JP2007278010A - 高負荷用鉄筋締結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】一種類の高負荷用鉄筋締結具のみで、第1鉄筋と第2鉄筋の交差部の締結固定だけでなく、第1鉄筋と第2鉄筋を互いに平行状態で締結固定できる高負荷用鉄筋締結具の提供。
【解決手段】1本のUボルト1及びナット2、2と締結プレート3とで構成され、締結プレート3は略方形状板材の中央部で第1鉄筋4と第2鉄筋5の交差部を締結固定する際に第1鉄筋4に当接する第1押圧片31を残して一方の端縁部を下方へ向けて略90°に折曲されていてその先端が第2鉄筋5に当接する第2押圧片32と他方の端縁部を下方へ向けて折曲された係止片33が形成され、第1押圧片31の両第1ボルト挿通孔34相互間を結ぶ線と交差する線上に第1鉄筋4と第2鉄筋5を平行状態で締結固定する際に該第1鉄筋4及び第2鉄筋5に係合させたUボルト1の両雄ねじ部11を挿通可能な第2ボルト挿通孔36が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、高負荷が掛かる2本の鉄筋を強固に締結固定する高負荷用鉄筋締結具に関する。
従来、第1鉄筋と第2鉄筋を互いに平行状態で締結固定する鉄筋締結具としては、例えば図10に示すように、第1鉄筋101と第2鉄筋102とを互いに平行状態で挿入可能な間隔を有して配置され一方に長孔103a、他方にボルト孔102aが形成された一対の平行二面部103、104と、両二面部103、104を繋ぐ背面部105とから略コ字状に形成されたクリップ本体100と、長孔103aよりも大きな終端部106aと、先端部分106bを延長するように突設されたボルト孔104aを挿通可能なねじ部106cと、このねじ部106cに螺合するナット107とを有する楔106とから構成され、長孔103aとボルト孔104aに挿通した楔106のねじ部106cにナット107を螺合して締め付けて行くことにより、第1鉄筋101と第2鉄筋102を互いに平行状態で強固に締結固定するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。・・従来例1。
また、鉄筋交差部を固定する締結具としては、例えば図11、12に示すように、一方の鉄筋201に装着させる2本のUボルト202、202と、もう一方の鉄筋203に中央部の凹部204aを当接させるプレート204とで構成され、このプレート204の両端部の2カ所にそれぞれ形成されたボルト挿通孔に2本のUボルト202、202の両端雄ねじ部をそれぞれ挿通させ、ナット205を螺合してそれぞれ締結することにより、2本のUボルト202、202とプレート204との間に両鉄筋201、203の交差部を強固に締結固定するようにしたものがある。・・従来例2。
特開2005−81171号公報
しかしながら、上述の従来例1、2は、第1鉄筋と第2鉄筋を互いに平行状態で締結固定するか、第1鉄筋と第2鉄筋の交差部を締結固定するか、のいずれか一方しか行えないため、2種類の締結具の製造が必要で、製造コストが高く付くと共に、現場で2種類の締結具を使い分けるのは煩雑で、作業性が悪いという問題がある。
また、上述の従来例2では、部品点数が多いためコストが高くなると共に、部品点数が多いため鉄筋交差部への取り付けが面倒であり、かつ、4個のナット205の螺合・締結作業が必要であるため、固定作業に手間と時間が掛かり、作業性が悪いとう問題がある。
本発明の解決しようとする課題は、一種類の高負荷用鉄筋締結具のみで、第1鉄筋と第2鉄筋の交差部の締結固定だけでなく、第1鉄筋と第2鉄筋を互いに平行状態で締結固定することができると共に、第1鉄筋と第2鉄筋の交差部の締結固定を行う場合の作業性を高めることができる高負荷用鉄筋締結具を提供することにある。
