JP2007288332A - テレビジョン受像機 - Google Patents

テレビジョン受像機 Download PDF

Info

Publication number
JP2007288332A
JP2007288332A JP2006110930A JP2006110930A JP2007288332A JP 2007288332 A JP2007288332 A JP 2007288332A JP 2006110930 A JP2006110930 A JP 2006110930A JP 2006110930 A JP2006110930 A JP 2006110930A JP 2007288332 A JP2007288332 A JP 2007288332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency data
broadcast signal
reception method
reception
channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006110930A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4904896B2 (ja
Inventor
Keisuke Tsukamoto
啓介 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2006110930A priority Critical patent/JP4904896B2/ja
Publication of JP2007288332A publication Critical patent/JP2007288332A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4904896B2 publication Critical patent/JP4904896B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】迅速に、且つ、確実に、オートスキャンによるテレビジョン放送信号の周波数データを初期設定することができるテレビジョン受像機を提供する。
【解決手段】一のチャンネルが選局されると、一の受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、当該周波数データに応じた周波数帯域内で、チューナ12による当該一のチャンネルに対応するTV放送信号の受信が成功したか否かを判断する判断プログラム1831を実行したCPU181と、TV放送信号の受信が成功しなかったと判断された場合に、当該周波数データに応じた周波数帯域内でのTV放送信号の受信感度の傾向から、TV放送信号の受信が成功する受信方式を予測する予測プログラム1832を実行したCPU181と、を備え、判断プログラム1831を実行したCPU181は、当該予測された受信方式で、再度、判断を行うよう構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、テレビジョン受像機に関する。
地上波放送や、ケーブルテレビジョン放送(以下、「CATV放送」という)のテレビジョン放送信号(以下、「TV放送信号」という)が受信可能なテレビジョン受像機が知られている。
このようなテレビジョン受像機においては、例えば、ユーザにより選局されたチャンネルに対応するTV放送信号をすばやく受信するために、例えば、チャンネルをチャンネル順(物理チャンネル順)にオートスキャンすることによって、TV放送信号に対応する周波数データ(例えば、中心周波数)を初期設定するようになっている。
地上波放送とCATV放送との両方のTV放送信号が受信可能なテレビジョン受像機においては、例えば、地上波放送に応じた受信方式と、CATV放送に応じた受信方式(例えば、STD(Standard Frequencies)、IRC(Incremental Related Carriers)、HRC(Harmonic Related Carriers)など)と、における周波数データをそれぞれ設定し、そのそれぞれの設定に対してチャンネルをスキャンして、TV放送信号の受信が成功したか否かを判断して、周波数データを初期設定する必要があり、時間がかかるという問題がある。
そして、初期設定後の通常動作時には、テレビジョン受像機は、ユーザにより選局されたチャンネルに対応する周波数データを設定して、TV放送信号を受信するようになっている。
しかしながら、誤った周波数データが初期設定される場合があり、通常動作時に、初期設定された周波数データを設定しても、TV放送信号が受信できないことがある。
そこで、例えば、受信方式(チャンネルプラン)が地上波放送(以下「受信方式「地上波放送」」という)のTV放送信号と、受信方式がNORMALのCATV放送(以下、「受信方式「CATV放送−NORMAL」」という)のTV放送信号と、受信方式がHRCのCATV放送(以下、「受信方式「CATV放送−HRC」」という)のTV放送信号と、が受信可能なテレビジョン受像機において、通常動作時に、周波数データを初期設定し直すことができるテレビジョン受像機が提案された(例えば、特許文献1参照)。
また、地上波デジタル放送のTV放送信号が受信可能なテレビジョン受像機においては、地上波デジタル放送ではTV放送信号の受信に際して地域性がでるため、オートスキャン時に得られる電波受信状態を示すC/N等に基づいて、テレビジョン受像機が設置された地域を推定することができるテレビジョン受像機(例えば、特許文献2及び3参照)や、2つの地上波デジタル放送地域が重なる領域では、同一の放送局からの放送が複数のチャンネルで受信できる可能性が生じるが、この可能性を防止することができるテレビジョン受像機(例えば、特許文献4参照)などが提案されている。
実登録3077432号公報 特開2004−312204号公報 特開2004−312203号公報 特開2002−320152号公報
しかしながら、特許文献1〜4に記載のテレビジョン受像機では、複数の受信方式がある場合におけるオートスキャンのやり方そのものは何ら記載されていないので、周波数データの初期設定に時間がかかるという問題は解決できない。
また、フルオートで受信方式を判別してオートスキャンするテレビジョン受像機があるが、このようなテレビジョン受像機では、やみくもに受信方式を設定してオートスキャンするため、周波数データの初期設定に時間がかかるという問題は、依然として解決できない。
また、ユーザにより指定された受信方式のみを設定してオートスキャンするテレビジョン受像機があるが、このようなテレビジョン受像機では、ユーザが指定する受信方式を間違えれば、周波数データを初期設定することができない。
本発明の課題は、迅速に、且つ、確実に、オートスキャンによるテレビジョン放送信号の周波数データを初期設定することができるテレビジョン受像機を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
テレビジョン放送信号を受信する受信手段と、
前記テレビジョン放送信号の受信方式毎のチャンネルの周波数データを記憶する周波数データ記憶手段と、
チャンネル毎に、前記受信手段により受信されるテレビジョン放送信号の周波数データの設定を行うオートスキャン手段と、を備え、
前記オートスキャン手段は、
一の受信方式を指定する指定手段と、
一のチャンネルが選局されると、前記周波数データ記憶手段に記憶された前記指定手段により指定された一の受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、当該周波数データに応じた周波数帯域内で、前記受信手段による当該一のチャンネルに対応するテレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によりテレビジョン放送信号の受信が成功したと判断された場合に、当該周波数データを、当該一のチャンネルに対応する周波数データとして記憶する記憶手段と、
前記判断手段によりテレビジョン放送信号の受信が成功しなかったと判断された場合に、当該周波数データに応じた周波数帯域内でのテレビジョン放送信号の受信感度の傾向から、テレビジョン放送信号の受信が成功する受信方式を予測する予測手段と、
当該オートスキャン手段による一の受信方式でのオートスキャンが第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていないと判定された場合に、前記予測手段により予測された受信方式における周波数データが、前記判断手段により設定される旨を出力装置に通知させる通知制御手段と、
前記通知制御手段により制御された出力装置による通知に応答して、前記判断手段による前記予測手段により予測された受信方式における周波数データの設定を了承するか否かを指定する了承指定手段と、
当該オートスキャン手段による全ての受信方式でのオートスキャンが前記第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、前記記憶手段に前記第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていない場合には、その旨を前記出力装置に報知させる報知制御手段と、
を備え、
前記判断手段は、前記判定手段により前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていないと判定され、その後、前記了承指定手段により了承すると指定された場合に、前記周波数データ記憶手段に記憶された前記予測手段により予測された受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、再度、テレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
テレビジョン放送信号を受信する受信手段と、
前記テレビジョン放送信号の受信方式毎のチャンネルの周波数データを記憶する周波数データ記憶手段と、
チャンネル毎に、前記受信手段により受信されるテレビジョン放送信号の周波数データの設定を行うオートスキャン手段と、を備え、
前記オートスキャン手段は、
