JP2007009989A - 円錐ころ軸受用保持器及びその製造方法 - Google Patents

円錐ころ軸受用保持器及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 材料歩留の向上及び金型費の節減を図ることができるとともに精度の安定した製造を行うことができる円錐ころ軸受用保持器及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 円錐ころ軸受用保持器16は、板状母材30にポケット22を形成するためのポケット形成用孔31及び幅方向一端縁32を加工して、板状母材30の幅方向他端縁33に長手方向に直線的に延びる直線部34と、幅方向一端縁32に長手方向に湾曲して延びる波型部35を構成し、ポケット形成用孔31の柱部を構成する部位に対して、円錐ころ15が接触する部分を面押し、プレス工程によって波型部35を引伸ばし、板状母材30の両端部39を溶接することで、直線部34が小径リング部19を、波型部35が大径リング部20をそれぞれ構成する円錐台形状に形成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、円錐ころ軸受用保持器及びその製造方法に関する。
従来の円錐ころ軸受用保持器の製造方法として、板金から扇状のブランクを、円錐ころを入れるためのポケット用の各孔と共に、数枚ずつまとめて打抜きし、環状成形前のワークとして用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の従来の円錐ころ軸受用保持器の製造方法として、帯鋼を所定の長さに切断し、円錐ころを入れるためのポケット孔を長方形にして明け、大径リング部となる側のポケット開口部を圧延することで、扇状のブランクを形成するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭57−079327号公報 特開2005−098413号公報
ところで、上記特許文献1では、長方形の素材から扇状のブランクを打抜くため、材料歩留が悪く、また、抜き型は扇状に全体を打抜く必要があるため、特に、大型の保持器を作成する際にはコスト面で不利になりうるという問題点があった。
また、上記特許文献2では、圧延した際に、材料が全長方向にも伸びるために、ポケットにおける周方向長さが不安定になる場合がある。この場合、必要な周方向長さを得るためには、圧延する際の潰し量が制限を受けるので、その結果、形状によっては強度の確保が難しい。
さらに、円筒状に形成した後に大径リング部となる側のポケット開口部を圧延する場合には、各ポケットに対して同時に潰しを行えないために、別々に潰し加工を行わなければならない。その結果、大径リング部の加工中の変形量が不均一になり、必要な精度を確保し難い。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、材料歩留の向上及び金型費の節減を図ることができるとともに精度の安定した製造を行うことができる円錐ころ軸受用保持器及びその製造方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
(1) 小径リング部と、大径リング部と、該小径及び大径リング部と連結する複数の柱部とを備え、複数の円錐ころをそれぞれ保持するための複数のポケットが形成される、円錐ころ軸受用保持器の製造方法であって、
板部材に前記ポケットを形成するための孔及び幅方向一端縁を加工し、該板部材の幅方向他端縁に長手方向に直線的に延びる直線部と、前記幅方向一端縁に該長手方向に湾曲して延びる波型部とを構成する工程と、
前記孔の前記柱部を構成する部位に対して、前記円錐ころが接触する部分を面押しする工程と、
前記波型部を引伸ばすプレス工程と、
前記板部材の長手方向両端部を溶接する工程と、
を備え、
前記保持器は、前記直線部が前記小径リング部を、前記波型部が前記大径リング部をそれぞれ構成する円錐台形状に形成されることを特徴とする円錐ころ軸受用保持器の製造方法。
(2) 前記保持器は、断面略台形状の工具を用いた前記プレス工程により前記波型部を引伸ばすことで前記板部材を扇状に形成した後、扇状の前記板部材を環状に湾曲させ、さらに前記溶接工程により湾曲された前記板部材の長手方向両端部を溶接することで前記円錐台形状に形成されることを特徴とする(1)に記載の円錐ころ軸受用保持器の製造方法。