上記課題を解決するため請求項1記載の高負荷用鉄筋締結具は、第1鉄筋と第2鉄筋を締結固定する高負荷用鉄筋締結具であって、1本のUボルト及びナットと締結プレートとで構成され、前記締結プレートは略方形状板材の中央部で前記第1鉄筋と第2鉄筋の交差部を締結固定する際に前記第1鉄筋に当接する第1押圧片を残して一方の端縁部を下方へ向けて略90°に折曲されていてその先端が前記第2鉄筋に当接する第2押圧片と他方の端縁部を下方へ向けて折曲された係止片が形成され、前記第1押圧片における前記第2押圧片側寄りの位置には、前記第2鉄筋に係合させた前記Uボルトの両雄ねじ部を挿通可能な第1ボルト挿通孔が形成され、前記第1押圧片の前記両第1ボルト挿通孔相互間を結ぶ線と交差する線上に前記第1鉄筋と第2鉄筋を平行状態で締結固定する際に該第1鉄筋及び第2鉄筋に係合させた前記Uボルトの両雄ねじ部を挿通可能な第2ボルト挿通孔が形成されていることを特徴とする手段とした。
請求項2記載の高負荷用鉄筋締結具は、請求項1に記載の高負荷用鉄筋締結具において、前記第1押圧片には前記一対の第2ボルト挿通孔のうち前記係止片側の第2ボルト挿通孔に変えて前記Uボルトの一方の雄ねじ部を挿通可能な側方位置に少なくとも一つの第3ボルト挿通孔が形成されていることを特徴とする手段とした。
請求項3記載の高負荷用鉄筋締結具は、請求項1または2に記載の高負荷用鉄筋締結具において、前記係止片が前記第1鉄筋の外面に略沿った円弧状に形成されていることを特徴とする手段とした。
請求項4記載の高負荷用鉄筋締結具は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の高負荷用鉄筋締結具において、前記第1ボルト挿通孔が前記係止片方向へ向けて伸びる長孔に形成されていることを特徴とする手段とした。
請求項5記載の高負荷用鉄筋締結具は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の高負荷用鉄筋締結具において、前記第1鉄筋と第2鉄筋の交差部を締結固定する際に前記第2押圧片の下端中央部に前記第2鉄筋が係合する係合用凹部が形成されていることを特徴とする手段とした。
請求項6記載の高負荷用鉄筋締結具は、請求項5に記載の高負荷用鉄筋締結具において、前記係合用凹部はその両端部が前記第2鉄筋に当接するようにその開口幅及び深さが設定されていることを特徴とする手段とした。
請求項7記載の高負荷用鉄筋締結具は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の高負荷用鉄筋締結具において、前記両第2ボルト挿通孔の少なくともいずれか一方が前記両第1ボルト挿通孔相互間を結ぶ線と交差する線に沿って長い長孔に形成されていることを特徴とする手段とした。
請求項1記載の高負荷用鉄筋締結具では、上述のように、1本のUボルト及びナットと締結プレートとで構成され、締結プレートは略方形状板材の中央部で第1鉄筋と第2鉄筋の交差部を締結固定する際に第1鉄筋に当接する第1押圧片を残して一方の端縁部を下方へ向けて略90°に折曲されていてその先端が第2鉄筋に当接する第2押圧片と他方の端縁部を下方へ向けて折曲された係止片が形成され、第1押圧片における第2押圧片側寄りの位置には、第2鉄筋に係合させたUボルトの両雄ねじ部を挿通可能な第1ボルト挿通孔が形成されている構成としたことで、第1鉄筋に第1押圧片を当接させた締結プレートのボルト挿通孔に対し、第2鉄筋に装着させたUボルトの両雄ねじ部を挿通させ、該両雄ねじ部にそれぞれナットをねじ込んで行くことにより、第2押圧片の下端部が第2鉄筋に当接し、この状態からナットをさらにねじ込んで行くと、第2鉄筋に当接する第2押圧片の下端部を支点として締結プレートが係止片の突出方向に向けて回動することで、第1押圧片によって第1鉄筋が第2鉄筋に強く押し付けられ、これにより、第1鉄筋と第2鉄筋の交差部を強固に締結固定することができる。
