JP3633049B2 - 荷台用線条部材巻取り装置及び荷台 - Google Patents

荷台用線条部材巻取り装置及び荷台 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷台上に荷物を積んで運搬する場合に好適する荷台用線条部材巻取り装置及び荷台に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
荷台、例えばパレットや台車上に荷物を積んで運搬する場合、従来では、バンドや紐などの長尺な線条部材により荷物をくくり付けることによって、荷崩れを防止するようにしていた。
【0003】
しかしながら、このようなものでは、荷造り用の線条部材を荷台とは別に用意する必要があり、しかも、その線条部材を結び付けることが面倒であるなどの問題点があった。
【0004】
このようなことに対処するものとして、実開平6−6236号公報(実願平4−51658号)のものが知られている。このものは、図18及び図19に示されるような構成となっている。すなわち、荷台の一つである台車1の台枠2の底面に、荷造り用の線条部材であるベルト3を巻取るベルト巻取器4を備えたベルト巻取り装置5を取り付けるようにしている。このベルト巻取り装置5の基台6には、ベルト巻取器4から離れた部位に足踏みレバー7が設けられていると共に、この足踏みレバー7とバックル8とにより構成された締付機構9が設けられている。
【0005】
上記構成のものの場合、ベルト巻取器4からベルト3を引き出して荷物に掛け、そのベルト3の先端部のフック3aを足踏みレバー7に引っ掛けた状態で、足踏みレバー7を操作して締付機構9によりベルト3を締付けることにより、ベルト3により荷物をくくり付けると共に、ベルト3が緩まないようにロックするようにしている。
【0006】
斯様な構成のものによれば、荷造り用のベルト3を台車1とは別に用意する必要がなく、しかも、そのベルト3を容易に締付けることができる。しかしながら、上記した構成のものでは、足踏みレバー7がベルト巻取器4から離れた部位に設けられているため、基台6ひいては装置全体が大きくなり、小形化を図り難いという欠点がある。また、締付機構9は、ベルト3自体をバックル8により締付ける構成であるため、ベルト3に傷が付きやすいという欠点もある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、装置の小形化を図り得ると共に、荷造り用の線条部材を傷付けることなくロックすることができる荷台用線条部材巻取り装置及び荷台を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の荷台用線条部材巻取り装置は、上記の目的を達成するために、荷台に取り付けられるフレームと、このフレームに回転可能に設けられた巻取り体と、この巻取り体に引出し可能に巻回され、先端部に引掛け部を有する長尺な線条部材と、前記巻取り体に常に前記線条部材を巻取る方向の回転力を付与するように設けられたぜんまいばねと、前記巻取り体の近傍において前記フレームに外部から操作可能に設けられ、回転規制位置とフリー位置とロック位置との間で移動可能とされた操作レバーと、前記巻取り体にこれと一体回転するように設けられたラチェットホイールと、前記操作レバーに該操作レバーが前記フリー位置へ移動された状態では前記ラチェットホイールに対して離間すると共に、前記回転規制位置へ移動された状態では前記ラチェットホイールに係脱可能に係合するように設けられ、操作レバーが回転規制位置へ移動された状態で、前記線条部材が引出し方向へ引っ張られた際にはラチェットホイールの引出し方向への回転を許容し、線条部材に対する引張り力が解除された際にはラチェットホイールに係合して該ラチェットホイールの巻取り方向への回転を規制する爪と、前記操作レバーに該操作レバーが前記ロック位置へ移動された状態で前記ラチェットホイールに係合するように設けられ、その係合によりラチェットホイールの巻取り方向及び引出し方向への回転をロックするロック部材とを具備する構成としたところに特徴を有する。
【0009】
