JP2007299939A - 半導体装置 - Google Patents

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秀幸 田尻
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Abstract

【課題】多層配線部における最も上の層間絶縁膜に形成されたヒューズと、該ヒューズを覆う保護部と、多層配線部上に形成されたMIM素子とを備え、保護部の厚さを制御し易い半導体装置を得ること。
【解決手段】半導体基板10と、この半導体基板に形成された回路素子20,30と、半導体基板上に積層された多層配線部50と、多層配線部における最も上の層間絶縁膜45に設けられたヒューズ55と、ヒューズ上に設けられた保護部60と、多層配線部上に形成されたMIM素子70と、多層配線部上に形成された最外層間絶縁膜80とを備えた半導体装置100を作製するにあたり、多層配線部における最も上の層間絶縁膜に設けられたトレンチT3 にMIM素子の下部電極62を埋め込み、その上に電気絶縁膜64と上部電極66とをこの順番で積層することでMIM素子を構成し、このMIM素子を覆うようにして最外層間絶縁膜を形成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、多層配線部に形成されたヒューズと多層配線部上に形成されたMIM(Metal Insulator Metal)素子とを備えた半導体装置に関するものである。
今日では、電子機器の小型化、低コスト化を図るために、1つの半導体チップに種々の集積回路を混載して1つの半導体装置が構成されるようになってきており、これに伴って個々の回路素子の小型化および高集積化が進められている。また、回路素子の配置の多様化も進んでおり、例えば、不良のメモリセルを冗長回路上の良品のメモリセルに電気的に置き換えるためのヒューズを多層配線部における最も上の層間絶縁膜に形成したり、消費者のニーズに応じた所定性能をオプションとして扱う場合に当該所定性能の実現に必要なMIM素子を多層配線部上に形成したりすることも行われている。
例えば、多層配線部における最も上の層間絶縁膜にヒューズを形成し、かつ多層配線部上にMIM素子としての容量素子を形成する場合には、まず、上記のヒューズが形成された多層配線部上にシリコン酸化物等によって最外層間絶縁膜が形成される。次いで、最外層間絶縁膜に所定形状のトレンチ(溝)を形成し、多層配線部における最も上の層間絶縁膜に形成されている所定の配線と上記のトレンチの所定箇所とを繋ぐビアホールを形成する。
次に、これらのトレンチおよびビアホールそれぞれの表面上に例えばタンタルや窒化タンタル等によりバリアメタル層を形成してから、当該トレンチおよびビアホールをタングステンやタングステン−アルミニウム合金等の導電性材料で埋め、最外層間絶縁膜上に堆積した余剰の導電性材料およびバリアメタルを化学的機械研磨(CMP;Chemical Mechanical Polishing)によって除去する。このCMPまで行うことにより、上記のトレンチには容量素子用の下部電極が形成され、上記のビアホールにはコンタクトプラグが形成される。
このとき、最外層間絶縁膜の表面の平坦性が低いと、上記余剰の導電性材料および余剰のバリアメタルをCMPで除去する際の研磨量が多くなり、容量素子の下部電極の薄肉化や消失をまねくことになるので、下部電極の形成に先だって最外層間絶縁膜にCMPを施し、その表面を平坦化しておく。
この後、下部電極を覆うようにして、例えばシリコン窒化物により容量素子用の電気絶縁膜(容量絶縁膜)を形成し、その上に例えばチタン窒化物により容量素子用の上部電極を形成する。この上部電極まで形成することにより、容量素子が得られる。この後、容量素子の上部電極を覆うようにして、最外層間絶縁膜上に例えばアルミニウムによりパッドを形成する。
必要に応じて、上記のパッドおよび最外層間絶縁膜の露出面を覆うようにして、シリコン窒化物やシリコン酸窒化物等からなるパッシベーション膜を形成する。パッシベーション膜を形成する場合には、パッド上に例えばチタン窒化物からなるバリアメタル層が予め形成される。また、パッシベーション膜を形成するにあたっては、その元となる無機膜を成膜した後に当該無機膜のうちでパッド上に位置している領域、およびヒューズ上に位置している領域を例えばエッチングによりそれぞれ除去する。
この後、パッシベーション膜を形成したか否かに拘わらず、最外層間絶縁膜のうちのヒューズ上に位置している領域を例えばエッチングにより除去して、ヒューズを酸化や腐食等から保護することができる厚さを有すると共に、必要時にヒューズを容易に溶断することが可能な厚さを有する保護部を形成する。多層配線部における最も上の層間絶縁膜に形成されている配線が銅配線である場合には、通常、当該最も上の層間絶縁膜上にシリコン炭窒化物等によってライナー膜が形成されるので、最外層間絶縁膜のうちのヒューズ上に位置する領域をエッチングにより除去して上記のライナー膜をヒューズの保護部として残す。
