JP2013171885A - 太陽電池セルおよびメタルマスク - Google Patents
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Abstract
【課題】スクリーン印刷時に破損しにくい形状でパターンが形成されたメタルマスクによって電極形成が可能な太陽電池セルを得ること。
【解決手段】本発明は、第1面1a上にグリッド電極5とバス電極2とが形成された太陽電池セル10であって、バス電極2は、第1の方向に沿って延びるように複数形成され、グリッド電極は、バス電極2と略垂直な方向に延びるとともにバス電極2間に設けられた複数の第1グリッド電極3と、バス電極2と略垂直な方向に延びるとともにバス電極2から第1面1aの端部に向けて延びるように形成された複数の第2グリッド電極4とを有し、第1グリッド電極3と第2グリッド電極4とは、第1の方向において互いにずれた位置に形成される。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、第1面1a上にグリッド電極5とバス電極2とが形成された太陽電池セル10であって、バス電極2は、第1の方向に沿って延びるように複数形成され、グリッド電極は、バス電極2と略垂直な方向に延びるとともにバス電極2間に設けられた複数の第1グリッド電極3と、バス電極2と略垂直な方向に延びるとともにバス電極2から第1面1aの端部に向けて延びるように形成された複数の第2グリッド電極4とを有し、第1グリッド電極3と第2グリッド電極4とは、第1の方向において互いにずれた位置に形成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、太陽電池セルおよびメタルマスクに関する。
結晶型太陽電池セルの受光面には、グリッド電極やバス電極といった電極が形成されている。このような電極の形成において、太陽電池の受光面積をより広くするとともに配線抵抗を下げないようにするために、グリッド電極を細く、厚く形成することが望まれる。また、結晶型太陽電池セルの一般的な形状として、グリッド電極とバス電極とが複数本ずつ受光面側に形成されている。また、グリッド電極から集電するためのバス電極が、グリッド電極と直交するように形成されているのが一般的であり、バス電極は通常2〜4本で構成されることが多い。
太陽電池セルの電極形成方法は、低コストで電極形成が可能なスクリーン印刷法を用いることが多い。スクリーン印刷法を用いた電極の形成には、大きく2種類の方法があり、1つは金属あるいは樹脂からなる細線により編みこまれたメッシュに感光性乳剤を塗布し写真製版により露光、現像してパターンが形成されたメッシュスクリーンを用いるもの、もう1つは、SUSなどの金属版にエッチングやレーザー加工によりパターンが形成されたメタルマスクを用いるものである。
メッシュスクリーンは、外力を加えると容易に伸びてマスクが変形したり、メッシュが障害になりペーストの吐出量が減少あるいは印刷パターンに断線や欠落が発生したり、厚膜化のために乳剤厚を厚くすることが困難であるなどの理由から、精度のよいパターンを得にくい場合がある。
一方、メタルマスクは、メッシュスクリーンに比べて厚膜化が容易であるが、バス電極とグリッド電極とで周囲に囲まれた部分、すなわち抜きパターンに囲まれた島型のパターンを形成することが困難である。そこで、グリッド電極用のマスクとバス電極用のマスクを分けて形成する方法が、例えば特許文献1に開示されている。
しかしながら、マスクを分けることで印刷回数が増加するなどの問題がある。そこで、特許文献2や特許文献3には、アディティブめっき法を用いて支持体部分を形成した後、これと重ね合わせるように複数のめっき層を形成して、抜きパターンに囲まれたマスクを形成する方法が開示されている。特許文献2に開示されているメタルマスクは、支持体の下は完全な空間になっており、ペーストのレオロジー変化によって、印刷後の電極に断線が生じにくくなっている。
スクリーン印刷では、印刷処理時間の短縮化などを図るために、印刷面(太陽電池セルの受光面)とマスクとの間に所定の間隔を設けて印刷を行うギャップ印刷を行う場合がある。しかしながら、グリッド電極から集電するためのバス電極が、グリッド電極と直交するように形成されているような一般的な太陽電池セルでは、バス電極をグリッド電極が貫くような形状をしている。そのため、メタルマスクに形成されたパターンのうち、バス電極を形成するためのパターンとグリッド電極を形成するためのパターンとの接続部分で強度が不足しやすくなる。特に、ギャップ印刷では、メタルマスクが引き伸ばされやすく、上述した接続部分のうち最外端の接続部分でメタルマスクが破断しやすくなる。メタルマスクの破断を抑えるために、支持体の寸法を大きくしたり、支持体の厚みを増したりすれば、印刷ペーストが受光面側に回り込みにくくなり、バス電極に断線が生じやすくなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、スクリーン印刷時に破損しにくい形状でパターンが形成されたメタルマスクによって電極形成が可能な太陽電池セルを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1面上にグリッド電極とバス電極とが形成された太陽電池セルであって、バス電極は、第1の方向に沿って延びるように複数形成され、グリッド電極は、バス電極と略垂直な方向に延びるとともにバス電極間に設けられた複数の第1グリッド電極と、バス電極と略垂直な方向に延びるとともにバス電極から第1面の端部に向けて延びるように形成された複数の第2グリッド電極とを有し、第1グリッド電極と第2グリッド電極とは、第1の方向において互いにずれた位置に形成されることを特徴とする。
