JP5836787B2 - デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法に関する。
デジタル放送を受信するデジタル放送受信装置には、自装置が存在している現在地域において、物理チャンネル毎に放送信号の受信及び復調を行って、放送信号の有無を確認し、放送局の情報等を含む放送信号情報を取得するスキャンと呼ばれる機能がある。ここで、物理チャンネルとは、各デジタル放送規格によって定義された特定の周波数範囲に対応させて特定の番号を割り当てたものであり、例えば、日本で用いられるARIB(Association of Radio Industries and Businesses)規格の場合には、チャンネル番号13は、470Mhzから476Mhzの周波数範囲に対応する。
スキャンの結果として得られた受信可能な放送信号情報は、通常はデジタル放送受信装置内の不揮発メモリに書き込まれ保存される。ユーザがリモコン等の入力手段により選局指示を出した場合、デジタル放送受信装置は、保存された放送信号情報に基づいてチューニング等の選局処理を行う。
スキャンの実行が必要となる状況としては、購入直後の初期設定時等、デジタル放送受信装置内に放送信号情報が保存されていない状況、及び、デジタル放送受信装置の移動又は周囲環境の変化によって受信可能な放送波の状態が変化した状況がある。屋内に設置された状態で使用される固定型のデジタル放送受信装置に比べ、特に、携帯機器又は車載機器として使用される移動型のデジタル放送受信装置では、後者の状況が発生しやすい。
一方、移動型のデジタル放送受信装置では、装置が遮蔽物によって放送局からの放送波が届きにくい場所(例えばトンネルや高架下、屋内環境など)に移動した場合に、一時的に放送波を受信できない状況になることがある。スキャンを実行している途中にこのような状況が発生すると、放送波が存在しないと判定され、結果的に本来受信可能な放送局が正しく登録されないという問題がある。
この問題を解決するため、例えば、特許文献1に記載の方法では、所定の人工衛星からの電波をアンテナで受信し、電波を受信可能であると判断するとスキャンを開始し、電波を受信不可能であると判断するとスキャンを中止している。これにより、デジタル放送受信装置が放送波を受信可能な場所に位置すると見なせる場合にのみスキャンが実行されるため、本来受信可能な放送局を登録することができる。
特開2008−17392号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、人工衛星からの電波を受信する受信機を備える必要がある。衛星放送を受信対象としないデジタル放送受信装置の場合、人工衛星用の受信機はデジタル放送を受信する用途には不要であるが、特許文献1の方法を実施するためにはこれを構成要素に加えなくてはならない。
そこで、本発明は、以上のような課題を解決するものであり、人工衛星からの電波を受信する受信機を備える必要がなく、かつ、一時的に放送波を受信不可能な場所に移動するような場合でも、本来受信可能な放送局を正しく登録することができるようにすることを目的とする。
本発明の一態様に係るデジタル放送受信装置は、
アンテナを介して受信された電波の受信強度を順次計測する第1放送受信部と、
アンテナを介して受信された電波からデジタル信号を生成し、当該デジタル信号から、番組を選択するために必要な情報を含む番組情報を分離する第2放送受信部と、
物理チャンネル毎に、前記第2放送受信部で分離された番組情報から抽出された放送信号情報又は放送波が含まれていないことを示す情報を含むスキャン情報、及び、物理チャンネル毎に、前記スキャン情報から取得された、前記放送信号情報又は前記放送波が含まれていないことを示す情報を含むチャンネル情報、を記憶する記憶部と、
視聴する番組が選択された際に、前記第1放送受信部に、前記チャンネル情報に基づいて当該選択された番組に対応する物理チャンネルの電波を受信させ、当該電波からデジタル信号を生成させ、当該デジタル信号から映像デジタル信号及び音声デジタル信号の少なくとも何れか一方を分離させる制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第1放送受信部により計測された受信強度を取得して、受信状態が受信可能状態である場合において、前回取得された受信強度から今回取得された受信強度の低下分が、予め定められた第1閾値よりも大きいときには、受信状態が受信不可状態に遷移したと判断し、受信状態が受信不可状態である場合において、今回取得された受信強度が予め定められた第2閾値以上であるときには、受信状態が受信可能状態に遷移したと判断する受信状態監視部と、
予め定められた順番に従って物理チャンネルを特定し、前記第2放送受信部に、当該特定された物理チャンネルの電波を受信させて、番組情報を分離できるときには、番組情報を分離させる個別スキャン処理を順次実行させるスキャン処理を制御するスキャン制御部と、
前記個別スキャン処理が実行された際に、前記第2放送受信部で番組情報を分離することができた場合には、前記特定された物理チャンネルに対応付けられている情報が、前記第2放送受信部で分離された番組情報から抽出された放送信号情報を示すように、また、前記第2放送受信部で番組情報を分離することができない場合には、前記特定された物理チャンネルに対応付けられている情報が、前記特定された物理チャンネルに放送波が含まれていないことを示す情報を示すように、前記スキャン情報を更新するスキャン情報更新部と、
前記受信状態監視部で判断された最新の受信状態が受信可能状態である場合には、前記スキャン情報において更新された内容が前記チャンネル情報に反映されるように、前記チャンネル情報を更新し、
前記受信状態監視部で判断された最新の受信状態が受信不可状態であり、かつ、前記スキャン情報更新部が、前記放送信号情報を示すように前記スキャン情報を更新した場合には、前記スキャン情報において更新された内容が前記チャンネル情報に反映されるように、前記チャンネル情報を更新し、
前記受信状態監視部で判断された最新の受信状態が受信不可状態であり、かつ、前記スキャン情報更新部が、前記特定された物理チャンネルに放送波が含まれていないことを示す情報を示すように前記スキャン情報を更新した場合には、前記スキャン情報において更新された内容が前記チャンネル情報に反映されないように、前記チャンネル情報を更新しないチャンネル情報更新部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、人工衛星からの電波を受信する受信機を備えずに、一時的に放送波を受信不可能な場所に移動するような場合でも、本来受信可能な放送局を正しく登録することができる。
実施の形態1及び2に係るデジタル放送受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1におけるスキャンチャンネルリストの一例を示す概略図である。 実施の形態1におけるスキャン結果リストの一例を示す概略図である。 実施の形態1におけるチャンネル情報の一例を示す概略図である。 実施の形態1における受信状態情報の一例を示す概略図である。 実施の形態1における受信状態監視部によって行われる受信状態監視処理のフローチャートである。 実施の形態1における受信状態監視処理によって受信状態がどのように遷移するかを示した状態遷移図である。 実施の形態1において、実際の受信強度の変化に対して受信状態がどう変化するかを示した概略図である。 実施の形態1における個別スキャン処理を示すフローチャートである。 実施の形態1におけるスキャン処理を示すフローチャート(その1)である。 実施の形態1におけるスキャン処理を示すフローチャート(その2)である。 実施の形態1におけるスキャン処理の実行例を示す概略図である。 実施の形態1におけるハンドオーバ処理を示すフローチャートである。 実施の形態2におけるスキャン結果リストの一例を示す概略図である。 実施の形態2におけるスキャン処理を示すフローチャート(その1)である。 実施の形態2におけるスキャン処理を示すフローチャート(その2)である。 実施の形態2におけるスキャン処理の実行例を示す概略図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100の構成を概略的に示すブロック図である。なお、デジタル放送受信装置100は、日本国内において使用されているARIB規格に対応するものとする。
図1に示すように、デジタル放送受信装置100は、第1チューナ部101と、第1復調部102と、第1デマルチプレクス部103と、デコード部104と、出力部105と、第2チューナ部106と、第2復調部107と、第2デマルチプレクス部108と、入力部109と、記憶部110と、制御部120とを備える。ここで、第1チューナ部101、第1復調部102及び第1デマルチプレクス部103により、第1放送受信部が構成され、第2チューナ部106、第2復調部107及び第2デマルチプレクス部108により、第2放送受信部が構成される。なお、図1の括弧内の符号は、実施の形態2における構成を示している。
第1チューナ部101は、第1アンテナ130に接続され、第1アンテナ130で受信された電波より受信信号を生成する。第1チューナ部101は、制御部120からの同調指示に従って、指示された物理チャンネルに基づいて放送局の選局を行い、この放送局からの受信信号を生成して、この受信信号を第1復調部102に与える。また、第1チューナ部101は、制御部120からの指示により、選局中の物理チャンネルにおける電波の受信強度を取得して、この受信強度を制御部120に与える。なお、制御部120は、第1チューナ部101に順次指示を与えることで、第1チューナ部101から受信強度を順次取得する。
第1復調部102は、第1チューナ部101より与えられた受信信号の復調処理及び誤り訂正処理を行い、デジタル信号としてのTS(Transport Stream:トランスポート・ストリーム)を生成する。そして、第1復調部102は、生成したTSを第1デマルチプレクス部103に与える。また、第1復調部102は、復調処理の結果に応じて、フレームロック検出信号又はフレームアンロック検出信号を制御部120に与える。
第1デマルチプレクス部103は、第1復調部102より与えられたTSに対して、デマルチプレクス処理を行う。例えば、第1デマルチプレクス部103は、TSから番組特定情報(PSI:Program Specific Information)及び番組配列情報(サービス情報:SI:Service Information)等のサービス(番組)を選択するために必要な情報を含む番組情報を分離する。さらに、第1デマルチプレクス部103は、分離されたPSI/SIより検出された、映像TSパケット及び音声TSパケットのPID(パケット識別子:Packet Identifier)の値に基づいて、TSをフィルタリングし、映像デジタル信号としての映像TSパケット、及び、音声デジタル信号としての音声TSパケットを分離する。そして、第1デマルチプレクス部103は、分離された映像TSパケット及び音声TSパケットをデコード部104に与える。
