JP2007267693A - 魚頭有用部位の採取方法及び魚頭有用部位の採取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 同一の魚種の魚頭であって形状を略同一にする魚頭であれば、魚頭の大きさにほとんど無関係に特定の有用部位のみを的確に採取できるようにして、有用部位の採取効率の向上を図る。
【解決手段】 同一の魚種の魚頭Wであって形状を略同一にする多数の魚頭Wからこの魚頭W内の特定の有用部位としての下垂体Mを採取処理するもので、大きさを異にする多数の魚頭Wを所定の位置関係で静止させたとき、各魚頭Wの有用部位としての下垂体Mが通る一つの空間曲線Pを予め求め、処理する魚頭Wを所定の位置関係で静止させ、静止させた魚頭Wの予め求めた空間曲線Pの近傍を空間曲線Pに略沿って切断し、切断面Fにある不要部位である脳Nを除去して下垂体Mを露出させ、その後、露出した下垂体Mを採取する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、鮭,鱒,鮪,鰹,鰤等の種々の魚類において主に水産廃棄物として取り扱われている魚頭の有効利用を図る技術に係り、特に、同一の魚種の多数の魚頭から特定の有用部位を採取処理する魚頭有用部位の採取方法及び魚頭有用部位の採取装置に関する。
一般に、魚類として例えば鮭の魚頭の場合で説明すると、その鼻部軟骨は、所謂「なます」として商品化されているものもあるが、ほとんどは廃棄物として捨てられている。
ところで、魚頭には頭部軟骨、眼球部周辺の有用成分、脳に含まれる有用成分、脳下垂体に含まれる成長ホルモン、生殖腺刺激ホルモンなどを有した有用部位があり、これらを利用する技術の開発が進められている。
これらの有用部位を採取する際は、従来、例えば、成長ホルモンや生殖腺刺激ホルモンなどを豊富に有する下垂体を採取する場合、実験室などでは、人手により、例えば、包丁により解頭し、目視により下垂体を特定し、それを採取する方法が一般的に行われている。また、魚頭の背側部分から顎部分に向けて円筒状の切断刃で、下垂体を含む部分を打ち抜き、打ち抜いたものから人手で下垂体を抽出する方法が試行されたこともある。また、打ち抜きの方向には、上述の方向とは逆に、鰓を排除して口内を露出した後、露出した喉部から頭に向けて、人手により円筒状切断刃で打ち抜く方向も稀ではあるが行われている。
また、上記の下垂体の採取技術ではないが、従来、魚頭から有用部位を自動的に取り出す技術も知られており、その方法としては、例えば、特開2000−175617号公報に掲載された技術が知られている。
これは、魚頭から鼻軟骨を取り出す技術であり、魚頭を加熱して軟化させた後、これらの魚頭を網目状の回転ドラム内に入れ、回転ドラムを回転させて魚頭に衝撃力を与え、これにより、鼻軟骨以外の残渣を網目を通して排出し、鼻軟骨を取り出すものである。鼻軟骨はコンドロイチン硫酸の抽出原料として利用し、残渣は飼料などとして用いるようにしている。
更に、従来、魚頭から有用部位を自動的に取り出す方法としては、例えば、特開平6−153774号公報に掲載された技術も知られている。
これは、図12に示すように、魚頭Wから眼窩脂肪を採取するもので、魚頭Wの口先側を搬送方向前方に指向させて搬送する搬送コンベア100を設け、搬送コンベア100に魚頭Wを保持する保持部101を配設し、この保持部101によって保持された魚頭Wの一側方に、眼窩を包含すべき内径を有し、先端に刃加工を施したパイプ状の摘出抜刃102を配設し、この摘出抜刃102を搬送される魚頭Wに差し込んで魚頭Wの眼を周辺ごと採取するものである。
特開2000−175617号公報 特開平6−153774号公報
しかしながら、魚頭の寸法は同一魚種にあっても大きさに違いがあり、例えば、鮭の場合では、小さいものと大きいものでは2倍近くの差があり、さらに雄と雌による違いもある。このように、同一魚種においても、魚頭の大きさに個体差があることから、上記の従来の採取方法おいて、人手で行なう方法においては、目的の有用部位を特定することが難しく、特に、下垂体のように魚頭1個から得られる有用部位の量が少ないと、切断や打ち抜きの精度が悪く不確実になって、有用部位を破損してしまうことがあるなど、採取の確実性に劣るという問題があった。また、打ち抜きによる採取方法においては、有用部位以外の不要部位も同時に採取されるので、その後の分離操作が煩雑になってしまうという問題があった。更に、人手で行なう場合には、短時間に数多くの魚頭を処理することができないという問題もある。
一方、上記の特許文献で示される自動化の採取技術においては、採取作業の高速化を図ることはできるが、例えば、前者の鼻軟骨の取り出し技術にあっては、鼻軟骨の取り出しには良いが、鼻軟骨以外の部分の有用部位の成分を抽出しようとする場合は、これらの有用部位は残渣中に混合していることから、これらの有用部位の成分を取り出すその後の分離操作が煩雑になってしまうという問題があった。
また、後者の技術においては、ある程度、有用部位を特定して採取してはいるが、魚頭の眼を周辺ごと採取するので、上記の人手による打ち抜きの採取方法と同様に、有用部位以外の不要部位も同時に採取されることになることから、その後の分離操作が煩雑になってしまうという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、魚頭の特定の有用部位を切断により採取できるようにし、しかも、同一の魚種の魚頭であって形状を略同一にする魚頭であれば、魚頭の大きさにほとんど無関係に特定の有用部位のみを的確に採取できるようにして、有用部位の採取効率の向上を図った魚頭有用部位の採取方法及び魚頭有用部位の採取装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の魚頭有用部位の採取方法は、同一の魚種の魚頭であって形状を略同一にする多数の魚頭から該魚頭内の特定の有用部位を採取処理する魚頭有用部位の採取方法において、
大きさを異にする多数の魚頭を所定の位置関係で静止させたとき、上記各魚頭の有用部位が通る一つの空間曲線を予め求め、
処理する魚頭を上記所定の位置関係で静止させ、
該静止させた魚頭の上記予め求めた空間曲線に沿って切断し、若しくは、上記静止させた魚頭の上記予め求めた空間曲線の近傍を該空間曲線に略沿って切断し、
当該切断に基づいて上記空間曲線上に存する有用部位を露出させ、
その後、当該露出した有用部位を採取する構成としている。
これにより、処理する魚頭を切断するときは、静止させた魚頭の予め求めた空間曲線に沿って切断し、若しくは、静止させた魚頭の予め求めた空間曲線の近傍をこの空間曲線に略沿って切断する。この切断に基づいて、空間曲線上に存する有用部位が露出させられる。この場合、予め求めた空間曲線は、大きさを異にする多数の魚頭を所定の位置関係で静止させて得られた各魚頭の有用部位が通る線なので、予め求めた空間曲線にしたがって切断すれば、魚頭の大きさにほとんど無関係に有用部位のあるところを直接あるいはその近傍を的確に切断できるようになり、そのため、特定の有用部位のみを的確に採取できるようになる。
そして、必要に応じ、上記切断後、切断面に不要部位が残存するときは、当該不要部位を除去して上記有用部位を露出させる構成としている。主に、静止させた魚頭の予め求めた空間曲線の近傍をこの空間曲線に略沿って切断する場合には、不要部位が残存する場合もあるが、この場合には有効になる。この場合、有用部位のある近傍に切断面があるので、除去する不要部位の量が少なくてよく、そのため、容易に有用部位を露出させることができる。
また、上記魚頭Wの有用部位は、該魚頭の両眼球を結ぶ眼球線に直交し該眼球線の中央を通る中央平面上に存する魚頭の特定器官とすることができる。上記特定器官が、脳及び下垂体の少なくとも何れかにすることができる。
具体的には、図1乃至図3に示すように、有用部位としての特定器官が、脳N及び下垂体Mの少なくとも何れかの場合においては、脳N及び下垂体Mは、魚頭Wの両眼球1を結ぶ眼球線Q(図3)に直交し該眼球線Qの中央を通る中央平面S上に存する。この場合において、上記空間曲線Pを求める際、大きさの異なる多数の魚頭Wを、該各魚頭Wの中央平面Sが同位置に位置するようにかつ該各魚頭Wの頭尾方向をほぼ同じにして配置したとき、上記中央平面Sに対して固定され、全ての魚頭Wに接触して該魚頭Wを静定させる複数の曲面K群を選択し、該選択した曲面K群に接触させて静定した当該各魚頭Wの脳室2の脳室輪郭を記録して脳室輪郭群を得、該脳室輪郭群を貫くとともに上記中央平面Sに含まれる一つの線を上記空間曲線Pと定めた構成としている。
