JP2007288477A - 半導体集積回路 - Google Patents

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    • H03K19/01728Modifications for accelerating switching in field-effect transistor circuits in synchronous circuits, i.e. by using clock signals

Abstract

【課題】MOSトランジスタで構成された論理回路を有する半導体集積回路において、高速動作を実現しつつ、機能モジュール内で動作していないロジックコーン(論理回路)の消費電力を削減できるようにする。
【解決手段】基板が相互に分離された構造で、基板電位を制御できるように構成したロジックコーンと、入力されたトリガ信号に応じて、第1の基板供給線および第2の基板供給線の何れかからロジックコーンに基板電位を供給する基板供給電位切り替え部110を設ける。そして、基板電位制御の対象となっているロジックコーンよりも前段のロジックコーンが出力した信号を前記トリガ信号として基板供給電位切り替え部110に入力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、MOSトランジスタで構成された論理回路を有する半導体集積回路に関し、特に微細化プロセスで設計された半導体集積回路に関するものである。
微細化プロセスにより、半導体チップに集積しうるトランジスタ数は飛躍的に増大した。このため、高速動作する多くのトランジスタを用いて、複雑なシステムを半導体チップ上に集積化することが可能となってきている。このような半導体チップを用いたシステムLSI(半導体集積回路)では、消費電力の削減が1つのテーマであり、これにはシステムLSI全体を低電圧化することが有効である。
しかし、高速動作を維持するためには、電源電圧の低下にあわせてMOSトランジスタの閾値電位をスケーリングすることが必要になる。その場合には、閾値電位の低下によりMOSトランジスタが完全にオフしなくなり、いわゆるサブシュレッショルド電流が増大して、逆に消費電力が増えてしまうという課題が存在する。
この課題に対し、従来の半導体集積回路には、機能モジュール(例えば演算回路やメモリ回路のように所定の機能のまとまりがある回路)ごとに基板電位を制御できるようにして、各機能モジュールがアクティブ状態およびスタンバイ状態の何れかの動作モードであるかに応じ、それぞれの機能モジュールの基板電位を制御して、サブシュレッショルド電流の増加を防ぐようにしたものがある(例えば、特許文献1を参照)。
このような基板電位を制御する半導体集積回路では、動作時には、N型MOSトランジスタのP型領域は、接地電位より高く、かつPN接合の順方向電圧より低い電圧にバイアスする。また、P型MOSトランジスタのN型領域は、電源電圧より低く、かつ電源電圧からPN接合の順方向電圧を減じた電圧より高い電圧にバイアスする。これにより、MOSトランジスタの閾値電圧が下がり高速動作が可能になる。
一方、スタンバイ時には、N型MOSトランジスタのP型領域を接地電位にバイアスする。また、P型MOSトランジスタのN型領域を電源電圧にバイアスする。これにより、MOSトランジスタの閾値電圧が上り、サブスレッショルド電流が低減する。
上記のように、基板電位を制御することにより、動作時に高速動作を実現しつつ、スタンバイ時にサブスレッショルド電流を低減することができる。特に、半導体チップに搭載された機能のまとまりとしての機能モジュールごとに基板電位が制御されているので、この方式は、半導体チップ単位で電源電圧等の制御を行なうのと比べ、リーク電流による消費電力がより少ない半導体集積回路を実現できる。
特開平8−204140号公報
しかしながら、基板電位の制御はあくまでも機能モジュールの動作モードに対応して実施されていることから、機能モジュール内のある範囲の論理回路(これもMOSトランジスタで構成されている)の動作が完了していたとしても、機能モジュール全体がスタンバイ状態へ移行しない限りは基板電位の制御が実施されない。したがって、基板電位の制御が実施されるまでの期間は、動作が完了した論理回路を構成するMOSトランジスタの閾値電位は低い状態に放置されており、リーク電流による無駄な電力を消費していた。
本発明は、前記の問題に着目してなされたものであり、MOSトランジスタで構成された論理回路を有する半導体集積回路において、高速動作を実現しつつ、機能モジュール内で動作していない論理回路の消費電力を削減できるようにすることを目的としている。
前記の課題を解決するため、請求項1の発明は、
MOSトランジスタを有する半導体集積回路であって、
複数の論理回路からなるロジックコーンを複数有する機能モジュールと、
少なくとも1つの前記ロジックコーンと接続され、接続されたロジックコーンの基板電位を制御する電位切り替え部とを備え、
前記ロジックコーンは、基板が相互に分離された構造を有し、所定の入力信号を受けて動作して、前記入力信号に応じた信号を出力するものであり、
前記電位切り替え部は、何れかのロジックコーンが前記入力信号として出力した信号に応じて、接続されたロジックコーンの基板電位を、第1の基板バイアス供給電位および前記第1の基板バイアス供給電位よりも浅い第2の基板バイアス供給電位のうちの何れかに切り替えるように構成されていることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、
MOSトランジスタを有する半導体集積回路であって、
複数の論理回路からなるロジックコーンを複数有する機能モジュールと、
少なくとも1つの前記ロジックコーンと接続され、接続されたロジックコーンの電源電位を制御する電位切り替え部とを備え、
前記ロジックコーンは、電源が相互に分離された構造を有し、所定の入力信号を受けて動作して、前記入力信号に応じた信号を出力するものであり、
前記電位切り替え部は、何れかのロジックコーンが前記入力信号として出力した信号に応じて、接続されたロジックコーンの電源電位を、第1の電源電位および前記第1の電源電位よりも低い第2の電源電位のうちの何れかに切り替えるように構成されていることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、
MOSトランジスタを有する半導体集積回路であって、
複数の論理回路からなるロジックコーンを複数有する機能モジュールと、
少なくとも1つの前記ロジックコーンと接続され、接続されたロジックコーンの基板電位および電源電位を制御する電位切り替え部とを備え、
前記電位切り替え部は、基板電位を制御する際は、何れかのロジックコーンが前記入力信号として出力した信号に応じて、接続されたロジックコーンの基板電位を、第1の基板バイアス供給電位および前記第1の基板バイアス供給電位よりも浅い第2の基板バイアス供給電位のうちの何れかに切り替え、電源電位を制御する際は、何れかのロジックコーンが前記入力信号として出力した信号に応じて、接続されたロジックコーンの電源電位を、第1の電源電位および前記第1の電源電位よりも低い第2の電源電位のうちの何れかに切り替えるように構成されていることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、
MOSトランジスタを有する半導体集積回路であって、
複数の論理回路からなるロジックコーンを複数有する機能モジュールと、
少なくとも1つの前記ロジックコーンと接続され、接続されたロジックコーンのバックゲート電圧を制御する電位切り替え部とを備え、
前記ロジックコーンは、バックゲート電圧を互いに異なる電圧に制御できる構造を有し、所定の入力信号を受けて動作して、前記入力信号に応じた信号を出力するものであり、
