JP2004321031A - 大型魚類の腎臓除去方法とその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】卵巣・消化器系内臓の取出しと、腎臓の取出しを分離した状態で行い、卵巣・消化器系内臓の取出しにおいても内臓破損による汚染を防止するとともに、腎臓除去にも魚体への汚染を防止した、卵巣、魚体肉部、腎臓を清浄な食材として供給できる大型魚類の腎臓除去方法とその装置を提供する。
【構成】本発明の大型魚類の腎臓除去装置は、魚体であるワークのワーク投入部11と、ヒレカット部18と腹割きカット部16と卵巣・内臓取出し部17とよりなる前処理部19と、腎臓を覆う体腔膜切割部20aと腎臓吸出し部20bとよりなる腎臓除去部20とより構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サケ等の大型魚類の頭部付け根より肛門に掛け椎体に沿って体腔膜の外側に存在する血液凝固状の腎臓(以後腎臓と言う)の露出と腎臓の吸出しを行う処理手段を備えた大型魚類の腎臓除去方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記腎臓は、前記したように魚体の頭部付け根より肛門に掛け体腔膜と椎体の間に存在する血液が凝固したような血液凝固状の性状よりなり、従来は前記体腔膜を人手により包丁を介して切り、スクレーパ状の掻き出し道具又は手作業により掻き出す方法がその除去の主流をなしていたが、最近は前記スクレーパ状の道具とブロアの併用により除去する方法も使用されている。
上記いずれの方法においても人手による工程が主で、かなりの労力を必要としていた。
また、上記人手による除去は魚体を常に水に漬けた状態で掻き取るため、使用する水も汚れ、魚体の清浄度の低下と品質の低下も免れない状況にある。
なお、サケの腎臓はメフンとして食材にも重用されている。
【0003】
魚の内臓物取出し方法の提案としては下記提案が知られている。(例えば特許文献1参照。)
上記提案では、魚の腹部下端位置をカッターで切断した後、腹部内に回転ブラシを挿入し、内臓物や卵等を掻き出すようにしたものである。
【0004】
上記内臓物取出し方法を改善した提案に下記提案がある。(例えば特許文献2参照。)
上記提案は、前記従来の回転ブラシで内臓物を掻き出す方法で見られた、取り出す際に魚肉、卵及び内臓物に損傷を与えることなく内臓物等を除去することのできる魚の内臓物取出し方法に係わるもので、
頭部を切断し、切断された魚を前進移動させつつ、魚の腹部を切開し、ついで魚の頭部側から魚肉内壁と体腔膜との間に膜剥離刃を挿入し、卵及び内臓物を前記体腔膜とともに魚肉から剥ぎ取り除去するようにしている。
則ち図17、図18に見るように、頭部を切除された魚260を腹部を下にして頭部側に搬送ローラ265を介して搬送しつつ、腹部の切開、内臓物の除去を順次行うもので、腹受け板261、腹部切開機構262、膜剥離機構263、血溜り除去機構264が搬送方向に順次配設され、魚は図示していない搬送ベルトにより両側から挟持され、上流の腹受け板261から下流の血溜り除去機構264へ向け搬送される。
そして、腹部切開機構262により前記樋状腹受け板261上を走行する魚は腹受けガイド271を介して僅か上部に突出した回転切断刃259により内臓物に損傷を与えることなく下腹部のみを切断し開腹する。
そして、開腹されてスライドガイド270を通過してきた魚の骨部を上に載せ、下流の所定位置に案内する案内板272が設けられ、該案内板272によりガイドされた魚は膜剥離機構263の膜剥離刃253を骨部と体腔膜の間に差し込まれ以後体腔膜の剥離過程に移行する。
上記体腔膜剥離過程で図18に見るように、逆U型膜剥離刃253により体腔膜を内側に卵及び内臓とともに腹腔肉部より剥離されつつ、前記膜剥離刃253の下流に設けた血溜りをスクレーパ250で掻き落とし、後段の回転ブラシ267と水洗ノズル255、257、258によりなる血溜り除去機構264により血溜り部を洗い流し、残る肉部を洗浄する構成にしている。
上記血溜りは前記腎臓と同一物を指している。
【0005】
また、前記内臓及び血合いの除去に関し背割りした魚体に適用する提案がある。(例えば、特許文献3参照。)
上記提案は魚体を背割りし、背割りした魚体上より内臓及び血合いを真空ポンプにより除去するようにしたものである。