多層配線部上にMIM素子を形成する場合には、上述のように下部電極の形成に先だって最外層間絶縁膜にCMPが施されて、その上面が平坦化される。このとき、下地である多層配線部の上面が必ずしも平坦ではないことから、上面が平坦化された最外層間絶縁膜の膜厚にはバラツキが生じる。ヒューズ上での保護部の形成は、最外層間絶縁膜の膜厚にバラツキが生じた後に行われることになる。このため、従来の半導体装置ではヒューズ上に保護部を形成する際のエッチング条件の制御が困難であり、結果として、所望の性能あるいは溶断特性を有する冗長回路を形成することが困難である。
この発明は上記に鑑みてなされたものであり、多層配線部における最も上の層間絶縁膜に形成されたヒューズと、該ヒューズを覆う保護部と、多層配線部上に形成されたMIM素子とを備え、上記の保護部の厚さを制御し易い半導体装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するこの発明の半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板に形成された回路素子と、この回路素子を覆うようにして半導体基板上に積層された複数の層間絶縁膜を有する多層配線部と、この多層配線部における最も上の層間絶縁膜に設けられたトレンチに埋め込まれたヒューズと、このヒューズ上に設けられて該ヒューズを保護する保護部と、多層配線部上に形成されたMIM素子と、多層配線部上に形成された最外層間絶縁膜とを備えた半導体装置であって、MIM素子は、上記最も上の層間絶縁膜に設けられたトレンチに埋め込まれた下部電極と、上記最も上の層間絶縁膜上に形成されて前記下部電極を覆う電気絶縁膜と、この電気絶縁膜を覆う上部電極とを有し、最外層間絶縁膜はMIM素子を覆う、ことを特徴とするものである。
この発明の半導体装置では、最外層間絶縁膜がMIM素子を覆っているので、MIM素子を形成するにあたっては、最外層間絶縁膜の元となる膜にCMPを施す必要がない。ヒューズを保護する保護部の厚さは、最外層間絶縁膜の元となる膜のうちでヒューズ上に位置する領域をエッチングにより除去する際のエッチング精度に大きく依存するわけであるが、最外層間絶縁膜の元となる膜には上述のようにCMPを施さなくてよいので、上記のエッチングが施される膜での膜厚のバラツキは、成膜時に不可避的に生じた比較的小さなバラツキのままである。このため、最外層間絶縁膜の元となる膜にCMPを施した場合に比べてエッチング精度を高めることが容易であり、所望の厚さの保護部を形成し易い。したがって、この発明によれば、多層配線部における最も上の層間絶縁膜に形成されたヒューズと、該ヒューズを覆う保護部と、多層配線部上に形成されたMIM素子とを備えた所望性能の半導体装置を得易くなる。
以下、この発明の半導体装置の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、この発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、この発明の半導体装置の一例を概略的に示す断面図である。同図に示す半導体装置100は、半導体基板10と、半導体基板10に形成された回路素子20,30と、回路素子20,30を覆うようにして半導体基板10上に積層された複数の層間絶縁膜を有する多層配線部50と、多層配線部50における最も上の層間絶縁膜45に設けられたトレンチT1に埋め込まれたヒューズ55と、ヒューズ55上に設けられて該ヒューズ55を保護する保護部60と、多層配線部50上に形成されたMIM素子70と、多層配線部50上に形成された最外層間絶縁膜80とを備えている。
図1にはヒューズ55および保護部60がそれぞれ1つずつ現れているが、実際には複数のヒューズ55が層間絶縁膜45に形成されており、1つのヒューズ55に1つずつ保護部60が形成されている。半導体装置100はメモリ素子と該メモリ素子用の冗長回路とを有しており、複数のヒューズ55の一部は、不良のメモリセルを冗長回路上の良品のメモリセルと電気的に置き換えるために例えばレーザブローによって溶断されている。また、MIM素子70は、オプションとして扱われる所定性能を実現するために半導体装置100に設けられたものである。
上記の半導体基板10は、シリコンのような元素半導体からなる基板であってもよいし、ガリウムヒ素のような化合物半導体からなる基板であってもよい。さらには、SOI(Silicon On Insulator)基板であってもよい。半導体基板10の所定箇所には、該半導体基板10に形成しようとする回路素子の種類に応じた所定の素子領域(ウェル)と、所定形状の素子分離領域とが形成される。図示の半導体基板10は、P-型シリコン基板1の所定箇所にN型ウェル3およびP型ウェル5を形成し、さらに、各素子領域3,5を平面視上区画するようにして素子分離領域7を形成したものである。
