JP2007289943A - 金属酸化物微粒子用反応性分散剤、反応性分散体、当該反応性分散体の製造方法、活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物および硬化被膜 - Google Patents

金属酸化物微粒子用反応性分散剤、反応性分散体、当該反応性分散体の製造方法、活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物および硬化被膜 Download PDF

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Abstract

【課題】金属酸化物微粒子を活性エネルギー線硬化性樹脂組成物中に安定に分散させることができる分散剤を提供すること。
【解決手段】分子中にエポキシ基を有するビニル化合物の重合体にカルボキシル基含有(メタ)アクリル化合物を付加反応させてなる反応生成物であって、(メタ)アクリル当量が200〜360g/eq、水酸基価が150〜270mgKOH/g、および重量平均分子量が8,000〜50,000であるものを分散剤として用いる。

Description

本発明は、金属酸化物微粒子用反応性分散剤、反応性分散体、当該反応性分散体の製造方法、活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物および硬化被膜に関する。さらに詳しくは、各種基材(例えばプラスチック(ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリエステル、ポリオレフィン、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、トリアセチルセルロース樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ノルボルネン系樹脂等)、金属、木材、紙、ガラス、スレート等)の表面に高硬度、耐擦傷性、透明性、密着性に優れた高屈折率の塗膜を形成し得る、金属酸化物微粒子を含む反応性分散体、その製造方法、当該反応性分散体を含む活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物に関する。
従来、コーティング剤として、種々の反応性樹脂組成物が用いられているが、紫外線や電子線等の活性エネルギー線の照射によって瞬時に硬化する活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、各種基材表面に優れた硬度、耐擦傷性、耐薬品性を付与し、また、加熱等の必要がないため基材へのダメージも少なく、かつ生産性も高いために、広く用いられるようになってきている。
特にプラスチックハードコーティング剤には、優れた塗工性、塗料安定性を有し、また、各種基材の表面に、硬度、耐擦傷性、密着性、透明性、耐薬品性を付与し、かつ外観に優れる硬化被膜を形成し得る活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が求められている。また、フィルム型液晶素子、タッチパネル、レンズ、光学部品等の反射防止膜の用途においては、かかる要求に加えて、硬化被膜が透明性に優れ、また高屈折率であるものが求められている。
硬化被膜を高屈折率化するには、一般に、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物に、高屈折率材料として酸化アンチモン、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化セリウム、酸化インジウム等の金属酸化物微粒子を分散させる方法(特許文献1参照)や、これら微粒子にアンチモン、スズ、フッ素、リン、アルミ等の異種元素をドープしてなる導電性微粒子を分散させる方法(特許文献2参照)がある。
しかし、これら微粒子は比重が大きいので、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物中に安定に分散させることは一般に困難であり、通常、当該分散体は、長期間放置すると当該微粒子が凝集や沈降するなど、貯蔵安定性に劣る。また、かかる微粒子は通常、一次粒子間に働く分子間力や静電気力などにより強く凝集しており、このことも前記安定分散や貯蔵安定性に悪影響を与えていた。
安定分散の技術としては、例えば、(i)かかる微粒子を反応性シランカップリング剤で表面処理する方法(特許文献3参照)や、(ii)分散剤を用いる方法(特許文献2参照)等が知られている。
しかしながら、(i)の方法は、表面処理後に副生成物を留去したり、貯蔵安定性を付与するために溶剤濃縮や溶剤置換をしたりするなど煩雑であり、経済的ではなかった。
