものである。
【0009】また、本願の請求項2の発明に係る伝送レ
ート検出装置は、請求項1に記載の伝送レート検出装置
において、前記伝送レート検出手段は、前記A/D変換
手段の出力を入力とし、該A/D変換手段の出力がゼロ
レベルと交差するゼロクロス点を検出するゼロクロス検
出手段と、該ゼロクロス検出手段の出力と、前記A/D
変換手段の出力とを入力とし、該A/D変換手段の出力
のゼロクロス点同士の間隔を検出し、該ゼロクロス点間
隔を前記伝送レート情報として出力するゼロクロス点間
隔検出手段とを有する、ことを特徴とするものである。
【0010】また、本願の請求項3の発明に係る伝送レ
ート検出装置は、請求項2に記載の伝送レート検出装置
において、前記ゼロクロス点間隔検出手段は、前記ゼロ
クロス検出手段の出力を入力とし、前記ゼロクロス点間
隔におけるサンプリング回数をカウントするカウント手
段と、該カウント手段の出力を入力とし、該カウント手
段の出力の最小値を検出する最小値検出手段と、該最小
値検出手段の出力である最小値検出信号と、前記ゼロク
ロス検出手段の出力と、前記A/D変換手段の出力とを
入力とし、前記ゼロクロス点と当該ゼロクロス点の近傍
のサンプリング点との間の微小間隔を検出する微小間隔
検出手段と、前記最小値検出手段の出力であるカウント
値の最小値と、前記微小間隔検出手段の出力とを入力と
し、該2つの入力の和を前記ゼロクロス点間隔として出
力する加算手段とを有する、ことを特徴とするものであ
る。
【0011】また、本願の請求項4の発明に係る伝送レ
ート検出装置は、請求項2に記載の伝送レート検出装置
において、前記ゼロクロス点間隔検出手段は、前記A/
D変換手段の出力と、前記ゼロクロス検出手段の出力と
を入力とし、前記ゼロクロス点間隔を検出する際に、検
出しようとする伝送レートに近い間隔のゼロクロス点間
隔を検出動作の対象として選択するように制限する動作
制限手段を有する、ことを特徴とするものである。
【0012】また、本願の請求項5の発明に係る伝送レ
ート検出装置は、請求項4に記載の伝送レート検出装置
において、前記動作制限手段は、前記A/D変換手段の
出力と、前記ゼロクロス検出手段の出力とを入力とし、
前記A/D変換手段の出力のゼロクロス点の近傍の傾き
を検出する傾き検出手段からなる、ことを特徴とするも
のである。
【0013】また、本願の請求項6の発明に係る伝送レ
ート検出装置は、請求項4に記載の伝送レート検出装置
において、前記動作制限手段は、前記A/D変換手段の
出力と、前記ゼロクロス検出手段の出力とを入力とし、
前記A/D変換手段の出力の極大値あるいは極小値であ
る極値を検出する極値検出手段からなる、ことを特徴と
するものである。
【0014】また、本願の請求項7の発明に係る伝送レ
ート検出装置は、請求項1ないし6のいずれかに記載の
伝送レート検出装置において、前記A/D変換手段の出
力を入力とし、該A/D変換手段の出力に対し該A/D
変換手段のサンプリング周波数より高いサンプリング周
波数によるオーバーサンプリングを行う低域通過フィル
タをさらに備えた、ことを特徴とするものである。
【0015】また、本願の請求項8の発明に係る伝送レ
ート検出装置は、ベースバンド信号を固定のサンプリン
グ周波数でアナログ−ディジタル変換するA/D変換手
段と、該A/D変換手段の出力を入力とし、該A/D変
換手段の出力がゼロレベルと交差するゼロクロス点を検
出するゼロクロス検出手段と、前記A/D変換手段の出
力を入力とし、該A/D変換手段の出力に対し前記固定
のサンプリング周波数より高いサンプリング周波数によ
るオーバーサンプリングを行う低域通過フィルタと、該
低域通過フィルタの出力を入力とし、該低域通過フィル
タの出力のゼロクロス点近傍の傾きを検出する傾き検出
手段と、該傾き検出手段の出力に基づき前記ゼロクロス
点同士の間のサンプリング回数をカウントするカウント
手段と、該カウント手段の出力の最小値を検出する最小
値検出手段と、該最小値検出手段の出力である最小値検
出信号と、前記傾き検出手段の出力と、前記ゼロクロス
検出手段の出力と、前記A/D変換手段の出力とを入力
とし、前記ゼロクロス点と当該ゼロクロス点の近傍のサ
ンプリング点との間の微小間隔を検出する微小間隔検出
手段と、前記最小値検出手段の出力であるカウント値の
最小値と、前記微小間隔検出手段の出力とを入力とし、
該2つの入力の和をゼロクロス点間隔として出力する加
算手段と、該加算手段の出力を入力とし、該加算手段の
入力を平均化し前記ベースバンド信号のシンボルレート
の伝送レート情報として出力する平均化手段と、該平均
化手段の出力である伝送レート情報を入力とし、該伝送
レート情報と前記低域通過フィルタ出力後のサンプリン
グ周波数との比率から前記A/D変換手段の出力を前記
ベースバンド信号のシンボルレートの伝送レートのN倍
(Nは2以上の整数)のサンプリング周波数でサンプリ
ングするのと等価な信号に変換する信号変換手段と、該
信号変換手段の出力を入力とし、該信号変換手段の出力
の最適サンプリング点からのタイミングのずれを検出す
る位相誤差検出手段とを備えた、ことを特徴とするもの
である。
【0016】また、本願の請求項9の発明に係る伝送レ
ート検出装置は、請求項1記載の伝送レート検出装置に
おいて、前記位相誤差検出手段は、前記最適サンプリン
グ点からのタイミングのずれを検出し、該タイミングの
ずれの積分により求めた周波数ずれを平滑化し、これを
前記伝送レート検出手段で検出した伝送レート情報と加
算して前記信号変換手段へ入力する、ことを特徴とする
ものである。
【0017】また、本願の請求項10の発明に係る伝送
レート検出方法は、ベースバンド信号を固定のサンプリ
ング周波数でA/D変換するA/D変換ステップと、該
A/D変換ステップにより得られたA/D変換出力とゼ
ロレベルとが交差するゼロクロス点の近傍の傾きを検出
する傾き検出ステップと、該傾き検出ステップにより得
られた傾きに基づき前記ゼロクロス点同士の間隔を検出
する制御を行うゼロクロス点間隔検出制御ステップとを
含む、ことを特徴とするものである。
【0018】また、本願の請求項11の発明に係る伝送
レート検出方法は、ベースバンド信号を固定のサンプリ
ング周波数でA/D変換するA/D変換ステップと、該
A/D変換ステップにより得られたA/D変換出力の極
大値あるいは極小値である極値を検出する極値検出ステ
ップと、該極値検出ステップにより得られた極値に基づ
き前記A/D変換出力がゼロレベルと交差するゼロクロ
ス点同士の間隔を検出する制御を行うゼロクロス点間隔
検出制御ステップとを含む、ことを特徴とするものであ
る。
【0019】また、本願の請求項12の発明に係る伝送
レート検出方法は、請求項10に記載の伝送レート検出
方法において、前記ゼロクロス点間隔検出制御ステップ
は、前記傾きに基づき前記ゼロクロス点同士の間のサン
プリング回数のカウント値を有効にするカウント値有効
化ステップと、該カウント値有効化ステップにより得ら
れた有効な前記カウント値の最小値を検出する制御を行
う最小値検出制御ステップと、該最小値検出制御ステッ
プにより前記最小値が検出された時の前記ゼロクロス点
間隔を保持するゼロクロス点間隔保持ステップとを含
む、ことを特徴とするものである。
【0020】また、本願の請求項13の発明に係る伝送
レート検出方法は、請求項11に記載の伝送レート検出
方法において、前記ゼロクロス点間隔検出制御ステップ
は、前記極値の振幅値に基づき前記ゼロクロス点同士の
間のサンプリング回数のカウント値を有効にするカウン
ト値有効化ステップと、該カウント値有効化ステップに
より得られた有効な前記カウント値の最小値を検出する
制御を行う最小値検出制御ステップと、該最小値検出制
御ステップにより前記最小値が検出された時の前記ゼロ
クロス点間隔を保持するゼロクロス点間隔保持ステップ
とを含む、ことを特徴とするものである。
【0021】また、本願の請求項14の発明に係る伝送
レート検出方法は、ベースバンド信号を固定のサンプリ
ング周波数でA/D変換するA/D変換ステップと、該
A/D変換ステップにより得られたA/D変換出力の傾
きを、当該A/D変換出力がゼロレベルと交差するゼロ
クロス点の近傍において検出する傾き検出ステップと、
該傾き検出ステップにより検出された傾きが或る範囲内
の時のみ、前記ゼロクロス点から次のゼロクロス点まで
のサンプリング回数カウント値とサンプリング間隔に対
するゼロクロス点近傍のサンプリング点からゼロクロス
点までの間隔との比率を有効にする比率有効化ステップ
と、前記カウント値の最小値を検出する最小値検出ステ
ップと、該最小値検出ステップにより得られた最小値に
対応した前記比率を前記最小値に加算することによりゼ
ロクロス点間隔を求めるゼロクロス点間隔検出ステップ
とを含む、ことを特徴とするものである。
【0022】また、本願の請求項15の発明に係る伝送
レート検出方法は、ベースバンド信号を固定のサンプリ
ング周波数でA/D変換するA/D変換ステップと、該
A/D変換ステップにより得られたA/D変換出力の極
大値または極小値である極値を検出する極値検出ステッ
プと、該極値検出ステップにより得られた極値の振幅値
