JP5303429B2 - 貸金庫用の錠装置 - Google Patents

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Description

この発明は、顧客キーと電子キーとを使用する貸金庫用の錠装置に関する。
各顧客が保持する顧客キーと、各顧客に対して貸金庫の利用の都度、随時貸し出して使用させる電子キーとを使用する半自動式の貸金庫システムが提案されている(特許文献1、2)。
貸金庫の各金庫の扉には、顧客キーによって解錠する顧客錠の他に、電子キーによって解錠する電子錠付きのスライドカバーが装着されている。スライドカバーは、電子キーを電子錠にセットして解錠することにより、顧客錠の鍵穴を隠蔽する施錠位置から、鍵穴を露出させる解錠位置にスライド移動させることができる。そこで、金庫室の入口の操作端末に顧客が暗証番号を入力すると、操作端末上に待機している電子キーの1個に対し、顧客の金庫に固有の識別コードが書き込まれて電子キーが発行されるから、顧客は、発行された電子キーを使用して自分の金庫の電子錠を解錠してスライドカバーを解錠位置に移動させ、顧客キーを利用して顧客錠を解錠し、金庫の扉を開いて金庫の内部を利用することができる。なお、電子キーは、電子錠の所定位置にセットすることにより、内蔵の電池によって電子錠内の電子回路に給電し、識別コードの照合成功により電子錠を解錠させる。
特開2004−360239号公報 特開2006−89915号公報
かかる従来技術によるときは、各金庫の電子錠付きのスライドカバーは、施錠位置から解錠位置までの移動ストロークが大きく、その移動ストロークの全長以上のベース部材を介して貸金庫の扉上に取り付ける必要があるため、扉上のスペース効率が悪く、金庫のサイズが小さいと、適用できない場合があり得るという問題があった。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、規制部材を有する電子錠を採用することによって、金庫のサイズに拘らず、広く容易に適用可能な貸金庫用の錠装置を提供することにある。
かかる目的を達成するための請求項1の発明の構成は、貸金庫の扉の内面に装着し、顧客が保有する顧客キーにより解錠する顧客錠と、貸金庫の扉の外面に装着し、貸金庫の利用の都度、認証済みの顧客に対して発行される電子キーにより解錠する電子錠とを備えてなり、電子錠は、貸金庫の扉上に開口する顧客錠の鍵穴に向けて進出する規制部材を有し、規制部材は、南京錠のシャックル形に形成し、電子錠が解錠されると、鍵穴の一部を隠蔽して顧客キーを使用不能にする施錠位置から、顧客キーを使用可能にする解錠位置に自動的に移行することをその要旨とする。
請求項2の発明の構成は、貸金庫の扉の内面に装着し、顧客が保有する顧客キーにより解錠する顧客錠と、貸金庫の扉の外面に装着し、貸金庫の利用の都度、認証済みの顧客に対して発行される電子キーにより解錠する電子錠とを備えてなり、電子錠は、貸金庫の扉上に開口する顧客錠の鍵穴に向けて進出する規制部材を有するとともに、規制部材の進出方向側から電子キーをセットし、規制部材は、電子錠が解錠されると、鍵穴の一部を隠蔽して顧客キーを使用不能にする施錠位置から、顧客キーを使用可能にする解錠位置に自動的に移行することをその要旨とする。また、請求項3の発明の構成は、貸金庫の扉の内面に装着し、顧客が保有する顧客キーにより解錠する顧客錠と、貸金庫の扉の外面に装着し、貸金庫の利用の都度、認証済みの顧客に対して発行される電子キーにより解錠する電子錠と、貸金庫の扉上に搭載するインタロック機構とを備えてなり、電子錠は、貸金庫の扉上に開口する顧客錠の鍵穴に向けて進出する規制部材を有し、規制部材は、電子錠が解錠されると、鍵穴の一部を隠蔽して顧客キーを使用不能にする施錠位置から、顧客キーを使用可能にする解錠位置に自動的に移行し、インタロック機構は、貸金庫の扉を全閉に閉じない限り、規制部材を解錠位置に拘束し、貸金庫の扉を全閉に閉じると、解錠位置の規制部材を施錠位置に移動可能に解放することをその要旨とする。
