JP2007334143A - レンズ交換式デジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】TTL位相差AF方式に対応するように設計された交換レンズを使用してイメージャAFを行う場合に、合焦までに要する時間を極力短縮させることができるレンズ交換式デジタルカメラを提供すること。
【解決手段】カメラボディー1と交換レンズ2とから構成されるレンズ交換式デジタルカメラであって、合焦評価値を算出する焦点検出部12と、上記合焦評価値が最大となるように上記フォーカスレンズの移動を制御して合焦制御する為の制御部14とを具備し、上記制御部14は、上記交換レンズ2の特性に関する情報に基づいて、上記交換レンズ2の移動制御適性を判定し、該判定結果に基づいて、上記交換レンズ2における合焦制御を行うことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ交換式のデジタルカメラに関する。
撮影レンズが交換可能なカメラであるレンズ交換式のカメラにおいては、フィルムカメラ主流の時代から、多くの交換レンズが市場に出回っている。また、それら交換レンズは、カメラボディー本体に設けられたAF(焦点検出)機構がTTL位相差AF方式(以降、TTL位相差AFと称する)に対応していることを前提に設計されている。上記交換レンズは、現在のようにデジタルカメラが主流となっても使用可能であることが望ましい。現在のレンズ交換式カメラの場合、例えばデジタル一眼レフレックスカメラに限ると、そのAF方式はTTL位相差AFが主流であるので、上記交換レンズは使用可能である。
ところで、AF方式としては、上記TTL位相差AFの他に、所謂イメージャAF方式(以降、イメージャAFと称する)が従来より多く用いられている。イメージャAF方式とは、撮影レンズをスキャンしながら、被写体像を撮像する撮像素子の画像データから焦点評価値を算出し、該焦点評価値が最大値となるレンズ位置を求めるAF方式である。より詳しくは、イメージャAFにおいては、撮像素子における画像信号の高周波成分が最大値となるレンズ位置を、撮影レンズをスキャンすることで求める。なお、このイメージャAF方式は、一般に山登りAFやコントラストAFとも称されており、コンパクトデジタルカメラやビデオカメラにおいては、主流のAF方式である。
そして、上記交換レンズは、たとえカメラボディー側のAF方式がイメージャAFに変更になった場合であっても、なお使用可能であることが望ましい。この場合、実際の使用上において、ある程度の制限事項が残ったとしても、使用可能であることのユーザーメリットは大きい。
なお、レンズ交換式のカメラでありながら、AF方式として上記イメージャAFを採るカメラが、従来より数多く知られている。例えば、特許文献1乃至3に開示されているカメラは、何れもレンズ交換式のカメラでありながら、AF方式として上記イメージャAFを採るカメラである。
特開平6−6660号公報 特開平6−181532号公報 特開平8−223469号公報
しかしながら、上記特許文献1乃至3に代表されるような、“レンズ交換式のカメラでありながら、AF方式として上記イメージャAFを採るカメラ”においては、以下のような問題点が解決されていない。その問題点は、従来の交換レンズが、TTL位相差AFに対応するように設計されていることに起因する。
すなわち、TTL位相差AFでは、検出した撮影レンズのデフォーカス量に相当するレンズ駆動量だけ撮影レンズを駆動することによって、レンズの合焦を達成する。そして、このレンズ駆動においては、上記交換レンズを駆動する為のアクチュエータとして、DC(直流)モータや超音波(USM)モータ等が使用される。
一方、イメージャAFでは、撮影レンズを所定パルス間隔で小刻みな駆動を連続する必要がある。従って、イメージャAFにおいては、上記交換レンズを駆動する為のアクチュエータとしてはステッピングモータが最適である。しかしながら、従来の交換レンズは、TTL位相差AFに対応するよう設計されている為、上記のようなイメージャAFにおけるレンズ駆動に対して最適化された設計がなされていない。
例えば、イメージャAFにおいては、場合によっては至近から無限の全ストロークをスキャンする必要があり、所定パルス間隔で小刻みなレンズ駆動を繰り返してスキャンすると合焦までの時間が相応に掛かってしまう。このような場合には、撮影レンズとして、TTL位相差AFに対応するよう設計された交換レンズを用いると、撮影レンズのスキャンに数秒かかる場合もある。
このように、TTL位相差AFに対応するように設計された交換レンズによって、イメージャAFに対して最適化設計された専用レンズと、合焦速度や精度において同等の性能を出すのは非常に困難である。
しかしながら、過去の貴重な資産であるTTL位相差AFに対応するよう設計された交換レンズを、ある程度のレベルで、イメージャAFを採るカメラにも使用できることは非常に望ましい。そしてその為には、TTL位相差AFに対応するように設計された交換レンズを使用して、イメージャAFを行う場合に、合焦までの時間を極力短縮させる為の技術が必要となる。
なお、上記特許文献1乃至3には、TTL位相差AFに対応するように設計された交換レンズを使用して、イメージャAFを行う場合に、合焦までの時間を極力短縮させる為の技術が開示は勿論示唆すらされていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、TTL位相差AFに対応するように設計された交換レンズを使用してイメージャAFを行う場合に、合焦までに要する時間を極力短縮させることができるレンズ交換式デジタルカメラを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様によるレンズ交換式デジタルカメラは、カメラ本体と、該カメラ本体に着脱可能な交換レンズとから構成されるレンズ交換式デジタルカメラであって、上記交換レンズは、焦点位置を調整する為のフォーカスレンズと、当該交換レンズの特性に関する情報を記憶するレンズ記憶手段と、情報の送受信を行う為のレンズ通信手段と、を有し、上記カメラ本体は、上記交換レンズ内の上記レンズ通信手段と情報の送受信を行う為のカメラ本体通信手段と、上記交換レンズにより結像した光像を電気的な画像信号に変換する撮像素子と、上記画像信号に基づいて上記光像の合焦度合いを表す合焦評価値を算出する評価値算出手段と、上記合焦評価値が最大となるように上記フォーカスレンズの移動を制御して合焦制御する為の合焦制御手段と、上記カメラ本体通信手段を介して取得した上記交換レンズの特性に関する情報に基づいて、上記交換レンズが上記合焦制御手段による上記フォーカスレンズの移動制御に適するか否かを判定するレンズ判定手段と、を有することを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第2の態様によるレンズ交換式デジタルカメラは、焦点位置を調整する為のフォーカスレンズを有する交換レンズを着脱可能なレンズ交換式デジタルカメラであって、上記交換レンズと情報の送受信を行う為の通信手段と、上記交換レンズにより結像した光像を電気的な画像信号に変換する撮像素子と、上記画像信号に基づいて上記光像の合焦度合いを表す合焦評価値を算出する評価値算出手段と、上記合焦評価値が最大となるように上記通信手段を介して上記交換レンズの上記フォーカスレンズの移動を制御して合焦制御する為の合焦制御手段と、上記通信手段を介して上記交換レンズから取得した上記交換レンズの特性に関する情報に基づいて、上記交換レンズが上記合焦制御手段による上記フォーカスレンズの移動制御に適するか否かを判定するレンズ判定手段と、を具備することを特徴とする。
本発明は、TTL位相差AFに対応するように設計された交換レンズを使用してイメージャAFを行う場合に、合焦までに要する時間を極力短縮させることができるレンズ交換式デジタルカメラを提供することができる。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラを説明する。
