JP3162728U - 生体認証装置及び生体認証保管庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者だけがロック又はロック解除することができる生体認証装置を得る。【解決手段】生体センサー(3)から予め入力された生体情報を登録するための記憶部(5)と、当該記憶部に記憶された生体情報と当該生体センサーから再入力された再入力生体情報とを照合して一致したときに解錠信号を出力する生体認証部(7)と、を含み、当該記憶部が、1人分のみの生体情報を登録可能に構成してあり、当該生体認証部が、当該生体センサーから入力された生体情報を当該記憶部に登録後又は登録と同時に施錠信号を出力するように、さらに、当該解錠信号を出力したときに、当該利用者記憶部に登録してある生体情報を消去するように構成してある。【選択図】図4

Description

本発明は、たとえば、金庫、集合住宅用簡易ポスト、コインロッカー等の物品を保管する保管庫、さらに、パソコンやUSBメモリー等のデータを電子的に保管する保管庫、に主として用いられる生体認証装置、及び、そのような生体認証装置を備える生体認証保管庫に関する。
たとえば、金庫やコインロッカーのような物の保管庫、さらには、パソコンやUSBメモリーのような電子データの保管庫の中には、利用者を制限するための生体認証装置が取り付けられたものがある(特許文献1参照)。特許文献1に記載された生体認証装置は、利用者の生体情報と記憶手段に記憶された記憶情報との照合結果に基づいて駆動手段を駆動させ扉のロックを解除するように構成されている。上述した生体認証装置は、利用者以外の第三者も、利用者と同様にロック又はロック解除できるように設定されるのが普通である。
特開2002−276222号公報(段落0004以下、図1参照)
しかしながら、上述したように生体認証装置では、利用者が知らないうちに、金庫やコインロッカー等のロックが第三者によって解除されたり、パソコンの中身を第三者に覗かれたりする恐れがある。利用者にとって、このような状況は、収容物の盗難やデータの改ざん等される可能性がぬぐえず大変不安である。本考案が解決しようとする課題は、第三者のアクセスを排し原則として利用者だけがロック又はロック解除することができる生体認証装置及び生体認証保管庫を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために本考案は、次の構成を備えている。なお、請求項1記載の考案の構成を説明するに当たって行う用語の定義等は、その性質上可能な範囲において請求項2以下の考案にも適用があるものとする。
(請求項1に記載の考案の特徴)
請求項1記載の発明に係る生体認証装置(以下、適宜「請求項1の認証装置」という)は、生体情報を検出するための生体センサーと、当該生体センサーから予め入力された生体情報を登録するための記憶部と、当該記憶部に登録された生体情報と当該生体センサーから再入力された再入力生体情報とを照合して一致又は不一致を判定し一致したときに解錠信号を出力する生体認証部と、を含めて構成してある。ここで、当該記憶部は、1人分のみの生体情報を登録可能に構成してあり、当該生体認証部は、当該生体センサーから入力された生体情報を当該記憶部に登録後又は登録と同時に施錠信号を出力するように、さらに、解錠信号を、利用者の再入力生体情報と一致した場合にのみ出力するとともに、生体情報の一致が利用者に係るものである場合にのみ当該記憶部に登録してある生体情報を消去するように構成してある。
ここで、「生体情報」とは、指紋、声紋、静脈パターン、顔、虹彩、角膜、DNAパターン等のうち、少なくとも一つについての情報のことをいう。たとえば、指紋と静脈パターンのように複数の情報を組み合わせた情報であってもよい。生体情報の種類に合わせて生体センサーの種類も適宜選択される。記憶部には一人分の生体情報しか記憶させることができない。つまり、二人目の生体情報を記憶させる余地はどこにもない。
請求項1の認証装置によれば、記憶部に登録された生体情報と生体センサーを介して入力された利用者の再入力生体情報とを照合してそれらの一致不一致を生体認証部が照合する。解錠信号を、再入力生体情報と一致した場合にのみ出力するとともに、生体情報が一致する場合にのみ記憶部に登録してある生体情報を消去するように構成し、不一致のときは解錠信号が出力されない。記憶部に登録可能な生体情報は利用者のそれのみであり第三者の生体情報は記憶されない。第三者の生体情報との一致はないので、第三者は解錠することができない。記憶部による生体情報の登録されたことを示す施錠信号は、たとえば、金庫やUSBメモリー等のロックのトリガー信号として、また、解錠信号の出力は、同ロック解除のトリガー信号として、それぞれ利用することができる。