一のチャンネルが選局されると、前記周波数データ記憶手段に記憶された一の受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、当該周波数データに応じた周波数帯域内で、前記受信手段による当該一のチャンネルに対応するテレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によりテレビジョン放送信号の受信が成功したと判断された場合に、当該周波数データを、当該一のチャンネルに対応する周波数データとして記憶する記憶手段と、
前記判断手段によりテレビジョン放送信号の受信が成功しなかったと判断された場合に、当該周波数データに応じた周波数帯域内でのテレビジョン放送信号の受信感度の傾向から、テレビジョン放送信号の受信が成功する受信方式を予測する予測手段と、を備え、
前記判断手段は、前記周波数データ記憶手段に記憶された前記予測手段により予測された受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、再度、テレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項2に記載のテレビジョン受像機において、
前記オートスキャン手段は、
当該オートスキャン手段による一の受信方式でのオートスキャンが第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されているか否かを判定する判定手段を備え、
前記判断手段は、前記判定手段により前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていないと判定された場合に、前記周波数データ記憶手段に記憶された前記予測手段により予測された受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、再度、テレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
請求項2又は3に記載のテレビジョン受像機において、
前記オートスキャン手段は、
前記一の受信方式を指定する指定手段を備え、
前記判断手段は、前記指定手段により指定された一の受信方式における周波数データを、最初に設定することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、
請求項3又は4に記載のテレビジョン受像機において、
前記オートスキャン手段は、
前記判定手段により前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていないと判定された場合に、前記予測手段により予測された受信方式における周波数データが、前記判断手段により設定される旨を出力装置に通知させる通知制御手段と、
前記通知制御手段により制御された出力装置による通知に応答して、前記判断手段による前記予測手段により予測された受信方式における周波数データの設定を了承するか否かを指定する了承指定手段と、を備え、
前記判断手段は、前記了承指定手段により了承すると指定された場合に、前記周波数データ記憶手段に記憶された前記予測手段により予測された受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、再度、テレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、
請求項3〜5の何れか一項に記載のテレビジョン受像機において、
前記オートスキャン手段は、
当該オートスキャン手段による全ての受信方式でのオートスキャンが前記第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、前記記憶手段に前記第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていない場合には、その旨を出力装置に報知させる報知制御手段を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、受信手段によって、テレビジョン放送信号を受信することができ、周波数データ記憶手段によって、テレビジョン放送信号の受信方式毎のチャンネルの周波数データを記憶することができ、オートスキャン手段によって、チャンネル毎に、前記受信手段により受信されるテレビジョン放送信号の周波数データの設定を行うことができる。
そして、オートスキャン手段は、指定手段によって、一の受信方式を指定することができ、判断手段によって、一のチャンネルが選局されると、前記周波数データ記憶手段に記憶された前記指定手段により指定された一の受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、当該周波数データに応じた周波数帯域内で、前記受信手段による当該一のチャンネルに対応するテレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断することができ、記憶手段によって、前記判断手段によりテレビジョン放送信号の受信が成功したと判断された場合に、当該周波数データを、当該一のチャンネルに対応する周波数データとして記憶することができ、予測手段によって、前記判断手段によりテレビジョン放送信号の受信が成功しなかったと判断された場合に、当該周波数データに応じた周波数帯域内でのテレビジョン放送信号の受信感度の傾向から、テレビジョン放送信号の受信が成功する受信方式を予測することができ、判定手段によって、当該オートスキャン手段による一の受信方式でのオートスキャンが第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されているか否かを判定することができ、通知制御手段によって、前記判定手段により前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていないと判定された場合に、前記予測手段により予測された受信方式における周波数データが、前記判断手段により設定される旨を出力装置に通知させることができ、了承指定手段によって、前記通知制御手段により制御された出力装置による通知に応答して、前記判断手段による前記予測手段により予測された受信方式における周波数データの設定を了承するか否かを指定することができ、報知制御手段によって、当該オートスキャン手段による全ての受信方式でのオートスキャンが前記第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、前記記憶手段に前記第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていない場合には、その旨を前記出力装置に報知させることができる。
そして、前記判断手段は、前記判定手段により前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていないと判定され、その後、前記了承指定手段により了承すると指定された場合に、前記周波数データ記憶手段に記憶された前記予測手段により予測された受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、再度、テレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断することができる。
すなわち、一の受信方式を設定して行う最初のオートスキャンで、テレビジョン放送信号の受信が成功しなかった場合には、当該オートスキャン時に予測した受信方式を設定して、再度、オートスキャンを行うことができる。したがって、テレビジョン放送信号の受信が成功するまで、やみくもに受信方式を設定してオートスキャンを繰り返す必要がなくなって、迅速に、且つ、確実に、テレビジョン放送信号の周波数データを初期設定することができる。
また、一の受信方式でのオートスキャンを全チャンネルのうちの第1所定数のチャンネルに対して実行した段階で、当該一の受信方式が正しかったか否かを判定することができるため、全チャンネルに対してオートスキャンを実行する場合よりも、誤りに早く対処することができる。
また、実際にテレビジョン放送信号の受信に成功したと判断されたチャンネル数が、例えば、正しく受信方式を設定した際にテレビジョン放送信号の受信に成功すると予定されるチャンネル数(第2所定数)以上であるか否かを判定することによって、当該一の受信方式が正しかったか否かを判定することができるため、偶然に成功したと判断されたものを排除することができる。したがって、より確実に、テレビジョン放送信号の周波数データを初期設定することができる。
また、ユーザは、テレビジョン受像機を設置した地域が何れの受信方式に対応するか知っている場合が多いが、そのユーザにより指定された一の受信方式を設定することができるため、フルオートでオートスキャンする場合よりも、迅速にテレビジョン放送信号の周波数データを初期設定できる可能性が高く、また、仮にユーザにより指定された受信方式が正しくなかったとしても、再度のオートスキャンによって、テレビジョン放送信号の周波数データを初期設定することができる。
また、ユーザは、再度のオートスキャンを行う際に設定される他の受信方式を知ることができ、ユーザは、了承する場合にのみ当該再度のオートスキャンを行わせることができる。したがって、ユーザは、テレビジョン受像機からの通知により、オートスキャンの状況を把握することができることとなって、その後の対応を容易に判断することができる。
また、全ての受信方式でのオートスキャンを第1所定数のチャンネルに対して実行した段階で、実際にテレビジョン放送信号の受信に成功したと判断されたチャンネル数が、例えば、正しく受信方式を設定した際にテレビジョン放送信号の受信に成功すると予定されるチャンネル数(第2所定数)以上でない場合には、その旨をユーザに報知することができる。したがって、ユーザは、テレビジョン受像機からの報知により、オートスキャンの状況を把握することができることとなって、その後の対応を容易に判断することができる。
請求項2に記載の発明によれば、受信手段によって、テレビジョン放送信号を受信することができ、周波数データ記憶手段によって、テレビジョン放送信号の受信方式毎のチャンネルの周波数データを記憶することができ、オートスキャン手段によって、チャンネル毎に、前記受信手段により受信されるテレビジョン放送信号の周波数データの設定を行うことができる。