本発明によれば、スクリーン印刷時に破損しにくい形状でパターンが形成されたメタルマスクによって電極形成が可能な太陽電池セルを得ることができるという効果を奏する。
以下に、本発明の実施の形態にかかる太陽電池セルおよびメタルマスクを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池セルを受光面側から見た平面図である。図2は、図1に示す太陽電池セルの電極形成に用いられるメタルマスクの平面図である。図3−1は、図2に示すA−A線に沿った矢視断面図である。図3−2は、図2に示すB−B線に沿った矢視断面図である。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池セルを受光面側から見た平面図である。図2は、図1に示す太陽電池セルの電極形成に用いられるメタルマスクの平面図である。図3−1は、図2に示すA−A線に沿った矢視断面図である。図3−2は、図2に示すB−B線に沿った矢視断面図である。
太陽電池セル10は、半導体基板1の受光面(第1面)1aにバス電極2とグリッド電極5が形成されて構成される。バス電極2とグリッド電極5とは、後に詳説するメタルマスクを用いて、導電性材料が混入されたペースト材料(電極材料)を受光面1aにスクリーン印刷することで形成される。導電性材料は、例えば銀である。より具体的には、銀を60−95%含有し、残りをバインダーと呼ばれる樹脂および溶剤を用いた混合物をペースト材料として用いることができる。
バス電極2は、グリッド電極5に跨って形成されて、グリッド電極5から集電するための電極である。バス電極2は、第1の方向(矢印Pに示す方向)に沿って延びるように複数本形成される。なお、本実施の形態では2本形成されている。
グリッド電極5は、半導体基板1の光電変換部領域で生成された光生成キャリアを集電するための電極である。グリッド電極5は、バス電極2と略垂直な第2の方向(矢印Qに示す方向)に延びるように複数本形成される。グリッド電極5は、第1グリッド電極3と第2グリッド電極4とを有して構成される。
第1グリッド電極3は、バス電極2間に設けられる。第2グリッド電極4は、バス電極2から半導体基板1の端部に向けて延びるように複数本形成される。第2電極は、第1グリッド電極3とバス電極2とを挟んだ両側に形成される。第1グリッド電極3とバス電極2とを挟んだ両側に形成された第2グリッド電極4同士は、同じピッチで形成されるとともに、第1の方向におけるずれもほとんどないように形成される。
第1グリッド電極3も、第2グリッド電極4と同じピッチで形成される。第1グリッド電極3と第2グリッド電極4は、第1の方向において互いにずれた位置に形成される。本実施の形態1では、第1グリッド電極3が、第2グリッド電極4の第2の方向に沿った延長線同士の略中間となる位置に形成される。すなわち、第1グリッド電極3は、第2グリッド電極4よりも第1の方向に沿って内側に半ピッチずれた位置に形成されている。
第1グリッド電極3と第2グリッド電極4とを上述したような配置で形成することで、これらをスクリーン印刷で形成するためのメタルマスクの強度向上を図ることができる。次に、このメタルマスクについて詳細に説明する。
メタルマスク17は、板状の形状を呈する板状部21に複数の開口が形成されて構成される。板状部21の表面21a(一方の面)を半導体基板1の受光面1aに対向させた状態で、その裏面(他方の面)21b側から、スキージ(図示せず)を押し付けて、開口を通してペースト材料を受光面1a上に供給することで、メタルマスク17を用いたスクリーン印刷が行われる。特に、板状部21の表面21aと半導体基板1の受光面1aとの間に所定の間隔を設けて行うスクリーン印刷をギャップ印刷と呼ぶ。
メタルマスク17には、ペースト材料を通過させる開口として、溝22、貫通孔23、第1開口24、第2開口25が形成されている。溝22および貫通孔23を通過したペースト材料が主になってバス電極2が形成される。また、第1開口24を通過したペースト材料が主になって第1グリッド電極3が形成される。また、第2開口25を通過したペースト材料が主になって第2グリッド電極4が形成される。
