JP7343905B2 - 脱骨装置 - Google Patents

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Description

本発明は、食肉の加工装置に係り、特に、牛、豚、羊等のブロック肉から肋骨を除去する脱骨装置に関する。
従来から、食肉用動物の加工装置の1つとして、牛、豚、羊等の食肉用動物の下処理されたブロック肉から肋骨を除去する脱骨装置が使用されている。
このような従来の脱骨装置としては、まず、下処理されたブロック肉に付着した肋骨の厚さや幅、各肋骨の間隔等を計測し、その計測データに基づきロボットアームが稼働され、ロボットアームの先端にバネにより間隔が伸張自在に配設された2枚のカッターにより各肋骨の両側方に切り込みが入れられるようになっている。そして、他のロボットアームに配設された所定の間隔を設けた側板間にナイロン製の引き糸が渡されて構成される肋骨剥がしユニットを下処理により露出された各肋骨の端部に引っかけ他端部側へスライドさせることにより、切り込みに沿って肋骨剥がしユニットが進んで肋骨が肉から引き剥がされるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前述した従来の脱骨装置においては、各肋骨の両側方に切り込みを入れる2枚のカッターが様々な太さの肋骨に対応するためばねにより間隔が伸長自在に配設されていたため、ブロック肉に当接させた際に各カッターの間隔が余分に拡開したり、切り込みが曲がったりして歩留まりが悪化してしまうという問題があった。
このような問題を克服するものとして、各肋骨のそれぞれの両側方に沿って確実に切り込みを入れることができ、歩留まりの悪化を防止するとともに、作業効率を向上させることのできる脱骨装置を本発明者は開発した(特許文献2参照)。
特開2010-263830号公報 特開2016-135125号公報
しかしながら、前述した特許文献2のものは、各肋骨の端部を露出させることなく各肋骨の下方にワイヤを引っ掛けるようにしていたため、効率よくワイヤを肋骨の下方にくぐらせるようにして引っ掛けることができず、脱骨作業の自動化率を向上することの妨げになっていた。あるいは、人手により各肋骨の端部を露出させる必要があったため、自動化率を向上することの妨げになっていた。
本発明は、各肋骨の骨引きを効率よく行って、脱骨作業の自動化率を向上して、作業効率を向上させることのできる脱骨装置を提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため、本発明に係る脱骨装置の特徴は、食肉用動物の下処理されたブロック肉を載置して搬送するベルトコンベアと、異なる回動軸により連結された複数の関節が3次元的に動作制御されるロボットアームに、前記ベルトコンベアにより搬送されるブロック肉に付着した各肋骨の両側方に切り込みを入れる筋入れハンドが配設された少なくとも1本の筋入れアームと、前記ベルトコンベア上を搬送されるブロック肉の3次元データを作成し、この3次元データを基にブロック肉に付着した各肋骨の位置座標、本数および形状を検出する肋骨検出装置と、前記肋骨検出装置により検出された肋骨の情報を基に制御テーブルを作成し、各部の駆動の制御を行う制御装置とを備えた脱骨装置において、異なる回動軸により連結された複数の関節が3次元的に動作制御されるロボットアームに、前記各肋骨の先端部を露出させるために肋骨先端部の外周の肉を切断除去する刃部を備えた頭出しハンドと、前記頭出しハンドにより肋骨先端部の外周の肉を切断除去され前記筋入れハンドにより切り込みを入れられた前記ブロック肉の各肋骨に沿ってワイヤをくぐらせて前記各肋骨を前記ブロック肉から引き剥がす骨引きハンドが配設された骨引きアームとをさらに設け、前記頭出しハンドに備わっている前記刃部は先端部に片刃または両刃を備えた円筒形または円筒形の一部とされ、設定角度ずつ軸芯を中心として揺動されるか、または、先端部に片刃または両刃を備えた円筒形の中心軸周りに回転駆動されるようになっており、前記筋入れハンドは、半円形で片刃または両刃の刃部を少なくとも1個有していることにある。
そして、このような構成を有することにより、各肋骨の先端部を露出させてワイヤを肋骨の下方に容易にくぐらせることができる。また、前記筋入れハンドが,半円形で片刃または両刃の刃部を少なくとも1個有しているので、筋入れハンドの半円形で片刃または両刃の刃部により肋骨の両側に肋骨に沿うように切断部を形成することができる。
