JP2007316473A - 描画システム - Google Patents

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Abstract

【課題】描画処理において、ノウハウ的知識に基づいたセッティングをすることなく、適切な描画パターンを形成する。
【解決手段】あらかじめ設定された発光長に従い、2つの式に基づいて露光動作ピッチEP、走査速度Vを算出する。そして、様々な露光量および発光長とそれに対応する走査速度,露光動作ピッチの中で、選択される露光量、発光長に応じた走査速度、露光動作ピッチを決定し、露光パラメータとして描画処理において設定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、原版となるフォトマスク(レクチル)、あるいは直接的にプリント基板やシリコンウェハ等の被描画体へ回路パターン等のパターンを形成する描画装置に関する。特に、DMD(Digital Micro-mirror Device)、LCDなど光変調素子を規則的に配列した光変調ユニットを使って描画処理を実行する描画システムに関する。
基板等の被描画体の製造工程では、フォトレジスト等の感光性材料を塗布した被描画体に対してパターン形成のための描画処理が実行され、現像処理、エッチングまたはメッキ処理、レジスト剥離等の工程を経て、被描画体にパターンが形成される。LCD、DMD、SLM(Spatial Light Modulators)など光変調素子を配列させた光変調ユニットを使用する描画システムでは、光変調ユニットによる照射スポット(以下では、露光エリアという)を基板に対して相対的に一定速度で走査させるとともに、描画パターンに応じて各光変調素子を所定のタイミングで制御する。
光変調素子のサイズに影響されることなく微細なパターンを形成するため、各光変調素子による照射スポット(微小スポット)を走査方向に沿って互いにオーバラップさせながら露光動作が実行される(特許文献1参照)。基板等に対する相対的な走査速度、微小スポットをオーバラップさせる露光動作周期(時間間隔)、1回の露光動作期間の中で実際に照射を継続する照射時間等、描画処理に必要なパラメータが設定され、DMD等の光変調素子が設定されたパラメータに基づいて制御されることにより、描画パターンが形成される。
特開2003−084444号公報
上記露光パラメータについては、フォトレジストの感光材料特性、描画装置に備えられたレーザなどの光源ユニット、光学系の特性、さらには描画パターンの精細度等を考慮しながら設定しなければならない。パターン形成処理のみならず、現像処理、エッチング、レジスト剥離など回路基板の製造工程全般を把握しながら製造行程を監視、コントロールするオペレータにとって、詳細な描画処理条件を参照しながら適切な露光パラメータを設定することは難しい。
本発明の描画システムは、オーバラップ露光動作を実行する描画システムにおいて、オペレータがノウハウ的な知識を必要とせずに露光パラメータを設定可能であって、自動的に設定される露光パラメータに基づいて描画処理が実行可能な描画システムである。
本発明の描画システムは、走査に従って順次進んでくる光変調素子を次々とON/OFF制御し、照射スポットの位置をずらすように露光をオーバラップさせる描画処理を実行可能であり、複数の光変調素子が規則的に走査方向に沿って配列された光変調ユニットを用い、光変調ユニットによる露光エリアを被描画体に対して相対的に一定速度で走査させ、各光変調素子による露光スポットをオーバラップさせるように露光動作時間間隔(露光周期)に従って露光動作を実行する。例えば、DMDなどの光変調ユニットをマトリクス状に2次元配列させ、基板などを相対的に移動させることによって光源から放射されるビームのスポットを相対的に走査させる。露光動作時間間隔は、光変調素子を用いて光を投影する動作(露光動作)の周期を表す。多重露光を実行するために走査(露光エリアの相対的移動)に従って光変調素子を順番に所定のエリアへ向けて照射するが、このときまったく同一位置へスポットを当てずに位置をずらす、すなわちオーバラップさせるように露光動作が制御される。
本発明の描画システムは、算出手段と、設定手段とを備える。算出手段は、走査速度と、露光動作ピッチと、発光継続距離の3つの露光パラメータのうち、あらかじめ設定さられるいずれか一つのパラメータに基づいて、残り2つのパラメータを算出する。走査速度は、被描画体に対する露光エリアの相対的な走査速度を示す。また、露光動作ピッチは、走査速度で露光動作時間間隔(周期)の間に露光エリアが移動する距離を表し、露光動作の周期に走査速度を乗じて距離で表したものである。この露光動作ピッチは、光の投影(照射)開始タイミングの周期を示す。発光継続距離は、露光動作時間間隔のうち照射光が実際に被描画体へ照射されている期間に露光エリアが移動する距離を表す。設定手段は、あらかじめ設定および算出手段において算出された走査速度、露光動作時間間隔、発光継続距離を、描画処理の露光パラメータとして設定する。
本発明の算出手段は、光量に関する第1式と、データ処理速度に関する第2式に基づいて、露光パラメータを算出する。第1式は、光源および露光用光学系の特性に従って定められる被描画体への到達照射光量が被描画体の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式であって、走査速度に対して発光継続距離が比例するとともに露光動作ピッチが反比例する関係にある。一方、第2式は、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式である。走査速度、露光動作ピッチ、発光継続距離のいずれか一つが定まると、2つの変数(パラメータ)が第1、第2式によって表されていることから、連立方程式の解として、残りの2つの露光パラメータが一義的に算出される。そして、露光動作ピッチ、走査速度、発光継続処理が設定されると、露光エリアが設定された走査速度で移動するように、光変調ユニットあるいは被描画体を相対的に移動し、光変調ユニットが定められた露光動作ピッチで繰り返し露光(投影)を繰り替えし、さらに、走査しながら1回の露光動作の中で発光継続距離だけ光を続けて照射させる(例えば、DMDのON状態を維持する)ように、発光が制御される。
例えば第1式は、以下の式のように表される。

V=((P0)×α×Ld)/(EP×C×E) ・・・・・・(3)

ただし、Vは、走査速度を示し、Ldは、発光継続距離を示し、EPは露光動作ピッチを表す。P0は、1つの光変調ユニットへ与えられる光源の照明光量を仕事量(W)で表し、αは、基板SWまで光のエネルギーが実際に到達するパワー効率を表す。例えば、n個の光変調ユニットへ照明が分散供給される場合、P0は、光源のパワーPをnで割った値になる。Eは、被描画体の感光材料特性、すなわち露光感度を示す単位面積当たりの露光量である。Cは、光変調素子による照射スポットのセルサイズを示す。
また第2式は、例えば以下の式にように表される。