前記電位切り替え部は、何れかのロジックコーンが前記入力信号として出力した信号に応じて、接続されたロジックコーンのバックゲート電圧を、第1のバックゲート電圧および前記第1のバックゲート電圧よりも低い第2のバックゲート電圧のうちの何れかに切り替えるように構成されていることを特徴とする。
これらにより、ロジックコーンの動作状態に応じ、ロジックコーンを構成するトランジスタの閾値電位、電源電位、あるいは閾値電位と電源電位の両方が制御される。それゆえ、高速動作を実現しつつ、機能モジュール内で動作していないロジックコーン(論理回路)の消費電力を削減することが可能になる。
また、請求項5の発明は、
請求項2および請求項3のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
さらに、前記ロジックコーンが出力した信号を前記入力信号として適した電圧に変換するレベルシフタを備えていることを特徴とする。
これにより、ロジックコーンが出力した信号が、後段のロジックコーンや電位切替え部の動作に適した電圧に変換される。
また、請求項6の発明は、
請求項1の半導体集積回路であって、
前記電位切り替え部は、
前記第1の基板バイアス供給電位および前記第2の基板バイアス供給電位のうちの何れかを選択するスイッチ回路と、
何れかのロジックコーンが前記入力信号として出力した信号に応じて、前記スイッチ回路を切り替えるスイッチ制御回路と、
を備えていることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、
請求項2の半導体集積回路であって、
前記電位切り替え部は、
前記第1の電源電位および前記第2の電源電位のうちの何れかを選択するスイッチ回路と、
何れかのロジックコーンが前記入力信号として出力した信号に応じて、前記スイッチ回路を切り替えるスイッチ制御回路と、
を備えていることを特徴とする。
これらにより、基板電位または電源電位が切り替えられる。
また、請求項8の発明は、
請求項6および請求項7のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
前記スイッチ回路は、MOSトランジスタを含むものであり、
前記スイッチ回路におけるMOSトランジスタのゲート絶縁膜厚は、前記ロジックコーンを構成するMOSトランジスタのゲート絶縁膜厚よりも厚いことを特徴とする。
また、請求項9の発明は、
請求項6および請求項7のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
前記スイッチ回路および前記スイッチ制御回路は、MOSトランジスタを含むものであり、
前記スイッチ制御回路におけるMOSトランジスタのゲート絶縁膜厚は、前記スイッチ回路に含まれたMOSトランジスタのゲート絶縁膜厚よりも薄いことを特徴とする。
これらにより、幅広い電圧範囲に対して耐圧保証できる回路を構成できる。
また、請求項10の発明は、
請求項1、請求項2、請求項3、および請求項4のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
前記電位切り替え部は、接続されたロジックコーンの動作が完了した際に、前記の切り替えを行なうように構成されていることを特徴とする。
これにより、ロジックコーンの動作が完了した後に、基板電位または電源電位が切り替えられる。
また、請求項11の発明は、
請求項1、請求項2、請求項3、および請求項4のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
前記電位切り替え部は、接続されたロジックコーンよりも前段のロジックコーンが出力した信号に応じて、前記の切り替えを行なうように構成されていることを特徴とする。
また、請求項12の発明は、
請求項11の半導体集積回路であって、
前記電位切り替え部は、接続されたロジックコーンよりも1つ前段のロジックコーンが出力した信号に応じて、前記の切り替えを行なうように構成されていることを特徴とする。
これらにより、基板電位や電源電位の制御対象となっているロジックコーンよりも前段のロジックコーンの出力に応じて、基板電位や電源電位が制御される。
また、請求項13の発明は、
請求項1、請求項2、請求項3、および請求項4のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
前記電位切り替え部は、接続されたロジックコーンよりも前段の複数のロジックコーンが出力した信号に応じて、
前記の切り替えを段階的に行なうように構成されていることを特徴とする。
これにより、基板電位や電源電位の制御対象となっているロジックコーンよりも前段の複数のロジックコーンの出力の組み合わせに応じて、基板電位や電源電位が段階的に変化するように制御される。
また、請求項14の発明は、
請求項1、請求項2、および請求項3のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
シリコン・オン・インシュレータ(SOI)構造の基板で構成されることを特徴とする。
これにより、ロジックコーンごとに基板電位や電源電位を制御できる。
また、請求項15の発明は、
請求項1、請求項2、請求項3、および請求項4のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
前記電位切り替え部は、それぞれのロジックコーンと対応して設けられるとともに、前記複数のロジックコーンの配列に平行して配置されていることを特徴とする。
これにより、レイアウト上の余分な分離による面積増を回避できると同時に、より高速な閾値電位や電源電位の制御が可能になる。
また、請求項16の発明は、
MOSトランジスタを有する半導体集積回路であって、
前記MOSトランジスタの活性化状態の遷移に応じて、前記MOSトランジスタの閾値電位または電源電位を変更することを特徴とする。
これにより、信号伝播の流れと並行してMOSトランジスタの閾値電位や電源電位が変更される。
また、請求項17の発明は、
請求項1、請求項2、請求項3、および請求項4のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
前記機能モジュールは、クロック信号に同期して動作するように構成され、
前記ロジックコーンは、前記クロック信号の1サイクル内において、動作が完了するように構成されていることを特徴とする。
これにより、所定のクロック信号に同期して機能モジュールが動作する半導体集積回路において、基板電位等が制御される。
本発明によれば、高速動作を実現しつつ、機能モジュール内で動作していない論理回路の消費電力を削減できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
《発明の実施形態1》
(半導体集積回路100の構成)
図1は、本発明の実施形態1に係る半導体集積回路100の構成を示すブロック図である。半導体集積回路100は、同図に示すように、ロジックコーン101〜103、および基板供給電位切り替え部110〜120を備えて構成されている。
ロジックコーン101〜103の各々は、MOSトランジスタで構成された論理回路の集合(回路群)であり、所定のロジックコーンが集合して、例えば演算回路やメモリ回路のような機能モジュールが構成される。図1では特には図示していないが、一般的には複数の機能モジュールが半導体集積回路100に含まれている。なお、図1において、CLKはシステムクロックであり、各機能モジュールは、システムクロックCLKに同期して動作する。
