JP2007027175A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2種類以上のしきい値電圧を有する同一導電型MISトランジスタを微細且つ容易に制御良く形成できる半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1には、溝型素子分離領域13に囲まれた半導体基板11上にゲート絶縁膜14a及びゲート電極15aが形成されている。そして、ゲート電極15a直下の半導体基板11に両側をP型ソース・ドレイン領域16aに挟まれ、相対的に接合深さの浅いN型しきい値制御拡散層17aが形成されている。一方、第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2には、溝型素子分離領域13に囲まれた半導体基板11上にゲート絶縁膜14b及びゲート電極15bが形成されている。そして、ゲート電極15b直下の半導体基板11に両側をP型ソース・ドレイン領域16bに挟まれ、相対的に接合深さの深いN型しきい値制御拡散層17bが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置及びその製造方法に関し、特に2種類以上のしきい値電圧を有する同一導電型MISトランジスタを備えた半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、半導体集積回路装置の高機能化に伴って、異なるしきい値電圧を有するMISトランジスタを用いる回路が提案されており、しきい値電圧を制御するための技術が重要となってきている。
従来、同一の半導体基板上にしきい値電圧の異なるN型MISトランジスタとP型MISトランジスタを形成する方法として、注入マスクを用いてしきい値電圧を制御するためのしきい値制御拡散層を形成する方法が一般的に知られている。
同様に、同一の半導体基板上に2種類以上のしきい値電圧を有する同一導電型MISトランジスタを形成する場合にも、注入マスクを用いてそれぞれのしきい値制御拡散層を形成する方法が一般的に知られている。
また、上記のようなしきい値制御拡散層形成用の注入マスクは使用せずに、ゲート電極形成後にゲート電極下のチャネル形成領域に斜めイオン注入によってしきい値制御用の不純物を注入する方法、いわゆるポケット注入によってしきい値電圧を制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−31682号公報
しかしながら、上述のような従来の方法では、MISトランジスタの微細化に伴い、下記のような不具合が生じる。
まず、公知の技術である注入マスクを用いてしきい値電圧を制御するためのしきい値制御拡散層を形成する方法では、MISトランジスタの微細化に伴って注入マスクの開口幅が狭くなるため、イオン注入効率が劣化し、所望の不純物濃度を有するしきい値制御拡散層を形成することができないという課題がある。
これは、開口幅の狭い注入マスクを用いてしきい値制御拡散層を形成した場合、イオン注入時のチャネリングを抑制するために斜めイオン注入すると、注入マスクによってイオン注入されない影部が発生する。この影部の発生によって、しきい値制御拡散層に所望のドーズ量を注入することができない、または、部分的な領域にしか注入されない、あるいは全く注入することができないことがあるため、所望の不純物濃度を有するしきい値制御拡散層を形成することが困難となる。
また、ポケット注入を用いてしきい値電圧を制御する方法では、ポケット注入層を、同時にイオン注入で形成するソース・ドレイン注入層よりもゲート電極直下の内側に深く分布させる必要がある。このためには、ポケット注入層の不純物濃度を高濃度に形成する必要がある。この結果、ポケット注入層とソース・ドレイン層との境界における接合濃度が上昇するため、ポケット層とソース・ドレイン層との接合耐圧が劣化し、pn接合容量が増大するなど、MISトランジスタの動作性能及び、信頼性性能に悪影響を与えるという課題がある。
本発明の目的は、2種類以上のしきい値電圧を有する同一導電型MISトランジスタを微細且つ容易に制御良く形成できる半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明の半導体装置は、半導体基板に形成された第1導電型の第1のしきい値制御拡散層を有する第2導電型の第1のMISトランジスタと、半導体基板に形成された第1導電型の第2のしきい値制御拡散層を有する第2導電型の第2のMISトランジスタとを備え、第1のしきい値制御拡散層は、第2のしきい値制御拡散層に比べて接合深さが浅く形成されており、第1のMISトランジスタは、第2のMISトランジスタに比べてしきい値電圧が高いことを特徴とする。
上記半導体装置において、第1のMISトランジスタのチャネル幅は、第2のMISトランジスタのチャネル幅に比べて狭くなっている。
上記半導体装置において、半導体基板に、第1のMISトランジスタの活性領域と第2のMISトランジスタの活性領域とを区画するように形成された溝型素子分離領域を備え、溝型素子分離領域は、ISSG酸化法によって形成された保護酸化膜を有している。
上記半導体装置において、第1のMISトランジスタ及び第2のMISトランジスタは、P型MISトランジスタであり、第1のしきい値制御拡散層及び第2のしきい値制御拡散層は、ヒ素またはアンチモンを不純物とするN型拡散層である。
