JP2007281027A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の異なる閾値電圧のトランジスタが同一基板上に形成された半導体装置において、それぞれの閾値電圧のトランジスタの性能を高め、結果的に全体としての性能を向上させることができる半導体装置を得ること。
【解決手段】基板1上にゲート絶縁膜12を介して形成されたゲート電極13と、このゲート電極13の下部のチャネル領域を挟んで形成されたソース/ドレイン領域16と、このソース/ドレイン領域16のゲート電極13側の端部の浅い領域に形成されたエクステンション層17と、を有し、閾値電圧の異なる複数種類の電界効果型トランジスタ10,20が同一基板1上に形成された半導体装置であって、エクステンション層17は、電界効果型トランジスタ10,20の種類ごとに異なる不純物の濃度または異なる不純物の種類と濃度を有する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、半導体装置とその製造方法に関するものである。
近年、半導体装置の高集積化のため、個々の半導体素子の微細化が行われてきている。微細化が進むにつれて、eSRAM(embedded SRAM)を含む複数の閾値電圧を有する電界効果型トランジスタ(以下、単にトランジスタという)を含む半導体装置においては、複数のトランジスタの閾値電圧を同時に最適化することが困難になってきている。そこで、従来、同一基板上に複数の閾値電圧を有するトランジスタを含む半導体装置におけるトランジスタの閾値電圧の調整方法が種々提案されている。たとえば、特許文献1には、第1のMOSトランジスタは、同一基板上に形成される他の第2のMOSトランジスタよりも閾値電圧を高くし、かつドレイン電流の極小値がオフリーク電流となるようにチャネル濃度を設定した半導体装置とその製造方法について開示されている。また、特許文献2には、LDD(Lightly Doped Drain)構造のソース/ドレイン領域を有するトランジスタのゲート電極下のチャネル領域に、トランジスタのソース/ドレイン領域に隣接してハロー層を形成するとともに、このハロー層への不純物注入濃度やエネルギを変えることで、トランジスタの閾値電圧を調整する方法と半導体装置について開示されている。
特開2001−185627号公報 特開2000−150885号公報
図10は、特許文献1の方法によるチャネル注入のみで高閾値電圧(Hvt)、中閾値電圧(Mvt)、低閾値電圧(Lvt)のトランジスタを製造した場合の閾値電圧(Vth)のゲート長(L)依存性を模式的に示す図である。この図に示されるように、上記特許文献1に記載の技術によれば、チャネル注入量のみで閾値電圧を買えた場合には、閾値電圧のゲート長依存性が変化したり、最小ゲート長付近の閾値電圧のロールオフ特性が高閾値電圧のトランジスタで劣化したりするという問題点があった。
また、特許文献2に記載のハロー層への不純物注入濃度やエネルギを調整する方法では、低リークを目的とした高閾値電圧を有するトランジスタの製造では、ハロー層への不純物注入濃度を濃くする必要があるため、GIDL(Gate Induced Drain Leakage)またはBTBT(Band To Band Tunneling)を誘発し、リーク電流が大きくなってしまい、さらに、ホットキャリアも誘発しやすいという問題点があった。さらに、低閾値電圧を有するトランジスタの製造では、ハロー層への不純物濃度の注入が薄くなるため、閾値電圧のロールオフ特性が劣化してしまい、ショートチャネル特性が劣化してしまうという問題点もあった。
つまり、上記のような従来の技術では、複数の閾値電圧を有するトランジスタを、たとえばチャネル注入量またはハロー層への不純物注入量などの一つの注入変数で作り分けていたために、全体としての性能が悪化してしまうことがあった。たとえば、同一基板上の高閾値電圧のトランジスタは高性能であるが低閾値電圧のトランジスタは低性能であったり、逆に、低閾値電圧のトランジスタは高性能であるが高閾値電圧のトランジスタは低性能であったりすることが生じていた。
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、複数の異なる閾値電圧のトランジスタが同一基板上に形成された半導体装置において、それぞれの閾値電圧のトランジスタの性能を高め、結果的に全体としての性能を向上させることができる半導体装置とその製造方法を得ることを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、基板上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、このゲート電極の下部のチャネル領域を挟んで形成されたソース/ドレイン領域と、このソース/ドレイン領域の前記ゲート電極側の端部の浅い領域に形成されたエクステンション層と、を有し、閾値電圧の異なる複数種類の電界効果型トランジスタが同一基板上に形成された半導体装置であって、前記エクステンション層は、前記電界効果型トランジスタの種類ごとに異なる不純物の濃度または異なる不純物の種類と濃度を有することを特徴とする。
この発明によれば、エクステンション層を、電界効果型トランジスタの種類ごとに異なる不純物の種類と濃度とするようにしたので、それぞれの種類のトランジスタの閾値電圧を最適化することができ、それぞれの種類のトランジスタの性能を高めることができるという効果を有する。また、結果的に全体としての性能を向上させることができるという効果を有する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置とその製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下の実施の形態で用いられる半導体装置の断面図は模式的なものであり、層の厚みと幅との関係や各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる。
実施の形態1.