また、前記第1押圧片の両第1ボルト挿通孔相互間を結ぶ線と交差する線上に第1鉄筋と第2鉄筋を平行状態で締結固定する際に該第1鉄筋及び第2鉄筋に係合させたUボルトの両雄ねじ部を挿通可能な第2ボルト挿通孔が形成されている構成としたことで、平行状態にある第1鉄筋及び第2鉄筋に該第2鉄筋側から係合させたUボルトの両雄ねじ部を締結プレートにおける第1押圧片の第2ボルト挿通孔に挿通させ、該両雄ねじ部にそれぞれナットをねじ込んで行くことにより、締結プレートにおける第1押圧片が第1鉄筋に当接し、この状態からナットをさらにねじ込んで行くと、第1鉄筋と第2鉄筋がUボルトと第1押圧片との間に強く挟持され、これにより、第1鉄筋と第2鉄筋を平行状態で強固に締結固定することができる。
従って、一種類の高負荷用鉄筋締結具のみで、第1鉄筋と第2鉄筋の交差部の締結固定だけでなく、第1鉄筋と第2鉄筋を互いに平行状態で締結固定することができるようになり、これにより、コストダウンと作業性の向上が可能になるという効果が得られる。
そして、1本のUボルト及びナットと締結プレートのみで構成されるため、従来例2に比べ、部品点数の削減によるコストダウンが可能であると共に、部品点数が少ないため鉄筋交差部への取り付けが容易であり、かつ、2個のナットの螺合・締結作業ですむため、作業性を向上させることができるようになるという効果が得られる。
請求項2記載の高負荷用鉄筋締結具では、上述のように、前記第1押圧片には一対の第2ボルト挿通孔のうち係止片側の第2ボルト挿通孔に変えてUボルトの一方の雄ねじ部を挿通可能な側方位置に少なくとも一つの第3ボルト挿通孔が形成されている構成としたことで、平行状態にある直径の細い第1鉄筋と第2鉄筋を締結固定する場合に、第1鉄筋及び第2鉄筋に対し第2鉄筋側から係合させたUボルトの一方の雄ねじ部を第2押圧片寄り側の第2ボルト挿通孔に挿通させ、もう一方の雄ねじ部を第3ボルト挿通孔に挿通させることにより、第2ボルト挿通孔と第3ボルト挿通孔相互間を結ぶ線が両第2ボルト挿通孔相互間を結ぶ線に対し所定角度傾斜した状態になるため、直径の細い第1鉄筋及び第2鉄筋を締結固定させる場合でも、Uボルトにおける両雄ねじ部との間に大きな隙間が生じることなしに第1鉄筋及び第2鉄筋を平行状態で安定よく締結固定させることができるようになる。
請求項3記載の高負荷用鉄筋締結具では、上述のように、前記係止片が第1鉄筋の外面に略沿った円弧状に形成されている構成としたことで、第1鉄筋に対する当接面積が拡大し、これにより、固定状態での安定性を高めることができるようになる。
請求項4記載の高負荷用鉄筋締結具では、上述のように、前記ボルト挿通孔が係止片方向へ向けて伸びる長孔に形成されている構成としたことで、第1鉄筋の長孔に沿ってUボルトを移動させることにより、第1鉄筋の直径が変わってもUボルトと係止片との間に第1鉄筋を挟んだ状態で鉄筋交差部を締結固定することができるため、固定状態での安定性をさらに高めることができると共に、直径の異なる複数種類の鉄筋の固定が可能であるため、コストダウンが可能になる。
請求項5記載の高負荷用鉄筋締結具では、上述のように、前記第1鉄筋と第2鉄筋の交差部を締結固定する際に、第2押圧片の下端中央部に第2鉄筋が係合する係合用凹部が形成されている構成としたことで、第2鉄筋に第2押圧片の係合用凹部が係合する一方、第1鉄筋に係止片が係合する結果、鉄筋交差部の交差角度を維持させることができるようになる。
