JPH10136278A - 選局装置 - Google Patents

選局装置

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JPH10136278A
JPH10136278A JP8292001A JP29200196A JPH10136278A JP H10136278 A JPH10136278 A JP H10136278A JP 8292001 A JP8292001 A JP 8292001A JP 29200196 A JP29200196 A JP 29200196A JP H10136278 A JPH10136278 A JP H10136278A
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JP
Japan
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frequency
signal
channel selection
circuit
mode
Prior art date
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Pending
Application number
JP8292001A
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English (en)
Inventor
Kenichi Umada
賢一 馬田
Satoru Naka
悟 仲
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザーによるモード選択を無くし、選局動
作に時間を要せず、画面品位が良好であり、しかも周波
数データ記憶用に多大なメモリ容量を必要としない選局
装置を提供すること。 【解決手段】 複数の放送モード(STD放送,HRC
放送,IRC放送の各モード)あるCATV放送信号を
受信するときに、演算回路19は、まず、STDモード
で選局を開始し、同期信号及びAFT信号により引き込
みを行い、STDモード周波数f0 からのオフセット周
波数を記憶し、そのオフセット値を各モードの判定基準
となるオフセット値と比較することにより、放送モード
を判別記憶する。次の選局時には入力回路21によりチ
ャンネルが指定されると、既に判別されたモードに対応
した前記STDからのオフセット値に基づき、選局開始
周波数が決定され、選局動作に入る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーテレビジョ
ン受像機などの選局装置、特に複数の受信モードを有し
たCATV放送を受信するときの操作性を改善した選局
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、一般的なテレビジョン受像機
の構成を示すブロック図である。この図において、アン
テナ1で受信したテレビジョン(以下、TVという)電
波をチューナ2で特定チャンネル(以下、チャンネルは
CHと表す)のみ選択的に増幅及び周波数変換し、映像
中間周波回路3で更に増幅し映像信号及び音声信号を検
波して、復調する。音声信号は音声増幅回路4で十分な
信号レベルとなり、スピーカ5で再現される。映像信号
は映像増幅回路6を通してブラウン管7で画像として映
出される。
【0003】前記チューナ2は、所謂同調回路であって
特定の周波数を選択する機能を有するものであり、同調
周波数の決定は同調回路を構成する容量成分の値を変え
て行う。実際には、チューナ2内の局部発振器を、電圧
で容量値が可変されるバラクタダイオード(可変容量ダ
イオードとも言われる)を用いた電圧制御発振器(以
下、VCOという)型の構成としている。VCOの制御
は、選局回路8からの制御電圧によって実行する。
【0004】選局回路8は演算回路9と共に、周知のP
LL周波数シンセサイザ方式による選局装置を構成して
いる。演算回路9は、CPU,ROM,RAMからなる
マイコンによって構成することができる。選局回路8へ
の指示は、ユーザーが入力回路11から演算回路9を介
して行うようになっている。
【0005】演算回路9は、指定されたチャンネルに応
じて選局回路8内のプログラマブル分周器の分周比
(N)を演算する機能を有する。演算回路9は分周比
(N)を変えることによって、選局回路8からチューナ
2内のVCOに与える制御電圧を変え、チューナ2の局
部発振周波数を変化させている。これによって、チュー
ナ2は指定されたチャンネルを選局できる。演算回路9
において、分周比(N)を演算し選局回路8へ出力する
に必要な情報は、メモリ回路10を参照して得たり、映
像中間周波回路3からの自動周波数微調整信号(以下、
AFT信号という)12や同期信号(以下、SYNC信
号という)13を用いている。AFT信号12は選局時
に映像中間周波信号(以下、IF信号という)における
キャリア周波数の規定周波数よりのずれの情報を与える
ものであり、またAFT信号12はSYNC信号13と
共にテレビジョン放送信号の有無の情報を与えるもので
ある。なお、AFT信号を利用したPLL周波数シンセ
サイザ方式の選局装置の一例として、米国特許4,422,09
6 号(発明者John G.N. Henderson)がある。また、近
年においては、選局情報例えば受信CH番号などは、文
字信号として、映像増幅回路6で映像信号に合成され
て、陰極線管(以下、CRTという)7に表示されるよ
うになっている。
【0006】このような構成において、ユーザーが入力
回路11にて現在の受信CHからCHアップ等の選局指
示をした時には、演算回路9で周波数データ(即ち分周
比データ)を1CH分増加して選局回路8へ指示を与え
ればよい。しかし、近年では、予めメモリ回路10に放
送の有るCH(以下、有信号CHという)のデータを記
憶しておき、前記CHアップの選局指示が有った時に
は、メモリ回路10のCH情報を読み出し、速やかに次
の有信号CHを受信するシステムとなっている。
【0007】また、近年では、チューナ2に供給される
信号が、アンテナ1からのTV放送信号、或いはCAT
V放送信号のいずれかが供給されても良いようにTV,
CATVの両方の放送信号が受信可能とされ、それはユ
ーザーが入力回路11を介して切り換えられるようにな