詳しくは、図1に示すように、基台Vに固定(中央平面に対しても固定の関係にある)の幾つかの曲面Kを魚頭収容曲面群と呼ぶことにする。この魚頭収容曲面群を適切に設定し、これらの曲面群と大きさの異なる多数の魚頭Wとを接触させることで、魚頭Wの位置・姿勢を静定させることができ、その結果、魚頭Wの脳室2の位置・姿勢も魚頭収容曲面群に対して確定させることができる。大きさや雌雄などを変えた多種類で多数の魚頭Wを、上述の魚頭収容曲面群に入れて接触させると、それぞれの魚頭Wの脳室2の位置・姿勢はそれぞれ異なったものとなるので、これらを記録すれば、脳室輪郭群が得られる。魚頭収容曲面群を適切に設定すれば、この脳室輪郭群を貫く一定の空間曲線Pを見つけることが出来ることがある。本発明は、この空間曲線Pに沿って切断し、若しくは、この空間曲線Pの近傍を該空間曲線Pに略沿って切断するのである。
図4に示すように、上記空間曲線Pは、必要に応じ、直線で構成される構成としている。直線なので、魚頭に対して特定しやすくなり、切断が容易になる。
また、上記魚種が鮭の場合、必要に応じ、上記空間曲線Pは、魚頭の背側の稜線上に定めた特定の2点を通る直線に対してθ=16°±5°の関係の直線で構成される。鮭の場合においては、このような空間曲線を見出すことができる。
詳しくは、図4に示すように、上記魚種が鮭の場合、上記中央平面Sに対して固定され、全ての魚頭Wに接触して該魚頭Wを静定させる複数の曲面K群の一部として、該中央平面S内に以下の3つの固定点A,B,Cを考え、魚頭Wの背側の稜線上の鼻先側に固定点A、尾側に70mm±10mm離して固定点B、当該固定点A,Bの2点を通る直線Wa上に固定点Aを対称中心とした固定点Bの鼻先側の対称点Dを設定し、さらに、上記固定点A,Bを通る直線Waへの垂線の足が固定点A及び対象点Dの中点Eにあり、かつ、該固定点A,Bを通る直線Waから55mm±5mm離れた点を固定点Cとして、該固定点Cを魚頭Wの腹側に設定するとき、空間曲線Pは、上記固定点A,Bを通る直線Waに対して角度θ=16°±5°の関係を持ち、しかも、固定点Dを通る直線で構成される。
また、必要に応じ、図2に示すように、上記切断面Fを、上記中央平面Sに対して鏡面対称形の曲線織面T(平面を含む概念)にした構成としている。
図2に示すように、魚頭Wの組織構造は、普通には両眼球1を結ぶ軸に垂直で背骨を含む平面(上記の中央平面S)に関して鏡面対称となっている。上記の脳室輪郭群に関する一定空間曲線Pは、この鏡面上にある。魚頭切断面が上記の鏡面に対称形であれば、脳室内物質の抽出器具を対称鏡面内に保持さえすれば、魚頭切断表面に接触させながら、頭尾方向に移動させるだけで、脳室2に達することが出来、抽出機構が簡単なものとなる。魚頭切断器具の切刃は一つの曲線を作り、切断器具の移動に伴いこの曲線が魚頭空間に対して曲線織面Tを描き、これが魚頭切断面となる。この魚頭切断面を、脳室輪郭群に関する上述の一定空間曲線Pの近傍を通すことにより、魚頭の種類によらず、魚頭脳室を露出させることが出来るのである。
また、上記の目的を達成するための本発明の魚頭有用部位の採取装置は、同一の魚種の魚頭であって形状を略同一にする多数の魚頭から該魚頭内の特定の有用部位を採取処理する魚頭有用部位の採取装置において、
大きさを異にする多数の魚頭を所定の位置関係で静止させたとき、上記各魚頭の有用部位が通る予め求められた一つの空間曲線を基準にして、処理する魚頭を上記所定の位置関係の姿勢に整斉する姿勢整斉機構と、
該姿勢を整斉した魚頭の上記予め求めた空間曲線に沿って該魚頭を切断し、若しくは、上記姿勢を整斉した魚頭の上記予め求めた空間曲線の近傍を該空間曲線に略沿って該魚頭を切断する切断機構と、
当該切断に基づいて露出させられ上記空間曲線上に存する該魚頭の有用部位を採取する採取機構とを備えた構成としている。
これにより、魚頭から有用部位を採取するときは、姿勢整斉機構により処理する魚頭の姿勢を整斉し、この処理する魚頭を切断機構により切断する。この切断においては、魚頭を予め求めた空間曲線に沿って切断し、若しくは、予め求めた空間曲線の近傍を該空間曲線に略沿って切断する。そして、この切断に基づいて、空間曲線上に存する有用部位が露出させられる。この場合、予め求めた空間曲線は、大きさを異にする多数の魚頭を所定の位置関係で静止させて得られた各魚頭の有用部位が通る線なので、魚頭の大きさにほとんど無関係に有用部位のあるところを直接あるいはその近傍を的確に切断できるようになり、そのため、特定の有用部位のみを的確に採取できるようになる。
そして、必要に応じ、上記切断後の魚頭から不要部位を除去して上記有用部位を露出させる露出機構を備えた構成としている。主に、魚頭の予め求めた空間曲線の近傍をこの空間曲線に略沿って切断する場合には、不要部位が残存する場合もあるが、この場合には有効になる。この場合、有用部位のある近傍に切断面があるので、除去する不要部位の量が少なくてよく、そのため、容易に有用部位を露出させることができる。
また、必要に応じ、上記姿勢整斉機構で姿勢が整斉された魚頭を把持する把持機構を備え該把持機構で魚頭を把持した状態で該魚頭を該姿勢整斉機構から取出して搬送する搬送機構を備え、上記切断機構及び採取機構を、上記搬送機構の搬送経路上に設けた構成としている。搬送機構で魚頭を搬送して、有用部位の一連の切断,採取を行なうことができ、自動化を確実に行なうことができる。
更に、露出機構を備えた場合は、上記切断機構,露出機構及び採取機構を、上記搬送機構の搬送経路上に設けた構成としている。搬送機構で魚頭を搬送して、有用部位の一連の切断,不要部位の除去,採取を行なうことができ、自動化を確実に行なうことができる。
また、上記魚頭の有用部位は、該魚頭の両眼球を結ぶ眼球線に直交し該眼球線の中央を通る中央平面上に存する魚頭の特定器官とすることができる。上記特定器官が、脳及び下垂体の少なくとも何れかにすることができる。
そして、上記特定器官が、脳及び下垂体の少なくとも何れかの場合においては、上述もしたように、上記空間曲線を求める際、大きさの異なる多数の魚頭を、該各魚頭の中央平面が同位置に位置するようにかつ該各魚頭の頭尾方向をほぼ同じにして配置したとき、上記中央平面に対して固定され、全ての魚頭に接触して該魚頭を静定させる複数の曲面群を選択し、該選択した曲面群に接触させて静定した当該各魚頭の脳室輪郭を記録して脳室輪郭群を得、該脳室輪郭群を貫くとともに上記中央平面に含まれる一つの線を上記空間曲線と定めることが有効であり、本発明の魚頭有用部位の採取装置においては、上記姿勢整斉機構を、基台と、該基台に設けられるとともに、上記選択した曲面群に夫々対応し、上記魚頭に当接して魚頭を保持する複数の当接体とを備えて構成している。
これにより、魚頭を当接体に当接させるだけで、姿勢が整斉されるので、整斉作業を容易に行なうことができ、逐一、センサなどで位置測定する場合に比較して、作業効率が向上させられ、処理効率を向上させることができる。
そしてまた、上述もしたが、図4に示すように、上記空間曲線Pは、必要に応じ、直線で構成される構成としている。直線なので、魚頭に対して特定しやすくなり、切断が容易になる。
また、上記魚種が鮭の場合、必要に応じ、上記空間曲線Pは、魚頭の背側の稜線上に定めた特定の2点を通る直線に対してθ=16°±5°の関係の直線で構成される。鮭の場合においては、このような空間曲線を見出すことができる。
詳しくは、図4に示すように、上記魚種が鮭の場合、上記中央平面Sに対して固定され、全ての魚頭Wに接触して該魚頭Wを静定させる複数の曲面K群の一部として、該中央平面S内に以下の3つの固定点A,B,Cを考え、魚頭Wの背側の稜線上の鼻先側に固定点A、尾側に70mm±10mm離して固定点B、当該固定点A,Bの2点を通る直線Wa上に固定点Aを対称中心とした固定点Bの鼻先側の対称点Dを設定し、さらに、上記固定点A,Bを通る直線Waへの垂線の足が固定点A及び対象点Dの中点Eにあり、かつ、該固定点A,Bを通る直線Waから55mm±5mm離れた点を固定点Cとして、該固定点Cを魚頭Wの腹側に設定するとき、空間曲線Pは、上記固定点A,Bを通る直線Waに対して角度θ=16°±5°の関係を持ち、しかも、固定点Dを通る直線で構成される。
