JPH052873U - 荷締ベルト用バツクル - Google Patents

荷締ベルト用バツクル

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JPH052873U
JPH052873U JP5828591U JP5828591U JPH052873U JP H052873 U JPH052873 U JP H052873U JP 5828591 U JP5828591 U JP 5828591U JP 5828591 U JP5828591 U JP 5828591U JP H052873 U JPH052873 U JP H052873U
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JP
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belt
buckle
pin
load
fitting hole
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JP5828591U
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English (en)
Inventor
勝 勝部
稔 小林
Original Assignee
オーエツチ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷に掛け渡したベルトを連結するバックルで
あり、荷締に際し、バックルにベルトを折返し状に挿通
せしめる作業が容易である一方、荷締機を用いてベルト
を締着した後は、確実にベルトを固定し、ベルト弛緩を
完全に防止できるようにする。 【構成】 一組の平行な二辺となる固定枠及び別の一組
の平行な二辺となるガイド枠を備えた矩形枠体と、前記
ガイド枠間に架設された一対のピンとから成り、各ガイ
ド枠に、各ピンの軸端を摺動自在に支持する長孔を設け
た構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、荷締ベルトにより、梱包、積荷の締着、物体の固定、その他を行う に際し、被締着物に掛け渡されたベルトを連結するためのバックルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、米国特許第4185360号、米国特許第4324022 号に示されるような帯状ベルトを用いたラッシングのための荷締機が公知であり 、この荷締のために被締着物に掛け渡されたベルトを連結するためのバックルが 公知である。
【0003】 このような荷締ベルト用バックルは、ベルトを折返し状態で保持し、荷締機に よるベルトの締着を可能とする一方、ベルトの弛緩方向への移動を阻止するよう に固定する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の荷締ベルト用バックルは、該バックルにベルトを折返し状に挿通せしめ る操作が煩雑であり、作業に困難を伴うという欠点がある。
【0005】 また、バックルに挿通されたベルトの折返し部分を摩擦抵抗により保持し、ベ ルトに締着力が作用している間は、ベルトの弛緩方向への移動を阻止するために 有効に機能するが、万一、何らかの事態により、一時的であってもベルトの締着 力が失われると、ベルトが弛緩方向へ移動することを許してしまい、ベルト弛緩 の原因を生成する危険がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、荷締に際し、ベルトを折返し状に挿通せしめる作業が容易である一 方、荷締機等を用いてベルトを締着した後は、確実にベルトを固着し、ベルト弛 緩を完全に防止できるようにした荷締ベルト用バックルの提供を目的とするもの である。
【0007】 そこで、本考案が手段として構成したところは、一組のほぼ平行な二辺となる 固定枠及び別の一組のほぼ平行な二辺となるガイド枠を備えた矩形枠体と、前記 一組のガイド枠間に架設された一対のピンとから成り、前記各ガイド枠は、各ピ ンの軸端を該ガイド枠の長手方向に摺動自在に支持する長孔を設け、該長孔の端 部を前記固定枠の近傍に延長して成る点にある。
【0008】 本考案の好ましい構成手段において、前記長孔の端部は、固定枠に向けてほぼ L形に屈折された嵌合孔部を形成する。