上記半導体装置において、第1のMISトランジスタ及び第2のMISトランジスタは、N型MISトランジスタであり、第1のしきい値制御拡散層及び第2のしきい値制御拡散層は、インジウムを不純物とするP型拡散層である。
本発明の第1の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第2導電型の第1のMISトランジスタと第2導電型の第2のMISトランジスタを有する半導体装置の製造方法において、半導体基板上における第1のMISトランジスタ形成領域に第1の注入保護膜を形成する工程(a)と、半導体基板上における第2のMISトランジスタ形成領域に、第1の注入保護膜よりも膜厚の薄い第2の注入保護膜を形成する工程(b)と、工程(a)及び工程(b)の後に、半導体基板における第1のMISトランジスタ形成領域に第1の注入保護膜越しに第1導電型の不純物をイオン注入して第1導電型の第1のしきい値制御拡散層を形成するとともに、半導体基板における第2のMISトランジスタ形成領域に第2の注入保護膜越しに不純物をイオン注入して第1導電型の第2のしきい値制御拡散層を形成する工程(c)とを有し、工程(c)において、第1のしきい値制御拡散層は、第2のしきい値制御拡散層に比べて接合深さが浅く形成されることを特徴とする。
上記第1の半導体装置の製造方法において、工程(a)では、半導体基板上における第2のMISトランジスタ形成領域にも第1の注入保護膜を形成し、工程(b)では、第2のMISトランジスタ形成領域の第1の注入保護膜を所望の厚さだけエッチングして第2の注入保護膜を形成する。
上記第1の半導体装置の製造方法において、工程(a)の前に、半導体基板上の第1のMISトランジスタ形成領域及び第2のMISトランジスタ形成領域に保護膜を形成した後、第2のMISトランジスタ形成領域の保護膜を除去する工程を有し、工程(a)では、保護膜が形成された第1のMISトランジスタ形成領域の半導体基板を熱酸化することにより第1の注入保護膜を形成し、工程(b)では、工程(a)と同時に、保護膜が除去された第2のMISトランジスタ形成領域の半導体基板を熱酸化することにより第2の注入保護膜を形成する。
上記第1の半導体装置の製造方法において、第1の注入保護膜の膜厚は、不純物のイオン注入時における平均飛程よりも薄い。
本発明の第2の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第2導電型の第1のMISトランジスタと第2導電型の第2のMISトランジスタを有する半導体装置の製造方法において、半導体基板上に下地絶縁膜及び保護絶縁膜を順次形成する工程(a)と、素子分離形成領域の保護絶縁膜及び下地絶縁膜を除去した後、半導体基板を所望の深さまでエッチングして分離溝を形成する工程(b)と、工程(b)の後、ISSG酸化法により分離溝内の半導体基板表面に第1の酸化膜を形成すると共に、保護絶縁膜の表面を酸化して第2の酸化膜を形成する工程(c)と、第1の酸化膜及び第2の酸化膜上に、分離溝内が完全に埋まる膜厚を有する分離用絶縁膜を形成する工程(d)と、保護絶縁膜上の分離用絶縁膜及び第1の酸化膜をCMP法によって研磨して、保護絶縁膜の表面を露出する工程(e)と、工程(e)の後に、保護絶縁膜を除去する工程(f)と、工程(f)の後に、半導体基板における第1のMISトランジスタ形成領域に下地絶縁膜及び第2の酸化膜越しに第1導電型の不純物をイオン注入して第1導電型の第1のしきい値制御拡散層を形成するとともに、半導体基板における第2のMISトランジスタ形成領域に下地絶縁膜越しに不純物をイオン注入して第1導電型の第2のしきい値制御拡散層を形成する工程(g)とを有し、工程(g)において、第1のしきい値制御拡散層は、第2のしきい値制御拡散層に比べて接合深さが浅く形成されることを特徴とする。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法によれば、膜厚の異なる注入保護膜越しにしきい値制御用の不純物をイオン注入することによって、接合深さの異なる第1のMISトランジスタの第1のしきい値制御拡散層と第2のMISトランジスタの第2のしきい値制御拡散層を形成することができる。これにより、第2のMISトランジスタに比べてしきい値電圧の高い第1のMISトランジスタを容易に制御良く形成することができる。しかも、しきい値制御用の不純物をイオン注入する際、注入マスクを使用しないため、MISトランジスタが微細化されても精度良くしきい値制御拡散層を形成することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について、P型MISトランジスタを例に、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。図中において、左半分は相対的に高いしきい値電圧を有する第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1を示し、右半分は相対的に低いしきい値電圧を有する第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2を示している。なお、図1は、ゲート長方向(チャネル長方向)を示す断面図である。