っている。つまり、演算回路9では、ユーザーによって
決定されたモードで(即ち、TVモードかCATVモー
ドかで)受信周波数を決定するように動作するようにな
っている。
【0008】図11は、TV放送とCATV放送のCH
の周波数配置を示す説明図である。
【0009】図11において、(a) はTVCHの周波数
配置を示し、(b) はCATVCHの周波数配置を示す。
TVの2CH〜13CHの映像キャリアの周波数帯域
は、CATVのSTD放送の2CH〜13CHの映像キ
ャリアの周波数帯域と一致しており、その他のCHでは
TVCHの周波数とCATVCHの周波数は一致しな
い。即ち、TVの14CH〜69CHと、CATVのA
8CH〜A1CH,JCH〜WCH,AACH〜BBB
CH,65CH〜125CHは、それぞれTV,CAT
V特有の周波数帯域のCHである。
【0010】受像機が、例えばCATVモードに設定さ
れていれば、メモリ回路10にはCATVのCH配置に
合わせたメモリアドレスが設定され、各々のCHに対し
て信号有無のデータを記憶し、CHアップ等の選局指示
に対し次の有信号CHを受信するよう動作する。
【0011】表1にTVの各CHに対して前記メモリ回
路10に記憶される信号有無のデータ配置の一例を示
し、表2にCATVの前記メモリ回路10における信号
有無のデータ配置の一例を示す。○印が信号有りを、×
印が信号無しを示す。
【0012】
【表1】
【表2】 なお、CATV放送においては、TV信号との周波数関
係からCATV放送システムが種々実用化されていて、
現在においても数種類のシステムが有る。
【0013】米国におけるCATV放送には、STD放
送、HRC放送、IRC放送の3つの放送システムが有
る。
【0014】表3に3つのCATV放送システムの各C
Hの映像キャリア周波数(MHz )を示す。また、表4
にTV放送の各CHの映像キャリア周波数(MHz )を
示す。
【0015】
【表3】
【表4】 表3及び表4を見れば、TV放送とCATV放送につい
ては、TVの2CH〜13CHの放送周波数と、CAT
VのSTD放送の2CH〜13CHの放送周波数は同じ
である。
【0016】また、CATVの3つの放送システムにつ
いては、STD放送、HRC放送、IRC放送の各放送
における5CH,6CHの放送周波数は異なっている。
例えば5CHの周波数は、STD放送が77.25MHz、HR
C放送が78MHz 、79.25MHzとなっていて、放送システム
によって放送周波数は異なっていることが分かる。6C
Hについても同様である。
【0017】図12にTV,STD,HRC,IRCの
放送周波数の関係を示す。図12(a)に示すように、5
CH,6CHについては、前述したようにSTD,HR
C,IRCの各放送周波数は異なっており、STDの放
送周波数をfSTDとすると、HRCの放送周波数fHRC
はfHRC =fSTD +0.75MHz 、IRCの放送周波数fIR
C はfIRC =fSTD +2MHz となっており、TVの放送
周波数fTVはfTV=fSTD である。
【0018】また、図12(b) に示すように、5CH,
6CH以外のCHについては、HRCの放送周波数fHR
C はfHRC =fSTD −1.25MHz 、IRCの放送周波数f
IRCはfIRC =fSTD =fTVとなっている。
【0019】このような周波数関係になっているので、
前述したTV放送とCATV放送を受信可能とするTV
受像機においては、TV放送信号とCATV放送信号の
選択は複雑であるが、既にTV,STD,HRC,IR
Cの4つの受信モードを備えたTV受像機が実用化され
ている。
【0020】このように複数の受信モードを備えたTV
受像機においては、ユーザーが入力回路11を介して演
算回路9を各々の受信モードに設定した後に、メモリ回
路10におけるCHデータ(信号有無のデータ)の設定
が、自動化されているものがある。
【0021】図13は受信モード設定後におけるメモリ
回路10へのCHデータの設定動作のフローチャートを
示すものである。受信モード設定によって、メモリ回路
10にはCATVかTVのCH配置にあったメモリアド
レスが設定され、図13のCHデータの設定動作に移行
する。
【0022】ステップS1 〜S4 において、まず、選局
回路8に供給する選局データを特定CHに合わせてCH
選局を行い、そのCHに対して信号有無の判定を行い、
信号が有ればメモリ回路10に信号有りを示すCHデー
タを書き込み、信号が無ければメモリ回路10に信号無
しを示すCHデータを書き込む。その後は、ステップS
5 ,S6 に示すように、CHをインクリメントしてい
き、ステップS1 に戻る過程を繰り返すがその前に全C
Hについてデータ書込みが実行されているか否かを判定
し、全CHにつき実行されていれば終了する。
【0023】ところで、従来、複数モード受信可能でか
つ受信モード設定後にCHデータの設定が自動的に成さ
れるTV受像機においては、ユーザーはテレビジョン信
号を選局するに際し、予めアンテナ端子に接続する信号
が、TV信号であるかCATV信号であるか、更にCA
TV信号の場合はどの放送システムであるのかを確認し
た後に、受像機の受信モードを設定して使用しなければ
ならず、操作性が悪いという問題があった。
【0024】さらに、CHデータ(信号有無のデータ)
は、CHアップダウンの選局指示に際し有信号CHのみ
を順次に選局受信する場合に必要な設定であるが、この
有信号CH設定が、現在接続されている放送システムに
ついてなされた後に、目的の受信モードを選択してか
ら、選局指示をする必要があった。
【0025】即ち、受信モードの選択は、図14に示す
ようにTV受像機の初期画面に表示される受信モードメ
ニューによりユーザーが選択することによって行われ
る。
【0026】TV画面上のメニュー表示は、TV,ST
D,HRC,IRCの4つの受信モードがCRT上に表
示され、これよりユーザーがリモコンなどの矢印キーな
どを用いて順次にかつサイクリックに選択できるように
なっている。
【0027】そして、受信モードが選択された後は、選
局指示をすると、選局動作が図15に示すように行われ
る。ここでは、ユーザーが予めTV,STD,HRC,
IRCの4つの受信モードのうち、CATVモード(S
TD,HRC,IRC)のいずれかを選択しているとし
て説明する。
【0028】図15において、ステップ11に示すよう