【0009】 また、前記嵌合孔部は、固定枠の上方空間にオーバラップして位置せしめられ ることが好ましく、更に、嵌合孔部の内法幅は、ピンの軸端を強制嵌入せしめる 寸法に形成されていることが好ましい。
【0010】
【実施例】
以下図面に基づいて本考案の実施例を詳述する。
【0011】 (バックルの実施例) 図1に示す本考案の一実施例において、バックル44は、矩形枠体40と、一 対のピン38、38とから成る。
【0012】 矩形枠体40は、一枚の金属板を打抜きプレス成形することにより形成され、 一組のほぼ平行な二辺となる水平板状の固定枠45a、45aと、別の一組のほ ぼ平行な二辺となる起立板状のガイド枠46a、46aとを備え、これらの矩形 枠に囲まれた窓孔41を開口する。
【0013】 前記ピン38、38は、一対のガイド枠46a、46aに架設されており、こ のため、各ガイド枠46aは、各ピン38の軸端を支持する孔を有し、各ピン3 8は、端部にカシメにより形成された抜止め用フランジ38aを備える。
【0014】 ガイド枠46aの前記孔は、該ガイド枠の長手方向に延びる長孔39を構成し 、各ピン38の軸端を摺動自在に支持する。各長孔39の端部は、固定枠45a の近傍に至り延長され、そこで、固定枠45aとピン38によりベルトの折返し 部を挟持する。
【0015】 図2(B)に示すように、各長孔39の端部は、固定枠45aに向けてほぼL 形に屈折された嵌合孔部48を構成し、該嵌合孔部48を固定枠45aの上方空 間に寸法Oだけオーバラップせしめている。
【0016】 また、嵌合孔部48の内法幅Wは、ピン38の軸端を強制嵌入せしめる寸法に 形成されており、ピン38が嵌合孔部48に一度嵌入してしまうと、該ピン38 が嵌合孔部48から二度と戻り脱出しないように構成している。図示実施例の場 合、嵌合孔部48の終端(孔底)に形成された半円形部分の内径は、ピン38の 直径Dとほぼ同径か又は僅かに小径とされる一方、長孔39と嵌合孔部48の連 通部(L形屈折部分)において、該嵌合孔部48の入口を狭幅とする隆起部49 を形成し、嵌合孔部48にピン38を強制嵌入した状態で隆起部49によりピン 38を抱持できるように構成している。
【0017】 更に、嵌合孔部48の終端(孔底)は、固定枠45aの上面と面一か或いは極 めて近接するように位置せしめられている。
【0018】 (荷締機の構成) 本考案の目的と直接には関係を有しないが、本考案に係るバックルの使用方法 を明らかにするため、図3及び図4に基づき荷締機の一例を説明する。
【0019】 荷締機1は、機枠2と、該機枠2に片持状に軸支されたリール3と、該リール 3を回転駆動するためのラチェット機構4と、ベルト把持装置5とから成る。
【0020】 前記機枠2は、平板部6と、該平板部6の一側において折曲起立せしめられた 起立壁7と、平板部6の一端において折曲形成された箱状のハウジング8とを、 一枚の金属板により一体に形成している。
【0021】 前記ハウジング8は、平板部6の一端より折曲起立せしめられた前壁9と、該 前壁9より水平方向に折曲された頂壁10と、該頂壁10の両側において下方に 折曲された側壁11、11により構成され、該ハウジング8の下方及び後方を開 口している。
【0022】 前記一枚の金属板に加えて、二枚目の金属板から成る支持壁12が起立壁7と ほぼ平行に配置されると共に、溶接等により平板部6に固着されており、この起 立壁7と支持壁12によりラチェット機構4の軸受を構成する。
【0023】 前記リール3は、小径となる軸端(図示せず)を前記起立壁7及び支持壁12 に挿通することにより回動自在に軸支され、図示省略しているが、起立壁7から 挿出された軸端に雄ネジを形成すると共に、該雄ネジにナットを締着している。 リール3は、直径方向に開設されたベルト挿入用スリット3aを有し、該スリッ ト3aをリール3の自由端3bに開口3cせしめている。尚、リール3の自由端 3bは、僅かに突出するフランジ3dを有する。
【0024】 前記ラチェット機構4は、起立壁7と支持壁12の間においてリール3の軸端 に外挿固着されたラチェットホイール13と、該ラチェットホイール13の同軸 上で揺動せしめられる駆動レバー14と、後述する駆動爪15及び逆転防止爪1 6とから成る。
【0025】 前記駆動レバー14は、起立壁7と支持壁12の間においてラチェットホイー ル13の両側に位置する二股部14a、14aを有し、該二股部14a、14a をリール3の軸端に外挿しており、リール3の軸上で揺動方向に回動自在とされ 、該駆動レバー14の先端部にリール3とほぼ平行に配置されたハンドル17を 備える。
