JP2007262935A - 燃料ポンプの駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料ポンプの駆動源として低コストのブラシ付きモータを使用するシステムにおいて、燃料ポンプ起動時の突入電流によるブラシへのストレスを低減することができて、燃料ポンプの高寿命化、小型化、低コスト化という相反する要求をバランスさせる。
【解決手段】燃料ポンプ起動時の突入電流によるブラシストレスを低減することを目的として、燃料ポンプを起動する際に、所定の電流低減時間Tlow が経過するまで、燃料ポンプの駆動電流を低減して該燃料ポンプを起動する。この際、起動時のブラシストレスを推定して、起動時のブラシストレスに応じて起動時の電流低減量Ired を設定する。また、電流低減時間Tlow は、要求エンジントルク、起動時の燃料残圧、F/P回転立ち上がり推定時間等を考慮して設定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料タンク内の燃料を汲み上げて内燃機関に供給する燃料ポンプの駆動源としてブラシ付きモータを用いた燃料ポンプの駆動制御装置に関する発明である。
自動車に搭載される燃料ポンプは、高寿命化、小型化、低コスト化という相反する要求を高レベルでバランスさせる必要がある。しかも、低コスト化の観点から、燃料ポンプの駆動源として低コストのブラシ付きモータを使用する必要があるため、高寿命化を実現するには、燃料ポンプの寿命を左右する部品であるブラシの耐久性を高めることが必要不可欠となる。これは、ブラシと整流子との間の放電と摩耗によりブラシの劣化が進みやすいためだが、近年の小型化によるブラシ面積減少等の対策として、ブラシの材質や構造を変更してコストアップになる傾向にある。従って、ブラシの材質や構造に関しても、コストアップを避けたいという要求が強くなってきている。
また、近年の低エミッション、低燃費の要求を満たすために、アイドルストップシステムやハイブリッド電気自動車の需要が今後も益々増大するものと予想されるが、アイドルストップシステムやハイブリッド電気自動車では、エンジン(内燃機関)が自動停止・自動始動される回数が増え、そのエンジンの自動停止・始動と連動して燃料ポンプが停止・起動されるため、燃料ポンプの起動回数が大幅に増加する傾向にある。更に、ハイブリッド電気自動車では、燃料ポンプを駆動する電源(バッテリ)とエンジンを始動するスタータの電源(バッテリ)とが別系統になっているため、燃料ポンプ起動時の駆動電圧がスタータ駆動(エンジンのクランキング)によって低下することがなく、燃料ポンプ起動時の駆動電圧が従来よりも高くなるという事情がある。
燃料ポンプのブラシを劣化させる要因となるブラシと整流子との間の放電は、起動時の突入電流により発生しやすく、しかも、起動時の駆動電圧が高くなるほど突入電流が大きくなって放電が発生しやすくなる。従って、燃料ポンプの起動回数が多くなったり、起動時の駆動電圧が高くなれば、その分、突入電流によるブラシへのストレスが増加して燃料ポンプの耐久性が低下するため、何等かの対策が必要となってくる。
ここで、燃料ポンプの耐久性を向上させる従来技術としては、次のようなものがある。 例えば、特許文献1(特公昭60−37313号公報)では、エンジン運転中に燃料噴射量(噴射パルス幅)が所定値以下のときに、燃料ポンプの駆動電圧を低下させるようにしている。
また、特許文献2(特公昭61−1621号公報)では、エンジンの低回転、低負荷時に燃料ポンプの駆動電圧を低下させるようにしている。
特公昭60−37313号公報(第1頁〜第2頁等) 特公昭61−1621号公報(第1頁等) 特開平03−179158号公報(第1頁〜第2頁等)
上記特許文献1,2の技術は、要求燃料量が少ない運転領域で、燃料ポンプの駆動電圧を低下させて駆動電流を低下させることで高寿命化を図る考え方であるが、燃料ポンプのブラシに関しては、この考え方は高寿命化にあまり役立っていないことが判明した。
つまり、燃料ポンプの駆動電流は、起動時の突入電流により最大となり、この駆動電流が大きくなるほど、起動時のブラシへのストレスが大きくなることは前述した通りであるが、上記特許文献1,2の技術は、いずれも、エンジン始動後(燃料ポンプ起動後)に燃料ポンプの駆動電圧を制御する技術であるため、燃料ポンプ起動時の突入電流によりブラシへのストレスが大きくなるという問題に対しては全く効果がない。
尚、特許文献3(特開平03−179158号公報)のように、燃料ポンプの駆動源として、ブラシ付きモータに代えて、ブラシレスモータを使用すれば、ブラシの耐久性の問題を解消できるが、ブラシレスモータの駆動回路の構成が複雑であるため、コストアップになってしまい、低コスト化の要求を満たすことができない。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、燃料ポンプの駆動源として低コストのブラシ付きモータを使用するシステムにおいて、燃料ポンプ起動時の突入電流によるブラシへのストレスを低減することができて、燃料ポンプの高寿命化、小型化、低コスト化という相反する要求を高レベルでバランスさせることができる燃料ポンプの駆動制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関に供給する燃料ポンプの駆動源としてブラシ付きモータを用いた燃料ポンプの駆動制御装置において、燃料ポンプを起動する際に起動電流低減制御手段により燃料ポンプの駆動電流を低減して該燃料ポンプを起動するようにしたものである。このようにすれば、燃料ポンプ起動時の突入電流によるブラシストレスを低減することができて、燃料ポンプの高寿命化、小型化、低コスト化という相反する要求を高レベルでバランスさせることができる。
本発明は、請求項2のように、燃料ポンプを起動する際に該燃料ポンプの電源電圧(バッテリ電圧)が所定電圧以上であるときに該燃料ポンプの駆動電流を低減して該燃料ポンプを起動する制御を実行するようにしても良い。ここで、“所定電圧”は、燃料ポンプ起動時の突入電流によるブラシストレスと燃料ポンプの駆動電圧との関係を考慮して、燃料ポンプの起動性能を確保できる範囲内で、起動時のブラシストレスが少なくなるように設定すれば良い。このようにすれば、燃料ポンプ起動時の突入電流によるブラシストレスが本来的に少ない低電圧領域では、駆動電流を低減する制御が実行されず、燃料ポンプの起動性能を必要以上に悪化させずに済む。
この場合、請求項3のように、燃料ポンプ起動時のブラシストレス及び/又はブラシ劣化度合を判定し、その判定結果に応じて駆動電流の低減量及び/又は低減時間を変更するようにしても良い。このようにすれば、燃料ポンプ起動時のブラシストレスやブラシ劣化度合に応じて駆動電流の低減量や低減時間を適正に変更することができ、燃料ポンプの起動性能を必要以上に悪化させることなくブラシストレスを低減させることができる。
