JP6029844B2 - 貸金庫装置 - Google Patents

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Description

この発明は、顧客の使い勝手を最大に向上させることができる貸金庫装置に関する。
顧客の要望に応じて貴重品などを安全に保管することができる貸金庫装置が金融機関の店舗などに設置されている。
従来の貸金庫装置は、貴重品保管用の多数の貸金庫ボックスを収納するラックを金庫室内に設置し、顧客の要求に応じて、スタッカクレーンなどの搬送システムを介して指定の貸金庫ボックスをラックから取り出して専用のブースに搬出し、ブース内で貸金庫ボックスの内部を利用させる。また、利用済みの貸金庫ボックスは、搬送システムを介してラックの指定位置に自動的に戻し入れられる(たとえば特許文献1、2)。なお、金庫室に付設するブースには、金庫室からの貸金庫ボックスを利用させるための操作テーブルが配置されており、貸金庫ボックスは、操作テーブルのスライド蓋付きの開口部に搬出して利用することができる(たとえば特許文献3)。
特開2001−20611号公報 特開2003−301664号公報 特開2009−52219号公報
かかる従来技術によるときは、金庫室に付設するブースには、スライド蓋付きの開口部を有する操作テーブルを配置するから、ブース内が窮屈になりがちである上、操作テーブルは、貸金庫ボックスの搬出入に支障がないように配置位置が規制されるため、設計上の自由度に欠けるという問題があった。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、前進位置において仕切壁の開口部からブース側に突出する移送ケースを介して貸金庫ボックスをブースに搬入することによって、厄介な操作テーブルを廃止し、顧客の使い勝手を格段に向上させることができる貸金庫装置を提供することにある。
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、金庫室と、金庫室に付設し、顧客に貸金庫ボックスを利用させるブースと、指定の貸金庫ボックスを収納し、金庫室とブースとの間の仕切壁の開口部を貫通するようにして往復水平搬送する移送ケースとを備えてなり、移送ケースは、ブース側の前板と左右の側板とを介して貸金庫ボックスを三方向から囲んで隠蔽するとともに、開口部からブース側に突出して貸金庫ボックスを利用させる前進位置において、移送ケースと仕切壁とによって貸金庫ボックスの金庫室側を隠蔽しながら上面の蓋を開放可能に露出させ、ブースから退出する後退位置において、仕切壁と同一平面を形成するようにして開口部を塞ぐことをその要旨とする。
なお、各貸金庫ボックスには、顧客に依存しない固有情報を登録して記憶させ、外部からの顧客の判別情報が固有情報に一致することを条件にして解錠する電気錠を内蔵することができる。
また、ブースには、顧客が保有する電子マネー機材に応答する入室用リーダを設けてもよく、ブースは、貸金庫ボックスを利用して蓋を閉じると、貸金庫ボックスの返却、再利用のいずれかが選択可能であってもよい。
かかる発明の構成によるときは、移送ケースは、金庫室からの貸金庫ボックスを保持して前進位置に進出し、金庫室、ブース間の仕切壁の開口部を貫通して貸金庫ボックスをブースに搬入するから、ブース内の顧客は、移送ケース内の貸金庫ボックスの蓋を開け、貸金庫ボックスの内部を利用することができる。前進位置の移送ケースは、貸金庫ボックスの四周を隠蔽しながら貸金庫ボックスを取外し不能に保持するとともに、貸金庫ボックスの上面の蓋を開放可能に露出させてブース側に突出するからである。ただし、このときブースに搬入される貸金庫ボックスは、ブース内に入室した認証済みの顧客のものであることが保証されている。また、前進位置の移送ケースは、立ち姿勢の顧客が貸金庫ボックスの内部にアクセスして利用し易い高さ位置に設定されているものとし、したがって、ブース内の操作テーブルを廃止することができる。なお、移送ケースの高さ位置は、椅子に座った顧客でも貸金庫ボックスを利用できるように配慮することが好ましい。