デコード部104は、第1デマルチプレクス部103から与えられた映像パケット及び音声パケットをデコード(復号)して、映像データ及び音声データをそれぞれ生成する。そして、デコード部104は、生成された映像データ及び音声データを、出力部105に与える。
出力部105は、デコード部104から入力された映像データ及び音声データを、所定の映像信号及び音声信号の形式で外部に出力する。出力された映像信号及び音声信号は、例えばデジタル放送受信装置100に接続されたモニタやスピーカによって、映像及び音声としてユーザに提供される。
第2チューナ部106は、第2アンテナ131に接続され、第2アンテナ131で受信された電波より受信信号を生成する。第2チューナ部106は、制御部120からの同調指示に従って、指示された物理チャンネルに基づいて放送局の選局を行い、この放送局からの受信信号を生成して、この受信信号を第2復調部107に与える。また、第2チューナ部106は、制御部120からの指示により、選局中の物理チャンネルにおける電波の受信強度を取得して、この受信強度を制御部120に与える。
第2復調部107は、第2チューナ部106より与えられた受信信号の復調処理及び誤り訂正処理を行い、デジタル信号としてのTSを生成する。そして、第2復調部107は、生成したTSを第2デマルチプレクス部108に与える。また、第2復調部107は、復調処理の結果に応じて、フレームロック検出信号又はフレームアンロック検出信号を制御部120に与える。
第2デマルチプレクス部108は、第2復調部107より与えられたTSに対して、デマルチプレクス処理を行う。例えば、第2デマルチプレクス部108は、TSから番組特定情報及び番組配列情報等のサービス(番組)を選択するために必要な情報を含む番組情報を分離する。
ここで、第1チューナ部101、第1復調部102及び第1デマルチプレクス部103は、番組視聴及び受信状態の監視に用いられる。第2チューナ部106、第2復調部107及び第2デマルチプレクス部108は、スキャンに用いられる。
入力部109は、ユーザから指示入力を受け、指示内容を制御部120に伝える。入力部109は、デジタル放送受信装置100に設けられている操作ボタン及びリモコン等により構成される。
記憶部110は、スキャン情報111と、チャンネル情報112と、受信状態情報113とを記憶する。
スキャン情報111は、スキャンチャンネルリスト111Aと、スキャン結果リスト111Bとを有する。スキャンチャンネルリスト111Aは、スキャン対象である物理チャンネル毎に、スキャンの順序を示す情報を含む。スキャン結果リスト111Bは、スキャン対象となる物理チャンネル毎に、制御部120で行われたスキャンの結果、取得された放送信号情報を含む。
図2は、スキャンチャンネルリスト111Aの一例を示す概略図である。スキャンチャンネルリスト111Aは、スキャン順序欄111aと、物理ch欄111bとを有するテーブル形式の情報である。
スキャン順序欄111aは、物理ch欄111bに格納されている物理チャンネルのスキャン順序を格納する。
物理ch欄111bは、スキャン対象となる物理チャンネルを格納する。
なお、スキャンチャンネルリスト111Aはスキャン順序と物理チャンネルのリストであり、スキャン開始時に初期化されて制御に用いられる。
図3は、スキャン結果リスト111Bの一例を示す概略図である。スキャン結果リスト111Bは、物理ch欄111cと、ネットワークID(以下、NTIDという)欄111dと、MFN局の物理ch欄111eと、系列局ID欄111fと、TSID欄111gと、サービスID欄111hと、サービス名欄111iとを有する。なお、本実施の形態においては、これらの欄に格納される情報は、ARIB(Association Radio Industries and Businesses)規格で定義されるNIT(Network Information Table)、SDT(Service Description Table)、及び、BIT(Broadcaster Information Table)から取得することができる。
物理ch欄111cは、スキャン対象となった物理チャンネルを格納する。
NTID欄111dは、物理ch欄111cに格納されている物理チャンネルの(放送)ネットワークの識別子であるNTIDを格納する。
MFN局の物理ch欄111eは、物理ch欄111cに格納されている物理チャンネルを用いて放送している放送局のMFN(Multi−frequency network)局が使用している物理チャンネルを格納する。MFN局は、物理ch欄で放送を行っている放送局の中継局であって、物理ch欄に格納されている物理チャンネルとは異なる物理チャンネルを使用しているものをいう。MFN関係であるか否かの判定には、例えば、ISDB−T規格の場合、番組情報の内、視聴していたTS中の番組特定情報(PSI)のNITセクションにおける地上分配システム記述子内の周波数の値を用いることができる。
系列局ID欄111fは、物理ch欄111cに格納されている物理チャンネルを用いて放送している放送局と、同じ放送を行うことのある放送局である系列局を識別するための系列局IDを格納する。例えば、キー局の電波を直接受信できない地方で、キー局の電波を中継するローカル局が系列局に含まれる。ここで、ISDB−T規格においては、第2デマルチプレクス部108で分離された番組情報から抽出されたBITセクションにおけるaffiliation_idのフィールドの値が同一であれば、その放送局は系列局と判断することができる。なお、系列局IDは、系列局が放送を行っている物理チャンネルであってもよい。
TSID欄111gは、物理ch欄111cに格納されている物理チャンネルで放送されているサービスのトランスポートストリームを一意に識別するための識別情報であるTSIDを格納する。
サービスID欄111hは、物理ch欄111cに格納されている物理チャンネルで放送されている放送サービスを識別するための識別情報であるサービスIDを格納する。
サービス名欄111iは、物理ch欄111cに格納されている物理チャンネルで放送されている放送サービスの名称を格納する。
なお、スキャン結果リスト111Bにおいて、NTID欄111d、MFN局の物理ch欄111e、系列局ID欄111f、TSID欄111g、サービスID欄111h及びサービス名欄111iに「−」が格納されている場合には、その物理チャンネルには、放送波が含まれていないことを示す。
図1の説明に戻り、チャンネル情報112は、物理チャンネル毎の放送信号情報を示す情報であり、番組視聴のための選局に使用される情報である。チャンネル情報112に含まれている情報は、スキャン情報111から取得(選択)された情報である。
図4は、チャンネル情報112の一例を示す概略図である。チャンネル情報112は、物理ch欄112aと、ネットワークID(以下、NTIDという)欄112bと、MFN局の物理ch欄112cと、系列局ID欄112dと、TSID欄112eと、サービスID欄112fと、サービス名欄112gとを有するテーブル形式の情報である。これらの欄に格納される情報は、スキャン結果リスト111Bの対応する欄に格納される情報と同様であるが、チャンネル情報112には、スキャン結果リスト111Bに格納された情報のうち、制御部120が妥当であると判断した情報が格納される。
図1の説明に戻り、受信状態情報113は、第1チューナ部101で計測された電波の受信強度と、放送波の受信状況とを示す情報である。
図5は、受信状態情報113の一例を示す概略図である。受信状態情報113は、前回の受信強度欄113aと、今回の受信強度欄113bと、受信状態欄113cとを有するテーブル形式の情報である。
前回の受信強度欄113aは、第1チューナ部101が前回計測した電波の受信強度を格納する。
今回の受信強度欄113bは、第1チューナ部101が計測した、最新の電波の受信強度を格納する。
受信状態欄113cは、制御部120は、前回の受信強度欄113a及び今回の受信強度欄113bの少なくとも何れか一方に格納されている電波の受信強度の値に基づいて、制御部120が判断した最新(現在)の受信状態を格納する。本実施の形態においては、受信状態として、仮に放送波が放送されていれば問題なく受信できると判断された状態である受信可能状態と、仮に放送波が放送されていても受信できないと判断された状態である受信不可状態と、受信状態監視に用いている物理チャンネルの受信強度が非常に低いために上記の受信可能状態及び受信不可状態のどちらとも判断がつかない状態である受信監視不可状態とがある。
図1の説明に戻り、制御部120は、デジタル放送受信装置100で行われる処理を統括的に制御する。例えば、制御部120は、入力部109等を介して、ユーザが選局したチャンネルに対応する物理チャンネルの電波を受信するように、第1チューナ部101に指示を出す。また、制御部120は、受信状態監視部121と、スキャン制御部122と、スキャン情報更新部123と、チャンネル情報更新部124とを備える。
受信状態監視部121は、第1チューナ部101から電波の受信強度を取得して、取得した受信強度に基づいて受信状態を判断する。例えば、受信状態監視部121は、第1チューナ部101から電波の受信強度を取得すると、受信状態情報113において、前回の受信強度欄113aに格納されている値を削除して、今回の受信強度欄113bに格納されている値を前記受信強度欄113aに格納することで、今回の受信強度欄113bに格納されている値を前回の受信強度欄113aに移し替える。また、受信状態監視部121は、第1チューナ部101から取得した電波の受信強度を、今回の受信強度欄113bに格納する。そして、受信状態監視部121は、前回の受信強度欄113aに格納された値から、今回の受信強度欄113bに格納された値を減算した減算値が、予め定められた第1閾値よりも大きい場合には、最新の受信状態を受信不可状態と判断する。また、受信状態監視部121は、今回の受信強度欄113bに格納された値が第2閾値以上である場合には、最新の受信状態を受信可能状態と判断する。さらに、受信状態監視部121は、受信不可状態になってから、継続して、今回の受信強度欄113bに格納された値が第2閾値よりも低い場合には、最新の受信状態を受信不可状態と判断する。加えて、受信状態監視部121は、受信状態が受信可能状態において、今回の受信強度欄113bに格納された値が第2閾値よりも低くなった場合には、最新の受信状態を受信監視不可状態であると判断する。さらにまた、受信状態監視部121は、受信不可状態となっている期間が、予め定められた第3の閾値で示される期間よりも長くなった場合には、最新の受信状態を受信監視不可状態と判断する。なお、受信状態監視部121は、デジタル放送受信装置100が起動されてから終了するまでの間、以上のような受信状態監視処理を継続して行い、受信状態を更新する。
