JP2007270362A - 顔料捺染用バインダー - Google Patents
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Abstract
【課題】乾燥皮膜の耐熱ブロッキング性と耐溶剤性のいずれも優れたポリウレタン樹脂水性分散体からなる顔料捺染用バインダーを提供する。
【解決手段】 ポリウレタン樹脂(U)および水性媒体を含有し、下記(1)および(2)を満たすポリウレタン樹脂水性分散体からなる顔料捺染用バインダーである。
(1)ポリウレタン樹脂(U)を構成するポリオール成分のうち、ポリカーボネートジオールが90重量%以上であり、好ましくはポリテトラメチレングリコールが2〜6重量%である。
(2)ポリウレタン樹脂水性分散体(E)から得られる乾燥皮膜の熱軟化点が150〜200℃である。
【選択図】なし
【解決手段】 ポリウレタン樹脂(U)および水性媒体を含有し、下記(1)および(2)を満たすポリウレタン樹脂水性分散体からなる顔料捺染用バインダーである。
(1)ポリウレタン樹脂(U)を構成するポリオール成分のうち、ポリカーボネートジオールが90重量%以上であり、好ましくはポリテトラメチレングリコールが2〜6重量%である。
(2)ポリウレタン樹脂水性分散体(E)から得られる乾燥皮膜の熱軟化点が150〜200℃である。
【選択図】なし
Description
本発明は、顔料捺染用バインダーに関する。さらに詳しくはポリウレタン樹脂水性分散体からなる顔料捺染用バインダーに関する。
従来、顔料捺染用バインダーの主力はアクリル樹脂水性分散体であるが、近年、強度、柔軟性に優れたウレタン樹脂水性分散体が主力となっている。
例えば、脂肪族ポリイソシアネート、ポリカーボネートジオール、および少なくとも2個のアルコール性活性水素を有するカルボキシル基含有化合物を無触媒下でウレタン化したものを分散したポリウレタン水性分散体(特許文献−1参照)、およびアクリル樹脂水性分散体とソープフリータイプのポリウレタン樹脂水性分散体との混合物(特許文献−2参照)が提案されている。
特開平02−91281号公報
特開平09−87972号公報
例えば、脂肪族ポリイソシアネート、ポリカーボネートジオール、および少なくとも2個のアルコール性活性水素を有するカルボキシル基含有化合物を無触媒下でウレタン化したものを分散したポリウレタン水性分散体(特許文献−1参照)、およびアクリル樹脂水性分散体とソープフリータイプのポリウレタン樹脂水性分散体との混合物(特許文献−2参照)が提案されている。
しかしながら、これらのポリウレタン樹脂水性分散体のうち特許文献−1ではポリウレタン樹脂(U)の熱軟化点が低く、耐熱ブロッキング性が低いという問題があり、また、特許文献−2ではポリウレタン樹脂(U)の含有比率が低く、耐溶剤性が不十分であった。
本発明者らは、上記問題点を解決するため種々検討を重ねた結果、ポリウレタン樹脂(U)の熱軟化点を規定し、さらに特定のポリオールを使用することにより、該水性分散体から得られる乾燥皮膜の耐熱ブロッキング性と耐溶剤性の両立を達成したものである。
すなわち本発明は、ポリウレタン樹脂(U)および水性媒体を含有し、下記(1)および(2)を満たすポリウレタン樹脂水性分散体(E)からなる顔料捺染用バインダーである。
(1)ポリウレタン樹脂(U)を構成するポリオール成分のうち、ポリカーボネートジオールが90重量%以上である。
(2)ポリウレタン樹脂水性分散体(E)から得られる乾燥皮膜の熱軟化点が150〜200℃である。
(1)ポリウレタン樹脂(U)を構成するポリオール成分のうち、ポリカーボネートジオールが90重量%以上である。
(2)ポリウレタン樹脂水性分散体(E)から得られる乾燥皮膜の熱軟化点が150〜200℃である。
本発明の顔料捺染バインダーは、耐熱ブロッキング性と耐溶剤性を両立した乾燥皮膜を与える。
以下において、まず、本発明におけるポリウレタン樹脂水性分散体について説明する。
本発明におけるポリウレタン樹脂水性分散体は、末端の少なくとも一部がイソシアネート基であるウレタンプレポリマー(u)[以下において、単に(u)と表記する場合がある]から得られるポリウレタン樹脂(U)[以下において、単に(U)と表記する場合がある]、添加剤および水性媒体からなるポリウレタン樹脂水性分散体(E)[以下において、単に(E)と表記する場合がある]である。
ポリウレタン樹脂(U)は、ポリイソシアネート成分(a1)、ポリオール成分(a2)、およびその他の成分(a3)とから構成される[これらのそれぞれの成分は、以下において、単に(a1)、(a2)および(a3)と表記する場合がある]。
ポリウレタン樹脂(U)は、ポリイソシアネート成分(a1)、ポリオール成分(a2)、およびその他の成分(a3)とから構成される[これらのそれぞれの成分は、以下において、単に(a1)、(a2)および(a3)と表記する場合がある]。
該ポリウレタン樹脂(U)を構成するポリイソシアネート成分(a1)は脂肪族および脂環式ポリイソシアネートから選ばれる1種以上である。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えばエチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ドデカメチレンジイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート(2,6-ジイソシアナトメチルカプロエート)、ビス(2−イソシアナトエチル)フマレート、ビス(2−イソシアナトエチル)カーボネート、および2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエートなどが挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えばエチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ドデカメチレンジイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート(2,6-ジイソシアナトメチルカプロエート)、ビス(2−イソシアナトエチル)フマレート、ビス(2−イソシアナトエチル)カーボネート、および2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエートなどが挙げられる。
脂環式ポリイソシアネートとしては、例えばイソホロンジイソシアネート(IPDI)、4,4‘−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)シクロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、ビス(2−イソシアナトエチル)−4−シクロヘキセンー1,2−ジカルボキシレート、並びに2,5−および/または2,6−ノルボルナンジイソシアネートなどが挙げられる。
脂肪族または脂環族ポリイソシアネートであれば、仕上げ加工した繊維基材が変色しない点、および風合いの点で優れている。これらのうちで好ましいものは仕上げ加工した繊維基材の風合い、耐久性の点で脂環族ポリイソシアネート、特に好ましいのは水添MDIおよびIPDIである。
脂肪族または脂環族ポリイソシアネートであれば、仕上げ加工した繊維基材が変色しない点、および風合いの点で優れている。これらのうちで好ましいものは仕上げ加工した繊維基材の風合い、耐久性の点で脂環族ポリイソシアネート、特に好ましいのは水添MDIおよびIPDIである。
ポリオール成分(a2)としては、数平均分子量400〜5,000の高分子ポリオール(a21)、(U)を親水性にして乳化させやすくするための親水基含有低分子ポリオール(a22)、および数平均分子量400未満の低分子ポリオール(a23)が挙げられる。
高分子ポリオール(a21)としては、ポリカーボネートジオール、ポリエステルジオールおよびポリエーテルジオールなどが挙げられる。
ポリカーボネートジオールとしては、通常の方法すなわちジオール成分(エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,4−シクロヘキサンジオールなどの単独または2種以上の混合物など)とエチレンカーボネートを反応させ脱エチレングリコール化による方法、あるいは上記ジオール成分とアリールカーボネート、たとえばジフェニルカーボネートとのエステル交換による方法で得られるものなどが挙げられる。
ポリカーボネートの具体例としては、炭素数4〜10の直鎖状アルキレン基を有するポリカーボネートジオール(例えば、ポリテトラメチレンカーボネートジオール、ポリペンタメチレンカーボネートジオール、ポリヘキサメチレンカーボネートジオール、ノナンジオールのポリカーボネートジオールなど)、および炭素数4〜10の分岐状アルキレン基を有するポリカーボネートジオール(例えば、2-メチルブタンジオールのポリカーボネートジオール、2−エタンブタンジオールのポリカーボネートジオール、ネオペンチルグリコールのポリカーボネートジオール、2−メチルペンタンジオールのポリカーボネートジオール、3−メチルペンタンジオールのポリカーボネートジオールなど)、およびジオール成分として2種以上のジオールを用いて得られる共重合ポリカーボネートジオールが挙げられる。
共重合ポリカーボネートジオールとしては、1,4−ブタンジオール/1,6−ヘキサンジオールの共重合ポリカーボネートジオールなどが挙げられる。