図1は、本第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラの構成を示すブロック図である。図1において、符号1が付されているのはカメラボディーである。また、符号2が付されているのは交換レンズである。なお、この交換レンズ2は、ここではTTL位相差AFに対応するよう設計された交換レンズであるとする。すなわち、上記交換レンズ2は、イメージャAFに対して最適化設計されたレンズではない。
ここで、上記交換レンズ2は、フォーカシングレンズ3と、レンズ駆動部4と、レンズコントロール部5と、エンコーダ13と、を有する。上記フォーカシングレンズ3は、焦点調節の為の撮影レンズである。上記レンズ駆動部4は、不図示のDCモータで上記フォーカシングレンズ3を光軸方向に駆動する部材である。なお、上記レンズ駆動部4には、上記フォーカシングレンズ3の移動領域における端を検出する検出器(不図示)が組み込まれている。上記レンズコントロール部5は、カメラボディー1に設けられた制御部14と通信し且つ上記レンズ駆動部4を制御する部材である。上記エンコーダ13は、上記フォーカシングレンズ3の移動に伴ってエンコーダ信号を発生する部材である。
また、上記カメラボディー1は、シャッタ6と、撮像素子7と、LCDパネル9と、ファインダー光学系10と、画像制御部11と、焦点検出部12と、制御部14と、ファーストレリーズスイッチ(以降1RSWと称する)15と、セカンドレリーズスイッチ(以降2RSWと称する)16と、を有する。
ここで、上記撮像素子7の出力信号は、画像データの生成及び焦点演算の為に用いられる。また、上記LCDパネル9は、バックライトを内蔵した電子ビューファインダ用のLCDパネルである。上記ファインダー光学系10は、上記LCDパネル9を観察するためのファインダー光学系である。
上記画像制御部11は、上記撮像素子7の出力する映像信号にホワイトバランス処理、輝度処理、カラーマトリックス処理等を施し、撮影画像である画像データとファインダー用の画像データとを形成する。また、これら画像データの形成と共に、上記画像制御部11は、上記撮像素子7の出力する映像信号を処理して画像情報を取得する。なお、上記画像制御部11によって形成されたファインダー用の画像データは上記LCDパネル9に送られ、LCDパネル9に表示される。そして、上記ファインダー用の画像データはファインダー光学系10を介して、ユーザーにより観察される。また、上記画像制御部11により形成された撮影画像である画像データは、メモリ(不図示)等に記録される。
さらに、上記画像制御部11は、上記撮像素子7の駆動制御も行う。すなわち、上記画像制御部11は、上記制御部14から送出される不図示の基準クロックに基づいて、上記撮像素子7の駆動制御信号の生成を行う。たとえば、上記画像制御部11は、積分開始/終了(露出開始/終了)のタイミング信号、上記撮像素子7における各画素の受光信号の読出制御信号(水平同期信号、垂直同期信号、転送信号等)等のクロック信号を生成し、撮像素子7に出力する。なお、垂直同期信号VDは、上記焦点検出部12及び上記制御部14にも出カする。
ここで、上記焦点検出部12は、上記画像制御部11が取得した輝度信号の履歴を参照して、合焦の度合いを表す焦点評価値(以下、AF評価値とも称する)を算出して出力する。なお、AF評価値を算出する領域である焦点検出領域は予め定められている。また、上記制御部14は、カメラボディー1及び交換レンズ2における各構成部材をコントロールする為の制御部である。
また、上記1RSW15はファーストレリーズスイッチであり、レリーズ釦(不図示)が半押しされることでONされ、後述する焦点検出動作が行われる。また、上記2RSW16はセカンドレリーズスイッチであり、レリーズ釦(不図示)が全押しされることでONされ、後述する撮影動作が行われる。
なお、上記カメラボディー1内の制御部14と、上記交換レンズ2内のレンズコントロール部5との通信ラインは、レンズ接点部8を介して結合される。このレンズ接点部8は、上記カメラボディー1から上記交換レンズ2に、レンズ電源や通信用のクロック/データ信号等を供給する為の複数の接点を備えている。
以下、図2及び図3を参照して、本第1実施形態におけるイメージャAFについて説明する。図2は、上記焦点検出部12の構成を示す図である。図3は、AF評価値とフォーカシングレンズ位置との相関関係を示すグラフである。
図2に示すように、上記焦点検出部12の内部にはAF評価値を求める為の回路ブロックが設けられている。具体的には、上記焦点検出部12内には、ハイパスフィルタ(HPF)101、A/D変換器102、焦点検出エリア選択ゲート103、及び演算器104が、この順に接続されて設けられている。
ここで、上記画像制御部11が上記焦点検出部12に信号の出力を行う場合には、以下のように出力を行う。すなわち、上記画像制御部11は、生成した画像データの輝度信号を上記HPF101に出力すると共に、該輝度信号の出力に合わせて同期信号を、上記焦点検出エリア選択ゲート103、演算器104、及び制御部14に出力する。
以下、上記焦点検出部12内部における信号処理の流れに沿って、上記焦点検出部12の内部に設けられた各構成部材を説明する。
まず、上記HPF101が、上記画像制御部11から出力された輝度信号に含まれる高周波成分を抽出する。この抽出された高周波成分は、画像の鮮鋭度が高い(より合焦している)程多く含まれる。従って、上記高周波成分を積分することによって、積分範囲での平均的な画像の鮮鋭度の高低を数値化することができる。以降、上記鮮鋭度のことをAF評価値とも称する。
そして、上記HPF101を通過した高周波成分は、上記A/D変換器102によってデジタル信号に変換され、上記焦点検出エリア選択ゲート103に入力される。この焦点検出エリア選択ゲート103は、撮像画面上の所定の複数の焦点検出エリアに対応する信号のみを抽出する回路である。従って、上記焦点検出エリア選択ゲート103は、上記A/D変換器102から入力されたデジタル信号のうち、上記焦点検出エリアに写された被写体に関する情報のみを抽出する。
なお、上記焦点検出エリアの選択に関しては、例えば複数の焦点検出エリアのうち、所定の選択アルゴリズム(たとえば最至近の焦点検出エリアを選択等)に基づいて選択された焦点検出エリアを採用するとしても勿論よい。また、ユーザーにより選択された焦点検出エリアを採用するとしても勿論よい。
上記焦点検出エリア選択ゲート103によって抽出されたデジタル信号は、上記演算器104に入力される。そして、上記演算器104によって、1フレーム分のデジタル信号が積算される。この積算された値は、当該画像データの鮮鋭度を示すAF評価値として制御部14に入力される。なお、このようなAF評価値の演算方法は公知の技術であり、本発明の特徴部でもないので説明を簡略化した。
このように算出されたAF評価値を使用することで、上記制御部14は、公知の山登り方式のオートフォーカスであるイメージャAFを行うことができる。すなわち、上記制御部14は、イメージャAFを行う場合には、上記レンズコントロール部5を介して上記レンズ駆動部4によって上記フォーカシングレンズ3を山登り動作させることでフォーカシングレンズ位置情報を取得すると共に、上記演算器104からAF評価値を入力して図3に示すようなAF評価値カーブ(例えばフォーカスレンズ位置(P1、H1),(P2、H2),(P3、H3)等から求められる)を得る。
このようにしてイメージャAFを行う場合、上記制御部14は、AF評価値がピークから所定値低下するとピークを越えたと判断し、その時点で一旦上記フォーカシングレンズ3の駆動を停止させる。そして、上記制御部14は、AF評価値が最大となるフォーカシングレンズ位置(P2、H2)を検出する。さらに、上記制御部14は、複数のAF評価値より補間演算等によってAF評価値がピーク値となる時の上記フォーカシングレンズ3の位置を求め、該位置をフォーカス目標位置とする。そして、上記制御部14は、上記フォーカシングレンズ3を、上記レンズコントロール部5を介して上記レンズ駆動部4によって、上記フォーカス目標位置に移動させる。
次に、本第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラにおける動作制御のタイミングチャートを示す図4を参照して、本第1実施形態におけるイメージャAFのシーケンスを説明する。