なお、上記血合いは前記腎臓を指す。
【0006】
また、前記大型魚体の腹腔内に収納されている卵巣と内臓の取出しについては、サケ等の大型魚類の三枚卸し処理の前段に必要とされる前処理の一環として開発され提案されている。(例えば特許文献4参照。)
上記提案は、前記大型魚類の三枚卸しに必要とする前処理に係わるもので、魚体のヒレ類の除去と該除去についで行う採卵と、内臓の取出しと、尻ヒレ付近の両側の脊椎骨までの肉部の三枚卸しとを、ロータリー式三枚卸し処理装置により行なっている。
上記前処理装置は、ステーション群と搬送部とより構成し、ステーション群はロータリ加工ライン上に配設された、投入/排出部、背ヒレカット部、尻ヒレカット部、腹ヒレカット部、腹割きカット部、採卵・内臓取出し部、尻ヒレ付近の腹側Wカット部とより構成する。
各ステーションに設けた加工処理ユニットは、前記ロータリ加工ラインの内側に設け加工時の魚体の姿勢制御をする姿勢制御用内ユニットと、加工ラインの外側に設けた加工用外ユニットと、それぞれのユニットに設けた前後進シリンダとより構成する。
搬送部は、タクト送り機構を備えたターンテーブルを設け、該テーブルに魚体の頭部をクランプして吊架して昇降するクランパ昇降機構を設け、各ステーション歩進停止を繰り返し、前記加工処理ユニットにより所定の加工を可能にしている。
【0007】
前記加工処理のうち、特に卵巣や内臓取出しに必要な腹割きカット部と採卵・内臓取出し部の構成について下記に記載する。
則ち、腹割きカット部は、魚体の腹面中央の鰓下より肛門に掛け腹皮のみを切り裂く挿入用シリンダを持ったカッターと、内臓の切断を防ぐカッターカバーと、前後進用シリンダとよりなる加工ラインの外側に設けた加工用外ユニットと、魚体の背押さえとそれの前後進用シリンダと、魚体の両側面を挟持する対状ガイドローラとそれらの前後進用シリンダとよりなる加工ラインの内側に設けた姿勢制御用内ユニットと、より構成する。
そして魚体の鰓下位置で内外両ユニットを加工処理位置に前進させ、加工処理は魚体のクランパを介しての上昇により行い、加工が終了すれば前記内外ユニットは待機位置に復帰する。
【0008】
また、内臓取出し手段は、魚体の鰓下の腹腔を開く腹開きユニットと該ユニットにより解放状にされた鰓直下に挿入する卵巣・内臓の挟持部材(スクレーパ)とそれの前後進用シリンダとよりなる加工ラインの外側に設けた加工用外ユニットと、
背押さえとそれの前後進用シリンダとよりなる加工ラインの内側に設けた姿勢制御用内ユニットと、より構成する。
そして魚体の下降位置で内外両ユニットを加工処理位置に前進させ、加工処理は魚体のクランパを介しての上昇により行い、特に内臓に対してはその入り口を形成する食道部を切断挟持して、魚体の上昇により外部へ吊り下げ状で取り出すため内臓の汚染物質が外部へ逸出することはない。なお、取出し加工が終了すれば前記内外ユニットは待機位置に復帰する。
なお、上記内臓は、食道より肛門に至る消化器系の内臓を指している。
【0009】
【特許文献1】
特開平4−16143号公報
【特許文献2】
特開平6−292502号公報
【特許文献3】
特開2000−316532公報
【特許文献4】
特開2002−34441公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、魚体の頭部付け根より肛門に掛け椎体に沿って腹腔内の体腔膜の外側に存在する血液凝固状腎臓の除去については、前記特許文献1、2、3の記載の従来例に見るように、卵巣、白子、内臓とともに同時に除去を行い、
特許文献1では、腹の開腹ついで、腹腔内から回転ブラシにより内臓物や卵の掻き出しを行なっている。
この場合は卵と内臓及び前記腎臓は互いに交ざり、卵や腹腔内壁の魚肉は内臓や腎臓により汚染される。
特許文献2では、腹の開腹についで腹腔の骨部と体腔膜との間に膜剥離刃を挿入し体腔膜とともに卵、消化器系内臓を除去し、ついで膜剥離刃に付設した引掻部で腎臓を取り除き、その下流に設けた回転ブラシと水洗ノズルにより前記腎臓を骨部より洗浄する構成とし、
この場合は、卵、消化器系内臓と前記腎臓除去及び該腎臓の水洗洗浄は順に行なわれているが、卵巣や白子の前記腎臓による汚染と腹腔骨部周辺の肉部の回転ブラシによる損傷を回避することは困難である。