このものによれば、線条部材が緩むことをロックするための操作レバーを、線条部材を巻取るための巻取り体の近傍に設けているから、装置全体の小形化を図ることができる。また、線条部材が緩むことをロックする機構は、巻取り体と一体回転するラチェットホイールに爪を係合させることで、巻取り体の回転をロックする構成としているので、線条部材を傷付けることなくロックすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例について図1ないし図7を参照して説明する。
まず、図1ないし図3には、荷造り用の線条部材、この場合ベルト11を巻取るためのベルト巻取り装置(線条部材巻取り装置)12が示されている。このベルト巻取り装置12のフレーム13は、コ字状に折曲形成された金属製のフレーム本体14と、このフレーム本体14の前面にビス止めされた金属製の前面板15とから構成されている。フレーム13内には、巻取り体としてのドラム16が支軸17を介して回転可能に配設されており、このドラム16にベルト11が巻回されている。ベルト11の先端部には矩形枠状の引掛け部18が設けられており、この引掛け部18部分が、前面板15に形成された引出し口19から前方へ突出している。
【0011】
フレーム本体14の左側面部には、上記ドラム16にベルト11を巻取る方向(巻取り方向A1)への回転力を付与するためのぜんまいばね20(図3参照)が配設されており、このぜんまいばね20はケース21により覆われている。
【0012】
フレーム13内において、ドラム16の右側面部側には、これと一体に回転するようにラチェットホイール22が設けられていると共に、ドラム16の右側面部とラチェットホイール22との間に位置して板状をなす操作レバー23が図1ないし図3中矢印B方向及びこれと反対方向(前後方向)へ移動可能に設けられている。操作レバー23の前部側には、L字状の操作部23aが一体に設けられている。この操作部23aは、前面板15に形成されたスリット24から前方へ突出していて、外部から操作可能とされている。
【0013】
フレーム本体14の右側面部の4箇所には、それぞれ内方へ突出するようにしてガイド片25が切り起こしにより設けられており、これら4個のガイド片25により、上記操作レバー23の矢印B方向及びこれと反対方向への移動がガイドされている。
【0014】
操作レバー23において、前部側の上縁部には、3個の節度用凹部26a,26b,26cが形成されている。また、フレーム13における前面板15の背面側には、係合突部27aを有する板ばね27が取り付けられている。これら節度用凹部26a〜26cと板ばね27により節度機構28を構成していて、この節度機構28により、操作レバー23を、図1ないし図3に示す回転規制位置と、図4に実線で示すロック位置と、図4に二点鎖線で示すフリー位置との3位置に保持するようになっている。
【0015】
そして、操作レバー23において操作部23aとは反対側の端部の側面には、上記ラチェットホイール22の歯22aに係脱可能な爪29が回動可能に取り付けられている。この爪29は、ねじりコイルばね30によりラチェットホイール22の歯22aに係合する方向に付勢されている。ここで、操作レバー23が回転規制位置(図1参照)に位置された状態で、爪29がラチェットホイール22の歯22aに係合するようになっており、これらラチェットホイール22と爪29とねじりコイルばね30とにより、ラチェットホイール22ひいてはドラム16の回転を規制する、いわゆるラチェット機構からなる回転規制機構31を構成している。爪29は、操作レバー23が上記フリー位置及びロック位置(図4参照)に移動された状態においては、ラチェットホイール22から離間するようになっている。
【0016】
また、操作レバー23において、操作部23a側の側面には、上記ラチェットホイール22の歯22aに係脱可能なロック部材32が設けられている。このロック部材32は、操作レバー23が上記回転規制位置及びフリー位置に位置された状態ではラチェットホイール22から離間しているが、操作レバー23がロック位置に移動されると、先端部がラチェットホイール22の歯22aに係合することにより(図4の実線参照)、ラチェットホイール22の回転ひいてはドラム16の回転をロックする構成となっている。従って、このロック部材32とラチェットホイール22とにより、ロック機構33を構成している。
なお、フレーム13における前面板15の略中央部には、円形の孔34aを有する取付片34が形成されている。