まず、図1に不図示のパワースイッチがONされると当該レンズ交換式デジタルカメラの電源がONとなる。その後、上記レンズコントロール部5は、上記制御部14にレンズデータを初期通信する(初期データ通信)。この初期データ通信における上記レンズデータとは、イメージャAFの判断に使用するデータ(具体的には、当該交換レンズ2の無限遠〜至近距離まで上記フォーカシングレンズ3を移動するのに必要な総パルス数、パルス分解能、最大駆動速度、単位駆動時間、レンズID、イメージャAF対応フラグ)を含み、その他にも露出制御及び画像処理に使用する各種データを含む。なお、上記イメージャAFの判断に使用するデータの詳細については後述する。
その後、ユーザーによって上記1RSW15がONされると、上記制御部14によってイメージャAFが開始される。すなわち、上記制御部14によって、上記レンズコントロール部5に対して上記フォーカシングレンズ3のレンズ駆動コマンドが送信され、上記フォーカシングレンズ3のレンズ移動開始の処理がなされる。
なお、上記レンズ駆動コマンドとは、上記制御部14が上記レンズコントロール部5に対して行う「**パルス駆動」もしくは「光軸方向デフォーカス換算で**mm駆動」等の指示を示す所定のコマンドである(上記「**」は数値を表す)。
また、上記レンズ駆動の駆動方向は初期駆動方向として、上記フォーカシングレンズ3が当該交換レンズ2の無限遠〜至近距離の中間位置よりも無限側に停止している場合には至近方向、無限遠〜至近距離の中間位置よりも至近側に停止している場合には無限遠方向である。
なお、もしこれらの方向へ上記フォーカシングレンズ3を駆動することによってAF評価値が減少した場合には、上記制御部14は、AF評価値のピーク値を検出して上記フォーカシングレンズ3の駆動を停止させた後、上記フォーカシングレンズ3の駆動を再開させる場合には、その駆動方向を反転させる(図5A乃至図5Dに示すフローチャートでは、この初期駆動方向判断の処理は説明の簡略化の為に省略している)。
上記制御部14からの上記レンズ駆動コマンドを受信した上記レンズコントロール部5は、レンズ駆動部4によって上記フォーカシングレンズ3のレンズ駆動を開始させる。さらに、上記エンコーダ13では、上記フォーカシングレンズ3の移動に伴いエンコーダ信号が発生する。上記レンズコントロール部5は、上記エンコーダ13にて発生する上記エンコーダ信号である信号パルスをカウントすることにより、上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置を取得する。
ところで上記カメラボディー1側では、上記画像制御部11の発生する垂直同期信号(以下、VDと称す)の所定のタイミングに合わせて、上記画像制御部11の制御によって上記撮像素子7の動作が行われる。ここで上記VDの周期は、フレームレートが30である(1秒間に30コマ撮像する)場合には33.33msである。
すなわち、上記VDの所定のタイミングに合わせて上記撮像素子7の露光(図4に示す撮像素子7動作チャートにおいてEXPにて表現)がなされ、該露光が終了すると上記撮像素子7の取得した画像データが、上記画像制御部11によって読み出される(図4に示す撮像素子7動作チャートにおいてREADにて表現)。そして、この読み出し動作と並行して、上記焦点検出部12によって当該画像データにおけるAF評価値の演算が実行される。
なお、AF評価値の演算の終了タイミングは、上記VDの立ち上りの前となるように予め設定されている。また、演算したAF評価値のうち、上記フォーカシングレンズ3の駆動が停止している状態で演算したAF評価値を採用するようにしている。
ところで、上記の一連の動作中においても、上記レンズコントロール部5によるレンズ駆動動作は勿論並行して行われる。すなわち、上記制御部14によって上記レンズコントロール部5に所定のレンズ駆動開始コマンドが送信されると、上記レンズコントロール部5は、上記制御部14から指示されたエンコーダパルス数だけ、指示された方向に上記フォーカシングレンズ3の駆動を行う。そして、上記レンズコントロール部5は、上記フォーカシングレンズ3の駆動を終了すると、その旨を上記制御部14に通知する。このとき、上記レンズコントロール部5は、駆動終了した時点での上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置(例えば、レンズ無限遠位置を基準にしたエンコーダパルス数)も上記制御部14に通知する。
以上のような制御を行うことで、図3で説明したような上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置とAF評価値との組み合わせが1つ得られる。従って、初期データ通信後の上記シーケンス(図4に点線で囲って示すシーケンス)を繰り返すことによって、上記フォーカシングレンズ3を上記フォーカス目標位置に到達させることができる。以下、図5A乃至図5Dに示すフローチャートを参照して、本第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラにおける、上記制御部14によるイメージャAFのシーケンスを説明する。
まず、図1に不図示のパワースイッチがONされると当該レンズ交換式デジタルカメラの電源がONとなり、上記レンズコントロール部5は、上記初期データ通信を行う(ステップS10)。すなわち、このステップS10では、上記レンズコントロール部5は、上記制御部14に上記の各種レンズデータを通信する。
さらに、上記ステップS10で受信したレンズデータのうちイメージャAFの判断に使用するデータ(当該交換レンズ2の無限遠〜至近距離まで上記フォーカシングレンズ3を移動するのに必要な総パルス数、パルス分解能、最大駆動速度、単位駆動時間、レンズID、イメージャAF対応フラグ)に基づいて、上記制御部14は、当該レンズ交換式デジタルカメラに装着されている上記交換レンズ2が、合焦に掛かる所要時間の観点から、イメージャAF制御にどのくらい適しているかを概算する(ステップS11)。
この概算方法については主として以下に詳細に説明する(1)〜(3)のような方法がある。なお、上述したように上記交換レンズ2としては新旧様々な交換レンズを用いることが可能であり、旧来の交換レンズのほとんどはTTL位相差AFに対応するよう設計されたものである。従って、それら交換レンズを用いてイメージャAFを行おうとすると、合焦までに掛かる所要時間が非常に長くなってしまう交換レンズも存在する。このような事情に鑑みて、上記ステップS11は、上記交換レンズ2のイメージャAFへの適合性を概算するステップである。
(1)レンズ駆動時間及び総パルス数による判断
図4を参照して説明したように、上記フォーカシングレンズ3の駆動開始から駆動終了までの一回のレンズ駆動の間に、上記レンズコントロール部5が上記制御部14によって指示されるエンコーダパルス数(図4に示す「一回のレンズ駆動パルス数」)は、ある所定のパルス数にする必要がある。なぜならば、このエンコーダパルス数は、図3を参照して説明したようなAF評価値の取得を行った時点における上記フォーカシングレンズ3の各レンズ位置の間隔(横軸)を意味している為、上記間隔が粗い場合には、AF評価値がピーク値となる時の上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置の演算精度が粗くなってしまい結果的に合焦精度が低下してしまうからである。しかしながら、上記間隔が密になり過ぎる場合には合焦までの時間が多く掛かってしまうので、上記間隔はある程度最適化される必要がある。
最終的な合焦精度を光軸方向のデフォーカス量で換算して±50μm(光学的合焦位置から±50μm以内のデフォーカスは合焦とすること)とすると、おおよそ上記50μmの4倍の200μmの間隔でレンズを駆動するのがよい。この場合、上記「一回のレンズ駆動パルス数」を求めるには、上記初期データ通信において上記レンズコントロール部5から上記制御部14に送信される上記レンズデータのうち「パルス分解能」データから、上記制御部14が200μmのデフォーカス量をパルスに換算して何パルスになるかを求める。
