JP2007319822A - 材料塗布装置及び材料塗布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】材料の塗布開始領域と塗布終了領域との接合部の高さ精度を改善し、ビードの全域におけるシール性を良好に維持することのできる材料塗布装置及び材料塗布方法を提供すること。
【解決手段】先端に粘性材料Mの吐出口48を備えているとともに、この吐出口48に連なる開口部49を外周に備えたノズル32と、このノズル32の外周側に位置するとともに、当該ノズル32に対して軸線方向に相対移動可能な管状部材34とを含んで材料塗布装置10が構成されている。ノズル32は開口部49が後向きとなる状態でワークWに対して相対移動し、吐出口48と開口部49から粘性材料Mを吐出して平面視略閉ループ状の軌跡に沿ってビード状に塗布する。ノズル32が粘性材料Mの塗布開始領域に戻って塗布終了位置に到達したときに材料の吐出が停止するとともに、管状部材34が前記開口部49を閉塞する。
【選択図】図1

Description

本発明は材料塗布装置及び材料塗布方法に係り、更に詳しくは、材料の塗布によって形成されるビードの高さを十分に確保することができとともに、平面視略閉ループ状に粘性材料を塗布する際に、塗布開始領域と終了領域との接合部を精度よく形成することのできる材料塗布装置及び材料塗布方法に関する。
従来より、シリコーン樹脂等の粘性材料をノズルの先端から吐出し、これをワークの被塗布面に連続的に塗布する材料塗布装置が知られている。この種の材料塗布装置は、塗布開始位置で材料をノズル先端から吐出するとともに、当該ノズルをワークに対して相対移動させて塗布開始位置に戻ることで閉ループの軌跡に沿ってビード状に材料塗布を行うことができる。
前記ノズルは、先端に吐出口を設けたものが一般的であるが、このタイプのノズルは、塗布された材料すなわちビードの幅に対して高さが小さい扁平型の断面形状となるのが通常となっている。そのため、ビードの高さ方向における変形量を十分に確保することが困難となり、シール材として利用された場合のシール性は、必ずしも十分なものとはなっていない。
そこで、例えば、特許文献1に記載されるように、ビードの幅に対して高さを十分に確保するためのノズル構造が提案されている。
特開2001−182836号公報
特許文献1に記載されたノズルは、先端に位置する吐出口と、外周側に位置するとともに前記吐出口に連なる開口部とを備え、前記吐出口と開口部から材料を吐出させることで、当該開口部の高さに応じた高さを有するビードの形成が可能となっている。
しかしながら、このような開口部を形成したノズルにあっては、塗布開始位置から閉ループの軌跡に沿ってノズルを移動させて前記塗布開始位置にノズルを戻したときに、ビードの接合部に段差が表れてしまう傾向が強く、シール性能が部分的に異なってしまう、という不都合を招来する。
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、材料の塗布開始領域及び終了領域の接合部の高さ精度を改善し、ビードの全域におけるシール性を良好に維持することのできる材料塗布装置及び材料塗布方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、粘性材料をノズル先端から吐出してワークの被塗布面に塗布する材料塗布装置において、
前記ノズルは、当該ノズル先端に位置する吐出口と、ノズルの外周側に位置して前記吐出口と共に粘性材料を吐出する開口部とを備え、
前記開口部は、開閉手段を介して開閉可能に設けられ、という構成を採っている。
本発明において、前記開閉手段は、前記ノズルと同一軸線方向に延びる管状部材を含み、当該管状部材をノズルに対して相対移動させることで前記開口部が開閉可能に設けられる、という構成を採っている。
また、前記開口部は、前記吐出口に連なるスリット状をなし、当該開口部の高さは、前記吐出口の直径若しくは幅よりも大きく設定される、という構成を採ることが好ましい。