に選局指示によって選局動作が開始され、次にステップ
12に示すように演算回路10は選局指示されたCH番
号と選択している1つのCATVモードにより周波数デ
ータ(分周比データ)を選局回路8に設定し(ステップ
S12)、これにより選局装置は同期信号とAFT信号を
用いて所望のCHへの引き込み動作を開始する(ステッ
プS13)。
【0029】以上のように従来の選局装置では、例えば
米国のCATV放送では、CATV信号を受信しようと
した時に、ユーザーがCATVモード(STD,HR
C,IRC)のいずれか1つを選択して、各受信モード
毎に選局CH指示つまり選局時のスタート周波数を指定
して選局を行っている。この場合、ユーザーが間違った
CATVモードを選択していると、選局CH指示後の選
局動作に時間がかかり、しかも選局動作の状態が画面上
に現れてしまい画面品位が悪くなる。
【0030】また、ユーザーがCATVモードを選択せ
ずに画面品位を保つ手段として、各CHの選局終了後の
周波数データをメモリする方法があるが、米国の場合、
CATVの1〜125CHと、TVのUHFの14〜6
9CH(TVのVHF2〜13CHとCATVの2〜1
3CHは実質的に同じ周波数であり、同一ポジションで
ある)の全181CH分のメモリが必要になってしま
う。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来は、
選局動作における操作性が悪く、しかもユーザーにモー
ドを選択させた場合、間違ったモードを選択している
と、選局動作に時間がかかり、画面品位が悪化するとい
う問題があった。また、各CHの選局終了後の周波数デ
ータをメモリする方法では、メモリ容量が多く必要にな
るという問題があった。
【0032】そこで、本発明は、上記の問題に鑑み、ユ
ーザーのモード選択を無くし、選局動作に時間を要せ
ず、画面品位が良好であり、しかも周波数データ記憶用
に多大なメモリ容量を必要としない選局装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0033】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の受信モードを有し、そのうちの1つの受信モード
を選択してテレビジョン信号を受信するための選局装置
であって、アンテナ端子に供給されるテレビジョン信号
を選択的に増幅し周波数変換するチューナと、このチュ
ーナからの信号を増幅し検波する映像中間周波回路と、
前記チューナに対して特定のテレビジョン信号を選択す
るよう決定する選局回路と、この選局回路に選局指示を
与える入力回路と、受信モードの判定基準となるデー
タ、及び判定されたモードに対する次の選局時のスター
ト周波数データを記憶するメモリ手段と、前記入力回路
からのデータと、前記映像中間周波回路からのAFT信
号や同期信号を用いて、前記選局回路に供給する選局デ
ータを演算するものであって、前記メモリ手段の内容を
参照して受信モード及び次の選局時のスタート周波数を
決定する際に、前記選局回路に供給する前記選局データ
を変化させていき、前記アンテナ端子に供給されるテレ
ビジョン信号に対して選局引き込み終了後、その選局さ
れたテレビジョン信号の周波数が基準受信モード周波数
からオフセットされた周波数を記憶し、そのオフセット
周波数に基づいて受信モードを判定記憶し、その判定し
た受信モードに対応して次の選局時のスタート周波数を
決定する演算手段とを具備したものである。
【0034】請求項1の発明によれば、複数の放送モー
ド(STD放送,HRC放送,IRC放送の各モード)
あるCATV放送信号を受信するときに、演算手段は、
まず、基準受信モードであるSTDモードで選局を開始
し、同期信号及びAFT信号により引き込みを行い、S
TDモードからのオフセット周波数を記憶し、そのオフ
セット値を各モードの判定基準となるオフセット値と比
較することにより、放送モードを判別記憶する。次の選
局時には入力回路によりCHが指定されると、既に判別
されているモードに対応する選局スタート周波数が決定
される。
【0035】請求項2記載の発明は、複数の受信モード
を有し、そのうちの1つの受信モードを選択し、テレビ
ジョン信号を受信するための選局装置であって、アンテ
ナ端子に供給されるテレビジョン信号を選択的に増幅し
周波数変換するチューナと、このチューナからの信号を
増幅し検波する映像中間周波回路と、前記チューナに対
して特定のテレビジョン信号を選択するよう決定する選
局回路と、この選局回路に選局指示を与える入力回路
と、受信モードの判定基準となるデータ、及び判定され
たモードに対する次の選局時のスタート周波数データを
記憶するメモリ手段と、前記入力回路からのデータと、
前記映像中間周波回路からのAFT信号や同期信号を用
いて、前記選局回路に供給する選局データを演算するも
のであって、前記メモリ手段の内容を参照して受信モー
ド及び次の選局時のスタート周波数を決定する際に、前
記選局回路に供給する前記選局データを変化させてい
き、前記アンテナ端子に供給されるテレビジョン信号に
対して選局引き込み終了後、その選局されたテレビジョ
ン信号の周波数が基準受信モード周波数からオフセット
された周波数を記憶し、そのオフセット周波数に基づい
て次の選局時のスタート周波数を決定する演算手段とを
具備したものである。
【0036】請求項2の発明によれば、第1の発明と同
様にSTDモードで選局を開始し、引き込みを行い、S
TDモードからのオフセット周波数を記憶するが、第1
の発明とは異なり記憶したオフセット値により放送モー
ドの判定を行うことなく、記憶したオフセット値から直
接に次の選局時のスタート周波数を決定するようにして
いる。
【0037】請求項3記載の発明は、複数の受信モード
を有し、そのうちの1つの受信モードを選択し、テレビ
ジョン信号を受信するための選局装置であって、アンテ
ナ端子に供給されるテレビジョン信号を選択的に増幅し
周波数変換するチューナと、このチューナからの信号を
増幅し検波する映像中間周波回路と、前記チューナに対
して特定のテレビジョン信号を選択するよう決定する選
局回路と、この選局回路に選局指示を与える入力回路
と、受信モードの判定基準となるデータ、及び選局を行
うために必要な信号有無を示すチャンネルデータを記憶
するメモリ手段と、前記入力回路からのデータと、前記
映像中間周波回路からのAFT信号や同期信号信号を用