また、ロジックコーン101〜103は、所定の入力信号を受けて動作を行なう(すなわち所定の入力信号を受けて活性化される)。具体的には、ロジックコーン101は入力された信号SN0がハイレベル(以下、Hレベルと記載する)の場合に活性化され、ロジックコーン102はロジックコーン101が出力した信号SN1がHレベルの場合に活性化され、ロジックコーン103はロジックコーン102が出力した信号SN2がHレベルの場合に活性化されるようになっている。このように、ロジックコーン101〜103はシリアルに接続され、前段のロジックコーンの出力信号が次段のロジックコーンに伝播することにより、各ロジックコーンの活性化状態が遷移するようになっている。前述のように機能モジュールはシステムクロックCLKに同期して動作するので、機能モジュールを構成するロジックコーンは、システムクロックCLKの1サイクル内においても、活性化状態が遷移することになる。なお、信号SN0等の信号は、各ロジックコーンが動作した結果から得られる論理信号(例えば演算の途中結果など)であり、例えばスタンバイ信号のように回路の活性化だけのために使用される信号である必要はない。
また、ロジックコーン101〜103は、それぞれの基板が相互に分離された構造を有し、ロジックコーン単位で各ロジックコーンを構成するMOSトランジスタの閾値電位を制御できるようになっている。具体的には、例えば図2、図3、図4に示すチップの構造で、ロジックコーン単位での閾値電位制御を実現できる。
図2に示すチップの構造は、3重ウェル構造である。この構造では、PチャネルMOSトランジスタ(以下PMOSTrと表す)は、P型拡散層pとN型ウェル(nwell)から構成され、NチャネルMOSトランジスタ(以下NMOSTrと表す)は、N型拡散層nとP型ウェル(pwell)から構成されている。トランジスタの基板は、それぞれnwellとpwellになる。PMOSTr用基板バイアスVBP1は、nwellに供給され、NMOSTr用基板バイアスVBN1は、pwellに供給される。2つのロジックコーン(LC1,LC2)に対して異なる基板バイアスを与えるために、ウェル層の下層にN型分離層NISOを設けている。このような構造で半導体集積回路を構成し、P型ウェハの基板Psubに対して基板バイアス制御することによって、ロジックコーン単位ごとにMOSトランジスタの閾値電位を制御できる。
また、図3は、SOI(Silicon on Insulator)構造のチップの例である。この構造では、P型ウェハ基板Psubの表面に酸化膜による絶縁層INSが形成され、その上にMOSトランジスタが構成されている。ロジックコーンLC1、LC2の間は、絶縁分離層INSで基板が分離されている。この構造を用いることにより、基板バイアス制御の対象となるロジックコーンの基板容量を低減することが可能になる。それゆえ、より容易にロジックコーンごとの基板バイアスを制御して、MOSトランジスタの閾値電位を制御することが可能となる。
また、図4は、いわゆるダブルゲート構造のMOSトランジスタを備えたチップの例である。半導体基板表面に形成されたMOSトランジスタにおいて、前記半導体基板表面に形成されたソース、ドレイン領域と、絶縁膜を介して形成された通常のゲート電極に加え、前記ソースおよびドレイン領域間にバックゲートが設けられた構造である。バックゲートに対してバイアスを印加することにより、MOSトランジスタの閾値電位の制御が可能になる。すなわち、基板バイアスを制御するのと同様に、ロジックコーンごとにMOSトランジスタの閾値制御が可能になる。なお、この図では2次元構造でのダブルゲート構造を示したが、3次元構造のダブルゲート構造となるいわゆるFin−FET構造においても同様に閾値電位の制御が可能である。
実施形態1では、図3または図4に示すチップ構造が採用された半導体集積回路に対して、基板電位を制御することによって、MOSトランジスタの閾値電位が制御される例を説明する。
基板供給電位切り替え部110は、スイッチ制御回路111、およびスイッチ回路112〜113を備え、入力されたトリガ信号に応じて、第1の基板供給線および第2の基板供給線の何れかからロジックコーン102に基板電位を供給するようになっている。なお、第1の基板供給線の電位は、ロジックコーンにおけるMOSトランジスタのソース電位と同電位であり、第2の基板供給線の電位は、第1の基板供給線の電位よりも浅い基板電位(フォワードバイアス)を供給するように設定されている。
スイッチ制御回路111は、入力されたトリガ信号(信号SN1)がローレベル(以下Lレベルと記載する)の場合に、スイッチ回路113をオフ、スイッチ回路112をオンに制御して、第1の基板供給線の電位をロジックコーン102に供給し、入力されたトリガ信号がHレベルの場合にスイッチ回路113をオン、スイッチ回路112をオフに制御して、第2の基板供給線から電位をロジックコーン102に供給するようになっている。
また、スイッチ制御回路111は、フォワードバイアスを供給している状態(スイッチ回路113がオンの状態)から、一定時間が経過すると、スイッチ回路113をオフ、スイッチ回路112をオンに戻すようになっている。前記の「一定時間」は、ロジックコーン102内の論理回路における信号伝播が完了する時間を考慮して設定する。
スイッチ回路112は、ロジックコーン102の基板供給ノード(後述)と、第1の基板供給線との間に接続されたスイッチであり、スイッチ制御回路111によって、上記のようにオン・オフが制御されるようになっている。ここで、基板供給ノードとは、図1ではBBN1であり、図2におけるnwellやpwellと接続される。
スイッチ回路113は、ロジックコーン102の基板供給ノードと、第2の基板供給線との間に接続されたスイッチであり、スイッチ制御回路111によって、上記のようにオン・オフが制御されるようになっている。
上記のスイッチ制御回路111やスイッチ回路112〜113は、具体的にはMOSトランジスタで構成され、スイッチ回路112〜113は、MOSトランジスタのゲート電極の電圧が制御されることによってオン・オフが制御される。
基板供給電位切り替え部120は、基板供給電位切り替え部110と同一の構成であり、基板供給電位切り替え部110で入力されていた信号SN1の代わりに、トリガ信号として信号SN2が入力され、ロジックコーン103の基板供給ノード(図1におけるBBN2)に対して、第1の基板供給線および第2の基板供給線の何れかから基板電位を供給するようになっている。
具体的に基板供給電位切り替え部120は、スイッチ制御回路121、およびスイッチ回路122〜123を備え、スイッチ制御回路121、およびスイッチ回路122〜123は、それぞれ基板供給電位切り替え部110におけるスイッチ制御回路111、およびスイッチ回路112〜113と対応している。
なお、ロジックコーンの大きさと、基板供給電位切り替え部110・120の基板電位供給能力との関係を適切に設定することにより、各ロジックコーンにおける基板電位の遷移時間を調整することができる。すなわち、ロジックコーン101〜103の高速性を阻害することなく基板電位の制御を行える。
(半導体集積回路100の動作)
上記の半導体集積回路100の動作を図5のタイミングチャートに基づいて説明する。
図5に示す時刻T0においては、ロジックコーン101〜103にそれぞれ入力される信号SN0、SN1、SN2はLレベルなので、各ロジックコーンは非動作状態にある。また、時刻T2までの初期状態では、ロジックコーン102の基板電位として、第1の基板供給線の電位(ロジックコーン102におけるMOSトランジスタのソース電位と同電位)が基板供給電位切り替え部110を介して供給されている。
時刻T1で信号SN0がHレベルへ変化すると、ロジックコーン101内の論理回路が所定の動作を行う。その結果、時刻T2でロジックコーン101が出力した信号SN1がHレベルに変化する。これにより、スイッチ回路112〜113が切り替わり、第2の基板供給線の電位が選択されて、ロジックコーン102には第1の基板供給線の電位よりも浅い基板バイアス、いわゆるフォワードボディバイアスが供給される。基板にフォワードバイアスが供給されると、ロジックコーン102を構成するMOSトランジスタの閾値電位が小さくなるため、高速動作が可能になる。