また、燃料ポンプ起動時のブラシストレスは、突入電流の影響を強く受けることを考慮して、請求項4のように、燃料ポンプ起動時の突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間のうちの少なくとも1つを予測又は検出し、その予測値又は検出値に応じて駆動電流の低減量及び/又は低減時間を変更するようにしても良い。ここで、燃料ポンプ起動時の突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間は、前回までの検出値を用いても良いし、駆動電流低減制御を行わないと仮定した場合の今回の起動時の突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間を予測するようにしても良い。勿論、駆動電流低減制御を行なう場合の今回の起動時の突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間を予測するようにしても良い。燃料ポンプ起動時の突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間が分かれば(特にその予測値が分かれば)、駆動電流の低減量や低減時間をより適正な値に変更することができる。
また、スタータを駆動せずに燃料ポンプを起動する場合とスタータを駆動しながら燃料ポンプを起動する場合とで燃料ポンプの電源電圧(バッテリ電圧)が変化することを考慮して、請求項5のように、スタータを駆動せずに燃料ポンプを起動する場合とスタータを駆動しながら燃料ポンプを起動する場合とで駆動電流の低減量及び/又は低減時間を変更するようにしても良い。このようにすれば、燃料ポンプ起動時のスタータ駆動・非駆動による電源電圧の変化に応じて駆動電流の低減量や低減時間を簡単に変更することができる。
この場合、請求項6のように、スタータを駆動しながら燃料ポンプを起動する場合は、燃料ポンプの駆動電流を低減する制御(以下「駆動電流低減制御」という)を行わずに燃料ポンプを起動するようにしても良い。これは、スタータの駆動により燃料ポンプの電源電圧が低下するため、駆動電流低減制御を行わなくても、起動時の突入電流を低減できるためである。
以上説明した請求項1〜6に係る発明は、アイドルストップシステムやハイブリッド電気自動車に限らず、内燃機関を駆動源とする車両に広く適用して実施できる。
また、アイドルストップシステムやハイブリッド電気自動車のように、アイドルストップ制御手段を備えた車両においては、アイドルストップ制御による自動始動時(温間始動時)と通常の内燃機関の始動時(冷間始動時)とで、燃料ポンプのコイル温度(抵抗値)、内燃機関の暖機状態、燃料温度(粘性抵抗)等が相違することを考慮して、請求項7のように、アイドルストップ制御手段による自動始動時に燃料ポンプを起動する場合と通常の内燃機関の始動時に燃料ポンプを起動する場合とで駆動電流の低減量及び/又は低減時間を変更するようにしても良い。このようにすれば、アイドルストップ制御による自動始動時と通常の内燃機関の始動時とで、燃料ポンプのコイル温度(抵抗値)、内燃機関の暖機状態、燃料温度(粘性抵抗)等が相違するのに対応して、駆動電流の低減量や低減時間を簡単に変更することができる。
また、駆動電流を変化させる手段としては、請求項8のように、駆動電流が流れる通電路の抵抗値を切り替えるようにしたり、或は、請求項9のように、駆動電流が流れる通電路に設けられたスイッチング素子のデューティ比を可変するようにしたり、或は、請求項10のように、電源電圧(バッテリ電圧)を可変するようにしても良い。いずれの手法を採用しても、駆動電流を変化させることができる。
また、請求項11のように、要求エンジントルク、燃料残圧、電源電圧等の車両状態に応じて駆動電流の低減量及び/又は低減時間を変更し又は駆動電流低減制御を禁止するようにしても良い。このようにすれば、駆動電流低減制御により供給燃料量が不足して始動性が悪くならない範囲で、駆動電流低減制御を行うことができる。
また、アイドルストップシステムやハイブリッド電気自動車のように、アイドルストップ制御手段を備えた車両においては、請求項12のように、燃料ポンプ起動時のブラシストレス、ブラシ劣化度合、突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間、内燃機関状態、車両状態のうちの少なくとも1つを予測又は検出し、その予測値又は検出値に応じてアイドルストップ時でも前記燃料ポンプを停止させずに駆動し続ける停止禁止制御と前記燃料ポンプを停止させる制御とを切り替えるようにしても良い。このようにすれば、例えば、燃料ポンプ起動時のブラシストレスやブラシ劣化度合が大きくなることが予想される場合は、アイドルストップ時に内燃機関のみを停止させて燃料ポンプを駆動し続けるという停止禁止制御を行うことが可能となり、ブラシの寿命を延ばすことができる。
また、請求項13のように、燃料ポンプ起動時のブラシストレス、ブラシ劣化度合、突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間、内燃機関状態、車両状態のうちの少なくとも1つを予測又は検出し、その予測値又は検出値に応じて前記アイドルストップによる燃料ポンプの停止頻度を可変するようにしても良い。ここで、アイドルストップによる燃料ポンプの停止頻度とは、アイドルストップ回数に対する燃料ポンプの停止回数の割合を意味する。例えば、燃料ポンプ起動時のブラシストレスやブラシ劣化度合が大きくなることが予想される場合は、アイドルストップによる燃料ポンプの停止頻度を少なくするという制御を行うことで、ブラシの寿命を延ばすことができる。
また、請求項14のように、アイドルストップ時に燃料ポンプを停止させずに駆動し続ける場合、又はアイドルストップ時の燃料ポンプの停止頻度を低下させる場合、又はブラシ劣化度合が所定値以上となった場合に、警告手段によって運転者に警告するようにすると良い。このようにすれば、ブラシの寿命が近付いていることを運転者に知らせることができ、燃料ポンプが故障して走行不能になる前に運転者に修理を促すことができる。
また、燃料ポンプ起動時の突入電流によってブラシの劣化が進むことを考慮して、請求項15のように、ブラシ劣化度合を推定する際に、燃料ポンプの起動回数、起動時の突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間のうちの少なくとも1つを用いてブラシ劣化度合をブラシ劣化度合推定手段により推定するようにしても良い。このようにすれば、ブラシ劣化度合を精度良く推定することができる。
或は、請求項16のように、燃料ポンプの起動回数、起動時の突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間のうちの少なくとも1つを積算した値を用いて前記ブラシ劣化度合を推定するようにしても良い。ブラシの劣化は、突入電流が大きいほど進むが、電流量に比例するのではなく、電流量の増加により比例関係以上に劣化が進むため、燃料ポンプの起動回数や突入電流等の積算値を用いれば、ブラシ劣化度合をより精度良く推定することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態をハイブリッド電気自動車に適用して具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図10に基づいて説明する。
まず、図1に基づいてハイブリッド電気自動車の車両駆動制御システムの構成を説明する。ハイブリッド電気自動車には、駆動源として、エンジン11(内燃機関)とスタータ兼用の交流モータ12が搭載され、これらの動力がトルクコンバータ13と変速機14を介してディファレンシャル装置15に伝達され、更に駆動シャフト16を介して駆動輪17に伝達される。