一方、(ii)の場合には被膜硬度や耐擦傷性が十分ではなく、また金属酸化物微粒子を分散させる為には多量の添加が必要であるため、塗膜硬度や耐擦傷性が十分でなく、また当該分散剤が被膜面にブリードアウトが生じたりするなど、被膜物性の低下を引き起こす問題があった。
特開2005-161111号公報 特開2005-187580号公報 特開2003-105034号公報
本発明は、金属酸化物微粒子を安定に分散させることができる分散剤を提供することを主たる課題とする。また、当該金属酸化物微粒子が安定に分散してなる反応性分散体、およびその製造方法を提供することを次なる課題とする。また、塗膜強度や耐擦傷性に優れ、かつブリードアウト等の問題が生じない硬化被膜を形成できる活性エネルギー線硬化性型コーティング剤組成物、ならびに当該硬化被膜を提供することを更なる課題とする。
本発明者は、かかる課題を解決すべく、鋭意検討した結果、当該分散剤として、特定量の(メタ)アクリル基と水酸基を有し、かつ特定の重量平均分子量を有するアクリル共重合体化合物を用いることにより、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は;
1.分子中にエポキシ基を有するビニル化合物の重合体にカルボキシル基含有(メタ)アクリル化合物を付加反応させてなる反応生成物であって、(メタ)アクリル当量が200〜360g/eq、水酸基価が150〜270mgKOH/g、および重量平均分子量が8,000〜50,000である、金属酸化物微粒子用反応性分散剤(A)、
2.前記1.に記載の反応性分散剤(A)および平均一次粒子径が200nm以下の金属酸化物微粒子(B)を含有する、反応性分散体、
3.前記反応性分散剤(A)10〜99重量%および前記金属酸化物微粒子(B)90〜1重量%からなる固形分〔(A)+(B)〕を1〜50重量%含有し、かつ、当該金属酸化物微粒子(B)の平均粒子径(d50)が200nm以下であることを特徴とする、前記2.に記載の反応性分散体、
4.前記反応性分散剤(A)10〜99重量%と、前記金属酸化物微粒子(B)90〜1重量%とを、固形分〔(A)+(B)〕の濃度が1〜50重量%となるように分散媒で希釈して、当該金属酸化物微粒子(B)の平均粒子径(d50)が200nm以下となるように分散させることを特徴とする、前記3.に記載の反応性分散体の製造方法、
5.前記2.または3.に記載の反応性分散体を含有する活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物、
6.さらに多官能(メタ)アクリレートおよび/または光重合開始剤を含有する、前記5.に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物、
7.前記5.または6.に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物を、活性エネルギー線を照射することにより硬化させて得られる、硬化被膜、に関する。
本発明の反応性分散剤によれば、金属酸化物微粒子を分散媒や活性エネルギー線硬化性樹脂中に容易かつ安定に分散させることができる。また、当該反応性分散体は、長期間放置しても当該金属酸化物微粒子が凝集や沈降しないなど貯蔵安定性に優れており、また塗工性に長ける。また、当該反応性分散体を含む活性エネルギー線硬化性型コーティング剤組成物によれば、硬度、耐擦傷性、密着性、透明性、耐薬品性などの物性や外観に優れ、かつブリードアウト等の問題がなく、しかも高屈折率の硬化被膜を得ることができる。そのため、当該反応性分散体を用いたコーティング剤は、フィルム型液晶素子、タッチパネル、レンズ、光学部品等の反射防止膜の用途における保護コーティング剤や、特に、プラスチックハードコーティング剤として有用である。
本発明に係る、金属酸化物微粒子用反応性分散剤(A)(以下、(A)成分という)は、分子中にエポキシ基を有するビニル化合物の重合体にカルボキシル基含有(メタ)アクリル化合物を付加反応させてなる反応生成物であって、(メタ)アクリル当量が200〜360g/eq程度(好ましくは200〜280g/eq)、水酸基価が150〜270mgKOH/g程度(好ましくは200〜270mgKOH/g)、および重量平均分子量が8,000〜50,000程度(好ましくは10,000〜50,000)であることを特徴とする。