以上の処理で使用される第1閾値、第2閾値及び第3閾値は、いずれも制御部120の内部又は記憶部110で保持している定数値である。第1閾値は、受信強度の低下がどの程度急激なものかを判定するための値である。第2閾値は、受信強度がデジタル放送受信装置100において受信可能なレベルに達しているかどうかを判定するための値である。第3閾値は、受信不可状態がどの程度長く続けば受信監視不可状態に遷移させるかを判定するための値である。これらの閾値については、実際のデジタル放送受信装置100又は放送環境での計測値等を元に適当な値を予め決定しておく必要がある。
スキャン制御部122は、第2チューナ部106、第2復調部107及び第2デマルチプレクス部108を制御して、スキャン処理を実行する。
スキャン情報更新部123は、スキャン制御部122で実行されたスキャン処理の結果に従って、スキャン情報111を更新する。
チャンネル情報更新部124は、受信状態監視部121が判断した最新の受信状態に応じて、スキャン情報111に格納された放送信号情報が妥当かどうかを判断する。そして、チャンネル情報更新部124は、スキャン情報111に格納された放送信号情報が妥当であると判断した場合には、スキャン情報111に格納された放送信号情報に基づいて、チャンネル情報を更新する。
図6は、受信状態監視部121によって行われる受信状態監視処理のフローチャートである。以下、図6に従って処理の流れを説明する。
受信状態監視部121は、第1チューナ部101より現在の受信強度を取得する(S10)。そして、受信状態監視部121は、記憶部110に記憶されている受信状態情報113において、前回の受信強度欄113aに記憶されている値を削除して、今回の受信強度欄113bに記憶されている値を前回の受信強度欄113aに移し替える。また、受信状態監視部121は、今回の受信強度欄113bに、ステップS10で取得した現在の受信強度を格納する。
受信状態監視部121は、記憶部110に記憶されている受信状態情報113を参照することで、現在(最新)の受信状態が受信可能状態であるかどうかを判定する(S11)。そして、受信状態監視部121は、現在の受信状態が受信可能状態ではない場合(S11:No)には、ステップS12の処理に進み、現在の受信状態が受信可能状態である場合(S11:Yes)には、ステップS14の処理に進む。
ステップS12では、受信状態監視部121は、ステップS10で取得した現在の受信強度が、第2閾値以上であるかどうかを判定する。そして、受信状態監視部121は、現在の受信強度が第2閾値以上である場合(S12:YES)には、ステップS13の処理に進み、現在の受信強度が第2閾値よりも低い場合(S12:NO)には、ステップS18の処理に進む。
ステップS13では、受信状態監視部121は、現在の受信状態が受信可能状態であることを示すように、記憶部110に記憶されている受信状態情報113を更新する。
一方、ステップS11において、現在の受信状態が受信可能状態であると判断された場合(S11)には、受信状態監視部121は、ステップS14に進む。ステップS14では、受信状態監視部121は、受信状態情報113を参照して、前回の受信強度の値と、ステップS10で取得された今回の受信強度の値とを比較して、その低下分が第1閾値より大きいかどうかを判定する。そして、受信状態監視部121は、受信強度の低下分が第1閾値より大きい場合(S14:YES)には、ステップS15の処理に進み、受信強度の低下分が第1閾値以下の場合(S14:NO)には、ステップS16の処理に進む。
ステップS15では、受信状態監視部121は、現在の受信状態が受信不可状態であることを示すように、記憶部110に記憶されている受信状態情報113を更新する。
ステップS16では、受信状態監視部121は、ステップS10で取得した現在の受信強度が、第2閾値よりも低いかどうかを判定する。そして、受信状態監視部121は、現在の受信強度が第2閾値よりも低い場合(S16:YES)には、ステップS17の処理に進み、現在の受信強度が第2閾値以上である場合(S16:NO)には、ステップS18の処理に進む。
ステップS17では、受信状態監視部121は、現在の受信状態が受信監視不可状態であることを示すように、記憶部110に記憶されている受信状態情報113を更新する。
また、ステップS18では、受信状態監視部121は、記憶部110に記憶されている受信状態情報113を参照することで、現在の受信状態が受信不可状態であるかどうかを判定する。そして、受信状態監視部121は、現在の受信状態が受信不可状態である場合(S18:Yes)には、ステップS19の処理に進み、現在の受信状態が受信不可状態ではない場合(S18:No)には、ステップS22の処理に進む。
ステップS19では、受信状態監視部121は、受信不可状態の経過期間をカウントするためのカウント値をインクリメントする。なお、このカウント値の初期値は「0」であり、このカウント値は記憶部110に記憶されているものとする。
次に、受信状態監視部121は、経過時間のカウント値が第3閾値よりも大きいかどうかを判定する(S20)。そして、受信状態監視部121は、経過時間のカウント値が第3閾値よりも大きい場合(S20:Yes)には、ステップS21の処理に進み、経過時間のカウント値が第3閾値以下である場合(S20:No)には、ステップS23の処理に進む。
ステップS21では、受信状態監視部121は、現在の受信状態が受信監視不可状態であることを示すように、記憶部110に記憶されている受信状態情報113を更新する。
一方、ステップS18において、現在の受信状態が受信不可状態ではないと判断した場合(S18:No)には、受信状態監視部121は、ステップS22の処理に進む。ステップS22では、受信状態監視部121は、経過時間のカウント値をリセットする(S22)。リセットされたカウント値は、初期値「0」になる。
ステップS23では、受信状態監視部121は、予め定められた時間待機する。ここでの待機時間は、1つの物理チャンネルに対しての個別スキャン処理に要する最短時間に対して充分に短いことが望ましい。これは以降で述べるように、スキャン処理において、1つの物理チャンネルの個別スキャン処理毎に最新の受信状態を参照する必要があるためである。そして、受信状態監視部121は、ステップS10の処理に戻る。
図7は、受信状態監視処理によって受信状態がどのように遷移するかを示した状態遷移図である。
受信可能状態から受信強度が低下した場合、その低下の度合がある程度急激であれば(単位時間当たりの低下分が第1閾値よりも大きければ)、受信状態は受信不可状態に遷移する(TR1)。また、受信強度が受信可能な最低限のレベル(第2閾値)よりも低くなった場合には、受信状態は受信監視不可状態に遷移する(TR2)。受信不可状態もしくは受信監視不可状態の場合に受信強度が受信可能な最低限のレベル(第2閾値)以上になった場合には、受信状態は受信可能状態に遷移する(TR3、TR4)。受信不可状態で一定時間(第3閾値)が経過した場合には、受信状態は受信監視不可状態に遷移する(TR5)。
図8は、実際の受信強度の変化に対して受信状態がどう変化するかを示した概略図である。図8に示されているように、受信状態監視部121による受信強度の取得は一定時間毎の周期(T1〜T20)で行われるため、取得される受信強度は時間軸に対して離散的にプロットされた値となる。
図8に示されている時間軸の最初の時点では時刻T5まで受信強度が充分に高いために受信可能状態となっている。
時刻T5から時刻T6の期間において、受信強度が急激に低下したために、時刻T6以降、受信状態は受信不可状態へと遷移している。これは例えば、トンネル等の遮蔽物のある環境にデジタル放送受信装置100が移動した場合に相当する。時刻T6から時刻T8の期間では、受信強度が低い状態が続くため、言い換えると受信強度が第2閾値よりも低いため、受信不可状態が継続している。これはトンネル等の遮蔽物のある環境で移動中もしくは停止中である場合に相当する。
時刻T8から時刻T9の期間では受信強度が回復し、受信強度が第2閾値以上になるため、時刻T9以降、受信状態は受信可能状態へと遷移している。これはトンネル等の遮蔽物のある環境から、デジタル放送受信装置100が放送波を受信可能な場所に出た場合に相当する。
そして、時刻T9から時刻T15の期間で、受信可能状態が継続した後、時刻T15から時刻T16の期間で、受信強度が第2閾値よりも低くなったために、受信状態は受信監視不可状態に遷移している。これは例えば、放送エリアの端まで移動したために放送波が減衰して受信できなくなった場合に相当する。この場合、移動中に受信強度は低下するものの、その低下の度合いはトンネルなどの遮蔽物のある環境に入った場合と比較して緩やかであると予想される。従って、受信強度の低下が急激でない場合には、受信状態は、受信不可状態でなく受信監視不可状態に遷移している。時刻T16以降は、受信監視不可状態が継続しており、受信状態監視に用いている物理チャンネルの受信強度が低すぎるために、他の物理チャンネルの放送波が受信可能な環境にいるのかどうか推定ができないことを示している。
実施の形態1では、ユーザが番組視聴を行っている間に、ユーザに対する提示を伴わないバックグラウンドでのスキャン(以下、裏スキャン)を実行するケースを想定する。裏スキャンの目的は、デジタル放送受信装置が移動した場合に現在位置で受信可能な放送局を自動的にチャンネル情報112に反映することである。裏スキャンの実行はユーザからの指示とは無関係に制御部120によって自動的に決定される。裏スキャンの実行判断の基準としては、例えば、10分おきに繰り返し実行したり、全体的な処理負荷が軽くなった場合に実行したりすることが考えられる。
図9は、1つの物理チャンネルに対する個別スキャン処理を示すフローチャートである。スキャンは、1つの物理チャンネルに対する個別スキャン処理を物理チャンネル毎に繰り返し行うことで実行される。以下、図9に従って処理の流れを説明する。
特定の物理チャンネルに対して処理を行う場合には、まず、スキャン制御部122は、今回の処理の対象となる物理チャンネルを示す同調指示を第2チューナ部106に与える(S30)。第2チューナ部106は、与えられた同調指示で示される物理チャンネルの周波数範囲に対してチューニング処理を行う。そして、第2チューナ部106は、チューニング処理の結果として生成された、特定周波数帯域の受信信号を、第2復調部107に与える。第2復調部107は、与えられた受信信号に対して復調処理を行い、TSを正常に生成できる場合にはフレームロック検出信号を、TSを正常に生成することができない場合にはフレームアンロック検出信号をスキャン制御部122に与える。
次に、スキャン制御部122は、第2復調部107からフレームロック検出信号が得られたか否かを判断する(S31)。そして、スキャン制御部122は、フレームロック検出信号が得られた場合(S31:YES)には、ステップS32の処理に進み、フレームロック検出信号が得られなかった場合(S31:NO)には、今回の処理の対象となった物理チャンネルに放送波が存在しないと見なして個別スキャン処理を終了する。例えば、スキャン制御部122は、第2復調部107よりフレームアンロック信号を得た場合には、フレームロック検出信号が得られなかったと判断する。なお、第2復調部107からフレームロック検出信号が得られると、第2デマルチプレクス部108は、TSから番組情報を分離することができ、第2復調部107からフレームアンロック検出信号が得られると、第2デマルチプレクス部108は、TSから番組情報を分離することができない。
