JP2001140765A - ポンプ制御装置 - Google Patents

ポンプ制御装置

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JP2001140765A
JP2001140765A JP32439799A JP32439799A JP2001140765A JP 2001140765 A JP2001140765 A JP 2001140765A JP 32439799 A JP32439799 A JP 32439799A JP 32439799 A JP32439799 A JP 32439799A JP 2001140765 A JP2001140765 A JP 2001140765A
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motor
pressure
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Yukihiko Inoue
幸彦 井上
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  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプの駆動源であるモータをデューティ比
制御により駆動させるポンプ制御装置において、モータ
のブラシの消耗と駆動素子の発熱を抑え、モータの耐久
性を向上させること。 【解決手段】 ポンプ4を駆動させるモータ8に対し
て、要求デューティ比0%の状態から要求デューティ比
を与える際に、デューティ比0%と要求デューティ比と
の中間値である中間デューティ比のデューティ比信号を
所定時間与える立ち上がり制御を実行するよう構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの駆動をデ
ューティ制御して吐出量を制御するポンプ制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポンプによりホイルシリンダ圧を
形成する自動車のブレーキ制御装置において、ポンプを
デューティ比制御することは、例えば、特開平10−1
52041号公報に開示されている。この公報に記載の
ブレーキ制御装置は、運転者のブレーキ操作によって、
マスタシリンダに発生したブレーキ液圧を、ポンプによ
り所定の圧力だけ高めてホイルシリンダに供給するよう
に構成された、いわゆるブレーキアシストを行う装置で
あって、このポンプの駆動源であるモータに対して供給
する電流を目標デューティ比となるように印加すること
でポンプの吐出圧を制御して、適切なホイルシリンダ圧
を形成するよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モータが停
止状態から駆動する回転初期には、モータが回転するた
めに大きな電流(これを「ロック電流」または「突入電
流」と呼ぶもので、本明細書にあっては、以下、「突入
電流」と称する)を消費し、モータが一旦回転し始める
と、その後は、モータを所望の回転に持続するのに必要
な電流値まで徐々に下がるような特性を有している(図
3や図5を参照のこと)。
【0004】このことは、上述の従来技術のように所望
のデューティ比に相当する電流を印加してモータを駆動
させる場合にも当てはまる。したがって、上述の従来技
術にあっては、モータの回転初期に大きな電流を消費す
ることになり、モータのブラシの消耗が激しくなるとと
もに、モータの駆動素子の発熱を招くという問題が生
じ、その結果、モータの耐久性の低下を招くという問題
や駆動素子として上記発熱に対応することができるもの
を用いる必要があり、それだけ高価になるという問題が
あった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、ポンプを駆動させるモータをデュー
ティ比制御するポンプ制御装置において、モータのブラ
シの消耗ならびに駆動素子の発熱を抑え、モータの耐久
性の向上を図るとともに、駆動素子のコストダウンを図
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明のポンプ制御装置は、ポンプを駆動させるモ
ータと、前記ポンプに要求する吐出圧力を発生させるデ
ューティ比信号をモータに出力するデューティ制御手段
と、を有し、前記デューティ制御手段が、停止状態のモ
ータに対してデューティ比信号を与える際に、要求吐出
圧力に対応したデューティ比を出力する前に、デューテ
ィ比0%と要求デューティ比の中間の値である中間デュ
ーティ比を所定時間与える立ち上がり制御を実行するこ
とを特徴とする。