また、特許文献3では、魚体を骨部とともに背割りした魚体上での卵、腎臓を含む内臓を真空吸入除去する構成で、この場合は採卵、腎臓の回収を行って食材に使用することは困難である。
また、特許文献4では、従来より行なわれている人手による三枚卸しを自動的に処理する三枚卸しに必要とされる前処理を自動的に行うようにし、特に採卵及び消化器系の食道より肛門にいたる内臓の除去において、効率的且つ衛生的処理を目的としたもので、除去の際内臓の破損による卵巣及び肉部の汚染を皆無として、清浄な食材としての供給を可能としたものである。
【0011】
上記従来技術においては、前記腎臓の除去についても諸提案の中に血合いまたは血溜りの名称のもとにその記載が見られるが、腎臓の性状とそれが体腔膜と椎骨の間に入り組んだ形態で存在するため、その除去には体腔膜の切り裂きと同時に切り割き刃に伴う掻き落とし部材により骨部の外側にある部分の除去を行い、その後は骨部の間に残存する腎臓をブラシと水洗で除去する方法または、消化器系内臓・卵・腎臓の吸引ノズルによる一括除去が行なわれている。
しかし、上記従来技術では、同時除去ないし一括除去により、前記腎臓ないし消化器系内臓の破損による卵巣の汚染や体腔膜を取り除いた魚肉の被る汚染を回避することは困難である。
これらを清浄な食材として使用するためには、消化器系内臓の破損の防止と腎臓の効率的除去により、腎臓崩れによる散乱、汚染を出来るだけ小さく押さえた除去方法及びその装置が求められている。
【0012】
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、前記卵巣・消化器系内臓の取出しと、腎臓の取出しを完全に分離した状態で行い、卵巣・消化器系内臓の取出しにおいては内臓の破損並びに逸出による汚染を防止するとともに、前記腎臓の取出しは卵や消化器系内臓の取出しに対し完全分離した状態で行い、衛生的処理により卵巣及び魚体肉部に対する汚染を防止して、卵巣、魚体肉部、腎臓を清浄な食材として供給できる大型魚類の腎臓除去方法とその装置の提供を目的とするものである。
【0013】
【問題を解決するための手段】
そこで、本発明の大型魚類の腎臓除去方法は、サケ等大型魚類の三枚卸しの前処理工程において、
腹腔体腔膜の外側の椎体に沿い存在する血液凝固状の腎臓の自動除去工程を、頭部をクランプして吊架した状態で行う前記腹腔内よりの消化器系内臓の取出しと卵と白子の取出しを行う採卵・内臓取出し工程の後段に配設し、前記自動除去工程は、前段で腎臓を覆う体腔膜の切り割りを行い、ついで露出した前記腎臓の吸出しを行うようにしたことを特徴とする。
【0014】
上記本発明の大型魚類の腎臓除去方法は、前記したように魚体の頭部付け根より肛門に掛け体腔膜と椎体との間に存在する血液凝固状の腎臓の取出し除去に関するもので、腎臓の血液凝固状の脆弱性部位を凹凸に富む椎骨より取り除く際の、腎臓の散乱と該散乱による付近に存在する卵巣、及び肉部に対する汚染を最小に押さえる腎臓除去方法を提供する目的を持つもので、
そのため、腹腔の体腔膜の下部に接して存在する白子を含む卵巣の除去と、該卵巣の下部外側に存在する消化器系の内臓の除去のために行う開腹処理と、開腹した腹腔より前記白子を含む卵巣と消化器系内臓の取出しを行う採卵・内臓取出し処理と、腎臓の取出し処理とを、それぞれ別工程に完全分離した方式で行う方法が必要で、
そのため、本願発明者等が先に提案したサケ等大型魚類の三枚卸しに必要とする前処理方法において、種々検討、研鑽、努力の結果得られたもので、腹割きカット工程についで行う採卵・内臓取出し工程の後段に、腎臓の取出し工程を設ける構成とし、該腎臓の取出し工程を該腎臓を覆っている体腔膜の切り割り工程と、該工程において体腔膜の切り割りより露出した腎臓を吸引する吸出し除去工程に分離して、採卵と腎臓除去は完全分離の形で行うようにしたものである。
【0015】
そのため、採卵・内臓取出し工程についで行う、腎臓を覆う体腔膜切り割り工程と腎臓吸出し工程を、当該魚体を頭部をクランパにより吊架した状態で行い、除去しようとする血液凝固状腎臓の崩れによる四散を防ぐとともに、腎臓を覆う体腔膜切り割りは腎臓に接触する膜部の頂点の切り割りに限定して腎臓への損傷を最小限に止め、損傷により発生する腎臓の崩れ散逸は腹腔内の体腔膜表面上にのみに限られ、体腔膜下の魚肉を汚染することは無い。まして魚卵は既に前段の工程で除去済みで汚染を受ける恐れは無い。