溝22は、平面視においてバス電極2と略同じ形状を呈しており、第1の方向に沿って延びるように板状部21の表面21aに形成されている。貫通孔23は、溝22の底面に複数形成されている。貫通孔23は、溝22の底面を貫通するように形成されている。貫通孔23は、平面視において六角形形状を呈しており、溝22の底面はハニカム構造となっている。貫通孔23を通過したペースト材料は、溝22に侵入することで、溝22の形状に倣って、バス電極2の形状で印刷される。
第1開口24は、平面視において第1グリッド電極3と略同じ形状を呈しており、板状部21を表面21a側から裏面21b側に貫通するオープン開口となっている。第1開口24は、溝22とつながるように形成されている。溝22の底面は、上述したように複数の貫通孔23が形成されたハニカム構造となっているので、溝22と第1開口24とに囲まれた領域(抜きパターンに囲まれた島パターン)の脱落を防ぐ支持体として機能する。
第2開口25は、平面視において第2グリッド電極4と略同じ形状を呈しており、板状部21を表面21a側から裏面21b側に貫通するオープン開口となっている。第2開口25は、溝22とつながるように形成されている。
第1グリッド電極3を形成するための第1開口24と、第2グリッド電極4を形成するための第2開口25とは、第1の方向において互いにずれた位置に形成される。本実施の形態1では、第1グリッド電極3および第2グリッド電極4と同様に、第2開口25の第2の方向に沿った延長線同士の略中間となる位置に第1開口24が形成される。すなわち、第1開口24は、第2開口25よりも第1の方向に沿って内側に半ピッチずれた位置に形成されている。
メタルマスク17は、例えば、支持体としての溝22の底面形状が100μmピッチのハニカム構造である。また、支持体の太さ(貫通孔23同士の間隔)は40μm、溝22の底面の厚さは40μm、板状部21の板厚は70μmである。
このようなメタルマスク17を用いたスクリーン印刷を以下の印刷機条件で行った。その印刷条件は、ウレタン性のスキージ(図示せず)を速度50〜300[mm/s]で動作させ、被印刷体である太陽電池セル(Si基板に各種機能膜を形成)とマスクの間隔が0.5〜2[mm]のギャップを設け、マスクに対し5〜10kgfの押し付け圧(印圧)でスキージを押し付けるものである。その結果、バス電極2のパターン欠落がなく、グリッド電極5とバス電極2とを一括して形成できた。
図12は、比較例としての太陽電池セル60の平面図である。比較例としての太陽電池セル60では、第1グリッド電極300と第2グリッド電極310とが第2の方向に沿った直線上に並ぶように形成されている。したがって、比較例としての太陽電池セル60に電極を形成するためのメタルマスク(図示せず)も、第1グリッド電極300と第2グリッド電極310を形成するための開口が直線的に形成される。そのため、バス電極を形成するための開口とグリッド電極を形成するための開口との接続部分も直線上に並ぶ。特に、最外端に設けられた接続部分に、応力や変形が加わりやすくなり、この接続部分が破損しやすくなる。また、スクリーン印刷時に第1の方向に沿って引張力が加えられた場合に、応力や変形がより加わりやすくなる。
一方、本実施の形態1では、第1開口24(第1グリッド電極3)と第2開口25(第2グリッド電極4)とが第2の方向に沿って半ピッチずれた位置に形成されているので、第1開口24と第2開口25との接続部分も直線上に並ばずに千鳥状に配置される。そのため、スクリーン印刷時の応力や変形が分散されやすくなり、メタルマスク17の耐久性の向上を図ることができる。
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池セルを受光面側から見た平面図である。なお、上記実施の形態と同様の構成については、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。本実施の形態2にかかる太陽電池セル20では、第2グリッド電極4が、第1グリッド電極3よりも第1の方向に沿って内側に半ピッチずれた位置に形成されている。
図4は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池セルを受光面側から見た平面図である。なお、上記実施の形態と同様の構成については、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。本実施の形態2にかかる太陽電池セル20では、第2グリッド電極4が、第1グリッド電極3よりも第1の方向に沿って内側に半ピッチずれた位置に形成されている。
図5は、図4に示す太陽電池セル20の電極形成に用いられるメタルマスクの平面図である。電極形成に用いられるメタルマスク27も同様に、第2開口25が、第1開口24よりも第1の方向に沿って内側に半ピッチずれた位置に形成されている。