また、必要に応じ、上記切断面を、上記中央平面に対して鏡面対称形の曲線織面(平面を含む概念)にした構成としている。上述もしたように、切断機構において、切刃の条件によって夫々異なるが、切刃は一つの曲線を作り、切断器具の移動に伴いこの曲線が魚頭空間に対して曲線織面を描き、これが魚頭切断面となる。この魚頭切断面を、脳室輪郭群に関する上述の一定空間曲線の近傍を通すことにより、魚頭の種類によらず、魚頭脳室を露出させることが出来るのである。
また、必要に応じ、上記魚頭の有用部位は、該魚頭の両眼球を結ぶ眼球線に直交し該眼球線の中央を通る中央平面上に存するとともに、頭蓋骨内であって脳の腹側に位置するトルコ鞍内にある下垂体であり、
切断面が上記中央平面に対して鏡面対称形の曲線織面を形成するとともに上記姿勢が整斉され上記予め求めた空間曲線の近傍を該空間曲線に略沿って切断して魚頭の背側を除去する切断刃を備えた切断機構と、
上記切断後の魚頭から不要部位を除去して下垂体を露出させる露出機構と、
該露出機構によって露出させられた下垂体を採取する採取機構とを備えて構成し、
上記露出機構を、魚頭の背側上方から進出し、切断面に弾接するとともに、切断面に弾接しながら魚頭の鼻側から尾側に移動させられて頭蓋骨に付着した脳を掻取り、頭蓋骨のトルコ鞍内の下垂体を露出させるヘラと、該ヘラを進出及び移動させる駆動部とを備えて構成し、
上記採取機構を、トルコ鞍に向けて進出しトルコ鞍から露出した下垂体を吸引する吸引ノズルと、該ノズルを進出させる駆動部とを備えて構成している。
これにより、露出機構のヘラが頭蓋骨の切断面及び脳室の壁面に倣って進行させられ、脳室内の脳が掻取られていき、トルコ鞍内から下垂体が露出させられる。この場合、下垂体のある近傍に切断面があるので、除去する不要部位としての脳の量が少なくてよく、そのため、容易に有用部位を露出させることができる。要するに、上記の切断に基づいて空間曲線上に存する有用部位である下垂体を露出させることができるのである。
また、ノズルがトルコ鞍に向けて進出させられ、トルコ鞍に当接若しくは内部に侵入させられ、吸引を行なう。この場合、上記の切断に基づいて空間曲線上に存する有用部位である下垂体が確実に露出させられていることから、特定の下垂体のみを的確に採取できるようになる。そのため、下垂体以外の不要部位がほとんど混入しないで下垂体のみを採取でき、採取効率が極めて良いものになる。
また、必要に応じ、上記魚頭の有用部位は、該魚頭の両眼球を結ぶ眼球線に直交し該眼球線の中央を通る中央平面上に存するとともに、頭蓋骨内であって脳の腹側に位置するトルコ鞍内にある下垂体であり、
上記姿勢整斉機構で姿勢が整斉された魚頭の腹側を把持する把持機構を備え該把持機構で魚頭を把持した状態で該魚頭を該姿勢整斉機構から取出して搬送する搬送機構と、
該搬送機構の搬送経路上に設けられ切断面が上記中央平面に対して鏡面対称形の曲線織面を形成するとともに上記姿勢が整斉され上記予め求めた空間曲線の近傍を該空間曲線に略沿って切断して魚頭の背側を除去する切断刃を備えた切断機構と、
上記搬送機構の搬送経路上に設けられ上記切断後の魚頭から不要部位を除去して下垂体を露出させる露出機構と、
上記搬送機構の搬送経路上に設けられ上記露出機構によって露出させられた下垂体を採取する採取機構とを備えて構成し、
上記露出機構を、搬送機構によって搬送させられて停止された魚頭の背側上方から進出し、切断面に弾接するとともに、切断面に弾接しながら魚頭の鼻側から尾側に移動させられて頭蓋骨に付着した脳を掻取り、頭蓋骨のトルコ鞍内の下垂体を露出させるヘラと、該ヘラを進出及び移動させる駆動部とを備えて構成し、
上記採取機構を、トルコ鞍に向けて進出しトルコ鞍から露出した下垂体を吸引する吸引ノズルと、該ノズルを進出させる駆動部とを備えて構成している。
そしてまた、必要に応じ、上記姿勢整斉機構で姿勢が整斉された魚頭の腹側を把持する把持機構を備え該把持機構で魚頭を把持した状態で該魚頭を該姿勢整斉機構から取出して搬送する搬送機構をそなえ、該搬送機構を、一端に長手方向に直交する方向の回転軸を有し該回転軸を中心に回転させられるアームと、該アームを回転させる駆動部とを備えて構成し、上記把持機構を、魚頭の腹側を把持する構成にするとともに、該把持した魚頭の頭尾方向が回転方向に沿って該魚頭が搬送されるように上記アームの他端に設けた構成としている。搬送機構を所謂ターレット型にしてコンパクトにすることができ、装置の小型化を図ることができる。
また、上記の目的を達成するための本発明の魚頭有用部位の採取装置は、同一の魚種の魚頭であって形状を略同一にする多数の魚頭から該魚頭内の特定の有用部位を採取処理する魚頭有用部位の採取装置において、
上記魚頭の有用部位は、該魚頭の両眼球を結ぶ眼球線に直交し該眼球線の中央を通る中央平面上に存するとともに、頭蓋骨内であって脳の腹側に位置するトルコ鞍内にある下垂体であり、
上記頭蓋骨内から脳が露出するように魚頭の背側を切断除去する切断刃を備えた切断機構と、上記切断後の魚頭から脳を除去して下垂体を露出させる露出機構と、該露出機構によって露出させられた下垂体を採取する採取機構とを備えて構成している。
これにより、魚頭から下垂体を採取するときは、先ず、切断機構により、頭蓋骨内から脳が露出するように魚頭の背側を切断除去する。この切断においては、上記のように空間曲線を基準にして切断することに限定されず、魚頭の姿勢を適宜に保持して頭蓋骨内から脳が露出するように魚頭を適宜に切断すれば良い。次に、露出機構により脳が除去され、下垂体が露出させられる。その後、採取機構により下垂体が採取される。切断後に露出機構により下垂体が確実に露出させられることから、特定の下垂体のみを的確に採取できるようになる。そのため、下垂体以外の不要部位がほとんど混入しないで下垂体のみを採取でき、採取効率が極めて良いものになる。
この場合、上記露出機構を、魚頭の背側上方から進出し、切断面に弾接するとともに、切断面に弾接しながら魚頭の鼻側から尾側に移動させられて頭蓋骨に付着した脳を掻取り、頭蓋骨のトルコ鞍内の下垂体を露出させるヘラと、該ヘラを進出及び移動させる駆動部とを備えて構成し、上記採取機構を、トルコ鞍に向けて進出しトルコ鞍から露出した下垂体を吸引する吸引ノズルと、該ノズルを進出させる駆動部とを備えて構成したことが有効である。
これにより、露出機構のヘラが頭蓋骨の切断面及び脳室の壁面に倣って進行させられ、脳室内の脳が掻取られていき、トルコ鞍内から下垂体が露出させられる。この場合、脳を露出させて切断するだけで、ヘラにより脳を掻取ることができ、しかも、脳は結合が弱く容易に離れ易いことから、容易に脳を除去して下垂体を露出させることができる。そして、その後、ノズルがトルコ鞍に向けて進出させられ、トルコ鞍に当接若しくは内部に侵入させられ、吸引を行なう。そのため、下垂体以外の不要部位がほとんど混入しないで下垂体のみを的確に採取でき、採取効率が極めて良いものになる。
本発明の魚頭有用部位の採取方法及び魚頭有用部位の採取装置によれば、魚頭の特定の有用部位を切断により採取できるようになり、しかも、同一の魚種の魚頭であって形状を略同一にする魚頭であれば、魚頭の大きさにほとんど無関係に有用部位のあるところを直接あるいはその近傍を的確に切断できるようになり、有用部位を露出させ易くして特定の有用部位のみを的確に採取できるようになり、有用部位の採取効率を大幅に向上させることができる。
また、本発明の魚頭有用部位の採取装置において、切断機構により頭蓋骨内から脳が露出するように魚頭の背側を適宜に切断除去し、露出機構により脳を除去して下垂体を露出させ、採取機構によりこの下垂体を採取するときは、空間曲線を基準にして切断することに限定されず、魚頭の姿勢を適宜に保持して頭蓋骨内から脳が露出するように魚頭を適宜に切断すれば、後は、露出機構により脳が除去されて下垂体が露出させられ、採取機構により下垂体が採取されるので、これによっても、下垂体が確実に露出させられることから、特定の下垂体のみを的確に採取できるようになり、採取効率を向上させることができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取方法及び魚頭有用部位の採取装置について詳細に説明する。