また、腎臓を覆っている体腔膜の切り割り口より、吸入ノズルにより腎臓のみを吸引するため、腎臓自体は他より汚染されることなく、食材として使用できる。
【0016】
上記本発明の大型魚類の腎臓除去方法を使用した好適な大型魚類の腎臓除去装置は、
サケ等大型魚類のヒレ等をカットするヒレカット部と、前記ヒレカットをした魚体の腹割きをする腹割き部と、腹割きした魚体の腹腔より卵巣と消化器系内臓を取り出す採卵・内臓取出し部とよりなる前処理部の後段に、
体腔膜の切り割りをして血液凝固状の腎臓を露出させる腎臓を覆う体腔膜切り割り部と、露出した前記腎臓を吸引する腎臓吸出し部とを設ける構成としたことを特徴とする。
【0017】
上記発明は、本発明の大型魚類の腎臓除去装置の構成について記載したもので、サケ等の大型魚類のヒレ等をカットするヒレカット部と、前記ヒレカットをした魚体の腹割きをする腹割き部と、腹割きした魚体の腹腔より卵巣と消化器系内臓を取り出す採卵・内臓取出し部よりなる前処理部の後段に、腎臓を覆う体腔膜切り割り部と体腔膜の切り割りにより露出した腎臓を吸引する腎臓吸出し部を設ける構成としたもので、既に前々段の工程で開腹処理をし、ついで前段の工程で採卵・消化器系内臓の取出しが終了しているので、腎臓を覆う体腔膜の切り割りにより露出した腎臓の吸引取出しは、腎臓吸引の際の崩れにより周囲に四散させることなく衛生的に回収することが出来、回収した腎臓も食材に供することができる。
【0018】
また、上記本発明の大型魚類の腎臓除去装置における、
前記腎臓を覆う体腔膜切り割り部は、スプリングを介在させた柔構造の背中押さえと、開腹魚腹の両サイドを挟持する固体差吸収求心型押圧ローラとよりなる姿勢制御部と、前記血液を凝固したような腎臓を覆う体腔膜切り割り用のガイド付きカッターのカッター挿入部と、頭部クランパの昇降部とよりなり、体腔膜を頭部付け根より肛門に掛け切り割りを入れ腹腔内へ血液凝固状の腎臓を露出させる構成が好ましい。
【0019】
上記発明は、腎臓表面を覆う体腔膜切り割り手段の構成について記載したもので、開腹済みの魚体の椎骨の芯線とクランパの吊架鉛直軸とより形成される鉛直面に切り裂き用直刃が位置するように、魚体の位置制御をすべく魚体の両側の腹部を挟持する求心型ローラと、前記椎骨が吊架鉛直鉛に対し平行直線を形成させるスプリングを介在させてクッション性を持たせた背押さえと、前記鉛直面上を前記椎体芯に向けスライドするガイド付きカッターと、より構成するとともに、前記カッターは先端に鈎刃と直刃を備える構成にしてある。
上記姿勢制御された魚体の体腔膜の表面に前記直刃の先端を突き刺した状態での魚体の上昇により、腎臓を覆う膜である体腔膜の表面の椎体真上の中心線に切り割りを入れる構成にしてある。
【0020】
そして、また、上記本発明の大型魚類の腎臓除去装置における、
前記血液凝固状の腎臓の吸出し部は、前記腎臓を覆う体腔膜切り割り部により腹腔内へ露出した前記腎臓の吸入排出を行う吸入ノズルの挿入ガイドと、前記吸入ノズルと、魚腹の両サイドを挟持する固体差吸収求心型押圧挟持ローラと、頭部を把持するクランパの昇降機構とよりなり、頭部付け根より肛門に掛け前記腎臓を吸入排出する構成が好ましい。
【0021】
上記発明は、前記腎臓を覆う体腔膜切り割り部により切れ目を入れられた体腔膜の切り割りに腎臓吸入ノズルを挿入する腎臓吸出し部は、魚体のクランプによる吊架鉛直線に魚体の椎体が平行線を形成するとともに、前記鉛直線と椎体が存在する鉛直平面に、吸入ノズルが存在するようにする姿勢制御用の求心型挟持ローラと、前記吸入ノズル芯とその上部に位置する腹開きガイドとを設ける構成とするとともに、前記腹開きガイドには吸入ノズル口に水気をもたせる給水口を設ける構成としてある。
【0022】
そして、また、上記本発明の大型魚類の腎臓除去装置における、
前記固体差吸収求心型押圧挟持ローラは、噛み合いギヤにより同一作動角で同時に作動して固体差の変動を吸収するギヤリンク式作動方式よりなる構成が好ましい。
【0023】