さらに、上記レンズデータのうち「当該交換レンズ2の無限遠〜至近距離まで上記フォーカシングレンズ3を移動するのに必要な総パルス数」データに基づいて、上記フォーカシングレンズ3を無限遠〜至近距離までイメージャAFを行うことで、レンズ駆動を何回実行する必要があるかが判る。
次に一回のレンズ駆動時間を概算する。この為には、上記レンズデータのうち「単位駆動時間」データや「最大駆動速度」データより概算する。ここで、上記「単位駆動時間」データは、所定のパルス数(もしくは所定のデフォーカス量)だけ、上記フォーカシングレンズ3を駆動した場合の駆動時間を示す。例えば、上記「単位駆動時間」データは、上記フォーカシングレンズ3を、100パルスや200パルス駆動した場合の平均的な駆動時間のデータである。上記制御部14は、上記「単位駆動時間」データより、上記フォーカシングレンズ3を上記「一回のレンズ駆動パルス数」だけ駆動した場合の平均的な駆動時間を概算する。さらに、上記制御部14は、上記「単位駆動時間」データより、上記フォーカシングレンズ3を無限遠〜至近までイメージャAFした場合の、全体の駆動時間を概算する。
また、上記レンズデータのうち「最大駆動速度」データは、上記フォーカシングレンズ3の駆動速度が最大速度である場合の、上記エンコーダパルスの周波数に関するデータである。なお、上記レンズ駆動部においてはモータとしてDCモータを用いている。ここで、DCモータは駆動開始後の加速領域と駆動終了前の減速領域において駆動速度が遅くなるが、上記「最大駆動速度」データは、上記加速領域と上記減速領域との中間の領域、すなわち定常時の駆動速度に関するデータである。
上記制御部14は、上記「最大駆動速度」データより、上記「一回のレンズ駆動パルス数」だけ上記フォーカシングレンズ3を上記最大速度で駆動した場合の駆動時間を求める。そして、この駆動時間に、上記加速領域または上記減速領域での時間を+αして、「一回のレンズ駆動パルス数」だけ上記フォーカシングレンズ3を駆動した場合の、平均的な駆動時間を概算する。さらに、上記制御部14は、上記フォーカシングレンズ3を無限遠〜至近までイメージャAFした場合の全体の駆動時間を概算する。
上記ステップS11では、このようにして概算された上記フォーカシングレンズ3を無限〜至近までイメージャAFした場合の全体の駆動時間を、所定時間と比較して上記交換レンズ2のイメージャAF適合性を判断する。なお、上記所定時間は例えば2秒とする。一般的にTTL位相差AFに掛かる時間で2秒は確かに遅いと言えるが、上記交換レンズ2がイメージャAF専用設計ではないレンズであることを鑑み、更に上記レンズ駆動を無限遠から至近まで行った場合の最長時間であること考慮すると、2秒はそれほど遅い値ではないとも言える。
(2)レンズIDデータによる判断
交換レンズ2の種類(例えば、50mmF1.4、50〜200mmF4ズームレンズといったようなレンズの種類)を各交換レンズ毎のIDデータとして当該レンズ交換式デジタルカメラに持たせ、上記制御部14が、上記IDデータを参照することで、当該交換レンズ2のイメージャAF適合性を判断することができる。この方法では、上記制御部14が単に上記IDデータを参照して、当該交換レンズ2のAF適合性を判断することができる。従って、非常に簡単に行える方法であると言える。
なお、この方法は、当該レンズ交換式デジタルカメラのカメラボディー1の開発時点までに市場で発売されている交換レンズに関しのみ用いることができる。なぜなら、合焦までに掛かる所要時間の観点から見たイメージャAF適合性は、当該交換レンズの開発時に判断できているからである。従って、カメラボディー1の開発後に新たに開発された交換レンズには本方法は適用できない。その為、それら本方法を適用できない交換レンズに関しては、上記(1)または下記(3)によって、そのAF適合性を判断することになる。
(3)イメージャAF対応フラグによる判断
上記(2)とは逆に、当該カメラボディー1の開発後に開発される交換レンズには、合焦までに掛かる所要時間の観点から見たイメージャAF適合性を示す所定のフラグを、当該交換レンズのレンズデータとして持たせることができる。そして、上記制御部14が、上記フラグに基づいて、イメージャAF適合性を判断すればよい。
なお、当該カメラボディー1と同時期もしくはそれ以降に開発、設計された新規の交換レンズに関しては、イメージャAFに適合させた設計が可能であるので、上記フラグを予め当該交換レンズにセットしておけばよい。一方、当該カメラボディー1の開発以前に発売されている旧来の交換レンズに関しては、ホームページ(Web)経由でのファームアップ(上記レンズコントロール部5のファームウェアのアップデート)によって、上記フラグを上記レンズデータとして当該交換レンズに持たせることができる。
このようなステップS11における上記交換レンズ2のイメージャAF適合性の概算に基づいて、イメージャAF適合性を判断する(ステップS12)。ここで、合焦までに掛かる所要時間の観点から、上記交換レンズ2はイメージャAFに適合しない(例えば、2秒以上の合焦時間がかかる)と判断すると、上記ステップS12をNOに分岐して、後述する図5CのステップS30に移行する。
一方、上記ステップS12をYESに分岐する場合には、上記1RSW15がONされたか否か(上記フォーカシングレンズ3のレンズ駆動開始が指示されたか否か)を判断する(ステップS13)。このステップS13をYESに分岐する場合は、上記レンズコントロール部5に、上記フォーカシングレンズ3の駆動開始を指示する(ステップS14)。ここで、上記駆動の駆動量としては、上述したように例えば200μmのデフオーカス量相当の駆動量であるとする。換言すれば、上記ステップS14は、上記フォーカシングレンズ3の単位駆動量のレンズ駆動を開始させるステップである。
上記ステップS14における処理を終えた後、上記制御部14は、上記画像制御部11の発生させる垂直同期信号VDが入力されたか否かを判断する(ステップS15)。このステップS15をNOに分岐する場合は、再び上記ステップS15に戻る。一方、上記ステップS15をYESに分岐する場合は、上記制御部14は、上記撮像素子7を駆動し、上記撮像素子7によって撮像動作を行う(ステップS16)。
具体的には、上記ステップS16においては、まずシャッタ6が未開口であれば開口し、上記画像制御部11によって上記撮像素子7の露光(図4に示す上記撮像素子7動作チャートにおけるEXP)を行い、該露光が終了した後、上記画像制御部11によって上記撮像素子7の画像データを読み出す(図4に示す上記撮像素子7動作チャートにおけるREAD)。そして、このようにして取得した画像データを、上記画像制御部11によって上記LCDパネル9に表示させる。さらに、上記画像データの読み出し動作と並行して、上記画像制御部11にてAF評価値の演算を実行する(ステップS17)。
上記ステップS16及び上記ステップS17における処理を終えた後、上記ステップS14で駆動開始させた上記フォーカシングレンズ3の駆動が終了したか否かを判断する(ステップS18)。このステップS18をNOに分岐する場合は、上記ステップS15に戻って上記のステップを繰り返す。一方、上記ステップS18をYESに分岐する場合は、上記フォーカシングレンズ3をレンズ端部(上記フォーカシングレンズ3の移動領域における端)まで駆動したか否かを判断する(ステップS19)。すなわち、このステップS19においては、上記フォーカシングレンズ3を現在至近方向に駆動していれば至近端まで駆動したか、無限遠方向に駆動していれば無限遠端まで駆動したかを、上記レンズ駆動部4に組み込まれた上記検出器(不図示)によって判断する。
上記ステップS19をYESに分岐する場合は、上記フォーカシングレンズ3をレンズ端まで駆動してもAF評価値のピーク値が見つからない場合であるので、合焦不能処理を行う(ステップS20)。このステップS20は、上記画像制御部11によって上記LCDパネル9に合焦不能表示を行って、次の撮影に備えるシーケンスである。
