JP2014005712A - 管理装置の錠前構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】無人管理状態の駐車場の管理装置等において、防犯上有用な錠前構造を提供する。
【解決手段】本発明は、筐体2に対する開閉扉3の開放を規制する開放規制位置と、筐体2に対する開閉扉3の開放を可能とする開放可能位置と、の間で移動するロック部材4と、ロック部材4の移動方向に沿ってロック部材4と共に移動可能で、且つ、ロック部材4に対してロック部材4の移動方向と交差する方向に移動可能なロックリリース部材5と、ロックリリース部材5と係合してロック部材4を開放規制位置から開放可能位置まで移動させる操作部材75と、操作部材75と係合可能な係合位置と、操作部材75との係合が規制される非係合位置と、の間でロックリリース部材5を移動させる規制切換え機構6と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、ゲート式駐車場における出口料金精算機や、フラップ式駐車場における料金精算機や、さらには自動販売機や定期券売機などの管理装置における、防犯上有用な錠前構造に関するものである。
従来、駐車場の管理装置として、ゲート式駐車場(ゲートの開閉によって車両の入退場を規制する方式の駐車場)における出口料金精算機や、フラップ式駐車場(フラップの上下動によって車両の退場を規制する方式の駐車場)における料金精算機などが知られている。昨今は、都市部において遊休地を有効に利用するために無人管理の駐車場が普及しており、駐車場の管理装置については、設置がしやすく、小型で低コストのものが望まれている。
一方で、夜間の無人管理状態を狙って、料金精算機等の管理装置の内部の現金を盗むために、管理装置に設けられた開閉扉をバールなどでこじ開けたり、管理装置の錠前の鍵穴部分をドリルなどで破壊して錠前を不正解錠したりする様な窃盗事件も多発し、社会問題となりつつある。
この様な背景の下、小型でスリムな形態の管理装置が望まれる反面、無人状態における管理装置の防犯性の強化が求められている。そのため、物理的な鍵で施解錠される錠前を単に1個だけ設けるのではなく、複数の錠前を別個に設けたり、物理的な錠前に加えてIDカードの読み込みや暗証番号の入力による認証機能を設けたりする技術が、今までに多数提案されてきている。
例えば、特許文献1には、外扉の前面に表出され係止部材の係脱用の鍵が挿入される第1の錠部と、係止部材を係止解除するよう動作する駆動モータと、外扉の前面に表出され駆動モータの駆動制御用の鍵が挿入される第2の錠部とを有する錠前構造が開示されている。また、特許文献2には、キー操作により解錠するメカニカル錠と、個人識別情報に基づいて登録者と認証したときにメカニカル錠の解錠を可能にする認証手段とを備えた錠前構造が開示されている。
特開平11−053630号公報 特開2005−030065号公報
しかしながら、特許文献1では、防犯性の向上のために2つの錠部を使用しているものの、鍵が盗まれた場合や、鍵を抜き忘れて持ち去られた場合や、更には係員が不正に合鍵を製作しておいた場合などには、2つの錠部が同時に不正解錠されてしまう可能性があり、防犯性が十分とは言えない。そのため、鍵の盗難事件等があれば、錠部そのものを交換しなければならない。また、駆動モータを駆動することで第2の錠部が操作可能となるように構成されているが、停電時には駆動モータが駆動できず、外扉の開放が不可能になるという問題もある。
また、特許文献2では、メカニカル錠のキーが共通化されているため、そのキー自体の盗難・抜き忘れ・紛失が発生した場合や、不正に合鍵が製作された場合には、メカニカル錠の解錠が出来てしまう。このようにメカニカル錠が解錠されると、ハンドルが突出して回転可能な状態になるため、セキュリティー性を考慮した認証手段を実施せずとも、ハンドルを過大な外力で回転させることでハンドルの回転を阻止する阻止手段を破壊し、扉を開放できてしまうという問題がある。また、過大な外力に耐えるだけの強度を阻止手段に持たせるためには、阻止手段の大型化が必要となり、これに伴ってコストアップが引き起こされる。また、阻止手段が大型化すると、管理装置の設置スペースが限られている場合には、阻止手段の搭載自体が不可能になることも十分ありえる。さらに、特許文献1と同様に、認証に応じて阻止手段をモータで回転させて退避させる構造であるため、停電時には扉の開放が不可能になる。
そこで、本発明の技術的課題は、無人管理状態の駐車場の管理装置等において、防犯上有用な錠前構造を提供することである。具体的には、物理的な鍵の紛失・盗難・抜き忘れが発生して施解錠機構が不正に解錠された場合でも、過大な外力によって開閉扉が開放されるのを確実に防止することができる錠前構造を提供することである。しかも、このような効果を奏する錠前構造を、簡易な構成によって安価に実現し、加えて、係員認証媒体や暗証コード等を用いた認証機能を併用しながら、停電時には物理的な鍵による解錠操作及び操作部材の操作により、開閉扉を開放することができる事も目的としている。
上記の技術的課題を解決する為に本発明で講じた手段は以下の如くである。即ち、
(1)本発明の第1の管理装置の錠前構造は、