更に、本発明は、先端に粘性材料の吐出口を備えているとともに、外周側に前記吐出口と共に粘性材料を吐出する開口部を備えたノズルと、前記開口部の開閉を行う開閉手段とを含む材料塗布装置を用い、前記ノズルとワークとを相対移動させることで平面視略閉ループ状の軌跡に沿って粘性材料をビード状に塗布する材料塗布方法において、
前記開口部が前記相対移動方向に対して後向きとなる状態で前記ノズルを移動させて前記吐出口及び開口部から粘性材料を吐出し、
前記ノズルが材料の塗布開始位置に戻る塗布終了位置に到達する際に、前記開閉手段を介して前記開口部を閉塞する、という方法を採っている。
前記方法において、前記材料の塗布を開始する際に、前記開口部の開口面積が次第に大きくなるように制御される一方、
前記材料の塗布を終了する際に、前記開口部の開口面積が次第に小さくなるように制御され、
前記材料の塗布が完全に終了するときに、前記開口部が閉塞される、という方法を採るとよい。
本発明によれば、ノズル先端部の外周側に開口部を設けて吐出口と共に材料を吐出する構成を採用していることで、開口部の高さに応じて材料の塗布高さを確保することが可能となる。また、開口部が開閉可能に設けられていることにより、閉ループの軌跡に沿って粘性材料を塗布して当該粘性材料の塗布を終了する際に、前記開口部を閉塞することが可能となり、材料塗布開始位置と終了位置との接合部に段差を生じさせることがない。
また、開口部の開閉を行う手段が管状部材により構成されているため、例えば、当該管状部材をノズルの軸線方向に沿って相対移動させることで、開口部の開閉が容易に行えるとともに、開口部が表出する高さを少しずつ変化させて開口面積を調整することが容易となる。
更に、材料の塗布を開始する際に開口部の開口面積を次第に大きくする一方、材料の塗布を終了する際に開口部の開口面積を次第に小さくする塗布方法により、材料塗布開始位置と終了位置との領域間におけるビードの繋ぎ目を滑らかにして高さを均一に保つことが可能となる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1には、本実施形態に係る材料塗布装置の概略正面図が示され、図2には、一部を省略した右側面図が示されている。これらの図において、材料塗布装置10は、テーブルTの上面に支持されたワークWの上部領域に配置されている。この材料塗布装置10は、粘性材料Mを収容するシリンジ11と、このシリンジ11の下部に設けられた上部軸受12及び下部軸受13と、下部軸受13の下方に位置する塗布ヘッド14とを含む塗布ユニット15と、この塗布ユニット15を支持するバックパネル16を介して当該塗布ユニットを変位させて前記ワークWに対して相対移動させる移動装置17とを備えて構成されている。前記テーブルTは、本実施形態ではY軸方向(図2参照)に移動可能に設けられており、前記塗布ユニット15は前記移動装置17を介してX、Z軸方向(図1参照)に移動可能に設けられている。
前記シリンジ11は、前記バックパネル16の前面側(図2中左側)に位置する上下二箇所の取付具18を介して支持されている。このシリンジ11の下端部には材料供給管20が接続されており、当該材料供給管20は、前記バックパネル16に固定された上部軸受12及び下部軸受13を通って下方に延び、その下端部領域に、前記塗布ヘッド14が位置するようになっている。前記上部軸受12及び下部軸受13の間において、前記材料供給管20回りにプーリ21が配置されている一方、シリンジ11の下部側方にモータM1が配置されている。モータM1の出力軸22には、駆動プーリ23が固定されており、当該駆動プーリ23と前記プーリ21との間にタイミングベルト25が巻装され、これにより、前記材料供給管20の下方側が周方向に回転可能に設けられて前記塗布ヘッド14が回転可能となっている。
前記塗布ヘッド14は、図3及び図4に示されるように、上部が開放した管状をなすアウターケース30と、このアウターケース30に受容されたインナーケース31と、当該インナーケース31の下部中央に支持されたノズル32と、前記アウターケース30の下部中央に支持されて前記ノズル32の外周側に位置するように組み合わされる開閉手段としての管状部材34とを備えて構成されている。ここで、アウターケース30とインナーケース31との間には、コイルばね35が配置されており、当該コイルばね35により、アウターケース30は、インナーケース31に対して下方に付勢されている。