先ず、本発明の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取方法について説明する。
本発明の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取方法は、図1乃至図5に示すように、同一の魚種の魚頭Wであって形状を略同一にする多数の魚頭Wからこの魚頭W内の特定の有用部位を採取処理するものであり、特に、魚種として白鮭の魚頭Wから、有用部位としての特定器官である下垂体Mを採取処理する方法である。
図3及び図4に示すように、魚頭Wは、多量の脂肪組織に包まれて存在する脳Nを脳室2により保護する頭蓋骨3を有している。下垂体Mは、魚頭Wの両眼球1を結ぶ眼球線Qに直交し、眼球線Qの中央を通る中央平面S上であって、脳室2底部の鼻側にある「トルコ鞍4」と称される陥凹部の中に存する。下垂体Mは、大脳と中脳の中間下部即ち血嚢体と視神経交叉の中間の漏斗状部に連結懸垂しており、その結合は弱く脳Nを動かすと結合は容易に離れて下垂体Mはトルコ鞍4中に残る。
この採取方法は、先ず、大きさを異にする多数の魚頭Wを所定の位置関係で静止させたとき、各魚頭Wの有用部位が通る一つの空間曲線Pを予め求める。
詳しくは、図1乃至図3に示すように、空間曲線Pを求める際、大きさの異なる多数の魚頭Wを、各魚頭Wの中央平面Sが同位置に位置するようにかつ各魚頭Wの頭尾方向をほぼ同じにして配置したとき、中央平面Sに対して固定され、全ての魚頭Wに接触して魚頭Wを静定させる複数の曲面K群を選択し、この選択した曲面K群に接触させて静定した各魚頭Wの脳室2の脳室輪郭を記録して脳室輪郭群を得、脳室輪郭群を貫くとともに中央平面Sに含まれる一つの線を空間曲線Pと定めている。
より詳しくは、図4に示すように、大きさや雌雄などの異なる鮭の魚頭Wを多数用意し、これらの魚頭Wを中央平面Sに沿って切断する。そして、曲面K群を構成する3つの小円Kaを採用し、中央平面S上の頭部輪郭線(魚頭Wの稜線)が、中央平面S上で2つの小円Ka(1),Ka(2)に接触し、腹側の口先顎部の輪郭線が他の1つの小円Ka(3)に夫々接触するように、各魚頭断面を移動させて接触させる。魚頭Wの中央平面S上の輪郭線は、3つの小円Ka(中央平面Sに対して固定の曲線)に接触させると、その断面輪郭線の位置と傾きは確定する。これらの円の位置は、小円Kaの半径を零とした点を考え、3固定点として、魚頭Wの頭側輪郭線上の鼻先側に固定点A、尾側に距離70mm±10mm(実施の形態では70mm)離して固定点Bを設け、これら固定点A,Bを通る直線Waから55mm±5mm(実施の形態では55mm)離れ、しかもその直線Waへの垂線の足(中点E)までの固定点Aからの距離が35mm±5mm(実施の形態では35mm)となるように固定点Cを設定した。
多くの魚頭Wを調査研究した結果、両固定点A,Bを通る直線Wa上に距離AD=70mm、距離BD=140mmとなる点D(固定点Aを対称中心とした固定点Bの鼻先側の対称点D)を定めるとき、対称点Dを通り両固定点A,Bを通る直線Waと約θ=16°の角度を成す直線(P)上に、下垂体Mは、個体差によらずほぼ並んでいることが分かった。即ち、魚種が鮭の場合、魚頭Wの稜線上に設けた固定点A,Bおよび魚頭Wの腹側に設けた固定点Cにより魚頭Wを中央平面S内で静定させるとき、固定点A,Bを通る直線Waに対してθ=16°±5°の関係の直線で空間曲線Pを構成することができることが分かった。実施の形態では、この点Dを通り両固定点A,Bを通る直線Waとθ=16°の角度を成す直線を、空間曲線Pと定めた。
図5に示すように、実施の形態に係る魚頭有用部位の採取方法においては、処理する魚頭Wを上記の所定の位置関係で静止させ(図5(a))、この静止させた魚頭Wの予め求めた空間曲線Pに沿って切断し、若しくは、静止させた魚頭Wの予め求めた空間曲線Pの近傍をこの空間曲線Pに略沿って切断する。実施の形態では、空間曲線Pの近傍をこの空間曲線Pに略沿って切断するものであり、空間曲線Pから、10mm±5mm(実施の形態では10mm)離間した線Paに沿って切断する。この切断位置は、実用的な許容誤差、許容精度の以内であればどのように設定しても良い。
また、切断による切断面Fは、中央平面Sに対して鏡面対称形の曲線織面T(平面を含む)にしている。この切断においては、切断刃としての帯鋸刃,回転円盤状切断刃、回転円盤状鋸など種々のものを用いることができるが、切断刃の形状やその切断刃の移動経路に起因して、曲線織面Tは、空間曲線P(直線)に平行な平面の場合、あるいは、図2に示すように、曲面になる場合などがあり、空間曲線Pの近傍をこの空間曲線Pに略沿って切断するような切断面Fであれば、どのように定められても良い。
この切断により、図5(b)に示すように、頭蓋骨3が脳室2を通過して脳Nの背側の一部とともに切断除去され、脳Nが露出させられる。即ち、この切断により、魚頭Wのサイズに関わらず脳Nを露出できる。
次に、切断後、図5(c)に示すように、脳Nは切断面Fに残存する下垂体Mにとっては不要部位であることから、この脳Nを、掻き除く、あるいは吹き飛ばす等の適宜の手段で除去する。下垂体Mは、脳室2底部のトルコ鞍4と称される陥凹部の中に存するが、脳Nを除去すると、下垂体Mが露出させられる。脳Nの頭蓋骨3に対する結合は弱く、僅かな力で脳Nは容易に離れて下垂体Mがトルコ鞍4から露出する。
即ち、予め求めた空間曲線Pは、大きさを異にする多数の魚頭Wを所定の位置関係で静止させて得られた各魚頭Wの下垂体Mが通る線なので、予め求めた空間曲線Pの近傍を切断することで、魚頭Wの大きさにほとんど無関係に下垂体Mのあるところの近傍を的確に切断できるようになり、そのため、不要部位である脳Nを簡易に除去することで、容易に下垂体Mを露出させることができる。この場合、下垂体Mのある近傍に切断面Fがあるので、除去する不要部位の量が少なくてよく、そのため、容易に有用部位を露出させることができる。要するに、上記の切断に基づいて空間曲線P上に存する有用部位である下垂体Mを露出させることができるのである。
その後、図5(d)に示すように、露出した下垂体Mを、吸引等の手段により採取する。この場合、上記の切断に基づいて空間曲線P上に存する有用部位である下垂体Mが確実に露出させられていることから、特定の下垂体Mのみを的確に採取できるようになる。そのため、下垂体M以外の不要部位がほとんど混入しないで下垂体Mのみを採取でき、採取効率が極めて良いものになる。
次に、本発明の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取装置について詳細に説明する。本発明の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取装置は、上記本発明の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取方法を実施するための装置であり、図6乃至図10に示すように、その基本的構成は、姿勢整斉機構10と、搬送機構20と、切断機構40と、露出機構50と、採取機構60と、魚頭排出機構70とを備えてなる。
姿勢整斉機構10は、図6乃至図8に示すように、大きさを異にする多数の魚頭Wを所定の位置関係で静止させたとき、各魚頭Wの有用部位としての下垂体Mが通る予め求められた一つの空間曲線Pを基準にして、処理する魚頭Wを所定の位置関係の姿勢に整斉するものである。
ここでの空間曲線Pは、上述したように、固定点A,Bを通る直線Waに対して角度θ=16°±5°(実施の形態ではθ=16°)の関係を持ち、しかも、固定点Dを通る直線で構成される(図4)。
図7及び図8に示すように、姿勢整斉機構10は、基台11と、基台11に設けられるとともに、上記の選択した曲面K群に夫々対応し、魚頭Wに当接して魚頭Wを保持する複数の当接体とを備えて構成されている。当接体は、魚頭Wが鼻側を下にして投入可能に配置されるとともにこの投入された魚頭Wをその頭尾方向を垂直にして保持するもので、固定点A,Bを含み魚頭Wの背側の稜線に当接する板状の第一当接体12と、固定点Cを含み魚頭Wの腹側の口先顎部に当接する第二当接体13が用いられる。14は第一当接体12に左右対称に設けられ、魚頭Wが鼻側を下にして投入されたとき魚頭Wを当接体12,13に当接されるように導くガイド板である。
