JP2012129848A - デジタル放送受信装置及びスキャン方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信可能性の高い物理チャンネルから優先的にスキャンすることができるようにすること。
【解決手段】デジタル放送受信装置100の制御部106は、放送地域毎に、デジタル放送受信装置100が当該放送地域内に存在する可能性の高さを示す在域指数を定め、放送地域情報105Aを参照し、物理チャンネル毎に、当該物理チャンネルが使用されている放送地域であるか否かに基づいて、在域指数から、受信可能指数を定め、当該受信可能指数の最も高い物理チャンネルを選択して、当該選択された物理チャンネルに対応する受信信号をチューナ部101に生成させ、デマルチプレクス部103が、当該受信信号に基づいて番組情報を分離することができるか否かを確認する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル放送受信装置及びスキャン方法に関する。
デジタル放送を受信するデジタル放送受信装置には、自装置が存在している現在地域において、物理チャンネル毎に放送信号の受信及び復調を行って、放送信号の有無を確認し、放送局の情報等を含む放送信号情報を取得するスキャンと呼ばれる機能がある。ここで、物理チャンネルとは、各デジタル放送規格によって定義された特定の周波数範囲に対応させて特定の番号を割り当てたものであり、例えば、日本で用いられるARIB(Association of Radio Industries and Businesses)規格の場合には、チャンネル番号13は、470Mhzから476Mhzの周波数範囲に対応する。
スキャンの結果として得られた受信可能な放送信号情報は、通常はデジタル放送受信装置内の不揮発メモリに書き込まれ保存される。ユーザがリモコンにより選局指示を出した場合、デジタル放送受信装置は、保存された放送信号情報に基づいてチューニング等の選局処理を行う。
スキャンの実行が必要となる状況としては、購入直後の初期設定時等、デジタル放送受信装置内に放送信号情報が保存されていない状況、及び、デジタル放送受信装置の移動又は周囲環境の変化によって受信可能な放送波の状態が変化した状況がある。特に、屋内に設置された状態で使用される固定型のデジタル放送受信装置に比べ、携帯機器又は車載機器として使用される移動型のデジタル放送受信装置では、後者の状況が発生しやすい。
スキャンを実行している間、各物理チャンネルの探索に使用されている放送受信系統は、番組の視聴に使用することができないため、デジタル放送受信装置が他の放送受信系統を備えていない場合には、ユーザは、スキャン終了まで番組を視聴できない。また、番組視聴のための他の放送受信系統を備えていたとしても、初期設定において放送信号情報が保存されていない場合、及び、ユーザが選局したい番組の放送信号情報が未だ取得されていない場合には、ユーザは、番組を視聴できない。このため、スキャンに要する時間は、可能な限り短いことが望ましい。
従来の基本的なスキャン方法としては、デジタル放送規格によって定められた最小の物理チャンネルから最大の物理チャンネルまでを、順次スキャンしていく方法がある。この方法では、常に全てのチャンネルをスキャンすることになるため、スキャンの開始から終了までに要する時間が長くなってしまうという問題がある。
この問題を解決するため、例えば、特許文献1に記載の方法では、予め全地域の放送局が使用する物理チャンネル情報を保持しておき、放送局において使用頻度の高い物理チャンネルから優先的にスキャンし、最初に抽出されたストリームから送信に使用される他の物理チャンネルを示す情報を抽出し、抽出された情報で示される他の物理チャンネルのみにスキャン対象を限定してスキャンを継続することで、高速にスキャンを行うことができる。この方法では、抽出された情報で示される他の物理チャンネルにおいて、ストリームを受信することができない物理チャンネルがあった場合には、全ての未スキャンの物理チャンネルをスキャンする。
特開2000−253428号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、最初に受信できたストリームを送信している放送局が、デジタル放送受信装置が存在する現在地域の放送局ではなく、隣接地域の放送局であった場合、より受信可能性が高い現在地域の放送局の物理チャンネルをスキャン対象から除外してしまい、受信可能性の高い物理チャンネルから優先的にスキャンすることができなくなってしまう。
そこで、本発明は、以上のような課題を解決するものであり、受信可能性の高い物理チャンネルから優先的にスキャンすることができるようにすることを目的とする。
本発明の1態様に係るデジタル放送受信装置は、
電波を受信し、当該電波から受信信号を生成するチューナ部と、
前記受信信号を復調し、ストリームを生成する復調部と、
前記ストリームから番組情報を分離するデマルチプレクス部と、
前記チューナ部及び前記デマルチプレクス部を制御して、スキャン処理を実行する制御部と、
放送地域毎に、当該放送地域で使用されている物理チャンネルを示す放送地域情報を記憶する記憶部と、を備えるデジタル放送受信装置であって、
前記制御部は、前記スキャン処理として、
前記放送地域毎に、前記デジタル放送受信装置が存在する可能性の高さを示す在域指数を定める在域指数特定処理と、
前記放送地域情報を参照し、物理チャンネル毎に、当該物理チャンネルが使用されている放送地域であるか否かに基づいて、前記在域指数から、受信可能指数を定める受信可能指数特定処理と、
前記受信可能指数の最も高い物理チャンネルを選択して、当該選択された物理チャンネルに対応する受信信号を前記チューナ部に生成させ、前記デマルチプレクス部が、当該受信信号に基づいて前記番組情報を分離することができるか否かを確認する確認処理と、
前記確認処理での確認結果に応じて、前記デジタル放送受信装置が存在する可能性の高い放送地域を特定し、当該特定した放送地域の在域指数を増加させる在域指数更新処理と、を行い、
前記在域指数更新処理で更新された在域指数に基づいて、前記受信可能指数特定処理と、前記確認処理と、前記在域指数更新処理とを繰り返すこと
を特徴とする。
本発明の1態様によれば、受信可能性の高い物理チャンネルから優先的にスキャンすることができる。
実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1における放送地域テーブルを示す概略図である。 実施の形態1におけるサービスIDのビット構成を示す概略図である。 実施の形態1における地域識別の分類を示す分類表である。 実施の形態1における地域識別の値に対する地域の割り当てを示す割当表である。 実施の形態1における隣接地域テーブルを示す概略図である。 実施の形態1における確認処理を示すフローチャートである。 実施の形態1におけるスキャン処理を示すフローチャートである。 実施の形態1における基本的なスキャン処理を示すフローチャートである。 実施の形態1における使用頻度順のスキャン処理を示すフローチャートである。 実施の形態1におけるシミュレーション用の放送地域テーブルを示す概略図である。 実施の形態1におけるシミュレーション用の隣接地域テーブルを示す概略図である。 実施の形態1におけるシミュレーション結果を示す表である。 本実施の形態2におけるスキャン処理を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3におけるスキャン処理を示すフローチャートである。 変形例における放送地域テーブルの一例を示す概略図である。 変形例における隣接地域テーブルの一例を示す概略図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100の構成を概略的に示すブロック図である。なお、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、日本国内において使用されているARIB規格に対応するものとする。
図1に示すように、デジタル放送受信装置100は、チューナ部101と、チューナ部101の出力部に接続される復調部102と、復調部102の出力部に接続されるデマルチプレクス部103と、デマルチプレクス部103の出力部に接続されるデコード部104と、記憶部105と、制御部106と、入力部107とを備える。なお、図1の括弧内の符号は、実施の形態2における構成を示す。