本発明に係る他の脱骨装置の特徴は、食肉用動物の下処理されたブロック肉を載置して搬送するベルトコンベアと、異なる回動軸により連結された複数の関節が3次元的に動作制御されるロボットアームに、前記ベルトコンベアにより搬送されるブロック肉に付着した各肋骨の両側方に切り込みを入れる筋入れハンドが配設された少なくとも1本の筋入れアームと、前記ベルトコンベア上を搬送されるブロック肉の3次元データを作成し、この3次元データを基にブロック肉に付着した各肋骨の位置座標、本数および形状を検出する肋骨検出装置と、前記肋骨検出装置により検出された肋骨の情報を基に制御テーブルを作成し、各部の駆動の制御を行う制御装置とを備えた脱骨装置において、異なる回動軸により連結された複数の関節が3次元的に動作制御されるロボットアームに、前記各肋骨の先端部を露出させるために肋骨先端部の外周の肉を切断除去する刃部を備えた頭出しハンドと、前記頭出しハンドにより肋骨先端部の外周の肉を切断除去され前記筋入れハンドにより切り込みを入れられた前記ブロック肉の各肋骨に沿ってワイヤをくぐらせて前記各肋骨を前記ブロック肉から引き剥がす骨引きハンドが配設された骨引きアームとをさらに設け、前記頭出しハンドに備わっている前記刃部は先端部に片刃または両刃を備えた円筒形または円筒形の一部とされ、設定角度ずつ軸芯を中心として揺動されるか、または、片刃または両刃を備えた円筒形の中心軸周りに回転駆動されるようになっており、前記筋入れハンドは、直線状で片刃または両刃の刃部を少なくとも1個有していることにある。
そして、このような構成を有することにより、筋入れハンドの直線状で片刃または両刃の刃部により肋骨の両側に肋骨に沿うように切断部を形成することができる。
本発明に係る他の脱骨装置の特徴は、頭出しハンドの刃部が、設定角度ずつ軸心を中心として揺動されるようになっていることにある。
そして、このような構成を有することにより、刃部の揺動により肋骨先端部外周の肉を切断除去することができる。
本発明に係る他の脱骨装置の特徴は、頭出しハンドの刃部が、円筒形の中心軸周りに回転駆動されるようになっていることにある。
そして、このような構成を有することにより、刃部の回転駆動により肋骨先端部外周の肉を切断除去することができる。
本発明に係る他の脱骨装置の特徴は、ベルトコンベアにより搬送されたブロック肉に対して各ハンドにより処理が行われる際にブロック肉を保持する肉押え機構をさらに設けたことにある。
そして、このような構成を有することにより、肉押え機構が処理中のブロック肉の浮き上がりを阻止して所定の位置に保持することができ、ブロック肉の処理を良好に行うことができる。
本発明に係る他の脱骨装置の特徴は、前記各刃部が、微振動するように駆動されることにある。
そして、このような構成を有することにより、刃部が微振動することで良好に切断部を形成することができる。
本発明に係る他の脱骨装置の特徴は、筋入れアームに2枚の刃物を設け、前記2枚の刃物は、その間隔を前記肋骨検出装置により検出された肋骨の情報に応じて調整されるようになっていることにある。
そして、このような構成を有することにより、筋入れアームの2枚の刃物が同時に駆動して肋骨の両側に肋骨に沿うように2つの切断部を効率よく形成することができ、筋入れアームは、その間隔を肋骨情報に応じて調整されるので、2枚の刃物により形成される2つの切断部をそれぞれ肋骨近傍にすることができ、肉の回収効率を向上することができる。
本発明に係る他の脱骨装置の特徴は、前記肋骨検出装置が、X線発生器からX線を照射して肋骨を検出するX線計測装置と、前記ブロック肉の三次元形状を検出する3D計測装置とから構成されており、前記X線計測装置におけるX線発生器からのX線の照射方向が、鉛直方向下方とは異なる斜位方向に照射されるように前記X線発生器の向きが設定されていることにある。
そして、このような構成を有することにより、ブロック肉の背骨などにX線が阻害されることなく、ブロック肉の全域を良好にX線撮影することができる。
本発明に係る他の脱骨装置の特徴は、前記骨引きアームのワイヤを肋骨の下方に導入するように前記ワイヤと肋骨の下部との間に介在されるように駆動されるワイヤ引掛けフックをさらに設けたことにある。
そして、このような構成を有することにより、ワイヤ引掛けフックがワイヤと肋骨の下部との間に介在して、ワイヤを肋骨の下方に安定的に導入させることができる。
本発明に係る他の脱骨装置の特徴は、前記各アームが、処理時間に応じて3次元的に制御される複数のロボットに接続されるようになっていることにある。
そして、このような構成を有することにより、各アームを別個のロボットに接続させて、効率よく各アームを駆動させて脱骨を行うことができる。
本発明の脱骨装置によれば、自動化率を向上して、省力化をはかり、脱骨処理を確実に行うことができる。具体的には、頭出しハンドに設けられている刃部により肋骨先端部の外周の肉を切断除去することができる。また、X線を照射して肋骨を検出するX線計測装置計測装置におけるX線発生器からのX線の照射方向が、鉛直方向下方とは異なる斜位方向に照射されるようにX線発生器の向きが設定されているので、ブロック肉の背骨などにX線が阻害されることなく、ブロック肉の全域を良好にX線撮影することができる。
