JP2006514899A - 多層トレッドを備えた空気圧タイヤ及びその製造方法 - Google Patents

多層トレッドを備えた空気圧タイヤ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

少なくとも1つのカーカスプライ(2a)を備えたカーカス構造(2)と、カーカス構造(2)に結合された少なくとも1つの環状補強構造(3)と、ベルト構造(5)と、カーカス構造(2)及びベルト構造(5)に対し半径方向外部位置に弾性材料から造られたトレッドバンド(6)とを有する空気圧タイヤ(1)であり、トレッドバンド(6)は、少なくとも1つの半径方向内部層(9)と、路面を転がるのに適した半径方向外部層(10)とを含み、i)半径方向内部層(9)は、半径方向外部層(10)の圧縮下の弾性率(E’)よりも大きい圧縮下の弾性率(E’)を有し、ii)トレッドバンド(6)の半径方向内部層(9)は、半径方向外部層(10)に半径方向に延びるとともにトレッドバンド(6)の横断展開部に沿って軸方向に分配された複数の円周隣接要素(12)を有する。

Description

発明の背景
本発明は、二輪車又は四輪車用空気圧タイヤに、(限定はされないが)特に、高性能又はレース用車両の空気圧タイヤに関する。
特に、本発明は、少なくとも1つのカーカスプライを有するカーカス構造、前記カーカス構造に結合された少なくとも1つの環状補強構造、前記カーカス構造に対し半径方向外部位置の弾性材料から造られたトレッドバンド、前記カーカス構造と前記トレッドバンドとの間に配置されたベルト構造、及び前記カーカス構造上の一対の軸方向に対向するサイドウォールを有し、前記トレッドバンドは、少なくとも1つの半径方向内部層と、路面を転がるのに適した半径方向外部層とを有する、空気圧タイヤに関わる。
先行技術
自動車用の空気圧タイヤの分野において、さらに他の特性に実質的に悪影響を及ぼすことなく路面上での挙動についての1つ又はそれ以上の特性を改良するために、複数の半径方向に重ね合わされた層を有するか、又はとにかく異なる機械的特性を有する材料から造られた部分から成るトレッドバンドを備えた空気圧タイヤは良く知られている。
自動二輪車用の空気圧タイヤの分野において、例えば、特願平05−256646号明細書によって、トレッドバンドの対向ショルダー部分の硬度及びtangδと比べてより低い硬度とより高いtangδとを有する赤道部分を備えるようにトレッドバンドを造ることで、カーブに沿ってのタイヤ性能を改良することが示唆された。
その一方で、特願平02−314293号明細書は、弾性材料層の剥離によるトレッドバンドの部分磨耗や材料内の亀裂の形成を防止するために、それぞれが、異なる材料から造られた2つの適当な形状にされた部分に軸方向に順に分けられる、2つの半径方向に重ね合わされた層を備えたトレッドバンドを実現することを示唆している。より詳しくは、この文献で示唆された構成は、トレッドバンド層の2つの部分が互いに軸方向に合致するように、各トレッドバンド層の2つの部分が空気圧タイヤの赤道面において厚みを薄くした端部セグメントを有することを見込んでいる。
大型車両又は道路車両用の大型の空気圧タイヤの分野において、トレッドバンドの半径方向内部のヒステリシス(hysteresis)によって発生した熱の散逸性を改良し、さらに耐放熱性を改良した内部層と引き裂き抵抗を改良した外部層とを備えた多層トレッドバンドを造ることによってトレッドバンドの半径方向外部の磨耗及び切断抵抗を改良することも欧州特許出願EP0 105 822号明細書によって示唆されている。
最後に、ラジアル空気圧タイヤの高速度でのステアリング応答に関し空気圧タイヤの特性の改良を達成するために、先行技術は、例えば、加国特許CA1 228 282号明細書に開示されているような、25℃において100と250kg/cm2との間に含まれる弾性率E’を有する半径方向内部層と、25℃において70と150kg/cm2との間に含まれる弾性率E’及び0.25以上のtangδ値を有する半径方向外部層とを有し、半径方向内部層の弾性率と半径方向外部層の弾性率との間の比率(25℃で測定)は、1.15以上である、多層トレッドバンドを使用することを提案している。
発明の概要
本発明の目的は、多層トレッドバンドを備え、改良されたハンドリング性、特に、空気圧タイヤが装着される二輪車又は四輪車のカーブに沿っての改良された接地特性を有する空気圧タイヤを提供することである。
本発明の第1の態様によれば、この目的は、添付の請求項1で定義されたような空気圧タイヤによって達成される。
特に、本出願者は、所望の改良されたハンドリング特性、特に、カーブに沿っての接地特性を達成するために、多層トレッドバンドを造るのに使用された弾性材料の機械的特性を設計するのでは十分でなく、空気圧タイヤがカーブに沿って受ける横断応力(the transversal stresses)に対し十分な反作用を展開できる支持構造を達成できるように、適当な方法で半径方向内部層の少なくとも1つを成形することも必要であることを発見した。
具体的には、本出願者は、上記目的を達成するために、トレッドバンドが少なくとも1つの半径方向内部層と、路面を転がるのに適した半径方向外部層とを備えていること、及び
i)前記少なくとも1つの半径方向内部層は、半径方向外部層の圧縮下の弾性率(elasticity under compression)(E’)よりも高い圧縮下の弾性率(E’)を有し、
ii)トレッドバンドの前記少なくとも1つの半径方向内部層は、前記半径方向外部層に延びるとともにトレッドバンドの横断展開部(the transversal development)に沿って軸方向に分配された複数の円周隣接要素(circumferential abutment)を有することが必要であることを発見した。
本出願者は、いかなる解釈的な理論(interpretative theory)に捉われることも望まないが、トレッドバンドの半径方向内部層の円周隣接要素が、半径方向に延びる半径方向外部層よりもそれ自体が硬く、それらの円周隣接要素が、トレッドバンドの厚みに円周方向に埋め込まれ、空気圧タイヤがカーブに沿って受ける横断応力の変形作用に効果的に対抗するように適合された多数の「ビーム」要素として構成することを観察した。
本発明の空気圧タイヤの多層トレッドバンドの「埋め込みビーム」はまた、高グリップ及び十分な横断剛性(transversal rigidity)を特徴とする初期性能から、空気圧タイヤが磨耗するあいだにどんどん増加する横断剛性を伴って次第に減少するグリップを特徴とする性能への、緩やかな変化を可能にする追加の重要な技術的効果の達成を可能にする。