【0026】 前記駆動爪15は、駆動レバー14の二股部14a、14aの間に位置すると 共に、支軸18を介して駆動レバー14に回動自在に軸支され、軸支部19の外 周部に、ラチェットホイール13のラチェット歯13aに噛合自在な駆動爪片2 0と、ラチェット解除片21とを突設している。
【0027】 前記逆転防止爪16は、支軸22を介して支持壁12に回動自在に軸支され、 軸支部23の外周部に、ラチェットホイール13のラチェット歯13aに噛合自 在な逆転防止爪片24と、ラチェット解除用凹部25を設けており、常時、逆転 防止爪片24をラチェット歯13aに噛合する方向に逆転防止爪16を回動付勢 するバネ26を有する。
【0028】 前記ベルト把持装置5は、ハウジング8と共に構成されており、ベルト27を 上下両面より挟持する圧接部材28とガイド部材29を上下に配置している。
【0029】 前記圧接部材28は、ベルト27の上面に接する断面弧状の圧接部30を有し 、該圧接部30の表面に多数の滑り止め突起31を突設しており、該圧接部30 をベルト27の上面に対して進退せしめるように、圧接部材28を支軸32を介 してハウジングの両側壁11、11に回動自在に軸支し、常時は、圧接部30を ベルト27の上面に進出せしめる方向に圧接部材28を回動付勢するバネ33を 有している。
【0030】 前記ガイド部材29は、前記圧接部30により押圧されるベルト27の下面を 支承する支承部35と、該支承部35の前後に位置して下方に折曲されたガイド 部29a、29bを備え、ハウジング8の一方の側壁11の下縁より形成された 切欠部36から側方に延出された摘み部37を備える。このガイド部材29は、 鉤部38により係脱自在に係止される。即ち、この鉤部38は、前記圧接部材2 8に一体的に設けられ、該圧接部材28の回動に伴い該鉤部38を切欠部36に 対して進退せしめる。
【0031】 前記ガイド部材29は、一端をハウジング8の一方の側壁11に揺動自在に支 持されると共に、摘み部37の近傍に形成した首部34bを前記切欠部36に挿 脱自在に挿入され、この挿入状態で首部34bを前記鉤部38により下方から係 止される。即ち、リリースレバー28aを押下して圧接部材28を回動せしめた とき、鉤部38が首部34bの係止を解き、ガイド部材29は、摘み部37と共 に切欠部36の下方に脱し、ハウジング8の下部を開口せしめる。一方、摘み部 37を摘んでガイド部材29を切欠部36内に引き上げると、鉤部38の下縁カ ム面を押圧して圧接部材28がバネ33に抗し回動して首部34bの進入を許し た後、圧接部材28がバネ33により復元回動して鉤部38を首部34bの下面 に係止する。
【0032】 (実施例の作用) 次に、前記実施例の更に詳細な構成と、作用を説明する。
【0033】 本考案の荷締に用いられるベルト27は、ナイロンその他の強靱な繊維を編織 して形成された長尺帯状のベルトであり、図5に示すように、巻回されたロール 42を構成し、該ロールから繰出して使用される。
【0034】 図例では、梱包物に掛け渡したベルト27を荷締機1により締着する例を示し ており、前記繰出されたベルト27は、被締着物43に掛け渡した状態で、バッ クル44により連結される。
【0035】 即ち、図2(A)に示すように、ベルト27の始端部27aは、矩形枠体40 の窓孔41に下方から挿入され、一方のピン38上で折返された後、一方の固定 枠45aの下側を経てバックル44の側方に導かれる。
【0036】 また、被締着物43に掛け渡されたベルトの荷締ベルト部27bは、同様に、 矩形枠体40の窓孔41に下方から挿入され、他方のピン38上で折返された後 、他方の固定枠45aの下側を経て荷締機1のリール3へと導かれる。
【0037】 このようにバックル44にベルト27を折返し状に挿通せしめる作業は、各ピ ン38を長孔39の中央位置に移動させた状態で、極めて容易に行い得る。即ち 、広い窓孔41の領域にピン38を位置せしめた状態で、ベルト27をピン38 に巻掛した後、折返し状態に重合されたベルト27をバックル44の両側方へ引 っ張れば、ピン38、38が長孔39の端部へ移動する。
【0038】 この状態で、ベルト27は、バックル44の固定枠45aの摩擦抵抗を受け、 弛緩方向へは引っ張っても移動しない。
【0039】 前記バックル44を介して被締着物43に掛け渡されたベルト27は、ロール 42に連続せしめられており、前記荷締機1は、このようなベルト27を切断す ることなく、連続状態のままで締着する。