(請求項2に記載の考案の特徴)
請求項2記載の発明に係る生体認証装置(以下、適宜「請求項2の認証装置」という)には、請求項1の認証装置の基本構造を備えさせた上で、次のとおり構成することができる。すなわち、前記生体情報を、指紋とする。ここで、当該生体認証部が、当該生体センサーが検出した指紋情報における特徴点の位置、種類及び向きを照合するマニューシャ方式によって指紋照合するように構成してある。
請求項2の認証装置によれば、請求項1の認証装置の作用効果をマニューシャ方式で実現する。マニューシャ方式以外の方式を排除する趣旨ではないが、マニューシャ方式であれば、たとえば、指紋全体を照合するパターンマッチング方式に比べ本人受入率に差はないものの他人受入率において好ましい性能を一般に期待できることから、本発明にいて採用した。
(請求項3に記載の考案の特徴)
請求項3記載の発明に係る生体認証装置(以下、適宜「請求項3の認証装置」という)には、請求項2の認証装置の基本構造を備えさせた上で、前記生体認証部が、1回のみの指紋照合によって認証可否を決定するように構成することができる。
請求項3の認証装置によれば、請求項2の認証装置の作用効果に加え、指紋照合の操作を必要最小限のものとすることができる。すなわち、たとえば、パターンマ
ッチング方式と比べたマニューシャ方式は、一般に、本人受入率は100%に近く劣るものではない一方、他人受入率が100分の1前後と桁違いに低いから複数回の指紋照合を経なくても充分な他人排除効を得ることができるからである。なお、必要に応じて、複数回の指紋照合を排除する趣旨ではないことは言うまでもない。
(請求項4に記載の考案の特徴)
請求項4記載の発明に係る生体認証保管庫(以下、適宜「請求項4の保管庫」という)は、請求項1乃至3何れかの認証装置を備える保管庫である。請求項4の保管庫は、保管庫本体と、当該保管庫本体に対して開閉する扉と、当該保管庫本体に対する当該扉のロック及びロック解除を行うためのロック機構と、を含めて構成してある。ここで、当該ロック機構が、請求項1乃至3何れか記載の認証装置が施錠信号を出力したときにロックを行うように、また、前記解錠信号が出力されたときにロック解除を行うように、構成してある。上記保管庫として、たとえば、金庫、各種ロッカー、机の引き出し、倉庫、自動車のトランク、オートバイの荷台に取り付ける保管庫がある。
請求項4の保管庫によれば、保管庫本体に対する扉のロック又はロック解除を請求項1乃至3何れかの認証装置における登録作用及び認証作用に依存させることができる。ロック又はロック解除を直接行うのはロック機構であるが、このロック機構によるロックは同認証装置が施錠信号を出力したときであり、同じくロック解除は同認証装置から解錠信号が出力されたときである。請求項1乃至3何れかの認証装置の作用効果により、請求項4の保管庫の扉はロックを行うことができる。
本考案によれば、第三者のアクセスを排し、原則として利用者だけがロック及びロック解除することができる生体認証装置及び生体認証保管庫を提供することができる。これによって、利用者の収容物の盗難やデータの改ざん等の不安を解消することができる。
扉に指紋認証装置を備える保管庫の正面図である。 (a)は図1に示す開口部内部の拡大図であり、(b)は(a)に示す開口部の矢印B方向に見た図である。 (a)は扉裏面側に備えられた指紋認証装置及びロック機構を示す図であり、(b)は(a)に示すモジュールボックスのC−C断面図である。 図1に示す指紋認証装置のA−A断面図と電気的構成とを示す図である。 マニューシャ方式を説明するための図である。 施錠手順を示すフローチャートである。 解錠手順を示すフローチャートである。
(指紋認証装置及びロック機構)