が或る範囲内の時のみ前記極値の両側のゼロクロス点間
のサンプリング回数カウント値とゼロクロス点の近傍の
サンプリング点からゼロクロス点までの間隔との比率を
有効にする比率有効化ステップと、前記カウント値の最
小値を検出する最小値検出ステップと、該最小値検出ス
テップにより得られた最小値に対応した前記比率を前記
最小値に加算することによりゼロクロス点間隔を求める
ゼロクロス点間隔検出ステップとを含む、ことを特徴と
するものである。
【0023】上記請求項1ないし15の発明によれば、
伝送レートを復調処理の際に自動的に検出する事が可能
となる。このため、通信チャンネルの伝送レートが変化
したり、複数の伝送レートを対象とする場合に、伝送レ
ートが変わる度に設定値を変更する、もしくはハードウ
エアを全伝送レートに対応して予め用意しておく、等の
対応が不要となり、回路規模の削減を可能としたり、ユ
ーザー側で設定値を変更する手間が不要となって、使い
勝手を向上させたりする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照にして説明する。 (実施の形態1)この実施の形態1は、請求項1ないし
5,7ないし10,12,14に記載の発明に対応する
ものである。
【0025】図1は、本発明の実施の形態1における伝
送レート検出装置の構成例である。101は受信信号か
ら得られたベースバンド信号、102はベースバンド信
号101を固定の周波数でA/D変換するA/D変換手
段、103はA/D変換手段102の出力、104はA
/D変換手段102の出力103の伝送レート、即ち、
ベースバンド信号のシンボルレートの伝送レート情報を
検出する伝送レート検出手段、105は伝送レート検出
手段104により検出された伝送レート情報、106は
A/D変換手段102の出力103に対し前記ベースバ
ンド信号のシンボルレート(データが符号化されて送出
されるレート)のN倍(Nは2以上の整数)のサンプリ
ング周波数でサンプリングするのと等価な信号に変換す
る信号変換を行う信号変換手段、107は信号変換手段
106の出力、108は信号変換手段106の出力10
7の位相誤差、即ち、出力107の最適サンプリング点
からのタイミングのずれを検出する位相誤差検出手段で
ある。109はこの位相誤差検出手段108により検出
された位相誤差情報信号である。
【0026】以下、その動作について説明する。ベース
バンド信号101をA/D変換手段102によりデジタ
ル信号としての出力103に変換する。A/D変換手段
102の出力103の波形情報から、伝送レート検出手
段104によりその伝送レートを検出する。検出された
伝送レート情報105を信号変換手段106に入力し、
この伝送レートに基づきA/D変換手段102の出力を
その伝送レートのN倍(Nは2以上の整数)のサンプリ
ング周波数でサンプリングしたのと等価な信号107、
即ちオーバーサンプリングされた信号に変換する。この
信号107を、位相誤差検出手段108に入力する。位
相誤差検出手段108は、サンプリング時に発生する元
々の送信信号との間の位相誤差を検出し、位相誤差情報
信号109を信号変換手段106に入力し、信号変換手
段106の出力107で発生していた位相誤差を補正す
る。なお、位相誤差検出手段108は、最適サンプリン
グ点からのタイミングのずれを検出し、その積分より求
めた周波数のずれを平滑化し、伝送レート検出手段10
4で検出した伝送レート情報と加算して位相誤差情報信
号を出力してもよい。
【0027】このような構成により、受信変調信号から
得られたベースバンド信号から自動的に伝送レートを検
出することができ、ソフトウエアの変更の手間を解消し
たり冗長な回路を削減したりでき、開発工数の削減が可
能となる。
【0028】以下、この図1の伝送レート検出装置の各
部の構成および動作について説明する。図3に、図1の
伝送レート検出装置における伝送レート検出手段104
の構成の一例を示す。301はA/D変換手段(A/D
変換ステップ)102の出力103がゼロレベルと交差
するのゼロクロス点を検出するゼロクロス検出回路(ゼ
ロクロス検出手段)、302,303,304はゼロク
ロス検出回路301からのゼロクロス点検出制御信号、
305はA/D変換手段102の出力103波形のゼロ
クロス点の近傍の傾きを検出する傾き検出回路(傾き検
出手段)であり、この傾き検出回路305はゼロクロス
点間隔を検出する動作を選択的に動作させる動作制限手
段に相当する。306はその傾き検出信号、307は傾
き検出信号306により制御されゼロクロス点検出回路
301の出力304をカウントすることによりゼロクロ
ス点間隔におけるサンプリング回数をカウントするカウ
ント回路(カウント手段)、308はそのカウント値ホ
ールド信号、209はカウント回路307によるカウン
ト値、309はカウント回路307のカウント値209
の最小値を検出するカウント値最小値検出回路(最小値
検出手段)、310はカウント値最小値検出回路309
により検出された最小値検出信号、311はそのカウン
ト最小値、312はA/D変換手段102の出力103
とゼロクロス点検出回路301の出力304と傾き検出
回路305の出力306とを入力とし、ゼロクロス点と
このゼロクロス点の近傍のサンプリング点との間の微小
間隔を検出する微小間隔検出回路(微小間隔検出手
段)、313は微小間隔検出回路311により検出され
た微小間隔、314は微小間隔313とカウント最小値
311とを加算し、その和をゼロクロス点間隔として出
力する加算器(加算手段)、205は加算器314の出
力であるゼロクロス点間隔、315は加算器314の出
力205を平均化する平均化回路(平均化手段)、10
5はこの平均化回路315から出力されるベースバンド
信号のシンボルレートの伝送レート情報である。
【0029】また、316はゼロクロス点間隔検出回路
(ゼロクロス点間隔検出手段)であり、ゼロクロス点検
出回路301の出力302,303,304とA/D変
換手段102の出力103とを入力とし、A/D変換手
段102の出力103の出力のゼロクロス点同士の間隔
を検出し、このゼロクロス点間隔を伝送レート情報10
5として出力するものであり、傾き検出回路(傾き検出
手段,傾き検出ステップ)305,カウント回路(カウ
ント値有効化ステップ)307、カウント値最小値検出
回路(最小値検出制御ステップ)309、微小間隔検出
回路(ゼロクロス点間隔保持ステップ,比率有効化ステ
ップ)312、加算器(ゼロクロス点間隔検出ステッ
プ)314,平均化回路315とからなる。また、カウ
ント回路307およびカウント値最小値検出回路309
はゼロクロス点間隔検出制御ステップに相当する。
【0030】ここで、本発明の、A/D変換手段の出力
の傾きを利用した伝送レート検出方法の原理を図2を用
いて説明する。図2において、101はベースバンド信
号、201,202,203,204はA/D変換手段
102でサンプリングされたサンプリング値、205は
ゼロクロス点間隔、206は送信される原信号のシンボ
ル値、207はシンボル値が送信されるシンボル間隔、
208はA/D変換手段102のサンプリング間隔、2
09はゼロクロス点間のサンプリング回数カウント値、
210はサンプリング間隔に対する、ゼロクロス点Aと
その直後のサンプリング点202との間の距離で、 210=|202|/(|201|+|202|) …(式1) で表わされる。211はサンプリング間隔に対する、ゼ
ロクロス点Bとその直前のサンプリング点203との間
の距離で、 211=|203|/(|203|+|204|) …(式2) で表される。212はゼロクロス点A、213はゼロク
ロス点Bである。但し、サンプリング点201,202
間およびサンプリング点203,204間のベースバン
ド信号101の波形は直線近似が可能なものとする。A
/D変換手段102の出力103は、シンボル値206
の振幅を持つ原信号を、シンボル間隔207で送信しデ
ィジタル信号に変換される帯域制限された波形である。
そしてこの波形では、各シンボル間隔がそのまま伝送レ
ートとなっている。A/D変換手段102によりサンプ
リング間隔208でサンプリングした後、ゼロクロス点
A,Bにおける傾きを求める。傾きは、ゼロクロス点の
前後の1ステップでの増加分の絶対値と定義する。その
傾きに対して範囲設定を行い、傾きが共に所定の範囲内
の時ゼロクロス点間隔205を計算する。傾きの範囲設
定は固定値として外部より設定する、または例えば位相
誤差情報を積分して周波数誤差情報を求め、その値をパ
ラメータとして設定する。即ち、周波数誤差がプラス側
に増大したら大きい傾き範囲を設定し、マイナス側に増
大したら小さい傾き範囲を設定する。ゼロクロス点間隔
205は、ゼロクロス点間のサンプリング回数カウント
値209と、サンプリング間隔に対する、ゼロクロス点
A(212)とその次のサンプリング点間の比率210
と、サンプリング間隔に対する、ゼロクロス点B(21
3)とその前のサンプリング点間の比率211との和で
ある。ここで算出したゼロクロス点間隔205は即ち、
“1”に正規化したサンプリング間隔に対する伝送レー