パワートレイン制御装置18は、クランク角センサ21、吸入空気量センサ22、冷却水温センサ23等によって検出されるエンジン運転状態や、車両用制御装置19から送信されてくる車両状態の情報に基づいて、エンジン11の吸入空気量、燃料噴射量、点火時期を制御してエンジン11の出力トルクを制御すると共に、交流モータ12の発生トルクを制御し、更に、トルクコンバータ13のロックアップ状態や変速機14の変速比等を制御する。
一方、車両用制御装置19は、アクセルペダルセンサ24、シフトセンサ25、車速センサ26、ブレーキマスターシリンダ圧センサ27等の各種センサの出力信号や、パワートレイン制御装置18から送信されてくるエンジン運転状態の情報に基づいて車両の走行状態を制御する。具体的には、車両用制御装置19は、パワートレイン制御装置18、インバータ28、補機バッテリ制御装置29(DC/DCコンバータ)を介してエンジン11、交流モータ12、変速機14、高圧直流バッテリ30、補機バッテリ31等を協調制御し、所定のアイドルストップ条件が成立したときにアイドルストップを実行するアイドルストップ制御手段として機能すると共に、発進、加速アシスト、減速回生等を制御する。
例えば、アイドルストップ状態で、運転者が車両を発進させる所定の操作(アクセルペダルの踏み込み等)を行ったときに、交流モータ12(スタータ)を起動してエンジン11の回転速度を所定の回転速度まで上昇させた後、燃料ポンプ制御装置37により燃料ポンプ32を起動すると共に、パワートレイン制御装置18によって燃料噴射制御と点火制御を開始してエンジン11を始動し、その動力をトルクコンバータ13と変速機14とディファレンシャル装置15を介して駆動輪17に伝達して車両を発進させる。
補機バッテリ制御装置29は、車両用制御装置19からの信号や、補機バッテリ電流センサ35、補機バッテリ温度センサ36等の各種センサの出力信号に基づいて補機バッテリ31の充電量を制御する。また、車両用制御装置19は、自己診断機能を搭載し、車両駆動制御システムの各部の異常・故障を検出したときに、警告表示部40(警告手段)にその異常・故障内容を警告表示して運転者に警告する。
燃料タンク(図示せず)内の燃料を汲み上げてエンジン11に供給する燃料ポンプ32は、駆動源としてブラシ付きDCモータ(図示せず)を内蔵し、補機バッテリ31の電圧を電源電圧として駆動される。この燃料ポンプ32を制御する燃料ポンプ制御装置37は、補機バッテリ電圧センサ38や燃料ポンプコイル温度センサ39等の出力信号に基づいて燃料ポンプ32の駆動電流を制御する。
更に、燃料ポンプ制御装置37は、燃料ポンプ32を起動する際に該燃料ポンプ32の駆動電流を低減して該燃料ポンプ32を起動する起動電流低減制御手段として機能し、図2に示すように構成されている。即ち、燃料ポンプ制御装置37は、補機バッテリ電圧センサ38や燃料ポンプコイル温度センサ39等の出力信号やパワートレイン制御装置18からの信号に基づいて燃料ポンプ32の作動状態を判定する燃料ポンプ作動判定部41と、この燃料ポンプ作動判定部41の判定結果に基づいて目標駆動電流Itag を算出する目標駆動電流算出部42と、燃料ポンプ32の駆動電流を目標駆動電流Itag に一致させるように通電路の抵抗R1 ,R2 ,…,Rn を抵抗切り替えスイッチ52により切り替える駆動回路部43とから構成され、これら各部41〜43の機能は、後述する各ルーチンによって実現される。燃料ポンプ32の停止中は、駆動回路部43の通電スイッチ51がOFF状態に維持され、燃料ポンプ32への通電が遮断される。
ところで、本実施例1のようなハイブリッド電気自動車では、アイドルストップ等によりエンジン11が自動停止・自動始動される回数が増え、そのエンジン11の自動停止・始動と連動して燃料ポンプ32が停止・起動されるため、燃料ポンプ32の起動回数が大幅に増加する傾向にある。更に、ハイブリッド電気自動車では、燃料ポンプ32を駆動する電源(補機バッテリ31)とエンジン11を始動するスタータ(交流モータ12)の電源(高圧直流バッテリ30)とが別系統になっているため、燃料ポンプ32の起動時の駆動電圧がスタータ駆動(エンジン11のクランキング)によって低下することがなく、燃料ポンプ32の起動時の駆動電圧が従来よりも高くなるという事情がある。
燃料ポンプ32のブラシを劣化させる要因となるブラシと整流子との間の放電は、起動時の突入電流により発生しやすく、しかも、起動時の駆動電圧が高くなるほど突入電流が大きくなって放電が発生しやすくなる。従って、燃料ポンプ32の起動回数が多くなったり、起動時の駆動電圧が高くなれば、その分、突入電流によるブラシへのストレスが増加して燃料ポンプ32の耐久性が低下するため、何等かの対策が必要となってくる。
そこで、本実施例1では、起動時の突入電流によるブラシストレスを低減することを目的として、燃料ポンプ制御装置37によって後述する各ルーチンを実行することで、燃料ポンプ32を起動する際に、図3に示すように、所定の電流低減時間Tlow が経過するまで、燃料ポンプ32の駆動電流を低減して該燃料ポンプ32を起動するようにしている。以下、燃料ポンプ制御装置37が実行する各ルーチンの処理内容を説明する。尚、これら各ルーチンの処理は、車両用制御装置19又はパワートレイン制御装置18によって実行するようにしても良い。
[燃料ポンプ制御メインルーチン]
図4の燃料ポンプ制御メインルーチンは、イグニッションスイッチがONされている期間に所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、補機バッテリ電圧センサ38や燃料ポンプコイル温度センサ39等の出力信号を読み込んでA/D変換等の処理を行い、次のステップ102で、車両用制御装置19、補機バッテリ制御装置29、パワートレイン制御装置18との間で送受信する通信データを処理する。
この後、ステップ103に進み、後述する図5のブラシストレス・劣化推定ルーチンを実行して、車両の出荷から現在までのブラシ劣化推定量Dfp(ブラシ劣化度合)を算出し、次のステップ104で、後述する図6のブラシ劣化による停止禁止判定ルーチンを実行して、アイドルストップ時の燃料ポンプ32の停止を実行するか否かを判定する。
この後、ステップ105に進み、後述する図7のF/P駆動要求フラグ処理ルーチンを実行して(「F/P」は「燃料ポンプ」を意味する)、燃料ポンプ32の駆動要求の有無を表すF/P駆動要求フラグをセット/リセットする。この後、ステップ106に進み、後述する図8の目標駆動電流算出ルーチンを実行して、必要燃料量Qreq に応じた目標駆動電流Itag を算出する。
この後、ステップ107に進み、後述する図9の駆動電流低減モード算出ルーチンを実行して、電流低減時間Tlow と電流低減量Ired を算出する。この後、ステップ108に進み、後述する図10の燃料ポンプ駆動処理ルーチンを実行して、燃料ポンプ32の駆動電流を目標駆動電流Itag に一致させるように通電路の抵抗R1 ,R2 ,…,Rn を切り替えて、燃料ポンプ32を駆動する。この後、ステップ109に進み、車両用制御装置19、補機バッテリ制御装置29、パワートレイン制御装置18との間で送受信する通信データを処理して本ルーチンを終了する。
[ブラシストレス・劣化推定ルーチン]