前記アウターケース30は、底部30Aと、当該底部30Aの外周から上方に連なる周壁部30Bとを含む。底部30Aの中央部には、前記ノズル32と管状部材34を上下に貫通させるための通路穴36を備えている一方、周壁部30Bの上部外周面には横断面形状が略コ字状に設けられたガイド溝37が形成されている。ガイド溝37内には、後述する揺動機構38(図1参照)を構成するコロ39が位置するように設けられ、当該コロ39の軸線位置が上下に変位することにより、前記ノズル32と管状部材34は相互にテレスコピックな関係で相対移動可能となっている。
前記インナーケース31は、その中央部に上下方向に沿う貫通穴40を備え、当該貫通穴40内に前記材料供給管20の下部領域が挿入されている。ここで、材料供給管20の外周面には周溝20Aが形成されており、当該周溝20Aに、インナーケース31の径方向に向かって挿入されたねじ42の先端が位置するように設けられ、これにより、材料供給管20は、インナーケース31に固定される。また、貫通穴40の下部には、内径を小さくした段部43が形成されており、当該段部43にノズル32の上部に形成された段付きフランジ部44が着座して係合するとともに、当該フランジ部44と材料供給管20との間にOリング45が介装されている。
また、前記インナーケース31には、上下に貫通するボルト46が配置されている。このボルト46の下部はアウターケース30の底部30Aを貫通して下方に延びて突出し、当該突出した領域にナット47を締め付けることにより、アウターケース30とインナーケース31は、図3中上下方向に相対移動可能に設けられる一方、それらの相対回転が規制されるようになっている。
前記ノズル32は、図5及び図6に示されるように、当該ノズル32の軸線に対して略直交する面内で開口する吐出口48と、ノズル32の先端部すなわち下端部の外周側に設けられて前記吐出口48に連なるスリット状の開口部49とを備えた形状とされている。図6に示されるように、開口部49の高さHは、吐出口48の直径若しくは幅Dよりも大きい寸法に設定されており、これにより、ワークWの上面に材料Mを塗布したときのビードの幅よりも高さが高いビード形状が得られるようになっている。因みに、特に限定されるものではないが、本実施形態における吐出口48の直径Dは略0.9mmであり、前記開口部49の高さHは、略1.5mmに設けられている。また、開口部49のスリット幅は、前記直径Dに略対応する寸法に設定されている。
前記管状部材34は、図3及び図4に示されるように、上端部に鍔部52を備えているとともに、中間外周面にねじ部53を備えた形状に設けられている。鍔部52は、前記通路穴36の上部外周部に着座した状態で、前記ねじ部53にナット54を締付固定することにより、アウターケース30に固定される。
前記揺動機構38は、前記下部軸受13に連結された支持体60を介して支持されている。支持体60は、図2に示されるように、下部軸受13の同図中左右二箇所に位置する一対の軸受プレート62と、これら軸受プレート62の上部に固定された板状の載置台63とにより構成されている。揺動機構38は、前記載置台63に支持されたアクチュエータ65と、当該アクチュエータ65の下部から下方に突出するピストンロッド66の先端に取り付けられた連結部材67を介して連結された揺動フレーム68とを含む。この揺動フレーム68は、前記一対の軸受プレート62の下端部間に延びる支持軸69を揺動中心として支持された一対の細長い揺動板70と、これら揺動板70の一端部(図1中右端部)間に位置して前記連結部材67の下端側に連結される連結軸71と、各揺動板70の他端となる自由端にそれぞれ回転可能に支持されたコロ39とにより構成されている。コロ39は、前記アウターケース30の外周に設けられたガイド溝37内に位置し、当該ガイド溝37を形成する上部フランジ37Aの下面に接するように設けられている。従って、ピストンロッド66が進退して揺動板70の前記自由端が上下に揺動することに伴ってアウターケース30が上下に移動することとなり、当該アウターケース30に固定されている管状部材36が上下に移動することで、ノズル32の開口部49が開閉制御されることとなる。