チューナ部101は、アンテナ120に接続され、アンテナ120で受信された電波より、受信信号を生成する。なお、チューナ部101は、制御部106からの同調指示に従って、指示された物理チャンネルに基づいて放送局の選局を行い、この放送局からの受信信号を生成する。また、チューナ部101は、生成した受信信号を復調部102に与える。
復調部102は、チューナ部101より与えられた受信信号の復調処理及び誤り訂正処理を行い、デジタル信号としてのTS(Transport Stream:トランスポート・ストリーム)を生成する。そして、復調部102は、生成したTSをデマルチプレクス部103に与える。また、復調部102は、復調処理の結果に応じて、フレームロック検出信号又はフレームアンロック検出信号を制御部106に与える。
デマルチプレクス部103は、復調部102より与えられたTSに対して、デマルチプレクス処理を行う。例えば、デマルチプレクス部103は、TSから番組特定情報(PSI:Program Specific Information)及び番組配列情報(サービス情報:SI:Service Information)等のサービス(番組)を選択するために必要な情報を含む番組情報を分離する。さらに、デマルチプレクス部103は、分離されたPSI/SIより検出された、映像TSパケット及び音声TSパケットのPID(TSパケット識別子:Packet Identifier)の値に基づいてTSをフィルタリングし、映像TSパケット及び音声TSパケットを分離する。そして、デマルチプレクス部103は、分離された映像TSパケット及び音声TSパケットをデコード部104に与える。
デコード部104は、デマルチプレクス部103から与えられた映像パケット及び音声パケットをデコード(復号)して、映像信号及び音声信号をそれぞれ生成する。そして、デコード部104は、生成された映像信号を、図示してはいない表示装置に与え、また、生成された音声信号を、図示してはいない音声出力装置に与える。
記憶部105は、デジタル放送受信装置100で行う処理に必要な情報を記憶する。例えば、記憶部105は、放送地域情報105Aと、隣接地域情報105Bと、チャンネル情報105Cとを記憶する。
放送地域情報105Aは、デジタル放送受信装置100が対応する放送規格によって、デジタル放送が行われている放送地域毎に、当該放送地域に含まれる放送局で使用されている物理チャンネルを示す情報である。例えば、放送地域情報105Aは、図2に示す放送地域テーブルBATLのようなテーブル形式の情報である。図2に示すように、放送地域テーブルBATLは、放送地域欄BATL1と、放送局欄BATL2と、放送物理チャンネルBATL3とを有する。
放送地域欄BATL1は、放送地域を識別するための地域識別情報を格納する。ここで、地域識別情報は、TSから抽出可能な情報のうち、放送地域を一意に特定できる情報である。例えば、日本のARIB規格による放送の場合、送信するネットワークに関する情報であるNIT(Network Information Table)や各TSで放送されているサービスの属性を定義するSDT(Service Description Table)が存在し、NITの地上分配システム記述子に含まれるエリアコード、又は、SDTに含まれるサービスIDの上位ビットである地域識別と呼ばれるユニークな値によってTSの放送地域を特定することができる。言い換えると、ARIB規格による放送の場合は、予め定められた地域識別コードが、NITに含まれるエリアコード又はSDTに含まれる地域識別の値として格納されているため、この地域識別コードを、地域識別情報として用いることができる。なお、放送地域欄BATL1には、放送が行われている全地域の地域識別情報が格納されていてもよく、また、その一部の地域の地域識別情報が格納されていてもよい。
図3は、地上デジタル放送におけるサービスID130のビット構成を示す概略図である。図3に示すように、サービスID130には、地域識別130Aが含まれている。図4は、地上デジタル放送における地域識別の分類を示す分類表131である。分類表131に示すように、ARIB規格による放送の場合は、地域識別の値「0〜9」は、広域放送であることを示し、地域識別の値「10〜63」は、県域放送であることを示す。図5は、地上デジタル放送における地域識別の値に対する地域の割り当てを示す割当表132である。NIT又はSDTから得られる地域識別情報について、例えば図5の割当表132を用いることで、地域識別情報に対応する放送地域を取得することができる。
図2に戻り、放送局欄BATL2は、放送地域欄BATL1で示される放送地域に含まれる放送局を示す情報を格納する。ここでの放送局には、中継局も含まれる。
放送物理チャンネルBATL3は、放送局欄BATL2で示される放送局で使用されている物理チャンネルを識別するための識別情報が格納される。ここでは、物理チャンネルを識別するための識別情報として、物理チャンネル番号が用いられる。
図2に示す例では、「京都」の放送地域において、放送局の一つとして「比叡山」の放送局が存在し、この放送局では、「13」、「14」、「15」、「16」、「17」、「23」及び「25」で示される物理チャンネルを用いて放送が行われている。
図1に戻り、隣接地域情報105Bは、放送地域毎に、当該放送地域に隣接する放送地域である隣接地域を示す情報である。例えば、隣接地域情報105Bは、図6に示す隣接地域テーブルNATLのようなテーブル形式の情報である。図6に示すように、隣接地域テーブルNATLは、放送地域欄NATL1と、隣接地域欄NATL2とを有する。
放送地域欄NATL1は、放送地域を識別するための地域識別情報を格納する。
隣接地域欄NATL2は、放送地域欄NATL1で示される放送地域の隣接地域を識別するための地域識別情報を格納する。ここでは、放送地域欄NATL1で示される放送地域内において、他の放送地域に含まれる放送局からの放送電波を受信することができる場合に、当該他の放送地域を隣接地域とする。言い換えると、隣接地域は、放送地域欄NATL1で示される放送地域に被る放送範囲を有する放送局を含む放送地域である。但し、隣接地域を正確に調査することは、一般に手間がかかり困難であるため、隣接地域情報105Bを作成する場合には、例えば、各々の地域識別情報に対応する、地図上の放送地域の境界が接している他の放送地域を隣接地域としてもよい。
図6に示すように、例えば、「大阪」の放送地域に対して、「京都」、「兵庫」、「奈良」及び「和歌山」という放送地域が、隣接地域になっている。言い換えると、現在地域が「大阪」である場合には、「大阪」内の放送局から送信される放送だけではなく、「京都」、「兵庫」、「奈良」及び「和歌山」内の放送局から送信される放送も受信できる可能性がある。
放送地域情報105A及び隣接地域情報105Bは、予めデジタル放送受信装置100内の記憶部105に記憶されていてもよく、また、外部の記録媒体に記録されており、スキャン処理開始時等に、記憶部105に読み込まれるようにしてもよい。なお、ARIB規格の場合は、放送電波から放送地域毎の放送局及び使用する物理チャンネル等の情報を含んだ周波数リストをダウンロードすることで、例えば、制御部106が、放送地域情報105Aを自動的に生成することもできる。
チャンネル情報105Cは、デジタル放送受信装置100が存在する放送地域において受信することのできる放送電波から取得することのできるTSの情報である。例えば、チャンネル情報105Cは、デジタル放送受信装置100が存在する放送地域において受信することのできる放送電波から生成されたTS毎に、物理チャンネル、TS_IDの他、TS中の各サービスを示すサービスIDを含む。なお、チャンネル情報105Cは、スキャン処理で、デマルチプレクス部103で分離された番組情報に基づいて、制御部106により生成され、又は更新される。
