JP2007260726A - 金属サイディングの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面材を構成する金属板の成形ロールによる曲げ加工時に発生する「ふくれ」を防止して、外観が良く商品価値の高い金属サイディングを製造する。
【解決手段】金属サイディング1の表面材2となる平坦な金属板3は、表面部4と、金属板3の端部で構成された表面部4に隣接する折曲部7aを備える。金属板3の表面部4に表面柄として金属板3を表面側に向けて突曲してなる凸部5aを形成する。凸部5aの折曲部7a側の端縁を表面部4と折曲部7aとの境界部12上に位置させる。金属板3をその表裏面が接触するように対の成形ロール23a、23b間に通過させて、境界部12で折り曲げる金属サイディング1の製造方法である。成形ロール23a、23b通過前の金属板3における境界部12に金属板3の送り方向に伸びる曲げ加工用凹溝33を予め形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は表面材となる凹凸柄を形成した金属板を成形ロールで折曲加工して嵌合部等を形成する金属サイディングの製造方法に関する。
建物の外壁を構成する金属サイディング1は図8に示すように金属板3を折曲して形成した表面材2と、該表面材2の内面側に充填した発砲樹脂からなる裏打ち材37を備えている。この金属サイディング1の表面材2の表面部4には図9(a)に示すように金属板3を突曲形成した複数の凸部5a、5bを列状に並べて形成してあり、これら凸部5a、5bにより表面柄を形成している。また図8のように表面材2の幅方向の一端には嵌合部として外側方に突出する雄実部8を形成してあり、他端には被嵌合部として内側方に凹む雌実部9を形成してあり、図7に示すように雄実部8を上下方向に隣接する金属サイディング1の雌実部9に嵌合することで隣接する金属サイディング1を連結できるようになっている。
上記金属サイディング1を製造するには、コイル材から得た平坦な金属板3をプレス機や成形ロール23a、23bを用いて折曲して、凸部5a、5b、雄実部8、雌実部9を備えた表面材2を形成し、該表面材2の内面側に裏打ち材37となる発砲樹脂を充填し、この後、長さ方向に一定寸法に切断する。
ここで上記平坦な金属板3から表面材2を形成するには、金属板3の幅方向の両端部を除く部分を表面部4とし、且つ金属板3の幅方向の一端部を表面部4に隣接する第一折曲部7aとすると共に他端部を表面部4に隣接する第二折曲部7bとし、且つ金属板3の表面部4と第一折曲部7aの境界を第一境界部12とすると共に表面部4と第二折曲部7bの境界を第二境界部13とし、この金属板3の表面部4にまずプレス金型成形やロールエンボス成形により図9に示すように表面材2を表面側に向けて突曲してなる複数の凸部5a、5bを形成する。ここで図9では金属板3の幅方向に複数列凸部5a、5bを形成してあり、最も第一折曲部7a側の列の各凸部5aの第一折曲部7a側の端縁は第一境界部12上に位置し、また最も第二折曲部7b側の列の凸部5bの第二折曲部7b側の端縁は第二境界部13よりも第一折曲部7a側に位置している。そしてこの凸部5a、5bを形成した表面材2を多段の成形ロールでロールフォーミングすることで図9の鎖線で示すように第一境界部12を折り目として第一折曲部7aを折り曲げて雄実部8を形成し、同時に第二境界部13を折り目として第二折曲部7bを折り曲げて雌実部9を形成する。
ところで上記金属板3において、各凸部5aの第一折曲部7a側の端縁が第一境界部12上に位置し、且つ各凸部5bの第二折曲部7b側の端縁よりも外側に第二境界部13よりも第一折曲部7a側に位置させたのは、図7のように連結した金属サイディング1の接続部分の表面に金属サイディング1の凸部5a、5b間に形成された目地溝6aと同じ形状を有する目地溝6bを形成するためである。つまりこの場合、目地溝6bの一側面は一方の金属サイディング1の凸部5bの側面部14で構成され、目地溝6bの底面は同金属サイディング1の凸部5bと第二折曲部7bの間の部分で構成され、また目地溝6bの他側面は隣接する他方の金属サイディング1の凸部5aの側面部11で構成される。