この後者の技術的効果は、運転者が、新品の空気圧タイヤの初期性能から、それが磨耗したときの中古空気圧タイヤによってもたらされるこれらの性能への緩やかな変化を感知できるので、空気圧タイヤが高性能自動車又は自動二輪車の車輪に装着されるときには特に有利である。
さらに、有利に、本発明の空気圧タイヤは、特別に新たなゴム混合物を開発する必要もなく従来から知られているゴム混合物を使用することによって任意にトレッドバンドのグリップと耐久性とのバランスをとることができ、それによって製造期間及び費用を大幅に低減できる。
本発明の好ましい実施形態において、半径方向内部層の70℃での圧縮下の弾性率E’とトレッドバンドの半径方向外部層の70℃での圧縮下の弾性率E’との間の比率は、約1.1と約3との間、より好ましくは、約1.1と2との間である。
このように有利に、空気圧タイヤのハンドリングや快適性、及びタイヤがカーブ又は混合コースに沿っての走行中に主に受ける横断応力に対する耐久性に関して、性能間の最適な妥協点を得ることが可能であった。
好ましくは、及び上記比率を達成するために、トレッドバンドの前記少なくとも1つの半径方向内部層は、70℃において約2と約14MPaとの間の圧縮下の弾性率(E’)を有するが、半径方向外部部分は70℃において約2と約10MPaとの間の圧縮下の弾性率(E’)を有する。
次の説明及び請求項において、圧縮下の弾性率E’の値は、元の高さの25%の長手方向の変形まで圧縮プレロードを受け、70℃の温度に保たれた、25mmの長さ及び14mmの直径を有する加硫弾性材料の円筒状試験片を、毎秒100サイクルの周波数(100Hz)で、プレロード下で高さの±3.50%の最大幅の動的正弦波変形に供することによって、従来形の装置によって測定されることになる。
より好ましくは、トレッドバンドの上記の少なくとも1つの半径方向内部層は、70℃において約2.2と約9MPaとの間に含まれる圧縮下の弾性率(E’)を有するが、半径方向外部層は、70℃において約2と約8.5MPaとの間に含まれる圧縮下の弾性率(E’)を有する。
さらにより好ましくは、トレッドバンドの上記の少なくとも1つの半径方向内部層は、レース用空気圧タイヤの場合には約2.2と約6MPaとの間、さらに高性能自動車用の空気圧タイヤの場合には約5.5と約9との間に含まれる、70℃における圧縮下の弾性率(E’)を有するが、半径方向外部層は、レース用の空気圧タイヤの場合には約2と約5.5MPaの間、さらに高性能ストック車両用の空気圧タイヤの場合には約5と約8.2との間の、70℃における圧縮下の弾性率(E’)を有する。
トレッドバンドの層の70℃における圧縮下の弾性率(E’)の上記値を観察することによって、空気圧タイヤの種類に応じて、高グリップ及び十分な横断剛性を特徴とする初期性能から、空気圧タイヤが磨耗することでさらに大きな横断剛性を伴って次第に減少するグリップを特徴とする性能への、緩やかな変化を最適化することも可能であることが注目された。
このように、有利に、空気圧タイヤのトレッドバンドの磨耗に関し、及びタイヤがカーブ又は混合コースに沿っての走行中に主に受ける横断応力に対する耐久性に関し、性能間の最適な妥協を達成することが可能であった。
好ましくは、上記少なくとも1つの半径方向内部層の厚さとトレッドバンドの全厚さとの間の比率は、約0.5と約1との間に含まれる。
本発明の特に好ましい実施形態において、上記少なくとも1つの半径方向内部層の厚さとトレッドバンドの全厚さとの間の比率は、約0.5と約0.95との間に含まれ、さらに、より好ましくは、約0.8と約0.95との間に含まれる。
本発明の目的に対し、トレッドバンドの半径方向内部及び外部層は適当な弾性材料を成形し、加硫化することによって得られても良く、その弾性材料の組成は、70℃における圧縮下の弾性率(E’)の上記所望値を達成するように、当業者によって容易に決定できる。
本説明及び請求項において、用語「弾性材料(elastomeric material)」は少なくとも1つの弾性重合体と少なくとも1つの補強充填剤とを含む組成を示すために使用されていることはここで明示されるべきである。好ましくは、このような組成はまた、例えば、架橋剤及び/又は可塑剤のような添加剤を含む。架橋剤の存在のおかげで、このような材料は加熱によって架橋され、完成品を形成することができる。
本発明によれば、トレッドバンドの上記少なくとも1つの半径方向内部層に形成され、半径方向外部層に半径方向に延びる円周隣接要素が、種々の態様で、トレッドバンドの横断展開部に沿って軸方向に分配されても良い。
本発明の第1の好ましい実施形態において、円周隣接要素は、トレッドバンドの横断展開部に沿って横並びに配置されても良い。
本発明の第2の好ましい実施形態において、円周隣接要素は、トレッドバンドの横断展開部に沿って間隔を空けて配置されても良い。
両実施形態において、円周隣接要素はまた、実質的に一定のピッチで、あるいは、代わりに、トレッドバンドの横断展開部に沿って可変ピッチで、軸方向に分配されても良い。
本説明の枠組み内、及び請求項において、用語、円周隣接要素の「ピッチ」は、近接しているかいないかに関係なく、断面内で、2つの連続隣接要素の中間点間の軸方向に沿って測定された距離を示すために使用される。本説明の枠組みの範囲内で、各円周隣接要素の中間点は、その対向半径方向内部の軸端部(the opposite radially inner axial ends)を結ぶ線の中点である。
本説明の枠組みの範囲内、及び請求項において、用語、各円周隣接要素の「幅」は、断面内で、前記隣接要素の半径方向内部の端部を結ぶセグメントの、空気圧タイヤの回転軸と平行な線上の突出部を示すために使用される。
本説明の枠組みの範囲内、及び請求項において、最後に、用語、各円周隣接要素の「高さ」は、隣接要素の半径方向最外点と隣接要素それ自体の上記半径方向内部の端部を結ぶセグメントとの間に断面内でわたる垂直線のセグメントの、空気圧タイヤの赤道面と平行な面上の突出部を示すために使用される。
これらの異なる幾何学的構成のおかげで、円周隣接要素の軸方向分配を調整することが有利に可能となるので、空気圧タイヤの大きさ、及び/又は使用の種類、及び/又はトレッドバンドの半径方向に重ね合わされた層を製造するために使用された弾性材料の特性に応じて、所望特性を達成することができる。
本発明によれば、トレッドバンドの上記少なくとも1つの半径方向内部層に形成され、半径方向外部層に半径方向に延びる円周隣接要素はまた、異なる半径拡張部(radial extensions)及び/又は異なる幾何学形状を有しても良い。