移送ケースは、後退位置に退出して貸金庫ボックスをブースから搬出するとともに、仕切壁と同一平面を形成するようにして開口部を塞ぐため、ブースから金庫室に不正にアクセスすることを阻止するとともに、ブース内の全床面積を顧客の動線として有効に利用させ、顧客の使い勝手を向上させることができる。ただし、ブース内には、たとえば荷物などを置くための補助的なテーブルや椅子などを置いてもよい。また、仕切壁の開口部を貫通して移送ケースを往復移動させるための駆動部は、ブース内の有効床面積を狭めることがないように、仕切壁の金庫室側に配置するものとする。
各貸金庫ボックスは、顧客に依存しない固有情報を登録して記憶させるとともに、外部からの顧客の判別情報によって解錠する電気錠を内蔵することにより、顧客に解錠用のキーを保有させる必要がなく、顧客の使い勝手を一層向上させることができる。ただし、外部からの顧客の判別情報とは、ブース内に入室している認証済みの顧客が契約中の貸金庫ボックスにあらかじめ登録されている固有情報相当の情報であって、外部の管理用のコンピュータから、ブースに搬入される顧客の貸金庫ボックスに対して送付される情報をいう。なお、このような判別情報には、解錠を指示する解錠指示情報を付随させてもよい。そこで、電気錠は、外部からの顧客の判別情報と、貸金庫ボックスにあらかじめ記憶されている固有情報との一致を条件として貸金庫ボックスの蓋を開放可能に解錠することにより、必要十分なセキュリティを実現することができる。また、各貸金庫ボックスの契約者が変更になっても、貸金庫ボックス内の固有情報を書き換える必要がなく、書換不可の固有情報とすることで高いセキュリティを実現することができる。
ブースに入室する際には、顧客が保有する電子マネー機材に応答する入室用リーダを使用して顧客を認証することができる。ただし、ここでいう電子マネー機材とは、たとえば、「おサイフケータイ(登録商標)」機能を有する携帯電話機やスマートフォン、携帯情報端末などの他、「Suica(登録商標)」や「Edy(登録商標)」などの電子マネー機能を有する非接触ICカードなどをいうものとし、これらに内蔵されている非接触ICチップは、SONY社のFeliCaや、オランダNXP Semiconductors社のMifareなどのように、チップメーカが管理するチップ固有のID番号を外部からリーダにより読取り可能であればよい。
すなわち、顧客は、貸金庫の契約時に、現に自分が保有している電子マネー機材で、自分の認証用に使用したいものを特定し、それに内蔵されている非接触ICチップのID番号を貸金庫装置の管理用のコンピュータに登録させ、後日の貸金庫ボックスの利用の際に、ブースへの入室用の識別情報として利用することができる。貸金庫装置に専用の認証用の機材を別途持ち歩く必要がなく、顧客の使い勝手が向上する。なお、複数の貸金庫ボックスの契約を希望する顧客は、貸金庫ボックスごとに異なる電子マネー機材を自分の認証用に特定して登録することができる。
貸金庫ボックスを利用して蓋を閉じると、ブース内の受付パネルには、貸金庫ボックスの返却用の指示ボタンに加えて、再利用の指示ボタンが表示され、そのいずれかを選択することにより、貸金庫ボックスの返却、再利用を選択することができる。後者は、たとえばうっかりして貸金庫ボックスの蓋を閉じてしまったときなどにも貸金庫ボックスの再利用を許容するから、顧客にとって極めて便利であり、一層の使い勝手の向上を図ることができる。
全体模式平面図 要部斜視図 要部拡大斜視図 要部構成側面図 要部構成平面図 図5のX−X線矢視相当要部拡大断面図 制御ブロック系統図 データベース構成図 動作フローチャート ガイドメッセージ説明図
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
貸金庫装置は、金庫室10に対し、仕切壁Wを介してブース20を付設してなる(図1)。