本発明に係る脱骨装置の実施形態を示す全体の正面図 図1の平面図 図1の斜視図 本実施形態におけるX線計測装置の照射方向を示す説明図で、(A)は垂直照射をした場合の説明図、(B)は斜め照射をした場合の説明図、(C)はX線計測装置具体的な実施形態を示す縦断面図 本実施形態における頭出しハンドを示す斜視図で、(A)は斜め前方からの斜視図、(B)は斜め後方からの斜視図 頭出しハンドの他の実施形態を示す斜視図で、(A)は斜め前方からの斜視図、(B)は斜め後方からの斜視図、(C)は左側面図 本実施形態の肉押え機構の斜視図で、(A)は斜め前方からの斜視図、(B)は平面図 本実施形態の筋入れアームを示す図で、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は右側面図 本実施形態の骨引きアームを示す斜視図で、(A)は左前方からの斜視図、(B)は右前方からの斜視図 ワイヤ押えアームの斜視図
本実施形態の脱骨装置1は、図1ないし図3に示すように、所定の幅に切断されたブロック肉Mを載置して搬送するベルトコンベア2を有しており、このベルトコンベア2により搬送されたブロック肉Mに対して各肋骨の脱骨処理を施す複数の作業ハンド3、3…と、前記ベルトコンベア2により搬送されたブロック肉Mを脱骨処理の作業中に保持する公知の肉押え機構10、10とがベルトコンベア2に沿って配設されている。なお、本実施形態においては、前記各作業ハンド3は前記ベルトコンベア2に沿って所定の間隔を隔てて配設されたロボットアーム4にそれぞれ配設されている。前記各ロボットアーム4は、異なる回動軸により連結された複数の関節が3次元的に動作制御される産業用ロボット5の先端に突設されている。
さらに、ベルトコンベア2の上流側に位置する産業用ロボット5Aには、後述する筋入れアーム45および頭出しアーム24が支持されており、また、ベルトコンベア2の下流側に位置する産業用ロボット5Bには、後述するワイヤ押えアーム65および骨引きアーム54が支持されている。そして、これらの筋入れアーム45、頭出しアーム24、ワイヤ押えアーム65、骨引きアーム54をロボットアーム4と総称する。
さらにまた、前記筋入れアーム45の先端には筋入れハンド46が突設されており、また、前記頭出しアーム24の先端には頭出しハンド25が突設されている。さらに、前記ワイヤ押えアーム65の先端には、ワイヤ押えハンド62が突設されており、骨引きアーム54の先端には骨引きハンド55が突設されている。
そして、筋入れハンド46、頭出しハンド25、ワイヤ押えハンド62、骨引きハンド55を作業ハンド3と総称する。
また、本実施形態の脱骨装置1においては、前記ブロック肉Mの搬送方向における最上流側に、ブロック肉Mを側方から位置決めする肉位置決めガイド6が、前進してブロック肉Mをガイドする位置と後退してブロック肉Mをガイドしない位置との間で往復運動可能となるように配設されている。
さらに、前記肉位置決めガイド6より下流側の前記ベルトコンベア2上には、搬送されてきたブロック肉MをX線により計測するX線計測装置17が配設されている。このX線計測装置17は、ブロック肉Mを透過したX線量をX線ラインセンサカメラ19により測定するようになっている。このため、ベルトコンベア2が、載置しているブロック肉Mを定速で搬送している状態においてブロック肉MのX線画像をX線ラインセンサカメラ19により取得するようになっている。また、X線計測装置17の下流側の前記ベルトコンベア2上には、ブロック肉Mの3次元データを作成する3D計測装置20が配設されている。
前記X線計測装置17は、図4A、Bに示すように、X線発生器18からX線を照射して肋骨Rを検出するようになっている。これらの図4A、Bのうち図4Aは、好ましくない構成を示すものであり、本実施形態において、前記X線発生器18は、図4Bに示すように、水平方向に対し角度を有するように配置されており、このX線発生器18からのX線が投影されるX線ラインセンサカメラ19のようなX線受像機は、前記X線発生器18と平行に配置されている。このように、X線発生器18を傾斜配置してX線を斜位方向に照射するようにしたのは、図4Aに示すように、鉛直方向から直下に向けてX線を照射すると、X線がブロック肉Mの背骨Bに照射されたりして、ブロック肉Mの各肋骨Rを正確に検出することができないからである。また、X線発生器18からのX線を鉛直方向ではなく斜位方向に照射するに際しても、X線の照射傾斜角αを大きくしすぎると、X線の一部がブロック肉Mの周囲にまで到達してしまい、ブロック肉Mの各肋骨Rを正確に検出することができなくなってしまう。そこで、鉛直方向からの照射傾斜角αを5度~45度の範囲に設定することが好ましい。すると、図4BにPで示すように、肋骨投影を正確に行うことができる。なお、Xの照射方向は、必ずしも鉛直方向下方である必要はなく、X線発生器18とX線ラインセンサカメラ19の配置は、相対的な位置関係を維持したまま、ブロック肉Mに対して斜め方向に照射できれば、設定位置を変更してもかまわない。
前記X線計測装置17は、具体的には、図4Cに示すように、その筐体17a内にブロック肉を搬送するベルトコンベア2を通過させるようになっている。そして、このベルトコンベア2の斜め上方には、X線発生器18が傾斜配置されており、このX線発生器18からX線を斜位方向に照射するようになっている。このX線発生器18からのX線が投影されるX線ラインセンサカメラ19は前記ベルトコンベア2の斜め下方において前記X線発生器18と平行となるように配設されている。