上記発明は、前記求心型押圧挟持ローラの求心制御を可能とするギヤリンクの構成について記載したもので、噛み合う同一歯車による一対の歯車の一を別途用意したシリンダにより回動させれば、他の歯車も同一回動角で作動させる構成とし、前記一対の歯車の回動に連動する挟持ローラを設ける構成としたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の大型魚類の腎臓除去方法を使用した大型魚類の腎臓除去装置の概略構成を示すブロック図で、図2は本発明の大型魚類の腎臓除去装置の概略構成を示す上から見た平面図である。
図3は図2の腎臓を覆う体腔膜切割部の概略構成を示す側面図で、図4は図3のIV−IV視図で、図5は図4の体腔膜切り割り用直刃の構造を示す図である。
図6は図2の腎臓吸出し部の側面図で、図7は図6のVII−VII視図である。
図8(A)は図2の腹開きガイドと水供給用ノズルの側面図で、(B)は腹開きガイドを上から見た図である。
図9(A)は吸入ノズルの側面図で(B)は下から見た図である。
図10は図3、図6のギヤリンク機構の構成を示す図で、図11は魚体の断面図である。
図12は図2のSt13の背ヒレカット部の概略構成を示す図で、図13は図2のSt14の尻ヒレカット部の概略構成を示す図で、図14は図2のSt15の腹ヒレカット部の概略構成を示す図で、図15は図2のSt16の腹割きカット部の概略構成を示す図で、図16は図2のSt17の卵巣・内臓取出し部の概略構成を示す図である。
【0025】
図1のブロック図に見るように、本発明の大型魚類の腎臓除去装置は、魚体であるワーク投入部11と、ヒレカット部18と腹割きカット部16と卵巣・内臓取出し部17とよりなる前処理部19と、
腎臓を覆う体腔膜切割部20aと腎臓吸出し部20bとよりなる腎臓除去部20とより構成し、前処理部19の後段の腎臓除去部20を設け、前記前処理部19による腎臓除去に必要とする腹割きと腹腔内の卵巣・内臓の取出しを終了させ、前処理部19の後段の腎臓除去部20により他の関連部位に影響を与えない環境下で衛生的、効率的な腎臓処理を行うようにしてある。
なお前記ヒレカット部18は、尾ヒレカット部12と背ヒレカット部13と尻ヒレカット部14と腹ヒレカット部15とより構成し、ワークである魚体の尾ヒレ、背ヒレ、尻ヒレ、腹ヒレをカットする構成にしてある。
【0026】
そして、図2に見るように、上記各処理部を備えたステーション群をロータリ加工ライン21に沿い配設し、上部に配設して断続歩進をする図示していないタクト送り機構にワークをクランパで吊架して所定の処理加工をする構成にしてある。
【0027】
上記構成により、先ずヒレカット部18により魚体の外部への突出部であるヒレを順次除去することにより、正確な姿勢制御が出来るようにしてある。
ついで、腹割きカット部16で正確な姿勢制御のもとに、正しい位置に腹割き用カッターを挿入し腹割きをし、ついで卵巣・内臓取出し部17により開腹した腹腔より腹腔内に重なったブロック状の卵巣と消化器系内臓(食道の出口で切断チャックする)を取り出す。
ついで、前記卵巣・内臓取出し部17を備えたステーションと別の分離した、他に影響を与えない環境にあるステーションで、腎臓除去部20を形成する腎臓を覆う体腔膜切割と腎臓吸出しを行い、腎臓吸出しの際に発生する腎臓形成部位の崩れによる、卵巣と魚体魚肉に対する汚染を最小に押さえるように機能させる。
【0028】
図3〜図11を参照して、本発明の腎臓除去装置の主構成要素を形成する図1に示す腎臓除去部20の構成について下記に詳説する。
上記腎臓除去部20は腎臓を覆う体腔膜切割部20aと腎臓吸出し部20bとより構成する。図11に示すワークである魚体30の断面図に見るように、腹腔30cの内壁は体腔膜35により形成され、該体腔膜35と魚体30の椎体30aとの間に前記腎臓36が血液が凝固したような状態で魚体30の頭部30bの付け根より肛門に掛け存在している。
ところで、前記腎臓を覆う体腔膜切割部20aは、前記図11に示した体腔膜35の中央上部の頂部Aに内部の腎臓を傷付けないようにして切り割りを、前記頭部30bの付け根より肛門に掛け設ける構成にしてある。
【0029】
図3に見るように、腎臓を覆う体腔膜切割部20aは、姿勢制御用内ユニット41aと加工処理外ユニット41bとより構成する。