【0040】 先ず、ベルト27の端部27aから被締着物43に掛け渡されて荷締機1のリ ール3に至る前(図例ではバックル44に至る前)の荷締ベルト部分27bに、 荷締機1のベルト把持装置5をセットする。即ち、圧接部材28のリリースレバ ー28aをバネ33に抗して押下すれば、鉤部38の係止が解除され、ガイド部 材29が切欠部36の下方に脱するので、該ガイド部材29の上面に沿ってベル トの前記荷締ベルト部分27bをハウジング8内に取り入れる。その後、ガイド 部材29を摘み部37を介して切欠部36内に引上げ、該ガイド部材29の首部 34bを鉤部38により抱持する。従って、これにより荷締ベルト部分27bは 、圧接部材28とガイド部材29により上下から挟持される。
【0041】 引き続き、バックル44からロール42に至り連続するベルト27の非荷締ベ ルト部分27cをリール3のスリット3aに挿通せしめる。そして、ハンドル1 7を握持して駆動レバー14を揺動せしめれば、非荷締ベルト部分27cがリー ル3に巻回されつつバックル44を経由して荷締ベルト部分27bを牽引しつつ 緊張し、被締着物43を締着する。
【0042】 ベルト27の締着に際しては、ベルト把持装置5が有効に作用する。即ち、前 記駆動レバー14によりベルト27をリール3に巻取りつつ牽引するとき、荷締 ベルト部27bは、締着方向に移動し、この締着方向の移動に追従して圧接部材 28を図2に示す矢印X方向に回動せしめる。このとき圧接部30はベルト上面 から後退せしめられるので、ベルト27の牽引方向への移動を阻止しない。
【0043】 一方、リール3によるベルト27の巻取り牽引力は、その反力として、荷締機 1を図4の矢印Z方向に位置を移動せしめるように作用する。換言すると、荷締 機1と荷締ベルト部27bとの間において、相対的に該ベルト部27bがベルト 弛緩方向と同方向Lに向けて移動しようとすることになる。そこで、このベルト 弛緩方向の移動Lに対しては、圧接部材28が追従して矢印Y方向に回動する。 これにより、圧接部30はベルト上面に向けて前進し、滑り止め突起31をベル ト表面に食い込ませると共に、ベルト27を圧接部30とガイド部材29との間 に強く挟持する。従って、ベルト27の弛緩方向への移動Lは阻止され、その結 果、荷締機1が前述した矢印Z方向に位置を移動することはなく、固定されたま まベルトの強力な締着を可能とする。
【0044】 ベルト27が緊締されると、バックル44の一対のピン38,38は、長孔3 9、39に沿って相互離反する方向に移動し、長孔39、39の端部に至る。
【0045】 ベルト27の始端部27a側を固定するピン38は、ベルトの緊締力により長 孔39の端部に押しやられ、そこで嵌合孔部39に強制的に嵌入され、ベルトを 該ピン38と固定枠45aとの間に挟着する。
【0046】 ベルト27の荷締ベルト部27bを保持するピン38は、単にベルトの牽引力 だけでなく、ベルトの巻取りによるピン38の転動により長孔39の端部に移動 する。即ち、図2(B)に示すように、リール3による巻取りの結果、荷締ベル ト部27bがベルト巻取り部27dの方向Tへ移動するため、ピン38は回転方 向Rに転動せしめられ、長孔39内を転動しつつ嵌合孔部48に容易に嵌入せし められる。
【0047】 而して、ベルト始端部27a側のピン38、荷締ベルト部27b側のピン38 の何れも、図2(C)に示すように、ピン38が嵌合孔部48に強制嵌入された 状態においては、ベルト27の折返点27fをピン38と固定枠45aとの間に 挟着するので、ベルト27の弛緩方向への移動を完全に阻止できる。そして、ピ ン38は、嵌合孔部48に強制嵌入されると、もはや嵌合孔部48を脱して長孔 39へと戻ることはできない所謂地獄状態に嵌合されるので、仮に、荷締ベルト 部27bの緊締力が失われるようなことがあっても、ベルト巻取り部27d及び /又はベルト始端部27aを弛緩方向に移動せしめることはなく、完全なロック 状態を維持できる。
【0048】 尚、駆動レバー14の揺動によりベルトの巻取り部27dをリール3上に巻取 り荷締が完了すると、図5に示すように、バックル44からロール42に至るベ ルトのうち、バックル44に可及的近傍する部分Cにおいてベルト27を切断す れば良い。このため、該切断部Cからロール42に至るベルトの巻取り部27d 及び非荷締ベルト部分27cは、再度荷締を行うために使用可能である。