金庫室10は、必要十分な耐火性能、防盗性能を有するように構築されている。金庫室10には、図示しないラックに対し、多数の箱状の貸金庫ボックスB、B…が複列多段に収納され、保管されている。また、金庫室10内には、図示しない搬送システムが配備されており、搬送システムは、指定の貸金庫ボックスBをブース20に搬入して顧客に利用させ、利用済みの貸金庫ボックスBを金庫室10のラック内の所定の収納位置に戻し入れることができる。ただし、貸金庫ボックスBは、仕切壁Wの開口部W1 を貫通して金庫室10とブース20との間に往復水平搬送されるものとし、図1には、開口部W1 の金庫室10側、ブース20側に位置する貸金庫ボックスBがそれぞれ実線、二点鎖線で図示されている。
ブース20は、金庫室10側の仕切壁Wを含む四周が閉じられている。ブース20の一方の側面には、入室用の自動ドア21が装備され、自動ドア21の近傍の室外側、室内側には、それぞれ入室する顧客を認証する入室用リーダ21a、顧客が退室するための退室用センサ21bが配設されている。また、仕切壁Wには、タッチパネル式の受付パネル22、顧客の顔認証用のカメラ23、顧客の生体認証用の生体認証装置24が配置されている。ブース20内には、丸テーブル25、回転椅子25aが置かれている。なお、自動ドア21は、内部から外部の気配を確認できるように、たとえば半透明にすることが好ましい。
貸金庫ボックスBは、専用の移送ケース30に収納し、仕切壁Wの開口部W1 を介して金庫室10、ブース20間の双方向に移送する(図2、図3)。移送ケース30は、前板31、左右の側板32、32を介して貸金庫ボックスBを三方向から囲んで保持しながら、開口部W1 を貫通するようにして貸金庫ボックスBを往復水平搬送する。前板31、側板32、32の上端縁は、貸金庫ボックスBの外形に適合する長方形の額縁部分33に形成されている。移送ケース30は、開口部W1 からブース20側に突出する前進位置において、仕切壁Wとともに貸金庫ボックスBの四周を隠蔽しながら貸金庫ボックスBを取外し不能に保持し、手掛けB2 付きの上面の蓋B1 を開放可能に外部に露出させる(図3)。そこで、ブース20内の顧客は、蓋B1 を上方に開いて貸金庫ボックスBの内部を利用することができる(図2)。
なお、仕切壁W上において、受付パネル22、カメラ23、生体認証装置24は、ブース20内に搬入される貸金庫ボックスBの上方に設置されており、移送ケース30内の貸金庫ボックスBは、立ち姿勢の顧客が内部にアクセスし易い床からの高さ位置に設定されている。また、利用済みの貸金庫ボックスBは、蓋B1 を閉じた上、移送ケース30を介してブース20から金庫室10に返却し、金庫室10内の所定位置に自動的に戻し入れる。ただし、移送ケース30は、ブース20から金庫室10側に退出する後退位置において、前板31が仕切壁Wのブース20側の表面に一致し、したがって、仕切壁Wと同一平面を形成するようにして開口部W1 を塞ぐ。
移送ケース30は、仕切壁Wの開口部W1 を前後に水平移動自在に貫通する水平板41の前半部に搭載されている(図4、図5)。なお、水平板41の後半部は、移送ケース30の前進位置においても金庫室10側に残り、前半部より幅狭に形成されている。貸金庫ボックスBは、水平板41上のスペーサ部材42を介して移送ケース30に収納されている。移送ケース30内の貸金庫ボックスBは、水平板41上の上向きのコネクタ43を介し、必要な電源が供給され、外部の管理用のコンピュータとデータ通信することができる。ただし、図示のコネクタ43は、4極の自動接触形であるが、これに代えて、たとえば電磁誘導式、赤外線通信式などの無接触形のコネクタを電源用、データ通信用として併用してもよい。
水平板41の下面には、スライドレール44、44、ラック45が前後方向に固定されている。各スライドレール44には、前後一対のスライダ44a、44aが組み合わされており、スライダ44a、44aは、共通のスペーサ44bを介して固定板46上に搭載されている。一方、ラック45に噛合するピニオン45aは、軸受45cを介して固定板46を上下に貫通する軸45bの上端に固定され、軸45bの下端は、大小のギヤ45e、45fを介して駆動用のギヤドモータ45gの出力軸に連結されている。なお、大径のギヤ45eと軸45bとの間には、トルクリミッタ45dが介装されており、ギヤドモータ45gは、ブラケット45hを介して固定板46の下面に装着されている。また、固定板46は、仕切壁Wの金庫室10側に設置する図示しない固定フレーム上に固定されている。