【0017】
斯様に構成されたベルト巻取り装置12の作用について説明する。まず、操作レバー23を回転規制位置に位置させた状態で、引掛け部18を持ってベルト11を引っ張ると、ドラム16の回転を伴ってベルト11が引き出され、これに伴いぜんまいばね20が巻き締められる。このとき、ラチェットホイール22の歯22aに係脱する爪29は、ドラム16と一体に引出し方向A2へ回転するラチェットホイール22の回転に伴い回動して、該ラチェットホイール22ひいてはドラム16の引出し方向A2への回転を許容する。
【0018】
ベルト11を任意の長さ引き出した後、引張り力を解除すると、爪29がラチェットホイール22の歯22aに係合することにより、該ラチェットホイール22ひいてはドラム16の巻取り方向A1への回転が規制される。従って、ベルト11としては、任意の長さ引出した状態が保持される。
【0019】
この状態で、操作レバー23を矢印B方向へ押込み操作してフリー位置(図4の二点鎖線参照)へ移動させると、ラチェットホイール22に対する爪29の係合が外れるため、ぜんまいばね20の付勢力によりドラム16が巻取り方向A1へ回転され、ベルト11がドラム16に巻き取られる。
【0020】
また、操作レバー23を矢印B方向へさらに押込み操作してロック位置(図4の実線参照)へ移動させると、ロック部材32の先端部がラチェットホイール22の歯22aに係合し、この係合によりラチェットホイール22ひいてはドラム16の巻取り方向A1及び引出し方向A2の回転がロックされた状態となる。従って、この状態では、ベルト11を引出し方向へ引っ張ってもドラム16が回転しないから、ベルト11を引出すことはできない。
【0021】
しかして、斯様な構成のベルト巻取り装置12の使用例を、図5ないし図7に示す。この使用例では、ベルト巻取り装置12を、荷台この場合、合成樹脂製のパレット35に取り付けた場合を示している。ベルト巻取り装置12は、パレット35に次のようにして取り付けられている。
【0022】
すなわち、図6及び図7に示すように、パレット35の隅部に下面が開放された収納部36が形成されていて、この収納部36にベルト巻取り装置12をその下面開口部から挿入し、フレーム13における上記取付片34を、収納部36の前面に形成された矩形状の開口部37に臨ませる。そして、パレット35の外部からドライバー等の工具を取付片34の孔34aに挿入して、その工具により取付片34を手前側に若干引き起こし、取付片34の下縁部を開口部37の下縁部に係合させる。このようにして、ベルト巻取り装置12をパレット35に取り付けている。
【0023】
パレット35への取付状態で、ベルト巻取り装置12のベルト11の引掛け部18及び操作レバー23の操作部23aが、収納部36の前面に形成された開口部38から外部に臨んでいる。この場合、ベルト巻取り装置12は、パレット35の4箇所に取り付けられている(図5には2箇所のみ示す)。そして、パレット35には、ベルト巻取り装置12を取り付けた部位とは反対側に、ベルト11の引掛け部18を引掛けるための引掛け片39がそれぞれ設けられている。
【0024】
さて、図5に示すように、パレット35上に多数個の荷物40を積んだ状態で、これらの荷物40をベルト11でくくり付けるには次のようにして行う。まず、ベルト巻取り装置12の操作レバー23を回転規制位置に位置させた状態で、ベルト11の引掛け部18を持ってベルト11を引出し、荷物40にベルト11を掛ける。そして、そのベルト11の引掛け部18をベルト巻取り装置12に対応する引掛け片39に引掛けた後、ベルト11をベルト巻取り装置12側に引っ張りながら、操作レバー23を押し込んでフリー位置へ移動させる。これに伴い、余ったベルト11がドラム16に巻き取られる。この後、操作レバー23をさらに押し込んでロック位置に移動させる。これに伴い、ロック部材32がラチェットホイール22に係合してドラム16の回転がロックされるようになり、ベルト11が緩むことがロックされるようになる。
【0025】
このようにして、各ベルト巻取り装置12のベルト11を荷物40に掛けることにより、荷物40をベルト11でくくり付けることができる。
【0026】
