JP2016204911A - 鉄筋交差部締結金具 - Google Patents

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貞義 坂井
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志津果 坂井
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【課題】 プレートの係合溝に係合するもう一方の鉄筋が、両Uボルトと共に一方の鉄筋の円周方向に回転するのを阻止する力が強く、これにより、鉄筋交差部の締結力を高めることができる鉄筋交差部締結金具の提供。【解決手段】 第1鉄筋4と第2鉄筋5との交差部における第1鉄筋4に当接係合する係合溝11を有するプレート1と、2本のUボルト2、2及びナット3、3との組み合わせよりなり、プレート1は、その両端部にそれぞれ係合溝11に沿って2つのボルト挿通孔12を備え、両Uボルト2、2のU字状折曲部21、21における少なくとも第2鉄筋5が当接する部分に円周方向に沿って凹凸部21a、21aを備え、2本のUボルト2、2第2鉄筋5側からプレート1の挿通孔12に挿通させ、ナット3を螺合してそれぞれ締結することにより、2本のUボルト2、とプレート1との間に両鉄筋4、5の交差部を強固に締結固定する構成。【選択図】 図5

Description

本発明は、鉄筋かご製作時に、主鉄筋・組立筋・補強筋・帯鉄筋相互の交差部等を締結固定する用途等に用いられる鉄筋交差部締結金具に関する。
従来、鉄筋交差部を強固に固定する締結具としては、第1鉄筋と第2鉄筋との交差部における第1鉄筋に当接係合する係合溝を有するプレートと、両端に雄ねじ部を有する2本のUボルト及びナットとの組み合わせよりなり、前記プレートは、その両端部にそれぞれ前記係合溝に沿って2つのボルト挿通孔を備え、前記2本のUボルトを前記第2鉄筋側から前記プレートの挿通孔に挿通させ、ナットを螺合してそれぞれ締結することにより、2本のUボルトとプレートとの間に両鉄筋の交差部を締結固定する構成としたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−181514号公報
しかしながら、従来例の鉄筋交差部締結金具にあっては、一方の鉄筋に当接する両UボルトのU字状折曲部は断面円形で、かつ、長手方向に凹凸がなく滑らかであるため、一方の鉄筋に対する円周方向の摩擦抵抗が極めて低く、このため、
プレートの係合溝に係合するもう一方の鉄筋が、両Uボルトと共に一方の鉄筋の円周方向に回転するのを阻止する力が極めて弱いという問題があった。
本発明の解決しようとする課題は、プレートの係合溝に係合するもう一方の鉄筋が、両Uボルトと共に一方の鉄筋の円周方向に回転するのを阻止する力が強く、これにより、鉄筋交差部の締結力を高めることができる鉄筋交差部締結金具を提供することにある。
上記課題を解決するため請求項1記載の鉄筋交差部締結金具は、第1鉄筋と第2鉄筋との交差部における第1鉄筋に当接係合する係合溝を有するプレートと、2本のUボルト及びナットとの組み合わせよりなり、
前記プレートは、その両端部にそれぞれ前記係合溝に沿って複数のボルト挿通孔を備え、
前記両UボルトのU字状折曲部における少なくとも第2鉄筋が当接する部分に円周方向に沿って凹凸部を備え、
前記2本のUボルトを前記第2鉄筋側から前記プレートの挿通孔に挿通させ、ナットを螺合してそれぞれ締結することにより、2本のUボルトとプレートとの間に両鉄筋の交差部を強固に締結固定する構成としたことを特徴とする手段とした。
また、請求項2記載の鉄筋交差部締結金具は、請求項1記載の鉄筋交差部締結金具において、
前記両Uボルトにおける第2鉄筋が当接する部分の凹凸部が雄ねじで構成されていることを特徴とする手段とした。
請求項1記載の鉄筋交差部締結金具では、上述のように、前記両UボルトのU字状折曲部における少なくとも第2鉄筋が当接する部分に円周方向に沿って凹凸部を備えた構成としたことで、プレートの係合溝に係合するもう一方の鉄筋が、両Uボルトと共に一方の鉄筋の円周方向に回転するのを阻止する力が強くなり、これにより、鉄筋交差部の締結力を高めることができるようになるという効果が得られる。
請求項2記載の鉄筋交差部締結金具では、上述のように、前記両Uボルトにおける第2鉄筋が当接する部分の凹凸部が雄ねじで構成されることで、全長にわたって雄ねじ部を有する雄ねじ棒を単にU字状に曲げる作業のみで、U字状折曲部に凹凸を有するUボルトを安価に製造することができるようになる。