ここで上記雄実部8及び雌実部9を上下対の成形ロール23a、23bにより同時に形成する場合、雌実部9の形成には問題はないが、雄実部8の形成には問題がある。これは雄実部8を形成する場合、第一折曲部7a側の列の各凸部5aの第一折曲部7a側の端縁を通過する第一境界部12を折り曲げる必要があるため、図10のように表面部4における凸部5の前面(表面)は上成形ロール23aで押さえることができるが、表面部4の凸部5aよりも一段低くなって且つ金属板3の幅方向において凸部5と重複する部分(即ち金属板3の送り方向に並ぶ凸部5間の部位や、金属板3の送り方向と平行な長さ方向において最も外側に位置する凸部5よりも更に外側の部分)を上成形ロール23aで押さえることができない。従って図10のように雄実部8を形成するにあたって、金属板3を対の成形ロール23a、23b間に通して第一境界部12で金属板3を折り曲げる際に、表面部4の凸部5を形成していない第一折曲部7a側の端縁部が上方に浮き上がって図中36に示す「ふくれ」が生じる恐れがある。このふくれ36は金属サイディング1の接続部分の目地溝6bの外観を悪くし、またこのふくれ36により金属サイディング1の接続部分が目立ち、結果、金属サイディング1の商品価値が低下してしまうという問題が生じる。
特開2000−158049号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、金属板を成形ロール間に通して金属板を折り曲げる際に、既述の「ふくれ」が生じることを防止できて、外観を向上できる金属サイディングの製造方法を提供する。
上記課題を解決するために本発明に係る金属サイディングの製造方法は、金属サイディング1の表面材2となる平坦な金属板3は、表面部4と、金属板3の端部で構成された表面部4に隣接する折曲部7aを備え、該金属板3の表面部4に表面柄として同金属板3を表面側に向けて突曲してなる凸部5aを形成すると共に、該凸部5aの折曲部7a側の端縁を表面部4と折曲部7aとの境界部12上に位置させ、該金属板3をその表裏面が接触するように対の成形ロール23a、23b間に通過させて、前記境界部12で折り曲げる金属サイディング1の製造方法において、成形ロール23a、23b通過前の金属板3における前記境界部12に金属板3の送り方向に伸びる曲げ加工用凹溝33を予め形成することを特徴とする。このように成形ロール23a、23b通過前の金属板3における前記境界部12に金属板3の送り方向に伸びる曲げ加工用凹溝33を予め形成することで、折曲部7aを境界部12で折り曲げやすくでき、折曲部7aを折り曲げるにあたって凸部5a、5bを形成した金属板3を上下対の成形ロール23a、23bに通過させた場合には、折曲部7aを境界部12で折り曲げる際に表面部4の凸部5aを形成していない部分の折曲部7a側の端縁部を浮き上がらせる力が低減され、これにより金属板3の表面部4の凸部5を形成していない部分の折曲部7a側の端縁部にふくれ36が生じることを防止できる。従って外観が良く商品価値の高い金属サイディング1を製造できる。
また前記曲げ加工用凹溝33を金属板3の送り方向と直交する方向に複数設けることが好ましい。第一境界部12を所望の曲率半径で曲げることが一層容易にできる。
また金属板3をプレスすることで前記曲げ加工用凹溝33及び凸部5aを同時に形成することが好ましい。曲げ加工用凹溝33を凸部5aに対して位置ずれすることなく第一境界部12の位置に確実に形成できる。
また前記凸部5aを金属板3の送り方向に複数設け、前記曲げ加工用凹溝33を金属板3の送り方向に並ぶ凸部5aと凸部5aの間に形成することが好ましい。凸部5aを金属板3の送り方向に複数設けたものにも対応できる。
また金属板3の両端部を除く部分を表面部4とし、且つ金属板3の一端部を表面部4に隣接する第一折曲部7aとすると共に他端部を表面部4に隣接する第二折曲部7bとし、且つ金属板3の表面部4と第一折曲部7aの境界を第一境界部12とすると共に表面部4と第二折曲部7bの境界を第二境界部13とし、最も第一折曲部7a側に位置する凸部5の第一折曲部7a側の端縁を第一境界部12上に位置させ、最も第二折曲部7b側に位置する凸部5の第二折曲部7b側の端縁を第二境界部13よりも第一折曲部7a側に位置させ、該金属板3を成形ロール23a、23b間に通過させることで第一境界部12と第二境界部13で折り曲げる金属サイディング1の製造方法であって、成形ロール23a、23b通過前の金属板3における第一境界部12及び第二境界部13のうち、第一境界部12のみに上記曲げ加工用凹溝33を形成することが好ましい。成形ロール23a、2bにより第一折曲部7aと第二折曲部7bを同時に折り曲げることができ、しかもこの場合、金属板3の表面部4の凸部5を形成していない部分の第一折曲部7a側の端縁部にふくれ36が生じることを防止できる。
