JP2007255716A - ベルト締具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルトの引張作業や緩め作業時における騒音の発生を防止する。
【解決手段】第1ベルト1と第2ベルト2に対するテンションの発生と解除を行うベルト締具100において、本体フレーム3と、本体フレーム3の一端部に設けられ第1ベルト1を巻取り及び巻戻し可能なベルト巻取機構5と、本体フレーム3の他端部に設けられ第2ベルト2を連結するベルト連結軸とを有し、ベルト巻取機構5は、第1ベルト1が巻き取られるベルト巻取軸7と、本体フレーム3に軸支されたハンドル20と、空転状態と噛み合い状態とを同一方向に設定した第1一方向クラッチ8および第2一方向クラッチ9と、ハンドル20に設けられベルト巻取軸7側に付勢されて第1一方向クラッチ8と係脱可能な第1ラッチ25と、本体フレーム3に設けられベルト巻取軸7側に付勢されて第2一方向クラッチ9と係脱可能な第2ラッチ31とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、トラック等に積載された積荷を固定するためなどに用いられるベルト締具に関するものである。
従来の技術
従来、トラックの荷台に積載された積荷を固定するベルト締具は、トラック荷台の側壁の間に掛け渡されるベルトと、このベルトの締め込みと開放を行うラチェット式のベルト締具とを備えている。ラチェット式のベルト締具は、ベルトを巻回するベルト巻回軸と、ベルト巻回軸が中心部に貫設され、周囲にギヤ部が形成されたラチェットギヤと、ラチェットギヤを一方向にのみ回動させるように、ラチェットギヤのギヤ部に係合可能に付勢されたラッチ爪と、ベルト巻回軸を巻き締め方向に回動可能なハンドルとを有した構成にされている。
上記の構成において、積荷を固定する場合には、2本のベルトの各々の一端をトラックの側壁に固定し、その各々の他端をトラックの荷台の略中央部でベルト締具に連結する。そして、ベルト巻回軸をハンドルで巻き締め方向に回動させることによりベルトを引張ることによって、積荷をベルトで締め付けて固定する。
また、積荷の固定を解除する場合には、ラッチ爪をラチェットギヤから外れた位置に退避させることによりベルト巻回軸を回転自在にする。これにより、ベルトのテンションによりベルト巻回軸が緩め方向に回転することによって、ベルトが緩んで積荷の固定が解除される。このように、従来のベルト締具によれば、ベルトの引張作業と緩め作業とを簡単に行うことが可能になっている。
しかしながら、上記従来の構成では、ハンドルによりラチェットギヤを回動させながらベルトの引張作業を行うときに、ラッチ爪がギヤ部の山部から谷部に急激に移動して当接するため、大きな衝突音が発生する。
また、ベルトを引張って積荷を締め付けて固定すると、ベルトが固定されているトラックの両側にも、トラック荷台の内側に向かって大きな力が作用することになる。従って、ラッチ爪をラチェット機構から外してベルト巻回軸がベルト緩め方向に回転できるようにすると、ベルトに作用していた引テンションが一度に開放される。これに伴って、ベルトの一端側を固定しているトラック荷台の両側壁に作用している力も一度に解放されるため、トラック荷台の両側壁が激しく振動し、破裂音が発生することがある。
このように、従来のベルト締具は、ベルトの引張作業や緩め作業時において大きな騒音が周囲に発生するという問題がある。特に、この問題は、コンビニエンスストア等に早朝や夜間に貨物を搬入するトラックにおいては大きなものである。
従って、本発明は、ベルトの引張作業や緩め作業時における騒音の発生を防止することができるベルト締具を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明は、第1ベルトと第2ベルトとが一端部と他端部とにそれぞれ連結され、これらベルトに対するテンションの発生と解除とを行うベルト締具において、本体フレームと、前記本体フレームの一端部に設けられ、前記第1ベルトを巻取りおよび巻戻し可能なベルト巻取機構と、前記本体フレームの他端部に設けられ、前記第2ベルトを少量単位で巻戻し可能なベルト緩め機構とを有し、前記ベルト緩め機構は、前記第2ベルトを重ねて案内する第1シャフトと、前記第1シャフトから遠ざかる方向に延在するように前記本体フレームに形成された長孔と、前記長孔に移動自在および回転自在に軸支され、該長孔の軸線と略垂直な平面と接触すると共に、前記第1シャフトから案内された第2ベルトを巻き回して前記第1シャフトに案内する第2シャフトと、前記第2シャフトの一端部に設けられ、該第2シャフトを回動させる回動レバーとを有することを特徴としている。
上記の構成によれば、第2シャフトを回動させることにより第2ベルトを少量単位で緩やかに巻戻すことができる。従って、テンション解離時のトラック側壁の振動を抑制して騒音を低減することができる。
本発明のベルト締具において、前記第2シャフトは、少なくとも前記平面と接触する部分の断面が多角形またはカム形状であることを特徴としている。これにより、第2ベルトの巻戻しを確実に行うことができる。
本発明は、第1ベルトと第2ベルトとが一端部と他端部とにそれぞれ連結され、これらベルトに対するテンションの発生と解除とを行うベルト締具において、本体フレームと、前記本体フレームの一端部に設けられ、前記第1ベルトを巻取りおよび巻戻し可能なベルト巻取機構と、前記本体フレームの他端部に設けられ、前記第2ベルトを少量単位で巻戻し可能なベルト緩め機構とを有し、前記ベルト緩め機構は、前記第2ベルトを重ねて案内する第1シャフトと、前記本体フレームに回転自在に軸支され、前記第1シャフトから案内された第2ベルトを巻き回して前記第1シャフトに案内する第2シャフトと、前記第2シャフトの一端部に設けられ、該第2シャフトを回動させる回動レバーと、前記第2シャフトの回動を規制するロック手段とを有することを特徴としている。これにより、回動レバーを操作することで第2ベルトを緩やかに巻き戻すことができると共に、第1ベルトおよび第2ベルトに十分にテンションを発生した後に、第2シャフトが回動することによるテンションの低下を防止することができる。