図5のブラシストレス・劣化推定ルーチンは、図4のステップ103で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいうブラシ劣化度合推定手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ111で、補機バッテリ電圧センサ38で検出した起動時の補機バッテリ31の電圧Vsta (燃料ポンプ32の電源電圧に相当)を読み込む。この後、ステップ112に進み、燃料ポンプコイル温度センサ39で検出した燃料ポンプ32のコイル温度に基づいて起動時のコイル抵抗推定値Rsta を算出する。或は、燃料ポンプ32のコイル温度に影響を及ぼす情報(アイドルストップ時間、F/P通電時間、燃料温度、外気温等)に基づいて起動時のコイル抵抗推定値Rsta を算出するようにしても良い。
この後、ステップ113に進み、駆動電流低減モード非作動時(駆動電流低減制御を行わない場合)における起動時のブラシストレス推定量Sfpをマップにより算出する。この場合、起動時のブラシストレスは、起動時の補機バッテリ電圧とコイル抵抗に応じて変化し、起動時の補機バッテリ電圧が高くなるほど、起動時のブラシストレスが大きくなり、起動時の補機バッテリ電圧が高い領域では、起動時のコイル抵抗が低くなるほど、起動時のブラシストレスが大きくなるという特性がある。従って、起動時のブラシストレス推定量Sfpを算出するマップは、起動時の補機バッテリ電圧Vsta と起動時のコイル抵抗推定値Rsta をパラメータとする二次元マップとして作成され、このマップにより起動時の補機バッテリ電圧Vsta と起動時のコイル抵抗推定値Rsta に応じた起動時のブラシストレス推定量Sfpが算出される。
この後、ステップ114に進み、車両の出荷から現在までのブラシ劣化推定量Dfpをマップ又は関数により算出する。このブラシ劣化推定量Dfpを算出するマップ又は関数は、突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間を変数とする加重積算関数gの演算値と、F/P起動回数と、F/P駆動電流値と、F/P駆動時間と、F/P回転数積算値をパラメータとして作成されている。加重積算関数gは、突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間に対して電流値や時間の大きさによって変化する係数ki を乗算した後、積算する。係数ki は、電流値や時間が大きくなるほど大きくなるように設定される。ブラシの劣化は、突入電流が大きいほど進むが、電流量に比例するのではなく、電流量の増加により比例関係以上に劣化が進むため、F/P起動回数や突入電流等の積算値を用いれば、ブラシ劣化推定量Dfpを精度良く算出することができる。
この場合、車両の出荷から現在までのブラシ劣化推定量Dfpが所定値以上になったときに、警告表示部40に警告表示して運転者に警告するようにしても良い。このようにすれば、ブラシの寿命が近付いていることを運転者に知らせることができ、燃料ポンプ32が故障して走行不能になる前に運転者に修理を促すことができる。この際、警告表示部40の警告表示の他に、これを異常として車両用制御装置19の自己診断機能のメモリに記憶するようにしても良い。
尚、起動時のブラシストレス推定量Sfpの算出方法は、上記ステップ113の方法に限定されず、例えば、次のようにして算出しても良い。
《他の算出方法(その1)》
起動時のブラシストレスに及ぼす影響は、起動時のコイル抵抗よりも起動時の補機バッテリ電圧の方が大きいことを考慮して、起動時の補機バッテリ電圧のみに基づいて起動時のブラシストレス推定量Sfpを算出する。この方法は、演算処理を簡単化できる利点がある。
《他の算出方法(その2)》
運転者のイグニッションスイッチの始動操作による通常始動時には、ブラシストレス推定量Sfpを小さい値に設定し、アイドルストップからの自動始動時には、ブラシストレス推定量Sfpを大きい値に設定する。一般に、エンジン11が暖機状態で実行される自動始動時の補機バッテリ31の電圧低下量は、通常始動時よりも小さくなるため、ブラシストレス推定量Sfpは、通常始動時よりも自動始動時の方が大きくなる。
《他の算出方法(その3)》
交流モータ12(スタータ)を駆動しながら燃料ポンプ32を起動する場合(イグニッションスイッチON且つスタータONの場合)には、ブラシストレス推定量Sfpを中間的な値に設定し、交流モータ12(スタータ)を駆動せずに燃料ポンプ32を起動する場合(イグニッションスイッチON且つスタータOFFの場合)には、ブラシストレス推定量Sfpを大きい値に設定する。これは、始動時の補機バッテリ31の電圧低下量の相違を考慮したものである。
[ブラシ劣化による停止禁止判定ルーチン]
図6のブラシ劣化による停止禁止判定ルーチンは、図4のステップ104で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ121で、起動時のブラシストレス推定量Sfpとブラシ劣化推定量DfpをパラメータとするF/P停止禁止率算出マップを参照して、図5のブラシストレス・劣化推定ルーチンで算出した起動時のブラシストレス推定量Sfpとブラシ劣化推定量Dfpに応じたF/P停止禁止率Rinh を算出する。
このF/P停止禁止率Rinh は、アイドルストップ時に燃料ポンプ32の停止を禁止する頻度(割合)であり、F/P停止禁止率Rinh =100%であれば、アイドルストップ時でも、毎回、燃料ポンプ32の停止を禁止する状態となり、F/P停止禁止率Rinh =50%であれば、2回のアイドルストップに対して1回のアイドルストップの割合で燃料ポンプ32の停止を禁止する。このF/P停止禁止率Rinh を算出するマップは、起動時のブラシストレス推定量Sfpやブラシ劣化推定量Dfpが大きくなるほど、F/P停止禁止率Rinh が高くなるように設定されている。
この後、ステップ122に進み、エンジン停止要求が有るか否かを判定し、エンジン停止要求無しと判定されれば、ステップ126に進み、F/P停止禁止フラグFinh を“0”にセットする。
これに対して、上記ステップ122で、エンジン停止要求有りと判定されれば、ステップ123に進み、100未満の乱数発生関数RAN(100) を用いて判定値Kを1〜99の範囲内でランダムに設定する。この後、ステップ124に進み、F/P停止禁止率Rinh を判定値Kと比較して、F/P停止禁止率Rinh が判定値Kよりも大きければ、ステップ125に進み、F/P停止禁止フラグFinh を「F/P停止禁止」を意味する“1”にセットし、F/P停止禁止率Rinh が判定値K以下であれば、ステップ126に進み、F/P停止禁止フラグFinh を「F/P停止許可」を意味する“0”にセットする。
尚、F/P停止禁止フラグFinh が「F/P停止禁止」を意味する“1”にセットされたときには、警告表示部40に警告表示して運転者に警告するようにしても良い。このようにすれば、ブラシの寿命が近付いていることを運転者に知らせることができ、燃料ポンプ32が故障して走行不能になる前に運転者に修理を促すことができる。この際、警告表示部40の警告表示の他に、これを異常として車両用制御装置19の自己診断機能のメモリに記憶するようにしても良い。
[F/P駆動要求フラグ処理ルーチン]
図7のF/P駆動要求フラグ処理ルーチンは、図4のステップ105で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ131で、イグニッションスイッチ(以下「IGスイッチ」と表記する)がOFFからONに切り替えられた直後であるか否かを判定し、OFF→ONの切り替え直後であれば、ステップ135に進み、OFF→ONの切り替え後の経過時間をカウントするON後経過時間カウンタCigを最大値($FF)にセットする。