次に、スキャン制御部122は、第2デマルチプレクス部108に対してSI情報フィルタリングの指示を行う(S32)。例えば、スキャン制御部122は、ARIB規格で定義される情報テーブルのうち、NIT、SDT及びBITのPIDを指定して、第2デマルチプレクス部108にこれらのフィルタリング処理を開始させる。第2デマルチプレクス部108は、NIT、SDT及びBITの記述されたTSパケットを検出すると、これらのテーブル情報を制御部120に与える。スキャン制御部122は、これらのテーブル情報が与えられると、第2デマルチプレクス部108にフィルタリング処理の終了を指示する。また、スキャン情報更新部123は、スキャン情報112に、NIT、SDT及びBITから得られる、TSの情報(放送信号情報)を格納する(S33)。なお、長時間待ってもSI情報が受信できないケースに対応するため、フィルタリング処理を行う時間に予め制限をかけ、この制限時間経過時には、スキャン制御部122がフィルタリング処理を自動で終了するようにしてもよい。
図10及び図11は、実施の形態1におけるスキャン処理を示すフローチャートである。以下、図10及び図11に従ってスキャン処理の流れを説明する。
まず、スキャン情報更新部123は、放送波が放送される可能性のある全ての物理チャンネルをスキャン対象としてスキャンチャンネルリスト111Aに登録する(S40)。スキャンチャンネルリスト111Aは、現在のスキャン対象となる物理チャンネルを保持したリストである。スキャンを実施する物理チャンネルの順序は任意であるが、ここでは一例として、デジタル放送受信装置100は、日本国内で地上デジタル放送が行われている最小の物理チャンネル(13)から最大の物理チャンネル(62)へと1つずつ物理チャンネルの値をインクリメントしながらスキャンしていくものとする。
次に、スキャン制御部122は、受信状態監視部121が更新している受信状態情報113を参照して、現在の受信状態が受信監視不可状態かどうかを判定する(S41)。そして、スキャン制御部122は、現在の受信状態が受信監視不可状態であれば(S41:YES)、スキャン処理を終了(中止)する。一方、スキャン制御部122は、現在の受信状態が受信監視不可状態でなければ(S41:NO)、ステップS42の処理に進む。
ステップS42では、スキャン制御部122は、受信状態情報113を参照して、現在の受信状態が受信不可状態かどうかを判定する。そして、スキャン制御部122は、現在の受信状態が受信不可状態である場合(S42:YES)には、ステップS43の処理に進み、現在の受信状態が受信不可状態ではない場合(S42:No)には、ステップS44の処理に進む。
ステップS43では、スキャン制御部122は、スキャン処理を停止して、予め定められた期間待機する。そして、スキャン制御部122は、ステップS41の処理に戻る。
ステップS44では、スキャン制御部122は、スキャンチャンネルリスト111Aから最初にスキャン対象とする物理チャンネルを特定する。本実施の形態では、スキャンチャンネルリスト111A内での物理チャンネルのスキャン順序に関する制限は無いため、最初の物理チャンネルについても任意に決定してかまわない。
そして、スキャン制御部122は、スキャン対象として特定された物理チャンネルに対する個別スキャン処理を行う(S45)。ここでの処理内容は、図9で説明したものである。
1つの物理チャンネルに対する個別スキャン処理の後、スキャン制御部122は、受信状態情報113を参照することで、現在の受信状態が受信監視不可状態かどうかの判定を行う(S46)。そして、スキャン制御部122は、現在の受信状態が受信監視不可状態である場合(S46:YES)には、スキャン処理を終了(中止)し、現在の受信状態が受信監視不可状態でない場合(S46:NO)には、図11のステップS47の処理に進む。
図11のステップS47では、チャンネル情報更新部124は、現在の受信状態が受信不可状態であり、かつ、図10のステップS45における個別スキャン処理の結果が「放送波なし」であるか否かを判定する。そして、チャンネル情報更新部124は、現在の受信状態が受信不可状態であり、かつ、個別スキャン処理の結果が「放送波なし」である場合(S47:YES)には、ステップS48の処理に進む。一方、チャンネル情報更新部124は、現在の受信状態が受信不可状態ではない、又は、個別スキャン処理の結果が「放送波なし」ではない場合(S47:No)には、ステップS49の処理に進む。なお、チャンネル情報更新部124は、図10のステップS45における個別スキャン処理で、スキャン情報111のNTID欄111d〜サービス名欄111iに格納された情報が「−」である場合には、個別スキャン処理の結果が「放送波なし」であると判断する。
ステップS48では、チャンネル情報更新部124は、図10のステップS45における個別スキャン処理でスキャン情報111に格納された情報を、チャンネル情報112に反映しない。言い換えると、チャンネル情報更新部124は、チャンネル情報112において、図10のステップS45における個別スキャン処理の対象となった物理チャンネルが物理ch欄112aに格納されている行に格納されている情報を削除して、図10のステップS45における個別スキャン処理でスキャン情報111に格納された情報を格納する処理を行わない。
一方、ステップS49においては、チャンネル情報更新部124は、図10のステップS45における個別スキャン処理でスキャン情報111に格納された情報を、チャンネル情報112に反映する。言い換えると、チャンネル情報更新部124は、チャンネル情報112において、図10のステップS45における個別スキャン処理の対象となった物理チャンネルが物理ch欄112aに格納されている行に格納されている情報を削除して、図10のステップS45における個別スキャン処理でスキャン情報111に格納された情報を格納する。
次に、スキャン制御部122は、スキャンチャンネルリスト111Aに登録されている全ての物理チャンネルの個別スキャン処理が完了したかどうかの判定を行う(S50)。そして、スキャン制御部122は、全ての物理チャンネルについて個別スキャン処理が完了している場合(S50:YES)には、スキャン処理を終了する。一方、スキャン制御部122は、全ての物理チャンネルについて個別スキャン処理が完了していない場合(S50:NO)、言い換えると、個別スキャン処理が完了していない物理チャンネルが存在する場合には、ステップS51の処理に進む。
ステップS51では、スキャン制御部122は、スキャンチャンネルリスト111Aを参照して、次に個別スキャン処理の対象とする物理チャンネルを特定する。
そして、スキャン制御部122は、受信状態情報113を参照することで、現在の受信状態が受信不可状態かどうかの判定を行う(S52)。そして、スキャン制御部122は、現在の受信状態が受信不可状態である場合(S52:YES)には、ステップS53の処理に進み、現在の受信状態が受信不可状態でない場合(S52:NO)には、図10のステップS45の処理に戻り、ステップS51で特定された物理チャンネルに対して個別スキャン処理を行う。
ステップS53では、スキャン制御部122は、スキャン処理を停止して、予め定められた時間待機する。
次に、スキャン制御部122は、受信状態情報113を参照することで、現在の受信状態が受信監視不可状態かどうかの判定を行う(S54)。そして、スキャン制御部122は、現在の受信状態が受信監視不可状態である場合(S54:YES)には、スキャン処理を終了し、現在の受信状態が受信監視不可状態でない場合(S54:NO)には、ステップS55の処理に進む。
ステップS55では、スキャン制御部122は、受信状態情報113を参照することで、現在の受信状態が受信不可状態かどうかの判定を行う。そして、スキャン制御部122は、現在の受信状態が受信不可状態である場合(S55:YES)には、ステップS53の処理に戻り、現在の受信状態が受信不可状態でない場合(S55:NO)には、図10のステップS45の処理に戻り、ステップS51で特定された物理チャンネルに対して個別スキャン処理を行う。
図12は、実施の形態1におけるスキャン処理の実行例を示す概略図である。図12に示されているように、スキャン処理中は1つの物理チャンネルのスキャンを行う毎に受信状態を参照し、処理内容を決定している。
13チャンネル(スキャン結果は「放送波あり」)と14チャンネル(スキャン結果は「放送波なし」)については、いずれも受信可能状態の期間内でスキャンが行われているため、スキャン情報更新部123は、スキャン結果が正確であると見なして、スキャン結果をチャンネル情報112に登録している。
一方、次にスキャンされた15チャンネル(スキャン結果は「放送波なし」)では、スキャン前の受信状態は受信可能状態であるが、スキャン後の受信状態が受信不可状態になっている。この場合、スキャン中に放送波の受信が行えないような環境にデジタル放送受信装置100が移動した可能性を考慮して、スキャン情報更新部123は、スキャン結果を一旦破棄して、スキャン結果をチャンネル情報112に登録しない。その後、受信状態が受信不可状態である間は、スキャン制御部122は、スキャン処理を一定時間待って受信状態をチェックする処理を繰り返す。
受信状態が受信可能状態に復帰すると、先ほどと同じ15チャンネルに対する個別スキャン処理が再度実施され、スキャン情報更新部123は、スキャン後も受信状態が受信可能状態であることを確認した上で、スキャン結果(「放送波あり」)をチャンネル情報112に登録する。
その後スキャンされた物理チャンネルのうち、16チャンネル(スキャン結果は「放送波なし」)と18チャンネル(スキャン結果は「放送波あり」)については、受信状態が受信可能状態である期間内にスキャンが行われたため、スキャン情報更新部123は、スキャン結果をそのままチャンネル情報112に登録している。また、17チャンネルについてはスキャン中に受信不可状態へと遷移しているものの、スキャン結果が「放送波あり」であるので、スキャン情報更新部123は、スキャン前後の受信状態に拘わらず、スキャン結果をチャンネル情報112に登録する。
なお、例えば、トンネルに進入した場合に受信強度が低下し始めてから受信不可能なレベルに低下するまでの時間が1つの物理チャンネルのスキャン時間と比較して大きい場合には、受信状態監視部121において1つの物理チャンネルの個別スキャン処理の時間よりも長い間隔で受信強度の変化を監視することも考えられる。この場合には、例えば、5チャンネル分スキャンする間の受信状態の変化を取得し、途中で受信不可状態に遷移していればスキャンした5チャンネルの中で「放送波なし」と判定されたチャンネルのみをスキャン再開時にまとめて再度個別スキャンするようにしてもよい。
以上に述べたように、実施の形態1におけるスキャン処理では、裏スキャン中に受信状態が受信監視不可状態となった場合にはスキャン処理を停止している。これは番組視聴中の物理チャンネルの受信強度が低下した場合にはユーザが正常に番組視聴を行えなくなるため、視聴可能な他の物理チャンネルに対してチャンネル切換を行うハンドオーバと呼ばれる処理を裏スキャンに代わって実行するためである。