ポリカーボネートの具体例としては、炭素数4〜10の直鎖状アルキレン基を有するポリカーボネートジオール(例えば、ポリテトラメチレンカーボネートジオール、ポリペンタメチレンカーボネートジオール、ポリヘキサメチレンカーボネートジオール、ノナンジオールのポリカーボネートジオールなど)、および炭素数4〜10の分岐状アルキレン基を有するポリカーボネートジオール(例えば、2-メチルブタンジオールのポリカーボネートジオール、2−エタンブタンジオールのポリカーボネートジオール、ネオペンチルグリコールのポリカーボネートジオール、2−メチルペンタンジオールのポリカーボネートジオール、3−メチルペンタンジオールのポリカーボネートジオールなど)、およびジオール成分として2種以上のジオールを用いて得られる共重合ポリカーボネートジオールが挙げられる。
共重合ポリカーボネートジオールとしては、1,4−ブタンジオール/1,6−ヘキサンジオールの共重合ポリカーボネートジオールなどが挙げられる。
ポリエステルジオールとしては、通常の方法すなわちジオール成分(前述と同様のもの)とジカルボン酸成分{脂肪族ジカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸など)、芳香族ジカルボン酸(テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸など)などの単独または2種以上の混合物など}とを反応(縮合)させることによる方法、あるいは、ラクトン(ε−カプロラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンなどの単独または2種以上の混合物など)を開環重合させることによる方法で得られるものなどが挙げられる。
ポリエーテルジオールとしては、通常の方法すなわち先に例示したジオール成分などへのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、1,2−、2,3−もしくは1,3−ブチレンオキサイド、テトラヒドロフラン、スチレンオキサイド、α−オレフィンオキサイド、エピクロルヒドリンなどの単独または2種以上の混合物など)の付加を、無触媒でまたは触媒(アルカリ触媒、アミン系触媒、酸性触媒)の存在下(とくにアルキレンオキサイド付加の後半の段階で)に常圧または加圧下に1段階または他段階で行うことによる方法で得られるものなどが挙げられる。なお、アルキレンオキサイドを2種以上用いる場合の付加形態はブロックでもランダムでもよい。
これらのポリエーテルジオールのうち好ましいのは、ポリテトラメチレングリコールである。
これらのポリエーテルジオールのうち好ましいのは、ポリテトラメチレングリコールである。
(a21)の数平均分子量は通常400〜5,000、好ましくは500〜5,000、とくに好ましくは1,000〜3,000である。数平均分子量が400以上であれば捺染された繊維製品の風合いが柔軟で好ましく、5,000以下であれば得られる顔料捺染用バインダーが低粘度であり、取り扱いが容易であり好ましい。〔上記および以下において数平均分子量はMnと略記し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下GPC)を用いて、テトラヒドロフランを溶媒として、ポリスチレンを標準として測定されるものである。〕
高分子ポリオール(a21)のうち、好ましいのは耐熱ブロッキング性と耐溶剤性の両立の観点からポリカーボネートジオール、特に好ましいのは耐溶剤性の観点で共重合ポリカーボネートジオール、特に1,4−ブタンジオール/1,6−ヘキサンジオールの共重合ポリカーボネートジオールである。
また、高分子ポリオールは2種以上の併用であってもよく、好ましいのはポリカーボネートジオールと少量のポリテトラメチレングリコールの併用である。ポリテトラメチレングリコールを併用することによって、得られる皮膜の風合いと耐溶剤性の両立がさらにしやすくなる。
また、高分子ポリオールは2種以上の併用であってもよく、好ましいのはポリカーボネートジオールと少量のポリテトラメチレングリコールの併用である。ポリテトラメチレングリコールを併用することによって、得られる皮膜の風合いと耐溶剤性の両立がさらにしやすくなる。
(U)を親水性にして乳化させやすくするための親水基含有低分子ポリオール(a22)としては、例えばカルボキシル基含有ジオール(2,2−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロールブタン酸、2,2−ジメチロールオクタン酸、酒石酸など)、等が挙げられる。
これらのうちで好ましいものは2,2−ジメチロール酸および2,2−ジメチロールブタン酸である。
該(a22)の使用量は、耐水性の観点から該(U)の水性分散体の固形分当たりの弱酸価が1〜15mgKOH/g、好ましくは3〜14mgKOH/g、特に好ましくは5〜12mgKOH/gとなる量である。ここで弱酸価はポリウレタン樹脂水性分散体(E)をN,N‘ジメチルホルムアミドに希釈し、N/10KOH水溶液で約10%(固形分)に希釈し、N/10KOH水溶液で電位差滴定し、ポリウレタン樹脂の固形分当たりの酸価を測定する。
なお、本発明における「固形分当たりの・・・」における「固形分」とは、水性媒体以外の成分の合計量のことである。
これらのうちで好ましいものは2,2−ジメチロール酸および2,2−ジメチロールブタン酸である。
該(a22)の使用量は、耐水性の観点から該(U)の水性分散体の固形分当たりの弱酸価が1〜15mgKOH/g、好ましくは3〜14mgKOH/g、特に好ましくは5〜12mgKOH/gとなる量である。ここで弱酸価はポリウレタン樹脂水性分散体(E)をN,N‘ジメチルホルムアミドに希釈し、N/10KOH水溶液で約10%(固形分)に希釈し、N/10KOH水溶液で電位差滴定し、ポリウレタン樹脂の固形分当たりの酸価を測定する。
なお、本発明における「固形分当たりの・・・」における「固形分」とは、水性媒体以外の成分の合計量のことである。
Mn400未満の低分子ポリオール(a23)としては、炭素数2〜15の多価アルコール類[2価アルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコールなど);3価アルコール(例えばグリセリン、トリメチロールプロパンなど);これらの多価アルコールのアルキレンオキシド(EOおよび/またはPO)低モル付加物(Mn400未満)など]が挙げられる。
本発明におけるポリウレタン樹脂(U)を構成するポリオール成分(a2)のうち、Mn400〜5,000の高分子ポリオール(a21)、親水基含有低分子ポリオール(a22)およびMn400未満の低分子ポリオール(a23)のそれぞれの含有量は、以下の通りである。
(a21)は、耐熱ブロッキング性と耐溶剤性の観点から好ましくは60重量%以上(以下において、特に限定しない限り%は重量%を表す)、さらに好ましくは70%以上、特に好ましくは90%以上である。
(a22)は、さらに耐水性および乳化分散性の観点から、好ましくは0〜5%、さらに好ましくは0.2〜4.5%、特に好ましくは1〜4%である。
(a23)は、風合いと耐熱ブロッキング性の観点から好ましくは10%以下、さらに好ましくは5%以下、特に好ましくは1%以下である。
(a22)は、さらに耐水性および乳化分散性の観点から、好ましくは0〜5%、さらに好ましくは0.2〜4.5%、特に好ましくは1〜4%である。
(a23)は、風合いと耐熱ブロッキング性の観点から好ましくは10%以下、さらに好ましくは5%以下、特に好ましくは1%以下である。
本発明におけるポリウレタン樹脂(U)は、(U)を構成するポリオール成分(a2)のうち、ポリカーボネートジオールが通常50%以上、耐熱ブロッキング性と耐溶剤性の両立の観点から好ましくは60%以上、さらに好ましくは70%以上、特に好ましくは90%以上である。
また、本発明におけるポリウレタン樹脂(U)は、(U)を構成するポリオール成分(a2)のうち、ポリテトラメチレングリコールが、得られる皮膜の風合いと耐溶剤性の両立の観点から好ましくは2〜6%、さらに好ましくは3〜5%である。
ポリオール成分として、ポリカーボネートジオールとポリテトラメチレングリコールが併用される場合の重量比は、好ましくはポリカーボネートジオール/ポリテトラメチレングリコール=98/2〜94/6、さらに好ましくは97/3〜95/5である。この範囲であれば、さらに耐溶剤性が優れる。
本発明における(U)は、(a1)および(a2)の他に、その他の成分(a3)から構成されていてもよい。
その他の成分(a3)としては、ジイソシアネート成分(a1)と反応しうる、水酸基以外の官能基(例えば、1級アミン、2級アミノ基またはチオール基など)を有する化合物が挙げられる。
その他の成分(a3)としては、ジイソシアネート成分(a1)と反応しうる、水酸基以外の官能基(例えば、1級アミン、2級アミノ基またはチオール基など)を有する化合物が挙げられる。
(a3)としては、ウレタンプレポリマー(u)の製造時に高分子ポリオール(a21)と共に使用される鎖伸長剤(a31)および停止剤(a32)などが挙げられる。
鎖伸長剤(a31)としては、炭素数2〜10のジアミン類(例えばエチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミン、トルエンジアミン、ピペラジンなど)および炭素数2〜10のアミノアルコール類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、トリエタノールアミンなど)が挙げられる。
鎖停止剤(a32)としては、炭素数1〜8のモノアルコール類(メタノール、エタノール、イソプロパノール、セロソルブ類、カルビトール類など)、炭素数1〜10のモノアミン類(モノメチルアミン、モノエチルアミン、モノブチルアミン、ジブチルアミン、モノオクチルアミンなどのモノもしくはジアルキルアミン;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミンなどのモノもしくはジアルカノールアミンなど)などが挙げられる。