回路素子としてどのような素子を形成するかは、半導体装置100に求められる機能等に応じて適宜選定される。図1に示す回路素子20,30は、いずれも電界効果トランジスタ(以下、「電界効果トランジスタ20」、「電界効果トランジスタ30」という。)である。電界効果トランジスタ20は、N型ウェル3に形成されたソース領域12およびドレイン領域14と、半導体基板10上にゲート絶縁膜16を介して配置されたゲート電極18とを有している。また、電界効果トランジスタ30は、P型ウェル5に形成されたソース領域22およびドレイン領域24と、半導体基板10上にゲート絶縁膜26を介して配置されたゲート電極28とを有している。
多層配線部50は、半導体基板10上に積層された複数の層間絶縁膜と、これらの層間絶縁膜それぞれに形成された多数の配線と、互いに異なる層間絶縁膜に形成されている配線を所定のパターンで電気的に接続して集積回路を形成する多数のコンタクトプラグとを有している。各層間絶縁膜上には、例えばシリコン窒化物やシリコン炭窒化物等によって形成されたライナー膜が設けられている。ライナー膜は、その下の層間絶縁膜に例えば銅製の配線を形成したときに該配線の酸化や腐食、あるいは銅原子の拡散を防止する。配線が銅により形成されている場合には、銅原子の拡散を防止するという観点から、例えばシリコン窒化物やシリコン炭窒化物等のように酸素原子を含有していない無機化合物によってライナー膜を形成することが好ましい。
図1においては、最も下の層間絶縁膜である第1層間絶縁膜35と、上から2番の層間絶縁膜である第(n−1)層間絶縁膜40と、最も上の層間絶縁膜である第n層間絶縁膜45とが現れている。第(n−1)層間絶縁膜40上には第(n−1)ライナー膜40Lが形成されており、第n層間絶縁膜45上には第nライナー膜45Lが形成されている。また、同図には、各層間絶縁膜に形成されているコンタクトプラグおよび配線のうち、第1層間絶縁膜35に形成されている4つの第1層コンタクトプラグ32a〜32d、第(n−1)層間絶縁膜40に形成されている1つの第(n−1)層コンタクトプラグ37および3つの第(n−1)層配線39a〜39c、ならびに第n層間絶縁膜45に形成されている1つの第n層コンタクトプラグ42および2つの第n層配線44a,44bが現れている。なお、上記の「n」は3以上の整数を表すが、「n」を2として多層配線部を構成することも可能である。
多層配線部50における各配線は、例えばアルミニウム、銅等の導電材料によって形成される。また、多層配線部50における各コンタクトプラグは、例えばタングステン、タングステン−アルミニウム合金、銅等の導電材料によって形成される。通常、配線と層間絶縁膜との間、コンタクトプラグと層間絶縁膜との間、およびコンタクトプラグと該コンタクトプラグの下端に接続する配線との間には、配線およびコンタクトプラグの材料に応じて、所定の無機材料からなるバリアメタル層が設けられる。例えば、アルミニウムによって配線またはコンタクトプラグを形成する場合にはチタン窒化物等からなるバリアメタル層が設けられ、タングステンや銅によって配線またはコンタクトプラグを形成する場合には、チタン窒化物、タンタル、タンタル窒化物等からなるバリアメタル層が設けられる。ただし、層間絶縁膜の材質によってはバリアメタル層を省略することも可能である。
図1に示す各配線39a〜39c,44a,44bはいずれもダマシン法により形成された銅製の埋め込み配線であり、上述した各コンタクトプラグ32a〜32d,37,42もダマシン法により形成された銅製のものである。これらの配線およびコンタクトプラグの周囲には上述のバリアメタル層が形成されているが、図1においてはその図示を省略している。
ヒューズ55は、第n層配線44a,44bと一緒に第n層間絶縁膜45に形成されたものであり、このヒューズ55は、第n層間絶縁膜45に設けられたトレンチT1に埋め込まれている。第n層配線44a,44bを銅により形成する場合には、ヒューズ55も銅により形成することが好ましい。第n層配線44a,44bにおけるのと同様に、ヒューズ55と第n層間絶縁膜45との間には、必要に応じてバリアメタル層が形成される。
このヒューズ55は、第n層間絶縁膜45上に形成されている第n層ライナー膜45Lにより覆われており、該第nライナー膜45Lのうちでヒューズ55の上方に位置する領域がヒューズ55の保護部60として機能する。この保護部60は、ヒューズ55を酸化や腐食等から保護することができる厚さを有すると共に、必要時にヒューズ55を容易に溶断することが可能な厚さを有している。なお、図1においては、保護部60を判り易くするために、第nライナー膜45Lのうちで保護部60として機能する領域に周囲と異なるスマッジングを付してある。