本発明では、表面材を構成する金属板の成形ロールによる曲げ加工時に発生する「ふくれ」を防止でき、外観が良く商品価値の高い金属サイディングを製造できる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。なお以下に説明する金属サイディングは背景技術の欄で説明した金属サイディング1と基本的構成が同じであり、また基本的製造方法も同じであるため、同一の構成については同一の番号を付与し、重複する説明は極力省略する。
まず本例の製造方法で製造される金属サイディング1について説明する。金属サイディング1は表面側から見て長方形の長尺板状をしており、例えば幅400〜500mm、長さ1m〜4m、厚み15mm〜25mmで形成される。
金属サイディング1の表面材2はメッキ鋼板、塗装鋼板、他の鋼板、アルミ薄板等の厚み0.2〜0.5mmの金属板3を折曲加工してなる。表面材2の表面部4には表面柄として金属サイディング1の幅方向に長い長方形の凸部5a、5bを多数整列して設けてあり、本例では金属サイディング1の長さ方向に多数設けた凸部5a、5bの列を幅方向に複数列(2列)設けている。なお各凸部5a、5bの突出長さ(つまり凸部5a、5b間の凹部18からなる目地溝6aの溝深さ)は同じであり、例えば1〜6mmである。各凸部5a、5bはその四方の側面部が金属サイディング1の裏面側程外側に位置するように傾斜して面取り状に形成してあり、従って凸部5a、5b間に形成される目地溝6aは台形状となる。
図8に示すように表面材2の図中イに示す幅方向の両端は背方に向けて折り曲げてあり、これら折曲部7a、7bにより金属サイディング1の側端面を形成している。両折曲部7a、7bのうち、金属サイディング1の幅方向の一側端面を構成する第一折曲部7aは金属サイディング1の厚み方向の中央に位置する部分が外側方に向けて突曲し、該突曲部分により凸状の雄実部8を構成している。また金属サイディング1の幅方向の他側端面を構成する第二折曲部7bは金属サイディング1の厚み方向の中央に位置する部分が内側方に向けて凹曲し、該凹曲部分により雌実部9を構成している。また第一折曲部7aの後端は外側方に向けて折り曲げられた後、雄実部8の突端よりも更に外側の位置で折り返されて差込片部10を形成してあり、該差込片部10は図7のように隣接する金属サイディング1の雌実部9の裏面に差し込めるようになっている。
図8に示すように表面材2の最も第一折曲部7a側に位置する凸部列を構成する各凸部5aの第一折曲部7a側の端縁(即ち第一折曲部7a側の傾斜した側面部11の後端)は全て表面部4と第一折曲部7aとの境界である金属サイディング1の長さ方向に伸びる直線状の第一境界部12上に位置し、最も第二折曲部7b側に位置する凸部列を構成する各凸部5bの第二折曲部7b側の端縁(即ち第二折曲部7b側の傾斜した側面部14の後端)は表面部4と第二折曲部7bとの境界である金属サイディング1の長さ方向に伸びる直線状の第二境界部13よりも第一折曲部7a側に位置している。従って図7のように隣接する金属サイディング1を雄実部8と雌実部9を嵌合して連結した場合に、該隣接する金属サイディング1の接続部分の表面に金属サイディング1の凸部5a、5b間に形成された目地溝6aと同様の形状を有する目地溝6bを形成できる。
上記金属サイディング1の表面材2を形成するには、金属板3の表面部4にまずプレス金型成形を施して上記凸部5a、5bを形成し、この表面材2を多段の成形ロール23a、23bでロールフォーミングして、雄実部8、雌実部9を形成する。