内部機器を収容する筐体と、該筐体に対して開閉可能な開閉扉と、を備えた管理装置に用いられる錠前構造であって、前記筐体に対する前記開閉扉の開放を規制する開放規制位置と、前記筐体に対する前記開閉扉の開放を可能とする開放可能位置と、の間で移動するロック部材と、該ロック部材の移動方向に沿って該ロック部材と共に移動可能で、且つ、該ロック部材に対して該ロック部材の移動方向と交差する方向に移動可能なロックリリース部材と、該ロックリリース部材と係合して前記ロック部材を前記開放規制位置から前記開放可能位置まで移動させる操作部材と、該操作部材と係合可能な係合位置と、前記操作部材との係合が規制される非係合位置と、の間で前記ロックリリース部材を移動させる規制切換え機構と、を備えていることを特徴とする。
本発明の第1の管理装置の錠前構造によれば、規制切換え機構によってロックリリース部材を非係合位置に移動させておけば、たとえ過大な外力によって操作部材を操作したとしても、操作部材とロックリリース部材が係合することはなく、ロック部材が開放規制位置から開放可能位置まで移動することも無い。従って、物理的な鍵による解錠操作及び操作部材の操作だけで開閉扉が開放されるのを防止することができ、管理装置の防犯性を向上させることができる。
(2)本発明の第2の管理装置の錠前構造は、前記(1)に記載の管理装置の錠前構造において、
前記操作部材は、前記筐体又は前記開閉扉のいずれか一方に回転可能に設けられ、前記ロックリリース部材を前記係合位置に移動させると、前記ロックリリース部材が前記操作部材の回転軌跡に進入して前記操作部材と前記ロックリリース部材が係合可能となり、前記ロックリリース部材を前記非係合位置に移動させると、前記ロックリリース部材が前記操作部材の回転軌跡から離脱して前記操作部材と前記ロックリリース部材の係合が規制されることを特徴とする。
本発明の第2の管理装置の錠前構造によれば、操作部材の回転軌跡に進入する位置と操作部材の回転軌跡から離脱する位置の間でロックリリース部材を移動させるだけで、操作部材とロックリリース部材の係合の有無の切換えを行うことが可能となる。そのため、ロックリリース部材の移動距離を短くすることができ、簡易な構成によってロックリリース部材を移動させることができる。
(3)本発明の第3の管理装置の錠前構造は、前記(2)に記載の管理装置の錠前構造において、
前記操作部材は、該操作部材の回転に伴って前記ロックリリース部材と係合する係合部と、前記操作部材の非回転状態において前記ロックリリース部材を係止することで前記ロック部材の前記開放規制位置から前記開放可能位置への移動を規制する移動規制部と、を備えていることを特徴とする。
本発明の第3の管理装置の錠前構造によれば、操作部材の非回転状態において筐体全体を倒したり、筐体に部分的な開口を設けて外部からロック部材を移動させようとしても、ロック部材が開放規制位置から開放可能位置まで移動してしまうのを抑制することができる。また、移動規制部によってロックリリース部材を押圧することで、ロック部材を開放可能位置から開放規制位置まで強制的に移動させることも可能となる。
(4)本発明の第4の管理装置の錠前構造は、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の管理装置の錠前構造において、
前記規制切換え機構は、前記ロックリリース部材に接続されるプランジャと、該プランジャを吸引する電磁ソレノイドと、を備え、前記電磁ソレノイドによって前記プランジャを吸引すると、該プランジャが前記ロックリリース部材を牽引して該ロックリリース部材が前記非係合位置まで移動し、前記電磁ソレノイドによる前記プランジャの吸引を解除すると、該プランジャによる前記ロックリリース部材の牽引が解除され、前記ロックリリース部材が前記係合位置まで移動することを特徴とする。
本発明の第4の管理装置の錠前構造によれば、管理装置の通常使用時には、電磁ソレノイドに電流が印加され、電磁ソレノイドがプランジャを吸引することで、ロックリリース部材が非係合位置まで移動する。そのため、例えば物理的な鍵による解錠操作及び操作部材の操作だけでは開閉扉を開放することができなくなり、他の認証手段との併用によって防犯性の高い錠前構造を実現することが可能となる。一方で、停電時などにおいて内部機器に電源が供給されない場合には、電磁ソレノイドに電流が印加されず、電磁ソレノイドによるプランジャの吸引も解除されて、ロックリリース部材が自動的に係合位置まで移動する。これにより、例えば物理的な鍵による解錠操作及び操作部材の操作により、開閉扉を開放することができる。
(5)本発明の第5の管理装置の錠前構造は、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の管理装置の錠前構造において、
前記規制切換え機構は、係員認証媒体に記録された係員ID情報の読み込みか、係員ID情報に関連付けられた暗証コードの入力か、又はこれらの双方に基づいて、前記非係合位置から前記係合位置まで前記ロックリリース部材を移動させることを特徴とする。
本発明の第5の管理装置の錠前構造によれば、退職した係員の係員ID情報などを更新により適宜削除することが容易に可能となる。また、物理的な鍵の紛失・盗難・抜き忘れが発生した際には、暫定的な処置として係員ID情報や暗証コードを変更しておけば、錠前シリンダ等の施解錠機構の交換作業を行うまでの最低限の防犯性を確保することができ、開閉扉が不正に開放されるリスクを減らすことが出来る。そのため、錠前シリンダ等の施解錠機構を異なる鍵に対応する部材に交換するまでの時間的余裕を得ることにも繋がる。
(6)本発明の第6の管理装置の錠前構造は、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の管理装置の錠前構造において、
