JP2007276093A - 研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2個以上配設されるチャックテーブルの保持面の高さが不均一であっても保持面を研削する必要なく保持面上に保持されたウエーハを所望の厚さに研削することができる研削装置を提供すること。
【解決手段】各チャックテーブルの保持面の高さを厚み検出手段17または18で検出して保持面位置を記憶部103aに記憶するとともに、チャックテーブルの保持面に保持されたウエーハの上面の高さを厚み検出手段17,18で検出し保持面位置との差として算出部101aによって算出されるウエーハの厚みが所定の値となるように研削手段の送りを行うパルスモータ362,462を制御手段10によって制御するようにした。
【選択図】 図5

Description

本発明は、チャックテーブルに保持されたウエーハを所望の厚さに研削する研削装置に関するものである。
IC,LSI等のデバイスが複数形成されたウエーハは、個々のデバイスに分割される前に裏面が研削されて所定の厚さに形成される。
研削装置は、ウエーハを保持する保持面を有するチャックテーブルと、チャックテーブルが2個以上配設され所定位置に位置付けるターンテーブルと、ターンテーブルに保持されたウエーハを研削する研削ホイールが装着された研削手段と、研削手段をチャックテーブルに接近および離反させる研削送り手段と、チャックテーブルに保持されたウエーハの厚みを検出する厚み検出手段と、チャックテーブルに研削前のウエーハを搬入する搬入手段と、チャックテーブルから研削済みのウエーハを搬出する搬出手段と、チャックテーブルの保持面を洗浄するチャックテーブル洗浄手段と、を備える構成とされ、ウエーハを効率よく所定の厚さに研削することができる。
また、各チャックテーブルの保持面は、研削手段によって研削され、研削手段に装着された研削ホイールと平行になるように調整されるとともに、各チャックテーブルの保持面の高さが均一になるように調整される(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−354962号公報
しかしながら、2個以上配設されたチャックテーブルの保持面の高さは、時間の経過に伴って均一性が崩れることから、チャックテーブルの保持面を研削手段によって定期的に研削することで保持面の高さが均一となるように調整しなければならず、時間と労力の無駄を生ずる。特に、或る一つのチャックテーブルが損傷して新品に交換したような場合、交換した新たなチャックテーブルの保持面は、一般に、他の既設のチャックテーブルの保持面よりも高いため、当該新たなチャックテーブルの保持面につき他のチャックテーブルの保持面の高さと同じになるように研削しなければならず、不経済であって新品のチャックテーブルの寿命を縮めることとなってしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、2個以上配設されるチャックテーブルの保持面の高さが不均一であっても保持面を研削する必要なく保持面上に保持されたウエーハを所望の厚さに研削することができる研削装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る研削装置は、ウエーハを保持する保持面を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルが2個以上配設され所定位置に位置付けるターンテーブルと、前記チャックテーブルに保持された前記ウエーハを研削する研削ホイールが装着された研削手段と、該研削手段を前記チャックテーブルに接近および離反させる研削送り手段と、前記チャックテーブルに保持された前記ウエーハの厚みを検出する厚み検出手段と、前記チャックテーブルに研削前のウエーハを搬入する搬入手段と、前記チャックテーブルから研削済みの前記ウエーハを搬出する搬出手段と、前記チャックテーブルの上面を洗浄するチャックテーブル洗浄手段と、を備える研削装置であって、前記厚み検出手段は、前記ターンテーブルに隣接して配設されて、前記各チャックテーブルの前記保持面の高さを検出するとともに該保持面に保持された前記ウエーハの上面の高さを検出し、前記ターンテーブルの回転によって位置付けられた前記各チャックテーブルの前記保持面の高さを前記厚み検出手段によって検出して前記各チャックテーブルについて保持面位置を記憶する記憶部と、前記各チャックテーブルの前記保持面に保持された前記ウエーハの上面の高さを前記厚み検出手段によって検出して該保持面位置との差によって前記ウエーハの厚みを算出する算出部と、を有する制御手段を備え、該制御手段は、前記厚み検出手段によって検出された前記ウエーハの上面の高さ位置まで前記研削送り手段を作動して前記研削手段に装着された前記研削ホイールを位置付けて研削を遂行し、前記厚み検出手段によって検出される前記ウエーハの上面の高さ位置と前記記憶部に記憶されている前記保持面位置との差が所定の値になった際、前記研削ホイールを離反させることを特徴とする。
また、本発明に係る研削装置は、上記発明において、前記厚み検出手段は、前記各チャックテーブルの前記保持面の高さを検出する第一の高さ検出センサと、前記保持面に保持された前記ウエーハの上面の高さを検出する第二の高さ検出センサと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の研削装置は、上記発明において、前記チャックテーブル洗浄手段は、前記チャックテーブルの前記保持面を洗浄する洗浄ブラシと、該洗浄ブラシを回転駆動する洗浄用駆動源と、を備え、前記洗浄ブラシと前記洗浄用駆動源とは洗浄用押圧バネを介して連結されていて、前記ターンテーブルの回転によって位置付けられた前記チャックテーブルの上面を洗浄することを特徴とする。
