JP2007332731A - 非常解錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非常時に機械的な解錠を行う場合に複数の施錠装置を一括して解錠することができる非常解錠装置を提供する。
【解決手段】シリンダ錠434の鍵孔部4341への鍵操作によって操作手段43を操作することで、ソレノイドを駆動することなく施錠装置の施解錠が行える。この結果、停電時や、ソレノイドの故障時や、メンテナンス時などにおいて扉を開放することが可能になる。特に、リンク部材42が縦一列の複数のロッカ装置に配設した各施錠装置に連係して構成してあるため、縦一列に並ぶロッカ装置を非常解錠してその扉を一括して開放できるため、解錠作業を短時間で容易に行うことが可能である。
【選択図】 図7

Description

本発明は、通常時に電気的に扉を解錠する施錠装置に係り、当該施錠装置を機械的に解錠する非常解錠装置に関する。
従来、通常時にソレノイドへの通電によって扉を解錠する扉用錠装置として、停電や電気系統の故障に備えて機械的に解錠を行う非常解錠機構を備えたものがある。この従来の非常解錠機構は、扉用施錠装置に取り付けたシリンダ錠の作動によって解錠を行う(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−151636号公報
しかし、上述した従来の非常解錠機構は、例えば複数の収容部を有するロッカなどに採用した場合では、各収容部を開閉するそれぞれの扉を施錠する扉用施錠装置ごとにシリンダ錠が取り付けられた構成となる。このため、非常時においてロッカの管理者は、それぞれの扉に対応するシリンダ錠を個別に鍵で操作して解錠を行わなければない。この結果、解錠作業に多くの時間を要することになる。
本発明は、上記実情に鑑みて、非常時に機械的な解錠を行う場合に複数の施錠装置を一括して解錠することができる非常解錠装置を提供することを目的とする。
上記目的を解決するために、本発明の請求項1に係る非常解錠装置は、筐体の開口部を開閉する扉に設けた被係合部と、前記被係合部に対して系脱可能に移動する態様で筐体に設けた係合部材と、被係合部に係合した位置で係合部材を係止するストッパと、前記ストッパによる係合部材の係止を解除するソレノイドとを有して扉を施解錠する施錠装置に配設した非常解錠装置において、複数の扉に対応して設置した各施錠装置にそれぞれ設けてあって当該施錠装置のストッパによる係合部材の係止を解除する解除レバーと、各解除レバーに連係して当該各解除レバーを一括して解除操作する態様で移動可能に設けた一連のリンク部材と、筐体の外部に鍵孔部を表出した唯一のシリンダ錠によって前記リンク部材の移動を操作する操作手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る非常解錠装置は、上記請求項1において、前記リンク部材は各解除レバーを解除操作する移動方向へ付勢力が付与された剛体からなり、前記操作手段はリンク部材の移動を付勢力に抗して保持する一方で、当該保持を解除してリンク部材の移動を操作することを特徴とする。
本発明の非常解錠装置によれば、シリンダ錠の鍵孔部への鍵操作によって操作手段を操作することで、ソレノイドを駆動することなく施錠装置の施解錠が行える。特に、操作手段によって移動を操作されるリンク部材が、各解除レバーに連係して当該各解除レバーを一括して解除操作する態様で一連に形成してあるため、複数の解除レバーを一括して解錠することになる。この結果、扉を一括して開放できるため、解錠作業を短時間で容易に行うことができる。また、シリンダ錠の鍵孔部を筐体の外部に表出しているため、当該シリンダ錠の鍵操作を容易に行うことができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る非常解錠装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明に係る非常解錠装置が適用される施錠装置を有したロッカシステムの構成例を示す正面図である。本実施の形態で例示するロッカシステムは、受け渡しロッカシステム、貸しロッカシステムなどの各種ロッカシステムに利用可能な電子制御式多目的ロッカシステムを示す。なお、本実施の形態により本発明が限定されるものではない。