なお、本発明において、「反応性分散剤」とは、活性エネルギー線で重合反応することができる分散剤であることを意味する。また、「(メタ)アクリル当量」とは、(メタ)アクリロイル基(アクリロイル基および/またはメタクリロイル基を意味する)1モルあたりの(A)成分の固形分重量(g/eq)をいう。また、「水酸基価」とは、JIS K1557に準拠して測定した値をいう。また、「重量平均分子量」とは、ゲルパーメーションクロマトグラフィー法によるポリスチレン換算値をいう。
前記(メタ)アクリル当量が360g/eqを超える場合には、活性エネルギー線照射後の硬化被膜の耐擦傷性が不十分となり、また200g/eq未満のものは合成が困難である。また、水酸基価が270mgKOH/gを超えるものは合成が困難であり、また150mgKOH/g未満の場合には、本発明の反応性分散体の貯蔵安定性が不十分となるる。また、重量平均分子量が8,000未満の場合には活性エネルギー線照射後の硬化被膜の耐擦傷性が不十分となる傾向にあり、また50,000を超えるものは合成が困難である。
該(A)成分における前記反応生成物は、分子中にエポキシ基を有するビニル化合物の重合体(以下、単に重合体という)にカルボキシル基含有(メタ)アクリル化合物を付加反応させることにより得られる。
当該重合体は、分子中にエポキシ基を有するビニル化合物(以下、エポキシ基含有ビニル化合物という)のみを重合させるか、当該エポキシ基含有ビニル化合物とこれ以外のビニル化合物(以下、共重合用ビニル化合物という)とを共重合させるかして得ることができる。
該エポキシ基含有ビニル化合物としては、分子中にエポキシ基を有するビニル化合物であれば特に限定されず、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートグリシジルエーテルなどが挙げられ、これらは組合わせて用いることもできる。
また、該共重合用ビニル化合物としては、分子中にエポキシ基との反応性を有する官能基を持たないものであって、前記エポキシ基含有ビニル化合物と共重合できるビニル化合物であれば特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸エステル類、スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族系ビニル化合物、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニトリルなどが挙げられ、これらは組合わせて用いることもできる。なお、分子中にエポキシ基との反応性を有する官能基を持つビニル化合物を共重合させると、当該重合体の製造時に、反応系が高粘度化やゲル化を引き起こすことがある。
なお、該共重合用ビニル化合物は、通常、前記重合体をなす全ビニル化合物100重量%中、50重量%以下の範囲で使用することが好ましく、30重量%以下の範囲で使用することが特に好ましい。50重量%を超えて使用すると、前記重合体と後述するカルボキシル基含有ビニル化合物との付加反応の部位が減少するため、活性エネルギー線照射後の硬化被膜の耐擦傷性が低下する傾向にある。
前記重合体は、各種公知の方法で製造できる。なお、重合反応は特に限定されず、例えば、塊状重合、溶液重合、乳化重合等が挙げられる。具体的には、前記エポキシ基含有ビニル化合物(と必要に応じて前記共重合用ビニル化合物と)を、ラジカル重合開始剤の存在下で、通常40〜150℃程度、2〜12時間程度、重合反応させればよい。
ラジカル重合開始剤としては、各種公知のものを特に制限無く用いることができる。具体的には、例えば、過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の無機過酸化物、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド等の有機過酸化物、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル−2,2´−アゾビスイソブチレート等のアゾ系化合物等が挙げられ、これらは1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、ラジカル重合開始剤の使用量は、前記重合体の固形分重量100重量部に対して、通常0.01〜8重量部程度である。
また、重合反応時には必要に応じて公知の連鎖移動剤を用いて、重合体の分子量を調整することもできる。具体的には、例えば、ラウリルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、2−メルカプトベンゾチアゾール、ブロムトリクロルメタン等が挙げられ、これらは1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。連鎖移動剤の使用量は、前記重合体の固形分重量100重量部に対して、通常0.01〜5重量部程度である。