V=(EP/tp) ・・・・・・(4)

ただし、Vは、走査速度を示し、EPは露光動作ピッチを表す。tpは、光変調ユニットへの描画データ転送速度、もしくは描画システムにおけるデータ処理時間のうち遅い方のデータ処理速度を示す。
発光継続距離は、描画パターンの精細度に関係し、パターン線幅を決定づける要素となり、あらかじめ定められることが多い。したがって、キーボード操作等によってあらかじめ発光継続距離を設定するように構成し、算出手段は、設定された発光継続距離に基づいて、露光動作ピッチと走査速度を算出するようにするのがよい。
露光量は被描画体の感光材料特性によって定められる。したがって、様々な被描画体の露光量をあらかじめ複数の値で入力し、それに合わせて露光パラメータを対応づけておき、後で実際に使用される被描画体の露光量に従って露光パラメータを定めるのがよい。この場合、算出手段が、あらかじめ定められた発光継続距離と、設定される複数の露光量に従って2つのパラメータを算出し設定手段が、算出およびあらかじめ設定された露光速度、露光動作ピッチ、発光継続距離を、その露光量の値と対応づけてメモリに記録する。そして、設定手段が、オペレータによって選択された露光量に対応する走査速度、露光動作ピッチ、発光継続距離をメモリから読み出し、露光パラメータを設定する。例えば、複数の感度露光量の値を表示装置に表示する表示手段を設け、オペレータが露光量を入力できるように構成するのがよい。
あるいは、露光量が定められた状態で発光継続距離をあらかじめいくつか設定し、それに合わせて残りの2つのパラメータを対応付け、後に選択された発光継続距離に応じた露光パラメータを設定するようにしてもよい。この場合、算出手段は、あらかじめ定められた露光量と設定される複数の発光継続距離とに従って2つのパラメータをそれぞれ算出し、設定手段が、算出およびあらかじめ設定された露光速度、露光動作ピッチ、発光継続距離を、その露光量の値と対応づけてメモリに記録し、設定手段が、オペレータによって選択された発光継続距離に対応する走査速度、露光動作ピッチをメモリから読み出し、露光パラメータを設定する。オペレータ選択のため、複数の発光継続距離の値を表示装置に表示する表示手段を設ければよい。
本発明の描画方法は、複数の光変調素子が規則的に走査方向に沿って配列された光変調ユニットを用い、光変調ユニットによる露光エリアを被描画体に対して相対的に一定速度で走査させ、各光変調素子による露光スポットをオーバラップさせるように露光動作時間間隔に従って露光動作を実行する描画方法において、被描画体に対する露光エリアの相対的な走査速度と、走査速度で露光動作時間間隔の間に露光エリアが移動する距離を表す露光動作ピッチと、照射光が実際に被描画体へ照射されている期間に露光エリアが移動する発光継続距離のうちあらかじめ設定されたいずれか1つのパラメータに基づき、露光動作ピッチ、走査速度、発光継続距離との間の関係式から残りの2つのパラメータを算出する算出し、あらかじめ設定および算出手段において算出された走査速度、露光動作時間間隔、発光継続距離を、描画処理の露光パラメータとして設定する露光パラメータ設定し、光源および露光用光学系の特性に従って定められる被描画体への到達照射光量が被描画体の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式であって、走査速度に対して発光継続距離が比例するとともに露光動作ピッチが反比例する関係を表す第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式であって、走査速度に対して露光動作ピッチが比例する関係を表す第2式の両式を満たす解として、残り2つのパラメータを算出することを特徴とする。
本発明の露光パラメータ算出装置は、被描画体に対する露光エリアの相対的な走査速度と、走査速度で露光動作時間間隔の間に露光エリアが移動する距離を表す露光動作ピッチと、照射光が実際に被描画体へ照射されている期間に露光エリアが移動する発光継続距離のうち、オペレータによって設定される1つのパラメータを検知するパラメータ検知手段と、設定されたパラメータに基づき、露光動作ピッチ、走査速度、発光継続距離との間の関係式から残りの2つのパラメータを算出する算出手段とを備え、算出手段が、描画システムの光源および露光用光学系の特性に従って定められる被描画体への到達照射光量が被描画体の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式であって、走査速度に対して発光継続距離が比例するとともに露光動作ピッチが反比例する関係を表す第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式であって、走査速度に対して露光動作ピッチが比例する関係を表す第2式の両式を満たす解として、残り2つのパラメータを算出することを特徴とする。
本発明の露光パラメータ算出方法は、被描画体に対する露光エリアの相対的な走査速度と、走査速度で露光動作時間間隔の間に露光エリアが移動する距離を表す露光動作ピッチと、照射光が実際に被描画体へ照射されている期間に露光エリアが移動する発光継続距離のうち、オペレータによって設定される1つのパラメータを検知するパラメータ検知し、設定されたパラメータに基づき、露光動作ピッチ、走査速度、発光継続距離との間の関係式から残りの2つのパラメータを算出し、描画システムの光源および露光用光学系の特性に従って定められる被描画体への到達照射光量が被描画体の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式であって、走査速度に対して発光継続距離が比例するとともに露光動作ピッチが反比例する関係を表す第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式であって、走査速度に対して露光動作ピッチが比例する関係を表す第2式の両式を満たす解として、残り2つのパラメータを算出することを特徴とする。