また、前記X線計測装置17より下流側のベルトコンベア2上には、3D計測装置20が配設されている。この3D計測装置20は、図示しない1セット2台のカラーCCDカメラを2セット設けて構成されており、前記ブロック肉Mの肋骨Rを撮影するようになっている。
そして、前記X線計測装置17および3D計測装置20からのデータは、脱骨装置1の全体の制御を行う制御装置(図示せず)に出力され、ブロック肉Mの3次元データ、すなわち、ブロック肉Mにおける各肋骨Rの位置、形状、本数データが作成され、前記各ロボットアーム4の動作が前記制御装置により制御されることになる。この結果、画像計測精度が向上ならびに安定することになる。また、肋骨R、R同士の癒着や奇形、骨折などの異常を検出してそのブロック肉Mを排除することができる。
前記3D計測装置20の下流側の前記ベルトコンベア2上には、各肋骨Rの先端部を露出させるために肋骨Rの先端部の外周の肉を切断除去する刃部27を備えた頭出しハンド25が設けられている。
前記頭出しハンド25は、図5A、Bに詳示するように、前記頭出しアーム24の鉛直部に垂設された逆L字状の基部26を有しており、この基部26の鉛直部26aの下端部には、軸線が水平方向に延在する円筒形の刃部27が突設されている。また、この円筒形の刃部27の基端部には、後方に延在する回転軸28が突設されており、この回転軸28は、一方向に回転しうるように軸受(図示せず)を介して前記基部26の鉛直部26aに支持されている。なお、この刃部27の刃部本体27aは、円筒形とされた刃部27の先端部に形成された両刃あるいは片刃とされている。
前記円筒形の刃部27の回転軸28は、前記基部26の背部に到達しており、この背部において前記回転軸28にはプーリ30が嵌着されている。
一方、前記基部26の鉛直部26aの上端部には、電動アクチュエータ31が突設されており、この電動アクチュエータ31の出力軸31aは、前記基部26の鉛直部26aに形成された軸受32を挿通して前記鉛直部26aの背部に到達している。そして、前記出力軸31aには、前記刃部27の回転軸28のプーリ30の直上に位置するプーリ32が嵌着されている。そして、前記両プーリ30、32には、両プーリ30、32が連動するように平ベルト33が卷回されており、前記電動アクチュエータ31の出力軸31aの回転により前記刃部27が回転するようになっている。
前記円筒形の刃部27に代えて、他の刃部を用いることも可能である。
図6A、B、Cは前述した他の刃部34を示すものであり、刃部34は、この図6A、Bの刃部34の軸方向における先端側から軸方向における約2/3の範囲の上側半分を削除した半円筒形とされている。そして、この半円筒形状とされている先端部には、片刃あるいは両刃の刃部本体34aが形成されている。
一方、前記基部26の鉛直部26aの上端部には、電動アクチュエータ31が突設されており、この電動アクチュエータ31の出力軸31aは、前記基部26の鉛直部26aに形成された軸受(図示せず)を挿通して前記鉛直部26aの背部に到達している。前記鉛直部26aの背部において前記出力軸31aには回転円板35の軸心が接続されており、この回転円板35の円周部位には、偏心ピン36が突設されている。
他方、前記刃部34の支軸37は、前記基部26の軸受29を貫通して基部26の背部に到達しており、この背部において前記支軸37には、下端部を中心として左右に揺動する揺動リンク38が嵌着されている。この揺動リンク38の上端部には、ほぼ上下方向に延在する長孔40を備えた嵌合部材39が取り付けられている。この嵌合部材39の前記長孔40には、前記回転円板35の前記偏心ピン36が摺動可能に嵌合している。
したがって、前記電動アクチュエータ31の駆動により前記回転円板35が従動回転すると、この回転円板35に突設されている前記偏心ピン36が同期公転し、この結果、前記偏心ピン36は前記長孔40内をほぼ上下動するように移動するので、前記揺動リンク38は、てこクランク機構によりその下端部の支軸37を中心として左右に揺動することになる。この結果、前記刃部34も同様に正逆方向に所定角度ずつ回動を繰り返すことになる。
このように刃部34の軸方向における先端側から約2/3の範囲の上側半分を削除した半円筒形とされているのは、円形状の刃であると、ブロック肉Mの肋骨Rまで切除してしまうことがあるため、逃げを作るために半円形状にしたものである。
図1に戻って、前記頭出しハンド25の側方には、頭出しハンド25が駆動してブロック肉Mの肋骨Rの先端部を露出させるために肋骨Rの先端部の外周の肉を切断除去する動作を行っているときにブロック肉Mを押圧保持する前記肉押え機構10が前記ベルトコンベア2の側方から進行方向に対し横方向に進退するように配設されている。
前記肉押え機構10の縦方向に延在する基部11が、図7A、Bに示すように、搬送されているブロック肉Mに対して横方向から接近し、1対の側板12、12が前記ブロック肉Mに対して搬送方向の位置決めを行う。また、ブロック肉Mの背部に圧接してブロック肉Mを上方から押える上押えとしての複数の上押え部材13、13…が前記搬送方向に間隔を隔てて取付けられている。
