JPH01123877A - 塗装仕上げ方法 - Google Patents

塗装仕上げ方法

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JPH01123877A
JPH01123877A JP28221487A JP28221487A JPH01123877A JP H01123877 A JPH01123877 A JP H01123877A JP 28221487 A JP28221487 A JP 28221487A JP 28221487 A JP28221487 A JP 28221487A JP H01123877 A JPH01123877 A JP H01123877A
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JP
Japan
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coating
paint
resin
meth
vinyl polymer
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Pending
Application number
JP28221487A
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English (en)
Inventor
Eiju Konno
今野 英寿
Goro Iwamura
悟郎 岩村
Akio Shoji
東海林 章夫
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は塗装仕上げ方決に関し、特にいわゆる2コート
、1ベ一ク方式の塗装仕上げ方法に関するものである。
U従来の技術およびその問題点] 近年、自動車上塗り用塗装においては、メタリック粉末
を配合した塗料を塗装するメタリック塗装仕上げ方法は
もとより、着色顔料を配合した塗料を塗装する、いわゆ
るソリッドカラー塗装仕上げ方法においてもベースコー
ト塗料を塗装したのちトップコート塗料を塗装する2コ
ート、1べ−り塗装仕上げ方法の有効性が認識されてき
た。
すなわち、この2コート、1ベーク塗装仕上げによって
得られる塗膜は仕上り外観、肉持感に優れていると共に
、特に従来、耐候性に著しい欠点を有していたビニル系
重合体を主成分とするソリッドカラー塗料については2
コート、1ベーク塗装仕上げにすることにより耐候性に
優れた塗膜が得られるなど種々の利点がある。
一般に2コート、1ベーク塗装仕上げ方法はベースコー
ト用塗料としてアミノアルキド樹脂塗料、熱硬化性アク
リル系樹脂塗料などを塗装し、2〜5分間放置して、あ
る程度の溶剤を揮発させた後、ただちに同種のトップコ
ート用塗料を塗装し、次いで熱風乾燥炉内温度140〜
150℃で20〜30分間焼付けて硬化させるものであ
る。
かかる熱風源としては重油、プロパンガス、都市ガスあ
るいは電力等が用いられるが、140〜150℃で加熱
硬化させる従来の熱硬化型塗料を用いる2コート、1ベ
ーク塗装仕上げ方法では消費する燃料や電力によるコス
ト上昇をきたす欠点を有している。
一方、自動車産業において外板・部品等のプラスデック
化が急速に進展しつつある。プラスチック化に伴い、そ
の素材の耐熱温度に合致した塗料を選択する必要にせま
られており、汎用プラスチック用として常温硬化型や低
温硬化型塗料を用いる必要がある。
以上のように自動車上塗り用塗装仕上げ方法においては
省エネルギーや素材変換の観点から、塗装作業性、各種
物性、仕上り外観等に優れる常温または低温硬化型樹脂
を用いた2コート、1べ一り用塗料の早急なる開発が切
望されているのが現状である。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らはかかる上述の諸要求に沿った2コート、1
ベーク塗装仕上げ用の硬化型樹脂塗料を得るべく鋭意検
討した結果、ベースコート塗料用樹脂として、重合性不
飽和基を有するビニル系重合体および重合性不飽和基を
有するオリゴマーを主成分とする樹脂組成物を用い、一
方、トップコート塗料用樹脂として、ビニル系重合体ポ