図1に示すように、第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1には、半導体基板11と、半導体基板11に形成されたN型チャネルストップ領域を有するNウェル領域12と、半導体基板11に形成された溝型素子分離領域13と、溝型素子分離領域13に囲まれた半導体基板11からなる活性領域上に形成されたゲート絶縁膜14aと、ゲート絶縁膜14a上に形成されたゲート電極15aと、ゲート電極15aの側方下に位置する半導体基板11に形成されたP型ソース・ドレイン領域16aと、ゲート電極15a直下に位置する半導体基板11に両側をP型ソース・ドレイン領域16aに挟まれるように形成され、相対的に接合深さの浅いN型しきい値制御拡散層17aを有している。この第1のP型MISトランジスタのしきい値電圧は、例えば0.53Vと相対的に高いしきい値電圧を有している。
第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2には、半導体基板11と、半導体基板11に形成されたN型チャネルストップ領域を有するNウェル領域12と、半導体基板11に形成された溝型素子分離領域13と、溝型素子分離領域13に囲まれた半導体基板11からなる活性領域上に形成されたゲート絶縁膜14bと、ゲート絶縁膜14b上に形成されたゲート電極15bと、ゲート電極15bの側方下に位置する半導体基板11に形成されたP型ソース・ドレイン領域16bと、ゲート電極15b直下に位置する半導体基板11に両側をP型ソース・ドレイン領域16bに挟まれるように形成され、相対的に接合深さの深いN型しきい値制御拡散層17bを有している。この第2のP型MISトランジスタのしきい値電圧は、例えば0.28Vと相対的に低いしきい値電圧を有している。
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について図面を用いて説明する。
図2(a)〜(e)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。図中において、左半分は相対的に高いしきい値電圧を有する第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1を示し、右半分は相対的に低いしきい値電圧を有する第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2を示している。なお、図2(a)〜(e)は、ゲート長方向(チャネル長方向)を示す断面図である。
まず、図2(a)に示す工程で、半導体基板11に第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1と第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2を区画する溝型素子分離領域13を形成する。その後、半導体基板11上に厚さ30nmの酸化膜からなる第1の注入保護膜18aを形成する。このとき、第1の注入保護膜18aの膜厚は、後工程でN型しきい値制御拡散層を形成するためのしきい値制御用不純物の注入プロファイルにおける平均飛程より小さくなるように形成する。
次に、図2(b)に示す工程で、第1の注入保護膜18a上に、第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1を覆い、第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2に開口を有するレジスト19を形成する。その後、レジスト19をマスクにして、第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2の第1の注入保護膜18aを所望の厚さまでエッチングして第2の注入保護膜18bを形成する。ここでは、第1の注入保護膜18aを20nmエッチングすることにより、第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2に厚さ10nmの第2の注入保護膜18bを残存させる。その後、レジスト19を除去する。
次に、図2(c)に示す工程で、半導体基板11に、N型不純物であるリンイオンを注入エネルギーと注入ドーズ量を変えて複数回注入することにより、N型チャネルストップ領域を有するNウェル領域12を形成する。その後、半導体基板11に、しきい値制御用の不純物としてN型不純物であるヒ素イオンを、注入エネルギー85keV、注入ドーズ量7.5×1012ions/cm2の条件で注入する。これにより、第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1の半導体基板11からなる活性領域には、第1の注入保護膜18a越しにヒ素イオンが注入されることにより第1のN型しきい値制御拡散層17aが形成され、第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2の半導体基板11からなる活性領域には、第2の注入保護膜18b越しにヒ素イオンが注入されることにより第2のN型しきい値制御拡散層17bが形成される。このとき、第1の注入保護膜18aは、第2の注入保護膜18bに比べて膜厚が厚いため、同一条件でヒ素イオンを注入した場合、半導体基板11中への注入深さが変わり、第1のN型しきい値制御拡散層17aは第2のN型しきい値制御拡散層17bに比べて接合深さが浅く形成される。
