JP2007324264A - 太陽電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フィンガ電極とバスバ電極との接続部分(つなぎ目部分)の印刷が安定し、滲みやくびれのない設計値通りのフィンガ電極形状を得ることができ、高精度に電極が形成された太陽電池を提供する。
【解決手段】 半導体基板と、受光面である前記半導体基板の第一主表面上に形成された互いに略平行な複数の出力取り出し用のフィンガ電極16と、前記第一主表面上に形成されかつ前記フィンガ電極が左右の両側部に接続されるバスバ電極18と、を有する太陽電池であって、前記第一主表面上の前記バスバ電極の両側部に接続される左右一対のフィンガ電極が一直線状に位置しないように、前記バスバ電極の両側部に接続される左右一対のフィンガ電極の形成位置を互いに所定距離rだけ変位させるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィンガ電極とバスバ電極との接続部分(つなぎ目部分)の印刷が安定し設計値通りのフィンガ電極形状を得ることができるようにした太陽電池の構造に関する。
図4は従来の太陽電池の受光面の電極の配置形状の1例を示す平面説明図である。図4において、30は従来の太陽電池である。32は太陽電池30を構成する半導体基板である。半導体基板32の第一主表面34は太陽電池30の受光面となる。太陽電池30の受光面(第一主表面)34には半導体基板32から電力を取り出す櫛歯状のフィンガ電極36と、そのフィンガ電極36から電力を取り出すバスバ電極38とが形成されている。通常、これらの電極36,38はスクリーン印刷によって作製されるが、その場合、工程削減のために、フィンガ電極36とバスバ電極38とを同時に印刷することが一般的である。
図5は従来の太陽電池の受光面の電極の配置形状を作製するためのスクリーン版の形状及び印刷時の版離れの状態を示す要部摘示拡大説明図である。従来の太陽電池30を作製する場合には、スクリーン版Bの開口形状、即ち、フィンガ電極開口部36aの形状及びバスバ電極開口部38aの形状を、図5に示したように作製し、このスクリーン版Bを用いることによって従来の太陽電池30を作製していた。なお、図5において、符号Pは版離れの先端部を示すが、従来のスクリーン印刷を行う際の版離れについては後述する。
しかし、上記したフィンガ電極36とバスバ電極38の同時印刷という方法では、フィンガ電極36とバスバ電極38との接続部分(つなぎ目部分)40(図4)の印刷の仕上がりが不安定になるという問題点があった。具体的には、設計値よりも太くフィンガ電極36が作製されることによる短絡電流の低下や、フィンガ電極36のかすれや断線による直列抵抗の増大が挙げられる。
この問題に対しては、特許文献1において、バスバ電極近傍のフィンガ電極の電極幅を拡げるという方法が提案されている。しかし、この方法では、フィンガ電極による太陽光を遮る面積が増加し、太陽電池の効率が低下する。
特開2005−150540
本発明の目的は、フィンガ電極とバスバ電極との接続部分(つなぎ目部分)の印刷が安定し、滲みやくびれのない設計値通りのフィンガ電極形状を得ることができ、高精度に電極が形成された太陽電池を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の太陽電池は、半導体基板と、受光面である前記半導体基板の第一主表面上に形成された互いに略平行な複数の出力取り出し用のフィンガ電極と、前記第一主表面上に形成されかつ前記フィンガ電極が左右の両側部に接続されるバスバ電極と、を有する太陽電池であって、前記第一主表面上の前記バスバ電極の両側部に接続される左右一対のフィンガ電極が一直線状に位置しないように、前記バスバ電極に接続される左右一対のフィンガ電極の形成位置を互いに所定距離rだけ変位させることを特徴とする。
このように、同一バスバ電極に接続される左右一対のフィンガ電極同士を一直線状に位置しないように形成することにより、バスバ電極近傍に位置するフィンガ電極の幅が安定し、太陽電池の特性のばらつきが低減されるという利点がある。
上記した本発明の利点は、次に述べる2つの事由で実現される。