ト間隔の比率となっている。なおゼロクロス点間隔20
5を求める際は、サンプリング回数カウント値209が
最小値である時のみ算出することとすると、伝送レート
情報の検出精度を向上させることが可能である。A/D
変換手段102が固定サンプリングである時、サンプリ
ング周波数は既知なので、ゼロクロス点間隔205を検
出することにより伝送レートを判定する事が出来る。
【0031】図4に、図3のゼロクロス点検出回路30
1の詳細を示す。401はA/D変換手段102の出力
103を遅延する遅延器、402,404は遅延器40
1の出力と比較基準値とをそれぞれ比較する比較器、4
03,405はA/D変換手段102の出力と比較基準
値とをそれぞれ比較する比較器、406は比較器40
2,403の比較出力の論理積を出力するAND回路、
407は比較器404,405の比較出力の論理積を出
力するAND回路、408はAND回路406,407
の出力の論理和を出力するOR回路、302,303お
よび304はゼロクロス点検出制御信号であり、AND
回路406,407およびOR回路408から出力され
る。
【0032】次にその動作について説明する。A/D変
換手段102の出力103と、この出力103を遅延器
401で1サンプリング時間遅延させた信号とを比較器
402,403に入力する。比較器402ではその入力
が“0”未満の時“1”を、比較器403ではその入力
が“0”以上の時“1”を、それぞれ出力する。そして
それぞれの比較出力をAND回路406に入力する。
【0033】このため、AND回路406は、ゼロクロ
ス点検出回路301の入力103がゼロクロス点で
“−”から“+”になる時“1”となるゼロクロス点制
御信号302を得る。つまりゼロクロス点制御信号30
2は立ち上がりのゼロクロス点を検出した時に“1”と
なる。
【0034】同様に、比較器404では入力が“0”以
上の時“1”、比較器405では“0”未満の時“1”
を出力し、それぞれの出力をAND回路407に入力す
る。
【0035】このため、AND回路407は、ゼロクロ
ス点で“+”から“−”になる時“1”となるゼロクロ
ス点制御信号303を得る。つまりゼロクロス点制御信
号303は立ち下がりのゼロクロス点を検出した時に
“1”となる。そしてこの比較器406,407の出力
をOR回路408に入力し、ゼロクロス点制御信号30
4として出力する。
【0036】このように、ゼロクロス点検出回路301
では、連続する2つのサンプル値の符号の変化を検出
し、ゼロクロス点を求める制御を行う。図5に、図3の
傾き検出回路305の詳細を示す。図において、501
はA/D変換手段102の出力103を遅延する遅延
器、502はA/D変換手段102の出力103から遅
延器501の出力を減算する減算器、503は遅延器5
01の出力からA/D変換手段102の出力103を減
算する減算器、504,505はそれぞれ減算器50
2,503の出力と定数“0”とのいずれかを選択し出
力する選択器、506,507はそれぞれ選択器50
4,505の出力と比較基準値とを比較する比較器、5
08は比較器506の出力を遅延するホールド付遅延
器、509は比較器507の出力とホールド付遅延器5
08の出力との論理積を出力するAND回路、302,
303はゼロクロス点検出回路301からのゼロクロス
点検出制御信号、308はカウント回路307からのカ
ウント値ホールド信号、306は傾き検出回路305か
らの傾き検出信号である。
【0037】次にその動作について説明する。A/D変
換手段102の出力103、およびこれを遅延器501
で1サンプリング時間遅延させた信号を減算器502,
503にそれぞれ入力する。減算器502はA/D変換
手段102の出力103から遅延器501の出力を減算
する。この減算器502の出力を選択器504に入力
し、ゼロクロス点検出制御信号302により、立ち上が
りのゼロクロス点を検出した時のみ減算器502の出力
を選択する。即ち立ち上がりのゼロクロス点を検出した
時は、現在の値が“+”、1ステップ前の値が“−”な
ので、結果として1ステップでの増加分の絶対値となる
時のみ減算器502の出力が選択器504から出力され
ることとなる。またそれ以外の時はゼロを選択する。
【0038】また、減算器503は遅延器501の出力
からA/D変換手段の出力103を減算する。この減算
器503の出力を、同様に、選択器505に入力し、ゼ
ロクロス点検出制御信号303により、立ち下がりのゼ
ロクロス点を検出した時のみ減算器503の出力を選択
する。即ち、立ち下がりのゼロクロス点を検出した時
は、現在の値が“−”、1ステップ前の値が“+”なの
で、結果として1ステップでの増加分の絶対値となる時
のみ減算器503の出力が選択器505から出力される
こととなる。またそれ以外の時はゼロを選択する。
【0039】以上の処理により、ゼロクロス点の前後の
1ステップでの増加分の絶対値を検出する。選択器50
4,505の出力をそれぞれ比較器506,507に入
力し、検出した値と予め設定された傾き値とを比較し、
設定範囲内に収まっている場合は“1”を出力する。ホ
ールド付遅延器508では、ゼロクロス点を検出する毎
にアクティブとなるカウント値ホールド信号308によ
り、立ち上がり時の傾き検出信号と立ち下がり時の傾き
検出信号のタイミングを調節する。
【0040】この実施の形態の例では、ゼロクロス点制
御信号の立ち上がりを始点とし、ゼロクロス点制御信号
303の立ち上がりを検出するまで、ホールド付遅延器
508で立ち上がり時の傾き検出信号をホールドする構
成としている。ホールド付遅延器508の出力と、立ち
下がり時の傾き検出信号である比較器507の出力をA
ND回路509に入力し、その出力が傾き制御信号30
6となる。つまり傾き検出回路305では、ゼロクロス
点の始点と終点にて、ゼロクロス点の前後の1ステップ
での増加分の絶対値を求め、値が範囲設定内である時、
傾き検出信号306を出力する。なお、この実施の形態
の例ではゼロクロス点間の波形が凸状である山型波形に
おけるゼロクロス点間処理を想定しているが、ゼロクロ
ス点間の波形が凹状である谷型波形でのゼロクロス点間
処理を行ってもよいし、これら両方の処理を併用しても
よい。
【0041】図6に、カウント回路307の詳細を示
す。図において、601は定数“1”と遅延器603の
出力とを加算する加算器、602は定数“0”と加算器
601の出力のいずれかを選択する選択器、603は選
択器602の出力を遅延する遅延器、604は選択器6
02の出力と比較基準値とを比較する比較器、605は
遅延器603の出力を遅延するホールド付遅延器、60
6はホールド付遅延器605の出力を出力するか否かを
選択する選択器、304はゼロクロス点検出制御信号、
306は傾き検出信号、308はカウント値ホールド信
号である。
【0042】次に動作について説明する。ゼロクロス点
検出制御信号304に基づき、選択器602にて、クロ
ック毎に“1”ずつ加算した結果を出力する加算器60
1の出力を選択する。ゼロクロス点検出制御信号304
がアクティブの時、即ちゼロクロス点を検出した時、
“0”を選択する。選択器602の出力を遅延器603
で1サンプリング時間遅延し、加算器601の入力とす
る。以上の処理により、ゼロクロス点を検出してから、
次のゼロクロス点が検出されるまでの間のサンプリング
回数をカウントする。この遅延器603の出力をホール
ド付遅延器605に入力する。また選択器602の出力
を比較器604に入力し、カウント値が“0”の時、即
ちゼロクロス点を検出した時アクティブとなるカウント
値ホールド信号308を出力する。ホールド付遅延器6
05では、カウント値ホールド信号308に基づき、遅
延器603の出力をホールドする。ホールド付遅延器6
05の処理で、ゼロクロス点間でカウントされたカウン
ト値を、次のゼロクロス点間でのカウントが終了するま
で保持する。ホールド付遅延器605の出力を、選択器
606に入力し、傾き検出信号306に基づき出力す
る。即ち、傾き検出回路305で設定範囲内の傾きを検
出している場合のみカウント値を有効にし、これをカウ
ント値209として出力する。
【0043】図7に、カウント最小値検出回路309の
詳細を示す。図において、209はカウント回路307
の出力であるカウント値、701はカウント値209と
カウント最小値311とを比較する比較器、702はカ
ウント値209とカウント最小値311とを選択する選
択器、703は選択器702の出力を遅延する遅延器、
310は比較器701の出力である最小値検出信号、3
11は遅延器703の出力であるカウント最小値であ
る。
【0044】次にその動作について説明する。遅延器7
03の出力と、カウント回路307からのカウント値2
09とを比較器701に入力し、サンプリング回数カウ
ント値209の方が小さい場合は最小値検出信号310
をアクティブにし、選択器702で、サンプリング回数
カウント値209を選択する。選択器702の出力を遅
延器703に入力し、上記の処理を繰り返す。以上の処
理により、カウント最小値検出回路309では、送られ
てくるサンプリング回数カウント値209の最小値を更