本発明のプログラムは、被描画体に対する露光エリアの相対的な走査速度と、走査速度で露光動作時間間隔の間に露光エリアが移動する距離を表す露光動作ピッチと、照射光が実際に被描画体へ照射されている期間に露光エリアが移動する発光継続距離のうち、オペレータによって設定される1つのパラメータを検知するパラメータ検知手段と、設定されたパラメータに基づき、露光動作ピッチ、走査速度、発光継続距離との間の関係式から残りの2つのパラメータを算出する算出手段とを機能させるプログラムであって、描画システムの光源および露光用光学系の特性に従って定められる被描画体への到達照射光量が被描画体の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式であって、走査速度に対して発光継続距離が比例するとともに露光動作ピッチが反比例する関係を表す第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式であって、走査速度に対して露光動作ピッチが比例する関係を表す第2式の両式を満たす解として、残り2つのパラメータを算出するように、算出手段を機能させることを特徴とする。
本発明の基板の製造方法は、1)ブランクスである基板に感光材料を塗布し、2)塗布された基板に対して描画処理を実行し、3)描画処理された基板に対して現像処理をし、4)現像処理された基板に対してエッチングまたはメッキ処理をし、5)エッチングまたはメッキ処理された基板に対して感光材料の剥離処理をする基板の製造方法であって、描画処理において、複数の光変調素子が規則的に走査方向に沿って配列された光変調ユニットを用い、光変調ユニットによる露光エリアを基板に対して相対的に一定速度で走査させ、各光変調素子による露光スポットをオーバラップさせるように露光動作時間間隔に従って露光動作を実行し、基板に対する露光エリアの相対的な走査速度と、走査速度で露光動作時間間隔の間に露光エリアが移動する距離を表す露光動作ピッチと、照射光が実際に基板へ照射されている期間に露光エリアが移動する発光継続距離のうちあらかじめ設定されたいずれか1つのパラメータに基づき、露光動作ピッチ、走査速度、発光継続距離との間の関係式から残りの2つのパラメータを算出し、あらかじめ設定および算出手段において算出された走査速度、露光動作時間間隔、発光継続距離を、描画処理の露光パラメータとして設定する露光パラメータ設定し、光源および露光用光学系の特性に従って定められる基板への到達照射光量が基板の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式であって、走査速度に対して発光継続距離が比例するとともに露光動作ピッチが反比例する関係を表す第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式であって、走査速度に対して露光動作ピッチが比例する関係を表す第2式の両式を満たす解として、残り2つのパラメータを算出することを特徴とする。
本発明の描画システムは、複数の光変調素子が規則的に走査方向に沿って配列された光変調ユニットを用い、光変調ユニットによる露光エリアを被描画体に対して相対的に一定速度で走査させ、各光変調素子による露光スポットをオーバラップさせるように露光動作時間間隔に従って露光動作を実行する描画システムにおいて、あらかじめ定められる照射光が実際に被描画体へ照射されている発行継続期間に基づいて、被描画体に対する露光エリアの相対的な走査速度と、露光動作周期を示す露光動作時間間隔又はその露光動作時間間隔で露光エリアが移動する露光動作ピッチを算出する算出手段と、あらかじめ設定された発光継続期間、および算出手段において算出された走査速度、露光動作時間間隔を、描画処理の露光パラメータとして設定する露光パラメータ設定手段とを備え、算出手段が、光源および露光用光学系の特性に従って定められる被描画体への到達照射光量が被描画体の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式である第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式である第2式の両式を満たす解として、走査速度、および露光動作時間間隔または露光動作ピッチを算出することを特徴とする。
本発明の描画方法は、複数の光変調素子が規則的に走査方向に沿って配列された光変調ユニットを用い、光変調ユニットによる露光エリアを被描画体に対して相対的に一定速度で走査させ、各光変調素子による露光スポットをオーバラップさせるように露光動作時間間隔に従って露光動作を実行する描画方法において、あらかじめ定められる照射光が実際に被描画体へ照射されている発行継続期間に基づいて、被描画体に対する露光エリアの相対的な走査速度と、露光動作周期を示す露光動作時間間隔又はその露光動作時間間隔で露光エリアが移動する露光動作ピッチを算出し、あらかじめ設定された発光継続期間、および算出手段において算出された走査速度、露光動作時間間隔を、描画処理の露光パラメータとして設定し、光源および露光用光学系の特性に従って定められる被描画体への到達照射光量が被描画体の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式である第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式である第2式の両式を満たす解として、走査速度、および露光動作時間間隔または露光動作ピッチを算出することを特徴とする。
本発明の基板の製造方法は、1)ブランクスである基板に感光材料を塗布し、2)塗布された基板に対して描画処理を実行し、3)描画処理された基板に対して現像処理をし、4)現像処理された基板に対してエッチングまたはメッキ処理をし、5)エッチングまたはメッキ処理された基板に対して感光材料の剥離処理をする基板の製造方法であって、描画処理において、複数の光変調素子が規則的に走査方向に沿って配列された光変調ユニットを用い、光変調ユニットによる露光エリアを基板に対して相対的に一定速度で走査させ、各光変調素子による露光スポットをオーバラップさせるように露光動作時間間隔に従って露光動作を実行し、あらかじめ定められる、照射光が実際に基板へ照射されている発行継続期間に基づいて、基板に対する露光エリアの相対的な走査速度と、露光動作周期を示す露光動作時間間隔又はその露光動作時間間隔で露光エリアが移動する露光動作ピッチを算出し、あらかじめ設定された発光継続期間、および算出手段において算出された走査速度、露光動作時間間隔を、描画処理の露光パラメータとして設定し、光源および露光用光学系の特性に従って定められる基板への到達照射光量が基板の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式である第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式である第2式の両式を満たす解として、走査速度、および露光動作時間間隔または露光動作ピッチを算出することを特徴とする。