一方、荷物40に掛けたベルト11を外す場合には、操作レバー23を引き出して回転規制位置へ移動させ、この状態で、ベルト11を少し引き出して引掛け部18を引掛け片39から外す。この後、操作レバー23をフリー位置へ移動させることにより、ベルト11を全てドラム16に巻き取るようにする。このようにして、各ベルト巻取り装置12のベルト11を各ドラム16に巻き取るようにする。
【0027】
このような第1実施例によれば、ベルト巻取り装置12をパレット35に取り付けて使用することにより、荷造り用の線条部材であるベルト11をパレット35とは別に用意する必要がなく、しかも、そのベルト11を容易に締付けることができると共に、不使用時には収納できて、便利である。また、ベルト11は繰り返して使用できるから、バンド等の使い捨てがなくなり、荷受け側のごみの減量にも役立つ。
【0028】
そして、この第1実施例によれば、ベルト11が緩むことをロックするための操作レバー23を、ベルト11を巻取るためのドラム16の近傍に設けているから、ベルト巻取り装置12全体の小形化を図ることができる。また、ベルト11が緩むことをロックするロック機構33は、ドラム16の回転をロックする構成としているので、ベルト11を傷付けることなくロックすることができる。
【0029】
図8は本発明の第2実施例を示したものであり、この第2実施例は、上記ベルト巻取り装置12を、荷台として台車41に取り付けるようにしたところが、第1実施例とは異なっている。ベルト巻取り装置12は、台車41に次のようにして取り付けられている。すなわち、ベルト巻取り装置12は、上記収納部36と同様な構成を有する収納ケース42に収納されていて、この収納ケース42を、台車41のフレーム43における外周部の下面にねじ止め等により取り付けるようにしている。この場合、ベルト巻取り装置12は、フレーム43の側部の2箇所に取り付けられている。そして、フレーム43には、ベルト巻取り装置12を取り付けた部位とは反対側に、ベルト11の引掛け部18を引掛けるための引掛け片(図示せず)がそれぞれ設けられている。
【0030】
この第2実施例において、ベルト巻取り装置12の使用方法は、上記した第1実施例(パレット35の場合)と同様であるので、説明は省略する。
このような第2実施例においても、第1実施例と同様な作用効果を得ることができる。
【0031】
図9は本発明の第3実施例を示したものであり、この第3実施例は、上記ベルト巻取り装置12を、荷台として運搬用のトラック44の荷台45に取り付けるようにしたところが、第2実施例とは異なっている。ベルト巻取り装置12は、荷台45に次のようにして取り付けられている。すなわち、ベルト巻取り装置12は上記収納ケース42に収納されていて、この収納ケース42を、荷台45における外周部の下面にねじ止め等により取り付けるようにしている。この場合、ベルト巻取り装置12は、荷台45の側部と後部に合計5箇所取り付けられている。そして、荷台45には、ベルト巻取り装置12を取り付けた部位とは反対側に、ベルト11の引掛け部18を引掛けるための引掛け片(図示せず)がそれぞれ設けられている。
【0032】
この第3実施例においても、ベルト巻取り装置12の使用方法は、上記した第1の使用例(パレット35の場合)と同様であるので、説明は省略する。
このような第2実施例においても、第1実施例と同様な作用効果を得ることができる。
【0033】
次に本発明の参考例について、図10ないし図17を参照して説明する。
まず、図10ないし図13には、荷造り用の線条部材であるベルト51を巻取るためのベルト巻取り装置(線条部材巻取り装置)52が示されている。このベルト巻取り装置52のフレーム53は、コ字状に折曲形成された金属製のフレーム本体54と、このフレーム本体53の前面にビス止めされた金属製の前面板55とから構成されている。フレーム53内には、巻取り体としてのドラム56が支軸57を介して回転可能に配設されており、このドラム56にベルト51が巻回されている。ベルト51の先端部には矩形枠状の引掛け部58が設けられており、この引掛け部58部分が、上記前面板55に形成された引出し口59から前方へ突出している。
【0034】
上記ドラム56の左右両側の鍔部は、外周部に歯60aが形成されたロック用歯車60により構成されている。フレーム本体54の左側面部には、上記ドラム56にベルト51を巻取る方向(巻取り方向A1)への回転力を付与するためのぜんまいばね61が配設されており、このぜんまいばね61はケース62により覆われている。