【0007】なお、請求項2に記載のように、請求項1
に記載のポンプ制御装置において、前記デューティ制御
手段は、立ち上がり制御実行時には、前記中間デューテ
ィ比を段階的に与えるよう構成してもよい。
【0008】また、請求項3に記載のように、請求項1
に記載のポンプ制御装置において、前記デューティ制御
手段は、立ち上がり制御実行時には、前記中間デューテ
ィ比を時間経過と共に上昇する線形特性で与えるよう構
成してもよい。
【0009】また、請求項4に記載のように、請求項1
ないし3に記載のポンプ制御装置において、前記ポンプ
は、運転者が制動操作を行ったときに車輪がロックする
のを防止する制御であるABS制御と、副液圧源の液圧
をホイルシリンダに供給するとともに液圧制御手段によ
り各ホイルシリンダ圧を最適制御して所望の制動力を発
生させる自動制動制御を実行するブレーキ装置のポンプ
であることとしてもよい。
【0010】また、請求項5に記載のように、請求項4
に記載のポンプ制御装置において、前記自動制動制御
が、先行車に追従して自動的に加減速を行いながら走行
するACC制御において減速時に実行されるACC制動
制御であることとしてもよい。
【0011】
【発明の作用および効果】本発明では、モータを停止状
態から駆動させる場合には、立ち上がり制御を実行し
て、要求吐出圧力に対応したデューティ比である要求デ
ューティ比のデューティ比信号を出力する前に、要求デ
ューティ比よりも小さな中間デューティ比のデューティ
比信号を出力する。すなわち、モータを停止状態から駆
動させた場合に駆動初期時に発生する突入電流はデュー
ティ比が低いほど小さくなる。したがって、本発明で
は、最初から要求デューティ比を出力する場合に比べ
て、モータ駆動初期に発生する突入電流を低く抑えるこ
とができる。このようにして突入電流の発生時期が過ぎ
たら、立ち上がり制御を終えて、要求デューティ比に対
応したデューティ比信号を出力して、ポンプから要求吐
出圧力が得られる。
【0012】以上のように、本発明では、モータの駆動
初期に発生する突入電流を抑えることができるため、モ
ータのブラシの消耗を抑えることができるとともに、モ
ータの駆動素子の発熱を抑え、これにより、モータの耐
久性を向上することができるとともに、駆動素子の耐熱
規格を抑えてコストダウンを図ることができるという効
果が得られる。
【0013】請求項2に記載の発明にあっては、立ち上
がり制御の実行時には、中間デューティ比を段階的に上
昇させながら与える。この場合、段階的とは、1段でも
よいし、複数段でもよい。なお、複数段で段階的に中間
デューティ比を与えた場合、突入電流の発生をより抑え
て、ブラシの摩耗ならびに発熱を抑えて耐久性の向上を
図ることができる。
【0014】請求項3に記載の発明にあっては、立ち上
がり制御の実行時には、デューティ比を線形で上昇させ
る。したがって、ポンプまたはモータに負荷がかかって
いる状態において、常にその状態における最低デューテ
ィ比でモータの回転を開始させることができ、突入電流
の発生を最低限に抑えてモータの回転を開始させること
ができる。したがって、請求項3に記載の発明では、ブ
ラシの摩耗ならびに駆動素子の発熱を最小限に抑えて、
いっそう耐久性の向上を図ることができる。
【0015】請求項4記載の発明においては、ABS制
御ならびに、自動制動制御を実行するブレーキ制御装置
のポンプの駆動制御に請求項1ないし3に記載の発明を
適用する。ここで、自動制動制御としては、車両の駆動
輪がスリップしたときに駆動輪に制動力を発生させてこ
れを抑制するTCS制御と呼ばれる制御や、車両が過オ
ーバステアや過アンダステアとなったときに、所望の輪
に制動力を発生させてこれを抑制する向きにヨーモーメ
ントを発生させる車両挙動制御や、先行車に自動的に追
従するACC制御において自動的に制動力を発生させる
ACC制動制御や、さらには運転者が発生させたマスタ
シリンダ圧に副液圧源の液圧を加えてホイルシリンダに
供給することで制動力を付加するアシスト制動制御など
がある。これらの種々の制御を含む自動制動制御を実行
するにあたり、各制御において要求されるブレーキ液圧
は個々に異なる。また、それぞれの制御において、ポン
プの定格吐出圧力よりも低い圧力が要求されることがあ
る。これら2つに対応するため、ポンプを駆動させるモ
ータをデューティ制御することによって要求される液圧
を発生させるが、このような制御を行うにあたって、上
述のようにモータのブラシの摩耗ならびに発熱を抑え
て、耐久性を向上させることができる。また、ABS制
御においても、減圧のために逃がしたブレーキ液をポン
プによりブレーキ配管に戻す作業を行うもので、この場
合、通常100%デューティ比で駆動させるが、ここで
も目標値である100%デューティ比で駆動させる前に