本発明によれば、描画処理において、ノウハウ的知識に基づいたセッティングをすることなく、適切な描画パターンを形成することができる。
以下では、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態である描画システムを模式的に示した斜視図である。図2は、描画装置に設けられた露光ユニットを模式的に示した図である。図3は、露光エリアEAの相対移動、すなわち露光エリアEAによる走査を示した図である。図4は、投影(照射)スポットの位置関係を示した図である。
描画システムは、描画装置10を備える。描画装置10は、フォトレジスト等の感光材料を表面に塗布した基板へ光を照射することによって回路パターンを形成する装置であり、ゲート状構造体12、基台14を備える。基台14にはX−Yステージ18を支持するX−Yステージ駆動機構19が搭載されており、X−Yステージ18上には基板SWが設置されている。ゲート状構造体12には、基板SWの表面に回路パターンを形成するための露光ユニット20が設けられており、X−Yステージ18の移動に合わせて露光ユニット20が動作する。
また、描画システムは、X−Yステージ18の移動および露光ユニット20の動作を制御する描画制御部30を備える。描画制御部30は、制御ユニット30A、キーボード30B、モニタ30Cによって構成されており、オペレータが露光条件等を設定する。基板SWは、例えばシリコンウェハ、フィルム、ガラス基板、あるいは銅貼積層板であり、プリペーグ処理、フォトレジストの塗布等の処理が施されたブランクスの状態でX−Yステージ18に搭載される。ここでは、ネガ型のフォトレジストが基板SWの表面に形成されている。
図2に示すように、露光ユニット20は、光源21、DMD(Digital Micro-mirror Device)22、および露光用光学系として照明光学系24、結像光学系26を備えており、光源21とDMD22との間に照明光学系24が配置され、DMD22と基板SWとの間に結像光学系26が配置されている。半導体レーザなどの光源21は、一定の強度でビームを連続的に放射し、放射された光は照明光学系24へ導かれる。照明光学系24は、拡散板24Aとコリメータレンズ24Bから構成されており、ビームLBが照明光学系24を通過すると、DMD22を全体的に照明する光束からなる光に成形される。なお、図2に示すDMD22だけでなく、複数のDMDが主走査方向(X方向)に沿って配置されており、光源22から放射されるビームは各DMDへ光ファイバ(図示せず)を介して伝達される。
DMD22は、マイクロメートル(μm)のオーダである微小のマイクロミラーがマトリクス状に配列された光変調ユニットであり、各マイクロミラーは、静電界作用により回転変動する。本実施形態では、DMD22はM×N個のマイクロミラーがマトリクス状に配列されることによって構成されており、以下では配列(i,j)の位置に応じたマイクロミラーを“Xij”(1 ≦ i ≦ M,1 ≦ j ≦ N)と表す。例えば、1024×768のマイクロミラーによってDMD22が構成される。
マイクロミラーXijは、光源21からのビームLBを基板SWの露光面SUの方向へ反射させる第1の姿勢と、露光面SU外の方向へ反射させる第2の姿勢いずれかの姿勢で位置決めされ、制御ユニット30Aからの制御信号に従って姿勢が切り替えられる。マイクロミラーXijが第1の姿勢で位置決めされている場合、マイクロミラーXij上で反射した光は、結像光学系26の方向へ導かれる。模式的に示した結像光学系26は、2つの凸レンズとリフレクタレンズ(図示せず)から構成されており、結像光学系26を通った光は、フォトレジスト層が形成されている露光面SUの所定領域を照射する。
一方、マイクロミラーXijが第2の姿勢で位置決めされた場合、マイクロミラーXijで反射した光は光吸収板(図示せず)の方向へ導かれ、露光面SUには光が照射されない。以下では、マイクロミラーXijが第1の姿勢で支持されている状態をON状態、第2の姿勢で支持されている状態をOFF状態と定める。
結像光学系26の倍率は、ここでは1倍に定められているため、1つのマイクロミラーXijによる照射スポットYijのサイズ(幅、高さ)は、マイクロミラーXijのサイズと一致する。マイクロミラーXijの副走査方向(Y方向)に対応する高さをh、走査方向(X方向)に対応する幅をlと表すと、l×hのサイズを有する照射スポット(以下では、微小スポットという)になる。マイクロミラーXijは正方形状であり(h=l)、また、パターンの線幅に対してマイクロミラーXijのサイズは非常に微小であって、一片の長さは数μm〜数十μmに定められている。
DMD22のサイズは、テレビジョンの表示規格に従って定められ、DMD22の主走査方向に対応する方向を横方向、副走査方向に対応する方向を縦方向と規定し、幅(横方向長さ)および高さ(縦方向長さ)をそれぞれ「W」、「K」と表すと、DMD22のアスペクト比(横縦比W:K)は3:4と定められる。
X−Yステージ18が停止した状態ですべてのマイクロミラーがON状態である場合、露光面SU上には、所定サイズを有するスポットEAが当たる(以下では、このスポット領域を露光エリアという)。結像光学系26の倍率は1倍であることから、D×R=K×W(=(M×h)×(N×l))の関係が成り立つ。
DMD22ではマイクロミラーXijがそれぞれ独立してON/OFF制御されるため、DMD22全体に照射した光は、各マイクロミラーにおいて選択的に反射された光の光束から構成される光となる。その結果、露光面SU上において露光エリアEAが位置する任意の領域Ewには、その場所に形成すべき回路パターンに応じた光が照射される。ラスタ走査に従い、X−Yステージ18は一定速度で移動し、これに伴い、露光エリアEAは主走査方向(X方向)に沿って露光面SU上を相対的に一定速度で移動し、回路パターンが主走査方向(X方向)に沿って形成されていく。