なお、電子キーは、認証済みの顧客に対して発行する際に、顧客の貸金庫の金庫番号と、顧客の貸金庫の電子錠の錠番号とに基づく識別コードを書き込むことができる。
かかる発明の構成によるときは、貸金庫の扉上の電子錠は、顧客錠の鍵穴に向けて進出する規制部材を有し、規制部材は、電子錠が解錠されると、顧客錠の鍵穴の一部を隠蔽する施錠位置から、鍵穴を開放する解錠位置にまで自動的に移行する。すなわち、規制部材は、電子錠から見て、顧客錠の鍵穴が開口している方向に向けて扉の上面と平行に進出する。また、規制部材は、施錠位置において鍵穴の一部を隠蔽可能な大きさであればよく、施錠位置から解錠位置までの移動ストロークも必要最少限に設定すれば足りるため、電子錠そのもののサイズも小さくて足り、小形の金庫に対しても容易に適用することができる。また、規制部材は、施錠位置において顧客錠の鍵穴の全部でなく、一部を隠蔽するだけであり、しかも、電子錠が解錠されると自動的に解錠位置に移行するため、使用手順が理解し易く、全体としての使い勝手も良好である。
電子キーは、貸金庫の利用の都度、認証済みの顧客に対して発行され、利用完了後、顧客から確実に返却させるように運用するものとする。すなわち、貸金庫を利用する顧客は、たとえば指紋などの生体認証や、磁気カード、ICカードなどの認証手段と、暗証番号とを併用して認証され、認証成立により、顧客の貸金庫に固有の識別コードを書き込んだ電子キーの発行を受ける。このときの識別コードは、たとえば顧客の貸金庫の金庫番号と、その貸金庫の電子錠の錠番号とを任意に組み合わせて構成し、金庫番号と錠番号とに基づいて生成することが好ましい。電子錠は、それ自体の故障や破損の際のみならず、顧客が変更になったり、顧客が顧客キーを紛失したりした際などにも交換することがあり、金庫番号と錠番号とに基づく識別コードは、電子錠の交換の事実を顧客に通知する必要がなく、セキュリティ上有利であるからである。なお、貸金庫の利用完了後、電子キーは、所定位置に返却されることにより内部の識別コードを消去する。
電子錠は、貸金庫の扉の外面に装着することにより、顧客錠とガード錠とを組み合わせる機械式の金庫錠を扉の内面側に有する既設の貸金庫であっても、電子キーと顧客キーとによって解錠する半自動式の貸金庫に容易にグレードアップ可能である。ただし、ガード錠は、解錠状態にしたまま、電子錠により鍵穴を完全に隠蔽する。なお、ここでいうガード錠とは、いわゆる銀行錠のことであり、貸金庫の利用の都度、貸金庫の設置管理者側の担当者により手動で解錠され、顧客錠は、ガード錠が解錠されたことを条件にして、顧客キーにより解錠可能となる。
規制部材は、南京錠のシャックル形に形成することにより、小形でありながら必要十分な強度を容易に実現することができる上、施錠位置において顧客錠の鍵穴の一部を隠蔽し、解錠位置において鍵穴を全面的に開放することも極めて簡単である。シャックル形の規制部材は、たとえば直径3〜8mm程度の金属棒をU字状に曲げて形成し、頂部が鍵穴の上方を横切ることにより鍵穴の一部を隠蔽し、鍵穴の上方から移動させることにより鍵穴を開放させる。
電子錠は、規制部材の進出方向側、すなわち電子錠から見て顧客錠の鍵穴が開口している側から電子キーをセットすることにより、電子キーをセットするためのデッドスペースを貸金庫の扉上に設ける必要がなく、扉の上面のスペース効率を一層向上させることができる。また、インタロック機構を貸金庫の扉上に設ければ、貸金庫の利用を完了した後、規制部材を施錠位置に移動させて電子錠を施錠する際に扉を必ず全閉に閉じる必要があり、セキュリティを一層向上させることができる。
全体正面説明図 使用状態を示す横断面説明図 電気系統図 動作説明斜視図(1) 動作説明斜視図(2) 動作説明斜視図(3) 機器配置を示す平面模式図 動作フローチャート 他の実施の形態を示す図2相当図
