JP2007323002A - 画像形成装置及びその消耗品判断方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 装着された消耗品が所定の消耗品でないと判断された場合、ユーザの選択次第で、所定の消耗品か否かをより高精度に判断することを可能にする。
【解決手段】 画像形成装置10に装着されたトナーカートリッジ30aの記憶部32から情報読取/書込部15により読取った情報と該情報に付加されるチェックサムの値に基づき、第1判断処理部183が、当該トナーカートリッジ30aが純正品でないと判断すると、更に詳細な判断を実行する旨の選択指示をユーザから受付けて第2判断処理部184を起動し、該トナーカートリッジ30aの記憶部32から情報読取/書込部15により情報を読取り、該読取った情報を、ネットワークを介して、情報管理サーバの消耗品情報管理データベースが保持する消耗品情報と整合して、当該トナーカートリッジ30aが純正品か否かを更に詳細に判断する。
【選択図】 図3
【解決手段】 画像形成装置10に装着されたトナーカートリッジ30aの記憶部32から情報読取/書込部15により読取った情報と該情報に付加されるチェックサムの値に基づき、第1判断処理部183が、当該トナーカートリッジ30aが純正品でないと判断すると、更に詳細な判断を実行する旨の選択指示をユーザから受付けて第2判断処理部184を起動し、該トナーカートリッジ30aの記憶部32から情報読取/書込部15により情報を読取り、該読取った情報を、ネットワークを介して、情報管理サーバの消耗品情報管理データベースが保持する消耗品情報と整合して、当該トナーカートリッジ30aが純正品か否かを更に詳細に判断する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、画像形成の都度消耗する消耗品を交換可能に装着する画像形成装置、及び、該装着された消耗品が所定の消耗品か否かを判断する消耗品判断方法に係わり、詳しくは、装着された消耗品が所定の消耗品でないと判断された場合、ユーザの選択によって、該消耗品が所定の消耗品か否かをより高精度に判断可能な画像形成装置及びその消耗品判断方法に関する。
プリンタや、複合機等の画像形成装置では、画像形成に利用され、その都度減耗を生じる消耗品として、トナーや感光体ドラム等を用いている。
トナーの残量切れが生じると印字ができなくなり、ドラムの磨耗が進むと印字画像品質低下等の支障を来たすため、これらの消耗品は、残量や状態監視の下に、逐次交換して用いられることになる。
画像形成装置に代表される、使用するたびに減耗していく部分(消耗品)を使用する機器の製造メーカにおいて、純正の消耗品の販売は、そのメーカにとって利益の源泉であることが多く、このため、比較的高価で流通している。
これに対し、昨今は、正規品が高価であるという点に目をつけ、純正品より低価格の非純正品(海賊版:3rd品)を製造して販売することで、市場の一角を占め、利益を挙げている海賊版販売業者(3rd Party)が台頭しつつある。
昔は、粗悪品も流通していたが、現在では、消耗品の素材を提供するメーカが海賊版メーカにも卸販売するようになってこともあって、品質も純正品と同等のレベルまで向上した例も見受けられ、消費者(ユーザ)も、同等の品質であれば価格の安い海賊版を歓迎する傾向にある。
海賊版消耗品は、再生するために(トナーやインク等の)素材の詰め替えを基本としているため、いわゆる機器の部分のコストや、カートリッジのコストを負担する必要がない。従って、安く販売しても十分にビジネスが成り立つという強みがある。
これに対して、機器を製造、販売する製造メーカ側にとっては、消耗品の販売利益により、開発、販売コストを回収しようという意図があるため、ある程度高価格で販売せざるを得ない事情がある。
このように、正規品と同等の非正規品が出回り、非正規品を購入するユーザも増えつつある中で、例えば、純正品製造メーカにおいて、純正品と海賊版を見分け、それによって、なんらかの対策(海賊版の排除、使用の防止、機器機能の一部もしくは完全なる制限)を講じるための試みが種々提案されている。
この種の提案の例として、下記特許文献1には、トナーの残量を測定し、前回測定した値と今回測定した値とを比較し、残量が増加しているときは、トナーが詰め替えられた不適正カートリッジであると判定し、警告表示するとともにプリント動作を禁止する不適正カートリッジ検出装置が開示されている。
また、下記特許文献2には、消耗品の物性値を測定して消耗品詰め替えカートリッジか否かを判定し、消耗品詰め替えカートリッジであると判定した場合は、警告表示するとともにプリント動作を禁止する消耗品詰め替えカートリッジ検出装置が開示されている。
特開2001−100530号公報
特開2001−125376号公報
特許文献1記載の装置では、前回測定したトナー残量に比べて今回測定したトナー残量が増加しているときは不適正カートリッジであると判定し、特許文献2記載の装置では、消耗品の物性値を測定してこれを基に不適正カートリッジであると判定することからも分かるように、この種の従来装置では、単一の判断基準で不適正カートリッジか否かを判定するため、判断精度が低く、不適正カートリッジが適正カートリッジであると判定されてそのまま使用され、装置に大きなダメージを与える危険性が高いという問題点があった。
しかも、上記単一の判断基準による判定処理は自動で行われるため、ユーザの意思により、異なる判断基準でより詳細に判断するかどうかを選択的に実行できないという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解消し、装着された消耗品が所定の消耗品でないと判断された場合、ユーザの選択次第で、所定の消耗品か否かをより高精度に判断することを可能にし、所定の消耗品でない消耗品が使用されることに起因する装置への悪影響をより確実に回避できる画像形成装置及びその消耗品判断方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、画像形成の都度消耗する消耗品を交換可能に装着する画像形成装置において、装着された消耗品が所定の消耗品か否かを判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段とは異なる判断基準を用い、前記第1の判断手段より詳細に、前記消耗品が所定の消耗品か否かを判断する第2の判断手段と、前記第1の判断手段により前記消耗品が所定の消耗品でないと判断された場合、更に詳細な判断を実行するか否かの選択指示をユーザに仰ぎ、該ユーザによる前記選択指示を受付けるユーザ指示受付手段と、前記ユーザ指示受付手段により受付けた前記選択指示に応じて、前記第2の判断手段による判断を実行するか否かを制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、装着された前記消耗品に備わる情報記憶媒体から情報を読取る情報読取手段と、前記所定の消耗品に関する複数項目の識別情報を保持するデータベースを有する情報管理装置とネットワークを介して通信する通信インタフェース手段とを有し、前記第1の判断手段は、装着された前記消耗品の前記情報記憶媒体から前記情報読取手段により読取った消耗品情報と該消耗品情報に付加される検査合計の値に基づき前記判断を行い、前記第2の判断手段は、装着された消耗品の前記情報記憶媒体から前記情報読取手段により情報を読取り、該読取った情報を、前記ネットワークを介して、前記情報管理装置の前記データベースが保持する識別情報と整合した結果に基づいて前記判断を行うことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明において、前記第1の判断手段は、前記情報読取手段により読取った消耗品情報から検査合計の値を算出し、該算出した検査合計の値が、前記読取った検査合計値と一致する場合に前記消耗品が所定の消耗品であると判断し、前記検査合計の値が不一致の場合に前記消耗品が所定の消耗品でないと判断することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記請求項2または3記載の発明において、前記第1の判断手段は、前記情報読取手段により前記消耗品の前記情報記憶媒体から