(a31)および(a32)の使用量の合計は、(a1)のNCO基の当量に基づいて通常0.8当量以下、好ましくは0.6当量以下であり、(a32)の使用量は、得られる(U)のジメチルホルムアミド(DMF)への溶解成分が、Mnが好ましくは5,000〜100,000さらに好ましくは10,000〜80,000となる量を用いることができる。
鎖停止剤(a32)としては、炭素数1〜8のモノアルコール類(メタノール、エタノール、イソプロパノール、セロソルブ類、カルビトール類など)、炭素数1〜10のモノアミン類(モノメチルアミン、モノエチルアミン、モノブチルアミン、ジブチルアミン、モノオクチルアミンなどのモノもしくはジアルキルアミン;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミンなどのモノもしくはジアルカノールアミンなど)などが挙げられる。
(a31)および(a32)の使用量の合計は、(a1)のNCO基の当量に基づいて通常0.8当量以下、好ましくは0.6当量以下であり、(a32)の使用量は、得られる(U)のジメチルホルムアミド(DMF)への溶解成分が、Mnが好ましくは5,000〜100,000さらに好ましくは10,000〜80,000となる量を用いることができる。
本発明におけるポリウレタン樹脂(U)は、前述の親水基含有低分子ポリオール(a22)を使用する場合は、それらの親水基(カルボキシル基など)を中和する塩基性化合物を含有してもよい。
塩基性化合物としては、アミン類[アンモニア、アルキルアミン(トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジプロピルアミンなど)、アルカノールアミン(トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、アミノエチルプロパノールなど)、脂環式アミン(モルホリンなど)など]およびアルカリ金属(ナトリウム、カリウム、リチウムなど)水酸化物などが挙げられる。これらの中で好ましいのは、得られる捺染された繊維製品の耐洗濯性の面からアミン類であり、特に好ましいものはトリエチルアミンである。
塩基性化合物としては、アミン類[アンモニア、アルキルアミン(トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジプロピルアミンなど)、アルカノールアミン(トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、アミノエチルプロパノールなど)、脂環式アミン(モルホリンなど)など]およびアルカリ金属(ナトリウム、カリウム、リチウムなど)水酸化物などが挙げられる。これらの中で好ましいのは、得られる捺染された繊維製品の耐洗濯性の面からアミン類であり、特に好ましいものはトリエチルアミンである。
本発明におけるポリウレタン樹脂水性分散体(E)を製造する方法としては、例えば、(a1)と(a2)、および必要により(a3)、さらには必要により有機溶剤を仕込み、一段または多段でウレタンプレポリマー(u)を形成し、次いで該プレポリマーに塩基性化合物を加え親水化した後、あるいは親水化しながら、必要により有機溶剤、乳化剤、鎖伸長剤(a31)および/または鎖停止剤(a32)を含む水性媒体と通常10℃〜60℃、好ましくは20℃〜50℃で混合・分散して水性分散体となし、イソシアネート基が実質的に無くなるまで反応[水または(a31)による鎖伸長、および必要により(a32)による鎖停止]し、必要により有機溶剤を留去することにより製造することができる。
(a31)による鎖伸長および必要により(a32)による鎖停止を行う場合には、ウレタンプレポリマー(u)を水性媒体中に分散させた後に、(a31)および必要により(a32)を加えてウレタンプレポリマー(u)と反応させるのが好ましい。
また、有機溶剤の存在下に(a1)と(a2)、および必要により(a3)を反応させてプレポリマー溶液を形成し、鎖伸長剤(a31)並びに必要により鎖伸長剤(a31)と鎖停止剤(a32)を一段で反応させることにより、有機溶剤溶液を形成し、その後、水性媒体中に分散させ、必要により有機溶剤を留去することにより、ポリウレタン樹脂水性分散体(E)を形成することもできる。この場合も、塩基性化合物の添加による親水化は水性分散体の形成前に行っても形成の段階で行っても形成後に行ってもよい。
(a31)による鎖伸長および必要により(a32)による鎖停止を行う場合には、ウレタンプレポリマー(u)を水性媒体中に分散させた後に、(a31)および必要により(a32)を加えてウレタンプレポリマー(u)と反応させるのが好ましい。
また、有機溶剤の存在下に(a1)と(a2)、および必要により(a3)を反応させてプレポリマー溶液を形成し、鎖伸長剤(a31)並びに必要により鎖伸長剤(a31)と鎖停止剤(a32)を一段で反応させることにより、有機溶剤溶液を形成し、その後、水性媒体中に分散させ、必要により有機溶剤を留去することにより、ポリウレタン樹脂水性分散体(E)を形成することもできる。この場合も、塩基性化合物の添加による親水化は水性分散体の形成前に行っても形成の段階で行っても形成後に行ってもよい。
ウレタンプレポリマー(u)は、(a1)と(a2)、および必要により(a3)を、イソシアネート基/活性水素含有基(カルボキシル基を除く)の当量比が通常1.01〜3.0、好ましくは1.1〜2.0となる割合で、反応させることにより形成される。ウレタンプレポリマー(u)の形成は、通常20〜150℃、好ましくは60〜110℃の反応で行われ、反応時間は通常2〜20時間である。ウレタンプレポリマー(u)の形成は、イソシアネート基と実質的に非反応性の有機溶剤の存在下または非存在下で行うことができる。ウレタンプレポリマー(u)は通常0.5〜5.0%の遊離イソシアネート基含量を有する。
上記の反応の際に用いる有機溶剤は、イソシアネート基と実質的に非反応性のもの、例えば、エチルメチルケトン、アセトン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル、テトラヒドロフラン類、N−メチル−2−ピロリドンなどのピロリドン類、およびジメチルホルムアミドなどのアミド類などが挙げられる。
これらのうちで好ましいのは、アセトンおよびN−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPと略記する)である。
アセトンは、沸点が低いので反応後に除去しやすいという観点から好ましく、NMPは沸点が高くて除去されにくいが、そのまま残存して、捺染された繊維製品の耐洗濯性が良好になるという観点から好ましい。NMPの使用量は、生成するポリウレタン樹脂(U)の予想重量に対して好ましくは10%以上、特に20〜60%の範囲である。
これらのうちで好ましいのは、アセトンおよびN−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPと略記する)である。
アセトンは、沸点が低いので反応後に除去しやすいという観点から好ましく、NMPは沸点が高くて除去されにくいが、そのまま残存して、捺染された繊維製品の耐洗濯性が良好になるという観点から好ましい。NMPの使用量は、生成するポリウレタン樹脂(U)の予想重量に対して好ましくは10%以上、特に20〜60%の範囲である。
上記ウレタン化反応においては反応を促進させるため、必要により通常のウレタン化反応に使用される触媒を使用してもよい。触媒には、金属触媒およびアミン触媒などが挙げられる。
金属触媒としては、有機錫触媒(たとえばジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレートおよびオクチル酸錫);有機チタン触媒(たとえばテトラブチルチタネート);有機ビスマス触媒(たとえばトリオクチル酸ビスマス)などが挙げられる。
アミン触媒としては、トリエチルアミン、N−エチルモルホリン、トリエチレンジアミンおよび米国特許第4524104号明細書に記載のシクロアミジン類[1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(サンアプロ(株)製造、DBU)など]が挙げられる。
これらのうちで好ましいのは、人体と環境に対して安全であり触媒効率が高いという観点から、特に有機ビスマス触媒が好ましい。
アミン触媒としては、トリエチルアミン、N−エチルモルホリン、トリエチレンジアミンおよび米国特許第4524104号明細書に記載のシクロアミジン類[1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(サンアプロ(株)製造、DBU)など]が挙げられる。
これらのうちで好ましいのは、人体と環境に対して安全であり触媒効率が高いという観点から、特に有機ビスマス触媒が好ましい。
(U)は、乳化剤を添加して乳化剤乳化型の(U)の水性分散体とすることもできるが、得られる顔料捺染された繊維製品の耐水性の観点から乳化剤はできるだけ少ないことが好ましい。
乳化剤乳化型の(U)の水性分散体を製造する方法には、上記と同様にして、有機溶剤の存在下または非存在下でウレタンプレポリマー(u)を形成し、ウレタンプレポリマー(u)および/または水性媒体に乳化剤を加え、さらに必要に応じて該ウレタンプレポリマー(u)に塩基性化合物を加え親水化した後、あるいは親水化しながら水性媒体と混合して水性分散体とし、反応[鎖伸長、および必要により鎖停止]を行い必要により有機溶剤を留去する方法などが挙げられる。
乳化剤乳化型の(U)の水性分散体を製造する方法には、上記と同様にして、有機溶剤の存在下または非存在下でウレタンプレポリマー(u)を形成し、ウレタンプレポリマー(u)および/または水性媒体に乳化剤を加え、さらに必要に応じて該ウレタンプレポリマー(u)に塩基性化合物を加え親水化した後、あるいは親水化しながら水性媒体と混合して水性分散体とし、反応[鎖伸長、および必要により鎖停止]を行い必要により有機溶剤を留去する方法などが挙げられる。
