JP2001516644A - 保持器の製作方法 - Google Patents

保持器の製作方法

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JP2001516644A JP2000511601A JP2000511601A JP2001516644A JP 2001516644 A JP2001516644 A JP 2001516644A JP 2000511601 A JP2000511601 A JP 2000511601A JP 2000511601 A JP2000511601 A JP 2000511601A JP 2001516644 A JP2001516644 A JP 2001516644A
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ミュントニッヒ レオ
レヒナー ユルゲン
プレッツ フォルカー
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イナ ベルツラーゲル シエツフレル オツフエネ ハンデルスゲゼルシヤフト
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、保持器の側方リング（１，２）を結合しているウェブ（３）が次のように、すなわちウェブが転動体（５）を転動体の軸線に対して平行に延びる保持縁（１２，１３）によって個々にピッチ円の両側で保持するように、成形されている保持器、を製作する方法に関する。本発明による方法の特徴とするところは、ポケット（４）を打ち抜いた後に、材料を押しのける付加的な成形過程によって、一面ではポケット（４）の保持縁（１２，１３）の間のピッチ円範囲内で互いに向き合って互いに面平行に延びる案内面（１１）を転動体（５）のために形成し、かつ他面ではピッチ円の両側の保持縁（１２，１３）を、それらの円周方向の相互間隔が転動体（５）の直径よりも単にわずかに小さいように、寸法定めすることに存する。この型押しされた案内面（１１）によって保持器における転動体（５）の規定されたぶつかりが達成され、ひいては保持器は機械的に単にわずかにしか負荷されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 発明の適用分野 本発明は、円柱状の転動体のための保持器、特に歯車切替変速機におけるルー
ズホイール軸受け装置のためのニードル保持器、それも、保持器の側方リングが
ポケットを形成するウェブによって互いに結合されており、その際ウェブが次の
ように、すなわちウェブが転動体を転動体の軸線に対して平行に延びる保持縁に
よって個々にピッチ円の両側で保持するように、成形されている保持器、を製作
する方法であって、薄板帯材をまず非切削加工によって所望の成形された横断面
形状にし、次いで成形された帯材の中央範囲を打ち抜いてウェブを形成し、その
後帯材を曲げ丸め、場合により帯材の突き合わせ箇所を互いに結合する形式のも
のに関する。
【０００２】 発明の背景 このような保持器をこのような形式で製作する方法は DE-OS 21 47 170 によ って既に公知である。この公知の方法においては、平らな薄板帯材を圧延によっ
て所望の横断面プロフィールにし、その際成形の前か、あるいは成形に続いて、
転動体を収容するためのポケットを打ち抜き、最後に帯材を曲げ丸め、かつ場合
により帯材の突き合わせ箇所において帯材を溶接した。
【０００３】 このような薄壁の、成形曲げを行われたＭ型若しくはＷ型の保持器においては
、転動体はピッチ円の内側及び外側に配置された保持縁によって保持される。保
持器は薄壁の薄板から製作される。それは、わずかな壁厚は打ち抜きによるポケ
ットの特に経済的な製作を可能にするからである。しかしながらこのことは、打
ち抜き亀裂及びウェブの全体的に粗い打ち抜き面が形成され、換言すれば転動体
のための案内面が全体として粗くかつ不正確であるという欠点を有している。し
かし、ニードルがそれにぶつかるところの粗いウェブ面は摩滅を生ぜしめる。不
規則なウェブはやはり軸方向のスラストをもたらし、保持器端面を軸受けの軸方
向の仕切り面に著しい面圧で軸方向にぶつからせる。このことにより、切替変速
機におけるルーズホイール軸受け装置においては、ルーズホイール軸受けが著し
い横方向力若しくは傾斜力を受けて、揺動運動をすることがある。別の欠点は、