(3) 前記保持器は、前記板部材を円筒状に湾曲させた後、前記溶接工程により湾曲された前記板部材の長手方向両端部を溶接し、さらに前記プレス工程により前記幅方向一端縁の直径を広げて前記波型部を引伸ばすことで前記円錐台形状に形成されることを特徴とする(1)に記載の円錐ころ軸受用保持器の製造方法。
(4) 前記プレス工程は、円錐形状の金型によって前記波型部を引伸ばすことを特徴とする(3)に記載の円錐ころ軸受用保持器の製造方法。
(5) 前記板部材は帯状に形成されており、
前記孔及び前記幅方向一端縁を加工した後に、前記帯状の板部材を所定の長さを有する略長方形状に切断する工程を備えることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の円錐ころ軸受用保持器の製造方法。
(6) (1)〜(5)に記載の方法によって製造されることを特徴とする円錐ころ軸受用保持器。
本発明の円錐ころ軸受用保持器の製造方法によれば、板部材にポケットを形成するための孔及び幅方向一端縁を加工して、板部材の幅方向他端縁に長手方向に直線的に延びる直線部と、幅方向一端縁に長手方向に湾曲して延びる波型部を構成し、プレス工程によって波型部を引伸ばすようにしたので、板部材に対して肉厚方向の圧延を行わずにポケットを形成することができ、材料歩留まりが良く、且つ、精度の安定した製造を行うことができる。
また、板部材は帯状に形成されており、孔及び幅方向一端縁を加工した後に、帯状の板部材を所定の長さを有する略長方形状に切断するので、孔及び幅方向一端縁の加工工程やプレス工程に使用されるパンチ等の金型が型番に対して1組で済み、金型費を節減することができる。
以下、本発明の各実施形態に係る円錐ころ軸受用保持器及びその製造方法について図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態である円錐ころ軸受用保持器を装着する円錐ころ軸受10は、ハウジング(図示せず)が外嵌され、内周面に円錐内面状に傾斜した外輪軌道面12を有する外輪11と、回転軸(図示せず)が内嵌され、外周面に円錐外面状に傾斜した内輪軌道面14を有する内輪13と、外輪11の外輪軌道面12と内輪13の内輪軌道面14との間に複数配置された転動体である円錐台形の円錐ころ15と、外輪11の外輪軌道面12と内輪13の内輪軌道面14との間に組込まれた円錐ころ軸受用保持器である環状の保持器16と、を備える。
外輪11の外輪軌道面12と、内輪13の内輪軌道面14と、円錐ころ15とは、それぞれの円錐面の延長上の頂点が軸線上の1点に集まるように設定されている。
内輪13には、内輪軌道面14の大径側端部に大径側つば部17が、小径側端部に小径側つば部18がそれぞれ形成されている。円錐ころ15は、円錐台形の大径側を大径側つば部17側に向けて、外輪軌道面12と内輪軌道面14間に配置され、大径側つば部17と小径側つば部18とによりアキシアル方向の移動を規制されている。
図1及び図2に示すように、保持器16は、小径リング部19と、大径リング部20と、小径及び大径リング部19,20に連結する複数の柱部21と、を備えて略円錐台形状に形成される。また、保持器16には、小径リング部19、大径リング部20、及び隣接する柱部21によって、複数の円錐ころ15をそれぞれ保持するための複数のポケット22が等間隔で形成される。
また、保持器16は、製造時に長手方向両端部同士が溶接によって接合される接合部23を有し、ポケット22の円周方向両側には、後述する面押しによって成形されるテーパ面38をそれぞれ有する。
このような形状を有する保持器16は、図2(b)に示すように、小径リング部19側で外径D1、大径リング部20側で外径D1より大きい外径D2、及び、傾斜面の長さL1を有し、また、ポケット22は、円錐ころ15に対応して、長さL2の小径リング部側内面24、長さL3の大径リング部側内面25、長さL4の柱部側内面26,26によって画成される。