本実施の形態2でも、上記実施の形態1と同様に、第1開口24(第1グリッド電極3)と第2開口25(第2グリッド電極4)とが第2の方向に沿って半ピッチずれた位置に形成されているので、第1開口24と第2開口25との接続部分も直線上に並ばずに千鳥状に配置される。そため、スクリーン印刷時の応力や変形が分散されやすくなり、メタルマスク27の耐久性の向上を図ることができる。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3にかかる太陽電池セルを受光面側から見た平面図である。なお、上記実施の形態と同様の構成については、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。本実施の形態3にかかる太陽電池セル30では、第1グリッド電極3のうち第1の方向に沿った最外端に形成された第1グリッド電極3aのみが、第2グリッド電極4よりも第1の方向に沿って内側に半ピッチずれた位置に形成されている。
図6は、本発明の実施の形態3にかかる太陽電池セルを受光面側から見た平面図である。なお、上記実施の形態と同様の構成については、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。本実施の形態3にかかる太陽電池セル30では、第1グリッド電極3のうち第1の方向に沿った最外端に形成された第1グリッド電極3aのみが、第2グリッド電極4よりも第1の方向に沿って内側に半ピッチずれた位置に形成されている。
図7は、図6に示す太陽電池セル30の電極形成に用いられるメタルマスクの平面図である。電極形成に用いられるメタルマスク37も同様に、第1開口24のうち第1の方向に沿った最外端に形成された第1開口24aのみが、第2開口25よりも第1の方向に沿って内側に半ピッチずれた位置に形成されている。
このように、すべての第1開口24(第1グリッド電極3)をずらさない場合であっても、最外端の第1開口24a(第1グリッド電極3a)をずらすことで、負荷が加わりやすい最外端で応力や変形を軽減させて、メタルマスク37の耐久性の向上を図ることができる。具体的には第1開口24aと溝22との接続部分と、第2開口25と溝22との接続部分が第2の方向に沿って直線上に並ばずに千鳥状に配置されるので、最外端での接続部分に加わる応力や変形を軽減させることができる。
また、本実施の形態では、1本のバス電極2に接続される第1グリッド電極3の本数と第2グリッド電極4の本数とを等しくすることができる。換言すれば、比較例で示す構成の太陽電池セル60から第1グリッド電極3の本数を減らさずに済むと言える。そのため、集電効率の低下を抑えることができる。
なお、ずらして配置される第1開口24(第1グリッド電極3)は、最外端のものに限られず、例えば最外端から所定本数分の第1開口24(第1グリッド電極3)をずらして配置してもよい。
実施の形態4.
図8は、本発明の実施の形態4にかかる太陽電池セルを受光面側から見た平面図である。なお、上記実施の形態と同様の構成については、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。本実施の形態4にかかる太陽電池セル40では、第2グリッド電極4のうち第1の方向に沿った最外端に形成された第2グリッド電極4aのみが、第1グリッド電極3よりも第1の方向に沿って内側に半ピッチずれた位置に形成されている。
図8は、本発明の実施の形態4にかかる太陽電池セルを受光面側から見た平面図である。なお、上記実施の形態と同様の構成については、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。本実施の形態4にかかる太陽電池セル40では、第2グリッド電極4のうち第1の方向に沿った最外端に形成された第2グリッド電極4aのみが、第1グリッド電極3よりも第1の方向に沿って内側に半ピッチずれた位置に形成されている。
図9は、図8に示す太陽電池セルの電極形成に用いられるメタルマスクの平面図である。電極形成に用いられるメタルマスク47も同様に、第2開口25のうち第1の方向に沿った最外端に形成された第2開口25aのみが、第1開口24よりも第1の方向に沿って内側に半ピッチずれた位置に形成されている。
このように、すべての第2開口25(第2グリッド電極4)をずらさない場合であっても、最外端の第2開口25a(第2グリッド電極4a)をずらすことで、負荷が加わりやすい最外端で、応力や変形を軽減させて、メタルマスク47の耐久性の向上を図ることができる。具体的には第1開口24と溝22との接続部分と、第2開口25aと溝22との接続部分が第2の方向に沿って直線上に並ばずに千鳥状に配置されるので、最外端での接続部分に加わる応力や変形を軽減させることができる。
また、本実施の形態では、1本のバス電極2に接続される第1グリッド電極3の本数と第2グリッド電極4の本数とを等しくすることができる。換言すれば、比較例で示す構成の太陽電池セル60から第2グリッド電極4の本数を減らさずに済むと言える。そのため、集電効率の低下を抑えることができる。
なお、ずらして配置される第2開口25(第2グリッド電極4)は、最外端のものに限られず、例えば最外端から所定本数分の第2開口25(第2グリッド電極4)をずらして配置してもよい。
実施の形態5.