ロッカシステムは、センタ装置10と、該センタ装置10の左右両側に配設された複数個のロッカ装置20とにより構成してある。
センタ装置10は、各ロッカ装置20の施錠・解錠制御などを一括して行う集中端末装置である。センタ装置10は、その前面に、防犯用の監視カメラ11、荷物預け入れ/取り出しモードの設定やロッカ選択等の操作や各種表示を行うためのタッチパネル付き液晶表示器12、クレジットカードの読み取りを行う磁気カードリーダ13、100円硬貨や500円硬貨などの硬貨を投入するためのコイン投入口14、荷物受け渡し時に利用するバーコードリーダ15、内蔵のプリンタ(図示せず)から発行される領収書を取り出すための領収書取出口16などを備える。また、センタ装置10は、内部に通信機能を有するパソコン、施錠・解錠制御などを行うための制御ボックス、電源、無停電電源装置、プリンタなどを備え、パソコンを通じて利用者が所有する携帯電話機との間での通信も可能に構成してある。
ここで、センタ装置10を利用した電子制御は、種々多様であるが、例えば、荷物預け入れの際には、タッチパネル付き液晶表示器12の画面上で所望とするロッカ装置20を選択した後、該センタ装置10で指定された電話番号に携帯電話機で電話をかけることで当該携帯電話機の電話番号が解錠用の認証番号(ID番号)として登録される。そして、コイン投入口14から100円硬貨を投入し、選択したロッカ装置20に荷物を預け入れることで、電子錠(施錠装置)が施錠状態に制御される。一方、預け入れした荷物を取り出す際には、預入時にセンタ装置10で指定された電話番号に携帯電話機で電話をかけることで当該携帯電話機の電話番号が、解錠用の認証番号として登録された携帯電話機の電話番号に一致しているか否かを認証し、一致している場合には電子錠が解錠制御され、当該ロッカ装置20からの荷物の取り出しが可能となる。これにより、携帯電話機を鍵として利用する電子錠の施錠・解錠制御が可能となる。なお、課金に対する決済は、硬貨投入による現金決済に限らず、クレジットカードやICカードによる決済も可能に構成してある。
各ロッカ装置20は、図1に示す例では、各種形状・サイズの荷物に対応するために複数種類のサイズに構成してある。また、各ロッカ装置20は、図2に示すように縦一列を一体としたロッカユニットによって構成されている。ロッカユニットは、天板211、底板212、左右側板213および背板214によって正面側が開口する筐体21をなし、当該筐体21内を複数枚の棚板22で区切ることにより複数(図2では6個)のロッカ装置20を構成している。このように、個々のロッカ装置20は、筐体21と棚板22との組合せからなり、正面に荷物搬出入口(開口部)23を有しており、内部に荷物を収容する矩形状の収容空間24を備えている。さらに個々のロッカ装置20は、荷物搬出入口23を開閉自在に閉塞する扉25を備えている。
扉25は、矩形状の板体からなり、例えば自身の左側辺と、筐体21の左側板213との間に設けたヒンジ機構(図示せず)によって回動可能に設けてあり、荷物搬出入口23を開閉自在にする。また、扉25の外壁面には、該扉25を開閉操作するための取手251が設けてある。また、扉25の右側片側の内壁面には、後述する施錠装置30に係合する被係合部252が設けてある。また、収容空間24の内部であって筐体21の右側板213の内壁には、扉25を閉塞状態で施錠する電子錠としての施錠装置30が設けてある。
図3は施錠装置の施錠状態を示す概略図、図4は施錠装置の解錠状態を示す概略図である。施錠装置30は、係合部材31、ストッパ32、ソレノイド33をケース301に収容して構成してある。ケース301は、本実施の形態では筐体21の右側板213側に設けてある。このケース301には、荷物搬出入口23の開口縁に沿う位置で、ロッカ装置20の収容空間24の外方に向けて開口する係合溝3011が設けてある。
