デバイスは、使用の結果、補充されなくてはならない場合がある1以上のコンポーネントを含み得る。このようなデバイスの例として、印刷デバイス、コンピュータ、スマートフォン、ゲーム機器、家庭用電気製品、車両又は他のタイプのデバイスが含まれる。デバイスのコンポーネントの例として、デバイスの使用時に消費される消耗品が含まれる。例えば、印刷デバイスの場合、消耗品としては、印刷媒体上に印刷するために用いられるインク又はトナーを含むインクカートリッジ又はトナーカートリッジを挙げることができる。印刷デバイス用の消耗品の別の例は、印刷デバイスに装填される印刷媒体である。消耗品の更なる例は、デバイスの動作に起因してその電荷が枯渇する可能性のある電池である。消耗品の他の例も存在する。本明細書において、「印刷デバイス」は、プリンタ、多機能プリンタ(multifunction printer, MFP)、又は(複数の)グラフィック表現(例えば、テキスト、画像等)を紙等の上に物理的に生成する機能を少なくとも含む任意の他のデバイス等のハードウェアデバイスとすることができる。幾つかの例では、MFPは、例えば、印刷、複写、スキャン、ファックス送信等の複数の異なった機能の組合せを実行することを可能とすることができる。
デバイスのコンポーネントの更なる例には、摩損を受けるか又は長期にわたる使用の結果として故障する場合があるコンポーネントが含まれる。そのようなコンポーネントの例には、ディスクベースの記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、移動可能な機械部品等が含まれる。
コンポーネントは、このコンポーネントの消耗、摩損、又は他の特定の状態が検出されると、補充されなくてはならない場合がある。デバイスのコンポーネントの補充とは、コンポーネントの交換、コンポーネントの修理、又はコンポーネントにメンテナンスを受けさせることを指すことができる。
様々な異なるタイプのコンポーネント補充サービスをユーザ又は企業に提供することができる。企業とは、会社、教育機関、政府系機関、又は任意の他のタイプの組織を指すことができる。異なるタイプのコンポーネント補充サービスは、コンポーネント補充が実行されるべきであることを示すイベントの検出に応じてデバイスのコンポーネントを補充する異なる方法を提供する。
例えば、印刷デバイスのサプライ品(supply)の補充(replenishment)との関連において、第1のタイプのサプライ品補充サービスは、直接購入サービスである。直接購入サービスにより、監視システムは印刷デバイスのサプライ品を監視する。監視システムは、低補充レベル(例えば、補充レベルが規定の閾値未満に低下した)を検出した場合、補充が低レベルであることのアラートを提供する。幾つかの例では、電子メールメッセージ又は他のタイプのアラートの形態とすることのできるアラートは、ユーザが交換サプライ品を注文することができるウェブサイトにユーザをナビゲートすることを可能にする、ユーザが選択可能なリンクを含むことができる。
別のタイプのサプライ品補充サービスは、契約に基づく補充サービスである。このサービスでは、顧客(例えば、ユーザ又は企業)は、サプライ品が規定の低レベルに達したことの検出に応じて自動的にサプライ品を補充する契約をサービスプロバイダと結ぶ。例えば、契約ベースのサービスは定期契約サービスとすることができ、このサービスでは、顧客が定期料金(例えば、月額料金、年額料金等)をサービスプロバイダに支払い、サービスプロバイダが顧客の(複数の)印刷デバイスのサプライ品を監視し、監視に基づいてサプライ品を自動的に補充する。
別のタイプの契約ベースの補充サービスは、管理されたプリントサービスである。このサービスでは、サービスプロバイダが、企業の拠点(又は複数の拠点)における印刷デバイスを監視することができる。監視されている印刷デバイスのうちの任意のものについて低補充レベルが検出されると、それぞれのサプライ品を自動的に注文し、企業に配送することができる。
契約ベースの補充サービスにより、幾つかの例では、顧客に、サプライ品の注文に関連する1以上のオプションを提示することができる。例えば、サプライ品を注文するベンダを(複数のベンダの中から)選択するオプションを顧客に与えることができる。