また、溶液重合の場合には、各種公知の溶剤を用いることができる。具体的には、例えば、エチルアルコール、プロピルアルコール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等の低級ケトン類;トルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水素類;酢酸ブチル、酢酸エチル、クロロホルム、ジメチルホルムアミド等が挙げられ、これらは1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、乳化重合の場合には、各種公知のアニオン性、ノニオン性、カチオン性の界面活性剤を用いることができる。
このようにして得られる重合体は、通常、重量平均分子量が5,000〜30,000程度、エポキシ当量(JIS K 7236)が140〜290g/eq程度であるのが好ましい。
得られた重合体に付加反応させる、カルボキシル基含有(メタ)アクリル化合物は特に限定されず、各種公知のものを使用することができる。具体的には、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸ダイマーなどが挙げられ、これらは組合わせて用いることができる。
付加反応は、公知の方法によればよく、通常は、当該重合体と該カルボキシル基含有(メタ)アクリル化合物とを混合し、必要に応じて各成分と反応しない溶媒の存在下、80〜120℃程度で加熱反応させることにより、(A)成分が得られる。なお、カルボキシル基含有(メタ)アクリル化合物の使用量は、通常、前記重合体に含まれるエポキシ基に対して等モル以上であり、また前記反応生成物の(メタ)アクリル当量が200〜360/eq程度、水酸基価が150〜270mgKOH/g程度になるような範囲とする必要がある。当該使用量が、前記重合体が有するエポキシ基に対して等モル未満となる場合には、反応系がゲル化する場合があり、また反応後の溶液の貯蔵安定性が悪くなる傾向がある。
本発明の反応性分散体は、前記(A)成分および平均一次粒子径が200nm以下の金属酸化物微粒子(B)(以下、(B)成分という)を含有するものである。なお、ここでいう「反応性」とは、前記(A)成分が活性エネルギー線で重合反応することを意味する。また、該反応性分散体において、前記(A)成分はそれ自体がビヒクルとして作用する。
当該(B)成分をなす金属酸化物微粒子としては、金属の酸化物の微粒子であれば特に限定されず公知のものを使用することができる。具体的には、例えば、酸化アンチモン、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化セリウム、酸化インジウム等の金属酸化物の微粒子や、これらにアンチモン、スズ、フッ素、リン、アルミ等の異種元素をドープしてなる導電性金属の微粒子等が挙げられ、これらは1種を単独で、または2種以上組合わせて使用できる。なお、該(B)成分の形状は特に限定されず、球状、中空状、多孔質状、棒状、板状、繊維状、または不定形状等のいずれであってもよい。また、金属酸化物自体の結晶構造は特に限定されず、単斜晶系等であってよい。(B)成分の中でも硬度、透明性、高屈折率の観点から、アルミナ微粒子やジルコニア粒子が好ましい。
また、該金属酸化物微粒子の平均一次粒子径は、前記のとうり通常200nm以下であるが、具体的には1〜200nm程度であり、好ましくは1〜100nmである。ここに、「平均一次粒子径」とは、該(B)成分をなす金属酸化物微粒子が有する個数基準平均径をいい、例えば電子顕微鏡等により直接観察される値である。なお、該平均一次粒子径が1nm未満のものは入手困難である。また、これが200nmを超えると反応性分散体の貯蔵安定性が低下する傾向にあり、しかも硬化被膜の透明性が悪化する傾向にある。また、該(B)成分において、該金属酸化物微粒子は、分散前は通常、二次もしくはそれ以上高次に凝集している。
また、当該反応性分散体には、必要に応じて溶剤等の分散媒を用いることもできる。該分散媒としては、特に限定されず公知のものを使用することができる。具体的には、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、γ―ブチロラクトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のエステル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類を用いることができる。これらの中でも、分散体の安定性の点より、アルコール類および/またはケトン類が好ましい。なお、これらは1種を単独で、または2種以上を混合して使用できる。