(1)1つ目の事由は、フィンガ電極を作製するためのスクリーン版開口部内への導電性ペーストの押し込み現象(ペーストのローリング現象)が、バスバ電極との接続部分(つなぎ目部分)で不連続となることである。この説明は、スキージの摺動方向が、フィンガ電極と平行の場合と、平行でない場合、直角の場合、の3通りに分けられるが、その詳細については後述する。
(2)2つ目の事由は、版離れ現象の発生箇所がバスバ電極の両側部で不連続に生じることによる。これも、スキージの摺動方向が、フィンガ電極と平行の場合と、平行でない場合、直角の場合とに、分けて説明されるが、その詳細については後述する。
これらの現象は、太陽電池受光面に電極をスクリーン印刷によって形成する際の印刷方向によらず太陽電池受光面の電極配置形状によって生じる。従って、本発明の太陽電池の構造はスクリーン印刷を行う際に、いずれの印刷方向においても上記した効果が達成される。この場合、前記フィンガ電極とバスバ電極とが、直角に交わった構成であっても、上記効果が達成される。
従来の太陽電池では、図4に示したように、フィンガ電極とバスバ電極との配置を設定する際に、両者を直角に交わらせることが一般的である。図1に示したように、本発明の太陽電池は、従来の太陽電池と同様にフィンガ電極とバスバ電極とを直交させて作製することが可能であり、このことにより、受光面の外観に大きな変化を生じさせない。
また、本発明の太陽電池は、図3に示すように、フィンガ電極とバスバ電極とが、直交しないように作製することも可能である。しかし、そのようにフィンガ電極とバスバ電極を作製した場合、半導体基板の角部にフィンガ電極が配置できない領域が生じ、太陽電池の直列抵抗が増大して効率が低下してしまう。
このことからも、本発明の太陽電池においても、フィンガ電極とバスバ電極とが、直角に交わるようにすることが望ましい。
また、前記バスバ電極を挟んだフィンガ電極の相対的なずれ、即ち、変位距離rを0.1mmから2.0mmの範囲に設定するのが望ましい。
本発明の太陽電池では、フィンガ電極とバスバ電極とのつなぎ目(接続部分)同士の距離をできるだけ大きくすることが望ましい。それは、版離れ現象を局所的に集中させて発生させるのではなく、印刷面内に分散させるためである。
そのためには、バスバ電極を挟むように配置されるフィンガ電極同士を、フィンガ電極配置間隔Rの半分の距離だけ離して配置することが最適である。
そのずれの距離(変位距離r)が0.1mmから2.0mmである根拠は、太陽電池によってフィンガ電極間隔が異なることと、基板外周部では必ずしもそのようにフィンガ電極を配置することができないことである。
本発明の太陽電池によれば、フィンガ電極とバスバ電極とのつなぎ目部分(接続部分)の印刷が安定し、設計値通りのフィンガ電極形状を得ることができるという著大な効果が達成される。また、本発明の太陽電池を作製するに際しては、スクリーン印刷におけるスキージ摺動方向はいずれの方向であっても適用可能であるので、装置の追加的な改造を必要としない。
以下、本発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明するが、図示例は本発明の好ましい実施の形態を示すもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り、種々の変形が可能であることはいうまでもない。
図1は本発明の太陽電池の受光面の電極の配置状態の1例を示す平面説明図である。図2は図1の太陽電池の受光面の電極の配置形状を作製するためのスクリーン版の形状及び印刷時の版離れの状態を示す要部摘示拡大説明図である。図3は本発明の太陽電池の受光面の電極の配置状態の他の例を示す平面説明図である。
図1において、10は本発明の太陽電池である。12は太陽電池10を構成する半導体基板である。半導体基板12の第一主表面14は太陽電池10の受光面となる。太陽電池10の受光面(第一主表面)14には複数の櫛歯状のフィンガ電極16が互いに略平行に形成されている。これらのフィンガ電極は半導体基板12から電力を取り出す作用を行う。18はバスバ電極で、前記受光面(第一主表面)14に形成されるとともに、バスバ電極18の左右の両側部には前記複数のフィンガ電極16が接続されている。このバスバ電極18は前記複数のフィンガ電極16から電力を取り出す作用を行う。
