JP2007318293A - 投写装置、画像表示システム、プログラムおよび情報記憶媒体 - Google Patents

投写装置、画像表示システム、プログラムおよび情報記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザーがより短時間かつ適切に自分の好みの明るさと色になるように画像を調整することが可能な投写装置等を提供すること。
【解決手段】プロジェクタ10が、画像の明るさおよび色差をユーザーに調整させるための調整画像を生成する調整画像生成部120と、ユーザーによる操作情報を入力する入力部110と、前記操作情報に基づき、前記明るさの調整値を示す明るさ調整情報と、前記色差の調整値を示す色差調整情報とを生成する調整情報生成部120と、前記明るさ調整情報と、前記色差調整情報とに基づき、画像の明るさおよび色を調整する調整部160とを含んで構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、投写装置、画像表示システム、プログラムおよび情報記憶媒体に関する。
複数台のプロジェクタを用いて画像を投写する場合、各画像の明るさや色が異なると画像の観察者に違和感を与えてしまう。このような場合、各画像の明るさや色が同じになるように各プロジェクタを調整する必要がある。
例えば、特許文献1では、液晶プロジェクタを2台以上組み合わせて投写するとともに、輝度センサーを用いて各液晶プロジェクタの投写光の輝度値を検出し、基準プロジェクタの輝度値と最低輝度値の差異に基づいて各液晶プロジェクタの投写光の輝度値を補正することが記載されている。
また、特許文献1のようにセンサーを用いる手法だけでなく、ユーザーが調整する手法も存在している。
例えば、特許文献2では、ユーザーが階調、色相、彩度のいずれかのパラメータを調整するための調整画像を表示し、設定された各パラメータの調整値に基づいてルックアップテーブルを調整し、当該ルックアップテーブルを用いて画像データに対して色補正処理を施す画像処理装置が記載されている。
また、特許文献2の図5〜図7に記載されているように、従来の調整手法は、R、G、B、C、M、Yといった色ごとに階調、色相、彩度を個別に調整する手法であった。
特開平10−90645号公報 特開2005−90645号公報
しかし、特許文献1のようにセンサーを用いる手法の場合、画像の明るさと色をユーザーの好みに合わせて調整することは困難である。
また、特許文献2のように手動で調整する手法では、例えば、Gの色相を変化させた場合、色相だけでなく階調(明るさ)も変化してしまうため、明るさを変えずに色相だけを変化させることは困難であった。
また、従来の手法では、色相を変えずに明るさだけを調整することは困難であった。例えば、一般的なユーザーは、色相を変えずに明るさだけを調整するためにはRGBすべてを同じ量だけ調整しなければならないといった知識を有していない。このため、特許文献2のように色ごとに調整する手法では、ユーザーは、自分の好みの明るさと色になるように画像を調整することは困難であった。特に、ユーザーは、複数台のプロジェクタを用いて画像を投写する場合、各プロジェクタの画像を自分の好みの明るさと色になるように調整するために多大な時間が必要であった。
本発明の目的は、ユーザーがより短時間かつ適切に自分の好みの明るさと色になるように画像を調整することが可能な投写装置、画像表示システム、プログラムおよび情報記憶媒体を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る投写装置は、
画像の明るさおよび色差をユーザーに調整させるための調整画像を生成する調整画像生成部と、
ユーザーによる操作情報を入力する入力部と、
前記操作情報に基づき、前記明るさの調整値を示す明るさ調整情報と、前記色差の調整値を示す色差調整情報とを生成する調整情報生成部と、
前記明るさ調整情報と、前記色差調整情報とに基づき、画像の明るさおよび色を調整する調整部と、
を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る画像表示システムは、上記投写装置を複数台用いて並列投写することを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、
投写装置の有するコンピュータを、
画像の明るさおよび色差をユーザーに調整させるための調整画像を生成する調整画像生成部と、
ユーザーによる操作情報を入力する入力部と、
前記操作情報に基づき、前記明るさの調整値を示す明るさ調整情報と、前記色差の調整値を示す色差調整情報とを生成する調整情報生成部と、