制御部106は、デジタル放送受信装置100での処理の全体を制御する。例えば、制御部106は、選局処理及びスキャン処理を制御する。なお、選局処理及びスキャン処理は、入力部107がユーザからの操作入力を受けたとき、又は、デジタル放送受信装置100内部での自動判断によって実行されればよい。選局処理を制御する場合は、制御部106は、記憶部105に記憶されているチャンネル情報105Cに基づいて、チューナ部101、復調部102、デマルチプレクス部103及びデコード部104を制御して、視聴対象となる番組の放送電波を受信して、この受信電波より、映像信号及び映像信号を生成して、外部に出力させる。ここで、選局処理では、制御部106は、記憶部105のチャンネル情報105Cより、選局先の情報を取得し、この情報に基づいて、チューナ部101に同調指示を送る。制御部106が制御するスキャン処理については後述する。
また、制御部106は、デマルチプレクス部103で分離された番組情報に基づいて、チャンネル情報105Cを生成し、又は更新する。
入力部107は、デジタル放送受信装置100のユーザより、操作の入力を受け付ける。例えば、入力部107は、リモコンにより実現することができる。
次に、制御部106が行うスキャン処理について説明する。スキャン処理は、通常、一つの物理チャンネルに対する確認処理を複数の物理チャンネルに対して繰り返し行うことで実行される。
図7は、制御部106が行う確認処理を示すフローチャートである。特定の物理チャンネルに対して確認処理を行う場合には、まず、制御部106は、今回確認処理の対象となる物理チャンネルを示す同調指示をチューナ部101に与える(S10)。チューナ部101は、与えられた同調指示で示される物理チャンネルの周波数範囲に対してチューニング処理を行う。そして、チューナ部101は、チューニング処理の結果として生成された、特定周波数帯域の受信信号を、復調部102に与える。復調部102は、与えられた受信信号に対して復調処理を行い、TSを正常に生成できる場合にはフレームロック検出信号を、TSを正常に生成することができない場合にはフレームアンロック検出信号を制御部106に与える。
次に、制御部106は、復調部102からフレームロック検出信号が得られたか否かを判断する(S11)。制御部106は、フレームロック検出信号が得られた場合(ステップS11でYes)には、ステップS12の処理に進み、フレームロック検出信号が得られなかった場合(ステップS11でNo)には、今回確認処理の対象となった物理チャンネルの確認処理を終了する。例えば、制御部106は、復調部102よりフレームアンロック信号を得た場合には、フレームロック検出信号が得られなかったと判断する。なお、復調部102からフレームロック検出信号が得られると、デマルチプレクス部103は、TSから番組情報を分離することができ、復調部102からフレームアンロック検出信号が得られると、デマルチプレクス部103は、TSから番組情報を分離することができない。
ステップS12では、制御部106は、デマルチプレクス部103に対してSI情報フィルタリングの指示を行う(S12)。例えば、制御部106は、NIT及びSDTのPIDを指定して、デマルチプレクス部103にこれらのフィルタリング処理を開始させる。デマルチプレクス部103は、NIT及びSDTの記述されたTSパケットを検出すると、これらのテーブル情報を制御部106に与える。制御部106は、これらのテーブル情報が与えられると、デマルチプレクス部107にフィルタリング処理の終了を指示し、チャンネル情報105Cに、NIT及びSDTから得られるTSの情報を保存する。なお、長時間待ってもSI情報が受信できないケースに対応するため、フィルタリング処理を行う時間に予め制限をかけ、この制限時間経過時には、制御部106がフィルタリング処理を自動で終了するようにしてもよい。
図8は、実施の形態1において、制御部106が制御するスキャン処理を示すフローチャートである。実施の形態1におけるスキャン処理は、デジタル放送受信装置100の存在する現在地域がどの放送地域であるのかをスキャン処理中に限定せず、現在までのスキャン処理の結果に基づいて放送地域を推定し、その推定結果を推定現在地域群と在域指数によって特定する。推定現在地域群は現在地域の候補を示す地域集合であり、在域指数は各地域がどの程度現在地域である可能性が高いのかを示す指数である。言い換えると、在域指数は、各地域に、デジタル放送受信装置100が存在する可能性の高さを示す指数である。また、実施の形態1におけるスキャン処理では、各物理チャンネルが、どの程度放送電波を受信できる可能性を有するかを、受信可能指数を用いて特定する。受信可能指数は、在域指数を元に計算される値であり、確認処理が行われる毎に計算される。
スキャン処理の開始時には、まず、制御部106は、推定現在地域群と在域指数の値を初期化する(S20)。スキャン処理の開始時では、現在地域は不明であり、言い換えれば、全ての地域が等しく現在地域でありうる。このため、推定現在地域群の初期値は、全放送地域の集合となる。また、在域指数の初期値は、全放送地域で等しいものとし、「0」ではない適当な値がセットされる。ここでは、例えば、全放送地域のそれぞれの在域指数の値として、仮に「1」点がセットされるものとする。なお、制御部106は、推定現在地域群に含まれる放送地域、及び、放送地域毎の在域指数の値は、記憶部105に記憶させておく。
次に、制御部106は、放送地域情報105Aを参照することで、未だステップS23の確認処理が行われていない未確認の物理チャンネルの各々について、推定現在地域群に含まれる放送地域のうち、該未確認の物理チャンネルの各々を使用している放送地域の在域指数の値を足し合わせた合計値を求め、この合計値を、該未確認の物理チャンネルの各々の受信可能指数とする(S21)。スキャン処理の開始時では、全放送地域の在域指数が等しい値となっているため、受信可能指数は、放送地域情報105Aにおける未確認の物理チャンネルの各々の使用頻度に比例した値となる。
次に、制御部106は、未確認の物理チャンネルについて、受信可能指数が最も高い物理チャンネルの物理チャンネル番号を特定する(S22)。なお、制御部106は、受信可能指数が等しい複数の物理チャンネルがある場合には、予め定められた順番、例えば、物理チャンネル番号の小さいもの順、又は、物理チャンネル番号の大きいもの順に、物理チャンネル番号を特定する。
そして、制御部106は、ステップS22で特定された物理チャンネル番号の物理チャンネルに対して、確認処理を行う(S23)。このステップS23での処理は、図7を用いて説明した処理である。これにより、現在時点で最も受信可能性が高いと推測された物理チャンネルの受信確認が実行される。
次に、制御部106は、推定現在地域群に含まれる放送局で使用されている全ての物理チャンネルに対して確認処理を行ったか否かを判断する(S24)。そして、制御部106は、全ての物理チャンネルに対して確認処理が行われておらず、確認処理を行っていない物理チャンネルが存在する場合(ステップS24でNo)には、ステップS25の処理に進み、全ての物理チャンネルに対して確認処理が行われ、確認処理を行っていない物理チャンネルが存在しない場合(ステップS24でYes)には、スキャン処理を終了する。
ステップS25では、制御部106は、番組情報、特に、SI情報の取得に成功したか否かを判断する(S25)。そして、制御部106は、SI情報の取得に成功した場合(ステップS25でYes)には、ステップS26の処理に進み、SI情報の取得に失敗した場合(ステップS25でNo)には、ステップS28の処理に進む。
ステップS26では、制御部106は、SI情報中のNIT及びSDTから地域識別情報を抽出して、この地域識別情報で示される放送地域を推定し、この推定された放送地域の隣接情報を隣接地域情報から特定する。地域識別情報から推定された放送地域及びその隣接地域は、デジタル放送受信装置100が存在する現在地域である可能性が高いので、制御部106は、記憶部105に記憶されている在域指数に加点を行う。この際、推定された放送地域には、その隣接地域よりも高い点数が与えられるようにしておく。ここでは、例えば、推定された放送地域に「5」点、その隣接地域に「3」点が加点されるものとする。
次に、制御部106は、ステップS26で推定された放送地域及びその隣接地域の何れにも一致しない放送地域を、記憶部105に記憶されている推定現在地域群から除外する(S27)。これにより、推定現在地域群は、現在地域の可能性のある放送地域のみに絞られる。推定現在地域群から除外された地域のみで使用されている物理チャンネルは、以降、ステップS21の処理において受信可能指数の値が「0」となり、確認対象の物理チャンネルから除外される。そして、制御部106は、ステップS21の処理に戻る。