一方、上記ステップS19をNOに分岐する場合は、上記ステップS17でのAF評価値演算は上記フォーカシングレンズ3の停止後の演算であるか否かを判断する(ステップS21)。このステップS21をNOに分岐する場合には、すなわち上記ステップS17でのAF評価値演算が上記フォーカシングレンズ3の駆動中の演算である場合は再度上記ステップS15に戻る。上記ステップS21をYESに分岐する場合には、上記レンズコントロール部5に、上記フォーカシングレンズ3の駆動を終了した時点での上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置(例えば、レンズ無限位置を基準にしたエンコーダパルス数)を、当該制御部14に送信させる(ステップS22)。
上記ステップS22における処理を終えた後、上記ステップS17で取得したAF評価値演算結果及び上記ステップS22にて取得したレンズ位置のデータを、所定のメモリ(不図示)に記憶する(ステップS23)。
そして、上記フォーカシングレンズ3の位置が、AF評価値がピーク値となる時のレンズ位置を越えたか否かを判断する(ステップS24)。このステップS24をNOに分岐する場合は、まだAF評価値のピーク値を発見できていないので、上記ステップS14に戻って上記のステップを繰り返す。上記ステップS24をYESに分岐する場合は、AF評価値のピーク値は発見されているので、AF評価値が最大となる上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置(P2、H2)と該レンズ位置周辺の検出結果(AF評価値及びレンズ位置)とをメモリ(不図示)から読み出し、AF評価値が、補間演算等により求められる真のAF評価値のピーク値となる時の、上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置を、フォーカス目標位置として演算する(ステップS25)。そして、このステップS25における演算結果を、メモリ(不図示)に記録する(ステップS26)。さらに、上記フォーカシングレンズ3を、上記ステップS25で求めたフォーカス目標位置に駆動させる。
その後、上記2RSW16がONされたか否か(撮影動作開始の指示動作が為されたか否か)を判断する(ステップS28)。このステップS28をNOに分岐する場合は、再びステップS28に戻る。すなわち、上記ステップS28は、上記2RSW16がONされるのを待つステップである。
上記ステップS28をYESに分岐する場合は、上記2RSW16がONされたので撮影動作を開始する(ステップS29)。その後、上記1RSW15と上記2RSW16とが、共にOFFとなるまで待つ(ステップS70)。このステップS70において、上記1RSW15と上記2RSW16とが、共にOFFとなったと判断すると、上記ステップS13へ戻り、次の撮影に備えて待機する。
以下、図6(a)及び(b)を参照して、上記ステップS12において合焦までに掛かる所要時間の観点から上記交換レンズ2がイメージャAFに適合しないと判断した場合に行う、イメージャAFの動作制御の概念を説明する。
まず、上記交換レンズ2がイメージャAFに適合しない場合には、合焦までに掛かる所要時間をなるべく短縮する為に、図6(a)に示すように上記フォーカシングレンズ3の一回の駆動量を大きくすることで、ラフなAF評価値のピーク値及びAF評価値がラフなピーク値をとる時の上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置を求める。その為に上記ステップS14で説明した単位駆動量よりも大きい駆動量で、上記フォーカシングレンズ3をスキャンする。そして、AF評価値がピーク値を越えたことを判断すると、そこで一旦上記フォーカシングレンズ3を停止させる。さらに、このようにして求めたAF評価値のラフなピーク値に対応する上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置の少し手前(AF評価値がラフなピーク値をとる少し前の時点)のレンズ位置(以降、ピーク前レンズ位置と称する)まで、上記フォーカシングレンズ3を駆動させる。
その後、図6(b)に示すように上記フォーカシングレンズ3を停止させた位置を開始位置として、より小さな駆動量で例えば上記ステップS14で説明した単位駆動量でイメージャAFを行う。このイメージャAFによって、AF評価値が真のピーク値となる時の上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置をフォーカス目標位置として、上記フォーカシングレンズ3を上記フォーカス目標位置に移動させる。本第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラでは、上記交換レンズ2がイメージャAFに適合しない場合には、このように一旦ラフにAF評価値のピーク値を求めることによって、上記フォーカシングレンズ3の駆動時間を短縮することができる。
上記ステップS12をNOに分岐する場合は、当該交換レンズ2を用いる場合には合焦までに掛かる所要時間が長くなる可能性がある旨を上記LCDパネル9に表示する(ステップS30)。このステップS30によって、当該交換レンズ2を用いる場合には合焦までに掛かる所要時間が長くなることを、前もってユーザーに認識させることができる。なお、このステップS30は、図6を参照して説明した動作制御を行っても実際に用いる交換レンズによっては、合焦までに掛かる所要時間が非常に長くなる可能性があることに配慮したステップである。
つづいて、上記1RSW15がONされたか否か(上記フォーカシングレンズ3のレンズ駆動開始が指示されたか否か)を判断する(ステップS31)。このステップS31をNOに分岐する場合は、再びステップS31へ戻る。すなわち、上記ステップS31は、上記1RSW15がONされるのを待つステップである。上記ステップS31をYESに分岐する場合には、上記ステップS14で説明した単位駆動量の所定数倍だけ大きい駆動量で上記フォーカシングレンズ3を駆動するように、上記レンズコントロール部5に駆動開始を指示する(ステップS32)。なお、上記所定数倍とは、実際に用いる交換レンズ2によって異なる値としても勿論良く、また上記ステップS11で概算した駆動時間の長短に基づいて決定しても勿論良い。すなわち、上記ステップS11で概算した駆動時間が長い交換レンズ2ほど、上記所定数倍の値を大きく設定しても勿論良い。
上記ステップS32における処理を終えた後、ステップS33乃至ステップS41における一連の処理を行う。ここで、このステップS33乃至ステップS41における一連の処理は、上記ステップS15乃至上記ステップS24における一連の処理と同様である。
続くステップS42及びステップS43における一連の処理に関しては、上記ステップS25及び上記ステップS26における一連の処理と同様である。ただし、上記ステップS25及び上記ステップS26における“AF評価値のピーク値”は、上記ステップS42及び上記ステップS43においては“ラフに求めたAF評価値のピーク値”と読み替える。
その後、図6を参照して説明したように、上記ステップS41で概算した上記ピーク前レンズ位置から上記フォーカシングレンズ3を駆動させるべく、上記レンズコントロール部5に、上記ピーク前レンズ位置へ上記フォーカシングレンズ3を駆動するよう指示する(ステップS44)。そして、上記ピーク前レンズ位置で、上記フォーカシングレンズ3が停止するのを待つ。
その後、ステップS45乃至ステップS54における一連の処理を行う。ここで、上記ステップS45乃至上記ステップS54における一連の処理は、上記ステップS14乃至上記ステップS24における一連の処理と同様である。すなわち、上記ピーク前レンズ位置から、上記フォーカシングレンズ3の駆動を開始させ、上記ステップS14乃至上記ステップS24と同様のシーケンスを実行することで、上記フォーカシングレンズ3を、AF評価値が真のピーク値となる時のレンズ位置まで駆動して合焦を得る。その後、上記ステップS25へ移行して、以下撮影シーケンスに至る。
以上説明したように、本発明の第1実施形態によれば、TTL位相差AFに対応するように設計された交換レンズを使用してイメージャAFを行う場合に、合焦までに要する時間を極力短縮させることができるレンズ交換式デジタルカメラを提供することができる。