いて、前記選局回路に供給する選局データを演算するも
のであって、前記メモリ手段に信号有無を示すチャンネ
ルデータを記憶するに際し、前記選局回路に供給する前
記選局データを変化させていき、前記アンテナ端子に供
給されるテレビジョン信号に対して選局引き込み終了
後、その選局されたテレビジョン信号の周波数が基準受
信モード周波数からオフセットされた周波数を記憶し、
そのオフセット周波数に基づいて受信モードを判定記憶
し、その判定した受信モードの周波数範囲内を順次サー
チし、有信号チャンネルを検出して前記チャンネルデー
タとして前記メモリ手段に記憶していく演算手段とを具
備したものである。
【0038】請求項3の発明によれば、第1の発明と同
様にSTDモードで選局を開始し、引き込みを行い、S
TDモードからのオフセット周波数を記憶し、そのオフ
セット値を各モードの判定基準となるオフセット値と比
較することにより、放送モードを判別記憶し、その後、
その放送モードの範囲内で信号有無の有信号のCHデー
タを得れば、次回の選局時にCHアップ指示をすれば、
有信号CHのみを順次選局していくことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の選局装置が適用され
るテレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。
回路構成は図10と同様である。ここでは、米国で実施
されているCATV放送を受信する場合について説明す
る。なお、アンテナ端子に接続される放送ケーブルに、
STD,HRC,IRCの放送モードが混在することは
なく、1つの放送モードのみが接続されている。ただ
し、TV受像機としては、TV,CATVとも受像可能
でTV,CATVのいずれか一方に切り換えて視聴可能
であり、しかもCATVに切り換えたときはCATVの
うちのSTD,HRC,IRCのどの放送モードである
かを自動的に判別して選局できるようにするものであ
る。
【0040】図1において、アンテナ11で受信したT
V電波をチューナ12で特定CHのみ選択的に増幅及び
周波数変換し、映像中間周波回路13で更に増幅し映像
信号及び音声信号を検波して、復調する。音声信号は音
声増幅回路14で十分な信号レベルとなり、スピーカ1
5で再現される。映像信号は映像増幅回路16を通して
ブラウン管17で画像として映出される。
【0041】前記チューナ12は、所謂同調回路であっ
て特定の周波数を選択する機能を有するものであり、同
調周波数の決定は同調回路を構成する容量成分の値を変
えて行う。実際には、チューナ12内の局部発振器を、
電圧で容量値が可変されるバラクタダイオード(可変容
量ダイオード)を用いたVCO)型の構成としている。
VCOの制御は、選局回路18からの制御電圧によって
実行する。
【0042】選局回路18は演算回路19と共に、周知
のPLL周波数シンセサイザ方式による選局装置を構成
している。演算回路19は、CPU,ROM,RAMか
ら成るマイコンで構成することができる。選局回路18
への指示は、ユーザーが入力回路21から演算回路19
を介して行うようになっている。入力回路21からは、
CH番号指示或いはCHアップダウン指示による選局指
示、映像調節、音量調節のほかに、複数(ここでは2
つ)の受信モード(TV,CATV)を切り換えて選択
する指示をも行えるようになっている。
【0043】演算回路19は、指定されたCHに応じて
選局回路18内のプログラマブル分周器の分周比(N)
を演算する機能を有する。演算回路19は分周比(N)
を変えることによって、選局回路18からのチューナ1
2内のVCOに与える制御電圧を変え、チューナ12の
局部発振周波数を変化させている。これによって、チュ
ーナ12は指定されたCHを選局できるようになってい
る。演算回路19において、分周比(N)を演算し選局
回路18へ出力するに必要な情報は、メモリ回路20を
参照して得たり、映像中間周波回路13からのAFT信
号22やSYNC信号23を用いている。AFT信号2
2は選局時にIF信号におけるキャリア周波数の規定周
波数よりのずれの情報を与えるものであり、またAFT
信号22はSYNC信号23と共にテレビジョン放送信
号の有無の情報を与えるものである。選局情報例えば受
信CH番号などは、文字信号として、映像増幅回路16
で映像信号に合成されて、CRT17に表示されるよう
になっている。
【0044】以上の構成において、受像機の電源をオン
すると、CRT17の初期画面には図2に示すようなメ
ニュー表示がなされる。このメニュー表示は、TVモー
ドかCATVモードかの2つのモードの一方を選択する
ためのものである。ユーザーは、リモコンなどの矢印キ
ーを用いてTVモードかCATVモードかの一方に切り
換えるようになっている。
【0045】ここでは、ユーザーが入力回路21を介し
てCATVモードを選択した場合の動作を説明する。
【0046】i) CATVモードが選択された時の、演
算回路19の第1の動作形態について説明する。
【0047】CATVモードが選択されると、まず、S
TDモードで選局をスタートし、同期信号及びAFT信
号によりCHへの引き込みを行う。このとき、STDモ
ードの中心周波数f0 から順次掃引周波数を自動的に上
げていき、受信される放送信号の同期信号及びAFT信
号を用いて有信号CHへの引き込みを行う。有信号CH
を受信したときに、STDモードの周波数f0 からの周
波数オフセット値をマイコン内のメモリに記憶してお
く。
【0048】図3に、STDモードに対して-0.75MHzオ
フセットした信号を引き込む場合の動作を示す。横軸に
時間、縦軸に掃引周波数をとってある。初期段階では、
まずSTDモードで選局を始め、同期信号及びAFT信
号により、引き込みを行う。
【0049】STDモードからのオフセット値を記憶す
るには、マイコン内のメモリ(RAM)に、5,6CH
用のメモリ領域と、5,6CH以外用のメモリ領域の2
つを設ける。1つのTV受像機に接続したケーブルに
は、STDとHRCとIRCが混在することはないの
で、オフセット値は5,6CHで1つと、5,6CH以
外で1つと、計2つあれば良い。1つの受像機について
は、5,6CH用のオフセット値が1つだけ(図12
(a) のSTD,HRC,IRCのうちのどれか1つ)存
在することになり、CATVモードを選択した時に5,