前記明るさ調整情報と、前記色差調整情報とに基づき、画像の明るさおよび色を調整する調整部として機能させることを特徴とする。
また、本発明に係る情報記憶媒体は、
コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、
上記プログラムを記憶したことを特徴とする。
本発明によれば、投写装置等は、ユーザーによる明るさと色差の調整指示に応じて画像の明るさと色を調整することができる。これにより、ユーザーは、より短時間かつ適切に自分の好みの明るさと色になるように画像を調整することができる。
また、前記投写装置は、キャリブレーション画像に前記調整画像を重ねた合成画像を投写する投写部を含み、
前記投写部は、前記調整部によって調整が行われた場合、前記調整部によって調整された前記合成画像を投写してもよい。
これによれば、キャリブレーション画像が投写されることにより、ユーザーは、当該キャリブレーション画像を観察しながら調整することができるため、より短時間かつ適切に自分の好みの明るさと色になるように画像を調整することができる。
また、前記投写装置は、階調の異なる複数のキャリブレーション画像を生成するキャリブレーション画像生成部を含み、
前記調整画像生成部は、前記調整画像の一部として、前記キャリブレーション画像の階調をユーザーに選択させるための画像を生成し、
前記入力部は、前記階調の選択に関する情報を入力し、
前記キャリブレーション画像生成部は、前記階調の選択に関する情報に基づき、ユーザーによって選択された階調に応じたキャリブレーション画像を生成し、
前記投写装置は、当該キャリブレーション画像に前記調整画像を重ねて投写してもよい。
これによれば、投写装置等は、階調ごとの明るさと色を調整できるため、ユーザーは、より適切に自分の好みの明るさと色になるように画像を調整することができる。
また、前記色差は、緑と赤との色差および青と黄色との色差であってもよい。
緑と赤の組み合わせおよび青と黄色の組み合わせは、それぞれ、心理補色の関係にある。したがって、ユーザーは、例えば、複数の画像を対比しながら画像の色を調整する場合、心理補色を対比しながら調整でき、直感的に調整することができるため、より適切に自分の好みの明るさと色になるように画像を調整することができる。
また、前記画像表示システムは、
各投写装置を制御するためのリモートコントローラを含み、
前記リモートコントローラは、ユーザーの操作に基づき、前記操作情報を各投写装置の前記入力部に入力してもよい。
これによれば、ユーザーは、各プロジェクタを直接操作することなく、リモートコントローラを用いて調整できるため、より短時間に自分の好みの明るさと色になるように画像を調整することができる。
以下、本発明をプロジェクタに適用した場合を例に採り、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に示す実施例は、特許請求の範囲に記載された発明の内容を何ら限定するものではない。また、以下の実施例に示す構成の全てが、特許請求の範囲に記載された発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(画像表示システムの説明)
図1は、本実施例の画像表示状態を示す図である。
図1に示すように、本実施例では、ユーザーは、プロジェクタ10−1を用いて画像30−1をスクリーン20に投写し、プロジェクタ10−2を用いて画像30−2をスクリーン20に投写している。また、ユーザーは、リモコン(リモートコントローラ)40を用いて各プロジェクタ10を操作することができる。すなわち、本実施例の画像表示システムは、複数のプロジェクタ10−1、10−2とリモコン40とを含んで構成されている。なお、プロジェクタ10は、投写装置の一種である。
また、図1に示すように、画像30−1、30−2を並べて表示する場合または画像30−1の近くに画像30−2を表示する場合、画像30−1、30−2の色や明るさが相違すると画像の観察者に違和感を与えてしまう。
本実施例では、ユーザーが明るさと色差を調整することによって各プロジェクタ10から投写される画像30−1、30−2の明るさと色を調整することができるように、各プロジェクタ10が構成されている。
次に、このような機能を有するプロジェクタ10の機能ブロックについて説明する。
図2は、本実施例のプロジェクタ10の機能ブロックを示す図である。