図13は、実施の形態1におけるハンドオーバ処理を示すフローチャートである。以下、図13に従って処理の流れを説明する。
ハンドオーバを実施する際は、まず、スキャン制御部122は、チャンネル情報112を参照することで、視聴中の放送局のMFN局又は系列局にあたる放送局の物理チャンネルを全てスキャンチャンネルリスト111Aに登録する(S60)。MFN局とは、視聴中の放送局が利用している物理チャンネルと異なる物理チャンネルで、視聴中の放送局と同じ放送波を流している放送局である。系列局は、地域ごとに存在する、視聴中の放送局と同じ放送会社の系列に属する放送局である。系列局をチャンネル切換先の候補として選択するのは、視聴中の番組と同じ番組を放送している可能性が高いためである。
次に、スキャン制御部122は、スキャンチャンネルリスト111Aに登録された物理チャンネルの中から1つの物理チャンネルを個別スキャン処理の対象チャンネルとして特定する(S61)。ハンドオーバ処理は切換先の放送局が見つかるまで継続して実施されるため、スキャン制御部122は、全ての物理チャンネルの個別スキャン処理が終了した場合は、再度全ての物理チャンネルについて個別スキャン処理を繰り返す。
スキャン対象の物理チャンネルを特定した後、特定された1つの物理チャンネルに対する個別スキャン処理を実行する(S62)。ここでの処理は、図9に示されている処理と同じ処理である。
次に、スキャン制御部122は、ステップS62における個別スキャン処理の結果を判定し、放送波が存在するか否かを判断する(S63)。そして、スキャン制御部122は、放送波が存在すると判断した場合(S63:YES)には、ステップS64の処理に進み、放送波が存在しないと判断した場合(S63:No)には、ステップS65の処理に進む。ここで、チャンネル情報更新部124は、ステップS62における個別スキャン処理で、スキャン情報111のNTID欄111d〜サービス名欄111iに格納された情報が「−」である場合には、個別スキャン処理の結果が「放送波なし」であると判断する。
ステップS64では、スキャン制御部122は、第1チューナ部101に、視聴中の物理チャンネルをスキャンで検出した物理チャンネルに切り換えるよう指示を出す。そして、スキャン制御部122は、ハンドオーバ処理を終了する。
一方、ステップS65では、スキャン制御部122は、現在の受信状態が受信監視不可状態かどうかの判定を行う。そして、スキャン制御部122は、現在の受信状態が受信監視不可状態である場合(S65:YES)には、ステップS61の処理に戻る。また、スキャン制御部122は、受信監視不可状態でない場合は(S65:NO)、既に受信強度が回復していると見なしてハンドオーバ処理を終了する。
以上に述べたハンドオーバ処理は一例であるため、他の実装方法としてもよい。例えば、放送波から現在地域が推定できる場合には、現在地域で受信可能なMFN局又は系列局のみをスキャン対象とするようにしてもよい。なお、ハンドオーバ処理によって視聴中の物理チャンネルが切り換わり、受信強度が充分に高くなった後は、また適当なタイミングで裏スキャンを実施することができる。
以上に述べたように、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、スキャンに使用する放送受信系統と異なる放送受信系統(以下、受信監視系統)の受信強度を監視して受信状態を判定し、放送波の受信が正常に可能であると考えられる状態で行ったスキャン結果のみをチャンネル情報112に登録している。このため、放送波の受信状態を考慮するだけで、現在地域で本来受信可能な放送局を正しくチャンネル情報112に登録するようにスキャンを実行することができる。
また、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、受信監視系統の受信強度が受信状態の判定を正確に行うために充分でない場合に、受信監視が不可能な状態であると判定することで、信頼性の低い受信状態の判定によって不適切なスキャン制御が行われる可能性を減らすことができる。
また、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、受信状態の判定によって放送波の受信を正常に行うことができないと判定された期間内であっても、スキャンを実施した結果として放送波が検出された場合には、そのスキャン結果をチャンネル情報112に登録することで、受信状態の判定を誤った場合に同じ物理チャンネルに対する再スキャンが発生してスキャンが無駄に遅延する可能性を減らすことができる。
また、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、受信監視系統の受信強度が急激に低下した場合に、スキャン処理を停止することで、例えばトンネル内部のような放送波の届かない場所で不要なスキャン処理を実行することによる消費電力の増加を抑えることができる。
また、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、スキャン処理を停止した後、受信監視系統の受信強度が閾値以上高くなった場合に、停止した際の物理チャンネルからスキャンを再開することで、全ての物理チャンネルについて本来受信可能な放送波を取得するまでスキャンを行うことができる。
また、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、受信監視系統を番組視聴に使用している放送受信系統に割り当てることで、番組視聴中にバックグラウンドでスキャン処理を行うような場合においても、2つの放送受信系統のみを使用して各処理を並行して実施することができる。
また、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、受信監視系統の受信強度が緩やかに低下した場合、または急激に低下した後で一定時間が経過した場合に、スキャンを中止してハンドオーバ処理を行うことで、例えばトンネルを抜けた後で受信監視系統の物理チャンネルの放送波が受信できなくなっていた場合等に、番組を視聴不可能な状態から自動的に復帰することができる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2について説明する。なお、実施の形態2は、実施の形態1と同じく、日本において使用されているARIB規格に対応していることを前提とする。
図1に示されているように、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200は、第1チューナ部101と、第1復調部102と、第1デマルチプレクス部103と、デコード部104と、出力部105と、第2チューナ部106と、第2復調部107と、第2デマルチプレクス部108と、入力部109と、記憶部210と、制御部220とを備える。実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200は、記憶部210に記憶されている情報及び制御部220での処理において、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100と異なっている。
ここで、実施の形態2では、実施の形態1と異なり、ユーザが番組を視聴中でない場合に、ユーザ指示等によってスキャン処理を実行する場合を考える。言い換えると、実施の形態2で実行されるスキャン処理は、バックグラウンドで行う裏スキャンではない。また、第1チューナ部101、第1復調部102及び第1デマルチプレクス部103からなる放送受信系統は番組視聴に使用されていないため、実施の形態2においては、この放送受信系統を受信状態監視処理のみに使用することができる。
記憶部210は、スキャン情報211と、チャンネル情報112と、受信状態情報113とを記憶する。実施の形態2における記憶部210は、スキャン情報211において、実施の形態1における記憶部110と異なっている。
実施の形態2におけるスキャン情報211は、スキャンチャンネルリスト111Aと、スキャン結果リスト211Bとを有する。スキャンチャンネルリスト111Aは、実施の形態1と同様であり、例えば、図2に示されているように構成されている。
実施の形態2におけるスキャン結果リスト211Bは、スキャン対象となる物理チャンネル毎に、制御部220でスキャンを行う際の状況を示す状況情報と、制御部220で行われたスキャンの結果、取得された放送信号情報とを格納する情報である。
図14は、スキャン結果リスト211Bの一例を示す概略図である。スキャン結果リスト211Bは、物理ch欄211cと、前回スキャン時のスキャン結果欄211dと、前回スキャン時の受信強度欄211eと、前回スキャン前の受信状態欄211fと、前回スキャン後の受信状態欄211gと、NTID欄211hと、MFN局の物理ch欄211iと、系列局ID欄211jと、TSID欄211kと、サービスID欄211lと、サービス名欄211mとを有する。ここで、物理ch欄211c、NTID欄211h、MFN局の物理ch欄211i、系列局ID欄211j、TSID欄211k、サービスID欄211l、及び、サービス名欄211mについては、実施の形態1におけるスキャン結果リスト111B(図3参照)における、物理ch欄111c、NTID欄111d、MFN局の物理ch欄111e、系列局ID欄111f、TSID欄111g、サービスID欄111h、及び、サービス名欄111iと同様である。
前回スキャン時のスキャン結果欄211dは、物理ch欄211cに格納されている物理チャンネルについて、個別スキャン処理を前回実行した際に、放送波が存在すると判断されたか、放送波が存在しないと判断されたかを示す前回スキャン時のスキャン結果を格納する。
前回スキャン時の受信強度欄211eは、物理ch欄211cに格納されている物理チャンネルについて、個別スキャン処理を前回実行した際の、スキャン処理系統のチューナ部(ここでは、第2チューナ部106)の受信強度を示す前回スキャン時の受信強度を格納する。
前回スキャン前の受信状態欄211fは、物理ch欄211cに格納されている物理チャンネルについて、個別スキャン処理を前回実行する前の受信監視系統のチューナ部(ここでは、第1チューナ部101)の受信状態を示す前回スキャン前の受信状態を格納する。
前回スキャン後の受信状態欄211gは、物理ch欄211cに格納されている物理チャンネルについて、個別スキャン処理を前回実行した後の受信監視系統のチューナ部の受信状態を示す前回スキャン後の受信状態を格納する。
制御部220は、デジタル放送受信装置200で行われる処理を統括的に制御する。また、制御部220は、受信状態監視部221と、スキャン制御部222と、スキャン情報更新部223と、チャンネル情報更新部124とを備える。実施の形態2における制御部220は、受信状態監視部221、スキャン制御部222及びスキャン情報更新部223での処理において、実施の形態1における制御部120と異なっている。
