JP2007518612A - 空気圧タイヤ及びその製造方法 - Google Patents

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ピレリ・タイヤ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
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Abstract

空気圧タイヤ(1)であって、少なくとも1つのカーカスプライ(2a)と、カーカスプライ(2a)に結合された少なくとも1つの輪状強化構造(3)と、を有するカーカス構造(2)、カーカス構造(2)に対し半径方向外部位置にエラストマ材料から造られたトレッドバンド(6)、カーカス構造(2)とトレッドバンド(6)との間に挟まれたベルト構造(5)、及びカーカス構造(2)上の一対の軸方向対向サイドウォール(7、8)を含み、トレッドバンド(6)が:i)軸方向に間隔を空けて配置され、半径内部方向に沿って先細状にされた複数の第1セクター(9)と、ii)軸方向に間隔を空けて配置され、半径外部方向に沿って先細状にされた複数の第2セクター(10)とを含み、第1(9)及び第2(10)のセクターがトレッドバンド(6)の横展開部に沿って軸方向に次々に横並びで位置決めされ、さらに標準DIN53505に準拠して測定された第1のセクター(9)の23℃におけるショアA硬度と、標準DIN53505に準拠して測定された第2のセクター(10)の23℃におけるショアA硬度との間の比が1.10よりも大きい空気圧タイヤ(1)が記載される。

Description

発明の背景
本発明は、二輪又は四輪車用の空気圧タイヤ、特に、限定的ではないが、自動車用空気圧タイヤに関する。
特に、本発明は、少なくとも1つのカーカスプライと、前記カーカスプライに結合された少なくとも1つの輪状強化構造と、を有するカーカス構造、カーカス構造に対し半径方向外部位置にエラストマ材料から造られたトレッドバンド、カーカス構造とトレッドバンドとの間に挟まれたベルト構造、及びカーカス構造上の一対の軸方向対向サイドウォールを含み、トレッドバンドが複数の軸方向隣接セクターを含むタイプのものである、空気圧タイヤに関する。
先行技術
自動車用空気圧タイヤの分野において、最も必要と考えられることの1つは、トレッドバンドが必然的に摩滅したとき、空気圧タイヤの性能、特にその接地性が可能な限り変わらないようにすることである。
公知の空気圧タイヤにおいて、性能の変化はほとんど常にトレッドバンドの一定の磨耗後に観察される。
このような磨耗は、実際、最初に、実質的に前述バンドのドリフト剛性(drift rigidity)の比例増加を決定するトレッドバンドの高さを低減し;第2に、トレッドにパターンが付けられる場合、その磨耗は、かなりの程度まで、トレッドパターンの幾何学形状を、より詳しくは、一般にいわゆるシー/ランド比(sea/land ratio)に比例する、トレッドバンドに形成された溝で占められた領域の延長部(extension)をも変えてしまう。
本明細書及び後の請求項において、用語シー/ランド比は、トレッドバンド又はその任意部分にある溝が占有する面積と、トレッドバンド又はその任意部分それぞれの総面積との間の比率を示すために使用される。
一般に、半径内部方向に沿う溝の先細状のため、溝で占められた領域の延長部はタイヤが摩滅すると漸減し、トレッドバンドの横剛性の対応増加及び道路上での空気圧タイヤの挙動変化を伴う。
溝なし空気圧タイヤのトレッドバンドの厚さの減少のため、さらにパターン付き空気圧タイヤのシー/ランド比の減少のため、トレッドバンドのこの横剛性の増加は、自動車の前車軸と後車軸との間の予想される不釣り合いに伴って、同かじ取り角度において空気圧タイヤのより大きなスラストが通常、必要となり、運転者はいずれの場合でも運転スタイルを変更して空気圧タイヤのこの異なる挙動を補正しなければならない。
複数の軸方向に隣接したセクターを有するトレッドバンドを備えた空気圧タイヤについて記載している参考文献が知られている。
バイク用の空気圧タイヤの分野において、例えばトレッドバンド自体の対向ショルダー部分のものと比べてより低い硬度及びより高いtangδを有する赤道部分を備えたトレッドバンドにすることによって、カーブに沿ってのタイヤ性能を改良することが特願平05−256646号で示唆されている。
他方、特願平02−314293号は、エラストマ材料の剥離や材料の亀裂の形成を伴うトレッドバンドの部分的磨耗を防止するために、それぞれが異なる材料から造られた2つの適当な形状にした部分に順に軸方向に分割される、2つの半径方向に重ね合わせた層を備えたトレッドバンドを実現することを示唆している。より詳しくは、この文書で示唆された構成は、各トレッドバンド層の2つの部分が、その層の2つの部分が互いに軸方向に合致するように、空気圧タイヤの赤道面において厚さを低減した端部セグメントを有することを予見している。
静電防止タイヤの分野において、それぞれ電気的絶縁性エラストマ材料及び導電性エラストマ材料から造られた複数の軸方向に隣接したセクターを含むトレッドバンドを実現することによって、トレッドバンドの磨耗均一性を改良し、空気圧タイヤの騒音を低減することが米国特許第6,523,585号明細書によって示唆されている。この参考文献の教示によれば、前述の電気的絶縁性及び導電性エラストマ材料は、所定の機械的特性、特に、導電性セクターの室温でのショアA硬度と電気的絶縁性セクターの室温でのショアA硬度との間の比が1.10未満となるように、それぞれの硬度を有する必要がある。
発明が基づく課題
本発明は、トレッドバンドが摩滅したとき空気圧タイヤの接地性を実質的に一定に維持できるようにする複数の軸方向に隣接したセクターを有するトレッドバンドを備えた空気圧タイヤを提供することを目的とする。
発明の概要
本発明の第1の態様によれば、この目的は添付請求項1に記載の空気圧タイヤによって達成される。
本出願人は、特に、トレッドバンドの軸方向隣接セクターの所定の幾何学的構造と、これらのセクターの所定の幾何学的特性との特有の組み合わせのおかげで、トレッドバンドの磨耗に起因し、トレッドバンドの厚さの減少、そして、パターン付き空気圧タイヤの場合、半径内部方向に沿う溝間に画定されたエラストマ材料の部分の横変形の漸増に伴うシー/ランド比の減少に比例する、幾何学的性質の横剛性の増加を補正できるトレッドバンドを得ることが可能であることを発見した。
より厳密には、本出願人は、前述の目的が:
i)軸方向に間隔を空けて配置され、半径内部方向に沿って先細状にされた複数の第1のセクター、及び