各凸部5a、5bを形成するプレス金型成形は図3のプレス機を用いて行う。プレス機は、ベース15と、ベース15上方のブランクホルダ16とを備えた下型と、ブランクホルダ16上方の上型17を備えている。ベース15の上面の各凸部5a、5bに対応する位置には下型ポンチ20を設けてあり、各下型ポンチ20の先端部は各凸部5a、5bと同形状に形成されている。上型17の下面の各下型ポンチ20に対応する位置には各凸部5a、5bと同形状の凹部18を形成してあり、同下面の各凹部18以外の部分は上側挟込部19となっている。ブランクホルダ16の各下型ポンチ20に対応する箇所にはポンチ挿通孔21を設けてあり、該ブランクホルダ16の上面のポンチ挿通孔21以外の部分は下側挟込部22となっている。ブランクホルダ16の各ポンチ挿通孔21には各下型ポンチ20を挿入している。プレス成形前の状態でブランクホルダ16は図3(a)に示すようにばね又はシリンダ等からなる支持手段(不図示)によりベース15よりも上方に浮かした状態で支持してあり、この状態では各下型ポンチ20の先端部はポンチ挿通孔21内に没し、また図3(b)のようにブランクホルダ16を支持手段に抗してベース15の上面に当たるまで下げた状態では、各下型ポンチ20の先端部はブランクホルダ16よりも上方に突出する。
上記プレス機を用いて金属板3に凸部5a、5bを形成するには、図示は省略するが図3(a)に示す状態よりも上方に上型17を位置させて、この上型17とブランクホルダ16との間に平坦な金属板3を送り込み、ここで上型17を下げて図3(a)に示すように上型17の上側挟込部19とブランクホルダ16の下側挟込部22で金属板3を挟み込む。この後、図3(b)に示すように上側挟込部19及び下側挟込部22で金属板3を挟み込みながら上型17を更に下げて、該上型17によりブランクホルダ16を支持手段に抗してベース15の上面に当たるまで下げる。これによりベース15に設けた各下型ポンチ20の先端部はポンチ挿通孔21からブランクホルダ16の上方に突出し、この各下型ポンチ20の先端部と上型17の各凹部18とで金属板3の対応する部分を挟み込んで各凸部5a、5bを張出し成形する。そして上型17を上方に移動させることで前記表面部4に多数の凸部5a、5bを形成した金属板3を取り出した後、成形ロール23a、23bに送られる。なおブランクホルダ16を支持手段で支持したのは、上型17の上側挟込部19とブランクホルダ16の下側挟込部22で金属板3を強い力で挟み込むためであり、これにより各凸部5a、5bの成形時に金属板3にシワが生じることを防止している。
そして上記凸部5a、5bを形成した表面材2を上下対となった成形ロール23a、23b間に通過させて前記第一境界部12と第二境界部13を同時に折り曲げ、この後、更に図示しない上下対の成形ロールで第一折曲部7a及び第二折曲部7bを適宜箇所で折り曲げて雄実部8及び雌実部9を形成する。
ここで金属板3の第一折曲部7aを第一境界部12で折り曲げる成形ロール23a、23bについて詳述する。本例では金属板3の第一折曲部7aを第一境界部12で折り曲げる成形ロールとして、上下対の成形ロール23a、23bを金属板3の送り方向に複数段(4段)備えている。これら各段の上成形ロール23aは、図10のように成形面として、回転軸方向の一側に上成形ロール23aの上第一水平面24を備え、他側に上第一水平面24よりも上成形ロール23aの径方向外側に位置する上第二水平面25を備え、上第一水平面24は、上テーパー面26及び上折曲面27を順に介して上第二水平面25に接続されている。各段の上成形ロール23aの上テーパー面26は上第二水平面25側程上成形ロール23aの径方向外側に位置するように傾斜しており、各凸部5aの前面を上第一水平面24と平行にして接触させた状態では、上テーパー面26は各凸部5aの側面部11と平行となって接触する。またこの4段の上成形ロール23aのうち、最も下流側の段の上成形ロール23aの上折曲面27は垂直面としてあり、各段の上成形ロール23aの上折曲面27は図10の破線イ、ロ、ハ、及び実線ニに示すように、下流側の上成形ロール23a程水平に対する傾斜角度が急となる面となっている。またこれに対応して各段の上成形ロール23aの上第二水平面25は下流側の上成形ロール23a程上成形ロール23aの径方向の外側に位置している。
また上記各段の下成形ロール23bは、成形面として、回転軸方向の一側に下第一水平面28を備え、他側に下第一水平面28よりも下成形ロール23bの径方向内側に位置する下第二水平面29を備え、下第一水平面28は、下折曲面30を介して下第二水平面29に接続されている。4段の下成形ロール23bのうち、最も下流側の段の下成形ロール23bの下折曲面30は垂直面としてあり、各段の下成形ロール23bの下折曲面30は上折曲面27に対応するように下流側の下成形ロール23b程水平に対する傾斜角度が急となる面となっている。またこれに対応して各段の下成形ロール23bの下第二水平面29は下流側の下成形ロール23b程下成形ロール23bの径方向の内側に位置している。