図10は、本発明の実施の形態5にかかる太陽電池セルを受光面側から見た平面図である。なお、上記実施の形態と同様の構成については、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。本実施の形態5にかかる太陽電池セル50では、第1グリッド電極3の位置に応じて、そのずれ量を変化させている。
図10は、本発明の実施の形態5にかかる太陽電池セルを受光面側から見た平面図である。なお、上記実施の形態と同様の構成については、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。本実施の形態5にかかる太陽電池セル50では、第1グリッド電極3の位置に応じて、そのずれ量を変化させている。
具体的には、第1の方向に沿った半導体基板1の一端1b側からi本目の第1グリッド電極3の、一端1b側からi本目の第2グリッド電極4に対する第1の方向におけるずれ量Xiは、Xi=P/2×{1−2×(i−1)/(n−1)で算出される。
ただし、P:前記第2グリッド電極4同士のピッチ、n:第1グリッド電極3および第2グリッド電極4が第1の方向に沿って設けられた本数、i=1,2,3・・・nとなる。また、ずれ量Xiの値が正であれば、一端1bから他端1cに向かう方向に第1グリッド電極3をずらし、ずれ量Xiの値が負であれば、他端1cから一端1bに向かう方向に第1グリッド電極3をずらす。
このようにずれ量を算出することで、図10に示すように、最外端では第1グリッド電極3が半ピッチすれ、中心部に向かうにしたがってずれ量が小さくなっている。
図11は、図10に示す太陽電池セル50の電極形成に用いられるメタルマスクの平面図である。電極形成に用いられるメタルマスク57も同様に、第1の方向に沿った板状部21の一端21c側からi本目の第1開口24の、一端21c側からi本目の第2開口24に対する第1の方向におけるずれ量Yiは、Yi=P/2×{1−2×(i−1)/(n−1)で算出される。
ただし、P:第2開口25同士のピッチ、n:第1開口24および第2開口25が第1の方向に沿って設けられた本数、i=1,2,3・・・nとなる。また、ずれ量Yiの値が正であれば、一端21cから他端21dに向かう方向に第1開口24をずらし、ずれ量Yiの値が負であれば、他端21dから一端21cに向かう方向に第1開口24をずらす。
実施の形態3や実施の形態4では、第1の方向に沿った最外端でグリッド電極5同士が近接するため、グリッド電極5と溝22との接続部分が近接して、その周辺に応力や変形が集中してしまう可能性がある。
一方、本実施の形態5では、平均的に第1開口24(第1グリッド電極3)をずらしているので、メタルマスク57の一部で第1開口24同士が近接するのを防ぐことができる。そのため、メタルマスク57の一部で応力や変形が集中するのを抑えて、メタルマスク57の耐久性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態では、1本のバス電極2に接続される第1グリッド電極3の本数と第2グリッド電極4の本数とを等しくすることができる。換言すれば、比較例で示す構成の太陽電池セル60から第2グリッド電極4の本数を減らさずに済むと言える。そのため、集電効率の低下を抑えることができる。
なお、上記数式で算出される値によって、第1グリッド電極3や第1開口24ではなく、第2グリッド電極4や第2開口25をずらしても構わない。
以上のように、本発明にかかる太陽電池セルは、スクリーン印刷によって受光面に電極が形成される太陽電池セルに有用である。
1 半導体基板
1a 受光面(第1面)
1b 一端
1c 他端
2 バス電極
3,3a 第1グリッド電極
4,4a 第2グリッド電極
5 グリッド電極
10,20,30,40,50,60 太陽電池セル
17,27,37,47,57 メタルマスク
21 板状部
21a 表面(一方の面)
21b 裏面(他方の面)
21c 一端
21d 他端
22 溝
23 貫通孔
24,24a 第1開口
25,25a 第2開口
1a 受光面(第1面)
1b 一端
1c 他端
2 バス電極
3,3a 第1グリッド電極
4,4a 第2グリッド電極
5 グリッド電極
10,20,30,40,50,60 太陽電池セル
17,27,37,47,57 メタルマスク
21 板状部
21a 表面(一方の面)
21b 裏面(他方の面)