プロジェクタ10は、ユーザーによる操作情報等を入力する入力部110と、操作情報に基づき、明るさの調整値を示す明るさ調整情報と、色差の調整値を示す色差調整情報を生成する調整情報生成部120と、階調の異なる複数のキャリブレーション画像を生成するキャリブレーション画像生成部130と、画像の明るさおよび色差をユーザーに調整させるための調整画像を生成する調整画像生成部140とを含んで構成されている。なお、本実施例では、調整画像はOSD(On Screen Display)画像である。
また、プロジェクタ10は、キャリブレーション画像に調整画像を重ねた合成画像を生成する合成画像生成部150と、明るさ調整情報と、色差調整情報とに基づき、画像の明るさおよび色を調整する調整部160と、調整部160によって調整された画像を投写する投写部190とを含んで構成されている。
なお、このような機能をプロジェクタ10に実装するためのハードウェアとしては、例えば、以下のものを適用できる。
例えば、入力部110としては、赤外入力ポート、RAM等、調整情報生成部120としては、CPU、RAM等、キャリブレーション画像生成部130、調整画像生成部140としては、ROM、画像処理回路等、合成画像生成部150としては、画像処理回路等、調整部160としては、RAM、画像処理回路等、投写部190としては、光源、液晶パネル、液晶駆動ドライバ等を適用できる。
また、これらの各部は、その一部または全部を、回路のようにハードウェア的に実装してもよいし、ドライバのようにソフトウェア的に実装してもよい。
さらに、調整情報生成部120等としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記憶した情報記憶媒体200からプログラムを読み取って調整情報生成部120等の機能をコンピュータに実装させてもよい。
このような情報記憶媒体200としては、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、ROM、RAM、HDD等を適用でき、そのプログラムの読み取り方式は接触方式であっても、非接触方式であってもよい。
また、情報記憶媒体200に代えて、上述した各機能を実装するためのプログラム等を、伝送路を介してホスト装置等からダウンロードすることによって上述した各機能を実装することも可能である。
(画像調整処理の流れの説明)
次に、これらの各部を用いた画像調整処理の流れについて説明する。
図3は、本実施例の画像調整処理の流れを示すフローチャートである。
ユーザーは、画像の調整を行う前に、各プロジェクタ10にIDを割り当てる(ステップS1)。より具体的には、例えば、ユーザーは、プロジェクタ10の操作パネルまたはリモコン40の「メニュー」ボタンを押す。プロジェクタ100は当該操作に応じて環境設定メニューを示す画像を投写する。ユーザーは、投写された環境設定メニューからリモコン40の操作等によって「拡張設定」->「マルチスクリーン」->「スクリーンID」の順番に選択する。入力部110は、当該操作情報を調整画像生成部140に出力する。
なお、環境設定メニューは、調整画像生成部140によって生成されるOSD画像の一種である。また、環境設定メニューは階層構造になっており、並列投写、すなわち、「マルチスクリーン」の場合、各プロジェクタ10にIDを割り当てるための「スクリーンID」のほか、画像の明るさと色を調整するための「画像補正」という設定項目もある。
調整画像生成部140は、割り当て可能なID(例えば、1〜9の整数値)の一覧を示す調整画像を生成し、投写部190は、当該調整画像を含む画像を投写する。
ユーザーは、リモコン40または操作パネルの上下キーを操作してIDを選択し、「決定」ボタンを押す。ユーザーによって決定されたIDを示す情報は、例えば、入力部110等に記憶される。
ユーザーは、リモコン40または操作パネルの「メニュー」ボタンを押して環境設定メニューを終了する。
以上の操作により、ユーザーは、操作対象のプロジェクタ10のリモコン受光部(入力部110)にリモコン40を向け、リモコン40の「数字」ボタンを押したまま、IDを示す番号ボタン(例えば、IDが2の場合は2)を押すことにより、当該IDのプロジェクタ10のみを操作することができる。すなわち、ユーザーは、1つのリモコン40で複数のプロジェクタ10を個別に操作することができる。
この機能は、例えば、入力部110がリモコン40からのIDを示す情報が記憶済みのIDと一致するかどうかを判定し、プロジェクタ10の操作可能状態と操作不能状態を切り替えることによって実現できる。
また、ユーザーは、操作対象のプロジェクタ10のリモコン受光部にリモコン40を向け、リモコン40の「数字」ボタンを押したまま、0を示す番号ボタンを押すことにより、すべてのプロジェクタ10を同時に操作することができる。