このように、空気圧タイヤの大きさ、及び/又は使用の種類、及び/又はトレッドバンドの半径方向に重ね合わされた層を製造するために使用された弾性材料の特性に応じて、耐横断応力の所望特性を達成することが有利に可能となることが注目された。
上述のように、本発明の空気圧タイヤは、二輪車と四輪車との両方に装着するために使用されても良い。
自動車での使用の範囲、及び第1の好ましい実施形態に従い、本発明の空気圧タイヤは、トレッドパターンを備えたトレッドバンドを有する。この実施形態において、空気圧タイヤは、高性能自動車で使用するのが好ましい。
この第1の好ましい実施形態の枠組みの範囲で、円周隣接要素の特定形状に関係なく、円周隣接要素の高さと幅との間の比率は、好ましくは約1:20と約4:1の間、より好ましくは、約1:5と約2:1との間に含まれる。
自動車での使用の枠組みの範囲、及び第2の好ましい実施形態に従い、本発明の空気圧タイヤは、いわゆる「スリック」タイプのものである、すなわちそれは実質的にトレッドパターンを欠いたトレッドバンドを有する。この実施形態において、空気圧タイヤは、レース用自動車で使用するのが好ましい。
第2の好ましい実施形態において、円周隣接要素の特定形状に関係なく、これらの要素の高さは、約1と約4mmとの間に含まれることが好ましい。
この場合、さらに、隣接要素の高さと幅との間の比率は、好ましくは約1:50と約4:1との間、より好ましくは約1:40と約1:1との間に含まれる。
本発明の好ましい実施形態において、前記隣接要素の高さと幅との間の比率は、実質的にトレッドバンドの全横断展開部に沿って一定である。
この実施形態において、さらに円周隣接要素が互いに隣接している場合、このような高さ/幅比率が一定であることはまた、円周隣接要素が実質上一定ピッチで、あるいは、換言すれば、トレッドバンドの横断展開部に沿っての実質上一定の軸方向分配で、軸方向に分配されることを意味する。
本発明の好ましい代わりの実施形態において、トレッドバンドの少なくとも第1の部分の前記隣接要素の高さと幅との間の比率は、トレッドバンドの少なくとも第2の部分の隣接要素の高さと幅との間の比率と異なる。
この実施形態において、さらに円周隣接要素が互いに隣接している場合、トレッドバンドの異なる部分のこのような高さ/幅比率の差はまた、円周隣接要素が可変ピッチで、あるいは、換言すれば、トレッドバンドの横断展開部に沿っての可変軸方向分配で、軸方向に分配されることを意味する。
好ましくは、円周隣接要素は、実質上直線状セグメントで形成された輪郭を有する実質上多角形断面、又は実質上曲線セグメントで形成された輪郭を有する曲線的断面を有しても良い。
本発明の特に好ましい実施形態において、円周隣接要素は、空気圧タイヤがカーブに沿って受ける横断応力に対し所望の反作用を働かせるのに特に有効である、実質上三角形の断面を有する。
本発明の他の態様によれば、添付請求項19で定義されたような空気圧タイヤを製造する方法が提供される。
このような方法は、特に以下のステップ:
a)環状補強構造に結合されたカーカス構造を製造するステップと、
b)ベルト構造を製造するステップと、
c)前記ベルト構造に対し半径方向外部位置に実質上第1の弾性材料から成るトレッドバンドの少なくとも1つの第1の層を配置するステップであって、前記第1の層は、半径方向外方に延びるともにトレッドバンドの横断展開部に沿って軸方向に分配された複数の円周隣接要素を有する、ステップと、
d)前記少なくとも1つの第1の層上に、トレッドバンドの前記少なくとも1つの第1の層の第1の弾性材料の圧縮下の弾性率よりも低い圧縮下の弾性率を加硫化後に有する実質上第2の弾性材料から成るトレッドバンドの少なくとも1つの第2の層を配置するステップとを含む。
本発明の追加的な特徴や利点は、本発明による空気圧タイヤ及びそれらの製造の方法についての幾つかの好適な実施形態の次の説明からより明らかとなり、その説明は非限定的な例として添付図面を参照して行なわれる。
好ましい実施形態の詳細な説明
図1〜5を参照するに、本発明の第1の好ましい実施形態に従って製造された空気圧タイヤは、高性能自動車やレース用自動車の両方に装着するために使用されても良く、通常、参照番号1で示される。
空気圧タイヤ1は少なくとも1つのカーカスプライ2aを備えたカーカス構造2を含んでおり、そのカーカスプライ2aの対向側縁部は、それぞれの環状補強構造3の回りで外側に折り返される。環状補強構造3は、通常では「ビードコア」として知られており、それぞれが空気圧タイヤ1の内周縁部に沿って画定されたビード4内に封入され、そこにおいて空気圧タイヤ自体が、自動車の車輪の一部を形成するリム(図示せず)に嵌る。
空気圧タイヤ1はまた、カーカス構造2に対して半径方向外部位置の弾性材料から造られたトレッドバンド6、カーカス構造2とトレッドバンド6との間に配置されたベルト構造5、及びカーカス構造2上の軸方向対向位置の一対のサイドウォール7、8を有する。
好ましくは、ベルト構造5は、例えば金属コード又はワイヤのファブリックで構成された1つ又はそれ以上のベルト層を含む。金属コード又はワイヤのファブリックは、ゴムシートに埋め込まれ、互いに平行に配置され、隣接層のこれらに対して交差している。また、さらに交差コードファブリックに対して半径方向外部位置に空気圧タイヤ1にらせん状且つ同軸上に巻き付けられた1つ又はそれ以上のいわゆる0゜コードで造られた1つ又はそれ以上のベルト層を含む。
図1で示された実施形態によれば、ベルト構造5の周りに周方向に付与されたトレッドバンド6は、半径方向内部層9と、路面で転がるのに適し、通常、複数のゴムリブ及びゴムブロックを画定する複数の溝11を有するトレッドパターンを備えた半径方向外部層10とを有する。
本発明の第1の特徴によれば、空気圧タイヤ1のトレッドバンド6の半径方向内部層9は、半径方向外部層10の圧縮下の弾性率(E’)よりも大きい圧縮下の弾性率(E’)を有する。
このように、トレッドバンド6の2つの層9及び10は、高横断剛性を有する支持層の機能と、それぞれ、高グリップ路面接地層の機能を有利に実行する。
特に好ましい実施形態において、空気圧タイヤ1がレース用自動車を対象とする場合、半径方向内部層9は、約3と約6MPaとの間に含まれる圧縮下の弾性率(E’)を有するが、半径方向外部層10は、約2と約5MPaとの間に含まれる圧縮下の弾性率(E’)を有する。
特に好ましい実施形態において、空気圧タイヤ1が高性能自動車を対象とする場合、半径方向内部層9は、約6と約9MPaとの間に含まれる圧縮下の弾性率(E’)を有するが、半径方向外部層10は、約5と約8MPaとの間に含まれる圧縮下の弾性率(E’)を有する。