そして、オートスキャン手段は、判断手段によって、一のチャンネルが選局されると、前記周波数データ記憶手段に記憶された一の受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、当該周波数データに応じた周波数帯域内で、前記受信手段による当該一のチャンネルに対応するテレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断することができ、記憶手段によって、前記判断手段によりテレビジョン放送信号の受信が成功したと判断された場合に、当該周波数データを、当該一のチャンネルに対応する周波数データとして記憶することができ、予測手段によって、前記判断手段によりテレビジョン放送信号の受信が成功しなかったと判断された場合に、当該周波数データに応じた周波数帯域内でのテレビジョン放送信号の受信感度の傾向から、テレビジョン放送信号の受信が成功する受信方式を予測することができる。
そして、前記判断手段は、前記周波数データ記憶手段に記憶された前記予測手段により予測された受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、再度、テレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断することができる。
すなわち、一の受信方式を設定して行う最初のオートスキャンで、テレビジョン放送信号の受信が成功しなかった場合には、当該オートスキャン時に予測した受信方式を設定して、再度、オートスキャンを行うことができる。したがって、テレビジョン放送信号の受信が成功するまで、やみくもに受信方式を設定してオートスキャンを繰り返す必要がなくなって、迅速に、且つ、確実に、テレビジョン放送信号の周波数データを初期設定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、オートスキャン手段は、判定手段によって、当該オートスキャン手段による一の受信方式でのオートスキャンが第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されているか否かを判定することができる。
そして、前記判断手段は、前記判定手段により前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていないと判定された場合に、前記周波数データ記憶手段に記憶された前記予測手段により予測された受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、再度、テレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断することができる。
すなわち、一の受信方式でのオートスキャンを全チャンネルのうちの第1所定数のチャンネルに対して実行した段階で、当該一の受信方式が正しかったか否かを判定することができるため、全チャンネルに対してオートスキャンを実行する場合よりも、誤りに早く対処することができる。
また、実際にテレビジョン放送信号の受信に成功したと判断されたチャンネル数が、例えば、正しく受信方式を設定した際にテレビジョン放送信号の受信に成功すると予定されるチャンネル数(第2所定数)以上であるか否かを判定することによって、当該一の受信方式が正しかったか否かを判定することができるため、偶然に成功したと判断されたものを排除することができる。したがって、より確実に、テレビジョン放送信号の周波数データを初期設定することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2又は3に記載の発明と同様の効果が得られることは無論こと、指定手段によって、一の受信方式を指定することができ、判断手段は、前記指定手段により指定された一の受信方式における周波数データを、最初に設定することができる。
すなわち、ユーザにより指定された一の受信方式を設定して、最初のオートスキャンを行うことができる。ユーザは、テレビジョン受像機を設置した地域が何れの受信方式に対応するか知っている場合が多いが、そのユーザにより指定された一の受信方式を設定することができるため、フルオートでオートスキャンする場合よりも、迅速にテレビジョン放送信号の周波数データを初期設定できる可能性が高く、また、仮にユーザにより指定された受信方式が正しくなかったとしても、再度のオートスキャンによって、テレビジョン放送信号の周波数データを初期設定することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項3又は4に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、前記オートスキャン手段は、通知制御手段によって、前記判定手段により前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていないと判定された場合に、前記予測手段により予測された受信方式における周波数データが、前記判断手段により設定される旨を出力装置に通知させることができ、了承指定手段によって、前記通知制御手段により制御された出力装置による通知に応答して、前記判断手段による前記予測手段により予測された受信方式における周波数データの設定を了承するか否かを指定することができる。
そして、前記判断手段は、前記了承指定手段により了承すると指定された場合に、前記周波数データ記憶手段に記憶された前記予測手段により予測された受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、再度、テレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断することができる。
すなわち、ユーザは、再度のオートスキャンを行う際に設定される他の受信方式を知ることができ、ユーザは、了承する場合にのみ当該再度のオートスキャンを行わせることができる。したがって、ユーザは、テレビジョン受像機からの通知により、オートスキャンの状況を把握することができることとなって、その後の対応を容易に判断することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項3〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、前記オートスキャン手段は、報知制御手段によって、当該オートスキャン手段による全ての受信方式でのオートスキャンが前記第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、前記記憶手段に前記第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていない場合には、その旨を出力装置に報知させることができる。
すなわち、全ての受信方式でのオートスキャンを第1所定数のチャンネルに対して実行した段階で、実際にテレビジョン放送信号の受信に成功したと判断されたチャンネル数が、例えば、正しく受信方式を設定した際にテレビジョン放送信号の受信に成功すると予定されるチャンネル数(第2所定数)以上でない場合には、その旨をユーザに報知することができる。したがって、ユーザは、テレビジョン受像機からの報知により、オートスキャンの状況を把握することができることとなって、その後の対応を容易に判断することができる。
以下、図を参照して、本発明にかかるテレビジョン受像機の最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は図示例に限定されない。
<テレビジョン受像機の構成>
まず、テレビジョン受像機1の構成について、図1を参照して説明する。
具体的には、テレビジョン受像機1は、例えば、アンテナ11や図示しないケーブルテレビジョン回線(以下、「CATV回線」という)と接続するチューナ12と、復調器13と、デコーダ14と、OSD回路15と、操作部16と、記憶部17と、制御部18と、などを備えて構成される。各部は、バス10によって接続されている。
また、テレビジョン受像機1は、例えば、デコーダ14を介して、音声出力部31や映像表示部32を有する出力装置3と接続している。
チューナ12は、例えば、受信手段として、テレビジョン放送信号(以下、「TV放送信号」という)を受信する。
具体的には、チューナ12は、例えば、アンテナ11やCATV回線(図示省略)と接続しており、例えば、制御部18から入力される制御信号に従って、アンテナ11により受信されたTV放送信号やCATV回線(図示省略)から送信されたTV放送信号(CATV放送信号)の中から、選局された一のチャンネルに対応する周波数帯域内に存在するTV放送信号を受信する。そして、当該TV放送信号を中間周波信号に変調して、当該中間周波信号を復調器13に出力する。
アンテナ11は、例えば、受信方式「地上波放送」のTV放送信号を受信する。
また、CATV回線(図示省略)は、例えば、受信方式「CATV放送−HRC」のTV放送信号と、受信方式「CATV放送−STD」のTV放送信号と、受信方式「CATV放送−IRC」のTV放送信号と、を送信する。
復調器13は、例えば、制御部18から入力される制御信号に従って、チューナ12から出力された中間周波信号に対して、デジタル復調や誤り訂正などの処理を施し、ストリーム(例えば、トランスポートストリーム)をデコーダ14に出力する。
デコーダ14は、例えば、制御部18から入力される制御信号に従って、復調器13から出力されたトランスポートストリームを解読して、当該トランスポートストリームを構成する各トランスポートパケットを判別し、選局された一のチャンネルの放送番組に関連するトランスポートパケットにかかるデータを、圧縮音声データと、圧縮映像データと、などに分離する。そして、当該圧縮音声データをデコードして、音声データを出力装置3が有する音声出力部31に出力するとともに、当該圧縮映像データをデコードして、映像データを出力装置3が有する映像表示部32に出力する。
出力装置3が有する音声出力部31は、例えば、スピーカ機器等であり、例えば、デコーダ14から出力された音声データに基づく音声を出力する。
出力装置3が有する映像表示部32は、例えば、液晶表示機器等であり、例えば、デコーダ14から出力された映像データに基づく映像や、デコーダ14から出力されてOSD回路15によりOSD表示信号(後述)が合成された映像データに基づく映像を表示する。
OSD回路15は、例えば、制御部18から入力される制御信号に従って、出力装置3が有する映像表示部32に所定のオンスクリーンディスプレイ(OSD)表示させるためのOSD表示信号を、デコーダ14から映像表示部32に出力される映像データに合成する。