X−Yステージ18が一定速度で移動している間、微小スポットの照射位置をずらす、すなわちオーバラップさせるように露光動作が実行される。すなわち、所定の露光動作時間間隔(露光周期)で繰り返し光を投影開始させるためのマイクロミラーXijのON切替制御が実行されるとともに、X方向に並んだデジタルマイクロミラーが順番に所定のエリアへ向けて光を投影する際、順次照射する微小スポットの位置が同じにならなうように(オーバラップするように)露光動作時間間隔、走査速度が定められる。ここでは、マイクロミラーXijの微小スポットYijの幅lに応じた区間lを露光エリアEAが移動するにかかる時間よりも短い時間間隔で露光動作が実行される。
このような露光動作のタイミング制御により、図4に示すように、基板SWが一定速度で相対的に移動する間、露光エリアEAが距離(以下、露光動作ピッチという)d(<
l)だけ進む毎に露光エリアの動作が繰り返し実行される。さらに、1回の露光動作の中で、各マイクロミラーのON状態が継続されている時間は、露光エリアEAが距離dだけ進むのに掛かる時間よりも短い。ここでは、露光エリアEAが距離Ldだけ進む時間だけマイクロミラーがON状態に維持され、残りの距離を露光エリアEAが移動する間、各マイクロミラーはOFF状態に切り替えられる(図4参照)。なお、露光動作ピッチdは、(l+d)に設定してもよい。
1つの走査バンドSBに沿って走査が終了すると、Y方向(副走査方向)へX−Yステージ18が距離Dだけ移動し、次の走査バンドを相対移動していく(図3参照)。露光エリアEAが往復しながらすべての走査バンドを走査すると、描画処理が終了する。描画処理後には、現像処理、エッチング又はメッキ、レジスト剥離処理などが施され、回路パターンが形成された基板が製造される。
図5は、描画システムのブロック図である。
描画制御部30の制御ユニット30Aは、システムコントロール回路32、DMD制御部34、ステージ制御部38、ステージ位置検出部40、ラスタ変換部42、光源制御部44とを備え、CPU、RAM、ROM等を含むシステムコントロール回路32は、描画装置10全体を制御し、あらかじめROMに格納された描画処理用プログラムに従ってDMD制御部34はDMD22を制御する。
描画装置10に応じた回路パターンデータがCAMデータ(ベクタデータ)としてワークステーション(図示せず)から制御ユニット30Aのラスタ変換部42へ送られると、パターンデータはラスタ走査に応じたラスタデータに変換され、一時的にDMD制御部34のビットマップメモリ43に格納される。ラスタデータは、マイクロミラーのON/OFFいずれかを示す2値化データであり、回路パターンの2次元ドットパターンとして表される。
ビットマップメモリ43に格納されたラスタデータは露光エリアEAの相対位置に合わせて所定タイミングで順次読み出される。読み出されたビットマップデータとステージ位置検出部40から送られてくる露光エリアEAの相対位置情報に基づいて、マイクロミラーをON/OFF制御する制御信号がDMD22へ出力される。ステージ制御部38は、モータ(図示せず)を備えたX−Yステージ駆動機構19を制御し、これによってX−Yステージ18の移動速度等が制御される。ステージ位置検出部40は、露光エリアEAのX−Yステージ18に対する相対的位置を検出する。
システムコントロール回路32は、光源21から光を放出するために光源制御部44へ制御信号を送るとともに、DMD制御部34に対して露光タイミングを制御するための制御信号を出力する。メモリ31には、露光パラメータのデータが記録され、必要に応じて書き込まれ、読み出される。
表示処理回路39では、モニタ30Cに画面表示するための信号処理が施される。描画システムを基板製造設備に配置するとき、キーボード30Bに対する入力操作によって露光パラメータの選択群が自動的に算出される。そして、実際に基板を製造する状況では、あらかじめ算出された露光パラメータの選択群が表示処理回路39によって表示され、キーボード30Bに対する入力操作によって露光パラメータが決定される。
図6は、システムコントロール回路52によって実行される露光パラメータ算出処理を示したフローチャートである。図7は、露光パラメータのうちの走査速度と露光動作ピッチの関係を示したグラフである。図6に示す処理は、描画システムに詳しい専門家による入力操作によって実行される処理であり、基板の製造現場に描画システムが配備されたときのセッティング時等に行われる。
本実施形態では、描画処理を実行するのに必要な露光パラメータを決定するため、あらかじめ以下のように露光パラメータを算出する。まず、描画処理においては、基板SWの露光ユニット20に対する主走査方向(X方向)に沿った相対速度、すなわち走査速度(以下、V(mm/s)で表す)を決定する必要がある。走査速度Vの値は、基板の製造工程全体に影響を与え、走査速度Vが速いほど、基板全体に対する描画処理スピードが上がり、スループットが向上する。
一方、走査速度Vに関しては、光源の光強度(光パワー)と基板SWの露光感度によって生じる速度制限と、描画システムのハードウェアにおけるデータ処理スピードから生じる速度制限が存在する。露光量に関する速度制限では、基板に塗布されたフォトレジストの感度特性からパターン形成に必要な露光量が定められる一方、描画装置の光源のパワーはあらかじめ決まっており、必要な露光量を得るために走査速度Vが制限される。また、データ処理スピードに関する速度制限では、制御ユニット30内におけるデータ処理速度、あるいはDMD22への描画データ転送に必要な処理時間の限界により、走査速度Vが制限される。
本実施形態では、光量に関する速度制限、およびデータ処理スピードに関する速度制限に関して2式を定義し、走査速度V、および露光動作ピッチEPを2つの式の解として求める。オペレータは、発光継続距離、すなわち1回の露光動作の中で実際に光が照射されている時間内に露光エリアEAが進む距離(以下では、発光長という)と、基板SWの露光感度、すなわち露光量を入力する。
ステップS101では、露光量(W・sec/mm)および発光長(μm=10−3mm)がオペレータによって入力されたか否かが判断される。露光量は、パターン形成に必要な総光量であって、使用される基板SWの種類によって異なり、露光量が小さいほど感度が高い。ここでは、露光量の値は、10〜90(W・sec/mm)の範囲に定められている。一方、発光長は、描画パターンの精細度に従い、微細なパターンにするほど発光長は短くなる。発光長は、ここでは、5〜30(μm)の範囲に設定される。
ステップS102では、以下に示す2式の解として、露光動作ピッチEP(mm)、走査速度V(mm/sec)が算出される。