いずれの場合であっても、半径方向内部層9の弾性材料の70℃における圧縮下の弾性率(E’)と、半径方向外部層10の弾性材料の70℃における圧縮下の弾性率(E’)との間の比率は、好ましくは約1.1と約3との間、より好ましくは、約1.1と約2との間に含まれる。
示された好ましい実施形態において、半径方向内部層9の厚さとトレッドバンド6の全厚さとの間の比率は、約0.5と約1との間に含まれる。
好ましくは、半径方向内部層9の厚さとトレッドバンド6の全厚さとの間の比率は約0.95より小さい、より好ましくは、いずれのタイプの空気圧タイヤ1の使用(高性能自動車又はレース用自動車)であっても約0.8と約0.95との間に含まれる。
本発明の第2の特徴によれば、トレッドバンド6の半径方向内部層9は、半径方向外部層10に半径方向に伸びる複数の円周隣接要素12を有し、その半径方向外部層10内においてそれらの円周隣接要素12が完全に埋め込まれ、トレッドバンド6の横断展開部に沿って軸方向に分配される。
有利に、各円周隣接要素12は、基本的に空気圧タイヤのトレッドバンドに作用し、トレッドバンド自体を弾性的に変形させる傾向のある横断応力に対し、十分な耐久性を展開することができる構造及び機械的耐久性を有するトレッドバンドの半径方向内部層の一部から成る。
つまり、円周隣接要素12は、空気圧タイヤ1が装着された自動車がカーブに沿って走行するときに図1の二重矢印fによる空気圧タイヤ1に作用する横断応力に効果的に対抗することができる、多くの「ビーム」要素を実質的に構成する。
図1に示された好ましい実施形態において、隣接要素12は、横並びに配置され、トレッドバンド6の横断展開部に沿って互いに隣接している。
隣接要素12はまた、トレッドバンド12の横断展開部に沿って実質的に一定のピッチ「p」(図1Aでは明瞭化のため2つの近接した隣接要素12を参照して示された)で軸方向に分配されるので、空気圧タイヤ1がカーブに沿って走行するときに受ける上記横断応力に対し、それ自身の赤道面πに対し実質的に対称的に反応する空気圧タイヤ1を有することができる。
好ましくは、隣接要素12の高さ「h」と幅「l」(図1Aでは明瞭化のため隣接要素12の1つを参照して示された)との間の比率は、約1:20と約4:1との間、より好ましくは、約1:5と約2:1との間に含まれる。
幾つかの好ましい実施形態において、前記比率h/lは、トレッドバンド6の全横断展開部に沿って実質的に一定である。
この好ましい実施形態において、隣接要素12は、トレッドバンド6の横断展開部に沿って実質的に一定のピッチに従って軸方向に分配される。
好ましくは、さらに、隣接要素12は、空気圧タイヤ1がカーブに沿って走行するときに受ける上記横断応力に最適に有利に反作用することができる、実質的に三角形の断面を有する。
上述の構成のおかげで、空気圧タイヤ1は、カーブに沿っての改良されたハンドリング及び最適グリップを達成するだけでなく、高グリップ及び十分な横断剛性を特徴とする初期性能から、空気圧タイヤ1が高グリップ半径方向外部層10の磨耗と共に磨耗して、高横断剛性を有する半径方向内部層9が接地表面に近くなることで、さらに大きい横断剛性を伴って次第に減少するグリップを特徴とする性能までの、緩やかな変化を達成することもできる。
この好ましい実施形態の空気圧タイヤ1はトレッドバンド内の2つの層だけで示されているが、これによって、トレッドバンドが、特定及び不確定な適用要件(specific and contingent application requirements)を満たすために追加的な層を有し得ることが除外されるものではない。
図2〜6は、本発明の空気圧タイヤ1の他の好ましい実施形態を示す。
次の説明において、及びこのような図面において、図1及び1Aに示された実施形態を参考にして前に例示された要素と構造的又は機能的に同等である空気圧タイヤ1の要素は、同参照記号で示され、さらに説明されない。
図2に示された実施形態において、半径方向内部層9の厚さとトレッドバンド6の全厚さとの間の比率は、空気圧タイヤ1の使用のいずれの種類でも(高性能自動車又はレース用自動車)実質的に1に等しい。
この実施形態において、及びこのような図から分かるように、実質的に三角形の円周隣接要素12は、トレッドバンド6の接地表面の直ぐ下にそれらの頂点部分を有するので、空気圧タイヤ1が新品のときでもグリップ特性に対して横断剛性の特性に特権(privilege)を与えることができる。
図3に示された実施形態において、尚も実質的に三角形の断面を有する円周隣接要素12は、トレッドバンド6の横断展開部に沿って可変ピッチで軸方向に分配される。
つまり、空気圧タイヤ1のトレッドバンド6の全横断展開部の実質的に2分の1に等しい横断展開部を有するトレッドバンド6の第1の部分6aにおいて、隣接要素12は、トレッドバンド6の全横断展開部の第2の半分に実質的に等しい横断展開部を有するトレッドバンド6の第2の部分6bにおける隣接要素12のピッチよりも大きいピッチで、軸方向に分配される。
好ましくは、トレッドバンドの2つの部分6a及び6bにおける隣接要素12のこの異なるピッチは、隣接要素12の高さと幅との間の比率を、例えば約1:5から約1:2まで変更することによって得られる。
この実施形態において、空気圧タイヤ1は、タイヤがカーブに沿って走行するときに受ける横断応力に対して、その赤道面πに対し実質的に非対称的に反応する。
明らかに、異なるピッチの隣接要素12を有するトレッドバンド6の部分の横断展開部の数及び範囲は、図3において説明のために目的を限定せず単に例示されたこれらと異なっても良い。それらは空気圧タイヤ1の特定の適用要件に従って当業者によって容易に決定することができる。
図4で示された実施形態において、円周隣接要素12は、トレッドバンド6の横断展開部に沿って実質的に一定のピッチで軸方向に分配され、実質的に曲線状輪郭を有する。
図5で示された実施形態において、円周隣接要素12は、トレッドバンドの横断展開部に沿って間隔を空けて配置され、トレッドバンド6の横断展開部に沿って実質的に一定のピッチで軸方向に分配される。
好ましくは、円周隣接要素12は実質的に長方形の断面を有する。
好ましくは、隣接要素12の高さと幅との間の比率は、約1:5と約1:2との間に含まれ、前記比率は、トレッドバンド6の全横断展開部に沿って実質的に一定であることが好ましい。
図6で示された実施形態において、空気圧タイヤ1は、以下の異なる製造方法のため、図1で示された空気圧タイヤ1のものと僅かに異なる構造を有するカーカス構造2と環状補強構造3とを有し、その製法は、この場合、本出願者の名義のEP0 928 680号明細書で示されるように、実質的にトロイダル状及び実質的に硬質の支持体上への直接的なカーカス構造のそれ自体が周知である方法での実現をもたらす。