受信状態監視部221は、実施の形態1における受信状態監視部121と同様の処理を行う他、スキャン制御部222からの指示に応じて、スキャン制御部222により指示された物理チャンネルを第1チューナ部101に設定して、電波の受信強度を取得する。
また、受信状態監視部221は、スキャン制御部222がスキャン処理を開始する際には、受信強度が最も高い物理チャンネルを第1チューナ部101に設定する。例えば、受信状態監視部221は、日本国内で地上デジタル放送が行われている最小の物理チャンネル(13)から最大の物理チャンネル(62)へと1ずつ物理チャンネルの値をインクリメントしながら受信強度を測定することにより、最も電波の受信強度が高い物理チャンネルを特定し、特定した物理チャンネルを第1チューナ部101に設定する。なお、受信状態監視部221は、前回実施したスキャンの結果得られた受信強度を利用することにより、最も電波の受信強度が高い物理チャンネルを特定して、特定した物理チャンネルを第1チューナ部101に設定してもよい。
スキャン制御部222は、実施の形態1におけるスキャン制御部122と同様に、第2チューナ部106、第2復調部107及び第2デマルチプレクス部108を制御して、スキャンを実行する。ここで、実施の形態1におけるスキャン制御部122は、受信監視系統がユーザにより選択された番組の放送波を受信している際に、スキャン処理を行っているが、実施の形態2におけるスキャン制御部222は、受信監視系統がユーザにより選択された番組の放送波を受信していない際にスキャン処理を行っている。そこで、スキャン制御部222は、スキャン処理を行う際に、受信状態監視部221に、受信強度を監視する物理チャンネルを指示する。なお、スキャン制御部222は、スキャン処理の開始時には、最も受信強度の高い物理チャンネルを特定することができないため、最も受信強度の高い物理チャンネルを検索するように、受信状態監視部221に指示する。
スキャン情報更新部223は、スキャン制御部222で実行されたスキャンの結果、及び、受信状態監視部221が検出した受信状態に従って、スキャン情報211を更新する。
図15及び図16は、実施の形態2におけるスキャン処理を示すフローチャートである。以下、図15に従って処理の流れを説明する。
まず、スキャン制御部222は、最も受信強度の高い物理チャンネルを検索するように、受信状態監視部221に指示する。受信状態監視部221は、第1チューナ部101を制御して、例えば、最小の物理チャンネル(13)から最大の物理チャンネル(62)へと1ずつ物理チャンネル値をインクリメントしながら受信強度を取得し、最も受信強度の高い物理チャンネルを第1チューナ部101に設定する(S70)。
次に、スキャン情報更新部223は、放送波が放送される可能性のある全物理チャンネルをスキャン対象としてスキャンチャンネルリスト111Aに登録する(S71)。実施の形態1の場合と同じく、ここでは一例として日本国内で地上デジタル放送が行われている最小の物理チャンネル(13)から最大の物理チャンネル(62)へと1ずつ物理チャンネル値をインクリメントしながらスキャンしていくことを仮定する。
スキャン制御部222は、スキャンチャンネルリスト111Aより、次のスキャン対象チャンネルを特定する(S72)。
そして、スキャン情報更新部223は、受信状態情報113を参照することにより、現在の受信状態を取得して、スキャン情報211中のスキャン結果リスト211Bにおいて、ステップS72で特定された物理チャンネルに対応する前回スキャン前の受信状態欄211fに、取得された受信状態を格納する(S73)。
そして、スキャン制御部222は、ステップS72で特定された物理チャンネルに対して、個別スキャン処理を実行する(S74)。ここで実行される1つの物理チャンネルに対する個別スキャン処理は、実施の形態1における処理(図9参照)と同様である。但し、スキャン情報更新部223は、図9のステップS33において、スキャン結果リスト211Bの前回スキャン時の受信強度欄211eに、第2チューナ部106から得られた受信強度を格納するとともに、前回スキャン時のスキャン結果に「放送波有り」及び「放送波無し」の何れか一方を格納する。ここで、スキャン結果リスト211Bにおいて、NTID欄211h、MFN局の物理ch欄211i、系列局ID欄211j、TSID欄211k、サービスID欄211l及びサービス名欄211mに「−」が格納されている場合には、その物理チャンネルは「放送波なし」と判定され、これらの欄に「−」以外の値が含まれている場合には、その物理チャンネルは「放送波あり」と判定される。
個別スキャン処理の終了後、スキャン情報更新部223は、受信状態情報113を参照することにより、現在の受信状態を取得して、スキャン情報211中のスキャン結果リスト211Bにおいて、ステップS72で特定された物理チャンネルに対応する前回スキャン後の受信状態欄211gに、取得された受信状態を格納する(S75)。
スキャン制御部222は、スキャンチャンネルリスト111Aに登録されている全ての物理チャンネルに対して個別スキャン処理が完了したかどうかの判定する(S76)。そして、スキャン制御部222は、全ての物理チャンネルについて個別スキャン処理が完了していれば(S76:YES)、図16のステップS77の処理に進む。一方、スキャン制御部222は、全ての物理チャンネルについては個別スキャン処理が完了していなければ(S76:NO)、言い換えると、個別スキャン処理が完了していない物理チャンネルが存在する場合には、ステップS72の処理に戻る。
次に、図16に進み、スキャン制御部222は、スキャン処理中に取得された受信状態が全て受信監視不可状態であったかどうかの判定を行う(S77)。例えば、スキャン制御部222は、スキャン情報211に含まれているスキャン結果リスト211Bの前回スキャン前の受信状態欄211f及び前回スキャン後の受信状態欄211に格納されている受信状態が、全て受信監視不可状態であるか否かにより、ステップS77の判定を行うことができる。そして、スキャン制御部222は、スキャン処理中に取得された受信状態が全て受信監視不可状態ではない場合(S77:NO)、言い換えると、スキャン処理中に取得された受信状態の中に、受信監視不可状態以外のものが含まれる場合には、ステップS78の処理に進む。一方、スキャン制御部222は、スキャン処理中に取得された受信状態が全て受信監視不可状態である場合(S77:YES)には、ステップS81の処理に進む。
ステップS78では、スキャン情報更新部223は、受信可能状態以外の受信状態で個別スキャン処理が行われ、かつ、スキャン結果が「放送波なし」であった物理チャンネルが存在するかの判定を行う。なお、この場合、スキャン中の受信状態が受信可能状態と見なされるのは、個別スキャン処理の前と後に取得された受信状態、即ち、スキャン結果リスト211Bの前回スキャン前の受信状態欄211f及び前回スキャン後の受信状態欄211gに格納されている受信状態が両方とも受信可能状態であった場合だけである。そして、スキャン情報更新部223は、このような条件を満たす物理チャンネルが存在する場合(S78:YES)には、ステップS79の処理に進み、このような条件を満たす物理チャンネルが存在しない場合(S78:NO)には、ステップS80の処理に進む。
ステップS79では、スキャン情報更新部223は、ステップS78における条件を満たす物理チャンネルだけをスキャンチャンネルリスト111Aに登録する。
また、ステップS80では、チャンネル情報更新部124は、スキャン情報211に格納されている全ての物理チャンネルの放送信号情報を示すように、チャンネル情報112を更新する。
一方、ステップS77において、スキャン制御部222が、スキャン処理中に取得された受信状態が全て受信監視不可状態であると判定した場合(S77:YES)には、ステップS81の処理に進む。ステップS81では、スキャン制御部222は、スキャン情報211のうちのスキャン結果リスト211Bを参照することにより、現在第1チューナ部101に設定されている物理チャンネル以外に、放送波を受信可能な物理チャンネルが存在するか否かを判定する。例えば、スキャン制御部222は、スキャン結果リスト211Bの前回スキャン後の受信状態欄211gに格納されている受信状態が、受信可能状態である物理チャンネルがあるか否かにより、ステップS81の判定を行うことができる。そして、スキャン制御部222は、放送波を受信可能な物理チャンネルが存在しない場合(S81:NO)には、ステップS80の処理に進み、放送波を受信可能な物理チャンネルが存在する場合(S81:YES)には、ステップS82の処理に進む。
ステップS82では、スキャン制御部222は、ステップS81において、放送波を受信可能と判定された物理チャンネルのうち最も受信強度の強いものを設定するように、受信状態監視部221に指示を出す。このような指示を受けた受信状態監視部221は、指示された物理チャンネルを第1チューナ部101に設定する。ここで、受信強度の最も強い物理チャンネルについては、スキャン結果リスト211Bの前回スキャン時の受信強度欄211eの値に基づいて判断される。
次に、スキャン制御部222は、直前の個別スキャン処理で「放送波なし」と判定された物理チャンネルのみをスキャンチャンネルリスト111Aに登録する(S83)。これは、「放送波あり」と判定されたチャンネルを再度個別スキャン処理の対象から除外するための処置である。
次に、スキャン制御部222は、ステップS79又はS83で登録された再個別スキャン処理用のスキャンチャンネルリスト111Aから、次のスキャン対象チャンネルを特定する(S84)。
そして、スキャン情報更新部223は、受信状態情報113を参照することにより、現在の受信状態を取得して、スキャン情報211中のスキャン結果リスト211Bにおいて、ステップS84で特定された物理チャンネルに対応する前回スキャン前の受信状態欄211fに、取得された受信状態を格納する(S85)。
そして、スキャン制御部222は、ステップS84で特定された物理チャンネルに対して、個別スキャン処理を実行する(S86)。ここで実行される1つの物理チャンネルに対する個別スキャン処理は、実施の形態1における処理(図9参照)と同様である。但し、スキャン情報更新部223は、図9のステップS33において、スキャン結果リスト211Bの前回スキャン時の受信強度欄211eに、第2チューナ部106から得られた受信強度を格納するとともに、前回スキャン時のスキャン結果に「放送波あり」及び「放送波なし」の何れか一方を格納する。
個別スキャン処理の終了後、スキャン情報更新部223は、受信状態情報113を参照することにより、現在の受信状態を取得して、スキャン情報211中のスキャン結果リスト211Bにおいて、ステップS84で特定された物理チャンネルに対応する前回スキャン後の受信状態欄211gに、取得された受信状態を格納する(S87)。