本発明の太陽電池10の特徴は、前記第一主表面(受光面)14上のバスバ電極18の両側部に接続される左右一対のフィンガ電極16、16が一直線状に位置しないように、前記バスバ電極18の両側部に接続される左右一対のフィンガ電極16、16の形成位置を互いに所定距離rだけ変位させた点にある。この所定距離r、換言すれば、前記バスバ電極18を挟んだフィンガ電極16,16の相対的なずれは、0.1mm〜2.0mmであることが望ましい。
本発明では、フィンガ電極16とバスバ電極18とのつなぎ目(接続部分)20同士の距離rをできるだけ大きくすることが望ましい。それは、スクリーン印刷における版離れ現象を局所的に集中させて発生させるのではなく、印刷面内に分散させるためである。
そのためには、バスバ電極18を挟むように配置される左右一対のフィンガ電極16,16同士を、互いに隣接するフィンガ電極16,16の配置間隔Rの半分の距離だけ離して配置することが最適である。
左右一対のフィンガ電極16,16のずれ(変位距離)rが0.1mm〜2.0mmであるとする根拠は、太陽電池のサイズやタイプによって互いに隣接するフィンガ電極16,16の配置間隔Rが異なることと、半導体基板12の外周部では必ずしもそのような変位距離rを形成した状態でフィンガ電極16を配置することができないことである。
前記したフィンガ電極16及びバスバ電極18の形成方法としては、導電性ペーストのスクリーン印刷・焼成が採用される。スクリーン印刷を用いる場合、電極の形状や配置は、スクリーン版の開口形状によって決まる。そこで、本発明の太陽電池10を作製する場合には、スクリーン版Aの開口形状、即ち、フィンガ電極開口部16aの形状及びバスバ電極開口部18aの形状を、図2に示したように作製し、このスクリーン版Aを用いることによって本発明の太陽電池10を作製する。
なお、図1及び図2の説明においては、フィンガ電極16とバスバ電極18とが直交する場合を示したが、図3に示すように、フィンガ電極16とバスバ電極18とが90度以外の角度で交わるように各受光面電極を配置形成することもできる。
一般に、太陽電池の受光面電極をスクリーン印刷によって作製する場合には、スクリーン版のフィンガ電極開口部と平行にスキージを摺動させて導電性ペーストを受光面に転移させる。しかし、本発明の太陽電池10を作製する場合には、印刷方向、すなわちスキージの摺動方向は、特に限定されないという有利さがある。
上述したように、本発明の太陽電池10においては、同一のバスバ電極18に接続する左右一対のフィンガ電極同士を一直線状に位置しないように形成するという構成を採用しているので、スクリーン印刷によって本発明の太陽電池の受光面電極を作製すると、バスバ電極18の近傍に位置するフィンガ電極16の幅が安定し、太陽電池の特性のばらつきが低減されるという利点がある。
上記した本発明の太陽電池の利点は、次に述べる2つの事由で実現される。
(1)1つ目の事由は、本発明の太陽電池10においては、そのフィンガ電極16を作製するためのスクリーン版Aのフィンガ電極開口部16a内への導電性ペーストの押し込み現象(導電性ペーストのローリング現象)が、バスバ電極18との接続部分(つなぎ目部分)で不連続となることである。
以下に、上記事由(1)の説明を、スキージ(図示せず)の摺動方向が、フィンガ電極開口部と平行の場合と、平行でない場合、直角の場合、の3通りに分け、従来の太陽電池30の受光面電極の配置(左右一対のフィンガ電極36を一直線状の位置に配置)の場合と比較して行う。
(1−1)スキージの摺動方向がフィンガ電極開口部と平行の場合において、図4に示した従来の太陽電池30の受光面電極の配置のごとく、左右一対のフィンガ電極36、36を一直線状の位置に配置した場合には、図5に示すごとく、バスバ電極開口部38aの前方(印刷開始方向を前方とし、終了方向を後方とする)のフィンガ電極開口部36a内への導電性ペーストの押し込み現象による導電性ペーストの慣性力が、そのままバスバ電極開口部38aの後方のフィンガ電極開口部36a内に作用してしまう。その場合は、図4に示した従来の太陽電池30の受光面電極において、バスバ電極38の後方のフィンガ電極36が滲みによって太くなってしまう。