本発明のベルト締具において、前記第2シャフトは、周面に前記第2ベルトに対する滑り止め加工が施されていることを特徴としている。これにより、より一層、第2ベルトの巻戻しを確実に行うことができる。
本発明のベルト締具において、前記ベルト緩め機構は、前記本体フレームに回動自在に支持され、一端が前記第2ベルトに押圧されることにより他端が前記第1シャフトとの間で前記第2ベルトを挟持するベルト押さえ手段を有することを特徴としている。これにより、第2ベルトの緩みを防止することができる。
本発明のベルト締具において、前記ベルト巻取機構は、前記本体フレームに軸支され、第1ベルトを巻き取るベルト巻取軸と、前記ベルト巻取軸と同軸となるように前記本体フレームに軸支されたハンドルと、前記ベルト巻取軸に固定されたラチェットギヤと、前記ハンドルに設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記ラチェットギヤと係脱可能な第1ラッチと、前記本体フレームに設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記ラチェットギヤと係脱可能な第2ラッチとを有することを特徴としている。これにより、簡単にベルト締具を構成することができる。
本発明のベルト締具において、前記ベルト巻取機構は、前記本体フレームに軸支され、第1ベルトを巻き取るベルト巻取軸と、前記ベルト巻取軸と同軸となるように前記本体フレームに軸支されたハンドルと、前記ベルト巻取軸に固定され、空転状態と噛み合い状態とを同一方向に設定した第1一方向クラッチおよび第2一方向クラッチと、前記ハンドルに設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第1一方向クラッチと係脱可能な第1ラッチと、前記本体フレームに設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第2一方向クラッチと係脱可能な第2ラッチとを備えたことを特徴としている。これにより、第1ベルトおよび第2ベルトにテンションを発生させるときと、このテンションを解除するときの両方の作業時における騒音を低減することができる。
本発明は、第1ベルトと第2ベルトとが一端部と他端部とにそれぞれ連結され、これらベルトに対するテンションの発生と解除とを行うベルト締具において、本体フレームと、前記本体フレームの一端部に設けられ、前記第1ベルトを巻取りおよび巻戻し可能なベルト巻取機構と、前記本体フレームの他端部に設けられ、前記第2ベルトを連結するベルト連結軸とを有し、前記ベルト巻取機構は、前記本体フレームに軸支されて第1ベルトが巻き取られるベルト巻取軸と、前記ベルト巻取軸と同軸となるように前記本体フレームに軸支されたハンドルと、前記ベルト巻取軸に固定され、空転状態と噛み合い状態とを同一方向に設定した第1一方向クラッチおよび第2一方向クラッチと、前記ハンドルに設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第1一方向クラッチと係脱可能な第1ラッチと、前記本体フレームに設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第2一方向クラッチと係脱可能な第2ラッチとを備えたことを特徴としている。これにより、第1ベルトおよび第2ベルトにテンションを発生させる作業時における騒音を低減することができる。
発明の実施の形態
本発明の実施の形態を図1ないし図15に基づいて以下に説明する。
本実施形態のベルト締具は、図1に示すように、第1ベルト1と第2ベルト2とが長手方向の一端部と他端部とに連結される本体フレーム3を備えている。本体フレーム3は、平板状のフレーム板4・4を幅方向に左右一対に備えている。これらのフレーム板4・4の間隔は、第1および第2ベルト1・2の幅よりも大きな間隔に設定されている。
また、本体フレーム3の一端部には、第1ベルト1を一方向に巻き取り可能なベルト巻取機構5が設けられている。ベルト巻取機構5は、フレーム板4・4に回転自在に両端部を軸支されたベルト巻取軸7と、ベルト巻取軸7の両端部に設けられた第1および第2一方向クラッチ8・9とを有している。ベルト巻取軸7は、ほぼ半円の断面形状を有した一対の軸部材7a・7bからなっており、これらの軸部材7a・7bは、両端部が係止部材15で連結および固定されている。
また、第1および第2一方向クラッチ8・9は、図4に示すように、円環状に形成された外輪部材10と、外輪部材10に摺動自在に嵌合された内輪部材11と、外輪部材10と内輪部材11との間で隙間を徐々に拡大するように形成された複数の空間部12と、各空間部12に設けられ、各空間部12の途中で詰まる程度の径に設定されたローラ部材13と、各空間部12に設けられ、ローラ部材13の移動側に設けられたスプリングバネ14とを有している。そして、このように構成された第1および第2一方向クラッチ8・9は、矢符方向A(ハンドル20が本体フレーム3に対して開く開放方向)に回転する場合、ローラ部材13がスプリングバネ14の付勢力で空間部12を隙間の減少方向に移動して詰まることによって、外輪部材10が内輪部材11と噛み合い状態となって回転することになる。一方、矢符方向Aとは逆方向(ハンドル20が本体フレーム3に対して閉まる閉鎖方向)に回転する場合、ローラ部材13がスプリングバネ14を押し付けながら空間部12を隙間の拡大方向に移動して回転自在となることによって、外輪部材10が内輪部材11に対して空転する状態となる。