次に、図2(d)に示す工程で、第1の注入保護膜18a及び第2の注入保護膜18bを除去した後、半導体基板11上に厚さ3nmのゲート絶縁膜14を形成する。このゲート絶縁膜14は、例えば1000℃、30秒程度の熱酸化により形成する。
次に、図2(e)に示す工程で、ゲート絶縁膜14上にポリシリコン膜を形成した後、ポリシリコン膜をパターニングすることにより、第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1の半導体基板11からなる活性領域上にゲート絶縁膜14a及びゲート電極15aを形成し、第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2の半導体基板11からなる活性領域上にゲート絶縁膜14b及びゲート電極15bを形成する。その後、ゲート電極15a、15bをマスクにして、半導体基板11にP型不純物でボロンイオンをイオン注入することにより、P型ソース・ドレイン領域16a、16bを形成する。
図3(a)は、図2(c)に示す工程後における半導体基板中の不純物濃度プロファイル図であり、実線は第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1のA1−A1箇所の不純物濃度プロファイルを示し、点線は第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2のA2−A2箇所の不純物濃度プロファイルを示している。図3(b)は図2(e)に示す工程後における半導体基板中の不純物濃度プロファイル図であり、実線は第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1のB1−B1箇所の不純物濃度プロファイルを示し、点線は第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2のB2−B2箇所の不純物濃度プロファイルを示している。
図3(a)及び図3(b)に示すように、第1のN型しきい値制御拡散層17aの不純物(ヒ素)濃度プロファイル(実線)は、第2のN型しきい値制御拡散層17bの不純物(ヒ素)濃度プロファイル(点線)に比べて、ピーク濃度位置が浅く、接合深さも浅く形成されている。これは、ヒ素をイオン注入する際、第2の注入保護膜18bに比べて第1の注入保護膜18aの厚さが厚く形成されているためである。
本実施形態によれば、しきい値制御用のイオン注入をする際に注入保護膜18a、18bの膜厚を変えておくことにより、容易にしきい値電圧の異なる2つのP型MISトランジスタを形成することができる。すなわち、同一の半導体基板11上に、N型しきい値制御拡散層17aの接合深さが相対的に浅く、しきい値電圧が相対的に高い第1のP型MISトランジスタと、N型しきい値制御拡散層17bの接合深さが相対的に深く、しきい値電圧が相対的に低い第2のP型MISトランジスタとを形成することができる。第2のP型MISトランジスタは、しきい値電圧が低く、駆動力が高いことから高速動作が可能であり、第1のP型MISトランジスタは、しきい値電圧が高く、オフリーク電流が低いことから、トランジスタのON/OFFの誤動作が少なく、低消費電力動作が可能である。
なお、本実施形態では、注入保護膜の形成工程及びしきい値制御用のイオン注入工程を素子分離領域形成工程後にしているが、素子分離領域形成工程前に行っても良い。
また、本実施形態では、しきい値制御用の不純物としてヒ素を用いて説明したが、しきい値制御用の不純物としては熱処理後もイオン注入時の不純物プロファイルを維持し易い重イオンが適しており、N型不純物としてはヒ素やアンチモン、P型不純物としてはインジウムを用いることが好ましい。
(第1の実施形態の変形例)
図4(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の変形例を示す断面図である。図中において、左半分は相対的に高いしきい値電圧を有する第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1を示し、右半分は相対的に低いしきい値電圧を有する第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2を示している。なお、図4(a)〜(d)は、ゲート長方向(チャネル長方向)を示す断面図である。
まず、図4(a)に示す工程で、半導体基板11に第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1と第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2を区画する溝型素子分離領域13を形成する。その後、半導体基板11上に厚さ25nmの酸化膜からなる保護膜20を形成する。このとき、保護膜20は、後工程の熱酸化によってさらに膜厚が厚くなるが、後工程の熱酸化後における膜厚がN型しきい値制御拡散層を形成するためのしきい値制御用不純物の注入プロファイルにおける平均飛程より小さくなるように形成する。