ユーザーは、すべてのプロジェクタ10を並列表示可能な状態に設置した後、各プロジェクタ10の画像の色と明るさを調整する操作を行う。
まず、ユーザーは、リモコン40の「メニュー」ボタンを押し、プロジェクタ10によって投写された環境設定メニューから「拡張設定」->「マルチスクリーン」->「画像補正」を選択する。入力部110は、当該操作情報をキャリブレーション画像生成部130と調整画像生成部140に出力する。
プロジェクタ10は、ユーザーによって選択された階調の調整レベルに応じて合成画像を投写する(ステップS2)。
図4は、本実施例の合成画像300を示す図である。
合成画像300は、キャリブレーション画像310と、OSD画像である調整画像320を含む。
ユーザーは、リモコン40の上下キーを操作することによって階調選択画像322、明るさ調整画像324、色差調整画像326、色差調整画像328、「戻る」のいずれかを選択することができる。例えば、図4に示す状態では、階調選択画像322が選択された状態になっている。
そして、ユーザーは、階調選択画像322を選択した状態でリモコン40の左右キーを操作することにより、階調の「調整レベル」を選択することができる。「調整レベル」は、例えば、階調1(黒)、階調2、階調3、階調4、階調5(白)の5階調である。キャリブレーション画像生成部130は、入力部110からの「調整レベル」の変更を示す情報に基づき、階調を変更したキャリブレーション画像310を生成する。なお、「調整レベル」の選択順序は任意である。また、キャリブレーション画像310は、白、黒、グレー等の単一色の画像である。
例えば、ユーザーが「調整レベル」で階調1(レベル1)を選択した場合、各プロジェクタ10から階調1のキャリブレーション画像310を含む合成画像300が投写される。ユーザーは、各合成画像300を見ながら明るさの調整を行う。
例えば、ユーザーは、レベル1(黒)を選択した場合、複数の合成画像300のうち最も明るい合成画像300の明るさになるように他の合成画像300の明るさを調整する。また、ユーザーは、レベル5(白)を選択した場合、複数の合成画像300のうち最も暗い合成画像300の明るさになるように他の合成画像300の明るさを調整する。これらは、いずれも明るさの調整の限界によるものである。なお、レベル2〜4の場合は、ユーザーは、中間の明るさの合成画像300に合わせて調整してもよい。また、ユーザーが比較を行う部分は合成画像300のうちのキャリブレーション画像310の部分である。
また、ユーザーは、明るさを調整する場合、リモコン40の上下キーを操作して明るさ調整画像324を選択し、リモコン40の左右キーを操作することによって明るさのパラメータを調整する。調整情報生成部120は、明るさ調整操作に応じて明るさ調整情報を生成し、調整部160は、当該明るさ調整情報に基づいて合成画像300の明るさを調整し、投写部190は、明るさの調整された合成画像300を投写する(ステップS3)。
このようにしてプロジェクタ10は、ユーザーの操作に応じて階調ごとにステップS2、S3等の明るさ調整処理を繰り返し実行する。
明るさの調整が終了した場合(ステップS4)、ユーザーは、画像の色の調整を行う。
ユーザーは、合成画像300が投写された状態で、階調選択画像322で階調を選択する。
各プロジェクタ10は、選択された階調の調整レベルに応じて合成画像300を投写する(ステップS5)。なお、ステップS5の処理はステップS2の処理と同じである。
ユーザーは、基準とする合成画像300と他の合成画像300を比較して他の合成画像300が緑っぽいか赤っぽいかを判断する。そして、ユーザーは、他の合成画像300が緑っぽい場合は赤色が強くなるように色差調整画像326を選択してリモコン40の右キーを押す。また、ユーザーは、他の合成画像300が赤っぽい場合は緑色が強くなるように色差調整画像326を選択してリモコン40の左キーを押す。なお、これらの操作が行われる場合は上記他の合成画像300を投写するプロジェクタ10が選択されている。
調整情報生成部120は、このような色差調整操作に応じて色差調整情報を生成し、調整部160は、当該色差調整情報に基づいて合成画像300の色を調整し、投写部190は、色の調整された合成画像300を投写する(ステップS6)。
なお、ユーザーは、階調ごとに色補正(緑−赤)を行った後、階調ごとに色補正(青−黄)を行う。
このようにしてプロジェクタ10は、色差調整処理が終了するまで(ステップS7)、ユーザーの操作に応じて階調ごとにステップS5、S6等の色差調整処理を繰り返し実行する。