ii)軸方向に間隔を空けて配置され、半径外部方向に沿って先細状にされた複数の第2のセクターを含むトレッドバンドのおかげで達成できることを発見した。前記第1及び第2のセクターは、トレッドバンドの横展開部(transversal development)に沿って軸方向に次々に横並びで(side-by-sideone after another)位置決めされ、さらに標準DIN53505に準拠して測定された第1のセクターの23℃でのショアA硬度と標準DIN53505に準拠して測定された第2のセクターの23℃でのショアA硬度との間の比が1.10よりも大きい。
本出願人は、いかなる解釈上の理論にも捉われたくないが、あまり硬くない加硫エラストマ材料から成る第2のセクターの幅を半径内部方向に沿って増加させることで、横剛性の増加をトレッドバンドの適当な組成と釣り合わせる前述の効果を効果的に達成することが可能であることを注目する。
空気圧タイヤはゆえに、特にハンドルによって運転者が設定した軌道修正に対するその応答に関する限り、空気圧タイヤの道路挙動を実質的に一定に維持することができ、自動車の前車軸と後車軸との間の予想される不平衡を回避し、運転者は彼又は彼女の運転スタイルを著しく変更しなくてすむようにできる。
この技術的効果は、特にいわゆる「極限」運転スタイルを取るこれらの人々に重宝される。
本発明の好ましい実施形態において、標準DIN53505に準拠して測定された第1のセクターの23℃におけるショアA硬度と、標準DIN53505に準拠して測定された第2のセクターの23℃におけるショアA硬度との間の比は、約1.12と約1.70との間、より好ましくは、約1.20と約1.40との間に含まれる。
このように、磨耗が増加するときの接地性に関する性能と、例えば運転快適性、騒音、耐磨耗性及び円滑性のような、空気圧タイヤに要求される他の性能との間で、最適な妥協を達成することが有利に可能になった。
好ましくは、さらに前述の比を達成するために、標準DIN53505に準拠して測定された第1のセクターの23℃におけるショアA硬度は、約60と約75との間に含まれる、標準DIN53505に準拠して測定された第2のセクターの23℃におけるショアA硬度は約35と約65との間に含まれる。
トレッドバンドの先細状にされた軸方向隣接セクターのショアA硬度の前述値を観察することによって、トレッドバンドの厚さ減少、そして、パターン付き空気圧タイヤの場合、路面と接するあまり硬くないエラストマ材料の部分の漸増に伴う、空気圧タイヤのトレッドバンドの磨耗の結果としてのシー/ランド比の減少も原因である、横剛性の増加を最適な方法で補正することが可能であることが分かった。
より好ましくは、標準DIN53505に準拠して測定された第1のセクターの23℃におけるショアA硬度は、約65と約70との間に含まれる、標準DIN53505に準拠して測定された第2のセクターの23℃におけるショアA硬度は約50と約60との間に含まれる。
本発明の目的で、トレッドバンドの先細状にされた軸方向隣接セクターは、それらの組成が23℃における前述の所望ショアA硬度を達成できるように当業者によって容易に決定できる適当なエラストマ材料を形成して、加硫することによって得ることができる。
本明細書及び後の請求項において、用語「エラストマ材料」は少なくとも1種類のエラストマ高分子及び少なくとも1種類の強化充填剤を含む組成を示すために使用されることがここでは明記されるべきである。好ましくは、このような組成はまた、例えば、架橋剤及び/又は可塑剤のような添加剤を含む。架橋剤の存在のおかげで、このような材料は加熱によって架橋され、完成品を形成することができる。
好ましくは、トレッドバンドの半径内部方向に沿って先細状にされた第1のセクターは、約7と約13MPaとの間に含まれる23℃における圧縮下での弾性率(modulus of elasticity)(E’)を有し、軸方向に間隔を空けて配置され、半径外部方向に沿って先細状にされた第2のセクターは、約5と約8MPaとの間に含まれる23℃における圧縮下での弾性率(E’)を有する。
以下の説明及び後の請求項において、圧縮下での弾性率E’ならびに粘弾性率E’’の値は、25mmの長さ及び14mmの直径を有する加硫エラストマ材料の円筒状試験片に対し、その元の高さの25%の長手方向変形までの予荷重をかけて圧縮し、23℃の温度に保って、毎秒100サイクルの振動数(100Hz)で、予荷重下の高さの±3.50%の最大幅の動的正弦波変形を与えることで、従来型の装置によって測定されることになっている。
トレッドバンドの先細状のセクターの23℃における圧縮下での弾性率の前述の値E’を観察することによって、空気圧タイヤのトレッドバンドの磨耗に関する性能と、タイヤがカーブに沿って又は混合コースを走行中に主に受ける横応力への耐久性に関する性能との間で最適の妥協を達成して、溝なし及びパターン付きの両者の空気圧タイヤの横剛性の増加を最適な方法で補正することが有利に可能であることを発見した。
より好ましくは、トレッドバンドの前述の第1のセクターは、約9と約11MPaとの間に含まれる23℃における圧縮下での弾性率(E’)を有し、トレッドバンドの第2のセクターは約5.5と約7MPaとの間に含まれる23℃における圧縮下での弾性率(E’)を有する。
本発明の好ましい実施形態において、トレッドバンドの第1のセクターの23℃における圧縮下の弾性率E’と第2のセクターの23℃における圧縮下の弾性率E’との間の比は、約1.15よりも大きい、より好ましくは、約1.4と2.0との間に含まれる。
この場合もまた、このような比を観察することによって、空気圧タイヤのトレッドバンドの磨耗に関する性能と、タイヤがカーブに沿って又は混合コースを走行する間に主に受ける横応力への耐久性に関する性能との間で最適な妥協を達成することが有利に可能であることに注目すべきである。
本発明の好ましい実施形態によれば、トレッドバンドの先細状にされ、軸方向に隣接するセクターは、トレッドバンドの横展開部に沿って実質的に一定のピッチで軸方向に次々に分配される。
本明細書及び後の請求項の枠組みの中で、トレッドバンドの先細状にされ、軸方向に隣接するセクターについての用語「ピッチ」は、断面内で、及び2つの連続セクターの中間軸間の軸方向に沿って測定された距離を示すために使用される。本定義の枠組みの中で、各セクターの中間軸は、セクター自体の半径内部面と半径外部面の2つに実質的に等分に分割する軸である。
トレッドバンドセクターの前述の軸方向配分のおかげで、トレッドバンドの横剛性を実質的にその軸方向展開部全体に沿って実質的に均等な値に維持することが有利に可能となる。
本発明の好ましい実施形態によれば、トレッドバンドの先細状にされ、軸方向に隣接するセクターは、約30゜と約80゜との間に含まれる、セクターの半径内部面及び半径外部面に対し実質的に直角に延びる面に対し測定されたテーパリング角度を画定する軸方向対向サイドウォールを備えている。
このように、空気圧タイヤのトレッドバンド磨耗から生じるトレッドバンドの厚さの減少とシー/ランド比の予想される減少との両者を補正するために、溝間に画定されたエラストマ材料の部分の横方向に沿っての降伏(yield)の漸増を最適化することが有利に可能であることが分かった。