MIM素子70は、下部電極62、電気絶縁膜(容量絶縁膜)64、および上部電極66を有している。このMIM素子70は、例えば容量素子である。下部電極62は、第n層間絶縁膜45に設けられたトレンチT3に埋め込まれており、第n層間絶縁膜45上に形成されている第n層ライナー膜45Lにより覆われている。第n層配線44a,44bを銅により形成する場合には、下部電極62も銅により形成することが好ましい。第n層配線44a,44bにおけるのと同様に、下部電極62と第n層間絶縁膜45との間には、必要に応じてバリアメタル層が形成される。
MIM素子70を構成する電気絶縁膜64は、第n層間絶縁膜45上に形成された第nライナー膜45Lの一領域からなる。電気絶縁膜64を判り易くするために、図1においては第nライナー膜45Lのうちで電気絶縁膜64として機能する領域に周囲と異なるスマッジングを付してある。下部電極62が銅により形成されている場合には、銅原子の拡散を防止するうえから、例えばシリコン窒化物やシリコン炭窒化物等のように酸素原子を含有していない無機化合物によって電気絶縁膜64(第nライナー膜45L)を形成することが好ましい。
MIM素子70を構成する上部電極66は、例えばタングステン、タングステン−アルミニウム合金等によって形成されて、電気絶縁膜64を覆っている。この上部電極66と電気絶縁膜64との間には、必要に応じて、例えばチタン窒化物、タンタル、タンタル窒化物等によってバリアメタル層が形成される。
最外層間絶縁膜80は、例えばシリコン酸化物等により形成されて、MIM素子70および多層配線部50を覆っている。この最外層間絶縁膜80は、第n層配線44bおよび上部電極66それぞれの上にビアホールを有しており、各保護部60の上に貫通孔THを有している。
第n層配線44bの上のビアホールは第nライナー膜45Lを貫通して第n層配線44bの上面に達しており、このビアホール内には、第n層配線44bを外部回路に接続するコンタクトプラグ82が形成されている。また、上部電極66の上のビアホールは上部電極66の上面に達しており、このビアホール内には、上部電極66を外部回路に接続するコンタクトプラグ84が形成されている。これらのコンタクトプラグ82,84は、例えばタングステン、タングステン−アルミニウム合金、銅等の導電材料によって形成される。また、コンタクトプラグ82,84と最外層間絶縁膜80との間、コンタクトプラグ82と第n層配線44bとの間、およびコンタクトプラグ84と上部電極66との間には、それぞれ、必要に応じてバリアメタル層が設けられる。保護部60の上の貫通孔TH内には何も設けられておらず、その一端には保護部60の上面が露出している。
これらのコンタクトプラグ82,84が形成されている最外層間絶縁膜80の上には、パッド90,92が配置されている。パッド90はコンタクトプラグ82の上面を覆っており、パッド92はコンタクトプラグ84の上面を覆っている。これらのパッド90,92は、例えばアルミニウム等の導電性材料により形成される。
必要に応じて、各パッド90,92および最外層間絶縁膜80の露出面をそれぞれ覆うようにして、例えばシリコン窒化物やシリコン酸窒化物等によりパッシベーション膜を形成してもよい。ただし、パッシベーション膜には、パッド90,92上に位置する各領域、およびヒューズ55(保護部60)の上方に位置する領域に貫通孔(開口部)を設ける。また、パッシベーション膜を設ける場合には、各パッド90,92上に例えばチタン窒化物等からなるバリアメタル層を設けることが好ましい。
このような構造を有する半導体装置100では、最外層間絶縁膜80がMIM素子70を覆っているので、MIM素子70を形成するにあたっては、最外層間絶縁膜80の元となる膜にCMPを施す必要がない。ヒューズ55を保護する保護部60の厚さは、最外層間絶縁膜80の元となる膜のうちでヒューズ55上に位置する領域をエッチングにより除去する際のエッチング精度に大きく依存するわけであるが、最外層間絶縁膜80の元となる膜には上述のようにCMPを施さなくてよいので、上記のエッチングが施される膜での膜厚のバラツキは、成膜時に不可避的に生じた比較的小さなバラツキのままである。このため、最外層間絶縁膜80の元となる膜にCMPを施した場合に比べてエッチング精度を高めることが容易であり、所望の厚さの保護部60を形成し易い。
したがって、半導体装置100のベースとなる半導体装置、すなわち、半導体基板10上に多層配線部50まで形成された半導体装置(以下、「ベース半導体装置」という。)を一旦開発した後では、該ベース半導体装置に消費者のニーズに合ったオプション機能が付加された所望性能の半導体装置100を容易に得ることができる。
上述の技術的効果を奏する半導体装置100は、例えば、以下に説明する上部電極形成工程、コンタクトプラグ形成工程、および保護部形成工程をこの順番で行うことによって製造することができる。以下、図1で用いた参照符号を適宜引用して、これらの工程について詳述する。
(上部電極形成工程)