当該反応性分散体における各成分の含有量は特に制限されないが、通常は、当該反応性分散体において、前記(A)成分10〜99重量%(好ましくは30〜99重量%)および前記(B)成分90〜1重量%(好ましくは70〜1重量%)からなる固形分〔(A)+(B)〕が1〜50重量%(好ましくは1〜30重量%)含まれるような範囲とすればよい。当該固形分〔(A)+(B)〕における各成分の含有量が前記範囲であること、ならびに、反応性分散体における当該固形分〔(A)+(B)〕の含有量が前記範囲であることで、貯蔵安定性に優れる反応性分散体となるため好ましい。
該反応性分散体の製造方法は特に限定されないが、例えば前記(A)成分10〜99重量%と、および前記(B)成分90〜1重量%とを、それらの固形分〔(A)+(B)〕の濃度が1〜50重量%となるように分散媒で希釈して、当該(B)成分の平均粒子径(d50)が200nm以下(具体的には、1〜200nm程度、好ましくは1〜100nmの範囲)となるように分散させる方法が挙げられる。なお、ここでいう「平均粒子径(d50)」とは当該反応性分散体中で実際に分散している(B)成分の光散乱相当径を意味する。
分散方法としては、特に限定されず、従来公知の方法を採用できる。例えば、ペイントシェイカー、ロールミル、ボールミル、アトライター、サンドミル、ビーズミル等を使用した分散や、超音波分散等が挙げられる。なお、得られる分散体をコーティング剤等に用いる場合には、塗工性、塗料安定性および硬化被膜の透明性等の点から、ガラスビーズ、ジルコニアビーズ等の分散メディアを使用するビーズミルによる分散が好ましい。ビーズ径は特に限定されないが、通常0.05〜2mm程度、好ましくは0.05〜0.5mmである。
このようにして得られる反応性分散体には、前記(B)成分が、平均粒子径(d50)が200nm以下、具体的には、1〜200nm程度、好ましくは1〜100nmの範囲で分散している。当該平均粒子径(d50)が200nmを超える場合には、反応性分散体の貯蔵安定性や、硬化被膜の透明性が悪化する傾向にある。
本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物(以下、単にコーティング剤という)は、前記反応性分散体を含有するものであり、必要に応じて、さらに多官能(メタ)アクリレートおよび/または光重合開始剤や、表面調整剤、消泡剤、光増感剤等の各種添加剤を含有するものである。
該多官能(メタ)アクリレートとは、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物である。具体的には、例えば、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート等、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート等水酸基を有する多官能(メタ)アクリレートオリゴマーと1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化合物とを反応させることにより得られる多官能ウレタン(メタ)アクリレート等も挙げられる。これら多官能(メタ)アクリレートは、1種または2種以上を混合して使用できる。これらの中では、硬化被膜硬度、耐擦傷性の観点から、3官能以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物が好ましい。
該光重合開始剤は、前記分散体を紫外線で硬化させる場合に用いる。光重合開始剤としては、紫外線により分解してラジカルを発生して重合を開始せしめるものであれば、特に限定されず公知のものを用いることができる。具体的には、例えば、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−シクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、4−メチルベンゾフェノン等が挙げられ、これらは1種を単独で、あるいは2種以上を組合わせて用いることができる。
該コーティング剤における各成分の配合量は、用途に応じて適宜設定できるが、通常、前記(A)成分が固形分換算で1〜60重量%程度(好ましくは1〜50重量%)、前記(B)成分が1〜60重量%程度(好ましくは1〜50重量%)、前記多官能(メタ)アクリレートが0〜90重量%(好ましくは5〜50重量%)程度、前記光重合開始剤が0〜10重量%(好ましくは0.5〜5重量%)程度、他の添加剤が通常3%未満である。
本発明に係る硬化被膜は、前記コーティング剤を、公知の方法で各種基材に塗布して乾燥させた後に、活性エネルギー線を照射することにより硬化させて得られるものである。なお、塗布量は特に限定されないが、通常は、乾燥後の重量が0.1〜20g/m、好ましくは0.5〜10g/mになる範囲である。