次に、図4(b)に示す工程で、保護膜20上に、第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1を覆い、第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2に開口を有するレジスト19を形成する。その後、レジスト19をマスクにして、第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2の保護膜20をエッチングして半導体基板11の表面を露出する。その後、レジスト19を除去する。
次に、図4(c)に示す工程で、半導体基板11に、850℃、30秒程度の熱酸化を行うことにより、第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2の半導体基板11上に厚さ10nmの酸化膜からなる第2の注入保護膜20bを形成する。このとき、第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1の半導体基板11上には、厚さ30nmの酸化膜からなる第1の注入保護膜20aが形成される。この第1の注入保護膜20aは、厚さ25nmの保護膜20が酸化によって膜厚が厚くなったものである。
次に、図4(d)に示す工程で、半導体基板11に、N型不純物であるリンイオンを注入エネルギーと注入ドーズ量を変えて複数回注入することにより、N型チャネルストップ領域を有するNウェル領域12を形成する。その後、半導体基板11に、しきい値制御用の不純物としてN型不純物であるヒ素イオンを、注入エネルギー85keV、注入ドーズ量7.5×1012ions/cm2の条件で注入する。これにより、第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1の半導体基板11からなる活性領域には、第1の注入保護膜20a越しにヒ素イオンが注入されることにより第1のN型しきい値制御拡散層17aが形成され、第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2の半導体基板11からなる活性領域には、第2の注入保護膜20b越しにヒ素イオンが注入されることにより第2のN型しきい値制御拡散層17bが形成される。このとき、第1の注入保護膜20aは、第2の注入保護膜20bに比べて膜厚が厚いため、同一条件でヒ素イオンを注入した場合、半導体基板11中への注入深さが変わり、第1のN型しきい値制御拡散層17aは第2のN型しきい値制御拡散層17bに比べて接合深さが浅く形成される。
その後、図2(d)及び図2(e)に示す工程と同様な方法によって、図1に示すような半導体装置を形成する。
この構成によれば、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。さらに、この変形例によれば、第1の注入保護膜20bの膜厚制御がさらに容易となる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について、P型MISトランジスタを例に、図面を参照しながら説明する。
図5は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。図中において、中央領域は相対的に高いしきい値電圧を有する第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1を示し、両側領域は相対的に低いしきい値電圧を有する第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2を示している。なお、図5は、ゲート幅方向(チャネル幅方向)を示す断面図である。
図5に示すように、第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1には、半導体基板21と、半導体基板21に形成されたN型チャネルストップ領域を有するNウェル領域22と、半導体基板21に形成された溝型素子分離領域23と、溝型素子分離領域23に囲まれた半導体基板21からなる活性領域上に形成されたゲート絶縁膜24aと、ゲート絶縁膜24a上に形成されたゲート電極25aと、ゲート電極25aの側方下に位置する半導体基板21に形成されたP型ソース・ドレイン領域(図示せず)と、ゲート電極25a直下に位置する半導体基板21に両側をP型ソース・ドレイン領域に挟まれるように形成され、相対的に接合深さの浅いN型しきい値制御拡散層26aを有している。この第1のP型MISトランジスタのしきい値電圧は、例えば0.48Vと相対的に高いしきい値電圧を有している。
第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2には、半導体基板21と、半導体基板21に形成されたN型チャネルストップ領域を有するNウェル領域22と、半導体基板21に形成された溝型素子分離領域23と、溝型素子分離領域23に囲まれた半導体基板21からなる活性領域上に形成されたゲート絶縁膜24bと、ゲート絶縁膜24b上に形成されたゲート電極25bと、ゲート電極25bの側方下に位置する半導体基板21に形成されたP型ソース・ドレイン領域(図示せず)と、ゲート電極25b直下に位置する半導体基板21に両側をP型ソース・ドレイン領域に挟まれるように形成され、相対的に接合深さの深いN型しきい値制御拡散層26bを有している。この第2のP型MISトランジスタのしきい値電圧は、例えば0.28Vと相対的に低いしきい値電圧を有している。