上部電極形成工程では、半導体基板に回路素子と多層配線部とが形成され、多層配線部における最も上の層間絶縁膜にヒューズとMIM素子用の下部電極とが形成され、当該最も上の層間絶縁膜上にライナー膜が形成されたベース半導体装置に、MIM素子用の上部電極を形成する。この上部電極は、例えば、その元となる導電膜を上記のライナー膜上に化学的気相蒸着法(CVD法)により成膜し、その上に所定形状のレジストパターンを設けた後に、該レジストパターンをエッチングマスクとして用いて上記の導電膜をエッチングすることで得られる。
図2−1は、上部電極が形成されるライナー膜の一例を概略的に示す断面図である。同図に示すライナー膜45iは、図1に示した半導体装置100における第nライナー膜45Lの基となる膜であり、このライナー膜45iは第n層間絶縁膜45上に形成されている。第n層間絶縁膜45には、第n層配線44b、ヒューズ55、およびMIM素子用の下部電極62が形成されている。これらの第n層配線44b、ヒューズ55、および下部電極62は、いずれも、第n層間絶縁膜45に設けられたトレンチに埋め込まれている。
図2−2は、上部電極の元となる導電膜の一例を概略的に示す断面図である。同図に示す導電膜66Aは、ライナー膜45i上に所望の導電性材料をCVD法により堆積させることで成膜されたものであり、ライナー膜45i全体を覆っている。導電膜66Aの材料としては種々の導電性材料を用いることが可能であるが、例えばチタン窒化物のようにバリアメタル層の材料としても利用される導電性材料を用いると、上部電極66(図1参照)の周囲に改めてバリアメタル層を設ける必要性がなくなるので、目的とする半導体装置100(図1参照)の生産性を高め易くなる。
図2−3は、上部電極の一例を概略的に示す断面図である。同図に示す上部電極66は、図2−2に示した導電膜64A上に所定形状のレジストパターンを設けた後に、該レジストパターンをエッチングマスクとして用いて導電膜66Aをエッチングすることで得たものである。上部電極66の平面視上の大きさは下部電極62の平面視上の大きさよりも大きく、これら上部電極66および下部電極62を平面視したときには、上部電極66が下部電極62の全体を覆う。
このようにして上部電極66まで形成することにより、MIM素子70が得られる。ライナー膜45iのうちで上部電極66と平面視上重なる領域が、MIM素子70での電気絶縁膜64として機能する。
(コンタクトプラグ形成工程)
コンタクトプラグ形成工程では、MIM素子の上部電極に接続されたコンタクトプラグを形成する。このコンタクトプラグは、最外層間絶縁膜の元となる無機絶縁膜の所定箇所にMIM素子の上部電極に達するビアホールを形成した後、該ビアホールを導電性材料で埋めることにより形成される。このとき、多層配線部における最も上の層間絶縁に形成されている配線を外部回路に接続するためのコンタクトプラグも一緒に形成することが好ましい。
図3−1は、最外層間絶縁膜の元となる無機絶縁膜の一例を概略的に示す断面図である。同図に示すように、最外層間絶縁膜の元となる無機絶縁膜80Aは、MIM素子70を覆うようにしてライナー膜45i(多層配線部50;図1参照)上に形成される。
図3−2は、コンタクトプラグが形成されるビアホールの一例を概略的に示す断面図である。同図に示すように、コンタクトプラグが形成されるビアホールVH1,VH2は、図3−1に示した無機絶縁膜80Aのうちで第n層配線44b上に位置する領域、および上部電極66上に位置する領域にそれぞれ形成される。図3−2においては、ビアホールVH1,VH2が形成された無機絶縁膜を参照符号「80B」で示している。
無機絶縁膜80Bに形成されているビアホールVH1は、当該無機絶縁膜80Bおよびライナー膜45i(図3−1参照)を貫通して第n層配線44bの上面に達している。また、ビアホールVH2は、当該無機絶縁膜80Bを貫通して上部電極66の上面に達している。これらのビアホールVH1,VH2が形成された無機絶縁膜80Bは、例えば、無機絶縁膜80A(図3−1参照)上に所定形状のレジストパターンを設け、このレジストパターンをエッチングマスクとして用いて無機絶縁膜80Aをエッチングすることで得られる。なお、ビアホールVH1を形成した後のライナー膜45iが図1に示した第nライナー膜45Lとなるので、図3−2においては参照符号「45L」を用いている。
図3−3は、MIM素子の上部電極に接続されたコンタクトプラグの一例を概略的に示す断面図である。同図に示すコンタクトプラグ84は、無機絶縁膜80Bに形成されているビアホールVH2を導電性材料で埋めることによって形成されたものであり、その下端は上部電極66に接続されている。また、コンタクトプラグ84の上端は、無機絶縁膜80Bの上面と面一の状態に成形されている。
このようなコンタクトプラグ84は、例えば、ビアホールVH2内にタングステンやタングステン−アルミニウム合金等の導電性材料を堆積させて当該ビアホールVH2を埋め、ビアホールVH2から溢れた余剰の導電性材料および無機絶縁膜80B上に堆積した余剰の導電性材料をCMPによって除去することで形成される。このとき、コンタクトプラグ84と一緒に、無機絶縁膜80Bに形成されているビアホールVH1にもコンタクトプラグ82を形成することが好ましい。コンタクトプラグ82の下端は第n層配線44bに接続され、上端は無機絶縁膜80Bの上面と面一の状態に成形される。