一方、ステップS28では、制御部106は、現在地域では、確認処理の対象となった物理チャンネルが使用されていない確率が高いため、放送地域情報105Aを参照して、記憶部105に記憶されている、確認処理の対象となった物理チャンネルが使用されていない放送地域の在域指数を加点する(S28)。加点する点数は、任意に調整できるが、ここでは仮に「3」点とする。そして、制御部106は、ステップS21の処理に戻る。
以上のように、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、物理チャンネル毎の確認処理の結果に基づいて、各放送地域が現在地域である可能性の高低を示す在域指数を更新することで、これまでの確認処理の結果に従って定量的に現在地域を推定することができる。さらに、この在域指数に従って各物理チャンネルの受信可能性の高低を示す受信可能指数を更新することで、各時点で受信可能性の高い物理チャンネルを優先的に確認処理の対象とすることができる。
なお、図8のステップS26では、推定された現在地域及びその隣接地域の在域指数を増加させたが、推定された現在地域の在域指数だけを増加させてもよい。
次に、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100を用いて行ったシミュレーションについて説明する。このシミュレーションでは、デジタル放送受信装置100に、図8に示す実施の形態1のスキャン処理と、物理チャンネルの物理チャンネル番号順に確認処理を行うスキャン処理(以下、基本的なスキャン処理という)と、特許文献1に記載された発明に基づいて、使用頻度順に確認処理を行うスキャン処理(以下、使用頻度順のスキャン処理という)とを行わせた。
図9は、基本的なスキャン処理を示すフローチャートである。
まず、制御部106は、スキャン処理開始時に、確認処理の対象となる物理チャンネルの物理チャンネル番号を初期化して、確認処理の対象となる物理チャンネルに放送規格で定められた最小の物理チャンネル番号をセットする(S30)。ARIB規格による放送の場合は、「13」〜「62」の物理チャンネル番号が使用されるため、物理チャンネル番号の初期値は、「13」となる。
次に、制御部106は、確認処理の対象となった物理チャンネル番号に対して、確認処理を行う(S31)。この確認処理は、図7に示す確認処理と同様の処理である。
次に、制御部106は、全物理チャンネルに対して確認処理を行ったか否かを判断する(S31)。そして、制御部106は、全物理チャンネルに対して確認処理が行われておらず、未確認の物理チャンネルが存在する場合(ステップS32でNo)には、ステップS33の処理に進み、全物理チャンネルに対して確認処理が行われ、未確認の物理チャンネルが存在しない場合(ステップS32でYes)には、スキャン処理を終了する。
ステップS33では、制御部106は、確認処理の対象となる物理チャンネルの物理チャンネル番号に対して、「1」を加算する。そして、制御部106は、ステップS31の処理に戻る。
以上のように、基本的なスキャン処理では、最小の物理チャンネルから最大の物理チャンネルへと1つずつ物理チャンネル番号を増加させながら順次スキャンを行う。このようなスキャン処理では、1チャンネル毎の確認処理の結果に関わらず、全物理チャンネルを確認するため、確認処理の回数は、常に最大回数となる。
図10は、特許文献1に記載された発明に基づく、使用頻度順のスキャン処理を示すフローチャートである。
使用頻度順のスキャン処理を実行する場合、制御部106は、スキャン開始時に放送地域情報105Aを参照して、各放送地域における各物理チャンネルの使用状況から、各物理チャンネルがいくつの放送局で使用されているかを示す使用頻度の値を算出し、この使用頻度の値の大きいものから順に各物理チャンネルをソートする(S40)。
次に、制御部106は、ステップS40でソートした物理チャンネルの最初から、即ち、使用頻度の値の大きい物理チャンネルから順に、未だ確認処理を行っていない未確認の物理チャンネルの物理チャンネル番号を確認処理の対象とする(S41)。
次に、制御部106は、確認処理の対象とされた物理チャンネル番号の物理チャンネルに対して、確認処理を行う(S42)。ここでの確認処理は、図7に示す処理と同様の処理である。
次に、制御部106は、全物理チャンネルに対して確認処理を行ったか否かを判断する(S43)。そして、制御部106は、全物理チャンネルに対して確認処理が行われておらず、未確認の物理チャンネルが存在する場合(ステップS43でNo)には、ステップS44の処理に進み、全物理チャンネルに対して確認処理が行われ、未確認の物理チャンネルが存在しない場合(ステップS43でYes)には、スキャン処理を終了する。
ステップS44では、制御部106は、確認処理の結果、SI情報の取得に成功したか否かを判断する。そして、制御部106は、SI情報の取得に成功した場合(ステップS44でYes)には、ステップS45の処理に進み、SI情報の取得に失敗した場合(ステップS44でNo)には、ステップS41の処理に戻る。
ステップS45では、制御部106は、確認処理の対象となった物理チャンネルと、取得に成功したSI情報に記述されたTS_IDの対応関係とを元にして、放送局を推定する。
次に、制御部106は、推定放送局が使用する物理チャンネルの内、未だ確認処理が行われていない未確認の物理チャンネルが存在するか否かを判断する(S46)。SI情報中のNITには、同一放送ネットワーク内で放送が行われている他の物理チャンネルについての情報が記述されている。従って、制御部106は、記述されている他の物理チャンネルの中に未確認の物理チャンネルが存在するか否かを判断すればよい。そして、制御部106は、未確認の物理チャンネルが存在する場合(ステップS46でYes)には、ステップS47の処理に進み、未確認の物理チャンネルが存在しない場合(ステップS46でNo)には、ステップS49の処理に進む。
ステップS47では、制御部106は、未確認の物理チャンネルの内から一つの物理チャンネルを特定し、特定された物理チャンネルの物理チャンネル番号を確認処理の対象とする。なお、制御部106は、未確認の物理チャンネルの内から、予め定められた順番に従って、例えば、物理チャンネル番号の小さいもの順、又は、物理チャンネル番号の大きいもの順に、確認処理の対象とすればよい。
そして、制御部106は、確認処理の対象とされた物理チャンネル番号に対して、確認処理を行う(S48)。ここでの確認処理は、図7に示す処理と同様の処理である。
ステップS49では、制御部106は、推定放送局が使用する全ての物理チャンネルで、SI情報の取得に成功したか否かを判断する。そして、制御部106は、推定放送局が使用する全ての物理チャンネルでSI情報の取得に成功し、SI情報の取得に失敗した物理チャンネルが存在しない場合(ステップS49でYes)には、スキャン処理を終了し、推定放送局が使用する全ての物理チャンネルではSI情報の取得に成功せず、SI情報の取得に失敗した物理チャンネルが存在する場合(ステップS49でNo)には、ステップS50の処理に進む。
ステップS50では、制御部106は、未だ確認処理が行われていない未確認の物理チャンネルが存在するか否かを判断する。そして、制御部106は、未確認の物理チャンネルが存在する場合(ステップS50でYes)には、ステップS51の処理に進み、未確認の物理チャンネルが存在しない場合(ステップS50でNo)には、スキャン処理を終了する。
ステップS51では、制御部106は、未確認の物理チャンネルの内から一つの物理チャンネルを特定し、特定された物理チャンネルの物理チャンネル番号を確認処理の対象とする。なお、制御部106は、未確認の物理チャンネルの内から、予め定められた順番に従って、例えば、物理チャンネル番号の小さいもの順、又は、物理チャンネル番号の大きいもの順に、物理チャンネルを特定すればよい。
そして、制御部106は、確認処理の対象とされた物理チャンネル番号に対して、確認処理を行う(S52)。ここでの確認処理は、図7に示す処理と同様の処理である。
以上のように、使用頻度順のスキャン処理では、最初に受信可能な物理チャンネルが発見されるまでは使用頻度の高い物理チャンネルから順に確認処理を行い、最初に受信可能な物理チャンネルが発見されるとTSから得られるSI情報を元に放送ネットワークを特定し、該放送ネットワークで使用されている物理チャンネルに限定して確認処理を継続する。ただし、該放送ネットワークで使用されている物理チャンネルの一つ以上で、SI情報が取得できなかった場合には、全ての物理チャンネルに対して確認処理を行うため、スキャン時間は基本的なスキャン処理と同じになる。