上記の外輪部材10の外周面全体には、多数の凹部10aと凸部10bとが交互に形成されている。一方、内輪部材11の内周部には、一対の軸部材挿通穴11b・11bが仕切り部11aを中心として左右対称に形成されている。これらの軸部材挿通穴11b・11bには、上述の軸部材7a・7bがそれぞれ挿通されており、軸部材7a・7bは、内輪部材11に対して回転方向に強固に連結された状態にされている。
上記の両一方向クラッチ8・9を軸支したベルト巻取軸7には、ハンドル20が回動自在に設けられている。ハンドル20は、ベルト巻取軸7の両端部に対称配置されたハンドル支持板21・22を有している。これらのハンドル支持板21・22は、基端部がベルト巻取軸7に回動自在に軸支されている。そして、一方のハンドル支持板21は、第2一方向クラッチ9の外側面に隣接するように配置され、他方のハンドル支持板22は、第1一方向クラッチ8の内側面に隣接するように配置されている。
上記のハンドル支持板21・22の自由端部には、オペレータに把持される把持部材23が横設されている。また、ハンドル支持板21・22間の中部には、補強部材24が横設されていると共に第1ラッチ25が設けられている。補強部材24は、ハンドル支持板21・22の間隔を一定に保持するように両ハンドル支持板21・22を連結および支持している。一方、第1ラッチ25は、先端部がベルト巻取軸7側に向くように、ハンドル支持板21・22に対して進退移動自在に設けられていると共に、バネ部材26によりベルト巻取軸7方向に付勢されている。また、第1ラッチ25の後端部には、引上げ部25aが形成されており、引上げ部25aは、オペレータが第1ラッチ25を引上げてベルト巻取軸7から離隔させるときに使用される。
上記の第1ラッチ25における先端側には、図6に示すように、第1一方向クラッチ8の凹部10aに係合する係合部25bと、第2一方向クラッチ9の凹部10aとの係合を回避する係合回避部25cとが幅方向の両端部に形成されている。さらに、係合部25bと係合回避部25cとの間には、収容凹部25dが形成されており、収容凹部25dは、第1ベルト1がベルト巻取軸7に巻回されて厚みを増した場合でも、第1ベルト1を第1ラッチ25に接触させないようにしている。そして、このように構成された第1ラッチ25は、オペレータが手を離してバネ部材26の付勢力のみが付与されている場合、図示実線で示すように第1一方向クラッチ8と係合するようになっている。一方、オペレータが第1ラッチ25を図示二点鎖線の位置まで引き上げ移動した場合、第1一方向クラッチ8との係合が解除されるようになっている。尚、第1ラッチ25は、引き上げの有無に拘らず第2一方向クラッチ9に対して係合することはない。
また、係合部25bの側方は、第1ラッチ25の外側に張り出されている。係合部25bの張り出し側の端部は、図1に示すように、支持板部材27に移動自在に係合されている。支持板部材27は、ベルト巻取軸7に回動自在に軸支されていると共に、ハンドル支持板22に対して第1一方向クラッチ8を介して並列配置されている。これにより、係合部25bは、ハンドル支持板22と支持板部材27とで回動方向に支持されることにより両部材22・27間に高い剛性を発揮しており、第1一方向クラッチ8を介してベルト巻取軸7を回動させて第1ベルト1を巻き取る場合でも、巻き取り時の反力で折れ曲がることはない。
また、ベルト巻取軸7の両端部には、ストッパー部材30・30がそれぞれ設けられている。第1一方向クラッチ8側のストッパー部材30は、フレーム板4とハンドル支持板22との間に配置されており、第2一方向クラッチ9側のストッパー部材30は、第2一方向クラッチ9とフレーム板4との間に配置されている。各ストッパー部材30の外周面には、図5に示すように、第1および第2一方向クラッチ8・9の凸部10bとほぼ同一の高さに設定された突設部30aが形成されている。各突設部30a・30aは、図6の第1ラッチ25の係合部25bと係合回避部25cとにそれぞれ当接可能にされていると共に、第1ラッチ25の引き上げにより当接を回避可能にされている。そして、これらの各突設部30a・30aは、ハンドル20による巻取り動作の終点を設定していると共に、後述のベルト緩め機構6の作動を禁止するロック姿勢をハンドル20に取らせるようになっている。
さらに、ストッパー部材30には、突設部30aの下方に係止凹部30bが形成されている。係止凹部30bには、第2ラッチ31の先端部が嵌合されており、第2ラッチ31は、ストッパー部材30の回動を禁止している。第2ラッチ31は、図1に示すように、先端部をベルト巻取軸7方向に対して進退移動させるように、フレーム板4・4に移動自在に設けられている。また、第2ラッチ31の後端部には、スプリングバネ32が圧縮状態で連結されており、スプリングバネ32は、第2ラッチ31をベルト巻取軸7方向に付勢している。
上記の第2ラッチ31における先端側には、図6に示すように、第2一方向クラッチ9の凹部10aに係合する係合部31aと、第1一方向クラッチ8の凹部10aとの係合を回避する係合回避部31bとが幅方向の両端部に形成されている。さらに、係合部31aと係合回避部31bとの間には、収容凹部31cが形成されており、収容凹部31cは、第1ベルト1がベルト巻取軸7に巻回されて厚みを増した場合でも、第1ベルト1を第2ラッチ31に接触させないようにしている。そして、このように構成された第2ラッチ31は、図5にも示すように、バネ部材32の付勢力により図示実線のベルト巻取軸7側に位置する場合、第2一方向クラッチ9と係合するようになっている一方、図示二点鎖線の退避位置まで後退した場合、第2一方向クラッチ9との係合が解除されるようになっている。尚、第2ラッチ31は、引き上げの有無に拘らず第1一方向クラッチ8に対して係合することはない。