(U)に対する乳化剤の重量比は、ウレタンプレポリマー(u)の重量に基づいて、通常0〜10%、好ましくは0〜3%である。
乳化剤には、アニオン性、カチオン性、ノニオン性および両性の界面活性剤、高分子型乳化分散剤、およびこれらの2種以上の併用が含まれ、例えば米国特許第3929678号および米国特許第4331447号明細書に記載のものが挙げられる。
これらの乳化剤のうちで好ましいものは、ノニオン性界面活性剤および高分子型乳化分散剤である。
これらの乳化剤のうちで好ましいものは、ノニオン性界面活性剤および高分子型乳化分散剤である。
ウレタンプレポリマー(u)およびウレタンプレポリマー(u)の溶剤溶液を水性媒体に乳化分散させる装置は特に限定されず、例えば下記の方式の乳化機が挙げられる:1)錨型撹拌方式、2)回転子−固定子式方式[例えば「エバラマイルダー」(荏原製作所製)]、3)ラインミル方式[例えばラインフローミキサー]、4)静止管混合式[例えばスタティックミキサー]、5)振動式[例えば「VIBRO MIXER」(冷化工業社製)]、6)超音波振動式[例えば超音波ホモジナイザー]、7)高圧衝撃式[例えばガウリンホモジナイザー(ガウリン社)]、8)膜乳化式[例えば膜乳化モジュール]、および9)遠心薄膜接触式[例えばフィルミックス]。これらのうち、好ましいのは、5)、8)および9)である。
本発明において架橋剤(C)を該ポリウレタン樹脂水性分散体に含有して用いることもでき、(C)は、ポリウレタン骨格中のカルボキシル基と反応しうる官能基を分子内に2個以上含有する水溶性または水分散性の化合物である。カルボキシル基と反応しうる官能基としては、カルボジイミド基、オキサゾリン基、エポキシ基、シクロカーボネート基、アジリジン基などが挙げられ、これらの1種または2種以上を用いることができる。これらの中でも、架橋性能、ポリウレタン樹脂水性分散体の貯蔵安定性、安定性の観点でカルボジイミド基(c1)および/またはオキサゾリン基(c2)が好ましい。
カルボジイミド基を有する架橋剤としては、例えば日清紡積株式会社製「カルボジライトE−01」、「カルボジライトE−02」、「カルボジライトV−02」などを挙げることができ、オキサゾリン基を有する架橋剤としては、例えば日本触媒株式会社製「エポクロスK−2010E」、「エポクロスK−2020E」、「エポクロスWS−500」などを挙げることができる。
架橋剤の配合量としては、ポリウレタン樹脂(U)100重量部に対して、架橋剤の有効成分が0.5〜20重量部であることが好ましく、1.0〜15重量部であることがより好ましく、1.5〜10重量部であることがさらに好ましい。
カルボジイミド基を有する架橋剤としては、例えば日清紡積株式会社製「カルボジライトE−01」、「カルボジライトE−02」、「カルボジライトV−02」などを挙げることができ、オキサゾリン基を有する架橋剤としては、例えば日本触媒株式会社製「エポクロスK−2010E」、「エポクロスK−2020E」、「エポクロスWS−500」などを挙げることができる。
架橋剤の配合量としては、ポリウレタン樹脂(U)100重量部に対して、架橋剤の有効成分が0.5〜20重量部であることが好ましく、1.0〜15重量部であることがより好ましく、1.5〜10重量部であることがさらに好ましい。
架橋剤(C)の反応性官能基の当量、例えばカルボジイミド当量およびオキサゾリン当量は、100〜800g/当量であることが好ましい。100g/当量未満であると耐溶剤性と風合いが低下し、800g/当量を超えると耐洗濯性、耐熱性が低下する。
本発明におけるポリウレタン樹脂(U)中のウレタン基[−NH−COO−]およびウレア基[−NH−CO−NH−]の含有量の合計は、ポリウレタン樹脂(U)の重量に基づいて、好ましくは6〜12%、さらに好ましくは7.5〜11%、特に好ましくは8.5〜10%である。6%以上であれば、さらに乾燥皮膜の耐溶剤性が向上しやすく、12%以下であれば、柔軟性が発揮しやすい。
本発明におけるウレタン基の含有量は、水酸基を含有する原料の仕込み量と(U)の予想得量から計算できる。また、本発明におけるウレア基の含有量は、イソシアネート成分(a1)、水酸基を含有する原料の仕込量、および水、アミノ基を有する伸長剤および停止剤の仕込み量と(U)の予想得量から計算できる。
例えば、ウレタン基の含有量を多くするには、ポリウレタン樹脂(U)の予想得量に対して、それを構成するポリオール成分(a2)の仕込み当量数を大きくすることで調整できる。
また、ウレア基の含有量の調整は、ポリウレタン樹脂(U)の予想得量重量に対して、それを構成するポリイソシアネート成分(a1)の仕込み当量数と、鎖伸長剤(a31)および鎖停止剤(a32)の当量数を調整することで対応できる。例えばイソシアネート成分を一定にし、ポリオール成分(a2)/水および鎖伸長剤(a31)および鎖停止剤(a32)の当量比が小さいほどウレア基含量が増大し、ポリオール成分(a2)/水および鎖伸長剤(a31)および鎖停止剤(a32)の当量比が大きいほどウレア基含量が減少する。
本発明におけるウレタン基の含有量は、水酸基を含有する原料の仕込み量と(U)の予想得量から計算できる。また、本発明におけるウレア基の含有量は、イソシアネート成分(a1)、水酸基を含有する原料の仕込量、および水、アミノ基を有する伸長剤および停止剤の仕込み量と(U)の予想得量から計算できる。
例えば、ウレタン基の含有量を多くするには、ポリウレタン樹脂(U)の予想得量に対して、それを構成するポリオール成分(a2)の仕込み当量数を大きくすることで調整できる。
また、ウレア基の含有量の調整は、ポリウレタン樹脂(U)の予想得量重量に対して、それを構成するポリイソシアネート成分(a1)の仕込み当量数と、鎖伸長剤(a31)および鎖停止剤(a32)の当量数を調整することで対応できる。例えばイソシアネート成分を一定にし、ポリオール成分(a2)/水および鎖伸長剤(a31)および鎖停止剤(a32)の当量比が小さいほどウレア基含量が増大し、ポリオール成分(a2)/水および鎖伸長剤(a31)および鎖停止剤(a32)の当量比が大きいほどウレア基含量が減少する。
本発明におけるポリウレタン樹脂水性分散体(E)は、必要により酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、などを含有してもよい。これらの使用量の合計は経日安定性に優れる皮膜を得る点で(U)100重量部当たり、0〜5重量部、とくに0.1〜2重量部が好ましい。
酸化防止剤としては、ピペリジン系酸化防止剤および/またはフェノール系酸化防止剤を使用できる。
ピペリジン系酸化防止剤としては、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、ビス(テトラメチルピペリジル)セバケート等、具体例として旭電化工業(株)製ADK STAB LA−77、ADK STAB LA−57、ADK STAB LA−67、ADK STAB LA−68、ADK STAB LA−94、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製Tinuvin 765、Tinuvin 144、Tinuvin 622等が挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、トリエチレングリコールビス−3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル−フェニル)プロピオネート、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン等、具体例として旭電化工業(株)製ADK STAB AO−30、ADK STABAO−40、ADK STAB AO−60、ADK STAB AO−20、住友化学工業(株)製Sumilizer BBM−S、Sumilizer GA−80、Sumilizer BHT、Sumilizer BP−76、Sumilizer BP−101等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社のTINUVIN−P(ベンゾトリアゾール誘導体)、TINUVIN−326(ベンゾトリアゾール誘導体)、TINUVIN−571(ベンゾトリアゾール誘導体)、TINUVIN−234(ベンゾトリアゾール誘導体)、TINUVIN−109(ベンゾトリアゾール誘導体)、TINUVIN−213(ベンゾトリアゾール誘導体)、TINUVIN−123(ピペリジン誘導体)、TINUVIN−622(ピペリジン誘導体)、旭電化社のアデカスタブLA−32(ベンゾトリアゾール誘導体)、アデカスタブLA−36(ベンゾトリアゾール誘導体)、アデカスタブLA−31(ベンゾトリアゾール誘導体)、アデカスタブLA−77(ピペリジン誘導体)、アデカスタブLA−57(ピペリジン誘導体)、アデカスタブLA−68(ピペリジン誘導体)等が挙げられる。
酸化防止剤としては、ピペリジン系酸化防止剤および/またはフェノール系酸化防止剤を使用できる。