前記消耗品情報及び前記監査合計の値を正しく読み取れなかった場合に、当該消耗品が所定の消耗品でないと判断することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、装着された前記消耗品に備わる第1の情報記憶媒体から情報を読取る第1の情報読取手段と、装着された前記消耗品に備わる第2の情報記憶媒体から、前記第1の情報記録媒体に記録された情報の暗号化情報を読取る第2の情報読取手段と、前記所定の消耗品に関する複数項目の識別情報を保持するデータベース、及び前記暗号化情報を復号化する復号化手段を有する情報管理装置とネットワークを介して通信する通信インタフェース手段とを有し、前記第1の判断手段は、装着された前記消耗品の前記第1の情報記憶媒体から前記情報読取手段により読取った消耗品情報と該消耗品情報に付加される検査合計の値に基づき前記判断を行い、前記第2の判断手段は、装着された消耗品の前記第2の情報記憶媒体から前記第2の情報読取手段により前記暗号化情報を読取って前記情報管理装置に送信し、前記情報管理装置が前記暗号化情報を前記復号化手段により復号化した情報と前記データベースが保持する識別情報とを整合した結果を該情報管理装置から受信し、該受信された整合結果に基づいて前記判断を行うことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、上記請求項5記載の発明において、前記第1の判断手段は、前記情報読取手段により前記消耗品の前記第1の情報記憶媒体から読取った消耗品情報から検査合計の値を算出し、該算出した検査合計の値が、前記読取った検査合計値と一致する場合に前記消耗品が所定の消耗品であると判断し、前記検査合計の値が不一致の場合に前記消耗品が所定の消耗品でないと判断することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、上記請求項5または6記載の発明において、前記第1の判断手段は、前記情報読取手段により前記消耗品の前記第1の情報記憶媒体から前記消耗品情報及び前記監査合計の値を正しく読み取れなかった場合に、当該消耗品が所定の消耗品でないと判断することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、上記請求項1乃至7のいずれか記載の発明において、前記第2の判断手段により、前記消耗品が所定の消耗品であると判断された場合、前記第1の判断手段に故障の可能性がある旨を報知する報知手段を更に具備することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、画像形成の都度消耗する消耗品を交換可能に装着する画像形成装置に装着された前記消耗品が所定の消耗品か否かを判断する消耗品判断方法において、装着された消耗品が所定の消耗品か否かを判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段とは異なる判断基準を用い、前記第1の判断手段より詳細に、前記消耗品が所定の消耗品か否かを判断する第2の判断手段とを前記画像形成装置に設け、前記消耗品の装着時、該装着された消耗品が所定の消耗品か否かを前記第1の判断手段により判断し、前記第1の判断手段により前記消耗品が所定の消耗品でないと判断された場合、更に詳細な判断を実行するか否かの選択指示をユーザに仰いで、該ユーザによる前記選択指示を受付け、ユーザから受付けた前記選択指示に応じて、前記第2の判断手段による判断を実行するか否かを制御することを特徴とする。
本発明によれば、装着された消耗品が所定の消耗品でないことが第1の判断手段によって判断された場合、更に詳細な判断を実行するか否かの選択指示をユーザに仰ぎ、該ユーザから受付けた選択指示に応じて、第2の判断手段による判断を実行するか否かを制御するようにしたため、装着された消耗品が所定の消耗品でないと第1の判断手段により判断された場合、ユーザが第2の判断手段による判断を行うか否かを選択できるようになる。
ここで、ユーザの選択指示により第2の判断手段が起動された場合は、第1の判断手段とは異なる判断基準で、所定の消耗品か否かをより高精度に判断することができ、所定の消耗品でない消耗品が使用されることを確実に防いで該所定の消耗品でない消耗品が使用されることで装置がダメージを受けるなどの悪影響を未然に回避でき、必然的に、ダメージを受けた装置の有償修理等の不利益を被らずに済む。
ここで、ユーザの選択指示により第2の判断手段が起動された場合は、第1の判断手段とは異なる判断基準で、所定の消耗品か否かをより高精度に判断することができ、所定の消耗品でない消耗品が使用されることを確実に防いで該所定の消耗品でない消耗品が使用されることで装置がダメージを受けるなどの悪影響を未然に回避でき、必然的に、ダメージを受けた装置の有償修理等の不利益を被らずに済む。
また、本発明では、第2の判断手段により、消耗品が所定の消耗品であると判断された場合、第1の判断手段に故障の可能性がある旨を報知するようにしたため、この報知を契機として第1の判断機能の故障復旧への迅速な対応が可能になり、第1と第2の判断手段を有効に活用した高精度の判断機能を維持できる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる消耗品判断方法を適用して成る画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。
この画像形成装置10は、例えば、原稿読取(スキャン)、複写(コピー)、印刷(プリント)、FAX(ファクシミリ通信)等の機能を有する複合機を想定したものであり、図1に示すように、所定の読取位置(プラテン上)に載置される原稿Gの画像を読取り、電気的な画像信号(画像データ)に変換する読取部(スキャナ部)11、読取部11により原稿Gを読取走査して得られた画像データや、外部装置〔この例では、PC(パーソナル・コンピュータ)60〕から入力された画像データに対して画像処理を施す画像処理部12、画像データや動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部13、画像処理部12により画像処理された画像信号(印刷データ)に基づき電子写真プロセスを実行して記録媒体(記録用紙)に該印刷データに対応する画像を形成(印刷)する画像形成部14、タッチパネル機能を有する大型ビットマップディスプレイ等から成る表示/操作部17、スキャン、コピー、プリント及びFAX等の各機能に係わる該当各部の動作制御等、装置全体の制御を行なう制御部18、PC60との間での通信インタフェースを司る外部インタフェース(I/F)部19、当該画像形成装置10の製造メーカ(A社)が所有する情報管理サーバ50との間の通信ネットワーク40を介した通信の通信インタフェースを司る通信インタフェース(I/F)20を備えて構成される。
この画像処理装置10において、画像形成部14は、画像形成プロセスの実行時に使用され、その都度消耗(減耗)する消耗品30として、例えば、トナーを用いる。
この例の消耗品30であるトナーは、収容容器(トナーカートリッジ30a)に収められて市場に流通しており、ユーザは、該画像形成装置10に適合するトナーカートリッジ30aを買い求めて画像形成部14に装着して用いる。
図2は、本発明に係わる画像形成装置10での使用を含むトナーカートリッジ30aの流通環境を示す概念図である。
図2において、ユーザが所有する画像形成装置10は製造メーカであるA社から購入したものである。
製造メーカ(A社)は、自社製の画像形成装置10に適合するトナーカートリッジ30aを組み立て(S51)、次いで、その内部に純正品のトナーを充填(S52)し、更に、例えば、該トナーカートリッジ30a固有の情報を記録したバーコードを当該トナーカートリッジ30aに貼付したり、該トナーカートリッジ30aに設けられる無線タグに当該トナーカートリッジ30a固有の情報(型番情報等の情報や、これらの情報に対応するチェックサム等)を記録する等の情報記録作業(S53)を経て完成品を製造する。
完成品であるトナーカートリッジ30aは、例えば、卸業者、正規代理店、正規販売店という純正品供給ルート向けに出荷され(S54)、市場に投入される。