また、基台11には、第二当接体13より上側に、魚頭Wの顎部の尾側を押える押え部材15が設けられている。この押え部材15は基台11に対して回動可能に設けられコイルスプリング16により魚頭Wを第一当接体12側に押えるように付勢されている。
更にまた、当接体12,13に保持された魚頭Wを左右から押え、魚頭Wの中央平面Sが当接体12,13面に垂直の姿勢となるように押え体17の一対の組みが2組設けられている。各組の押え体17は、互いに近接可能に支持杆17aを介して回転軸に回動可能に設けられており、各支持杆17aには、押え体17を近接方向に付勢するコイルスプリング18が架設されている。また、各支持杆17aの基端には支持杆17aを同期して回動させるために互いに噛合する平歯車19が設けられている。上記の押え部材15及び押え体17は、魚頭Wが投入される前の状態では互いに拡開配置され魚頭Wが鼻側を下にして投入可能になるように図示外のストッパでその位置が規制されている。即ち、押え部材15及び押え体17は、魚頭Wを鼻先から投入すると、魚頭Wの自重によりコイルスプリング18が伸びて、魚頭Wは当接体12,13で接触し、しかも、歯車19対により連動しあう一対の押え体17により、魚頭Wの中央平面Sが傾けば片方の押え体だけから魚頭Wは力を受けることになり、魚頭Wの中央平面Sの傾きが修正され、魚頭Wの中央平面Sは当接体12,13面に垂直な姿勢となる。
搬送機構20は、図6に示すように、姿勢整斉機構10で姿勢が整斉された魚頭Wの腹側を把持する把持機構30を備え、この把持機構30で魚頭Wを把持した状態で魚頭Wを姿勢整斉機構10から取出して搬送するものである。
搬送機構20は、一端に長手方向に直交する方向の回転軸21を有し、この回転軸21を中心に回転させられる等角度(90°)関係に十字状に設けた4つのアーム22と、アーム22を回転させる駆動部23とを備えて構成されている。駆動部23は、所定の間欠時間に従ってアーム22を等角度(90°)ずつ回転させるサーボモータ(図示せず)を備えて構成されている。
そして、図6に示すように、アーム22の先端の4つの停止位置にであって、最初の停止位置に対応して姿勢整斉機構10を配置し、アーム22の回転方向の次の停止位置に対応して切断機構40を配置し、アーム22の回転方向のその次の停止位置に対応して露出機構50及び採取機構60を配置し、アーム22の回転方向最後の停止位置に対応して排出機構70を配置している。
搬送機構20において、把持機構30は、各アーム22の他端に設けられている。把持機構30は、図9に示すように、開閉可能にベース31に設けられ、閉時に魚頭Wの腹側を把持する一対の把持ハンド32と、この把持ハンド32を開閉させる駆動機構33とを備えている。把持ハンド32の把持面には、把持時に魚頭Wに差し込まれて把持を確実にする複数の針34が突設されている。駆動機構33は、図示外のサーボモータにより正逆回転させられ右ネジ34a及び左ネジ34bを有したネジ34と、把持ハンド32の他端が夫々係合しネジ34の右ネジ34a及び左ネジ34bに夫々螺合して移動する一対のスライダブロック35とからなるボールネジ機構36で構成され、ネジ34の正逆回転により一対のブロック35が近接離間することにより把持ハンド32は開閉駆動させられる。そして、この把持機構30は、魚頭Wを把持したとき、搬送機構20のアーム22の回転中心と、把持機構30で把持された魚頭Wの空間曲線Pとの距離L(図6)が一定になるとともに、把持した魚頭Wの頭尾方向が回転方向に沿ってこの魚頭Wが搬送されるようにアーム22の他端に設けられている。
切断機構40は、図6に示すように、搬送機構20の搬送経路上であって、姿勢整斉機構10の次の停止位置に対応して設けられており、図5に示すように、切断面Fが中央平面Sに対して鏡面対称形の曲線織面Tを形成するとともに、姿勢が整斉され予め求めた空間曲線Pの近傍を空間曲線Pに略沿って切断して魚頭Wの背側を除去する切断刃41を備えて構成されている。
切断刃41としては、図6に示すように、例えば図示外のモータで回転駆動される回転円盤状切断刃が用いられる。この、切断刃41は、図5(a)に示すように、空間曲線Pから、10mm離間した線Paに沿って切断するように位置決めされており、即ち、アーム22の回転中心と空間曲線Pとの距離Lに対し、L+10mmのところを切断するように位置決めされ、空間曲線Pに略沿って移動させられて、図5(b)に示すように、魚頭Wを切断する。この切断位置は、実用的な許容誤差、許容精度の以内であればどのように設定しても良い。切断面Fは、切断刃41を空間曲線Pに対して平行に配置した場合には、曲線織面Tは平面となり、切断刃41の回転軸を空間曲線Pに対して傾斜させた状態で移動させる場合には、曲線織面Tの横断面は楕円となる。
露出機構50及び採取機構60は、図6に示すように、搬送機構20の搬送経路上であって、切断機構40の次の停止位置に対応して設けられている。
露出機構50は、図10に示すように、切断後の魚頭Wから不要部位を除去して下垂体Mを露出させるもので、搬送機構20によって搬送させられて停止された魚頭Wの背側上方から進出させられて切断面Fに弾接するとともに、切断面Fに弾接しながら魚頭Wの鼻側から尾側に移動させられて頭蓋骨3に付着した脳Nを掻取り、頭蓋骨3のトルコ鞍4内の下垂体Mを露出させるヘラ51と、ヘラ51を進出及び移動させる駆動部52とを備えて構成されている。ヘラ51の進出位置は、切断された頭蓋骨3上であり、移動によりこの頭蓋骨3の切断面F及び脳室2の壁面に倣って進行し、脳室2内の脳Nを掻取る。
駆動部52は、図10に示すように、搬送機構20によって搬送させられて魚頭Wが停止されたときヘラ51を垂直移動させる垂直駆動部53と、垂直駆動部53がヘラ51に弾接してからヘラ51を頭尾方向に移動させる水平駆動部57とを備えて構成されている。
垂直駆動部53はサーボモータ及びボールネジ機構を駆動源54として進退動する縦ロッド55を備え、ヘラ51はこの縦ロッド55の先端に進退可能に設けられており、コイルスプリング56により進出側に付勢されている。縦ロッド55の進出によりヘラ51が頭蓋骨3の切断面Fに弾接させられる。
一方、水平駆動部57は、サーボモータ及びボールネジ機構を駆動源58として進退動する横ロッド59を備えている。横ロッド59の先端は縦ロッド55を進退可能に軸支してこの縦ロッド55に連結されており、横ロッド59の進退動により縦ロッド55を進退動させてヘラ51を移動させる。
採取機構60は、図10に示すように、露出機構50によって露出させられた下垂体Mを採取するもので、露出機構50によりトルコ鞍4に向けて進出させられトルコ鞍4内から露出させられた下垂体Mを吸引する吸引ノズル61と、吸引ノズル61を進出させる駆動部62とを備えて構成されている。尚、吸引ノズル61の先端は、トルコ鞍4の開口に位置させ、あるいは、トルコ鞍4内に侵入させるようにするなど、吸引が行われ易いように適宜にその進出程度を設定してよい。
駆動部62は、サーボモータ及びボールネジ機構を駆動源63として進退動する上下ロッド64を備え、吸引ノズル61はこの上下ロッド64の先端に進退可能に設けられており、コイルスプリング65により進出側に付勢されている。上下ロッド64は、ヘラ51の縦ロッド55と並設されている。また、吸引ノズル61の先端は、頭蓋骨3の切断面Fに進出して当接したヘラ51の先端よりも後位に位置させられている。
また、上下ロッド64は、ヘラ51の水平駆動部57における横ロッド59の進退動に同動するように、縦ロッド55から延びる連結杆66の先端に進退可能に軸支されている。即ち、ヘラ51の水平駆動部57の横ロッド59が進退動すると、縦ロッド55及び連結杆66を介して上下ロッド64が移動させられ、吸引ノズル61はヘラ51に対して所定の位置関係を保持して移動させられる。
吸引ノズル61をトルコ鞍4に進出させて吸引を行なわせるように、駆動部62を駆動し吸引を開始するタイミングは、下垂体Mのあるトルコ鞍4が脳室2底部の鼻側にあることから、例えば、コイルスプリング56の付勢力によってヘラ51が頭蓋骨3の切断面Fから脳室2内に突出させられたことを、図示外のセンサで検知し、この検知に基づいて適時に駆動する。吸引ノズル61は、トルコ鞍4に至ってからヘラ51とともにトルコ鞍4に沿って移動し、下垂体Mを吸引する。
