JP2008516587A - 魚を処理する方法及び機械 - Google Patents
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Abstract
Description
魚の自動処理は、当該技術分野では既知であるが、既知の機械及び方法では、通常、所与の寸法又は寸法範囲の魚のみが機械に入れられるように魚を機械に入れる前に事前に選別する必要があり、この機械は、その所与の寸法及び所与の魚種の魚を処理するように予め設定されている。しかしながら、機械がより広範囲の寸法の魚を扱うことができることが望ましい。
本発明者らの認識によれば、所与の種の魚の長さは、魚の自動処理を満足に行うことができるような精度を有する魚の比例値を予測するのに十分な測定値ではない。しかしながら、魚の背側と腹側との間の魚の高さは、それに対応する魚の頭部、特に魚の遠位端すなわち口吻からの長手方向位置と併せて、比例値を推測するのにはるかにより有用な入力を提供する。最も好適な実施形態では、魚の最大高さ及びそれに対応する魚の頭部からの長手方向距離の測定を、魚の自動処理を満足に行うことができるような精度を有する魚の比例値を予測するのに十分な測定値として用いることができる。
魚の頭部及び体を互いにつなげたまま魚の腹側に切れ目を入れる切断手段と、
魚の長手方向に対してほぼ垂直な方向での魚の背側と腹側との間の距離を示す測定値を生成するとともに、それに従って機械の制御手段に出力を提供する高さセンサ手段と、
魚の頭部の固定位置から長手方向の所与の位置までの長手方向の距離を示す測定値を生成するとともに、それに従って上記制御手段に出力を提供する長さセンサ手段と
を備え、
制御手段は、上記高さセンサ手段及び上記長さセンサ手段からの出力に応じてそれぞれの魚に関する制御信号を生成するように構成されており、
切断手段の位置決め手段が、切断手段の動作中に上記制御信号に応じて魚に対する切断手段の長手方向位置を制御する、魚を処理する機械に関する。
魚の腹側を上向きにしてコンベヤ上に魚を置くステップと、
魚の腹側、すなわち魚の腹側の中央の垂直位置の高さを求めるステップと、
魚の頭部の固定位置から魚の上記高さが求められる長手方向位置までの長手方向の距離を求めるステップと、
魚の頭部及び体を互いにつなげたまま第1の切断手段を用いて魚の腹側に切れ目を入れるステップであって、魚に対する第1の切断手段の長手方向位置は、上記求められた高さ及び距離に応じて制御される、切れ目を入れるステップと
を含む、魚を処理する方法にも関する。
本発明の一実施形態を、添付図面を参照して以下に開示する。
Claims (27)
- 魚を処理する機械であって、
魚の頭部及び体を互いにつなげたまま魚の腹側に切り込みを入れる切断手段と、
魚の長手方向に対してほぼ垂直な方向での魚の背側と腹側との間の距離を示す測定値を生成するとともに、それに従って該機械の制御手段に出力を提供するように構成された、高さセンサ手段と、
魚の頭部の固定位置から長手方向の所与の位置までの長手方向の距離を示す測定値を生成するとともに、それに従って前記制御手段に出力を提供するように構成された、長さセンサ手段と
を備え、
前記制御手段は、前記高さセンサ手段及び前記長さセンサ手段からの出力に応じてそれぞれの魚に関する制御信号を生成するように構成されており、
前記切断手段の位置決め手段は、該切断手段の動作中に前記制御信号に応じて魚に対する前記切断手段の長手方向位置を制御する、魚を処理する機械。 - 前記切断手段の前記位置決め手段は、該切断手段の動作中に前記制御信号に応じて、魚の長手方向に対してほぼ垂直な方向の前記切断手段の切断深さをさらに制御する請求項1に記載の魚を処理する機械。
- 魚の背側と腹側との間の前記距離の最大値(Y)の測定値が求められ、魚の頭部の固定位置から前記最大距離(Y)の位置までの長手方向の距離(X)が、前記長さセンサ手段の出力から求められ、前記制御信号は、前記最大値(Y)及び前記距離(X)に応じて生成される請求項1又は2に記載の魚を処理する機械。
- 前記切断手段は、魚の腹側に長手方向の切れ目を切り開くように構成された手段を含む請求項1ないし3のいずれか1項に記載の魚を処理する機械。
- 前記切断手段は、魚の食道を切り離すように構成された手段を含む請求項1ないし4のいずれか1項に記載の魚を処理する機械。
- 前記切断手段は、魚の鰓を切り離すようにさらに構成された請求項5に記載の魚を処理する機械。
- 魚の鎖骨の位置を検出するとともに、該検出された鎖骨の位置に従って魚の鰓を切り離す鰓切断手段を案内する検出手段を備えた請求項1ないし4のいずれか1項に記載の魚を処理する機械。
[鎖骨]
[赤外線検出又は魚の鰓を通した機械的検出] - 前記鰓切断手段によって魚に作られた開口を通した鰓の切り離しに続いて、魚の食道を切り離すように構成された手段を備えている請求項7に記載の魚を処理する機械。