ピペリジン系酸化防止剤としては、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、ビス(テトラメチルピペリジル)セバケート等、具体例として旭電化工業(株)製ADK STAB LA−77、ADK STAB LA−57、ADK STAB LA−67、ADK STAB LA−68、ADK STAB LA−94、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製Tinuvin 765、Tinuvin 144、Tinuvin 622等が挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、トリエチレングリコールビス−3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル−フェニル)プロピオネート、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン等、具体例として旭電化工業(株)製ADK STAB AO−30、ADK STABAO−40、ADK STAB AO−60、ADK STAB AO−20、住友化学工業(株)製Sumilizer BBM−S、Sumilizer GA−80、Sumilizer BHT、Sumilizer BP−76、Sumilizer BP−101等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社のTINUVIN−P(ベンゾトリアゾール誘導体)、TINUVIN−326(ベンゾトリアゾール誘導体)、TINUVIN−571(ベンゾトリアゾール誘導体)、TINUVIN−234(ベンゾトリアゾール誘導体)、TINUVIN−109(ベンゾトリアゾール誘導体)、TINUVIN−213(ベンゾトリアゾール誘導体)、TINUVIN−123(ピペリジン誘導体)、TINUVIN−622(ピペリジン誘導体)、旭電化社のアデカスタブLA−32(ベンゾトリアゾール誘導体)、アデカスタブLA−36(ベンゾトリアゾール誘導体)、アデカスタブLA−31(ベンゾトリアゾール誘導体)、アデカスタブLA−77(ピペリジン誘導体)、アデカスタブLA−57(ピペリジン誘導体)、アデカスタブLA−68(ピペリジン誘導体)等が挙げられる。
本発明のポリウレタン樹脂水性分散体(E)の固形分含有量は、好ましくは20〜70%、さらに好ましくは30〜60%である。なお、固形分以外は水性媒体であり、水性媒体としては、水および親水性有機溶媒が挙げられる。
親水性有機溶媒としては、前記ウレタンプレポリマー(u)の製造工程で使用された
アセトンなどのケトン類、エステル類、NMPなどのピロリドン類およびジメチルホルムアミドなどのアミド類などが挙げられる。
親水性有機溶媒としては、前記ウレタンプレポリマー(u)の製造工程で使用された
アセトンなどのケトン類、エステル類、NMPなどのピロリドン類およびジメチルホルムアミドなどのアミド類などが挙げられる。
本発明のポリウレタン樹脂水性分散体(E)の25℃での粘度は、好ましくは100〜3000mPa/sであり、さらに好ましくは150〜2500mPa/sである。
粘度は、東京計器社製、BL型粘度計で測定できる。
粘度は、東京計器社製、BL型粘度計で測定できる。
本発明のポリウレタン樹脂水性分散体(E)の25℃でのpHは、好ましくは6〜12であり、さらに好ましくは8〜10である。
pHは、堀場製作所社製「twin pHメータ B−212」で測定できる。
pHは、堀場製作所社製「twin pHメータ B−212」で測定できる。
本発明のポリウレタン樹脂水性分散体(E)におけるポリウレタン樹脂(U)の重量平均粒子径は、通常0.01〜1μm、好ましくは0.05〜0.5μmである。
重量平均粒子径は、光子相関法または超音波測定法で測定される。光子相関法で測定される場合は大塚電子社製「ELS−2000」を用いて、また、超音波測定法の場合は、装置として日本ルフト社製「DT−1200」を用いて、いずれも、常温にて、水性分散体の粒子径の重量分布を測定することができる。これらのうち好ましいのは光子相関法である。
重量平均粒子径は、光子相関法または超音波測定法で測定される。光子相関法で測定される場合は大塚電子社製「ELS−2000」を用いて、また、超音波測定法の場合は、装置として日本ルフト社製「DT−1200」を用いて、いずれも、常温にて、水性分散体の粒子径の重量分布を測定することができる。これらのうち好ましいのは光子相関法である。
本発明のポリウレタン樹脂水性分散体(E)から得られる乾燥被膜の熱軟化点は、通常150〜200℃、耐熱ブロッキング性向上の観点から、好ましくは155〜200℃である。
150℃未満では耐熱ブロッキング性が不十分であり、200℃を超えると顔料捺染された製品の風合いが劣る。
熱軟化点は、通常は、ポリウレタン樹脂(U)の製造において、ポリオール成分(a2)のうちの90%以上にポリカーボネートジオールを使用し、さらに上記の鎖伸長剤(a31)および/または架橋剤(C)を使用することによって、150℃以上にすることができるが、さらにポリカーボネートジオールと上記の鎖伸長剤(a31)および/または架橋剤(C)の使用量を増すことによってさらに熱軟化点を上げることができる。また熱軟化点を下げるには、鎖停止剤(a32)の使用、またはポリカーボネートジオール以外の高分子ポリオールとして、ポリテトラメチレングリコールやポリプロピレングリコールなどのポリエーテルジオールを増加すること、さらには、これらのポリエーテルジオールの平均分子量を上げることにより調整できる。
150℃未満では耐熱ブロッキング性が不十分であり、200℃を超えると顔料捺染された製品の風合いが劣る。
熱軟化点は、通常は、ポリウレタン樹脂(U)の製造において、ポリオール成分(a2)のうちの90%以上にポリカーボネートジオールを使用し、さらに上記の鎖伸長剤(a31)および/または架橋剤(C)を使用することによって、150℃以上にすることができるが、さらにポリカーボネートジオールと上記の鎖伸長剤(a31)および/または架橋剤(C)の使用量を増すことによってさらに熱軟化点を上げることができる。また熱軟化点を下げるには、鎖停止剤(a32)の使用、またはポリカーボネートジオール以外の高分子ポリオールとして、ポリテトラメチレングリコールやポリプロピレングリコールなどのポリエーテルジオールを増加すること、さらには、これらのポリエーテルジオールの平均分子量を上げることにより調整できる。
本発明における乾燥皮膜の熱軟化点は、以下の方法で測定したものである。
ポリウレタン樹脂水性分散体を、乾燥被膜の厚さが0.15〜0.20mmとなるようにバーコーターを用いてガラス板上に塗布し、120℃で120分間乾燥し、得られた厚さ約0.2mmのフィルムについての熱軟化点である。
熱軟化点は熱機械分析装置「EXSTER6000 TMA/SS6100」(エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製)を使用して40℃から220℃の範囲で測定したものである。
ポリウレタン樹脂水性分散体を、乾燥被膜の厚さが0.15〜0.20mmとなるようにバーコーターを用いてガラス板上に塗布し、120℃で120分間乾燥し、得られた厚さ約0.2mmのフィルムについての熱軟化点である。
熱軟化点は熱機械分析装置「EXSTER6000 TMA/SS6100」(エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製)を使用して40℃から220℃の範囲で測定したものである。
本発明の顔料捺染用糊は、上記ポリウレタン樹脂水性分散体並びに顔料および/または染料を含有してなる。
顔料としては、無機顔料および有機顔料を用いた水性顔料などがあげられる。無機顔料としては、白色顔料、体質顔料、黒色顔料、灰色顔料、赤色顔料、茶色顔料、黄色顔料、緑色顔料、青色顔料、紫色顔料などが挙げられ、具体的には「顔料および絵具」[昭和47年6月10日、共立出版(株)発行]第76〜147項記載の顔料などがあげられる。有機顔料としては、体質顔料(アルミナ白、クレー等)、沈殿剤(占領を水に不溶の金属塩類に変えたもの)、天然有機顔料(コチニール・レーキ、マダー・レーキ等)、合成有機顔料(ニトロソ顔料、ニトロ顔料、アゾ顔料等)などがあげられる。具体的には同出版物第150〜186項記載の顔料などがあげられる。
顔料捺染用糊中の顔料および/または染料の合計含有量は、顔料捺染用糊中の水および有機溶剤以外の成分の重量にもとづいて、好ましくは10〜20%、さらに好ましくは12〜18%である。
顔料としては、無機顔料および有機顔料を用いた水性顔料などがあげられる。無機顔料としては、白色顔料、体質顔料、黒色顔料、灰色顔料、赤色顔料、茶色顔料、黄色顔料、緑色顔料、青色顔料、紫色顔料などが挙げられ、具体的には「顔料および絵具」[昭和47年6月10日、共立出版(株)発行]第76〜147項記載の顔料などがあげられる。有機顔料としては、体質顔料(アルミナ白、クレー等)、沈殿剤(占領を水に不溶の金属塩類に変えたもの)、天然有機顔料(コチニール・レーキ、マダー・レーキ等)、合成有機顔料(ニトロソ顔料、ニトロ顔料、アゾ顔料等)などがあげられる。具体的には同出版物第150〜186項記載の顔料などがあげられる。
顔料捺染用糊中の顔料および/または染料の合計含有量は、顔料捺染用糊中の水および有機溶剤以外の成分の重量にもとづいて、好ましくは10〜20%、さらに好ましくは12〜18%である。
本発明の顔料捺染用糊は、さらに、他の合成樹脂分散体、粘弾性調整剤、レベリング剤、湿潤剤、消泡剤、充填剤、難燃剤、防腐剤、劣化防止剤および安定剤、架橋剤、柔軟撥水剤、無機塩および可塑剤からなる群から選ばれる1種以上の添加剤を含有していてもよい。
他の合成樹脂としては、アクリル樹脂、NBR、SBR、EVA、ポリオレフィン樹脂、PVA等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