次いで、ロジックコーン102内の論理回路が所定の動作を行うことにより、時刻T3においてロジックコーン102が出力する信号SN2がHレベルに変化する。これにより、スイッチ回路122〜123が切り替わり、第2の基板供給線が選択されて、ロジックコーン103の基板供給ノードBBN2にフォワードボディバイアスが供給される。基板供給ノードBBN2にフォワードボディバイアスが供給されると、ロジックコーン103は高速に動作を行うことが可能になる。
さらに信号SN1の遷移から一定時間が経過して時刻T4になると、スイッチ制御回路111によってスイッチ回路112〜113が再び切り替えられて、第1の基板供給線が選択される。これにより、ロジックコーン102におけるMOSトランジスタのソース電位と同電位が基板供給ノードBBN1へ供給されて、基板にフォワードバイアスが供給されている状態よりも、MOSトランジスタの閾値電位が大きくなる。これにより、ロジックコーン102を構成するMOSトランジスタのサブスレッショルド電流(リーク電流)が減少する。
閾値電圧が大きくなると、ロジックコーン102内の論理回路は高速動作できないが、ロジックコーン102内の論理回路の動作(信号伝播)は完了している。すなわち、ロジックコーン102はデータを保持するだけで良く、高速動作できないことは問題とならない。
信号SN2の遷移から一定時間が経過して時刻T6になると、同様にスイッチ制御回路121によってスイッチ回路122〜123が再び切り替えられて、第1の基板供給線が選択される。これにより、ロジックコーン103におけるリーク電流が減少する。
上記のように、本実施形態によれば、ロジックコーン単位で閾値電位が制御されるので、機能モジュール単位での消費電力の制御に比べ、より細かく消費電力の制御ができる。すなわち、高速動作を実現しつつ、機能モジュール内で動作していないロジックコーン(論理回路)の消費電力を削減できる。
なお、本実施形態では、基板バイアスの状態が上記のように2つの異なる電位状態を取る。このため、例えば前記第1の基板供給線の電位が−Vdd、前記第2の基板供給線の電位が2Vddといった場合には、基板供給電位切り替え部110・120では3Vddに相当する広い電圧範囲を制御する必要がある。
通常、ロジックコーンは電源電圧Vddとグランド電位GNDの間の電圧で使用されるため、薄めの膜厚のゲート絶縁膜によるトランジスタが用いられる(以下このようなトランジスタを「薄膜トランジスタ」という)。したがって、基板バイアスを制御するための回路(スイッチ制御回路111やスイッチ回路112等)を、前記のような3Vdd相当の広い電圧範囲で動作させる場合には、薄膜トランジスタの耐圧を超えてしまい、ゲート絶縁膜の破壊やトランジスタの接合部の破壊を生じる可能性がある。
そこで、このような場合には、基板バイアスを制御するための回路には、ロジックコーンに用いられる薄膜トランジスタよりも厚いゲート絶縁膜のMOSトランジスタを使用する必要がある(このようなトランジスタを「厚膜トランジスタ」という)。
具体的に本実施形態においては、基板供給電位切り替え部110を構成するスイッチ制御回路111、スイッチ回路112〜113、および基板供給電位切り替え部120を構成するスイッチ制御回路121、スイッチ回路122〜123を厚膜トランジスタで構成することにより、幅広い電圧範囲に対して耐圧保証できる回路構成となる。ただし、スイッチ制御回路121は、2Vdd側を出力する回路と−Vdd側を出力する回路を分離し、ゲートに3Vdd相当のバイアスがかからないようにすれば、2Vddの耐圧でも構成可能である。すなわち、スイッチ制御回路121は、スイッチ回路122〜123よりも薄いゲート絶縁膜のトランジスタで構成できる。
また、本実施形態においては説明を簡略化するため、ロジックコーンへの基板供給線を前記第1の基板供給線、および前記第2の基板供給線の2つとして説明したが、論理回路がCMOSで構成される場合には、PチャネルMOSトランジスタ(以下PMOSTrと表す)、NチャネルMOSトランジスタ(以下NMOSTrと表す)の基板電位を個別に制御することも可能である。その場合には、NMOSTr、PMOSTrのそれぞれに、前記第1の基板供給線、第2の基板供給線となる1組ずつを設ければよい。
《発明の実施形態2》
図6は、本発明の実施形態2に係る半導体集積回路200の構成を示すブロック図である。なお、以下に説明する各実施形態において、前記実施形態1等と同様の機能を有する構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
半導体集積回路200は、図6に示すように、実施形態1の半導体集積回路100と比べ、基板供給電位切り替え部110および基板供給電位切り替え部120に入力されるトリガ信号が異なっている。すなわち半導体集積回路200では、基板供給電位切り替え部110に対しては、信号SN1に代えて信号SN0がトリガ信号として入力されている。また、基板供給電位切り替え部120に対しては、信号SN2に代えて信号SN1がトリガ信号として入力されている。
上記の半導体集積回路200の動作を図7のタイミングチャートに基づいて説明する。図7に示す時刻T0においては、ロジックコーン101〜103にそれぞれ入力される信号SN0、SN1、SN2はLレベルなので、各ロジックコーンは非動作状態にある。また、時刻T1までの初期状態では、ロジックコーン102の基板電位として、基板供給電位切り替え部110によって第1の基板供給線の電位(ロジックコーン102におけるMOSトランジスタのソース電位と同電位)が選択されている。
時刻T1で信号SN0がHレベルへ遷移することにより、スイッチ回路112〜113が切り替わり、第2の基板供給線が選択される。これにより、基板電位としていわゆるフォワードボディバイアスが基板供給ノードBBN1に供給される。基板にフォワードバイアスが供給されると、ロジックコーンを構成するMOSトランジスタの閾値電位が低くなるため、高速動作が可能となる。
そして、ロジックコーン101内の論理回路が信号SN0の遷移に応じ、所定の動作を行なうと、その結果、時刻T2でロジックコーン102の入力となる信号SN1がHレベルに変化する。
時刻T2で信号SN1がHレベルへ遷移することにより、スイッチ回路122〜123が切り替わり、第2の基板供給線が選択される。これにより、基板ノードBBN2にフォワードボディバイアスが供給されて、ロジックコーン103は高速に動作を行うことが可能になる。
次いで、ロジックコーン102内の論理回路が所定の動作を行うことにより、時刻T3において、ロジックコーン103の入力となる信号SN2がHレベルに変化する。
そして、信号SN1の遷移から一定時間が経過した時刻T4になると、スイッチ制御回路111から出力されるスイッチ回路112〜113への制御信号が再び切り替わり、第1の基板供給線が選択される。これにより、MOSトランジスタのソース電位と同電位が基板ノードBBN1へ供給され、基板にフォワードバイアスが供給されている状態よりも、MOSトランジスタの閾値電位が大きくなる。これにより、ロジックコーン102を構成するMOSトランジスタのサブスレッショルドリーク電流が減少する。
閾値電圧が大きくなると、ロジックコーン102内の論理回路は高速動作できないことになるが、ロジックコーン102内の論理回路の信号伝播は完了している。すなわちロジックコーン102は、データが保持するだけで良く、高速動作できないことは問題とならない。
同様に時刻T6では、スイッチ制御回路121によって、スイッチ回路122〜123が再び切り替わり、第1の基板供給線が選択される。これにより、ロジックコーン103はリーク電流が少ない状態(低リーク状態)へ移行する。