立ち上がり制御を実行することにより、ブラシの摩耗な
らびに駆動素子の発熱を抑えて耐久性を向上させるとと
もに、コストダウンを図ることができる。このように、
本発明にあっては、特に、高い耐久性が要求される車載
のブレーキ制御装置において、ポンプの耐久性を向上さ
せることができるとともに、コストダウンを図ることが
できるという効果が得られる。
【0016】請求項5に記載の発明にあっては、ABS
制御とACC制動制御を実行するにあたり、ポンプをデ
ューティ制御する際に、本発明を適用する。すなわち、
ABS制御ならびにACC制動制御は、他のTCS制御
や車両挙動制御などに比べて要求制御応答性は低いと考
えられる。したがって、立ち上がり制御を実行して、中
間デューティ比を与えても、制御応答性の点で問題がな
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0018】(実施の形態1)図1は以下に説明する実
施の形態のポンプ制御装置を適用したブレーキ制御装置
の全体構成を示す構成図である。
【0019】図において、MCはマスタシリンダであり
ブレーキペダルBPを踏み込むとブレーキ液をブレーキ
配管1,2を介してホイルシリンダWCに向けて供給す
る周知のものである。なお、マスタシリンダMCにはブ
レーキ液を貯留するリザーバRESが設けられている。
【0020】ブレーキ配管1,2は、いわゆるX配管と
呼ばれる接続構造となっている。すなわち、ブレーキ配
管1は、左前輪のホイルシリンダWC(FL)と右後輪
のホイルシリンダWC(RR)とを結び、ブレーキ配管
2は、右前輪のホイルシリンダWC(FR)と左後輪の
ホイルシリンダWC(RL)とを結ぶよう構成されてい
る。
【0021】前記ブレーキ配管1,2の途中には、ホイ
ルシリンダ圧(ブレーキ液圧)を制御するブレーキユニ
ットBUが設けられている。次に、ブレーキユニットB
Uの構成について説明すると、ブレーキ配管1,2の途
中にアウト側ゲート弁3が設けられている。このアウト
側ゲート弁3は、ブレーキ配管1,2の連通・遮断を切
り替える常開のソレノイド弁である。
【0022】前記アウト側ゲート弁3には、マスタシリ
ンダMC側(以下、これを上流という)からホイルシリ
ンダWC側(以下、これを下流という)へのブレーキ液
の流通のみを許容する一方弁3aが並列に設けられてい
るとともに、これらに並列に迂回路3bが設けられ、こ
の迂回路3bには、アウト側ゲート弁3の下流の圧力が
所定圧を越えたら上流に逃がすリリーフバルブ3cが設
けられている。
【0023】また、前記ブレーキ回路1,2において、
アウト側ゲート弁3の下流にはソレノイド駆動の常開の
増圧弁5が設けられ、さらに、この増圧弁5よりも下流
位置とリザーバ7とを結ぶリターン通路10の途中には
ソレノイド駆動の常閉の減圧弁6が設けられている。
【0024】さらに、前記ブレーキ配管1,2には、マ
スタシリンダMC以外の液圧源としてポンプ4が接続さ
れている。すなわち、このポンプ4は、運転者が制動操
作を行っていないときのブレーキ液圧源となるととも
に、ABS制御を実行したときの戻しポンプを兼ねるも
のである。このポンプ4は、モータ8により作動するプ
ランジャポンプであって、2つのプランジャ4p,4p
を備えるとともに、それぞれのプランジャ4p,4pで
吸入・吐出を行うポンプ室4rが、枝分かれされた吸入
回路4a,4bを介して前記ブレーキ配管1,2におい
てアウト側ゲート弁3よりも上流の位置と、前記リザー
バ7とに接続されている。一方、吐出回路4cが、前記
ブレーキ配管1,2において、前記アウト側ゲート弁3
と増圧弁5との間の位置に接続されている。なお、前記
吸入回路4bには、ブレーキ液がリザーバ7の方向へ流
れるのを防止する逆止弁4dが設けられている。
【0025】また、前記吸入回路4aには、この吸入回
路4aの連通・遮断を切り替える常閉のソレノイドバル
ブからなるイン側ゲート弁9が設けられている。
【0026】前記2つのゲート弁3,9、増圧弁5、減
圧弁6およびモータ8の作動は、コントロールユニット
11により制御される。このコントロールユニット11
は、入力手段として車輪速センサ12,舵角センサ21
およびヨーレイトセンサと横Gセンサが一体となった一
体型センサ22が接続され、また、自動追尾制御を行う
ACCコントローラ13,4WDコントローラ14に接
続されている。
【0027】前記ACCコントローラ13は、入力手段
としてレーダ13aが接続され、また、コントロールユ
ニット11から車輪速信号を入力し、所定範囲の車間を
保ちながら先行車FCを追従するよう車速を制御するA
CC制御の実行時に、目標とする減速度を求め、この目
標減速度信号をコントロールユニット11に向けて出力