上記の第2ラッチ31は、ハンドル20により後退されるようになっている。即ち、ハンドル20のハンドル支持板21・22は、基端部が僅かに突出した湾曲形状に形成されており、この基端部が第2ラッチ31の先端に当接することにより第2ラッチ31を退避方向に後退させるようになっている。また、フレーム板4の長手方向の端部には、ハンドル係止部4aが形成されている。ハンドル係止部4aは、ハンドル20が第2ラッチ31を退避位置まで後退させるように回動された開放姿勢となったときに、第1ラッチ25が嵌合されることによりハンドル20の回動を禁止するようになっている。また、ハンドル係止部4aは、図6に示すように、第1ラッチ25の係合部25bとの係合を回避する深さに設定されている。これにより、ハンドル20がハンドル係止部4aにより開放姿勢になると、図6の二点鎖線で示すように、第1および第2ラッチ25・31と第1および第2一方向クラッチ8・9との係合が完全に回避された状態になり、ベルト巻取軸7がフレーム板4に対して回転自在となる。
以上のように構成されたベルト巻取機構5は、図1に示すように、第1ラッチ25を引上げながらハンドル20を本体フレーム3に対して開く開放方向に回動させることにより開放姿勢になると共に、逆方向(閉鎖方向)に回動させることによりロック姿勢になる。また、第1ラッチ25を引上げずにハンドル20を回動させた場合には、各姿勢になる前にストッパー部材30の突設部30aとハンドル支持板21・22とに当接する。そして、両姿勢の間でハンドル20を閉鎖方向および開放方向に交互に回動させることによって、後述するようにベルト巻取軸7に第1ベルト1を巻き取らせることができる。
上記のベルト巻取機構5が一端部に設けられた本体フレーム3の他端部には、第2ベルト2を緩やかに巻戻すベルト緩め機構6が設けられている。ベルト緩め機構6は、各フレーム板4・4が端部側に向かって下側に傾斜された傾斜面4bと、各フレーム板4・4に固設されて並列配置された緩め支持板41・41と、フレーム板4・4間に横設され、第2ベルト2を重ねて案内する第1シャフト42とを有している。第1シャフト42の両端部には、ナット43・43が螺合されており、各ナット43は、緩め支持板41をフレーム板4に締結している。
各緩め支持板41は、図7に示すように、上端部に頂部が位置するように形成および取り付けられており、頂部から一端部側にかけた領域がフレーム板4から露出された状態にされている。緩め支持板41の頂部には、長孔41aが形成されている。長孔41aは、長軸方向が傾斜面4bに対して直交するように設定されている。対向する緩め支持板41・41の長孔41a・41aには、第1シャフト42から案内された第2ベルト2が巻き回される第2シャフト45が挿通されている。
上記の第2シャフト45は、両端部が横断面円形状に形成されていると共に、これら両端部を除いた部分が横断面六角形状に形成されている。そして、この第2シャフト45は、横断面六角形状の部分が長孔41aの軸線と略垂直な平面フレーム板4の傾斜面4bの上端に当接されている。さらに、第2シャフト45の一端部には、第2シャフト45を回動させる回動レバー47が固設されている。これにより、ベルト緩め機構6は、図9に示すように、第2ベルト2にテンションがかかった状態では第2シャフト45がフレーム板4の傾斜面4bに当接している。そして、図7に示すように、回動レバー47を矢符方向に回動させたときに、第2シャフト45が傾斜面4bに当接しながら回動して長孔41a内を上下方向に移動することによって、第2ベルト2を僅かに巻き戻すようになっている。
また、第1シャフト42の下方には、第2ベルト2を挟持するベルト押さえ部材48が設けられている。ベルト押さえ部材48は、フレーム板4に回動可能に支持されている。そして、ベルト押さえ部材48は、一端が第2ベルト2に押圧されることにより他端が第1シャフト42との間で第2ベルト2を挟持するようになっている。
上記の構成において、ベルト締具100の動作について説明する。
(取り付け作業)
先ず、トラック50の荷台に積載された積荷51を固定する場合には、ベルト締具100に連結した第1ベルト1および第2ベルト2の各々の一端をトラック50の側壁50aに固定する。
具体的には、図10に示すように、第2ベルト2は、ベルト緩め機構6に連結している。この連結は、第2ベルト2の先端を外側方向から第1シャフト42とベルト押さえ部材48との間に挿通し、第2シャフト45方向に引き上げた後、この第2シャフト45の周りを巻き回して第1シャフト42方向に引き下げ、第1シャフト42とベルト押さえ部材48との間を内側方向から挿通して引っ張ることでなされている。この結果、図11に示すように、第2ベルト2にテンションが生じると、ベルト押さえ部材48が矢符方向に回動して上面を第1シャフト42側に押圧することによって、2層に重なった第2ベルト2を挟持して緩みを防止する。また、図1に示すように、第1ベルト1をベルト巻取機構5に連結する場合においては、第1ベルト1の先端部をベルト巻取軸7の軸部材7a・7b間に外側から挿通し、第2ベルト2および第1ベルト1にテンションを生じさせるように引っ張る。
(固縛作業)