【0035】
ドラム56における右側のロック用歯車60の側面には、係合凸部63が支軸57を中心にして180度ずれた位置に2個設けられており、これら2個の係合凸部63はドラム56と一体に回転するようになっている。各係合凸部63の先端部には、第1の摺動面63aと、この第1の摺動面63aよりも回転中心側へ突出した第2の摺動面63bと、これら第1の摺動面63aと第2の摺動面63bとの間に形成された段部63cとが設けられている。なお、この係合凸部63は、ロック用歯車60に切起こしにより設けることもできる。
【0036】
フレーム本体54の右側面部には、上記右側のロック用歯車60の側面と対向するようにして、板ばね64と、軸部65を中心に回動が可能でかつ上記係合凸部63と係脱可能な爪66とが取り付けられた取付板67がビス止めにより取り付けられている。このうち板ばね64は、図16(a)にも示すように、コ字状をなしていると共に、一方のアーム部に係合突部64aを有している。爪66は、同様に図16(a)にも示すように、板ばね64の2本のアーム部間に配置されていて、一方に係合爪部66aを有すると共に、これと反対側に係合突部66bを有している。ここで、これら板ばね64と、爪66と、上記2個の係合凸部63とにより、ドラム56の回転規制機構68を構成している。
【0037】
フレーム53の底面側には、操作レバー69が矢印C方向及びこれとは反対の方向(前後方向)に移動可能に設けられている。この操作レバー69は、図10ないし図13に示すロック解除位置と、図15に示すロック位置との間で移動可能とされている。操作レバー69の前部側には、L字状の操作部69aが一体に設けられている。この操作部69aは、前面板55に形成されたスリット70から前方へ突出していて、外部から操作可能とされている。操作レバー69において、ドラム56の前部と対応する部位には、図13に示すように、操作レバー69の操作方向に延びる直線部71aと、その操作方向に対して傾斜した傾斜部71bとを有するガイド溝71が形成されている。
【0038】
フレーム本体54には、操作レバー69と対応する部位に、ロック部材72が図11ないし図14中矢印D方向及びこれとは反対方向(左右方向)へ移動可能に設けられている。このロック部材72に設けられた軸部73が、上記ガイド溝71に移動可能に挿入されている。ロック部材72において、上記ロック用歯車60側の先端部には、両ロック用歯車60に対応して切欠部74(図14参照)が2箇所に形成されている。
【0039】
このロック部材72は、操作レバー69がロック解除位置に位置された状態では、図14に示すように、両切欠部74が両ロック用歯車60の歯60aと対応していて、両ロック用歯車60ひいてはドラム36の回転を許容している。操作レバー69がロック位置へ移動されると、ガイド溝71の傾斜部71bによって軸部73を介してロック部材72は矢印D方向へ移動し、両切欠部74がロック用歯車60から外れてロック部材72の先端部が両ロック用歯車60の歯60aに係合するようになり、この係合により、ロック用歯車60ひいてはドラム36の回転をロックする構成となっている。従って、このロック部材72と両ロック用歯車60とにより、ロック機構75を構成している。
なお、フレーム53における前面板55の略中央部には、円形の孔76aを有する取付片76が形成されている。
【0040】
斯様に構成されたベルト巻取り装置52の作用について説明する。まず、操作レバー69をロック解除位置に位置させた状態での回転規制機構68の動作について、主に図16(a)〜(j)を参照して説明する。(a)の状態では、爪66の係合爪部66aがドラム56側の1個の係合凸部63の段部63cに係合することにより、ドラム56の巻取り方向A1への回転が規制されている。
【0041】
この状態で、ベルト11が引出し方向へ引っ張られた場合には、係合凸部63の引出し方向A2への通過が許容されてドラム56の同方向への回転が許容され((b)及び(c)参照)、ベルト11が引き出される。これに伴い、ぜんまいばね61が巻き締められる。
【0042】