するものである。
【0028】前記コントロールユニット11は、従来か
ら周知のABS制御を実行するとともに、上記のように
ACCコントローラ13からの目標減速度信号に基づく
減速であるACC減速制御を実行する。ここでまずAB
S制御について簡単に説明すると、車輪速などに基づい
て疑似車体速を求め、さらにこの疑似車体速に基づいて
減圧しきい値を求め、制動時に、車輪速が減圧しきい値
を下回ると、ABSフラグをセットしてABS制御を開
始し、これによりまず減圧を実行した後、車輪速が減圧
しきい値を超えない範囲でできるだけ制動力が得られる
ように増圧・保持・減圧を実行しながら車輪ロックを防
止する制御を実行するものである。本実施の形態1で
は、減圧は、増圧弁5を閉弁させる一方で、減圧弁6を
開弁させてホイルシリンダWCのブレーキ液をリザーバ
7に抜くことで行う。また、保持の場合は、増圧弁5と
減圧弁6の両方を閉弁させ、増圧の場合は、増圧弁5を
開弁させる一方で減圧弁6を閉弁させるが、さらに、本
実施の形態では、ポンプ4のモータ8をデューティ制御
して吐出圧を制御することによりホイルシリンダ圧を制
御する。
【0029】また、ABS制御時には、ポンプ4を駆動
させてリザーバ7内のブレーキ液を主通路1,2に戻さ
せるものであり、したがって、ABS制御時には、ポン
プ4がマスタシリンダ側のブレーキ液を吸入しないよう
アウト側ゲート弁3は開弁する一方で、イン側ゲート弁
9は閉弁させておく。
【0030】次に、ACC制御について簡単に説明する
と、上述のように、この制御は先行車FCに所定の車間
の範囲で追従していく制御であって、ACCコントロー
ラ11が、車輪速とレーダ13aから得られる車間とに
基づいて、目標加速度および目標減速度を求め、これを
コントロールユニット11に出力し、コントロールユニ
ット11は、図外のエンジンの駆動を制御して加減速を
行うとともに、ブレーキユニットBUの作動を制御して
減速を行う。なお、本実施の形態では、ACC制御の実
行中にはACCフラグがセットされ、また、ACC制御
に基づく最大減速加速度は、0.25Gに設定されてい
る。このACC制御の開始は、運転者がハンドルの近傍
に設けられている図外のスイッチなどの設定手段により
セットすることにより実行を開始される。
【0031】上述のACC制御において制動を行う場
合、マスタシリンダMCにおいて液圧が発生していない
ため、アウト側ゲート弁3を閉じる一方でイン側ゲート
弁9を開弁してポンプ4を駆動させてマスタシリンダM
Cのブレーキ液をホイルシリンダWCに向けて供給す
る。また、本実施の形態では、両ゲート弁3,9ならび
にポンプ4(モータ8)の作動を制御して、ホイルシリ
ンダ圧を最適に制御する。すなわち、本実施の形態で
は、増圧する場合には、アウト側ゲート弁3を閉じ、イ
ン側ゲート弁9を開弁し、モータ8を回転させる。そし
て、この時、モータ8の回転をデューティ制御すること
によりポンプ4の吐出圧を制御することでホイルシリン
ダ圧を任意に制御する。また、保持する場合には、両ゲ
ート弁3,9を閉弁させた状態でポンプ4をアイドリン
グ回転、すなわち、吐出圧が保持圧と同じになるように
駆動させるようモータ8を駆動させる。また、減圧を行
う場合には、イン側ゲート弁9を閉弁させてブレーキ液
の供給を停止させた状態でアウト側ゲート弁3を開弁さ
せてブレーキ液をマスタシリンダMCに逃がす。なお、
この時、ポンプ4はアイドリング回転させる。
【0032】本実施の形態では、上述のようにABS制
御やACC制動制御を実行させるのに伴ってモータ8を
デューティ制御するが、モータ8を停止状態から駆動を
開始させる際には、立ち上がり制御を実行する。以下、
この立ち上がり制御について説明する。図2は、モータ
8の停止状態であるデューティ比0%の状態から要求デ
ューティ比に向けて制御する際の制御流れを示フローチ
ャートである。ステップS1では、モータ8の制御(駆
動)要求が有るか否かを判断し、制御要求がある場合に
はステップS2に進み、制御要求がない場合には、ステ
ップS5に進んで、モータ8に通電しない(OFFとす
る)。
【0033】ステップS2では、制御開始後所定時間T
が経過したかどうかを判断し、所定時間Tが経過してい
なければステップS3に進み、所定時間Tが経過したら
ステップS4に進む。なお、この所定時間Tは、予め設
定した固定値であってもよいし、あるいは、要求デュー
ティ比に応じ、要求ディーティ比が高いほど所定時間T
を長くするような変数としてもよい。
【0034】ステップS3では、制御要求デューティ比
よりも低いデューティ比、例えば、(制御要求デューテ
ィ比/2)の中間デューティ比を出力してモータ8を駆
動させる。なお、この中間デューティ比としては、上述