これに対して、上記ステップ131で、IGスイッチのOFF→ONの切り替え直後でないと判定されれば、ステップ132に進み、IGスイッチがON状態であるか否かを判定し、IGスイッチがOFF状態であれば、ステップ136に進み、ON後経過時間カウンタCigを最小値($00)にセットする。
上記ステップ132で、IGスイッチがON状態であると判定されれば、ステップ133に進み、ON後経過時間カウンタCigの値が最小値($00)までデクリメントされたか否かを判定し、「No」と判定されれば、ステップ134に進み、ON後経過時間カウンタCigを“$01”ずつデクリメントする。以上説明したステップ131〜136の処理によって、IGスイッチのOFF→ONの切り替え直後に、ON後経過時間カウンタCigを最大値($FF)にセットし、その後、本ルーチンが起動される毎にON後経過時間カウンタCigを“$01”ずつデクリメントする処理をON後経過時間カウンタCigの値が最小値($00)になるまで繰り返し実行する。
そして、次のステップ137で、エンジン回転速度Ne >0(つまりエンジン回転中)又はON後経過時間カウンタCig≧所定値であるか否かを判定し、エンジン回転速度Ne >0(つまりエンジン回転中)又はON後経過時間カウンタCig≧所定値であれば、ステップ138に進み、F/P駆動要求フラグFfon をF/P駆動要求有りを意味する“1”にセットして本ルーチンを終了する。
上記ステップ137で「No」と判定された場合、つまりエンジン回転速度Ne =0(つまりエンジン停止)且つON後経過時間カウンタCig<所定値であれば、ステップ139に進み、ON後経過時間カウンタCig=最小値($00)又はエンジン回転速度Ne =0(エンジン停止)になってから所定時間経過したか否かを判定し、「No」と判定されれば、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ139で、ON後経過時間カウンタCig=最小値($00)又はエンジン回転速度Ne =0(エンジン停止)になってから所定時間経過していると判定されれば、ステップ140に進み、F/P停止禁止フラグFinh が「F/P停止許可」を意味する“0”にセットされているか否かを判定し、これが「F/P停止禁止」を意味する“1”にセットされていれば、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了し、「F/P停止許可」を意味する“0”にセットされていれば、ステップ150に進み、F/P駆動要求フラグFfon をF/P駆動要求無しを意味する“0”にセットして本ルーチンを終了する。
[目標駆動電流算出ルーチン]
図8の目標駆動電流算出ルーチンは、図4のステップ106で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ151で、現在のエンジン回転速度、要求エンジントルク、目標空燃比等に基づいて要求エンジントルクを発生するのに必要な燃料量Qreq をマップ等により算出する。
この後、ステップ152に進み、必要燃料量Qreq をパラメータとする目標駆動電流算出テーブルを参照して、現在の必要燃料量Qreq に応じた目標駆動電流Itag を算出する。この目標駆動電流算出テーブルは、必要燃料量Qreq が所定範囲(Q1 〜Q2 の範囲)では、必要燃料量Qreq が大きくなるほど、目標駆動電流Itag が大きくなり、必要燃料量Qreq が所定値Q1 以下になると、目標駆動電流Itag が最小値に設定され、必要燃料量Qreq が所定値Q2 以上になると、目標駆動電流Itag が最大値に設定される。目標駆動電流Itag の最小値は、燃料ポンプ32を最小吐出量で回転駆動するのに必要な駆動電流に設定され、目標駆動電流Itag の最大値は、燃料ポンプ32を最大吐出量で回転駆動するのに必要な駆動電流に設定されている。
[駆動電流低減モード算出ルーチン]
図9の駆動電流低減モード算出ルーチンは、図4のステップ107で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ161で、運転者の要求する要求エンジントルクPreq を現在のアクセル開度等に基づいて算出する。
この後、ステップ162に進み、起動時の燃料残圧推定値Prem をアイドルストップ時間、燃料温度等に基づいて算出する。或は、アイドルストップからの自動始動では、起動時の燃料残圧推定値Prem を高い圧力に設定し、IGスイッチの操作による通常始動では、起動時の燃料残圧推定値Prem を低い圧力に設定するようにしても良い。一般に、アイドルストップ時間は短いために、アイドルストップ中の燃圧低下量が少ないのに対して、通常始動前のエンジン停止時間は、アイドルストップ時間と比べて十分に長いために、エンジン停止中の燃圧低下量が大きくなるためである。
この後、ステップ163に進み、要求エンジントルクPreq と起動時の燃料残圧推定値Prem をパラメータとする第1の電流低減時間T1 算出マップを参照して、現在の要求エンジントルクPreq と起動時の燃料残圧推定値Prem に応じた第1の電流低減時間T1 を算出する。この第1の電流低減時間T1 算出マップは、起動時の燃料残圧推定値Prem が高くなるほど、第1の電流低減時間T1 が長くなり、起動時の燃料残圧推定値Prem が高い領域では、要求エンジントルクPreq が小さくなるほど、第1の電流低減時間T1 が長くなるように設定されている。
そして、次のステップ164で、駆動電圧、燃料粘性(燃料温度、アイドルストップ時間、冷却水温、油温、外気温、吸気温等で代用可能)に基づいてF/P回転立ち上がり推定時間Tris を算出する。
この後、ステップ165に進み、F/P回転立ち上がり推定時間Tris をパラメータとする第2の電流低減時間T2 算出テーブルを参照して、F/P回転立ち上がり推定時間Tris に応じた第2の電流低減時間T2 を算出する。この第2の電流低減時間T2 算出テーブルは、F/P回転立ち上がり推定時間Tris が所定範囲(a〜bの範囲)では、F/P回転立ち上がり推定時間Tris が長くなるほど、第2の電流低減時間T2 が長くなり、F/P回転立ち上がり推定時間Tris が所定値a以下になると、第2の電流低減時間T2 が最小値に設定され、F/P回転立ち上がり推定時間Tris が所定値b以上になると、第2の電流低減時間T2 が最大値に設定される。
この後、ステップ166に進み、第1の電流低減時間T1 と第2の電流低減時間T2 を比較して、小さい方を最終的な電流低減時間Tlow として選択する。この後、ステップ167に進み、起動時のブラシストレス推定量Sfpをパラメータとする電流低減量算出テーブルを参照して、起動時のブラシストレス推定量Sfpに応じた電流低減量Ired を算出する。この電流低減量算出テーブルは、起動時のブラシストレス推定量Sfpが所定範囲(c〜dの範囲)では、起動時のブラシストレス推定量Sfpが大きくなるほど、電流低減量Ired が大きくなり、起動時のブラシストレス推定量Sfpが所定値c以下になると、電流低減量Ired が最小値(0)に設定され、起動時のブラシストレス推定量Sfpが所定値d以上になると、起動時のブラシストレス推定量Sfpが最大値に設定される。