新してカウント最小値311を出力し、同時にサンプリ
ング回数カウント値209が最小値である時は最小値検
出信号310を出力する制御を行う。
【0045】図8に、微小間隔検出回路312の詳細を
示す。図において、801はA/D変換手段102の出
力103の出力を遅延する遅延器、802はA/D変換
手段102の出力103から遅延器801の出力を減算
する減算器、803は遅延器801の出力からA/D変
換手段102の出力103を減算する減算器、804は
A/D変換手段102の出力103を減算器802の出
力で除算する除算器、805は遅延器801の出力を減
算器803の出力で除算する除算器、806,807は
除算器804,805の出力と定数“0”とをそれぞれ
選択する選択器、808は選択器806の出力を遅延す
るホールド付遅延器、809は選択器807の出力とホ
ールド付遅延器808の出力とを加算する加算器、81
0は傾き検出信号306に応じて加算器809の出力を
通過するか否かを選択する選択器、811は選択器81
0の出力と遅延器812の出力を選択する選択器、81
2は選択器811の出力を遅延する遅延器、302,3
03はゼロクロス点検出回路301からのゼロクロス点
検出制御信号、306は傾き検出回路305からの傾き
検出信号、308はカウント回路307からのカウント
値ホールド信号、310はカウント最小値検出回路30
9からの最小値検出信号、313は遅延器812からの
微小間隔である。
【0046】次にその動作について説明する。A/D変
換手段102の出力103と、遅延器801で1サンプ
リング時間遅延させた信号を減算器802,803に入
力する。減算器802はA/D変換手段102の出力1
03から遅延器801の出力を減算する。除算器804
はA/D変換手段102の出力103を減算器802の
出力で除算する。一方、減算器803は遅延器801の
出力からA/D変換手段102の出力103を減算し、
除算器805で遅延器801を介したA/D変換手段1
02の出力103を減算器803の出力で除算する。
【0047】除算器804の出力を選択器806に入力
し、ゼロクロス点検出制御信号302により、立ち上が
りのゼロクロス点を検出した時のみ除算器804の出力
を選択する。即ち立ち上がりのゼロクロス点を検出した
時は、現在の値が“+”、1ステップ前の値が“−”な
ので、減算器802の出力が結果として1ステップでの
増加分の絶対値となる時であり、選択器806の出力
は、図2の比率210の演算を行った結果となる。つま
り1つのサンプリング間隔に対する、ゼロクロス点Aと
その次のサンプリング点間の比率を出力する。また、ゼ
ロクロス点検出制御信号302がアクティブでない時は
ゼロを選択する。同様に、除算器805の出力を選択器
807に入力し、ゼロクロス点検出制御信号303によ
り、立ち下がりのゼロクロス点を検出した時のみ除算器
805の出力を選択する。即ち立ち下がりのゼロクロス
点を検出した時は、現在の値が“−”、1ステップ前の
値が“+”なので、減算器803の出力が結果として1
ステップでの増加分の絶対値となる時であり、選択器8
07の出力は、図2の比率211の演算を行った結果と
なる。つまり1つのサンプリング間隔に対する、ゼロク
ロス点Bとその前のサンプリング点間の比率を出力す
る。また、ゼロクロス点制御信号303がアクティブで
ない時はゼロを選択する。
【0048】以上の処理により、ゼロクロス点Aとその
次のサンプリング点間の比率、ゼロクロス点Bとその前
のサンプリング点間の比率を検出する。ホールド付遅延
器808では、ゼロクロス点を検出する毎にアクティブ
となるカウント値ホールド信号308により、立ち上が
り時の傾き検出信号と立ち下がり時の傾き検出信号のタ
イミングを調節する。
【0049】この実施の形態の例では、立ち上がり時の
ゼロクロス点を始点とし、終点である立下り時のゼロク
ロス点を検出するまで、ホールド付遅延器808で立ち
上がり時の傾き検出信号をホールドする構成としてい
る。ホールド付遅延器808の出力と、選択器807の
出力とを加算器809で加算し、選択器810に入力す
る。選択器810では、傾き検出信号306がアクティ
ブの時、即ち傾き検出回路305で設定範囲内の傾きを
検出した場合のみ加算器809の出力を有効にし、選択
器811に入力する。選択器811では、最小値検出信
号310がアクティブの時、即ちカウント最小値検出回
路309で、ゼロクロス点間のサンプリング回数のカウ
ント最小値を検出した場合のみ選択器810の出力を選
択し、微小間隔を更新する。最小値検出信号310がア
クティブでない時は、選択器811の出力を1サンプリ
ング時間遅延させる遅延器812の出力を選択し、微小
間隔の値を保持する。従って、遅延器812の出力が、
微小間隔313となる。以上の処理により、微小間隔検
出回路312では、ゼロクロス点近傍のサンプリング点
間距離である(式1)の210と(式2)の211とを
検出し、これらの和である微小間隔313を出力する。
【0050】そして、加算器314でカウント値最小値
311と微小間隔313とを加算し、ゼロクロス点間隔
205を出力する。平均化回路315では、入力される
ゼロクロス点間隔205を平均化し、伝送レート情報1
05として出力する。
【0051】このように、本実施の形態1によれば、受
信変調信号を復調したベースバンド信号をA/D変換
し、そのA/D変換手段の出力からベースバンド信号の
シンボルレートの伝送レート情報を検出しておき、A/
D変換手段の出力に対し前記ベースバンド信号のシンボ
ルレートのN倍(Nは2以上の整数)のサンプリング周
波数でサンプリングするのと等価な信号に変換する信号
変換を行う際発生する位相誤差、即ち、信号変換手段1
07の出力の最適サンプリング点からのタイミングのず
れを位相誤差検出手段にて検出し信号変換手段にフィー
ドバックをかける際、前記伝送レート情報をも反映して
フィードバックをかけるようにしており、その伝送レー
ト情報の検出を、サンプリング間隔に対する、或るゼロ
クロス点とその直後のサンプリング点との間の距離と、
その次に出現するゼロクロス点とその直前のサンプリン
グ点との間の距離と、これら2つのゼロクロス点間の間
隔との和でもって検出するようにしたので、従来のソフ
トウエアによりサンプリング周波数に対する伝送レート
の比率を設定していた場合に対し、その比率を伝送レー
ト検出手段104で検出することで、信号変換手段10
6に対し自動でパラメータの設定を行う事が出来、伝送
レートの整数倍のサンプリング周波数でサンプリングす
るのと等価な信号に変換する制御を、自動的に行うこと
が可能となる。
【0052】(実施の形態2)この実施の形態2は、請
求項1ないし4,6,9,11,13,15に記載の発
明に対応するものである。図9に、本発明の実施の形態
2における伝送レート検出手段104の構成例を示す。
この構成例は、実施の形態1の図3における傾き検出回
路305を、A/D変換手段102の出力の極大値ある
いは極小値である極値検出回路(極値検出手段,極値検
出ステップ)901に置き換えたもので、この極値検出
回路901が極値検出信号902を検出し、ゼロクロス
点間隔を検出する動作を選択的に動作させる動作制限手
段として機能する以外は、実施の形態1と同様の動作を
行う。
【0053】ここで、本実施の形態2における伝送レー
ト検出方法の、A/D変換手段の極値を利用した原理を
図2を用いて説明する。101はベースバンド信号、2
01,202,203,204はA/D変換手段102
でサンプリングされたサンプリング値、205はゼロク
ロス点間隔、206は送信される原信号のシンボル値、
207はシンボル値が送信されるシンボル間隔、208
はA/D変換手段102のサンプリング間隔、209は
ゼロクロス点間のサンプリング回数カウント値、210
はサンプリング間隔に対する、ゼロクロス点Aとその次
のサンプリング点202間の距離であり、実施の形態1
と同様、 210=|202|/(|201|+|202|) …(式1) で表わされる。211はサンプリング間隔に対する、ゼ
ロクロス点Bとその前のサンプリング点203との間の
距離であり、実施の形態1と同様、 211=|203|/(|203|+|204|) …(式2) で表わされる。但し、サンプリング点201,202
間、およびサンプリング点203,204間のベースバ
ンド信号101の波形は直線近似が可能なものとする。
【0054】また、212はゼロクロス点A、213は
ゼロクロス点B、214は極値(極大値)である。10
3は、シンボル値206の振幅を持つ原信号を、シンボ
ル間隔207で送信しディジタル信号に変換される帯域
制限された波形である。この波形では、各シンボル間隔
が伝送レートとなっている。A/D変換手段102によ
りサンプリング間隔208でサンプリングした後、極値
の検出を行う。極値の検出は、ゼロクロス点から次のゼ
ロクロス点の間で、あるサンプリング点での値と1つ前
のサンプリング点での値との差を取り、符号に変化が生
じた時の1つ前のサンプリング点での値を極値とする。
極値1001を検出した後、その絶対振幅値がある範囲