取り付け作業が完了すると、続いて、把持部材23を把持し、図2(a)・(b)に示すように、ハンドル20を前後に回動させる。ハンドル20が本体フレーム3に対して閉じる閉鎖方向に回動される場合には、図6に示すように、第1ラッチ25の係合部25bが第1一方向クラッチ8の凹部10aに係合しているため、図4に示すように、外輪部材10が矢符方向Aとは逆方向の閉鎖方向に回動される力を受ける。尚、第2一方向クラッチ9は、第1ラッチ25との係合がないため、閉鎖方向の力を受けることはない。
第1一方向クラッチ8の外輪部材10が閉鎖方向の力を受けると、外輪部材10のローラ部材13が空間部12内のスプリングバネ14を圧縮しながら広い側に移動して回転自在となるため、外輪部材10と内輪部材11とが独立した状態となる。この結果、ハンドル20により外輪部材10が内輪部材11に対して空転した状態で回動することになる。
一方、第2一方向クラッチ9においては、第1ベルト1にテンションが生じていると、ベルト巻取軸7を介して巻き戻す方向(矢符方向Aとは逆方向)の力が内輪部材11に作用することになる。そして、この場合には、外輪部材10が矢符方向A(開放方向)の力を受けた場合と同じように、ローラ部材13が空間部12の狭い側に移動して詰まることによって、ローラ部材13により内輪部材11と外輪部材10とが噛み合った状態となる。この際、第2一方向クラッチ9の外輪部材10は、本体フレーム3に設けられた第2ラッチ31により回動が禁止されている。これにより、ハンドル20の閉鎖方向の回動時に、第1一方向クラッチ8の外輪部材10と内輪部材11とが移動自在になっても、第2一方向クラッチ9によりベルト巻取軸7の回動が禁止されているため、第1ベルト1が巻き戻されることはない。そして、第1ラッチ25がストッパー部材30の突設部30aに当接したときに、閉鎖方向の回動が禁止される。
次に、図4に示すように、ハンドル20が開放方向(矢符方向A)に回動されると、ハンドル20の第1ラッチ25に係合された第1一方向クラッチ8の外輪部材10が開放方向の力を受ける。この結果、ローラ部材13が空間部12の狭い側に移動して外輪部材10と内輪部材11とを噛み合わせた状態となる。これにより、内輪部材11に軸支されたベルト巻取軸7が開放方向に回動することによって、第1ベルト1がベルト巻取軸7に巻き取られることになる。そして、図2(a)・(b)に示すように、ハンドル20の開放方向および閉鎖方向の回動を繰り返すことによって、第1ベルト1をベルト巻取軸7に巻き取ってテンションを発生させる。尚、ハンドル20の回動時においては、第1および第2ラッチ25・31は、従来のラチェット式のベルト締具のように、ギアーを叩いて衝撃音を発生させることはない。
この後、十分にテンションを発生させると、図5に示すように、第1ラッチ25の引上げ部25aが引上げられ、第1ラッチ25の先端がストッパー部材30の突設部30aよりも高い位置に設定される。そして、ハンドル20がさらに閉鎖方向に回動され、突設部30aを超えたときに、第1ラッチ25が引き下げられる。これにより、第1ラッチ25の開放方向への回動が突設部30aにより禁止されることになる。この結果、ハンドル20の自由端側がベルト緩め機構6の回動レバー47に近接または当接することによって、後述の第2ベルト2の解除作業で使用されるベルト緩め機構6がロックされた状態になる。
(解除作業)
以上のようにしてベルト締具100により第1ベルト1および第2ベルト2に対して十分に大きなテンションを発生させた後、積荷51を降ろす場合には、先ず、上述のハンドル20が開放方向に回動されることによって、ベルト緩め機構6のロック状態が解除される。この後、図7に示すように、ベルト緩め機構6の回動レバー47が矢符方向に回動される。
これにより、回動レバー47に連結された第2シャフト45が回動する。この際、第2シャフト45には、図9に示すように、第2ベルト2が巻き回されているため、大きなテンションで第1シャフト42方向に付勢されているが、図8(a)・(b)に示すように、第2シャフト45は、回動によりフレーム板4の傾斜面4bに当接しながら長孔41a内を上下動することによって、第2ベルト2が僅かに巻き戻される。そして、図9に示すように、第2ベルト2の緩んだ部分が第1シャフト42とベルト押さえ部材48との間から引き出される。そして、回動レバー47を元の位置に戻し、再び回動操作を行うことにより徐々に第2ベルト2のテンションを減少させることができる。
この後、テンションが十分に低下すると、図1に示すように、第1ラッチ25を引き上げながら、ハンドル20を十分に開放方向に回動させる。そして、図4および図5に示すように、第1ラッチ25の先端をハンドル係止部4aに嵌合させると共に、ハンドル20の底面で第2ラッチ31を後退させることによって、第1および第2ラッチ25・31と第1および第2一方向クラッチ8・9との係合を解除する。この結果、第1および第2一方向クラッチ8・9に軸支されたベルト巻取軸7が回転自在となり、残存するテンションおよびオペレータにより第1ベルト1が巻き戻され、トラック側壁50aから外される。尚、この場合、ベルト緩め機構6で大きなテンションが緩やかに減少されているため、急激なテンションの変化で大きな騒音を生じることはない。
(騒音調査)
次に、本実施形態のベルト締具100による騒音低減効果を確認するため、下記の試験を行った。
即ち、図12に示すように、バン型トラック荷台において、荷台後端より1.5m前方の位置をベルト締具100を使用し、上述の固縛作業および解除作業を行ったときの騒音を測定した(実施例)。測定位置は、固縛位置から1m後方中央部・荷台床面から1mの高さ(庫内)と、荷台後端から1m後方中央部から1.5mの高さ(庫外)とに設定した。尚、後部扉は、開いた状態とした。また、比較のため、同一の条件の下で、ラチェット式のベルト締具を用いた場合の騒音を測定した(比較例)。測定結果を表1に示す。