前記肉押え機構10の筐体16は、水平軸14周りに回動自在に配設されている。また、左右1対の空気圧シリンダ15、15の各一端が前記筐体16に取付けられており、空気圧シリンダ15への空気圧の供給、除去により前記筐体16が回動されることになる。前記筐体16には、前記ブロック肉Mに圧接する勾玉状の圧接部13aをそれぞれ備えている複数本の前記上押え部材13、13…が前記筐体16の回動に伴って降下されると、前記圧接部13aが前記ブロック肉Mの上面に当接され、この状態で、前記肉押え機構10の固定機構が駆動され、前記ブロック肉Mが上方から保持される。また、複数の前記上押え部材13は、前記筐体16が反対方向に回動されると、全体的に退避する総退避位置を取りうるようになっている。
図1に戻って、前記ベルトコンベア2の上流側の前記頭出しハンド25の側方には、前記ブロック肉Mの各肋骨Rの両側方に切り込みを入れる筋入れハンド46が配設された筋入れアーム45が支持されている。
前記頭出しハンド25と筋入れハンド46とは、本実施形態においては、ブロック肉Mの搬送方向において筋入れハンド46が頭出しハンド25の上流側に位置しているが、頭出しハンド25を筋入れハンド46の上流側に位置させて、各肋骨Rの端部を露出するように端部表面の肉を除去した後、各肋骨Rの両側に沿って切り込みを入れるようにしてもよい。
前記筋入れアーム45に配設された筋入れハンド46は、図8A、B、Cに示すように、主に、前記産業用ロボット5の筋入れアーム45がそれぞれ接続される基部47を有しており、この基部47には、サーボモータからなる電動アクチュエータ48が垂設されている。
この電動アクチュエータ48の下方には、2本の刃物50、50を間隔を隔てて平行に装着するための刃物装着部49が形成されている。この刃物装着部49には、それぞれの刃物50を個別に拘束する状態と開放する状態とを取りうるように、回動される2本のレバー51、51が配設されている。前記各刃物50は、先端を鋭利な半円状に形成され、ブロック肉Mを容易に切断しうるようになっている。
また、前記両刃物50は、前記電動アクチュエータ48の駆動により相互の間隔を肋骨Rの形状に応じて開閉するように制御されるようになっている。このためには、前記電動アクチュエータ48の駆動を前記両刃物50の横方向移動に変換するための、ラックとピニオン、傘歯車などの図示しない変換機構が配置されている。なお、前記両刃物50は、図示しない機構により微振動されるように形成されており、刃物50自体の微振動によってもブロック肉Mを容易に切断できるようになっている。
そして、このような構成からなる筋入れハンド46によれば、前記X線計測装置17および3D計測装置20からのブロック肉Mにおける各肋骨Rの位置、形状、本数データに基づいて各刃物50の位置を肋骨Rに沿うように電動アクチュエータ48の駆動により制御するとともに、両刃物50を振動させながら筋入れを行うことができるので、各肋骨Rの太さや形状の違い、また個体差による違いに応じて各肋骨Rの両側方に確実に切り込みを入れることができ、作業効率を向上させることができる。
なお、前記筋入れアーム45の前記筋入れハンド46に刃物50を1つのみ設け、肋骨Rの片側の側方ごとに2回に分けて筋入れを行うようにしてもよい。
前記筋入れアーム45より下流側の前記ベルトコンベア2上には、図9に詳示するように、ブロック肉Mの各肋骨Rを端部から引き上げるための骨引きハンド55が設けられている。前記骨引きハンド55の前記第2基部56bには、第2基部56bが第1基部56aの下方に配設されている。前記骨引きハンド55の前記第2基部56bには、上下動可能な板状の押圧用ヘッド57が設けられており、この押圧用ヘッド57には、エアシリンダ63のピストンロッド(図示せず)が接続され、エアシリンダ63への空気の供給により前記押圧用ヘッド57が昇降されるようになっている。また、この押圧用ヘッド57の近傍で前記第2基部56bには、骨引き用ワイヤ58の中間部がU字状をなすようにそれぞれパイプ状のガイド部材59、59の下端から垂設されている。このワイヤ58は、前記第1基部56aに固定されたリール60に卷回されており、このリール60は電動アクチュエータ61により巻き出し長さを調整可能とされている。
一方、この骨引きハンド55の近傍には、図1に示すように、この骨引きハンド55と協働するワイヤ押えハンド62が配設されている。このワイヤ押えハンド62は、骨引きをするために前記ワイヤ58を肋骨Rの下方に位置決めするためのものである。このため、図10に示すように、ワイヤ押えハンド62は、基部63と横方向に突出する半円弧状の舌片64を有しており、この舌片64はワイヤ押えアーム65により進退するようになっている。そして、このワイヤ押えハンド62は、ワイヤ58を引っかけて肋骨Rの下方に導入するようになっている。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の脱骨装置の作用について説明する。