そこで、ギヤドモータ45gからピニオン45a、ラック45に至る一連の部材は、水平板41を介して移送ケース30、貸金庫ボックスBをブース20側の前進位置(図4の実線、図5)と、金庫室10側の後退位置(図4の二点鎖線)との間に往復水平移動させる駆動部となっている。
移送ケース30の前板31の上端、下端の下向き、上向きの折返し部分には、それぞれ左右に長いテープスイッチ34が付設されている(図4)。移送ケース30、貸金庫ボックスBをブース20から退出させるとき、顧客の手指が開口部W1 の上縁、下縁との間に挟まる不測の事故を検知して退出動作を停止させることができる。また、移送ケース30の上端の額縁部分33には、四周に連続するクッション材33aが貸金庫ボックスBの上面の周縁部に対向するようにして下向きに装着されている。なお、移送ケース30は、後端が開放されており、貸金庫ボックスBは、移送ケース30を金庫室10側の後退位置に退出させた状態で、金庫室10内の図示しない搬送システムを介し、移送ケース30内のスペーサ部材42上に後方から収納し、移送ケース30から後方に取り出すことができる(図4の矢印K方向)。
貸金庫ボックスB内の手掛けB2 側の一端部には、上下方向の仕切板B3 を介し、制御用の基板51、電気錠としてのソレノイド52、蓋B1 の開閉検知用のリミットスイッチ53が配設され(図6)、移送ケース30側のコネクタ43に対応するコネクタ54が底部に設けられている。なお、仕切板B3 は、左右のブラケットB3a、B3aを介して立設されており、仕切板B3 の上端は、板材B3bを介して閉じられている(図2、図5)。
蓋B1 の手掛けB2 側の裏面には、補強用のブラケット55aを介し、板材B3bを上から下に貫通するロッド55が垂設されている(図2、図6)。ソレノイド52は、無通電時において、ばね52aを介して付勢するプランジャの先端をロッド55の中途の凹部に横向きに係合させて蓋B1 を開放不能に施錠し(図6の実線)、通電時において、ばね52aに抗してプランジャを後退させてロッド55との係合を外し、蓋B1 を開放可能に解錠する(同図の二点鎖線)。また、リミットスイッチ53は、蓋B1 の閉鎖時にロッド55の先端がアクチュエータに接触して作動する。コネクタ54は、移送ケース30側のコネクタ43の各電極に対応する4接点を有し(図6の一点鎖線)、適切な絶縁板54a、54bを介して貸金庫ボックスBの底部にねじ止めされている。
ブース20の周辺の各部材は、共通の管理用のコンピュータCに接続されている(図7)。すなわち、入室用リーダ21a、退室用センサ21b、カメラ23、生体認証装置24の各出力は、コンピュータCに接続され、コンピュータCの出力は、自動ドア21、ギヤドモータ45gに個別に接続され、受付パネル22、移送ケース30内の貸金庫ボックスBは、それぞれコンピュータCに対して双方向に接続されている。
かかる貸金庫装置の作動は、たとえば次のとおりである。
まず、貸金庫装置の設置時において、貸金庫装置に含まれるすべての貸金庫ボックスB、B…に対し、それぞれ固有の貸金庫番号を付して表示するとともに、各貸金庫ボックスBの基板51内のフラッシュメモリに対し、重複することがない固有情報を登録して記憶させる。ただし、ここでいう固有情報は、専用の登録装置によりたとえば乱数と日付とを組み合わせて自動生成する16〜32桁程度の数字情報であって、各貸金庫ボックスBに対して自動的に記憶させることが好ましい。なお、このような固有情報は、貸金庫ボックスBを利用する顧客に依存するものではない。その後、各貸金庫ボックスBごとに、金庫室10内のラックに対する収納位置を定め、これらの情報を一括してデータベースとしてコンピュータCに記憶させる(たとえば図8の1〜3行)。なお、各貸金庫ボックスBの貸金庫番号、収納位置を共通にすることも可能である。