この実施形態において、カーカス構造2は、基本的に、少なくとも1つの半径方向内部カーカスプライ2aと、カーカスプライ2aのそれぞれの端縁部に配置された一対の環状補強構造3とを有する。各環状補強構造3は、少なくとも1つの環状インサート、図6で示された実施形態では、それぞれが軸方向に横並びに配置され半径方向に重ね合わされた複数のコイルに従って巻き付けられた少なくとも1つの金属ワイヤを有する、第1及び第2の環状インサート13、14と、及び例えば第1と第2の環状インサート13、14との間に軸方向に挟まれた弾性材料から造られた充填体15とを有する。
図7は、本発明に従って造られたレース用空気圧タイヤを示す。厳密には、前記空気圧タイヤは、いわゆる「スリック」タイプのものであり、すなわちそれは、実質的にトレッドパターンを欠いたトレッドバンド6を有する。このような実施形態において、トレッドバンド6の厚さは、数ミリメートル、例えば約2から5mmまで低減される。その結果、前に示された形状の1つに従って造られた各隣接要素12の高さは、約1と約4mmとの間に含まれる。各円周要素の高さと幅との間の比率は、約1:50と約2:1との間に含まれることが好ましい。
この実施形態において、隣接要素12によって与えられた実質的に「ビームのような」抵抗についての、前に示された効果は、レース中に減少するグリップ及びさらに増加する横断剛性を有する自動車を運転している運転者によって、明確に気付かれることは注目されるべきである。
図8、8A及び9を参照すると、それぞれの作業ステーションが記載されており、全般的に、図8及び8Aでは16で、図9では17で示されている。作業ステーションは、本発明による製造方法の好ましい実施形態の枠組みの範囲で、空気圧タイヤ1の多層トレッドバンド6を製造することを目的としている。
図8に示された実施形態において、図1に示された空気圧タイヤ1のトレッドバンド6を製造することを目的とするロボット化作業ステーションは、全般的に、16で示されている。
作業ステーション16は、空気圧タイヤの製造用の、又は空気圧タイヤ自体の製造サイクルにおいて予見された作業工程の一部を実行する従来の製造プラントに関連付けられており、示されていない他のプラントは、それ自体周知である。
このようなプラントにおいて、それ自体周知で、例示されていない装置もまた、カーカス構造2及びドラム18上でカーカス構造2に結合された環状補強構造3を製造し、さらに続いてカーカス構造2に対して半径方向外部位置にベルト構造5を形成するために、存在する。
作業ステーション16は、全般的に21で示された、それ自体周知のロボット化アームを有する。ロボット化アームは、好ましくは7軸関節式のものであり、コンベアベルト19又は他の適当な運搬手段の終わりに画定されたピックアップ位置20から、トレッドバンド6の半径方向内部層9及び半径方向外部層10の分配位置へ、カーカス構造2、環状補強構造3及びベルト構造5を支える各ドラム18をピックアップすることを目的としている。
具体的には、トレッドバンド6の半径方向内部層9の分配位置は、適当な大きさの断面を有する適当な弾性材料から造られた細長要素24から成る少なくとも1つの第1の連続細長要素を提供するように適合された、押出機23の第1の分配部材22において画定される。一方、トレッドバンド6の半径方向外部層10の分配位置は、同様に適当な大きさの断面を有する適当な弾性材料から成る細長要素27から成る少なくとも1つの第2の連続細長要素を提供するように適合された、押出機26の第2の分配部材25において画定される。
上述の作業ステーション16及び図8を参照して、この発明の空気圧タイヤを製造する方法の第1の好ましい実施形態について説明する。
作業ステーション16の上流で実行された一連の予備ステップにおいて、カーカス構造2、それに結合された環状補強構造3及びベルト構造5は、構成中の空気圧タイヤの実質的にトロイダルな形状を呈し、従ってその形状を決定するドラム18上で製造され、成形される。前記ドラム18は、次にコンベアベルト19でピックアップ位置20に運ばれる。
次のステップにおいて、ロボット化アーム21は、細長要素24の第1の分配部材22において画定された第1の分配位置に、ドラム18を位置決めする。細長要素24は、加硫化後に圧縮下の所定弾性率E’を有し、トレッドバンド6の半径方向内部層9を形成することを目的とした第1の弾性材料から成る。
このような分配位置において、ロボット化アーム21は、その回転軸X−X回りでドラム18を回転し、また上述の回転軸X−Xと実質的に平行な方向に沿う並進運動をドラムに与えることによって、分配部材22とドラム18との間での相対的移動を実行する。
ドラム18の回転及び並進運動と同時に、第1の分配部材22は、ベルト層5に対して半径方向外部位置に細長要素24を分配するので、トレッドバンド6の第1の層9を形成することができる。
好ましくは、細長要素24の分配は、軸方向に横並びで配置され、及び/又は半径方向に重ね合わされた複数のコイルを形成することによって実行されるので、円周隣接要素12を画定することができる。
次ステップにおいて、ロボット化アーム21は、細長要素27の第2の分配部材25において画定された第2の分配位置に、ドラム18を位置決めする。細長要素27は、トレッドバンド6の半径方向外部層10を形成することを目的とした第2の弾性材料であって、加硫化後に、半径方向内部層9を形成するために予め堆積された第1の弾性材料の圧縮下の弾性率E’よりも低い圧縮下の弾性率を有する第2の弾性材料から成る。
このような第2の分配位置において、ロボット化アーム21は、その回転軸X−X回りで補助ドラム18を回転し、また上述の回転軸X−Xと実質的に平行な方向に沿う並進運動をドラムに与えることによって、分配部材25と補助ドラム18との間での相対的移動を実行する。
補助ドラム18の回転及び並進運動と同時に、第2の分配部材25は、トレッドバンド6の半径方向内部層9上に細長要素27を分配するので、トレッドバンド6の半径方向外部層10を形成することができる。
この場合もまた、細長要素27の分配は、軸方向に横並びに配置され、及び/又は半径方向に重ね合わされた複数のコイルを形成することによって実行される。
この第2の堆積ステップの終わりで、製造されているグリーン空気圧タイヤのトレッドバンド6が完成されるとみなされても良いという理由で、ドラム18はそれ自体周知の、但しプラントの次の作業ステーションでは示されない方法で、運搬される。