そして、第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1におけるゲート幅方向の活性領域の幅は、第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2におけるゲート幅方向の活性領域の幅に比べて狭く形成されている。
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について図面を用いて説明する。
図6(a)〜(d)及び図7(a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。図中において、中央領域は相対的に高いしきい値電圧を有する第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1を示し、両側領域は相対的に低いしきい値電圧を有する第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2を示している。なお、図6(a)〜(d)及び図7(a)〜(d)は、ゲート幅方向(チャネル幅方向)を示す断面図である。
まず、図6(a)に示す工程で、半導体基板21上にシリコン酸化膜からなる下地絶縁膜27を形成した後、下地絶縁膜27上に厚さ40nmのシリコン窒化膜を形成する。その後、フォトリソグラフィ及びドライエッチングを用いてシリコン窒化膜のパターニングを行って、素子分離形成領域に開口を有するシリコン窒化膜からなる保護絶縁膜28(28a、28b)を形成する。このとき、第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1の保護絶縁膜28aにおけるゲート幅方向の幅は、第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2の保護絶縁膜28bにおけるゲート幅方向の幅よりも狭く形成する。この保護絶縁膜28a、28bが形成されている領域が活性領域となるため、第1のP型MISトランジスタのチャネル幅は、第2のP型MISトランジスタのチャネル幅に比べて狭く形成される。
次に、図6(b)に示す工程で、保護絶縁膜28をマスクして下地絶縁膜27をエッチングした後、さらに半導体基板21をエッチングして深さ300nmの分離溝29を形成する。
次に、図6(c)に示す工程で、ISSG酸化(In-Situ Steam Generated Oxidation)法によって、分離溝29内の半導体基板21を酸化して厚さ20nmの酸化膜30aを形成する。このとき、ISSG酸化法によって保護絶縁膜28(28a、28b)の一部も酸化され、保護絶縁膜28上に酸化膜30bが形成される。特に、第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1の保護絶縁膜28aのゲート幅方向の幅は、ISSG酸化によって残存する寸法が小さくなり、活性領域上には酸化膜30bが端部から中央部に向かって形成される。以下、酸化膜30aと酸化膜30bを総称して保護酸化膜30とする。
次に、図6(d)に示す工程で、保護酸化膜30上に、酸化膜からなる分離用絶縁膜31を分離溝29が完全に埋まる膜厚で形成する。
次に、図7(a)に示す工程で、CMP法によって、分離用絶縁膜31及び保護酸化膜30を保護絶縁膜28が露出するまで研磨する。これにより、分離溝29内に保護酸化膜30と分離用絶縁膜31が埋め込まれてなる溝型素子分離領域23が形成される。
次に、図7(b)に示す工程で、露出している保護絶縁膜28を選択的に除去する。その後、半導体基板21に、N型不純物であるリンイオンを注入エネルギーと注入ドーズ量を変えて複数回注入することにより、N型チャネルストップ領域を有するNウェル領域22を形成する。その後、半導体基板21に、しきい値制御用の不純物としてN型不純物であるヒ素イオンを、注入エネルギー85keV、注入ドーズ量7.5×1012ions/cm2の条件で注入する。これにより、第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1の半導体基板21からなる活性領域には、下地絶縁膜27及び保護酸化膜30越しにヒ素イオンが注入されることにより第1のN型しきい値制御拡散層26aが形成され、第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2の半導体基板21からなる活性領域には、下地絶縁膜27越しにヒ素イオンが注入されることにより第2のN型しきい値制御拡散層26bが形成される。このとき、第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1の活性領域上は、ほとんど保護酸化膜30で覆われており、第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2の活性領域上に比べて注入保護膜の膜厚が厚いため、同一条件でヒ素イオンを注入した場合、半導体基板21中への注入深さが変わり、第1のN型しきい値制御拡散層26aは第2のN型しきい値制御拡散層26bに比べて接合深さが浅く形成される。ここで、第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1の活性領域上には、一部保護酸化膜30が形成されていないがしきい値制御用の不純物をイオン注入する際、斜めイオン注入するため、下地絶縁膜27及び保護酸化膜30が実質的に注入保護膜として作用する。