まず、あらかじめ所定の幅に切断され各肋骨Rの先端側の肉を除去して各肋骨Rの先端を露出させたブロック肉Mをベルトコンベア2の最上流部(図1における左方)に載置する。そして、肉位置決めガイド6が前進してブロック肉Mの背側に押し当て、ブロック肉Mを位置決めする。
そして、ベルトコンベア2を駆動させて前記ブロック肉Mを産業用ロボット5の上流側に配設されたX線計測装置17まで搬送する。すると、このX線計測装置17が、ベルトコンベア2を定速走行してブロック肉Mを定速搬送している状態において、X線発生器18からブロック肉Mを透過したX線量をX線受像機であるX線ラインセンサカメラ19により測定し、このデータを図示しない制御装置に送信する。さらに、X線計測装置17によりX線撮影されたブロック肉Mは、下流側の3D計測装置20に対向する位置まで搬送されて停止する。そして、この3D計測装置の各カメラ(図示せず)によりブロック肉Mが撮影され、この撮影データも制御装置に送信される。
すると、制御装置によりこれらのX線計測装置17ならびに3D計測装置20によりブロック肉Mの肉および各肋骨Rなどの3次元データが作成される。そして、このデータによりベルトコンベア2、各産業用ロボット5、各作業ハンド3、そして、各肉押え機構10の制御テーブルが作成され、それぞれの駆動の制御が行われることになる。
前記X線計測装置17および3D計測装置20により各肋骨Rのデータの検出が行われた前記ブロック肉Mは、前記制御装置(図示せず)により作成された制御テーブルに基いて前記ベルトコンベア2の所定量の駆動により、産業用ロボット5の近傍に配設された肉押え機構10の正面に位置するように搬送される。
そして、搬送されたブロック肉Mに対して前記肉押え機構10が図示しない空気圧シリンダの駆動により前進してブロック肉Mの水平方向位置決めを行う。つぎに、空気圧シリンダ15が駆動され、図7に示すように、筐体16が回転し、あらかじめ各上押え部材13が上昇された状態から前記ブロック肉Mの背側に押し当て上下方向を固定する。
その後、前記X線計測装置17および3D計測装置20により3次元形状を検出された前記ブロック肉Mに付着した各肋骨Rの位置座標、本数および形状に基づき制御装置により前記産業用ロボット5(筋入れアーム45)および筋入れハンド46が駆動されて各肋骨Rの両側への筋入れ作業が行われる。
この筋入れ作業は、図8に示す筋入れハンド46の2枚の刃物50をブロック肉Mの一端部の肋骨Rを間に位置するようにして対向させ、各刃物50を微振動させつつブロック肉Mを各肋骨Rの変化する太さに合わせて肋骨Rに沿って切り進める。このようにして、1本の肋骨Rの両側に沿ってブロック肉Mの切断が終了したら、次位の肋骨Rの両側に沿ってブロック肉Mに切れ目を入れる。この切れ目を入れる方向は、常に一方向からしてもよいし、あるいは往復動作として両方向から行ってもよい。このようにして全ての肋骨Rの両脇に沿って切れ目を入れたら、産業用ロボット5(筋入れアーム45)を動作させて筋入れハンド46を退去させる。
前述した工程により全ての肋骨Rの両脇に沿って切れ目を入れたら、各肋骨Rの端部の頭出し作業を行う。この各肋骨Rの頭出し作業は、図5に示す頭出しハンド25の電動アクチュエータ31の駆動により円筒形の刃部27を回転させた状態においてブロック肉Mの端部の肋骨Rの先端部に近接させて、この肋骨Rの先端部外周の肉を切断除去することにより行われる。このようにして端部の肋骨Rの先端部外周の肉を切断除去したら、同様の作業により次位の肋骨Rの先端部外周の肉を切断除去する。この動作を繰り返して全ての肋骨Rの先端部外周の肉を除去したら、産業用ロボット5を動作させて頭出しハンド25を退去させる。
ついで、ベルトコンベア2を駆動して、各肋骨Rの両脇に沿って切れ目を入れたブロック肉Mを骨引きハンド55およびワイヤ押えハンド62に対向する位置まで移動する。そして、このブロック肉Mに対し肉押え機構10を駆動してブロック肉Mを保持する。
この状態において、ワイヤ押えハンド62を駆動して、骨引きハンド55のワイヤ58に引っ掛けてブロック肉Mの端部の肋骨Rの下方に導く。そして、骨引きハンド55を一度上昇させてワイヤ58が肋骨Rに掛かっているのを確認したうえで、押圧用ヘッド57を下降させて、ブロック肉Mを押圧する。このとき、余剰分のワイヤ58はリール60に巻き取られる。その後、ワイヤ押えハンド62を退避させ、この状態において、リール60を回転してワイヤ58を巻き取り、押圧用ヘッド57を上昇させて、肋骨Rを肉の部分から引き剥す。この作業を他の各肋骨Rについて行い、全肋骨Rを肉の部分から引き剥して、作業を終了する。
以上説明したように、本実施形態の脱骨装置によれば、ブロック肉Mを確実に保持した状態で筋入れおよび骨引きを行うことができるので、余分な肉を削ぎ落とすことなく歩留まりの悪化を防ぐことができるとともに、作業効率を向上させることができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態においてはブロック肉をベルトコンベア上において定速走行させながらX線計測装置によりX線発生器からブロック肉を透過したX線量をX線受像機であるX線ラインセンサカメラ19により測定するようにしていたが、本発明においては、X線ラインセンサカメラ以外の機器によりX線量を計測するようにしてもよい。この場合、ベルトコンベアは停止させる場合と走行させる場合がある。