リオールまたはポリエステルポリオールにポリイソシア
ネートを配合してなる樹脂組成物を用いることにより、
こうした要求性能を驚異的に向上させることができるこ
とを見出して本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明はメタリック粉末および/または着色
顔料を配合した硬化性樹脂を主成分とする塗料(ベース
コート)を塗装し、ついで該塗装面に硬化性樹脂を主成
分としたクリヤー塗料(トップコート)を塗装し、しか
るのち硬化せしめる塗装仕上げ方法において、 ベースコート用塗料の樹脂成分として、[I ] (A
)数平均分子量が1500〜60000で重合性不飽和
基を有するビニル系重合体20〜80重量%と、 (B)−分子中に少なくとも2個以上の重合性不飽和基
を含有し、数平均分子量が200〜1000なるオリゴ
マー20〜80重量%と、(C)重合触媒0.01〜1
0重量%とを必須の成分として含んでなる塗料用樹脂組
成物を用い、 またトップコート用塗料の樹脂成分として、[II]ビ
ニル系重合体ポリオールまたはポリエステルポリオール
にポリイソシアネートを配合してなる樹脂組成物 を用いて複合硬化塗膜を形成させることを特徴とする塗
装仕上げ方法である。
本発明はベースコート用の塗料用組成物[I]を塗装し
た後、トップコート用塗料を重ね塗りすれば、空気中の
酸素がしゃ断され、重合触媒(C)の作用によりビニル
系重合体(A)中の重合性不飽和基と、ビニル系オリゴ
マー(B)中の重合性不飽和基とが反応し塗膜を形成さ
せるもので、本組成物は貯蔵安定性に優れ、−波型塗料
にもなりうる塗料用樹脂組成物である。
本発明方法に用いる組成物の一成分である重合性不飽和
基を有するビニル系重合体(A)の数平均分子量は15
00〜600001好ましくは2000〜30000で
ある。分子量が1500未満であると加工性の充分な塗
膜が得にくく、60000を超すと塗装作業性が低下す
るので好ましくない。ビニル系重合体(A)中の重合性
不飽和基は、ビニル系オリゴマー(8)中の重合性不飽
和基と共重合反応する官能基であり、その含量について
はビニル系重合体(A)の分子@1000あたり、通常
0.1〜5個、好ましくは0.2〜3個でおる。
このビニル系重合体(A)を得るには種々の方法がある
が、最も好ましい方法は、水酸基、カルボキシル基、酸
無水基、エポキシ基等の少なくとも1種の官能基を有す
る骨格重合体に、前記官能基と、相互反応性の官能基を
有する重合性上ツマ−を反応させる方法である。その具
体例、としては、エポキシ基含有骨格重合体に重合性多
塩基酸(無水物)を反応させる方法、水酸基含有骨格重
合体に重合性多塩基酸無水物を反応させる方法、カルボ
キシル基(M無水基)含有骨格重合体に多価水酸基含有
重合性モノマーまたはエポキシ基含有重合性モノマーを
反応させる方法、水酸基およびカルボキシル基(酸無水
基)含有骨格重合体にイソシアネート基含有重合性上ツ
マ−を反応させる方法等がある。
一ヒ掲方法により用いられる(多価)水酸基含有組合性
モノマーの例にはβ−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、β−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
、トリメチロールプロパンモノ(メタ)アクリレート、
グリセリンモノ(メタ)アクリレート等があり、重合性
−塩基酸の例には(メタ)アクリル酸、イタコン酸モノ
メチルエステル等があり、重合性多塩基酸(無水物)の
例には(無水)マレイン酸、フマール酸、(無水)イタ
コン酸等があり、エポキシ基含有重合性モノマーの例に
はグリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アリルグ
リシジルエーテル等があり、またイソシアネート基含有
重合性上ツマ−の例にはβ−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート・トルエンジイソシアネート付加物、(メ
タ)アリルアルコール・ヘキサメチレンジイソシアネー
ト付加物等がある。また前記の官能基含有重合性上ツマ
−と併用して骨格重合体を形成する重合性モノマーの例