- 前記魚の食道を切り離す手段は、前記鰓切断手段によって魚に作られた開口を通して魚の鎖骨と係合する係合手段を備え、該係合手段は、魚に対する前記食道を切り離す手段の長手方向位置を制御するように構成されている請求項8に記載の魚を処理する機械。
- 内臓を抜いた魚の体腔を洗浄する洗浄装置をさらに備え、該洗浄装置は、少なくとも1つの回転するディスク形ブラシと、該ブラシの回転を駆動する駆動手段と、前記洗浄装置の動作中に前記制御信号に応じて魚に対する前記ブラシの位置を制御する位置決め手段とを備えた請求項1ないし9のいずれか1項に記載の魚を処理する機械。
- 前記洗浄装置は、各ブラシをディスク面内で回転させる駆動手段を有する2つのディスク形ブラシを備え、該2つのブラシのディスク面は、魚の対称面に対して対向する角度で傾斜しており、前記機械は、内臓を抜いた魚の長手方向に沿って前記ブラシを相対移動させるコンベヤ手段を備えている請求項10に記載の魚を処理する機械。
- 前記2つのブラシのディスク面はそれぞれ、魚の対称面と5°〜30°の範囲、好ましくは8°〜20°の範囲の角度を形成する請求項11に記載の魚を処理する機械。
- 搬送方向に魚を運搬するコンベヤと、該コンベヤを駆動する駆動手段と、前記機械の積載ステーションにおいて前記コンベヤに積載された魚の頭部と係合するように構成された魚係合手段とを備えている請求項1ないし12のいずれか1項に記載の魚を処理する機械。
- 魚を処理する方法であって、
魚の腹側を上向きにしてコンベヤ上に魚を置くステップと、
魚の腹側の高さを求めるステップと、
魚の頭部の固定位置から魚の前記高さが求められる長手方向位置までの長手方向の距離を求めるステップと、
魚の頭部及び体を互いにつなげたまま第1の切断手段を用いて魚の腹側に切れ目を入れるステップであって、魚に対する前記第1の切断手段の長手方向位置は、前記求められた高さ及び距離に応じて制御される、切れ目を入れるステップと
を含む、魚を処理する方法。 - 魚の長手方向に対してほぼ垂直方向下方の前記第1の切断手段の切断深さが、前記求められた高さに応じて制御される請求項14に記載の魚を処理する方法。
- 前記高さの最大値(Y)と、魚の頭部の固定位置から前記最大値(Y)の高さの位置までの長手方向の距離(X)とが求められ、切断具の長手方向位置及び/又は切断深さは、前記最大値(Y)及び前記距離(X)に応じて制御される請求項14又は15に記載の魚を処理する方法。
- 前記第1の切断手段は、魚の腹側を切り開くために長手方向の切れ目を入れ、前記第1の切断手段の位置は、前記求められた高さ及び距離に応じて制御される請求項14ないし16のいずれか1項に記載の魚を処理する方法。
- 魚の食道を切り離すステップを含み、食道を切り離す手段の位置決めは、前記求められた高さ及び距離に応じて行われる請求項14ないし17のいずれか1項に記載の魚を処理する方法。
- 前記魚の食道を切り離すステップは、魚の鰓を切り離すことをさらに含む請求項18に記載の魚を処理する方法。
- 魚の鎖骨の位置を検出するステップと、検出された鎖骨の位置に従って魚の鰓を切り離すステップとを含む請求項14ないし17のいずれか1項に記載の魚を処理する方法。
[鎖骨]
[赤外線検出又は魚の鰓を通した機械的検出] - 鰓切断手段によって魚に作られた開口を通した鰓の切り離しに続いて、魚の食道を切り離すステップをさらに含む請求項20に記載の魚を処理する方法。
- 前記ステップは、前記鰓切断手段によって魚に作られた開口を通して、係合手段を魚の鎖骨と係合させること、及び該係合手段を用いて魚に対する前記食道を切り離す手段の長手方向位置を制御することを含む請求項21に記載の魚を処理する方法。
- 切り開いた魚の内臓を抜くステップと、それに続く、少なくとも1つの回転するディスク形ブラシを用いて魚の体腔を洗浄するステップであって、前記ブラシの位置が前記第1の切断手段と同じ測定値に応じて制御される、洗浄するステップとをさらに含む請求項14ないし22のいずれか1項に記載の魚を処理する方法。
- 前記洗浄するステップは、ディスク面が魚の対称面に対して対向する角度で傾斜している、2つの回転するディスク形ブラシを用いることを含む請求項23に記載の魚を処理する方法。
- 前記2つのブラシのディスク面はそれぞれ、魚の対称面と5°〜30°の範囲、好ましくは8°〜20°の範囲の角度を形成する請求項24に記載の魚を処理する方法。
- 内臓を抜いた魚の体腔を洗浄する装置であって、各ブラシをディスク面で回転させる駆動手段を有する2つのディスク形ブラシと、内臓を抜いた魚の長手方向に沿って前記ブラシを相対移動させるコンベヤ手段とを備え、前記2つのブラシのディスク面は、魚の対称面に対して対向する角度で傾斜している、内臓を抜いた魚の体腔を洗浄する装置。
- 前記2つのブラシのディスク面はそれぞれ、魚の対称面と5°〜30°の範囲、好ましくは8°〜20°の範囲の角度を形成する請求項26に記載の魚の体腔を洗浄する装置。
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