なお、コンタクトプラグ82,84の周囲にバリアメタル層を設ける場合には、まず、各ビアホールVH1,VH2の内壁面、ビアホールVH1の底に露出している第n層配線44b、およびビアホールVH2の底に露出している上部電極66を覆うようにして、例えば物理的気相蒸着法により所望の無機材料を堆積させてバリアメタル層を形成し、その後にコンタクトプラグ82,84を上述のようにして形成する。
(保護部形成工程)
保護部形成工程では、ヒューズを酸化や腐食等から保護することができる厚さを有すると共に、必要時にヒューズを容易に溶断することが可能な厚さを有する保護部をヒューズ上に設ける。このとき、保護部の形成に先だって、各コンタクトプラグ上にパッドを形成することが好ましい。パッドは、例えば各コンタクトプラグが形成された後の無機絶縁膜上にアルミニウム膜等の導電膜を成膜し、その上に所定形状のレジストパターンを設けた後に該レジストパターンをエッチングマスクとして用いて当該導電膜をエッチングすることで形成される。
図4−1は、パッドの一例を概略的に示す断面図である。同図に示すように、無機絶縁膜80Bに形成されているコンタクトプラグ82上にパッド90が形成され、コンタクトプラグ84上にパッド92が形成される。各パッド90,92は、対応するコンタクトプラグ82またはコンタクトプラグ84の上面を覆っている。
図4−2は、保護部の一例を概略的に示す断面図である。同図に示す保護部60は、第nライナー膜45Lのうちでヒューズ55上に位置している所定の領域からなっている。この保護部60は、無機絶縁膜80Bの所定箇所に貫通孔THを形成して第nライナー膜45Lを部分的に露出させることで形成される。第nライナー膜45Lのうちで貫通孔THから露出している領域が保護部60として機能する。図示の例では、保護部60の平面視上の大きさの方がヒューズ55の平面視上の大きさよりも若干大きくなっている。
このようにして保護部60まで形成することにより、図4−1に示した無機絶縁膜80Aから図1に示した最外層間絶縁膜80が形成されると同時に、図1に示した半導体装置100が得られる。なお、パッド90,92の形成を保護部形成工程に含めるか、コンタクトプラグ形成工程に含めるか、あるいは独立した1つの工程とするかは、適宜選択可能である。また、コンタクトプラグ形成工程は、保護部形成工程での1つのサブ工程と見なすこともできる。
実施の形態2.
この発明の半導体装置においては、ライナー膜とMIM素子の電気絶縁膜(容量絶縁膜)とを互いに別個の部材とすることもできる。この場合、多層配線部における最も上の層間絶縁上に形成されるライナー膜がMIM素子の上部電極を部分的に覆うことになるように半導体装置を構成することが好ましい。
図5は、ライナー膜とMIM素子の電気絶縁膜とが互いに別個の部材として構成された半導体装置の一例を概略的に示す断面図である。なお、同図に示した構成要素のうちで図1を参照して既に説明した構成要素と共通するものについては、図1で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図5に示す半導体装置200では、図1に示した半導体装置100におけるのと同様に、多層配線部50での最も上の層間絶縁膜である第n層間絶縁膜45にトレンチT3が設けられ、MIM素子170の下部電極66はこのトレンチT3に埋め込まれている。MIM素子170の電気絶縁膜(容量絶縁膜)164は、下部電極62を覆うようにして第n層間絶縁膜45上に形成されており、MIM素子170の上部電極66は、電気絶縁膜164を覆うようにして該電気絶縁膜164上に形成されている。そして、第n層間絶縁膜45に対応する第nライナー膜145Lは、ヒューズ55および上部電極66を覆うようにして第n層間絶縁膜45上に形成されている。
MIM素子170を構成する電気絶縁膜164は、例えば下部電極62が銅により形成されている場合には、銅原子の拡散を防止するという観点から、シリコン窒化物やシリコン炭窒化物等のように酸素原子を含有していない無機化合物によって形成することが好ましい。勿論、シリコン酸化物、シリコン酸炭化物、シリコン酸窒化物等、酸素原子を含有した無機化合物によって電気絶縁膜164を形成することも可能であるが、この場合には下部電極62と電気絶縁膜164との間にバリアメタル層を介在させることが好ましい。
このような構成を有する半導体装置200は、図1に示した半導体装置100と同様の技術的効果を奏する。さらに、第n層配線44b上にコンタクトプラグ82を形成するためのビアホールVH1の深さと、上部電極66上にコンタクトプラグ84を形成するためのビアホールVH2の深さとが実質的に同じになるので、ビアホールVH1,VH2を形成する際のエッチング条件の選定および管理が容易になり、結果として、図1に示した半導体装置100に比べて所望の特性のMIM素子70を形成し易くなる、という技術的効果も奏する。