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
貸金庫用の錠装置は、貸金庫50の扉51の内面に装着する顧客錠10と、扉51の外面に装着する電子錠30とを備えてなる(図1、図2)。
貸金庫50、50…は、共通のフレーム52に対し、多列多段に配列して収納されている。各貸金庫50は、正面の扉51の内部に図示しない内函が出し入れ自在に収納されている。そこで、顧客は、扉51を開いて内函の内部の物品を出し入れし、点検することにより、貸金庫50を利用することができる。なお、扉51は、ヒンジ51a、51aを介し、順に右隣りの扉51上に片開き形式に開くことができる(図2の二点鎖線)。
顧客錠10は、扉51を開閉不能に施錠するデッドボルト11を有する。顧客錠10の鍵穴12は、扉51上に開口しており、顧客錠10は、顧客が保有する顧客キー13を鍵穴12に挿入して回転させることにより、デッドボルト11を出没させ(図2の実線、二点鎖線)、手動で解錠し、施錠することができる。なお、図1、図2の顧客錠10には、ガード錠が一体に組み合わされ、ガード錠用の鍵穴14が扉51上に開口している。ただし、鍵穴14は、ガード錠を解錠状態にしたまま、電子錠30により完全に隠蔽されている。すなわち、図1、図2の顧客錠10は、既設の機械式の金庫錠に電子錠30を組み合わせて半自動式にグレードアップする形式であるが、顧客錠10は、新設のガード錠を含まない形式であってもよい。
電子錠30は、南京錠のシャックル形の規制部材31を有する。規制部材31は、顧客錠10の鍵穴12に向けて進出し、鍵穴12の一部を隠蔽する施錠位置(図1、図2の各実線)と、鍵穴12を開放する解錠位置(図1、図2の各二点鎖線)とを取ることができる。なお、電子錠30は、電子キー20によって解錠すると、施錠位置の規制部材31が図示しないばねを介して自動的に解錠位置に移行し、解錠位置の規制部材31を手動で施錠位置に押し込むと、電子錠30内のラッチ部材31aを介して規制部材31を施錠位置にロックすることができる。
電子錠30の上面には、電子キー20をセットするためのガイド溝32が形成されている。そこで、電子キー20をガイド溝32に沿って挿入してガイド溝32の奥のセット部32aにセットすると(図1、図2の各矢印K1 方向)、電子錠30を解錠することができる。すなわち、電子キー20は、電子錠30に対し、規制部材31の進出方向側から、扉51の上面と平行にセットすることができる。
電子キー20には、メモリ24付きのマイクロコンピュータ23と、充電可能な電池Bとが組み込まれている(図3)。メモリ24は、たとえばフラッシュメモリなどの書換え可能な不揮発性メモリである。電池Bの両極と、マイクロコンピュータ23のデータ入出力端子は、プラグ22の電極P1 、P2 、P4 として外部に引き出されている。また、マイクロコンピュータ23の電源端子の一方は、プラグ22の電極P3 として外部に引き出され、他方は、プラグ22の電極P2 側に接続する電池Bの一端に接続されている。
電子錠30は、電子キー20のプラグ22に適合するコネクタ33をセット部32aに有する。電子錠30には、解錠用のモータMの他、メモリ35付きのマイクロコンピュータ34、スイッチ素子SWが組み込まれている。ただし、メモリ35は、電子キー20のメモリ24と同様の書換え可能な不揮発性メモリである。マイクロコンピュータ34の電源端子は、電子キー20側の電極P1 、P2 に対応するコネクタ33の電極P1 、P2 に接続されており、モータMは、スイッチ素子SWを介して電極P1 、P2 に接続されている。また、コネクタ33の電極P1 、P3 は、互いに接続され、コネクタ33の電極P3 は、電子キー20側の電極P3 に対応している。マイクロコンピュータ34のデータ入出力端子は、電子キー20側の電極P4 に対応するコネクタ33の電極P4 に接続されている。