魚頭排出機構70は、図6に示すように、搬送機構20の搬送経路上であって、露出機構50及び採取機構60の次の停止位置に対応して設けられている。この魚頭排出機構70に至った、搬送機構20の把持機構30においては、図9に示すように、把持ハンド32が開にさせられ魚頭Wの把持を解除するが、解除した際、魚頭Wが把持ハンド32の針34から外れないで、何れか一方の把持ハンド32に付帯されたままにならないように、魚頭Wを左右から押えて、把持ハンド32の針34が確実に抜けるようにする図示外の押え材を備えている。把持ハンド32が魚頭Wから離れた後は、魚頭Wが落下して例えば図示外のベルトコンベアで排出できるようにしている。
従って、この実施の形態に係る魚頭有用部位の採取装置によって、魚頭Wを処理するときは、以下のようになる。尚、各機構の作動は、図示外の制御部により行なわれる。
図7及び図8に示すように、先ず、姿勢整斉機構10の当接体12,13間に、魚頭Wをその鼻側を下にして投入する。この場合、基台11には、ガイド板14が設けられているので、魚頭Wの姿勢がある程度規制されて投入される。また、投入された魚頭Wは、コイルスプリング16で付勢された押え部材15により第一当接体12側に押えられるとともに、コイルスプリング18で付勢された2組の一対の押え体17により左右から押えられる。そのため、魚頭Wの中央平面Sは当接体12、13の面に垂直となり、魚頭Wは、固定点A,Bを含み魚頭Wの背側の稜線に当接する板状の第一当接体12と、固定点Cを含み魚頭Wの腹側の口先顎部に当接する第二当接体13に対して、所定の位置関係で位置決めされ、即ち、空間曲線Pの位置を基準に魚頭Wが位置決めされる。この場合、魚頭Wを姿勢整斉機構10に投入するだけで、大きさの異なる魚頭Wであっても、空間曲線Pを基準に位置決めできるので、魚頭Wの位置決めを確実に行なうことができる。
この状態で、図9に示すように、把持機構30の把持ハンド32が閉になり、姿勢整斉機構10で姿勢が整斉された魚頭Wの腹側を把持する。この場合、魚頭Wは、搬送機構20のアーム22の回転中心と、魚頭Wの空間曲線Pとの距離Lが一定になるように把持される。その後、図6に示すように、アーム22が回転させられ、魚頭Wは次の切断機構40の位置に搬送される。この場合、魚頭Wは、把持した魚頭Wの頭尾方向が回転方向に沿って搬送される。
魚頭Wが切断機構40のあるところに到ると、切断刃41による切断が行なわれる。この場合、魚頭Wは、図5(b)に示すように、姿勢が整斉され予め求めた空間曲線Pの近傍を空間曲線Pに略沿って切断される。切断面Fは中央平面Sに対して鏡面対称形の曲線織面Tを形成する。これにより、魚頭Wの背側が除去される。この場合、予め求めた空間曲線Pは、大きさを異にする多数の魚頭Wを所定の位置関係で静止させて得られた各魚頭Wの下垂体Mが通る線なので、この空間曲線Pの近傍を空間曲線Pに略沿って切断することで、魚頭Wの大きさにほとんど無関係に下垂体Mの近傍が的確に切断される。
その後、図6に示すように、アーム22が回転させられ、魚頭Wは次の露出機構50及び採取機構60のある位置に搬送される。この場合、魚頭Wは、把持した魚頭Wの頭尾方向が回転方向に沿って搬送される。
魚頭Wが露出機構50及び採取機構60のあるところに到ると、図10に示すように、露出機構50のヘラ51が垂直駆動部53により進出させられ、切断された頭蓋骨3上に弾接する。それから、水平駆動部57によりヘラ51が尾側に移動させられる。これにより、図5(c)及び図10に示すように、ヘラ51が頭蓋骨3の切断面F及び脳室2の壁面に倣って進行させられ、脳室2内の脳Nが掻取られていき、トルコ鞍4内から下垂体Mが露出させられる。この場合、下垂体Mのある近傍に切断面Fがあるので、除去する不要部位としての脳Nの量が少なくてよく、そのため、容易に有用部位を露出させることができる。要するに、上記の切断に基づいて空間曲線P上に存する有用部位である下垂体Mを露出させることができるのである。
このヘラ51の移動過程において、吸引ノズル61はヘラ51の上位にあって追従しており、ヘラ51がコイルスプリング56の付勢力によって頭蓋骨3の切断面Fから脳室2内に突出させられると、例えばこれを図示外のセンサで検知して、この検知に基づいて駆動部により吸引ノズル61がトルコ鞍4に向けて進出させられ、トルコ鞍4に当接若しくは内部に侵入させられ、吸引を開始する。更に、ヘラ51の移動に追従して吸引ノズル61も尾側に移動させられるので、吸引ノズル61はトルコ鞍4に沿って移動し、下垂体Mを吸引する。この場合、上記の切断に基づいて空間曲線P上に存する有用部位である下垂体Mが確実に露出させられていることから、特定の下垂体Mのみを的確に採取できるようになる。そのため、下垂体M以外の不要部位がほとんど混入しないで下垂体Mのみを採取でき、採取効率が極めて良いものになる。
吸引ノズル61による吸引が終わったならば、駆動部52,62により、ヘラ51及び吸引ノズル61は元位置に復帰させられる。その後、図6に示すように、アーム22が回転させられ、魚頭Wは次の魚頭排出機構70のある位置に搬送される。この位置では、搬送機構20の把持機構30において、把持ハンド32が開にさせられ魚頭Wの把持が解除される。この場合、図示外の押え材によって魚頭Wは左右から押えられているので、把持ハンド32の針34が確実に抜けていき、把持ハンド32が魚頭Wから離れた後は、魚頭Wが落下して例えばベルトコンベアで排出されていく。
このようにして、魚頭Wから下垂体Mが採取されていく。この場合、搬送機構20のアーム22は4つ設けられているので、各アーム22毎に魚頭Wを順次把持して搬送して採取処理を行なうことができることから、処理効率が極めて良いものになる。
図11には、本発明の別の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取装置を示す。この装置は、上記とほぼ同様に構成されるが、上記とは、切断機構40,露出機構50,採取機構60及び魚頭排出機構70の配置が異なっているとともに、切断機構40の構成が異なっている。
図11に示すように、搬送機構20のアーム22先端の4つの停止位置において、最初の停止位置に対応して姿勢整斉機構10を配置し、アーム22の回転方向の次の停止位置に対応して露出機構50及び採取機構60を配置し、その次の停止位置に対応して排出機構を配置している。切断機構40は、姿勢整斉機構10と露出機構50及び採取機構60との間に設けられ、魚頭Wが姿勢整斉機構10から露出機構50及び採取機構60に搬送される過程で切断を行なう。切断機構40は、姿勢が整斉され予め求めた空間曲線Pの近傍を空間曲線Pに略沿って切断して魚頭Wの背側を除去する切断刃45を備えて構成されている。切断刃45としては、例えば、固定の帯鋸刃が用いられ、把持機構30に把持された魚頭Wの移動に従って切断するようにしている。この場合、切断面Fは、図11に示すように、円弧状になるが、ほとんど直線に近似でき、そのため、空間曲線Pの近傍を空間曲線Pに略沿って切断することになり、上記と同様、魚頭Wの大きさにほとんど無関係に下垂体Mの近傍が的確に切断される。他の作用,効果は上記と同様である。
尚、上記実施の形態においては、空間曲線Pの近傍を空間曲線Pに略沿って切断するようにしているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、有用部位の位置や特性によっては、空間曲線Pに沿って切断するようにしても良く、適宜変更して差支えない。
例えば、有用部位が脳Nの場合には、脳Nを通る空間曲線Pに沿って切断し、それから、例えば、吸引ノズルからなる採取機構で吸引採取する。この際の空間曲線Pの設定は、できるだけ脳Nの背側が望ましい。また、有用部位が脳N及び下垂体Mの場合も、同様に脳Nを通る空間曲線Pに沿って切断し、それから、例えば、吸引ノズルからなる採取機構で脳N及び下垂体Mの両方をまとめて吸引採取する等、適宜に設定してよい。