つづいて、顧客の貸金庫契約が成立すると、顧客が希望する貸金庫ボックスBの貸金庫番号に対応させて、その貸金庫ボックスBが契約済みである旨の情報、顧客の住所、氏名、連絡先などの顧客情報の他、顧客の識別情報、顔認証情報、生体認証情報を一括してデータベースに追加記憶させる(たとえば図8の4〜8行)。ここで、識別情報とは、顧客が自分の認証用として使用を希望する電子マネー機材内の非接触ICチップのID番号であり、ブース20の入室用リーダ21aにより読取り可能である。また、顔認証情報とは、顧客本人の顔写真情報であり、ブース20のカメラ23による撮影情報との対比に使用する。生体認証情報とは、顧客本人の生体情報であって、ブース20の生体認証装置24によって取得する生体情報との対比に使用する。なお、生体認証情報としては、指紋、掌紋、網膜パターン、虹彩パターン、掌の静脈パターンなどが使用可能であるが、認証時の顧客の負担が過大でなく、他人受入率が十分小さいなどの点で、掌の静脈パターンが優れている。
各顧客による貸金庫ボックスBの利用手順は、たとえば図9のフローチャートのとおりである。
まず、顧客は、先きに貸金庫ボックスBの利用のために自分の認証用として登録済みの電子マネー機材を入室用リーダ21aに近付けて認証する(図9のステップ(1)、以下、単に(1)のように記す)。すなわち、入室用リーダ21aは、電子マネー機材内の非接触ICチップのID番号を読み取ってコンピュータCに送出するから、コンピュータCは、入室用リーダ21aからのID番号によってデータベースを検索し、ID番号に一致する識別情報の顧客を特定するとともに、その顧客が契約している貸金庫ボックスBの貸金庫番号と、その貸金庫ボックスBの金庫室10内の収納位置とを特定する。
一方、コンピュータCは、このようにして顧客が認証されて特定されると、自動ドア21を開いて顧客をブース20に入室させるとともに(2)、金庫室10内の搬送システムを介して顧客の貸金庫ボックスBをブース20に搬入するための搬送動作を開始する。さらに、コンピュータCは、受付パネル22上に本人確認用のガイドメッセージ(図10(A))を表示する。なお、顧客がブース20に入室すると、自動ドア21は、自動的に閉まる。
ブース20に入室した顧客は、ガイドメッセージに従って受付パネル22の前に立つ。そこで、コンピュータCは、カメラ23を使用して顧客の顔写真を撮影し、データベースに記憶されている顔認証情報と照合して顔認証を実行するとともに(3)、顔写真データを貸金庫ボックスBの利用履歴情報として保存する。
つづいて、コンピュータCは、受付パネル22上に生体認証用のガイドメッセージ(図10(B))を表示するから、顧客は、ガイドメッセージに従って、生体認証装置24による生体認証を実施する(4)。このとき、コンピュータCは、生体認証装置24からの生体情報をデータベース内の生体認証情報と照合する。その後、コンピュータCは、顧客の生体認証が成立したことと、顧客の貸金庫ボックスBが仕切壁Wの金庫室10側に到達して後退位置の移送ケース30に収納されたこととを条件として、受付パネル22上に「取出」ボタンを表示する。
そこで、顧客は、「取出」ボタンを押し(5)、移送ケース30を介して貸金庫ボックスBをブース20に搬入させる。移送ケース30、貸金庫ボックスBがブース20内の前進位置に突出すると、コンピュータCは、コネクタ43、54を介して貸金庫ボックスBに電源を供給し、データベース内の当該貸金庫ボックスBの固有情報を顧客の判別情報として貸金庫ボックスBに送出する。ただし、このときのコンピュータCは、貸金庫ボックスBとの間に暗号によるデータ通信を実行するものとし、データ通信の前提として、必要な相互認証を実行するものとする。また、コンピュータCからの顧客の判別情報には、解錠指示情報を付加してもよい。
一方、貸金庫ボックスBの基板51は、コンピュータCからの顧客の判別情報としての固有情報と、基板51のフラッシュメモリにあらかじめ記憶されている固有情報とを対比し、両者が一致することを条件として、ソレノイド52による電気錠を作動させて貸金庫ボックスBの蓋B1 を開放可能に解錠する。そこで、顧客は、貸金庫ボックスBの蓋B1 を開けて内部を利用することができる(6)。なお、このようにして貸金庫ボックスBの電気錠が解錠され、貸金庫ボックスBが正常に利用し得る状態になると、コンピュータCは、その旨を受付パネル22上に大きく分かり易くメッセージ表示することが好ましい。