電子キー20を電子錠30のセット部32aにセットすると、プラグ22、コネクタ33を介して電子キー20、電子錠30内のマイクロコンピュータ23、34が電子キー20内の電池Bにより給電される。マイクロコンピュータ23、34は、電子キー20を電子錠30にセットすることにより給電開始され、電池Bの消耗を最少に抑えることができる。そこで、電子錠30内のマイクロコンピュータ34は、電子キー20内のマイクロコンピュータ23と双方向にデータ通信し、スイッチ素子SWを介してモータMを電子錠30の解錠方向に駆動することができる。なお、モータMは、電子錠30内のラッチ部材31aを移動させ(図1の矢印K2 方向)、ラッチ部材31aと規制部材31との係合を外すことにより、電子錠30を解錠する。ただし、解錠後のラッチ部材31aは、元の係合位置に自動的に復帰し、規制部材31が施錠位置に押し込まれると、規制部材31に自動的に係合して規制部材31を施錠位置に拘束する。なお、モータMは、ソレノイドなどであってもよい。
貸金庫50の扉51は、全閉状態において、顧客錠10のデッドボルト11を介して開放不能に施錠されている(図2の実線)。なお、このときの電子錠30は、電子キー20がセット部32aから抜き取られて施錠され、したがって、規制部材31が施錠位置にあり(図1の実線、図4)、顧客キー13を鍵穴12に挿入することができず、顧客キー13は、使用不能である。
貸金庫50を利用するときは、認証済みの顧客に対し、その顧客の貸金庫50に固有の識別コードを書き込んで発行される電子キー20が必要である。すなわち、識別コードがメモリ24内に正常に書き込まれた電子キー20を電子錠30のセット部32aにセットすると(図2の矢印K1 方向、図5の二点鎖線、実線)、電子錠30側のマイクロコンピュータ34は、電子キー20内の識別コードを読み出してメモリ35内にあらかじめ記憶されている識別コードと比較照合し、照合成立によりスイッチ素子SWを介してモータMを駆動して電子錠30を解錠する。すなわち、電子錠30の規制部材31は、施錠位置から解錠位置に移行し(図5の二点鎖線、実線)、顧客錠10の鍵穴12の上方を開放する。そこで、鍵穴12に顧客キー13を挿入し(図6)、顧客キー13を回転して顧客錠10を解錠し、そのまま扉51を開放して(図2の二点鎖線)、貸金庫50を利用することができる。
貸金庫50、50…は、前室R1 を有する金庫室R2 に設置して運用する(図7)。
前室R1 のドアDR1 の室外側には、顧客が保有する認証用の磁気カードまたはICカード(以下、貸金庫カードという)を投入するカードリーダCRが設置されており、前室R1 には、貸金庫カードを投入することにより電子キー20を発行するキー発行機KMが設置されている。キー発行機KMは、カードリーダKM1 の他、複数の電子キー20、20…を収納するキースタンドKM2 を有し、キースタンドKM2 上の各電子キー20は、電池Bを充電しながら抜取不能に待機している。また、金庫室R2 の出入口のドアDR2 は、キー発行機KMからの信号の他、金庫室R2 内のドア制御器DMからの信号によって解錠される。カードリーダCR、キー発行機KM、ドア制御器DMは、それぞれ図示しない共通の管理用のコンピュータに接続されている。
貸金庫50を利用する顧客は、まず、保有する貸金庫カードをカードリーダCRに投入する(図8のステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)。貸金庫カードが正しく認証されれば、前室R1 のドアDR1 が解錠され(2)、顧客は、前室R1 に入室することができる。次いで、顧客は、貸金庫カードをキー発行機KMのカードリーダKM1 に投入するとともに(3)、認証用の暗証番号をキー発行機KMに入力する。キー発行機KMは、貸金庫カード、暗証番号の双方の認証成立を確認すると、その顧客の貸金庫50に固有の識別コードをキースタンドKM2 上の1個の電子キー20のメモリ24に書き込んで発行するとともに、金庫室R2 のドアDR2 を解錠する(4)。そこで、顧客は、発行された電子キー20を持って金庫室R2 に入室する。