操作部16は、例えば、テレビジョン受像機1の外面に備えられた操作ボタン(図示省略)や、テレビジョン受像機1用のリモートコントローラ(図示省略)及び当該リモートコントローラと通信可能なリモコン受信部(図示省略)などから構成されており、例えば、ユーザによって操作されて、当該操作に伴う各種信号を制御部18に出力する。
具体的には、操作部16は、例えば、指定手段として、ユーザが一の受信方式を指定する際に操作される。
また、操作部16は、例えば、了承指定手段として、ユーザが通知制御プログラム1834を実行したCPU181(後述)により制御された出力装置3による通知に応答して、判断プログラム1831を実行したCPU181(後述)による予測プログラム1832を実行したCPU181(後述)により予測された受信方式における周波数データ(中心周波数C)の設定を了承するか否かを指定する際に操作される。
記憶部17は、例えば、磁気的記憶媒体、光学的記憶媒体若しくは半導体メモリで構成されている。
具体的には、記憶部17には、例えば、図1に示すように、全周波数データテーブル171と、チャンネルマップ172と、などが記憶されている。
全周波数データテーブル171は、例えば、周波数データ記憶手段として、TV放送信号の受信方式毎のチャンネルの周波数データ(中心周波数C)を記憶する。
具体的には、全周波数データテーブル171は、例えば、「受信方式「地上波放送」における周波数データテーブル」記憶領域と、「受信方式「CATV放送−HRC」における周波数データテーブル」記憶領域と、「受信方式「CATV放送−STD」における周波数データテーブル」記憶領域と、「受信方式「CATV放送−IRC」における周波数データテーブル」記憶領域と、などを有している。
「受信方式「地上波放送」における周波数データテーブル」記憶領域は、例えば、物理チャンネル毎に、地上波放送のTV放送信号の周波数データ(中心周波数C)を記憶している。
また、「受信方式「CATV放送−HRC」における周波数データテーブル」記憶領域は、例えば、物理チャンネル毎に、受信方式「CATV放送−HRC」のTV放送信号の周波数データ(中心周波数C)を記憶している。
また、「受信方式「CATV放送−STD」における周波数データテーブル」記憶領域は、例えば、物理チャンネル毎に、受信方式「CATV放送−STD」のTV放送信号の周波数データ(中心周波数C)を記憶している。
また、「受信方式「CATV放送−IRC」における周波数データテーブル」記憶領域は、例えば、物理チャンネル毎に、受信方式「CATV放送−IRC」のTV放送信号の周波数データ(中心周波数C)を記憶している。
チャンネルマップ172は、例えば、記憶手段として、判断プログラム1831を実行したCPU181(後述)によりTV放送信号の受信が成功したと判断された場合に、当該成功した際に設定していた周波数データ(中心周波数C)を、選局された一のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)として記憶する。
具体的には、チャンネルマップ172は、例えば、「物理チャンネル」記憶領域と、「周波数データ」記憶領域と、などを有している。
「物理チャンネル」記憶領域は、例えば、テレビジョン受像機1により受信可能な物理チャンネル(例えば、1〜135ch)を記憶している。
また、「周波数データ」記憶領域は、TV放送信号の受信が成功した際に設定していた周波数データ(中心周波数C)を記憶している。
制御部18は、例えば、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)181と、RAM(Random Access Memory)182と、ROM(Read Only Memory)183と、などを備えている。
CPU181は、ROM183に記憶されたテレビジョン受像機1用の各種処理プログラムに従って、各種の制御動作を行う。
RAM182は、CPU181によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
ROM183は、テレビジョン受像機1で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU181によって演算処理された各種結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形でROM183に記憶されている。
具体的には、ROM183は、例えば、判断プログラム1831と、予測プログラム1832と、判定プログラム1833と、通知制御プログラム1834と、報知制御プログラム1835と、などを記憶している。
ここで、例えば、チャンネル(物理チャンネル)順に、チャンネル(物理チャンネル)毎に、チューナ12により受信されるTV放送信号の周波数データ(中心周波数C)の設定を行うオートスキャン手段は、例えば、操作部16と、チャンネルマップ172と、判断プログラム1831を実行したCPU181と、予測プログラム1832を実行したCPU181と、判定プログラム1833を実行したCPU181と、通知制御プログラム1834を実行したCPU181と、報知制御プログラム1835を実行したCPU181と、によって構成される。
判断プログラム1831は、例えば、一のチャンネル(物理チャンネル)が選局されると、全周波数データテーブル171に記憶されたユーザによる操作部16の操作により指定された一の受信方式における周波数データテーブル中の周波数データ(中心周波数C)のうち、当該選局された一のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)を設定して、当該周波数データ(中心周波数C)に応じた周波数帯域B内で、チューナ12による当該選局された一のチャンネルに対応するTV放送信号の受信が成功したか否かを判断する機能を、CPU181に実現させる。
具体的には、アンテナ11により受信されたTV放送信号やCATV回線(図示省略)により送信されたTV放送信号は、横軸が周波数であり縦軸が電圧である図で表すと、例えば、図2に示すような波形を描く。TV放送信号の最大電圧値は、例えば、チャンネルやTV放送信号の受信方式に関わらず略同一である。
例えば、TV放送信号のうちの、電圧値が最大電圧値の半分になる部分(以下、「TV放送信号の部分A」という)が、周波数帯域B内で、チューナ12により受信できれば、TV放送信号の受信が成功したことになる。
より具体的には、例えば、ユーザによる操作部16の操作によって受信方式「CATV放送−HRC」が指定されたとする。そして、一のチャンネル(物理チャンネル)が選局されると、CPU181は、例えば、全周波数データテーブル171が有する「受信方式「CATV放送−HRC」における周波数データテーブル」記憶領域に記憶された周波数データ(中心周波数C)の中から、当該選局された一のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)を取得して設定する。そして、CPU181は、例えば、当該設定した周波数データ(中心周波数C)に応じた周波数帯域B内に、チューナ12により受信されたTV放送信号の部分Aが存在する場合(例えば、図2(a)の場合)には、当該選局された一のチャンネルに対応するTV放送信号の受信が成功したと判断し、当該設定した周波数データ(中心周波数C)に応じた周波数帯域B内に、チューナ12により受信されたTV放送信号の部分Aが存在しない場合(例えば、図2(b)の場合)には、当該選局された一のチャンネルに対応するTV放送信号が成功していないと判断する。
また、判断プログラム1831は、例えば、判定プログラム1833を実行したCPU181によりチャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されていないと判定され、その後、ユーザによる操作部16の操作により判断プログラム1831を実行したCPU181による予測プログラム1832を実行したCPU181により予測された受信方式における周波数データ(中心周波数C)の設定を了承すると指定された場合に、全周波数データテーブル171に記憶された予測プログラム1832を実行したCPU181により予測された受信方式における周波数データテーブル中の周波数データ(中心周波数C)のうち、当該選局された一のチャンネル(物理チャンネル)に対応する周波数データ(中心周波数C)を設定して、再度、TV放送信号の受信が成功したか否かを判断する機能を、CPU181に実現させる。
すなわち、CPU181は、例えば、最初に、ユーザによる操作部16の操作により指定された一の受信方式における周波数データ(中心周波数C)を設定し、次いで、予測プログラム1832を実行したCPU181により予測された受信方式における周波数データ(中心周波数C)を設定する。
CPU181は、かかる判断プログラム1831を実行することによって、判断手段として機能する。
予測プログラム1832は、例えば、判断プログラム1831を実行したCPU181によりTV放送信号の受信が成功しなかったと判断された場合に、設定された周波数データ(中心周波数C)に応じた周波数帯域B内でのTV放送信号の受信感度の傾向から、TV放送信号の受信が成功する受信方式を予測して、当該予測結果をRAM182に記憶させる機能を、CPU181に実現させる。
具体的には、CPU181は、例えば、設定された周波数データ(中心周波数C)に応じた周波数帯域B内でのTV放送信号の電圧値が、最大電圧値の半分の値よりも大きい値を示すか、或いは、最大電圧値の半分の値よりも小さい値を示すかによって、TV放送信号の受信が成功する受信方式を予測する。
例えば、一のチャンネル(物理チャンネル)に割り当てられた周波数帯域の幅は6MHzであり、当該6MHz中に、当該一のチャンネルに対応する受信方式「CATV放送−HRC」のTV放送信号の部分A(A1)、当該一のチャンネルに対応する受信方式「CATV放送−STD」のTV放送信号の部分A(A2)又は当該一のチャンネルに対応する受信方式「CATV放送−IRC」のTV放送信号の部分A(A3)が存在する。
なお、TV放送信号の部分Aに相当する周波数値は、例えば、図3に示すように、受信方式「CATV放送−HRC」のTV放送信号の部分A1<受信方式「CATV放送−STD」のTV放送信号の部分A2<受信方式「CATV放送−IRC」のTV放送信号の部分A3の順に大きい。したがって、周波数データ(中心周波数C)の値も、受信方式「CATV放送−HRC」<受信方式「CATV放送−STD」<受信方式「CATV放送−IRC」の順に大きい。