次に、図3〜4を参照して、保持器16の製造方法について説明する。まず、図3(a)及び(b)に示すように、帯状の板部材である板状母材30に対して、ポケット22を形成するためのポケット形成用孔31及び幅方向一端縁32を打抜き加工する。板状母材30は、合金鋼を素材として、所定の肉厚と、保持器16の傾斜面の長さと同一の幅L1を有する。
この打抜き工程では、帯状の板状母材30がパンチ台81上に等ピッチで連続的に供給され、所定の形状のパンチ82がパンチ台81に形成された孔81aに対して進退可能に設けられている。パンチ82は、一辺が凹面状の湾曲部83aをなす四辺形状の第1部分83と、この第1部分83の長手寸法と略同一寸法を有し、湾曲部83aに相似する凸面状の湾曲部84aを一辺に有する部分円形状の第2部分84とを備える。そして、このパンチ82を用いて打抜くことで、板状母材30からこれら第1及び第2部分83,84に対応する2つの切除部分85,86が除去される。
そして、パンチ82をパンチ台81から後退させ、板状母材30をストロークL5だけ長手方向に搬送し、柱部21を成形するための柱部形成部36を残しながら、複数のポケット形成用孔31及び幅方向一端縁32を順次打抜いて行く。
これにより、板状母材30には、幅方向他端縁33に長手方向に直線的に延びる直線部34と、幅方向一端縁32に長手方向に湾曲して延びる波型部35と、所定の間隔を持って連続する柱部形成部36と、を有し、連続する複数のポケット形成用孔31が設けられる帯状の第1中間部材37が構成される。
図3(c)に示すように、帯状の第1中間部材37が形成されると、この第1中間部材37における柱部形成部36の両側部に面取り状の型押し(図示せず)が等ピッチで面押しされ、ポケット形成用孔31の円周方向両側で円錐ころ15が接触する部分にテーパ面38が形成される。その後、図3(d)に示すように、第1中間部材37は、所定の長さL6を有する略長方形状となるように、柱部形成用板36の長手方向中心位置A1で切断される。
次に、図3(e)に示すように、波型部34を引伸ばすプレス工程が実行される。このプレス工程では、工具(図4参照。)89を用いて、所定の長さL6に切断された第1中間部材37における波型部35をそれぞれ引伸ばして引伸部40を形成する。
図4に示すように、工具89は、断面略台形状をなし、下面90が、大きい湾曲率で凸状になっている。この工具89は、ポケット形成用孔31に挿入されてから、下面90を波型部35に圧接させて、引伸部40を形成する。工具89によって波型部35が引伸ばされた引伸部40は、直線部34に比べて長さが長くなるため、扇状をなす第2中間部材41が得られる。
そして、扇状の第2中間部材41を環状に湾曲し、図3(f)に示すように、湾曲された第2中間部材41に対して接合工程が実行される。この接合工程では、切断工程において切断された長手方向両端部39,39を溶接することで、図2(a)及び(b)に示す保持器16が得られる。
上述したように、第1実施形態の円錐ころ軸受用保持器16及びその製造方法によれば、板状母材30にポケット22を形成するためのポケット形成用孔31及び幅方向一端縁32を加工して、板状母材30の幅方向他端縁33に長手方向に直線的に延びる直線部34と、幅方向一端縁32に長手方向に湾曲して延びる波型部35を構成し、プレス工程によって波型部35を引伸ばすようにしたので、板状母材30に対して肉厚方向の圧延を行わずにポケット22を形成することができ、材料歩留まりが良く、且つ、精度の安定した製造を行うことができる。
また、本実施形態によれば、保持器16は、断面略台形状の工具89を用いたプレス工程により波型部35を引伸ばすことで第1中間部材37を扇状に形成した後、扇状の第2中間部材41を環状に湾曲させ、さらに溶接工程により湾曲された第2中間部材41の長手方向両端部39,39を溶接することで円錐台形状に形成されるので、圧延による部分的な強度低下の影響を受けることがないと共に、大径リング部20の長さが工具89の大きさに委ねられるので、大径リング部20を安定して高精度に成形することができる。
さらに、本実施形態では、板状母材30は帯状に形成されており、ポケット形成用孔31及び幅方向一端縁32を加工した後に、帯状の板状母材30を所定の長さを有する略長方形状に切断するので、連続的に連なる帯状の板状母材30から保持器16に必要なポケット22の数に応じてポケット形成用孔31及び幅方向一端縁32を連続的に明けることができ、材料歩留まりが良く、保持器16のポケット22の数や外径に変更が生じた場合であっても容易に対処することができる。また、ポケット形成用孔31及び幅方向一端縁32の加工工程やプレス工程に使用されるパンチ82等の金型が型番に対して1組で済み、金型費を節減することができる。