なお、ここでいう電子キー20の発行とは、キースタンドKM2 上の複数の電子キー20、20…のうちの1個に所定の識別コードを書き込み、顧客に対し、その電子キー20をキースタンドKM2 から抜き取って使用可能にすることをいう。ただし、顧客の貸金庫50側の電子錠30のメモリ35には、キー発行機KMが発行する電子キー20内の識別コードと同一の識別コードがあらかじめ記憶されている。また、これらの識別コードは、貸金庫50の金庫番号と、電子錠30の錠番号とに基づいて生成される。
金庫室R2 内に入室した顧客は、自分の貸金庫50の電子錠30を電子キー20により解錠する((5)、図5)。なお、電子錠30を解錠すると、電子キー20は、電子錠30に抜取不能に保持される。そこで、顧客は、顧客キー13を使用して顧客錠10を解錠し((6)、図6)、扉51を開いて貸金庫50を利用することができる(7)。
貸金庫50の利用が完了すると、顧客は、扉51を閉じて顧客錠10を施錠し(8)、顧客キー13を鍵穴12から抜き取る。そこで、電子キー20が抜き取り可能となるから、電子キー20を電子錠30から取り外し、規制部材31を施錠位置に押し込んで電子錠30を施錠する(9)。つづいて、顧客は、ドア制御器DMに電子キー20を挿入して抜き取ることにより、金庫室R2 のドアDR2 を解錠し(10)、金庫室R2 から退室する。金庫室R2 から前室R1 に退出した顧客は、電子キー20をキー発行機KMのキースタンドKM2 に戻して返却すると(11)、キー発行機KMは、電子キー20内の識別コードを消去するとともに電池Bの充電を再開し、抜取不能にして待機する。また、キー発行機KMは、前室R1 のドアDR1 を解錠するので(12)、顧客は、前室R1 から退室することができる。
なお、電子キー20は、キー発行機KMにより正常に発行された後、識別コードが適合する電子錠30にセットされないまま、たとえば約5分間の所定時間が経過すると、電気的に使用不能にロックすることが好ましい。また、カードリーダCR、キー発行機KM、ドア制御器DMの各動作内容は、管理用のコンピュータにより逐一記録してデータを保持するものとする。
他の実施の形態
扉51上には、インタロック機構40を併せて搭載することができる(図1、図2)。インタロック機構40は、扉51が全閉であることを条件に、解錠位置の規制部材31を施錠位置に移動可能にする。
インタロック機構40は、揺動ブロック41と、駆動ピン42とを組み合わせて構成されている。揺動ブロック41は、基部の支持ピン41aを介して扉51と平行に上下に揺動可能であり、揺動ブロック41の先端部には、規制部材31が解錠位置にあるとき、規制部材31に突設する突部31bが係合可能な凹部41bが形成されている。なお、支持ピン41aは、揺動ブロック41の偏心位置を回転自在に支持しており、揺動ブロック41は、別の支持ピン43a上の捻りばね43を介し、規制部材31に向けて付勢されている。駆動ピン42は、ガイドブラケット42aを左右に摺動自在に貫通し、揺動ブロック41の基端面に当接している。
揺動ブロック41は、扉51が全閉でないと、駆動ピン42によって押されることがなく、捻りばね43を介して規制部材31に向けて揺動し(図1の二点鎖線)、解錠位置の規制部材31の突部31bを凹部41bに係合させ、規制部材31を解錠位置に拘束する。一方、扉51を全閉に閉じると、駆動ピン42の一端がフレーム52の内面と干渉して駆動ピン42が揺動ブロック41側に移動し(図1の矢印K3 方向)、揺動ブロック41は、先端部が規制部材31から離れる方向に揺動して(同図の実線)、解錠位置の規制部材31を施錠位置に押込可能に解放する。そこで、インタロック機構40は、図8のステップ(9)の電子錠30の施錠に先き立って、扉51を全閉に閉じることを必要条件とし、セキュリティを向上させることができる。なお、揺動ブロック41は、図8のステップ(5)において電子錠30を解錠して扉51を開放することにより、揺動ブロック41を介して規制部材31を解錠位置に拘束する。