図1は、この発明が適用される半導体装置の構造の一例を模式的に示す一部断面図である。この半導体装置は、異なる閾値電圧を有する、LDD構造を有する複数の電界効果トランジスタが同一半導体基板1上に形成される構造を有する。この図1では、半導体装置は、同一半導体基板1上に高閾値電圧(Hvt)を有するトランジスタ(以下、Hvtトランジスタ10という)10と低閾値電圧(Lvt)を有するトランジスタ(以下、Lvtトランジスタという)20とが形成される構造を有する場合が示されている。なお、この図1では、この発明と関係のあるゲート電極13と、ゲート電極13を挟んだ半導体基板1上の対称的な位置に形成されるソース/ドレイン領域16の部分のみを示しており、他の部分の図示は省略している。また、Hvtトランジスタ10は、Hvtトランジスタ形成領域RHに形成され、Lvtトランジスタ20は、Lvtトランジスタ形成領域RLに形成される。
シリコンなどの半導体基板1には素子形成領域が形成され、半導体基板1の上面内にはシリコン酸化膜からなる素子分離絶縁膜2が形成されている。素子形成領域上の素子分離絶縁膜2によって規定される領域内には、LDD構造を有するMOS(Metal-OxideSemiconductor)トランジスタ10,20が形成されている。MOSトランジスタ10,20は、素子形成領域上の所定の位置に形成されるゲート絶縁膜12およびゲート電極13、これらのゲート絶縁膜12およびゲート電極13の線幅方向の両側面に形成されるサイドウォール14を有してなるゲート構造11と、ゲート構造11の下方のチャネル領域を挟んで対を成すソース/ドレイン領域16と、ソース/ドレイン領域16のゲート構造11側端部に形成されるエクステンション層17と、を有している。
ここで、Lvtトランジスタ形成領域RLに形成されるオフリークを重要としない(GIDL,BTBTを無視できる)Lvtトランジスタ20のエクステンション層17Lにおける不純物濃度は高くなるように設定し、Hvtトランジスタ形成領域RHに形成されるオフリークを重要とする(GIDL,BTBTを無視できない)Hvtトランジスタ10のエクステンション層17Hにおける不純物濃度は、Lvtトランジスタ20のエクステンション層17Lの濃度よりも低く、そして、過度に高抵抗とならない程度に低くなるように設定することを特徴とする。
このように、オフリークを重要としないLvtトランジスタ20のエクステンション層17Lでは、Hvtトランジスタ10のエクステンション層17Hよりも高濃度にし、オフリークを重要とするHvtトランジスタ10のエクステンション層17Hでは、過度に高抵抗にならない程度に低濃度にする。その結果、エクステンション層17H,17Lの不純物原子の注入濃度を変化させることで、トランジスタごとに実効的なゲート長を変化させ、閾値電圧を調整することができる。このときの最適化条件(イオン注入条件)にはイオン注入する不純物の注入量、注入時の注入エネルギ、注入する不純物の注入種などが含まれる。
つぎに、このような半導体装置の製造方法について説明する。図2−1〜図2−7は、半導体装置の製造手順の一例を示す断面図である。まず、P型の単結晶シリコン基板などの半導体基板1の表面に、たとえばP型不純物であるB(ホウ素)イオンなどを半導体基板1表面のチャネル形成領域に注入するための所定の条件で、イオン注入する。その後、熱処理を行って、半導体基板1の表面のチャネル形成領域にはP型チャネル拡散層が形成される。ついで、半導体基板1のHvtトランジスタ形成領域RHとLvtトランジスタ形成領域RLを局所的に露出させるように、所定のパターンの素子分離絶縁膜2を形成する(図2−1)。この素子分離絶縁膜2は、たとえばLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法やSTI(Shallow Trench Isolation)法などによって形成される。
その後、半導体基板1上にゲート絶縁膜となる絶縁層12Aを形成し、その上にさらにSiまたはSiを含む電極材料層13Aを所定の厚さ堆積する(図2−2)。絶縁層12Aは、熱酸化法、物理的気相蒸着法(以下、PVD(Physical Vapor Deposition)法という)、化学的気相蒸着法(以下、CVD(Chemical Vapor Deposition)法という)などで形成することができる。また、電極材料層13Aは、CVD法などによって形成することができる。
ついで、電極材料層13A上にレジストを塗布し、Hvtトランジスタ形成領域RHとLvtトランジスタ形成領域RLのゲート電極13の形成位置に対応する領域にレジストを残すようにパターニングする。その後、このレジストパターンをマスクにして、電極材料層13Aと絶縁層12Aをエッチングすることによって、Hvtトランジスタ形成領域RHとLvtトランジスタ形成領域RLのそれぞれにゲート絶縁膜12H,12Lとゲート電極13H,13Lが形成される(図2−3)。そして、レジストを除去する。
ついで、半導体基板1上の全面にレジスト61を塗布し、Lvtトランジスタ形成領域RLのみがレジスト61でマスクされるようにパターニングする。その後、Hvtトランジスタ形成領域RHのゲート電極13H(とゲート絶縁膜12H)をマスクとして半導体基板1のHvtトランジスタ形成領域RHにN型不純物であるAs(砒素)イオンをイオン注入して、エクステンション層17Hを形成する(図2−4)。なお、このときのエクステンション層17Hの濃度は、オフリーク電流を抑えるように、後の工程で行われるLvtトランジスタ形成領域RLでのエクステンション層17LでのN型不純物濃度よりも低くする必要があるが、過度に高抵抗にならない程度にする必要がある。
レジスト61を除去した後、半導体基板1上の全面に新たなレジスト62を塗布し、Hvtトランジスタ形成領域RHのみがレジスト62でマスクされるようにパターニングする。その後、Lvtトランジスタ形成領域RLのゲート電極13L(とゲート絶縁膜12L)をマスクとして半導体基板1のLvtトランジスタ形成領域RLにN型不純物であるAsイオンをイオン注入して、エクステンション層17Lを形成する(図2−5)。なお、このときのエクステンション層17Lの濃度は、オフリークを重要としないので、Hvtトランジスタ形成領域RHのエクステンション層17Hよりも高濃度となり、従来同様高濃度にすることができる。なお、ここでは、エクステンション層17H,17Lの形成を、Hvtトランジスタ形成領域RH、Lvtトランジスタ形成領域RLの順で行っているが、逆に行ってもよい。また、ここでは、Hvtトランジスタ形成領域RHのエクステンション層17HとLvtトランジスタ形成領域RLのエクステンション層17Lとに、濃度の異なるAsイオンをイオン注入しているが、注入する不純物の種類を変えることも可能である。