他の例では、予め選択されたベンダモデルを用いることができる。顧客は、予め選択されたプリファレンス(好み又は選択)(preference)(支払い及び配送のプリファレンス等)を提供することができ、サプライ品の注文に関連する特定のベンダの識別情報を含めることができる。予め選択されたプリファレンスは、補充のためにサプライ品を自動的に注文するときに用いることができる。
本説明において、印刷デバイスのための様々なタイプのサプライ品補充サービスが参照される。しかし、幾つかの実施形態による手法又はメカニズムは、デバイスのコンポーネントを補充するための他のタイプのコンポーネント補充サービスにも適用することができることに留意されたい。
顧客は、複数の異なるタイプのサプライ品補充サービスから選択することが可能である場合がある。したがって、サプライ品が補充されることを示すイベントに応じて取るアクションは、顧客が様々なタイプのサプライ品補充サービスのうちのいずれに入会しているかによって異なる場合がある。例えば、顧客が契約ベースのサプライ品補充サービスに参加している場合、低補充状態の検出は、交換サプライ品をオンラインで購入するように顧客へのアラートをトリガするべきでない。代わりに、低補充状態の検出に応じて、交換サプライ品は、顧客のために自動的に注文されるべきである。この場合、顧客に低補充状態アラートを提供する代わりに、交換サプライ品が自動的に注文されたことの通知を顧客に送信することができる。
逆に、顧客が直接購入によるサプライ品補充サービスに参加している場合、低補充状態の検出に応じて、顧客が交換サプライ品をオンラインで注文することを可能にするアラートが顧客に提供されるべきである。
図1は、幾つかの実施態様による、プリンタ登録エンジン102と、イベント処理ルールエンジン104とを備えたクラウドシステム100を含む例示的な構成を示している。「クラウドシステム」は、他のデバイスがネットワークを介してアクセス可能なシステムを指すことができる。クラウドシステム100は、1つ又は複数のコンピュータシステムを用いて実装することができ、ここで、幾つかの例では、複数のコンピュータシステムを地理的に分散させることができる。
クラウドシステム100のエンジンの各々は、それぞれのエンジンの機能を実施するためのハードウェア及びプログラミングの任意の組合せとすることができる。ハードウェア及びプログラミングのそのような組合せは複数の異なる方法で実施することができる。例えば、エンジンのプログラミングは、非一時的機械可読記憶媒体上に記憶されたプロセッサ実行可能命令とすることができ、エンジンのためのハードウェアは、これらの命令を実行するプロセッサ(複数の場合もある)を含むことができる。そのような例では、機械可読記憶媒体は、プロセッサ(複数の場合もある)によって実行されると、クラウドシステム100のエンジンを実施する命令を記憶することができる。命令を記憶する機械可読記憶媒体は、命令を実行するための処理リソースを含むコンピューティングデバイスに統合することもできるし、又は機械可読記憶媒体は、コンピューティングデバイス及び処理リソースと別個であるがこれらにアクセス可能とすることもできる。処理リソースは、単一のコンピューティングデバイスに含まれるか又は複数のコンピューティングデバイスにわたって分散される1つ又は複数のプロセッサを含むことができる。他の例では、エンジンのうちの任意のものの機能は、電子回路部の形態で実施することができる。
プリンタ登録エンジン102は、ネットワーク108を介して1つ又は複数のクライアントコンピュータ106によってアクセス可能である。ネットワーク108の例には、インターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク等が含まれる。クライアントコンピュータ106は、プリンタ登録エンジン102にアクセスして、印刷デバイス(又は印刷デバイスのグループ)110のための、既に説明した様々なタイプのサプライ品補充サービスのうちの任意のもの等の特定のタイプのサプライ品補充サービスを登録することができる。印刷デバイス(複数の場合もある)110は、個々のユーザが所有することができるか、又は代替的に、印刷デバイス(複数の場合もある)110は、企業に属する印刷デバイス群の一部とすることができる。
幾つかの例では、クライアントコンピュータ106は、印刷デバイス又は印刷デバイスのグループ110を特定のタイプのサプライ品補充サービスに登録するためにユーザがプリンタ登録エンジン102にアクセスするために用いることのできるユーザコンピュータとすることができる。あるいは、クライアントコンピュータ106は、印刷デバイス(複数の場合もある)110のための特定のタイプのサプライ品補充サービスを自動的に選択するように機械可読命令を実行するサーバコンピュータとすることができる。更なる例として、クライアントコンピュータ106は印刷デバイス110とすることもできる。