上記のように本実施形態では、基板電位の制御対象のロジックコーンよりも前段のロジックコーンに入力される信号をスイッチ制御回路のトリガ信号として使用するので、ロジックコーンが実際に動作するよりも前に閾値電位を制御できる。それゆえ、ロジックコーンの規模が小さく、ロジックコーンの動作がより短時間に終了するような場合にも、動作完了前に閾値電位を制御できる。すなわち、本実施形態はロジックコーンの規模をより小さくして、より細かく閾値制御を実現したい場合に適している。
《発明の実施形態3》
図8は、本発明の実施形態3に係る半導体集積回路300の構成を示すブロック図である。同図に示すように半導体集積回路300は、ロジックコーン101〜103、レベルシフタ311〜313、および電源供給電位切替え部330・340を備えて構成されている。
レベルシフタ311は、ロジックコーン101よりも前段のロジックコーン(図示せず)が出力した信号SN0を、ロジックコーン101の動作に適した電圧に変換して、信号SN1Bとしてロジックコーン101と電源供給電位切替え部330に出力するようになっている。
レベルシフタ312は、ロジックコーン101の出力をロジックコーン102の動作に適した電圧に変換した信号(信号SN1B)をロジックコーン102と電源供給電位切替え部340に出力するようになっている。
レベルシフタ313は、ロジックコーン102の出力をロジックコーン103の動作に適した電圧に変換した信号(信号SN2B)をロジックコーン103と、ロジックコーン103よりも後段の電源供給電位切替え部(図示せず)に出力するようになっている。
電源供給電位切替え部330は、スイッチ制御回路331、およびスイッチ回路332〜333を備え、入力されたトリガ信号(信号SN0B)に応じて、VDDH供給線およびVDDL供給線の何れかからロジックコーン102に電源電位を供給するようになっている。なお、VDDH供給線から供給される電位は、VDDL供給線から供給される電位よりも低い電位である。
スイッチ制御回路331は、入力されたトリガ信号(信号SN0B)がLレベルの場合に、スイッチ回路333をオフ、スイッチ回路332をオンに制御して、VDDL供給線の電位をロジックコーン102に供給し、入力されたトリガ信号がHレベルの場合にスイッチ回路333をオン、スイッチ回路332をオフに制御して、VDDH供給線から電位をロジックコーン102に供給するようになっている。
また、スイッチ制御回路331は、VDDH供給線から電位を供給している状態(スイッチ回路333がオンの状態)から、一定時間経過すると、スイッチ回路333をオフ、スイッチ回路332をオンに戻すようになっている。このようにスイッチの状態を戻す時間は、ロジックコーン102における論理回路の信号伝播が完了する時間を考慮して設定する。
スイッチ回路332は、ロジックコーン102の電源供給ノード(図8におけるVVN0)と、VDDL供給線との間に接続されたスイッチであり、スイッチ制御回路331によって、上記のようにオン・オフが制御されるようになっている。また、スイッチ回路333は、ロジックコーン102の電源供給ノードと、VDDH供給線との間に接続されたスイッチであり、スイッチ制御回路331によって、上記のようにオン・オフが制御されるようになっている。
電源供給電位切替え部340は、電源供給電位切替え部330と同一の構成である。電源供給電位切替え部340は、電源供給電位切替え部330で入力されていた信号SN0Bの代わりに信号SN1Bが入力され、ロジックコーン103の電源供給ノード(図8におけるVVN1)に対して、VDDH供給線およびVDDL供給線の何れかから電源電位を供給するようになっている。
具体的に電源供給電位切替え部340は、スイッチ制御回路341、およびスイッチ回路342〜343を備えている。スイッチ制御回路341、およびスイッチ回路342〜343は、それぞれ電源供給電位切替え部330におけるスイッチ制御回路331、およびスイッチ回路332〜333と対応している。
(半導体集積回路300の動作)
上記の半導体集積回路300の動作を図9のタイミングチャートに基づいて説明する。
図9に示す時刻T0においては、ロジックコーン101〜103へそれぞれ入力される信号SN0B、SN1B、およびSN2BはLレベルなので、各ロジックコーンは非動作状態にある。また、時刻T1までの初期状態では、VDDL供給線から電源電位が供給されている。
ここで、MOSトランジスタへの電源電位と回路遅延との関係、電源電位とリーク電流との関係をそれぞれ図10に示す。同図に示すように、供給する電位を高くすればリーク電流は増大するものの遅延時間は小さくなり、逆に供給する電位を低くすればリーク電流は減少するものの遅延時間は大きくなるという性質を有している。すなわち、VDDH供給線から電源電位を供給している場合には、VDDL供給線から電源電位を供給する場合よりもリーク電流は大きいが、より高速に動作を行うことができる。
時刻T1でSN0BがHレベルへ変化すると、スイッチ回路332〜333が切り替わり、ロジックコーン102には、VDDH供給線から電源電位が供給される。
そして、ロジックコーン101内の論理回路がSN0Bの変化に応じ、所定の動作を行なうと、その結果、時刻T2でロジックコーン101が出力する信号SN1がHレベルに変化する。信号SN1は、レベルシフタ312によって、ロジックコーン102に適した電圧の信号(信号SN1B)に変換されて、スイッチ制御回路341とロジックコーン102とに出力される。
これにより、スイッチ回路342〜343が切り替わり、ロジックコーン103にはVDDH供給線から電源電位が供給される。ロジックコーン103にVDDL供給線よりも高い電位が供給されると、ロジックコーン103は、より高速に動作を行うことが可能になる。
次いで、ロジックコーン102内の論理回路が所定の動作を行うことにより、時刻T3においてロジックコーン102が出力する信号SN2がHレベルに変化する。信号SN2は、レベルシフタ313によって、ロジックコーン103に適した電圧の信号(信号SN2B)に変換されて、ロジックコーン103と、ロジックコーン103よりも後段の電源供給電位切替え部(図示せず)に出力される。
さらに、SN1の遷移から一定時間が経過した時刻T4になると、スイッチ制御回路331によってスイッチ回路332〜333が再び切り替えられて、VDDL供給線から電源電位が供給される。これにより、ロジックコーン102を構成するMOSトランジスタのサブスレッショルド電流(リーク電流)が減少する。
電源電位が低くなると、ロジックコーン102内の論理回路は高速動作できないことになるが、ロジックコーン102内の論理回路の動作(信号伝播)は完了している。すなわちロジックコーン102は、データが保持するだけで良く、高速動作できないことは問題とならない。
同様に時刻T5ではスイッチ制御回路341によって、スイッチ回路342〜343が再び切り替わり、ロジックコーン103にはVDDL供給線から電源電位が供給される。これにより、ロジックコーン103はリーク電流が減少する。
上記のように、本実施形態によれば、ロジックコーン単位で電源電位が制御されるので、機能モジュール単位での消費電力の制御に比べ、より細かく消費電力の制御ができる。すなわち、高速動作を実現しつつ、機能モジュール内で動作していないロジックコーン(論理回路)の消費電力を削減できる。
しかも、電源電位の制御対象のロジックコーンよりも前段のロジックコーンに入力される信号をスイッチ制御回路のトリガ信号として使用するので、ロジックコーンが実際に動作する前に電源電位を制御できる。それゆえ、ロジックコーンの規模が小さく、ロジックコーンの動作がより短時間に終了するような場合にも、動作完了前に電源電位を制御できる。すなわち、本実施形態はロジックコーンの規模をより小さくして、より細かく電源電位の制御を実現したい場合に適している。
なお、本実施形態においては、各ロジックコーンの間にレベルシフタを設けることにより、VDDH供給線から供給する電源電位とVDDL供給線から供給する電源電位とを任意の電源電圧に設定することができるが、これらの電位の差が小さい場合には、レベルシフタを省略してもよい。