図8Aを参照して示された、本発明による方法の前の実施形態の変形において、前記ベルト構造5がその上で組み立てられる実質的に円筒状の補助ドラム18’が使用される。前記実質的に円筒状の補助ドラム18’は、前に例示されたドラム18と実質的に同じように移動される。
厳密には、補助ドラム18’は、第1の弾性材料の第1の分配部材22において位置決めされ、続いて、前記第1の弾性材料の細長要素24がベルト構造5上に分配部材22によって分配され、好ましくは第1の分配部材22と補助ドラム18’との間での相対的移動を実行するので、上述の複数の円周隣接要素12を有するトレッドバンド6の第1の層9を形成できる。
続いて、補助ドラム18’は、第2の弾性材料の第2の分配部材25において位置決めされ、部材25によって分配された細長要素27は、トレッドバンド6の第1の層9上に堆積され、好ましくは第2の分配部材25と補助ドラム18’との間での相対的移動を実行するので、トレッドバンド6の第2の層10を形成できる。
この実施形態においても、弾性材料の上述の細長要素を分配するステップは、補助ドラム18’をその回転軸回りで回転させることによって実行されることが好ましい。
同様に、上述の分配ステップは、軸方向に横並びに配置され及び/又は半径方向に重ね合わされた複数のコイルを形成することによって実行されるので、トレッドバンド6の第1及び第2の層9、10を画定できる。
好ましくは、最後に、分配部材22及び25と補助ドラム18’との間の相対的移動は、補助ドラム18’にその回転軸と実質的に平行な方向の並進運動を与えることによって実行される。
トレッドバンド6の堆積ステップの終わりに、ベルト構造−トレッドバンドアセンブリは、異なる成形ドラムで待機している、製造される空気圧タイヤの他の部分に結合される。空気圧タイヤの次の成形は、最後に加硫されることになるグリーン空気圧タイヤを得ることを可能にする。
本発明による方法のこれらの好ましい実施形態は、特に、空気圧タイヤを構成する半製品が少なくとも部分的に形成される少なくとも1つの構築ドラムを実際に利用する、従来形の製造ラインを活用したいときに有利で効果的な用途がある。前記ドラムは、上述の多層トレッドバンドを製造する最終ロボット化ステーションと一体化されている。
有利に、さらに、本発明の方法のこれらの好ましい実施形態は、本発明による空気圧タイヤの製造に使用できる製造装置の輸送可能性(transportability)のおかげで、トラック条件(温度、路面の種類など)に基づいて技術者が望むグリップ/耐久性の特性を有する空気圧タイヤを、直接レース用トラックにおいて製造することが可能となる。
図9に示された実施形態において、図6に示された空気圧タイヤ1のトレッドバンド6を製造することを目的とした作業ステーションは、全般的に17で示される。
作業ステーション17は、特に空気圧タイヤを製造する、又は空気圧タイヤ自体の製造サイクルにおいて予見される作業工程の一部を実行する高度自動化プラントに関連付けられる。図示されない他のプラントはそれ自体周知である。
これらの作業工程の枠組みの範囲で、空気圧タイヤ自体の内部構成に従って実質的に成形された外部表面28a、28bを有する実質的にトロイダル状で実質的に硬質の支持体28上に、空気圧タイヤ1の異なる部分を直接製造することは有利に予見される。
このようなプラントの範囲で、ここでは図示されないロボット化ステーションはまた、トロイダル支持体28上に環状補強構造3に結合されたカーカス構造2を製造するため、さらに後にカーカス構造2に対し半径方向外部位置にベルト構造5を形成するために存在する。
作業ステーション17は、全般的に29で示された、それ自体周知のロボット化アームを有する。ロボット化アームは、好ましくは7軸関節式のものであり、台31の2つの支持アーム36、37又は他の適当な支持手段の端部において画定された、ピックアップ位置30から、トレッドバンド6の半径方向内部層9及び半径方向外部層10の分配位置へ、カーカス構造2、環状補強構造3及びベルト構造5を運ぶ各トロイダル支持体28をピックアップすることを目的としている。
具体的には、トレッドバンド6の半径方向内部層9の分配位置は、適当な大きさの断面を有する適当な弾性材料から造られた細長要素(図9には示されず)から成る少なくとも1つの第1の連続細長要素を提供するように適合された、押出機33の第1の分配部材32において画定される。一方、トレッドバンド6の半径方向外部層10の分配位置は、適当な大きさの断面を有する適当な第2の弾性材料から成る細長要素(図9には示されず)から成る少なくとも第2の連続細長要素を提供するように適合された、押出機36の第2の分配部材34において画定される。
ロボット化アーム29の追加の構造的及び機能的細部は、例えば本出願者の名義の国際出願第00/35666号パンフレットに記載されており、その説明は参照により本明細書に援用される。
上述の作業ステーション17及び図9を参照して、この発明の空気圧タイヤを製造する方法の他の好ましい実施形態を説明する。
一連のロボット化ステーションの作業ステーション17の上流で実行される一連の予備ステップにおいて、カーカス構造2、それに結合された環状補強構造3及びベルト構造5は、トロイダル支持体28上で製造され、そのトロイダル支持体28は次にピックアップ位置30に運ばれる。
次ステップにおいて、ロボット化アーム29は、細長部材の第1の分配部材32において画定された第1の分配位置に、トロイダル支持体28を位置決めする。細長部材は、加硫化後に圧縮下の所定弾性率E’を有し、トレッドバンド6の半径方向内部層9を形成することを目的とした第1の弾性材料から成る。
このような分配位置において、ロボット化アーム29は、その回転軸X−X回りでトロイダル支持体28を回転し、また上述の回転軸X−Xと実質的に平行な方向に沿う並進運動をトロイダル支持体28に与えることによって、分配部材32とトロイダル支持体28との間での相対的移動を実行する。
トロイダル支持体28の回転及び並進運動と同時に、第1の分配部材32は、トレッドバンド6の第1の層9を形成できるように、ベルト層5に対し半径方向外部位置に細長要素を分配する。
好ましくは、細長要素の分配は、円周隣接要素12を画定できるように、軸方向に横並びに配置され、及び/又は半径方向に重ね合わされた複数のコイルを形成することによって実行される。
次ステップにおいて、ロボット化アーム29は、細長要素の第2の分配部材34において画定された第2の分配位置にトロイダル支持体28を位置決めする。細長要素は、トレッドバンド6の半径方向内部層9を形成すべく予め堆積された第1の弾性材料の圧縮下の弾性率E’よりも低い圧縮下の弾性率E’を加硫化後に有する第2の弾性材料から成る