V=a×((P/n)×α×Ld)/(EP×C×E) ・・・・・・(5)


V=b×(EP/tp) ・・・・・・(6)

ただし、Pは、レーザユニットによる照明パワー(光強度)を仕事率(W)で表したものであり、αは、照明パワーPのうち基板SWまで実際に到達する光の割合であるパワー効率を示す。レーザユニットから放射された光の一部が照明光学系24、結像光学系26を経て基板SWに実際に到達し、αは、ここでは0.2〜0.4の範囲内の値に定められる。nは、DMDユニットの数を示し、照明パワーはDMDの数だけ分散される。C()は、微小スポットYijのセルサイズを示す。Eは、露光量(W・sec/mm)、Ldは、発光長(mm)を表す。
一方、tpは、DMD22への描画データ転送速度、もしくは制御ユニット30Aにおけるラスタデータ変換、描画データ出力におけるデータ処理時間のうち遅い方のデータ処理速度を示し、10−6秒(μsec)のオーダの値になる。a、bは、安全率を示し、ここでは、0.8〜0.9に定められる。
(5)式では、光源21の光がDMDの数だけパワー分散されること、および実際に基板SWへ到達する光が考慮されるとともに、発光長Ldの区間に対して実際に基板SWに与えられる露光量が基板SWの感光材料特性によって定められる露光量を満たすための条件を示し、走査速度Vを求める式に展開されている。露光動作ピッチEPが長く設定された場合、基板SWの露光量を得るため、同一エリアにできるだけ長時間光を照射する必要がある。そのため、走査速度Vを遅くしなければならない。(5)式から明らかなように、露光動作ピッチEPと走査速度Vは反比例の関係にある。
(6)式では、データ処理速度tpによって決められる走査速度Vと露光動作ピッチEPの関係を表しており、走査速度Vを求める式に展開されている。(6)式では、走査速度Vと露光動作ピッチEPは比例関係にある。
図7に示すように、横軸を露光動作ピッチEP、縦軸を走査速度Vに定め、(5)式、(6)式を、それぞれ関数F(EP)、G(EP)で表す。関数F、Gの交点Zは、露光量に関する走査速度Vの条件およびデータ処理速度に関する走査速度Vの条件を共に満たす解(V、EP)であり、ステップS102では、(5)、(6)を満たす走査速度、露光動作ピッチ(Vm、EPm)が算出される。ステップ102において、走査速度Vm、露光動作ピッチEPmが求められると、ステップS103に進み、算出された走査速度Vm、露光動作ピッチEPmがメモリ31に記録される。このとき、走査速度Vm、露光動作ピッチEPmは、入力された発光長Ld、露光量Eに対応づけて記録される。
ステップS104では、露光量E、発光長Ldの入力操作が終了するか否かが判断され、新たに露光量E、発光長Ldの値がオペレータによって入力されると、ステップS101へ戻り、入力された露光量E、発光長Ldに応じて走査速度V、露光動作ピッチEPが算出され、メモリ31へ記録される。一方、オペレータによって終了操作が実行されたと判断されると、処理ルーチンは終了する。
図8は、システムコントロール回路52によって実行される露光パラメータ設定処理を示したフローチャートである。この設定処理は、基板の製造現場において製造工程を監視し、制御操作するオペレータによって実行される処理であり、実際に描画装置に搬送される基板の感度特性、描画パターンの精細度に従って処理される。
ステップS201では、露光パラメータを選択するための選択メニュー画面がモニタ30Cに表示される。ここでは、露光量Eと、発光長Ldであるパターン精細度(μm)との組み合わせである描画項目が、複数並んで表示され、様々な値による露光量Eとパターン精細度(発光長Ld)の組み合わせの中から選択できるように表示されている。ステップS102では、露光量Eと発光長Ldの組み合わせが選択されたか否かが判断される。オペレータは、製造する基板SWの露光感度に応じた露光量と、基板に形成するパターン精細度に対応する発光長の組み合わせを選び、キーボード30Bの操作によって選択する。
ステップS202において、露光量E、発光長Ldの組み合わせが1つ選択されると、ステップS203に進み、選択された露光量E、発光長Ldに応じた走査速度V、露光ピッチEPがメモリ31から読み出され、露光パラメータが決定される。そして、描画処理の実行持には、システムコントロール回路32からDMD制御部34,ステージ制御部38へ制御信号が出力され、設定された走査速度Vによって基板SWが相対移動するとともに、設定された露光動作ピッチEPによる露光動作が繰り返し実行されるように、描画データ(フレーム)切り替え周期が定められる。さらに、設定された発光長Ldに従った期間だけマイクロミラーXijがON状態を維持するように、DMD22へ制御信号が出力される。
このように本実施形態によれば、あらかじめ設定された発光長Ldに従い、(5)、(6)式に基づいて露光動作ピッチEPm、走査速度Vmが算出される。そして、様々な露光量Eおよび発光長Ldとそれに対応する走査速度V,露光動作ピッチEPの中で、選択される露光量E、発光長Ldに応じた走査速度V、露光動作ピッチEPが決定され、露光パラメータとして描画処理のために設定される。
なお、本実施形態では、露光量と発光長を選択するように構成しているが、発光長を一定に定め、露光量の値を変えながら露光動作ピッチ、走査速度を算出してもよい。この場合、露光量を選択する画面が表示され、選択された露光量に応じた走査速度、露光動作ピッチが露光パラメータとして決定される。
また、(5)、(6)に対応する式として、露光動作ピッチの代わりに露光動作周期(露光動作時間間隔)を規定し、露光動作周期、走査速度を算出するように構成してもよい。
本実施形態である描画システムを模式的に示した斜視図である。 描画装置に設けられた露光ユニットを模式的に示した図である。 露光エリアの相対移動、すなわち露光エリアによる走査を示した図である。 投影(照射)スポットの位置関係を示した図である。 描画システムのブロック図である。 露光パラメータ算出処理を示したフローチャートである。 走査速度と露光動作ピッチの関係を示したグラフである。 露光パラメータ設定処理を示したフローチャートである。
符号の説明
10 描画装置
20 露光ユニット
21 光源
22 DMD(光変調ユニット)
30 描画制御部
30A 制御ユニット
30B キーボード
30C モニタ
31 メモリ
32 システムコントロール回路
34 DMD制御部
38 ステージ制御部
39 表示処理回路
40 ステージ位置検出部
EP 露光動作ピッチ
V 走査速度
Ld 発光長(発光継続距離)
E 露光量
SW 基板(被描画体)
EA 露光エリア
ij デジタルマイクロミラー(光変調素子)
ij 微小スポット(露光スポット)

Claims (16)

  1. 複数の光変調素子が規則的に走査方向に沿って配列された光変調ユニットを用い、前記光変調ユニットによる露光エリアを被描画体に対して相対的に一定速度で走査させ、各光変調素子による露光スポットをオーバラップさせるように露光動作時間間隔に従って露光動作を実行する描画システムにおいて、
    前記被描画体に対する露光エリアの相対的な走査速度と、前記走査速度で前記露光動作時間間隔の間に前記露光エリアが移動する距離を表す露光動作ピッチと、照射光が実際に前記被描画体へ照射されている期間に前記露光エリアが移動する発光継続距離のうちあらかじめ設定されたいずれか1つのパラメータに基づき、前記露光動作ピッチ、前記走査速度、前記発光継続距離との間の関係式から残りの2つのパラメータを算出する算出手段と、
    あらかじめ設定および前記算出手段において算出された走査速度、露光動作時間間隔、発光継続距離を、描画処理の露光パラメータとして設定する露光パラメータ設定手段とを備え、
    前記算出手段が、光源および露光用光学系の特性に従って定められる被描画体への到達照射光量が前記被描画体の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式であって、前記走査速度に対して前記発光継続距離が比例するとともに前記露光動作ピッチが反比例する関係を表す第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式であって、前記走査速度に対して前記露光動作ピッチが比例する関係を表す第2式の両式を満たす解として、残り2つのパラメータを算出することを特徴とする描画システム。
  2. 前記算出手段が、あらかじめ設定された発光継続距離に基づいて、露光動作ピッチと走査速度を算出することを特徴とする請求項1に記載の描画システム。
  3. 前記第1式が、以下の式によって表されることを特徴とする請求項1に記載の描画システム。