基材としては、特に制限はなく、例えば、プラスチック(ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリエステル、ポリオレフィン、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、トリアセチルセルロース樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ノルボルネン系樹脂等)、金属、木材、紙、ガラス、スレート等が挙げられる。
塗布方法としては、例えばバーコーター塗工、メイヤーバー塗工、エアナイフ塗工、グラビア塗工、リバースグラビア塗工、オフセット印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷法等が挙げられる。
活性エネルギー線としては、例えば紫外線や電子線が挙げられる。紫外線により硬化させる場合には、光源としてキセノンランプや高圧水銀灯、メタルハライドランプを有する紫外線照射装置が使用され、必要に応じて光量、光源の配置などが調整される。なお、高圧水銀灯を使用する場合には、通常80〜160W/cm程度の光量のランプ1灯に対して搬送速度5〜50m/分で硬化させるのが好ましい。一方、電子線により硬化させる場合には、通常10〜300kVの加速電圧を有する電子線加速装置にて、搬送速度5〜50m/分で硬化させるのが好ましい。
以下に、実施例をあげて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお以下「部」および「%」は、特記しない限りいずれも質量基準である。また、アクリル当量は以下の方法で算出した値である。また、水酸基価と重量平均分子量は下記の方法で測定した値である。
アクリル当量:実施例・比較例における各アクリル共重合体の固形分重量を、それぞれに用いたアクリル酸のモル数で除することによる算出値
水酸基価:JIS K 1557に準拠して測定した値
重量平均分子量:ゲルパーメーションクロマトグラフィー(東ソー(株)製、商品名「HLC−8020」、カラム:東ソー(株)製、商品名「G5000HXL」、「G4000HXL」、「G3000HXL」、「G2000HXL」)による測定値
実施例1
(反応性分散剤(A)の合成)
撹拌装置、冷却管、滴下ロートおよび窒素導入管を備えた反応装置に、グリシジルメタクリレート(以下、GMAという)250部、酢酸ブチル1000部および2,2´−アゾビスイソブチロニトリル(以下、AIBNという)7.5部を仕込んだ後、窒素気流下に約1時間かけて系内温度が約90℃になるまで昇温し、1時間保温した。次いで、あらかじめGMA750部、AIBN22.5部からなる混合液を仕込んだ滴下ロートより、窒素気流下に混合液を約2時間を要して系内に滴下し、3時間同温度に保温後、AIBN10部を仕込み、1時間保温した。その後、120℃に昇温し、2時間保温した。60℃まで冷却後、窒素導入管を空気導入管につけ替え、アクリル酸(以下、AAという)507部、メトキノン2.3部およびトリフェニルフォスフィン6.0部を仕込み混合した後、空気バブリング下にて、110℃まで昇温した。同温度にて8時間保温後、メトキノン1.6部を仕込み、冷却して、不揮発分が50%となるよう酢酸エチルを加え、反応性分散剤(A−1)の溶液を得た。該反応性分散剤(A−1)は、アクリル当量が約214g/eq、水酸基価が約262mgKOH/g、重量平均分子量が約40,000であった。
実施例2
実施例1と同様の反応装置に、GMA250部、酢酸ブチル1000部およびAIBN7.5部を仕込んだ後、窒素気流下に約1時間かけて系内温度が約120℃になるまで昇温し、1時間保温した。次いで、あらかじめGMA750部、AIBN22.5部からなる混合液を仕込んだ滴下ロートより、窒素気流下に混合液を、約2時間で系内に滴下し、3時間同温度に保温後、AIBN10部を仕込み、1時間保温した。その後、120℃に昇温し、2時間保温した。60℃まで冷却後、窒素導入管を空気導入管につけ替え、AA507部、メトキノン2.3部およびトリフェニルフォスフィン6.0部を仕込み混合した後、空気バブリング下にて、110℃まで昇温した。同温度にて8時間保温後、メトキノン1.6部を仕込み、冷却して、不揮発分が50%となるよう酢酸エチルを加え、反応性分散剤(A−2)の溶液を得た。該反応性分散剤(A−2)は、アクリル当量が214g/eq、水酸基価が262mgKOH/g、重量平均分子量が9,000であった。
実施例3