レジスト62を除去した後、半導体基板1上の全面にサイドウォール14を形成するための酸化膜を形成する。そして、異方性の強いドライエッチングによって、ゲート電極13の線幅方向の両端部にのみ酸化膜を残し、他の部分の酸化膜を除去してサイドウォール14H,14Lを形成する(図2−6)。これにより、図2−6に示されるように、Hvtトランジスタ形成領域RHに、ゲート絶縁膜12Hと、ゲート電極13Hと、ゲート電極13Hの線幅方向側面に形成されたサイドウォール14Hからなるゲート構造11Hが形成され、Lvtトランジスタ形成領域RLに、ゲート絶縁膜12Lと、ゲート電極13Lと、ゲート電極13Lの線幅方向側面に形成されたサイドウォール14Lからなるゲート構造11Lが形成される。
ついで、図2−6で形成したゲート構造11H,11Lをマスクとして、AsなどのN型不純物をイオン注入して、ゲート構造11H,11Lの両側の素子形成領域に高濃度拡散層を形成し、ソース/ドレイン領域16を形成する(図2−7)。以上により、図1に示される半導体装置が形成される。
ここで、通常の方法で、Asイオンを1×1014[ions/cm2]の濃度で、10[keV]でイオン注入して、Hvtトランジスタ形成領域RHのエクステンション層17Hを形成したときにGIDLが発生するような場合に、NchのHvtトランジスタ10のエクステンション層17Hのイオン注入を最適化する場合を考える。このような場合には、Asイオンを8×1013[ions/cm2]の濃度でイオン注入することで、GIDLの発生を抑制し、オフリークの増加を抑えることができる。また、Vthロールオフ特性(ショートチャネル特性)の改善も期待することができる。
また、NchのLvtトランジスタ20のエクステンション層17Lのイオン注入を最適化する場合を考えると、Asイオンを1.1×1014[ions/cm2]の濃度から1.1×1013[ions/cm2]の濃度でイオン注入することで、エクステンション層17Lの抵抗が下がり、Ion−Ioff特性の改善を期待することができる。また、高駆動能力のLvtトランジスタ20の製造が可能となる。
上述した説明では、半導体基板1上にHvtトランジスタ10とLvtトランジスタ20を形成した場合を説明したが、このほかにMvtトランジスタやSRAM用トランジスタなど閾値電圧の異なる複数種類のトランジスタを同一の半導体基板1上に形成する場合にも同様に適用することができる。
この実施の形態1によれば、同一基板上の異なる閾値電圧を有する複数種類のトランジスタごとにエクステンション層17の不純物濃度を変えるように構成したので、それぞれのトランジスタに求められる特性を実現することができる。その結果、同一基板(同一チップ)上に製造される個々のトランジスタの性能を上げることができ、基板(チップ)全体としての性能も高めることができる。
なお、上述した説明では、Hvtトランジスタ10とLvtトランジスタ20のエクステンション層17H,17Lの不純物濃度を変化させる場合を例に挙げて説明したが、ソース/ドレイン領域16のゲート構造側端部にハロー構造を設ける場合にも同様に、Hvtトランジスタ形成領域RHとLvtトランジスタ形成領域RLとで、不純物濃度(不純物濃度の注入量や注入エネルギ、注入種)を変化させることでVthロールオフ特性を改善することができる。
また、従来、Hvtトランジスタ10とLvtトランジスタ20とで、同じエクステンション層17H,17Lの濃度および/またはハロー層の濃度で製造していたマルチ閾値電圧コアトランジスタで、エクステンション層17H,17Lおよび/またはハロー層の不純物濃度が異なるものを製造するようにしたので、半導体装置全体としての高性能を得ることができるという効果も有する。具体的には、Hvtトランジスタ10では、電流駆動能力を向上させることができ、Lvtトランジスタ20では、短チャネル特性が良好でばらつきの小さなデバイスを実現することができる。
実施の形態2.
図3は、この発明が適用される半導体装置の構造の一例を模式的に示す一部断面図である。この半導体装置は、LDD構造を有し、異なる閾値電圧を有する複数の電界効果トランジスタが同一基板上に形成される構造を有する。この半導体装置は、実施の形態1の図1において、それぞれのトランジスタ10,20のエクステンション層17H,17Lのゲート電極13H,13L側の端部には、ウェルと同じ導電型でウェルよりも高濃度の不純物領域であるハロー層18H,18Lが設けられる構造を有している。
ここで、Lvtトランジスタ形成領域RLに形成されるオフリークを重要としない(GIDL,BTBTを無視できる)Lvtトランジスタ20のハロー層18Lには、不純物としてIn(インジウム)を用い、オフリークを重要とする(GIDL,BTBTを無視できない)Hvtトランジスタ10のハロー層18Hには、不純物としてB(ホウ素)やBF2(フッ化ホウ素)を用いることを特徴とする。
つぎに、このような半導体装置の製造方法について説明する。図4−1〜図4−5は、半導体装置の製造手順の一例を示す断面図である。まず、実施の形態1の図2−1〜図2−4で説明したように、半導体基板1上にゲート絶縁膜12とゲート電極13の積層体を形成し、この積層体の線幅方向両側の半導体基板1の表面上にエクステンション層17を形成する(図4−1)。具体的には、半導体基板1の表面に、たとえばP型不純物であるホウ素イオンなどをイオン注入した後、熱処理を行って、半導体基板1の表面にP型チャネル拡散層を形成し、Hvtトランジスタ形成領域RHとLvtトランジスタ形成領域RLを局所的に露出させるように、LOCOS法やSTI法などによって所定のパターンの素子分離絶縁膜2を形成する。また、Hvtトランジスタ形成領域RHやLvtトランジスタ形成領域RLに、たとえばP型不純物であるBイオンなどをイオン注入してP型ウェルを形成する。その後、半導体基板1上にゲート絶縁膜12となる絶縁層と、SiまたはSiを含む電極材料層を所定の厚さ堆積し、フォトリソグラフィ技術を用いて、電極材料層と絶縁層をエッチングしてゲート電極13とゲート絶縁膜12を形成する。その後、ゲート電極13をマスクとして半導体基板1のHvtトランジスタ形成領域RHとLvtトランジスタ形成領域RLにN型不純物であるAsイオンをイオン注入して、エクステンション層17を形成する。