    V=((P0)×α×Ld)/(EP×C×E) ・・・・・・(1)

    ただし、Vは、走査速度()を示し、Ldは、発光継続距離(mm)を示し、EPは露光動作ピッチ(mm)を表す。P0は、光源の照明パワーを仕事率(W)で表し、αは、光源の照明パワーのうち基板SWまで実際に到達する割合であるパワー効率を表す。例えば、n個の光変調ユニットへ照明が分散供給される場合、P0は、光源のパワーPをnで割った値になる。Eは、被描画体の感光材料特性(露光感度)を表す露光量(W・sec/mm)であり、パターン形成に必要な単位面積当たりの総光量である。Cは、光変調素子による照射スポットのサイズ(mm)を示す。
  4. 前記第2式が、以下の式によって表されることを特徴とする請求項1に記載の描画システム。

    V=(EP/tp) ・・・・・・(2)

    ただし、Vは、走査速度(mm/sec)を示し、EPは露光動作ピッチ(mm)を表す。tpは、光変調ユニットへの描画データ転送速度、もしくは描画システムにおけるデータ処理時間のうち遅い方のデータ処理速度を示す。
  5. 前記算出手段が、あらかじめ定められた発光継続距離と設定される複数の露光量とに従って2つのパラメータをそれぞれ算出し、
    前記設定手段が、算出およびあらかじめ設定された露光速度、露光動作ピッチ、発光継続距離を、その露光量の値と対応づけてメモリに記録し、
    前記設定手段が、オペレータによって選択された露光量に対応する走査速度、露光動作ピッチ、発光継続距離を前記メモリから読み出し、露光パラメータを設定することを特徴とする請求項1に記載の描画システム。
  6. 前記複数の感度露光量の値を表示装置に表示する表示手段をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の描画システム。
  7. 前記算出手段が、あらかじめ設定された露光量と設定される複数の発光継続距離とに従って2つのパラメータをそれぞれ算出し、前記設定手段が、算出された露光速度、露光動作ピッチ、発光継続距離を、その露光量の値と対応づけてメモリに記録し、
    前記設定手段が、オペレータによって選択された発光継続距離に対応する走査速度、露光動作ピッチを前記メモリから読み出し、露光パラメータを設定することを特徴とする請求項1に記載の描画システム。
  8. 前記複数の発光継続距離の値を表示装置に表示する表示手段をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の描画システム。
  9. 複数の光変調素子が規則的に走査方向に沿って配列された光変調ユニットを用い、前記光変調ユニットによる露光エリアを被描画体に対して相対的に一定速度で走査させ、各光変調素子による露光スポットをオーバラップさせるように露光動作時間間隔に従って露光動作を実行する描画方法において、
    前記被描画体に対する露光エリアの相対的な走査速度と、前記走査速度で前記露光動作時間間隔の間に前記露光エリアが移動する距離を表す露光動作ピッチと、照射光が実際に前記被描画体へ照射されている期間に前記露光エリアが移動する発光継続距離のうちあらかじめ設定されたいずれか1つのパラメータに基づき、前記露光動作ピッチ、前記走査速度、前記発光継続距離との間の関係式から残りの2つのパラメータを算出する算出し、
    あらかじめ設定および前記算出手段において算出された走査速度、露光動作時間間隔、発光継続距離を、描画処理の露光パラメータとして設定する露光パラメータ設定し、
    光源および露光用光学系の特性に従って定められる被描画体への到達照射光量が前記被描画体の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式であって、前記走査速度に対して前記発光継続距離が比例するとともに前記露光動作ピッチが反比例する関係を表す第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式であって、前記走査速度に対して前記露光動作ピッチが比例する関係を表す第2式の両式を満たす解として、残り2つのパラメータを算出することを特徴とする描画方法。
  10. 前記被描画体に対する露光エリアの相対的な走査速度と、前記走査速度で前記露光動作時間間隔の間に前記露光エリアが移動する距離を表す露光動作ピッチと、照射光が実際に前記被描画体へ照射されている期間に前記露光エリアが移動する発光継続距離のうち、オペレータによって設定される1つのパラメータを検知するパラメータ検知手段と、
    設定されたパラメータに基づき、前記露光動作ピッチ、前記走査速度、前記発光継続距離との間の関係式から残りの2つのパラメータを算出する算出手段とを備え、
    前記算出手段が、描画システムの光源および露光用光学系の特性に従って定められる被描画体への到達照射光量が前記被描画体の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式であって、前記走査速度に対して前記発光継続距離が比例するとともに前記露光動作ピッチが反比例する関係を表す第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式であって、前記走査速度に対して前記露光動作ピッチが比例する関係を表す第2式の両式を満たす解として、残り2つのパラメータを算出することを特徴とする露光パラメータ算出装置。
  11. 前記被描画体に対する露光エリアの相対的な走査速度と、前記走査速度で前記露光動作時間間隔の間に前記露光エリアが移動する距離を表す露光動作ピッチと、照射光が実際に前記被描画体へ照射されている期間に前記露光エリアが移動する発光継続距離のうち、オペレータによって設定される1つのパラメータを検知するパラメータ検知し、
    設定されたパラメータに基づき、前記露光動作ピッチ、前記走査速度、前記発光継続距離との間の関係式から残りの2つのパラメータを算出し、
    描画システムの光源および露光用光学系の特性に従って定められる被描画体への到達照射光量が前記被描画体の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式であって、前記走査速度に対して前記発光継続距離が比例するとともに前記露光動作ピッチが反比例する関係を表す第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式であって、前記走査速度に対して前記露光動作ピッチが比例する関係を表す第2式の両式を満たす解として、残り2つのパラメータを算出することを特徴とする露光パラメータ算出方法。
  12. 前記被描画体に対する露光エリアの相対的な走査速度と、前記走査速度で前記露光動作時間間隔の間に前記露光エリアが移動する距離を表す露光動作ピッチと、照射光が実際に前記被描画体へ照射されている期間に前記露光エリアが移動する発光継続距離のうち、オペレータによって設定される1つのパラメータを検知するパラメータ検知手段と、
    設定されたパラメータに基づき、前記露光動作ピッチ、前記走査速度、前記発光継続距離との間の関係式から残りの2つのパラメータを算出する算出手段とを機能させるプログラムであって、