また、上記実施の形態では、魚頭の切断を、予め求めた空間曲線Pに沿って切断し、若しくは、予め求めた空間曲線Pの近傍を空間曲線Pに略沿って切断しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、空間曲線Pを基準にしない切断であっても、頭蓋骨内から脳が露出するように魚頭の背側を切断除去すれば、脳は結合が弱く容易に除去できることから、露出機構を上記のように切断面に弾接して脳を掻取るヘラなどの機構で容易に下垂体を露出させることができ、これによっても、本発明の目的を達成できる。
尚また、上記実施の形態においては、搬送機構20を、アーム22を回転させる所謂ターレット式に構成しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、直線状に魚頭Wを搬送するコンベア式にしても良く、適宜変更して差支えない。
更に、姿勢整斉機構10,切断機構40,露出機構50,採取機構60及び魚頭排出機構70の構成も上述したものに限定されるものではなく、適宜変更してよいことは勿論である。
また、上記実施の形態において、空間曲線Pは特定の直線としたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、曲線でも良く、また、魚種や有用部位の所在などの条件に応じて種々に選択してよいことは勿論である。
そしてまた、上記実施の形態では、本発明を鮭の魚頭Wについて適用したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、鮭以外の種々の種類の魚類に適用してよいことは勿論である。
また、上記実施の形態では、接触曲面として固定当接体12,13を用い、魚頭Wの中央平面Sを所定の位置に設定するため、コイルスプリング18で左右対称に移動する押え体17を用いたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、押え体17も固定曲面とすることも、もちろん可能である。
更にまた、上記実施の形態では、制御されたモータ類と各種の機構を用いた自動機械として、実施した例を示したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、魚頭をその中に収納し静定させる複数の曲面群に挿入の後、空間曲線Pを通るように切断し、脳室を露出させ、手作業で下垂体を抽出することも、本発明の一形態として勿論可能である。
本発明において魚頭の空間曲線を求める原理を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面斜視図である。 本発明において魚頭の切断面の原理を示す図である。 本発明の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取方法及び採取装置において処理される魚頭の有用部位の位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取方法及び採取装置において処理される魚頭の有用部位の位置関係を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取方法を示す工程図である。 本発明の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取装置を示す全体図である。 本発明の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取装置において姿勢整斉機構を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取装置において姿勢整斉機構を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取装置において搬送機構の把持機構を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取装置において露出機構及び採取機構を示す図である。 本発明の別の実施の形態に係る魚頭有用部位の採取装置を示す全体図である。 従来の魚頭有用部位の採取装置の一例を示す図である。
符号の説明
W 魚頭
N 脳
M 下垂体
1 眼球
2 脳室
3 頭蓋骨
4 トルコ鞍
Q 眼球線
S 中央平面
P 空間曲線
Pa 線
K 曲面
Ka 小円
F 切断面
T 曲線織面
10 姿勢整斉機構
11 基台
12 第一当接体
13 第二当接体
15 押え部材
17 押え体
20 搬送機構
21 回転軸
22 アーム
23 駆動部
30 把持機構
32 把持ハンド
33 駆動機構
40 切断機構
41 切断刃
45 切断刃
50 露出機構
51 ヘラ
52 駆動部
53 垂直駆動部
56 コイルスプリング
57 水平駆動部
60 採取機構
61 吸引ノズル
62 駆動部
65 コイルスプリング
70 魚頭排出機構

Claims (25)

  1. 同一の魚種の魚頭であって形状を略同一にする多数の魚頭から該魚頭内の特定の有用部位を採取処理する魚頭有用部位の採取方法において、
    大きさを異にする多数の魚頭を所定の位置関係で静止させたとき、上記各魚頭の有用部位が通る一つの空間曲線を予め求め、
    処理する魚頭を上記所定の位置関係で静止させ、
    該静止させた魚頭の上記予め求めた空間曲線に沿って切断し、若しくは、上記静止させた魚頭の上記予め求めた空間曲線の近傍を該空間曲線に略沿って切断し、
    当該切断に基づいて上記空間曲線上に存する有用部位を露出させ、
    その後、当該露出した有用部位を採取することを特徴とする魚頭有用部位の採取方法。
  2. 上記切断後、切断面に不要部位が残存するときは、当該不要部位を除去して上記有用部位を露出させることを特徴とする請求項1記載の魚頭有用部位の採取方法。
  3. 上記魚頭の有用部位は、該魚頭の両眼球を結ぶ眼球線に直交し該眼球線の中央を通る中央平面上に存する魚頭の特定器官であることを特徴とする請求項1または2記載の魚頭有用部位の採取方法。
  4. 上記特定器官が、脳及び下垂体の少なくとも何れかであることを特徴とする請求項3記載の魚頭有用部位の採取方法。
  5. 上記空間曲線を求める際、大きさの異なる多数の魚頭を、該各魚頭の中央平面が同位置に位置するようにかつ該各魚頭の頭尾方向をほぼ同じにして配置したとき、上記中央平面に対して固定され、全ての魚頭に接触して該魚頭を静定させる複数の曲面群を選択し、該選択した曲面群に接触させて静定した当該各魚頭の脳室輪郭を記録して脳室輪郭群を得、該脳室輪郭群を貫くとともに上記中央平面に含まれる一つの線を上記空間曲線と定めたことを特徴とする請求項4記載の魚頭有用部位の採取方法。
  6. 上記空間曲線は、直線で構成されることを特徴とする請求項5記載の魚頭有用部位の採取方法。
  7. 上記魚種が鮭の場合、上記空間曲線は、魚頭の背側の稜線上に定めた特定の2点を通る直線に対してθ=16°±5°の関係の直線で構成されることを特徴とする請求項5記載の魚頭有用部位の採取方法。
  8. 上記魚種が鮭の場合、上記中央平面に対して固定され、全ての魚頭に接触して該魚頭を静定させる複数の曲面群の一部として、該中央平面内に以下の3つの固定点A,B,Cを考え、魚頭の背側の稜線上の鼻先側に固定点A、尾側に70mm±10mm離して固定点B、当該固定点A,Bの2点を通る直線Wa上に固定点Aを対称中心とした固定点Bの鼻先側の対称点Dを設定し、さらに、上記固定点A,Bを通る直線Waへの垂線の足が固定点A及び対象点Dの中点Eにあり、かつ、該固定点A,Bを通る直線Waから55mm±5mm離れた点を固定点Cとして、該固定点Cを魚頭の腹側に設定するとき、空間曲線Pは、上記固定点A,Bを通る直線Waに対して角度θ=16°±5°の関係を持ち、しかも、固定点Dを通る直線で構成されることを特徴とする請求項7記載の魚頭有用部位の採取方法。
  9. 上記切断面を、上記中央平面に対して鏡面対称形の曲線織面にしたことを特徴とする請求項4乃至8何れかに記載の魚頭有用部位の採取方法。
  10. 同一の魚種の魚頭であって形状を略同一にする多数の魚頭から該魚頭内の特定の有用部位を採取処理する魚頭有用部位の採取装置において、
    大きさを異にする多数の魚頭を所定の位置関係で静止させたとき、上記各魚頭の有用部位が通る予め求められた一つの空間曲線を基準にして、処理する魚頭を上記所定の位置関係の姿勢に整斉する姿勢整斉機構と、