ベルト11を任意の長さ引き出した後、引張り力を解除すると、ぜんまいばね61の付勢力によりドラム56が巻取り方向A1へ回転されるようになる。このとき、ドラム56が巻取り方向A1へ勢いよく回転されると、係合凸部63により爪66が巻取り方向A1へ倒されることに伴い、係合凸部63の巻取り方向A1への通過が許容されてドラム56が同方向へ回転し((d)〜(f)参照)、ベルト51がドラム56に巻き取られる。
【0043】
なお、この場合、1個の係合凸部63が爪66を通過すると、爪66が、板ばね64の反発力により(f)の二点鎖線で示すように反転した状態となるが、次の係合凸部63が爪66に差し掛かると、その係合凸部63は爪66を巻取り方向A1へ倒しながら通過していく。
【0044】
また、ベルト51を任意の長さ引き出し、1個の係合凸部63の段部63cが爪66の係合爪部66aを引出し方向A2へ少し越えたところで、ベルト51に対する引張り力をゆっくり弱めると((g)〜(j)参照)、係合凸部63の巻き取り方向A1方向への回転に伴い爪66の係合爪部66aが係合凸部63の段部63cに係合するようになり((a)参照)、係合凸部63の巻取り方向A1への回転が規制され、ひいてはドラム56の巻取り方向A1への回転が規制される。これにより、ベルト41としては、任意の長さ引き出した状態が保持されることになる。
【0045】
一方、操作レバー69を、図13に示すロック解除位置から矢印C方向へ押込み操作して、図15に示すロック位置へ移動させると、操作レバー69のガイド溝71に挿入された軸部73が傾斜部71bに沿って相対的に移動することに伴い、ロック部材72が矢印D方向へ移動し、ロック部材72の両切欠部74がロック用歯車60から外れて、ロック部材72の先端部が両ロック用歯車60の歯60aに係合するようになる。この係合により、ロック用歯車60ひいてはドラム36の巻取り方向A1及び引出し方向A2の回転がロックされた状態となる。従って、この状態では、ベルト51を引出し方向へ引っ張ってもドラム56が回転しないから、ベルト51を引出すことはできない。
【0046】
なお、このロック状態から、操作レバー69を矢印Cとは反対方向へ引き操作してロック解除位置へ移動させると、ガイド溝71に挿入された軸部73が傾斜部71bに沿って相対的に移動することに伴い、ロック部材72が矢印Dとは反対方向へ移動し、ロック部材72の両切欠部74が両ロック用歯車60に対応するようになる(図14参照)。これにより、ロック用歯車60ひいてはドラム36の回転が許容されるようになる。
【0047】
しかして、斯様な構成のベルト巻取り装置52の使用例を図17に示す。この使用例では、ベルト巻取り装置52を、第1実施例と同様に、荷台として合成樹脂製のパレット35に取り付けた場合を示している。
【0048】
ベルト巻取り装置52は、パレット35に第1実施例と同様にして取り付けられている。すなわち、パレット35の隅部に下面が開放された収納部36が形成されていて、この収納部36にベルト巻取り装置52をその下面開口部から挿入し、フレーム53における上記取付片76を、収納部36の前面に形成された矩形状の開口部37に臨ませる。そして、パレット35の外部からドライバー等の工具を取付片76の孔76aに挿入して、その工具により取付片76を手前側に若干引き起こし、取付片76の下縁部を開口部37の下縁部に係合させる。このようにして、ベルト巻取り装置52をパレット35に取り付けている。
【0049】
パレット35への取付状態で、ベルト巻取り装置52のベルト51の引掛け部58及び操作レバー69の操作部69aが、収納部36の前面に形成された開口部77から外部に臨んでいる。この場合、ベルト巻取り装置52は、第1実施例と同様に、パレット35の4箇所に取り付けられている。
【0050】
この参考例において、ベルト巻取り装置52の使用方法は、上記した第1実施例の場合と略同様であるので、説明は省略する。
このような参考例においても、第1実施例と同様な作用効果を得ることができる。
【0051】
なお、上記したベルト巻取り装置52は、前記ベルト巻取り装置12と同様に、パレット35の他、台車41に取り付けたり(図8参照)、トラック44の荷台45に取り付けたり(図9参照)することができることは勿論である。
【0052】