姿勢制御用内ユニット41aは、背押さえ23と挟持ローラ24a、24bと該ローラの求心作動をさせ、左右より同一作動角で作動させるギヤリンク機構25とよりなり、前記背押さえ23及び挟持ローラ24a、24bよりなる姿勢制御が作動した場合、クランパ31により魚体頭部30bをクランプされている魚体30も椎体30aが前記クランパの中心鉛直軸芯Y−Yと平行の鉛直線を形成するとともに、形成された前記二本の平行線が存在する鉛直平面上に、加工処理外ユニット41bの体腔膜切り割り用カッター26の軸芯を存在させるとともに、前記椎体30aに直交するようにリニアガイド26aを介して移動させる。
図5に見るように、前記カッター26は薄肉の直刃26cより形成されその先端には鈎状の切り込み刃26bが設けてあり、該鈎状の切り込み刃26bが体腔膜35の頂点Aに切り割りを入れる構成にしてある。
なお、上記カッター26による体腔膜の切り割りは、クランパの昇降により頭部30bの付け根より前記椎体に沿い肛門まで行うようにしてある。
【0030】
また、図4を参照して背押さえ23は魚体30の断面形状の楕円状湾曲面の両サイドに接する形状に形成され、また、図3に見るように前後に設けた二組みの斜行リンクにより基部23aに接続されるとともに、図示していないスプリング等の弾性体を介して魚体に対し固体差を吸収させる構成とし、
また、魚体の魚腹を両側より挟持する2本の挟持ローラ24a、24bはギヤリンク機構25を介して両者が同一作動角でお互いに対向する方向に作動して求心的挟持を行うようにしてある。
【0031】
上記ギヤリンク機構25は、図10に示すように、噛み合い状に設けられた一対の同一歯車32a、32bと一方の歯車32aの軸芯に固定された回動アームを形成するリンク34と、該リンクの他端に結合するアクチュエータ33と、より構成し、作動時には前記アクチュエータ33の作動によりシリンダロッドを伸縮させ、該伸縮に対応してリンク34を回動させ、該回動に対応して歯車32aと該歯車に噛み合う歯車32bを回動させ、それぞれの歯車に設けてある挟持用アーム43a、43bを介して挟持ローラ24a、24bを同一作動角αで回動させ、求心的挟持を可能にしている。
【0032】
図6に見るように、腎臓吸出し部20bは、姿勢制御用内ユニット42aと加工処理外ユニット42bとより構成する。
姿勢制御用内ユニット42aは、挟持ローラ24a、24bと該ローラの求心作動をさせ、左右より同一作動角で作動させるギヤリンク機構25とよりなる。
【0033】
前記挟持ローラ24a、24bよりなる姿勢制御が作動した場合、クランパ31により魚体頭部30bをクランプされているワークである魚体30の椎体30aが前記クランパ31の中心鉛直軸芯Y−Yと平行の鉛直線を形成するとともに、形成された二本の平行線が存在する鉛直平面が、加工処理外ユニット42bの吸入ノズル27の軸芯を含む構成とさせるとともに、前記椎体30aにやや斜め上向きに且つその先端が図7に示すように体腔膜の切り割りにより露出した腎臓36に略接触状に設けるとともに、前記吸入ノズル27と同伴して腹腔内に挿入可能に設けた挿入ガイド29を設け、該挿入ガイド29は図8(B)に見るように鋭角状三角形状拡幅ガイドで下部に給水パイプ29bを備え、前記ノズルが腎臓36を吸入する際はノズルに水を含ませ吸入し易くする構造にしてある。
なお、吸入ノズル27は図9(A)の側面図及び(B)の下から見た平面図に見るようにその先端ははすかい状の吸入孔27aを設け、クランパ31の下降とともに腎臓を下向き吸入孔27aより吸入する。
なお、前記吸入ガイド29は前記ノズル27とともに腹部の切り口へ先端の突出部29aより挿入され拡幅部29dにより開腹部を広げて、前記クランパ31の上昇により椎体30aに添い吸入ノズル27の移動をし易くする構成にしてある。
なお、前記吸入ノズル27の傾斜度は、該ノズル27と同伴して回動する挿入ガイド29とが接続されているアクチュエータ37により回動支点37aを介して角度調整が可能の構造にしてある。
【0034】
以下に前記腎臓除去部20の前段に設けられている前処理部19の構成について説明する。
上記前処理部は、ヒレカット部18と、腹割きカット部16と卵巣・内臓取出し部17とより構成する。
【0035】
図12を参照して、魚体の腹押さえ130とそれの前後進用シリンダ164とよりなる姿勢制御用内ユニット163bと、背ヒレ基部を切断するカッター131aと背側曲面カッターガイド131とそれらの前後進用シリンダ165とよりなる加工用外ユニット162bとより構成する。加工処理はクランパ126を介した魚体の下降により行う構成にしてある。
【0036】