上述の技術的効果を奏する半導体装置200は、例えば、以下に説明する絶縁膜・上部電極形成工程、コンタクトプラグ形成工程、および保護部形成工程をこの順番で行うことにより製造することができる。以下、図5で用いた参照符号を適宜引用して、これらの工程について詳述する。
(絶縁膜・上部電極形成工程)
絶縁膜・上部電極形成工程では、半導体基板に回路素子と多層配線部とが形成され、かつ多層配線部における最も上の層間絶縁膜にヒューズとMIM素子用の下部電極とが形成されたベース半導体装置に、MIM素子用の電気絶縁膜(容量絶縁膜)とMIM素子用の上部電極とを形成する。多層配線部における最も上の層間絶縁膜上に設けられるライナー膜は、MIM素子用の上部電極を形成した後に形成される。したがって、ここでいう「ベース半導体装置」は、多層配線部における最も上の層間絶縁膜上にライナー膜が形成されていないものを意味する。
MIM素子用の電気絶縁膜および上部電極は、例えば、MIM素子用の電気絶縁膜の元なる無機絶縁膜と上部電極の元となる導電膜とを、多層配線部における最も上の層間絶縁膜上にこの順番で積層し、その上に所定形状のレジストパターンを設けた後に、該レジストパターンをエッチングマスクとして用いて上記の無機絶縁膜および導電膜を一緒にエッチングすることで得られる。
図6−1は、MIM素子用の電気絶縁膜の元なる無機絶縁膜、およびMIM素子用の上部電極の元となる導電膜それぞれの一例を概略的に示す断面図である。同図に示すように、これらの無機絶縁膜164Aおよび導電膜66Aは、多層配線部50(図5参照)を構成している最も上の層間絶縁膜である第n層間絶縁膜45上にこの順番で積層される。第n層間絶縁膜45には、第n層配線44b、ヒューズ55、およびMIM素子用の下部電極62が形成されている。これらの第n層配線44b、ヒューズ55、および下部電極62は、いずれも、第n層間絶縁膜45に設けられたトレンチに埋め込まれている。
図6−2は、MIM素子用の電気絶縁膜および上部電極それぞれの一例を概略的に示す断面図である。同図に示すMIM素子用の電気絶縁膜164および上部電極66は、図6−1に示した無機絶縁膜164Aと導電膜66Aとを一緒にパターニングして得たものである。電気絶縁膜164は第n層間絶縁膜45上に形成されて下部電極62を覆っており、上部電極66は第n層間絶縁膜45上に形成されて電気絶縁膜164を覆っている。上部電極66まで形成することにより、MIM素子170が得られる。
(コンタクトプラグ形成工程および保護部形成工程)
コンタクトプラグ形成工程は、実施の形態1で説明したコンタクトプラグ形成工程と同様にして行われ、保護部形成工程は、実施の形態1で説明したコンタクトプラグ形成工程と同様にして行われるので、ここでは図7−1〜図7−3を参照してその概略のみを説明する。
図7−1に示すように、コンタクトプラグ形成工程では、まず、第nライナー膜45L(図5参照)の元となる無機膜145iを例えばCVD法により成膜し、その上に最外層間絶縁膜の元となる無機絶縁膜80Aを例えばCVD法により成膜する。無機膜145iは、上部電極66および第n層間絶縁膜45を覆うようにして成膜され、無機絶縁膜80Aは、無機膜145i上に積層される。
次いで、上記の無機絶縁膜80Aをパターニングして、図7−2に示すように、所定箇所にビアホールVH1,VH2が形成された無機絶縁膜80Bを得る。このとき、第n層配線44b上においては、無機絶縁膜80Aおよび無機膜145i(図7−1参照)を貫通して当該第n層配線44bに達するビアホールVH1を形成し、上部電極66上においては、無機絶縁膜80Aおよび無機膜145iを貫通して当該上部電極66に達するビアホールVH2を形成する。このようにしてビアホールVH1,VH2まで形成することにより、無機膜145iが第nライナー膜145Lとなる。
この後、図7−3に示すように、各ビアホールVH1,VH2内にコンタクトプラグ82またはコンタクトプラグ84を形成し、これらのコンタクトプラグ82,84上にパッド90またはパッド92を形成した後、無機絶縁膜80Bの所定箇所に貫通孔THを設けることでヒューズ55上に保護部60を形成する。この保護部60まで形成することにより、図7−2に示した無機絶縁膜80Bから図5に示した最外層間絶縁膜80が形成されると同時に、図5に示した半導体装置200が得られる。
以上、2つの形態を挙げてこの発明の半導体装置について具体的に説明したが、この発明は上記の形態に限定されるものではなく、多層配線部における最も上の層間絶縁膜にヒューズが形成され、多層配線部上にMIM素子が形成される種々の用途、種々の構成の半導体装置に適用することができる。半導体装置に求められる機能や該半導体装置の用途等に応じて、様々な変形、修飾、組合せ等が可能である。