実施例1と同様の反応装置に、GMA125部、メチルメタクリレート(以下、MMAという)125部、酢酸ブチル1000部およびAIBN7.5部を仕込んだ後、窒素気流下に約1時間かけて系内温度が約90℃になるまで昇温し、1時間保温した。次いで、あらかじめGMA375部、MMA375部、AIBN22.5部からなる混合液を仕込んだ滴下ロートより、窒素気流下に混合液を約2時間を要して系内に滴下し、3時間同温度に保温後、AIBN10部を仕込み、1時間保温した。その後、120℃に昇温し、2時間保温した。60℃まで冷却後、窒素導入管を空気導入管につけ替え、AA254部、メトキノン1.9部およびトリフェニルフォスフィン5.0部を仕込み混合した後、空気バブリング下にて、110℃まで昇温した。同温度にて8時間保温後、メトキノン1.3部を仕込み、冷却して、不揮発分が50%となるよう酢酸エチルを加え、反応性分散剤(A−3)の溶液を得た。該反応性分散剤(A−3)は、アクリル当量が355g/eq、水酸基価が157mgKOH/g、重量平均分子量が29,800であった。
比較例1
(比較用の反応性分散剤の合成)
実施例1と同様の反応装置に、GMA250部、ラウリルメルカプタン1.3部、酢酸ブチル1000部およびAIBN7.5部を仕込んだ後、窒素気流下に約1時間かけて系内温度が約120℃になるまで昇温し、1時間保温した。次いで、あらかじめGMA750部、ラウリルメルカプタン3.7部およびAIBN22.5部からなる混合液を仕込んだ滴下ロートより、窒素気流下に混合液を、約2時間で系内に滴下し、3時間同温度に保温後、AIBN10部を仕込み、1時間保温した。その後、120℃に昇温し、2時間保温した。60℃まで冷却後、窒素導入管を空気導入管につけ替え、AA507部、メトキノン2.3部およびトリフェニルフォスフィン6.0部を仕込み混合した後、空気バブリング下にて、110℃まで昇温した。同温度にて8時間保温後、メトキノン1.6部を仕込み、冷却して、不揮発分が50%となるよう酢酸エチルを加え、反応性分散剤(ア)の溶液を得た。該反応性分散剤(ア)は、アクリル当量が214g/eq、水酸基価が262mgKOH/g、重量平均分子量が7,000であった。
比較例2
(比較用の反応性分散剤の合成)
実施例1と同様の反応装置に、GMA100部、MMA150部、酢酸ブチル1000部およびAIBN7.5部を仕込んだ後、窒素気流下に約1時間かけて系内温度が約90℃になるまで昇温し、1時間保温した。次いで、あらかじめGMA300部、MMA450部、AIBN22.5部からなる混合液を仕込んだ滴下ロートより、窒素気流下に混合液を約2時間を要して系内に滴下し、3時間同温度に保温後、AIBN10部を仕込み、1時間保温した。その後、120℃に昇温し、2時間保温した。60℃まで冷却後、窒素導入管を空気導入管につけ替え、AA203部、メトキノン1.9部およびトリフェニルフォスフィン5.0部を仕込み混合した後、空気バブリング下にて、110℃まで昇温した。同温度にて8時間保温後、メトキノン1.3部を仕込み、冷却して、不揮発分が50%となるよう酢酸エチルを加え、反応性分散剤(イ)の溶液を得た。該反応性分散剤(イ)は、アクリル当量が427g/eq、水酸基価が131mgKOH/g、重量平均分子量が25,000であった。
実施例4
(反応性分散体の調製)
アルミナ微粒子(昭和電工(株)製、UFA−150、平均一次粒子径約15nm)12.5部と、実施例1の反応性分散剤(A−1)(固形分濃度50%)25部と、メチルエチルケトン62.5部とを、ジルコニアビーズ600部(ビーズ径0.3mm)と共にガラス瓶にいれ、ペイントシェイカーにて2時間混合することにより、反応性分散体を得た。
実施例5および6
実施例4において使用した反応性分散剤(A−1)を表1に示すように変更した他は同様にして、各反応性分散体を得た。
比較例3および4
実施例4において使用した反応性分散剤(A−1)を表1に示すように変更した他は同様にして各反応性分散体を得た。
比較例5
実施例4において使用した反応性分散剤(A−1)を、ビスフェノールAエポキシアクリレート(ダイセル・サイテック社製、エベクリル600、固形分濃度100%)に変更した他は同様にして反応性分散体を得た。
比較例6
実施例4において使用した反応性分散剤(A−1)を、多官能ウレタンアクリレート(共栄社化学(株)製、UA−306H、固形分濃度100%)に変更した他は同様にして反応性分散体を得た。
比較例7
実施例4において使用した反応性分散剤(A−1)を、多官能ウレタンアクリレート多官能ポリエステルアクリレート(東亞合成(株)製、アロニックスM−400、固形分濃度100%)に変更した他は同様にして反応性分散体を得た。
実施例7〜9および比較例8〜12