のように制御要求デューティ比に応じた変数としてもよ
いし、また、予め設定された値で段階的に上昇させるよ
うにしてもよい(例えば、10%刻みで徐々に上昇させ
る)。ステップS4では、制御要求デューティ比でモー
タ8を駆動させる。
【0035】次に、実施の形態1の立ち上がり制御によ
る作動例について説明する。図3は、従来技術と実施の
形態1の作動を比較したタイムチャートである。本実施
の形態1では、モータ8の駆動要求が生じたら、まず、
所定時間が経過するまでの間、中間デューティ比のデュ
ーティ比信号を出力し、所定時間が経過したら、要求デ
ューティ比のデューティ比信号を出力する。このよう
に、中間デューティ比を出力するようにした結果、図に
おいて、点線で示すように、制御要求の発生と同時に制
御要求のデューティ比信号を出力する場合に比べて、突
入電流の発生が大幅に軽減される。したがって、モータ
8に内蔵されたブラシの消耗を抑えることができるとと
もに駆動素子の発熱を抑えることができ、これによっ
て、モータ8の耐久性を向上させることができるという
効果が得られるとともに、駆動素子として安価なものを
用いることが可能となりコストダウンを図ることができ
るという効果が得られる。ちなみに、ABS制御を実行
する場合、ポンプ4からブレーキ配管1,2にブレーキ
液が吐出されるのは、吐出圧がブレーキ配管1,2にお
ける圧力に達した後である。したがって、高μ路におい
てABS制御が実行された場合には、ブレーキ配管1,
2における制動圧が高圧になっているため、ポンプ4を
デューティ比100%の定格吐出圧力としないとブレー
キ液が吐出されることはなく、上述の立ち上がり制御に
よる効果は得ることはできない。しかしながら、ABS
制御が主として実行される低μ路制動時には、ブレーキ
配管1,2の制動圧が低くい状態で車輪がロックしてい
るため、ポンプ4が定格吐出圧力となる前にブレーキ液
が吐出されるものであり、上述の立ち上がり制御が有効
になる。
【0036】以下に、他の実施の形態について説明する
が、これら他の実施の形態について説明するにあたって
は、実施の形態1との相違点のみを説明する。
【0037】(実施の形態2)実施の形態2は、昇圧速
度の要求程度の大きさに応じて昇圧速度の要求が大きく
ないときのみ立ち上がり制御を実行するようにした例で
あって、そのフローチャートを図4に示す。
【0038】このフローチャートについて説明すると、
ステップS11では、モータ8の制御(駆動)要求が有
るか否かを判断し、制御要求がある場合にはステップS
12に進み、制御要求がない場合にはステップS16に
進んで、モータ8をOFFとする。
【0039】ステップS12では、昇圧速度要求が大き
いか否かを判断し、速度要求が大きい場合にはステップ
S15に進み、速度要求が大きくない場合にはステップ
S13に進む。ここで、昇圧速度要求について説明する
と、実施の形態1では、自動制動制御としてはACC制
動制御のみを例として挙げたが、上述したように車両挙
動制御やトルクスリップ制御やブレーキアシスト制御な
どが挙げられる。ここで、ポンプ4による昇圧速度要求
としては、例えば、ABS制御では運転者が制動操作を
行っていて、ポンプ4は、ブレーキ液を戻すことが要求
されるだけであるから高い昇圧速度は要求されない。ま
た、ACC制動制御にあっても、急制動は実行しない設
定であるから、ホイルシリンダ圧を急速に上昇させる必
要がないもので、よって、高い昇圧速度は要求されな
い。これに対して、車両挙動制御やブレーキアシスト制
御、また、トルクスリップ制御に関しては、一瞬のうち
に制動力を発生させて、車両挙動を安定させたり、急制
動の補助を行ったりするため、高い昇圧速度が要求され
る。このように制御の性質によって、昇圧速度の要求程
度が異なっているため、ステップS12では、この制御
の内容を区別する制御フラグなどに基づいて昇圧速度要
求の判断を実行する。ちなみに、本実施の形態2では、
ABS制御とACC制動制御の場合にステップS13に
進み、車両挙動制御、トルクスリップ制御、ブレーキア
シスト制御の場合にはステップS15に進むようにして
いる。
【0040】ステップS13では、制御開始後所定時間
Tが経過したかどうかを判断し、所定時間Tが経過した
らステップS15に進み、所定時間Tが経過するまでは
ステップS14に進む。
【0041】ステップS14では、中間デューティ比で
モータ8を駆動させる。また、ステップS15では、制
御要求デューティ比でモータ8を駆動させる。
【0042】したがって、実施の形態2にあっては、ポ
ンプ4,モータ8の駆動を開始する際に、中間デューテ
ィ比を出力する立ち上がり制御を実行するにあたり、昇
圧速度要求が低い制御に限って、この立ち上がり制御を
実行し、昇圧速度要求が高い制御を実行する際には、こ