また、本発明の研削装置は、上記発明において、前記チャックテーブル洗浄手段は、前記チャックテーブルの前記保持面を平滑にするセラミックス板と、該セラミックス板を回転駆動する平滑用駆動源と、を備え、前記セラミックス板と前記平滑用駆動源とは平滑用押圧バネを介して連結されていて、前記ターンテーブルの回転によって位置付けられた前記チャックテーブルの上面を平滑にすることを特徴とする。
本発明に係る研削装置によれば、各チャックテーブルの保持面の高さを検出して保持面位置を記憶部に記憶するとともに、チャックテーブルの保持面に保持されたウエーハの上面の高さを検出し保持面位置との差によって算出されるウエーハの厚みが所定の値となるように研削手段の送りを制御するので、2個以上配設されるチャックテーブルの保持面の高さが不均一であっても、高さが揃うように保持面を研削する必要なく、保持面上に保持されたウエーハを所望の厚さに研削することができ、時間や労力の無駄を省くことができるという効果を奏する。
また、本発明に係る研削装置によれば、チャックテーブル洗浄手段を構成する洗浄ブラシとその洗浄用駆動源とが洗浄用押圧バネを介して連結されているので、各チャックテーブルの保持面の高さが不均一であっても洗浄ブラシを保持面に密着させて洗浄を円滑に行わせることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る研削装置によれば、チャックテーブル洗浄手段を構成するセラミックス板とその平滑用駆動源とが平滑用押圧バネを介して連結されているので、各チャックテーブルの保持面の高さが不均一であってもセラミックス板を保持面に密着させて平滑を円滑に行わせることができるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態である研削装置について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の研削装置を示す外観斜視図である。本実施の形態の研削装置は、略直方体状の装置ハウジング2と、2つの研削手段3,4と、研削送り手段36,46と、を備える。装置ハウジング2は、右上端側に立設された支持板21を有し、支持板21は、内側面側に設けられて上下方向(Z軸方向)に延びる二対の案内レール22,23を備える。一方の研削手段3は、荒研削用であって、一方の案内レール22に上下方向に移動可能に装着されている。また、他方の研削手段4は、仕上げ研削用であって、他方の案内レール23に上下方向に移動可能に装着されている。
ここで、研削手段3は、ハウジング31と、ハウジング31の下端に回転自在に装着されたホイールマウント32に装着された荒研削用の研削ホイール33と、ハウジング31の上端に装着されてホイールマウント32を回転させるサーボモータ34と、ハウジング31を装着した移動基台35と、を備える。移動基台35は、被案内レール351を有し、この被案内レール351を支持板21の案内レール22に移動可能に嵌合することにより研削手段3が上下方向(Z軸方向)に移動可能に支持される。研削ホイール33は、その下面に円環状に固着された荒研削用の研削砥石33aを備えている。
研削送り手段36は、荒研削用の研削手段3の移動基台35を案内レール22に沿って移動させることで研削ホイール33をZ軸方向に研削送りするためのものである。研削送り手段36は、支持板21に案内レール22と平行に上下方向に配設され回転可能に支持された雄ねじロッド361と、雄ねじロッド361を回転駆動するためのパルスモータ362と、移動基台35に装着され雄ねじロッド361と螺合する雌ねじブロック(図示せず)と、を備える。このような研削送り手段36は、パルスモータ362を正転駆動すると研削手段3を垂直な方向(Z軸方向)に下降させることで、研削手段3を後述のチャックテーブルの保持面に対して接近させ、パルスモータ362を逆転駆動すると研削手段3を垂直な方向(Z軸方向)に上昇させることで、研削手段3をチャックテーブルの保持面から離反させる。
また、研削手段4は、研削手段3と同様に構成されており、ハウジング41と、ハウジング41の下端に回転自在に装着されたホイールマウント42に装着された仕上げ研削用の研削ホイール43と、ハウジング41の上端に装着されてホイールマウント42を回転させるサーボモータ44と、ハウジング41を装着した移動基台45と、を備える。移動基台45は、被案内レール451を有し、この被案内レール451を支持板21の案内レール23に移動可能に嵌合することにより研削手段4が上下方向(Z軸方向)に移動可能に支持される。研削ホイール43は、その下面に円環状に固着された仕上げ研削用の研削砥石43aを備えている。
研削送り手段46は、仕上げ研削用の研削手段4の移動基台45を案内レール23に沿って移動させることで研削ホイール43をZ軸方向に研削送りするためのものである。研削送り手段46は、支持板21に案内レール23と平行に上下方向に配設され回転可能に支持された雄ねじロッド461と、雄ねじロッド461を回転駆動するためのパルスモータ462と、移動基台45に装着され雄ねじロッド461と螺合する雌ねじブロック(図示せず)と、を備える。このような研削送り手段46は、パルスモータ462を正転駆動すると研削手段4を垂直な方向(Z軸方向)に下降させることで、研削手段4を後述のチャックテーブルの保持面に対して接近させ、パルスモータ462を逆転駆動すると研削手段4を垂直な方向(Z軸方向)に上昇させることで、研削手段4をチャックテーブルの保持面から離反させる。