係合部材31は、ケース301の係合溝3011に関わり設けてあり、ケース301に取り付けた第一回転軸311に対して回転可能に支承してある。この係合部材31は、第一回転軸311から離れる方向に向けて開口する溝部312が設けてあり、当該溝部312の一方の縁側を当接部313とし、他方の縁側を鉤部314として構成してある。そして、図3に示すように係合部材31が第一回転軸311の周りに反時計回りに回転した状態では、当接部313がケース301の係合溝3011の奥側に位置し、鉤部314が係合溝3011の手前側に位置して、それぞれ係合溝3011を横切る。一方、図4に示すように係合部材31が第一回転軸311の周りに時計回りに回転した状態では、当接部313がケース301の係合溝3011を横切り、鉤部314が係合溝3011から外れた位置にある。また、係合部材31には、第一回転軸311を間において溝部312の反対側の外周位置に係止溝315が設けてある。なお、図には明示しないが、係合部材31は、捩りコイルバネなどの付勢部材によって第一回転軸311の周りに時計回りに回転するように常に付勢されている。
ストッパ32は、第一回転軸311に平行となるようにケース301に取り付けた第二回転軸321に対して回転可能に支承してある。このストッパ32は、第二回転軸321から離れる一側に向けて延在する係止爪部322と、第二回転軸321から離れる他側に向けて延在する操作部323とを有している。そして、図3に示すようにストッパ32が第二回転軸321の周りに反時計回りに回転した状態では、係止爪部322が第一回転軸311の周りに反時計回りに回転した状態の係合部材31の係止溝315に係止し、付勢部材によって第一回転軸311の周りに時計回りに回転しようとする係合部材31を係止する。一方、図4に示すようにストッパ32が第二回転軸321の周りに時計回りに回転した状態では、係止爪部322が係合部材31の係止溝315に係止から外れて付勢部材による係合部材31の移動を許す。なお、図には明示しないが、ストッパ32は、捩りコイルバネなどの付勢部材によって第二回転軸321の周りに反時計回りに回転するように常に付勢されている。
ソレノイド33は、プランジャ331を下方に向けてケース301に固定してある。このソレノイド33は、通電によってプランジャ331を上方に吸引する。プランジャ331は、ストッパ32の操作部323に連結してある。このため、プランジャ331は、上述したようにストッパ32が付勢部材によって第二回転軸321の周りに反時計回りに回転するように常に付勢されていることにより、当該付勢部材の付勢力によって非通電時には下方に引き出された状態となる。
このような施錠装置30では、ソレノイド33の通電時において、図4に示すようにストッパ32が付勢部材の付勢力に抗して第二回転軸321の周りに時計回りに回転する。すると、ストッパ32の係止爪部322が係止溝315の係止から外れて、係合部材31が付勢部材の付勢力によって第一回転軸311の周りに時計回りに回転する。このため、係合部材31の鉤部314がケース301の係合溝3011から外れた位置に移動する。この結果、扉25の被係合部252の係止が解除される。すなわち、扉25が荷物搬出入口23を開放できる解錠状態になる。
一方、図4に示す解除状態から、扉25を閉塞位置に移動させると、扉25の被係合部252が係合溝3011に挿通されて当接部313を係合溝3011の奥方に押し込む。すると、係合部材31が図3に示すように第一回転軸311の周りに反時計回りに回転し、被係合部252に設けた係合孔2521に鉤部314が挿通することになる。ここで、ソレノイド33の非通電時には、ストッパ32が付勢部材の付勢力によって第二回転軸321の周りに反時計回りに回転する。このため、ストッパ32の係止爪部322が、反時計回りに回転した係合部材31の係止溝315に係止する。この結果、扉25の被係合部252が係止される。すなわち、荷物搬出入口23を閉塞した扉25を施錠した施錠状態になる。
上記施錠装置30には、本発明に係る非常解錠装置40が設けてある。非常解錠装置40は、図3に示す解除レバー41およびリンク部材42、図5〜図7に示す操作手段43を備えている。