内に収まる場合、極値1001を頂点とした時の両端の
ゼロクロス点間隔205を計算する。極値の範囲設定は
固定値として外部より設定する、または例えば位相誤差
情報を積分して周波数誤差情報を求め、その値をパラメ
ータとして設定する。即ち周波数誤差がプラス側に増大
したら小さい振幅範囲を設定し、マイナス側に増大した
ら大きい振幅範囲を設定する。205は、ゼロクロス点
間のサンプリング回数カウント値209と、サンプリン
グ間隔に対する、ゼロクロス点A212とその次のサン
プリング点間の比率210と、サンプリング間隔に対す
る、ゼロクロス点B213とその前のサンプリング点間
の比率211との和である。ここで算出したゼロクロス
間隔205は即ち、“1”に正規化したサンプリング間
隔に対する伝送レート間隔の比率となっている。なお、
ゼロクロス間隔205を求める際は、ゼロクロス点間の
サンプリング回数カウント値209が最小値である時の
み算出することとすると、伝送レート情報の検出精度を
向上させることが可能である。A/D変換手段102が
固定レートでサンプリングを行う時、そのサンプリング
周波数は既知なので、ゼロクロス間隔205を検出する
ことで伝送レートを判定することが出来る。
【0055】図10に、実際の極値検出回路の構成例を
示す。1001はA/D変換手段102の出力103を
遅延する遅延器、1002はA/D変換手段102の出
力103から遅延器1001の出力を減算する減算器、
1003は減算器1001の出力を比較基準値と比較す
る比較器、1004は比較器1003の出力を遅延する
遅延器、1005は遅延器1004の出力と比較器10
03の出力とを比較する比較器、1006は比較器10
05の出力に応じて定数“0”と遅延器1001の出力
とを選択する選択器、1007は選択器1006の出力
の絶対値を出力する絶対値回路、1008は絶対値回路
1007の出力と比較基準値とを比較する比較器、10
09はゼロクロス点検出制御信号302とゼロクロス点
検出制御信号303とを入力とするOR回路、1010
はOR回路1009の出力に応じて定数“0”と遅延器
1012の出力とを選択する選択器、1011は比較器
1008の出力に応じて定数“1”と選択器1010の
出力とを選択する選択器、1012は選択器1011の
出力を遅延する遅延器である。302、303はゼロク
ロス点検出回路301からのゼロクロス点検出制御信
号、902は遅延器1012の出力としての極値検出信
号である。
【0056】次に動作について説明する。A/D変換手
段102の出力103と、遅延器1001で1サンプリ
ング時間遅延させた信号を減算器1002に入力する。
減算器1002の出力を比較器1003に入力し、減算
結果が“0”以上の時は“1”を出力する。比較器10
03の結果を遅延器1004で1サンプリング時間遅延
させ、更に比較器1005に入力する。比較器1005
では、比較器1003の出力と遅延器1004の出力と
が等しくない時“1”を出力する。以上の処理により、
現在のサンプル値とその1つ前のサンプル値との差から
符号を抽出し、更にその符号の変化から、極値検出信号
を生成する。比較器1005の出力がアクティブの時、
即ち極値を検出した時、極値である遅延器1001の出
力を選択器1006で選択する。それ以外の時は“0”
を選択する。選択器1006の出力を絶対値回路100
7で絶対値に変換し、比較器1008に入力する。比較
器1008では、検出した極値と設定値とを比較し、設
定値の範囲内に収まっている場合“1”を出力する。比
較器1008の出力がアクティブの時、選択器1011
で“1”を選択する。選択器1011の出力を遅延器1
012で1サンプリング時間遅延させ、選択器1100
に入力する。選択器1100では、ゼロクロス点検出制
御信号302、303を入力とするOR回路1009の
入力で、遅延器1012の出力と“0”とを切り替え
る。OR回路1009で、立ち上がり時のゼロクロス点
と立ち下がり時のゼロクロス点検出信号とのORを得る
事により、ゼロクロス点が検出された時に極値検出をリ
セットする制御信号を生成する。この選択器1100の
出力を、選択器1011に入力する。以上の処理で、極
値検出信号を、極値を検出してから次のゼロクロス点間
隔検出の始めまで保持する制御を行う。遅延器1012
の出力が最終の極値検出信号となる。
【0057】このように、本実施の形態2によれば、受
信変調信号を復調したベースバンド信号をA/D変換
し、そのA/D変換手段の出力からベースバンド信号の
シンボルレートの伝送レート情報を検出しておき、A/
D変換手段の出力に対し前記ベースバンド信号のシンボ
ルレートのN倍(Nは2以上の整数)のサンプリング周
波数でサンプリングするのと等価な信号に変換する信号
変換を行う際発生する位相誤差、即ち、信号変換手段1
07の出力の最適サンプリング点からのタイミングのず
れを位相誤差検出手段にて検出し信号変換手段にフィー
ドバックをかける際、前記伝送レート情報をも反映して
フィードバックをかけるようにしており、その伝送レー
ト情報の検出を、極値に対する両端のゼロクロス点間の
間隔と、その一方のゼロクロス点と直後のサンプリング
点との間の距離と、他方のゼロクロス点とその直前のサ
ンプリング点との間の距離との和でもって検出するよう
にしたので、従来のソフトウエアによりサンプリング周
波数に対する伝送レートの比率を設定していた場合に対
し、その比率を伝送レート検出手段104で検出するこ
とで、信号変換手段106に対し自動でパラメータの設
定を行う事が出来、伝送レートの整数倍のサンプリング
周波数でサンプリングするのと等価な信号に変換する制
御を、自動的に行うことが可能となる。
【0058】なお、上記実施の形態1または2におい
て、位相誤差検出手段108の位相誤差情報信号109
を積分し、周波数誤差情報を求めて伝送レート検出手段
104に入力するようにしてもよく、これにより、伝送
レート設定値105の精度を向上させる事が出来、引き
込み時間の短縮と特性向上とを同時に実現出来る。
【0059】また、上記実施の形態1または2におい
て、A/D変換手段102の出力103に対し、ゼロ補
間を行った後に、図示しない低域通過フィルタ手段に入
力してA/D変換手段102のサンプリング周波数より
高いサンプリング周波数によるオーバーサンプリング処
理を行うようにしてもよく、これにより、ゼロクロス点
間隔205のサンプリング数をより多くして、伝送レー
ト設定値105の精度を向上させる事も可能である。
【0060】さらに、上記実施の形態2においては、ベ
ースバンド信号の極値として極大値を選択するようにし
たが、これは極小値とすることも可能であり、上記実施
の形態2と同様の効果が得られる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本願の請求項1の発明に
係る伝送レート検出装置によれば、ベースバンド信号を
固定のサンプリング周波数でアナログ−ディジタル変換
するA/D変換手段と、該A/D変換手段の出力から前
記ベースバンド信号のシンボルレートの伝送レート情報
を検出する伝送レート検出手段と、該伝送レート検出手
段の出力と、前記A/D変換手段の出力と、後述する位
相誤差検出手段の出力とを入力とし、前記A/D変換手
段の出力を前記ベースバンド信号のシンボルレートの伝
送レートのN倍(Nは2以上の整数)のサンプリング周
波数でサンプリングするのと等価な信号に変換する信号
変換手段と、該信号変換手段の出力を入力とし、該信号
変換手段の出力の最適サンプリング点からのタイミング
のずれを検出する位相誤差検出手段とを備えるようにし
たので、受信変調信号から得られたベースバンド信号か
ら自動的に伝送レートを検出することができ、送信信号
が既知の伝送レート以外で伝送されたものであっても、
冗長な回路や開発工数を要することなくこれを復調する
ことが可能な伝送レート検出装置が得られる効果があ
る。
【0062】また、本願の請求項2の発明に係る伝送レ
ート検出装置によれば、請求項1に記載の伝送レート検
出装置において、前記伝送レート検出手段は、前記A/
D変換手段の出力を入力とし、該A/D変換手段の出力
がゼロレベルと交差するゼロクロス点を検出するゼロク
ロス検出手段と、該ゼロクロス検出手段の出力と、前記
A/D変換手段の出力とを入力とし、該A/D変換手段
の出力のゼロクロス点同士の間隔を検出し、該ゼロクロ
ス点間隔を前記伝送レート情報として出力するゼロクロ
ス点間隔検出手段とを有する、ようにしたので、受信変
調信号から得られたベースバンド信号のゼロクロス点間
隔を検出することにより自動的に伝送レートを検出する
ことができ、送信信号が既知の伝送レート以外で伝送さ
れたものであっても、冗長な回路や開発工数を要するこ
となくこれを復調することが可能な伝送レート検出装置
が得られる効果がある。
【0063】また、本願の請求項3の発明に係る伝送レ
ート検出装置によれば、請求項2に記載の伝送レート検
出装置において、前記ゼロクロス点間隔検出手段は、前
記ゼロクロス検出手段の出力を入力とし、前記ゼロクロ
ス点間隔におけるサンプリング回数をカウントするカウ