[燃料ポンプ駆動処理ルーチン]
図10の燃料ポンプ駆動処理ルーチンは、図4のステップ108で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ171で、F/P駆動要求フラグFfon が“0”→“1”に切り替えられた直後であるか否かで、F/P駆動要求有りに切り替えられた直後であるか否かを判定し、F/P駆動要求有りに切り替えられた直後であれば、ステップ174に進み、F/P駆動要求継続時間カウンタCfpを最小値($00)にセットする。
これに対して、F/P駆動要求フラグFfon が“0”→“1”に切り替えられた直後でない場合(F/P駆動要求有りに切り替えられた直後でない場合)には、ステップ171で「No」と判定されてステップ172に進み、F/P駆動要求フラグFfon がF/P駆動要求有りを意味する“1”にセットされているか否かを判定し、F/P駆動要求フラグFfon が“1”にセットされていれば、ステップ173に進み、F/P駆動要求継続時間カウンタCfpを“$01”ずつインクリメントする。これにより、F/P駆動要求フラグFfon が“0”→“1”に切り替えられた後の経過時間がカウントされる。
上記ステップ172で、F/P駆動要求フラグFfon がF/P駆動要求無しを意味する“0”にセットされていると判定されれば、駆動回路部43の通電スイッチ51(図2参照)をOFFに切り替えて燃料ポンプ32への通電を停止し、次のステップ176で、F/P駆動要求継続時間カウンタCfpを最大値($FF)にセットする。
以上のようにして、ステップ173又は174又は176で、F/P駆動要求継続時間カウンタCfpを操作した後、ステップ177に進み、駆動電流低減モード禁止フラグFinh が“0”であるか否かを判定する。この駆動電流低減モード禁止フラグFinh は、車両用制御装置19、パワートレイン制御装置18、補機バッテリ制御装置29からの要求に応じてセット/リセットされるフラグであり、駆動電流低減モード禁止フラグFinh =0は、駆動電流低減モードが許可されていることを意味し、駆動電流低減モード禁止フラグFinh =1は、駆動電流低減モードの禁止が要求されていることを意味する。例えば、補機バッテリ31の電圧が正常範囲以下に低下した場合や補機バッテリ31の劣化が検出された場合に、駆動電流低減モード禁止フラグFinh が“1”にセットされて、駆動電流低減モードが禁止される。
もし、上記ステップ177で、動電流低減モード禁止フラグFinh が駆動電流低減モードの禁止を意味する“1”にセットされていると判定されれば、ステップ182に進み、駆動回路部43の抵抗R1 ,R2 ,…,Rn の中から目標駆動電流Itag に応じた抵抗を選択して、この抵抗に抵抗切り替えスイッチ52を切り替える。
これに対して、上記ステップ177で、駆動電流低減モード禁止フラグFinh が駆動電流低減モードの許可を意味する“1”にセットされていると判定されれば、ステップ178に進み、F/P駆動要求継続時間カウンタCfpの値が電流低減時間Tlow 以下であるあるか否かを判定する。その結果、F/P駆動要求継続時間カウンタCfpの値が電流低減時間Tlow 以下であれば、駆動電流低減モードの実行中であると判断して、ステップ179に進み、通常駆動時の目標駆動電流Itag から電流低減量Ired を減算して駆動電流低減モード起動時の目標駆動電流(Itag −Ired )を設定し、駆動回路部43の抵抗R1 ,R2 ,…,Rn の中から駆動電流低減モード起動時の目標駆動電流(Itag −Ired )に応じた抵抗を選択して、この抵抗に抵抗切り替えスイッチ52を切り替える。
この後、ステップ180に進み、F/P駆動要求継続時間カウンタCfpの値が最小値($00)以下であるか否かを判定し、F/P駆動要求継続時間カウンタCfpの値が最小値($00)以下であれば、F/P駆動要求フラグFfon が“0”→“1”に切り替えられた直後(つまりF/P駆動要求有りに切り替えられた直後)であると判断して、ステップ181に進み、駆動回路部43の通電スイッチ51をONして、燃料ポンプ32への通電を開始して燃料ポンプ32を起動する。この場合は、燃料ポンプ32の駆動電流が駆動電流低減モード起動時の目標駆動電流(Itag −Ired )に低減されて燃料ポンプ32が起動される。
尚、上記ステップ180で「No」と判定されれば、そのまま本ルーチンを終了する。
以上説明した本実施例1の制御例を図3を用いて説明する。
駆動電流低減モードが許可されている場合は、燃料ポンプ32がOFFからONに切り替えられた時点で、電流低減時間Tlow と電流低減量Ired を算出すると共に、通常駆動時の目標駆動電流Itag から電流低減量Ired を減算して駆動電流低減モード起動時の目標駆動電流(Itag −Ired )を設定し、燃料ポンプ32の駆動電流をこの駆動電流低減モード起動時の目標駆動電流(Itag −Ired )に低減して燃料ポンプ32を起動する。そして、この駆動電流低減モードの起動時間が電流低減時間Tlow 経過した時点で、駆動電流低減モード起動から通常駆動に切り替えて、燃料ポンプ32の駆動電流を通常駆動時の目標駆動電流Itag に制御する。この際、目標駆動電流を「Itag −Ired 」から「Itag 」に切り替える際に、目標駆動電流を「Itag −Ired 」から徐々に「Itag 」に変化させるようにしても良い。
以上説明した本実施例1によれば、燃料ポンプ32の駆動源としてブラシ付きモータを用いたシステムにおいて、燃料ポンプ32を起動する際に燃料ポンプ32の駆動電流を低減して該燃料ポンプ32を起動するようにしたので、燃料ポンプ32の起動時の突入電流によるブラシストレスを低減することができて、燃料ポンプ32の高寿命化、小型化、低コスト化という相反する要求を高レベルでバランスさせることができる。
しかも、本実施例1では、起動時の補機バッテリ電圧Vsta と起動時のコイル抵抗推定値Rsta をパラメータとする二次元マップを参照して起動時のブラシストレス推定量Sfpを算出し、このブラシストレス推定量Sfpに応じて駆動電流低減モード起動時の電流低減量Ired を算出するようにしたので、起動時のブラシストレスに応じて駆動電流低減モード起動時の目標駆動電流の電流低減量Ired を適正に変更することができ、燃料ポンプ32の起動性能を必要以上に悪化させることなくブラシストレスを低減させることができる。
本発明は、図5のブラシストレス・劣化推定ルーチンで算出した車両の出荷から現在までのブラシ劣化推定量Dfpに応じて駆動電流低減モード起動時の電流低減量Ired を算出するようにしても良く、この場合でも、燃料ポンプ32の起動性能を必要以上に悪化させることなくブラシストレスを低減させることができる。勿論、起動時のブラシストレス推定量Sfpとブラシ劣化推定量Dfpの両方を考慮して駆動電流低減モード起動時の電流低減量Ired を算出するようにしても良いことは言うまでもない。
或は、ブラシストレス推定量Sfp及び/又はブラシ劣化推定量Dfpに応じて電流低減時間Tlow を変更するようにしても良い。
また、本実施例1では、起動時のブラシストレス推定量Sfpが所定値c以下の場合には、電流低減量Ired を最小値(0)に設定するようにしたので、起動時のブラシストレスが本来的に少ない領域では、駆動電流を低減する制御が実行されず、燃料ポンプ32の起動性能を必要以上に悪化させずに済む。