21c 一端
21d 他端
22 溝
23 貫通孔
24,24a 第1開口
25,25a 第2開口
Claims (12)
- 第1面上にグリッド電極とバス電極とが形成された太陽電池セルであって、
前記バス電極は、第1の方向に沿って延びるように複数形成され、
前記グリッド電極は、前記バス電極と略垂直な方向に延びるとともに前記バス電極間に設けられた複数の第1グリッド電極と、前記バス電極と略垂直な方向に延びるとともに前記バス電極から前記第1面の端部に向けて延びるように形成された複数の第2グリッド電極とを有し、
前記第1グリッド電極と前記第2グリッド電極とは、前記第1の方向において互いにずれた位置に形成されることを特徴とする太陽電池セル。 - 前記第1グリッド電極は、前記第2グリッド電極の延長線同士の略中間となる位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池セル。
- 前記第1グリッド電極のうち前記第1の方向に沿った最外端に形成された第1グリッド電極が、前記第2グリッド電極の延長線同士の略中間となる位置に形成されることを特徴とする請求項2に記載の太陽電池セル。
- 前記第2グリッド電極は、前記第1グリッド電極の延長線同士の略中間となる位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池セル。
- 前記第2グリッド電極のうち前記第1の方向に沿った最外端に形成された第2グリッド電極が、前記第1グリッド電極の延長線同士の略中間となる位置に形成されることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池セル。
- 前記第1の方向に沿った一端側からi本目の前記第1グリッド電極の、前記一端側からi本目の前記第2グリッド電極に対する前記第1の方向におけるずれ量Xiは、
Xi=P/2×{1−2×(i−1)/(n−1)
ただし、
P:前記第2グリッド電極同士のピッチ
n:前記第1グリッド電極および前記第2グリッド電極が前記第1の方向に沿って設けられた本数
i=1,2,3・・・n
であることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池セル。 - グリッド電極とバス電極とを太陽電池セルにスクリーン印刷で形成するためのメタルマスクであって、
板状の形状を呈する板状部と、
第1の方向に沿って延びるように前記板状部の一方の面側に形成された複数の溝と、
前記溝の底面に形成されて前記一方の面の裏面側である他方の面側に貫通する複数の貫通孔と、
前記溝につながるように形成されて、前記第1の方向と略垂直に延びるとともに前記板状部を貫通する開口と、を備え、
前記開口は、複数の前記溝同士の間に設けられた複数の第1開口と、前記溝から前記板状部の端部に向けて延びるように形成された複数の第2開口とを有し、
前記第1開口と前記第2開口とは、前記第1の方向において互いにずれた位置に形成され、
前記溝と貫通孔とによって前記バス電極が形成され、
前記開口によって前記グリッド電極が形成されることを特徴とするメタルマスク。 - 前記第1開口は、前記第2開口の延長線同士の略中間となる位置に形成されることを特徴とする請求項7に記載のメタルマスク。
- 前記第1開口のうち前記第1の方向に沿った最外端に形成された第1開口が、前記第2開口の延長線同士の略中間となる位置に形成されることを特徴とする請求項8に記載のメタルマスク。
- 前記第2開口は、前記第1開口の延長線同士の略中間となる位置に形成されることを特徴とする請求項7に記載のメタルマスク。
- 前記第2開口のうち前記第1の方向に沿った最外端に形成された第2開口が、前記第1開口の延長線同士の略中間となる位置に形成されることを特徴とする請求項10に記載のメタルマスク。
- 前記第1の方向に沿った一端側からi本目の前記第1開口の、前記一端側からi本目の前記第2開口に対する前記第1の方向におけるずれ量Yiは、
Yi=P/2×{1−2×(i−1)/(n−1)
ただし、
P:前記第2開口同士のピッチ
n:前記第1開口および前記第2開口が前記第1の方向に沿って設けられた本数
i=1,2,3・・・n
であることを特徴とする請求項7に記載のメタルマスク。
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