【0049】 本考案が図示実施例に限定されないことは勿論である。例えば、図例では、一 つのガイド枠46aに一対のピン38、38のための一対の長孔39、39を各 別に設けたものを示したが、一つのガイド枠46aに長尺の長孔39を形成し、 一つの長孔39によって二本のピン38を摺動自在に支持する構成としても良い 。また、図例では、二本のピン38のそれぞれについて強制嵌合するための嵌合 孔部48を設けたが、この嵌合孔部48は、少なくとも一方のピン38を嵌合す るものとして一方にだけ設けておけば良い。その他、実用新案登録請求の範囲の 各請求項に記載した範囲内で、種々の設計変更が可能である。
【0050】
【考案の効果】
請求項1に記載の本考案によれば、ピン38、38が長孔39に沿って摺動自 在であるから、バックル44にベルト27を折返し巻掛けする操作が容易であり 、作業を容易迅速ならしめる効果がある。
【0051】 請求項2に記載の本考案によれば、ベルト締着時に、ピン38が固定枠45a に可及的近接して、該ピン38と固定枠45aとの間の狭小な空間でベルトを保 持するので、ベルトの弛緩防止効果に優れる。
【0052】 請求項3に記載の本考案によれば、嵌合孔部48に嵌合されたピン38が固定 枠45aの上面に臨み、ピン38上のベルト巻掛部に折返点27fを形成せしめ ると共に、該折返点27fをピン38と固定枠45aにより上下より挟着できる ので、ベルトを確実にロックし、優れた弛緩防止機能を発揮できる。
【0053】 請求項4に記載の本考案によれば、ピン38が嵌合孔部48に嵌入されると、 もはや嵌合孔部48から脱し得ない地獄状ロック状態を維持するので、完全なベ ルト弛緩防止効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るバックルの外観を示す
斜視図である。
【図2】本考案の一実施例の作用を示し、(A)はバッ
クルにベルトを挿通してロックした状態の縦断側面図、
(B)はピンが嵌合孔部に進入する前の状態を示す拡大
断面図、(C)はピンが嵌合孔部に嵌合された状態を示
す拡大断面図である。
【図3】本考案の一実施例を用いてベルトの締着を行う
ための荷締機の一例を示す斜視図である。
【図4】荷締機を一部切欠して示す縦断側面図である。
【図5】本考案の一実施例に係るバックルと荷締機を使
用して行う荷締方法の一態様を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
1 荷締機 4 ラチェット機構 27 ベルト 27a ベルト始端部 27b 荷締ベルト部分 27d ベルト巻取り部 27f ベルト折返点 38 ピン 39 長孔 40 枠体 41 窓孔 44 バックル 45a 固定枠 46a ガイド枠 48 嵌合孔部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一組のほぼ平行な二辺となる固定枠及び
    別の一組のほぼ平行な二辺となるガイド枠を備えた矩形
    枠体と、前記一組のガイド枠間に架設された一対のピン
    とから成り、 前記各ガイド枠は、各ピンの軸端を該ガイド枠の長手方
    向に摺動自在に支持する長孔を設け、該長孔の端部を前
    記固定枠の近傍に延長して成ることを特徴とする荷締ベ
    ルト用バックル。
  2. 【請求項2】 長孔の端部が固定枠に向けてほぼL形に
    屈折された嵌合孔部を形成して成ることを特徴とする請
    求項1に記載の荷締ベルト用バックル。
  3. 【請求項3】 嵌合孔部が固定枠の上方空間にオーバラ
    ップして位置することを特徴とする請求項2に記載の荷
    締ベルト用バックル。
  4. 【請求項4】 嵌合孔部がピンの軸端を強制嵌入せしめ
    る内法幅に形成されて成ることを特徴とする請求項2又
    は3に記載の荷締ベルト用バックル。
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Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5929393A (ja) * 1982-08-09 1984-02-16 三菱電機株式会社 誘導加熱方法
JPS6143147B2 (ja) * 1979-09-10 1986-09-26 Hitachi Seisakusho Kk

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