これに対し、図1に示した本発明の太陽電池10の受光面電極の配置においては左右一対のフィンガ電極16,16を一直線状の位置に配置しない構成、即ち所定距離rだけ互いに変位させる構成を採用することによって、図2において、バスバ電極開口部18aの後方のフィンガ電極開口部16a内に導電性ペーストの慣性力が直接作用せず、その結果、図1に示した本発明の太陽電池10おいては、バスバ電極18後方のフィンガ電極16を高精度に印刷することができる。また、本発明の太陽電池10の受光面電極をスクリーン印刷によって作製する場合、バスバ電極開口部18aの側壁に慣性力が作用し、バスバ電極開口部18a内の導電性ペーストの圧力が高まるが、そこからバスバ電極開口部18a後方のフィンガ電極開口部16aが十分に離れているため、その影響を受けることはない。
(1−2)スキージの摺動方向がフィンガ電極と平行でない場合は、図4に示した従来の太陽電池30の受光面電極の配置のごとく、左右一対のフィンガ電極36、36を一直線状の位置に配置した場合であっても、図5から明らかなように、慣性力の作用方向の延長線上にバスバ電極開口部18a後方のフィンガ電極開口部36aが存在しない。このため、従来の太陽電池30の受光面電極を作製する場合においてはフィンガ電極開口部36a内に導電性ペーストの慣性力が直接作用することはない。
しかし、バスバ電極開口部38aの側壁に慣性力が作用することでバスバ電極開口部38a内の導電性ペーストの圧力が高まり、その圧力の逃げ道として近くに存在するバスバ電極開口部38a後方のフィンガ電極開口部36a内が選ばれてしまい、印刷の高精度化は困難である。この場合、スキージの摺動方向とフィンガ電極の長手方向とがなす角を大きくすることで、フィンガ電極開口部36a同士の距離は遠くなる。しかし、この角度を大きくすると、太陽電池全面に電極を印刷するためのスキージ移動距離(印刷範囲)を長く(広く)しなければならなくなる。その結果、スキージ摺動面の利用効率の低下や印刷に要する時間の増大を招き、現実的ではない。
一方、図1に示した本発明の太陽電池10の受光面電極の配置においては左右一対のフィンガ電極16,16を一直線状の位置に配置しない構成を採用しているので、バスバ電極開口部18aの側壁に慣性力が作用することでバスバ電極開口部18a内の導電性ペーストの圧力が高まるが、バスバ電極開口部18a後方のフィンガ電極開口部16aがその付近に存在しないため、印刷の精度は確保される。
(1−3)スキージの摺動方向がフィンガ電極と直角の場合、スキージの先端部がフィンガ電極一本一本の開口部に落ち込むこととなる。図4に示した従来の太陽電池30の受光面電極の配置のごとく、左右一対のフィンガ電極36、36を一直線状の位置に配置した場合には、上記現象が、フィンガ電極開口部36aの全長(半導体基板32の幅にほぼ相当)に渡って同時に生じる。これに対し、図1に示した本発明の太陽電池10の受光面電極の配置においては左右一対のフィンガ電極16,16を一直線状の位置に配置しない構成を採用しているので、スキージの先端部が半導体基板12の全幅に渡ってフィンガ電極開口部16aに落ち込むことが回避される。その結果、フィンガ電極16の印刷を安定して行なうことができる。
(2)2つ目の事由は、本発明の太陽電池10においては、版離れ現象(半導体基板に導電性ペーストを転移した直後にスクリーン版が半導体基板から離れること)の発生箇所がバスバ電極18の両側部で不連続に生じることによる。
以下に、上記事由(2)の説明を、スキージ(図示せず)の摺動方向が、フィンガ電極開口部と平行の場合と、平行でない場合、直角の場合、の3通りに分け、従来の太陽電池30の受光面電極の配置(左右一対のフィンガ電極36を一直線状の位置に配置)の場合と比較して行う。