実施例1の鉄筋交差部締結金具を示す平面図である。 実施例1の鉄筋交差部締結金具を示す背面図である。 実施例1の鉄筋交差部締結金具を示す底面図である。 実施例1の鉄筋交差部締結金具を示す左側面図である。 実施例1の鉄筋交差部締結金具の使用状態を示す斜視図である。
以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、この実施例1の鉄筋交差部締結金具を図1〜8に基づいて説明する。
この鉄筋交差部締結金具は、プレート1と、2本のUボルト2、2と、ナット3、3と、を備えている。
さらに詳述すると、前記プレート1は、方形の金属板のプレス成形等の板金により、中央に第1鉄筋4と第2鉄筋5との交差部における上側の第1鉄筋4に当接係合する半円状の係合溝11が形成されている。
また、プレート1は、その両端部にそれぞれ係合溝11に沿って2つのボルト挿通孔12aを備え、係合溝11部には1つの開口部13が形成されている。
また、両Uボルト2、2のU字状折曲部21、21における少なくとも第2鉄筋5が当接する部分に円周方向に沿って凹凸部21a、21aを備えており、この実施例1では凹凸部21a、21aが雄ねじで構成されている。
次に、この実施例1の作用・効果を説明する。
この実施例1では上述のように構成されるため、1本の第1鉄筋4と、1本の第2鉄筋5との交差部を締結固定する場合は、図7に示すように、2本のUボルト2、2と、プレート1を用い、2本のUボルト2、2を第2鉄筋5側からプレート1の挿通孔12a、12aに挿通させ、ナット3、3を螺合してそれぞれ締結することにより、2本のUボルト2、2とプレート1との間に両鉄筋4、5の交差部を強固に締結固定することができる。
また、両Uボルト1のU字状折曲部21における少なくとも第2鉄筋5が当接する部分に円周方向に沿って凹凸部21aを構成する雄ねじを備えた構成としたことで、プレート1の係合溝11に係合するもう第1鉄筋4が、両Uボルト2と共に第2鉄筋の円周方向に回転するのを阻止する力が強くなり、これにより、鉄筋交差部の締結力をさらに高めることができるようになるという効果が得られる。
また、両Uボルト2における第2鉄筋5が当接する部分の凹凸部21aが雄ねじで構成されることで、全長にわたって雄ねじを有する雄ねじ棒を単にU字状に曲げる作業のみで、U字状折曲部21に凹凸部21aを有するUボルト1を安価に製造することができるようになる。
また、プレート1における係合溝11の部分に開口部13が形成されることで、コンクリート打設時におけるプレート裏部分に空洞が形成されるのを防止できるようになる。
以上本実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例では、両Uボルト2における第2鉄筋5が当接する部分の凹凸部21aが雄ねじで構成した例を示したが、少なくとも第2鉄筋5が当接する部分に円周方向に沿って凹凸部21aを備えた構造であればその具体的形状は任意である。
また、実施例では、係合溝11を板金で半円状に形成した例を示したが、係合溝の形成方法及び形状は任意である。
また、実施例では、通常のナット3を図示したが、フランジ付きナットを用いるのが望ましい。
1 プレート
11 係合溝
12a ボルト挿通孔
13 開口部
2 Uボルト
21 U字状折曲部
21a 凹凸部
3 ナット
4 第1鉄筋
5 第2鉄筋

Claims (2)

  1. 第1鉄筋と第2鉄筋との交差部における第1鉄筋に当接係合する係合溝を有するプレートと、2本のUボルト及びナットとの組み合わせよりなり、
    前記プレートは、その両端部にそれぞれ前記係合溝に沿って複数のボルト挿通孔を備え、
    前記両UボルトのU字状折曲部における少なくとも第2鉄筋が当接する部分に円周方向に沿って凹凸部を備え、
    前記2本のUボルトを前記第2鉄筋側から前記プレートの挿通孔に挿通させ、ナットを螺合してそれぞれ締結することにより、2本のUボルトとプレートとの間に両鉄筋の交差部を強固に締結固定する構成としたことを特徴とする鉄筋交差部締結金具。
  2. 請求項1記載の鉄筋交差部締結金具において、
    前記両Uボルトにおける第2鉄筋が当接する部分の凹凸部が雄ねじで構成されていることを特徴とする鉄筋交差部締結金具。
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