本発明は、上記した各実施例にのみ限定されるものではなく、例えば荷造り用の線条部材としてはベルト11,51に限られず、紐やロープでも良い等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上の記述にて明らかなように、請求項1に記載の荷台用線条部材巻取り装置によれば、線条部材が緩むことをロックするための操作レバーを、線条部材を巻取るための巻取り体の近傍に設けているから、装置全体の小形化を図ることができ、また、線条部材が緩むことをロックする機構は、巻取り体の回転をロックする構成としているので、線条部材を傷付けることなくロックすることができるという優れた効果を奏する。
【0054】
また、請求項に記載の荷台によれば、上記の荷台用線条部材巻取り装置を用いたことにより、上記と同様な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、一部を破断して表したベルト巻取り装置の右側面図
【図2】ベルト巻取り装置の斜視図
【図3】一部を破断して表したベルト巻取り装置の平面図
【図4】操作レバーをロック位置及びフリー位置へ移動させた状態の図1相当図
【図5】ベルト巻取り装置をパレットへ取付けた状態の使用例を示す全体の斜視図
【図6】要部の斜視図
【図7】要部の縦断側面図
【図8】本発明の第2実施例を示すもので、ベルト巻取り装置を台車へ取付けた状態の使用例を示す全体の斜視図
【図9】本発明の第3実施例を示すもので、ベルト巻取り装置をトラックの荷台へ取付けた状態の使用例を示す全体の斜視図
【図10】本発明の参考例を示す図1相当図
【図11】図2相当図
【図12】図3相当図
【図13】ベルト巻取り装置の底面図
【図14】図13中X−X線に沿う断面図
【図15】操作レバーをロック位置へ移動させた状態の図13相当図
【図16】回転規制機構の作用説明図
【図17】図6相当図
【図18】従来例を示すもので、使用状態を示す斜視図
【図19】ベルト巻取り装置部分の底面図
【符号の説明】
11はベルト(線条部材)、12はベルト巻取り装置(線条部材巻取り装置)、13はフレーム、16はドラム(巻取り体)、18は引掛け部、20はぜんまいばね、22はラチェットホイール、23は操作レバー、28は節度機構、29は爪、31は回転規制機構、32はロック部材、33はロック機構、35はパレット(荷台)、40は荷物、41は台車(荷台)、45は荷台、51はベルト(線条部材)、52はベルト巻取り装置(線条部材巻取り装置)、53はフレーム、56はドラム(巻取り体)、58は引掛け部、60はロック用歯車、61はぜんまいばね、63は係合凸部、66は爪、68は回転規制機構、69は操作レバー、72はロック部材、75はロック機構である。

Claims (2)

  1. 荷台に取り付けられるフレームと、
    このフレームに回転可能に設けられた巻取り体と、
    この巻取り体に引出し可能に巻回され、先端部に引掛け部を有する長尺な線条部材と、
    前記巻取り体に常に前記線条部材を巻取る方向の回転力を付与するように設けられたぜんまいばねと、
    前記巻取り体の近傍において前記フレームに外部から操作可能に設けられ、回転規制位置とフリー位置とロック位置との間で移動可能とされた操作レバーと、
    前記巻取り体にこれと一体回転するように設けられたラチェットホイールと、
    前記操作レバーに該操作レバーが前記フリー位置へ移動された状態では前記ラチェットホイールに対して離間すると共に、前記回転規制位置へ移動された状態では前記ラチェットホイールに係脱可能に係合するように設けられ、操作レバーが回転規制位置へ移動された状態で、前記線条部材が引出し方向へ引っ張られた際にはラチェットホイールの引出し方向への回転を許容し、線条部材に対する引張り力が解除された際にはラチェットホイールに係合して該ラチェットホイールの巻取り方向への回転を規制する爪と、
    前記操作レバーに該操作レバーが前記ロック位置へ移動された状態で前記ラチェットホイールに係合するように設けられ、その係合によりラチェットホイールの巻取り方向及び引出し方向への回転をロックするロック部材とを具備してなることを特徴とする荷台用線条部材巻取り装置。
  2. 請求項1に記載の荷台用線条部材巻取り装置を備えたことを特徴とする荷台。
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