この第2の分配位置においても、ロボット化アーム29は、その回転軸X−X回りでトロイダル支持体28を回転し、また上述の回転軸X−Xと実質的に平行な方向に沿っての並進運動をトロイダル支持体28に与えることによって、分配部材34とトロイダル支持体28との間での相対的移動を実行する。
トロイダル支持体28の回転及び並進運動と同時に、第2の分配部材34は、トレッドバンド6の半径方向外部層10を形成できるように、細長要素をトレッドバンド6の半径方向内部層9上に分配する。
この場合も、細長要素の分配は、軸方向に横並びに配置され、及び/又は半径方向に重ね合わされた複数のコイルを形成することによって実行されることが好ましい。
この第2の堆積ステップの終わりで、製造されているグリーン空気圧タイヤのトレッドバンド6が完成されるとみなされても良いという理由で、実質的にトロイダル状の支持体28はそれ自体周知の、但しプラントの次の作業ステーションでは示されてない方法で、運搬される。
本発明による方法のこの異なる好ましい実施形態は、例えば複数のロボット化ステーションによって所定順序に従って、製造される空気圧タイヤに直接個々の構成要素を付けることにより構成要素を製造できる工程解決法を採用することによって、半製品の製造や保管を最小限に抑える又はおそらく排除することさえできる製造技術を使用したいときには特に有利で効果的な用途がある。
本出願者によって実行された試験は、本発明による空気圧タイヤは、改良されたハンドリング特性、より特定的には、空気圧タイヤが装着される自動車のカーブに沿っての改良された接地特性を有する多層トレッドバンドを備えた空気圧タイヤを提供する目的を完全に達成するだけでなく、周知の種類の空気圧タイヤに対し多数の利点を達成することを示した。
特に、次のように記述することが可能である。
−空気圧タイヤに作用する横断応力に対し対称的及び非対称的の両方で反応できる構造を有することができるように、トレッドバンドの横断展開部に沿って円周隣接要素の数とピッチとを所望のように調整する可能性、
−空気圧タイヤに作用する横断応力に耐える改良された特性を実現すると同時にトレッドバンドの全厚さを低減する可能性。
本発明による空気圧タイヤの第1の実施形態の断面図を示す。 図1の空気圧タイヤの幾つかの細部の拡大断面図を示す。 本発明による空気圧タイヤの他の実施形態の幾つかの細部の拡大断面図を示す。 本発明による空気圧タイヤの他の実施形態の幾つかの細部の拡大断面図を示す。 本発明による空気圧タイヤの他の実施形態の幾つかの細部の拡大断面図を示す。 本発明による空気圧タイヤの他の実施形態の幾つかの細部の拡大断面図を示す。 本発明による空気圧タイヤの他の実施形態の断面図を示す。 ここで考えられている空気圧タイヤの異なる実施形態の断面図を示す。 本発明による空気圧タイヤのトレッドバンドを製造するロボット化ステーションの概略平面図を示す。 実質的に円筒状の補助ドラムで本発明による空気圧タイヤのトレッドバンドを製造するロボット化ステーションの概略平面図を示す。 実質上硬質のトロイダル支持体で本発明による空気圧タイヤのトレッドバンドを製造するロボット化ステーションの概略斜視図を示す。

Claims (28)

  1. 少なくとも1つのカーカスプライ(2a)を有するカーカス構造(2)、前記カーカス構造(2)に結合された少なくとも1つの環状補強構造(3)、前記カーカス構造(2)に対して半径方向外部位置の弾性材料で造られたトレッドバンド(6)、前記カーカス構造(2)と前記トレッドバンド(6)との間に配置されたベルト構造(5)及び前記カーカス構造(2)上の一対の軸方向対向サイドウォール(7、8)を有し、前記トレッドバンド(6)は、少なくとも1つの半径方向内部層(9)と、路面で転がるのに適した半径方向外部層(10)とを有する、空気圧タイヤ(1)であって、
    i)前記少なくとも1つの半径方向内部層(9)が、前記半径方向外部層(10)の圧縮下の弾性率(E’)よりも大きい圧縮下の弾性率(E’)を有し、
    ii)前記トレッドバンド(6)の前記少なくとも1つの半径方向内部層(9)が、前記半径方向外部層(10)に半径方向に延びるとともに前記トレッドバンド(6)の横断展開部に沿って軸方向に分配された複数の円周隣接要素(12)を有する空気圧タイヤ(1)。
  2. 前記半径方向内部層(9)の70℃での圧縮下の弾性率(E’)と前記半径方向外部層(10)の70℃での圧縮下の弾性率(E’)との間の比率は約1.1と約3との間に含まれる請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  3. 前記トレッドバンド(6)の前記少なくとも1つの半径方向内部層(9)は、約2と約14MPaとの間に含まれる70℃での圧縮下の弾性率(E’)を有する請求項1または2に記載の空気圧タイヤ(1)。
  4. 前記トレッドバンド(6)の前記半径方向外部層(10)は、約2と約10MPaとの間に含まれる70℃での圧縮下の弾性率(E’)を有する請求項1または2に記載の空気圧タイヤ(1)。
  5. 前記少なくとも1つの半径方向内部層(9)の厚さと前記トレッドバンド(6)の全厚さとの間の比率は、約0.5と約1との間に含まれる請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  6. 前記隣接要素(12)は、前記トレッドバンド(6)の前記横断展開部に沿って横並びに配置される請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  7. 前記隣接要素(12)は、前記トレッドバンド(6)の前記横断展開部に沿って間隔を空けて配置される請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  8. 前記隣接要素(12)は、前記トレッドバンド(6)の前記横断展開部に沿って実質的に一定のピッチ(p)で軸方向に分配される請求項1または7に記載の空気圧タイヤ(1)。
  9. 前記隣接要素(12)は、前記トレッドバンド(6)の前記横断展開部に沿って可変ピッチ(p)で軸方向に分配される請求項1または7に記載の空気圧タイヤ(1)。
  10. 前記トレッドバンド(6)はトレッドパターンを備えている請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  11. 前記隣接要素(12)の高さ(h)と幅(l)との間の比率は約1:20と約4:1との間に含まれる請求項10に記載の空気圧タイヤ(1)。
  12. 前記トレッドバンド(6)は実質的にトレッドパターンを欠いている請求項1に記載の空気圧タイヤ(1)。