また、前述した実施形態においては、2つの双腕産業用ロボットを用いて脱骨作業を行うように説明したが、単腕の多関節ロボットを複数台用いて脱骨作業を行うように構成してもよい。
さらに、X線発生器の配置は、ブロック肉を撮影できる位置であれば、ベルトコンベアの上方のみに限らず種々の位置が可能である。
さらにまた、ブロック肉に対する作業中にブロック肉を押さえる肉押え機構としては、前述した実施形態のようにブロック肉の上方から押さえるほかにも、ブロック肉の両端から押さえたり、あるいはブロック肉にピンを刺して固定するようにすることも可能であり、種々の手段を採用することができる。
1 脱骨装置
2 ベルトコンベア
3 作業ハンド
4 ロボットアーム
5、5A、5B 産業用ロボット
6 肉位置決めガイド
10 肉押え機構
11 基部
12 側板
13 上押え部材
14 水平軸
15 空気圧シリンダ
16 肉押え機構の筐体
17 X線計測装置
17a X線計測装置の筐体
18 X線発生器
19 X線ラインセンサカメラ
20 3D計測装置
24 頭出しアーム
25 頭出しハンド
26 基部
27 刃部
28 回転軸
30 プーリ
31 電動アクチュエータ
32 プーリ
33 平ベルト
34 刃部
35 回転円板
36 偏心ピン
38 揺動リンク
39 嵌合部材
40 長孔
45 筋入れアーム
46 筋入れハンド
47 基部
48 電動アクチュエータ
49 刃物装着部
50 刃物
54 骨引きアーム
55 骨引きハンド
56a 第1基部
56b 第2基部
57 押圧用ヘッド
58 骨引き用ワイヤ
59 ガイド部材
60 リール
61 電動アクチュエータ
62 ワイヤ押えハンド
63 基部
64 舌片

Claims (10)

  1. 食肉用動物の下処理されたブロック肉を載置して搬送するベルトコンベアと、
    異なる回動軸により連結された複数の関節が3次元的に動作制御されるロボットアームに、前記ベルトコンベアにより搬送されるブロック肉に付着した各肋骨の両側方に切り込みを入れる筋入れハンドが配設された少なくとも1本の筋入れアームと、
    前記ベルトコンベア上を搬送されるブロック肉の3次元データを作成し、この3次元データを基にブロック肉に付着した各肋骨の位置座標、本数および形状を検出する肋骨検出装置と、
    前記肋骨検出装置により検出された肋骨の情報を基に制御テーブルを作成し、各部の駆動の制御を行う制御装置と
    を備えた脱骨装置において、
    異なる回動軸により連結された複数の関節が3次元的に動作制御されるロボットアームに、前記各肋骨の先端部を露出させるために肋骨先端部の外周の肉を切断除去する刃部を備えた頭出しハンドと、前記頭出しハンドにより肋骨先端部の外周の肉を切断除去され前記筋入れハンドにより切り込みを入れられた前記ブロック肉の各肋骨に沿ってワイヤをくぐらせて前記各肋骨を前記ブロック肉から引き剥がす骨引きハンドが配設された骨引きアームとをさらに設け、
    前記頭出しハンドに備わっている前記刃部は先端部に片刃または両刃を備えた円筒形または円筒形の一部とされ、設定角度ずつ軸芯を中心として揺動されるようになっており、 前記筋入れハンドは、半円形で片刃または両刃の刃部を少なくとも1個有していることを特徴とする脱骨装置。
  2. 食肉用動物の下処理されたブロック肉を載置して搬送するベルトコンベアと、
    異なる回動軸により連結された複数の関節が3次元的に動作制御されるロボットアームに、前記ベルトコンベアにより搬送されるブロック肉に付着した各肋骨の両側方に切り込みを入れる筋入れハンドが配設された少なくとも1本の筋入れアームと、
    前記ベルトコンベア上を搬送されるブロック肉の3次元データを作成し、この3次元データを基にブロック肉に付着した各肋骨の位置座標、本数および形状を検出する肋骨検出装置と、
    前記肋骨検出装置により検出された肋骨の情報を基に制御テーブルを作成し、各部の駆動の制御を行う制御装置と
    を備えた脱骨装置において、
    異なる回動軸により連結された複数の関節が3次元的に動作制御されるロボットアームに、前記各肋骨の先端部を露出させるために肋骨先端部の外周の肉を切断除去する刃部を備えた頭出しハンドと、前記頭出しハンドにより肋骨先端部の外周の肉を切断除去され前記筋入れハンドにより切り込みを入れられた前記ブロック肉の各肋骨に沿ってワイヤをくぐらせて前記各肋骨を前記ブロック肉から引き剥がす骨引きハンドが配設された骨引きアームとをさらに設け、
    前記頭出しハンドに備わっている前記刃部は先端部に片刃または両刃を備えた円筒形または円筒形の一部とされ、円筒形の中心軸周りに回転駆動されるようになっており、
    前記筋入れハンドは、半円形で片刃または両刃の刃部を少なくとも1個有していることを特徴とする脱骨装置。