クライアントコンピュータ106は、ウェブベースのアプリケーション又は他のタイプのアプリケーションを含むことができる機械可読命令を含むこともできる。クライアントコンピュータ106における機械可読命令は、プリンタ登録エンジン102にアクセスして、サプライ品補充サービス登録手順(112)を実行することができる。サプライ品補充サービス登録手順の一部として、プリンタ登録エンジン102は、クライアントコンピュータ106によって選択可能な様々なサプライ品補充サービスに関するオプションを提示することもできる。
印刷デバイス(複数の場合もある)110のための選択されたサプライ品補充サービスは、登録情報データベース114内の、印刷デバイス(複数の場合もある)110のための登録情報の一部として記憶することができる。登録情報は、印刷デバイス(複数の場合もある)110を識別することができ、また、印刷デバイス(複数の場合もある)110に対して登録されたサプライ品補充サービスのタイプを示す情報を記憶することができる。
登録情報データベース114は、複数の印刷デバイスグループの各々について複数のエントリを含むことができる。登録情報データベース114の各エントリは、1つ又は複数の印刷デバイスのそれぞれのグループに対し登録されたサプライ品補充サービスのタイプを示す情報を含む。
より一般的には、プリンタ登録エンジン102は、コンポーネント登録サービスと置き換えることができる。コンポーネント登録サービスは、クライアントコンピュータ106が、1以上のデバイスのそれぞれのグループについて、複数の異なるタイプのコンポーネント補充サービスのうちの1つを選択することを可能にするものである。
イベント処理ルールエンジン104は、印刷デバイス(複数の場合もある)110(又はより一般的には、1つ又は複数のデバイス)に関係するイベント(116)を受信することができる。イベント116は、低補充状態(例えば、印刷デバイス110のインクカートリッジ又はトナーカートリッジのインク又はトナーの少ない状態)の検出に応じてトリガされ得るものである。低補充状態の検出は、各印刷デバイス110内の監視システム(不図示)によって実行することもできるし、又は印刷デバイス(複数の場合もある)110の外部で実施することもできる。
イベント116に応じて、イベント処理ルールエンジン104は、ルールセット118(1つ又は複数のルールを含む)にアクセスし、イベント116に応じて取るアクションを決定する。また、イベント処理ルールエンジン104は、登録情報データベース114にアクセスし、イベント116をトリガした印刷デバイス110が登録されているサプライ品補充サービスのタイプを決定(又は特定)する。ルールセット118は、サプライ品補充サービスの複数のタイプの各々について、イベント116に応じて取るべきアクションを定めたものである。
印刷デバイス(複数の場合もある)110について契約ベースのサプライ品補充サービスが登録されている場合、ルールセット118は、イベント116に応じて取るアクションが、交換サプライ品をオンラインで注文するように顧客に勧めるアラートを顧客に送信することなく、交換サプライ品を自動的に注文することであるということを指定することができる。代わりに、交換サプライ品が自動的に注文されたことを示す通知(例えば、ウェブページ、電子メール等)を顧客に送信することができる。この通知は、注文された交換サプライ品に関する更なる情報を含むことができる。他方、印刷デバイス(複数の場合もある)110について登録されているサプライ品補充サービスが直接購入サービスである場合、ルールセット118は、低補充状態に関するアラートを顧客に送信すべきであることを指定することができる。このアラートは、交換サプライ品を注文するためのウェブサイトに顧客をナビゲートするための、顧客によって選択可能なリンクを含むことができる。
イベント処理ルールエンジン104によって用いられるルールセット118は、ポータル(不図示)等によって設定可能とすることができる。ポータルは、管理者又は他のユーザがイベント処理ルールエンジン104にアクセスしてルールセット118を変更することを可能にするものである。