スキャン制御部222は、スキャンチャンネルリスト111Aに登録されている全ての物理チャンネルに対して個別スキャン処理が完了したかどうかを判定する(S88)。そして、スキャン制御部222は、全ての物理チャンネルについて個別スキャン処理が完了している場合(S88:YES)には、ステップS77の処理に戻る。一方、スキャン制御部222は、全ての物理チャンネルについては個別スキャン処理が完了していない場合(S88:NO)には、言い換えると、個別スキャン処理が完了していない物理チャンネルが存在する場合には、ステップS84の処理に戻る。
なお、図15のステップS70においては、受信状態監視部221は、第1チューナ部101に最も受信強度が高い物理チャンネルを検索させているが、このような例に限定されるものではない。例えば、受信状態監視部221は、第1チューナ部101に予め定められた閾値、例えば、第2閾値以上の受信強度である物理チャンネルを検索させ、このような物理チャンネルが見つかった時点で、このような物理チャンネルを第1チューナ部101に設定して、ステップS71の処理に進んでもよい。
図17は、実施の形態2におけるスキャン処理の実行例を示す概略図である。
実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100と同様に、スキャン処理中は1つの物理チャンネルの個別スキャン処理を行う毎に受信状態を参照しているが、それによって直ちに個別スキャン処理の実行状態を変更してはおらず、受信状態の記録を行っている。この受信状態の記録情報は、全チャンネルについて一通り個別スキャン処理が終わった後で物理チャンネル毎に再個別スキャン処理を実施するかどうかの判定に用いられる。
個別スキャン処理の結果を登録するか破棄するかの判定基準は、個別スキャン処理前後の受信状態が両方とも受信可能状態であるか、又は、個別スキャン処理の結果が「放送波あり」かどうかである。例えば、図17では、15チャンネル、16チャンネル及び18チャンネルについては、スキャン結果が「放送波なし」であり、スキャン前後の受信状態に受信可能状態以外の受信状態が含まれるため、スキャン結果は破棄され、スキャン情報211からチャンネル情報112への反映は行われない。一方、17チャンネルについては、スキャン結果が「放送波あり」であることから、スキャン前後の受信状態が受信不可状態であったとしてもスキャン結果をチャンネル情報112に登録している。
なお、実施の形態2において、受信監視不可状態が長時間続いた場合には、図16のステップS77及びステップS81の判定によって、スキャン処理を中止する処理を行っているが、この場合には、例えば、出力部105を介して、ユーザに対して受信状態不良によるスキャン中止を行うことを提示することが望ましい。
以上に述べたように、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200では、実施の形態1の場合と同様に、放送波を受信する構成を有するだけで、現在地域で本来受信可能な放送局を正しく登録するようにスキャン処理を実行することができる。
また、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200では、実施の形態1の場合と同様に、信頼性の低い受信状態の判定によって不適切なスキャン処理が行われる可能性を減らすことができる。
また、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200では、実施の形態1の場合と同様に、受信状態の判定を誤った場合に同じ物理チャンネルに対する再個別スキャン処理が行われ、スキャン処理が無駄に遅延する可能性を減らすことができる。
また、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200では、一旦、全物理チャンネルについて個別スキャン処理を行った後、そのスキャン結果が「放送波なし」、かつ、受信状態の判定によって受信可能な状態でスキャンしたと見なされない物理チャンネルについては、再個別スキャン処理が行われることで、物理チャンネル単位で中止と再開を行う実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100と比較して、受信状態の判定誤りによってスキャン処理の完了までの時間が遅延する可能性を抑えることができる。
また、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200では、スキャン開始時に受信監視系統に、物理チャンネル中で最も受信強度の高い物理チャンネルを設定することで、信頼性の高い受信状態の判定を行うことができる。
また、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200では、受信監視系統の受信強度が低いレベルで推移し続けた場合に、受信監視系統に、現在の物理チャンネル中で最も受信強度の高い物理チャンネルを設定し直すことで、受信状況が刻々と変化する中でも信頼性の高い受信状態の判定を行うことができる。
以上に記載した実施の形態1及び実施の形態2では、いずれも2つの放送受信系統を持つ構成を仮定したが、本発明を実施する上では、放送受信系統が3つ以上存在してもよい。例えば、3つの放送受信系統が存在する場合には、1つを番組視聴用、1つを受信監視用、1つをスキャン用に使用するように構成してもよい。
また、以上に記載した実施の形態1及び実施の形態2では、放送信号情報を取得するためにスキャン処理を実行することを仮定したが、本発明は、物理チャンネル毎に個別スキャン処理を行うものであれば、スキャン処理の目的によらず適用可能である。例えば、本発明は、番組表作成のために、スキャン処理を行う場合にも適用できる。
また、以上に記載した実施の形態1及び実施の形態2では、個別スキャン処理の対象範囲は13チャンネルから62チャンネルであり、個別スキャン処理の順序は13チャンネルから1チャンネルずつ昇順に行うことを仮定したが、このような対象範囲及び順序に限定されるものではない。例えば、受信強度が閾値以上の物理チャンネルのみを、受信強度が高い順に個別スキャン処理を行うようにしてもよい。
また、以上に記載した実施の形態1及び実施の形態2では、日本国内の地上デジタル放送で使用されるARIB規格による放送を仮定したが、このような放送規格に限定されるものではない。例えば、欧州で主に使用されるDVB−T規格による地上デジタル放送に適用してもよい。
以上に記載した実施の形態1及び実施の形態2においては、受信状態監視部121、221は、前回取得された受信強度から今回取得された受信強度の低下分が、第1閾値よりも大きい場合に、受信状態が受信不可状態であると判断しているが、例えば、受信状態監視部121、221は、前回取得された受信強度から今回取得された受信強度の低下分が、第1閾値よりも大きく、かつ、今回取得された受信強度が第2閾値よりも低い場合に、受信状態が受信不可状態であると判断してもよい。また、受信される受信強度から第1閾値で示される値低下した場合には、第2閾値よりも低くなるように、第1閾値の値が定められていてもよい。
100,200:デジタル放送受信装置、 101:第1チューナ部、 102:第1復調部、 103:第1デマルチプレクス部、 104:デコード部、 105:出力部、 106:第2チューナ部、 107:第2復調部、 108:第2デマルチプレクス部、 109:入力部、 110,210:記憶部、 111,211:スキャン情報、 112:チャンネル情報、 113:受信状態情報、 120,220:制御部、 121,221:受信状態監視部、 122,222:スキャン制御部、 123,223:スキャン情報更新部、 124:チャンネル情報更新部。

Claims (20)

  1. アンテナを介して受信された電波の受信強度を順次計測する第1放送受信部と、
    アンテナを介して受信された電波からデジタル信号を生成し、当該デジタル信号から、番組を選択するために必要な情報を含む番組情報を分離する第2放送受信部と、
    物理チャンネル毎に、前記第2放送受信部で分離された番組情報から抽出された放送信号情報又は放送波が含まれていないことを示す情報を含むスキャン情報、及び、物理チャンネル毎に、前記スキャン情報から取得された、前記放送信号情報又は前記放送波が含まれていないことを示す情報を含むチャンネル情報、を記憶する記憶部と、
    視聴する番組が選択された際に、前記第1放送受信部に、前記チャンネル情報に基づいて当該選択された番組に対応する物理チャンネルの電波を受信させ、当該電波からデジタル信号を生成させ、当該デジタル信号から映像デジタル信号及び音声デジタル信号の少なくとも何れか一方を分離させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1放送受信部により計測された受信強度を取得して、受信状態が受信可能状態である場合において、前回取得された受信強度から今回取得された受信強度の低下分が、予め定められた第1閾値よりも大きいときには、受信状態が受信不可状態に遷移したと判断し、受信状態が受信不可状態である場合において、今回取得された受信強度が予め定められた第2閾値以上であるときには、受信状態が受信可能状態に遷移したと判断する受信状態監視部と、
    予め定められた順番に従って物理チャンネルを特定し、前記第2放送受信部に、当該特定された物理チャンネルの電波を受信させて、番組情報を分離できるときには、番組情報を分離させる個別スキャン処理を順次実行させるスキャン処理を制御するスキャン制御部と、
    前記個別スキャン処理が実行された際に、前記第2放送受信部で番組情報を分離することができた場合には、前記特定された物理チャンネルに対応付けられている情報が、前記第2放送受信部で分離された番組情報から抽出された放送信号情報を示すように、また、前記第2放送受信部で番組情報を分離することができない場合には、前記特定された物理チャンネルに対応付けられている情報が、前記特定された物理チャンネルに放送波が含まれていないことを示す情報を示すように、前記スキャン情報を更新するスキャン情報更新部と、
    前記受信状態監視部で判断された最新の受信状態が受信可能状態である場合には、前記スキャン情報において更新された内容が前記チャンネル情報に反映されるように、前記チャンネル情報を更新し、
    前記受信状態監視部で判断された最新の受信状態が受信不可状態であり、かつ、前記スキャン情報更新部が、前記放送信号情報を示すように前記スキャン情報を更新した場合には、前記スキャン情報において更新された内容が前記チャンネル情報に反映されるように、前記チャンネル情報を更新し、
    前記受信状態監視部で判断された最新の受信状態が受信不可状態であり、かつ、前記スキャン情報更新部が、前記特定された物理チャンネルに放送波が含まれていないことを示す情報を示すように前記スキャン情報を更新した場合には、前記スキャン情報において更新された内容が前記チャンネル情報に反映されないように、前記チャンネル情報を更新しないチャンネル情報更新部と、を備えること
    を特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 前記スキャン制御部は、受信状態が受信不可状態であると前記受信状態監視部が判断した場合には、前記スキャン処理を停止すること