の立ち上がり制御を実行しない。よって、中間デューテ
ィ比を出力することで昇圧が遅れることによる不具合が
生じない。また、上記昇圧速度要求が高い制御として挙
げた、車両挙動制御、トルクスリップ制御、ブレーキア
シスト制御は、実行頻度が低い制御であるので、耐久性
の点で、立ち上がり制御を実行しないことによる影響は
きわめて少ない。
【0043】(実施の形態3)図5は、実施の形態3の
作動例を示すタイムチャートである。すなわち、実施の
形態3は、上記実施の形態1,2において、ステップS
3やS14の立ち上がり制御で出力する中間デューティ
比として線形特性のデューティ比信号を出力するように
した例である。すなわち、実施の形態3では、所定時間
Tの間に、要求デューティ比に向けて線形で上昇する中
間デューティ比を出力するようにした。
【0044】したがって、ポンプ4またはモータ8に負
荷がかかっている状態において、常にその状態における
最低デューティ比でモータ8の回転を開始させることが
できるものであり、これにより、突入電流の発生を最低
限に抑えてモータ8の回転を開始させることができる。
よって、ブラシの摩耗ならびに駆動素子の発熱を最小限
に抑えて、いっそう耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1を適用したブレーキ制御装置の全
体図である。
【図2】実施の形態1の立ち上がり制御を示すフローチ
ャートである。
【図3】実施の形態1と従来技術の作動を比較したタイ
ムチャートである。
【図4】実施の形態2の立ち上がり制御を示すフローチ
ャートである。
【図5】実施の形態2と従来技術の作動を比較したタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
1 ブレーキ配管 2 ブレーキ配管 3 アウト側ゲート弁 3a 一方弁 3b 迂回路 4 ポンプ 4a 吸入回路 4b 吸入回路 4c 吐出回路 4d 逆止弁 4p プランジャ 4r ポンプ室 5 増圧弁 6 減圧弁 7 リザーバ 8 モータ 9 イン側ゲート弁 10 リターン通路 11 コントロールユニット 12 車輪速センサ 13 ACCコントローラ 14 4WDコントローラ 21 舵角センサ 22 一体型センサ(横Gセンサ/ヨーレイトセンサ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプを駆動させるモータと、 前記ポンプに要求する吐出圧力を発生させるデューティ
    比信号をモータに出力するデューティ制御手段と、を有
    し、 前記デューティ制御手段が、停止状態のモータに対して
    デューティ比信号を与える際に、要求吐出圧力に対応し
    たデューティ比を出力する前に、デューティ比0%と要
    求デューティ比の中間の値である中間デューティ比を所
    定時間与える立ち上がり制御を実行することを特徴とす
    るポンプ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記デューティ制御手段は、立ち上がり
    制御実行時には、前記中間デューティ比を段階的に与え
    るよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のポンプ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記デューティ制御手段は、立ち上がり
    制御実行時には、前記中間デューティ比を時間経過と共
    に上昇する線形特性で与えるよう構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載のポンプ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ポンプは、運転者が制動操作を行っ
    たときに車輪がロックするのを防止する制御であるAB
    S制御と、副液圧源の液圧をホイルシリンダに供給する
    とともに液圧制御手段により各ホイルシリンダ圧を最適
    制御して所望の制動力を発生させる自動制動制御を実行
    するブレーキ装置のポンプであることを特徴とする請求
    項1ないし3に記載のポンプ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記自動制動制御が、先行車に追従して
    自動的に加減速を行いながら走行するACC制御におい
    て減速時に実行されるACC制動制御であることを特徴
    とする請求項4に記載のポンプ制御装置。
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