貸金庫50の扉51は、隣接する貸金庫50の扉51とともにそれぞれのヒンジ51a用のヒンジピン51bを共有することにより、両開き形式に形成することができる(図9)。隣接する扉51、51は、それぞれの電子錠30、30が互いに重なるようにして開放することができる(図9の二点鎖線)。
以上の説明において、電子錠30の規制部材31は、適切な機械的強度を有するとともに、施錠位置において顧客錠10の鍵穴12の一部を隠蔽して顧客キー13を使用不能にし、解錠位置において鍵穴12を開放して顧客キー13を使用可能にできればよい。そこで、規制部材31は、南京錠のシャックル形以外の形状とし、たとえば孔あきの平板状または角棒状などとしてもよく、その他の形状としてもよい。
この発明は、半自動式の貸金庫システムを新設する場合の他、機械式の金庫錠を有する既設の貸金庫を半自動式にグレードアップする場合にも、好適に適用することができる。
10…顧客錠
12…鍵穴
13…顧客キー
20…電子キー
30…電子錠
31…規制部材
40…インタロック機構
50…貸金庫
51…扉

特許出願人 株式会社 富士精工本社
代理人 弁理士 松 田 忠 秋

Claims (4)

  1. 貸金庫の扉の内面に装着し、顧客が保有する顧客キーにより解錠する顧客錠と、貸金庫の扉の外面に装着し、貸金庫の利用の都度、認証済みの顧客に対して発行される電子キーにより解錠する電子錠とを備えてなり、前記電子錠は、貸金庫の扉上に開口する前記顧客錠の鍵穴に向けて進出する規制部材を有し、該規制部材は、南京錠のシャックル形に形成し、前記電子錠が解錠されると、前記鍵穴の一部を隠蔽して前記顧客キーを使用不能にする施錠位置から、前記顧客キーを使用可能にする解錠位置に自動的に移行することを特徴とする貸金庫用の錠装置。
  2. 貸金庫の扉の内面に装着し、顧客が保有する顧客キーにより解錠する顧客錠と、貸金庫の扉の外面に装着し、貸金庫の利用の都度、認証済みの顧客に対して発行される電子キーにより解錠する電子錠とを備えてなり、前記電子錠は、貸金庫の扉上に開口する前記顧客錠の鍵穴に向けて進出する規制部材を有するとともに、前記規制部材の進出方向側から前記電子キーをセットし、前記規制部材は、前記電子錠が解錠されると、前記鍵穴の一部を隠蔽して前記顧客キーを使用不能にする施錠位置から、前記顧客キーを使用可能にする解錠位置に自動的に移行することを特徴とする貸金庫用の錠装置。
  3. 貸金庫の扉の内面に装着し、顧客が保有する顧客キーにより解錠する顧客錠と、貸金庫の扉の外面に装着し、貸金庫の利用の都度、認証済みの顧客に対して発行される電子キーにより解錠する電子錠と、貸金庫の扉上に搭載するインタロック機構とを備えてなり、前記電子錠は、貸金庫の扉上に開口する前記顧客錠の鍵穴に向けて進出する規制部材を有し、該規制部材は、前記電子錠が解錠されると、前記鍵穴の一部を隠蔽して前記顧客キーを使用不能にする施錠位置から、前記顧客キーを使用可能にする解錠位置に自動的に移行し、前記インタロック機構は、貸金庫の扉を全閉に閉じない限り、前記規制部材を解錠位置に拘束し、貸金庫の扉を全閉に閉じると、解錠位置の前記規制部材を施錠位置に移動可能に解放することを特徴とする貸金庫用の錠装置。
  4. 前記電子キーは、認証済みの顧客に対して発行する際に、顧客の貸金庫の金庫番号と、顧客の貸金庫の前記電子錠の錠番号とに基づく識別コードを書き込むことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか記載の貸金庫用の錠装置。
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