(明るさと色の具体的な調整手法の説明)
ここで、本実施例の明るさと色の具体的な調整手法について説明する。
プロジェクタ10は、調整画像320で設定された値に基づき、RGBのガンマカーブを演算する。この演算手順は、1.LUVをRGBに変換して5階調分のRGB値を演算、2.中間4階調を補完、3.オーバーフローや大小の逆転があれば補正である。以下、この手順についてより詳細に説明する。
図5は、本実施例の調整パラメータを示す図である。
例えば、「調整レベル」が5段階の場合、上述した手法では15個の調整パラメータが各プロジェクタ10で設定される。
明るさ調整画像324での設定では白黒成分を示すパラメータL1〜L5が設定される。また、色差調整画像326での設定では緑赤成分を示すパラメータV1〜V5が設定される。また、色差調整画像328での設定では青黄成分を示すパラメータU1〜U5が設定される。なお、パラメータL1〜L5は、明るさ調整情報に該当し、パラメータV1〜V5、U1〜U5は、色差調整情報に該当する。
なお、本実施例における調整画像320での階調は最小から最大まで5つに区分されているが、プロジェクタ10の内部では階調は最小から最大まで9つに区分されている。
調整部160は、これらのLUV値に基づき、5階調分のRGB値を演算する。9階調のRGB値をそれぞれR0〜R8、G0〜G8、B0〜B8とし、液晶駆動ドライバ(投写部190)はRGBを10ビットで処理するものとする。
この場合、例えば、R0 = CoefA * L1 + CoefB * U1 + CoefC * V1、G0 = CoefD * L1 + CoefE * U1 + CoefF * V1、B0 = CoefG * L1 + CoefH * U1 + CoefI * V1、R2 = CoefA * L2 + CoefB * U2 + CoefC * V2 + 256、G2 = CoefD * L2 + CoefE * U2 + CoefF * V2 + 256、B2 = CoefG * L2 + CoefH * U2 + CoefI * V2 + 256、R4 = CoefA * L3 + CoefB * U3 + CoefC * V3 + 512、G4 = CoefD * L3 + CoefE * U3 + CoefF * V3 + 512、B4 = CoefG * L3 + CoefH * U3 + CoefI * V3 + 512、R6 = CoefA * L4 + CoefB * U4 + CoefC * V4 + 768、G6 = CoefD * L4 + CoefE * U4 + CoefF * V4 + 768、B6 = CoefG * L4 + CoefH * U4 + CoefI * V4 + 768、R8 = CoefA * L5 + CoefB * U5 + CoefC * V5 + 1024、G8 = CoefD * L5 + CoefE * U5 + CoefF * V5 + 1024、B8 = CoefG * L5 + CoefH * U5 + CoefI * V5 + 1024である。
なお、これらの式にある定数CoeffA〜CoeffIはLUV−RGBの色変換行列の係数である。また、これらの係数としては、例えば、CoeffA = 3.00、CoeffB = 0.75、CoeffC = 0.75、CoeffD = 3.00、CoeffE = 0.25、CoeffF = -1.00、CoeffG = 3.00、CoeffH = -1.00、CoeffI = 0.25を採用してもよい。
このような係数を採用することにより、プロジェクタ10は、L(明るさ調整画像324のパラメータ)の増減で明るさ方向に、U(色差調整画像328のパラメータ)の増減で青黄方向に、V(色差調整画像326のパラメータ)の増減で赤緑方向に色を変化させることができる。
また、R1、R3、R5、R7等の補完の手法としては種々の手法を採用可能である。例えば、黒側のR1を求める場合、R0とR2の平均値を用いてもよいし(手法1)、R0とR2の中間点をR1Aとし、R2とR4を経由する直線上でR2とR4を1:3に外分する点をR1Bとし、R1AとR1Bを2:1で重み付け平均した値、すなわち、R1 = ( 2 * R0 + 5 * R2 - R4 ) / 6を用いてもよい(手法2)。また、黒側のG1、B1、白側のR7、G7、B7も同様である。例えば、手法2の場合、R7 = ( 2 * R4 + 5 * R6 - R8 ) / 6である。