また、ここで行うシミュレーションでは、日本の九州地方における地上デジタル放送のスキャン処理が行われるものと仮定する。このため、デジタル放送受信装置100の記憶部105は、図11に示すようなシミュレーション用の放送地域テーブルS−BATL及び図12に示すようなシミュレーション用の隣接地域テーブルS−NATLを記憶している。シミュレーション用の放送地域テーブルS−BATL及び隣接地域テーブルS−NATLは、それぞれ九州地方における情報だけが格納されている。但し、ここではシミュレーションを容易にするため、各放送地域の代表的な放送局のみがこれらのテーブルに登録され、中継局は、登録されていないものとする。
次に、シミュレーションの条件を示す。シミュレーションは、スキャン処理の開始から終了までを1回の試行とし、毎回以下のように条件を変えて行う。まず、現在地域は、各放送地域の中から等確率でランダムに選ばれるものとする。現在地域において受信可能な物理チャンネルの集合は、現在地域に含まれる放送局が使用している物理チャンネルについては、各々が95%の確率で受信可能、隣接地域に含まれる放送局が使用する物理チャンネルについては、各々が10%の確率で放送電波の受信が可能とし、どの物理チャンネルで受信可能となるかは、試行毎に決定される。受信可能な物理チャンネルをスキャンした場合には、必ずSI情報の取得に成功するものとする。スキャン処理全体に要する時間は、1つの物理チャンネルの確認処理に要する時間の合計とし、1つの物理チャンネルの確認処理は、SI情報の取得に成功した場合に3.0秒、SI情報の取得に失敗した場合に0.5秒で行われるものとする。
試行毎に、同じ現在地域及び受信可能物理チャンネルの設定の下で、デジタル放送受信装置100は、図8に示す実施の形態1に係るスキャン処理、図9に示す基本的なスキャン処理、図10に示す使用頻度順のスキャン処理を実行する。スキャン処理の結果として、チューニング回数、スキャン全体の所要時間、最初のストリーム取得までのチューニング回数、及び、受信可能物理チャンネル数に対しての検出物理チャンネル数の割合を計測する。
図13は、シミュレーション結果を示す表である。ここで、図13は、試行回数を10000回とした場合のシミュレーション結果である。チューニング回数及びスキャン所要時間を比較すると、基本的なスキャン処理及び使用頻度順のスキャン処理に対して、実施の形態1のスキャン処理のほうが、チューニング回数が少なく、より短い時間でスキャン処理が行われている。また、検出物理チャンネル数の受信可能物理チャンネル数に対する割合を見ても、実施の形態1のスキャンのほうが高くなっている。
使用頻度順のスキャン処理では、推定された放送局の物理チャンネルが全て受信できない場合には全ての物理チャンネルをスキャンするため、隣接地域からの影響等を受けやすくスキャン時間が長くなりやすい。言い換えると、使用頻度順のスキャン処理では、最初に受信できたストリームを送信している放送局が現在地域の放送局ではなく隣接地域の放送局であった場合、より受信可能性が高い現在地域の放送局の物理チャンネルを確認処理の対象から除外してしまうため、スキャン時間が延びてしまう。さらに、使用頻度順のスキャン処理では、最初に受信できたストリームを送信している放送局の推定に失敗した、或いはスキャン中に電波状況が変化した等の理由で、推定した放送局の全放送物理チャンネルのストリームを受信できなかった場合には、未確認の物理チャンネルを全て確認処理の対象とすることになり、結局は基本的なスキャン処理と同等のスキャン時間を要する。これに対して、実施の形態1のスキャン処理では、隣接地域の影響を考慮してスキャン対象の放送地域を絞り込むため、受信可能な物理チャンネルを候補から外すことなく、高速にスキャン処理を行うことができる。
また、最初のストリーム取得までのチューニング回数を比較すると、平均回数では大きな差が出ていないが、最大回数では実施の形態1のスキャン処理のほうが使用頻度順のスキャン処理よりも10回分(5秒分)早くなっている。これは、使用頻度順のスキャン処理では、16チャンネル及び19チャンネルのように、使用頻度が等しく「1」であるような物理チャンネルに対して優先度を付けられず、最悪の場合は使用頻度が「1」以上の物理チャンネルの中で最後にスキャンした物理チャンネルが、最初にストリームを取得することのできる物理チャンネルとなるのに対し、実施の形態1のスキャン処理では、これまでのスキャン結果に応じて各物理チャンネルの受信可能性を推定するため、使用頻度が同じようなチャンネルが多く存在しても、その中から受信可能性の高いものを優先的に確認することができるためである。従って、実施の形態1のスキャン処理は、例えば、図11に示す佐賀のように、使用頻度の低い物理チャンネルのみを使用して放送しているような地域でスキャン処理を行う場合に、他のスキャン処理よりも特に高速にスキャン処理を行うことができる。
以上のように、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、物理チャンネル毎の確認処理の結果に基づいて、各放送地域が現在地域である可能性の高低を示す在域指数を更新することで、これまでの確認処理の結果に従って定量的に現在地域を推定することができる。また、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、推定された在域指数に従って各物理チャンネルの受信可能性の高低を示す受信可能指数を更新することで、最初にSI情報が取得される前において現在地域が不明であるような場合でも、各時点で受信可能性の高い物理チャンネルを優先的に確認することができる。この結果、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100では、最初に受信可能な物理チャンネルを発見するまでのスキャン回数を短くすることができる。
また、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、在域指数を足し合わせて受信可能指数を計算することにより、現在地域がどこの放送地域かという推定結果と、ある物理チャンネルがどの地域で使用されているかという使用状況とに基づき、複合的に受信可能性の高い物理チャンネルを求めることができる。
また、特許文献1に記載されているような使用頻度順のスキャン処理では、使用頻度の低い物理チャンネルのみを使用して放送を行っているような放送局が存在する場合、使用頻度順のスキャンではスキャン順序が後のほうになるため、スキャン時間が長くなってしまう。これに対して、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、SI情報の取得に失敗した物理チャンネルが使用されていない放送地域の在域指数を加点することで、ストリームが受信できなかった場合にも間接的に現在地域の絞込みを行うことができる。これによって、使用頻度の低い物理チャンネルのみを放送している地域が現在地域であったとしても、使用頻度の高い物理チャンネルでSI情報の取得が失敗となることにより、相対的に在域指数が上昇するため、実施の形態1のスキャン処理では、使用頻度順のスキャン処理と比較して、少ない回数で受信可能な物理チャンネルを見つけ出すことができる。
また、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、SI情報の取得に成功した場合に、SI情報に含まれる地域識別情報から取得された放送地域及びその隣接地域の在域指数を加点することで、以降のスキャン処理において、これらの地域に含まれる放送局で使用されている物理チャンネルを優先的に確認することができる。
また、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、SI情報の取得に成功した場合に、SI情報に含まれる地域識別情報から推定された放送地域及びその隣接地域の何れにも一致しない放送地域を推定現在地域群から除外することで、現在地域の可能性がほとんど無いと考えられる放送地域を確認処理の対象から除外し、より確実に受信可能性の高い物理チャンネルを優先的に確認処理の対象とすることができる。