しかして図10の矢印方向に回転駆動する上記4段の上下成形ロール23bに上記凸部5aを形成した金属板3を通過させることで、これら上下対の成形ロール23a、23bは金属板3を同金属板3の長さ方向に送りつつ挟み込んで金属板3の折曲部7aを折り曲げる。即ち、この場合、上第一水平面24、上テーパー面26、上折曲面27、上第二水平面25が、各凸部5aの前面部、各凸部5aの側面部11、第一折曲部7aの内側部分31、第一折曲部7aの外側部分32の夫々に接触し、且つ下第一水平面28、下折曲面30、下第二水平面29が、表面部4の各凸部5aの前面よりも一段低くなって且つ金属板3の幅方向において各凸部5と重複する部分、第一折曲部7aの内側部分31、第一折曲部7aの外側部分32の夫々に接触する。そしてこれにより金属板3は、上記成形ロール23a、23bを通過した段階で、表面部4に対して第一折曲部7aの内側部分31が第一境界部12を折曲線として後方に向けて垂直に折り曲げられ、且つ第一折曲部7aの外側部分32が外側方に向けて水平に折り曲げられる。この場合、上記第一折曲部7aの内側部分31を表面部4に対して垂直に折り曲げるにあたって、傾斜角度が段階的に急となる上折曲面27と下折曲面30とを備えた4段の成形ロール23a、23bを用いて段階的に折り曲げるため、金属板3の第一折曲部7aを所定の形状に確実に折り曲げることができる。なお第二折曲部7bを第二境界部13で折り曲げる成形ロールは、図示は省略するが、各凸部5bの第二折曲部7b側の端縁と第二境界部13の間の部分を上下の成形ロールにより挟み込んだ状態で折り曲げるものである。
ここで本発明にあっては上記金属サイディング1の表面材2を形成するにあたって、図1に示すように成形ロール23a、23b通過前の金属板3における第一境界部12に金属板3の送り方向に伸びる直線状の曲げ加工用凹溝33を予め形成している。曲げ加工用凹溝33は図1(a)に示すように金属板3の送り方向に並べて設けた各凸部5a間と、金属板3の送り方向と平行な長さ方向において最も外側に位置する凸部5aよりも更に外側の部分に設けてあり、つまり各凸部5aの第一折曲部7a側の端縁の延長線上に形成してある。また各曲げ加工用凹溝33は金属板3の裏面に設けてあり、断面形状はV型、U型、台形型等としてあり、また溝深さは金属板3の厚みの15〜50%としている。なおこの曲げ加工用凹溝33は成形ロール23a、23b通過前の金属板3における第一境界部12及び第二境界部13のうち、第一境界部12のみに形成してあり、第二境界部13には設けていない。
このように成形ロール23a、23b通過前の金属板3における第一境界部12に金属板3の送り方向に伸びる曲げ加工用凹溝33を予め形成することで、金属板3は曲げ加工用凹溝33を形成した第一境界部12の厚みが薄くなって該第一境界部12で曲げやすくなり、しかもこの曲げ加工用凹溝33は金属板3の裏面に形成してあるので、第一折曲部7aを裏面側に曲げやすい状態となる。従って第一折曲部7aを折り曲げるにあたって凸部5a、5bを形成した金属板3を上下対の成形ロール23a、23bに通過させた場合には、第一折曲部7aを第一境界部12で折り曲げる際に表面部4の凸部5aを形成していない部分の第一折曲部7a側の端縁部を浮き上がらす力が低減され、これによりふくれ36を防止できる。またこの場合、成形ロール23a、23bによる雄実部8の形成時に金属板3の位置が多少ずれたとしても該金属板3を第一境界部12で確実に折り曲げることができ、表面柄の各凸部5aに対する雄実部8の位置ズレを防止でき、外観を向上できる。
また本例では上記各曲げ加工用凹溝33は凸部5a、5bを形成するプレス成形時に同時に形成される。具体的には、図4に示すようにプレス機のブランクホルダ16の上面において曲げ加工用凹溝33に対応する位置に突状部34を設けてあり、図3(a)(b)に示すように上型17とブランクホルダ16とで金属板3を挟み込んだ際に曲げ加工用凹溝33と同形状の各突状部34が金属板3の裏面に押し込まれて曲げ加工用凹溝33が形成されるようにしてある。このように曲げ加工用凹溝33を各凸部5a、5bを形成するプレス成形時に同時に形成することで、曲げ加工用凹溝33を第一境界部12の位置に凸部5aに対して位置ずれすることなく確実に形成できる。