図3に示すように解除レバー41は、施錠装置30のケース301に設けてある。解除レバー41は、第一回転軸311および第二回転軸321に平行となるようにケース301に取り付けた第三回転軸411に対して回転可能に支承してある。この解除レバー41は、第三回転軸411から離れる一側に向けて延在する作用部412と、第三回転軸411から離れる他側に向けて延在する操作部413とを有している。作用部412は、ソレノイド33のプランジャ331に連結したストッパ32の操作部323の下方に配置してあって、解除レバー41が第三回転軸411の周りに反時計回りに回転した場合に、ストッパの操作部323またはソレノイド33のプランジャ331に当接可能に設けてある(図8参照)。操作部413は、施錠装置30のケース301の外方であって荷物搬出入口23から離反する方向に延出して設けてある。この解除レバー41は、捩りコイルバネなどの付勢部材414によって第三回転軸411の周りに時計回りに回転するように常に付勢され、ケース301の壁部3012に当接することで、作用部412がストッパの操作部323またはソレノイド33のプランジャ331から離間した位置となるように構成してある。
図3に示すようにリンク部材42は、ロッカ装置20の収容空間24における施錠装置30の奥方であって右側板213側に設けてある。リンク部材42は、金属などの剛体からなり、上下方向に長手状に形成した長孔421を有し、当該長孔421を筐体21に設けた固定ピン422に係合して、上下方向に移動可能に設けてある。また、リンク部材42は、施錠装置30側に向く壁部に挿通孔423を有し、当該挿通孔423に対して解除レバー41の操作部413を挿通することで、解除レバー41に連係している。すなわち、リンク部材42は、上下方向(ここでは下方向)に移動することによって、解除レバー41を第三回転軸411の周りに反時計回りに回転させる(図8参照)。このリンク部材42は、図2に示すように複数のロッカ装置20を縦一列に一体としたロッカユニットにおいて、縦方向に沿って一連に延在して設けてあり、各ロッカ装置20に配設した施錠装置30にある解除レバー41に連係して構成してある。また、リンク部材42は、重力もしくはバネなどによって付勢力が付与され、この付勢力によって解除レバー41を回転させる方向(ここでは下方向)に付勢してある。
図5に示すように操作手段43は、一連に延在したリンク部材42の下端側であって、ロッカユニットにおける底板212と、最下位置のロッカ装置20の下側の棚板22との間に設けた下部空間26に配設してある。この操作手段43は、可動レバー431、第一リンクレバー432、第二リンクレバー433、シリンダ錠434を有してなる。
可動レバー431は、水平に配置した板片状の板金からなり、固定台435の水平面に垂直に取り付けた回転軸4311に対して回転可能に支承してある。この可動レバー431は、回転軸4311から離れる一側に向けて延在する保持部4312と、回転軸4311から離れる他側に向けて延在する操作部4313とを有している。保持部4312は、可動レバー431の回転方向に沿うようにリンク部材42に向けて延在することで可動レバー431全体を略L字形状に形成し、その先端が斜め下方に屈曲してなる傾斜面4312aを有している。操作部4313は、その先端を下方に向けて折曲した取付片4313aを有している。また、可動レバー431は、回転方向に沿うように回転軸4311を中心とした軌跡の円弧孔4314を有し、この円弧孔4314を固定台435に固定した支持ピン4315に係合してある。
第一リンクレバー432は、長板状に形成したものであり、その一端部4321を可動レバー431における操作部4313の取付片4313aに連結し、他端部4322を後述する第二リンクレバー433に連結してある。なお、上述したように可動レバー431の操作部4313は、回転軸4311を中心とした円弧状の軌跡で移動する。第一リンクレバー432では、ほぼ直線状の移動を可動レバー431の操作部4313に伝達する。そこで、第一リンクレバー432の一端部には、可動レバー431の操作部4313に固定した連結ピン4316に対して係合する長孔4323を設け、かつ連結ピン4316を長孔4323に遊挿することによって、双方の移動を阻害する事態を防いでいる。