また、トリガ信号としては、上記のように2つ前のロジックコーンが出力した信号だけではなく、例えば1つ前のロジックコーンが出力した信号を用いたり、複数のロジックコーンが出力した信号を用いたりすることが可能である。
《発明の実施形態4》
図11は、本発明の実施形態4に係る半導体集積回路400の構成を示すブロック図である。半導体集積回路400は、各ロジックコーンの基板電位と電源電位の両方を制御する半導体集積回路の例である。
図11に示すように、半導体集積回路200と半導体集積回路300とを組み合わせて構成されている。なお、半導体集積回路400は、VDDH供給線とVDDL供給線の電位の差が小さいため、レベルシフタ311〜313が省略されている例である。
半導体集積回路400は、各ロジックコーンの基板電位と電源電位とが図12のタイミングチャートに示すように制御される。各スイッチ回路の切り替えタイミング、基板電位、電源電位の遷移するタイミングは、半導体集積回路200・300と同様である。
一般に、トランジスタの閾値電位を下げると、電源電位が同じであれば動作速度は速くなる。すなわち、ロジックコーンが動作中に閾値電位を下げれば、電源電位を所定の電位まで下げても動作速度を維持できる。したがって本実施形態では、実施形態3の半導体集積回路300よりも低い電位をVDDH供給線から供給して、より低い消費電力で動作させることが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、単に半導体集積回路200と半導体集積回路300とによる消費電力削減の効果を足し合わせたよりも、より大きな消費電力削減の効果を得ることが可能になる。
《発明の実施形態5》
図13は、本発明の実施形態5に係る半導体集積回路500の構成を示すブロック図である。本実施形態は、実施形態2と比べ、ロジックコーンの動作が完了してから、基板バイアスを元の低リーク状態に戻すタイミングの制御の仕方が異なっている。半導体集積回路500は、具体的には図13に示すように、ロジックコーン101〜103、および基板供給電位切り替え部510・520を備えて構成されている。
基板供給電位切り替え部510は、スイッチ回路112〜113、およびスイッチ制御回路511を備え、入力された2つのトリガ信号(SN0およびSN2)に応じて、第1の基板供給線および第2の基板供給線の何れかからロジックコーン102に基板電位を供給するようになっている。
具体的にはスイッチ制御回路511は、入力されたトリガ信号(信号SN0)がLレベルの場合に、スイッチ回路113をオフ、スイッチ回路112をオンに制御して、第1の基板供給線の電位をロジックコーン102に供給し、入力されたトリガ信号がHレベルの場合にスイッチ回路113をオン、スイッチ回路112をオフに制御して、第2の基板供給線から電位をロジックコーン102に供給するようになっている。
また、スイッチ制御回路511は、第2の基板供給線から電位を供給している状態(スイッチ回路113がオンの状態)の場合に、基板電位の制御対象となっているロジックコーン(すなわちロジックコーン102)が出力した信号(SN2)がHレベルになった場合に、スイッチ回路113をオフ、スイッチ回路112をオンに戻すようになっている。
基板供給電位切り替え部520は、基板供給電位切り替え部510と同一の構成であり、基板供給電位切り替え部510で入力されていた信号SN0の代わりに信号SN1が入力され、信号SN2の代わりに信号SN3が入力されている。
具体的に基板供給電位切り替え部520は、スイッチ回路122〜123、およびスイッチ制御回路521を備えている。スイッチ回路122〜123、およびスイッチ制御回路521は、それぞれ基板供給電位切り替え部510におけるスイッチ回路112〜113、およびスイッチ制御回路511と対応している。
半導体集積回路500は、各ロジックコーンの基板電位と電源電位とが図14のタイミングチャートに示すように制御される。
すなわち、実施形態2の半導体集積回路200と同様にして信号SN0をトリガにして、第2の基板供給線からロジックコーン102の基板にフォワードバイアスが供給される。これにより、ロジックコーン102を構成するMOSトランジスタの閾値電位が低くなって、ロジックコーン102は高速動作が可能になる。
ロジックコーン102の動作が完了してHレベルの信号SN2が出力されると、スイッチ制御回路511は、スイッチ回路112をオン、スイッチ回路113がオフに制御する。これにより第1の基板供給線から電位(MOSトランジスタのソース電位と同電位)が基板ノードBBN1へ供給される。すなわち、基板にフォワードバイアスが供給されている状態よりも、MOSトランジスタの閾値電位が大きくなり、ロジックコーン102を構成するMOSトランジスタのサブスレッショルド電流が減少する。
同様にロジックコーン103においても、動作が完了してHレベルの信号SN3が出力されると、基板供給電位切り替え部520によって、第1の基板供給線から電位が供給され、サブスレッショルド電流が減少する。
上記のように、実施形態1〜4では、ロジックコーンの動作が確実に終了する時間を予め見積って、低リーク状態に戻すタイミングを決めていたので、基板電位を戻すまでの時間に十分なマージンを設ける必要があった。しかし、本実施形態によれば、ロジックコーンが動作した結果得られる信号に基づいて、基板電位を低リーク状態に戻すので、より高速に低リーク状態に移行することができ、誤動作を起こす可能性がなく安定な半導体集積回路を実現できる。
なお、本実施形態においても、基板電位の代わりに電源電位を制御したり、あるいは基板電位と電源電位の両方を制御したりしてもよい。
《発明の実施形態6》
図15は、本発明の実施形態6に係る半導体集積回路600の構成を示すブロック図である。同図に示すように半導体集積回路600は、ロジックコーン601a〜601d・602a〜602c・603a〜603b・604、および基板供給電位切り替え部610を備えて構成されている。
各ロジックコーンは、実施形態1等におけるロジックコーン101と同様の論理回路の集合(回路群)であり、図15に示すように入出力が接続されている。例えばロジックコーン602aは、ロジックコーン601aの出力した信号SN1a、およびロジックコーン601bの出力した信号SN1bのLレベルからHレベルへの遷移を受けて動作する。また、ロジックコーン603aは、ロジックコーン602aが出力した信号SN2a、およびロジックコーン602bが出力した信号SN2bのLレベルからHレベルへの遷移を受けて動作する。さらにロジックコーン604は、ロジックコーン603aが出力した信号SN3a、およびロジックコーン603bが出力した信号SN3bのLレベルからHレベルへの遷移を受けて動作する。
すなわち、信号SN1aがHレベルへ遷移するとロジックコーン604が動作する確率が上がり、SN2aがHレベルへ遷移するとその確率がさらに上がるということである。
基板供給電位切り替え部610は、3つのトリガ信号(第1〜第3のトリガ信号)が入力され、入力されたトリガ信号の遷移に応じて、ロジックコーン604の基板電位を制御するようになっている。詳しくは、基板供給電位切り替え部610は、第1のトリガ信号がHレベルへ遷移すると基板電位をV1に下げ、第2のトリガ信号がHレベルへ遷移すると基板電位をV2に下げ、第3のトリガ信号がHレベルへ遷移すると基板電位をV3に下げるようになっている。ただし、V1>V2>V3である。
本実施形態では、第1のトリガ信号として信号SN1a、第2のトリガ信号として信号SN2a、第3のトリガ信号として信号SN3aが基板供給電位切り替え部610に入力されている。
また、基板供給電位切り替え部610は、基板電位の制御対象となっているロジックコーン(すなわちロジックコーン604)が出力した信号(SN4a)がHレベルになった場合には、基板電位をMOSトランジスタのソース電位と同電位に戻すようになっている。