請求項6記載の高負荷用鉄筋締結具では、上述のように、前記係合用凹部はその両端部が第2鉄筋に当接するようにその開口幅及び深さが設定されている構成としたことで、鉄筋交差部の交差角度を確実に維持させることができるようになると共に、第2鉄筋の直径が大きくなる程係合用凹部内への食い込み量が少なくなるため、固定する鉄筋の直径が変わることで生じる第1押圧片の傾き量を低減させることができるようになる。
請求項7記載の高負荷用鉄筋締結具では、上述のように、前記両第2ボルト挿通孔の少なくともいずれか一方が両第1ボルト挿通孔相互間を結ぶ線と交差する線に沿って長い長孔に形成されることで、両雄ねじ部相互間の間隔が異なる複数種類のUボルトの使用が可能になるため、第1鉄筋と第2鉄筋を平行状態で締結固定する際に、第1鉄筋と第2鉄筋の直径に適合したUボルトを使用することにより、直径が異なる複数種類の第1鉄筋と第2鉄筋を安定よく平行状態で締結固定させることができるようになる。
以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例の高負荷用鉄筋締結具は、請求項1〜6に記載の発明に対応する。
まず、この実施例の高負荷用鉄筋締結具を図面に基づいて説明する。
図1はこの実施例の高負荷用鉄筋締結具における折り曲げ加工前の締結プレートを示す平面図、図2はこの実施例の高負荷用鉄筋締結具における鉄筋交差部締結時の状態を示す平面図、図3は図1のA−A線における縦断面図、図4、5は同作用説明図、図6は鉄筋平行部締結時の使用状態を示す平面図、図7は図6のB−B線における縦断面図、図8は鉄筋平行部締結時の使用状態で直径の細い鉄筋を締結固定する場合を示す平面図、図9は図8のC−C線における縦断面図である。
この高負荷用鉄筋締結具は、第1鉄筋4と第2鉄筋5の交差部の締結固定だけでなく、第1鉄筋4と第2鉄筋5を互いに平行状態で締結固定することができるように構成されたもので、1本のUボルト1と、2個のナット2と、締結プレート3とで構成されている。
さらに詳述すると、前記Uボルト1は、その両端部に雄ねじ部11、11が形成され、この両雄ねじ部11、11に対し前記ナット2、2がそれぞれ螺合されるようになっている。
前記締結プレート3は、図2〜5に示すように、図1に示す略方形状板材の中央部で一方の第1鉄筋4に当接する第1押圧片31を残して一方の端縁部を下方へ向けて略90°に折曲されていてその先端がもう一方の第2鉄筋5に当接する第2押圧片32と、他方の端縁部における両側部分を下方へ向けて折曲された係止片33、33がそれぞれ形成されている。そして、この係止片33、33は、第1鉄筋4の外面に略沿った円弧状に形成されている。
また、前記第1押圧片31における第2押圧片32側寄りの位置には、Uボルト1の両雄ねじ部11、11を挿通可能な第1ボルト挿通孔34、34が形成されている。そして、この第1ボルト挿通孔34、34は、Uボルト1の挿通位置を移動できるように係止片33方向へ向けて伸びる長孔に形成されている。
また、前記第2押圧片32の幅方向中央部が外向き膨らむ膨らみ部35が形成され、該膨らみ部35の下端部には第2鉄筋5が係合する略V字状の係合用凹部35aが形成されている。そして、この係合用凹部35aは、その両端部が第2鉄筋5に当接するようにその開口幅及び深さが設定されている。