第二リンクレバー433は、板材を略Z字形状に折り曲げて形成したものであり、その一端部4331に連結ピン4333を介して上記第一リンクレバー432の他端部4322を回転可能に連結し、他端部4332を後述するシリンダ錠434に固定してある。
シリンダ錠434は、図1および図2に示すように、ロッカ装置20をなすロッカユニットの筐体21の下部において、鍵操作される鍵孔部4341を筐体21の外部正面側に表出して設けてある。このシリンダ錠434は、図5に示すように板金を折曲した堅牢な固定金具436を介して筐体21に固定してある。また、シリンダ錠434は、鍵孔部4341への鍵操作によって回転するシリンダ4342を筐体21の内部に延在してあり、当該シリンダ4342に第二リンクレバー433の他端部4332を固定してある。
上記操作手段43は、シリンダ錠434の鍵孔部4341への鍵操作によってシリンダ4342が図6に示すように反時計回りに回転している状態で、第二リンクレバー433がシリンダ4342と共に反時計回りに回転し、第一リンクレバー432が左方向に移動して、可動レバー431の保持部4312をリンク部材42に向けて押し出した形態となっている。ここでは、保持部4312が、傾斜面4312aの上にリンク部材42のローラ424を載せつつ、リンク部材42に付与された付勢力に抗してリンク部材42の下端部に設けたローラ424を下から押し上げることで当該リンク部材42を上方に移動させた位置で保持している。すなわち、図3に示すようにリンク部材42が上方に移動していることによって、解除レバー41が付勢部材414の付勢力によって第三回転軸411の周りに時計回りに回転し、その作用部412が施錠装置30におけるストッパの操作部323またはソレノイド33のプランジャ331から離間した位置(施錠位置)にある。そして、解除レバー41が施錠位置にある場合には、施錠装置30をソレノイド33の駆動によって上述した通常の施錠状態(図3参照)および解錠状態(図4参照)にすることが可能になる。
一方、操作手段43は、シリンダ錠434の鍵孔部4341への鍵操作によってシリンダ4342が図7に示すように時計回りに回転している状態では、第二リンクレバー433がシリンダ4342と共に時計回りに回転し、第一リンクレバー432が右方向に移動して、可動レバー431の保持部4312をリンク部材42から離反させた形態となっている。ここでは、保持部4312が、リンク部材42から離反することで当該リンク部材42が付勢力によって下方に移動している。すなわち、図8に示すようにリンク部材42が下方に移動していることによって、解除レバー41が付勢部材414の付勢力に抗して第三回転軸411の周りに反時計回りに回転し、その作用部412が施錠装置30におけるストッパの操作部323またはソレノイド33のプランジャ331に当接して押圧する位置(解錠位置)にある状態となる。そして、解除レバー41が解錠位置にある場合には、図8に示すようにストッパ32が付勢部材の付勢力に抗して第二回転軸321の周りに時計回りに回転する。すると、ストッパ32の係止爪部322が係止溝315の係止から外れて、係合部材31が付勢部材の付勢力によって第一回転軸311の周りに時計回りに回転する。このため、係合部材31の鉤部314がケース301の係合溝3011から外れた位置に移動する。この結果、扉25の被係合部252の係止が解除される。すなわち、扉25が荷物搬出入口23を開放できる解錠状態になる。
また、上述したようにリンク部材42は、複数のロッカ装置20を縦一列に一体としたロッカユニットにおいて、縦方向に沿って一連に延在して設けてあり、各ロッカ装置20に配設した施錠装置30にある解除レバー41に連係して構成してある。このため、シリンダ錠434の鍵孔部4341への鍵操作によってのシリンダ4342を図7に示すように時計回りに回転するように操作手段43を操作した場合には、縦一列に並ぶ全てのロッカ装置20が解錠状態になる。