本出願人は、所望のテーパリングが隣接セクターの半径対向方向に沿って維持されるという条件のもと、トレッドバンドの先細状にされ、軸方向に隣接するセクターのサイドウォールが、異なる幾何学的形状を有することができることを見つけた。
したがって、第1の好ましい実施形態において、トレッドバンドの先細状にされ、軸方向に隣接するセクターの軸方向対向サイドウォールは、実質的に直線的である。
あるいは、トレッドバンドの先細状にされ、軸方向に隣接するセクターの軸方向対向サイドウォールは、少なくとも1つの実質的に曲線の部分を備えることができる。
当業者は、これらの可能な構成の中で最も適切な又は最も有利なものを、トレッドバンドの製造に採用される製造方法の関数として容易に選択できる。
上述のように、本発明の空気圧タイヤは、二輪車及び四輪車の両者に装着するのに使用できる。
これらの可能な使用の枠組みの中で、及び好ましい実施形態に従って、本発明の空気圧タイヤは、トレッドパターンを備えたトレッドバンドを備え、その内部に画定された溝は、半径内部方向に沿って先細状にされたより硬いエラストマ材料から成るトレッドバンドのセクターに形成される。
あるいは、トレッドパターン内に画定された溝は、半径外部方向に沿って先細状にされたより柔軟なエラストマ材料から成るトレッドバンドのセクターに形成できる。
トレッドパターンの溝の位置決めは本発明の目的には重要ではないが、同種類のエラストマ材料から成るセクター内に、より好ましくは、より硬いエラストマ材料から成る半径内部方向に沿って先細状にされたセクター内に溝を配置して、トレッドバンドの不規則な磨耗現象の発生を最小限まで制限することが好ましい。
本発明の好ましい実施形態において、トレッドバンドの先細状にされ、軸方向に隣接するセクターは、実質的にトレッドバンドの厚さ全体にわたって半径方向に延びるので、実質的に空気圧タイヤの全耐用年数にわたり横剛性の特性を維持する所望の技術的効果を達成できる。
本発明の他の好ましい実施形態において、空気圧タイヤは、トレッドバンドとベルト構造との間に配置された適当なエラストマ材料の層をさらに備えることができる。
このように、例えば、転がり抵抗のような、空気圧タイヤの特定の特性を―必要なら―最適化することが有利に可能である。
本発明の他の態様によれば、空気圧タイヤを製造する方法は添付請求項16に記載のように提供される。
その方法は、特に、以下のステップを含む:
a)少なくとも1つの輪状強化構造に結合された少なくとも1つのカーカスプライを有するカーカス構造を製造するステップ;
b)ベルト構造を造るステップ;
c)前記ベルト構造に対する半径方向外部位置に、軸方向に間隔を空けて配置され、半径内部方向に沿って先細状にされ、加硫後に、標準DIN53505に準拠して測定された23℃におけるショアA硬度の所定値を有する第1のエラストマ材料から実質的に成る、トレッドバンドの複数の第1のセクターを配置するステップ;
d)前記ベルト構造に対する半径方向外部位置に、軸方向に間隔を空けて配置され、半径外部方向に沿って先細状にされ、加硫後に、標準DIN53505に準拠して測定された23℃におけるショアA硬度の所定値を、標準DIN53505に準拠して測定された第1のエラストマ材料の23℃におけるショアA硬度と標準DIN53505に準拠して測定された第2のエラストマ材料の23℃におけるショアA硬度との間の比が1.10よりも大きくなるように有する第2のエラストマ材料から実質的に成る、トレッドバンドの複数の第2のセクターを配置するステップ;
ここでステップc)及びd)は、トレッドバンドの前記第1及び第2のセクターがトレッドバンドの横展開部に沿って軸方向に次々に横並びで位置決めされるように実行される。
本発明の追加的な特徴や利点は、本発明による空気圧タイヤ及びそれらの製造の方法の幾つかの好ましい実施形態についての以下の説明からより明らかになり、その説明は、添付図面を参照して、非限定的な例示として、行われる。
好ましい実施形態の詳細な説明
図1〜2を参照するに、特定例において自動車に装着することを目的とする、本発明の第1の好ましい実施形態により製造された空気圧タイヤは、一般に参照番号1で示される。
空気圧タイヤ1は、少なくとも1つのカーカスプライ2aを備えたカーカス構造2を含み、そのカーカスプライ2aの対向側縁部は、それぞれが空気圧タイヤ1の内周縁部に沿って画定されたビード4内に包まれた、通常「ビードコア」として知られる、それぞれの輪状強化構造3の周りで外部に折り返され、そのビードで空気圧タイヤ自体がリム(図示せず)と接触し、車輪の一部を形成する。
空気圧タイヤ1は、カーカス構造2に対する半径方向外部位置にエラストマ材料から造られたトレッドバンド6、カーカス構造2とトレッドバンド6との間に挟まれたベルト構造5、及びカーカス構造2の軸方向対向位置の一対のサイドウォール7、8をも含む。
好ましくは、ベルト構造5は、例えばゴムシートに埋め込まれた、層毎に互いに平行に配置され、隣接層のものに対し交差した金属コード又はワイヤの繊維で構成された1つ又はそれ以上のベルト層と、さらに交差コード繊維に対する半径方向外部位置において空気圧タイヤ1にらせん状及び同心円状に巻きつけられた1つ又はそれ以上のいわゆる0゜コードで造られた1つ又はそれ以上のベルト層とを含む。
図1に示された実施形態によれば、ベルト構造5の周りに周方向に張り付けられたトレッドバンド6は、軸方向に間隔を空けて配置され、半径内部方向に沿って先細状にされた複数の第1のセクター9と、軸方向に間隔を空けて配置され、反対方向に沿って、すなわち、半径外部方向に沿って先細状にされた複数の第2のセクター10とを含む。
トレッドバンド6の第1及び第2のセクター9、10は、実質的にトレッドバンド自体の全厚さにわたり半径方向に延びていることが好ましい。
前述の第1及び第2のセクター9、10は、トレッドバンド6の横展開部に沿って軸方向に次々に横並びで位置決めされ、標準DIN53505に準拠して測定されたセクター9の23℃におけるショアA硬度と、標準DIN53505に準拠して測定されたセクター10の23℃におけるショアA硬度との間の比が1.10よりも大きい、より好ましくは、約1.12と約1.70との間に含まれ、さらに好ましくは、約1.20と約1.40との間に含まれるように、適当な異なるエラストマ材料から造られる。
好ましくは、前述の比を達成するために、第1のセクター9の、標準DIN53505に準拠して測定された、23℃におけるショアA硬度は、約60と約75との間に含まれ、第2のセクター10の、標準DIN53505に準拠して測定された、23℃におけるショアA硬度は約、35と約65との間に含まれる。