画像形成装置10のユーザは、正規代理店から純正品であるトナーカートリッジ30aを購入し、画像形成部14に装着して用いることができる。
トナーの残量がなくなって、新しいトナーカートリッジ30aと交換に抜き取られた古い(使用済の)トナーカートリッジ30aは、例えば、回収業者によって、製造メーカへと回収される。
製造メーカでは、回収されたトナーカートリッジを洗浄し(S55)、次いで、各部品のチェック(S56)を行い、部品が正常で使用可能(S57YES)なものはトナー充填工程に回し、部品が異常なもの(S57NO)は各部品毎に分別してマテリアルリサイクルに回す(S58)という流れのリサイクル工程を実施する。
一方、海賊版メーカでは、例えば、上記回収ルートのいずれかの過程で使用済みの(空の)トナーカートリッジを入手し(S71)、これに純正品とは異なるトナーを詰め替え(S72)、更には、該トナーカートリッジに設けられる無線タグの情報内容を書き換えたり、あるいはバーコードを剥がしたり別のものに貼り代えたり等の操作を行った後(S73)、当該トナーが詰め替えられた非純正品であるトナーカートリッジ30eを市場に投入する(S74)。
これにより、市場では、製造メーカから供給される純正品のトナーカートリッジ30aの他、海賊版メーカから供給される非純正品のトナーカートリッジ30eも流通することになる。
かかる流通環境下で、ユーザが、非純正品を購入して使用した場合は、画像形成装置10に部品寿命や印字品質低下等の悪影響を及ぼすリスクがあり、このリスクを回避するためには、装着されたトナーカートリッジ30eが純正品でないことを正確に認識して該非純正品が装着された状態での運用が行われないようにすることが望ましい。
そこで、本発明の画像形成装置10では、装着された消耗品(トナーカートリッジ30)が所定の消耗品(トナーカートリッジ30a:純正品)であるか否かをまず第1の判断基準により判断し(S11)、該第1の判断の結果、装着された消耗品が所定の消耗品でない〔トナーカートリッジ30e(非純正品)である〕と判断された場合には、ユーザの指示を仰ぎ、ユーザから実行する旨の指示があった場合(S12)は、第1の判断基準とは異なる第2の判断基準による判断処理を起動し(S13)、所定の消耗品であるか否かをより高精度に判断する(S14)消耗品判断処理機能を備えたものである。
図3は、図1における画像形成装置10の特定部分の詳細機能構成を示すブロック図である。
図3において、画像形成部14に装着可能なトナーカートリッジ30aには、上面所定位置に、例えば、RFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)タグから成る無線タグ31が設けられる。この無線タグ31には、例えば、不揮発性メモリ(nonvolatile memory:NVM)から成る記憶部32が実装されている。
また、このトナーカートリッジ30aの別の箇所には、機械可読符号である、例えば、二次元バーコード情報を記録したバーコード35が貼付されている。
これら無線タグ31内の記憶部(以下、NVM)32、及びバーコード35の記録媒体が保持する情報は、製造メーカ(A社)における当該トナーカートリッジ30aの製造時にそれぞれ記録(図2のS53参照)された、当該各トナーカートリッジ30を識別可能な種々の情報である。
すなわち、トナーカートリッジ30a上の各記憶媒体が保持する情報としては、例えば、当該トナーカットリッジ30a固有の型番、製造シリアル番号、製造工場情報、適合機種情報等の情報がある。更には、これら各情報の値に対応するチェックサム(check sum:検査合計)の情報も併せ記録されている。
一方、上記トナーカートリッジ30aの装着を受ける側である画像形成装置10には、図示しない着脱機構により該トナーカートリッジ30a(あるいは、トナーカートリッジ30e:非純正品)が画像形成部14に装着された際にその無線タグ31と非接触通信が可能な距離範囲内の適宜な位置に設置され、制御部18に設けられる情報読取/書込処理部181の制御下で、無線タグ31のNVM32からの情報読取りと、NVM32への情報書込みとを行う情報読取/書込部15と、該トナーカートリッジ30aが装着された際にそのバーコード35に対向する適宜な位置に臨み、制御部18に設けられる情報読取処理部182の制御下で、バーコード35から情報を読取るバーコード読取部16が設けられる。
また、制御部18には、上述した情報読取/書込処理部181、情報読取処理部182の他、第1判断処理部183、第2判断処理部184、ユーザ指示受付処理部185、判断処理切換制御部186が設けられる。
第1判断処理部183は、装着されたトナーカートリッジ30(30a,30e)の無線タグ31(NVM32)から情報読取/書込部15により読取った情報(あるいは、バーコード読取部16によりバーコード35を読取った情報)を基に、画像形成部14に装着されたトナーカートリッジ30が所定の消耗品であるか否か、つまり、当該画像形成装置10の製造メーカ(A社)が提供するトナーカートリッジ30a(純正品)であるか、上記製造メーカ以外(3rdメーカ等)から供給されるトナーカートリッジ30e(非純正品)であるかを判断する処理を行う。
第2判断処理部184は、画像形成部14に装着されたトナーカートリッジ30が所定の消耗品(純正品30a)でないことが第1判断処理部183により判断された場合にユーザの選択指示に応じて選択的に起動され、第1判断処理部183とは異なる判断基準により当該トナーカートリッジ30が純正品であるか否かを判断する処理を行う。
ユーザ指示受付処理部185は、画像形成部14に装着されたトナーカートリッジ30が所定の消耗品でないこと(非純正品30eであること)が第1判断処理部183によって判断された場合に、ユーザに対して第2判断処理部184による消耗品判断処理を実行するか否かの選択指示を仰ぎ、該ユーザによる選択指示入力を受付ける処理を行う。
判断処理切換制御部186は、ユーザ指示受付処理部185が受付けたユーザからの選択指示、すなわち、第2判断処理部184による消耗品判断処理を実行するか実行しないかの指示に応じて、当該第2判断処理部184による消耗品判断処理を実行するか否かの切換制御を行なう。
また、この画像形成装置10は、図1に示すように、製造メーカ(A社)の、例えば、生産管理部門に設置された情報管理サーバ50と通信ネットワーク40を介して通信可能に接続されている。
図3に示す制御部18の構成中、第2判断処理部184は、通信ネットワーク40を介して情報管理サーバ50と通信し、該情報管理サーバ50と協働して、当該画像形成装置10に装着されたトナーカートリッジ30(30a,30e)が純正品か非純正品かを判断する処理を行う。
図4は、本発明に係わる情報管理サーバ50の機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、情報管理サーバ50は、各種情報を表示する表示部51、動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部53、当該製造メーカ(A社)が製造、出荷した消耗品(トナーカートリッジ30a)を識別可能な情報(この例では、製造に関する各項目の情報)をデータベース化した消耗品情報管理データベース(DB)551を有するHDD等の記憶装置55、画像形成装置10と協働した消耗品判断処理等、上記動作プログラムに基づき装置全体の制御を行なう制御部57、ユーザ側の画像形成装置10との間の通信ネットワーク40を介した通信の通信インタフェースを司る通信インタフェース(I/F)59を備えて構成される。
制御部57には、画像形成装置10での第2の判断処理に伴う当該画像形成装置10からの判断処理要求を受信する判断処理要求受付部571、該判断処理要求受付部571が受付けた判断処理要求に基づき、該判断処理要求に含まれる情報を消耗品情報管理DB551に照会して画像形成装置10に現在装着されているトナーカートリッジ30が純正品(トナーカートリッジ30a)か非純正品(トナーカートリッジ30e)かを判断する判断処理部572、該判断処理部572による判断結果を判断処理要求元の画像形成装置10に送信する判断結果通知部573が設けられる。