Figure 2007255716
さらに、室内で、ベルト締具100の操作時の騒音を測定した(実施例)。測定位置はベルト締具100より水平方向に500mmとした。使用したベルト締具100は上記と同じである。また、同一の条件の下で、ラチェット式のベルト締具を用いた場合の騒音を測定した(比較例)。測定結果を表2に示す。
Figure 2007255716
以上のように、本実施形態のベルト締具100は、図1に示すように、第1ベルト1と第2ベルト2とが一端部と他端部とにそれぞれ連結され、これらベルト1・2に対するテンションの発生と解除とを行うものであり、ベルト締具100において、本体フレーム3と、本体フレーム3の一端部に設けられ、第1ベルト1を巻取りおよび巻戻し可能なベルト巻取機構5と、本体フレーム3の他端部に設けられ、第2ベルト2を少量単位で巻戻し可能なベルト緩め機構6とを有し、ベルト緩め機構6は、第2ベルト2を重ねて案内する第1シャフト42と、第1シャフト42から遠ざかる方向に延在するように本体フレーム3に形成された長孔41aと、長孔41aに移動自在および回転自在に軸支され、この長孔41aの軸線と略垂直な平面と接触すると共に、第1シャフト42から案内された第2ベルト2を巻き回して第1シャフト42に案内する第2シャフト45と、第2シャフト45の一端部に設けられ、この第2シャフト45を回動させる回動レバー47とを有した構成にされている。
これにより、第2シャフト45を回動させることにより第2ベルト2を少量単位で緩やかに巻戻すことができるため、テンション解離時のトラック側壁の振動を抑制して騒音を低減することができる。
尚、本実施形態においては、長孔41aの軸線と略垂直な平面としてフレーム板4を用いて説明しているが、これに限定されるものではなく、フレーム板4に並設した平面部材であっても良いし、フレーム板4自体に長孔と平面を設けても良い。
また、本実施形態のベルト締具100における第2シャフト45は、両端部を除いた部分が横断面六角形状に形成されており、この部分がフレーム板4の傾斜部4bに当接された構成にされている。これにより、第2ベルト2の巻戻しを確実に行うことができるようになっている。
尚、第2シャフト45は、横断面六角形状である必要はなく、横断面三角形状以上の多角形状や円形状、楕円形状であっても良いし、図13に示すように、カム形状であっても良い。また、第2シャフト45は、少なくとも傾斜部4bと当接する部分が断面多角形状や楕円形状、カム形状であれば良い。さらに、第2シャフト45は、周面に第2ベルト2に対するローレット加工等の滑り止め加工が施されていることが望ましい。これにより、より一層、第2ベルト2の巻戻しを確実に行うことができる。
また、本実施形態のベルト締具100は、第2シャフト45の回動を規制するロック手段を有した構成にされている。即ち、図3(a)・(b)に示すように、ハンドル20をロック手段として使用し、このハンドル20をロック姿勢にすることによって、第1ベルト1および第2ベルト2に十分にテンションを発生させた後に、第2シャフト45が回動することによるテンションの低下を防止することができる。尚、ロック手段は、図14に示すように、回動レバー47の内部に形成され、長径方向を回動レバー47の長手方向に一致させたロック用長孔47aと、このロック用長孔47aに進退自在に設けられたロック板50と、緩め支持板41に形成され、ロック板50の先端部が係合される切欠部41bとを有した構成にされていても良い。この場合には、ハンドル20の姿勢を気にすることなくベルト緩め機構6のみでロック状態にすることができる。さらに、この場合には、第2シャフト45が円形状であって、本体フレーム3に単に回動自在に支持されていても良い。
また、本実施形態のベルト緩め機構6は、本体フレーム3に回動自在に支持され、一端が第2ベルト2に押圧されることにより他端が第1シャフト42との間で第2ベルト2を挟持するベルト押さえ部材48(ベルト押さえ手段)を有した構成にされている。これにより、第2ベルト2の緩みを防止することができる。
また、本実施形態のベルト締具100におけるベルト巻取機構5は、本体フレーム3に軸支され、第1ベルト1を巻き取るベルト巻取軸7と、ベルト巻取軸7と同軸となるように本体フレーム3に軸支されたハンドル20と、ベルト巻取軸7に固定され、空転状態と噛み合い状態とを同一方向に設定した第1一方向クラッチ8および第2一方向クラッチ9と、ハンドル20に設けられ、ベルト巻取軸7側に付勢されて第1一方向クラッチ8と係脱可能な第1ラッチ25と、本体フレーム3に設けられ、ベルト巻取軸7側に付勢されて第2一方向クラッチ9と係脱可能な第2ラッチ31とを備えた構成にされている。
これにより、第1ベルト1および第2ベルト2にテンションを発生させるときと、このテンションを解除するときの両方の作業時における騒音を低減することができる。尚、本実施形態においては、ベルト巻取機構5とベルト緩め機構6との両方を備えた構成にされているが、これに限定されるものではなく、ベルト巻取機構5のみを備えたものであっても良い。
さらに、ベルト巻取機構5は、図15に示すように、本体フレーム3に軸支され、第1ベルト1を巻き取るベルト巻取軸7と、ベルト巻取軸7と同軸となるように本体フレーム3に軸支されたハンドル20と、ベルト巻取軸7に固定されたラチェットギヤ51と、ハンドル20に設けられ、ベルト巻取軸7側に付勢されてラチェットギヤ51と係脱可能な第1ラッチ25と、本体フレーム3に設けられ、ベルト巻取軸7側に付勢されてラチェットギヤ51と係脱可能な第2ラッチ31とを有した構成であっても良い。この場合は、簡単にベルト締具100を構成することができる。