より好ましくは、標準DIN53505に準拠して測定された、第1のセクター9の23℃におけるショアA硬度は、約65と約70との間に含まれ、標準DIN53505に準拠して測定された、第2のセクター10の23℃におけるショアA硬度は、約50と約60との間に含まれる。
好ましくは、トレッドバンド6の第1のセクター9は、約7と約13MPaとの間に含まれる23℃における圧縮下での弾性率(E’)を有し、第2のセクター10は、約5と約8MPaとの間に含まれる23℃における圧縮下での弾性率(E’)を有する。
より好ましくは、トレッドバンド6の第1のセクター9は、約9と約11MPaとの間に含まれる23℃における圧縮下での弾性率(E’)を有し、第2のセクター10は、約5.5と約7MPaとの間に含まれる23℃における圧縮下での弾性率(E’)を有する。
このように、先細状にされ、軸方向に横並びで位置決めされた、トレッドバンド6の第1及び第2のセクター9、10は有利に、それらの異なる幾何学的形状及び機械的特性のおかげで、トレッドバンド6が摩滅したときトレッドバンド6の横剛性を実質的に一定に維持し、トレッドバンド6の磨耗に関する性能とトレッドがカーブに沿って又は混合コースを走行する間に主に受ける横応力への耐久性に関する性能との間での最適な妥協を達成させる。
このように製造されたトレッドバンド6は、地面と接触するように配置され、通常では複数のゴムリブとゴムブロックとを画定する複数の溝11を含むトレッドパターンを備えた、半径方向外部表面6aを備えている。
本発明の好ましい特徴によれば、トレッドバンド6の第1及び第2のセクター9、10は、トレッドバンド6の横展開部に沿って実質的に一定のピッチpで軸方向に次々に分配される。
好ましくは、さらに、トレッドバンド6の第1及び第2のセクター9、10は、実質的に台形であり、約30゜と約80゜との間に含まれる、セクターの半径方向内部面9c、10c及び半径方向外部面9d、10dと実質的に直角をなして延びる面λに対して測定されたそれぞれの先細状角度α、βを画定する軸方向対向サイドウォール9a、9b及び10a、10bを備えている。
好ましくは、トレッドバンド6の前記第1及び第2のセクター9、10の軸方向対向サイドウォール9a、9b及び10a、10bは実質的に直線である。
あるいは、トレッドバンドの先細状にされ、軸方向に隣接するセクターの軸方向対向サイドウォール9a、9b及び10a、10bは、少なくとも1つの実質的に曲線の部分を備えることができる。
当業者は、これらの可能な構成の中でもっとも適切な又はもっとも有利なものをトレッドバンドの製造に採用された製造方法の関数として容易に選択できる。
溝11は、トレッドバンド6の不規則磨耗の現象の発生を最小限に抑えることができるように、トレッドバンド6の第1のセクター9内に形成されることが好ましい。
図1及び2に示された好ましい実施形態において、最後に、空気圧タイヤ1は、トレッドバンド6とベルト構造5との間に挟まれた適当なエラストマ材料の層12をさらに含む。
この好ましい実施形態の空気圧タイヤ1は、先細状にされ、軸方向に隣接するセクター9、10を含むたった1つの層で示されているが、このことは、トレッドバンド6が特定且つ不確定なアプリケーション要件を満たすのに2つ又はそれ以上の半径方向重複層を具備できないことを意味するわけではない。
明らかに、さらに、トレッドバンド6の第1及び第2のセクター9、10の横展開部の数や幅は、図1及び2で単に示すだけの、限定しないことを目的として例示されたものと違い、空気圧タイヤ1の特定のアプリケーション要件に従って当業者により容易に決定できる。
図3において、本発明の空気圧タイヤ1の他の好ましい実施形態が示される。
以下の説明及びそのような図において、図1〜2で示された実施形態を参照して前に説明されたこれらと構造的又は機能的に同等である空気圧タイヤ1の要素については、同参照番号が付され、さらに説明しない。
図3に示された実施形態において、溝11は、トレッドバンド6の第2のセクター10内に形成されるので、この場合も図1及び2に示された空気圧タイヤ1と同じ全ての技術的効果を達成できる。
以下の例において、例示するだけで限定しないことを目的として、本発明による空気圧タイヤのトレッドバンド6の第1及び第2のセクター9、10を製造するのに使用できる好ましいエラストマ材料の幾つかの処方を示す。
実施例
以下の表1でA及びBで示されたエラストマ材料が準備され、これらは、トレッドバンド6の本発明による第1及び第2のセクター9、10を製造するのに使用できる。表において、量の全てはphrで表示される。
Figure 2007518612
使用された含有物は以下のものであった:
− E−SBR1712=KRYNOL(登録商標)1712(BAYER)の商標名で市販のエマルジョンで調合されたブタジエン―スチレン共重合体;
− E−SBR1500=KRYLENE(登録商標)1500(BAYER)の商標名で市販のエマルジョンで調合されたブタジエン―スチレン共重合体;
− カーボンブラックN234=VULCAN(登録商標)7H(CABOT CORPORATION)の商標名で市場で入手可能な製品;
− SiO=ULTRASIL(登録商標)VN3(DEGUSSA)の商標名で市場で入手可能なシリカ;
− SiO結合剤=X50S(登録商標)(DEGUSSA)の商標名で市販の50%カーボンブラック(N330)、50%ビス(3―トリエトキシシリル―プロピル)テトラスルフィドを含有する固体組成;
− 芳香油=MOBILOIL(登録商標)90(MOBIL)の商標名で市場で入手可能な製品;
− ステアリン酸=STEARIN A(登録商標)TP8(MIRACHEM)の商標名で市場で入手可能な製品;
− ZnO=ZINKOXYDAKTIV(登録商標)(BAYER)の商標名で市場で入手可能な製品;
− 6PPD=VULCANOX(登録商標)4020(BAYER)の商標名で市場で入手可能なN―1,3―ジメチルブチル―N’―フェニル―p―フェニレンジアミン;
− DPG=VULKACIT(登録商標)D(BAYER)の商標名で市場で入手可能なジフェニルグアニジン;
− TBBS=VULKACIT(登録商標)NZ(BAYER)の商標名で市場で入手可能なN―t―ブチル―2―ベンゾチアジル―スルフェナミド;
− CBS=VULKACIT(登録商標)CZ(BAYER)の商標名で市場で入手可能なN―シクロヘキシル―2―ベンゾチアジル―スルフェナミド;
− 可溶性硫黄=RUBERSUL(登録商標)400(REPSOL DERIVADOS)の商標名で市場で入手可能な製品。
本質的に今までの、当技術分野で周知の技術によれば、前述のエラストマ材料は、加硫され、次に加硫材料の幾つかの典型的なパラメータを測定する目的の一連の試験を受けた。考慮に入れられるパラメータは以下の通りであった:
ショアA硬度=標準DIN53505に準拠して23℃で測定された;
E’23℃=上述の過程に従って23℃で測定された圧縮下での弾性率;