前記移動機構17は、図1及び図2に示されるように、前記バックパネル16を支持するZ軸シリンダ75と、当該Z軸シリンダ75をX軸方向に移動可能に支持するX軸レール76とにより構成されている。Z軸シリンダ75は、下方に突出するピストンロッド77を含み、当該ピストンロッド77及び前記バックパネル16は連結アーム78を介して相互に連結され、これにより、バックパネル16が昇降することで当該バックパネル16に支持された塗布ユニット15が全体的に昇降可能となっている。また、X軸レール76は、当該レールの両端側に位置する図示しない一対の支柱間に支持されて略門型フレーム形状をなすようになっている。従って、前記ワークWを支持するテーブルTがY軸方向に移動可能に設けられた構成と併せて、前記ノズル32とワークWは、X、Y、Z軸の直交三軸方向に移動可能となる。なお、前記Z軸シリンダ75は、例えば、モータ及びスクリュー形式としてもよい。
なお、図1中、符号80は、アウターケース30の上下方向位置を検出するためのセンサであり、当該センサ80により、材料塗布装置10を動作制御する際における管状部材34の初期位置を検出するようになっている。
次に、本実施形態における材料Mの塗布方法について、図7ないし図13をも参照しながら説明する。
ここでは、テーブルTに支持されたワークWの被塗布面(上面)に粘性材料Mを閉ループ状に塗布する軌跡が予めティーチングされているものとし、シリンジ11内の粘性材料Mは、図示しない加圧装置を介して一定の吐出圧力が付与され、塗布開始及び停止のON−OFF信号に対応して圧力調整弁が開閉制御されるものとする。
塗布開始信号が付与されることにより、塗布ヘッド14は、ワークWの上面側における塗布開始位置に移動する(図7参照)。なお、図7において、ノズル32の先端(下端)は、ワークWに接している状態で示されているが、実際には、一定の隙間を形成する状態となる。この際、開口部49は全開とせずに、略下半部領域が開放する開口面積となる程度に管状部材34が位置設定される。
粘性材料Mが吐出口48と開口部49から吐出されると同時に、塗布ユニット15が移動装置17を介して所定の移動軌跡に沿って移動する。この際、ノズル32は、開口部49が移動方向に対して後ろ向きとなる状態で移動することとなる。また、塗布ユニット15はZ軸シリンダ75の駆動によって次第に上昇して塗布ヘッド14を上昇させ、粘性材料Mによって形成されるビードBの塗布開始領域の上面が傾斜面Sとなるように保たれる(図8参照)。
図8に示される位置から前記移動軌跡に向かってノズル32が移動する際に、前述した揺動機構38のアクチュエータ64が作動し、コロ39の軸線位置を次第に上昇させて管状部材34の位置をノズル32に対して上昇させ、これにより、開口部49が全開状態となる(図9参照)。
以後、ノズル32及び管状部材34は、同一高さ位置を維持した状態で、ワークWの被塗布面に閉ループ状となるビードBを形成するように移動して塗布開始位置に向かう(図10、図11参照)。次いで、図12に示されるように、前記傾斜面Sに沿うように、ノズル32及び管状部材34の位置が次第に上昇すると同時に、管状部材34がノズル32に対して相対的に下降して開口部49を上部から次第に閉塞し、図13に示されるように、前記傾斜面Sの領域を通過するときに開口部49を完全に閉塞して粘性材料Mの吐出を停止し、これと略同時にノズル32及び管状部材34の下端がビードBから離間することとなる。