図1〜3を参照しながら、扉の裏面側に取付けているモジュールボックス30について説明する。上段扉55及び下段扉55´はモジュールボックスベース31に含まれる載せ板60(載せ板60´)が異なる。そのため、以下の説明では両者間で異なる上記部位についてだけ説明し、共通する部位についての説明は省略する。なお、共通する部位について、両者の符号は統一して記載してある。図1に示す符号51は、本実施形態に係る指紋認証装置を備えた保管庫を示す。保管庫51は、保管庫本体53と保管庫本体53に対して開閉自在に取り付けられた複数(本実施形態では6個)の上段扉55と下段扉55´とから構成してある。扉55(扉55´)各々には、厚み方向に貫通する開口部56がある(図3(b)参照)。この開口部56周縁には、一方開放(縦断面略コの字状)のモジュールボックス30を板状のモジュールボックスベース31を介して扉55(扉55´)の裏面側に取り付けてある。これにより、表側から裏側へ(図3(b)右側から左側へ)凹む凹部58が形成される。モジュールボックスベース31の上には上述したモジュールボックス30以外にロック機構ベース11(後述)を取り付けてある(図3(a)参照)。モジュールボックス30は、図3(b)に示すように、その上面に天板59を、その下面に載せ板60(載せ板60´)を、それぞれ備えている。載せ板60の開放端60eは開口部56を囲む下方周端57bとほぼ一致させ、天板59の開放端59eは開口部56を囲む上方周端57aよりも上方向に1cm程度上に位置させてある。天板59には取付用開口部22hを設けてあり、そこに差し込むように強制解錠用錠22を取り付けてある(図2(b)参照)。天板59の開放端59eを上に位置させたのは、強制解錠用錠22を扉55(扉55´)の正面から見えないようにするためである。ここで、図3(b)について説明する。図3(b)では、強制解錠用錠22、センサー基板61及び動作基板8を二点鎖線で示した。天板59の開口部22hには二点鎖線で示す強制用解錠用錠22を設け、載せ板60の上には二点鎖線で示すセンサー基板61、載せ板60の下にはセンサー基板61及び動作基板8を固定してある。
図3(b)に示すように上段扉55の載せ板60には、正面から見て上り勾配(水平に対して、たとえば30度)がつけられている。それに対して、下段扉55´の載せ板60´は水平になっている。載せ板60(載せ板60´)には開口部60hを形成してある(図3(b)参照)。この開口部60hを塞ぐようにそれぞれセンサー基板61(センサー基板は上下段扉とも同じもの)を取り付けてある。したがって、取り付けられたセンサー基板61は、載せ板60(載せ板60´)と同じ角度で水平に対して傾斜することになる。載せ板60を正面から見て上り勾配にし、載せ板60´を水平にしたのは、使用時に利用者がセンサー基板61の上面を見やすく、かつ、指紋認証の際に利用者の手首の負担を軽減するためである。
センサー基板61は、その上面に操作系統の部品を、その下面には電気系統の部品をとりつけてある。すなわち、センサー基板61の上面には指紋認証装置1の一部、すなわち、指ガイド2、指紋センサー3、スイッチ7sおよびランプ6a、6bが設けてある(図2(a)及び4参照)。センサー基板61の下面には指紋認証装置1の一部である記憶部5、指紋認証部7(画像プロセッサ7a、認識ユニット7b)及び動作基板(電源入力、ソレノイド端子、リミットSW端子等)(図示省略)が設けられている(図3(a)及び4参照)。センサー基板61の上面に設けられた指ガイド2、指紋センサー3、スイッチ7sおよびランプ6a、6bをセンサー部61a、下面に設けられた記憶部5、指紋認証部7を画像処理部61bとする(図4参照)。
図1〜3(a)を参照しながら、ロック機構について説明する。扉55(扉55´)の向かって左側には、扉55(扉55´)の開閉を行うためのラッチ式の取っ手20を取り付けてある。取っ手20はロック機構10の一部を構成する。ロック機構10は、保管庫本体53に対して扉55(扉55´)をロックするための機構であり、扉55(扉55´)の表面側にある取っ手20と、裏面側にあるロック機構ベース11と、ラッチ式取っ手のフック20b及びロット20cから概ね構成してある。ロック機構ベース11には、ソレノイド12と、ソレノイド12に対して進出後退するプランジャー13と、リミットスイッチ14と、プランジャー13と連結しているストッパー15を装着してある。フック20b及びロット20cは、フック20b及びロット20cの収容部20aにそれぞれ収容され、フック20b及びロット20cは連動しており、フック20bが収容部20aに引き込まれるとロット20cは収容部20aから飛び出すようにしてある。ストッパー15は、ロック機構ベース11に回転軸17により装着されており、ストッパー15及び回転軸17はロック機構ベース11に対して一体回転する。ストッパー15は扇形のストッパー本体15aと、ストッパー本体15aの下端から下に突き出る受け片15bからなる。