6CH用オフセット値がメモリに1つだけ記憶され、次
に5,6CHを選局する際には、5,6CH用の1つの
オフセット値を基にスタート周波数を決定する。
【0050】もう1つ、5,6CH以外用のオフセット
値が1つ(図12(b) のSTD,HRCとIRCのうち
のどれか1つ)存在することになり、CATVモードを
選択した時に5,6CH以外用の各CH共通のオフセッ
ト値がメモリに1つだけ記憶され、次に5,6CH以外
を選局する際には、5,6CH以外用の1つのオフセッ
ト値を基にスタート周波数を決定する。2CHを選局す
るときも、3CHを選局するときも同じオフセット値を
使用する。
【0051】STDモードからのオフセット値を記憶す
るには、例えば、周波数を62.5kHzを“1”として換算
すると、0.75MHz のオフセット値は、 0.75MHz/62.5kHz
=12なので、オフセットとしては、“12”を記憶す
る。このオフセット値に基づき、CATVモードのうち
のどのモードかを判別し、そのモードも記憶する。
【0052】メモリ回路20には、判定基準となるST
D周波数f0 からのオフセット値が予め設定されてお
り、前記マイコン内のメモリに記憶されたオフセット値
が、メモリ回路20内に設定された判定用オフセット値
のどの基準値の範囲に入っているかにより、CATVモ
ードのどのモードかの判定を行い、その判定結果により
マイコンは次の選局時のスタート周波数を決定する。な
お、マイコン内のメモリに記憶されるオフセット値は、
電源オンのたびにその都度更新される。
【0053】表5,表6は、メモリ回路20に予め設定
される、判定基準となるオフセット値,判定区分,及び
判定結果に対応して次の選局時に使用されるスタート周
波数、の関係を示す一覧表である。この一覧表は、予め
メモリ回路20に記憶されている。
【0054】
【表5】
【表6】 スタート周波数を決める動作は、次のようになります。
アンテナ端子11に接続されているケーブルが5,6C
H以外のHRC放送の場合であるとして説明する。受像
機でCATVモードが選択されたとすると、STDモー
ドの中心周波数f0 から選局動作が始まり(この選局動
作時のCHは5,6CH以外の最も低いCHであっても
よいし特定CHであってもよい)、アンテナ入力がHR
Cなので、図4に示すように周波数f0 から-1.25MHzオ
フセットしたf0 -1.25MHzに引き込む。オフセット値が
-1.25MHzであるので、-20 がメモリされる。このとき、
オフセット値が-1.25MHzなので表5の判定基準からし
て、モード判定は“HRC”となる。再び表5より、次
の選局をする際のスタート周波数は、“f0 -1.25MHz”
である。選局CHを指示することにより、2回目の選局
を行うと、演算回路19はそのときの選局CHに対応し
たf0 -1.25MHzに相当する分周比データを出力して、選
局回路18に供給することにより、図5に示すようにス
タート周波数であるf0 -1.25MHzに引き込む。選局引き
込みは、同期信号とAFT信号を用いて行われることは
勿論である。
【0055】選局の具体的動作は、判定されるモードが
STDの場合は、各CHともf0 から選局動作をする。
HRC(5,6CHを除く)の場合は、各CHとも“f
0 -1.25MHz”から選局する。
【0056】例えば、STD 2〜13CH の信号が有
る場合は、まず、2CHを選局し引き込む。このときの
STD周波数f0 からのオフセット値は“0”となるの
で表5からして“STD”と判定する。STDのスター
ト周波数は表5からf0 なので、次に13CHを選局し
た場合、選局は“f0 ”(このf0 は13CHのSTD
周波数)からスタートする。また、HRC 10〜20
CH の信号がある場合は、まず、10CHを選局(初
期状態では、f0 からスタート)し引き込む。このとき
のHRC 10CH のSTD周波数f0 に対するオフセ
ット値は -1.25MHz となるので“HRC”と判定する。
HRCのスタート周波数は表5からf0 -1.25MHz なの
で、次に18CHを選局した場合は、“f0 -1.25MHz”
(このf0は18CHのSTD周波数)から選局動作を
開始する。
【0057】ii)CATVモードが選択された時の、演
算回路19の第2の動作形態について説明する。
【0058】CATVモードが選択された時には、ま
ず、STDモードで選局を始め、同期信号及びAFT信
号により引き込みを行う。この時、STD周波数f0 か
らのオフセット値を記憶する。メモリは5,6CH用の
メモリ領域と、5,6CH以外用のメモリ領域の2つを
設ける。
【0059】第1の動作形態とは異なり、本形態では記
憶したオフセット値によりCATVモードのどのモード
であるかのモード判定を行うことなく、記憶したオフセ
ット値から、次の選局時のスタート周波数を決定する。
つまり、記憶したオフセット値が、表5,表6の判定基
準オフセット値のどの範囲に入っているかで、次の選局
時のスタート周波数を決定するものである。なお、オフ
セット値は、その都度更新する。
【0060】このような第2の動作形態では、モード判
定を必要としないので、判定基準となるオフセット値を
メモリ回路20に記憶する必要がなく、メモリ容量が少
なくて済む利点がある。
【0061】iii) CATVモードが選択された時の、
演算回路19の第3の動作形態について説明する。
【0062】有信号,無信号CHにかかわらず全てのC
Hについてサーチしていき、放送の有るCHを記憶して
いく“CHプログラム動作”を行う時の形態について説
明する。
【0063】まず、基準受信モードであるSTDモード
で選局を開始し、同期信号及びAFT信号により引き込
みを行い、STDモードの周波数f0 からオフセットさ
れた周波数を記憶し、そのオフセット値を各モードの判
定基準となるオフセット値と比較することにより、放送
モードを判別記憶する。次に、そのモードの範囲内を
1,2,3CH…と順次サーチし、有信号CHを検出し
CHデータとしてメモリ回路20に記憶していく。ただ
し、5,6CHについても1〜4CHの放送の有無にか
かわらず引き込みを行う。
【0064】このようにして、有信号のCHデータを得
れば、次回の選局時に例えばCHアップ指示をすれば、
有信号CHのみを順次選局していくことができる。
【0065】図6〜図8に、有信号CHの検索によるオ
フセット値記憶、及びオフセット記憶終了後の自動モー