また、図6〜9に示すように、前記第1押圧片31の両第1ボルト挿通孔相互間を結ぶ線と交差する線上に、第1鉄筋と第2鉄筋5を平行状態で締結固定する際に該第1鉄筋4及び第2鉄筋5に係合させたUボルト1の両雄ねじ部11、11を挿通可能な第2ボルト挿通孔36が形成されている。そして、第1押圧片31側の第2ボルト挿通孔36は、第1押圧片31の幅方向に長い楕円状に形成されている。
また、前記第1押圧片31には、一対の第2ボルト挿通孔36、36のうち係止片33側の第2ボルト挿通孔36に変えてUボルト1の一方の雄ねじ部11を挿通可能な第3ボルト挿通孔37、37が第1押圧片31の幅方向両端側寄りの位置にそれぞれ形成されている。なお、この第3ボルト挿通孔37、37の位置が係止片33の円弧状傾斜部分に形成されているため、第1押圧片31の上面と平行になるように第3ボルト挿通孔37、37の開口部を延長するバーリング部37aがそれぞれ形成されている。
次に、実施例の作用・効果を説明する。
まず、第1鉄筋と第2鉄筋の交差部を強固に締結固定する場合を、図2〜5に基づいて説明する。
この実施例の高負荷用鉄筋締結具では、上述のように構成されるため、第1鉄筋4に第1押圧片31を当接させた締結プレート3の第1ボルト挿通孔34、34に対し、第2鉄筋5に装着させたUボルト1の両雄ねじ部11、11を挿通させ、該両雄ねじ部11、11にそれぞれナット2、2をねじ込んで行くことにより、第2押圧片32における膨らみ部35の下端部に形成された係合用凹部35aの両端部が第2鉄筋5に当接して位置決めされ、この状態からナット2、2をさらにねじ込んで行くと、第2鉄筋5に当接する第2押圧片32における膨らみ部35の下端部を支点として締結プレート3が係止片33の突出方向に向けて回動することで、第1押圧片31によって第1鉄筋4が第2鉄筋5に強く押し付けられ、これにより、第1鉄筋4と第2鉄筋5の交差部を強固に締結固定することができる。
そして、この実施例の高負荷用鉄筋締結具は、上述のように、1本のUボルト1及びナット2、2と締結プレート3のみで構成されるため、部品点数の削減によるコストダウンが可能であると共に、部品点数が少ないため鉄筋交差部への取り付けが容易であり、かつ、2個のナット2、2の螺合・締結作業ですむため、作業性を向上させることができるようになるという効果が得られる。
また、係止片33が第1鉄筋4の外面に略沿った円弧状に形成されている構成としたことで、第1鉄筋4に対する当接面積が拡大し、これにより、固定状態での安定性を高めることができるようになる。
また、ボルト挿通孔11、11が係止片33方向へ向けて伸びる長孔に形成されている構成としたことで、第1ボルト挿通孔34の長孔に沿ってUボルト1を移動させることにより、第1鉄筋4の直径が、例えば、図4に示すようにD22、D19、D16と変わっても、Uボルト1と係止片33との間に第1鉄筋4を挟んだ状態で鉄筋交差部を締結固定することができるため、固定状態での安定性をさらに高めることができると共に、直径の異なる複数種類の鉄筋の固定が可能であるため、コストダウンが可能になる。
また、第2押圧片32における膨らみ部35の下端部に第2鉄筋5が係合する係合用凹部35aが形成されている構成としたことで、第2鉄筋5に第2押圧片32の係合用凹部35が係合する一方、第1鉄筋4に係止片33が係合する結果、鉄筋交差部の交差角度を維持させることができるようになる。
また、係合用凹部35aはその両端部が第2鉄筋5に当接するようにその開口幅及び深さが設定されている構成としたことで、鉄筋交差部の交差角度を確実に維持させることができるようになると共に、図5に示すように、第2鉄筋5の直径が大きくなる程係合用凹部35a内への食い込み量が少なくなるため、固定する鉄筋の直径が、例えば、図4に示すようにD22、D19、D16と変わることで生じる第1押圧片31の傾き量を低減させることができるようになる。