前記開閉扉には、フック穴を備えたフック板が設けられ、前記ロック部材は、前記フック穴に係合可能なフックを有し、鉛直方向にスライド可能な状態で前記筐体に支持されるロックスライドと、該ロックスライドに固定され、前記ロックリリース部材を水平方向に回転可能な状態で支持するロックレバーと、を備え、前記規制切換え機構は、水平方向に回転可能な状態で前記ロックリリース部材に接続される駆動レバーを備えていることを特徴とする
本発明の第6の管理装置の錠前構造によれば、部品点数の少ない簡単な構成により、操作部材に過大な外力が加わっても扉の閉止状態を維持可能な錠前構造を実現することができる。
(7)本発明の第7の管理装置の錠前構造は、前記(6)に記載の管理装置の錠前構造において、
前記ロックレバーは、前記ロックリリース部材の内側に配置され、前記駆動レバーは、前記ロックレバーの内側に配置され、前記ロックスライドの鉛直方向のスライド幅よりも前記駆動レバーと前記ロックレバーの鉛直方向の間隔が大きいことを特徴とする。
本発明の第7の管理装置の錠前構造によれば、ロックレバー及び駆動レバーをロックリリース部材の外側に配置する場合と比較して、錠前構造をコンパクト化することができ、装置全体のコンパクト化にも繋がる。また、ロックスライドの鉛直方向のスライド幅よりも駆動レバーとロックレバーの鉛直方向の間隔を大きくすることで、駆動レバーとロックレバーの干渉によりロックスライドの鉛直方向のスライドが阻害されるのを防止することができる。
以上の如く構成された本発明に係る管理装置の錠前構造によれば、無人管理状態の駐車場の管理装置等において、防犯上有用な錠前構造を提供することが可能となる。具体的には、物理的な鍵の紛失・盗難・抜き忘れが発生して施解錠機構が不正に解錠された場合でも、過大な外力によって開閉扉が開放されるのを確実に防止することができる。しかも、このような効果を奏する錠前構造を、簡易な構成によって安価に実現し、加えて、係員認証媒体や暗証コード等を用いた認証機能を併用しながら、停電時には物理的な鍵による解錠操作及び操作部材の操作により、開閉扉を開放することができる。
本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、前扉が閉止された状態を示す外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、前扉が閉止された状態における錠前構造の要部を示す外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、前扉が開放された状態を示す外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機を示す平断面図である。 本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、図4のA−A部分における側断面図である。 本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、錠前機構の要部を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、操作部材の動作を示す外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、物理的な鍵のみを利用して前扉を不正に開放しようとする場合の各部材の動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、物理的な鍵と認証手段を利用して前扉を開放する場合の各部材の動作を示す説明図である。
以下に、上述した本発明に係る管理装置の錠前構造の一実施形態を添付した図面と共に詳細に説明する。この実施形態は本発明の好適な具体例であって、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限りこの実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、前扉が閉止された状態を示す外観斜視図である。以下、便宜上、図1における左手前側を管理装置の正面側(前側)として説明を行う。また、前後左右等の方向を示す語は、前扉が閉止された状態(図1参照)を基準として用いる。なお、図2は、本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、前扉が閉止された状態における錠前構造の要部を示す外観斜視図であるが、錠前構造の要部のみが前扉の前側から透視した状態で表示されている。
図1に示される駐車料金精算機1は、例えばフラップ式駐車場の場内の一角に設置されている。図2に示されるように、駐車料金精算機1は、中空形状の筐体2と、筐体2の正面側(前側)に取り付けられる開閉扉としての前扉3と、筐体2の右端側に配置されるロック部材4と、ロック部材4の上下方向の概ね中央に配置されるロックリリース部材としてのロックリリースレバー5と、ロックリリースレバー5の後上方に配置される規制切換え機構6と、規制切換え機構6の下方に配置される錠ユニット7と、を備えている。以下、これらについて順番に説明する。
まず、筐体2について説明する。筐体2は、金属板を屈曲及び溶接して形成されており、図3等に示されるように、縦長形状を成している。筐体2の内部には、駐車料金を管理するための内部機器が収容されている。この内部機器は、例えば、紙幣や硬貨を収容する金庫やその管理装置や制御回路装置等によって構成されている。なお、図3では、上記内部機器のうち、カード読取処理装置8のみが表示されており、その他の内部機器については記載が省略されている。