具体的には、まず当該レンズ交換式デジタルカメラに装着されている交換レンズがTTL位相差AFに対応するよう設計された交換レンズであるか否かを判断する。そして、上述したようにして交換レンズのイメージャAFへの適合性を概算し、イメージャAFには適合しにくい(合焦までに時間が掛かる)交換レンズであると判断した場合には、一度ラフにAF評価値のピーク値及びAF評価値がラフなピーク値をとる時のレンズ位置を見つけてからその後詳細にAF評価値のピーク値をスキャンしていく。これにより、当該レンズ交換式デジタルカメラに装着された交換レンズがTTL位相差AFに対応するように設計されていない場合であっても、合焦までに掛かる時間を短縮することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラを説明する。なお、上記第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラと本第2実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラとの相違点のみを説明する。
次に、本第2実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラにおける動作制御のタイミングチャートを示す図7を参照して、本第2実施形態におけるイメージャAFのシーケンスを説明する。
まず、図1に不図示のパワースイッチがONされると当該レンズ交換式デジタルカメラの電源がONとなる。その後、上記レンズコントロール部5は、上記制御部14にレンズデータを初期通信する(初期データ通信)。ここまでは上記第1実施形態と同様である。
ユーザーによって上記1RSW15がONされると、上記制御部14によって、イメージャAFの開始、すなわち上記フォーカシングレンズ3のレンズ駆動開始の処理がなされる。換言すれば、上記制御部14が、上記レンズコントロール部5に対して、上記フォーカシングレンズ3のレンズ駆動コマンドを送信する。
ただし、上記交換レンズ2が、合焦までに掛かる所要時間の観点からイメージャAFに適さないと判断した場合には、AF評価値のラフなピーク値及びAF評価値がラフなピーク値をとる時のレンズ位置を見つける為に、上記第1実施形態のように上記フォーカシングレンズ3を間欠駆動させるのではなく、上記フォーカシングレンズ3を停止させることなく連続的に駆動させる。以降、このような連続的な駆動をシームレス駆動と称する。
なお、上記シームレス駆動を行う場合の利点としては、上記第1実施形態のようにレンズ駆動の開始及び停止を各駆動ごとに繰り返す必要がないので、上記第1実施形態で採用した間欠駆動よりも、時間的な効率を向上させることができる点を挙げることができる。
本第2実施形態においては、上記交換レンズ2が合焦までに掛かる所要時間の観点からイメージャAFに適すると判断した場合には上記第1実施形態と同じシーケンスを採るが、上記交換レンズ2が合焦までに掛かる所要時間の観点からイメージャAFに適さないと判断した場合には、上記第1実施形態とは異なるシーケンスを採る。すなわちこの場合、上記制御部14は、上記レンズコントロール部5に対して、上記フォーカシングレンズ3のシームレス駆動開始コマンドを送信する。そして、上記レンズコントロール部5は、上記レンズ駆動部4によって、所定の駆動速度で上記フォーカシングレンズ3のシームレス駆動を開始させる。
ここで、上記フォーカシングレンズ3の初期駆動方向としては、当該交換レンズ2の無限遠〜至近距離の中間位置よりも無限遠側に上記フォーカシングレンズ3が停止していれば至近方向へ(至近端を目標位置として)、当該交換レンズ2の無限遠〜至近距離の中間位置よりも至近側に上記フォーカシングレンズ3が停止していれば無限遠方向(無限遠端を目標位置として)へ駆動するとする。ただし、もしそれらの方向へ上記フォーカシングレンズ3を駆動することでAF評価値が減少した場合には、AF評価値のピーク値を検出して上記フォーカシングレンズ3の駆動を停止させた後、上記フォーカシングレンズ3の駆動を再開させる場合には、その駆動方向を反転させる。
ところで、上記エンコーダ13では、上記フォーカシングレンズ3の移動に伴いエンコーダ信号が発生する。上記レンズコントロール部5は、上記エンコーダ13にて発生する上記エンコーダ信号である信号パルスをカウントすることにより、上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置を取得する。
カメラボディー1側では、上記画像制御部11の発生するVDの所定のタイミングに合わせて、上記画像制御部11の制御によって上記撮像素子7の動作が行われる。
すなわち、上記VDの所定のタイミングに合わせて上記VD上記撮像素子7の露光(図7に示す撮像素子7動作チャートにおいてEXPにて表現)がなされ、該露光が終了すると上記撮像素子7の取得した画像データが、上記画像制御部11によって読み出される(図7に示す撮像素子7動作チャートにおいてREADにて表現)。そして、この読み出し動作と並行して、上記画像制御部11にて当該画像データにおけるAF評価値の演算が実行される。
ここで、上記第1実施形態と異なる点として、上記露光(EXP)制御における時間的にほぼ中間時点のタイミングで、上記制御部14が、上記レンズコントロール部5に対して、所定の通信コマンドによって、現在の上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置情報の返信を求める。そして、上記レンズコントロール部5は、上記制御部14に上記レンズ位置情報を返信する。
このように、上記露光(EXP)制御における時間的にほぼ中間時点のタイミングで上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置を取得する理由は、以下の通りである。すなわち、露光(EXP)時における上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置が必要であり、露光中のレンズ位置を代表するレンズ位置としては、上記露光(EXP)制御における時間的にほぼ中間時点のタイミングにおけるレンズ位置が最適だからである。
上記フォーカシングレンズ3を至近端や無限遠端等のレンズ端まで駆動しても、AF評価値のピーク値が見つからなかった場合、及び上記レンズ端に達する前にピーク値が見つかった場合、上記制御部14は、上記レンズコントロール部5に、所定のコマンドで上記フォーカシングレンズ3の駆動停止指示を行う。
以上説明した上記初期データ通信から上記フォーカシングレンズ3の駆動停止指示までの制御を行うことで、図3で説明したような上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置とAF評価値との相関関係を示すデータを得ることができる。このようにして、上記フォーカシングレンズ3を上記フォーカス目標位置に到達させることができる。ただし、本第2実施形態における上記のシーケンスでは、上記フォーカシングレンズ3を駆動しながらAF評価値を取得するので、上記第1実施形態のように単位量駆動を繰り返しながらAF評価値を取得していく場合と比較すると精度は低下する。
なお、毎回の上記VD間の、上記エンコーダ信号であるレンズ駆動パルスの数は、実際に用いる上記交換レンズ2によって異なる。従って、毎回の上記VD間の上記レンズ駆動パルスの数が、上記第1実施形態において図4を参照して説明した「一回のレンズ駆動パルス数」よりも大きい値となる場合もある。
つまり、本第2実施形態における上記のシーケンスも、図5C及び図6を参照して説明したような上記フォーカシングレンズ3の駆動間隔を大きくして、AF評価値のラフなピーク値を見つける制御と本質的には同じであると言える。従って、本第2実施形態においても、上記のシーケンスでAF評価値のラフなピーク値を見つけた後には、図5Dを参照して説明したように、詳細なAF評価値のピーク値を見つける処理を行った方がよい。
以下、図8に示すフローチャートを参照して、上記ステップS12において合焦までに掛かる所要時間の観点から上記交換レンズ2がイメージャAFに適合しないと判断した場合に行う、イメージャAFのシーケンスを説明する。