(本実施の形態の概要)
本発明は、第1ベルトと第2ベルトとが一端部と他端部とにそれぞれ連結され、これらベルトに対するテンションの発生と解除とを行うベルト締具において、本体フレームと、前記本体フレームの一端部に設けられ、前記第1ベルトを巻取りおよび巻戻し可能なベルト巻取機構と、前記本体フレームの他端部に設けられ、前記第2ベルトを少量単位で巻戻し可能なベルト緩め機構とを有し、前記ベルト緩め機構は、前記第2ベルトを重ねて案内する第1シャフトと、前記第1シャフトから遠ざかる方向に延在するように前記本体フレームに形成された長孔と、前記長孔に移動自在および回転自在に軸支され、該長孔の軸線と略垂直な平面と接触すると共に、前記第1シャフトから案内された第2ベルトを巻き回して前記第1シャフトに案内する第2シャフトと、前記第2シャフトの一端部に設けられ、該第2シャフトを回動させる回動レバーとを有する構成である。
上記の構成によれば、第2シャフトを回動させることにより第2ベルトを少量単位で緩やかに巻戻すことができる。従って、テンション解離時のトラック側壁の振動を抑制して騒音を低減することができる。
本発明のベルト締具において、前記第2シャフトは、少なくとも前記平面と接触する部分の断面が多角形またはカム形状である構成である。これにより、第2ベルトの巻戻しを確実に行うことができる。
本発明は、第1ベルトと第2ベルトとが一端部と他端部とにそれぞれ連結され、これらベルトに対するテンションの発生と解除とを行うベルト締具において、本体フレームと、前記本体フレームの一端部に設けられ、前記第1ベルトを巻取りおよび巻戻し可能なベルト巻取機構と、前記本体フレームの他端部に設けられ、前記第2ベルトを少量単位で巻戻し可能なベルト緩め機構とを有し、前記ベルト緩め機構は、前記第2ベルトを重ねて案内する第1シャフトと、前記本体フレームに回転自在に軸支され、前記第1シャフトから案内された第2ベルトを巻き回して前記第1シャフトに案内する第2シャフトと、前記第2シャフトの一端部に設けられ、該第2シャフトを回動させる回動レバーと、前記第2シャフトの回動を規制するロック手段とを有することを特徴としている。これにより、回動レバーを操作することで第2ベルトを緩やかに巻き戻すことができると共に、第1ベルトおよび第2ベルトに十分にテンションを発生した後に、第2シャフトが回動することによるテンションの低下を防止することができる。
本発明のベルト締具において、前記第2シャフトは、周面に前記第2ベルトに対する滑り止め加工が施されている構成である。これにより、より一層、第2ベルトの巻戻しを確実に行うことができる。
本発明のベルト締具において、前記ベルト緩め機構は、前記本体フレームに回動自在に支持され、一端が前記第2ベルトに押圧されることにより他端が前記第1シャフトとの間で前記第2ベルトを挟持するベルト押さえ手段を有する構成である。これにより、第2ベルトの緩みを防止することができる。
本発明のベルト締具において、前記ベルト巻取機構は、前記本体フレームに軸支され、第1ベルトを巻き取るベルト巻取軸と、前記ベルト巻取軸と同軸となるように前記本体フレームに軸支されたハンドルと、前記ベルト巻取軸に固定されたラチェットギヤと、前記ハンドルに設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記ラチェットギヤと係脱可能な第1ラッチと、前記本体フレームに設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記ラチェットギヤと係脱可能な第2ラッチとを有する構成である。これにより、簡単にベルト締具を構成することができる。
本発明のベルト締具において、前記ベルト巻取機構は、前記本体フレームに軸支され、第1ベルトを巻き取るベルト巻取軸と、前記ベルト巻取軸と同軸となるように前記本体フレームに軸支されたハンドルと、前記ベルト巻取軸に固定され、空転状態と噛み合い状態とを同一方向に設定した第1一方向クラッチおよび第2一方向クラッチと、前記ハンドルに設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第1一方向クラッチと係脱可能な第1ラッチと、前記本体フレームに設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第2一方向クラッチと係脱可能な第2ラッチとを備えた構成である。これにより、第1ベルトおよび第2ベルトにテンションを発生させるときと、このテンションを解除するときの両方の作業時における騒音を低減することができる。
本発明は、第1ベルトと第2ベルトとが一端部と他端部とにそれぞれ連結され、これらベルトに対するテンションの発生と解除とを行うベルト締具において、本体フレームと、前記本体フレームの一端部に設けられ、前記第1ベルトを巻取りおよび巻戻し可能なベルト巻取機構と、前記本体フレームの他端部に設けられ、前記第2ベルトを連結するベルト連結軸とを有し、前記ベルト巻取機構は、前記本体フレームに軸支されて第1ベルトが巻き取られるベルト巻取軸と、前記ベルト巻取軸と同軸となるように前記本体フレームに軸支されたハンドルと、前記ベルト巻取軸に固定され、空転状態と噛み合い状態とを同一方向に設定した第1一方向クラッチおよび第2一方向クラッチと、前記ハンドルに設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第1一方向クラッチと係脱可能な第1ラッチと、前記本体フレームに設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第2一方向クラッチと係脱可能な第2ラッチとを備えた構成である。これにより、第1ベルトおよび第2ベルトにテンションを発生させる作業時における騒音を低減することができる。