Tangδ23℃=上述の過程に従って23℃で測定された粘弾性(E’’)と弾性率(E’)との間の比;
CA1=標準DIN53504に準拠して測定される、100%の変形をもたらすトラクションフォース(試験片の章を参照);
CA3=標準DIN53504に準拠して測定される、300%の変形をもたらすトラクションフォース(試験片の章を参照)。
実行された試験の結果は以下の表2に示される。
Figure 2007518612
図4、5、6を参照して、一般に図4及び5では16で、さらに図6では17で示された、本発明による製造過程の好ましい実施形態の枠組みの範囲で空気圧タイヤ1の軸方向隣接セクターでトレッドバンド6を造ることを目的とした、それぞれの作業ステーションを説明する。
図4に示された実施形態において、図1に示された空気圧タイヤ1のトレッドバンド6を製造することを目的とした自動化作業ステーションは、一般に16で示されている。
作業ステーション16は、空気圧タイヤの製造用の、又は空気圧タイヤ自体の製造サイクルで予測される作業動作の一部を実行する従来型の製造プラントに組み込まれ、特に示されないプラントはそれ自体周知である。
このようなプラントには、それ自体周知であり、図示されない設備もまた、カーカス構造2、それに結合された輪状強化構造3を、実質的にトロイダル構成をとることができる、例えばそれ自体周知である製造ドラム18のような、支持要素上で製造し、ならびにそれに続いてカーカス構造2に対する半径方向外部位置にベルト構造5を形成するために存在する。
作業ステーション16は、それ自体周知であり、一般に21で示された自動化アームを含む。自動化アームは、好ましくは7本の軸を備えた関節式であり、コンベアベルト19又は他の適当な搬送手段の端に画定されたピックアップステーション20から、トレッドバンド6のセクター9、10の分配位置まで、カーカス構造2、輪状強化構造3及びベルト構造5を支える各ドラム18を持ち上げるように意図されている。
より詳しくは、トレッドバンド6の半径内部方向に沿って先細状にされたセクター9の分配位置は、適当な大きさの断面を有する適当なエラストマ材料から造られた細長要素24から成る少なくとも1つの第1の連続細長要素を提供するように構成された、押出機23の第1の分配部材22に画定される。トレッドバンド6の半径外部方向に沿って先細状にされたセクター10の分配位置は、適当な大きさの断面を有する細長要素27から成り、適当なエラストマ材料から成る少なくとも1つの第2の連続細長要素を提供するように構成された、押出機26の第2の分配部材25に画定される。
上述の作業ステーション16及び図4を参照して、この発明の空気圧タイヤを製造する第1の好ましい実施形態を説明する。
作業ステーション16の上流で実行される予備的なステップにおいて、輪状強化構造3を有するカーカス構造2及びベルト構造5は、ドラム18上で製造され、成形される。ドラム18は、製造中の空気圧タイヤの実質的なトロイダル形状を想定し、そして決定する(assumes and then determines a substantially toroidal shape of thepneumatic tire under construction)。前記ドラム18は、次にコンベヤベルト19によってピックアップ位置20まで運ばれる。
次ステップにおいて、自動化アーム21は、加硫後に23℃における所定ショアA硬度を有する第1のエラストマ材料から造られ、半径内部方向に沿って先細状にされたトレッドバンド6のセクター9を形成することを目的とした細長要素24の第1の分配部材22において画定された第1の分配位置に、ドラム18を位置決めする。
このような分配位置において、自動化アーム21はドラム18をその回転軸X−X回りで回転させ、またドラム18に前述の回転軸X−Xと実質的に平行な方向に沿った並進運動を与えることによって、分配部材22とドラム18との間の相対的移動を実行する。
ドラム18の回転及び並進運動と同時に、第1の分配部材22は、トレッドバンド6のセクター9を形成するようにベルト層5に対し半径方向外部位置に細長要素24を分配する。
ドラム18の回転及び並進運動は、所定のピッチpだけ軸方向に間隔を空けて配置された複数のセクター9を形成するように有利に適当に駆動される。
好ましくは、細長要素24の分配は、セクター9を画定するように軸方向に横並びで配置され及び/又は半径方向に重ね合わされた複数のコイルを形成することによって実行される。
次ステップにおいて、自動化アーム21は、半径外部方向に沿って先細状にされたトレッドバンド6のセクター10を形成することを目的とした第2のエラストマ材料から造られた細長要素27の第2の分配部材25において画定された第2の分配位置にドラム18を位置決めする。第2のエラストマ材料は、第1の加硫エラストマ材料の標準DIN53505に準拠して測定された室温でのショアA硬度と、この第2の加硫エラストマ材料の標準DIN53505に準拠して測定された室温でのショアA硬度との間の比が1.10よりも大きくなるように、加硫後のショアA硬度を有する。
この第2の分配位置において、自動化アーム21は、補助ドラム18をその回転軸X−X回りで回転させ、また補助ドラム18に前述回転軸X−Xと実質的に平行な方向に沿って並進運動を与えることによって、分配部材25と補助ドラム18との間での相対的移動を実行する。
補助ドラム18の回転及び並進運動と同時に、第2の分配部材25は、前に形成されたセクター9との間にトレッドバンド6のセクター10を形成するようにベルト層5に対し半径方向外部位置に細長要素27を分配する。
この場合も、ドラム18の回転及び並進運動は、所定のピッチpだけ軸方向に間隔を空けて複数のセクター10を形成するように適当に駆動される。
このステップの場合も、細長要素27の分配は、軸方向に横並びで配置され及び/又は半径方向に重ね合わされた複数のコイルを形成することによって実行されることが好ましい。
この第2の堆積ステップの終了時に、製造されているグリーン空気圧タイヤのトレッドバンド6は、ドラム18がそれ自体周知であり図示されない方法でプラントの次の作業ステーションに運ばれるので、完成しているとみなされても良い。
本発明によれば、セクター9、10の堆積順序は、セクター10が、ベルト層5に対して半径方向外部位置にセクター9の前に形成されることを予見することも可能であるので、重要ではない。
図5を参照して示された、本発明による方法の前の実施形態の変形において、ベルト構造5がその上で組み立てられる、実質的に円筒状の補助ドラム18’が使用される。補助ドラム18’は、前に説明されたドラム18の場合と実質的に同様の方法で移動される。
より正確には、補助ドラム18’は、第1のエラストマ材料の第1の分配部材22に位置決めされ;次に、前記第1のエラストマ材料の細長要素24が、分配部材22によってベルト構造5上に分配され、好ましくは、半径内部方向に沿って先細状にされたトレッドバンド6のセクター9を形成するように第1の分配部材22と補助ドラム18’との間で相対的移動を実行する。