ント手段と、該カウント手段の出力を入力とし、該カウ
ント手段の出力の最小値を検出する最小値検出手段と、
該最小値検出手段の出力である最小値検出信号と、前記
ゼロクロス検出手段の出力と、前記A/D変換手段の出
力とを入力とし、前記ゼロクロス点と当該ゼロクロス点
の近傍のサンプリング点との間の微小間隔を検出する微
小間隔検出手段と、前記最小値検出手段の出力であるカ
ウント値の最小値と、前記微小間隔検出手段の出力とを
入力とし、該2つの入力の和を前記ゼロクロス点間隔と
して出力する加算手段とを有する、ようにしたので、受
信変調信号から得られたベースバンド信号のゼロクロス
点間隔を検出することにより自動的に伝送レートを検出
することができ、送信信号が既知の伝送レート以外で伝
送されたものであっても、冗長な回路や開発工数を要す
ることなくこれを復調することが可能な伝送レート検出
装置が得られる効果がある。
【0064】また、本願の請求項4の発明に係る伝送レ
ート検出装置によれば、請求項2に記載の伝送レート検
出装置において、前記ゼロクロス点間隔検出手段は、前
記A/D変換手段の出力と、前記ゼロクロス検出手段の
出力とを入力とし、前記ゼロクロス点間隔を検出する際
に、検出しようとする伝送レートに近い間隔のゼロクロ
ス点間隔を検出動作の対象として選択するように制限す
る動作制限手段を有するようにしたので、受信変調信号
から得られたベースバンド信号のゼロクロス点間隔を選
択的な動作、即ち可能な限り検出しようとする伝送レー
トに近い間隔のゼロクロス点間隔のゼロクロス点に絞り
込む動作により検出することにより、自動的に伝送レー
トをより正確に検出することができ、送信信号が既知の
伝送レート以外で伝送されたものであっても、冗長な回
路や開発工数を要することなくこれを復調することが可
能な伝送レート検出装置が得られる効果がある。
【0065】また、本願の請求項5の発明に係る伝送レ
ート検出装置によれば、請求項4に記載の伝送レート検
出装置において、前記動作制限手段は、前記A/D変換
手段の出力と、前記ゼロクロス検出手段の出力とを入力
とし、前記A/D変換手段の出力のゼロクロス点の近傍
の傾きを検出する傾き検出手段からなる、ようにしたの
で、受信変調信号から得られたベースバンド信号のゼロ
クロス点間隔を選択的な動作、即ち可能な限り検出しよ
うとする伝送レートに近い間隔のゼロクロス点間隔のゼ
ロクロス点に絞り込む動作により検出することにより、
自動的に伝送レートをより正確に検出することができ、
送信信号が既知の伝送レート以外で伝送されたものであ
っても、冗長な回路や開発工数を要することなくこれを
復調することが可能な伝送レート検出装置が得られる効
果がある。
【0066】また、本願の請求項6の発明に係る伝送レ
ート検出装置によれば、請求項4に記載の伝送レート検
出装置において、前記動作制限手段は、前記A/D変換
手段の出力と、前記ゼロクロス検出手段の出力とを入力
とし、前記A/D変換手段の出力の極大値あるいは極小
値である極値を検出する極値検出手段からなる、ように
したので、受信変調信号から得られたベースバンド信号
のゼロクロス点間隔を選択的な動作、即ち可能な限り検
出しようとする伝送レートに近い間隔のゼロクロス点間
隔のゼロクロス点に絞り込む動作により検出することに
より、自動的に伝送レートをより正確に検出することが
でき、送信信号が既知の伝送レート以外で伝送されたも
のであっても、冗長な回路や開発工数を要することなく
これを復調することが可能な伝送レート検出装置が得ら
れる効果がある。
【0067】また、本願の請求項7の発明に係る伝送レ
ート検出装置によれば、請求項1ないし6のいずれかに
記載の伝送レート検出装置において、前記A/D変換手
段の出力を入力とし、該A/D変換手段の出力に対し該
A/D変換手段のサンプリング周波数より高いサンプリ
ング周波数によるオーバーサンプリングを行う低域通過
フィルタをさらに備える、ようにしたので、請求項1な
いし6の効果に加え、ゼロクロス点間隔のサンプリング
数が増加するため、伝送レート検出手段の伝送レート設
定値の精度を向上できる効果がある。
【0068】また、本願の請求項8の発明に係る伝送レ
ート検出装置によれば、ベースバンド信号を固定のサン
プリング周波数でアナログ−ディジタル変換するA/D
変換手段と、該A/D変換手段の出力を入力とし、該A
/D変換手段の出力がゼロレベルと交差するゼロクロス
点を検出するゼロクロス検出手段と、前記A/D変換手
段の出力を入力とし、該A/D変換手段の出力に対し前
記固定のサンプリング周波数より高いサンプリング周波
数によるオーバーサンプリングを行う低域通過フィルタ
と、該低域通過フィルタの出力を入力とし、該低域通過
フィルタの出力のゼロクロス点近傍の傾きを検出する傾
き検出手段と、該傾き検出手段の出力に基づき前記ゼロ
クロス点同士の間のサンプリング回数をカウントするカ
ウント手段と、該カウント手段の出力の最小値を検出す
る最小値検出手段と、該最小値検出手段の出力である最
小値検出信号と、前記傾き検出手段の出力と、前記ゼロ
クロス検出手段の出力と、前記AD変換手段の出力とを
入力とし、前記ゼロクロス点と当該ゼロクロス点の近傍
のサンプリング点との間の微小間隔を検出する微小間隔
検出手段と、前記最小値検出手段の出力であるカウント
値の最小値と、前記微小間隔検出手段の出力とを入力と
し、該2つの入力の和をゼロクロス点間隔として出力す
る加算手段と、該加算手段の出力を入力とし、該加算手
段の入力を平均化し前記ベースバンド信号のシンボルレ
ートの伝送レート情報として出力する平均化手段と、該
平均化手段の出力である伝送レート情報を入力とし、該
伝送レート情報と前記低域通過フィルタ出力後のサンプ
リング周波数との比率から前記A/D変換手段の出力を
前記ベースバンド信号のシンボルレートの伝送レートの
N倍(Nは2以上の整数)のサンプリング周波数でサン
プリングするのと等価な信号に変換する信号変換手段
と、該信号変換手段の出力を入力とし、該信号変換手段
の出力の最適サンプリング点からのタイミングのずれを
検出する位相誤差検出手段とを備える、ようにしたの
で、受信変調信号から得られたベースバンド信号から自
動的に伝送レートを検出することができ、送信信号が既
知の伝送レート以外で伝送されたものであっても、冗長
な回路や開発工数を要することなくこれを復調すること
が可能な伝送レート検出装置が得られる効果がある。
【0069】また、本願の請求項9の発明に係る伝送レ
ート検出装置によれば、請求項1記載の伝送レート検出
装置において、前記位相誤差検出手段は、前記最適サン
プリング点からのタイミングのずれを検出し、該タイミ
ングのずれの積分により求めた周波数ずれを平滑化し、
これを前記伝送レート検出手段で検出した伝送レート情
報と加算して前記信号変換手段へ入力する、ようにした
ので、受信変調信号から得られたベースバンド信号から
自動的に伝送レートを検出することができ、位相誤差検
出手段は伝送レート検出手段で検出した伝送レート情報
を反映して、信号変換手段で発生する位相誤差を解消で
き、送信信号が既知の伝送レート以外で伝送されたもの
であっても、冗長な回路や開発工数を要することなくこ
れを復調することが可能な伝送レート検出装置が得られ
る効果がある。
【0070】また、本願の請求項10の発明に係る伝送
レート検出方法によれば、ベースバンド信号を固定のサ
ンプリング周波数でA/D変換するA/D変換ステップ
と、該A/D変換ステップにより得られたA/D変換出
力とゼロレベルとが交差するゼロクロス点の近傍の傾き
を検出する傾き検出ステップと、該傾き検出ステップに
より得られた傾きに基づき前記ゼロクロス点同士の間隔
を検出する制御を行うゼロクロス点間隔検出制御ステッ
プとを含む、ようにしたので、受信変調信号から得られ
たベースバンド信号から自動的に伝送レートを検出する
ことができ、送信信号が既知の伝送レート以外で伝送さ
れたものであっても、ソフトウエアの変更の手間および
その開発工数を要することなくこれを復調することが可
能な伝送レート検出方法が得られる効果がある。
【0071】また、本願の請求項11の発明に係る伝送
レート検出方法によれば、ベースバンド信号を固定のサ
ンプリング周波数でA/D変換するA/D変換ステップ
と、該A/D変換ステップにより得られたA/D変換出
力の極大値あるいは極小値である極値を検出する極値検
出ステップと、該極値検出ステップにより得られた極値
に基づき前記A/D変換出力がゼロレベルと交差するゼ
ロクロス点同士の間隔を検出する制御を行うゼロクロス
点間隔検出制御ステップとを含む、ようにしたので、受
信変調信号から得られたベースバンド信号のゼロクロス
点間隔から自動的に伝送レートを検出することができ、
送信信号が既知の伝送レート以外で伝送されたものであ
っても、ソフトウエアの変更の手間およびその開発工数
を要することなくこれを復調することが可能な伝送レー
ト検出方法が得られる効果がある。
【0072】また、本願の請求項12の発明に係る伝送
レート検出方法によれば、請求項10に記載の伝送レー
ト検出方法において、前記ゼロクロス点間隔検出制御ス
テップは、前記傾きに基づき前記ゼロクロス点同士の間