具体的には、例えば、図4に示すように、受信方式「CATV放送−HRC」における周波数データ(中心周波数C)が設定されたとする。
そして、例えば、図4の実線で示す波形を描くTV放送信号が受信された場合には、周波数帯域B(B1)内に、TV放送信号の部分A1が存在するので、判断プログラム1831を実行したCPU181によりTV放送信号の受信が成功したと判断される。
また、例えば、図4の破線で示す波形を描くTV放送信号が受信された場合には、周波数帯域B(B1)内でのTV放送信号(D2a)の電圧値が、TV放送信号の部分A1の電圧値(最大電圧値の半分の値)よりも大きい値を示すので、CPU181は、TV放送信号の受信が成功する受信方式を、受信方式「CATV放送−STD」と予測する。
また、例えば、図4の二点鎖線で示す波形を描くTV放送信号が受信された場合には、周波数帯域B(B1)内に、TV放送信号が存在しないので、CPU181は、TV放送信号の受信が成功する受信方式を、受信方式「CATV放送−IRC」と予測する。
また、例えば、図5に示すように、受信方式「CATV放送−STD」における周波数データ(中心周波数C)が設定されたとする。
そして、例えば、図5の実線で示す波形を描くTV放送信号が受信された場合には、周波数帯域B(B2)内でのTV放送信号(D1b)の電圧値が、TV放送信号の部分A2の電圧値(最大電圧値の半分の値)よりも小さい値を示すので、CPU181は、TV放送信号の受信が成功する受信方式を、受信方式「CATV放送−HRC」と予測する。
また、例えば、図5の破線で示す波形を描くTV放送信号が受信された場合には、周波数帯域B(B2)内に、TV放送信号の部分A2が存在するので、判断プログラム1831を実行したCPU181によりTV放送信号の受信が成功したと判断される。
また、例えば、図5の二点鎖線で示す波形を描くTV放送信号が受信された場合には、周波数帯域B(B2)内でのTV放送信号(D3b)の電圧値が、TV放送信号の部分A2の電圧値(最大電圧値の半分の値)よりも大きい値を示すので、CPU181は、TV放送信号の受信が成功する受信方式を、受信方式「CATV放送−IRC」と予測する。
また、例えば、図6に示すように、受信方式「CATV放送−IRC」における周波数データ(中心周波数C)が設定されたとする。
そして、例えば、図6の実線で示す波形を描くTV放送信号が受信された場合には、周波数帯域B(B3)内に、TV放送信号が存在しないので、CPU181は、TV放送信号の受信が成功する受信方式を、受信方式「CATV放送−HRC」と予測する。
また、例えば、図6の破線で示す波形を描くTV放送信号が受信された場合には、周波数帯域B(B3)内でのTV放送信号(D2c)の電圧値が、TV放送信号の部分A3の電圧値(最大電圧値の半分の値)よりも小さい値を示すので、CPU181は、TV放送信号の受信が成功する受信方式を、受信方式「CATV放送−STD」と予測する。
また、例えば、図6の二点鎖線で示す波形を描くTV放送信号が受信された場合には、周波数帯域B(B3)内に、TV放送信号の部分A3が存在するので、判断プログラム1831を実行したCPU181によりTV放送信号の受信が成功したと判断される。
CPU181は、かかる予測プログラム1832を実行することによって、予測手段として機能する。
判定プログラム1833は、例えば、一の受信方式でのオートスキャンが第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、チャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されているか否かを判定する機能を、CPU181に実現させる。
具体的には、第1所定数は、例えば、テレビジョン受像機1により受信可能なチャンネル(例えば、物理チャンネル 1〜135ch)の総数より小さい数であり、任意に設定可能である。
また、第2所定数は、例えば、一の受信方式でのオートスキャンが第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、正しく受信方式を設定した際にTV放送信号の受信に成功すると予定されるチャンネル数であり、任意に設定可能である。
CPU181は、かかる判定プログラム1833を実行することによって、判定手段として機能する。
通知制御プログラム1834は、例えば、OSD回路15を介して、判定プログラム1833を実行したCPU181によりチャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されていないと判定された場合に、予測プログラム1832を実行したCPU181により予測された受信方式における周波数データ(中心周波数C)が、判断プログラム1831を実行したCPU181により設定される旨を出力装置3(映像表示部32)に通知させる機能を、CPU181に実現させる。
CPU181は、かかる通知制御プログラム1834を実行することによって、通知制御手段として機能する。
報知制御プログラム1835は、例えば、OSD回路15を介して、全ての受信方式でのオートスキャンが第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、チャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されていない場合には、その旨を出力装置3に報知させるとともに、例えば、チューナ12とアンテナ11やCATV回線(図示省略)との接続確認要求を出力装置3(映像表示部32)に報知させる機能を、CPU181に実現させる。
CPU181は、かかる報知制御プログラム1835を実行することによって、報知制御手段として機能する。
<テレビジョン受像機による処理>
次に、テレビジョン受像機1による処理について説明する。
(周波数データ初期設定/予測処理)
まず、テレビジョン受像機1による周波数データ(中心周波数C)の初期設定又は予測に関する処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
一のチャンネルを選局すると(ステップS11)、CPU181は、判断プログラム1831を実行して、全周波数データテーブル171に記憶された、RAM182内の「設定する受信方式」記憶領域(後述)に設定された一の受信方式(受信方式「CATV放送−HRC」、受信方式「CATV放送−STD」又は受信方式「CATV放送−IRC」)における周波数データテーブル中の周波数データ(中心周波数C)のうち、ステップS11で選局した一のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)を設定して(ステップS12)、当該周波数データ(中心周波数C)に応じた周波数帯域B内で、チューナ12によるステップS11で選局した一のチャンネルに対応するTV放送信号の受信が成功したか否かを判断する(ステップS13)。
ステップS13で、ステップS11で選局した一のチャンネルに対応するTV放送信号の受信が成功したと判断すると(ステップS13;Yes)、CPU181は、ステップS12で設定した周波数データ(中心周波数C)を、ステップS11で選局した一のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)として、チャンネルマップ172に記憶させることによって、ステップS11で選局した一のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)を初期設定し(ステップS14)、本処理を終了する。
一方、ステップS13で、ステップS11で選局した一のチャンネルに対応するTV放送信号の受信が成功しなかったと判断すると(ステップS13;No)、CPU181は、予測プログラム1832を実行して、ステップS12で設定した周波数データ(中心周波数C)に応じた周波数帯域B内でのTV放送信号の受信感度の傾向から、TV放送信号の受信が成功する受信方式を予測し(ステップS15)、当該予測結果をRAM182に記憶させ、本処理を終了する。
(周波数データ初期設定処理)
まず、テレビジョン受像機1による周波数データ(中心周波数C)の初期設定に関する処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
一のチャンネルを選局すると(ステップS21)、CPU181は、判断プログラム1831を実行して、全周波数データテーブル171に記憶された、RAM182内の「設定する受信方式」記憶領域(後述)に設定された一の受信方式(受信方式「地上波放送」)における周波数データテーブル中の周波数データ(中心周波数C)のうち、ステップS21で選局した一のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)を設定して(ステップS22)、当該周波数データ(中心周波数C)に応じた周波数帯域B内で、チューナ12によるステップS21で選局した一のチャンネルに対応するTV放送信号の受信が成功したか否かを判断する(ステップS23)。
ステップS23で、ステップS21で選局した一のチャンネルに対応するTV放送信号の受信が成功したと判断すると(ステップS23;Yes)、CPU181は、ステップS22で設定した周波数データ(中心周波数C)を、ステップS21で選局した一のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)として、チャンネルマップ172に記憶させることによって、ステップS21で選局した一のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)を初期設定し(ステップS24)、本処理を終了する。
一方、ステップS23で、ステップS21で選局した一のチャンネルに対応するTV放送信号の受信が成功しなかったと判断すると(ステップS23;No)、CPU181は、本処理を終了する。
(オートスキャン処理)
次に、テレビジョン受像機1によるオートスキャンに関する処理について、図9〜12のフローチャートを参照して説明する。
まず、ユーザによる操作部16の操作によって、オートスキャンを実行するよう指示され、一の受信方式が指定されると(ステップS31)、CPU181は、ステップS31で指定された一の受信方式が受信方式「地上波放送」であるか否かを判断する(ステップS32)。