  13. 前記円周隣接要素(12)の前記高さは、約1と約4mmとの間に含まれる請求項12に記載の空気圧タイヤ(1)。
  14. 前記隣接要素(12)の高さ(h)と幅(l)との間の比率は、約1:50と約4:1との間に含まれる請求項12または13に記載の空気圧タイヤ(1)。
  15. 前記隣接要素(12)の高さ(h)と幅(l)との間の比率は、前記トレッドバンド(6)の全横断展開部に沿って実質的に一定である請求項1、10または12に記載の空気圧タイヤ(1)。
  16. 前記トレッドバンド(6)の少なくとも第1の部分(6a)の前記隣接要素(12)の高さ(h)と幅(l)との間の比率は、前記トレッドバンド(6)の少なくとも第2の部分(6b)の前記隣接要素(12)の高さ(h)と幅(l)との間の比率と異なる請求項1、10または12に記載の空気圧タイヤ(1)。
  17. 前記隣接要素(12)は実質的に多角形の断面を有する請求項1、10または12に記載の空気圧タイヤ(1)。
  18. 前記隣接要素(12)は実質的に曲線状の輪郭を有する請求項1、10または12に記載の空気圧タイヤ(1)。
  19. 空気圧タイヤ(1)を製造する方法であって、
    a)環状補強構造(3)に結合されたカーカス構造(2)を製造するステップと、
    b)ベルト構造(5)を造るステップと、
    c)前記ベルト構造(5)に対して半径方向外部位置に実質的に第1の弾性材料から成るトレッドバンド(6)の少なくとも1つの第1の層(9)を配置するステップであって、前記第1の層は、前記トレッドバンド(6)の横断展開部に沿って半径外方に延びるとともに軸方向に分配された複数の円周隣接要素(12)を有する、ステップと、
    d)前記少なくとも1つの第1の層(9)に、前記トレッドバンド(6)の前記少なくとも1つの第1の層(9)の前記第1の弾性材料の圧縮下の弾性率よりも小さい圧縮下の弾性率を加硫化後に有する実質的に第2の弾性材料から成る前記トレッドバンド(6)の少なくとも1つの第2の層(10)を配置するステップと、を含む方法。
  20. 前記ベルト構造(5)は実質的に円筒状補助ドラム(18’)上に造られ、前記ステップc)及びd)は、
    e)前記補助ドラム(18’)を前記第1の弾性材料の第1の分配部材(22)に位置決めするステップと、
    f)前記第1の分配部材(22)によって前記ベルト構造(5)上に前記第1の弾性材料から造られた少なくとも1つの細長要素(24)を分配すると同時に前記複数の円周隣接要素(12)を有する前記トレッドバンド(6)の前記少なくとも1つの第1の層(9)を形成できるように前記第1の分配部材(22)と前記補助ドラム(18’)との間で相対的移動を実行するステップと、
    g)前記補助ドラム(18’)を前記第2の弾性材料の第2の分配部材(25)に位置決めするステップと、
    h)前記第2の分配部材(25)によって、前記トレッドバンド(6)の前記少なくとも1つの第1の層(9)上に前記第2の弾性材料から造られた少なくとも1つの細長要素(27)を分配すると同時に前記トレッドバンド(6)の前記少なくとも1つの第2の層(10)を形成できるように前記第2の分配部材(25)と前記補助ドラム(18’)との間で相対的移動を実行するステップと、を含む請求項19に記載の方法。
  21. 前記第1及び第2の弾性材料の細長要素(24、27)を分配する前記ステップf)及びh)は、前記補助ドラム(18’)をその回転軸X−X回りで回転することによって実行される請求項20に記載の方法。
  22. 前記分配部材(22、25)と前記補助ドラム(18’)との間の相対的移動は、前記補助ドラム(18’)にその回転軸(X−X)と実質的に平行な方向の並進運動を与えることによって実行される請求項20または21に記載の方法。
  23. 前記第1及び第2の弾性材料の前記細長要素を分配する前記ステップf)及びh)は、前記トレッドバンド(6)の前記少なくとも1つの第1(9)及び前記第2(10)の層を画定するように軸方向に横並びに配置され、及び/又は半径方向に重ね合わされた複数のコイルを形成することによって実行される請求項20に記載の方法。
  24. 前記ベルト構造(5)は実質的にトロイダル状の支持体(18、28)上に造られ、前記ステップc)及びd)は、
    e’)前記実質的にトロイダル状の支持体(18、28)を前記第1の弾性材料の第1の分配部材(22、32)に位置決めするステップと、
    f’)前記第1の分配部材(22、32)によって前記ベルト構造(5)に対して半径方向外部位置に前記第1の弾性材料から造られた少なくとも1つの細長要素(24)を分配すると同時に前記複数の円周隣接要素(12)を有する前記トレッドバンド(6)の前記少なくとも1つの第1の層(9)を形成できるように前記第1の分配部材(22、32)と前記トロイダル支持体(18、28)との間で相対的移動を実行するステップと、
    g’)前記実質的にトロイダル状の支持体(18、28)を前記第2の弾性材料の第2の分配部材(25、34)に位置決めするステップと、
    h’)前記第2の分配部材(25、34)によって前記トレッドバンド(6)の前記第1の層(9)上に前記第2の弾性材料から造られた少なくとも1つの細長要素を分配すると同時に前記トレッドバンド(6)の前記少なくとも1つの第2の層(10)を形成できるように前記第2の分配部材(25、34)と前記実質的にトロイダル状の支持体(18、28)との間で相対的移動を実行するステップと、を含む請求項19に記載の方法。
  25. 前記第1及び第2の弾性材料の前記細長要素を分配する前記ステップf’)及びh’)は、前記実質的にトロイダル状の支持体(18、28)をその回転軸(X−X)回りで回転することによって実行される請求項24に記載の方法。
  26. 前記分配部材(32、34)と前記実質的にトロイダル状の支持体(18、28)との間の相対的移動は、実質的にトロイダル状の支持体(18、28)にその回転軸(X−X)と実質的に平行な方向の並進運動を与えることによって実行される請求項24または25に記載の方法。
  27. 前記第1及び第2の弾性材料の前記細長要素を分配する前記ステップf’)及びh’)は、前記トレッドバンド(6)の前記少なくとも1つの第1(9)及び前記第2(10)の層を画定するように軸方向に横並びに配置され、及び/又は半径方向に重ね合わされた複数のコイルを形成することによって実行される請求項24に記載の方法。
  28. 前記実質的にトロイダル状の支持体(28)は実質的に硬質である請求項24に記載の方法。
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