すなわち、図8に示すフローチャートは、図5Aに示すフローチャートにおける上記ステップS12をNOに分岐する場合に進むシーケンスを示すフローチャートである。なお、図8に示すフローチャートは、上記第1実施形態における図5Cに示すフローチャートに対応するものであるので、図5Cに示すフローチャートとの差異分のみ説明する。
まず、上記ステップS12をNOに分岐すると、ステップS55に進む。ここで、該ステップS55及びこれに続くステップS56は、それぞれ上記ステップS30、上記ステップS31と同様の処理を行うステップである。上記ステップS56をYESに分岐する場合、図7を参照して説明したように、上記フォーカシングレンズ3の上記シームレス駆動を開始させる(ステップS57)。すなわち、このステップS57では、上記制御部14が、上記レンズコントロール部5に、上記フォーカシングレンズ3のシームレス駆動開始のコマンドを送信する。そして、該シームレス駆動開始コマンドを受信した上記レンズコントロール部5は、上記レンズ駆動部4によって、所定の駆動速度で上記フォーカシングレンズ3のレンズ駆動を開始させる。
ここで、上記フォーカシングレンズ3の初期駆動方向としては、当該交換レンズ2の無限遠〜至近距離の中間位置よりも無限側に上記フォーカシングレンズ3が停止していれば至近方向(至近端を目標位置として)へ、無限遠〜至近距離の中間位置よりも至近側に上記フォーカシングレンズ3が停止していれば無限遠方向(無限遠端を目標位置として)へ駆動することとする。
ただし、もしそれらの方向へ駆動してAF評価値が減少した場合には、AF評価値のピーク値を検出して上記フォーカシングレンズ3の駆動を停止させた後、上記フォーカシングレンズ3の駆動を再開させる場合には、その駆動方向を反転させる(この場合の処理は図8には不図示としている)。
続くステップS58は、上記ステップS33と同様の制御を行うステップである。このステップS58をYESに分岐する場合、図7を参照して説明したように、上記ステップS34と同様の処理にて撮像動作を行い(ステップS60)、上記露光(EXP)制御における時間的にほぼ中間時点のタイミングで、上記制御部14が、上記レンズコントロール部5に対して所定の通信コマンドで上記フォーカシングレンズ3の現在のレンズ位置情報の返信を求め、上記レンズコントロール部5は、上記制御部14に上記レンズ位置情報を返信する(ステップS59)。なお、上記ステップS59と上記ステップS60とは、実際にはこのように並列処理する。そして、ステップS61は、上記ステップS35と同様の処理を行う。
その後、ステップS62において上記ステップS37と同様の処理を行い、ステップS63乃至ステップS65において上記ステップS39乃至ステップS41と同様の処理を行う。
そして、上記ステップS65をYESに分岐する場合は、AF評価値のラフなピーク値が見つかった場合であるので、上記制御部14は、上記レンズコントロール部5に対して、上記フォーカシングレンズ3のレンズ駆動停止の指示を行う(ステップS66)。その後、ステップS67乃至ステップS69において、上記ステップS42乃至ステップS44と同様の処理を行う。
以上の一連の動作制御によって、図7を参照して説明したように、上記フォーカシングレンズ3をシームレス駆動させながら、AF評価値のラフなピーク値をサーチする。上記ステップS69における処理を終えた後は、図5Dに示すフローチャートのステップS45に戻り、AF評価値の真のピーク値及びAF評価値が真のピーク値をとる時の上記フォーカシングレンズ3のレンズ位置をサーチする。
以上説明したように、上記第2実施形態によれば、上記第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラと同等の効果を奏するレンズ交換式デジタルカメラを提供することができる。
なお、本第2実施形態によれば、上記交換レンズ2が合焦までに掛かる所要時間の観点からイメージャAFに適さないと判断した場合には、AF評価値のラフなピーク値及びAF評価値がラフなピーク値をとる時のレンズ位置を見つける為に、上記第1実施形態のように上記フォーカシングレンズ3を間欠駆動させるのではなく、上記フォーカシングレンズ3を停止させることなく連続的に駆動させる。これにより、AF評価値のラフなピーク値及びAF評価値がラフなピーク値をとる時のレンズ位置を見つける為に、上記第1実施形態のようにレンズ駆動の開始及び停止を各駆動ごとに繰り返す必要がないので、上記第1実施形態よりも時間的な効率を向上させることができる。
以上、第1実施形態乃至第2実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラの構成を示すブロック図。 焦点検出部の構成を示す図。 AF評価値とフォーカシングレンズ位置との相関関係を示すグラフ。 本発明の第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラにおける動作制御のタイミングチャート。 本発明の第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラにおける制御部によるイメージャAFのシーケンスを示すフローチャートの第1の部分。 本発明の第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラにおける制御部によるイメージャAFのシーケンスを示すフローチャートの第2の部分。 本発明の第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラにおける制御部によるイメージャAFのシーケンスを示すフローチャートの第3の部分。 本発明の第1実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラにおける制御部によるイメージャAFのシーケンスを示すフローチャートの第4の部分。 本発明の第1実施形態において、合焦までに掛かる所要時間の観点から交換レンズがイメージャAFに適合しないと判断した場合に行うイメージャAFの動作制御の概念を示す図。 本発明の第2実施形態に係るレンズ交換式デジタルカメラにおける動作制御のタイミングチャート。 本発明の第2実施形態において、合焦までに掛かる所要時間の観点から交換レンズがイメージャAFに適合しないと判断した場合に行うイメージャAFのシーケンスを示すフローチャート。
符号の説明
1…カメラボディー、 2…交換レンズ、 3…フォーカシングレンズ、 4…レンズ駆動部、 5…レンズコントロール部、 6…シャッタ、 7…撮像素子、 8…レンズ接点部、 9…LCDパネル、 10…ファインダー光学系、 11…画像制御部、 12…焦点検出部、 13…エンコーダ、 14…制御部、 15…ファーストレリーズスイッチ、 16…セカンドレリーズスイッチ、 103…焦点検出エリア選択ゲート。

Claims (18)

  1. カメラ本体と、該カメラ本体に着脱可能な交換レンズとから構成されるレンズ交換式デジタルカメラであって、
    上記交換レンズは、
    焦点位置を調整する為のフォーカスレンズと、
    当該交換レンズの特性に関する情報を記憶するレンズ記憶手段と、
    情報の送受信を行う為のレンズ通信手段と、
    を有し、
    上記カメラ本体は、
    上記交換レンズ内の上記レンズ通信手段と情報の送受信を行う為のカメラ本体通信手段と、
    上記交換レンズにより結像した光像を電気的な画像信号に変換する撮像素子と、
    上記画像信号に基づいて上記光像の合焦度合いを表す合焦評価値を算出する評価値算出手段と、
    上記合焦評価値が最大となるように上記フォーカスレンズの移動を制御して合焦制御する為の合焦制御手段と、
    上記カメラ本体通信手段を介して取得した上記交換レンズの特性に関する情報に基づいて、上記交換レンズが上記合焦制御手段による上記フォーカスレンズの移動制御に適するか否かを判定するレンズ判定手段と、
    を有することを特徴とするレンズ交換式デジタルカメラ。
  2. 上記レンズ判定手段が、上記交換レンズは上記合焦制御手段による上記フォーカスレンズの移動制御に適すると判定した場合には、上記合焦制御手段は第1の合焦シーケンスによって上記フォーカスレンズの移動制御を行い、