また、例えば、中央黒側のR3を求める場合、R2とR4の平均値を用いてもよいし(手法1)、R2とR4の中間点をR3Aとし、R4とR6を経由する直線上でR4とR6を1:3に外分する点をR3Bとし、R0とR2を経由する直線上でR0とR2を3:1に外分する点をR3Cとし、R3A、R3B、R3Cを1:1:4で重み付け平均した値、すなわち、R3 = ( - R0 + 7 * R2 + 7 * R4 - R6 ) / 12を用いてもよい(手法3)。また、中央黒側のG3、B3、中央白側のR5、G5、B5も同様である。例えば、手法3の場合、R5 = ( - R2 + 7 * R4 + 7 * R6 - R8 ) / 12である。
以上の手順により、調整部160は、R0〜R8、G0〜G8、B0〜B8を求めることができる。
また、調整部160は、R0〜R8、G0〜G8、B0〜B8のいずれかの値が最大値(1024)を超えている場合または最小値(0)未満の場合、値が所定範囲(0〜1024)内になるように当該階調のRGBすべての値を補正する。
また、調整部160は、RGBそれぞれの値が、0階調から9階調に増えていくに従って増加していない場合、すなわち、大小の関係が逆転している場合、大小の関係が適切になるようにRGB値を補正する。
以上の手順により、調整部160は、適切なR0〜R8、G0〜G8、B0〜B8を求めることができ、これらのRGB値をRGBそれぞれ9箇所の出力値を設定可能なルックアップテーブルとして記憶することができる。なお、調整部160は、ルックアップテーブルをリアルタイムに、すなわち、調整画像320でいずれかの値が変更されるごとに記憶(補正)することができる。
このようなルックアップテーブルに基づいて画像が投写されることにより、画像の明るさおよび色が調整された画像が投写される。
以上のように、本実施例によれば、プロジェクタ10は、ユーザーによる明るさと色差の調整指示に応じて画像の明るさと色を調整することができる。これにより、ユーザーは、より短時間かつ適切に自分の好みの明るさと色になるように画像を調整することができる。特に、図1に示すように、複数のプロジェクタ10−1、10−2が画像を並列投写する場合、各画像の色と明るさを一致させることができ、プロジェクタ10は、観察者にとって違和感のない画像を投写することができる。
また、プロジェクタ10は、調整画像320をOSD画像としてキャリブレーション画像310に重ねて投写することにより、ユーザーは、キャリブレーション画像310を観察しながら調整画像320で調整することができるため、より短時間かつ適切に自分の好みの明るさと色になるように画像を調整することができる。
また、プロジェクタ10は、階調ごとの明るさと色を調整できるため、ユーザーは、より適切に自分の好みの明るさと色になるように画像を調整することができる。また、プロジェクタ10は、必要なるすべての階調についてユーザーに調整させるのではなく、一部の階調について調整させるとともに、省略した階調については補完処理を行うことにより、より短時間に調整を行うことができる。
また、調整画像320で設定される色差は、緑と赤の組み合わせおよび青と黄色の組み合わせである。これらの色の組み合わせは、それぞれ、心理補色の関係にある。したがって、ユーザーは、例えば、複数の画像を対比しながら画像の色を調整する場合、心理補色を対比しながら調整でき、直感的に調整することができるため、より適切に自分の好みの明るさと色になるように画像を調整することができる。
また、本実施例によれば、ユーザーは、各プロジェクタ10を直接操作することなく、リモコン40を用いて調整できるため、より短時間に自分の好みの明るさと色になるように画像を調整することができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上述した実施例では、2台のプロジェクタ10−1、10−2を用いたが、3台以上のプロジェクタ10を用いてもよい。また、1台のプロジェクタ10で画像の色と明るさを調整する場合にも本発明は有効である。
また、プロジェクタ10は、ユーザーによる画像切り替え操作に応じて合成画像300と通常画像とを切り替えてもよい。例えば、調整部160は、リモコン40からの画像切り替え操作指示情報が入力部110に入力された場合、合成画像300用の画像信号ではなく、通常画像用の画像信号を選択してもよい。
これによれば、ユーザーは、プレゼンテーション時等に使用される通常画像での表示状態を確認しながら画像の明るさ等を調整することができるため、より適切に自分の好みの画像に調整することができる。
また、入力部110は、リモコン40ではなく、プロジェクタ10の操作パネルのボタン操作による指示情報を入力し、調整情報生成部120は、当該指示情報に基づいて明るさ調整情報等を生成してもよい。