のサンプリング回数のカウント値を有効にするカウント
値有効化ステップと、該カウント値有効化ステップによ
り得られた有効な前記カウント値の最小値を検出する制
御を行う最小値検出制御ステップと、該最小値検出制御
ステップにより前記最小値が検出された時の前記ゼロク
ロス点間隔を保持するゼロクロス点間隔保持ステップと
を含む、ようにしたので、受信変調信号から得られたベ
ースバンド信号のゼロクロス点間隔から自動的に伝送レ
ートを検出することができ、送信信号が既知の伝送レー
ト以外で伝送されたものであっても、ソフトウエアの変
更の手間およびその開発工数を要することなくこれを復
調することが可能な伝送レート検出方法が得られる効果
がある。
【0073】また、本願の請求項13の発明に係る伝送
レート検出方法によれば、請求項11に記載の伝送レー
ト検出方法において、前記ゼロクロス点間隔検出制御ス
テップは、前記極値の振幅値に基づき前記ゼロクロス点
同士の間のサンプリング回数のカウント値を有効にする
カウント値有効化ステップと、該カウント値有効化ステ
ップにより得られた有効な前記カウント値の最小値を検
出する制御を行う最小値検出制御ステップと、該最小値
検出制御ステップにより前記最小値が検出された時の前
記ゼロクロス点間隔を保持するゼロクロス点間隔保持ス
テップとを含む、ようにしたので、受信変調信号から得
られたベースバンド信号のゼロクロス点間隔から自動的
に伝送レートを検出することができ、送信信号が既知の
伝送レート以外で伝送されたものであっても、ソフトウ
エアの変更の手間およびその開発工数を要することなく
これを復調することが可能な伝送レート検出方法が得ら
れる効果がある。
【0074】また、本願の請求項14の発明に係る伝送
レート検出方法によれば、ベースバンド信号を固定のサ
ンプリング周波数でA/D変換するA/D変換ステップ
と、該A/D変換ステップにより得られたA/D変換出
力の傾きを、当該A/D変換出力がゼロレベルと交差す
るゼロクロス点の近傍において検出する傾き検出ステッ
プと、該傾き検出ステップにより検出された傾きが或る
範囲内の時のみ、前記ゼロクロス点から次のゼロクロス
点までのサンプリング回数カウント値とサンプリング間
隔に対するゼロクロス点近傍のサンプリング点からゼロ
クロス点までの間隔との比率を有効にする比率有効化ス
テップと、前記カウント値の最小値を検出する最小値検
出ステップと、該最小値検出ステップにより得られた最
小値に対応した前記比率を前記最小値に加算することに
よりゼロクロス点間隔を求めるゼロクロス点間隔検出ス
テップとを含む、ようにしたので、受信変調信号から得
られたベースバンド信号のゼロクロス点間隔から自動的
に伝送レートを検出することができ、送信信号が既知の
伝送レート以外で伝送されたものであっても、ソフトウ
エアの変更の手間およびその開発工数を要することなく
これを復調することが可能な伝送レート検出方法が得ら
れる効果がある。
【0075】また、本願の請求項15の発明に係る伝送
レート検出方法によれば、ベースバンド信号を固定のサ
ンプリング周波数でA/D変換するA/D変換ステップ
と、該A/D変換ステップにより得られたA/D変換出
力の極大値または極小値である極値を検出する極値検出
ステップと、該極値検出ステップにより得られた極値の
振幅値が或る範囲内の時のみ前記極値の両側のゼロクロ
ス点間のサンプリング回数カウント値とゼロクロス点の
近傍のサンプリング点からゼロクロス点までの間隔との
比率を有効にする比率有効化ステップと、前記カウント
値の最小値を検出する最小値検出ステップと、該最小値
検出ステップにより得られた最小値に対応した前記比率
を前記最小値に加算することによりゼロクロス点間隔を
求めるゼロクロス点間隔検出ステップとを含む、ように
したので、受信変調信号から得られたベースバンド信号
のゼロクロス点間隔から自動的に伝送レートを検出する
ことができ、送信信号が既知の伝送レート以外で伝送さ
れたものであっても、ソフトウエアの変更の手間および
その開発工数を要することなくこれを復調することが可
能な伝送レート検出方法が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1,2による伝送レート検
出装置の構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1,2による伝送レート検
出方法を示す図
【図3】本発明の実施の形態1による伝送レート検出回
路の一構成例を示す図
【図4】本発明の実施の形態1,2によるゼロクロス検
出回路の一構成例を示す図
【図5】本発明の実施の形態1,2による傾き検出回路
の一構成例を示す図
【図6】本発明の実施の形態1,2によるカウント回路
の一構成例を示す図
【図7】本発明の実施の形態1,2によるカウント最小
値検出回路の一構成例を示す図
【図8】本発明の実施の形態1,2による微小間隔検出
回路の一構成例を示す図
【図9】本発明の実施の形態2による伝送レート検出回
路の構成例を示す図
【図10】本発明の実施の形態2による極値検出回路の
一構成例を示す図
【図11】従来の伝送レート可変回路の一構成例を示す
【符号の説明】
102 A/D変換手段 104 伝送レート検出手段 106 信号変換手段 108 位相誤差検出手段 301 ゼロクロス検出回路 305 傾き検出回路 307 カウント回路 309 カウント最小値検出回路 312 微小間隔検出回路 314 加算器 315 平均化回路 316 ゼロクロス点間隔検出回路 401 遅延器 402,403,404,405 点比較器 406、407 AND回路 408 OR回路 501 遅延器 502,503 減算器 504,505 選択器 506,507 比較器 508 ホールド付遅延器 509 AND回路 601 加算器 602,606 選択器 603 遅延器 604 比較器 605 ホールド付遅延器 701 比較器 702 選択器 703 遅延器、 801,812 遅延器 802,803 減算器 804,805 除算器 806,807,810,811 選択器 808 ホールド付遅延器 809 加算器 901 極値検出回路 902 極値検出信号 1001,1004,1011 遅延器 1002 減算器 1003,1005,1008 比較器 1006,1010,1011 選択器 1007 絶対値回路 1009 OR回路

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースバンド信号を固定のサンプリング
    周波数でアナログ-ディジタル変換するA/D変換手段
    と、 該A/D変換手段の出力から前記ベースバンド信号のシ
    ンボルレートの伝送レート情報を検出する伝送レート検
    出手段と、 該伝送レート検出手段の出力と、前記A/D変換手段の
    出力と、後述する位相誤差検出手段の出力とを入力と
    し、前記A/D変換手段の出力を前記ベースバンド信号
    のシンボルレートの伝送レートのN倍(Nは2以上の整
    数)のサンプリング周波数でサンプリングするのと等価
    な信号に変換する信号変換手段と、 該信号変換手段の出力を入力とし、該信号変換手段の出
    力の最適サンプリング点からのタイミングのずれを検出
    する位相誤差検出手段とを備えた、 ことを特徴とする伝送レート検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の伝送レート検出装置に
    おいて、 前記伝送レート検出手段は、 前記A/D変換手段の出力を入力とし、該A/D変換手
    段の出力がゼロレベルと交差するゼロクロス点を検出す
    るゼロクロス検出手段と、 該ゼロクロス検出手段の出力と、前記A/D変換手段の
    出力とを入力とし、該A/D変換手段の出力のゼロクロ
    ス点同士の間隔を検出し、該ゼロクロス点間隔を前記伝
    送レート情報として出力するゼロクロス点間隔検出手段
    とを有する、 ことを特徴とする伝送レート検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の伝送レート検出装置に
    おいて、 前記ゼロクロス点間隔検出手段は、 前記ゼロクロス検出手段の出力を入力とし、前記ゼロク
    ロス点間隔におけるサンプリング回数をカウントするカ
    ウント手段と、 該カウント手段の出力を入力とし、該カウント手段の出
    力の最小値を検出する最小値検出手段と、 該最小値検出手段の出力である最小値検出信号と、前記
    ゼロクロス検出手段の出力と、前記A/D変換手段の出
    力とを入力とし、前記ゼロクロス点と当該ゼロクロス点
    の近傍のサンプリング点との間の微小間隔を検出する微
    小間隔検出手段と、 前記最小値検出手段の出力であるカウント値の最小値
    と、前記微小間隔検出手段の出力とを入力とし、該2つ
    の入力の和を前記ゼロクロス点間隔として出力する加算
    手段とを有する、 ことを特徴とする伝送レート検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の伝送レート検出装置に