次に、図7(c)に示す工程で、保護酸化膜30及び下地絶縁膜27を除去した後、活性領域となる半導体基板21上に厚さ3nmのゲート絶縁膜24を形成する。このゲート絶縁膜24は、例えば1000℃、30秒程の熱酸化により形成する。
次に、図7(d)に示す工程で、ゲート絶縁膜24上にポリシリコン膜を形成した後、ポリシリコン膜をパターニングすることにより、第1のP型MISトランジスタ形成領域Tp1の半導体基板21からなる活性領域上にゲート絶縁膜24a及びゲート電極25aを形成し、第2のP型MISトランジスタ形成領域Tp2の半導体基板21からなる活性領域上にゲート絶縁膜24b及びゲート電極25bを形成する。その後、ゲート電極25a、25bをマスクにして、半導体基板21にP型不純物でボロンイオンをイオン注入することにより、P型ソース・ドレイン領域(図示せず)を形成する。
本実施形態によれば、しきい値制御用のイオン注入する際に注入保護膜の膜厚を変えておくことにより、容易にしきい値電圧の異なる2つのP型MISトランジスタを形成することができる。すなわち、同一の半導体基板21上に、N型しきい値制御拡散層26aの接合深さが相対的に浅く、しきい値電圧が相対的に高い第1のP型MISトランジスタと、N型しきい値制御拡散層26bの接合深さが相対的に深く、しきい値電圧が相対的に低い第2のP型MISトランジスタとを形成することができる。第2のP型MISトランジスタは、しきい値電圧が低く、駆動力が高いことから高速動作が可能であり、第1のP型MISトランジスタは、しきい値電圧が高く、オフリーク電流が低いことから、トランジスタのON/OFFの誤動作が少なく、低消費電力動作が可能である。さらに、保護絶縁膜28の酸化量及びエッチング量を調整することで、ナローチャネル効果のないトランジスタを製造することができる。
なお、本実施形態では、しきい値制御用の不純物としてヒ素を用いて説明したが、しきい値制御用の不純物としては熱処理後もイオン注入時の不純物プロファイルを維持し易い重イオンが適しており、N型不純物としてはヒ素やアンチモン、P型不純物としてはインジウムを用いることが好ましい。
以上説明したように、本発明は、2種以上のしきい値電圧を有するMISトランジスタを備えた半導体装置等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示す断面図 (a)〜(e)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図 (a)は図2(c)に示す工程後における半導体基板中の不純物濃度プロファイル図、(b)は図2(e)に示す工程後における半導体基板中の不純物濃度プロファイル図 (a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の変形例を示す断面図 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示す断面図 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図
符号の説明
11 半導体基板
12 Nウェル領域
13 溝型素子分離領域
14、14a、14b ゲート絶縁膜
15a、15b ゲート電極
16a、16b P型ソース・ドレイン領域
17a、17b N型しきい値制御拡散層
18a 第1の注入保護膜
18b 第2の注入保護膜
19 レジスト
20 保護膜
20a 第1の注入保護膜
20b 第2の注入保護膜
21 半導体基板
22 Nウェル領域
23 溝型素子分離領域
24 ゲート絶縁膜
24a、24b ゲート絶縁膜
25a、25b ゲート電極
26a、26b N型しきい値制御拡散層
27 下地絶縁膜
28、28a、28b 保護絶縁膜
29 分離溝
30 保護酸化膜
30a、30b 酸化膜
31 分離用絶縁膜

Claims (10)

  1. 半導体基板に形成された第1導電型の第1のしきい値制御拡散層を有する第2導電型の第1のMISトランジスタと、
    前記半導体基板に形成された第1導電型の第2のしきい値制御拡散層を有する第2導電型の第2のMISトランジスタとを備え、
    前記第1のしきい値制御拡散層は、前記第2のしきい値制御拡散層に比べて接合深さが浅く形成されており、
    前記第1のMISトランジスタは、前記第2のMISトランジスタに比べてしきい値電圧が高いことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1のMISトランジスタのチャネル幅は、前記第2のMISトランジスタのチャネル幅に比べて狭いことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体装置において、
    前記半導体基板に、前記第1のMISトランジスタの活性領域と前記第2のMISトランジスタの活性領域とを区画するように形成された溝型素子分離領域を備え、