また、情報管理サーバ50において、消耗品情報管理DB551には、図2における製造メーカでのトナーカートリッジ製造工程中、S53での情報記録処理に際して当該工場の生産部門から提供されて(図2のS550)、生産管理部門によって管理される各トナーカートリッジに固有の各種情報(特定の番号帯の使われ方のデータベース)が格納されている。
図5は、消耗品情報管理DB551の情報内容を示す表図であり、画像形成装置10の製造メーカ(A社)が製造、販売済みの各種トナーカートリッジ〔図1における画像形成装置10(例えば、複合機B)で用いるトナーカートリッジ30a(同、型番B−55−abcdのトナー;純正品)を含む〕別に、その製造場所、型番、適合機種、製造シリアル番号、修理履歴の各情報が格納されている。
これらトナーカートリッジ30aの製造に関する各項目の識別情報のうち、製造シリアル番号については、各型番毎に、何番から何番までといった番号帯が決められており、該番号帯の範囲内で各トナーカートリッジ30aに対応付けられた番号が記憶されている。
また、修理履歴については、製造ラインにおいて、どの日にどのようなリペア(修理)が施されたか等の情報が各トナーカートリッジ30aに対応して記憶されている。
以下、本発明に係わる画像形成装置10及び情報管理サーバ50の処理動作について各実施例を挙げて詳細に説明する。
図6は、実施例1に係わる画像形成装置10の消耗品判断処理動作を示すフローチャートである。
なお、ここでは、説明を簡単にする意味で、トナーカートリッジ30(30a,30e)の装着時、情報読取/書込部15により、該トナーカートリッジ30のNVM32から読取った情報を基に当該トナーカートリッジ30が純正品か非純正品かを判断するものとする。
図6に示すように、本実施例の画像形成装置10では、画像形成部14にトナーカートリッジ30が装着されたことが図示しない検知機構により検知される(ステップS101YES)と、情報読取/書込処理部181が、情報読取/書込部15を駆動し、該トナーカートリッジ30の無線タグ31内のNVM32からこれに記憶されている情報を読取る(ステップS102)。
次いで、第1判断処理部183は、NVM32(純正品トナーカートリッジ30aでは、型番情報等のトナーカートリッジ識別用の情報に対応してチェックサムが記憶されている)から情報を正しく読取りできたか否か、及び、情報を正しく読取れた場合に、該読取られた情報におけるチェックサムが適正か否かを判断基準(第1の判断基準)として、当該装着されたトナーカートリッジ30が純正品であるか非純正品であるかの消耗品判断処理(第1の判断処理)を実行する(ステップS103)。
これにより、例えば、NVM32から情報を正しく読取れなかった場合、第1判断処理部183は、装着されたトナーカートリッジ30が非純正品(トナーカートリッジ30e)であると判断する。
ここで、情報を正しく読取れなかった場合とは、情報の読取りが不能である場合の他、消耗品情報(例えば、型番情報)が読取れたのに、該消耗品情報に対応するチェックサムが読取れなかった場合等も含まれる。
また、NVM32から情報を正しく読取れた場合、次いで、第1判断処理部183は、読取られた情報中の、例えば、型番情報からチェックサムの値を算出すると共に、該算出した値と、上記型番情報と一緒に読取られたチェックサムの値とを比較し、両者が一致する場合には、装着されたトナーカートリッジ30が純正品(トナーカートリッジ30a)であると判断し、両者が不一致の場合には、装着されたトナーカートリッジ30が非純正品(トナーカートリッジ30e)であると判断する。
上記ステップS103での第1の判断処理において、装着されたトナーカートリッジ30が純正品(トナーカートリッジ30a)であることが第1判断処理部183により判断された場合(ステップS104YES)、制御部18は、装着されたトナーカートリッジ30が純正品である(所定の消耗品である)との判断結果を確定する(ステップS110)。
そして、その後は、通常運用モードに移行し(ステップS111)、例えば、プラテン上に載置された原稿Gを、ユーザによる表示/操作部17での複写開始指示に応じて読取って複写する等の通常動作を実施する。
これに対し、上記第1の判断処理(ステップS103)において、装着されたトナーカートリッジ30が純正品でないことが第1判断処理部183により判断された場合(ステップS104NO)、次いで、ユーザ指示受付処理部185は、第2の判断処理を実行可能である旨をユーザに対して報知する処理を行う(ステップS105)。
この報知処理として、ユーザ指示受付処理部185は、表示/操作部17のパネル上に、例えば、図7に示す内容の詳細判断選択画面171を表示し、ユーザに対して、第2の判断処理を行うか否か選択指示を促す。
この詳細判断選択画面171は、メッセージ領域1711と、「実行」ボタン1712及び「キャンセル」ボタン1713から成り、メッセージ領域1711には、装着したトナーカートリッジ30が非純正品の可能性がある旨のメッセージ“トナーカットリッジが持つ情報の読出しに失敗しました。お使いのトナーカートリッジは弊社提供の純正品でしょうか?”、及び、より詳細な判断に移行する場合としない場合の指示方法を示すメッセージ“詳細な判断をご希望の場合は実行ボタンを、ご希望でない場合はキャンセルボタンを押して下さい。”が表示される。
この詳細判断選択画面171の表示中、ユーザは、「実行」ボタン1712または「キャンセル」ボタン1713のいずれかを押下することで、第2の判断処理に移行するか移行しないかを選択的に指示することができる。
上記ステップS105での詳細判断選択画面171の表示中、ユーザ指示受付処理部185は、該詳細判断選択画面171上で「実行」ボタン1712または「キャンセル」ボタン1713のいずれかが押下されたかを監視する(ステップS106)。
そして、いずれかのボタンが押下された場合(ステップS106YES)、該押下されたボタンが「実行」ボタン1712であるか、あるいは、「キャンセル」ボタン1713であるかに応じて、第2の判断処理を実行する旨が指示されたか、実行しない旨が指示されたかを判断する(ステップS107)。
ここで、第2の判断処理を実行しない旨が指示された場合(ステップS107NO)、判断処理切換制御部186は、第2の判断処理への移行を行わず、装着されたトナーカートリッジ30が非純正品である(所定の消耗品でない)との判断結果を確定し(ステップS112)、当該判断結果に対応する処理に実行する(ステップS113)。
これに対し、第2の判断処理を実行する旨が指示された場合(ステップS107YES)、判断処理切換制御部186は、第2判断処理部184を起動し、当該装着されたトナーカートリッジ30が純正品であるか非純正品であるかの消耗品判断処理(第2の判断処理)を実行する(ステップS108)。
この第2の判断処理の詳細について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
図8に示すように、第2判断処理部184は、ユーザによって第2の判断処理への移行指示がなされたことを認識(図6のステップS107YES)して当該第2の判断処理を開始し、最初にまず、情報読取/書込処理部181に指示して情報読取/書込部15を駆動し、装着されたトナーカートリッジ30のNVM32から、例えば、型番情報、製造シリアル番号、製造工場情報を読取る(ステップS201)。
次いで、第2判断処理部184は、ステップS201でトナーカートリッジ30のNVM32から読取った情報を含む判断処理要求を、通信I/F部20を通じて製造メーカの情報管理サーバ50に送信する(ステップS202)。
一方、情報管理サーバ50では、判断処理要求受付部571が、画像形成装置10から送出された上記判断処理要求を通信I/F部59を通じて受信し(ステップS301)、判断処理部572に対して判断処理の起動を指令する。
これにより、判断処理部572は、受信された判断処理要求に含まれる型番情報、製造シリアル番号、製造工場情報を抽出すると共に、該抽出した情報をキーに消耗品情報管理DB511(図5参照)を検索する形で、両者の情報(トナーカートリッジ30から読取った情報と消耗品情報管理DB511内の情報)が整合するか否かをチェックする(ステップS302)。