なお上記例では曲げ加工用凹溝33を金属板3の送り方向と直交する方向(即ち成形ロール23a、23bの回転軸方向)に一条だけ設けたが、図6のように曲げ加工用凹溝33を金属板3の送り方向と直交する方向に複数(図示例では2条)設けても良い。このように曲げ加工用凹溝33を金属板3の送り方向と直交する方向に複数設けることで、第一境界部12を所望の曲率半径で曲げることが一層容易にできる。また金属板3の表面に塗装皮膜を設けたものにあっては、第一境界部12での曲げ部分の曲率半径が大きい場合には塗装皮膜が割れて剥がれやすくなるが、本例では第一境界部12での曲げ部分の曲率半径を所望の小さい曲率半径で曲げることができ、前記塗装皮膜の剥がれを確実に防止できる。
本発明の実施の形態の一例の金属サイディングの雄実部形成前の金属板を示し、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。 同上の金属板の第一折曲部を成形ロールで折り曲げた後の状態を示す側面図である。 同上の金属板のプレス成形の説明図であり、(a)はブランクホルダ上昇時の状態を示し、(b)はブランクホルダ加工時の状態を示す。 同上のブランクホルダを示し、(a)は平面図、(b)は側断面図である。 図4のA部拡大図である。 他例の金属サイディングの金属板を示し、(a)は第一折曲部を成形ロールで折り曲げる前の状態を示す側面図であり、(b)は折り曲げた後の状態を示す側面図である。 従来の金属サイディングを接続した状態を示す断面図である。 従来の金属サイディングの断面図である。 従来の雄実部及び雌実部を形成する前の金属板を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 従来の成形ロールによる第一折曲部を折り曲げる加工を示す説明図である。
符号の説明
1 金属サイディング
2 表面材
3 金属板
4 表面部
5a 凸部
7a 第一折曲部
7b 第二折曲部
12 第一境界部
13 第二境界部
23 成形ロール
33 曲げ加工用凹溝

Claims (5)

  1. 金属サイディングの表面材となる平坦な金属板は、表面部と、金属板の端部で構成された表面部に隣接する折曲部を備え、該金属板の表面部に表面柄として同金属板を表面側に向けて突曲してなる凸部を形成すると共に、該凸部の折曲部側の端縁を表面部と折曲部との境界部上に位置させ、該金属板をその表裏面が接触するように対の成形ロール間に通過させて、前記境界部で折り曲げる金属サイディングの製造方法において、成形ロール通過前の金属板における前記境界部に金属板の送り方向に伸びる曲げ加工用凹溝を予め形成することを特徴とする金属サイディングの製造方法。
  2. 前記曲げ加工用凹溝を金属板の送り方向と直交する方向に複数設けたことを特徴とする請求項1に記載の金属サイディングの製造方法。
  3. 金属板をプレスすることで前記曲げ加工用凹溝及び凸部を同時に形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の金属サイディングの製造方法。
  4. 前記凸部を金属板の送り方向に複数設け、前記加工用凹溝を前記金属板の送り方向に並ぶ凸部と凸部の間に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金属サイディングの製造方法。
  5. 金属板の両端部を除く部分を表面部とし、且つ金属板の一端部を表面部に隣接する第一折曲部とすると共に他端部を表面部に隣接する第二折曲部とし、且つ金属板の表面部と第一折曲部の境界を第一境界部とすると共に表面部と第二折曲部の境界を第二境界部とし、最も第一折曲部側に位置する凸部の第一折曲部側の端縁を第一境界部上に位置させ、最も第二折曲部側に位置する凸部の第二折曲部側の端縁を第二境界部よりも第一折曲部側に位置させ、該金属板を成形ロール間に通過させることで第一境界部と第二境界部で折り曲げる金属サイディングの製造方法であって、成形ロール通過前の金属板における第一境界部及び第二境界部のうち、第一境界部のみに上記曲げ加工用凹溝を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の金属サイディングの製造方法。
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