保持器帯材の曲げ丸めの前にポケットを打ち抜くことによって、生ずる。この場
合、仕上がった保持器においてポケットは軸受け中心点の方向にＶ形のプロフィ
ールを有しており、したがって転動体が締め付けられる危険がある。
【０００４】 発明のまとめ したがって本発明の根底をなす課題は、成形されたＭ型若しくはＷ型の保持器
を製作する方法において、側方の横方向力若しくは側方の傾斜力の危険が確実に
回避されるようにすることである。
【０００５】 本発明によればこの課題は、請求項１の特徴部分に記載したように、次のよう
にして解決される。すなわち、ポケットを打ち抜いた後に、材料を押しのける付
加的な成形過程によって、一面ではポケットの保持縁の間のピッチ円範囲内で互
いに面平行に延びる案内面を転動体のために形成し、かつ他面ではピッチ円の両
側の保持縁を、それらの円周方向の相互間隔が転動体の直径よりも単にわずかに
小さいように、寸法定めするのである。
【０００６】 型押しとも呼ばれるこの付加的な成形過程によって、保持器ポケットは材料押
しのけにより保持器の正確な機能にとって必要な形状に加工される。すなわちま
ず、転動体はピッチ円の範囲において保持器に接触し、従来のようにピッチ円の
内側又は外側で保持器に接触するのではない。互いに平行に延びるポケットの案
内面によって与えられるピッチ円範囲における案内によって、保持器に対する不
都合な横方向力若しくは傾斜力が回避される。
【０００７】 型押しの別の利点は、打ち抜き亀裂のないきれいで滑らかな案内面が形成され
ており、この案内面は更に冷間加工硬化されていることである。これによって保
持器と転動体との間の摩滅が回避される。保持器のピッチ円範囲の内部における
転動体の正確な接触は、より厚い素材帯材の使用を可能にし、換言すれば保持器
はその安定性を著しく増大せしめられている。
【０００８】 型押しの更に別の利点は、保持縁が、その間隔が転動体の直径よりも単にわず
かに小さいように、寸法定めされていることである。これによって転動体をポケ
ット内に弾性的に装着することが可能であり、したがって保持縁又は転動体の転
動面における損傷が確実に阻止されている。
【０００９】 型押しは請求項２によれば次ぎのように行われる。すなわち単数又は複数の型
押し工具を互いに隣り合うポケット内に導入し、円周方向で工具に力を加えて、
両方のポケットを仕切っているウェブの両面を塑性変形させるのである。
【００１０】 このことは公知の形式で次ぎのように行われる。すなわちウェブにその軸方向
の長さにわたって両側から型押し工具によって圧力を作用させ、この工具の輪郭
が後の案内面の所望の輪郭及びウェブの保持縁の輪郭に合致しているようにする
のである。型押し工具はこの場合円周方向で相互に向かって動かされ、これによ
り塑性の材料ずれがウェブ範囲において行われる。この自体公知の型押し過程を
詳細に説明することはここでは行わない。なぜならこの型押し過程を頑丈な保持
器に適用することは、既に公知であり、例えば DE-AS 11 45 126 に詳細に記載 されているからである。
【００１１】 本発明は以下の実施例についてより詳細に説明する。
【００１２】 図面の詳細な説明 図１〜３に示した従来技術の保持器は側方リング１及び２を有しており、これ
らの側方リングは多数の円周に沿って一様に分配された成形されたウェブ３によ
って互いに結合されている。このようにして形成された転動体５を収容するため
のポケット４は一面では側方リング１及び２によって、かつ他面ではウェブ３に
よって仕切られている。ウェブ３は軸受け中心点の方向に転動体ピッチ円を越え
て曲げられており、側方リング１及び２に接続していて保持器軸線に対して平行
に延びている２つの区分６及び７を有している。区分６及び７はピッチ円の外側
に位置していて、それぞれ１つの保持器軸線に対して傾斜している区分８及び９
に移行しており、これらの区分８及び９自体は、保持器軸線に対して平行に延び
ていてピッチ円の内側に位置している１つの区分１０に結合されている。ウェブ
区分１０の内側の縁は転動体５の内側に向かう半径方向の遊びを制限するのに対
し、外側に向かう半径方向の遊びは外側のウェブ区分６及び７によって制限され
る。
【００１３】 図３から分かるように、打ち抜かれた部分帯材の曲げ過程によってポケット４
がＶ形に形成されている。転動体５はその転動面でウェブ区分６及び７の内縁に
ぶつかり、したがって転動体はピッチ円の外側で最初に述べた欠点をもって案内