には(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸プロピル、イタコン酸ジエチ
ル、スチレン、α−メチルスチレン等がある。
前記したビニル系重合体(A)やそれぞれの官能基を有
する骨格重合体は、公知慣用のラジカル発生剤の存在下
で公知慣用の方法により製造することができる。
本発明の他の成分であるビニル系オリゴマー(8)は重
合性不飽和基を1分子中に少なくとも2個以上有してお
り、数平均分子量が200〜1000である。分子量が
200未満であると、焼付硬化時において蒸発飛散し、
また1oooを超すと組成物の流動性が劣り硬化が充分
に進まず、塗膜が耐薬品性に劣る傾向がおるので好まし
くない。重合性不飽和基含量については1分子当り2〜
5個の範囲が好ましい。
かかるオリゴマーには種々のものがあり、そのうら最も
好ましいものは、グリセリン、トリメチロールプロパン
、ペンタエリスリトール、ベンタンジオール、2,2−
ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−2,2−ジメチル
−3−ビトロキシプロピオネ−1−等の如き多価アルコ
ール1モルと2モル以上の(メタ)アクリル酸とのエス
テル化物;β−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、β=ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の如
き水酸基含有重合性上ツマ−と(メタ)アクリル酸との
エステル化物である。
また(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸、(無水
)フタル酸、(無水)トリメリット酸等の如き多価カル
ボン酸(無水物)1モルと2モル以上の水酸基含有重合
性上ツマ−とのエステル化物;水酸基含有重合性モノマ
ー、多価カルボン酸(無水物)およびグリシジル(メタ
)アクリレート、(メタ)アリルグリシジルエーテル等
の如きエポキシ基含有重合性モノマーの反応生成物;多
価カルボンM(無水物)1モルと2モル以上のエポキシ
基含有重合性モノマーとのエステル化物;多価アルコー
ル、多価カルボン酸(無水物)およびエポキシ基含有重
合性モノマ゛−の反応生成物:水酸基含有重合性上ツマ
−の他にイタコン酸、N−メチロール(メタ)アクリル
アミド、クロトン酸等の如き活性水素含有化合物七ツマ
−とトルエンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、これらイソシアネートの多価アルコール付
加物等の如きポリイソシアネートとの反応生成物:カル
ボキシル基含有重合性モノマーとエポキシ樹脂とのエス
テル化物;多価アルコール、多価アミン等の如き活性水
素含有化合物とイソシアネートエチル(メタ)アクリレ
ート、ビニルイソシアネート、メタクリロイルイソシア
ネートの如き1分子中に少なくとも1個の重合性不飽和
結合とイソシアネート基とを併せ有するビニル爪上ツマ
−の反応生成物等もオリゴマーとして使用できるが、製
造法についてはこれらに特に限定されるものではない。
そしてビニル系オリゴマー(B)の使用量は20〜80
重量%である。20重量%未満であると、前記ビニル重
合体(A)の重合性不飽和基との架橋反応が十分に進行
せず充分な塗膜性能が得られず、逆に80重量%を超え
た量を配合すればビニル系オリゴマー(8)の重合性不
飽和基同志の架橋反応が主として生じ、塗膜の加工性が
低下する傾向にあり好ましくない。
次に、重合触媒(C)とは1掲ビニル系重合体、(A)
中の重合性不飽和基とビニル系オリゴマー(B)中の重
合性不飽和基との共重合反応を促進させるもので、通常
のラジカル開始剤が使用できる。
ラジカル開始剤の代表例には、アシルパーオキシド、ケ
トンパーオキシド、ハイドロパーオキシド等、例えば過
酸化ベンゾイルおよびその核置換誘導体、ラウロイルパ
ーオキシド、メチルエチルケトンパーオキシド、シクロ
ヘキサンパーオキシド、キュメンハイドロパーオキシド
等の過酸化物やアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化