    該姿勢を整斉した魚頭の上記予め求めた空間曲線に沿って該魚頭を切断し、若しくは、上記姿勢を整斉した魚頭の上記予め求めた空間曲線の近傍を該空間曲線に略沿って該魚頭を切断する切断機構と、
    当該切断に基づいて露出させられ上記空間曲線上に存する該魚頭の有用部位を採取する採取機構とを備えたことを特徴とする魚頭有用部位の採取装置。
  11. 上記切断後の魚頭から不要部位を除去して上記有用部位を露出させる露出機構を備えたことを特徴とする請求項10記載の魚頭有用部位の採取装置。
  12. 上記姿勢整斉機構で姿勢が整斉された魚頭を把持する把持機構を備え該把持機構で魚頭を把持した状態で該魚頭を該姿勢整斉機構から取出して搬送する搬送機構を備え、
    上記切断機構及び採取機構を、上記搬送機構の搬送経路上に設けたことを特徴とする請求項10記載の魚頭有用部位の採取装置。
  13. 上記姿勢整斉機構で姿勢が整斉された魚頭を把持する把持機構を備え該把持機構で魚頭を把持した状態で該魚頭を該姿勢整斉機構から取出して搬送する搬送機構を備え、
    上記切断機構,露出機構及び採取機構を、上記搬送機構の搬送経路上に設けたことを特徴とする請求項11記載の魚頭有用部位の採取装置。
  14. 上記魚頭の有用部位は、該魚頭の両眼球を結ぶ眼球線に直交し該眼球線の中央を通る中央平面上に存する魚頭の特定器官であることを特徴とする請求項10乃至13何れかに記載の魚頭有用部位の採取装置。
  15. 上記特定器官が、脳及び下垂体の少なくとも何れかであることを特徴とする請求項14記載の魚頭有用部位の採取装置。
  16. 上記空間曲線を求める際、大きさの異なる多数の魚頭を、該各魚頭の中央平面が同位置に位置するようにかつ該各魚頭の頭尾方向をほぼ同じにして配置したとき、上記中央平面に対して固定され、全ての魚頭に接触して該魚頭を静定させる複数の曲面群を選択し、該選択した曲面群に接触させて静定した当該各魚頭の脳室輪郭を記録して脳室輪郭群を得、該脳室輪郭群を貫くとともに上記中央平面に含まれる一つの線を上記空間曲線と定め、
    上記姿勢整斉機構を、基台と、該基台に設けられるとともに、上記選択した曲面群に夫々対応し、上記魚頭に当接して魚頭を保持する複数の当接体とを備えて構成したことを特徴とする請求項15記載の魚頭有用部位の採取装置。
  17. 上記空間曲線は、直線で構成されることを特徴とする請求項16記載の魚頭有用部位の採取装置。
  18. 上記魚種が鮭の場合、上記空間曲線は、魚頭の背側の稜線上に定めた特定の2点を通る直線に対してθ=16°±5°の関係の直線で構成されることを特徴とする請求項16記載の魚頭有用部位の採取装置。
  19. 上記魚種が鮭の場合、上記中央平面に対して固定され、全ての魚頭に接触して該魚頭を静定させる複数の曲面群の一部として、該中央平面内に以下の3つの固定点A,B,Cを考え、魚頭の背側稜線上の鼻先側に固定点A、尾側に70mm±10mm離して固定点B、当該固定点A,Bの2点を通る直線Wa上に固定点Aを対称中心とした固定点Bの鼻先側の対称点Dを設定し、さらに、上記固定点A,Bを通る直線Waへの垂線の足が固定点A及び対象点Dの中点Eにあり、かつ、該固定点A,Bを通る直線Waから55mm±5mm離れた点を固定点Cとして、該固定点Cを魚頭の腹側に設定するとき、空間曲線Pは、上記固定点A,Bを通る直線Waに対して角度θ=16°±5°の関係を持ち、しかも、固定点Dを通る直線で構成されることを特徴とする請求項18記載の魚頭有用部位の採取装置。
  20. 上記切断機構による魚頭の切断面を、上記中央平面に対して鏡面対称形の曲線織面にしたことを特徴とする請求項14乃至19何れかに記載の魚頭有用部位の採取装置。
  21. 上記魚頭の有用部位は、該魚頭の両眼球を結ぶ眼球線に直交し該眼球線の中央を通る中央平面上に存するとともに、頭蓋骨内であって脳の腹側に位置するトルコ鞍内にある下垂体であり、
    切断面が上記中央平面に対して鏡面対称形の曲線織面を形成するとともに上記姿勢が整斉され上記予め求めた空間曲線の近傍を該空間曲線に略沿って切断して魚頭の背側を除去する切断刃を備えた切断機構と、
    上記切断後の魚頭から不要部位を除去して下垂体を露出させる露出機構と、
    該露出機構によって露出させられた下垂体を採取する採取機構とを備えて構成し、
    上記露出機構を、魚頭の背側上方から進出し、切断面に弾接するとともに、切断面に弾接しながら魚頭の鼻側から尾側に移動させられて頭蓋骨に付着した脳を掻取り、頭蓋骨のトルコ鞍内の下垂体を露出させるヘラと、該ヘラを進出及び移動させる駆動部とを備えて構成し、
    上記採取機構を、トルコ鞍に向けて進出しトルコ鞍から露出した下垂体を吸引する吸引ノズルと、該ノズルを進出させる駆動部とを備えて構成したことを特徴とする請求項15乃至19記載の魚頭有用部位の採取装置。
  22. 上記魚頭の有用部位は、該魚頭の両眼球を結ぶ眼球線に直交し該眼球線の中央を通る中央平面上に存するとともに、頭蓋骨内であって脳の腹側に位置するトルコ鞍内にある下垂体であり、
    上記姿勢整斉機構で姿勢が整斉された魚頭の腹側を把持する把持機構を備え該把持機構で魚頭を把持した状態で該魚頭を該姿勢整斉機構から取出して搬送する搬送機構と、
    該搬送機構の搬送経路上に設けられ切断面が上記中央平面に対して鏡面対称形の曲線織面を形成するとともに上記姿勢が整斉され上記予め求めた空間曲線の近傍を該空間曲線に略沿って切断して魚頭の背側を除去する切断刃を備えた切断機構と、
    上記搬送機構の搬送経路上に設けられ上記切断後の魚頭から不要部位を除去して下垂体を露出させる露出機構と、
    上記搬送機構の搬送経路上に設けられ上記露出機構によって露出させられた下垂体を採取する採取機構とを備えて構成し、
    上記露出機構を、搬送機構によって搬送させられて停止された魚頭の背側上方から進出し、切断面に弾接するとともに、切断面に弾接しながら魚頭の鼻側から尾側に移動させられて頭蓋骨に付着した脳を掻取り、頭蓋骨のトルコ鞍内の下垂体を露出させるヘラと、該ヘラを進出及び移動させる駆動部とを備えて構成し、
    上記採取機構を、トルコ鞍に向けて進出しトルコ鞍から露出した下垂体を吸引する吸引ノズルと、該ノズルを進出させる駆動部とを備えて構成したことを特徴とする請求項15乃至19記載の魚頭有用部位の採取装置。
  23. 上記姿勢整斉機構で姿勢が整斉された魚頭の腹側を把持する把持機構を備え該把持機構で魚頭を把持した状態で該魚頭を該姿勢整斉機構から取出して搬送する搬送機構を備え、該搬送機構を、一端に長手方向に直交する方向の回転軸を有し該回転軸を中心に回転させられるアームと、該アームを回転させる駆動部とを備えて構成し、上記把持機構を、魚頭の腹側を把持する構成にするとともに、該把持した魚頭の頭尾方向が回転方向に沿って該魚頭が搬送されるように上記アームの他端に設けたことを特徴とする請求項15乃至22記載の魚頭有用部位の採取装置。
  24. 同一の魚種の魚頭であって形状を略同一にする多数の魚頭から該魚頭内の特定の有用部位を採取処理する魚頭有用部位の採取装置において、
    上記魚頭の有用部位は、該魚頭の両眼球を結ぶ眼球線に直交し該眼球線の中央を通る中央平面上に存するとともに、頭蓋骨内であって脳の腹側に位置するトルコ鞍内にある下垂体であり、
    上記頭蓋骨内から脳が露出するように魚頭の背側を切断除去する切断刃を備えた切断機構と、
    上記切断後の魚頭から脳を除去して下垂体を露出させる露出機構と、
    該露出機構によって露出させられた下垂体を採取する採取機構とを備えて構成したことを特徴とする魚頭有用部位の採取装置。
  25. 上記露出機構を、魚頭の背側上方から進出し、切断面に弾接するとともに、切断面に弾接しながら魚頭の鼻側から尾側に移動させられて頭蓋骨に付着した脳を掻取り、頭蓋骨のトルコ鞍内の下垂体を露出させるヘラと、該ヘラを進出及び移動させる駆動部とを備えて構成し、
    上記採取機構を、トルコ鞍に向けて進出しトルコ鞍から露出した下垂体を吸引する吸引ノズルと、該ノズルを進出させる駆動部とを備えて構成したことを特徴とする請求項24記載の魚頭有用部位の採取装置。
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