上記の半導体集積回路600では、図16に示すように、信号SN1a、SN2a、およびSN3aは、この順番(すなわちロジックコーン604が動作する確率が上がる順)でLレベルからHレベルへ遷移する。したがって、ロジックコーン604の基板電位は、動作する確率が大きくなるほど、基板供給電位切り替え部610によって低く制御される。
すなわち本実施形態によれば、ロジックコーンが動作する確率が大きくなるのにしたがって、基板電位が段階的に制御されるので、ロジックコーンが実際に動作を開始する状態になった場合には、直ちに高速動作が可能な状態に移行できる。逆に、ロジックコーンの動作が開始されなかった場合には、基板電位を低リーク状態に戻しやすい。
なお、図15の例では、ロジックコーン604のみに対して基板供給電位切り替え部610が設けられているが、他のロジックコーンに対しても基板供給電位切り替え部を設けてもよい。また、本実施形態においても、基板電位の代わりに電源電位を制御したり、あるいは基板電位と電源電位の両方を制御したりできる。
なお、上記の各実施形態で説明した信号のレベルとその意味との関係は例示であり、上記の例に限定されるものではない。
また、実施形態1、2、4、5、6を図4に示すいわゆるダブルゲート構造のMOSトランジスタを備えたチップ構造の半導体集積回路に適用する場合には、基板供給電位切り替え部110や基板供給電位切り替え部120で、基板電位を制御する代わりにバックゲートの電位を制御すればよい。
また、実施形態1、2、4、5、6では、第1の基板供給線の電位がロジックコーンにおけるMOSトランジスタのソース電位と同電位であり、第2の基板供給線の電位が浅い基板電位(フォワードバイアス)を供給する電位である例を示したが、第1の基板供給線の電位は、第2の基板供給線の基板供給レベルよりも浅い基板電位(フォワードバイアス)となる方向でなければよい。例えば、第1の基板供給線にソース電位よりも深い方向(いわゆるリバースバイアス)の電位を供給した場合には、よりサブスレッショルド電流を抑えることが可能になるため、リーク電流の削減効果がより増大するという効果を期待できる。
また、上記の各実施形態では基板電位や電源電位の切り替えをスイッチ回路で実現していたが、切替えの手段としてはこれに限定するものではない。例えば、小規模な電源回路やDAC(デジタルアナログ変換器)などで構成してもよい。この場合には、ロジックコーンごとに供給する電圧レベルを変換することにより、回路速度に応じて基板バイアス値を制御することが可能になる。
また、実施形態1〜5では、1つの入力信号の遷移に応じて基板電位や電源電位の制御を行なう例を説明したが、基板電位や電源電位の制御対象となっているロジックコーンが、複数のロジックコーンから信号を受けて動作する場合には、スイッチ制御回路へ複数のロジックコーンから信号を入力し、それらの信号の遷移に基づいて基板電位を切り替えるように基板供給電位切り替え部や電源供給電位切替え部を構成すればよい。
また、基板供給電位切り替え部や電源供給電位切替え部は、ロジックコーンの配列と平行して(すなわちロジックコーンの信号が伝播する方向に沿って)配置すれば、レイアウト上の余分な分離による面積増を回避できると同時に、より高速な閾値電位や電源電位の制御が可能になる。
また、各実施形態では、各機能モジュールがシステムクロックCLKに同期して動作する同期システムの例を説明したが、非同期のシステムにおいて、上記の閾値電位や電源電位の制御を行なってもよい。非同期のシステムでは、機能モジュールに対するリクエスト信号に基づいて何れかのロジックコーンが動作を行い、そのロジックコーンの出力によって次のロジックコーンが動作する。すなわち、非同期のシステムにおいても各ロジックコーンの出力によって、同期システムと同様に、閾値電位や電源電位の制御を行なうことが可能である。
本発明に係る半導体集積回路は、高速動作を実現しつつ、機能モジュール内で動作していない論理回路の消費電力を削減できるという効果を有し、MOSトランジスタで構成された論理回路を有する半導体集積回路等として有用である。
実施形態1の半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 ロジックコーン単位でMOSトランジスタの閾値電位を制御できる半導体集積回路のチップ構造の例を示す図である。 ロジックコーン単位でMOSトランジスタの閾値電位を制御できる半導体集積回路のチップ構造の他の例を示す図である。 バックゲートの電位を制御してMOSトランジスタの閾値電位を制御できる半導体集積回路のチップ構造の他の例を示す図である。 実施形態1の半導体集積回路の動作状態を示すタイミングチャートである。 実施形態2の半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 実施形態2の半導体集積回路の動作状態を示すタイミングチャートである。 実施形態3の半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 実施形態3の半導体集積回路の動作状態を示すタイミングチャートである。 MOSトランジスタへの電源電位と回路遅延との関係、電源電位とリーク電流との関係を示す図である。 実施形態4の半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 実施形態4の半導体集積回路の動作状態を示すタイミングチャートである。 実施形態5の半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 実施形態5の半導体集積回路の動作状態を示すタイミングチャートである。 実施形態6の半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 実施形態6の半導体集積回路の動作状態を示すタイミングチャートである。
符号の説明
100 半導体集積回路
101〜103 ロジックコーン
110 基板供給電位切り替え部
111 スイッチ制御回路
112〜113 スイッチ回路
120 基板供給電位切り替え部
121 スイッチ制御回路
122〜123 スイッチ回路
200 半導体集積回路
300 半導体集積回路
311〜313 レベルシフタ
330 電源供給電位切替え部
331 スイッチ制御回路
332〜333 スイッチ回路
340 電源供給電位切替え部
341 スイッチ制御回路
342〜343 スイッチ回路
400 半導体集積回路
500 半導体集積回路
510 基板供給電位切り替え部
511 スイッチ制御回路
520 基板供給電位切り替え部
521 スイッチ制御回路
600 半導体集積回路
601a〜601d・602a〜602c・603a〜603b・604 ロジックコーン
610 基板供給電位切り替え部

Claims (17)

  1. MOSトランジスタを有する半導体集積回路であって、
    複数の論理回路からなるロジックコーンを複数有する機能モジュールと、
    少なくとも1つの前記ロジックコーンと接続され、接続されたロジックコーンの基板電位を制御する電位切り替え部とを備え、
    前記ロジックコーンは、基板が相互に分離された構造を有し、所定の入力信号を受けて動作して、前記入力信号に応じた信号を出力するものであり、
    前記電位切り替え部は、何れかのロジックコーンが前記入力信号として出力した信号に応じて、接続されたロジックコーンの基板電位を、第1の基板バイアス供給電位および前記第1の基板バイアス供給電位よりも浅い第2の基板バイアス供給電位のうちの何れかに切り替えるように構成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  2. MOSトランジスタを有する半導体集積回路であって、