アルミナ粒子の代わりにジルコニア微粒子(第一稀元素化学工業(株)製、UEP酸化ジルコニウム、平均一次粒子径約20nm)を使用し、各成分の使用量を表1に示すように変更した
実施例4〜9および比較例3〜12で得られた反応性分散体の貯蔵安定性および、金属酸化物微粒子の平均粒子径(d50)を表1に示す。
なお、得られた反応性分散体を室温下で1ヶ月間放置した後に、粒子凝集や沈降を目視で確認し、外観に変化のないものを良好とした。
また、平均粒子径(d50)は、以下の条件で測定した。
機器:大塚電子株式会社製、レーザー散乱式粒度分布測定装置「FPAR−1000」
測定条件:温度25℃
希釈溶剤:メチルエチルケトン(屈折率 1.379)
単位:nm(ナノメートル)
Figure 2007289943
[コーティング剤の調製]
実施例4〜9、ならびに比較例3、8で得られたの反応性分散体、多官能アクリレートおよび光重合開始剤を表2に示した割合で配合して、各コーティング剤を調製した。(なお、表2中、“―”は、その成分を配合しないことを意味する。)
[硬化被膜の作製]
各コーティング剤を、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に#16バーコーターで塗布し(計算値:膜厚5μm)、80℃で1分乾燥させ、空気下で高圧水銀灯を用いて200mJ/cmの照射量で通過させて硬化させることにより、各硬化被膜を有する試験片を得た。次いで、各硬化被膜について、以下の項目につき被膜性能を評価した。結果を表2に示す。
(1)耐擦傷性
上記試験片の硬化被膜を、底部に10mm×10mmの範囲でスチールウールを貼り付けた600gのおもりで30回擦り、外観を観察し、以下の基準で評価した。
○:変化無し。
△:細かいキズ有り。
×:大きなキズ有。
(2)鉛筆硬度
上記試験片の硬化被膜をJIS K 5400に従い荷重500gの鉛筆引っかき試験によって評価した。
(3)透明性
上記試験片の硬化被膜のヘイズ値を、村上色彩技術研究所製のカラーへイズメーターを用い、PETフィルムを基準として測定した。
(4)屈折率
上記試験片の硬化被膜の屈折率を、株式会社アタゴ製のアッベ式屈折計「1−T」を用いて測定した。
Figure 2007289943
なお、表2中、DPHAは多官能ポリエステルアクリレート(商品名:アロニックスM−400、東亞合成(株)製)、HCPKは光重合開始剤1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン(商品名:イルガキュアー184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)、MEKは、メチルエチルケトンである。

Claims (7)

  1. 分子中にエポキシ基を有するビニル化合物の重合体にカルボキシル基含有(メタ)アクリル化合物を付加反応させてなる反応生成物であって、(メタ)アクリル当量が200〜360g/eq、水酸基価が150〜270mgKOH/g、および重量平均分子量が8,000〜50,000である、金属酸化物微粒子用反応性分散剤(A)。
  2. 請求項1に記載の反応性分散剤(A)および平均一次粒子径が200nm以下の金属酸化物微粒子(B)を含有する、反応性分散体。
  3. 前記反応性分散剤(A)10〜99重量%および前記金属酸化物微粒子(B)90〜1重量%からなる固形分〔(A)+(B)〕を1〜50重量%含有し、かつ、当該金属酸化物微粒子(B)の平均粒子径(d50)が200nm以下であることを特徴とする、請求項2に記載の反応性分散体。
  4. 前記反応性分散剤(A)10〜99重量%と、前記金属酸化物微粒子(B)90〜1重量%とを、固形分〔(A)+(B)〕の濃度が1〜50重量%となるように分散媒で希釈して、当該金属酸化物微粒子(B)の平均粒子径(d50)が200nm以下となるように分散させることを特徴とする、請求項3に記載の反応性分散体の製造方法。
  5. 請求項2または3に記載の反応性分散体を含有する活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物。
  6. さらに多官能(メタ)アクリレートおよび/または光重合開始剤を含有する請求項5に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物。
  7. 請求項5または6に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物を、活性エネルギー線を照射することにより硬化させて得られる、硬化被膜。
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