また、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、推定現在地域群に含まれる放送地域に含まれる放送局で使用されている物理チャンネルの確認処理を全て終了した場合に、スキャン処理を終了することで、現在地域の可能性がほとんど無いと考えられる放送地域に含まれる放送局が使用している物理チャンネルを確認せず、短時間でスキャン処理を終了させることができる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2について説明する。なお、実施の形態2では、実施の形態1と同じく、日本において使用されているARIB規格のデジタル放送受信装置を前提とする。
図1に示すように、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200は、チューナ部101と、復調部102と、デマルチプレクス部103と、デコード部104と、記憶部105と、制御部206と、入力部107とを備える。実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200は、制御部206において、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100と異なっている。
実施の形態2における制御部206は、実施の形態1における制御部106とほぼ同様の処理を行うが、図14に示すスキャン処理を制御する点において、実施の形態1における制御部106と異なっている。
図14は、本実施の形態2におけるスキャン処理を示すフローチャートである。図14において、ステップS60〜S63及びステップS65〜S68の処理は、図8に示す実施の形態1におけるスキャン処理のステップS20〜S23及びステップS65〜S68の処理と同様である。ここでは、実施の形態1と異なるステップS64の処理について説明する。
ステップS64では、制御部206は、この時点において最も在域指数の高い放送地域を特定する。そして、制御部206は、放送地域情報105Aを参照することにより、最も在域指数の高い放送地域に含まれる放送局で使用されている全ての物理チャンネルに対して確認処理が行われたか否かを判断する。そして、制御部206は、全ての物理チャンネルが確認されておらず、未確認の物理チャンネルが存在する場合(ステップS64でNo)には、ステップS65の処理に進み、全ての物理チャンネルが確認されており、未確認の物理チャンネルが存在しない場合(ステップS64でYes)には、スキャン処理を終了する。
以上のように、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200は、スキャン処理の終了条件を、最も在域指数の高い放送地域に含まれる放送局が使用している全ての物理チャンネルのスキャンを行ったかどうかとすることで、最も現在地域の可能性が高い地域に含まれる放送局が使用している物理チャンネルの確認処理が終了した時点でスキャン処理を終了するため、スキャン処理に要する時間を短縮することができる。
実施の形態1のスキャン処理と比較すると、実施の形態2のスキャン処理は、より短時間でスキャン処理を終了することができる一方で、隣接地域から受信可能な物理チャンネルが存在する場合に隣接地域を現在地域と誤って推定したままスキャン処理を終了してしまう可能性があるため、言い換えると、現在地域で受信可能な物理チャンネルの確認が終了すると、その隣接地域から受信可能な物理チャンネルが存在してもこのような物理チャンネルの確認を行わずにスキャン処理を終了してしまう可能性があるため、最終的なスキャン処理の結果における物理チャンネルの検出率は低くなる。このため、実施の形態2のスキャン処理は、隣接地域の放送の影響が無視できるほど小さいと考えられる場合において、実施の形態1のスキャン処理よりも有用である。
また、実施の形態1及び実施の形態2のスキャン処理では、特定の条件が満たされた場合にスキャンを自動的に終了するが、この際にGUI画面上にメッセージを出す等して視聴者に対してスキャン処理を継続するか終了するかの確認を行い、視聴者がスキャン処理の継続を選択した場合には、未確認の物理チャンネルに対して、スキャン処理を継続するようにしてもよい。
実施の形態3.
次に、実施の形態3について説明する。なお、実施の形態3でも、実施の形態1及び実施の形態2と同じく、日本において使用されているARIB規格のデジタル放送受信装置を前提とする。
図15は、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置300の構成を概略的に示すブロック図である。図15に示すように、デジタル放送受信装置300は、チューナ部301と、復調部102と、デマルチプレクス部103と、デコード部104と、記憶部105と、制御部306と、入力部107とを備える。実施の形態3に係るデジタル放送受信装置300は、チューナ部301及び制御部306において、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100と異なっている。
実施の形態3におけるチューナ部301は、実施の形態1におけるチューナ部101と同様の処理を行うほか、チューニング時に電波の受信強度を計測し、この受信強度を制御部306に通知する。
実施の形態3における制御部306は、実施の形態1における制御部106とほぼ同様の処理を行うが、図16に示すスキャン処理を制御する点において、実施の形態1における制御部106と異なっている。
図16は、実施の形態3におけるスキャン処理を示すフローチャートである。図16において、ステップS70〜S77の処理は、図8に示す実施の形態1におけるスキャン処理のS20〜S27の処理と同様である。ここでは、実施の形態1と異なるステップS78〜S80の処理について説明する。
制御部306は、SI情報の取得に失敗した場合(ステップS75でNo)には、チューナ部301から通知された受信強度を予め定めた閾値と比較し、その大小を判断する(S78)。そして、制御部306は、受信強度が閾値以上である場合(ステップS78でYes)には、ステップS79の処理に進み、受信強度が閾値未満である場合(ステップS78でNo)には、ステップS80の処理に進む。
ステップS79では、制御部306は、放送地域情報105Aを参照して、記憶部105に記憶されている、確認処理の対象となった物理チャンネルを使用している放送局が含まれる放送地域の在域指数に加点する(S79)。ここで加点する値については予め定めておく。そして、制御部306は、ステップS71の処理に戻る。
ステップS80では、制御部306は、放送地域情報105Aを参照して、記憶部105に記憶されている、確認処理の対象となった物理チャンネルを使用している放送局が含まれていない放送地域の在域指数に加点する(S80)。ここで加点する値についても予め定めておく。そして、制御部306は、ステップS71の処理に戻る。
ステップS78〜S80のような処理を行う理由は下記の通りである。SI情報が取得できなかった場合の要因は、主に2つあり、そもそも現在地域で確認処理の対象となった物理チャンネルが使用されていない場合か、当該物理チャンネルは使用されているが受信強度の不足によりSI情報の取得に至らなかった場合のいずれかである。前者の場合には受信強度が低いレベルに留まり、後者の場合にはある程度以上の受信強度が得られる可能性が高い。従って、受信強度が特定の閾値以上かどうかを判断することで、SI情報が取得できなかった場合の要因をある程度特定することができる。判断の結果、受信強度が閾値以上の場合には、SI情報は取得できなかったものの現在地域で放送が行われている可能性が高いため、このような物理チャンネルを使用している放送地域の在域指数は加点される。
以上のように、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置300は、SI情報の取得に失敗した場合に、チューナ部301から得られる受信強度を参照して閾値以上であれば、確認対象となった物理チャンネルを使用している地域の在域指数を増加させ、閾値未満であればこのような物理チャンネルを使用していない地域の在域指数を増加させることで、より正確に現在地域の絞込みを行うことができる。
実施の形態1〜3の変形例.