上記の例において、イベント116は、低補充状態に関するイベントであると想定される。他の例では、イベント116は異なるイベントとすることができる。例として、そのような異なるイベントは、コンポーネントの予測寿命(例えば、コンポーネントが寿命の終わりに近づいている)に関するイベント、コンポーネントの設置に関するイベント、コンポーネントの取外しに関するイベント、コンポーネントの摩耗に関するイベント、コンポーネントの不良又は故障に関するイベント、設置されたコンポーネントのブランドを示すイベント(例えば、設置されたインクカートリッジ又はトナーカートリッジが特定のベンダからの純正カートリッジであるか否か)等を含むことができる。
サプライ品補充に関係するアクションを指定すること(例えば、交換サプライ品を注文するためのウェブサイトへのリンクを含むアラートを提供すること、交換サプライ品を自動的に注文すること、又は交換サプライ品が自動的に注文されたことの通知を提供すること)に加えて、ルールセット118は他のタイプのアクションも指定することができる。
例えば、ルールセット118によって指定することができるアクションは、顧客ロイヤルティプログラムに関係付けることができる。イベントが、特定のベンダからの交換サプライ品が注文されたことを示す場合、ルールセット118は、顧客のアカウントが、交換サプライ品の購入を反映するように更新されること(例えば、アワードポイントを増やす、将来の商品又はサービスの購入に対しディスカウントを与える等)を指定することができる。
別の例として、顧客のアカウントは、特定のベンダからの交換サプライ品が注文されたときに、イベント処理ルールエンジン104が関与することなく、バックグラウンドで更新される。その一方で、この場合、特定のベンダの交換サプライ品が注文されたことを示すイベントが、顧客へのロイヤルティプログラムに関する更新情報の送信等の異なるアクションをトリガすることができることをルールセット118が指定することができる。
他の例として、ルールセット118は、イベントに応じてマーケティングメッセージを顧客に提供することができることを指定することができる。マーケティングメッセージは、商品又はサービスを宣伝する情報を含むこともできるし、商品又はサービスを購入するためのインセンティブ(例えばディスカウント)を顧客に提供することもできる。マーケティングメッセージは、顧客のロケーション、顧客による印刷デバイスの使用、顧客のプロフィール(例えば、年齢、職業等)及び他の判断基準を含む、様々な判断基準に基づいてカスタマイズすることができる。また、マーケティングメッセージは、顧客があるタイプのサプライ品補充サービス(例えば、直接購入サービス)から別のタイプのサプライ品補充サービス(例えば、契約ベースのサービス)に切り換えることも奨励することができる。
印刷デバイスが特定のサプライ品補充サービスに既に登録されているか否かを判断するために、プリンタ登録エンジン102にアクセスすることができる。プリンタ登録エンジン102が、(登録情報データベース114に基づいて)印刷デバイスが特定のサプライ品補充サービスに既に登録されていることを示す場合、クライアントコンピュータ106は、他のタイプのサプライ品補充サービスの利用可能性の広告を抑えることができる。あるいは、クライアントコンピュータ106は、印刷デバイスが既に特定のサプライ品補充サービスに登録されていることを示すことができ、顧客が異なるサプライ品補充サービスに変更するためのオプションも提示することができる。
幾つかの実施形態では、プリンタ登録エンジン102は競合管理(contention management)も提供することができる。通常、印刷デバイスは、1つのタイプのサプライ品補充サービスにのみ登録されるべきである。クライアントコンピュータ106が、同じ印刷デバイスを別のタイプのサプライ品補充サービスに登録しようとする場合、プリンタ登録エンジン102は、幾つかの方式のうちの1つにおいて後続の登録要求を処理することができる。第1の方式において、プリンタ登録エンジン102は、クライアントコンピュータ106に、後続の登録要求が印刷デバイスの以前の登録と対立していることを単に通知することができる。あるいは、プリンタ登録エンジン102は、後続の登録要求を拒否することができるが、現在登録されているサプライ品補充サービスに登録解除命令を与えて、顧客が以前のサプライ品補充サービスを登録解除することを可能にし、印刷デバイスについて異なるサプライ品補充サービスを登録できるようにすることができる。