ステップS32で、ステップS31で指定された一の受信方式が受信方式「地上波放送」でないと判断すると(ステップS32;No)、CPU181は、ステップS31で指定された一の受信方式を、RAM182内の「設定する受信方式」記憶領域に設定するとともに(ステップS33)、RAM182内の「設定済み受信方式」記憶領域に記憶させる(ステップS34)。
次いで、CPU181は、第1所定数のチャンネルに対して、ループAの処理を行う(ステップS35〜S37)。
具体的には、ループAの処理では、CPU181は、周波数データ初期設定/予測処理(図7)を実行する。
次いで、第1所定数のチャンネルに対するループAの処理が終了すると、CPU181は、判定プログラム1833を実行して、チャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されているか否かを判定する(ステップS38)。
ステップS38で、チャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されていると判断すると(ステップS38;Yes)、CPU181は、ステップS58の処理に移行する。
一方、ステップS38で、チャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されていないと判断すると(ステップS38;No)、CPU181は、CATV放送に関する全ての受信方式(受信方式「CATV放送−HRC」、受信方式「CATV放送−STD」及び受信方式「CATV放送−IRC」)がRAM182内の「設定済み受信方式」記憶領域に記憶されているか否かを判断する(ステップS39)。
ステップS39で、CATV放送に関する全ての受信方式がRAM182内の「設定済み受信方式」記憶領域に記憶されていないと判断すると(ステップS39;No)、CPU181は、通知制御プログラム1834を実行して、OSD回路15を介して、ループAの処理での周波数データ初期設定/予測処理(図7)のステップS15で予測された受信方式における周波数データテーブル中の周波数データ(中心周波数C)を設定してオートスキャンする旨を、出力装置3(映像表示部32)に通知させる(ステップS40)。
次いで、CPU181は、ステップS40での通知に応答して、ユーザによる操作部16の操作により、ステップS15で予測された受信方式における周波数データテーブル中の周波数データ(中心周波数C)の設定を了承すると指定されたか否かを判断する(ステップS41)。
ステップS41で、ユーザによる操作部16の操作により、了承すると指定されていないと判断すると(ステップS41;No)、すなわち、ユーザによる操作部16の操作により、了承しないと指定されたと判断すると、CPU181は、本処理を終了する。
一方、ステップS41で、ユーザによる操作部16の操作により、了承すると指定されたと判断すると(ステップS41;Yes)、CPU181は、ステップS15で予測された一の受信方式を、RAM182内の「設定する受信方式」記憶領域に設定するとともに(ステップS42)、RAM182内の「設定済み受信方式」記憶領域に記憶させ(ステップS43)、ステップS35以降の処理を繰り返して行う。
また、ステップS39で、CATV放送に関する全ての受信方式がRAM182内の「設定済み受信方式」記憶領域に記憶されていると判断すると(ステップS39;Yes)、CPU181は、通知制御プログラム1834を実行して、OSD回路15を介して、受信方式「地上波放送」における周波数データテーブル中の周波数データ(中心周波数C)を設定してオートスキャンする旨を、出力装置3(映像表示部32)に通知させる(ステップS44)。
次いで、CPU181は、ステップS44での通知に応答して、ユーザによる操作部16の操作により、受信方式「地上波放送」における周波数データテーブル中の周波数データ(中心周波数C)の設定を了承すると指定されたか否かを判断する(ステップS45)。
ステップS45で、ユーザによる操作部16の操作により、了承すると指定されていないと判断すると(ステップS45;No)、すなわち、ユーザによる操作部16の操作により、了承しないと指定されたと判断すると、CPU181は、本処理を終了する。
一方、ステップS45で、ユーザによる操作部16の操作により、了承すると指定されたと判断すると(ステップS45;Yes)、CPU181は、受信方式「地上波放送」を、RAM182内の「設定する受信方式」記憶領域に設定する(ステップS46)。
次いで、CPU181は、第1所定数のチャンネルに対して、ループBの処理を行う(ステップS47〜S49)。
具体的には、ループBの処理では、CPU181は、周波数データ初期設定処理(図8)を実行する。
次いで、第1所定数のチャンネルに対するループBの処理が終了すると、CPU181は、判定プログラム1833を実行して、チャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されているか否かを判定する(ステップS50)。
ステップS50で、チャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されていると判断すると(ステップS50;Yes)、CPU181は、ステップS58の処理に移行する。
一方、ステップS50で、チャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されていないと判断すると(ステップS50;No)、CPU181は、報知制御プログラム1835を実行して、OSD回路15を介して、全ての受信方式でのオートスキャンが失敗した旨や、チューナ12とアンテナ11やCATV回線(図示省略)との接続確認要求などを出力装置3(映像表示部32)に報知させ(ステップS51)、本処理を終了する。
また、ステップS32で、ステップS31で指定された一の受信方式が受信方式「地上波放送」であると判断すると(ステップS32;Yes)、CPU181は、受信方式「地上波放送」を、RAM182内の「設定する受信方式」記憶領域に設定する(ステップS52)。
次いで、CPU181は、第1所定数のチャンネルに対して、ループCの処理を行う(ステップS53〜S55)。
具体的には、ループCの処理では、CPU181は、周波数データ初期設定処理(図8)を実行する。
次いで、第1所定数のチャンネルに対するループCの処理が終了すると、CPU181は、判定プログラム1833を実行して、チャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されているか否かを判定する(ステップS56)。
ステップS56で、チャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されていないと判断すると(ステップS56;No)、CPU181は、報知制御プログラム1835を実行して、OSD回路15を介して、受信方式「地上波放送」でのオートスキャンが失敗した旨や、チューナ12とアンテナ11との接続確認要求などを出力装置3(映像表示部32)に報知させ(ステップS57)、本処理を終了する。
一方、ステップS56で、チャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されていると判断すると(ステップS56;Yes)、CPU181は、ループA、ループB又はループCの処理を行っていない、第1所定数のチャンネル以外の残りのチャンネルに対して、ループDの処理を行う(ステップS58〜S60)。
具体的には、ループDの処理では、CPU181は、周波数データ初期設定処理(図8)を実行する。
次いで、残りのチャンネルに対してループDの処理が終了すると、CPU181は、本処理を終了する。
以上説明した本発明のテレビジョン受像機1によれば、チューナ12によって、TV放送信号を受信することができ、全周波数データテーブル171によって、TV放送信号の受信方式毎のチャンネルの周波数データ(中心周波数C)を記憶することができ、操作部16と、チャンネルマップ172と、判断プログラム1831を実行したCPU181と、予測プログラム1832を実行したCPU181と、判定プログラム1833を実行したCPU181と、通信制御プログラム1834を実行したCPU181と、報知制御プログラム1835と、によって、チャンネル毎に、チューナ12により受信されるテレビジョン放送信号の周波数データの設定を行うことができる。
具体的には、ユーザによる操作部16の操作によって、一の受信方式を指定することができ、判断プログラム1831を実行したCPU181によって、一のチャンネルが選局されると、全周波数データテーブル171に記憶されたユーザによる操作部16の操作により指定された一の受信方式における周波数データテーブル中の周波数データ(中心周波数C)のうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)を設定して、当該周波数データ(中心周波数C)に応じた周波数帯域B内で、チューナ12による当該一のチャンネルに対応するTV放送信号の受信が成功したか否かを判断することができ、チャンネルマップ172によって、判断プログラム1831を実行したCPU181によりTV放送信号の受信が成功したと判断された場合に、当該周波数データ(中心周波数C)を、当該一のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)として記憶することができ、予測プログラム1832を実行したCPU181によって、判断プログラム1831を実行したCPU181によりTV放送信号の受信が成功しなかったと判断された場合に、当該周波数データ(中心周波数C)に応じた周波数帯域B内でのTV放送信号の受信感度の傾向から、TV放送信号の受信が成功する受信方式を予測することができ、判定プログラム1833を実行したCPU181によって、一の受信方式でのオートスキャンが第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、チャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されているか否かを判定することができ、通知制御プログラム1834を実行したCPU181によって、OSD回路15を介して、判定プログラム1833を実行したCPU181によりチャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されていないと判定された場合に、予測プログラム1832を実行したCPU181により予測された受信方式における周波数データ(中心周波数C)が、判断プログラム1831を実行したCPU181により設定される旨を出力装置3(映像表示部32)に通知させることができ、ユーザによる操作部16の操作によって、通知制御プログラム1834を実行したCPU181により制御された出力装置3による通知に応答して、判断プログラム1831を実行したCPU181による予測プログラム1832を実行したCPU181により予測された受信方式における周波数データ(中心周波数C)の設定を了承するか否かを指定することができ、報知制御プログラム1835を実行したCPU181によって、OSD回路15を介して、全ての受信方式でのオートスキャンが第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、チャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されていない場合には、その旨を出力装置3(映像表示部32)に報知させることができる。