ここで、抽出した情報に一致する情報が消耗品情報管理DB511から検索され、両者の情報の整合がとれた場合(ステップS311YES)、判断処理部572は、画像形成装置10からの判断処理要求対象のトナーカートリッジ30が純正品(所定の消耗品)であると判断し(ステップS312)、判断結果通知部573が、該判断結果を、通信I/F部59を通じて画像形成装置10に送出し(ステップS314)、処理を終了する。
これに対して、抽出した情報に一致する情報が消耗品情報管理DB511から検索できずに両者の情報の整合がとれなかった場合(ステップS311NO)、判断処理部572は、画像形成装置10からの判断処理要求対象のトナーカートリッジ30が非純正品である(所定の消耗品でない)と判断し(ステップS313)、判断結果通知部573が、該判断結果を、通信I/F部59を通じて画像形成装置10に送出し(ステップS314)、処理を終了する。
一方、画像形成装置10では、情報管理サーバ50が送出した上記判断結果を通信I/F部20を通じて受信し(ステップS211)、図6のステップS109に進む。
ここで、第2判断処理部184は、情報管理サーバ50から受信した上記判断結果を取り込み、該受信した判断結果に基づいて、装着されたトナーカートリッジ30が純正品であるか否かを判断する(ステップS109)。
この第2の判断処理の結果、装着されたトナーカートリッジ30が純正品であることが第2判断処理部184により判断された場合(ステップS109YES)、制御部18は、トナーカートリッジ30が純正品である(所定の消耗品である)との判断結果を確定後(ステップS110)、通常運用モードに移行する(ステップS111)。
また、上記第2の判断処理の結果、装着されたトナーカートリッジ30が非純正品であることが第2判断処理部184により判断された場合(ステップS109NO)、制御部18は、装着されたトナーカートリッジ30が非純正品である(所定の消耗品でない)との判断を確定し(ステップS112)、当該判断結果に対応する処理(ステップS113)に移行する。
なお、このステップS113において、制御部18は、表示/操作部17のパネル上に、例えば、図9に示す判断結果通知画面173を表示し、ユーザに対して、上記ステップS104NO、または、上記ステップS109NOに対応する判断結果を報知する。
図9に示すように、判断結果通知画面173は、メッセージ領域1731と、「閉じる」ボタン1732から成り、メッセージ領域1731には、装着したトナーカートリッジ30が純正品でないことを示すメッセージ“お使いのトナーカートリッジは純正品ではないものと認められます。ご使用の際にはご注意下さい。”、純正品の使用を薦める旨のメッセージ“弊社が提供する下記消耗品に使用をお薦めします。”、及び、使用を薦める具体的製品情報“複合機B用 トナー(B−55−abcd)”が表示される。
ユーザは、この判断結果通知画面173の表示内容を見て、例えば、現在装着している非純正品トナーカートリッジ30eを抜き出して、使用しないようにすることができると共に、使用を薦められた純正品トナーカートリッジ30aを直ちに手配するといった対応をとることができる。
上記判断結果通知画面173の表示中、ユーザは、「閉じる」ボタン1732を押下することにより、当該判断結果通知画面173を閉じることができる。
なお、この例の消耗品判断処理(図6及び図8参照)では、トナーカートリッジ30の装着時、該トナーカートリッジ30の無線タグ31のNVM32から情報読取/書込部15により読取った情報に基づき消耗品が純正品か否かを判断する場合について説明したが、これに限らず、装着されたトナーカートリッジ30のバーコード35(但し、該バーコード35には、型番情報等の各項目情報と、該項目情報に対応するチェックサムが記録されている)をバーコード読取装置(バーコード読取部16)で読取った結果を基に消耗品が純正品か否かを判断する構成としても良い。
この場合も、第1判断処理部183では、図6のステップS103,S104において、バーコード35の情報を正しく読取れなかった時に、装着されたトナーカートリッジ30が非純正品(トナーカートリッジ30e)であると判断し、バーコード35の情報を正しく読取れた場合は、該読取られた情報中の、例えば、型番情報から算出したチェックサムの値を読み取ったチェックサムの値と比較し、両者が一致するか否かによって、装着されたトナーカートリッジ30が純正品(トナーカートリッジ30a)であるか、非純正品(トナーカートリッジ30e)であるかを判断する。
また、第2判断処理部184では、図6のステップS108(=図8の一連の処理),S109において、バーコード35から読み取った上記各項目の情報(型番情報、製造シリアル番号、製造工場情報等)の整合を情報管理サーバ50に要求し、該要求に対して情報管理サーバ50により行なわれる、上記各項目の情報との消耗品情報管理DB551との整合結果を受信して、装着されたトナーカートリッジ30が純正品(トナーカートリッジ30a)であるか、非純正品(トナーカートリッジ30e)であるかを判断する。
なお、本実施例では、トナーカートリッジ30のNVM32、あるいは、バーコード35のどちらから情報を読取るにしても、情報を正しく読取りできない場合には、たとえ読取部(情報読取/書込処理部15,バーコード読取部16)が正常であっても、装着されているトナーカートリッジ30が非純正品と判断されてしまう。
このため、例えば、バーコード読取部16によりトナーカートリッジ30のバーコード35を読取る構成において、バーコード35が汚れて読取りエラーが頻繁に発生する場合は、センスレベルを変更して、読み取り動作を複数回繰り返して実施するようにしても良い。
また、情報読取/書込処理部15によりトナーカートリッジ30のNVM32から特有の記号(型番情報等)を読取る構成においては、複数のアドレスに上記特有の記号を複写して書き込んでおき、一箇所だけ判別できなかった時は複数のアドレスから読み出すようにしても良い。
このように、実施例1の構成によれば、画像形成装置10へのトナーカートリッジ30(消耗品)の装着時、該トナーカートリッジ30が純正品(所定の消耗品)か否かを第1判断処理部183でまず判断し、ここで、純正品でないと(非純正品である)判断された場合、ユーザに対して第2判断処理部184による判断を実行するか否かの選択指示を仰ぎ、ユーザから第2判断処理部184による判断実行を選択する指示があれば、第2判断処理部184を起動し、第1判断処理部183とは異なる判断基準を用いて、装着トナーカートリッジ30が純正品であるか否かをより高精度に判断するようにしたため、純正品でないトナーカートリッジ30e(非純正品)が使用されることを確実に防いで当該画像形成装置10が非純正品の使用によってダメージを受けるリスクを未然に回避でき、非純正品が使用されることでダメージを受けた装置の有償修理等の不利益を被らずに済むようになる。
その際、第2判断処理部184は、装着されたトナーカートリッジ30の記憶媒体から読取った情報が情報管理サーバ50の消耗品情報管理DB551の情報と整合するかどうかを判断基準として純正品か否かの判断を行うため、第1判断処理部183に比べてより詳細であるばかりでなくより高コストな判断処理を行うことになる。
この点に関し、本発明では、第1判断処理部183で装着トナーカートリッジ30が純正品でないと判断された後、更なる判断を実行するかどうかの選択指示をユーザに仰ぎ、実行する旨の指示があった場合にのみ第2判断処理部184の判断処理を起動するため、ユーザの納得を得たうえで、より詳細且つ高コストの判断へと移行できる。
図10は、実施例2に係わる画像形成装置(便宜的に10Bと呼称)において、実装されたトナーカートリッジ30bが保持する情報の読取処理の流れを示す概念図であり、実施例1と同一の構成部分には同一の符号を付している。
図10に示すように、本実施例の画像形成装置10Bは、無線タグ31bが設けられ、且つバーコード35が貼付されると共に、無線タグ31bの記憶部(NVM)32には、バーコード35上に記録された情報(当該カートリッジの製造シリアル番号、型番情報等)を暗号化した暗号化信号が記録されるトナーカートリッジ30b(純正品)を画像形成部14に装着することを前提としている。