(2−1)スキージの摺動方向がフィンガ電極と平行の場合には、バスバ電極開口部の版離れ現象が完了した直後、版離れの張力がバスバ電極後方のフィンガ電極とのつなぎ目部分(接続部分)に集中して作用する。このため、バスバ電極とフィンガ電極とのつなぎ目部分の印刷精度が低下してしまう。この場合、つなぎ目部分近傍のフィンガ電極のかすれや断線が生じてしまう。これは、図4に示した従来の太陽電池30の受光面電極の配置のごとく、左右一対のフィンガ電極36、36を一直線状の位置に配置した構成の場合に特に強く作用する。その理由は、図5に示すように、版離れがフィンガ電極開口部36aで最も遅れて生じるためである。図5において、符号Pは版離れの先端部を示す。
これに対し、図1に示した本発明の太陽電池10の受光面電極の配置においては左右一対のフィンガ電極16,16を一直線状の位置に配置しない構成を採用しているので、図2において、バスバ電極開口部18a後方のフィンガ電極開口部16aでも版離れが早く生じる領域にフィンガ電極16とバスバ電極18とのつなぎ目部分を配置することができる。この結果、バスバ電極開口部18aの版離れ現象が完了するより前に、フィンガ電極開口部16aとバスバ電極開口部18aとのつなぎ目部分の版離れ現象を開始させておくことが可能となる。その結果、バスバ電極18後方のフィンガ電極16の印刷精度を向上させることができる。図2において、符号Pは版離れの先端部を示す。
(2−2)スキージの摺動方向がフィンガ電極と平行でない場合は、本発明の太陽電池10におけるバスバ電極開口部38aの版離れ現象が開口部の全長にわたって連続的に生じるため、版離れ現象がつなぎ目部分のみで同時に生じることはない。このことから、版離れの引っ張り力がつなぎ目部分に集中しないこととなりフィンガ電極開口部36aとバスバ電極開口部38aとのつなぎ目部分の版離れ現象の面からは好ましい。しかし、前述の導電性ペースト押し込み現象の作用があるために、印刷精度向上には限界がある。
(2−3)スキージの摺動方向がフィンガ電極と直角の場合、図4に示した従来の太陽電池30の受光面電極の配置のごとく、左右一対のフィンガ電極36、36を一直線状の位置に配置した構成では、フィンガ電極開口部36aの版離れが半導体基板32全幅に渡って同時に生じてしまう。これに対し、図1に示した本発明の太陽電池10の受光面電極の配置においては左右一対のフィンガ電極16,16を一直線状の位置に配置しない構成を採用しているので、フィンガ電極開口部16aの版離れ現象がバスバ電極開口部18aを境にして分散して生じる。この結果、フィンガ電極開口部16aとバスバ電極開口部18aとのつなぎ目部分の版離れもバスバ電極18の両側で交互に生じるようになり、フィンガ電極16のつなぎ目部分近傍の印刷精度を高めることができる。
上述した本発明の太陽電池をスクリーン印刷によって作製する際の利点は、印刷方向によらず本発明の太陽電池における特有の電極配置形状によって生じる。つまり、本発明の太陽電池をスクリーン印刷によって作製する際に達成される本発明特有の構成に起因する効果は、スクリーン印刷の際の印刷方向によらず達成されるものである。
なお、本発明の太陽電池10においては、前記フィンガ電極16とバスバ電極18とが直角に交わる構成を採用しても良い。従来の太陽電池30では、フィンガ電極とバスバ電極との配置では、両者を直角に交わらせることが一般的である。本発明の太陽電池は、従来の太陽電池と同様にフィンガ電極とバスバ電極とを直交させて作製することが可能であり、このことにより、本発明の太陽電池は、従来の太陽電池と比較しても、その受光面の外観に大きな変化を生じさせない。
また、図3に示すように、フィンガ電極16とバスバ電極18とが、直交しないように太陽電池を作製することも可能である。しかし、そのようにフィンガ電極16とバスバ電極18を作製した場合、半導体基板の角部にフィンガ電極16が配置できない領域が生じ、太陽電池の直列抵抗が増大して効率が低下してしまうという不利が存在する。従って、本発明の太陽電池においては、フィンガ電極とバスバ電極とが、直角に交わるようにすることが望ましい。
以下に本発明の実施例を挙げて具体的に説明するが、この実施例は例示的に示されるもので限定的に解釈されるものではない。
(実施例1及び比較例1)