ついで、半導体基板1上の全面にレジスト63を塗布し、Lvtトランジスタ形成領域RLのみがレジスト63でマスクされるようにパターニングする。その後、Hvtトランジスタ形成領域RHのゲート電極13Hをマスクとして半導体基板1のHvtトランジスタ形成領域RHにP型不純物であるBやBF2などを斜め回転イオン注入して、エクステンション層17Hのゲート電極13H側端部にハロー層18Hを形成する(図4−2)。
Lvtトランジスタ形成領域RLのレジスト63を除去した後、半導体基板1上の全面に新たにレジスト64を塗布し、Hvtトランジスタ形成領域RHのみがレジスト64でマスクされるようにパターニングする。その後、Lvtトランジスタ形成領域RLのゲート電極13Lをマスクとして半導体基板1のLvtトランジスタ形成領域RLにP型不純物であるInイオンなどを斜め回転イオン注入して、エクステンション層17Lのゲート電極13側端部にハロー層18Lを形成する(図4−3)。なお、ここでは、ハロー層18H,18Lの形成を、Hvtトランジスタ形成領域RH、Lvtトランジスタ形成領域RLの順で行っているが、逆に行ってもよい。
Hvtトランジスタ形成領域RHのレジスト64を除去した後、半導体基板1上の全面にサイドウォール14を形成するための酸化膜を形成する。そして、異方性の強いドライエッチングによって、ゲート電極13の両端部にのみ酸化膜を残し、他の部分の酸化膜を除去して、サイドウォール14を形成する(図4−4)。これにより、図4−4に示されるように、Hvtトランジスタ形成領域RHとLvtトランジスタ形成領域RLに、ゲート絶縁膜12と、ゲート電極13と、ゲート電極13の線幅方向側面に形成されたサイドウォール14からなるゲート構造11が形成される。
ついで、図4−4で形成したゲート構造11H,11Lをマスクとして、AsなどのN型不純物をイオン注入して、ゲート構造11の両側の素子形成領域に高濃度拡散層を形成し、ソース/ドレイン領域16を形成する(図4−5)。以上により、図3に示される半導体装置が形成される。
なお、上述した説明では、ハロー層18がエクステンション層17のゲート構造11側端部に設けられる場合を示したが、図5に示されるように、エクステンション層17のゲート構造11側端部に設けたハロー層18のほかに、ソース/ドレイン領域16を構成する高濃度拡散層のゲート構造11側端部にハロー層19を設けたダブルハロー構造としてもよい。
また、上述した説明では、半導体基板1上にHvtトランジスタ10とLvtトランジスタ20を形成した場合を説明したが、このほかにMvtトランジスタやSRAM用トランジスタなど閾値電圧の異なる複数種類のトランジスタを同一の半導体基板1上に形成する場合にも同様に適用することができる。
この実施の形態2によれば、同一半導体基板1上の異なる閾値電圧を有する複数種類のトランジスタを有する半導体装置において、オフリークを重要としない(オフリーク電流を無視できる)Lvtトランジスタ20ではInハロー層を形成し、オフリークを重要とする(オフリーク電流を無視できない)Hvtトランジスタ10ではBハロー層やBF2ハロー層を形成するように構成したので、それぞれのトランジスタに求められる特性を実現することができる。その結果、同一半導体基板1(同一チップ)上に製造される個々のトランジスタの性能を上げることができ、半導体基板1(チップ)全体としての性能も高めることができる。
実施の形態3.
閾値電圧の異なる複数種類のトランジスタが半導体基板上に形成されるマルチ閾値電圧MOSトランジスタを製造する場合に、実施の形態1,2のようにそれぞれのトランジスタに対する注入条件をそれぞれ単純に最適化すると、注入工程とマスクが単純に増加するために、製造コストが高くなってしまう。そこで、この実施の形態3では、3以上の異なる閾値電圧を有する複数種類のトランジスタを有する半導体装置の製造方法で、注入工程とマスクを削減する方法について説明する。
図6は、この発明が適用される半導体装置の構造の一例を模式的に示す断面図である。この半導体装置は、同一の半導体基板1上に4種類の閾値電圧の異なるトランジスタが形成される構造を有している。すなわち、Hvtトランジスタ10と、Lvtトランジスタ20と、閾値電圧がLvtトランジスタ20よりも大きくHvtトランジスタ10よりも小さい中間の閾値を持つトランジスタ(以下、Mvtトランジスタという)30と、SRAM(Static Random Access Memory)を構成するトランジスタ(以下、SRAM用トランジスタという)40とが、同一基板1上に形成されている。なお、SRAM用トランジスタ40は、SRAMを構成するトランジスタの一部を示している。また、この半導体装置の個々のトランジスタの構造は、実施の形態2の図3で示したものと同一の構造を有しているので、その説明を省略する。
このようなトランジスタでは、ウェルやチャネル、エクステンション層17、ハロー層18における不純物濃度が、トランジスタの種類によって異なるように調整される。たとえば、Lvtトランジスタ20のチャネルの不純物濃度を0として、このような半導体装置を製造する場合に、実施の形態1,2の方法を用いると、Hvtトランジスタ10、Mvtトランジスタ30、SRAM用トランジスタ40のそれぞれの形成領域にチャネルを形成するためのイオン注入を個別に行うことになる。つまり、3回のイオン注入工程とそれに伴うレジストによるマスクの形成および除去が必要となる。そこで、以下では、チャネル形成とハロー層18の形成時のイオン注入工程を削減して、Hvtトランジスタ10、Lvtトランジスタ20、Mvtトランジスタ30、SRAM用トランジスタ40の閾値電圧を、チャネルの不純物濃度とハロー層18の不純物濃度とを組み合わせることによって変化させる場合について説明する。
図7−1〜図7−8は、半導体装置の製造方法の実施の形態3の手順の一例を模式的に示す断面図である。まず、P型の単結晶シリコン基板などの半導体基板1のHvtトランジスタ形成領域RH、Mvtトランジスタ形成領域RM、Lvtトランジスタ形成領域RL、SRAM用トランジスタ形成領域RSを局所的に露出させるように、LOCOS法やSTI法などによって、所定のパターンの素子分離絶縁膜2を形成する(図7−1)。