    を特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
  3. 前記スキャン制御部は、受信不可状態から受信可能状態に前記受信状態監視部の判断が変わった場合に、前記スキャン処理を停止した時に特定されていた物理チャンネルから、前記スキャン処理を再開すること
    を特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信装置。
  4. 前記受信状態監視部は、
    受信状態が受信不可状態に遷移してから、前記第1放送受信部から取得される受信強度が継続して前記第2閾値よりも低くなっている場合には、受信状態が受信不可状態であると判断するとともに、受信状態が受信不可状態になってからの期間が、予め定められた第3閾値で示される期間よりも長くなった場合、又は、受信状態が受信可能状態である場合において、前記第1放送受信部から取得される受信強度が前記第2閾値よりも低いときには、受信状態が受信監視不可状態に遷移したと判断し、
    受信状態が受信監視不可状態である場合において、今回取得された受信強度が予め定められた第2閾値以上であるときには、受信状態が受信可能状態に遷移したと判断すること
    を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  5. 前記スキャン制御部は、前記スキャン処理中に、受信状態が受信監視不可状態であると前記受信状態監視部が判断した場合には、前記スキャン処理を中止して、前記選択された番組を放送している中継局又は系列局の物理チャンネルだけを、予め定められた順番に従って順次特定し、前記第2放送受信部に、当該特定された物理チャンネルの電波を受信させて、前記番組情報を分離できるときには、前記番組情報を分離させる個別スキャン処理を順次実行させるハンドオーバ処理を制御すること
    を特徴とする請求項に記載のデジタル放送受信装置。
  6. 前記受信状態監視部は、視聴する番組が選択された後に、前記第1放送受信部から受信強度を取得すること
    を特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  7. 前記スキャン制御部は、受信状態が受信監視不可状態であると前記受信状態監視部が判断した場合には、前記スキャン処理を中止すること
    を特徴とする請求項4に記載のデジタル放送受信装置。
  8. 前記スキャン制御部は、全ての物理チャンネルについて個別スキャン処理を行った後に、個別スキャン処理の前後の少なくとも何れか一方の受信状態が受信可能状態ではなく、かつ、前記第2放送受信部で番組情報を分離することができなかった物理チャンネルについて、再度個別スキャン処理を行うこと
    を特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  9. 前記スキャン制御部は、物理チャンネルの内最も受信強度の高い物理チャンネルの電波を前記第1放送受信部に受信させること
    を特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  10. 前記第2放送受信部は、前記電波の受信強度を順次計測し、
    前記スキャン情報は、受信強度をさらに含み
    前記スキャン情報更新部は、前記個別スキャン処理が実行された際に、前記特定された物理チャンネルに対応付けられている受信強度が前記第2放送受信部で計測された最新の受信強度を示すように、前記スキャン情報を更新し、
    前記スキャン制御部は、前記スキャン処理中に、受信状態が受信監視不可状態であると前記受信状態監視部が判断した場合には、前記スキャン情報に含まれている受信強度が最も高い物理チャンネルの電波を、前記第1放送受信部に受信させること
    を特徴とする請求項に記載のデジタル放送受信装置。
  11. アンテナを介して受信された電波の受信強度を順次計測する第1放送受信過程と、
    アンテナを介して受信された電波からデジタル信号を生成し、当該デジタル信号から、番組を選択するために必要な情報を含む番組情報を分離する第2放送受信過程と、
    視聴する番組が選択された際に、前記第1放送受信過程に、物理チャンネル毎に、前記第2放送受信過程で分離された番組情報から抽出された放送信号情報又は放送波が含まれていないことを示す情報を含むチャンネル情報に基づいて、当該選択された番組に対応する物理チャンネルの電波を受信させ、当該電波からデジタル信号を生成させ、当該デジタル信号から映像デジタル信号及び音声デジタル信号の少なくとも何れか一方を分離させる制御過程と、
    前記第1放送受信過程により計測された受信強度を取得して、受信状態が受信可能状態である場合において、前回取得された受信強度から今回取得された受信強度の低下分が、予め定められた第1閾値よりも大きいときには、受信状態が受信不可状態に遷移した判断し、受信状態が受信不可状態である場合において、今回取得された受信強度が予め定められた第2閾値以上であるときには、受信状態が受信可能状態に遷移したと判断する受信状態監視過程と、
    予め定められた順番に従って物理チャンネルを特定し、前記第2放送受信過程に、当該特定された物理チャンネルの電波を受信させて、番組情報を分離できるときには、番組情報を分離させる個別スキャン処理を順次実行させるスキャン処理を制御するスキャン制御過程と、
    前記個別スキャン処理が実行された際に、前記第2放送受信過程で番組情報を分離することができた場合には、前記特定された物理チャンネルに対応付けられている情報が、前記第2放送受信過程で分離された番組情報から抽出された放送信号情報を示すように、また、前記第2放送受信過程で番組情報を分離することができない場合には、前記特定された物理チャンネルに対応付けられている情報が、前記特定された物理チャンネルに放送波が含まれていないことを示す情報を示すように、物理チャンネル毎に、前記第2放送受信過程で分離された番組情報から抽出された放送信号情報又は放送波が含まれていないことを示す情報を含むスキャン情報を更新するスキャン情報更新過程と、
    前記受信状態監視過程で判断された最新の受信状態が受信可能状態である場合には、前記スキャン情報において更新された内容が前記チャンネル情報に反映されるように、前記チャンネル情報を更新し、
    前記受信状態監視過程で判断された最新の受信状態が受信不可状態であり、かつ、前記スキャン情報更新過程が、前記放送信号情報を示すように前記スキャン情報を更新した場合には、前記スキャン情報において更新された内容が前記チャンネル情報に反映されるように、前記チャンネル情報を更新し、
    前記受信状態監視過程で判断された最新の受信状態が受信不可状態であり、かつ、前記スキャン情報更新過程が、前記特定された物理チャンネルに放送波が含まれていないことを示す情報を示すように前記スキャン情報を更新した場合には、前記スキャン情報において更新された内容が前記チャンネル情報に反映されないように、前記チャンネル情報を更新しないチャンネル情報更新過程と、を備えること
    を特徴とするデジタル放送受信方法。
  12. 前記スキャン制御過程は、受信状態が受信不可状態であると前記受信状態監視過程が判断した場合には、前記スキャン処理を停止すること
    を特徴とする請求項11に記載のデジタル放送受信方法。
  13. 前記スキャン制御過程は、受信不可状態から受信可能状態に前記受信状態監視過程の判断が変わった場合に、前記スキャン処理を停止した時に特定されていた物理チャンネルから、前記スキャン処理を再開すること
    を特徴とする請求項12に記載のデジタル放送受信方法。
  14. 前記受信状態監視過程は、
    受信状態が受信不可状態に遷移してから、前記第1放送受信過程から取得される受信強度が継続して前記第2閾値よりも低くなっている場合には、受信状態が受信不可状態であると判断するとともに、受信状態が受信不可状態になってからの期間が、予め定められた第3閾値で示される期間よりも長くなった場合、又は、受信状態が受信可能状態である場合において、前記第1放送受信過程から取得される受信強度が前記第2閾値よりも低いときには、受信状態が受信監視不可状態に遷移したと判断し、
    受信状態が受信監視不可状態である場合において、今回取得された受信強度が予め定められた第2閾値以上であるときには、受信状態が受信可能状態に遷移したと判断すること
    を特徴とする請求項11から13の何れか一項に記載のデジタル放送受信方法。
  15. 前記スキャン制御過程は、前記スキャン処理中に、受信状態が受信監視不可状態であると前記受信状態監視過程が判断した場合には、前記スキャン処理を中止して、前記選択された番組を放送している中継局又は系列局の物理チャンネルだけを、予め定められた順番に従って順次特定し、前記第2放送受信過程に、当該特定された物理チャンネルの電波を受信させて、前記番組情報を分離できるときには、前記番組情報を分離させる個別スキャン処理を順次実行させるハンドオーバ処理を制御すること
    を特徴とする請求項14に記載のデジタル放送受信方法。
  16. 前記受信状態監視過程は、視聴する番組が選択された後に、前記第1放送受信過程から受信強度を取得すること
    を特徴とする請求項11から15の何れか一項に記載のデジタル放送受信方法。
  17. 前記スキャン制御過程は、受信状態が受信監視不可状態であると前記受信状態監視過程が判断した場合には、前記スキャン処理を中止すること
    を特徴とする請求項14に記載のデジタル放送受信方法。
  18. 前記スキャン制御過程は、全ての物理チャンネルについて個別スキャン処理を行った後に、個別スキャン処理の前後の少なくとも何れか一方の受信状態が受信可能状態ではなく、かつ、前記第2放送受信過程で番組情報を分離することができなかった物理チャンネルについて、再度個別スキャン処理を行うこと
    を特徴とする請求項11から17の何れか一項に記載のデジタル放送受信方法。
  19. 前記スキャン制御過程は、物理チャンネルの内最も受信強度の高い物理チャンネルの電波を前記第1放送受信過程に受信させること
    を特徴とする請求項11から14の何れか一項に記載のデジタル放送受信方法。
  20. 前記第2放送受信過程は、前記電波の受信強度を順次計測し、
    前記スキャン情報は、受信強度をさらに含み
    前記スキャン情報更新過程は、前記個別スキャン処理が実行された際に、前記特定された物理チャンネルに対応付けられている受信強度が前記第2放送受信過程で計測された最新の受信強度を示すように、前記スキャン情報を更新し、
    前記スキャン制御過程は、前記スキャン処理中に、受信状態が受信監視不可状態であると前記受信状態監視過程が判断した場合には、前記スキャン情報に含まれている受信強度が最も高い物理チャンネルの電波を、前記第1放送受信過程に受信させること
    を特徴とする請求項14に記載のデジタル放送受信方法。
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