    前記溝型素子分離領域は、ISSG酸化法によって形成された保護酸化膜を有していることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記第1のMISトランジスタ及び前記第2のMISトランジスタは、P型MISトランジスタであり、
    前記第1のしきい値制御拡散層及び前記第2のしきい値制御拡散層は、ヒ素またはアンチモンを不純物とするN型拡散層であることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記第1のMISトランジスタ及び前記第2のMISトランジスタは、N型MISトランジスタであり、
    前記第1のしきい値制御拡散層及び前記第2のしきい値制御拡散層は、インジウムを不純物とするP型拡散層であることを特徴とする半導体装置。
  6. 半導体基板上に第2導電型の第1のMISトランジスタと第2導電型の第2のMISトランジスタを有する半導体装置の製造方法において、
    前記半導体基板上における前記第1のMISトランジスタ形成領域に第1の注入保護膜を形成する工程(a)と、
    前記半導体基板上における前記第2のMISトランジスタ形成領域に、前記第1の注入保護膜よりも膜厚の薄い第2の注入保護膜を形成する工程(b)と、
    前記工程(a)及び前記工程(b)の後に、前記半導体基板における前記第1のMISトランジスタ形成領域に第1の注入保護膜越しに第1導電型の不純物をイオン注入して第1導電型の第1のしきい値制御拡散層を形成するとともに、前記半導体基板における前記第2のMISトランジスタ形成領域に第2の注入保護膜越しに前記不純物をイオン注入して第1導電型の第2のしきい値制御拡散層を形成する工程(c)とを有し、
    前記工程(c)において、前記第1のしきい値制御拡散層は、前記第2のしきい値制御拡散層に比べて接合深さが浅く形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(a)では、前記半導体基板上における前記第2のMISトランジスタ形成領域にも前記第1の注入保護膜を形成し、
    前記工程(b)では、前記第2のMISトランジスタ形成領域の前記第1の注入保護膜を所望の厚さだけエッチングして前記第2の注入保護膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項6に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(a)の前に、前記半導体基板上の前記第1のMISトランジスタ形成領域及び前記第2のMISトランジスタ形成領域に保護膜を形成した後、前記第2のMISトランジスタ形成領域の前記保護膜を除去する工程を有し、
    前記工程(a)では、前記保護膜が形成された前記第1のMISトランジスタ形成領域の前記半導体基板を熱酸化することにより前記第1の注入保護膜を形成し、
    前記工程(b)では、前記工程(a)と同時に、前記保護膜が除去された前記第2のMISトランジスタ形成領域の前記半導体基板を熱酸化することにより前記第2の注入保護膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項6〜8のうちいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の注入保護膜の膜厚は、前記不純物のイオン注入時における平均飛程よりも薄いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 半導体基板上に第2導電型の第1のMISトランジスタと第2導電型の第2のMISトランジスタを有する半導体装置の製造方法において、
    前記半導体基板上に下地絶縁膜及び保護絶縁膜を順次形成する工程(a)と、
    素子分離形成領域の前記保護絶縁膜及び前記下地絶縁膜を除去した後、前記半導体基板を所望の深さまでエッチングして分離溝を形成する工程(b)と、
    前記工程(b)の後、ISSG酸化法により前記分離溝内の前記半導体基板表面に第1の酸化膜を形成すると共に、前記保護絶縁膜の表面を酸化して第2の酸化膜を形成する工程(c)と、
    前記第1の酸化膜及び前記第2の酸化膜上に、前記分離溝内が完全に埋まる膜厚を有する分離用絶縁膜を形成する工程(d)と、
    前記保護絶縁膜上の前記分離用絶縁膜及び前記第1の酸化膜をCMP法によって研磨して、前記保護絶縁膜の表面を露出する工程(e)と、
    前記工程(e)の後に、前記保護絶縁膜を除去する工程(f)と、
    前記工程(f)の後に、前記半導体基板における前記第1のMISトランジスタ形成領域に前記下地絶縁膜及び前記第2の酸化膜越しに第1導電型の不純物をイオン注入して第1導電型の第1のしきい値制御拡散層を形成するとともに、前記半導体基板における前記第2のMISトランジスタ形成領域に前記下地絶縁膜越しに前記不純物をイオン注入して第1導電型の第2のしきい値制御拡散層を形成する工程(g)とを有し、
    前記工程(g)において、前記第1のしきい値制御拡散層は、前記第2のしきい値制御拡散層に比べて接合深さが浅く形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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