ついで、半導体基板1全面にレジスト65を塗布し、フォトリソグラフィによって、Hvtトランジスタ形成領域RHとLvtトランジスタ形成領域RLのみを覆うようにパターニングする。つまり、Hvtトランジスタ形成領域RHとLvtトランジスタ形成領域RLがマスクされ、Mvtトランジスタ形成領域RMとSRAM用トランジスタ形成領域RSはマスクされない状態となる。その後、Mvtトランジスタ形成領域RMとSRAM用トランジスタ形成領域RSにチャネルを形成するために、所定のイオン注入条件で不純物をイオン注入する(図7−2)。これにより、Mvtトランジスタ形成領域RMとSRAM用トランジスタ形成領域RSにチャネル形成領域が形成される。
レジスト65を除去した後、半導体基板1全面に新たなレジスト66を塗布し、フォトリソグラフィによって、Lvtトランジスタ形成領域RLとMvtトランジスタ形成領域RMのみを覆うようにパターニングする。つまり、Lvtトランジスタ形成領域RLとMvtトランジスタ形成領域RMがマスクされ、Hvtトランジスタ形成領域RHとSRAM用トランジスタ形成領域RSはマスクされない状態となる。その後、Hvtトランジスタ形成領域RHとSRAM用トランジスタ形成領域RSにチャネルを形成するために、所定のイオン注入条件で不純物をイオン注入する(図7−3)。これにより、Hvtトランジスタ形成領域RHとSRAM用トランジスタ形成領域RSにチャネル形成領域が形成される。
以上のようなチャネル形成領域の形成処理工程によって、SRAM用トランジスタ形成領域RSにおける不純物濃度>Hvtトランジスタ形成領域RHにおける不純物濃度>Mvtトランジスタ形成領域RMの不純物濃度>Lvtトランジスタ形成領域RLの不純物濃度の順に不純物濃度を異ならせることができる。つまり、2回のイオン注入工程で、4種類の異なるチャネル濃度を有するトランジスタを同一基板1上に形成することができる。
ついで、半導体基板1上の全面にゲート絶縁膜12となる絶縁層と、SiまたはSiを含む電極材料層を所定の厚さ堆積し、フォトリソグラフィ技術を用いて、堆積した電極材料層と絶縁層をエッチングしてゲート電極13とゲート絶縁膜12を形成する。その後、ゲート電極13をマスクとして半導体基板1のHvtトランジスタ形成領域RH、Mvtトランジスタ形成領域RM、Lvtトランジスタ形成領域RLおよびSRAM用トランジスタ形成領域RSにN型不純物であるAsイオンをイオン注入して、エクステンション層17を形成する(図7−4)。
ついで、半導体基板1上の全面にレジスト67を塗布し、Lvtトランジスタ形成領域RLとMvtトランジスタ形成領域RMがレジスト67でマスクされるようにパターニングする。その後、Hvtトランジスタ形成領域RHとSRAM用トランジスタ形成領域RSのゲート電極13H,13Sをマスクとして半導体基板1のHvtトランジスタ形成領域RHとSRAM用トランジスタ形成領域RSにP型不純物であるBやBF2などを斜め回転イオン注入して、エクステンション層17H,17Sのゲート電極13H,13S側端部にハロー層18H,18Sを形成する(図7−5)。
Lvtトランジスタ形成領域RLとMvtトランジスタ形成領域RMのレジスト67を除去した後、半導体基板1上の全面に新たにレジスト68を塗布し、Hvtトランジスタ形成領域RHとSRAM用トランジスタ形成領域RSのみがレジスト68でマスクされるようにパターニングする。その後、Lvtトランジスタ形成領域RLとMvtトランジスタ形成領域RMのゲート電極13L,13Mをマスクとして半導体基板1のLvtトランジスタ形成領域RLとMvtトランジスタ形成領域RMにP型不純物であるInイオンなどを斜め回転イオン注入して、エクステンション層17L,17Mのゲート電極13L,17M側端部にハロー層18L,18Mを形成する(図7−6)。
Hvtトランジスタ形成領域RHとSRAM用トランジスタ形成領域RSのレジスト68を除去した後、半導体基板1上の全面にサイドウォール14を形成するための酸化膜を形成する。そして、異方性の強いドライエッチングによって、ゲート電極13の線幅方向両端部にのみ酸化膜を残し、他の部分の酸化膜を除去して、サイドウォール14を形成する(図7−7)。これにより、図7−7に示されるように、Hvtトランジスタ形成領域RH、Lvtトランジスタ形成領域RL、Mvtトランジスタ形成領域RMおよびSRAM用トランジスタ形成領域RSに、ゲート絶縁膜12と、ゲート電極13と、ゲート電極13の線幅方向側面に形成されたサイドウォール14からなるゲート構造11が形成される。
ついで、図7−7で形成したゲート構造11をマスクとして、AsなどのN型不純物をイオン注入して、ゲート構造11の両側の素子形成領域に高濃度拡散層を形成し、ソース/ドレイン領域16を形成する(図7−8)。以上により、図6に示される半導体装置が形成される。
上述した説明では、チャネル注入の工程におけるマスクの組み合わせと、ハロー注入の工程におけるマスクの組み合わせを異ならせることで、各種トランジスタの特性を最適化させている。これは、チャネル注入条件が2条件でもハロー注入条件が異なれば閾値電圧も変わることを利用したものである。また、実施の形態1,2のように個別に最適化する場合には、4回のチャネル注入と4回のハロー注入が必要となるが、上記した例では2回のチャネル注入と2回のハロー注入を行っているので、マスク・注入工程を1/2に削減することができる。さらに、チャネル注入だけで各トランジスタの閾値電圧を変化させる場合に比べた場合には、4回のマスク・注入工程数は変わらないが、高性能なLSI(Large-Scale Integration)を製造することができる。
また、上述した説明では、3種類以上の異なる閾値電圧を有するトランジスタを備える半導体装置の製造方法において、チャネル注入の工程とハロー注入の工程で、マスクを共通化して用いることによって、異なる閾値電圧を有するトランジスタを複数種類製造しているが、イオン注入工程を使用するものであれば、ウェル形成やエクステンション層17の形成などの各工程にも同様に適用することができる。さらに、イオン注入条件として、イオン注入主を異ならせるようにしてもよい。たとえば、イオン注入して活性化される濃度の上限が存在するInと、そのような上限が存在しないIn+Bと、を組み合わせてもよい。
この実施の形態3によれば、異なる種類のトランジスタが同一半導体基板1上に形成され、それぞれの種類のトランジスタ形成領域で必要とされる不純物濃度を異ならせる場合に、イオン注入による不純物の注入工程で使用されるマスクを共通化するようにしたので、イオン注入による不純物の注入工程数を削減することができ、半導体装置の製造コストを低減させることができるという効果を有する。
実施の形態4.