また、上記方法によって製造される本実施形態の円錐ころ軸受用保持器16によれば、小径リング部19及び大径リング部20の長さが安定しているために、円錐ころ軸受10に装着されることで、ポケット22内に円錐ころ15を安定的に保持して、焼付き等の支障を起すことなく円滑な運転を実現して、長期的に高品質を保障することができる。
(第2実施形態)
次に、図5を参照して本発明の第2実施形態に係る円錐ころ軸受用保持器及びその製造方法について説明する。なお、第1実施形態と同等部分については、同一符号を付して、説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の円錐ころ軸受用保持器の製造方法では、第1実施形態と同様に、図5(a)〜(d)に示す打抜き工程、面押し工程及び切断工程が行われ、図5(e),(f)に示すように、切断後、接合工程及びプレス工程の順に行われる。接合工程では、第1中間部材37は、円筒状に湾曲され、切断工程において切断されて形成された長手方向両端部39,39を溶接することで接合させて第2中間部材41´を形成する。
その後、プレス工程は、図5(f)に示すように、円錐形状の第1,第2金型91,92を用いて行われる。第1金型91は内周側に配置され、第2金型92は外周側に配置され、第2中間部材41´を挟み込むように第1金型91を第2金型92に向けてフィードさせることで、幅方向一端縁(図5(e)参照。)32の直径を広げて波型部35を引伸ばし、円錐台形状に加工された保持器16を得る。
従って、第2実施形態の円錐ころ軸受用保持器16の製造方法によれば、保持器16は、板状母材30を円筒状に湾曲させた後、溶接工程により湾曲された板状母材30の長手方向両端部39を溶接し、さらにプレス工程により幅方向一端縁32の直径を広げて波型部35を引伸ばすことで円錐台形状に形成されるので、プレス工程の1工程で円筒形状から円錐台形状に形成することができ、各波型部35の引伸ばしが同時に行われ、製造時間の短縮とより均一なポケット22の形状を与えることができる。
また、プレス工程は、円錐形状の第1,第2金型91,92によって波型部35を引伸ばすので、単純な形状の金型を用いることによる、更なる金型費の節減を得ることができる。
さらに、上記方法によって製造される本実施形態の円錐ころ軸受用保持器16によれば、各ポケット22における小径側リング部側内面24の長さL2及び大径リング部側内面25の長さL3を、全体として誤差なく安定して形成することができる。これにより、保持器16を円錐ころ軸受10に装着することで、ポケット22内に円錐ころ15を安定的に保持して、焼付き等の支障を起すことなく円滑な運転を実現して、長期的に高品質を保障することができる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。
例えば、図6(a),(b)に示す切断工程の変形例のように、第1中間部材37において、切断する位置を、ポケット形成用孔31の中心位置B1に設定して長手方向両端部39´,39´を与えるように設定しても同様に円錐ころ軸受用保持器16を製造することができる。
また、保持器16は、図7に示す変形例のように、大径リング部20に垂直面20´を有するようにしても良い。
さらに、本実施形態では、ポケット形成用孔31の一辺が凹状となるようにしてポケット形成用孔31と幅方向一端縁32を打抜き加工しているが、一辺が凸状となるポケット形成用孔31と、隣接するポケット形成用孔31間における幅方向一端縁32とを打抜くことで直線部と波型部を構成し、波型部の凸部分を引き伸ばすようにした場合も本発明に含まれる。
また、本実施形態では、帯状の板状母材30から、パンチ82によってポケット形成用孔31及び幅方向一端縁32を一ヶ所ずつ打抜き、長手方向にスライドさせながら加工した後、所定の長さを有する略長方形状に切断するようにしたが、所定の長さを有する板状母材を用意し、ポケット形成用孔31及び幅方向一端縁32を加工する第1及び第2部材83,84を所定数用意したパンチによって板状母材を打抜き、幅方向にスライドさせて加工してもよい。これにより、ポケット形成用孔31及び幅方向一端部32の加工と切断工程を同時に行うようにしてもよい。