この発明の半導体装置の一例を概略的に示す断面図である。 図1に示した半導体装置を製造する際に行われる上部電極形成工程で上部電極が形成されるライナー膜の一例を概略的に示す断面図である。 図1に示した半導体装置を製造する際に行われる上部電極形成工程で形成されて上部電極の元となる導電膜の一例を概略的に示す断面図である。 図1に示した半導体装置を製造する際に行われる上部電極形成工程で形成される上部電極の一例を概略的に示す断面図である。 図1に示した半導体装置を製造する際に行われるコンタクトプラグ形成工程で形成されて最外層間絶縁膜の元となる無機絶縁膜の一例を概略的に示す断面図である。 図1に示した半導体装置を製造する際に行われるコンタクトプラグ形成工程で形成されるビアホールの一例を概略的に示す断面図である。 図1に示した半導体装置を製造する際に行われるコンタクトプラグ形成工程で形成されるコンタクトプラグのうち、MIM素子の上部電極に接続されたコンタクトプラグの一例を概略的に示す断面図である。 図1に示した半導体装置を製造する際に行われる保護部形成工程で形成されるパッドの一例を概略的に示す断面図である。 図1に示した半導体装置を製造する際に行われる保護部形成工程で形成される保護部の一例を概略的に示す断面図である。 この発明の半導体装置の他の例を概略的に示す断面図である。 図5に示した半導体装置を製造する際に行われる絶縁膜・上部電極形成工程で形成されてMIM素子用の電気絶縁膜の元なる無機絶縁膜、およびMIM素子用の上部電極の元となる導電膜それぞれの一例を概略的に示す断面図である。 図5に示した半導体装置を製造する際に行われる絶縁膜・上部電極形成工程で形成されるMIM素子用の電気絶縁膜および上部電極それぞれの一例を概略的に示す断面図である。 図5に示した半導体装置を製造する際に行われるコンタクトプラグ形成工程で形成されて第nライナー膜の元となる無機膜、および最外層間絶縁膜の元となる無機絶縁膜それぞれの一例を概略的に示す断面図である。 図5に示した半導体装置を製造する際に行われるコンタクトプラグ形成工程で形成されるビアホールの一例を概略的に示す断面図である。 図5に示した半導体装置を製造する際に行われる保護部形成工程で形成される保護部の一例を概略的に示す断面図である。
符号の説明
10 半導体基板
20,30 回路素子(電界効果トランジスタ)
35 第1層間絶縁膜
40 第(n−1)層間絶縁膜
40L 第(n−1)ライナー膜
45 第n層間絶縁膜
45L 第nライナー膜
50 多層配線部
55 ヒューズ
60 保護部
62 下部電極
64,164 電気絶縁膜
66 上部電極
70,170 MIM素子
80 最外層間絶縁膜
82,84 コンタクトプラグ
90,92 パッド
100,200 半導体装置
1,T3 トレンチ
TH 貫通孔

Claims (5)

  1. 半導体基板と、該半導体基板に形成された回路素子と、該回路素子を覆うようにして前記半導体基板上に積層された複数の層間絶縁膜を有する多層配線部と、該多層配線部における最も上の層間絶縁膜に設けられたトレンチに埋め込まれたヒューズと、前記ヒューズ上に設けられて該ヒューズを保護する保護部と、前記多層配線部上に形成されたMIM素子と、前記多層配線部上に形成された最外層間絶縁膜とを備えた半導体装置であって、
    前記MIM素子は、前記最も上の層間絶縁膜に設けられたトレンチに埋め込まれた下部電極と、前記最も上の層間絶縁膜上に形成されて前記下部電極を覆う電気絶縁膜と、該電気絶縁膜を覆う上部電極とを有し、
    前記最外層間絶縁膜は前記MIM素子を覆う、
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記下部電極は銅製であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記電気絶縁膜は、酸素原子を含有していない無機化合物からなることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記多層配線部は、前記最も上の層間絶縁膜、前記下部電極、および前記ヒューズをそれぞれ覆うライナー膜を含み、該ライナー膜のうちで前記ヒューズ上に位置する領域が前記保護部として機能し、前記下部電極上に位置する領域が前記電気絶縁膜として機能することを特徴する請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 前記多層配線部は、前記最も上の層間絶縁膜、前記ヒューズ、および前記上部電極をそれぞれ覆うライナー膜を含み、該ライナー膜のうちで前記ヒューズ上に位置する領域が前記保護部として機能することを特徴する請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置。
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