  3. 食肉用動物の下処理されたブロック肉を載置して搬送するベルトコンベアと、
    異なる回動軸により連結された複数の関節が3次元的に動作制御されるロボットアームに、前記ベルトコンベアにより搬送されるブロック肉に付着した各肋骨の両側方に切り込みを入れる筋入れハンドが配設された少なくとも1本の筋入れアームと、
    前記ベルトコンベア上を搬送されるブロック肉の3次元データを作成し、この3次元データを基にブロック肉に付着した各肋骨の位置座標、本数および形状を検出する肋骨検出装置と、
    前記肋骨検出装置により検出された肋骨の情報を基に制御テーブルを作成し、各部の駆動の制御を行う制御装置と
    を備えた脱骨装置において、
    異なる回動軸により連結された複数の関節が3次元的に動作制御されるロボットアームに、前記各肋骨の先端部を露出させるために肋骨先端部の外周の肉を切断除去する刃部を備えた頭出しハンドと、前記頭出しハンドにより肋骨先端部の外周の肉を切断除去され前記筋入れハンドにより切り込みを入れられた前記ブロック肉の各肋骨に沿ってワイヤをくぐらせて前記各肋骨を前記ブロック肉から引き剥がす骨引きハンドが配設された骨引きアームとをさらに設け、
    前記頭出しハンドに備わっている前記刃部は先端部に片刃または両刃を備えた円筒形または円筒形の一部とされ、設定角度ずつ軸芯を中心として揺動されるようになっており、
    前記筋入れハンドは、直線状で片刃または両刃の刃部を少なくとも1個有していることを特徴とする脱骨装置。
  4. 食肉用動物の下処理されたブロック肉を載置して搬送するベルトコンベアと、
    異なる回動軸により連結された複数の関節が3次元的に動作制御されるロボットアームに、前記ベルトコンベアにより搬送されるブロック肉に付着した各肋骨の両側方に切り込みを入れる筋入れハンドが配設された少なくとも1本の筋入れアームと、
    前記ベルトコンベア上を搬送されるブロック肉の3次元データを作成し、この3次元データを基にブロック肉に付着した各肋骨の位置座標、本数および形状を検出する肋骨検出装置と、
    前記肋骨検出装置により検出された肋骨の情報を基に制御テーブルを作成し、各部の駆動の制御を行う制御装置と
    を備えた脱骨装置において、
    異なる回動軸により連結された複数の関節が3次元的に動作制御されるロボットアームに、前記各肋骨の先端部を露出させるために肋骨先端部の外周の肉を切断除去する刃部を備えた頭出しハンドと、前記頭出しハンドにより肋骨先端部の外周の肉を切断除去され前記筋入れハンドにより切り込みを入れられた前記ブロック肉の各肋骨に沿ってワイヤをくぐらせて前記各肋骨を前記ブロック肉から引き剥がす骨引きハンドが配設された骨引きアームとをさらに設け、
    前記頭出しハンドに備わっている前記刃部は先端部に片刃または両刃を備えた円筒形または円筒形の一部とされ、円筒形の中心軸周りに回転駆動されるようになっており、
    前記筋入れハンドは、直線状で片刃または両刃の刃部を少なくとも1個有していることを特徴とする脱骨装置。
  5. 前記ベルトコンベアにより搬送されたブロック肉に対して前記各ハンドにより処理が行われる際に前記ブロック肉を保持する肉押え機構をさらに設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の脱骨装置。
  6. 前記各刃部は、微振動するように駆動されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の脱骨装置。
  7. 前記筋入れアームに2枚の刃物を設け、前記2枚の刃物は、その間隔を前記肋骨検出装置により検出された肋骨の情報に応じて調整されるようになっていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の脱骨装置。
  8. 前記肋骨検出装置は、
    X線発生器からX線を照射して肋骨を検出するX線計測装置と、
    前記ブロック肉の三次元形状を検出する3D計測装置と
    から構成されており、
    前記X線計測装置におけるX線発生器からのX線の照射方向が、鉛直方向下方とは異なる斜位方向に照射されるように前記X線発生器の向きが設定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の脱骨装置。
  9. 前記骨引きハンドのワイヤを肋骨の下方に導入するように前記ワイヤと肋骨の下部との間に介在されるように駆動されるワイヤ引掛けフックをさらに設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の脱骨装置。
  10. 前記各アームは、処理時間に応じて3次元的に制御される複数のロボットに接続されるようになっていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の脱骨装置。
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