合物等が挙げられる。
そしてその配合量は0.01〜10重」%であり、好ま
しくは0.1〜5重母%が適当である。配合量がo、 
oi重量%未満では硬化性が劣り充分な塗膜性能が得ら
れず、逆に10重口%を超えた量を配合すれば塗料の安
定性が問題となる。
(qられた組成物をベースコート塗料に用いるには、該
組成物に無機系または有機系の着色顔料、染料またはメ
タリック粉末等を配合して常法の塗料化方法により塗料
を調製すればよい。
ここで着色顔料としては、たとえば、チタン白、弁柄、
オキサイドエローなど無機系のもの、トルイジンレッド
、フタロシアニンブルー、ベンジジンエローなど有機系
のもの、またメタリック粉末としてはアルミニウム粉末
、銅粉末、雲母粉末、酸化チタンをコーティングした雲
母状粉末、旧0(雲母状酸化鉄)等が使用できる。
次に、上記ベースコート用塗料の上に重ね塗りを行うト
ップコート用塗料の樹脂組成物[ff]について説明す
る。
ビニル系重合体ポリオールは、水酸基含有ビニル系モノ
マーを必須に、必要とあらば他のビニル爪上ツマ−を用
いて得られるものであり、水酸基含有ビニル爪上ツマ−
としてはβ−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
β−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートもしくは
β−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートの如きヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレート類またはN−メチ
ロール化(メタ)アクリルアミド;β−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレートにε−カプロラクトンを付加さ
せたもの[たとえばプラクセルFトl。
FAシリーズ(ダイセル化学工業■製)やTUNE1F
’)1−100  (ユニオンカーバイド社製)コ;一
般名ポリプロピレングリコールモノメタクリレートで表
わされるブレンマーPP−1000や一般名ポリエチレ
ングリコールモノメタクリレートで表されるブレンマー
PEシリーズ(両者共日本油脂(1);(メタ)アクリ
ル酸、マレイン酸、フマル酸もしくはイタコン酸の如き
不飽和カルボン酸類と、[カージュラEJ  (シェル
化学■製、分校状脂肪酸のグリシジルエステル)、オク
チル酸グリシジルエステルもしくはヤシ油脂肪酸グリシ
ジルエステルの如き1価カルボン酸のモノグリシジルエ
ステル類またはブチルグリシジルエーテルの如きモノグ
リシジルエーテル類などで代表されるモノエポキシ化合
物との付加カニなどが代表的なものである。
次に、水酸基含有ビニル系モノマー以外の共重合可能な
ビニル系モノマーとして代表的なものを挙げれば、炭素
数1〜22なるアルキル基を側鎖に有するアルキルくメ
タ)アクリレート、スチレン、ビニルトルエン、t−ブ
チルスチレン、α−メチルスチレン、グリシジル(メタ
)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレ
ート、(メタ)アクリロニトリル、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、マレイン酸もしくはフマル酸とC7
〜CIB”Cる1価アルコール類とのジエステル類、N
、N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート
類、または燐酸基含有(メタ)アクリレート類、酢酸ビ
ニルやヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチ
レン等の含フツ素ビニル系モノマー等がある。そしてこ
れらのビニル系モノマーは所望の塗膜性能に応じて単独
または2種以上の混合物として用いることができる。
本発明組成物を構成するビニル系重合体ポリオールを得
るには、以上に挙げたようなモノマー類を用いて公知慣
用の方法、たとえばラジカル発生剤を用いての溶液重合
法によって行うことができる。
一方、ポリエステルポリオールは、酸成分としてイソフ
タル酸、無水フタル酸、無水コハク酸、アジピン酸、無