    複数の論理回路からなるロジックコーンを複数有する機能モジュールと、
    少なくとも1つの前記ロジックコーンと接続され、接続されたロジックコーンの電源電位を制御する電位切り替え部とを備え、
    前記ロジックコーンは、電源が相互に分離された構造を有し、所定の入力信号を受けて動作して、前記入力信号に応じた信号を出力するものであり、
    前記電位切り替え部は、何れかのロジックコーンが前記入力信号として出力した信号に応じて、接続されたロジックコーンの電源電位を、第1の電源電位および前記第1の電源電位よりも低い第2の電源電位のうちの何れかに切り替えるように構成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  3. MOSトランジスタを有する半導体集積回路であって、
    複数の論理回路からなるロジックコーンを複数有する機能モジュールと、
    少なくとも1つの前記ロジックコーンと接続され、接続されたロジックコーンの基板電位および電源電位を制御する電位切り替え部とを備え、
    前記電位切り替え部は、基板電位を制御する際は、何れかのロジックコーンが前記入力信号として出力した信号に応じて、接続されたロジックコーンの基板電位を、第1の基板バイアス供給電位および前記第1の基板バイアス供給電位よりも浅い第2の基板バイアス供給電位のうちの何れかに切り替え、電源電位を制御する際は、何れかのロジックコーンが前記入力信号として出力した信号に応じて、接続されたロジックコーンの電源電位を、第1の電源電位および前記第1の電源電位よりも低い第2の電源電位のうちの何れかに切り替えるように構成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  4. MOSトランジスタを有する半導体集積回路であって、
    複数の論理回路からなるロジックコーンを複数有する機能モジュールと、
    少なくとも1つの前記ロジックコーンと接続され、接続されたロジックコーンのバックゲート電圧を制御する電位切り替え部とを備え、
    前記ロジックコーンは、バックゲート電圧を互いに異なる電圧に制御できる構造を有し、所定の入力信号を受けて動作して、前記入力信号に応じた信号を出力するものであり、
    前記電位切り替え部は、何れかのロジックコーンが前記入力信号として出力した信号に応じて、接続されたロジックコーンのバックゲート電圧を、第1のバックゲート電圧および前記第1のバックゲート電圧よりも低い第2のバックゲート電圧のうちの何れかに切り替えるように構成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  5. 請求項2および請求項3のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
    さらに、前記ロジックコーンが出力した信号を前記入力信号として適した電圧に変換するレベルシフタを備えていることを特徴とする半導体集積回路。
  6. 請求項1の半導体集積回路であって、
    前記電位切り替え部は、
    前記第1の基板バイアス供給電位および前記第2の基板バイアス供給電位のうちの何れかを選択するスイッチ回路と、
    何れかのロジックコーンが前記入力信号として出力した信号に応じて、前記スイッチ回路を切り替えるスイッチ制御回路と、
    を備えていることを特徴とする半導体集積回路。
  7. 請求項2の半導体集積回路であって、
    前記電位切り替え部は、
    前記第1の電源電位および前記第2の電源電位のうちの何れかを選択するスイッチ回路と、
    何れかのロジックコーンが前記入力信号として出力した信号に応じて、前記スイッチ回路を切り替えるスイッチ制御回路と、
    を備えていることを特徴とする半導体集積回路。
  8. 請求項6および請求項7のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
    前記スイッチ回路は、MOSトランジスタを含むものであり、
    前記スイッチ回路におけるMOSトランジスタのゲート絶縁膜厚は、前記ロジックコーンを構成するMOSトランジスタのゲート絶縁膜厚よりも厚いことを特徴とする半導体集積回路。
  9. 請求項6および請求項7のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
    前記スイッチ回路および前記スイッチ制御回路は、MOSトランジスタを含むものであり、
    前記スイッチ制御回路におけるMOSトランジスタのゲート絶縁膜厚は、前記スイッチ回路に含まれたMOSトランジスタのゲート絶縁膜厚よりも薄いことを特徴とする半導体集積回路。
  10. 請求項1、請求項2、請求項3、および請求項4のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
    前記電位切り替え部は、接続されたロジックコーンの動作が完了した際に、前記の切り替えを行なうように構成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  11. 請求項1、請求項2、請求項3、および請求項4のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
    前記電位切り替え部は、接続されたロジックコーンよりも前段のロジックコーンが出力した信号に応じて、前記の切り替えを行なうように構成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  12. 請求項11の半導体集積回路であって、
    前記電位切り替え部は、接続されたロジックコーンよりも1つ前段のロジックコーンが出力した信号に応じて、前記の切り替えを行なうように構成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  13. 請求項1、請求項2、請求項3、および請求項4のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
    前記電位切り替え部は、接続されたロジックコーンよりも前段の複数のロジックコーンが出力した信号に応じて、
    前記の切り替えを段階的に行なうように構成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  14. 請求項1、請求項2、および請求項3のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
    シリコン・オン・インシュレータ(SOI)構造の基板で構成されることを特徴とする半導体集積回路。
  15. 請求項1、請求項2、請求項3、および請求項4のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
    前記電位切り替え部は、それぞれのロジックコーンと対応して設けられるとともに、前記複数のロジックコーンの配列に平行して配置されていることを特徴とする半導体集積回路。
  16. MOSトランジスタを有する半導体集積回路であって、
    前記MOSトランジスタの活性化状態の遷移に応じて、前記MOSトランジスタの閾値電位または電源電位を変更することを特徴とする半導体集積回路。
  17. 請求項1、請求項2、請求項3、および請求項4のうちの何れか1項の半導体集積回路であって、
    前記機能モジュールは、クロック信号に同期して動作するように構成され、
    前記ロジックコーンは、前記クロック信号の1サイクル内において、動作が完了するように構成されていることを特徴とする半導体集積回路。
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