されている。軸受け装置の内部におけるこの不都合な状態は、転動体５の中心か
らぶつかり面の方向に向いた矢印によって表されている。
【００１４】 図４及び５においては、本発明により型押しされたポケット４が示されている
。これから分かるように、互いに向き合った２つの案内面１１が形成されており
、これらの案内面は半径方向で互いに平行に延びていて、保持縁１２，１３によ
って、若しくは黒い面として示されている案内面１４及び１５によって制限され
ており、これらの案内面に転動体５がぶつかる。これによって軸受け装置内で、
所望のかつ正確に規定された案内面１１が生じ、これらの案内面は保持器の機械
的な負荷をわずかにする。この有利な案内状態は図５において、転動体５の中心
点からピッチ円に沿って円周方向で案内面１１に向いている矢印によって明らか
にされている。更に、互いに軸平行に延びている案内面１１によってポケット４
がＶ形に形成されていないことが、分かる。図５を図３と比較すれば分かるよう
に、本発明による解決策によって、Ｓ１よりも大きな薄板厚さＳ２を使用するこ
とができる。換言すれば保持器はより良好な安定性を有している。有利には保持
器は、半径方向寸法ａ：軸方向寸法ｂ≧１.５：１の側方リング１，２を有して おり、その際区分６及び７は区分１０よりも大きなプロフィール厚さを有してい
るようにする。
【図面の簡単な説明】
【図１】 従来技術によるＭ型保持器の斜視図である。
【図２】 図１の保持器の縦断面図である。
【図３】 図１の保持器の横断面図である。
【図４】 本発明によるＭ型保持器の縦断面図である。
【図５】 本発明によるＭ型保持器の横断面図である。
【符号の説明】
１ 側方リング、 ２ 側方リング、 ３ ウェブ、 ４ ポケット、 ５
転動体、 ６ 区分、 ７ 区分、 ８ 区分、 ９ 区分、 １０ 区分、
１１ 案内面、 １２ 保持縁、 １３ 保持縁、 １４ 案内面、 １５ 案
内面、 Ｓ１ 薄板厚さ、 Ｓ２ 薄板厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フォルカー プレッツ ドイツ連邦共和国 ヘルツォーゲンアウラ ッハ ヴォルフスベルガー シュトラーセ 38アー Ｆターム(参考） 3J101 AA14 AA24 AA32 AA42 AA52 AA62 AA72 BA24 DA09 DA16 FA60 GA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 円柱状の転動体（５）のための保持器、特に歯車切替変速機
    におけるルーズホイール軸受け装置のためのニードル保持器、それも、保持器の
    側方リング（１，２）がポケット（４）を形成するウェブ（３）によって互いに
    結合されており、その際ウェブ（３）が次のように、すなわちウェブが転動体（
    ５）を転動体の軸線に対して平行に延びる保持縁（１２，１３）によって個々に
    ピッチ円の両側で保持するように、成形されている保持器、を製作する方法であ
    って、薄板帯材をまず非切削加工によって所望の成形された横断面形状にし、次
    いで成形された帯材の中央範囲を打ち抜いてウェブ（３）を形成し、その後帯材
    を曲げ丸め、場合により帯材の突き合わせ箇所を互いに結合する形式のものにお
    いて、ポケット（４）を打ち抜いた後に、材料を押しのける付加的な成形過程に
    よって、一面ではポケット（４）の保持縁（１２，１３）の間のピッチ円範囲内
    で互いに向き合って互いに面平行に延びる案内面（１１）を転動体（５）のため
    に形成し、かつ他面ではピッチ円の両側の保持縁（１２，１３）を、それらの円
    周方向の相互間隔が転動体（５）の直径よりも単にわずかに小さいように、寸法
    定めすることを特徴とする、保持器の製作方法。
  2. 【請求項２】 単数又は複数の型押し工具を互いに隣り合うポケット（４）
    内に導入し、円周方向で工具に力を加えて、両方のポケット（４）を仕切ってい
    るウェブ（３）の両面を塑性変形させることを特徴とする、請求項１記載の保持
    器の製作方法。
JP2000511601A 1997-09-15 1998-06-25 保持器の製作方法 Pending JP2001516644A (ja)

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