粘弾性調整剤としては、増粘剤、たとえば無機系粘度調整剤(ケイ酸ソーダやベントナイトなど)、セルロース系粘度調整剤(メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースなど、Mnは通常20,000以上)、タンパク質系(カゼイン、カゼインソーダ、カゼインアンモニウムなど)、アクリル系(ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウムなど、Mnは通常20,000以上)、およびビニル系(ポリビニルアルコールなど、Mnは通常20,000以上)が含まれる。アクリル系、ビニル系が好ましい。
湿潤剤としては、多価アルコール(エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなど)などが挙げられる。
消泡剤には、長鎖アルコール(オクチルアルコールなど)、ソルビタン誘導体(ソルビタンモノオレートなど)、シリコーンオイル(ポリメチルシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、弗素変性シリコーンなど)などが挙げられる。
充填剤としては、炭酸カルシウム、酸化チタン、シリカ、タルク、セラミックス、樹脂等の微粒子、中空ビーズ等が挙げられる。
難燃剤としては、ハロゲン系、リン系、アンチモン系、メラミン系、グアニジン系、グアニル尿素系のものが挙げられる。
防腐剤としては、有機窒素硫黄化合物系、有機硫黄ハロゲン化合物系防腐剤などが挙げられる。
劣化防止剤および安定化剤(紫外線吸収剤、酸化防止剤など)には、ヒンダードフェノール系、ヒンダードアミン系、ヒドラジン系、リン系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などが挙げられる。
架橋剤としては、前述の架橋剤(C)以外の、エポキシ系、ブロックイソシアネート系、メラミン系、エチレンイミン系、アジリジン系、アルコキシシラン系のもの等が挙げられる。
繊維撥水剤としては、ポリシロキサン、変性シリコーンオイル等のシリコーン化合物、アクリル酸のフロロアルキルエステル系重合体などのフッ素化合物などが挙げられる。
無機塩としてはアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等が挙げられる。可塑剤としてはエチレングリコール、N−メチルピロリドン、ジオクチルフタレートなどの低分子化合物、脂肪族直鎖状ポリエステルなどのエステル基含有高分子、ポリエチレングリコールジ安息香酸エステルなどのエーテル基含有高分子などが挙げられる。
顔料捺染用糊中の、他の合成樹脂の含有量は、顔料捺染用糊中の水および有機溶剤以外の成分の重量にもとづいて、好ましくは0〜40%、さらに好ましくは0〜20%である。
顔料捺染用糊中の、その他の添加剤(他の合成樹脂以外)の含有量は、顔料捺染用糊中の水および有機溶剤以外の成分の重量にもとづいて、好ましくは40〜80%、さらに好ましくは45〜75%である。
粘弾性調整剤としては、増粘剤、たとえば無機系粘度調整剤(ケイ酸ソーダやベントナイトなど)、セルロース系粘度調整剤(メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースなど、Mnは通常20,000以上)、タンパク質系(カゼイン、カゼインソーダ、カゼインアンモニウムなど)、アクリル系(ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウムなど、Mnは通常20,000以上)、およびビニル系(ポリビニルアルコールなど、Mnは通常20,000以上)が含まれる。アクリル系、ビニル系が好ましい。
湿潤剤としては、多価アルコール(エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなど)などが挙げられる。
消泡剤には、長鎖アルコール(オクチルアルコールなど)、ソルビタン誘導体(ソルビタンモノオレートなど)、シリコーンオイル(ポリメチルシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、弗素変性シリコーンなど)などが挙げられる。
充填剤としては、炭酸カルシウム、酸化チタン、シリカ、タルク、セラミックス、樹脂等の微粒子、中空ビーズ等が挙げられる。
難燃剤としては、ハロゲン系、リン系、アンチモン系、メラミン系、グアニジン系、グアニル尿素系のものが挙げられる。
防腐剤としては、有機窒素硫黄化合物系、有機硫黄ハロゲン化合物系防腐剤などが挙げられる。
劣化防止剤および安定化剤(紫外線吸収剤、酸化防止剤など)には、ヒンダードフェノール系、ヒンダードアミン系、ヒドラジン系、リン系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などが挙げられる。
架橋剤としては、前述の架橋剤(C)以外の、エポキシ系、ブロックイソシアネート系、メラミン系、エチレンイミン系、アジリジン系、アルコキシシラン系のもの等が挙げられる。
繊維撥水剤としては、ポリシロキサン、変性シリコーンオイル等のシリコーン化合物、アクリル酸のフロロアルキルエステル系重合体などのフッ素化合物などが挙げられる。
無機塩としてはアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等が挙げられる。可塑剤としてはエチレングリコール、N−メチルピロリドン、ジオクチルフタレートなどの低分子化合物、脂肪族直鎖状ポリエステルなどのエステル基含有高分子、ポリエチレングリコールジ安息香酸エステルなどのエーテル基含有高分子などが挙げられる。
顔料捺染用糊中の、他の合成樹脂の含有量は、顔料捺染用糊中の水および有機溶剤以外の成分の重量にもとづいて、好ましくは0〜40%、さらに好ましくは0〜20%である。
顔料捺染用糊中の、その他の添加剤(他の合成樹脂以外)の含有量は、顔料捺染用糊中の水および有機溶剤以外の成分の重量にもとづいて、好ましくは40〜80%、さらに好ましくは45〜75%である。
本発明の顔料捺染用糊が使用される繊維基体としては特に限定されるものではないが、例えば木綿、ウールなどに代表される天然繊維、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン等の素材に代表されるような合成繊維が挙げられる。
本発明の顔料捺染用糊を繊維基体に付与する方法としては、特に限定されるものではないが,例えば浸せき塗工、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロッドコーター、ハイドロバーコーター、トランスファロールコーター、リバースコーター、グラビアコーター、ダイコーター、カーテンコーター、スプレコーター、ロールコーター、スクリーンコーターなどが挙げられ、基体の一部、もしくは全面に塗工することができる。
塗工された後の乾燥条件は、室温、もしくは25〜160℃の温度で5分〜1日間である。
本発明の顔料捺染用糊は、耐熱ブロッキング性と耐溶剤性に優れた皮膜を与え、さらには、摩擦、揉みなどの機械物性に優れ、耐熱性、耐ドライクリーニング性、経時安定性に優れた皮膜を与えることができる。
本発明の顔料捺染用糊を使用して捺染された繊維製品は、衣料用、靴用、鞄用、家具用、自動車内装用、産業用資材用などとして有用である。
本発明におけるポリウレタン樹脂水性分散体(E)は、耐熱ブロッキング性と耐溶剤性に優れた皮膜を与えるので、顔料捺染用糊以外の、ウールの防縮剤、ピリング防止剤、面ファスナー用バインダー、不織布バインダー、その他繊維用補強剤、風合い調整剤などとしても使用可能である。
また、本発明におけるポリウレタン樹脂水性分散体(E)は水性塗料用のバインダーとしても使用できる。
塗工された後の乾燥条件は、室温、もしくは25〜160℃の温度で5分〜1日間である。
本発明の顔料捺染用糊は、耐熱ブロッキング性と耐溶剤性に優れた皮膜を与え、さらには、摩擦、揉みなどの機械物性に優れ、耐熱性、耐ドライクリーニング性、経時安定性に優れた皮膜を与えることができる。
本発明の顔料捺染用糊を使用して捺染された繊維製品は、衣料用、靴用、鞄用、家具用、自動車内装用、産業用資材用などとして有用である。
本発明におけるポリウレタン樹脂水性分散体(E)は、耐熱ブロッキング性と耐溶剤性に優れた皮膜を与えるので、顔料捺染用糊以外の、ウールの防縮剤、ピリング防止剤、面ファスナー用バインダー、不織布バインダー、その他繊維用補強剤、風合い調整剤などとしても使用可能である。
また、本発明におけるポリウレタン樹脂水性分散体(E)は水性塗料用のバインダーとしても使用できる。
<実施例>
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以下において、「部」は重量部を示す。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以下において、「部」は重量部を示す。
<ポリウレタン樹脂水性分散体の製造>
実施例1
温度計および攪拌機を備えた密閉反応槽にMn2,000のポリヘキサメチレンカーボネートジオール(日本ポリウレタン工業製「ニッポラン980R」、融点40℃)299部、2,2−ジメチロールプロピオン酸(DMPAと略記)9.5部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(「イルガノックス245」日本チバガイギー社製)1.1部、有機錫系触媒(三共有機合成(株)社製、「STANN BL」)0.1部、4,4‘−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)72.0部、N−メチル−2−ピロリドン103部およびアセトン54.3部を仕込み、反応系を窒素ガスで置換したのち、攪拌下92〜98℃で14時間反応させ末端イソシアネート基ウレタンプレポリマーを得た。得られた該溶液を50℃以下に冷却してアセトン249部、紫外線吸収剤(「チヌビン144」チバガイギー社製)0.56部、トリスノニルフェニルフォスファイト0.56部およびトリエチルアミン7.5部を加えた。水217部を該アセトン溶液に加えホモミキサーで1分間攪拌して乳化した後、希釈水297部を添加した。反応させた後、減圧下でアセトンを留去し、水を加えて固形分50%に調整し、本発明の顔料捺染用バインダーであるポリウレタン樹脂水性分散体−1を得た。