そして、この画像形成装置10Bでは、トナーカートリッジ30が画像形成部14に装着された場合、バーコード読取部16によりバーコード35から製造シリアル番号等の情報を読み取り、該読取った情報を基に第1の判断処理(実施例1と同様)を行い、その結果、該トナーカートリッジ30が純正品でないと判断された場合、第2の判断処理においては、無線タグ31bのNVM32から暗号化情報(バーコード35に記憶された製造シリアル番号等の暗号化情報)を読取って情報管理サーバ50に送り、情報管理サーバ50の暗号復号化機能、並びに、該復号化された情報に基づく消耗品情報管理DB511の検索(整合)機能を利用して当該トナーカートリッジ30が純正品か否かの判断を行う処理機能を有する。
図11は、実施例2に係わる情報管理サーバ(便宜的に50Bと呼称する)の機能構成を示すブロック図であり、実施例1に係わる情報管理サーバ50の各部と同一の部分には同一の符号を付している。
図11に示すように、実施例2に係わる情報管理サーバ50Bは、制御部57内に、実施例1と同様の判断処理要求受付部571、判断処理部572、判断結果通知部573の他、画像形成装置10から受信した判断処理要求に含まれる暗号化情報を復号化処理する暗号復号化部574を備えた構成を有する。
以下、実施例2に係わる画像形成装置10Bでの消耗品判断処理の概略について図6を援用して説明する。
実施例2に係わる画像形成装置10Bでは、画像形成部14にトナーカートリッジ30が装着される(ステップS101YES)と、情報読取処理部182が、バーコード読取部16を駆動し、装着されたトナーカートリッジ30のバーコード35に記録された情報を読取る(ステップS102)。
次いで、第1判断処理部183は、実施例1と同様、バーコード35からの情報の読取り結果、並びに読み取った情報内容に基づいて、当該装着されたトナーカートリッジ30が純正品であるか非純正品であるかの消耗品判断処理(第1の判断処理)を実行する(ステップS103)。
この第1の判断処理において、装着されたトナーカートリッジ30が純正品(所定の消耗品)でないと判断された場合(ステップS104NO)、ユーザに対して第2判断処理部184による判断を実行するか否かの選択指示を仰ぎ(ステップS105,S106)、ユーザから、第2判断処理部184による判断を実行する指示があれば(ステップS107YES)、第2判断処理部184を起動し、第1判断処理部183とは異なる判断基準を用い、製造メーカ側の情報管理サーバ50B(図11参照)と協働して、当該装着されたトナーカートリッジ30が純正品か否かをより高精度に判断する処理(第2の判断処理)を実施する(ステップS108〜S110,S112)。
その際、この画像形成装置10Bでは、情報管理サーバ50B(図11参照)と協働して実施する第2の判断処理(ステップS108)については、図12に示すフローチャートに従った処理を実施する。
図12に示すように、第2判断処理部184は、ユーザによる第2の判断処理を実行する旨の選択指示を認識(図6のステップS107YES)して当該第2の判断処理を開始し、最初にまず、情報読取/書込処理部181に指示して情報読取/書込部15を駆動し、装着されたトナーカートリッジ30のNVM32から、暗号化情報(純正品の場合は、バーコード35に記憶された型番情報、製造シリアル番号、製造工場情報を暗号化した情報)を読取る(ステップS205)。
次いで、第2判断処理部184は、ステップS205でトナーカートリッジ30のNVM32から読取った暗号化情報を含む判断処理要求を、通信I/F部20を通じて製造メーカの情報管理サーバ50Bに送信する(ステップS206)。
一方、情報管理サーバ50Bでは、判断処理要求受付部571が、画像形成装置10Bから送出された上記判断処理要求(暗号化情報を含む)を通信I/F部59を通じて受信し(ステップS305)、判断処理部572に対して判断処理の起動を指令する。
これにより、判断処理部572は、まず、受信された判断処理要求に含まれる暗号化情報を暗号復号化部574で復号化させ(ステップS306)、次いで、この復号化された各情報(型番情報、製造シリアル番号、製造工場情報)をキーに消耗品情報管理DB511(図5参照)を検索する形で、両者の情報(復号化された情報と消耗品情報管理DB511内の情報)が整合するか否かをチェックする(ステップS307)。
ここで、暗号化情報から復号化された各情報に一致する情報が消耗品情報管理DB511から検索され、両者の情報の整合がとれた場合(ステップS311YES)、判断処理部572は、画像形成装置10Bからの判断処理要求対象のトナーカートリッジ30が純正品(所定の消耗品)であると判断し(ステップS312)、判断結果通知部573が、該判断結果を、通信I/F部59を通じて画像形成装置10Bに送出し(ステップS314)、処理を終了する。
これに対して、暗号化情報から復号化された各情報に一致する情報が消耗品情報管理DB511から検索できずに両者の情報の整合がとれなかった場合(ステップS311NO)、判断処理部572は、画像形成装置10Bからの判断処理要求対象のトナーカートリッジ30が非純正品である(所定の消耗品でない)と判断し(ステップS313)、判断結果通知部573が、該判断結果を、通信I/F部59を通じて画像形成装置10Bに送出し(ステップS314)、処理を終了する。
一方、画像形成装置10Bでは、情報管理サーバ50Bが送出した上記判断結果を通信I/F部20を通じて受信し(ステップS211)、図6のステップS109に進む。
ここで、第2判断処理部184は、情報管理サーバ50Bから受信した上記判断結果を取り込み、該受信した判断結果に基づいて、装着されたトナーカートリッジ30が純正品であるか否かを判断し(ステップS109)、該断処理の結果、装着されたトナーカートリッジ30が純正品であることが判断された場合(ステップS109YES)、トナーカートリッジ30が純正品である(所定の消耗品である)との判断結果を確定後(ステップS110)、通常運用モードに移行する(ステップS111)。
また、上記第2の判断処理の結果、装着されたトナーカートリッジ30が非純正品であることが判断された場合(ステップS109NO)、装着されたトナーカートリッジ30が非純正品である(所定の消耗品でない)との判断を確定し(ステップS112)、当該判断結果に対応する処理(ステップS113)に移行する。
このように、本実施例の画像形成装置10Bでは、第1の判断処理で、装着されたトナーカートリッジ30の、例えば、バーコード35の読取り結果、あるいは、読取った情報内容を基に当該トナーカートリッジ30が非純正品であると判断された場合の第2の判断処理において、情報管理サーバ50Bに照会する情報として、暗号の復号を用いるものであり、具体的には、装着されたトナーカートリッジ30のNVM32から暗号化情報を読取って情報管理サーバ50Bに送り、情報管理サーバ50Bで復号化させる手法を採用している。
一般に、暗号を復号するための回路構成は複雑でコストアップ要因であって、画像形成装置10Bには(こういった用途には)本来必要のない機能である。
この点、本実施例では、復号処理機能を情報管理サーバ50B側にもたせ、暗号化された情報を画像形成装置10Bから情報管理サーバ50Bに送り、復号化した情報を得て、該復号化した情報(正しく復号できれば)から所定の消耗品であるか否かの判断を可能にしている。
かかる構成よれば、画像形成装置10Bに復号化機能が不要となり、コストアップを招来せずに済む。
本実施例の具体的運用形態としては、例えば、製造シリアル番号がバーコード35等で記載されていて、暗号化されたコードが無線タグ31bのNVM32に保持されているトナーカートリッジ30bの装着時に純正品か否かを判断するという形態が考えられる。
この運用形態によれば、NVM32の内容をコピーして別のトナーカートリッジ30b本体に取り付けた場合、バーコード35に記録された当該消耗品のシリアル番号と、NVM32の保持している値との不整合を検出して当該消耗品が非純正品であることを判断して当該非純正品の使用を抑制することができる。
また、一方で、上記トナーカートリッジに記録する情報の暗号化方法は定期的に変更することもある。これは、製造メーカにおける工場側の生産システムのセキュリティ管理の都合(定期的な暗号化アルゴリズムの変更)によることに起因する場合などである。
この場合、同じ型番の消耗品であっても、製造された拠点もしくは時期などで暗号化の方法が変る。そのため、通常、画像形成装置10の本体でその全ての復号化方法を保持することはできない。