ド判別を行うフローチャートを示す。
【0066】図6〜図7が、有信号CHの検索による、
f0 に対するオフセット値記憶のフローチャートであ
る。
【0067】図6に示すように、ステップS1 におい
て、まず、チューナ12(図1参照)に供給するチュー
ニング電圧の設定により、まず、5,6CH以外のST
D周波数f0 で選局を始める。その後、チューニング電
圧を変化させていき、同期信号及びAFT信号を用いて
引き込みを行う。
【0068】AFT電圧は、規定の映像中間周波数(I
F周波数)からのずれに相当する電圧であって、IF周
波数を中心としてその大きさがS字状に変化する特性を
有している。つまり、AFT電圧は、チューニング電圧
を変えることによって設定すべき周波数を変えていけ
ば、受信点の少し前の段階でAFT電圧が一旦上昇した
後下降していきその過程で受信点を通過し再び上昇する
という、周波数変化に対してS字状に変化する電圧特性
を有する。従って、AFT電圧が、一旦、あるレベルV
THを越え、再びVTH以下になったことを検出すること
で、AFTが正常か否か(つまり、有信号点を通過した
か否か)を検出できる。実際には、同期信号の有無の判
定と合わせて、AFT電圧のS字特性を判定すること
で、有信号CHの検索している。
【0069】ステップS2 において、同期信号が有るか
否かを判定し、無ければ、ステップS3 のように受信周
波数を周波数f0 から62.5kHz ダウンさせ、S4 ,S5
,S2 ,S3 のステップを繰り返し、S2 において同
期信号が検出されれば、ステップS6 に移行する。ステ
ップS4 において、設定される受信周波数が、f0 に対
して-0.25MHz、即ち判定基準となるオフセット値の下限
を越えれば、次のステップS7 〜S12へ移行する。
【0070】ステップS7 においては、その時点の受信
周波数から62.5kHz アップさせ、ステップS9 において
同期信号が無ければ、S8 ,S9 ,S10,S11のステッ
プを繰り返し、S9 において同期信号が検出されれば、
ステップS12に移行する。
【0071】そして、ステップS11において、設定され
る受信周波数が、f0 に対して+2.5MHz 、即ち判定基準
となるオフセット値の上限を越えれば、再びステップS
2 へ移行し、ステップS2 〜S12の過程を繰り返す。以
上のステップで、S2 ,S9において、同期信号が検出
されれば、ステップS6 ,S12において、AFT電圧が
アップしているか否か判定することになる。ここで、A
FT電圧がアップしていなければ、前述のステップS2
〜S11の動作を再び行う。これは、前述したように、A
FT電圧が基準値VTHを越えた後、再びVTH以下になっ
たこと検出することによって、有信号検索を行うためで
ある。
【0072】従って、S6 ,S12において、AFT電圧
がアップしていると判定されると、図7のステップS1
3,S14に示すように周波数を62.5kHz アップさせた
後、AFT電圧がアップしたか否かを判定し、アップし
ていれば、ステップS15に示すように周波数を62.5kHz
アップする。そして、ステップS14〜S16を、S14にお
いてAFT電圧がアップしていないと判定されるまで繰
り返す。S14において、AFT電圧がアップしていなけ
れば、ステップS17〜S24に移行して、再びAFT電圧
の上昇の検出及び下降の検出を行うことによって、有信
号点即ち受信点の検出を行い、その時の、f0 に対する
オフセット周波数をメモリする。
【0073】即ち、ステップS14の後は、ステップS17
〜S19において、受信すべき周波数を62.5kHz ダウン
し、ステップS19を通してAFT電圧がアップするま
で、周波数を62.5kHz ずつダウンさせていき、ある時点
のS19でAFT電圧がアップしたと確認されたら、今度
はステップS20で周波数を62.5kHz アップさせ、その周
波数アップを、S22でAFT電圧のアップが検出されな
い時点まで行い、S22でAFT電圧のアップしない即ち
ダウンしたことが判定されると、ワンステップ前の周波
数を受信点と考えて、ステップS23に示すように受信す
べき周波数を62.5kHz ダウンさせ、その時点における、
f0 に対するオフセット周波数をメモリする。
【0074】以上の、STD周波数f0 に対するオフセ
ット値記憶のフローは、5,6CH以外のCHのf0 に
対するオフセット値の記憶を行うためのものであった
が、5,6CHのf0 に対するオフセット値の記憶フロ
ーについても、図6及び図7のフローチャートと同様に
なる。ただ、スタート時のSTD周波数f0 を5CH、
又は6CHの周波数に設定すればよいだけである。以上
により、5,6CH以外のCH用のオフセット値と、
5,6CH用のオフセット値との、2つのオフセット値
がメモリに記憶されている。
【0075】図8は、オフセット記憶後の自動モード判
別を行うフローチャートを示す。図7のフローによって
5,6CH以外用と5,6CH用の2つのオフセット値
がメモリに記憶されることになる。
【0076】そこで、オフセット記憶終了後の自動モー
ド判別を行うには、5,6CH以外用或いは5,6CH
用のいずれか一方のオフセット値を判別すれば、現在ア
ンテナ端子11に接続されているCATV放送のモード
が判別できる。特に、5,6CH用のオフセット値を判
別すれば、STD,HRC,IRCを明確に判別できる
ことになる。ただし、5,6CHが放送されていない場
合は、5,6CH以外用のオフセット値による判別を行
えばよい。
【0077】そこで、図8のステップS25において、
5,6CH用のオフセット値が記憶されているか否かを
判定し、5,6CH用のオフセット値が記憶されていれ
ば、ステップS26〜S32のフローによってモード判別を
行い、5,6CH用のオフセット値が記憶されていなけ
れば、ステップS33〜S37のフローによってモード判別
を行う。
【0078】5,6CHについての、ステップS26〜S
32のフローでは、ステップS26において、記憶されたオ
フセット値が、STD周波数f0 に対して-0.5〜+0.5MH
z の範囲内にあるか否かが判定され、範囲内にあれば、
ステップS27に示すように“STD”と判定される。S
26において、-0.5〜+0.5MHz の範囲内になければ、ステ
ップS28に移行する。
【0079】ステップS28においては、記憶されたオフ