得られたポリウレタン樹脂水性分散体−1のポリオール成分のうちのポリカーボネートジオールおよびポリテトラメチレングリコールの割合を、仕込み原料の重量に基づく計算値で表1に示す。
また、ウレタン基とウレア基の合計含有量を前述の方法で計算した結果を表1に示す。
さらに、粘度、pH、重量平均粒子径、皮膜の熱軟化点、および皮膜の耐溶剤性の測定結果を表1に示す。測定方法は下記に示す。以下の実施例および比較例についても、これらの計算値および測定値を表1または表2に示す。
実施例1
温度計および攪拌機を備えた密閉反応槽にMn2,000のポリヘキサメチレンカーボネートジオール(日本ポリウレタン工業製「ニッポラン980R」、融点40℃)299部、2,2−ジメチロールプロピオン酸(DMPAと略記)9.5部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(「イルガノックス245」日本チバガイギー社製)1.1部、有機錫系触媒(三共有機合成(株)社製、「STANN BL」)0.1部、4,4‘−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)72.0部、N−メチル−2−ピロリドン103部およびアセトン54.3部を仕込み、反応系を窒素ガスで置換したのち、攪拌下92〜98℃で14時間反応させ末端イソシアネート基ウレタンプレポリマーを得た。得られた該溶液を50℃以下に冷却してアセトン249部、紫外線吸収剤(「チヌビン144」チバガイギー社製)0.56部、トリスノニルフェニルフォスファイト0.56部およびトリエチルアミン7.5部を加えた。水217部を該アセトン溶液に加えホモミキサーで1分間攪拌して乳化した後、希釈水297部を添加した。反応させた後、減圧下でアセトンを留去し、水を加えて固形分50%に調整し、本発明の顔料捺染用バインダーであるポリウレタン樹脂水性分散体−1を得た。
得られたポリウレタン樹脂水性分散体−1のポリオール成分のうちのポリカーボネートジオールおよびポリテトラメチレングリコールの割合を、仕込み原料の重量に基づく計算値で表1に示す。
また、ウレタン基とウレア基の合計含有量を前述の方法で計算した結果を表1に示す。
さらに、粘度、pH、重量平均粒子径、皮膜の熱軟化点、および皮膜の耐溶剤性の測定結果を表1に示す。測定方法は下記に示す。以下の実施例および比較例についても、これらの計算値および測定値を表1または表2に示す。
実施例2
温度計および攪拌機を備えた密閉反応槽にMn2,000の1,4−ブタンジオール/1,6−ヘキサンジオールの共重合ポリカーボネートジオール(旭化成(株)製「PCDL T4672」、融点10℃)363部、ポリテトラメチレングリコール(三菱化学製「PTMG2000」)15部、1,4−ブタンジオール 1.9部、2,2−ジメチロールプロピオン酸(DMPAと略記)9.9部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(「イルガノックス245」日本チバガイギー社製)1.4部、イソホロンジイソシアネート(IPDI)79.4部、有機ビスマス系触媒(「ネオスタンU−600」日東化成社製)0.2部およびアセトン202部を仕込み、反応系を窒素ガスで置換したのち、攪拌下92〜98℃で7時間反応させ末端イソシアネート基ウレタンプレポリマーを得た。得られた該アセトン溶液を50℃以下に冷却してアセトン198部、紫外線吸収剤(「チヌビン144」チバガイギー社製)0.68部、トリエチルアミン5.2部を加えた。水246部を該アセトン溶液に加えホモミキサーで1分間攪拌して乳化した後、希釈水270部とイソホロンジアミン4.9部の混合液を添加した。反応させた後、減圧下でアセトンを留去し、水を加えて固形分50%に調整し、本発明の顔料捺染用バインダーであるポリウレタン樹脂水性分散体−2を得た。
温度計および攪拌機を備えた密閉反応槽にMn2,000の1,4−ブタンジオール/1,6−ヘキサンジオールの共重合ポリカーボネートジオール(旭化成(株)製「PCDL T4672」、融点10℃)363部、ポリテトラメチレングリコール(三菱化学製「PTMG2000」)15部、1,4−ブタンジオール 1.9部、2,2−ジメチロールプロピオン酸(DMPAと略記)9.9部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(「イルガノックス245」日本チバガイギー社製)1.4部、イソホロンジイソシアネート(IPDI)79.4部、有機ビスマス系触媒(「ネオスタンU−600」日東化成社製)0.2部およびアセトン202部を仕込み、反応系を窒素ガスで置換したのち、攪拌下92〜98℃で7時間反応させ末端イソシアネート基ウレタンプレポリマーを得た。得られた該アセトン溶液を50℃以下に冷却してアセトン198部、紫外線吸収剤(「チヌビン144」チバガイギー社製)0.68部、トリエチルアミン5.2部を加えた。水246部を該アセトン溶液に加えホモミキサーで1分間攪拌して乳化した後、希釈水270部とイソホロンジアミン4.9部の混合液を添加した。反応させた後、減圧下でアセトンを留去し、水を加えて固形分50%に調整し、本発明の顔料捺染用バインダーであるポリウレタン樹脂水性分散体−2を得た。
実施例3
「PCDL T4672」を373部用い、「PTMG2000」を5.8部用いたこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−3を得た。
「PCDL T4672」を373部用い、「PTMG2000」を5.8部用いたこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−3を得た。
実施例4
「PCDL T4672」を369部用い、「PTMG2000」を9.6部用いたこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−4を得た。
「PCDL T4672」を369部用い、「PTMG2000」を9.6部用いたこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−4を得た。
実施例5
「PCDL T4672」を357部用い、「PTMG2000」を21部用いたこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−5を得た。
「PCDL T4672」を357部用い、「PTMG2000」を21部用いたこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−5を得た。
実施例6
「PCDL T4672」を353部用い、「PTMG2000」を25部用いたこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−6を得た。
「PCDL T4672」を353部用い、「PTMG2000」を25部用いたこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−6を得た。
実施例7
「PCDL T4672」を203部用い、「ポリオールP−2010」(Mn2,000のポリ3−メチルペンタンアジペートジオール:(株)クラレ製)を160部用いたこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−7を得た。
「PCDL T4672」を203部用い、「ポリオールP−2010」(Mn2,000のポリ3−メチルペンタンアジペートジオール:(株)クラレ製)を160部用いたこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−7を得た。
実施例8
減圧下で脱アセトンした後、多官能カルボジイミド化合物の水分散体(日清紡(株)製「カルボジライトE−02」、不揮発残留分40%、カルボジイミド当量450g/当量)をポリウレタン樹脂との固形分比率が100:9となるよう配合した以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−8を得た。
減圧下で脱アセトンした後、多官能カルボジイミド化合物の水分散体(日清紡(株)製「カルボジライトE−02」、不揮発残留分40%、カルボジイミド当量450g/当量)をポリウレタン樹脂との固形分比率が100:9となるよう配合した以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−8を得た。
比較例1
「PCDL T4672」を184部用い、「ポリオールP−2010」を178部用い、「PTMG2000」を16部用いたこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−1Xを得た。
「PCDL T4672」を184部用い、「ポリオールP−2010」を178部用い、「PTMG2000」を16部用いたこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−1Xを得た。
比較例2
「PCDL T4672」を314部用い、「ポリオールP−2010」を48部用い、「PTMG2000」を16部用いたこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−2Xを得た。
「PCDL T4672」を314部用い、「ポリオールP−2010」を48部用い、「PTMG2000」を16部用いたこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−2Xを得た。