このように、上述した非常解錠装置40では、シリンダ錠434の鍵孔部4341への鍵操作によって操作手段43を操作することで、ソレノイド33を駆動することなく施錠装置30の施解錠が行える。この結果、停電時や、ソレノイド33の故障時や、メンテナンス時などにおいてロッカ装置20を非常解錠して扉25を開放することが可能になる。特に、本実施の形態での非常解錠装置40は、リンク部材42が縦一列の複数のロッカ装置20に配設した各施錠装置30に連係して構成してあるため、縦一列に並ぶロッカ装置20を非常解錠してその扉25を一括して開放できるため、解錠作業を短時間で容易に行うことが可能である。さらに、シリンダ錠434の鍵孔部4341を筐体21の外部に表出しているため、当該シリンダ錠434の鍵操作を容易に行うことが可能である。
また、上述した非常解錠装置40では、リンク部材42が各解除レバー41を解除操作する移動方向へ自重や付勢部材(図示せず)によって付勢力が付与された剛体からなる。そして、操作手段43がリンク部材42の移動を付勢力に抗して保持する一方で、当該保持を解除してリンク部材42の移動を操作する。このため、操作手段43によらずリンク部材42を移動させようとする不正行為があっても、操作手段43が各解除レバー41を解除するリンク部材42の移動を規制しているので、上記不正行為を阻止することが可能である。
本発明に係る非常解錠装置が適用される施錠装置を有したロッカシステムの構成例を示す正面図である。 図1に示したロッカシステムのロッカ装置を示す斜視図である。 図2に示した施錠装置の施錠状態を示す概略図である。 図2に示した施錠装置の解錠状態を示す概略図である。 本発明に係る非常解錠装置の操作手段を示す斜視図である。 本発明に係る非常解錠装置の操作手段を示す斜視図である。 本発明に係る非常解錠装置の操作手段を示す斜視図である。 本発明に係る非常解錠装置の作用を示す概略図である。
符号の説明
20 ロッカ装置
21 筐体
22 棚板
23 荷物搬出入口
24 収容空間
25 扉
252 被係合部
2521 係合孔
26 下部空間
30 施錠装置
301 ケース
3011 係合溝
31 係合部材
32 ストッパ
33 ソレノイド
331 プランジャ
40 非常解錠装置
41 解除レバー
411 第三回転軸
412 作用部
413 操作部
414 付勢部材
42 リンク部材
421 長孔
422 固定ピン
423 挿通孔
424 ローラ
43 操作手段
431 可動レバー
4311 回転軸
4312 保持部
4312a 傾斜面
4313 操作部
4313a 取付片
4314 円弧孔
4315 支持ピン
4316 連結ピン
432 第一リンクレバー
4321 一端部
4322 他端部
4323 長孔
433 第二リンクレバー
4331 一端部
4332 他端部
4333 連結ピン
434 シリンダ錠
4341 鍵孔部
4342 シリンダ

Claims (2)

  1. 筐体の開口部を開閉する扉に設けた被係合部と、前記被係合部に対して系脱可能に移動する態様で筐体に設けた係合部材と、被係合部に係合した位置で係合部材を係止するストッパと、前記ストッパによる係合部材の係止を解除するソレノイドとを有して扉を施解錠する施錠装置に配設した非常解錠装置において、
    複数の扉に対応して設置した各施錠装置にそれぞれ設けてあって当該施錠装置のストッパによる係合部材の係止を解除する解除レバーと、
    各解除レバーに連係して当該各解除レバーを一括して解除操作する態様で移動可能に設けた一連のリンク部材と、
    筐体の外部に鍵孔部を表出した唯一のシリンダ錠によって前記リンク部材の移動を操作する操作手段と
    を備えたことを特徴とする非常解錠装置。
  2. 前記リンク部材は各解除レバーを解除操作する移動方向へ付勢力が付与された剛体からなり、
    前記操作手段はリンク部材の移動を付勢力に抗して保持する一方で、当該保持を解除してリンク部材の移動を操作する
    ことを特徴とする請求項1に記載の非常解錠装置。
JP2006168925A 2006-06-19 2006-06-19 非常解錠装置 Expired - Fee Related JP4586771B2 (ja)

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