図3に示されるように、筐体2の前面には開口部9が設けられている。筐体2の左側面部10の前端部には、長蝶番11が上下に渡って設けられている。筐体2の左側面部10の前端部には、鉛直方向に延びる左枠13が開口部9の左側に設けられている。筐体2の右側面部12の前端には、鉛直方向に延びる右枠14が開口部9の右側に設けられている。図2に示されるように、右枠14の内面には6本(図2では2本のみ表示)のガイドピン15が内側に向かって突設されている。各ガイドピン15は、上下に所定の間隔をおいて設けられている。
次に、前扉3について説明する。図3に示されるように、前扉3は、長蝶番11を介して筐体2に取付けられている。図4に示されるように、前扉3は、長蝶番11側を支点に回転することで、筐体2に対して開閉可能となっている。なお、前扉3は、筐体2に対して略90度まで開放することが可能であり、図4の二点鎖線は最大開放角度の半分程度(略45度)まで筐体2に対して前扉3を開放した状態を示している。
図1に示されるように、前扉3の前面の上部には、表示画面部16が視認可能に設けられている。表示画面部16には、日付、曜日、時刻等とともに、「駐車券を入れてください」などのガイダンスや駐車料金などの各種情報が表示されるようになっている。前扉3の前面には、表示画面部16の右隣にキー入力装置17が設けられている。キー入力装置17には、テンキーや精算開始釦・精算取消釦・領収証発行釦等が一体的に形成されている。前扉3の前面には、表示画面部16及びキー入力装置17の下方にカード挿入口18と紙幣挿入口20が左右に並設され、紙幣挿入口20の下方には硬貨投入口21が設けられている。前扉3の前面には、上下方向中央よりやや下方に音声ガイダンス出力用のスピーカ22が設けられている。前扉3の前面には、スピーカ22の右斜め下方につり銭/領収証取り出し口23が設けられている。
図3に示されるように、前扉3の後面には、前扉3の外縁部に沿って矩形状の扉枠24が突設されている。扉枠24は、前後方向に十分な長さを取って形成されている。図2に示されるように、扉枠24の右側部の内面側には、6個(図2では2個のみ表示)のフック板25が水平に設けられている。フック板25は、上下に所定の間隔をおいて設けられている。各フック板25には、矩形状のフック穴26が穿設されている。
次に、ロック部材4について説明する。図2に示されるように、ロック部材4は、鉛直方向に長い長板状のロックスライド27と、ロックスライド27の上下方向略中央に固定されるロックレバー28と、を備えている。
ロック部材4のロックスライド27は、筐体2の右枠14の内側に組み込まれている。ロックスライド27は、第1平板部30と、第1平板部30の後端から内側(左側)に向かって略直角に屈曲される第2平板部31と、を有している。
ロックスライド27の第1平板部30の前縁部には、前方に向かって6個(図2では2個のみ表示)のフック32が突設されている。各フック32は、上下に所定の間隔をおいて設けられている。図5に最も良く示されるように、ロックスライド27の第1平板部30には、6個(図5では2個のみ表示)の長穴33が設けられている。各長穴33は、鉛直方向に長い形状を成している。各長穴33は、上下に所定の間隔をおいて設けられている。各長穴33には、筐体2の右枠14の内面に突設された各ガイドピン15が係合している。これにより、ロックスライド27が鉛直方向にスライド可能な状態で筐体2に支持されている。具体的には、ロックスライド27が下方にスライドすると、各フック32が各フック穴26に係合して筐体2に対する前扉3の開放が規制される(図5の実線参照)。この時のロックスライド27の位置を「開放規制位置」と称する。また、ロックスライド27が開放規制位置よりも若干上方にスライドすると、各フック32と各フック穴26の係合が解除されて筐体2に対して前扉3が開放可能となる(図5の二点鎖線参照)。この時のロックスライド27の位置を「開放可能位置」と称する。なお、ロックスライド27の前後方向の移動は、各長穴33と各ガイドピン15の係合によって規制され、ロックスライド27の左右方向の移動は、フレーム部材(図示せず)によって規制されている。
図2に示されるように、ロックスライド27の第2平板部31の上下方向略中央には、内側(左側)に向かって突出する連結部34が設けられている。連結部34には、上下一対のロックスライド側固定穴(図示せず)が設けられている。
図6に示されるように、ロック部材4のロックレバー28は、側板部35と、側板部35の前端から右側に向かって屈曲される前板部36と、側板部35の上下両端から右側に向かって屈曲される上下両板部37、38と、を備えている。前板部36には、上下一対のロックレバー側固定ネジ穴39が設けられている。そして、この上下一対のロックレバー側固定ネジ穴39とロックスライド27に設けられた上下一対のロックスライド側固定穴(図示せず)とを貫通する上下一対の固定ボルト40(図2参照)により、ロックスライド27とロックレバー28とが固定され、一体化されている。ロックレバー28の上下両板部37、38の先端部(右端部)には、ロックレバー側挿通穴41が設けられている。
次に、ロックリリースレバー5について説明する。図2に示されるように、ロックリリースレバー5は、ロックレバー28の外側に設けられており、鉛直方向に沿ってロック部材4と共にスライド可能となっている。図6に示されるように、ロックリリースレバー5は、連結腕部42と、連結腕部42の下端から右方に向かって屈曲される下腕部43と、連結腕部42の前部上端から右方に向かって屈曲される第1上腕部44と、連結腕部42の後部上端から右方に向かって屈曲される第2上腕部45と、を備えており、正面視で略E字状を成している。