本発明の第1実施形態である円錐ころ軸受用保持器を装着する円錐ころ軸受の半断面図である。 (a)は、図1に示した円錐ころ軸受用保持器の外観斜視図であり、(b)は、(a)の正面図である。 本発明の第1実施形態である円錐ころ軸受用保持器の製造方法を示し、(a)は打抜き工程を説明するための断面図、(b)は(a)の平面図、(c)は面押し工程を説明するための平面図、(d)は切断工程を説明するための平面図、(e)はプレス工程を説明するための平面図、(f)は接合工程を説明するための断面図である。 プレス工程に用いる工具の外観斜視図である。 本発明の第2実施形態である円錐ころ軸受用保持器の製造方法を示し、(a)は打抜き工程を説明するための断面図、(b)は(a)の平面図、(c)は面押し工程を説明するための平面図、(d)は切断工程を説明するための平面図、(e)は接合工程を説明するための平面図、(f)はプレス工程を説明するための断面図である。 (a),(b)は本発明に係る円錐ころ軸受用保持器の製造方法における切断工程の変形例を示す平面図である。 本発明に係る円錐ころ軸受用保持器における変形例を示す正面図である。
符号の説明
10 保持器(円錐ころ軸受用保持器)
15 円錐ころ
19 小径リング部
20 大径リング部
21 柱部
22 ポケット
30 板状母材(板部材)
31 ポケット形成用孔(孔)
32 幅方向一端縁
33 幅方向他端縁
34 直線部
35 波型部
82 パンチ
89 工具
91 第1金型(金型)
92 第2金型(金型)

Claims (6)

  1. 小径リング部と、大径リング部と、該小径及び大径リング部と連結する複数の柱部とを備え、複数の円錐ころをそれぞれ保持するための複数のポケットが形成される、円錐ころ軸受用保持器の製造方法であって、
    板部材に前記ポケットを形成するための孔及び幅方向一端縁を加工し、該板部材の幅方向他端縁に長手方向に直線的に延びる直線部と、前記幅方向一端縁に該長手方向に湾曲して延びる波型部とを構成する工程と、
    前記孔の前記柱部を構成する部位に対して、前記円錐ころが接触する部分を面押しする工程と、
    前記波型部を引伸ばすプレス工程と、
    前記板部材の長手方向両端部を溶接する工程と、
    を備え、
    前記保持器は、前記直線部が前記小径リング部を、前記波型部が前記大径リング部をそれぞれ構成する円錐台形状に形成されることを特徴とする円錐ころ軸受用保持器の製造方法。
  2. 前記保持器は、断面略台形状の工具を用いた前記プレス工程により前記波型部を引伸ばすことで前記板部材を扇状に形成した後、扇状の前記板部材を環状に湾曲させ、さらに前記溶接工程により湾曲された前記板部材の長手方向両端部を溶接することで前記円錐台形状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の円錐ころ軸受用保持器の製造方法。
  3. 前記保持器は、前記板部材を円筒状に湾曲させた後、前記溶接工程により湾曲された前記板部材の長手方向両端部を溶接し、さらに前記プレス工程により前記幅方向一端縁の直径を広げて前記波型部を引伸ばすことで前記円錐台形状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の円錐ころ軸受用保持器の製造方法。
  4. 前記プレス工程は、円錐形状の金型によって前記波型部を引伸ばすことを特徴とする請求項3に記載の円錐ころ軸受用保持器の製造方法。
  5. 前記板部材は帯状に形成されており、
    前記孔及び前記幅方向一端縁を加工した後に、前記帯状の板部材を所定の長さを有する略長方形状に切断する工程を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の円錐ころ軸受用保持器の製造方法。
  6. 請求項1〜5に記載の方法によって製造されることを特徴とする円錐ころ軸受用保持器。
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