以上に記載した実施の形態1〜3では、日本において使用されているARIB規格に対応したデジタル放送受信装置100〜300について説明した。しかしながら、本発明は、ARIB規格だけではなく、他の国で使用されている他の放送規格にも対応することができる。なお、放送規格によってスキャン対象となるチャンネルの個数、周波数範囲及び変調方式等の差異はあるが、スキャン処理の流れについては、図8、図14及び図16に示されたフローと差異はない。
実施の形態1で述べた地域識別コードは、日本の放送規格に固有の定義であり、海外の放送規格では用いることができない。従って、各放送規格のSI情報又はこれに類する情報の中で地域識別情報に相当するものを利用する。
放送規格が、主に欧州で用いられるDVB−T規格の場合、NITに記述されるネットワーク名(network_name)又はネットワークID(network_id)によって放送ネットワークが一意に特定されるが、放送ネットワークと地域情報の対応関係がどう定義されるかは国によって異なる。
例えば、イギリスの場合、放送ネットワークは日本のように特定の放送地域に対応付けられているため、ネットワーク名又はネットワークIDをそのまま地域識別情報として利用することができる。図17及び図18は、それぞれ、ネットワークIDを地域識別情報として利用した場合の放送地域テーブルT−BATL及び隣接地域テーブルT−NATLの一例を示す。
また、イギリス以外の場合でも、例えば、ドイツ等ではNIT中の情報として、放送範囲をセルと呼ばれる矩形で表現した場合のセルID(cell_id)と、該当するセルの境界となる緯度及び経度の値とが含まれている。従って、この場合はセルIDを地域識別情報として用いることができる。例えば、放送地域情報105Aは、セル毎に、当該セルで使用されている物理チャンネルを示す情報とし、隣接地域情報105Bは、セル毎に、当該セルの隣接セルを示す情報とすればよい。
さらに、NIT等に記述されるtarget_region_descriptorが運用されている場合には、primary_region_code、secondary_region_code及びtertiary_region_codeの組み合わせによって表される地域の集合が放送地域となる。従って、この場合は上記の情報を地域識別情報として用いることができる。
また、放送規格が、中国で用いられるCMMB規格の場合、CMMBの規格で定義されたNITに記載のネットワークレベルとネットワークIDを組み合わせることでユニークになるため、これらの情報が中国国内における特定の放送地域に対応する。従って、CMMB規格に対応する場合には、ネットワークレベルとネットワークIDを組み合わせたものを地域識別情報として用いることができる。
さらに、放送規格が、韓国で用いられるT−DMB規格の場合、FIC(Fast Information Channel)情報に含まれるFIG0/11(Fast Information Groupのtype0、extension11)に各放送地域における放送局のリスト及び放送範囲の情報が含まれ、各放送地域はRegionId(Region identifier)によって区別される。従って、T−DMB規格に対応する場合には、RegionIdを地域識別情報として用いることができる。
以上のように、各放送規格に合わせて地域識別情報を定義し、放送地域情報105A及び隣接地域情報105Bを規格に応じて切り換えながら使用することで、実施の形態1〜3に記載のスキャン処理を実行することが可能となり、海外向けのデジタル放送受信装置100〜300においても実施の形態1〜3と同等の効果を得ることができる。
以上に記載した実施の形態1〜3に係るデジタル放送受信装置100〜300は、表示装置及び音声出力装置を備えていないが、これらを備えていてもよい。
100,200,300:デジタル放送受信装置、 101,301:チューナ部、 102:復調部、 103:デマルチプレクス部、 104:デコード部、 105:記憶部、 106,206,306:制御部、 107:入力部。

Claims (30)

  1. 電波を受信し、当該電波から受信信号を生成するチューナ部と、
    前記受信信号を復調し、ストリームを生成する復調部と、
    前記ストリームから番組情報を分離するデマルチプレクス部と、
    前記チューナ部及び前記デマルチプレクス部を制御して、スキャン処理を実行する制御部と、
    放送地域毎に、当該放送地域で使用されている物理チャンネルを示す放送地域情報を記憶する記憶部と、を備えるデジタル放送受信装置であって、
    前記制御部は、前記スキャン処理として、
    前記放送地域毎に、前記デジタル放送受信装置が存在する可能性の高さを示す在域指数を定める在域指数特定処理と、
    前記放送地域情報を参照し、物理チャンネル毎に、当該物理チャンネルが使用されている放送地域であるか否かに基づいて、前記在域指数から、受信可能指数を定める受信可能指数特定処理と、
    前記受信可能指数の最も高い物理チャンネルを選択して、当該選択された物理チャンネルに対応する受信信号を前記チューナ部に生成させ、前記デマルチプレクス部が、当該受信信号に基づいて前記番組情報を分離することができるか否かを確認する確認処理と、
    前記確認処理での確認結果に応じて、前記デジタル放送受信装置が存在する可能性の高い放送地域を特定し、当該特定した放送地域の在域指数を増加させる在域指数更新処理と、を行い、
    前記在域指数更新処理で更新された在域指数に基づいて、前記受信可能指数特定処理と、前記確認処理と、前記在域指数更新処理とを繰り返すこと
    を特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 前記制御部は、前記受信可能指数特定処理において、
    前記放送地域情報を参照し、物理チャンネル毎に、当該物理チャンネルが使用されている放送地域の在域指数を合計した合計値を算出し、当該合計値が高いほど高くなるように、前記受信可能指数を定めること
    を特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
  3. 前記制御部は、前記在域指数更新処理において、
    前記確認処理で、前記番組情報を分離することができないと判断した場合には、
    前記放送地域情報を参照し、前記確認処理で選択された物理チャンネルを使用していない放送地域の在域指数を増加させること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送受信装置。
  4. 前記制御部は、前記在域指数更新処理において、
    前記確認処理で、前記番組情報を分離することができないと判断した場合には、
    前記放送地域情報を参照し、前記チューナ部における前記電波の受信強度が予め定められた閾値以上のときには、前記確認処理で選択された物理チャンネルを使用している放送地域の在域指数を増加させ、前記受信強度が前記予め定められた閾値未満のときには、前記選択された物理チャンネルを使用していない放送地域の在域指数を増加させること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送受信装置。
  5. 前記制御部は、前記在域指数更新処理において、
    前記確認処理で、前記番組情報を分離することができると判断した場合には、
    前記番組情報に含まれている地域識別情報から現在地域を特定し、当該特定された現在地域に対応する放送地域の在域指数を増加させること、
    を特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  6. 前記記憶部は、前記放送地域に隣接する放送地域である隣接地域を示す隣接地域情報をさらに記憶し、
    前記制御部は、前記在域指数更新処理において、
    前記隣接地域情報を参照することで、前記特定された現在地域に隣接する隣接地域を特定し、当該特定された隣接地域の在域指数も増加させること
    を特徴とする請求項5に記載のデジタル放送受信装置。
  7. 前記制御部は、
    前記放送地域の全てを含む推定現在地域群を特定する推定現在地域群特定処理と、
    前記確認処理で、前記番組情報を分離することができると判断した場合に、前記番組情報に含まれている地域識別情報から現在地域を特定し、前記隣接地域情報を参照することで、当該特定された現在地域に隣接する隣接地域を特定し、前記推定現在地域群から、当該特定された現在地域及び当該特定された隣接地域の何れにも一致しない放送地域を除外する推定現在地域群更新処理とをさらに行い、
    前記受信可能指数特定処理において、前記放送地域情報を参照し、物理チャンネル毎に、当該物理チャンネルが使用されている放送地域内、前記推定現在地域群に含まれている放送地域の在域指数を合計した合計値を算出すること
    を特徴とする請求項6に記載のデジタル放送受信装置。
  8. 前記制御部は、
    前記推定現在地域群に含まれる放送地域で使用されている全ての物理チャンネルについて、前記確認処理が終了した場合に、前記スキャン処理を終了すること
    を特徴とする請求項7に記載のデジタル放送受信装置。
  9. 前記制御部は、
    前記推定現在地域群に含まれる放送地域の内、前記在域指数が最も高い放送地域で使用されている全ての物理チャンネルについて、前記確認処理が終了した場合に、前記スキャン処理を終了すること