下腕部43は、前後方向に延びる当接部46と、当接部46の前端から右方に向かって延びる取付部47と、を備えており、平面視で略L字状を成している。取付部47の右側部と第1上腕部44の右側部には、それぞれ第1挿通穴48が鉛直方向に穿設されている。各第1挿通穴48とロックレバー28の各ロックレバー側挿通穴41には、鉛直方向に延びる第1シャフト50が貫通している。これにより、水平方向(鉛直方向とは交差する方向)に回転可能な状態でロックリリースレバー5がロックレバー28に支持されている。第1シャフト50には、ロックリリースレバー5の下腕部43の下側と第1上腕部44の上側に第1止め輪51がそれぞれ固定されている。これにより、第1シャフト50の脱落が防止されている。ロックリリースレバー5の下腕部43の取付部47と第1上腕部44には、各第1挿通穴48の右側(先端側)に第2挿通穴52が穿設されている。
次に、規制切換え機構6について説明する。図6に示されるように、規制切換え機構6は、筐体2(図6では図示せず)の右側面部12の内部側に固定されるソレノイド保持板53と、ソレノイド保持板53によって保持される電磁ソレノイド54と、電磁ソレノイド54から前方に突出するプランジャ鉄芯55と、プランジャ鉄芯55に接続される駆動レバー56と、を備えている。
ソレノイド保持板53には一対の第1固定ネジ穴57(貫通穴)が設けられ、電磁ソレノイド54には一対の第2固定ネジ穴58が設けられ、各固定ネジ穴57、58には、固定ネジ60が挿入されている。これにより、ソレノイド保持板53に電磁ソレノイド54が固定されている。電磁ソレノイド54は、前後方向に進退可能な状態でプランジャ鉄芯55を支持している。電磁ソレノイド54は、電流が印加されることで、プランジャ鉄芯55を後方に吸引するように構成されている(図6の矢印B参照)。プランジャ鉄芯55の上下方向中央部には割溝62が設けられている。プランジャ鉄芯55には、割溝62を通過するピン穴63が鉛直方向に穿設されている。
駆動レバー56は、ロックリリースレバー5の内側に配置されるロックレバー28の更に内側に配置されている。駆動レバー56の上下長さは、ロックレバー28の上下長さよりも十分に短くなっており、ロックスライド27の鉛直方向のスライド幅よりも駆動レバー56とロックレバー28の鉛直方向の間隔が大きくなっている。駆動レバー56は、側面部64と、側面部64の上下両端から左方に向かって屈曲される上下両面部65、66と、を備えており、正面視コ字状を成している。
駆動レバー56の上面部65の後端中央は、プランジャ鉄芯55の割溝62に挿入されている。駆動レバー56の上面部65の後端中央には取付穴67が穿設されており、取付穴67及びプランジャ鉄芯55のピン穴63には、割りピン68が貫通している。これにより、駆動レバー56がプランジャ鉄芯55に接続されている。駆動レバー56の上面部65の後端左側には、舌片69が設けられている。
駆動レバー56の上面部65と下面部66の間には、挿通筒71が架設されている。挿通筒71とロックリリースレバー5の各第2挿通穴52には、鉛直方向に延びる第2シャフト72が貫通している。これにより、水平方向に回転可能な状態で駆動レバー56がロックリリースレバー5に接続されている。第2シャフト72には、ロックリリースレバー5の下腕部43の下側と第1上腕部44の上側に第2止め輪73が固定され、この第2止め輪73によって第2シャフト72の脱落が防止されている。
駆動レバー56と電磁ソレノイド54との間には、付勢部材としてのコイルスプリング61が介装されている。コイルスプリング61は、駆動レバー56を前方に押圧することで、電磁ソレノイド54によるプランジャ鉄芯55の吸引方向とは逆方向(前方)にロックリリースレバー5の先端側を付勢している。
次に、錠ユニット7について説明する。図1に示されるように、錠ユニット7は、筐体2の右側面部12に設けられるユニット本体74と、ユニット本体74に支持される操作部材75と、操作部材75よりも下方に設けられて筐体2の内部に突出する錠前シリンダ(施解錠機構)76(図2参照)と、を備えている。
図1に示されるように、ユニット本体74の上部には装着部77が設けられ、装着部77の下方には、凹部状の鍵挿入部78が設けられている。ユニット本体74は、筐体2の内部に突出するハンドル取付ブラケット80(図2参照)を介して、筐体2の右側面部12に固定されている。
図4に示されるように、操作部材75は、ユニット本体74の装着部77に装着されるハンドル79と、ハンドル79の左端に固定される同軸レバー83と、を備えている。
図3に示されるように、ハンドル79は円柱状のハンドル軸81を備えている。ハンドル軸81は、装着部77に回転可能且つ左右方向スライド可能に装着されている。つまり、ハンドル軸81は、操作部材75の回転軸としての機能を果たすとともに、操作部材75の左右方向のスライドをガイドする機能を果たしている。ハンドル軸81の右端には、係員がハンドル79を操作するための把持部82が設けられている。
同軸レバー83は、ハンドル79と同位相で回転するように設けられている。図5に示されるように、同軸レバー83は、操作部材75の回転軸Pに対して一方向(図5では下方)に突出する係合部84と、操作部材75の回転軸Pに対して係合部84とは異なる方向(図5では上方)に突出する移動規制部85と、を備えている。