また、本実施の形態の研削装置は、ウエーハWを保持する保持面62aを有する3個のチャックテーブル6と、3個のチャックテーブル6が配設され所定位置に位置付けるターンテーブル5と、を備える。ターンテーブル5は、比較的大径の円盤状に形成されて支持板21の前側においてハウジング2の上面と略面一となるように配設されたもので、図示しない回転駆動機構によって反時計方向に適宜回転される。3個のチャックテーブル6は、それぞれ120度の位相角をもってターンテーブル5に水平面内で回転可能に配置されている。それぞれのチャックテーブル6は、円盤状の基台61と、ポーラスセラミック材によって円盤状に形成された吸着保持チャック62とを有し、吸着保持チャック62の上面である保持面62aに載置されたウエーハWを図示しない吸引手段を作動させることにより吸引保持する。このように構成されたそれぞれのチャックテーブル6は、図示しない回転駆動機構によって反時計方向に回転される。ここで、ターンテーブル5に配設された3個のチャックテーブル6は、ターンテーブル5が適宜回転することにより順次移動し、ウエーハ搬入・搬出領域E1、荒研削加工領域E2、および仕上げ研削加工領域E3に順次位置付けられる。
また、本実施の形態の研削装置は、ウエーハ搬入・搬出領域E1に対して一方側に設けられた第一のカセット載置部7aに載置され研削前のウエーハWをストックする第一のカセット7と、ウエーハ搬入・搬出領域E1に対して他方側に設けられた第二のカセット載置部8aに載置され研削済みのウエーハWをストックする第二のカセット8と、第一のカセット7とウエーハ搬入・搬出領域E1との間に配設されウエーハWを仮置きしウエーハWの中心位置を合わせる中心位置合わせ手段9と、ウエーハ搬入・搬出領域E1と第二のカセット8との間に配設されたスピンナー洗浄手段11と、第一のカセット7に収納されたウエーハWを中心位置合わせ手段9に搬出するとともにスピンナー洗浄手段11で洗浄されたウエーハWを第二のカセット8に搬入する搬出入手段12と、中心位置合わせ手段9上に載置され中心位置合わせされたウエーハWをウエーハ搬入・搬出領域E1に位置付けられたチャックテーブル6上に搬入する搬入手段13と、ウエーハ搬入・搬出領域E1に位置付けられたチャックテーブル6上に載置されている研削済みのウエーハWをスピンナー洗浄手段11に搬出する搬出手段14と、を備える。なお、第一のカセット7には、ウエーハWが表面に保護テープ(図示せず)が貼着された状態で複数枚収容される。このとき、ウエーハWは、保護テープが貼着された表面側を上にして収容される。
また、本実施の形態の研削装置は、ウエーハ搬入・搬出領域E1に位置付けられたチャックテーブル6の上面を洗浄するチャックテーブル洗浄手段24を備える。このチャックテーブル洗浄手段24は、洗浄手段24aと平滑手段24bとを備える。図2は、洗浄手段24aの構成例を示す正面図であり、図3は、平滑手段24bの構成例を示す正面図である。図2に示すように、洗浄手段24aは、ウエーハ搬入・搬出領域E1に位置付けられたチャックテーブル6の保持面62aを洗浄する洗浄ブラシ241と、洗浄ブラシ241を回転駆動するモータによる洗浄用駆動源242とを備え、洗浄ブラシ241と洗浄用駆動源242との間は洗浄用押圧バネ243、スライド軸244を介して洗浄ブラシ241の位置が上下方向に変位可能に連結されている。また、図3に示すように、平滑手段24bは、ウエーハ搬入・搬出領域E1に位置付けられたチャックテーブル6の保持面62aを平滑にするセラミックス板245と、セラミックス板245を回転駆動するモータによる平滑用駆動源246とを備え、セラミックス板245と平滑用駆動源246との間は平滑用押圧バネ247、スライド軸248を介してセラミックス板245の位置が上下方向に変位可能に連結されている。249は、洗浄するチャックテーブル6に対して洗浄水を吹き付ける洗浄水ノズルである。
ここで、図1に示すように、X軸方向に並設された洗浄手段24aと平滑手段24bとをX軸方向に移動させ、ウエーハ搬入・搬出領域E1に位置付けられたチャックテーブル6に対して洗浄手段24aまたは平滑手段24bを進出または退避させる送り手段25を備える。送り手段25は、洗浄手段24aおよび平滑手段24bの駆動源242,246を上下方向にスライド可能に支持する移動基台251と、ターンテーブル5を跨いでX軸方向に配設支持されて移動基台251をX軸方向にスライド自在にガイドするガイド軸252と、ガイド軸252と平行に配設されて回転可能に支持され移動基台251の雌ねじ(図示せず)に螺合する雄ねじロッド253と、この雄ねじロッド253を回転駆動するためのパルスモータ254とを備える。これにより、平滑手段24bをチャックテーブル6に対峙する位置に進出させたり、洗浄手段24aをチャックテーブル6に対峙する位置に進出させたり、洗浄手段24aおよび平滑手段24bをチャックテーブル6に対峙しない位置に退避させることが可能とされている。
これにより、チャックテーブル洗浄手段24は、まず、チャックテーブル6の保持面62aに対峙させて接触させたセラミックス板245を平滑用駆動源246によって回転駆動させることで、ポーラスセラミック材からなる保持面62aを平滑にし、次いで、チャックテーブル6の保持面62aに対峙させて接触させた洗浄ブラシ241を洗浄用駆動源242によって回転駆動させるとともに洗浄水ノズル249から洗浄水を供給することで、平滑にされた保持面62aを洗浄する。このようなチャックテーブル洗浄手段24によるチャックテーブル6の保持面62aの洗浄動作(平滑処理および洗浄処理)は、研削動作に伴うウエーハWの搬出動作、搬入動作に支障ないタイミングで適宜行われる。
上記構成からなる研削装置の作用について説明する。まず、第一のカセット7に収容された研削前のウエーハWは、搬出入手段12の上下動作および進退動作により搬出され、さらに180度反転させることでウエーハWの表裏を反転させて裏面が上側を向くように中心合わせ手段9に載置される。中心位置合わせ手段9に載置されたウエーハWは、中心位置合わせがされた後、搬入手段13の旋回動作によってウエーハ搬入・搬出領域E1に位置付けられたチャックテーブル6の保持面62a上に載置される。チャックテーブル6の保持面62a上に載置されたウエーハWは、図示しない吸引手段によって保持面62a上に吸引保持される。次に、ターンテーブル5を図示しない回転駆動機構によって反時計方向に120度回転させることで、ウエーハWを保持したチャックテーブル6を荒研削加工領域E2に位置付ける。
ウエーハWを保持したチャックテーブル6は、荒研削加工位置E2に位置付けられると、図示しない回転駆動機構によって反時計方向に回転される。一方、荒研削用の研削手段3の研削ホイール33は、反時計方向に回転駆動されつつ研削送り手段36によって所定の下降速度で研削送りされる。この結果、チャックテーブル6上のウエーハWの裏面に荒研削加工が施される。
なお、この間に、ウエーハ搬入・搬出領域E1に位置付けられた次のチャックテーブル6上には、上述したように研削前のウエーハWが載置される。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、ウエーハWをチャックテーブル6の保持面62a上に保持する。次に、ターンテーブル5を反時計方向に120度回動させ、研削済みのウエーハWを保持しているチャックテーブル6を仕上げ研削加工領域E2に位置付け、研削前のウエーハWを保持したチャックテーブル6を荒研削加工領域に位置付ける。
このようにして、荒研削加工領域E2に位置付けられたチャックテーブル6の保持面62a上に保持された研削前のウエーハWの裏面には荒研削用の研削手段3によって荒研削加工が施され、仕上げ研削加工領域E3に位置付けられたチャックテーブル6の保持面62a上に保持され荒研削加工済みのウエーハWの裏面には仕上げ研削用の研削手段4によって仕上げ研削加工が施される。次に、ターンテーブル5を反時計方向に120度回動させ、仕上げ研削加工されたウエーハWを保持しているチャックテーブル6をウエーハ搬入・搬出領域E1に位置付ける。なお、荒研削加工領域E2において荒研削加工されたウエーハWを保持したチャックテーブル6は仕上げ研削加工領域E3に、ウエーハ搬入・搬出領域E1において研削前のウエーハWを保持したチャックテーブル6は荒研削加工領域E2にそれぞれ移動される。
なお、荒研削加工領域E2および仕上げ研削加工領域E3を経由してウエーハ搬入・搬出領域E1に戻ったチャックテーブル6は、ここで仕上げ研削加工されたウエーハ6の吸着保持を解除する。そして、ウエーハ搬入・搬出領域E1に位置付けられたチャックテーブル6上の仕上げ研削済みのウエーハWは、搬出手段14によってスピンナー洗浄手段11に搬出される。スピンナー洗浄手段11に搬送されたウエーハWは、ここで裏面(研削面)および側面に付着している研削屑が洗浄除去されるとともに、スピン乾燥される。このようにして洗浄およびスピン乾燥されたウエーハWは、搬出入手段12によって第二のカセット8に搬送され収納される。
上述した研磨作業においては、ウエーハWの厚さを所定の仕上がり厚さに研削する。ウウエーハWの厚さを所定の仕上がり厚さに研削するために、本実施の形態の研削装置は、ターンテーブル5の荒研削加工領域E2および仕上げ研削加工領域E3にそれぞれ隣接する位置に配設された厚み検出手段17,18を備える。
ここで、厚み検出手段17は、荒研削加工領域E2に位置付けられたチャックテーブル6の保持面62aの高さを検出するとともに、保持面62aに保持されたウエーハWの上面の高さを検出するためのものである。本実施の形態では、厚み検出手段17は、図4に示すように、荒研削加工領域E2に位置付けられたチャックテーブル6の保持面62aの高さを検出する第一の高さ検出センサ17aと、保持面62aに保持されたウエーハWの上面の高さを検出する第二の高さ検出センサ17bとを備える。
また、厚み検出手段18は、仕上げ研削加工領域E3に位置付けられたチャックテーブル6の保持面62aの高さを検出するとともに、保持面62aに保持されたウエーハWの上面の高さを検出するためのものである。本実施の形態では、厚み検出手段18は、厚み検出手段17と同様に構成されており、図4中に括弧を付して示すように、仕上げ研削加工領域E3に位置付けられたチャックテーブル6の保持面62aの高さを検出する第一の高さ検出センサ18aと、保持面62aに保持されたウエーハWの上面の高さを検出する第二の高さ検出センサ18bとを備える。
さらに、本実施の形態の研削装置は、図5に示すように、厚み検出手段17,18等からの測定データに基づいて研削手段3,4、研削送り手段36,46等の動作を制御する制御手段10を備える。制御手段10は、算出部101aを含み制御プログラムに従って演算処理するCPU101と、制御プログラム等を格納するROM102と、記憶部103aを含み演算結果等を読み書き自在に格納するRAM103と、入力インターフェース104と、出力インターフェース105とを備える。
ここで、入力インターフェース104には、厚み検出手段17,18の第一の高さ検出センサ17a,18aおよび第二の高さ検出センサ17b,18bが接続されており、それぞれの高さ検出結果の取り込みが可能とされている。また、入力インターフェース104には、ウエーハWの所望の仕上がり厚さ等のデータを入力するための入力手段19も接続されている。また、出力インターフェース105には、研削手段3,4用のサーボモータ34,44や、研削送り手段36,46用のパルスモータ362,462が接続されており、これらのモータ34,44,362,462に対して制御信号を出力する。
これにより、制御手段10は、概略的には、ターンテーブル5の回転によって荒研削加工領域E2や仕上げ研削加工領域E3に位置付けられた各チャックテーブル6の保持面62aの高さを厚み検出手段17,18の第一の高さ検出センサ17aまたは18aによって検出して各チャックテーブル6について保持面位置をRAM103中の記憶部103aに予め記憶するとともに、各チャックテーブル6の保持面62aに保持されたウエーハWの上面の高さを厚み検出手段17,18の第二の高さ検出センサ17b,18bによって検出して記憶部103aに記憶されている保持面位置との差によってウエーハWの厚みを算出部101aによって算出する。そして、制御手段10は、厚み検出手段17,18の第二の高さ検出手段17b,18bによって検出されたウエーハWの上面の高さ位置まで研削送り手段36,46を作動して研削手段3,4に装着された研削ホイール33,43を位置付けて研削を遂行し、厚み検出手段17,18の第二の高さ検出手段17b,18bによって検出されるウエーハWの上面の高さ位置と記憶部103aに記憶されている保持面位置との差が入力手段19により設定された所定の値になった際、パルスモータ362,462を制御して研削ホイール33,43を離反させる。
以下、ワークルーチン毎に制御手段10によって実行されるウエーハWの厚みを所定の仕上がり厚みに研削する制御手順について説明する。ここで、3個のチャックテーブル6を個々に区別する必要がある場合には、チャックテーブルA,B,Cとして区別するものとする。まず、チャックテーブルA,B,C中のいずれか一つ、例えばチャックテーブルAの保持面62aに対して荒研削加工領域E2、仕上げ研削加工領域E3でそれぞれ研削手段3,4の研削ホイール33,43を接触させて研削手段3,4のZ軸送りのためのZ軸基準位置を設定する。
次に、3個のチャックテーブルA,B,Cを順次荒研削加工領域E2に位置付けてそれぞれのチャックテーブルA,B,Cの保持面62aの高さを厚み検出手段17の第一の高さ検出センサ17aにより検出し、それぞれの検出結果を保持面位置のデータとしてRAM103中の記憶部103aに予め記憶する。なお、3個のチャックテーブルA,B,Cを順次仕上げ研削加工領域E3に位置付けてそれぞれのチャックテーブルA,B,Cの保持面62aの高さを厚み検出手段18の第一の高さ検出センサ18aにより検出してもよい。そして、最初に研削手段3,4のZ軸基準位置を定めたチャックテーブルAの高さ(保持面位置)を基準高さとして、他のチャックテーブルB,Cの保持面62aの高さ(保持面位置)との差を求め、各チャックテーブルB,Cに対するZ軸送りのための補正値とする。
次いで、研削動作の開始に伴い、荒研削加工領域E2に位置付けられたチャックテーブル6の保持面62aに保持されたウエーハWの上面の高さを厚み検出手段17の第二の高さ検出センサ17bによって検出し、検出されたウエーハWの上面の高さと当該チャックテーブル6の保持面6aの高さとして記憶部103aに記憶されている保持面位置との差を算出部101aで演算することでウエーハWの厚みを算出する。そして、算出されたウエーハWの厚みに当該チャックテーブル6用のZ軸送りのための補正値を加算した高さ位置まで研削送り手段36を作動して研削手段3に装着された研削ホイール33を位置付けて荒研削を遂行させる。
そして、当該チャックテーブル6の保持面62aに保持されたウエーハWの上面の高さを、第二の高さ検出センサ17bによって随時検出しながら、ウエーハWを研削ホイール36で研削し、随時検出されるウエーハWの上面の高さ位置と当該チャックテーブル6の保持面6aの高さとして記憶部103aに記憶されている保持面位置との差が、仕上げ研削代を残した所定の荒研削厚みに該当する値になった際、研削送り手段36を逆方向に作動して研削ホイール36をウエーハWから離反させる。
また、仕上げ研削加工領域E3に位置付けられたチャックテーブル6の保持面62aに保持された荒研削済みのウエーハWの上面の高さを厚み検出手段18の第二の高さ検出センサ18bによって検出し、検出されたウエーハWの上面の高さと当該チャックテーブル6の保持面6aの高さとして記憶部103aに記憶されている保持面位置との差を算出部101aで演算することでウエーハWの厚みを算出する。そして、算出されたウエーハWの厚みに当該チャックテーブル6用のZ軸送りのための補正値を加算した高さ位置まで研削送り手段46を作動して研削手段3に装着された研削ホイール43を位置付けて仕上げ研削を遂行させる。
そして、当該チャックテーブル6の保持面62aに保持されたウエーハWの上面の高さを、第二の高さ検出センサ18bによって随時検出しながら、ウエーハWを研削ホイール46で研削し、随時検出されるウエーハWの上面の高さ位置と当該チャックテーブル6の保持面6aの高さとして記憶部103aに記憶されている保持面位置との差が、入力手段19により設定された所定の仕上がり厚みに該当する値になった際、研削送り手段46を逆方向に作動して研削ホイール46をウエーハWから離反させる。
このような制御を、各チャックテーブルA,B,Cが荒研削加工領域E2、仕上げ研削加工領域E3に位置付けられて、それぞれ保持面62aに保持されたウエーハWに対して荒研削加工、仕上げ研削加工を行う際に、同様に行う。
ここで、図6を参照して数値例を挙げて上述の制御手順を説明する。図6は、具体的な制御手順の一例を説明するための模式図である。ここでは、ウエーハWの所定の仕上がり厚みは0.35mmであり、仕上げ研削代は0.05mmであり、研削手段3,4のZ軸送りのための基準位置を定めるチャックテーブルをチャックテーブルAとする。
まず、ワークルーチンの開始に先立ち、チャックテーブルAを荒研削加工領域E2に位置付け、チャックテーブルAの保持面62aに対して研削ホイール33が接触するように研削送り手段36を作動させることで、研削手段3のZ軸送りのためのZ軸基準位置を設定する。引き続き、チャックテーブルAを仕上げ研削加工領域E3に位置付け、チャックテーブルAの保持面62aに対して研削ホイール43が接触するように研削送り手段46を作動させることで、研削手段4のZ軸送りのためのZ軸基準位置を設定する。
次に、3個のチャックテーブルA,B,Cを順次荒研削加工領域E2に位置付けてそれぞれのチャックテーブルA,B,Cの保持面62aの高さを厚み検出手段17の第一の高さ検出センサ17aにより検出し、それぞれの検出結果を保持面位置のデータとしてRAM103中の記憶部103aに予め記憶する。ここでは、検出されたチャックテーブルA,B,Cの保持面62aの高さは、それぞれ0.3mm、1.2mm、1.8mmであるとする。図5中の記憶部103aに格納された保持面位置のデータ例は、この検出データ例を示している。そして、最初に研削手段3,4のZ軸基準位置を定めたチャックテーブルAの高さ(保持面位置)=0.3mmを基準高さとして、他のチャックテーブルB,Cの保持面62aの高さ(保持面位置)との差を求め、各チャックテーブルB,Cに対するZ軸送りのための補正値とする。ここで、チャックテーブルB用の補正値は、1.2−0.3=0.9mmとなり、チャックテーブルC用の補正値は、1.8−0.3=1.5mmとなる。
次に、チャックテーブルAの保持面62aに保持されたウエーハWaの研削時の制御手順について説明する。研削動作の開始に伴い、荒研削加工領域E2に位置付けられたチャックテーブルAの保持面62aに保持されたウエーハWaの上面の高さを厚み検出手段17の第二の高さ検出センサ17bによって検出する。図6では、例えば1.07mmとして検出された例を示している。そこで、検出されたウエーハWaの上面の高さ=1.07mmとチャックテーブルAの保持面6aの高さとして記憶部103aに記憶されている保持面位置=0.3mmとの差を算出部101aで演算することでウエーハWの厚み=0.77mmを算出する。そして、算出されたウエーハWaの厚み=0.77mmにチャックテーブルA用のZ軸送りのための補正値=0mmを加算した高さ位置=0.77mmまで研削送り手段36を作動して研削手段3に装着された研削ホイール33を位置付けて荒研削を遂行させる。
そして、チャックテーブルAの保持面62aに保持されたウエーハWaの上面の高さを、第二の高さ検出センサ17bによって随時検出しながら、ウエーハWaを研削ホイール36で研削し、随時検出されるウエーハWaの上面の高さ位置と当該チャックテーブルAの保持面6aの高さとして記憶部103aに記憶されている保持面位置=0.3mmとの差が、仕上げ研削代=0.05mmを残した所定の荒研削厚み=0.4mmに該当する値になった際、研削送り手段36を逆方向に作動して研削ホイール36をウエーハWaから離反させる。
次いで、仕上げ研削加工領域E3に位置付けられたチャックテーブルAの保持面62aに保持された荒研削済みのウエーハWaの上面の高さを厚み検出手段18の第二の高さ検出センサ18bによって検出し、検出されたウエーハWaの上面の高さ=0.7mmと当該チャックテーブルAの保持面6aの高さとして記憶部103aに記憶されている保持面位置=0.3mmとの差を算出部101aで演算することでウエーハWaの厚みを算出する。そして、算出されたウエーハWaの厚みに当該チャックテーブル6用のZ軸送りのための補正値=0mmを加算した高さ位置まで研削送り手段46を作動して研削手段3に装着された研削ホイール43を位置付けて仕上げ研削を遂行させる。
そして、当該チャックテーブルAの保持面62aに保持されたウエーハWaの上面の高さを、第二の高さ検出センサ18bによって随時検出しながら、ウエーハWaを研削ホイール46で研削し、随時検出されるウエーハWaの上面の高さ位置と当該チャックテーブルAの保持面6aの高さとして記憶部103aに記憶されている保持面位置=0.3mmとの差が、入力手段19により設定された所定の仕上がり厚み=0.35mmに該当する値になった際、研削送り手段46を逆方向に作動して研削ホイール46をウエーハWaから離反させる。
続いて、チャックテーブルBの保持面62aに保持されたウエーハWbの研削時の制御手順について説明する。研削動作の開始に伴い、荒研削加工領域E2に位置付けられたチャックテーブルBの保持面62aに保持されたウエーハWbの上面の高さを厚み検出手段17の第二の高さ検出センサ17bによって検出する。図6では、例えば1.91mmとして検出された例を示している。そこで、検出されたウエーハWbの上面の高さ=1.91mmとチャックテーブルBの保持面6aの高さとして記憶部103aに記憶されている保持面位置=1.2mmとの差を算出部101aで演算することでウエーハWbの厚み=0.71mmを算出する。そして、算出されたウエーハWbの厚み=0.71mmにチャックテーブルB用のZ軸送りのための補正値=0.9mmを加算した高さ位置=1.61mmまで研削送り手段36を作動して研削手段3に装着された研削ホイール33を位置付けて荒研削を遂行させる。
そして、チャックテーブルBの保持面62aに保持されたウエーハWbの上面の高さを、第二の高さ検出センサ17bによって随時検出しながら、ウエーハWbを研削ホイール36で研削し、随時検出されるウエーハWbの上面の高さ位置と当該チャックテーブルBの保持面6aの高さとして記憶部103aに記憶されている保持面位置=1.2mmとの差が、仕上げ研削代=0.05mmを残した所定の荒研削厚み=0.4mmに該当する値になった際、研削送り手段36を逆方向に作動して研削ホイール36をウエーハWbから離反させる。
次いで、仕上げ研削加工領域E3に位置付けられたチャックテーブルBの保持面62aに保持された荒研削済みのウエーハWbの上面の高さを厚み検出手段18の第二の高さ検出センサ18bによって検出し、検出されたウエーハWbの上面の高さ=1.6mmと当該チャックテーブルBの保持面6aの高さとして記憶部103aに記憶されている保持面位置=1.2mmとの差を算出部101aで演算することでウエーハWbの厚みを算出する。そして、算出されたウエーハWbの厚みに当該チャックテーブルB用のZ軸送りのための補正値=0.9mmを加算した高さ位置まで研削送り手段46を作動して研削手段3に装着された研削ホイール43を位置付けて仕上げ研削を遂行させる。
そして、当該チャックテーブルBの保持面62aに保持されたウエーハWbの上面の高さを、第二の高さ検出センサ18bによって随時検出しながら、ウエーハWbを研削ホイール46で研削し、随時検出されるウエーハWbの上面の高さ位置と当該チャックテーブルBの保持面6aの高さとして記憶部103aに記憶されている保持面位置=1.2mmとの差が、入力手段19により設定された所定の仕上がり厚み=0.35mmに該当する値になった際、研削送り手段46を逆方向に作動して研削ホイール46をウエーハWbから離反させる。
さらに、チャックテーブルCの保持面62aに保持されたウエーハWcの場合の研削処理は、数値例が異なるだけで、チャックテーブルBの保持面62aに保持されたウエーハWbの場合と同様である。
なお、例えばチャックテーブルAが仕上げ研削加工領域E3、チャックテーブルBが荒研削加工領域E2に位置付けられているとき、ウエーハ搬入・搬出領域E1に位置付けられたチャックテーブルCは洗浄されるため、研削手段4,3および洗浄ブラシ241がそれぞれのチャックテーブルA,B,Cの高さに揃って下降する。
このような本実施の形態の研削装置によれば、各チャックテーブル6の保持面62aの高さを検出して保持面位置を記憶部103aに予め記憶しておくとともに、チャックテーブル6の保持面62aに保持されたウエーハWの上面の高さを検出し記憶されている保持面位置との差によって算出されるウエーハWの厚みが所定の値となるように研削手段3,4の研削送りを行う研削送り手段36,46を制御手段10によって制御するように構成したので、2個以上配設されるチャックテーブル6の保持面62aの高さが不均一(1mm〜3mm)であっても、高さが揃うように保持面を研削する必要なく、保持面62a上に保持されたウエーハWを所望の厚さに研削することができ、時間や労力の無駄を省くことができる。特に、或る一つのチャックテーブルが損傷して新品に交換したような場合でも、当該チャックテーブルの保持面を他のチャックテーブルの保持面と同一高さになるように研削する必要がなく、新品のチャックテーブルの寿命を伸ばすことができる。
また、研削手段3,4のZ軸送りのためのZ軸基準位置の設定を一つのチャックテーブル6(A)を基準として行い、他のチャックテーブル6(B,C)についてはチャックテーブル6(A)との高さの差により求めた補正値を用いるようにしたので、2個以上配設されるチャックテーブル6の保持面62aの高さが不均一であっても、研削送り手段36,46による研削手段3,4の研削送りを支障なく行うことができる。
また、本実施の形態の研削装置によれば、ウエーハ搬入・搬出領域E1に位置付けられたチャックテーブル6の保持面62aを、チャックテーブル洗浄手段24によって適宜タイミングで洗浄することとなるが、上述したように、保持面62aの高さが不均一な各チャックテーブル6を対象に洗浄処理(平滑処理および洗浄処理)を行うこととなる。ここで、チャックテーブル洗浄手段24を構成する洗浄ブラシ241とその洗浄用駆動源242とが洗浄用押圧バネ243を介してZ軸方向に変位可能に連結されているので、各チャックテーブル6の保持面62aの高さが不均一であっても洗浄ブラシ241を保持面62aに密着させて洗浄を円滑に行わせることができる。同様に、チャックテーブル洗浄手段24を構成するセラミックス板245とその平滑用駆動源246とが平滑用押圧バネ247を介してZ軸方向に変位可能に連結されているので、各チャックテーブル6の保持面62aの高さが不均一であってもセラミックス板245を保持面62aに密着させて平滑を円滑に行わせることができる。
なお、本実施の形態では、第一の高さ検出センサ17a,18aと第二の高さ検出センサ17b,18bとを別個に備える厚み検出手段17,18を用いるようにしたが、保持面62aの高さ検出とウエーハWの上面の高さ検出とを兼用する一つずつの高さ検出センサを備える構成としてもよい。すなわち、最初に各チャックテーブル6の保持面62aの高さを高さ検出センサで検出して記憶部103aに予め記憶させ、その後は、保持面62aに保持されているウエーハWの上面の高さを同一の高さ検出センサで随時検出するようにしてもよい。なお、本実施の形態のように、第一の高さ検出センサ17a,18aと第二の高さ検出センサ17b,18bとを別個に備える構成の場合、研削処理中も第一の高さ検出センサ17a,18aによってチャックテーブル6の保持面62aの高さを随時検出することで、或るワークルーチン内での各チャックテーブル6の保持面62aの高さ変動を監視するようにしてもよい。
また、本実施の形態の研削装置では、3個のチャックテーブル6を備える例として説明したが、2個以上備えるものであれば、特に個数が制約されるものではない。研削手段3,4や対応する研削送り手段36,46も2個ずつに限らず、例えば1個ずつであってもよい。
本実施の形態の研削装置を示す外観斜視図である。 洗浄手段の構成例を示す正面図である。 平滑手段の構成例を示す正面図である。 厚み検出手段の構成例を示す側面図である。 制御手段等の構成例を示す概略ブロック図である。 具体的な制御手順の一例を説明するための模式図である。
符号の説明
3,4 研削手段
6,A,B,C チャックテーブル
10 制御手段
13 搬入手段
14 搬出手段
17,18 厚み検出手段
17a,18a 第一の高さ検出センサ
17b,18b 第二の高さ検出センサ
24 チャックテーブル洗浄手段
33 研削ホイール
36 研削送り手段
43 研削ホイール
46 研削送り手段
62a 保持面
101a 算出部
103a 記憶部
241 洗浄ブラシ
242 洗浄用駆動源
243 洗浄用押圧バネ
245 セラミックス板
246 平滑用駆動源
247 平滑用押圧バネ
W ウエーハ

Claims (4)

  1. ウエーハを保持する保持面を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルが2個以上配設され所定位置に位置付けるターンテーブルと、前記チャックテーブルに保持された前記ウエーハを研削する研削ホイールが装着された研削手段と、該研削手段を前記チャックテーブルに接近および離反させる研削送り手段と、前記チャックテーブルに保持された前記ウエーハの厚みを検出する厚み検出手段と、前記チャックテーブルに研削前のウエーハを搬入する搬入手段と、前記チャックテーブルから研削済みの前記ウエーハを搬出する搬出手段と、前記チャックテーブルの上面を洗浄するチャックテーブル洗浄手段と、を備える研削装置であって、
    前記厚み検出手段は、前記ターンテーブルに隣接して配設されて、前記各チャックテーブルの前記保持面の高さを検出するとともに該保持面に保持された前記ウエーハの上面の高さを検出し、
    前記ターンテーブルの回転によって位置付けられた前記各チャックテーブルの前記保持面の高さを前記厚み検出手段によって検出して前記各チャックテーブルについて保持面位置を記憶する記憶部と、前記各チャックテーブルの前記保持面に保持された前記ウエーハの上面の高さを前記厚み検出手段によって検出して該保持面位置との差によって前記ウエーハの厚みを算出する算出部と、を有する制御手段を備え、
    該制御手段は、前記厚み検出手段によって検出された前記ウエーハの上面の高さ位置まで前記研削送り手段を作動して前記研削手段に装着された前記研削ホイールを位置付けて研削を遂行し、前記厚み検出手段によって検出される前記ウエーハの上面の高さ位置と前記記憶部に記憶されている前記保持面位置との差が所定の値になった際、前記研削ホイールを離反させることを特徴とする研削装置。
  2. 前記厚み検出手段は、前記各チャックテーブルの前記保持面の高さを検出する第一の高さ検出センサと、前記保持面に保持された前記ウエーハの上面の高さを検出する第二の高さ検出センサと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の研削装置。
  3. 前記チャックテーブル洗浄手段は、前記チャックテーブルの前記保持面を洗浄する洗浄ブラシと、該洗浄ブラシを回転駆動する洗浄用駆動源と、を備え、前記洗浄ブラシと前記洗浄用駆動源とは洗浄用押圧バネを介して連結されていて、前記ターンテーブルの回転によって位置付けられた前記チャックテーブルの上面を洗浄することを特徴とする請求項1または2に記載の研削装置。
  4. 前記チャックテーブル洗浄手段は、前記チャックテーブルの前記保持面を平滑にするセラミックス板と、該セラミックス板を回転駆動する平滑用駆動源と、を備え、前記セラミックス板と前記平滑用駆動源とは平滑用押圧バネを介して連結されていて、前記ターンテーブルの回転によって位置付けられた前記チャックテーブルの上面を平滑にすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の研削装置。
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