この実施の形態4では、ウェル形成工程とチャネル形成工程を同一工程で形成する場合を説明する。ウェルとウェル上に形成されるトランジスタのチャネルの導電型とは一致している。しかし、ウェルの場合には、半導体基板表面からかなり深い領域に至るまで形成され、チャネルは半導体基板表面に形成されるものである。そのため、従来までは、別々の工程で形成されていた。
そこで、ウェル形成時に、比較的高エネルギでイオン注入を行う場合であっても、チャネル表面付近にも不純物が残るようなプロファイルを有する条件でイオン注入を行うことによって、ウェル形成と同時に、チャネルも形成することができる。これにより、特に、Lvtトランジスタにおけるチャネル注入の工程をなくすことが可能となる。
この実施の形態4によれば、ウェルの形成時に、半導体基板表面にチャネル領域として機能する濃度が残るようにイオン注入のプロファイルを設定することでチャネルも同時に形成することができるという効果を有する。
実施の形態5.
この実施の形態5では、ダブルハロー構造を有する半導体装置とその製造方法について説明する。図8は、この発明が適用される半導体装置の構造の一例を模式的に示す断面図である。この半導体装置は、実施の形態3の図6において、Hvtトランジスタ形成領域RHとSRAM用トランジスタ形成領域RSのソース/ドレイン領域16H,16Sのゲート構造11H,11S側端部の、実施の形態3で形成されたハロー層17よりも深い位置にハロー層19H,19Sを形成したことを特徴とする。以下では、Hvtトランジスタ形成領域RHとSRAM用トランジスタ形成領域RSのエクステンション層17H,17Sのゲート構造11H,11S側端部に形成されたハロー層を、第1のハロー層18H,18Sといい、ソース/ドレイン領域16のゲート構造11H,11S側端部で第1のハロー層18H,18Sよりも深い位置に形成されるハロー層を第2のハロー層19H,19Sという。このようなトランジスタでは、実施の形態3で説明したように、ウェルやチャネル、エクステンション層17、第1のハロー層18と第2のハロー層19における不純物濃度が、トランジスタの種類によって異なるように調整される。なお、実施の形態3の図6と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
図9−1〜図9−7は、半導体装置の製造方法の実施の形態5の手順の一例を模式的に示す断面図である。まず、P型の単結晶シリコン基板などの半導体基板1のHvtトランジスタ形成領域RH、Mvtトランジスタ形成領域RM、Lvtトランジスタ形成領域RL、SRAM用トランジスタ形成領域RSを局所的に露出させるように、LOCOS法やSTI法などによって、所定のパターンの素子分離絶縁膜2を形成する(図9−1)。
ついで、半導体基板1全面にレジスト69を塗布し、フォトリソグラフィによって、Hvtトランジスタ形成領域RHとLvtトランジスタ形成領域RLのみを覆うようにパターニングする。つまり、Hvtトランジスタ形成領域RHとLvtトランジスタ形成領域RLがマスクされ、Mvtトランジスタ形成領域RMとSRAM用トランジスタ形成領域RSはマスクされない状態となる。その後、Mvtトランジスタ形成領域RMとSRAM用トランジスタ形成領域RSにチャネルを形成するために、所定のイオン注入条件で不純物をイオン注入する(図9−2)。これにより、Mvtトランジスタ形成領域RMとSRAM用トランジスタ形成領域RSにチャネル形成領域が形成される。
レジスト69を除去した後、半導体基板1全面に新たなレジスト70を塗布し、フォトリソグラフィによって、Lvtトランジスタ形成領域RLとMvtトランジスタ形成領域RMのみを覆うようにパターニングする。つまり、Lvtトランジスタ形成領域RLとMvtトランジスタ形成領域RMがマスクされ、Hvtトランジスタ形成領域RHとSRAM用トランジスタ形成領域RSはマスクされない状態となる。その後、Hvtトランジスタ形成領域RHとSRAM用トランジスタ形成領域RSにチャネルを形成するために、所定のイオン注入条件で不純物をイオン注入する(図9−3)。これにより、Hvtトランジスタ形成領域RHとSRAM用トランジスタ形成領域RSにチャネル形成領域が形成される。
以上のようなチャネル形成領域の形成処理工程によって、SRAM用トランジスタ形成領域RSにおける不純物濃度>Hvtトランジスタ形成領域RHにおける不純物濃度>Mvtトランジスタ形成領域RMの不純物濃度>Lvtトランジスタ形成領域RLの不純物濃度の順に不純物濃度を異ならせることができる。つまり、2回のイオン注入工程で、4種類の異なるチャネル濃度を有するトランジスタを同一基板1上に形成することができる。
ついで、半導体基板1上の全面にゲート絶縁膜12となる絶縁層と、SiまたはSiを含む電極材料層を所定の厚さ堆積し、フォトリソグラフィ技術を用いて、堆積した電極材料層と絶縁層をエッチングしてゲート電極13とゲート絶縁膜12を形成する。その後、ゲート電極13をマスクとして半導体基板1のHvtトランジスタ形成領域RH、Mvtトランジスタ形成領域RM、Lvtトランジスタ形成領域RLおよびSRAM用トランジスタ形成領域RSにN型不純物であるAsイオンをイオン注入して、エクステンション層17を形成する(図9−4)。
ついで、それぞれのトランジスタ形成領域のゲート電極13をマスクとして半導体基板1のそれぞれのトランジスタ形成領域にP型不純物であるBやBF2などを斜め回転イオン注入して、エクステンション層17のゲート構造11側端部に第1のハロー層18を形成する(図9−5)。