図13に見るように、魚体の尻ヒレ基部をカッターの切断面上に置く姿勢制御用背押さえ132とそれの前後進用シリンダ164よりなる姿勢制御用内ユニット163cと、魚体腹面に対し斜向する斜向丸鋸カッター133aと並列斜行カッターガイド134a、134bとそれらの前後進用シリンダ165とよりなる加工用外ユニット162cとより構成する。加工処理は魚体の下降により行う構成にしてある。
【0037】
図14に示すように、対状の腹ヒレ基部の切平面上に切断面を持つ対状カッター135a、135bと、該カッターに先行してヒレの先端を腹面より分離するヒレ起しガイド136a、136bと、前後進用シリンダ165よりなる加工用外ユニット162dと、背押さえ139aとそれの前後進用シリンダ164とよりなる姿勢制御用内ユニット163dとより構成する。加工処理は魚体の上昇により行う構成にしてある。
【0038】
図15において、腹割きカット部は、魚体の腹面中央の鰓下より肛門に掛け腹皮のみを切り裂く挿入用シリンダ141cを持ったカッター141aと、内臓の切断を防ぐカッターカバー141bと、前後進用シリンダ165とよりなる加工ラインの外側に設けた加工用外ユニット162eと、
魚体の背押さえ140cとそれの前後進用シリンダ164と、魚体の両側面を挟持する対状ガイドローラ140a、140bとそれらの前後進用シリンダ165aとよりなる加工ラインの内側に設けた姿勢制御用内ユニット163eと、より構成する。
そして魚体の鰓下位置で内外両ユニットを加工処理位置に前進させ、加工処理は魚体のクランパ126を介しての上昇により行い、加工が終了すれば前記内外ユニットは待機位置に復帰する。
【0039】
卵巣・内臓取出し部17は、図16に見るようにまた、魚体の鰓下の腹腔を開く腹開きユニット144と該ユニットにより解放状にされた鰓直下の腹腔にシリンダ165aにより挿入する卵巣・内臓の挟持部材(スクレーパ)145とそれの前後進用シリンダ165とよりなる加工ラインの外側に設けた加工用外ユニット162fと、
背押さえ147とそれの前後進用シリンダ164とよりなる加工ラインの内側に設けた姿勢制御用内ユニット163fと、より構成する。
そして魚体の下降位置で内外両ユニットを加工処理位置に前進させ、加工処理は魚体のクランパ126を介しての上昇により行い、特に内臓に対してはその入り口を形成する食道部を切断挟持して、魚体の上昇により外部へ吊り下げ状で取り出すため内臓の汚染物質が外部へ逸出することはない。なお、取出し加工が終了すれば前記内外ユニットは待機位置に復帰する。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、上記構成により下記に示す効果を奏する。
a、腎臓除去工程を卵巣・内臓取出し工程の後段に分離配設したため、腎臓取出しの際の血液凝固状の腎臓の崩れによる卵巣・白子に対する汚染を完全に回避できる。
また、腎臓除去はワークである魚体をクランパによる吊架状態で行う構成としたため、前記除去の際の崩れにより逸出した汚染部位は魚体内に滞留することなく急速に魚体外に自然排出される。
また、腎臓取出しは腎臓を覆う体腔膜の切り割りにより露出した腎臓の吸出しにより行うため、腎臓除去の際の崩れにより逸出する汚染部位が、腹腔内壁の椎体以外の肉部と接触することは回避されるため、当該肉部に対する汚染は防止できる。
b、体腔膜の切り割りは正確な姿勢制御により行う構成としたため、前記体腔膜の切り割りは椎体真下の体腔膜の頂点に行なわれ、腎臓を正しく露出することが出来、腎臓の吸出しも確実且つ効率的に行うことができる。
c、魚体の姿勢制御に使用する魚腹の左右に設けた挟持ローラの作動に、ギヤリンク機構を使用したため、魚体を吊架し軸芯に正しく挟持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の大型魚類の腎臓除去方法を使用した大型魚類の腎臓除去装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の大型魚類の腎臓除去装置の概略構成を示す上から見た平面図である。
【図3】図2の腎臓を覆う体腔膜切割部の概略構成を示す側面図である。
【図4】図3のIV−IV視図である。
【図5】図4の体腔膜切り割り用刃先及び直刃部の構造を示す図である。
【図6】図2の腎臓吸出し部の側面図である。