次に、第1鉄筋4と第2鉄筋5を平行状態で締結固定する場合を図6、7に基づいて説明する。
この実施例の高負荷用鉄筋締結具では、上述のように構成されるため、平行状態にある第1鉄筋4及び第2鉄筋5に該第2鉄筋5側から係合させたUボルト1の両雄ねじ部11、11を締結プレート3における第1押圧片31の第2ボルト挿通孔36、36に挿通させ、該両雄ねじ部11、11にそれぞれナット2、2をねじ込んで行くことにより、締結プレート3における第1押圧片31が第1鉄筋4に当接し、この状態からナット2、2をさらにねじ込んで行くと、第1鉄筋4と第2鉄筋5がUボルト1と第1押圧片31との間に強く挟持され、これにより、第1鉄筋4と第2鉄筋5を平行状態で強固に締結固定することができる。
次に、上記図6、7に示す場合より直径の細い第1鉄筋4と第2鉄筋5を平行状態で締結固定する場合を図8、9に基づいて説明する。
この実施例では、上述のように、前記第1押圧片31には、一対の第2ボルト挿通孔36、36のうち係止片33側の第2ボルト挿通孔36に変えてUボルト1の一方の雄ねじ部11を挿通可能な第3ボルト挿通孔37、37が第1押圧片31の幅方向両端側寄りの位置にそれぞれ形成されているため、平行状態にある直径の細い第1鉄筋4と第2鉄筋5を締結固定する場合でも、上記と同一サイズのUボルト1を用い、第1鉄筋4及び第2鉄筋5に対し第2鉄筋5側から係合させた該Uボルト1の一方の雄ねじ部11を第2押圧片32寄り側の第2ボルト挿通孔36に挿通させ、もう一方の雄ねじ部11を第3ボルト挿通孔37、37のいずれか一方に挿通させることにより、第2ボルト挿通孔36と第3ボルト挿通孔37相互間を結ぶ線が両第2ボルト挿通孔36、36相互間を結ぶ線に対し所定角度傾斜した状態になるため、直径の細い第1鉄筋4及び第2鉄筋5を締結固定させる場合でも、Uボルト1における両雄ねじ部11、11との間に大きな隙間が生じることなしに第1鉄筋4及び第2鉄筋5を平行状態で安定よく締結固定させることができるようになる。
以上詳細に説明してきたように、この実施例の高負荷用鉄筋締結具によれば、一種類の高負荷用鉄筋締結具のみで、第1鉄筋4と第2鉄筋5の交差部の締結固定だけでなく、第1鉄筋4と第2鉄筋5を互いに平行状態で締結固定することができるようになり、これにより、コストダウンと作業性の向上が可能になるという効果が得られる。
以上本実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例では、係止片33が第1鉄筋4の外面に略沿った円弧状に形成されている構成としたが、直線状であってもよい。
また、実施例では、ボルト挿通孔11、11が係止片33方向へ向けて伸びる長孔に形成したが、円形であっても複数種類の鉄筋の固定は可能である。
また、実施例では、第2押圧片32における膨らみ部35の下端部に第2鉄筋5が係合する係合用凹部35aが形成されている構成としたが、必ずしも必要ではない。
また、前記両第2ボルト挿通孔36、36の少なくともいずれか一方が両第1ボルト挿通孔34、34相互間を結ぶ線と交差する線に沿って長い長孔に形成すれば、両雄ねじ部11、11相互間の間隔が異なる複数種類のUボルト1の使用が可能になるため、第1鉄筋4と第2鉄筋5を平行状態で締結固定する際に、第1鉄筋4と第2鉄筋5の直径に適合したUボルト1を使用することにより、直径が異なる複数種類の第1鉄筋4と第2鉄筋を5安定よく平行状態で締結固定させることができるようになる。