    おいて、 前記ゼロクロス点間隔検出手段は、 前記A/D変換手段の出力と、前記ゼロクロス検出手段
    の出力とを入力とし、前記ゼロクロス点間隔を検出する
    際に、検出しようとする伝送レートに近い間隔のゼロク
    ロス点間隔を検出動作の対象として選択するように制限
    する動作制限手段を有する、 ことを特徴とする伝送レート検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の伝送レート検出装置に
    おいて、 前記動作制限手段は、 前記A/D変換手段の出力と、前記ゼロクロス検出手段
    の出力とを入力とし、前記A/D変換手段の出力のゼロ
    クロス点の近傍の傾きを検出する傾き検出手段からな
    る、 ことを特徴とする伝送レート検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の伝送レート検出装置に
    おいて、前記動作制限手段は、 前記A/D変換手段の出力と、前記ゼロクロス検出手段
    の出力とを入力とし、 前記A/D変換手段の出力の極大値あるいは極小値であ
    る極値を検出する極値検出手段からなる、 ことを特徴とする伝送レート検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の伝
    送レート検出装置において、 前記A/D変換手段の出力を入力とし、該A/D変換手
    段の出力に対し該A/D変換手段のサンプリング周波数
    より高いサンプリング周波数によるオーバーサンプリン
    グを行う低域通過フィルタをさらに備えた、 ことを特徴とする伝送レート検出装置。
  8. 【請求項8】 ベースバンド信号を固定のサンプリング
    周波数でアナログ−ディジタル変換するA/D変換手段
    と、 該A/D変換手段の出力を入力とし、該A/D変換手段
    の出力がゼロレベルと交差するゼロクロス点を検出する
    ゼロクロス検出手段と、 前記A/D変換手段の出力を入力とし、該A/D変換手
    段の出力に対し前記固定のサンプリング周波数より高い
    サンプリング周波数によるオーバーサンプリングを行う
    低域通過フィルタと、 該低域通過フィルタの出力を入力とし、該低域通過フィ
    ルタの出力のゼロクロス点近傍の傾きを検出する傾き検
    出手段と、 該傾き検出手段の出力に基づき前記ゼロクロス点同士の
    間のサンプリング回数をカウントするカウント手段と、 該カウント手段の出力の最小値を検出する最小値検出手
    段と、 該最小値検出手段の出力である最小値検出信号と、前記
    傾き検出手段の出力と、前記ゼロクロス検出手段の出力
    と、前記A/D変換手段の出力とを入力とし、前記ゼロ
    クロス点と当該ゼロクロス点の近傍のサンプリング点と
    の間の微小間隔を検出する微小間隔検出手段と、 前記最小値検出手段の出力であるカウント値の最小値
    と、前記微小間隔検出手段の出力とを入力とし、該2つ
    の入力の和をゼロクロス点間隔として出力する加算手段
    と、 該加算手段の出力を入力とし、該加算手段の入力を平均
    化し前記ベースバンド信号のシンボルレートの伝送レー
    ト情報として出力する平均化手段と、 該平均化手段の出力である伝送レート情報を入力とし、
    該伝送レート情報と前記低域通過フィルタ出力後のサン
    プリング周波数との比率から前記A/D変換手段の出力
    を前記ベースバンド信号のシンボルレートの伝送レート
    のN倍(Nは2以上の整数)のサンプリング周波数でサ
    ンプリングするのと等価な信号に変換する信号変換手段
    と、 該信号変換手段の出力を入力とし、該信号変換手段の出
    力の最適サンプリング点からのタイミングのずれを検出
    する位相誤差検出手段とを備えた、 ことを特徴とする伝送レート検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の伝送レート検出装置にお
    いて、前記位相誤差検出手段は、 前記最適サンプリング点からのタイミングのずれを検出
    し、該タイミングのずれの積分により求めた周波数ずれ
    を平滑化し、これを前記伝送レート検出手段で検出した
    伝送レート情報と加算して前記信号変換手段へ入力す
    る、 ことを特徴とする伝送レート検出装置。
  10. 【請求項10】 ベースバンド信号を固定のサンプリン
    グ周波数でA/D変換するA/D変換ステップと、 該A/D変換ステップにより得られたA/D変換出力と
    ゼロレベルとが交差するゼロクロス点の近傍の傾きを検
    出する傾き検出ステップと、 該傾き検出ステップにより得られた傾きに基づき前記ゼ
    ロクロス点同士の間隔を検出する制御を行うゼロクロス
    点間隔検出制御ステップとを含む、 ことを特徴とする伝送レート検出方法。
  11. 【請求項11】 ベースバンド信号を固定のサンプリン
    グ周波数でA/D変換するA/D変換ステップと、 該A/D変換ステップにより得られたA/D変換出力の
    極大値あるいは極小値である極値を検出する極値検出ス
    テップと、 該極値検出ステップにより得られた極値に基づき前記A
    /D変換出力がゼロレベルと交差するゼロクロス点同士
    の間隔を検出する制御を行うゼロクロス点間隔検出制御
    ステップとを含む、 ことを特徴とする伝送レート検出方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の伝送レート検出方
    法において、 前記ゼロクロス点間隔検出制御ステップは、 前記傾きに基づき前記ゼロクロス点同士の間のサンプリ
    ング回数のカウント値を有効にするカウント値有効化ス
    テップと、 該カウント値有効化ステップにより得られた有効な前記
    カウント値の最小値を検出する制御を行う最小値検出制
    御ステップと、 該最小値検出制御ステップにより前記最小値が検出され
    た時の前記ゼロクロス点間隔を保持するゼロクロス点間
    隔保持ステップとを含む、 ことを特徴とする伝送レート検出方法。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の伝送レート検出方
    法において、 前記ゼロクロス点間隔検出制御ステップは、 前記極値の振幅値に基づき前記ゼロクロス点同士の間の
    サンプリング回数のカウント値を有効にするカウント値
    有効化ステップと、 該カウント値有効化ステップにより得られた有効な前記
    カウント値の最小値を検出する制御を行う最小値検出制
    御ステップと、 該最小値検出制御ステップにより前記最小値が検出され
    た時の前記ゼロクロス点間隔を保持するゼロクロス点間
    隔保持ステップとを含む、 ことを特徴とする伝送レート検出方法。
  14. 【請求項14】 ベースバンド信号を固定のサンプリン
    グ周波数でA/D変換するA/D変換ステップと、 該A/D変換ステップにより得られたA/D変換出力の
    傾きを、当該A/D変換出力がゼロレベルと交差するゼ
    ロクロス点の近傍において検出する傾き検出ステップ
    と、 該傾き検出ステップにより検出された傾きが或る範囲内
    の時のみ、前記ゼロクロス点から次のゼロクロス点まで
    のサンプリング回数カウント値とサンプリング間隔に対
    するゼロクロス点近傍のサンプリング点からゼロクロス
    点までの間隔との比率を有効にする比率有効化ステップ
    と、 前記カウント値の最小値を検出する最小値検出ステップ
    と、 該最小値検出ステップにより得られた最小値に対応した
    前記比率を前記最小値に加算することによりゼロクロス
    点間隔を求めるゼロクロス点間隔検出ステップとを含
    む、 ことを特徴とする伝送レート検出方法。
  15. 【請求項15】 ベースバンド信号を固定のサンプリン
    グ周波数でA/D変換するA/D変換ステップと、 該A/D変換ステップにより得られたA/D変換出力の
    極大値または極小値である極値を検出する極値検出ステ
    ップと、 該極値検出ステップにより得られた極値の振幅値が或る
    範囲内の時のみ前記極値の両側のゼロクロス点間のサン
    プリング回数カウント値とゼロクロス点の近傍のサンプ
    リング点からゼロクロス点までの間隔との比率を有効に
    する比率有効化ステップと、 前記カウント値の最小値を検出する最小値検出ステップ
    と、 該最小値検出ステップにより得られた最小値に対応した
    前記比率を前記最小値に加算することによりゼロクロス
    点間隔を求めるゼロクロス点間隔検出ステップとを含
    む、 ことを特徴とする伝送レート検出方法。
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