水トリメリット酸等の多塩基酸、安息香酸、パラ−1−
ブチル安息香酸等の一塩基酸、アルコール成分としてネ
オペンチルアルコール、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、1,6−ヘキサンジオール、1.5
−ベンタンジオール、ペンタエリスリトール、グリセリ
ン、エチレングリコール等を用いて適宜合成される。ま
た、ポリエステルポリオールは油変性したものでもよく
、通常油長30%以下であり、樹脂との相溶性、耐候性
の点で不乾性油、特にヤシ油およびその脂肪酸、オクチ
ル酸のような合成脂肪酸あるいはカージュラEのような
合成脂肪酸のモノグリシジルエステルを併用することに
より得られる。
次に、硬化剤であるポリイソシアネート類として代表的
なものにはトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネートもしくはキシリレンジイソシアネー
トの如き芳香族ジイソシアネート;テトラメチレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートもしく
はトリメチルヘキサンジイソシアネートの如き脂肪族ジ
イソシアネート:イソホロンジイソシアネート、メチル
シクロヘキサン−2,4−(ないしは2..6−)ジイ
ソシアネート、4,4°−メチレンビス(シクロヘキシ
ルイソシアネート)もしくは1,3−ジ(イソシアネー
トメチル)−シクロヘキサンの如き脂環族ジイソシアネ
ート、そしてこれらの各ジイソシアネートと、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリ
コールもしくはトリメチロールプロパンの如き多価アル
コール類;イソシアネート基と反応する官能基を有する
極く分子■の低いポリエステル樹脂(油変性タイプをも
含む)または水などとの付加物であり、ビユレット体で
あり、あるいは上記ジイソシアネート同士を重合して得
られるイソシアネート環を含有するイソシアネート(オ
リゴマーをも含む)がある。
また、イソシアネートエチル(メタ)アクリレート、イ
ソシアネートプロピル(メタ)アクリレート、イソシア
ネートブチル(メタ)アクリレート、メタクリロイルイ
ソシアネートまたはインプロペニルイソシアネートに代
表される、1分子中に少なくとも1個の重合性不飽和結
合とイソシアネート基とを併せ有するビニル系モノマー
の1種または2種以上と、前掲された如き水酸基含有ビ
ニル系モノマーを除くビニル系モノマーとの共重合体も
当該ポリイソシアネート化合物として使用できるが、こ
れらポリイソシアネート類の中で脂肪族ジイソシアネー
トと多価アルコールとの反応物であるポリイソシアネー
トプレポリマー類を用いることが耐候性、低毒性の点で
好適である。
そして、これらのポリイソシアネート類と前記ビニル系
重合体ポリオールまたはポリエステルポリオールとの配
合比としてはOH基/NCO基=110.5〜1/3(
当量比)なる範囲が塗膜性能の点から好ましい。
得られた樹脂組成物[I[]は、トップコート用塗料に
用いるのでそのままクリヤー塗料として用いることがで
きるが、必要に応じて透明感を損わない程度に着色顔料
または染料を適宜添加することができる。調製されたベ
ースコート用塗料およびトップコート用塗料には必要に
応じてレベリング剤、紫外線吸収剤、顔料分散剤等各種
の慣用の添加剤を混合させることができる。
かくして配合された各樹脂組成物は、まずベースコート
用塗料を一層目として塗装し、半乾燥ないし乾燥状態に
達せしめた後、二層目にトップコート用塗料を塗装し、
常温または低温で加温するとラジカル発生と共にトップ
コート用塗料の重ね塗りにより空気しゃ断されたベース
コート用塗料に含有される重合性不飽和基の重合反応が
進行し硬化が起る。一方、トップコート用塗料において
は、ビニル系重合体ポリオールまたはポリエステルポリ
オールの水酸基とポリイソシアネートとの反応により硬
化が進行して、平坦・平滑性の優れた複合硬化塗膜が形
成される。
本発明組成物を用いたベースコート用塗料およびトップ
コート用塗料の塗装には、エアースプレー塗装や静電吹
付は塗装等が美粧効果を充分発揮するためには好適であ