また、ストッパー15の上面とストッパー15の直上(図3(a)紙面手前)に設けられているストッパーガイド16aが、ストッパー15の下面とストッパー15の直下に設けられた他のストッパーガイド16bが、それぞれ摺動接触するようになっている。ストッパー15の厚み方向移動を規制することにより、その動きをスムーズにするとともにストッパーとしての機能を確実に発揮させるためである。すなわち、確実な機能の発揮によって、扉55(扉55´)のロック時のストッパー15は、ロット20cとずれることなく当接するように位置し、ロット20cはストッパー15方向への飛び出しを確実に抑えられる(後述)。また、強制解錠時、ストッパー15と解錠レバー21及びリミットスイッチ14との接触を円滑に行うことができる(後述)。図3(a)において、向かって回転軸17の右側に、ロック機構ベース11より紙面手前方向に起立するリミッター18を設けてある。リミッター18の下端はストッパー15の上端が当接するように配置してあり、この当接により、ストッパー15がリミッター18の位置を超えて反時計方向に回転しないように止められる。ストッパー15はプランジャー13と連結しており、プランジャー13の進出後退の動きに合わせて時計又は反時計周りに回転する。リミッター18との当接作用により、プランジャー13が進出する距離が決まり、進出しすぎるのを抑えられる。進出しすぎるとロック解除時、プランジャー13がソレノイド12に後退できなくなる怖れがあるので、これを防ぐためである。なお、ソレノイド12の制御は、指紋認証装置1によって行われるようになっている。具体的な制御方法については、指紋認証装置1の処理手順の中で説明する。
(指紋認証装置の概略構造)
図2(a)及び4を参照しながら、指紋認証装置1の概略構造について説明する。指紋認証装置1は、指紋センサー(生体センサー)3と、記憶部5と、指紋認証部(生体認証部)7と、から概ね構成してある。指紋センサー3は静電容量式のセンサーを使用しており、利用者の指101をセンサー表面に押し当てた時、皮膚表面103(図5参照)の凹凸部とセンサー表面との間に発生する静電容量を測定するセンサーである。符号2は、指紋センサー3を保持するとともに、指101が指紋センサー3に対する適正位置に来るようにガイドするための指ガイドを示している。指紋センサー3によって検出された指紋パターンが、指紋情報(生体情報)となる。記憶部5は、RAMによって構成してあり、指紋情報をその利用者と関連付けて登録するための記憶部5として使用できるように構成してある。指紋認証部7は、画像プロセッサ7aとパターン認識ユニット7bとにより構成してある。画像プロセッサ7aは、指紋センサー3から入力された指紋情報を画像処理するためのものである。パターン認識ユニット7bは、画像プロセッサ7aによって生成された指紋パターンの特徴(後述)を抽出し、抽出された特徴を所定の登録情報(後述)と比較することによって、その一致不一致を判定し一致した場合にその一致を示す解錠信号を出力するように構成してある。なお、指紋認証装置1を稼動させるための電源は、電池でもよいし商用電源でもよい。
また、指紋認証部7は、指紋センサー3から入力された指紋情報を記憶部5に登録させる機能を有している。スイッチ7sは、電源スイッチとしての機能を備えている。すなわち、スイッチ7sを押すと電源がオンとなりスタートする。さらに、指紋認証部7には、図2(a)及び4に示すように、指紋情報の登録の有無を視覚的に確認できるようにするためのランプ6a及びランプ6bを接続しておくことが好ましい。この場合において、ランプ6aは指紋情報の登録がない場合にのみ点灯するように、また、ランプ6bは同じく登録がある場合にのみ点灯するように、それぞれ構成してある。
(指紋の認証方式)
図5を参照しながら、指紋の認証方式について説明する。本実施形態では、指紋センサー3が検出した指紋情報における特徴点の位置、種類及び向きを照合するマニューシャ方式を採用した。パターンマッチ方式等に比べて本人受入率において差異なく他人受入率において格段に低い(識別力が高い)からである。マニューシャ方式では、図5に示すような指紋パターン105(皮膚表面103)が有する端点(指紋の終点)105a、分岐点(指紋が分岐する点)105b及び三角州(指紋が三方に伸びる点)105cを特徴点として捉え、これらの特徴点の位置、種類及び向きを照合して両指紋情報の一致不一致を判定する方式である。マニューシャ方式によれば、1回の照合において本人受入率がほぼ99.96%、同じく他人受入率がほぼ0.0001%であると一般にいわれている。非常に高精度であるといえよう。
(指紋認証装置の処理手順)
図1〜6を参照しながら、保管庫51に取り付けた指紋認証装置1の処理手順について説明する。処理を行うプログラムは、指紋認証部7に格納されていて、その指紋認証部7が実行することにより以下に述べる処理が行われるようになっている。
図6に示すフローチャートを参照しながら、指紋認証部7の処理手順について説明する。スイッチ7s(図1及び2(a)参照)が押されると指紋認証装置1の電源をオンして(S21)、ランプ6aを点灯させる(S23)。ランプ6aの点灯が保管庫51の空きを示す。したがって、扉55(扉55´)を開けて保管庫本体53の前面開口を開放し、保管物(図示を省略)を中に入れ扉55(扉55´)を閉鎖することができる。S27では、指紋センサー3からの指紋情報の入力を待ち、入力があったら入力された指紋情報を記憶部5に登録する(S29)。登録したところで使用中を示すランプ6bを点灯させるとともに、点灯しているランプ6aを消灯させる(S31,S33)。さらに、指紋情報の登録が完了した旨を示す施錠信号s1を出力する(S35)。施錠信号s1の出力により記憶部5の登録エリアは満杯になり、それ以上の登録ができない状態になる。上述したS29〜S35は、同時に行ってもよいし図6に示す順番と異なる順番で実行させてもよい。施錠信号s1は、ソレノイド12を励起して(図3(a)参照)、プランジャー13を進出させ、進出したプランジャー13は受け片15bを押し出すと共にストッパー15を反時計方向へ押し上げる。そして、保管庫本体53のフック受け口(図示を省略)に挿入されているフック20bの移動を阻止して挿入状態を保持する。保持によりロット20cはストッパー15方向への飛び出しが抑えられ、扉55(扉55´)がロックされた状態になる。施錠信号s1を出力した指紋認証部7は、所定時間(本実施形態では20秒間)の経過を待って電源を自動的オフにする(S37、S39)。電源オフにより、点灯していたランプ6bが自動消灯する。
(保管庫の解錠手順)
図7を参照しながら、保管庫51の解錠手順について説明する。まず、スイッチ7sが押されて電源がオンとなったところで(S51)、指紋認証装置1は、ランプ6bを点灯させる(S53)。ランプ6bの点灯は、保管庫51が使用中であることを示す。ここで指紋認証部7は指紋センサー3からの指紋情報の入力を待ち(S55)、入力されたところでその入力された指紋情報と記憶部5に登録されている指紋情報と照合を行う(S57)。
S59において入力された指紋が登録されている指紋と同一である場合において、指紋認証部7は、点灯していたランプ6bを消灯させるとともにランプ6aを点灯させる(S63、S65)。ここで指紋認証部7は、解錠信号s2を出力するとともに記憶部5bに登録されている指紋情報を削除する(S67、S69)。解錠信号s2はソレノイド12(図3(a)参照)を励起してプランジャー13を後退させ、プランジャー13の後退によりストッパー15を時計回りに回転させる。この回転がロット20cを開放し、扉55(扉55´)が解錠された状態にする。これにより、扉55(扉55´)を解放し保管物を中から取り出すことができる。指紋情報を削除した指紋認証部7は、その20秒間後に電源をオフにする(S73、S75)。電源オフにより、ランプ6aも消灯する。S69の指紋情報削除により、保管庫51の「空き」状態が確定する。
S59の説明に戻る。S59において指紋照合の結果一致しなかった場合の指紋認証部7は、その旨を知らせるためにランプ6bを1回点滅させ(S81)、S53へ戻り通常の点灯を行わせる。
(強制解錠時のロック機構の作用)
図1〜3を参照しながら、強制解錠時のロック機構の作用について説明する。図2(b)に示す強制解錠用錠22に保管庫設置者が管理する鍵を差し込み、解錠する。強制解錠用錠22は、外から見えにくいように天板59に備えられているので、保管庫設置者は凹部58の中に手を入れ上向きに鍵を差し込むことになる。強制解錠用錠22へ差し込んだ鍵を回転させると、解錠レバー21は図3(a)紙面の上方向から見て時計回りに回転し、受け片15bを押し下げると共にストッパー15を時計周りに回転させる。さらに、プランジャー13と連結しているストッパー15はリミットスイッチ14のボタンを押し、強制的にプランジャー13を押し込み、機械的及び電気的に解錠状態にする。
(強制解錠後の処理手順)
図1〜3を参照しながら、強制解錠後の処理手順について説明する。通電時において、ランプ6bが点灯中に、強制解錠後、プランジャー13は後退し、ストッパー15は押し下げられた状態である。この状態で、スイッチ7s(図1及び図2(a)参照)を押すと指紋認証装置1の電源をオンにし、ランプ6aを点灯し、保管庫51の空きを示す。非通電時において、強制解錠後、プランジャー13は後退し、ストッパー15は押し下げられた状態である。この状態で、スイッチ7s(図1及び図2(a)参照)を押すと指紋認証装置1の電源をオンにし、ランプ6aを点灯し、保管庫51の空きを示す。これにより、扉55(扉55´)を開けて保管庫本体53の前面開口を開放し、保管物(図示を省略)を中に入れ扉55(扉55´)を閉鎖することができる。
(保管庫設置者の鍵保有)
本案件は、第三者のアクセスを排し、原則として利用者だけがロック及びロック解除することができる生体認証装置及び生体認証保管庫を提供することを目的としているが、保管期間の問題(長期間保管して、利用者が保管物を取りに来ない等)により、利用者の指紋情報でしか扉55(扉55´)を解錠することができないという問題が起こる。そのため、解錠を利用者の指紋情報だけでなく、鍵による強制解錠もできるようにした。しかしながら、強制解錠は、保管庫設置者の指紋情報で行うのではなく、物理的に管理できる方法、つまり、鍵を用いた解錠方法にした。鍵等を用いることで、複数人数の保管庫設置者で物理的に管理することができ、鍵の不正使用も防ぐことができるからである。
1 指紋認証装置
2 指ガイド
3 指紋センサー
5 記憶部
6a,6b ランプ
7 指紋認証部
7a 画像プロセッサ
7b 認識ユニット
7s スイッチ
8 動作基板
10 ロック機構
11 ロック機構ベース
12 ソレノイド
13 プランジャー
14 リミットスイッチ
15 ストッパー
15a 扇形のストッパー本体
15b 受け片
16a ストッパーガイド
16b ストッパーガイド
17 固定軸
18 リミッター
20 ラッチ式取っ手
20a フック及びロット収容部
20b ラッチ式取っ手のフック
20c ラッチ式取っ手のロット
21 解錠レバー
22 強制解錠用錠
22h 強制解錠用錠取付用開口部
30 モジュールボックス
31 モジュールボックスベース
51 保管庫
53 保管庫本体
55 扉
56 開口部
57a 開口部を囲む上方周端
57b 開口部を囲む下方周端
58 凹部
59 天板
59e 天板開放端
60 載せ板
60e 載せ板開放端
60h 開放部
61 センサー基板
61a センサー部
61b 画像処理部
101 指
103 皮膚表面
105 指紋パターン
105a 端点
105b 分岐点
105c 三角州

Claims (4)

  1. 生体情報を検出するための生体センサーと、
    当該生体センサーから予め入力された生体情報を登録するための記憶部と、
    当該記憶部に記憶された生体情報と当該生体センサーから再入力された再入力生体情報とを照合して一致又は不一致を判定し一致したときに解錠信号を出力する生体認証部と、を含めて構成してあり、
    当該記憶部が、1人分のみの生体情報を登録可能に構成してあり、
    当該生体認証部が、
    当該生体センサーから入力された生体情報を当該記憶部に登録後又は登録と同時に施錠信号を出力するように、さらに、
    当該解錠信号を出力したときに、当該利用者記憶部に登録してある生体情報を消去するように構成してある
    ことを特徴とする生体認証装置。
  2. 前記生体情報が、指紋であり、
    当該生体認証部が、当該生体センサーが検出した指紋情報における特徴点の位置、種類及び向きを照合するマニューシャ方式によって指紋照合するように構成してある
    ことを特徴とする請求項1記載の生体認証装置。
  3. 前記生体認証部が、1回のみの指紋照合によって認証可否を決定するように構成してある
    ことを特徴とする請求項2記載の生体認証装置。
  4. 保管庫本体と、
    当該保管庫本体に対して開閉する扉と、
    当該保管庫本体に対する当該扉のロック及びロック解除を行うためのロック機
    構と、を含めて構成してあり、
    当該ロック機構が、請求項1乃至3何れか記載の生体認証装置の記憶部に生体情報が記憶されたときにロックを行うように、また、前記解錠信号が出力されたときにロック解除を行うように、構成してある
    ことを特徴とする請求項1乃至3何れか記載の生体認証装置を備える生体認証保管庫。
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