    を特徴とする請求項7に記載のデジタル放送受信装置。
  10. 前記放送地域は、地域識別情報で識別され、
    前記地域識別情報は、ARIB規格で定義されるNIT又はSDTに含まれる地域識別コードであること
    を特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  11. 前記放送地域は、地域識別情報で識別され、
    前記地域識別情報は、DVB−T規格で定義されるNITに含まれるネットワーク名又はネットワークIDであること
    を特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  12. 前記放送地域は、地域識別情報で識別され、
    前記地域識別情報は、DVB−T規格で定義されるNITに含まれるセルIDであること
    を特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  13. 前記放送地域は、地域識別情報で識別され、
    前記地域識別情報は、DVB−T規格で定義されるNIT、BAT及びSDTの何れかに含まれるtarget_region_descriptorに記述されるprimary_region_code、secondary_region_code及びtertiary_region_codeであること
    を特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  14. 前記放送地域は、地域識別情報で識別され、
    前記地域識別情報は、CMMB規格で定義されるNITに含まれるネットワークレベルとネットワークIDとを組み合わせたものであること
    を特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  15. 前記放送地域は、地域識別情報で識別され、
    前記地域識別情報は、T−DMB規格で定義されるFIG0/11に含まれるRegionIdであること
    を特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  16. 電波を受信し、当該電波から受信信号を生成するチューナ部と、
    前記受信信号を復調し、ストリームを生成する復調部と、
    前記ストリームから番組情報を分離するデマルチプレクス部と、
    前記チューナ部及び前記デマルチプレクス部を制御する制御部と、
    放送地域毎に、当該放送地域で使用されている物理チャンネルを示す放送地域情報を記憶する記憶部と、を備えるデジタル放送受信装置が行うスキャン方法であって、
    前記制御部が、前記放送地域毎に、前記デジタル放送受信装置が存在する可能性の高さを示す在域指数を定める在域指数特定過程と、
    前記制御部が、前記放送地域情報を参照し、物理チャンネル毎に、当該物理チャンネルが使用されている放送地域であるか否かに基づいて、前記在域指数から、受信可能指数を定める受信可能指数特定過程と、
    前記制御部が、前記受信可能指数の最も高い物理チャンネルを選択して、当該選択された物理チャンネルに対応する受信信号を前記チューナ部に生成させ、前記デマルチプレクス部が、当該受信信号に基づいて前記番組情報を分離することができるか否かを確認する確認過程と、
    前記制御部が、前記確認過程での確認結果に応じて、前記デジタル放送受信装置が存在する可能性の高い放送地域を特定し、当該特定した放送地域の在域指数を増加させる在域指数更新過程と、
    前記在域指数更新過程で更新された在域指数に基づいて、前記受信可能指数特定過程と、前記確認過程と、前記在域指数更新過程とを繰り返す繰返し過程と、を有すること
    を特徴とするスキャン方法。
  17. 前記制御部は、前記受信可能指数特定過程において、
    前記放送地域情報を参照し、物理チャンネル毎に、当該物理チャンネルが使用されている放送地域の在域指数を合計した合計値を算出し、当該合計値が高いほど高くなるように、前記受信可能指数を定めること
    を特徴とする請求項16に記載のスキャン方法。
  18. 前記制御部は、前記在域指数更新過程において、
    前記確認過程で、前記番組情報を分離することができないと判断した場合には、
    前記放送地域情報を参照し、前記確認過程で選択された物理チャンネルを使用していない放送地域の在域指数を増加させること、
    を特徴とする請求項16又は17に記載のスキャン方法。
  19. 前記制御部は、前記在域指数更新過程において、
    前記確認過程で、前記番組情報を分離することができないと判断した場合には、
    前記放送地域情報を参照し、前記チューナ部における前記電波の受信強度が予め定められた閾値以上のときには、前記確認過程で選択された物理チャンネルを使用している放送地域の在域指数を増加させ、前記受信強度が前記予め定められた閾値未満のときには、前記選択された物理チャンネルを使用していない放送地域の在域指数を増加させること
    を特徴とする請求項16又は17に記載のスキャン方法。
  20. 前記制御部は、前記在域指数更新過程において、
    前記確認過程で、前記番組情報を分離することができると判断した場合には、
    前記番組情報に含まれている地域識別情報から現在地域を特定し、当該特定された現在地域に対応する放送地域の在域指数を増加させること、
    を特徴とする請求項16から19の何れか一項に記載のスキャン方法。
  21. 前記記憶部は、前記放送地域に隣接する放送地域である隣接地域を示す隣接地域情報をさらに記憶し、
    前記制御部は、前記在域指数更新過程において、
    前記隣接地域情報を参照することで、前記特定された現在地域に隣接する隣接地域を特定し、当該特定された隣接地域の在域指数も増加させること
    を特徴とする請求項20に記載のスキャン方法。
  22. 前記制御部が、前記放送地域の全てを含む推定現在地域群を特定する推定現在地域群特定過程と、
    前記制御部が、前記確認過程で、前記番組情報を分離することができると判断した場合に、前記番組情報に含まれている地域識別情報から現在地域を特定し、前記隣接地域情報を参照することで、当該特定された現在地域に隣接する隣接地域を特定し、前記推定現在地域群から、当該特定された現在地域及び当該特定された隣接地域の何れにも一致しない放送地域を除外する推定現在地域群更新過程とをさらに有し、
    前記制御部は、前記受信可能指数特定過程において、前記放送地域情報を参照し、物理チャンネル毎に、当該物理チャンネルが使用されている放送地域内、前記推定現在地域群に含まれている放送地域の在域指数を合計した合計値を算出すること
    を特徴とする請求項21に記載のスキャン方法。
  23. 前記制御部は、
    前記推定現在地域群に含まれる放送地域で使用されている全ての物理チャンネルについて、前記確認過程を行った場合に、前記繰返し過程を終了すること
    を特徴とする請求項22に記載のスキャン方法。
  24. 前記制御部は、
    前記推定現在地域群に含まれる放送地域の内、前記在域指数が最も高い放送地域で使用されている全ての物理チャンネルについて、前記確認過程を行った場合に、前記繰返し過程を終了すること
    を特徴とする請求項22に記載のスキャン方法。
  25. 前記放送地域は、地域識別情報で識別され、
    前記地域識別情報は、ARIB規格で定義されるNIT又はSDTに含まれる地域識別コードであること
    を特徴とする請求項16から24の何れか一項に記載のスキャン方法。
  26. 前記放送地域は、地域識別情報で識別され、
    前記地域識別情報は、DVB−T規格で定義されるNITに含まれるネットワーク名又はネットワークIDであること
    を特徴とする請求項16から24の何れか一項に記載のスキャン方法。
  27. 前記放送地域は、地域識別情報で識別され、
    前記地域識別情報は、DVB−T規格で定義されるNITに含まれるセルIDであること
    を特徴とする請求項16から24の何れか一項に記載のスキャン方法。
  28. 前記放送地域は、地域識別情報で識別され、
    前記地域識別情報は、DVB−T規格で定義されるNIT、BAT及びSDTの何れかに含まれるtarget_region_descriptorに記述されるprimary_region_code、secondary_region_code及びtertiary_region_codeであること
    を特徴とする請求項16から24の何れか一項に記載のスキャン方法。
  29. 前記放送地域は、地域識別情報で識別され、
    前記地域識別情報は、CMMB規格で定義されるNITに含まれるネットワークレベルとネットワークIDとを組み合わせたものであること
    を特徴とする請求項16から24の何れか一項に記載のスキャン方法。
  30. 前記放送地域は、地域識別情報で識別され、
    前記地域識別情報は、T−DMB規格で定義されるFIG0/11に含まれるRegionIdであること
    を特徴とする請求項16から24の何れか一項に記載のスキャン方法。
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