錠前シリンダ76は、ユニット本体74の鍵挿入部78の上方に設けられた鍵穴(図示せず)に接続されている。鍵穴には、鍵が鉛直下側から挿入されるようになっている。
次に、図7を用いて駐車料金精算機1の電気的構成について説明する。駐車料金精算機1は、CPU91と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスクなどのメモリ92と、を備えている。CPU91とメモリ92は、バス93を介して相互に接続されている。
バス93には、インターフェイス99を介して、カード読取処理装置8と、表示画面部16と、キー入力装置17と、スピーカ22と、ドア開センサ94と、ハンドル検出センサ95と、領収証プリンタ96と、硬貨識別装置97と、硬貨払出装置98と、紙幣読取装置100と、電磁ソレノイド54と、フラップ制御部101とが、それぞれ接続されている。フラップ制御部101は、駐車場内の各駐車スペースに設けられた複数のフラップ装置(図示せず)と接続されており、CPU91の制御の下、フラップ制御部101によって各フラップ装置のフラップ板(図示せず)の上げ下げが行われるようになっている。つまり、駐車料金精算機1は、各フラップ装置の制御機能を有している。
以上のように構成された駐車料金精算機1について、前扉3を開放する方法について以下に説明する。
図8(a)は、前扉3が閉止され、且つ、錠前シリンダ76(図8では図示せず)が施錠された状態を示している。この状態では、操作部材75のハンドル79がユニット本体74に収容されており、ハンドル79の把持部82がユニット本体74のハンドル装着部77の外面(右面)と同一平面上にある。そのため、ハンドル79の把持部82を握ることはできず、操作部材75の回転操作が規制されている。
この状態で、図8(a)に破線矢印Xで示されるように、ユニット本体74の鍵挿入部78に物理的な鍵102を挿入する。次に、鍵挿入部78の上方に設けられた鍵穴(図示せず)に鉛直下側から鍵102を挿入し、鍵102を所定方向に回転させる。これにより、錠前シリンダ76が解錠状態となり、図8(b)に破線矢印Yで示されるように、操作部材75が右方にスライドして、ハンドル79の把持部82がユニット本体74から突出する。これに伴って、ハンドル79の把持部82を握って操作部材75を回転操作することが可能となる。次に、図8(c)に破線矢印Zで示されるように、操作部材75を右側面視で時計方向に90度回転させる。
従来公知の錠ユニット7の中には、この操作部材75の回転操作によって前扉3が開放可能となるものも存在する。これに対して、本実施形態では、この操作部材75の回転操作だけでは前扉3が開放可能にはならない。この点が、本実施形態の構成として特徴的な箇所であり、以下に詳細に説明する。
まず、係員以外の者が、物理的な鍵102のみを利用して前扉3を不正に開放しようとする場合について説明する。この場合、係員用IDカード(係員認証媒体)に記録された係員ID情報がカード読取処理装置8によって読み込まれることはなく、係員ID情報に関連付けられた暗証コードがキー入力装置17に入力されることもない。つまり、前扉3を開放する権限に関する情報の入力が全く成されない。この場合、電磁ソレノイド54に電流が印加された状態(電磁ソレノイド54がONした状態)が維持される。そのため、図9(a)に示されるように、電磁ソレノイド54がプランジャ鉄芯55を後方に吸引しており、プランジャ鉄芯55が駆動レバー56を介してロックリリースレバー5の先端側を後方に牽引している。そのため、ロックリリースレバー5が第1シャフト50を中心に一方向(本実施形態では平面視で反時計方向。図9(a)の矢印C参照。)に回転した状態を保持している。これに伴って、ロックリリースレバー5の当接部46が操作部材75の同軸レバー83に設けられた係合部84の回転軌跡から離脱している。この時のロックリリースレバー5の位置を、「非係合位置」と称する。
この状態で操作部材75を回転させたとしても、図9(b)に示されるように、操作部材75がロックリリースレバー5に対して空転するだけで、操作部材75の同軸レバー83に設けられた係合部84がロックリリースレバー5の当接部46と係合しない。そのため、ロック部材4のロックスライド27が開放規制位置から開放可能位置まで移動することも無く、前扉3を開放することもできない。
なお、過大な外力で操作部材75を回転させた場合には、操作部材75の回転規制が不正に解除され、操作部材75が何回転でも自由に回転可能になることも想定される。しかしながら、このような場合でも、ロックリリースレバー5の当接部46が操作部材75の同軸レバー83に設けられた係合部84の回転軌跡から離脱しているため、操作部材75を何回転させても操作部材75がロックリリースレバー5に対する空転を繰り返すだけで、操作部材75がロックリリースレバー5と係合することはない。そのため、前扉3が不正に開放されるのを確実に防止することができる。
次に、正規の係員が、物理的な鍵102と認証手段を用いて前扉3を開放する場合について説明する。以下、物理的な鍵102による錠前シリンダ76の解錠操作は終了している前提で説明を行う。この場合には、係員がカード挿入口18に係員用IDカードを挿入し、この係員用IDカードに記録された係員ID情報がカード読取処理装置8によって読み込まれる。又は、係員ID情報に関連付けられた暗証コードを係員がキー入力装置17に入力する。