貸金庫ボックスBの利用が終了すると、顧客は、貸金庫ボックスBの蓋B1 を閉じ、貸金庫ボックスBは、自動的に施錠される。そこで、コンピュータCは、受付パネル22上に、「開ける」、「返却」の各ボタンを含むガイドメッセージを表示して顧客に選択させる(図10(C))。すなわち、「開ける」ボタンを押し操作すれば、貸金庫ボックスBの電気錠が再度解錠されて蓋B1 が開放可能となり、貸金庫ボックスBの再利用が可能になる。一方、「返却」ボタンを押し操作すると、返却指示となり(7)、移送ケース30、貸金庫ボックスBがブース20から金庫室10側の後退位置に退出し、その後、貸金庫ボックスBは、金庫室10内の所定の収納位置に自動的に戻し入れられる。そこで、顧客は、ブース20の退室用センサ21bに手を近付けることによりコンピュータCを介して自動ドア21を開き、そのままブース20から退室すればよい(8)。なお、自動ドア21は、その後、自動的に閉じる。
以上の説明において、貸金庫ボックスBに登録する固有情報は、貸金庫ボックスBの外部から書換できず、読出しできないようにすることにより、高いセキュリティを実現することができる。同様に、コンピュータC内のデータベースについても、十分高いレベルのアクセス権限を設定することにより、できるだけ高いセキュリティを実現することが好ましい。
また、貸金庫ボックスBを収納して水平搬送する移送ケース30や、駆動部を含む水平板41などの図示の構成は、単なる一例であって、それに限定するものではない。なお、深さが異なる複数種の貸金庫ボックスBが混在するときは、貸金庫ボックスBの深さHb に合わせてスペーサ部材42を選択し、移送ケース30内におけるスペーサ部材42の高さH1 と貸金庫ボックスBの深さHb との合計寸法H=H1 +Hb を移送ケース30の実効深さDに適合させるものとする(図4)。また、深さHb =Dの貸金庫ボックスBは、スペーサ部材42を使用することなく、移送ケース30に直接収納することができる。
この発明に係る貸金庫装置は、銀行や郵便局などの金融機関の店舗に限らず、スーパーやデパートなどの大形店舗などにも好適に設置することができる。
B…貸金庫ボックス
B1 …蓋
W…仕切壁
W1 …開口部
10…金庫室
20…ブース
21a…入室用リーダ
30…移送ケース

特許出願人 株式会社 富士精工本社

Claims (4)

  1. 金庫室と、該金庫室に付設し、顧客に貸金庫ボックスを利用させるブースと、指定の貸金庫ボックスを収納し、前記金庫室と前記ブースとの間の仕切壁の開口部を貫通するようにして往復水平搬送する移送ケースとを備えてなり、該移送ケースは、前記ブース側の前板と左右の側板とを介して貸金庫ボックスを三方向から囲んで隠蔽するとともに、前記開口部から前記ブース側に突出して貸金庫ボックスを利用させる前進位置において、前記移送ケースと前記仕切壁とによって貸金庫ボックスの前記金庫室側を隠蔽しながら上面の蓋を開放可能に露出させ、前記ブースから退出する後退位置において、前記仕切壁と同一平面を形成するようにして前記開口部を塞ぐことを特徴とする貸金庫装置。
  2. 各貸金庫ボックスには、顧客に依存しない固有情報を登録して記憶させ、外部からの顧客の判別情報が固有情報に一致することを条件にして解錠する電気錠を内蔵することを特徴とする請求項1記載の貸金庫装置。
  3. 前記ブースには、顧客が保有する電子マネー機材に応答する入室用リーダを設けることを特徴とする請求項1または請求項2記載の貸金庫装置。
  4. 前記ブースは、貸金庫ボックスを利用して蓋を閉じると、貸金庫ボックスの返却、再利用のいずれかが選択可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の貸金庫装置。
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