図2は、幾つかの実施形態による、クラウドシステム100によって実行することができるプロセスの流れ図である。クラウドシステム100は、少なくとも1つの印刷デバイス(例えば、印刷デバイス110)に関係するイベント(例えば、図1のイベント116)を受信する(202)。クラウドシステム100は、図1の登録情報データベース114にアクセスすること等によって、少なくとも1つの印刷デバイスが登録されているサービスタイプを特定する(204)。
クラウドシステム100は、イベント及び特定されたサービスタイプに応じて取るべきアクションを決定する(206)。この決定は、複数のサービスタイプの各々について、イベントに応じて取るべきアクションを定めた(図1のルールセット118内の)少なくとも1つのルールの適用に基づく。
図3は、代替的な実施態様による、クラウドシステム100によって実行することができるプロセスの流れ図である。クラウドシステム100は、少なくとも1つのデバイスのための少なくとも1つのコンポーネントに関するイベントを受信する(302)。クラウドシステム100は、少なくとも1つのデバイスが登録されているコンポーネント補充サービスのタイプを特定する(304)。
クラウドシステム100は、イベントと、特定されたコンポーネント補充サービスのタイプとに応じて、少なくとも1つのコンポーネントの補充に関するアクションを決定する(306)。この決定は、コンポーネント補充サービスの複数のタイプの各々について、イベントに応じて取るべきアクションを定めた少なくとも1つのルールの適用に基づく。
図4は、更なる実施形態による例示的な構成の説明図である。例示的な構成は、クラウドシステム400を備えている。クラウドシステム400は、図1のクラウドシステム100に類似しているが、クラウドシステム400がリダイレクタエンジン404を更に備えているという点において異なる。リダイレクタエンジン404は、先に説明したように、エンジン404に関係する本明細書において説明する機能を実施するための電子回路又はハードウェア及びプログラミングの任意の組合せを含むことができる。
図4は、クライアントコンピュータ106及び/又は印刷デバイス110等の顧客環境402において展開(deploy)することができるプリントソフトウェア406及び408も示している。プリントソフトウェア406及び408は、機械可読命令を含むことができる。「プリントソフトウェア」が参照されているが、機械可読命令はファームウェアとして実施することもできることに留意されたい。
プリントソフトウェアは、新しいプリントソフトウェア406及びレガシープリントソフトウェア408を含む。「新しい」プリントソフトウェア406は、クラウドシステム400のプリント登録エンジン102及びイベント処理ルールエンジン104とインタラクトすることができるソフトウェア(クライアントコンピュータ106及び/又は印刷デバイス110において展開することができる)を指すものである。例えば、新しいプリントソフトウェア406は、プリンタ登録エンジン102とインタラクトして、選択のためにどのサプライ品補充サービスを宣伝するかを決定することができる。別の例では、新しいプリントソフトウェア406は、イベント処理ルールエンジン104とインタラクトして、イベントに応じて取るアクションを決定することが可能である。
「レガシー」プリントソフトウェア408は、プリンタ登録エンジン102又はイベント処理ルールエンジン104のいずれか又は双方とインタラクトするように設計されていないソフトウェアを指すものである。例えば、レガシープリントソフトウェア408は、印刷デバイスの低補充状態に応じてアラートを生成することができる。このアラートは、交換サプライ品のオンライン注文のためのウェブサイトへのリンクを含むことができる。レガシープリントソフトウェア408は、印刷デバイスのために直接購入サービスが登録されていることを前提としている。しかし、印刷デバイスが実際は別のタイプのサプライ品補充サービスに登録されている場合、レガシープリントソフトウェア408は、取るべき別のアクションを特定するためにイベント処理ルールエンジン104と直接インタラクトすることができない。
幾つかの実施態様によれば、クラウドシステム内のリダイレクタエンジン404は、レガシープリントソフトウェア408とイベント処理ルールエンジン104との間の橋渡しをすることができる。また、リダイレクタエンジン404は、レガシープリントソフトウェア408とプリンタ登録エンジン102との間の橋渡しをすることができる。