そして、判断プログラム1831を実行したCPU181は、判定プログラム1833を実行したCPU181によりチャンネルマップ172に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)が記憶されていないと判定され、その後、ユーザによる操作部16の操作により了承すると指定された場合に、全周波数データテーブル171に記憶された予測プログラム1832を実行したCPU181により予測された受信方式における周波数データテーブル中の周波数データ(中心周波数C)のうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データ(中心周波数C)を設定して、再度、TV放送信号の受信が成功したか否かを判断することができる。
すなわち、一の受信方式を設定して行う最初のオートスキャンで、TV放送信号の受信が成功しなかった場合には、当該オートスキャン時に予測した受信方式を設定して、再度、オートスキャンを行うことができる。したがって、TV放送信号の受信が成功するまで、やみくもに受信方式を設定してオートスキャンを繰り返す必要がなくなって、迅速に、且つ、確実に、TV放送信号の周波数データを初期設定することができる。
また、一の受信方式でのオートスキャンを全チャンネルのうちの第1所定数のチャンネルに対して実行した段階で、当該一の受信方式が正しかったか否かを判定することができるため、全チャンネルに対してオートスキャンを実行する場合よりも、誤りに早く対処することができる。
また、実際にTV放送信号の受信に成功したと判断されたチャンネル数が、例えば、正しく受信方式を設定した際にTV放送信号の受信に成功すると予定されるチャンネル数(第2所定数)以上であるか否かを判定することによって、当該一の受信方式が正しかったか否かを判定することができるため、偶然に成功したと判断されたものを排除することができる。したがって、より確実に、TV放送信号の周波数データを初期設定することができる。
また、ユーザは、テレビジョン受像機1を設置した地域が何れの受信方式に対応するか知っている場合が多いが、そのユーザにより指定された一の受信方式を設定することができるため、フルオートでオートスキャンする場合よりも、迅速にTV放送信号の周波数データ(中心周波数C)を初期設定できる可能性が高く、また、仮にユーザにより指定された受信方式が正しくなかったとしても、再度のオートスキャンによって、TV放送信号の周波数データを初期設定することができる。
また、ユーザは、再度のオートスキャンを行う際に設定される他の受信方式を知ることができ、ユーザは、了承する場合にのみ当該再度のオートスキャンを行わせることができる。したがって、一の受信方式を設定してTV放送信号の受信に成功しない原因として、例えば、チューナ12と、アンテナ11やCATV回線(図示省略)との接続不良等が考えられるが、ユーザは、テレビジョン受像機からの通知により、オートスキャンの状況を把握することができることとなって、その後の対応を容易に判断することができる。
また、全ての受信方式でのオートスキャンを第1所定数のチャンネルに対して実行した段階で、実際にテレビジョン放送信号の受信に成功したと判断されたチャンネル数が、例えば、正しく受信方式を設定した際にテレビジョン放送信号の受信に成功すると予定されるチャンネル数(第2所定数)以上でない場合には、その旨をユーザに報知することができる。したがって、全の受信方式を設定してTV放送信号の受信に成功しない原因として、例えば、チューナ12と、アンテナ11やCATV回線(図示省略)との接続不良等が考えられるが、ユーザは、テレビジョン受像機からの報知により、オートスキャンの状況を把握することができることとなって、その後の対応を容易に判断することができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
最初のオートスキャンを行う際、ユーザによる操作部16の操作により指定された一の受信方式を設定するようにしたが、例えば、自動で選択した一の受信方式を設定するようにしてもよい。
本発明にかかるテレビジョン受像機の機能的構成を示す図である。 テレビジョン放送信号の受信が成功したか否かの判断の仕方について説明するための図である。 本発明にかかるテレビジョン受像機により受信されるCATV放送に関する受信方式のテレビジョン放送信号を説明するための図である。 受信方式「CATV放送−HRC」を設定した際の、テレビジョン放送信号の受信が成功する受信方式の予測の仕方について説明するための図である。 受信方式「CATV放送−STD」を設定した際の、テレビジョン放送信号の受信が成功する受信方式の予測の仕方について説明するための図である。 受信方式「CATV放送−IRC」を設定した際の、テレビジョン放送信号の受信が成功する受信方式の予測の仕方について説明するための図である。 本発明にかかるテレビジョン受像機による周波数データの初期設定又は予測に関する処理について説明するためのフローチャートである。 本発明にかかるテレビジョン受像機による周波数データの初期設定に関する処理について説明するためのフローチャートである。 本発明にかかるテレビジョン受像機によるオートスキャンに関する第1処理を説明するためのフローチャートである。 本発明にかかるテレビジョン受像機によるオートスキャンに関する第2処理を説明するためのフローチャートである。 本発明にかかるテレビジョン受像機によるオートスキャンに関する第3処理を説明するためのフローチャートである。 本発明にかかるテレビジョン受像機によるオートスキャンに関する第4処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 テレビジョン受像機
12 チューナ(受信手段)
16 操作部(オートスキャン手段、指定手段、了承指定手段)
171 全周波数データテーブル(周波数データ記憶手段)
172 チャンネルマップ(オートスキャン手段、記憶手段)
181 CPU(オートスキャン手段、判断手段、予測手段、判定手段、通知制御手段、報知制御手段)
1831 判断プログラム(オートスキャン手段、判断手段)
1832 予測プログラム(オートスキャン手段、予測手段)
1833 判定プログラム(オートスキャン手段、判定手段)
1834 通知制御プログラム(オートスキャン手段、通知制御手段)
1835 報知制御プログラム(オートスキャン手段、報知制御手段)
B 周波数帯域
C 中心周波数(周波数データ)

Claims (6)

  1. テレビジョン放送信号を受信する受信手段と、
    前記テレビジョン放送信号の受信方式毎のチャンネルの周波数データを記憶する周波数データ記憶手段と、
    チャンネル毎に、前記受信手段により受信されるテレビジョン放送信号の周波数データの設定を行うオートスキャン手段と、を備え、
    前記オートスキャン手段は、
    一の受信方式を指定する指定手段と、
    一のチャンネルが選局されると、前記周波数データ記憶手段に記憶された前記指定手段により指定された一の受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、当該周波数データに応じた周波数帯域内で、前記受信手段による当該一のチャンネルに対応するテレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によりテレビジョン放送信号の受信が成功したと判断された場合に、当該周波数データを、当該一のチャンネルに対応する周波数データとして記憶する記憶手段と、
    前記判断手段によりテレビジョン放送信号の受信が成功しなかったと判断された場合に、当該周波数データに応じた周波数帯域内でのテレビジョン放送信号の受信感度の傾向から、テレビジョン放送信号の受信が成功する受信方式を予測する予測手段と、
    当該オートスキャン手段による一の受信方式でのオートスキャンが第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていないと判定された場合に、前記予測手段により予測された受信方式における周波数データが、前記判断手段により設定される旨を出力装置に通知させる通知制御手段と、
    前記通知制御手段により制御された出力装置による通知に応答して、前記判断手段による前記予測手段により予測された受信方式における周波数データの設定を了承するか否かを指定する了承指定手段と、
    当該オートスキャン手段による全ての受信方式でのオートスキャンが前記第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、前記記憶手段に前記第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていない場合には、その旨を前記出力装置に報知させる報知制御手段と、
    を備え、
    前記判断手段は、前記判定手段により前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていないと判定され、その後、前記了承指定手段により了承すると指定された場合に、前記周波数データ記憶手段に記憶された前記予測手段により予測された受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、再度、テレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断することを特徴とするテレビジョン受像機。