本発明は、図5のブラシストレス・劣化推定ルーチンのステップ111で読み込んだ起動時の補機バッテリ31の電圧Vsta (燃料ポンプ32の電源電圧)が所定電圧以上であるときに燃料ポンプ32の駆動電流を低減して該燃料ポンプ32を起動する制御を実行するようにしても良い。ここで、“所定電圧”は、起動時の突入電流によるブラシストレスと燃料ポンプ32の駆動電圧との関係を考慮して、燃料ポンプ32の起動性能を確保できる範囲内で、起動時のブラシストレスが少なくなるように設定すれば良い。このようにすれば、起動時の突入電流によるブラシストレスが本来的に少ない低電圧領域では、駆動電流を低減する制御が実行されず、燃料ポンプ32の起動性能を必要以上に悪化させずに済む。
上記実施例1では、燃料ポンプ32への通電路中に設けられた駆動回路部43の複数の抵抗R1 ,R2 ,…,Rn を抵抗切り替えスイッチ52により切り替えることで、該通電路の抵抗値を切り替えて燃料ポンプ32の駆動電流を目標駆動電流に制御するようにしたが、図11に示す本発明の実施例2では、燃料ポンプ32への通電路中に設けられた駆動回路部53に、燃料ポンプ32への通電をON/OFFするスイッチング素子54を設けると共に、このスイッチング素子54のデューティを制御する制御デューティ算出部55を設け、この制御デューティ算出部55によって目標駆動電流に応じたデューティを算出してスイッチング素子54のデューティを可変することで、燃料ポンプ32の駆動電流を目標駆動電流に制御するようにしている。
本実施例2では、目標駆動電流に応じてスイッチング素子54のデューティを可変することで、燃料ポンプ32の駆動電流を連続的に変化させることができ、上記実施例1の抵抗切り替え方式と比較して燃料ポンプ32の駆動電流の制御精度を向上させることができる利点がある。
図12に示す本発明の実施例3では、上記実施例2の構成に加えて、スイッチング素子54とグランド端子との間に電流検出抵抗56を設け、この電流検出抵抗56で検出した電流値(電流検出抵抗56の端子電圧)を制御デューティ算出部55にフィードバックする構成となっている。この構成では、制御デューティ算出部55は、電流検出抵抗56で検出した電流値を目標駆動電流に一致させるようにPI制御又はPID制御等によりスイッチング素子54のデューティを制御するようにしている。これにより、燃料ポンプ32の駆動電流の制御精度を更に向上させることができる。
上記実施例1〜3では、駆動回路部43の抵抗R1 ,R2 ,…,Rn の切り替え制御又はスイッチング素子54のデューティ制御により燃料ポンプ32の駆動電流を目標駆動電流に制御するようにしたが、図13に示す本発明の実施例4では、車両用制御装置19又はパワートレイン制御装置18又は補機バッテリ制御装置29が目標駆動電流(電流低減量Ired )に応じて目標電圧Vtag を算出して、補機バッテリ31の電圧(燃料ポンプ32の電源電圧)を目標電圧Vtag に一致させるように制御することで、燃料ポンプ32の駆動電流を目標駆動電流に制御するようにしている。
以下、車両用制御装置19又はパワートレイン制御装置18又は補機バッテリ制御装置29が実行する図13の補機バッテリ電圧制御ルーチンの処理内容を説明する。本ルーチンは、IGスイッチがONされている期間に所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まずステップ201で、各種入力信号の読み込み処理を行った後、ステップ202に進み、車両用制御装置19、補機バッテリ制御装置29、パワートレイン制御装置18との間で送受信する通信データを処理する。
この後、ステップ203に進み、アクセル開度等から要求パワーを算出し、次のステップ204で、現在の運転モードを判定する。この後、ステップ205に進み、前記図9の駆動電流低減モード算出ルーチンと同様のルーチンを実行して、電流低減量Ired を算出する。
そして、次のステップ206で、電流低減量Ired をパラメータとする補機バッテリ目標電圧算出テーブルを参照して、電流低減量Ired に応じた補機バッテリ目標電圧Vtag を算出する。この補機バッテリ目標電圧算出テーブルは、電流低減量Ired が所定範囲(e〜fの範囲)では、電流低減量Ired が大きくなるほど、補機バッテリ目標電圧Vtag が低くなり、電流低減量Ired が所定値e以下になると、補機バッテリ目標電圧Vtag が最大値に設定され、電流低減量Ired が所定値f以上になると、補機バッテリ目標電圧Vtag が最小値に設定される。この後、ステップ207に進み、車両用制御装置19、補機バッテリ制御装置29、パワートレイン制御装置18との間で送受信する通信データを処理する。
以上説明した本実施例4では、目標駆動電流(電流低減量Ired )に応じて目標電圧Vtag を算出して、補機バッテリ31の電圧(燃料ポンプ32の電源電圧)を目標電圧Vtag に一致させるように制御するようにしたので、燃料ポンプ32の起動時の突入電流によるブラシストレスを低減することができて、燃料ポンプ32の高寿命化、小型化、低コスト化という相反する要求を高レベルでバランスさせることができる。
尚、上記各実施例1〜4は、いずれも本発明をハイブリッド電気自動車に適用した実施例であるが、その他、アイドルストップシステムを搭載した車両にも適用して実施でき、勿論、アイドルストップシステムを搭載していない車両にも適用して実施できる。
本発明の実施例1における車両駆動システム全体の構成を概略的に示す図である。 本発明の実施例1の燃料ポンプ制御装置の回路構成を概略的に示す図である。 本発明の実施例1の駆動電流低減モード起動時の燃料ポンプの駆動電流の挙動を説明するタイムチャートである。 本発明の実施例1の燃料ポンプ制御メインルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例1のブラシストレス・劣化推定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例1のブラシ劣化による停止禁止判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例1のF/P駆動要求フラグ処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例1の目標駆動電流算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例1の駆動電流低減モード算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例1の燃料ポンプ駆動処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例2の燃料ポンプ制御装置の回路構成を概略的に示す図である。 本発明の実施例3の燃料ポンプ制御装置の回路構成を概略的に示す図である。 本発明の実施例4の補機バッテリ電圧制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
11…エンジン(内燃機関)、12…交流モータ、13…トルクコンバータ、14…変速機、18…パワートレイン制御装置、19…車両用制御装置(アイドルストップ制御手段)、28…インバータ、29…補機バッテリ制御装置、30…高圧直流バッテリ、31…補機バッテリ、32…燃料ポンプ、37…燃料ポンプ制御装置(起動電流低減制御手段,ブラシ劣化度合推定手段)、43…駆動回路部、40…警告表示部(警告手段)、51…通電スイッチ、52…抵抗切り替えスイッチ、54…スイッチング素子、55…制御デューティ算出部、56…電流検出抵抗