実施例の高負荷用鉄筋締結具における折り曲げ加工前の締結プレートを示す平面図である。 実施例の高負荷用鉄筋締結具における鉄筋交差部締結時の状態を示す平面図である。 図1のA−A線における縦断面図である。 実施例の高負荷用鉄筋締結具を示す作用説明図である。 実施例の高負荷用鉄筋締結具を示す作用説明図である。 実施例の高負荷用鉄筋締結具における鉄筋平行部締結時の状態を示す平面図である。 図6のB−B線における縦断面図である。 実施例の高負荷用鉄筋締結具における鉄筋平行部締結時の使用状態で直径の細い鉄筋を締結固定する場合を示す平面図である。 図8のC−C線における縦断面図である。 従来例1の鉄筋平行部締結具を示す断面図である。 従来例2の鉄筋交差部締結具を示す正面図である 従来例2の鉄筋交差部締結具を示す側面図である
符号の説明
1 Uボルト
11 雄ねじ部
2 ナット
3 締結プレート
31 第1押圧片
32 第2押圧片
33 係止片
34 第1ボルト挿通孔
35 膨らみ部
35a 係合用凹部
36 第2ボルト挿通孔
37 第3ボルト挿通孔
4 第1鉄筋
5 第2鉄筋

Claims (7)

  1. 第1鉄筋と第2鉄筋を締結固定する高負荷用鉄筋締結具であって、1本のUボルト及びナットと締結プレートとで構成され、
    前記締結プレートは略方形状板材の中央部で前記第1鉄筋と第2鉄筋の交差部を締結固定する際に前記第1鉄筋に当接する第1押圧片を残して一方の端縁部を下方へ向けて略90°に折曲されていてその先端が前記第2鉄筋に当接する第2押圧片と他方の端縁部を下方へ向けて折曲された係止片が形成され、
    前記第1押圧片における前記第2押圧片側寄りの位置には、前記第2鉄筋に係合させた前記Uボルトの両雄ねじ部を挿通可能な第1ボルト挿通孔が形成され、
    前記第1押圧片の前記両第1ボルト挿通孔相互間を結ぶ線と交差する線上に前記第1鉄筋と第2鉄筋を平行状態で締結固定する際に該第1鉄筋及び第2鉄筋に係合させた前記Uボルトの両雄ねじ部を挿通可能な第2ボルト挿通孔が形成されていることを特徴とする高負荷用鉄筋締結具。
  2. 請求項1に記載の高負荷用鉄筋締結具において、前記第1押圧片には前記一対の第2ボルト挿通孔のうち前記係止片側の第2ボルト挿通孔に変えて前記Uボルトの一方の雄ねじ部を挿通可能な側方位置に少なくとも一つの第3ボルト挿通孔が形成されていることを特徴とする高負荷用鉄筋締結具。
  3. 請求項1または2に記載の高負荷用鉄筋締結具において、前記係止片が前記第1鉄筋の外面に略沿った円弧状に形成されていることを特徴とする高負荷用鉄筋締結具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の高負荷用鉄筋締結具において、前記第1ボルト挿通孔が前記係止片方向へ向けて伸びる長孔に形成されていることを特徴とする高負荷用鉄筋締結具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の高負荷用鉄筋締結具において、前記第1鉄筋と第2鉄筋の交差部を締結固定する際に前記第2押圧片の下端中央部に前記第2鉄筋が係合する係合用凹部が形成されていることを特徴とする高負荷用鉄筋締結具。
  6. 請求項5に記載の高負荷用鉄筋締結具において、前記係合用凹部はその両端部が前記第2鉄筋に当接するようにその開口幅及び深さが設定されていることを特徴とする高負荷用鉄筋締結具。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の高負荷用鉄筋締結具において、前記両第2ボルト挿通孔の少なくともいずれか一方が前記両第1ボルト挿通孔相互間を結ぶ線と交差する線に沿って長い長孔に形成されていることを特徴とする高負荷用鉄筋締結具。
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