セット値が、STD周波数f0 に対して+0.5〜+1.325MH
z の範囲内にあるか否かが判定され、範囲内にあれば、
ステップS29に示すように“HRC”と判定される。S
28において、+0.5〜+1.325MHz の範囲内になければ、ス
テップS30に移行する。
【0080】ステップS30においては、記憶されたオフ
セット値が、STD周波数f0 に対して+1.325〜+2.5MH
z の範囲内にあるか否かが判定され、範囲内にあれば、
ステップS31に示すように“IRC”と判定される。S
31において、+1.325〜+2.5MHz の範囲内になければ、ス
テップS32に示すように“その他(OTHER )”とされ
る。
【0081】同様に、5,6CH以外のCHについて
の、ステップS33〜S37のフローでは、ステップS33に
おいて、記憶されたオフセット値が、STD周波数f0
に対して-0.75〜+0.75MHz の範囲内にあるか否かが判定
され、範囲内にあれば、ステップS34に示すように“S
TD”と判定される。S33において、-0.75〜+0.75MHz
の範囲内になければ、ステップS35に移行する。
【0082】ステップS35においては、記憶されたオフ
セット値が、STD周波数f0 に対して-2.25〜-0.75MH
z の範囲内にあるか否かが判定され、範囲内にあれば、
ステップS36に示すように“HRC”と判定される。S
35において、-2.25〜-0.75MHz の範囲内になければ、ス
テップS37に示すように“その他(NEW)”とされる。
【0083】以上のようにモード判定された結果は、メ
モリに記憶される。この記憶されたモード判別結果に基
づいて、次の選局時のスタート周波数が決定される。
【0084】モード判別後の各モードでの選局時には、
図12に示すようなSTDに対する周波数値が各モード
について設定されて選局が行われることになる。
【0085】図9は、判別されたモードに対して、次に
選局CHを指示することによって選局を開始した時に、
指示されたCHについて設定されるべきオフセット値即
ちスタート周波数を決めるためのフローチャートであ
る。これは、前述の第1の動作形態におけるスタート周
波数の決定方法に相当するものである。
【0086】図9において、まず、ステップS41の選局
開始後に、ステップS42に示すように選局指示されたC
Hが、5,6CH否かが判定される。5,6CHであれ
ば、ステップS43〜S49のフローが実行され、5,6C
H以外であれば、ステップS50〜S54のフローが実行さ
れる。いずれも、判別記憶されているモードを参照して
実行される。
【0087】5,6CHが指定されている場合、まず、
ステップS43において、判別記憶されているモードが、
STDか否かが判定され、STDであれば、S44に示す
ようにオフセット値として“0MHz ”が設定される。即
ち、スタート周波数はf0 である。S43でSTDでなけ
れば、ステップS45でHRCか否かが判定される。HR
Cであれば、S46に示すようにオフセット値として“+
0.75MHz”が設定される。即ち、スタート周波数はf0 +
0.75MHzである。S45でHRCでなければ、ステップS4
7でIRCか否かが判定される。IRCであれば、S48
に示すようにオフセット値として“+2.00MHz ”が設定
される。即ち、スタート周波数はf0 +2.00MHzである。
S47でIRCでなければ、ステップS49でオフセット値
として“-1.00MHz ”が設定される。即ち、スタート周
波数はf0 -1.00MHz である。
【0088】一方、5,6CH以外が指定されている場
合、まず、ステップS50において、判別記憶されている
モードが、STDか否かが判定され、STDであれば、
S51に示すようにオフセット値として“0MHz ”が設定
される。即ち、スタート周波数はf0 である。S50でS
TDでなければ、ステップS52でHRCか否かが判定さ
れる。HRCであれば、S53に示すようにオフセット値
として“-1.25MHz”が設定される。即ち、スタート周波
数はf0 -1.25MHzである。S52でHRCでなければ、ス
テップS54でオフセット値として“+1.75MHz”が設定さ
れる。即ち、スタート周波数はf0 +1.75MHzである。
【0089】このように選局指示に対して、既に判定さ
れているモードに基づいて、STD周波数f0 に対する
オフセット値が決定され、表5,表6に示したようにス
タート周波数が決定され、チューナに対してそのスター
ト周波数に対応したチューニング電圧が供給されて、ス
テップS55に示すように選局引き込み動作が行われる。
【0090】尚、以上述べた実施の形態では、TVモー
ドと、CATVモードの3つのモードSTD,HRC,
IRCの計4つの放送モードを受信可能とするTV受像
機について説明したが、本発明はCATV受像機でST
D,HRC,IRCの3つのモードを受像可能とするC
ATV専用機について適用できることは勿論である。
【0091】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、アン
テナ端子に接続されている放送モードを基準受信モード
周波数からのオフセット値にて自動判別でき、次に選局
するときには、その放送モードですぐに選局動作に入る
ことができるので、従来のユーザーによるモード選択を
必要とせず、選局動作に時間を要することが無く、画面
品位を良好に保つことができると共に、メモリするオフ
セット値はCHごとに必要としないので、周波数データ
記憶用に多大なメモリ容量を要しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る選局装置が適用されるテレビジョ
ン受像機の構成を示すブロック図。
【図2】図1におけるCRT初期画面上のメニュー表示
を示す説明図。
【図3】図1における、STDモードに対して-0.75MHz
オフセットした信号を引き込む場合の動作を示す説明
図。
【図4】図1における、STDモードに対して-1.25MHz
オフセットした信号を引き込む場合の動作を示す説明
図。
【図5】図1における、モード判別後、次に選局を行う
ときのスタート周波数を示す説明図。
【図6】図1における、有信号CHの検索による、f0
に対するオフセット値記憶のフローチャート。
【図7】図1における、有信号CHの検索による、f0