続いて、補助ドラム18’は第2のエラストマ材料の第2の分配部材25に位置決めされ、第2の分配部材25によって分配された細長要素27がベルト構造5上に堆積され、好ましくは、前に形成されたセクター9間にトレッドバンド6のセクター10を形成するように第2の分配部材25と補助ドラム18’との間で相対的移動を実行する。
この実施形態でも、エラストマ材料の前述の細長要素を分配するステップは、補助ドラム18’を、その回転軸回りで回転させることによって実行されることが好ましい。
同様に、前述の分配ステップは、トレッドバンド6の第1及び第2のセクター9、10を画定するように軸方向に横並びで配置され及び/又は半径方向に重ね合わされた複数のコイルを形成することによって実行される。
好ましくは、最後に、分配部材22及び25と補助ドラム18’との間の相対的移動は、補助ドラム18’に、その回転軸と実質的に平行な方向に沿って並進運動を与えることによって実行される。
この場合も、セクター9、10の堆積順序は、セクター10が、ベルト層5に対して半径方向外部位置にセクター9の前に形成されることを予見することが可能であるので、重要ではない。
トレッドバンド6の堆積の終了時に、ベルト構造/トレッドバンドアセンブリは、異なる製造ドラム上で製造され待機する空気圧タイヤの残りの部分に結合される。空気圧タイヤの次の成形は、最後に、加硫化されるグリーン空気圧タイヤを得ることができるようにする。
本発明による方法のこれらの好ましい実施形態は、特に、空気圧タイヤを構成する半製品が少なくとも部分的にその上で形成される少なくとも1つの製造ドラムを実際に利用した、従来型の製造ラインを活用したいときに、有利で効果的な用途を有する。前記従来型製造ラインは、上述の軸方向隣接セクターを有するトレッドバンドを製造する最終自動化ステーションと統合される。
図6に示された実施形態において、空気圧タイヤ1のトレッドバンド6を製造することを目的とした作業ステーションは一般に17で示される。
作業ステーション17は、特に、空気圧タイヤを製造するか又は空気圧タイヤ自体の製造サイクルで予見される作業動作の一部を実行する高度に自動化されたプラントに結合される。プラントの示されてないほかの部分はそれ自体周知である。
作業動作の枠組み内で、支持体28上に直に空気圧タイヤ1の異なる部分を製造することは有利に予見される。支持体28は、実質的にトロイダル状で、好ましくは実質的に硬く、実質的に空気圧タイヤ自体の内部構成に従って成形された外部表面28a、28bを有する。
このようなプラントには、ここでは示されていない自動化ステーションが、輪状強化構造3を含むカーカス構造2をトロイダル支持体28上に製造し、続いてカーカス構造2に対して半径方向外部位置にベルト構造5を形成するためにも存在する。
作業ステーション17は、それ自体周知であり、一般に29で示された自動化アームを含む。自動化アームは、好ましくは7本の軸を備えた関節式であり、台31の2本の支持アーム36、37又は他の適当な支持手段の端部で画定されたピックアップ位置30から、トレッドバンド6のセクター9及び10の分配位置まで、カーカス構造2、輪状強化構造3及びベルト構造5を運ぶ各支持体28を持ち上げるように意図されている。
より詳しくは、半径内部方向に沿って先細状にされたトレッドバンド6のセクター9の分配位置は、適当な大きさの断面を有する適当な第1のエラストマ材料から造られた細長要素(図6では図示せず)から成る少なくとも1つの第1の連続細長要素を提供するように構成された、押出機33の第1の分配部材32において画定される。半径外部方向に沿って先細状にされたトレッドバンド6のセクター10の分配位置は、適当な大きさの断面を有する適当な第2のエラストマ材料から成る細長要素(これも図6では図示せず)から成る少なくとも1つの第2の連続細長要素を提供するように構成された、押出機35の第2の分配部材34において画定される。
自動化アーム29の他の構造及び機能的細部は、例えば本出願人の名義の国際公開第00/35666号パンフレットに記載されており、その説明はここで参照により組み込まれる。
上述の作業ステーション17及び図6を参照して、この発明の空気圧タイヤを製造する方法の他の好ましい実施形態を説明する。
一連の自動化ステーション中の作業ステーション17の上流で実行される一連の準備ステップにおいて、カーカス構造2、輪状強化構造3及びベルト構造5がトロイダル支持体28上で製造され、次にトロイダル支持体28がピックアップステーション30に運ばれる。
次ステップにおいて、自動化アーム29は、加硫後に23℃における所定ショアA硬度を有する第1のエラストマ材料から成りトレッドバンド6のセクター9を形成することを目的とした細長部材の第1の分配部材32で画定された第1の分配位置に、トロイダル支持体28を位置決めする。
このような分配位置において、自動化アーム29は、支持体28を、その回転軸X−X回りで回転させ、また支持体28に前述の回転軸X−Xと実質的に平行な方向に沿った並進運動を与えることによって、分配部材32と支持体28との間の相対的移動を実行する。
支持体28の回転及び並進運動と同時に、第1の分配部材32は、トレッドバンド6のセクター9を形成するようにベルト層5に対し半径方向外部位置に細長要素を分配する。
細長要素の分配は、セクター9を画定するように軸方向に横並びで配置され及び/又は半径方向に重ね合わされる複数のコイルを形成することによって実行されることが好ましい。
次ステップにおいて、自動化アーム29は、第2のエラストマ材料から成る細長要素の第2の分配部材34に画定された第2の分配位置に支持体28を位置決めする。第2のエラストマ材料は、第1の加硫エラストマ材料の標準DIN53505に準拠して測定された室温でのショアA硬度と、この第2の加硫エラストマ材料の標準DIN53505に準拠して測定された室温でのショアA硬度との間の比が1.10よりも大きくなるように、加硫後の所定ショアA硬度を有する。
この第2の分配位置においても、自動化アーム29は、支持体28を、その回転軸X−X回りで回転させ、また支持体28に前述の回転軸X−Xと実質的に平行な方向に沿った並進運動も与えることによって、分配部材34と支持体28との間の相対的移動を実行する。
支持体28の回転及び並進運動と同時に、第2の分配部材34は、前に形成されたセクター9の間にトレッドバンド6のセクター10を形成するようにベルト層5に対し半径方向外部位置に細長要素を分配する。
この場合も、細長要素の分配は、軸方向に横並びで配置され及び/又は半径方向に重ね合わされた複数のコイルを形成することによって実行されることが好ましい。
この場合も、セクター9、10の堆積順序は、セクター10がベルト層5に対して半径方向外部位置にセクター9の前に形成されることを予見することが可能であるので、重要ではない。
この第2の堆積ステップの終了時に、製造されるグリーン空気圧タイヤのトレッドバンド6は、支持体28がそれ自体周知であり図示されない方法で、プラントの次作業ステーションまで運ばれるので、完成しているとみなされても良い。
本発明による方法のこの異なる好ましい実施形態は、例えば複数の自動化ステーションによって所定の順序に従って製造される空気圧タイヤに個別の構成要素を直に付けることによってそれらを造ることを可能にする方策を採用することによって、半製品の製造及び保管を最小限に抑える、又は可能なら、省くことを可能にする製造技術を使用することが望まれるときに、特に有利で効果的な用途を有する。
本出願人によって実行された反復試験は、本発明による空気圧タイヤがトレッドバンドが摩滅したときの接地性を実質的に一定に維持する目的を完全に達成することを実証した。
図面の簡単な説明
本発明による空気圧タイヤの第1の実施形態の横断面図を示す。 図1の空気圧タイヤの細部の拡大横断面図を示す。 本発明による空気圧タイヤの第2の実施形態の細部の拡大横断面図を示す。 本発明による空気圧タイヤのトレッドバンドを製造する自動化ステーションの概略平面図を示す。 実質的に円筒状補助ドラムで本発明による空気圧タイヤのトレッドバンドを製造する自動化ステーションの概略平面図を示す。 実質的に硬いトロイダル支持体で本発明による空気圧タイヤのトレッドバンドを製造する自動化ステーションの概略斜視図を示す。

Claims (26)

  1. 少なくとも1つのカーカスプライ(2a)と、前記カーカスプライ(2a)に結合された少なくとも1つの輪状強化構造(3)と、を有するカーカス構造(2)、前記カーカス構造(2)に対し半径方向外部位置にエラストマ材料から造られたトレッドバンド(6)、前記カーカス構造(2)と前記トレッドバンド(6)との間に挟まれたベルト構造(5)、及び前記カーカス構造(2)上の一対の軸方向対向サイドウォール(7、8)を有する空気圧タイヤ(1)であって、
    前記トレッドバンド(6)が:
    i)軸方向に間隔を空けて配置され、半径内部方向に沿って先細状にされた複数の第1のセクター(9)、及び
    ii)軸方向に間隔を空けて配置され、半径外部方向に沿って先細状にされた複数の第2のセクター(10)を含み、
    前記第1(9)及び第2(10)のセクターがトレッドバンド(6)の横展開部に沿って軸方向に次々に横並びで位置決めされ、
    標準DIN53505に準拠して測定された、第1のセクター(9)の23℃におけるショアA硬度と、標準DIN53505に準拠して測定された、第2のセクター(10)の23℃におけるショアA硬度との間の比が1.10よりも大きい空気圧タイヤ(1)。
  2. 標準DIN53505に準拠して測定された、第1のセクター(9)の23℃におけるショアA硬度と、標準DIN53505に準拠して測定された、第2のセクター(10)の23℃におけるショアA硬度との間の比が約1.12と約1.70との間に含まれる、請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  3. 標準DIN53505に準拠して測定された、第1のセクター(9)の23℃におけるショアA硬度が約60と約75との間に含まれる、請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  4. 標準DIN53505に準拠して測定された、第2のセクター(10)の23℃におけるショアA硬度が約35と約65との間に含まれる、請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  5. トレッドバンド(6)の前記第1のセクター(9)が、約7と約13MPaとの間に含まれる23℃における圧縮下での弾性率(E’)を有する、請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  6. トレッドバンド(6)の前記第2のセクター(10)が約5と約8MPaとの間に含まれる23℃における圧縮下での弾性率(E’)を有する、請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  7. 前記第1のセクター(9)の23℃における圧縮下での弾性率(E’)と第2のセクター(10)の23℃における圧縮下での弾性率(E’)との間の比が約1.15よりも大きい、請求項5又は6に記載の空気圧タイヤ(1)。
  8. 前記第1のセクター(9)の23℃における圧縮下での弾性率(E’)と前記第2のセクター(10)の23℃における圧縮下での弾性率(E’)との間の比が約1.4と約2.0との間に含まれる、請求項7に記載の空気圧タイヤ(1)。
  9. トレッドバンド(6)の前記第1及び第2のセクター(10)がトレッドバンド(6)の横展開部に沿って実質的に一定のピッチ(p)で軸方向に次々に分配される、請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  10. トレッドバンド(6)の前記第1及び第2のセクター(10)が、約30°と約80°との間に含まれる、セクター(9、10)の半径方向内部(9c、10c)及び半径方向外部(9d、10d)面に実質的に直角に延びる面(λ)に対し測定された、先細状角度(α、β)を画定する軸方向対向サイドウォール(9a、9b、10a、10b)を備えている、請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  11. トレッドバンド(6)の前記第1(9)及び第2(10)のセクターの軸方向対向サイドウォール(9a、9b、10a、10b)が実質的に直線である、請求項10に記載の空気圧タイヤ(1)。
  12. トレッドバンド(6)の前記第1(9)及び第2(10)のセクターの軸方向対向サイドウォール(9a、9b、10a、10b)が少なくとも1つの実質的に曲線の部分を備えている、請求項10に記載の空気圧タイヤ(1)。
  13. 前記トレッドバンド(6)が複数の溝(11)を含むトレッドパターンを備え、前記溝(11)がトレッドバンド(6)の前記第1のセクター(9)内に形成される、請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  14. 前記トレッドバンド(6)が複数の溝(11)を含むトレッドパターンを備え、前記溝(11)がトレッドバンド(6)の前記第2のセクター(10)内に形成される、請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  15. トレッドバンド(6)の前記第1(9)及び前記第2(10)のセクターが実質的にトレッドバンド(6)の全厚さにわたり半径方向に延びている、請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  16. トレッドバンド(6)とベルト構造(5)との間に挟まれた適当なエラストマ材料の層(12)をさらに備える、請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  17. 空気圧タイヤ(1)を製造する方法であって、