  2. テレビジョン放送信号を受信する受信手段と、
    前記テレビジョン放送信号の受信方式毎のチャンネルの周波数データを記憶する周波数データ記憶手段と、
    チャンネル毎に、前記受信手段により受信されるテレビジョン放送信号の周波数データの設定を行うオートスキャン手段と、を備え、
    前記オートスキャン手段は、
    一のチャンネルが選局されると、前記周波数データ記憶手段に記憶された一の受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、当該周波数データに応じた周波数帯域内で、前記受信手段による当該一のチャンネルに対応するテレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によりテレビジョン放送信号の受信が成功したと判断された場合に、当該周波数データを、当該一のチャンネルに対応する周波数データとして記憶する記憶手段と、
    前記判断手段によりテレビジョン放送信号の受信が成功しなかったと判断された場合に、当該周波数データに応じた周波数帯域内でのテレビジョン放送信号の受信感度の傾向から、テレビジョン放送信号の受信が成功する受信方式を予測する予測手段と、を備え、
    前記判断手段は、前記周波数データ記憶手段に記憶された前記予測手段により予測された受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、再度、テレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断することを特徴とするテレビジョン受像機。
  3. 請求項2に記載のテレビジョン受像機において、
    前記オートスキャン手段は、
    当該オートスキャン手段による一の受信方式でのオートスキャンが第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されているか否かを判定する判定手段を備え、
    前記判断手段は、前記判定手段により前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていないと判定された場合に、前記周波数データ記憶手段に記憶された前記予測手段により予測された受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、再度、テレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断することを特徴とするテレビジョン受像機。
  4. 請求項2又は3に記載のテレビジョン受像機において、
    前記オートスキャン手段は、
    前記一の受信方式を指定する指定手段を備え、
    前記判断手段は、前記指定手段により指定された一の受信方式における周波数データを、最初に設定することを特徴とするテレビジョン受像機。
  5. 請求項3又は4に記載のテレビジョン受像機において、
    前記オートスキャン手段は、
    前記判定手段により前記記憶手段に第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていないと判定された場合に、前記予測手段により予測された受信方式における周波数データが、前記判断手段により設定される旨を出力装置に通知させる通知制御手段と、
    前記通知制御手段により制御された出力装置による通知に応答して、前記判断手段による前記予測手段により予測された受信方式における周波数データの設定を了承するか否かを指定する了承指定手段と、を備え、
    前記判断手段は、前記了承指定手段により了承すると指定された場合に、前記周波数データ記憶手段に記憶された前記予測手段により予測された受信方式における周波数データのうち、当該一のチャンネルに対応する周波数データを設定して、再度、テレビジョン放送信号の受信が成功したか否かを判断することを特徴とするテレビジョン受像機。
  6. 請求項3〜5の何れか一項に記載のテレビジョン受像機において、
    前記オートスキャン手段は、
    当該オートスキャン手段による全ての受信方式でのオートスキャンが前記第1所定数のチャンネルに対して実行された段階で、前記記憶手段に前記第2所定数以上のチャンネルに対応する周波数データが記憶されていない場合には、その旨を出力装置に報知させる報知制御手段を備えることを特徴とするテレビジョン受像機。
JP2006110930A 2006-04-13 2006-04-13 テレビジョン受像機 Expired - Fee Related JP4904896B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006110930A JP4904896B2 (ja) 2006-04-13 2006-04-13 テレビジョン受像機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006110930A JP4904896B2 (ja) 2006-04-13 2006-04-13 テレビジョン受像機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007288332A true JP2007288332A (ja) 2007-11-01
JP4904896B2 JP4904896B2 (ja) 2012-03-28

Family

ID=38759721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006110930A Expired - Fee Related JP4904896B2 (ja) 2006-04-13 2006-04-13 テレビジョン受像機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4904896B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02183619A (ja) * 1989-01-10 1990-07-18 Toshiba Corp 選局装置
JPH0564094A (ja) * 1991-09-03 1993-03-12 Toshiba Corp テレビジヨン受像機における選局装置
JPH10136278A (ja) * 1996-11-01 1998-05-22 Toshiba Corp 選局装置
JP2001339651A (ja) * 2000-05-29 2001-12-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 選局装置
JP2004153466A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 受信方法、受信装置及び無線伝送システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02183619A (ja) * 1989-01-10 1990-07-18 Toshiba Corp 選局装置
JPH0564094A (ja) * 1991-09-03 1993-03-12 Toshiba Corp テレビジヨン受像機における選局装置
JPH10136278A (ja) * 1996-11-01 1998-05-22 Toshiba Corp 選局装置
JP2001339651A (ja) * 2000-05-29 2001-12-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 選局装置
JP2004153466A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 受信方法、受信装置及び無線伝送システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4904896B2 (ja) 2012-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4608988B2 (ja) ディジタルテレビジョン放送信号受信装置
JP5186732B2 (ja) テレビジョン受像機
JP4186985B2 (ja) デジタル放送受信装置
JP4967357B2 (ja) テレビジョン受像機
JP4315170B2 (ja) 放送受信装置及び放送受信装置におけるチャンネル情報の更新方法
JP4720160B2 (ja) 放送受信装置
JP2006025322A (ja) 放送受信機
EP1361752A2 (en) Television receiving apparatus with the capability of receiving text via the web
JP2006253771A (ja) 受信装置および受像装置
JPWO2005011265A1 (ja) 放送チャンネル変更検出装置
JP4904896B2 (ja) テレビジョン受像機
JP4320745B2 (ja) デジタル放送受信装置
JP2004064590A (ja) 移動体用ディジタル放送受信装置
JP4701649B2 (ja) テレビジョン放送受信装置
JP5854903B2 (ja) デジタル放送受信装置及びスキャン方法
JP2012129848A (ja) デジタル放送受信装置及びスキャン方法
JP4408050B2 (ja) 放送受信機及びチャンネルスキャン方法
JP2010252040A (ja) デジタル放送受信装置
KR101019319B1 (ko) 디지털 기기 시스템, 디지털 기기 시스템에서의 제어 방법 및 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독가능 기록매체
JP2008079186A (ja) 受信方法および受信装置
KR100528872B1 (ko) 디지털 텔레비젼의 자동 채널 설정 방법
JP2007288498A (ja) テレビジョン放送受信機
JP4665483B2 (ja) 放送受信装置
JP3575020B2 (ja) 受信装置
JP5836787B2 (ja) デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111226

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees