JP5335245B2 - ウェーハの研削方法および研削加工装置 - Google Patents

ウェーハの研削方法および研削加工装置 Download PDF

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本発明は、研削加工装置を用いてウェーハに研削加工を施す方法に関する。
半導体ウェーハは、表面に格子状の分割予定ラインによって多数の矩形領域が区画され、これら矩形領域の表面にICやLSI等の電子回路を形成し、次いで裏面を研削して所望の厚さに加工される。この後、ウェーハを、全ての分割予定ラインに沿って切断することで、携帯電話等の電子機器に利用されるデバイスが得られる。
一般に、上記ウェーハの研削は、ウェーハの保持手段である真空吸引式のチャックテーブルの保持面に裏面側を露出させてウェーハを吸着、保持し、チャックテーブルに対向配置させた研削手段の砥石を高速回転させながら裏面に押し付けて研削する構成の研削加工装置によって行われる。このような研削加工装置では、研削手段がウェーハに接触するまでは比較的高速な速度で移動する(高速送り動作)。そして、研削手段がウェーハに接触する直前からは、比較的遅い研削速度で移動するのが一般的である。しかしながら、研削加工装置によって研削されるウェーハは数μmの厚さ分布を有するため、高速送り動作で研削手段をどの程度まで保持手段に接近させれば良いのか分からなかった。そのため、実際に研削手段がウェーハに接触する位置よりも手前から研削速度で研削手段と保持手段とを接近させていた。よって、ウェーハを加工する時間が必要以上に長くなるという問題があった。
上記問題を解決する方法として、例えば特許文献1に記載の方法がある。特許文献1によれば、ウェーハの複数個所の厚さを測定してウェーハの最大厚さを検出し、この最大厚さに基づいて高速送り動作を制御するものである。
特開2003−39318号公報
上記特許文献では、ウェーハの厚さを測定してから実際に研削する位置にウェーハを搬送する必要がある。そのため、ウェーハの厚さ測定時とウェーハ搬送時およびウェーハ加工時のウェーハの保持状態が違うこと、ウェーハが搬送時に受ける外的な要因があること等から各位置においてウェーハの状態が異なるおそれがあり、加工時におけるウェーハの厚さを精度良く得ることができないという問題があった。
よって本発明は、ウェーハを研削するにあたり、ウェーハの厚さを確実に検出し、高速送り動作をウェーハと接触する直前まで行うことで、ウェーハと砥石との衝突を防ぐとともに実際の加工時間をできるだけ短縮させることができるウェーハの研削方法を提供することを目的としている。
本発明のウェーハの研削方法は、ウェーハを保持する保持面を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルの保持面に対向配置され、チャックテーブルの保持面に保持されたウェーハを研削する研削砥石が配設された研削ホイールを備えた研削手段と、該研削手段をチャックテーブルに対して接近または離反させる送り手段と、該送り手段の送り速度を、少なくとも、研削手段が待機している待機位置からチャックテーブルに保持されたウェーハに研削ホイールの研削砥石が接触する直前の位置である加工開始位置まで研削手段を送る第1送り速度と、加工開始位置からチャックテーブルに保持されたウェーハに研削ホイールの研削砥石を接触させ研削手段を研削送りする、第1送り速度より低速の第2送り速度とに制御する制御手段とを少なくとも備えた研削加工装置によって、ウェーハを研削するウェーハの研削方法であって、チャックテーブルの保持面にウェーハが保持された状態でウェーハの厚さの最大値を検出する厚さ検出工程と、該厚さ検出工程で検出されたウェーハの厚さの最大値に基づいて、研削手段を待機位置から加工開始位置まで第1送り速度で接近させる接近工程と、第1送り速度より低速の第2送り速度でウェーハを研削する研削工程とを備え、前記厚さ検出工程は、前記ウェーハに研削が施される加工位置以外の場所であって研削前の該ウェーハが前記チャックテーブルに載置され、かつ、研削後の該ウェーハが前記チャックテーブルから取り出される着脱位置で行われ、前記加工開始位置は、前記厚さ検出工程で検出された前記ウェーハの厚さの最大値に7〜15μmを加算した位置であることを特徴としている。
本発明の研削方法では、予めウェーハの厚さの最大値を検出することで、接近工程において研削手段をウェーハの直前まで第1送り速度で接近させることができる。また、チャックテーブルに保持された状態でウェーハの厚さの最大値を検出することで、正確な測定値を得ることができる。これによって、ウェーハに研削手段を衝突させることなく、かつ、研削手段を最もウェーハに近付けることができる。したがって、生産効率を向上させることができる。
本発明の第1送り速度は、10mm/秒〜50mm/秒であり、第2送り速度は、0.1μm/秒〜3μm/秒であることが好ましい。これによって、確実にウェーハの直前で第1送り速度から第2送り速度へ切り換えることができる。この結果、研削手段を第1送り速度でウェーハに接触することはなく、ウェーハを最適な研削時間で研削することができる。
本発明の厚さ検出工程において、ウェーハの厚み分布を検出し、その最大値をもってウェーハの厚さの最大値とすることが好ましい。
次に、本発明の研削加工装置は、上記研削方法を好適に実施することができる装置であり、ウェーハを保持する保持面を有するチャックテーブルと、チャックテーブルの保持面に対向配置され、チャックテーブルの保持面に保持されたウェーハを研削する研削砥石が配設された研削ホイールを備えた研削手段と、研削手段をチャックテーブルに対して接近または離反させる送り手段と、送り手段の送り速度を、少なくとも、研削ホイールの研削砥石が待機している待機位置からチャックテーブルに保持されたウェーハに研削砥石が接触する直前の位置である加工開始位置まで研削砥石を送る第1送り速度と、加工開始位置からチャックテーブルに保持されたウェーハに研削ホイールの研削砥石を接触させ研削手段を研削送りする、第1送り速度より低速の第2送り速度とによって送り手段の速度を制御する制御手段と、チャックテーブルの保持面にウェーハが保持された状態でウェーハの厚さの最大値を検出する厚さ検出手段と、厚さ検出手段で検出された前記ウェーハの厚さの最大値を記憶する記憶手段とを少なくとも備えており、前記厚さ検出手段は、ウェーハに研削が施される加工位置以外の場所であって研削前の該ウェーハがチャックテーブルに載置され、かつ、研削後の該ウェーハが該チャックテーブルから取り出される着脱位置において該チャックテーブルの保持面に保持された該ウェーハの厚さの最大値を検出し、前記加工開始位置は、前記厚さ検出手段によって検出されたウェーハの厚さの最大値に7〜15μmを加算した位置であり、前記制御手段は、研削手段が第1送り速度で移動する範囲である、待機位置から加工開始位置までの距離を記憶手段に記憶されたウェーハの厚さの最大値に基づいて制御し、待機位置から加工開始位置まで研削手段を第1送り速度で接近させ、次いで該第1送り速度より低速の第2送り速度でチャックテーブルに保持されたウェーハを研削することを特徴としている。
本発明の研削加工装置の厚さ検出手段は、ウェーハの厚み分布を検出し、その最大値をもってウェーハの厚さの最大値とすることを特徴としている。また、本発明の研削加工装置の送り手段の第1送り速度は、10mm/秒〜50mm/秒である。また、本発明の研削加工装置の第2送り速度は、0.1μm/秒〜3μm/秒である。
本発明によれば、厚さ検出工程でチャックテーブルに保持されたウェーハの厚さの最大値を検出することで、加工開始位置を適正な位置に補正することができ、これによって、ウェーハへの研削手段の衝突や、無駄な加工送りを抑えることができる。その結果、装置の安全な運転ならびに、生産効率の向上が図られるといった効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
[1]研削加工装置
図2は、本発明が適用された研削加工装置を示している。この研削加工装置10は、シリコンウェーハ等の半導体ウェーハ(以下、ウェーハと略称)の表面を研削するものである。図1は、研削加工するウェーハの一例を示しており、このウェーハ1は、原材料のインゴットをスライスして得た後、ラッピングによって厚さが調整され、次いでラッピングで形成された両面の機械的ダメージ層をエッチングによって除去した素材段階のものである。ウェーハ1の厚さは、例えば800μm程度であるが、その厚さは均一ではなく、エッチングによる2〜3μm程度の面内厚さムラがある。よってウェーハ1は研削加工装置10により、例えば10〜20μm程度の厚さが除去される。
図2は、研削加工装置10の全体を示しており、該装置10は、上面が水平な直方体状の加工側基台11Aと、上面が加工側基台11Aの上面より高い着脱側基台11Bとを備えている。図2では、装置10の長手方向、幅方向および鉛直方向を、それぞれY方向、X方向およびZ方向で示している。加工側基台11AのY方向一端部には、X方向に並ぶコラム13が一対の状態で立設されている。加工側基台11A上は、ウェーハ1を研削加工する加工エリア12Aとされ、着脱側基台11B上は、加工エリア12Aに加工前のウェーハ1を供給し、かつ、加工後のウェーハ1を回収する着脱エリア12Bとされている。
以下、研削加工エリア12Aと着脱エリア12Bについて説明する。
(I)研削加工エリア
研削加工エリア12Aには、回転軸がZ方向と平行で上面が水平とされた円盤状のターンテーブル14が回転自在に設けられている。このターンテーブル14は、図示せぬ回転駆動機構によって矢印R方向に回転させられる。ターンテーブル14上の外周部には、複数(この場合は3つ)の円盤状のチャックテーブル20が、周方向に等間隔をおいて回転自在に配置されている。
これらチャックテーブル20は一般周知の真空チャック式であり、上面に載置されるウェーハ1を吸着、保持する。チャックテーブル20は、図3に示すように上面に多孔質のセラミックスからなる円形の吸着エリア21を有しており、この吸着エリア21の上面21aにウェーハ1は吸着して保持されるようになっている。吸着エリア21の周囲には環状の枠体22が形成されており、この枠体22の上面22aは、吸着エリア21の上面21aと連続して同一平面をなしている。各チャックテーブル20は、それぞれがターンテーブル14内に設けられた図示せぬ回転駆動機構によって、一方向、または両方向に独自に回転すなわち自転するようになっており、ターンテーブル14が回転すると公転の状態になる。
図2に示すように2つのチャックテーブル20がコラム13側でX方向に並んだ状態において、それらチャックテーブル20の直上には、研削ユニット30がそれぞれ配されている。各チャックテーブル20は、ターンテーブル14の回転によって、各研削ユニット30の下方の各研削位置と、着脱エリア12Bに最も近付いた着脱位置との3位置にそれぞれ位置付けられるようになっている。研削位置は2箇所あり、これら研削位置ごとに研削ユニット30が配備されている。この場合、ターンテーブル14の回転によるチャックテーブル20の矢印Rで示す移送方向上流側(図2で手前側)の研削位置が1次研削位置、下流側の研削位置が2次研削位置とされている。1次研削では粗研削を行い、2次研削では仕上げ研削を行う。
コラム13には、スライダ40が昇降自在に取り付けられている。スライダ40は、Z方向に延びるガイドレール41に摺動自在に装着されており、サーボモータ42によって駆動されるボールねじ式の送り機構43によってZ方向に移動可能とされている。各スライダ40のY方向手前側の前面は、加工側基台11Aの上面に対しては垂直面である。このスライダ40の前面は、上記研削ユニット30が取り付けられている。各コラム13に対する各研削ユニット30の取付構造は同一である。各研削ユニット30は、送り機構43によってZ方向に昇降し、下降してチャックテーブル20に接近する送り動作により、チャックテーブル20に保持されたウェーハ1の露出面を研削する。送り機構43の動作は、図示せぬ送り動作制御手段によって制御される。この送り動作制御手段は、後述する厚さ測定装置54によって測定されたウェーハ1の最大厚さに基づいて、高速送り動作および加工送りを制御する。一実施形態の研削加工装置10では、高速送り動作の終了位置である加工開始位置は、厚さ測定装置54によって検出されたウェーハ1の最大厚さに7〜15μmを加算した位置に設定する。また、一実施形態の高速送り動作の速度は、10mm/秒〜50mm/秒である。また、一実施形態の加工送りの速度は、0.1μm/秒〜3μm/秒である。
研削ユニット30は、軸方向がZ方向に延びる円筒状のスピンドルハウジング31と、このスピンドルハウジング31内に同軸的、かつ回転自在に支持されたスピンドルシャフト32と、スピンドルハウジング31の上端部に固定されてスピンドルシャフト32を回転駆動するモータ33と、スピンドルシャフト32の下端に同軸的に固定された円盤状のフランジ34とを具備している。そしてフランジ34には、研削ホイール35がねじ止め等の取付手段によって着脱自在に取り付けられる。
研削ホイール35は、環状のフレーム36の下端面に、該下端面の外周部全周にわたって複数の研削砥石37が環状に配列されて固着されたものである。1次研削位置の上方に配された1次研削用の研削ユニット30のフランジ34には、研削砥石37が例えば♯320〜♯400の砥粒を含む研削ホイール35が取り付けられる。また、2次研削位置の上方に配された2次研削用の研削ユニット30のフランジ34には、研削砥石37が例えば♯2000〜♯8000以上の砥粒を含む研削ホイール35が取り付けられる。フランジ34および研削ホイール35には、研削面の冷却や潤滑あるいは研削屑の排出のための研削水を供給する研削水供給機構(図示省略)が設けられ、該機構には給水ラインが接続されている。研削ホイール35の研削外径、すなわち複数の研削砥石37の外周縁の直径は、少なくともウェーハ1の半径と同等以上で、一般的にはウェーハ1の直径にほぼ等しい大きさに設定されている。
ウェーハ1を研削するにあたり、厚さ測定器(図示省略)を用いて厚さが測定され、ウェーハの研削量が制御される。厚さ測定器としては、例えば、プローブを用いた接触式であって、基準側のハイトゲージとウェーハ側のハイトゲージで構成されるものが用いられる。その場合、基準側のハイトゲージは、プローブの先端が、ウェーハ1で覆われないチャックテーブル20の枠体22の上面22aに接触し、該上面22aの高さ位置を検出するものとされる。また、ウェーハ側のハイトゲージは、プローブの先端がチャックテーブル20に保持されたウェーハ1の上面すなわち被研削面に接触することで、ウェーハ1の上面の高さ位置を検出するものとされる。この厚さ測定器によれば、ウェーハ側のハイトゲージの測定値から基準側のハイトゲージの測定値を引いた値に基づいてウェーハの厚さが測定される。
ウェーハ1は、最初に1次研削位置で研削ユニット30により1次研削(粗研削)された後、ターンテーブル14が図2に示すR方向に回転することにより2次研削位置に移送され、ここで研削ユニット30により2次研削(仕上げ研削)される。
(II)着脱エリア
図2に示すように、着脱エリア12Bの中央には、上下移動する2節リンク式のピックアップロボット50が設置されている。そして、このピックアップロボット50の周囲には、上から見て反時計回りに、供給カセット51a、位置決めテーブル52、供給手段53、厚さ測定装置54、回収手段55、スピンナ式洗浄装置56、回収カセット51bが、それぞれ配置されている。厚さ測定装置54は、チャックテーブル20に保持されたウェーハ1の厚さ分布を測定し、ウェーハ1の最大厚さを検出する。この厚さ測定装置54は、チャックテーブル20に保持されたウェーハ1の厚さ分布を測定する測定部54aと、測定部54aが先端に固定され、測定部54aをZ方向に移動させるアーム部54bとにより構成されている。この測定部54aには、例えばレーザ変位計型である「株式会社小野測器製LD−1300L−200」や静電容量型の「日本AED株式会社製マイクロセンス」が用いられる。測定部54aは、ウェーハ1の厚さを測定し、最大厚さが検出できる装置であれば、前述の装置以外のものを用いても構わない。厚さ測定装置54によって検出されたウェーハ1の最大厚さは、図示せぬ記憶手段に供給される。記憶手段に供給された最大厚さに基づいて、高速送り動作および加工送りが制御手段により制御される。
供給手段53は、多孔質材料で形成され、水平な下面にウェーハ1を真空作用で吸着する吸着パッド53aと、この吸着パッド53aが先端に固定された水平旋回式の回収アーム53bとにより構成されている。回収手段55は、供給手段53と同様な構成であり、吸着パッド55aと回収アーム55bとにより構成されている。カセット51a、51bは、複数のウェーハを水平な姿勢で、かつ上下方向に一定間隔をおいて積層状態で収容するもので、着脱側基台11Bの一端部にセットされる。
[2]研削方法および研削加工装置の動作
次に、一実施形態の研削方法および研削加工装置の動作を説明する。
研削加工されるウェーハ1は、はじめにピックアップロボット50によって供給カセット51a内から取り出され、位置決めテーブル52上に載置されて一定の位置に決められる。次いでウェーハ1は、供給手段53によって位置決めテーブル52から取り上げられ、着脱位置で待機しているチャックテーブル20上に被研削面を上に向けて載置される。チャックテーブル20にウェーハ1が保持されたら、厚さ測定装置54のアーム部54bによって測定部54aをチャックテーブル20上のウェーハ1に接近させ、測定部54aによりウェーハ1の最大厚さが検出される(厚さ検出工程)。このとき、供給手段53および回収手段55は、ウェーハ1の厚さ測定の障害にならない位置に移動している。この厚さ測定装置54によって検出されたウェーハ1の最大厚さは、記憶手段に供給される。
ウェーハ1はターンテーブル14のR方向への回転によって1次研削位置に移送される。ウェーハ1が1次研削位置に配置されたら、送り動作制御手段により制御されたサーボモータ42を動かし、研削ユニット30を図3に示す待機位置Pから加工開始位置Hまで上記高速送り動作の速度で送る(接近工程)。このとき送り動作制御手段は、記憶手段に記憶されたウェーハ1の最大厚さLに基づいて加工開始位置Hを補正させる。これにより、安全かつ無駄のない高速送り動作を行う。高速送り動作終了後、研削ユニット30により加工開始位置Hから加工送りの速度でウェーハ1の表面が研削される(研削工程)。ウェーハ1の研削にあたっては、厚さ測定ゲージにより、ウェーハ1の厚さを逐一測定しながら研削量が制御される。ウェーハ1が所望の厚さに達したら、研削ユニット30が待機位置Pに退避される。1次研削が終了したウェーハ1は、ターンテーブル14がR方向に回転し、2次研削位置まで移動される。次いで、1次研削位置と同様にして、ウェーハ1が仕上げ研削される。2次研削が終了したウェーハ1は、さらにターンテーブル14がR方向に回転することにより着脱位置に戻される。
着脱位置に戻ったチャックテーブル20上のウェーハ1は、回収手段55によって取り上げられ、スピンナ式洗浄装置56に移されて水洗、乾燥される。そして、スピンナ式洗浄装置56で洗浄処理されたウェーハ1は、ピックアップロボット50によって回収カセット51b内に移送、収容される。以上が一実施形態の研削加工装置10の全体動作であり、この動作が繰り返し行われて多数のウェーハ1が連続的に研削加工される。
一実施形態では、厚さ測定装置54によりウェーハ1の最大厚さを検出し、制御手段によって研削ユニット30を制御することで、接近工程で加工開始位置Hまで高速送り動作の速度で接近させることができる。また、一実施形態では、チャックテーブル20に保持された状態で、ウェーハ1の最大厚さが検出される。これにより、ウェーハ1が研削される時と同様な状態でウェーハ1の最大厚さを検出することができ、加工時におけるウェーハの厚さを精度良く得ることができる。また、上記のように加工開始位置H、高速送り動作の速度および加工送りの速度を設定することで、確実にウェーハ1の直前で高速送り動作の速度から加工送りの速度へ切り換えることができる。これによって、比較的高速である高速送り動作の速度で研削ユニット30がウェーハ1に接触することが防止され、ウェーハ1を最適な加工時間で研削することができる。これによって、装置を安全に運転させることができるとともに、生産効率を向上させることができる。
一実施形態では、着脱位置で厚さ測定装置54によってウェーハ1の最大厚さを検出している。これにより、他のウェーハを研削している間に、着脱位置で待機しているウェーハの最大厚さを検出することができるため、ウェーハの最大厚さを検出する時間のロスを軽減させ、生産効率を向上させることができる。さらに、着脱位置から加工位置まで搬送する間もウェーハの保持方法は同一で、その間のウェーハはチャックテーブル20に吸引保持されているので外的要因を受けにくい。
また、一実施形態では、着脱位置で厚さ測定装置54によってウェーハ1の最大厚さを検出したが、ウェーハ1が研削される前で、かつ、チャックテーブル20に保持された状態であれば着脱位置以外の場所でウェーハ1の最大厚さを検出しても構わない。さらに、一実施形態のように複数の加工位置がある場合は、それぞれの加工を施す前に厚さ検出を行っても構わない。
本発明の一実施形態の研削方法で研削されるウェーハを示す断面図である。 一実施形態の研削方法を好適に実施し得る研削加工装置を示す斜視図である。 図2に示す研削加工装置が備える研削ユニットとチャックテーブルに保持されたウェーハの位置関係を示す断面図である。
符号の説明
1…ウェーハ
10…研削加工装置
20…チャックテーブル
21a…吸着エリアの上面(保持面)
30…研削ユニット(研削手段)
35…研削ホイール
37…研削砥石
43…送り機構(送り手段)
P…待機位置
H…加工開始位置
L…ウェーハの最大厚さ

Claims (6)

  1. ウェーハを保持する保持面を有するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルの前記保持面に対向配置され、チャックテーブルの保持面に保持されたウェーハを研削する研削砥石が配設された研削ホイールを備えた研削手段と、
    該研削手段を前記チャックテーブルに対して接近または離反させる送り手段と、
    該送り手段の送り速度を、少なくとも、前記研削手段が待機している待機位置から前記チャックテーブルに保持された前記ウェーハに前記研削ホイールの研削砥石が接触する直前の位置である加工開始位置まで研削手段を送る第1送り速度と、加工開始位置からチャックテーブルに保持されたウェーハに研削ホイールの研削砥石を接触させ研削手段を研削送りする、第1送り速度より低速の第2送り速度とに制御する制御手段とを少なくとも備えた研削加工装置によって、ウェーハを研削するウェーハの研削方法であって、
    前記チャックテーブルの保持面に前記ウェーハが保持された状態でウェーハの厚さの最大値を検出する厚さ検出工程と、
    該厚さ検出工程で検出されたウェーハの厚さの最大値に基づいて、前記研削手段を前記待機位置から前記加工開始位置まで前記第1送り速度で接近させる接近工程と、
    前記第1送り速度より低速の前記第2送り速度でウェーハを研削する研削工程とを備え、
    前記厚さ検出工程は、前記ウェーハに研削が施される加工位置以外の場所であって研削前の該ウェーハが前記チャックテーブルに載置され、かつ、研削後の該ウェーハが前記チャックテーブルから取り出される着脱位置で行われ、
    前記加工開始位置は、前記厚さ検出工程で検出された前記ウェーハの厚さの最大値に7〜15μmを加算した位置である
    ことを特徴とするウェーハの研削方法。
  2. 前記厚さ検出工程において、前記ウェーハの厚み分布を検出し、その最大値をもってウェーハの厚さの最大値とすることを特徴とする請求項1に記載のウェーハの研削方法。
  3. 前記第1送り速度は、10mm/秒〜50mm/秒であり、前記第2送り速度は、0.1μm/秒〜3μm/秒であることを特徴とする請求項1または2に記載のウェーハの研削方法。
  4. ウェーハを保持する保持面を有するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルの前記保持面に対向配置され、チャックテーブルの保持面に保持されたウェーハを研削する研削砥石が配設された研削ホイールを備えた研削手段と、
    該研削手段を前記チャックテーブルに対して接近または離反させる送り手段と、
    該送り手段の送り速度を、少なくとも、前記研削ホイールの研削砥石が待機している待機位置から前記チャックテーブルに保持された前記ウェーハに研削砥石が接触する直前の位置である加工開始位置まで研削砥石を送る第1送り速度と、加工開始位置からチャックテーブルに保持されたウェーハに研削ホイールの研削砥石を接触させ研削手段を研削送りする、第1送り速度より低速の第2送り速度とによって送り手段の速度を制御する制御手段と、
    前記チャックテーブルの保持面に前記ウェーハが保持された状態でウェーハの厚さの最大値を検出する厚さ検出手段と、
    該厚さ検出手段で検出された前記ウェーハの厚さの最大値を記憶する記憶手段とを少なくとも備えたウェーハの研削加工装置であって、
    前記厚さ検出手段は、前記ウェーハに研削が施される加工位置以外の場所であって研削前の該ウェーハが前記チャックテーブルに載置され、かつ、研削後の該ウェーハが該チャックテーブルから取り出される着脱位置において該チャックテーブルの保持面に保持された該ウェーハの厚さの最大値を検出し、
    前記加工開始位置は、前記厚さ検出手段によって検出されたウェーハの厚さの最大値に7〜15μmを加算した位置であり、
    前記制御手段は、研削手段が前記第1送り速度で移動する範囲である、待機位置から加工開始位置までの距離を前記記憶手段に記憶されたウェーハの厚さの最大値に基づいて制御し、待機位置から加工開始位置まで研削手段を第1送り速度で接近させ、次いで該第1送り速度より低速の前記第2送り速度でチャックテーブルに保持されたウェーハを研削することを特徴とするウェーハの研削装置。
  5. 前記厚さ検出手段は、ウェーハの厚み分布を検出し、その最大値をもってウェーハの厚さの最大値とすることを特徴とする請求項4に記載のウェーハの研削加工装置。
  6. 前記第1送り速度は、10mm/秒〜50mm/秒であり、前記第2送り速度は、0.1μm/秒〜3μm/秒であることを特徴とする請求項5または6に記載のウェーハの研削加工装置。
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