【図7】図6のVII−VII視図である。
【図8】(A)は図2の腹開きガイドと水供給用ノズルの側面図で、(B)は腹開きガイドを上から見た図である。
【図9】(A)は吸入ノズルの側面図で、(B)は下から見た図である。
【図10】図3、図6のギヤリンク機構の構成を示す図である。
【図11】図2の魚体の断面図である。
【図12】図2のSt13の背ヒレカット部の概略構成を示す図である。
【図13】図2のSt14の尻ヒレカット部の概略構成を示す図である。
【図14】図2のSt15の腹ヒレカット部の概略構成を示す図である。
【図15】図2のSt16の腹割きカット部の概略構成を示す図である。
【図16】図2のSt17の卵巣・内臓取出し部の概略構成を示す図である。
【図17】従来の魚の内臓物取出し装置の要部側面図である。
【図18】図17の膜剥離機構と血溜り除去装置を示す図である。
【符号の説明】
11 ワーク投入部
12 尾ヒレカット部
13 背ヒレカット部
14 尻ヒレカット部
15 腹ヒレカット部
16 腹割きカット部
17 卵巣・内臓取出し部
18 ヒレカット部
19 前処理部
20 腎臓除去部
20a 腎臓を覆う体腔膜切割部
20b 腎臓吸出し部
21 ロータリ加工ライン
23 背押さえ
23a 基部
24a、24b 挟持ローラ
25 ギヤリンク機構
26 体腔膜切り割り用カッター
26a リニアガイド
26b 切り込み刃
26c 直刃
27 吸入ノズル
27a 吸入孔
29 挿入ガイド
29a 突出部
29b 給水パイプ
29d 拡幅部
30 魚体
30a 椎体
30b 頭部
30c 腹腔
31 クランパ
32a、32b 歯車
33、37 アクチュエータ
37a 回動支点
34 リンク
35 体腔膜
36 腎臓
41a、42a、163b、163c、163d、163e、163f 姿勢制御用内ユニット
41b、42b、162b、162c、163d、162e、162f 加工処理外ユニット
43a、43b 挟持用アーム
144 腹開きユニット
145 挟持用部材(スクレーパ)
164、165、165a 前後進用シリンダ

Claims (5)

  1. サケ等大型魚類の三枚卸しの前処理工程において、
    腹腔体腔膜の外側の椎体に沿い存在する血液凝固状の腎臓の自動除去工程を、頭部をクランプして吊架した状態で行う前記腹腔内よりの消化器系内臓の取出しと卵と白子の取出しを行う採卵・内臓取出し工程の後段に配設し、前記自動除去工程は、前段で腎臓を覆う体腔膜の切り割りを行い、ついで露出した前記腎臓の吸出しを行うようにしたことを特徴とする大型魚類の腎臓除去方法。
  2. サケ等大型魚類のヒレ等をカットするヒレカット部と、前記ヒレカットをした魚体の腹割きをする腹割き部と、腹割きした魚体の腹腔より卵巣と消化器系内臓を取り出す採卵・内臓取出し部よりなる前処理部の後段に、体腔膜の切り割きをして血液凝固状の腎臓を露出させる腎臓を覆う体腔膜切り割り部と、露出した前記腎臓を吸引する腎臓吸出し部とを設ける構成としたことを特徴とする大型魚類の腎臓除去装置。
  3. 前記血液凝固状の腎臓を覆う体腔膜切り割り部は、スプリングの介在による柔構造の背中押さえと、開腹魚腹の両サイドを挟持する固体差吸収求心型押圧ローラとよりなる姿勢制御部と、前記血液凝固状の腎臓を覆う体腔膜切り割り用のガイド付きカッターのカッター挿入部と、頭部クランパの昇降部とよりなり、体腔膜を頭部付け根より肛門に掛けカットして腹腔内へ血液凝固状の腎臓を露出させる構成としたことを特徴とする請求項2記載の大型魚類の腎臓除去装置。
  4. 前記血液凝固状の腎臓の吸出し部は、前記腎臓を覆う体腔膜切り割り部により腹腔内へ露出した前記腎臓の吸入排出を行う吸入ノズルの挿入ガイドと、前記吸入ノズルと、魚腹の両サイドを挟持する固体差吸収求心型押圧ローラと、頭部クランパの昇降装置とよりなり、前記腎臓を吸入排出する構成としたことを特徴とする請求項2記載の大型魚類の腎臓除去装置。
  5. 前記固体差吸収求心型押圧ローラは、噛み合いギヤにより同一作動角で作動して固体差の変動を吸収して両側より同時に作動挟持するギヤリンク式作動方式により構成したことを特徴とする請求項3、請求項4記載の大型魚類の腎臓除去装置。
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