従って、このような実施形態によれば、粘性材料MをワークWの被塗布面に塗布して閉ループの軌跡に沿うように材料Mの塗布を行う際に、塗布開始位置と塗布終了位置の接合部に段差を生じさせることなくビードBを形成することが可能となり、全領域におけるシール性能の均一化を図ることが可能となる。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施の形態に対し、形状、材料、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それら形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、開閉手段を構成する管状部材34が上下方向に移動可能となる構成を採用したが、周方向に移動可能となる構成としてもよい。この場合、管状部材の外周に、ノズル32に形成した開口部49を上下方向に開閉するための切欠を形成すれば足りる。
また、テーブルTをY軸方向に移動させる構成を採用したが、移動装置17にY軸移動機構を設けて塗布ユニットを15をY軸方向にも移動させる構成を採用してもよい。
更に、前記開口部49は、図示構成例に限定されるものではない。例えば、前記実施形態の図示例では、反転U字状に表れる形状としているが、鋭角二等辺三角形の頂点部をアール曲面部として当該アール曲面部が上端側に位置する開口形状としたり、或いは他の三角形、だるま状の開口部として種々の断面形状となるビードを形成できるようにしてもよい。
本実施形態に係る材料塗布装置の全体構成を示す概略正面図。 図1の右側面図。 ノズルの開口部が開放した状態を示す塗布ヘッドの概略断面図。 ノズルの開口部が閉塞した状態を示す塗布ヘッドの概略断面図。 ノズル及び管状部材の要部概略斜視図。 (A)は、管状部材からノズル先端側が突出した状態を示す説明図、(B)は、(A)の底面図、(C)は、(A)の右側面図。 塗布動作を開始する初期位置を示す説明図。 材料の塗布が開始された直後を示す説明図。 図8の塗布状態よりも更に塗布が進んだ状態を示す説明図。 ノズル及び管状部材の先端位置が一定に保たれた状態で塗布が行われている中間状態を示す説明図。 塗布開始位置にノズルが戻る状態を示す説明図。 図11に示す状態よりも更に塗布が進行した状態を示す説明図。 塗布が完全に終了した状態を示す説明図。
符号の説明
10 材料塗布装置
32 ノズル
34 管状部材(開閉手段)
48 吐出口
49 開口部
B ビード
M 粘性材料
W ワーク

Claims (5)

  1. 粘性材料をノズル先端から吐出してワークの被塗布面に塗布する材料塗布装置において、
    前記ノズルは、当該ノズル先端に位置する吐出口と、ノズルの外周側に位置して前記吐出口と共に粘性材料を吐出する開口部とを備え、
    前記開口部は、開閉手段を介して開閉可能に設けられていることを特徴とする材料塗布装置。
  2. 前記開閉手段は、前記ノズルと同一軸線方向に延びる管状部材を含み、当該管状部材をノズルに対して相対移動させることで前記開口部が開閉可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の材料塗布装置。
  3. 前記開口部は、前記吐出口に連なるスリット状をなし、当該開口部の高さは、前記吐出口の直径若しくは幅よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の材料塗布装置。
  4. 先端に粘性材料の吐出口を備えているとともに、外周側に前記吐出口と共に粘性材料を吐出する開口部を備えたノズルと、前記開口部の開閉を行う開閉手段とを含む材料塗布装置を用い、前記ノズルとワークとを相対移動させることで平面視略閉ループ状の軌跡に沿って粘性材料をビード状に塗布する材料塗布方法において、
    前記開口部が前記相対移動方向に対して後向きとなる状態で前記ノズルを移動させて前記吐出口及び開口部から粘性材料を吐出し、
    前記ノズルが材料の塗布開始位置に戻る塗布終了位置に到達する際に、前記開閉手段を介して前記開口部を閉塞することを特徴とする材料塗布方法。
  5. 前記材料の塗布を開始する際に、前記開口部の開口面積が次第に大きくなるように制御される一方、
    前記材料の塗布を終了する際に、前記開口部の開口面積が次第に小さくなるように制御され、
    前記材料の塗布が完全に終了するときに、前記開口部が閉塞されることを特徴とする請求項4記載の材料塗布方法。
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