ベルト締具の斜視図である。 ベルト締具の巻取る状態を示す説明図であり、(a)は平面視した状態、(b)は正面視した状態である。 ベルト締具のロック状態を示す説明図であり、(a)は平面視した状態、(b)は正面視した状態である。 ベルト締具の要部の概略構成図である。 ベルト締具の一部を破断して示す概略構成図である。 一方向クラッチとラッチとの係合状態を示す説明図である。 ベルト緩め機構の概略構成図である。 第2シャフトが長孔内を回動する状態を示す説明図であり、(a)は長孔を下降した状態、(b)は長孔を上昇した状態である。 ベルト緩め機構における第2ベルトの案内径路を示す説明図である。 ベルト緩め機構における第2ベルトがベルト押さえ部材から開放された状態を示す説明図である。 ベルト緩め機構における第2ベルトがベルト押さえ部材で挟持された状態を示す説明図である。 トラックに設けられた状態を示す説明図である。 ベルト緩め機構の説明図である。 ロックされた状態のベルト緩め機構の説明図である。 ベルト締具の概略構成図である。
符号の説明
1 第1ベルト1
2 第2ベルト2
3 本体フレーム3
4 フレーム板4
5 ベルト巻取機構5
6 ベルト緩め機構6
7 ベルト巻取軸7
8 第1一方向クラッチ8
9 第2一方向クラッチ9
10 外輪部材10
11 軸部材挿通穴11b
11 仕切り部11a
11 内輪部材11
12 空間部12
13 ローラ部材13
14 スプリングバネ14
15 係止部材15
20 ハンドル20
23 把持部材23
24 補強部材24
25 第1ラッチ25
26 バネ部材26
27 支持板部材27
30 ストッパー部材30
31 第2ラッチ31
32 スプリングバネ32
41 緩め支持板41
42 第1シャフト42
43 ナット43
45 第2シャフト45
47 ロック用長孔47a
47 回動レバー47
48 ベルト押さえ部材48
50 ロック板50
51 ラチェットギヤ51
100 ベルト締具100

Claims (6)

  1. 第1ベルトと第2ベルトとが一端部と他端部とにそれぞれ連結され、これらベルトに対するテンションの発生と解除とを行うベルト締具において、
    本体フレームと、
    前記本体フレームの一端部に設けられ、前記第1ベルトを巻取りおよび巻戻し可能なベルト巻取機構と、
    前記本体フレームの他端部に設けられ、前記第2ベルトを連結するベルト連結軸とを有し、
    前記ベルト巻取機構は、
    前記本体フレームに軸支されて第1ベルトが巻き取られるベルト巻取軸と、
    前記ベルト巻取軸と同軸となるように前記本体フレームに軸支されたハンドルと、
    前記ベルト巻取軸に固定され、空転状態と噛み合い状態とを同一方向に設定した第1一方向クラッチおよび第2一方向クラッチと、
    前記ハンドルに設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第1一方向クラッチと係脱可能な第1ラッチと、
    前記本体フレームに設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第2一方向クラッチと係脱可能な第2ラッチと
    を備えたことを特徴とするベルト締具。
  2. 前記第1一方向クラッチおよび第2一方向クラッチは、
    円環状に形成された外輪部材と、
    前記外輪部材に摺動自在に嵌合された内輪部材と、
    前記外輪部材と前記内輪部材との間で隙間を徐々に拡大するように形成された複数の空間部と、
    前記空間部に設けられ、前記空間部の途中で詰まる程度の径に設定されたローラ部材と、
    前記空間部に設けられ、前記ローラ部材の移動側に設けられたスプリングバネと
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のベルト締具。
  3. 前記第1ラッチは、
    前記第1一方向クラッチと係合する第1係合部と、前記第2一方向クラッチとの係合を回避する第1係合回避部とが幅方向の両端部に形成されており、
    前記第2ラッチは、
    前記第2一方向クラッチと係合する第2係合部と、前記第1一方向クラッチとの係合を回避する第2係合回避部とが幅方向の両端部に形成されていることを特徴とする請求項1及び請求項2に記載のベルト締具。
  4. 前記第1ラッチは、前記ベルト巻取機構によって巻き取られた前記第1ベルトとの接触を回避する第1収容凹部が形成されており、
    前記第2ラッチは、前記ベルト巻取機構によって巻き取られた前記第1ベルトとの接触を回避する第2収容凹部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載のベルト締具。
  5. 前記ハンドルは、その基端部が突出した湾曲形状に形成されており、
    前記本体フレームは、前記本体フレームの長手方向端部において前記第1ラッチとの係合を回避する深さに設定されたハンドル係止部を有することを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のベルト締具。
  6. 前記第1ラッチと嵌合することにより前記ハンドルの回動を禁止するストッパー部材を備えたことを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載のベルト締具。
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