比較例3
「PTMG2000」を379部用い、「PCDL T4672」を用いなかったこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−3Xを得た。
「PTMG2000」を379部用い、「PCDL T4672」を用いなかったこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−3Xを得た。
比較例4
「PCDL T4672」のかわりに「ポリオールP−2010」を379部用い、「PTMG2000」を用いなかったこと以外は実施例6と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−4Xを得た。
「PCDL T4672」のかわりに「ポリオールP−2010」を379部用い、「PTMG2000」を用いなかったこと以外は実施例6と同様にしてポリウレタン樹脂水性分散体−4Xを得た。
以下の測定結果および評価結果を表1または表2に示す。
<粘度の測定方法>
水性分散体の粘度は東京計器社製、BL型粘度計で25℃で測定した。
<pHの測定方法>
水性分散体のpHは堀場製作所社製「twin pHメータ B−212」で25℃で測定した。
<重量平均粒子径の測定方法>
水性分散体の重量平均粒子径は、光子相関法で測定した。大塚電子社製「ELS−2000」を用いて、常温にて測定した。
<皮膜の熱軟化点の測定方法>
水性分散体を、乾燥被膜の厚さが0.20mmとなるようにバーコーターを用いてガラス板上に塗布し、120℃で120分間乾燥し、得られた厚さ0.2mmのフィルムの熱軟化点を測定した。熱軟化点は熱機械分析装置「EXSTER6000 TMA/SS6100」(エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製)を使用して40℃から220℃の範囲で測定した。
<皮膜の耐溶剤性の測定方法>
JIS K7114に準じた。
試験片は、ポリウレタン樹脂水性分散体を、乾燥後の厚さが200μmになるようにフッ素樹脂製の容器にキャストし、105℃で3時間かけて循風乾燥機で乾燥後、正方形(4cm×4cm×0.2mm)に切り取ったものを試験片として使用した。
試験液としてはテトラクロルエチレン(慣用名はパークレン)を使用した。試験片は、25℃×5時間浸漬した。試験片の浸漬前後の2辺の長さを測定して平均値を求め、次式で変化率を求めた。
変化率(%)=[(浸漬後の長さ−浸漬前の長さ)÷浸漬前の長さ]×100
変化率が小さいほど耐溶剤性が良好である。
<粘度の測定方法>
水性分散体の粘度は東京計器社製、BL型粘度計で25℃で測定した。
<pHの測定方法>
水性分散体のpHは堀場製作所社製「twin pHメータ B−212」で25℃で測定した。
<重量平均粒子径の測定方法>
水性分散体の重量平均粒子径は、光子相関法で測定した。大塚電子社製「ELS−2000」を用いて、常温にて測定した。
<皮膜の熱軟化点の測定方法>
水性分散体を、乾燥被膜の厚さが0.20mmとなるようにバーコーターを用いてガラス板上に塗布し、120℃で120分間乾燥し、得られた厚さ0.2mmのフィルムの熱軟化点を測定した。熱軟化点は熱機械分析装置「EXSTER6000 TMA/SS6100」(エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製)を使用して40℃から220℃の範囲で測定した。
<皮膜の耐溶剤性の測定方法>
JIS K7114に準じた。
試験片は、ポリウレタン樹脂水性分散体を、乾燥後の厚さが200μmになるようにフッ素樹脂製の容器にキャストし、105℃で3時間かけて循風乾燥機で乾燥後、正方形(4cm×4cm×0.2mm)に切り取ったものを試験片として使用した。
試験液としてはテトラクロルエチレン(慣用名はパークレン)を使用した。試験片は、25℃×5時間浸漬した。試験片の浸漬前後の2辺の長さを測定して平均値を求め、次式で変化率を求めた。
変化率(%)=[(浸漬後の長さ−浸漬前の長さ)÷浸漬前の長さ]×100
変化率が小さいほど耐溶剤性が良好である。
上記のポリウレタン樹脂水性分散体を用いて以下のように顔料捺染糊を作製した。
それぞれのポリウレタン樹脂水性分散体100部に粘弾性調整剤(「SNシックナー618」サンノプコ(株)製)8.9部、シリコン系消泡剤(「SNデフォーマー777」サンノプコ(株)製)0.9部、水35部、酸化チタン44.6部、および顔料(「NL レッド FR3R−D」山宋実業(株)社製)18.9部を混合して、顔料捺染糊を得た。
これらの顔料捺染糊を綿金巾の型の上に2cm×10cmで膜厚が0.2mmとなるようにバーコーターを用いて塗布した。これを140℃テンターで5分乾燥することにより顔料捺染された繊維布を得た。
それぞれのポリウレタン樹脂水性分散体100部に粘弾性調整剤(「SNシックナー618」サンノプコ(株)製)8.9部、シリコン系消泡剤(「SNデフォーマー777」サンノプコ(株)製)0.9部、水35部、酸化チタン44.6部、および顔料(「NL レッド FR3R−D」山宋実業(株)社製)18.9部を混合して、顔料捺染糊を得た。
これらの顔料捺染糊を綿金巾の型の上に2cm×10cmで膜厚が0.2mmとなるようにバーコーターを用いて塗布した。これを140℃テンターで5分乾燥することにより顔料捺染された繊維布を得た。
<顔料捺染された繊維布の評価>
顔料捺染された繊維布について、以下の評価方法で、耐熱ブロッキング性および風合いについて、最も良いものを5点として5段階で評価した。結果を表1に示す。
顔料捺染された繊維布について、以下の評価方法で、耐熱ブロッキング性および風合いについて、最も良いものを5点として5段階で評価した。結果を表1に示す。
[耐熱ブロッキング性]
顔料捺染された部分を折り曲げてヒートシール試験機で温度120℃、圧力0.8kg重/cm2で30秒間圧着し、捺染部分がブロッキングしないものを良好と判定した。
5点:ブロッキングがまったくない。
4点:ブロッキングしているが簡単に剥がせる。
3点:ブロッキングしているが剥がせる。
2点:ブロッキングしているが強く引っ張ると剥がせる。
1点:ブロッキングしており剥がせない。
顔料捺染された部分を折り曲げてヒートシール試験機で温度120℃、圧力0.8kg重/cm2で30秒間圧着し、捺染部分がブロッキングしないものを良好と判定した。
5点:ブロッキングがまったくない。
4点:ブロッキングしているが簡単に剥がせる。
3点:ブロッキングしているが剥がせる。
2点:ブロッキングしているが強く引っ張ると剥がせる。
1点:ブロッキングしており剥がせない。
[風合い]
無作為に選んだ20人が試験用の顔料捺染された繊維布を触り、下記の基準で風合いを評価した。捺染部分が柔らかいものを風合いが良好と判定し、各人の点数の合計点を20で除した平均点で表した。
5点:捺染された部分の全体が柔らかく感じる
4点:捺染された部分の一部が柔らかく感じる
3点:捺染された部分の一部が柔らかく、一部がかたく感じる
2点:捺染された部分の一部がかたく感じる
1点:捺染された部分の全体がかたく感じる
無作為に選んだ20人が試験用の顔料捺染された繊維布を触り、下記の基準で風合いを評価した。捺染部分が柔らかいものを風合いが良好と判定し、各人の点数の合計点を20で除した平均点で表した。
5点:捺染された部分の全体が柔らかく感じる
4点:捺染された部分の一部が柔らかく感じる
3点:捺染された部分の一部が柔らかく、一部がかたく感じる
2点:捺染された部分の一部がかたく感じる
1点:捺染された部分の全体がかたく感じる
本発明のポリウレタン樹脂水性分散体は特に顔料捺染用バインダーとして有用である。また、ウールの防縮剤、ピリング防止剤、面ファスナー用バインダー、不織布バインダー、その他繊維用補強剤、風合い調整剤などとしても使用可能である。さらには、塗料用としても使用可能である。また、本発明のバインダーで樹脂加工された繊維基材は、衣料用、靴用、鞄用、家具用、自動車内装用、産業用資材用などとして有用である。
Claims (6)
- ポリウレタン樹脂(U)および水性媒体を含有し、下記(1)および(2)を満たすポリウレタン樹脂水性分散体(E)からなる顔料捺染用バインダー。
(1)ポリウレタン樹脂(U)を構成するポリオール成分のうち、ポリカーボネートジオールが50重量%以上である。
(2)ポリウレタン樹脂水性分散体(E)から得られる乾燥皮膜の熱軟化点が150〜200℃である。 - ポリウレタン樹脂(U)を構成するポリオール成分のうち、ポリテトラメチレングリコールが2〜6重量%である請求項1記載の顔料捺染用バインダー。
- ポリウレタン樹脂(U)中に含まれるウレタン基およびウレア基の含有量の合計がポリウレタン樹脂(U)の重量に基づいて6〜12重量%である請求項1または2記載の顔料捺染用バインダー。
- ポリウレタン樹脂水性分散体(E)が、ウレタンプレポリマーを水性媒体中に分散させる工程を含み、該ウレタンプレポリマーが金属触媒の存在下に製造されたウレタンプレポリマーである請求項1〜3のいずれか記載の顔料捺染用バインダー。
- 金属触媒が有機ビスマス触媒である請求項4記載の顔料捺染用バインダー。
- 請求項1〜5のいずれか記載の顔料捺染用バインダー並びに顔料および/または染料を含有してなる顔料捺染糊。
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JP2006094289A JP2007270362A (ja) | 2006-03-30 | 2006-03-30 | 顔料捺染用バインダー |
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