り、ベースコート用塗料の膜厚(乾燥膜厚として、以下
同じ)は5〜50卯の範囲、好ましくは10〜20tI
Inの範囲を適当とし、トップコート用塗料の膜厚は1
0〜100#Iの範囲、好ましくは10〜60IIIr
tの範囲で塗装される。
ベースコート用塗料のウェット塗膜の乾燥条件と、ベー
スコートとトップコートの塗装間隔は約20℃で1〜4
5分間、好ましくは2〜20分間がよく、またベースコ
ートの塗膜を強制乾燥する場合は60〜80℃の温風で
0.5〜5分間加温するだけでよい。
すなわち、上記の乾燥条件でベースコートの塗膜を指触
乾燥ないし半硬化乾燥状態に達せしめた後、トップコー
トの塗装を行う。トップコートの乾燥は60〜100℃
の温風で30〜60分程度強制乾燥させることが硬化性
の点や生産性の点で好ましいが、ベースコート用塗料と
トップコート用塗料の種別や性質に応じ適宜乾燥・硬化
条件を変更しても差支えない。
[発明の効果] 以上のように、本発明による2コート、1べ−り塗装方
法を実施することにより、通常のプラスチック素材の耐
熱温度以下の常温または低温加温乾燥で光沢、肉持感お
よび塗膜性能の優れた複合硬化塗膜を形成することがで
きるので°、従来の熱硬化性アクリル樹脂塗料やアミノ
アルキド樹脂塗料を用いた場合と比較して、塗装作業性
、低温硬化性に優れ、かつ良好な塗装仕上げが得られる
従って、本組成物を用いた塗料系は、熱源の節約や金属
・プラスチック一体塗装法による塗装作業性の向上など
に著効があり、さらに本発明組成物は一液型で貯蔵安定
性にも優れており、生産性の向上に大きく寄与するもの
である。
[実施例] 次に本発明を製造例および実施例により具体的に説明す
るが、以下において部は特に断わりのない限りすべて重
量基準であるものとする。
製造例1[ビニル系重合体(A)の調製例]キシレン8
90部を攪拌装置、不活性ガス導入口、温度計および冷
却器を備えた4つロフラスコに仕込んで120℃に保持
し、次いでメチルメタアクリレート458部、エチルア
クリレート485部、アクリルr!!i57部からなる
モノマー混合物とアゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)の5部およびtert−ブチルパーオキシオクトエ
ート(TBPO)の10部からなる混合物を4時間を要
して滴下し、ざらに同温度で20時間保持させた俊、2
−メチルベンツイミダゾール3部、ハイドロキノン3部
およびグリシジルメタアクリレート111部を加え、1
20℃で6時間加熱して、不揮発分52.1%、粘度(
ガードナー粘度、25℃、以下同様) I−J 、数平
均分子量10000および酸価2,4なる樹脂溶液を得
た。以下このビニル系重合体溶液を(1−1)と略記す
る。
製造例2[同上] メチルメタアクリレート270部、エチルアクリレート
210部、β−ヒドロキシエチルメタアクリレート13
0部、n−ドデシルメルカプタン10部、アゾビスイソ
ブチロニトリル15部、ベンゾイルパーオキサイド5部
および酢酸エチル2000部を80’Cに15時間加熱
した。次いで酢酸エチル1700部を留出除去したのち
、無水マレイン149.5部を加え、80℃に1時間加
熱して不揮発分69.2%、粘度Y−z 。
数平均分子量4000および酸価42.5なる樹脂溶液
を得た。以下このビニル系重合体を(I−2)と略記す
る。
製造例3[ビニル系重合体ポリオールの調製例]キシレ
ン480′部と酢酸ブチル320部とを攪拌装置、不活
性ガス導入口、温度計および冷却器を備えた4つロフラ
スコに仕込んで110℃に保持し、次いでスチレン10
0部、イソブチルメタアクリレート577部、アクリル
エステルSL(三菱レーヨン■製のCI2〜C13のア
ルキル基を有するメタアクリレート)90部、β−ヒド
ロキシエチルメタアクリレート230部、メタクリル酸
3部からなる七ツマー混合物とアゾビスイソブチロニト
リル(AIBN)20部とキシレン200部からなる混
合物を6時間を要して滴下し、ざらに同湿度で20時間
保持させて、不揮発分50.2%。粘度−1数平均分子
最10000およUOH価50なる樹脂溶液を得た。以
下このビニル系重合体ポリオール溶液を(n−1)と略
記する。
製造例4[ポリエステルポリオールの調製例]攪拌機、