そのための対策として、本実施例の変形例としては、例えば、情報管理サーバ50Bで、消耗品の型番、シリアル番号等に対応付けて、最適な復号化の方法のリストを保持、管理し、画像形成装置10Bにおいて該当する復号化手段を選択する機能を持たせた構成とすることが考えられる。
かかる構成において、画像形成装置10Bが消耗品を装着された際に暗号化情報を情報管理サーバ50Bに送り、該情報管理サーバ50Bが、機種毎に異なる暗号化方法のリストの中から、その機種にあった復号化方法を選んで復号化することにより、セキュリティを高く維持したまま、純正品と非純正品に関するより高精度の適否判断を実現可能となる。
実施例1,2で説明したように、本発明よれば、第1の判断処理部183では、装着されたトナーカートリッジ30の情報記憶媒体(NVM32、バーコード35)から情報を正しく読取りできたか否か、及び、情報を正しく読取れた場合に、該読取られた情報の値とその値に含まれるチェックサムとが一致するか否かを判断基準として、該トナーカートリッジ30が純正品であるか否かを判断し(第1の判断処理)、第2の判断処理部184では、装着されたトナーカートリッジ30の情報記憶媒体から読取ったトナーカートリッジ30に関する複数項目の属性情報(型番情報、製造シリアル番号、製造工場情報等)と情報管理サーバ50における消耗品情報管理DB551の情報とが整合する否かを判断基準として、該トナーカートリッジ30が純正品であるか否かを判断(第2の判断処理)するものである。
上記第1及び第2の判断処理での判断基準の比較からも分かるように、本発明の画像形成装置10では、装着されたトナーカートリッジ30が、第1の判断処理で非純正品と判断され、第2の判断処理では純正品であると判断された場合、当該トナーカートリッジ30が純正品であるとの判断(第2の判断)結果がより信頼性が高いといえる。
かかる機能構成の下では、トナーカートリッジ30が、第1の判断処理で非純正品と判断され、第2の判断処理で純正品と判断されるケースとしては、第1の判断処理に際して情報が誤った内容で読取られたり、故障等により情報を読取ることができなかったり等、第1の判断処理機能の故障が疑われるケースが考えられる。
そこで、実施例3では、トナーカートリッジ30の装着時、第1の判断処理で該トナーカートリッジ30が非純正品と判断され、第2の判断処理で該トナーカートリッジ30が純正品であると判断された場合、第1の判断処理機能の故障が発生した旨をユーザに指摘する制御機能を付加したものである。
図13は、実施例3に係わる画像形成装置(便宜的に、10Cと呼称する)の消耗品判断処理動作を示すフローチャートである。
本実施例の画像形成装置10Cでの消耗品判断処理(図13参照)において、ステップS101〜S110、並びにステップS112及びS113の各処理は、それぞれ、実施例1または実施例2における消耗品正否判断処理(図6参照)における同符号の各処理と同様であり、ステップS114のみ本実施例に特有の処理である。
すなわち、本実施例の画像形成装置10Cでは、図13に示す一連の処理中、ステップS104において、実装されたトナーカートリッジ30が非純正品であることが第1判断処理部183により判断され(ステップS104NO)、その後、ユーザからの選択指示(ステップS107YES)に基づき、情報管理サーバ50と協働して実施する第2の判断処理(ステップS108〜S110)において、当該実装されたトナーカートリッジ30が純正品であることが第2判断処理部184により判断された場合(ステップS109YES→S110)、ステップS114の処理に移行する。
ここで、画像形成装置10Cの制御部18は、上記ステップS104での判断結果(消耗品=非純正品))と、上記ステップS110で確定した第2の判断結果(消耗品=純正品)との関係から第1判断処理部183での判断処理に係わる各機能(バーコード読取部16,情報読取処理部182によるバーコード読取機能、第1判断処理部183による判断処理機能等)に故障の可能性があると認識し、当該各機能に故障の可能性がある旨をユーザに対して報知する(ステップS114)。
このステップS114における、第1判断処理に係わる各部機能の故障可能性有りの旨の報知は、例えば、図14に示す故障可能性報知画面175を表示/操作部17のパネル上に表示することにより実現できる。
図14に示すように、故障可能性報知画面175は、メッセージ領域1751と、「閉じる」ボタン1752から成り、メッセージ領域1751には、第1の判断処理機能が故障している可能性がある旨のメッセージ“トナーカットリッジに記憶された情報の読取機能が故障している可能性があります”と、故障への対処を促すメッセージ“保守サービスを受けることをお薦めします。”が表示される。
ユーザは、この故障可能性報知画面175の表示内容を見ることで、バーコード読取部16、情報読取処理部182、第1判断処理部183が故障している可能性がある旨を知ることができ、保守サービスを依頼する等、当該画像形成装置10Cを故障のない状態に維持するための迅速な対処が可能となる。
なお、上記故障可能性報知画面175の表示中の当該画像形成装置10Cの運用に関しては、例えば、故障可能性報知画面175上でユーザによる報知内容確認操作(例えば、「閉じる」ボタン1752の押下)があったか否かを監視し、該確認操作がなされた場合に通常運用モードに移行させたり、装着中のトナーカートリッジ30が交換されるまで(着脱が検出されるまで)故障可能性報知画面175の表示を続行し、この間、通常運用モードへの移行を禁止する等の制御を行うことが考えられる。
このように、実施例3では、実装されたトナーカートリッジ30が、第1の判断処理で非純正品と判断され、第2の判断処理で純正品であると判断された場合、第1の判断処理機能の故障が発生した旨をユーザに指摘(報知)する機能を有するため、この故障可能性報知を契機に、ユーザに、第1判断処理機能に係わる各部の保守点検を促すことで、第1の判断機能の故障復旧への迅速な対応が可能になり、第1と第2の判断手段を有効に活用した高精度の判断機能を常時維持できるようになる。
次に、上記実施例1,2,3で述べた消耗品判断処理機能を踏まえ、本発明に係わる画像形成装置10(10B、10Cも含む)のユーザ側での運用動作について図2を参照して整理してみる。
上記各実施例で詳細に説明したように、本発明では、図2において、画像形成装置10のユーザが市場より購入したトナーカートリッジ30を画像形成部14に装着すると、該トナーカートリッジ30の記憶媒体からの情報読取結果、及び読取った情報の値と対応するチェックサムとの整合結果に基づいて、該トナーカートリッジ30が純正品か非純正品かを判断する第1の判断処理(図2のS11)が実施される。
この第1の判断処理により、装着されたトナーカートリッジ30が純正品でないと(非純正品である)判断された場合、ユーザに対して第2の判断処理を実行するか否かの選択指示を仰ぎ、ユーザから第2の判断処理指示があれば(同S12)、製造メーカ側の情報管理サーバ50にアクセスし、画像形成装置10がトナーカートリッジ30の記憶媒体から読取った情報と情報管理サーバ50が消耗品情報管理DB551が保持する情報とのオンラインによる整合を経て、該トナーカートリッジ30が純正品であるか非純正品であるかをより高精度に判断する第2の判断処理(同S13)を実施する。
かかる消耗品判断処理機能を有する本発明の画像形成装置10によれば、トナーカートリッジ30a(純正品)と30e(非純正品)とが混在する消耗品流通境下で、トナーカートリッジ30eが装着された場合には、第1の判断処理と第2の判断処理を経て当該装着されたトナーカートリッジ30eが非純正品であることを高精度に判断でき(同S14でNO)、非純正品の使用回避(同S15)を確実なものとし、非純正品を使用することで装置が受けるダメージを小さくでき、また、受けるダメージが少ないことで当該装置のメンテナンスコスト低減も図れる。
また、本発明の画像形成装置10によれば、第1の判断処理により非純正品との判断がなされても、より高精度の第2の判断処理によって純正品であることを判断(同S14でYES)して該純正品の使用(同S16)に結びつけることができ、第1の判断処理機能が故障等の場合にも純正品を使用した通常運用を行える。