ついで、半導体基板1上の全面にレジスト71を塗布し、Lvtトランジスタ形成領域RLとMvtトランジスタ形成領域RMがレジスト71でマスクされるようにパターニングする。その後、レジスト71でマスクされないHvtトランジスタ形成領域RHとSRAM用トランジスタ形成領域RSのゲート電極13H,13Sをマスクとして半導体基板1のHvtトランジスタ形成領域RHとSRAM用トランジスタ形成領域RSにP型不純物であるBやBF2などを斜め回転イオン注入して、エクステンション層17H,17Sと第1のハロー層18H,18Sよりも深い位置に第2のハロー層19H,19Sを形成する(図9−5)。この第2のハロー層19H,19Sは、第1のハロー層18H,18Sと同様にその端部がゲート構造11の下部に達するように形成される。また、第2のハロー層19H,19Sを形成する際のイオン注入時のエネルギは、第1のハロー層18を形成する際のイオン注入時のエネルギよりも高くすることで、第1のハロー層18よりも深い領域に第2のハロー層19を形成することができる。
Lvtトランジスタ形成領域RLとMvtトランジスタ形成領域RMのレジスト71を除去した後、半導体基板1上の全面にサイドウォール14を形成するための酸化膜を形成する。そして、異方性の強いドライエッチングによって、ゲート電極13の線幅方向両端部にのみ酸化膜を残し、他の部分の酸化膜を除去して、サイドウォール14を形成する(図9−6)。これにより、図9−6に示されるように、Hvtトランジスタ形成領域RH、Lvtトランジスタ形成領域RL、Mvtトランジスタ形成領域RMおよびSRAM用トランジスタ形成領域RSに、ゲート絶縁膜12と、ゲート電極13と、ゲート電極13の線幅方向側面に形成されたサイドウォール14からなるゲート構造11が形成される。そして、このゲート構造11をマスクとして、AsなどのN型不純物をイオン注入して、ゲート構造11の両側の素子形成領域に高濃度拡散層を形成し、ソース/ドレイン領域16を形成する(図9−7)。以上により、図8に示される半導体装置が形成される。
なお、上述した説明では、チャネル注入の工程におけるマスクの組み合わせと、第2のハロー層19H,19Sの注入の工程におけるマスクの組み合わせを異ならせること(第2のハロー層19H,19Sを作成するトランジスタ形成領域をHvtトランジスタ形成領域RHとSRAM用トランジスタ形成領域RSとすること)で、各種トランジスタの特性を最適化させている。これは、チャネル注入条件が2条件でも第2のハロー層19H,19Sの注入条件が異なれば閾値電圧も変わることを利用したものである。
また、上述した説明では、3種類以上の異なる閾値電圧を有するトランジスタを備える半導体装置の製造方法において、チャネル注入の工程とハロー注入の工程で、マスクを共通化して用いることによって、異なる閾値電圧を有するトランジスタを複数種類製造しているが、2種類以上の異なる閾値電圧を有するトランジスタを備える半導体装置の製造方法において、イオン注入工程を使用するものであれば、ウェル形成やエクステンション層17の形成などの各工程にも同様に適用することができる。ただし、異なる種類のトランジスタの形成領域において、全く同じ条件でイオン注入工程がなされるものではない。
この実施の形態5によれば、トランジスタ形成領域のチャネル濃度と、第2のハロー層19の形成の有無を組み合わせることによって、特性の異なる複数種類のトランジスタを同一の半導体基板1上に形成することができる。また、第2のハロー層19を形成することで、ソース/ドレイン領域16などエクステンション層17よりも比較的深い領域のパンチスルーを防ぎ、短チャネル特性を改善することができるという効果も有する。
以上のように、本発明にかかる半導体装置の製造方法は、複数種類のトランジスタを有する半導体装置の製造に有用である。
この発明が適用される半導体装置の構造の一例を模式的に示す一部断面図である。 半導体装置の製造手順の一例を示す断面図である(その1)。 半導体装置の製造手順の一例を示す断面図である(その2)。 半導体装置の製造手順の一例を示す断面図である(その3)。 半導体装置の製造手順の一例を示す断面図である(その4)。 半導体装置の製造手順の一例を示す断面図である(その5)。 半導体装置の製造手順の一例を示す断面図である(その6)。 半導体装置の製造手順の一例を示す断面図である(その7)。 この発明が適用される半導体装置の構造の一例を模式的に示す一部断面図である。 半導体装置の製造手順の一例を示す断面図である(その1)。 半導体装置の製造手順の一例を示す断面図である(その2)。 半導体装置の製造手順の一例を示す断面図である(その3)。 半導体装置の製造手順の一例を示す断面図である(その4)。 半導体装置の製造手順の一例を示す断面図である(その5)。 ダブルハロー構造を有する半導体装置の構造の一例を模式的に示す一部断面図である。 この発明が適用される半導体装置の構造の一例を模式的に示す断面図である。 半導体装置の製造方法の実施の形態3の手順の一例を模式的に示す断面図である(その1)。 半導体装置の製造方法の実施の形態3の手順の一例を模式的に示す断面図である(その2)。 半導体装置の製造方法の実施の形態3の手順の一例を模式的に示す断面図である(その3)。 半導体装置の製造方法の実施の形態3の手順の一例を模式的に示す断面図である(その4)。 半導体装置の製造方法の実施の形態3の手順の一例を模式的に示す断面図である(その5)。 半導体装置の製造方法の実施の形態3の手順の一例を模式的に示す断面図である(その6)。 半導体装置の製造方法の実施の形態3の手順の一例を模式的に示す断面図である(その7)。 半導体装置の製造方法の実施の形態3の手順の一例を模式的に示す断面図である(その8)。 この発明が適用される半導体装置の構造の一例を模式的に示す断面図である。 半導体装置の製造方法の実施の形態5の手順の一例を模式的に示す断面図である(その1)。 半導体装置の製造方法の実施の形態5の手順の一例を模式的に示す断面図である(その2)。 半導体装置の製造方法の実施の形態5の手順の一例を模式的に示す断面図である(その3)。 半導体装置の製造方法の実施の形態5の手順の一例を模式的に示す断面図である(その4)。 半導体装置の製造方法の実施の形態5の手順の一例を模式的に示す断面図である(その5)。 半導体装置の製造方法の実施の形態5の手順の一例を模式的に示す断面図である(その6)。 半導体装置の製造方法の実施の形態5の手順の一例を模式的に示す断面図である(その7)。 チャネル注入のみで異なる高閾値電圧のトランジスタを製造した場合の閾値電圧のゲート長依存性を模式的に示す図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 素子分離絶縁膜