温度別、水分離器を備えた反応容器にイソフタルr!1
200部、フタルM2O0部、アジピン酸237部、ネ
オペンチルグリコール365.3部、トリメチロールプ
ロパン124部を入れ、加熱攪拌しながら180℃に昇
温した。180℃から230℃までは5時間かかってほ
ぼ一定速度で昇温し、その後230℃に保持した。更に
、キジロール720部を徐々に加え、共沸縮合法に切り
替えた。反応温度を230℃に保らながら樹脂酸価を追
跡し、酸価4.0に到達した時点で反応を終了した。得
られたポリエステルポリオールは0部1価54、NV約
60%、数平均分子113000のオイルフリーのもの
であった。
以下この樹脂溶液を(n−2>と略記する。
実施例1〜7 第1表に示した配合比率(重量部)で常法の塗料化方法
により各別にトップコート塗料(OH基/NCO基当量
比=1/1)およびベースコート塗料を調製したのち、
キシレン/トルエン/酢酸エチル−30150/20 
(重量比)なる混合溶剤でスプレー粘度まで希釈し、燐
酸亜鉛処理鋼板にベースコート塗料およびトップコート
塗料の乾燥塗膜がそれぞれ15IJ!nおよび20珈に
なるよう、また2種の塗料の塗装間隔を2分間としてエ
アースプレーにて塗装し、60℃で30分間加熱せしめ
ることにより硬化塗膜を得た。このようにして得られた
各塗膜の物性評価の結果を第1表に示す。物性評価は強
制乾燥後3日間室温放置したのち行った。
評価方法   ◎・・・非常に優れる (以下余白) *1)「アルペースト170ONL J・・・東洋アル
ミニウム■製ノンリーフィング型 アルミニウム粉 *2)「タイベークCR−93J・・・6原産業側製ル
チル型酸化チタン *3)[パーノック0N−9504・・・大日本インキ
化学工業■製非黄変性ポリイソ シアネートプレポリマー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)メタリック粉末および/または着色顔料を配合し
    た硬化性樹脂を主成分とする塗料(ベースコート)を塗
    装し、ついで該塗装面に硬化性樹脂を主成分としたクリ
    ヤー塗料(トップコート)を塗装し、しかるのち硬化せ
    しめる塗装仕上げ方法において、 ベースコート用塗料の樹脂成分として、 [ I ](A)数平均分子量が1500〜60000で
    重合性不飽和基を有するビニル系重合体20〜80重量
    %と、 (B)1分子中に少なくとも2個以上の重合性不飽和基
    を含有し、数平均分子量が200〜1000なるオリゴ
    マー20〜80重量%と、(C)重合触媒0.01〜1
    0重量%とを必須の成分として含んでなる塗料用樹脂組
    成物を用 い、 またトップコート用塗料の樹脂成分として、[II]ビニ
    ル系重合体ポリオールまたはポリエステルポリオールに
    ポリイソシアネートを配 合してなる樹脂組成物 を用いて複合硬化塗膜を形成させることを特徴とする塗
    装仕上げ方法。
JP28221487A 1987-11-10 1987-11-10 塗装仕上げ方法 Pending JPH01123877A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007289943A (ja) * 2006-03-30 2007-11-08 Arakawa Chem Ind Co Ltd 金属酸化物微粒子用反応性分散剤、反応性分散体、当該反応性分散体の製造方法、活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物および硬化被膜

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007289943A (ja) * 2006-03-30 2007-11-08 Arakawa Chem Ind Co Ltd 金属酸化物微粒子用反応性分散剤、反応性分散体、当該反応性分散体の製造方法、活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物および硬化被膜

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