    上記レンズ判定手段が、上記交換レンズは上記合焦制御手段による上記フォーカスレンズの移動制御に適しないと判定した場合には、上記合焦制御手段は第2の合焦シーケンスによって上記フォーカスレンズの移動制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
  3. 上記レンズ判定手段は、上記合焦制御手段によって行われる上記フォーカスレンズの移動制御による合焦に要する時間を推定する合焦時間推定手段を備え、
    上記レンズ判定手段は、上記合焦時間推定手段が推定した時間が所定時間よりも長い時間である場合には、上記交換レンズは上記合焦制御手段による上記フォーカスレンズの移動制御に適しないと判定することを特徴とする請求項1に記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
  4. 上記フォーカスレンズの移動は駆動パルスに基づいて行われ、
    上記交換レンズのレンズ特性に関する情報とは、上記交換レンズの無限遠から至近距離まで上記フォーカスレンズを移動するのに必要な上記駆動パルスの数である駆動パルス数、1駆動パルス当たりの上記フォーカスレンズの移動距離、駆動パルス同士の時間間隔である駆動パルス間隔、及び単位時間あたりの最大駆動パルス数のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1つに記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
  5. 上記交換レンズのレンズ特性に関する情報とは、上記交換レンズの種類を特定する情報であることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
  6. 上記交換レンズのレンズ特性に関する情報とは、上記交換レンズが上記合焦制御手段による合焦制御に適するか否かを示すフラグであることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
  7. 上記レンズ判定手段は、上記交換レンズを上記合焦制御手段による合焦制御に適しないと判定した場合に、その旨を当該レンズ交換式デジタルカメラのユーザーに報知する為の報知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
  8. 上記合焦制御手段は、上記フォーカスレンズをステップ単位で移動制御し、
    上記合焦制御手段は、上記レンズ判定手段が上記交換レンズを上記合焦手段による移動制御に適していないと判定した場合には、上記レンズ判定手段が上記交換レンズを上記合焦手段による移動制御に適していると判定した場合よりも、上記単位ステップ当たりの上記フォーカスレンズの移動量が大きくなるように、上記フォーカスレンズの移動制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
  9. 上記レンズ判定手段が、上記交換レンズを上記合焦手段による移動制御に適していないと判定した場合には、
    上記合焦制御手段は、上記フォーカスレンズを連続的に移動し、該移動中に上記評価値算出手段が所定の周期で取得した合焦評価値に基づいて、上記フォーカスレンズの移動制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
  10. 焦点位置を調整する為のフォーカスレンズを有する交換レンズを着脱可能なレンズ交換式デジタルカメラであって、
    上記交換レンズと情報の送受信を行う為の通信手段と、
    上記交換レンズにより結像した光像を電気的な画像信号に変換する撮像素子と、
    上記画像信号に基づいて上記光像の合焦度合いを表す合焦評価値を算出する評価値算出手段と、
    上記合焦評価値が最大となるように上記通信手段を介して上記交換レンズの上記フォーカスレンズの移動を制御して合焦制御する為の合焦制御手段と、
    上記通信手段を介して上記交換レンズから取得した上記交換レンズの特性に関する情報に基づいて、上記交換レンズが上記合焦制御手段による上記フォーカスレンズの移動制御に適するか否かを判定するレンズ判定手段と、
    を具備することを特徴とするレンズ交換式デジタルカメラ。
  11. 上記レンズ判定手段が、上記交換レンズは上記合焦制御手段による上記フォーカスレンズの移動制御に適すると判定した場合には、上記合焦制御手段は第1の合焦シーケンスによって上記フォーカスレンズの移動制御を行い、
    上記レンズ判定手段が、上記交換レンズは上記合焦制御手段による上記フォーカスレンズの移動制御に適しないと判定した場合には、上記合焦制御手段は第2の合焦シーケンスによって上記フォーカスレンズの移動制御を行うことを特徴とする請求項10に記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
  12. 上記レンズ判定手段は、上記合焦制御手段によって行われる上記フォーカスレンズの移動制御による合焦に要する時間を推定する合焦時間推定手段を備え、
    上記レンズ判定手段は、上記合焦時間推定手段が推定した時間が所定時間よりも長い時間である場合には、上記交換レンズは上記合焦制御手段による上記フォーカスレンズの移動制御に適しないと判定することを特徴とする請求項10に記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
  13. 上記フォーカスレンズの移動は駆動パルスに基づいて行われ、
    上記交換レンズのレンズ特性に関する情報とは、上記交換レンズの無限遠から至近距離まで上記フォーカスレンズを移動するのに必要な上記駆動パルスの数である駆動パルス数、1駆動パルス当たりの上記フォーカスレンズの移動距離、駆動パルス同士の時間間隔である駆動パルス間隔、及び単位時間あたりの最大駆動パルス数のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項10乃至12のうち何れか1つに記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
  14. 上記交換レンズのレンズ特性に関する情報とは、上記交換レンズの種類を特定する情報であることを特徴とする請求項10または11に記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
  15. 上記交換レンズのレンズ特性に関する情報とは、上記交換レンズが上記合焦制御手段による合焦制御に適するか否かを示すフラグであることを特徴とする請求項10または11に記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
  16. 上記レンズ判定手段は、上記交換レンズを上記合焦制御手段による合焦制御に適しないと判定した場合に、その旨を当該レンズ交換式デジタルカメラのユーザーに報知する為の報知手段を備えることを特徴とする請求項10に記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
  17. 上記合焦制御手段は、上記フォーカスレンズをステップ単位で移動制御し、
    上記合焦制御手段は、上記レンズ判定手段が上記交換レンズを上記合焦手段による移動制御に適していないと判定した場合には、上記レンズ判定手段が上記交換レンズを上記合焦手段による移動制御に適していると判定した場合よりも、上記単位ステップ当たりの上記フォーカスレンズの移動量が大きくなるように、上記フォーカスレンズの移動制御を行うことを特徴とする請求項10に記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
  18. 上記レンズ判定手段が、上記交換レンズを上記合焦手段による移動制御に適していないと判定した場合には、
    上記合焦制御手段は、上記フォーカスレンズを連続的に移動し、該移動中に上記評価値算出手段が所定の周期で取得した合焦評価値に基づいて、上記フォーカスレンズの移動制御を行うことを特徴とする請求項10に記載のレンズ交換式デジタルカメラ。
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