また、プロジェクタ10は、本体に液晶画面を有している場合、キャリブレーション画像310を投写するとともに、調整画像320を液晶画面に表示してもよい。
また、プロジェクタ10は、調整画像320にキャリブレーション画像310の機能を含め、合成画像300に代えて調整画像320のみを投写することによってユーザーに調整を行わせてもよい。
また、本発明を適用可能な投写装置は、プロジェクタ10に限定されず、例えば、プロジェクションTV等であってもよい。また、プロジェクタは、前面投写型のプロジェクタ10に限定されず、背面投写型のプロジェクタであってもよい。また、プロジェクタは、液晶プロジェクタに限定されず、例えば、DLPプロジェクタ、CRTプロジェクタ、LEDプロジェクタ等であってもよい。
本実施例の画像表示状態を示す図である。 本実施例のプロジェクタの機能ブロックを示す図である。 本実施例の画像調整処理の流れを示すフローチャートである。 本実施例の合成画像を示す図である。 本実施例の調整パラメータを示す図である。
符号の説明
10 プロジェクタ、20 スクリーン、40 リモコン、110 入力部、120 調整情報生成部、130 キャリブレーション画像生成部、140 調整画像生成部、150 合成画像生成部、160 調整部、190 投写部、200 情報記憶媒体、300 合成画像、310 キャリブレーション画像、320 調整画像、322 階調選択画像、324 明るさ調整画像、326、328 色差調整画像

Claims (8)

  1. 画像の明るさおよび色差をユーザーに調整させるための調整画像を生成する調整画像生成部と、
    ユーザーによる操作情報を入力する入力部と、
    前記操作情報に基づき、前記明るさの調整値を示す明るさ調整情報と、前記色差の調整値を示す色差調整情報とを生成する調整情報生成部と、
    前記明るさ調整情報と、前記色差調整情報とに基づき、画像の明るさおよび色を調整する調整部と、
    を含むことを特徴とする投写装置。
  2. 請求項1に記載の投写装置において、
    キャリブレーション画像に前記調整画像を重ねた合成画像を投写する投写部を含み、
    前記投写部は、前記調整部によって調整が行われた場合、前記調整部によって調整された前記合成画像を投写することを特徴とする投写装置。
  3. 請求項2に記載の投写装置において、
    階調の異なる複数のキャリブレーション画像を生成するキャリブレーション画像生成部を含み、
    前記調整画像生成部は、前記調整画像の一部として、前記キャリブレーション画像の階調をユーザーに選択させるための画像を生成し、
    前記入力部は、前記階調の選択に関する情報を入力し、
    前記キャリブレーション画像生成部は、前記階調の選択に関する情報に基づき、ユーザーによって選択された階調に応じたキャリブレーション画像を生成し、
    前記投写装置は、当該キャリブレーション画像に前記調整画像を重ねて投写することを特徴とする投写装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の投写装置において、
    前記色差は、緑と赤との色差および青と黄色との色差であることを特徴とする投写装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の投写装置を複数台用いて並列投写することを特徴とする画像表示システム。
  6. 請求項5に記載の画像表示システムにおいて、
    各投写装置を制御するためのリモートコントローラを含み、
    前記リモートコントローラは、ユーザーの操作に基づき、前記操作情報を各投写装置の前記入力部に入力することを特徴とする画像表示システム。
  7. 投写装置の有するコンピュータを、
    画像の明るさおよび色差をユーザーに調整させるための調整画像を生成する調整画像生成部と、
    ユーザーによる操作情報を入力する入力部と、
    前記操作情報に基づき、前記明るさの調整値を示す明るさ調整情報と、前記色差の調整値を示す色差調整情報とを生成する調整情報生成部と、
    前記明るさ調整情報と、前記色差調整情報とに基づき、画像の明るさおよび色を調整する調整部として機能させることを特徴とするプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体。
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