Claims (16)

  1. 燃料タンク内の燃料を汲み上げて内燃機関に供給する燃料ポンプの駆動源としてブラシ付きモータを用いた燃料ポンプの駆動制御装置において、
    前記燃料ポンプを起動する際に該燃料ポンプの駆動電流を低減して該燃料ポンプを起動する起動電流低減制御手段を備えていることを特徴とする燃料ポンプの駆動制御装置。
  2. 前記起動電流低減制御手段は、前記燃料ポンプを起動する際に該燃料ポンプの電源電圧が所定電圧以上であるときに該燃料ポンプの駆動電流を低減する制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプの駆動制御装置。
  3. 前記起動電流低減制御手段は、燃料ポンプ起動時のブラシストレス及び/又はブラシ劣化度合を判定し、その判定結果に応じて前記駆動電流の低減量及び/又は低減時間を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料ポンプの駆動制御装置。
  4. 前記起動電流低減制御手段は、燃料ポンプ起動時の突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間のうちの少なくとも1つを予測又は検出し、その予測値又は検出値に応じて前記駆動電流の低減量及び/又は低減時間を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃料ポンプの駆動制御装置。
  5. 前記起動電流低減制御手段は、スタータを駆動せずに前記燃料ポンプを起動する場合とスタータを駆動しながら前記燃料ポンプを起動する場合とで前記駆動電流の低減量及び/又は低減時間を変更することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の燃料ポンプの駆動制御装置。
  6. 前記起動電流低減制御手段は、前記スタータを駆動しながら前記燃料ポンプを起動する場合は、前記燃料ポンプの駆動電流を低減する制御を行わずに前記燃料ポンプを起動することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の燃料ポンプの駆動制御装置。
  7. 停車中に所定のアイドルストップ条件が成立したときに前記内燃機関と前記燃料ポンプとを停止させ、その後、運転者が車両を発進させる所定の操作を行ったときに前記燃料ポンプを起動して前記内燃機関を自動始動するアイドルストップ制御手段を備え、
    前記起動電流低減制御手段は、前記アイドルストップ制御手段による自動始動時に前記燃料ポンプを起動する場合と通常の内燃機関の始動時に前記燃料ポンプを起動する場合とで前記駆動電流の低減量及び/又は低減時間を変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の燃料ポンプの駆動制御装置。
  8. 前記起動電流低減制御手段は、前記駆動電流が流れる通電路の抵抗値を切り替えることで前記駆動電流を変化させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の燃料ポンプの駆動制御装置。
  9. 前記起動電流低減制御手段は、前記駆動電流が流れる通電路に設けられたスイッチング素子のデューティ比を可変することで前記駆動電流を変化させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の燃料ポンプの駆動制御装置。
  10. 前記起動電流低減制御手段は、電源電圧を可変することで前記駆動電流を変化させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の燃料ポンプの駆動制御装置。
  11. 前記起動電流低減制御手段は、要求エンジントルク、燃料残圧、電源電圧等の車両状態に応じて前記駆動電流の低減量及び/又は低減時間を変更し又は駆動電流を低減する制御を禁止することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の燃料ポンプの駆動制御装置。
  12. 燃料タンク内の燃料を汲み上げて内燃機関に供給する燃料ポンプの駆動源としてブラシ付きモータを用いた燃料ポンプの駆動制御装置において、
    停車中に所定のアイドルストップ条件が成立したときに前記内燃機関と前記燃料ポンプとを停止させるアイドルストップを実行し、その後、運転者が車両を発進させる所定の操作を行ったときに前記燃料ポンプを起動して前記内燃機関を自動始動するアイドルストップ制御手段を備え、
    前記アイドルストップ制御手段は、燃料ポンプ起動時のブラシストレス、ブラシ劣化度合、突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間、内燃機関状態、車両状態のうちの少なくとも1つを予測又は検出し、その予測値又は検出値に応じてアイドルストップ時でも前記燃料ポンプを停止させずに駆動し続ける停止禁止制御と前記燃料ポンプを停止させる制御とを切り替えることを特徴とする燃料ポンプの駆動制御装置。
  13. 燃料タンク内の燃料を汲み上げて内燃機関に供給する燃料ポンプの駆動源としてブラシ付きモータを用いた燃料ポンプの駆動制御装置において、
    停車中に所定のアイドルストップ条件が成立したときに前記内燃機関と前記燃料ポンプとを停止させるアイドルストップを実行し、その後、運転者が車両を発進させる所定の操作を行ったときに前記燃料ポンプを起動して前記内燃機関を自動始動するアイドルストップ制御手段を備え、
    前記アイドルストップ制御手段は、燃料ポンプ起動時のブラシストレス、ブラシ劣化度合、突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間、内燃機関状態、車両状態のうちの少なくとも1つを予測又は検出し、その予測値又は検出値に応じて前記アイドルストップによる前記燃料ポンプの停止頻度を可変することを特徴とする燃料ポンプの駆動制御装置。
  14. 前記アイドルストップ時に前記燃料ポンプを停止させずに駆動し続ける場合、又はアイドルストップ時の前記燃料ポンプの停止頻度を低下させる場合、又はブラシ劣化度合が所定値以上となった場合に、運転者に警告する警告手段を備えていることを特徴とする請求項12又は13に記載の燃料ポンプの駆動制御装置。
  15. 前記ブラシ劣化度合を推定する際に、前記燃料ポンプの起動回数、起動時の突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間のうちの少なくとも1つを用いて前記ブラシ劣化度合を推定するブラシ劣化度合推定手段を備えていることを特徴とする請求項12乃至図14のいずれかに記載の燃料ポンプの駆動制御装置。
  16. 前記ブラシ劣化度合推定手段は、前記燃料ポンプの起動回数、起動時の突入電流、突入電流ピーク値、突入電流持続時間のうちの少なくとも1つを積算した値を用いて前記ブラシ劣化度合を推定するブラシ劣化度合推定手段を備えていることを特徴とする請求項15に記載の燃料ポンプの駆動制御装置。
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