に対するオフセット値記憶のフローチャート。
【図8】図7における、オフセット値記憶後の自動モー
ド判別を行うフローチャート。
【図9】図8における、判別されたモードに対して、次
に選局CHを指示することによって選局を開始した時
に、指示されたCHについて設定されるべきスタート周
波数を決定するためのフローチャート。
【図10】一般的なテレビジョン受像機の構成を示すブ
ロック図。
【図11】TV放送とCATV放送のCHの周波数配置
を示す説明図。
【図12】TV,STD,HRC,IRCの放送周波数
の関係を示す説明図。
【図13】図10における、受信モード設定後における
メモリ回路へのCHデータの設定動作のフローチャー
ト。
【図14】図10における、CRT初期画面上のメニュ
ー表示を示す説明図。
【図15】図10における、選局動作のフローチャー
ト。
【符号の説明】
11…放送信号入力端子 12…チューナ 13…映像中間周波回路 18…選局回路 19…演算回路 20…メモリ回路 21…入力回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の受信モードを有し、そのうちの1つ
    の受信モードを選択してテレビジョン信号を受信するた
    めの選局装置であって、 アンテナ端子に供給されるテレビジョン信号を選択的に
    増幅し周波数変換するチューナと、 このチューナからの信号を増幅し検波する映像中間周波
    回路と、 前記チューナに対して特定のテレビジョン信号を選択す
    るよう決定する選局回路と、 この選局回路に選局指示を与える入力回路と、 受信モードの判定基準となるデータ、及び判定されたモ
    ードに対する次の選局時のスタート周波数データを記憶
    するメモリ手段と、 前記入力回路からのデータと、前記映像中間周波回路か
    らのAFT信号や同期信号を用いて、前記選局回路に供
    給する選局データを演算するものであって、前記メモリ
    手段の内容を参照して受信モード及び次の選局時のスタ
    ート周波数を決定する際に、前記選局回路に供給する前
    記選局データを変化させていき、前記アンテナ端子に供
    給されるテレビジョン信号に対して選局引き込み終了
    後、その選局されたテレビジョン信号の周波数が基準受
    信モード周波数からオフセットされた周波数を記憶し、
    そのオフセット周波数に基づいて受信モードを判定記憶
    し、その判定した受信モードに対応して次の選局時のス
    タート周波数を決定する演算手段とを具備したことを特
    徴とする選局装置。
  2. 【請求項2】複数の受信モードを有し、そのうちの1つ
    の受信モードを選択し、テレビジョン信号を受信するた
    めの選局装置であって、 アンテナ端子に供給されるテレビジョン信号を選択的に
    増幅し周波数変換するチューナと、 このチューナからの信号を増幅し検波する映像中間周波
    回路と、 前記チューナに対して特定のテレビジョン信号を選択す
    るよう決定する選局回路と、 この選局回路に選局指示を与える入力回路と、 受信モードの判定基準となるデータ、及び判定されたモ
    ードに対する次の選局時のスタート周波数データを記憶
    するメモリ手段と、 前記入力回路からのデータと、前記映像中間周波回路か
    らのAFT信号や同期信号を用いて、前記選局回路に供
    給する選局データを演算するものであって、前記メモリ
    手段の内容を参照して受信モード及び次の選局時のスタ
    ート周波数を決定する際に、前記選局回路に供給する前
    記選局データを変化させていき、前記アンテナ端子に供
    給されるテレビジョン信号に対して選局引き込み終了
    後、その選局されたテレビジョン信号の周波数が基準受
    信モード周波数からオフセットされた周波数を記憶し、
    そのオフセット周波数に基づいて次の選局時のスタート
    周波数を決定する演算手段とを具備したことを特徴とす
    る選局装置。
  3. 【請求項3】複数の受信モードを有し、そのうちの1つ
    の受信モードを選択し、テレビジョン信号を受信するた
    めの選局装置であって、 アンテナ端子に供給されるテレビジョン信号を選択的に
    増幅し周波数変換するチューナと、 このチューナからの信号を増幅し検波する映像中間周波
    回路と、 前記チューナに対して特定のテレビジョン信号を選択す
    るよう決定する選局回路と、 この選局回路に選局指示を与える入力回路と、 受信モードの判定基準となるデータ、及び選局を行うた
    めに必要な信号有無を示すチャンネルデータを記憶する
    メモリ手段と、 前記入力回路からのデータと、前記映像中間周波回路か
    らのAFT信号や同期信号信号を用いて、前記選局回路
    に供給する選局データを演算するものであって、前記メ
    モリ手段に信号有無を示すチャンネルデータを記憶する
    に際し、前記選局回路に供給する前記選局データを変化
    させていき、前記アンテナ端子に供給されるテレビジョ
    ン信号に対して選局引き込み終了後、その選局されたテ
    レビジョン信号の周波数が基準受信モード周波数からオ
    フセットされた周波数を記憶し、そのオフセット周波数
    に基づいて受信モードを判定記憶し、その判定した受信
    モードの周波数範囲内を順次サーチし、有信号チャンネ
    ルを検出して前記チャンネルデータとして前記メモリ手
    段に記憶していく演算手段とを具備したことを特徴とす
    る選局装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007288332A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Funai Electric Co Ltd テレビジョン受像機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007288332A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Funai Electric Co Ltd テレビジョン受像機

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