III族元素のガリウムを不純物元素とするp型単結晶太陽電池用シリコンウエハ(100mm角、面方位{100}、基板厚250μm、抵抗率0.8Ωcm)を、水酸化カリウム水溶液によりエッチングしてダメージ層を取り除く。さらにIPAを混入した水酸化カリウム水溶液により、反射防止構造であるテクスチャ構造を形成する。
引き続き、受光面側にPOCl3液体ソースを利用した熱拡散によってV族元素のリンを不純物としたn領域を受光面に作製する。また、この工程は塗布拡散、もしくはイオン注入法によって行うこともできる。
ここで、太陽光反射防止と表面保護をかねて、プラズマCVD法によって膜厚70nmの窒化膜を受光面上に形成する。この窒化膜の成膜には、PVD法を用いても問題ない。さらに、裏面(受光面と反対側の面)に対し、アルミニウム粒子を含む導電性ペーストを全面に印刷する。
続いて、受光面に対し、銀粒子を含む導電性ペーストをフィンガ電極とバスバ電極の形状に印刷する。スクリーン版には、図1に示した本発明による配置(実施例1)と図4に示した従来の配置(比較例1)の2種類を用意した。版の開口幅(フィンガ電極部)は、100μmである。受光面電極の印刷方向は、フィンガ電極の長手方向と平行である。
次に、基板を750℃で3分間焼成する。次に、ソーラシミュレータ(光強度:1kW/m2、スペクトル:AM1.5グローバル)を用いて、作製した太陽電池の出力特性を測定した。得られた出力特性を、次の表1に示す。
また、バスバ電極近傍のフィンガ電極幅を、印刷方向のバスバ電極前後で測定した結果も、表1に示す。このフィンガ電極幅の測定は、太陽電池の面内5箇所で行い、示した値はその平均値である。
Figure 2007324264
本発明によって、印刷方向におけるバスバ電極前後のフィンガ電極幅の差が小さくなるとともに、フィンガ電極幅が設計仕様である版開口幅に近付いた。それによって、本発明による太陽電池(実施例)では、従来品(比較例)に比べて、より高い短絡電流とフィルファクタを得、変換効率が0.7%向上した。
本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、如何なるものであっても本発明の技術範囲に包含される。
本発明の太陽電池の受光面の電極の配置状態の1例を示す平面説明図である。 図1の太陽電池の受光面の電極の配置形状を作製するためのスクリーン版の形状及び印刷時の版離れの状態を示す要部摘示拡大説明図である。 本発明の太陽電池の受光面の電極の配置状態の他の例を示す平面説明図である。 従来の太陽電池の受光面の電極の配置状態の1例を示す平面説明図である。 図4の太陽電池の受光面の電極の配置形状を作製するためのスクリーン版の形状及び印刷時の版離れの状態を示す要部摘示拡大説明図である。
符号の説明
10:本発明の太陽電池、30:従来の太陽電池、12、32:半導体基板、14,34:受光面、16、36:フィンガ電極、16a、36a:フィンガ電極開口部、18,38:バスバ電極、18a,38a:バスバ電極開口部、20,40:つなぎ目部分(接続部分)、A,B:スクリーン版、P:版離れの先端部。

Claims (3)

  1. 半導体基板と、
    受光面である前記半導体基板の第一主表面上に形成された互いに略平行な複数の出力取り出し用のフィンガ電極と、
    前記第一主表面上に形成されかつ前記フィンガ電極が左右の両側部に接続されるバスバ電極と、
    を有する太陽電池であって、
    前記第一主表面上の前記バスバ電極の両側部に接続される左右一対のフィンガ電極が一直線状に位置しないように、前記バスバ電極の両側部に接続される左右一対のフィンガ電極の形成位置を互いに所定距離rだけ変位させることを特徴とする太陽電池。
  2. 前記フィンガ電極とバスバ電極とが直角に交わる状態で形成されることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池。
  3. 前記バスバ電極に接続する左右一対のフィンガ電極の互いの形成位置の変位距離rが0.1mm〜2.0mmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の太陽電池。
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