また、第2の判断処理によって純正品であると判断された場合、第1の判断処理機能が故障の可能性がある旨を報知(同S17)する構成とすれば、ユーザに第1の判断処理機能の点検、故障修理に迅速に対応させ、装置の消耗品判断処理機能の正常維持(同S18)が図れる。
この他、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、上記各実施例では、画像形成装置10で用いる消耗品の例としてトナーカートリッジを挙げているが、これに限らず、感光体ドラム等、他の消耗品を対象に本発明の消耗品判断方法を適用しても同様の効果が期待できる。
本発明は、消耗品を交換可能に装着する画像形成装置全般に適用でき、装着された消耗品が所定の消耗品でないことが第1の判断手段によって判断された場合、ユーザからの選択指示によって、第2の判断手段により更に詳細な判断を実行することで、所定の消耗品か否かをより高精度に判断し、所定の消耗品でない消耗品が使用されることで装置がダメージを受ける事態を未然に回避できる。
10,10B…画像形成装置、11…読取部、12…画像処理部、13…記憶部、14…画像形成部、15…情報読取/書込部、16…バーコード読取部、17…表示/操作部、171…詳細判断選択画面、173…判断結果通知画面、175…故障可能性報知画面、18…制御部、181…情報読取/書込処理部、182…情報読取処理部、183…第1判断処理部、184…第2判断処理部、185…ユーザ指示受付処理部、186…判断処理切換制御部、19…外部インタフェース(I/F)部、20…通信インタフェース(I/F)部、30…消耗品、30a,30b…トナーカートリッジ(純正品)、30e…トナーカートリッジ(非純正品)、31,31b…無線タグ、32…記憶部(NVM)、35…バーコード、40…通信ネットワーク、50,50B…情報管理サーバ、51…表示部、53…記憶部、55…記憶装置、551…消耗品情報管理データベース(DB)、57…制御部、571…判断処理要求受付部、572…判断処理部、573…判断結果通知部、574…暗号復号化部、59…通信インタフェース(I/F)部、60…PC(パーソナル・コンピュータ)
Claims (9)
- 画像形成の都度消耗する消耗品を交換可能に装着する画像形成装置において、
装着された消耗品が所定の消耗品か否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段とは異なる判断基準を用い、前記第1の判断手段より詳細に、前記消耗品が所定の消耗品か否かを判断する第2の判断手段と、
前記第1の判断手段により前記消耗品が所定の消耗品でないと判断された場合、更に詳細な判断を実行するか否かの選択指示をユーザに仰ぎ、該ユーザによる前記選択指示を受付けるユーザ指示受付手段と、
前記ユーザ指示受付手段により受付けた前記選択指示に応じて、前記第2の判断手段による判断を実行するか否かを制御する制御手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 装着された前記消耗品に備わる情報記憶媒体から情報を読取る情報読取手段と、
前記所定の消耗品に関する複数項目の識別情報を保持するデータベースを有する情報管理装置とネットワークを介して通信する通信インタフェース手段と
を有し、
前記第1の判断手段は、
装着された前記消耗品の前記情報記憶媒体から前記情報読取手段により読取った消耗品情報と該消耗品情報に付加される検査合計の値に基づき前記判断を行い、
前記第2の判断手段は、
装着された消耗品の前記情報記憶媒体から前記情報読取手段により情報を読取り、該読取った情報を、前記ネットワークを介して、前記情報管理装置の前記データベースが保持する識別情報と整合した結果に基づいて前記判断を行う
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記第1の判断手段は、
前記情報読取手段により読取った消耗品情報から検査合計の値を算出し、該算出した検査合計の値が、前記読取った検査合計値と一致する場合に前記消耗品が所定の消耗品であると判断し、前記検査合計の値が不一致の場合に前記消耗品が所定の消耗品でないと判断する
ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記第1の判断手段は、
前記情報読取手段により前記消耗品の前記情報記憶媒体から前記消耗品情報及び前記監査合計の値を正しく読み取れなかった場合に、当該消耗品が所定の消耗品でないと判断する
ことを特徴とする請求項2または3記載の画像形成装置。 - 装着された前記消耗品に備わる第1の情報記憶媒体から情報を読取る第1の情報読取手段と、
装着された前記消耗品に備わる第2の情報記憶媒体から、前記第1の情報記録媒体に記録された情報の暗号化情報を読取る第2の情報読取手段と、
前記所定の消耗品に関する複数項目の識別情報を保持するデータベース、及び前記暗号化情報を復号化する復号化手段を有する情報管理装置とネットワークを介して通信する通信インタフェース手段と
を有し、
前記第1の判断手段は、
装着された前記消耗品の前記第1の情報記憶媒体から前記情報読取手段により読取った消耗品情報と該消耗品情報に付加される検査合計の値に基づき前記判断を行い、
前記第2の判断手段は、
装着された消耗品の前記第2の情報記憶媒体から前記第2の情報読取手段により前記暗号化情報を読取って前記情報管理装置に送信し、前記情報管理装置が前記暗号化情報を前記復号化手段により復号化した情報と前記データベースが保持する識別情報とを整合した結果を該情報管理装置から受信し、該受信された整合結果に基づいて前記判断を行う
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記第1の判断手段は、
前記情報読取手段により前記消耗品の前記第1の情報記憶媒体から読取った消耗品情報から検査合計の値を算出し、該算出した検査合計の値が、前記読取った検査合計値と一致する場合に前記消耗品が所定の消耗品であると判断し、前記検査合計の値が不一致の場合に前記消耗品が所定の消耗品でないと判断する
ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。 - 前記第1の判断手段は、
前記情報読取手段により前記消耗品の前記第1の情報記憶媒体から前記消耗品情報及び前記監査合計の値を正しく読み取れなかった場合に、当該消耗品が所定の消耗品でないと判断する
ことを特徴とする請求項5または6記載の画像形成装置。 - 前記第2の判断手段により、前記消耗品が所定の消耗品であると判断された場合、前記第1の判断手段に故障の可能性がある旨を報知する報知手段
を更に具備することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載の画像形成装置。 - 画像形成の都度消耗する消耗品を交換可能に装着する画像形成装置に装着された前記消耗品が所定の消耗品か否かを判断する消耗品判断方法において、
装着された消耗品が所定の消耗品か否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段とは異なる判断基準を用い、前記第1の判断手段より詳細に、前記消耗品が所定の消耗品か否かを判断する第2の判断手段と
を前記画像形成装置に設け、
前記消耗品の装着時、該装着された消耗品が所定の消耗品か否かを前記第1の判断手段により判断し、
前記第1の判断手段により前記消耗品が所定の消耗品でないと判断された場合、更に詳細な判断を実行するか否かの選択指示をユーザに仰いで、該ユーザによる前記選択指示を受付け、
ユーザから受付けた前記選択指示に応じて、前記第2の判断手段による判断を実行するか否かを制御する
ことを特徴とする画像形成装置の消耗品判断方法。
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JP2006156128A JP2007323002A (ja) | 2006-06-05 | 2006-06-05 | 画像形成装置及びその消耗品判断方法 |
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