このような係員ID情報の読み込みや暗証コードの入力に基づいて、電磁ソレノイド54への電流の印加が停止され、電磁ソレノイド54がOFFする。そのため、図10(a)に示されるように、電磁ソレノイド54によるプランジャ鉄芯55の吸引が解除され、プランジャ鉄芯55によるロックリリースレバー5の先端側の牽引も解除される。これに伴って、コイルスプリング61の付勢力によってロックリリースレバー5が第1シャフト50を中心に他方向(本実施形態では平面視で時計方向。図10(a)の矢印D参照。)に回転し、ロックリリースレバー5の当接部46が操作部材75の同軸レバー83に設けられた係合部84の回転軌跡に進入する。この時のロックリリースレバー5の位置を、「係合位置」と称する。
なお、この状態(操作部材75の非回転状態)では、図2に示されるように、操作部材75の同軸レバー83に設けられた移動規制部85がロックリリースレバー5の第2上腕部45を係止することでロックリリースレバー5の上方への移動が規制されている。そのため、ロック部材4のロックスライド27も、開放規制位置から開放可能位置までスライドすることができない。
この状態で、操作部材75を回転させると、図10(b)に示されるように、操作部材75の同軸レバー83に設けられた係合部84がロックリリースレバー5の当接部46と係合し、当接部46を上方に押圧する。この押圧により、ロックリリースレバー5と共にロック部材4が上方にスライドし、ロック部材4のロックスライド27が開放規制位置から開放可能位置まで移動する。そのため、ロックスライド27に設けられたフック32と筐体2のフック板25に設けられたフック穴26の係合が解除され、前扉3を開放することが可能となる。なお、前述のとおり、駆動レバー56の上下長さは、ロックレバー28の上下長さよりも十分に短くなっているため、駆動レバー56の鉛直方向の位置を変化させることなく、ロック部材4及びロックリリースレバー5を上方にスライドさせることができる。
次に、停電時の動作を説明すると、停電時には電磁ソレノイド54に電流を印加できないため、電磁ソレノイド54がOFFしている。そのため、係員ID情報の読み込み又は暗証コードの入力が行われた場合と同様に、ロックリリースレバー5が係合位置に移動している(図10(a)参照)。つまり、停電時には、操作部材75とロックリリースレバー5とを係合可能な状態が自然とできあがっている。そのため、物理的な鍵102による錠前シリンダ76の解錠操作と操作部材75の回転操作によって、前扉3を開放することが可能となる。
本実施形態では、係員用IDカード(係員認証媒体)に記録された係員ID情報の読み込み又は係員ID情報に関連付けられた暗証コードの入力のいずれか一方に基づいて規制切換え機構6が作動する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、係員用IDカード(係員認証媒体)に記録された係員ID情報の読み込みと係員ID情報に関連付けられた暗証コードの入力の双方に基づいて規制切換え機構6が作動するように構成しても良い。つまり、係員ID情報の読み込みと暗証コードの入力は、OR条件であっても良いしAND条件であっても良い。また、他の異なる認証手段(例えば指紋認証)に基づいて規制切換え機構6を作動させても良い。
本実施形態では、ロックレバー28及び駆動レバー56をロックリリースレバー5の内側に配置する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、ロックレバー28と駆動レバー56の一方又は両方を、ロックリリースレバー5の外側(例えば、ロックリリースレバー5の上側や下側)に配置しても良い。
本実施形態では、錠前シリンダ76を解錠することでハンドル79がユニット本体74から突出する構成について説明したが、他の異なる実施形態では、ハンドル79を予めユニット本体74から突出させておいても良い。
本実施形態では、ロック部材4が鉛直方向にスライドする構成としたが、他の異なる実施形態では、ロック部材4を回転させても良い。本実施形態では、ロックリリースレバー5及び操作部材75を回転させる構成としたが、他の異なる実施形態では、ロックリリースレバー5と操作部材75の一方又は他方をスライドさせても良い。
本実施形態では、電磁ソレノイド54に電流を印加した場合に前扉3を開放不能となり、電磁ソレノイド54に電流を印加しない場合に前扉3を開放可能となる構成について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、本実施形態とは逆に、電磁ソレノイド54に電流を印加した場合に前扉3を開放可能となり、電磁ソレノイド54に電流を印加しない場合に前扉3を開放不能となるように構成しても良い。この場合には、停電時でも限られた管理者のみ前扉3を開放できるように、別途隠し鍵の様な機構を搭載しても良い。また、セキュリティーの要求レベルによって、動作ロジックや別の錠前を設けても良い。
本実施形態では、電磁ソレノイド54を用いて規制切換え機構6を構成したが、他の異なる実施形態では、シリンダ機構等の電磁ソレノイド54以外のアクチュエータを用いて規制切換え機構6を構成しても良い。さらに、他の異なる実施形態では、電磁ソレノイド54をラッチングタイプにし、永久磁石の保持力を利用して省電力化したり、バッテリーを装備して様々なロジックで停電時の錠前の動作を制限したり、この制限を解除したりすることも、本発明の応用として有効である。