    描画システムの光源および露光用光学系の特性に従って定められる被描画体への到達照射光量が前記被描画体の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式であって、前記走査速度に対して前記発光継続距離が比例するとともに前記露光動作ピッチが反比例する関係を表す第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式であって、前記走査速度に対して前記露光動作ピッチが比例する関係を表す第2式の両式を満たす解として、残り2つのパラメータを算出するように、前記算出手段を機能させることを特徴とするプログラム。
  13. 1)ブランクスである基板に感光材料を塗布し、
    2)塗布された基板に対して描画処理を実行し、
    3)描画処理された基板に対して現像処理をし、
    4)現像処理された基板に対してエッチングまたはメッキ処理をし、
    5)エッチングまたはメッキ処理された基板に対して感光材料の剥離処理をする基板の製造方法であって、
    描画処理において、複数の光変調素子が規則的に走査方向に沿って配列された光変調ユニットを用い、前記光変調ユニットによる露光エリアを基板に対して相対的に一定速度で走査させ、各光変調素子による露光スポットをオーバラップさせるように露光動作時間間隔に従って露光動作を実行し、
    前記基板に対する露光エリアの相対的な走査速度と、前記走査速度で前記露光動作時間間隔の間に前記露光エリアが移動する距離を表す露光動作ピッチと、照射光が実際に前記基板へ照射されている期間に前記露光エリアが移動する発光継続距離のうちあらかじめ設定されたいずれか1つのパラメータに基づき、前記露光動作ピッチ、前記走査速度、前記発光継続距離との間の関係式から残りの2つのパラメータを算出する算出し、
    あらかじめ設定および前記算出手段において算出された走査速度、露光動作時間間隔、発光継続距離を、描画処理の露光パラメータとして設定する露光パラメータ設定し、
    光源および露光用光学系の特性に従って定められる基板への到達照射光量が前記基板の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式であって、前記走査速度に対して前記発光継続距離が比例するとともに前記露光動作ピッチが反比例する関係を表す第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式であって、前記走査速度に対して前記露光動作ピッチが比例する関係を表す第2式の両式を満たす解として、残り2つのパラメータを算出することを特徴とする基板の製造方法。
  14. 複数の光変調素子が規則的に走査方向に沿って配列された光変調ユニットを用い、前記光変調ユニットによる露光エリアを被描画体に対して相対的に一定速度で走査させ、各光変調素子による露光スポットをオーバラップさせるように露光動作時間間隔に従って露光動作を実行する描画システムにおいて、
    あらかじめ定められる、照射光が実際に前記被描画体へ照射されている発行継続期間に基づいて、前記被描画体に対する前記露光エリアの相対的な走査速度と、露光動作周期を示す前記露光動作時間間隔又はその露光動作時間間隔で前記露光エリアが移動する露光動作ピッチを算出する算出手段と、
    あらかじめ設定された発光継続期間、および前記算出手段において算出された走査速度、露光動作時間間隔を、描画処理の露光パラメータとして設定する露光パラメータ設定手段とを備え、
    前記算出手段が、光源および露光用光学系の特性に従って定められる被描画体への到達照射光量が前記被描画体の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式である第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式である第2式の両式を満たす解として、前記走査速度、および露光動作時間間隔または露光動作ピッチを算出することを特徴とする描画システム。
  15. 複数の光変調素子が規則的に走査方向に沿って配列された光変調ユニットを用い、前記光変調ユニットによる露光エリアを被描画体に対して相対的に一定速度で走査させ、各光変調素子による露光スポットをオーバラップさせるように露光動作時間間隔に従って露光動作を実行する描画方法において、
    あらかじめ定められる、照射光が実際に前記被描画体へ照射されている発行継続期間に基づいて、前記被描画体に対する前記露光エリアの相対的な走査速度と、露光動作周期を示す前記露光動作時間間隔又はその露光動作時間間隔で前記露光エリアが移動する露光動作ピッチを算出し、
    あらかじめ設定された発光継続期間、および前記算出手段において算出された走査速度、露光動作時間間隔を、描画処理の露光パラメータとして設定し、
    光源および露光用光学系の特性に従って定められる被描画体への到達照射光量が前記被描画体の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式である第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式である第2式の両式を満たす解として、前記走査速度、および露光動作時間間隔または露光動作ピッチを算出することを特徴とする描画方法。
  16. 1)ブランクスである基板に感光材料を塗布し、
    2)塗布された基板に対して描画処理を実行し、
    3)描画処理された基板に対して現像処理をし、
    4)現像処理された基板に対してエッチングまたはメッキ処理をし、
    5)エッチングまたはメッキ処理された基板に対して感光材料の剥離処理をする基板の製造方法であって、
    描画処理において、複数の光変調素子が規則的に走査方向に沿って配列された光変調ユニットを用い、前記光変調ユニットによる露光エリアを基板に対して相対的に一定速度で走査させ、各光変調素子による露光スポットをオーバラップさせるように露光動作時間間隔に従って露光動作を実行し、
    あらかじめ定められる、照射光が実際に前記基板へ照射されている発行継続期間に基づいて、前記基板に対する前記露光エリアの相対的な走査速度と、露光動作周期を示す前記露光動作時間間隔又はその露光動作時間間隔で前記露光エリアが移動する露光動作ピッチを算出し、
    あらかじめ設定された発光継続期間、および前記算出手段において算出された走査速度、露光動作時間間隔を、描画処理の露光パラメータとして設定し、
    光源および露光用光学系の特性に従って定められる基板への到達照射光量が前記基板の感光材料特性に応じて定められる露光量を満たすための条件式である第1式と、描画処理に関するデータ処理速度の制限から規定される条件式である第2式の両式を満たす解として、前記走査速度、および露光動作時間間隔または露光動作ピッチを算出することを特徴とする基板の製造方法。
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