    a)少なくとも1つの輪状強化構造(3)に結合された少なくとも1つのカーカスプライ(2a)を有するカーカス構造(2)を製造し;
    b)ベルト構造(5)を製造し;
    c)前記ベルト構造(5)に対する半径方向外部位置に、軸方向に間隔を空けて配置され、半径内部方向に沿って先細状にされ、さらに、加硫後に、標準DIN53505に準拠して測定された、23℃におけるショアA硬度の所定値を有する第1のエラストマ材料から実質的に成る、トレッドバンド(6)の複数の第1のセクター(9)を配置し;
    d)前記ベルト構造(5)に対する半径方向外部位置に、軸方向に間隔を空けて配置され、半径外部方向に沿って先細状にされ、さらに標準DIN53505に準拠して測定された第1のエラストマ材料の23℃におけるショアA硬度と標準DIN53505に準拠して測定された第2のエラストマ材料の23℃におけるショアA硬度との間の比が1.10よりも大きくなるように、標準DIN53505に準拠して測定された、23℃におけるショアA硬度の値を加硫後に有する実質的に第2のエラストマ材料から成る、トレッドバンド(6)の複数の第2のセクター(10)を配置するステップを含み;
    ステップc)及びd)は、トレッドバンド(6)の前記第1(9)及び第2(10)のセクターがトレッドバンド(6)の横展開部に沿って軸方向に次々に横並びで位置決めされるように実行されることを特徴とする方法。
  18. 前記ベルト構造(5)が実質的に円筒状の補助ドラム(18’)上で造られ、前記ステップc)及びd)が、
    e)第1のエラストマ材料の第1の分配部材(22)に前記補助ドラム(18’)を位置決めし;
    f)前記第1の分配部材(22)によって、軸方向に間隔が空けられ、半径内部方向に沿って先細状にされた、トレッドバンド(6)の前記第1のセクター(9)を形成するように、第1の分配部材(22)と補助ドラム(18’)との間での相対的移動を実行しながら、ベルト構造(5)上に前記第1のエラストマ材料から造られた少なくとも1つの細長要素(24)を分配し;
    g)第2のエラストマ材料の第2の分配部材(25)に補助ドラム(18’)を位置決めし;
    h)前記第2の分配部材(25)によって、軸方向に間隔が空けられ、半径外部方向に沿って先細状にされた、トレッドバンド(6)の前記第2のセクター(10)を形成するように、第2の分配部材(25)と補助ドラム(18’)との間での相対的移動を実行しながら、ベルト構造(5)上に前記第2のエラストマ材料から造られた少なくとも1つの細長要素(27)を分配するステップを含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記第1及び第2のエラストマ材料の細長要素(24、27)を分配する前記ステップf)及びh)が、前記補助ドラム(18’)をその回転軸(X−X)回りで回転させることによって実行される、請求項18に記載の方法。
  20. 分配部材(22、25)と補助ドラム(18’)との間での相対的移動が、補助ドラム(18’)に、その回転軸(X−X)と実質的に平行な方向に沿った第1の並進運動及び/又は前記軸(X−X)と実質的に直角な方向に沿った第2の並進運動を与えることによって実行される、請求項18あるいは19に記載の方法。
  21. 前記第1及び第2のエラストマ材料の細長要素を分配する前記ステップf)及びh)が、軸方向に次々に横並びで位置決めされる、トレッドバンド(6)の前記第1(9)及び前記第2(10)のセクターを画定するために、軸方向に横並びで配置され及び/又は半径方向に重ね合わされた複数のコイルを形成することによって実行される、請求項18に記載の方法。
  22. 前記ベルト構造(5)が実質的にトロイダル状の支持体(18、28)上で組み立てられ、前記ステップc)及びd)が:
    e’)第1のエラストマ材料の第1の分配部材(22、32)に前記実質的にトロイダル状の支持体(18、28)を位置決めし;
    f’)前記第1の分配部材(22、32)によって、軸方向に間隔が空けられ、ベルト構造(5)に向かう半径内部方向に沿って先細状にされた、トレッドバンド(6)の前記第1のセクター(9)を形成するように、第1の分配部材(22、32)と実質的にトロイダル状の支持体(18、28)との間での相対的移動を実行しながら、前記ベルト構造(5)に対して半径方向外部位置に前記第1のエラストマ材料から造られた少なくとも1つの細長要素を分配し;
    g’)第2のエラストマ材料の第2の分配部材(25、34)に実質的にトロイダル状の支持体(18、28)を位置決めし;
    h’)前記第2の分配部材(25、34)によって、軸方向に間隔が空けられ、半径外部方向に沿って先細状にされた、トレッドバンド(6)の前記第2のセクター(10)を形成するように、第2の分配部材(25、34)と実質的にトロイダル状の支持体(18、28)との間での相対的移動を実行しながら、前記ベルト構造(5)に対して半径方向外部位置に前記第2のエラストマ材料から造られた少なくとも1つの細長要素を分配するステップを含む、請求項17に記載の方法。
  23. 前記第1及び第2のエラストマ材料の細長要素を分配する前記ステップf’)及びh’)が、前記実質的にトロイダル状の支持体(18、28)をその回転軸(X−X)回りで回転させることによって実行される、請求項22に記載の方法。
  24. 分配部材(32,34)と実質的にトロイダル状の支持体(18、28)との間での相対的移動が、実質的にトロイダル状の支持体(18、28)に、その回転軸(X−X)と実質的に平行な方法に沿った第1の並進運動及び/又は前記軸(X−X)と実質的に直角な方向に沿った第2の並進運動を与えることによって実行される、請求項22あるいは23に記載の方法。
  25. 前記第1及び第2のエラストマ材料の細長要素を分配する前記ステップf’)及びh’)が、軸方向に次々に横並びで位置決めされた、トレッドバンド(6)の前記第1(9)及び第2(10)のセクターを画定するために、軸方向に横並びで配置され及び/又は半径方向に重ね合わされた複数のコイルを形成することによって実行される、請求項22に記載の方法。
  26. 前記実質的にトロイダル状の支持体(28)が実質的に硬質である、請求項22に記載の方法。
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