10 Hvtトランジスタ
11,11H,11L,11M,11S ゲート構造
12,12H,12L,12M,12S ゲート絶縁膜
12A 絶縁層
13,13H,13L,13M,13S ゲート電極
13A 電極材料層
14,14H,14L,14M,14S サイドウォール
16,16H,16L,16M,16S ソース/ドレイン領域
17,17H,17L,17M,17S エクステンション層
18,18H,18L,18M,18S ハロー層(第1のハロー層)
19,19H,19S 第2のハロー層
20 Lvtトランジスタ
30 Mvtトランジスタ
40 SRAM用トランジスタ
60〜71 レジスト

Claims (7)

  1. 基板上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、このゲート電極の下部のチャネル領域を挟んで形成されたソース/ドレイン領域と、このソース/ドレイン領域の前記ゲート電極側の端部の浅い領域に形成されたエクステンション層と、を有し、閾値電圧の異なる複数種類の電界効果型トランジスタが同一基板上に形成された半導体装置であって、
    前記エクステンション層は、前記電界効果型トランジスタの種類ごとに異なる不純物の濃度または異なる不純物の種類と濃度を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 基板上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、このゲート電極の下部のチャネル領域を挟んで形成されたソース/ドレイン領域と、このソース/ドレイン領域の前記ゲート電極側の端部の浅い領域に形成されたエクステンション層と、このエクステンション層の前記ゲート電極側に形成されたハロー層と、を有し、閾値電圧の異なる複数種類の電界効果型トランジスタが同一基板上に形成された半導体装置であって、
    前記ハロー層は、前記電界効果型トランジスタの種類ごとに異なる不純物の濃度または異なる不純物の種類と濃度を有することを特徴とする半導体装置。
  3. 基板上のウェルにゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、このゲート電極の下部のチャネル領域を挟んで形成されたソース/ドレイン領域と、このソース/ドレイン領域の前記ゲート電極側の端部の浅い領域に形成されたエクステンション層と、このエクステンション層の前記ゲート電極側の端部に形成されたハロー層と、を有し、閾値電圧の異なる複数種類の電界効果型トランジスタが同一基板上に形成された半導体装置であって、
    前記ウェル、前記チャネル領域、前記エクステンション層および前記ハロー層のうちの2つ以上の領域での不純物の種類と濃度の組み合わせが、前記電界効果型トランジスタの種類ごとに異なることを特徴とする半導体装置。
  4. 基板上のウェルにゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、このゲート電極の下部のチャネル領域を挟んで形成されたソース/ドレイン領域と、このソース/ドレイン領域の前記ゲート電極側の端部の浅い領域に形成されたエクステンション層と、このエクステンション層の前記ゲート電極側の端部に形成されたハロー層と、を有し、閾値電圧の異なる複数種類の電界効果型トランジスタが同一基板上に形成された半導体装置の製造方法であって、
    ウェルを形成するウェル形成工程、エクステンション層を形成するエクステンション形成工程およびハロー層を形成するハロー形成工程のうちのいずれか1つの工程で、閾値電圧が同一の種類の電界効果型トランジスタごとにイオン注入条件を異ならせてイオン注入を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 基板上のトランジスタ形成領域にウェルを形成するウェル形成工程と、
    前記トランジスタ形成領域にチャネルを形成するチャネル形成工程と、
    前記トランジスタ形成領域のゲート電極をマスクとして前記ゲート電極の線幅方向両側の基板表面にエクステンション層を形成するエクステンション形成工程と、
    前記エクステンション層の前記ゲート電極側の端部にハロー層を形成するハロー形成工程と、
    のうちのいずれか2つの工程を少なくとも含む、閾値電圧の異なる複数種類の電界効果型トランジスタが同一基板上に形成された半導体装置の製造方法において、
    前記工程のうちの1つの工程では、種類の異なる複数のトランジスタ形成領域間でマスクを共通化して同一のイオン注入条件でイオン注入を行う副工程を、マスク形成位置とイオン注入条件を異ならせて複数回繰り返して行い、
    種類の異なる複数のトランジスタ形成領域で、実行されるイオン注入の工程ですべて同一のイオン注入条件とならないようにマスク形成位置とイオン注入条件を組み合わせて、前記4つの工程のうち少なくとも2つの工程を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記副工程は、1つの工程において、前記基板上に形成される電界効果型トランジスタの種類の数よりも少ない数だけ実行されることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記ウェル形成工程で、閾値電圧の低い電界効果型トランジスタのウェルを形成する場合に、前記基板表面にチャネル領域を形成することができる不純物濃度を有するとともにウェルを形成することができるプロファイルを有するイオン注入条件で、イオン注入を行うことを特徴とする請求項5または6に記載の半導体装置の製造方法。
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