リダイレクタエンジン404は、印刷デバイスの低補充状態に関してレガシープリントソフトウェア408からアラートを受信することができる。例えば、低補充状態を示すメッセージに含まれるリンクをユーザがクリックしたときに、アラートをトリガすることができる。リンクは、リダイレクタエンジン404に対応する統一資源位置指定子(uniform resource locator, URL)を含むことができる。アラートは、リンクのクリックによって生成されるメッセージとすることができ、メッセージはリダイレクタエンジンに送られる。これに応じて、リダイレクタエンジン404は、イベント処理ルールエンジン104とインタラクトして、印刷デバイスのためにいずれのタイプのサプライ品補充サービスが登録されているかに基づいて、イベントに応じて取るべき適切なアクションを決定することができる。
図5は、1つのコンピュータ、又は複数のコンピュータの分散配置を表すことのできる、幾つかの実施態様による例示的なコンピュータシステム500のブロック図である。コンピュータシステム500は、様々な機械可読命令を記憶した機械可読記憶媒体508を備えている。この機械可読命令は、実行されたときに、それぞれプリンタ登録エンジン102、イベント処理ルールエンジン104及びリダイレクタエンジン404に関して先に説明した機能を実施するためのプリンタ登録命令502、イベント処理ルール命令503及びリダイレクタ命令504を含む。
機械可読命令502〜504は、ネットワークインタフェース506及び機械可読記憶媒体508に接続することができる1以上のプロセッサ505において実行可能である。プロセッサは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プロセッサモジュール又はサブシステム、プログラマブル集積回路、プログラムマブルゲートアレイ又は別の制御又はコンピューティングデバイスを含むことができる。ネットワークインタフェース506は、コンピュータシステム500が、ネットワーク108等のネットワークを介して通信することを可能にする。記憶媒体(又は複数の記憶媒体)508は、登録情報データベース114及びルールセット118等の様々な情報を記憶することができる。
本明細書において、「機械可読記憶媒体」は、実行可能命令、データ等の情報を含むか又は記憶する任意の電子、磁気、光又は他の物理的記憶装置とすることができる。例えば、本明細書に記載の機械可読記憶媒体は、種々の形態のメモリを含むことができる。この種々の形態のメモリには、ダイナミックランダムアクセスメモリ又はスタティックランダムアクセスメモリ(DRAM又はSRAM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、及びフラッシュメモリ等の半導体メモリデバイス;固定ディスク、フロッピーディスク、及び着脱可能ディスク等の磁気ディスク;テープを含む他の磁気媒体;コンパクトディスク(CD)若しくはデジタルビデオディスク(DVD)等の光媒体;又は他のタイプの記憶デバイスが含まれる。先に説明した命令は、1つのコンピュータ可読記憶媒体又はマシン可読記憶媒体上に設けることもできるし、代替的には、複数のノードを有する可能性がある大規模システム内に分散された複数のコンピュータ可読記憶媒体又はマシン可読記憶媒体上に設けることもできることに留意されたい。そのような単数又は複数のコンピュータ可読記憶媒体又はマシン可読記憶媒体は、物品(又は製造物品)の一部分とみなされる。物品又は製造物品は、任意の製造された単一の構成要素又は複数の構成要素を指すことができる。この単数又は複数の記憶媒体は、機械可読命令を実行するマシンに位置することもできるし、機械可読命令を実行のためにネットワークを介してそこからダウンロードすることができるリモートサイトに位置することもできる。さらに、本明細書に記載の任意のマシン可読記憶媒体は、非一時的なもの(non-transitory)とすることができる。
本説明において、本明細書に開示した主題の理解を提供するために、多数の詳細が述べられている。しかし、実施態様は、これらの詳細の一部がなくても実施され得る。他の実施態様は、上記で論述した詳細からの変更及び変形を含み得る。添付の特許請求の範囲はそのような変更及び変形を包含することが意図されている。