本実施形態では、筐体2側にロック部材4を設ける場合について説明したが、他の異なる実施形態では、前扉3等の開閉扉側にロック部材4を設けても良い。この場合には、錠ユニット7についても、筐体2側ではなく前扉3等の開閉扉側に設ける必要がある。
本実施形態では、フラップ式駐車場に用いられる駐車料金精算機1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、ゲート式駐車場において車両退場時の駐車料金を管理する出口料金精算機や、駐車場に設置される駐車券発行機やゲート開閉機などに本発明の構成を適用しても良い。また、他の異なる実施形態では、例えば自動販売機や券売機など、駐車場以外の場所に設置される管理装置に本発明の構成を適用しても良い。また、各管理装置の設置場所は、屋外であっても良いし、屋内であっても良い。
本発明の技術は、駐車場に設置される駐車料金精算機等の管理装置において採用されて好適なものであるが、他には屋外設置型の自動販売機、券売機等に採用されることが見込まれるものである。
1 駐車料金精算機(管理装置)
2 筐体
3 前扉(開閉扉)
4 ロック部材
5 ロックリリースレバー(ロックリリース部材)
6 規制切換え機構
8 カード読取処理装置(内部機器)
25 フック板
26 フック穴
27 ロックスライド
28 ロックレバー
32 フック
54 電磁ソレノイド
55 プランジャ鉄芯(プランジャ)
56 駆動レバー
61 コイルスプリング(付勢部材)
75 操作部材
84 係合部
85 移動規制部

Claims (7)

  1. 内部機器を収容する筐体と、該筐体に対して開閉可能な開閉扉と、を備えた管理装置に用いられる錠前構造であって、
    前記筐体に対する前記開閉扉の開放を規制する開放規制位置と、前記筐体に対する前記開閉扉の開放を可能とする開放可能位置と、の間で移動するロック部材と、
    該ロック部材の移動方向に沿って該ロック部材と共に移動可能で、且つ、該ロック部材に対して該ロック部材の移動方向と交差する方向に移動可能なロックリリース部材と、
    該ロックリリース部材と係合して前記ロック部材を前記開放規制位置から前記開放可能位置まで移動させる操作部材と、
    該操作部材と係合可能な係合位置と、前記操作部材との係合が規制される非係合位置と、の間で前記ロックリリース部材を移動させる規制切換え機構と、を備えていることを特徴とする管理装置の錠前構造。
  2. 前記操作部材は、前記筐体又は前記開閉扉のいずれか一方に回転可能に設けられ、
    前記ロックリリース部材を前記係合位置に移動させると、前記ロックリリース部材が前記操作部材の回転軌跡に進入して前記操作部材と前記ロックリリース部材が係合可能となり、
    前記ロックリリース部材を前記非係合位置に移動させると、前記ロックリリース部材が前記操作部材の回転軌跡から離脱して前記操作部材と前記ロックリリース部材の係合が規制されることを特徴とする請求項1に記載の管理装置の錠前構造。
  3. 前記操作部材は、
    該操作部材の回転に伴って前記ロックリリース部材と係合する係合部と、
    前記操作部材の非回転状態において前記ロックリリース部材を係止することで前記ロック部材の前記開放規制位置から前記開放可能位置への移動を規制する移動規制部と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の管理装置の錠前構造。
  4. 前記規制切換え機構は、
    前記ロックリリース部材に接続されるプランジャと、
    該プランジャを吸引する電磁ソレノイドと、を備え、
    前記電磁ソレノイドによって前記プランジャを吸引すると、該プランジャが前記ロックリリース部材を牽引して該ロックリリース部材が前記非係合位置まで移動し、
    前記電磁ソレノイドによる前記プランジャの吸引を解除すると、該プランジャによる前記ロックリリース部材の牽引が解除され、前記ロックリリース部材が前記係合位置まで移動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の管理装置の錠前構造。
  5. 前記規制切換え機構は、係員認証媒体に記録された係員ID情報の読み込みか、係員ID情報に関連付けられた暗証コードの入力か、又はこれらの双方に基づいて、前記非係合位置から前記係合位置まで前記ロックリリース部材を移動させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の管理装置の錠前構造。
  6. 前記開閉扉には、フック穴を備えたフック板が設けられ、
    前記ロック部材は、
    前記フック穴に係合可能なフックを有し、鉛直方向にスライド可能な状態で前記筐体に支持されるロックスライドと、
    該ロックスライドに固定され、前記ロックリリース部材を水平方向に回転可能な状態で支持するロックレバーと、を備え、
    前記規制切換え機構は、
    水平方向に回転可能な状態で前記ロックリリース部材に接続される駆動レバーを備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の管理装置の錠前構造。
  7. 前記ロックレバーは、前記ロックリリース部材の内側に配置され、前記駆動レバーは、前記ロックレバーの内側に配置され、
    前記ロックスライドの鉛直方向のスライド幅よりも前記駆動レバーと前記ロックレバーの鉛直方向の間隔が大きいことを特徴とする請求項6に記載の管理装置の錠前構造。
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